JP7050710B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents
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このように構成することで、音響の障壁が少なく開放されるので、発音装置で発生するクリック音がスプール内にこもるおそれがなく、スプールの外部に直接的に響き易い。したがって、歯切れのよい音質で音感を刺激するクリック音が得られる。
このように構成することで、発音装置のコンパクト化(軸方向のコンパクト化)を容易に図ることができる。また、発音装置のコンパクト化によって組付性も向上する。
このように構成することで、収容部内に海水、砂、埃等の異物が侵入するのを好適に防止することができる。これによって、海水、砂、埃等の異物が音出し部材や発音部材に付着するのを防止でき、良好な発音性能を長期に亘って維持することができる。
また、ケース部材の開口を閉じるための部品を別途用意する必要がないので、部品点数の削減およびコストの低減を測ることができる。さらに、発音装置のコンパクト化(軸方向のコンパクト化)を図ることができる。
このように構成することによって、発音装置の構造を簡単化することができる。また、構造が簡単になるので、メンテナンス性にも優れる。
はじめに魚釣用スピニングリール1の基本構造について説明する。
図1に示すように、魚釣用スピニングリール1は、ハンドル5aを備えるリール本体10と、ハンドル5aの巻き取り操作により回転するロータ2と、ハンドル5aの巻き取り操作により前後方向に往復運動するスプール3と、を備えている。
駆動軸筒7の前端及びスプール軸8の前端は、ボディ前部13よりも前方に突出している。そして、駆動軸筒7の前端にロータ2が取り付けられ、スプール軸8の前端にスプール3が取り付けられている。
座板30は、スプール軸8の中径部8bに支持され、中径部8bと大径部8aとの段差部となる大径部8aの前端面に当接する状態で、スプール軸8に位置決めされている。
発音装置50は、クリック音を発生する装置であり、ドラグ機構20による制動力に抗してスプール3がスプール軸8に対して釣糸繰り出し方向に回動した際に発音する装置である。発音装置50は、スプール3の前フランジ本体3b1の前方側とドラグノブ40との間に配設されており、具体的には、スプール3の凹部55内に設けられている(図2,図3参照)。つまり、発音装置50は、ドラグノブ40が取り付けられる側のスプール3の前方の広いスペースを利用して設置されている。
ケース部材51は、円板状の底部51aと、底部51aの外周部から後方に向けて一体的に突出するリブ52と、を備えている。ケース部材51は、特許請求の範囲における第1部材に相当する。ケース部材51は、スプール3と一体に回転するとともにスプール3の軸方向に収容部58を形成している。収容部58は、後方へ向けて開口している。ケース部材51は、前フランジ本体3b1の前面3eに取り付けられて収容部58の開口を閉じる。これによって、ケース部材51の内側には、外部から閉塞された空間(収容部58)が形成されている。
底部51aの後面上部には、後方に向けて突出する支持ピン51cが一体的に形成されている。支持ピン51cには、音出しピン54の取付部54cが装着される。支持ピン51cの下方には、リブ52に備わる延在リブ52dを周方向に分断するようにして、音出しピン54の配置スペース52kが形成されている。
ギャ基部53aの内面53dには、周方向に90度の間隔を空けて4つのギャ側係止凸部53jが設けられている。ギャ側係止凸部53jは、半円柱状を呈している。ギャ側係止凸部53jは、図5に示すように、ドラグノブ40のノブ側係止凸部47の回動軌跡上に位置している。このギャ側係止凸部53jは、後記するように、スプール3がスプール軸8に対して釣糸繰り出し方向に回動した際に、周方向からノブ側係止凸部47に当接するように構成されている。
ギャ基部53aの前部には、前方に向けて突出するリング状のフランジ部53cが設けられている。発音ギャ53は、フランジ部53cを除いて、収容部58内に収容されている。
音出し部54a及びばね部材54bの一部は、収容部58内に収容されている。
発音装置50は、図2に示すように、スプール3の軸に沿うようにして凹部55内に挿入され、凹部55の取付面となる前面3eに当接するようにして装着される。この場合、凹部55の周壁部3f1の係合凹部3jに係合凸部52jを位置合わせして、これらが相互に係合する状態で発音装置50を装着する。これによって、スプール3側に発音装置50のケース部材51が回り止めされた状態に取り付けられる。
なお、図5に示すように、音出しピン54の取付部54cも、対応する係合凹部3j内に収容される。
凹部55内に発音装置50を装着することで、ケース部材51の後部開口は、凹部55の前面3eによって閉じられる。つまり、ケース部材51の収容部58は、凹部55の前面3eによって閉塞されている。
そして、ツマミ部42をさらに捩じ込むことで、押圧部43が押圧部材21を介してドラグ機構20が押圧される。これによって、ドラグ機構20に制動力が生じる。
