JP7050660B2 - コンバイン - Google Patents

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本発明は、コンバインに関する。
圃場の作物を収穫する収穫部と、機体に支持されるとともに、収穫部によって収穫された作物を脱穀処理する脱穀装置と、脱穀装置の後部に接続され、かつ、脱穀装置が排出した脱穀排ワラを受け入れて細断処理する細断装置と、が備えられ、細断装置は、上下向きの揺動軸芯回りに揺動可能に支持されたコンバインがある。
この種のコンバインとしては、たとえば特許文献1に示されるコンバインがある。特許文献1に示されるコンバインでは、収穫部としての刈取り部が備えられ、細断装置としての排ワラカッタが備えられている。
特許第4829488号公報
上記したコンバインにおいて、機体側に設けられ、細断装置が上下向きの揺動軸芯回りに揺動可能なように、細断装置を下方から支持する支持部と、支持部及び細断装置の一方に前記揺動軸芯を軸芯とする状態で設けられた機体上下向きの支軸と、支持部及び細断装置の他方に設けられるとともに、支軸が挿入される穴部が形成された連結部材と、を有し、かつ、細断装置が揺動軸芯回りに揺動するのを可能にするヒンジ機構を備えることにより、細断装置の揺動が可能になる。
支軸が穴部から抜け出して細断装置が支持部から上方に離間することが許容されるようにヒンジ機構構を構成することにより、支軸を連結部材から抜き外せば細断装置を支持部から取り外すことができ、細断装置の点検や修理などのメンテンナスを行う際、細断装置を支持部から取り外しやすい。しかし、機体を後進させて細断装置の下部が畦に当たった際など、細断装置を持ち上げる操作力が発生すると、細断装置が支持部から外れる虞れがある。
本発明は、構造簡単な対策で細断装置を取り外しやすくしつつ、細断装置の不測な外れを防止できるコンバインを提供する。
本発明によるコンバインは、
圃場の作物を収穫する収穫部と、機体に支持されるとともに、前記収穫部によって収穫された作物を脱穀処理する脱穀装置と、前記脱穀装置の後部に接続され、かつ、前記脱穀装置が排出した脱穀排ワラを受け入れて細断処理する細断装置と、前記機体側に設けられ、前記細断装置が上下向きの揺動軸芯回りに揺動可能なように、前記細断装置を下方から支持する支持部と、前記支持部及び前記細断装置の一方に前記揺動軸芯を軸芯とする状態で設けられた機体上下向きの支軸と、前記支持部及び前記細断装置の他方に設けられるとともに、前記支軸が挿入される穴部が形成された板状の連結部材と、を有し、かつ、前記細断装置が前記揺動軸芯回りに揺動するのを可能にするヒンジ機構と、が備えられ、前記ヒンジ機構に、前記支軸が前記穴部から抜け出して前記細断装置が前記支持部から上方に離間するのを阻止する作用状態と、前記支軸が前記穴部から抜け出すのを許容する作用解除状態と、に切り換え可能な抜止め機構が備えられ、前記抜止め機構に、前記支軸のうち、前記穴部から前記挿入方向に向けて突出する部分に外嵌する筒部材、前記支軸のうち、前記支軸に外嵌された前記筒部材から前記挿入方向に向けて突出する先端部に取付けられ、前記筒部材のうち、前記連結部材に対向する側とは反対側の端部に対向する部分を有する鍔部材と、前記挿入方向に沿って前記先端部に締結されることで前記鍔部材を前記先端部に着脱可能に固定するボルトと、が備えられ、前記筒部材は、前記連結部材と別部材であって、前記連結部材に対して分離可能に構成されるとともに前記鍔部材と前記連結部材とに亘るように前記挿入方向に沿って延び、前記ボルトを締め付けることで前記鍔部材によって前記連結部材における前記穴部の外周部に当て付けられる
本構成によると、ボルト及び鍔部材を支軸から外すことにより、抜止め機構が作用解除状態に切り換わって支軸が穴部から抜け出して細断装置が支持部から上方に離間するのを許容するので、細断装置を支持部から取り外すことができる。ボルト、筒部材及び鍔部材を支軸に取付けることにより、抜け止め機構が作用状態に切り換わって支軸が穴部から抜け出して細断装置が支持部から上方に離間するのを阻止するので、細断装置を持ち上げる操作力が発生しても細断装置が支持部から外れない。
従って、ボルト、筒部材及び鍔部材を備える構造簡単な対策を講じるだけで安価に、細断装置を支持部から取り外しやすいようにでき、かつ、細断装置を不測な持上げ操作力によって外れないようにできる。
本構成によると、連結部材が簡素な形状の部材になるので、ヒンジ機構をコンパクトに得ることができる。
本構成によると、連結部材を支軸に外嵌させるために連結部材に備えるボス部として筒部材が機能するので、連結部材と支軸との間のガタ付きや傾きを抑制でき、細断装置をガタ付いたり、傾いたりし難いように支持できる。
本発明においては、前記支持部及び前記細断装置の一方に、前記支軸を支持する軸支持部材が備えられ、前記ヒンジ機構として、上側の上側ヒンジ機構と、下側の下側ヒンジ機構と、が備えられ、前記上側ヒンジ機構及び前記下側ヒンジ機構の一方において、前記軸支持部材と前記連結部材とが上下方向に接触し、かつ、前記上側ヒンジ機構及び前記下側ヒンジ機構の他方において、前記軸支持部材と前記連結部材とが上下方向に離間していると好適である。
上側ヒンジ機構及び下側ヒンジ機構の両方において軸支持部材と連結部材とが接触するようにして上側ヒンジ機構及び下側ヒンジ機構を製作するよりも低い製作精度で上側ヒンジ機構及び下側ヒンジ機構を製作しても、製作精度に起因する組付け誤差が軸支持部材と連結部材との離間によって吸収されて細断装置を組付け不良が無い状態で支持できるので、細断装置の支持構造を製作容易に得られる。
コンバインの全体を示す左側面図である。 コンバインの後部を示す平面図である。 細断装置の支持構造を示す後面図である。 細断装置の支持構造を示す側面図である。 細断装置の開状態におけるヒンジ機構を示す平面図である。 別の実施形態を備える細断装置の支持構造を示す側面図である。
以下、本発明の一例である実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明では、コンバインの走行機体に関し、図1に示される矢印Fの方向を「機体前方」、