実釣時等にドラグ機構20による制動力に抗してスプール3が釣糸繰り出し方向に回動すると、スプール3側に固定されたケース部材51も同方向に回動する。ケース部材51が回動すると、これに取り付けられた音出しピン54の係合力によって、発音ギャ53も図5の矢印X1方向に回動する。
また、ケース部材51の開口を閉じるための部品を別途用意する必要がないので、部品点数の削減およびコストの低減を測ることができる。さらに、発音装置50のコンパクト化(軸方向のコンパクト化)を図ることができる。
図7(a)(b)を参照して第2実施形態に係る魚釣用スピニングリールについて説明する。本実施形態が前記第1実施形態と異なるところは、スプール3の後フランジ部3cを壁部として機能させ、後フランジ部3cの後面3e1に発音装置50Aを取り付けた点である。なお、第1実施形態と同様の部分には、同一の符号を付して重複する説明は省略する
ケース部材51Aは、円板状の底部51aと、底部51aの外周部から前方に向けて一体的に突出するリブ52と、を備えている。ケース部材51Aは、特許請求の範囲における第1部材に相当する。ケース部材51Aは、スプール3と一体に回転するとともにスプール3の軸方向に収容部58を形成している。収容部58は、前方へ向けて開口している。ケース部材51は、後フランジ部3cの後面3e1に取り付けられて収容部58の開口を閉じている。これによって、ケース部材51Aの内側には、外部から閉塞された空間(収容部58)が形成されている。
外側の周リブ52a1の外面に形成された4つの係合凸部52jは、後フランジ部3cの周壁部3c3の内周面に対応して形成された係合凹部3j3に係合可能である。この凹凸係合によって、ケース部材51Aは、スプール3側に回動が規制された状態で固定される。
ギャ基部53aのギャ側係止凸部53jは、取付部材フランジ部3n1のスプール軸側係止凸部3n2の回動軌跡上に位置している。このギャ側係止凸部53jは、スプール3がスプール軸8Aに対して釣糸繰り出し方向に回動した際に、周方向からスプール軸側係止凸部3n2に当接するように構成されている。
発音ギャ53は、ギャ基部53aを除いて、収容部58内に収容されている。
また、ケース部材51Aの開口を閉じるための部品を別途用意する必要がないので、部品点数の削減およびコストの低減を測ることができる。さらに、発音装置50Aのコンパクト化(軸方向のコンパクト化)を図ることができる。
前記第1実施形態では、前フランジ部3bの内側に発音装置50が配置される例を示したが、これに限られることはなく、前フランジ部3bの前方に配置されていてもよい。
3 スプール
3a 巻回胴部
3b 前フランジ部(壁部)
3c 後フランジ部(壁部)
3e 前面
8 スプール軸
10 リール本体
20 ドラグ機構
50 発音装置
50A 発音装置
51 ケース部材(第1部材)
51a 底部
52 リブ
53 発音ギャ(第2部材、発音部材)
53b ギャ(凹凸部)
54 音出しピン(音出し部材)
58 収容部
Claims (5)
- リール本体に設けられたスプール軸にドラグ機構を介して取り付けられるスプールと、
前記ドラグ機構による制動力に抗して前記スプールが前記スプール軸に対して釣糸繰り出し方向に回動した際にクリック音を発生する発音装置と、前記スプールに設けられ、前記発音装置が取り付けられる壁部と、を備え、
前記発音装置は、
前記壁部に取り付けられ前記スプールと一体に回転するとともに、前記スプールの軸方向に収容部を形成する第1部材と、
前記収容部に少なくとも一部が収容され、前記スプール軸側に係合する第2部材と、
前記収容部に収容され、前記第1部材および前記第2部材の一方に設けられる音出し部材と、を備えており、
前記第1部材および前記第2部材の他方は、前記音出し部材が弾発係合して発音する発音部材を構成していることを特徴とする魚釣用スピニングリール。 - 前記スプールは、釣糸が巻回される巻回胴部と、前記巻回胴部よりも大径に形成され、前記巻回胴部の糸巻量を規定する前フランジ部及び後フランジ部と、を備えており、
前記発音装置は、前記前フランジ部を前記壁部として機能させ、前記前フランジ部の前面に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。 - 前記音出し部材と前記発音部材とは、前記スプールの径方向に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の魚釣用スピニングリール。
- 前記第1部材は、円板状の底部と、前記底部の外周部から突出するリブと、を備えたケース部材であり、
前記ケース部材は、前記壁部に取り付けられて前記収容部の開口を閉じることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の魚釣用スピニングリール。 - 前記音出し部材は前記第1部材に設けられており、
前記第2部材が前記発音部材を構成しており、
前記音出し部材は、前記第2部材の径方向に対向して設けられた凹凸部に弾発係合することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の魚釣用スピニングリール。
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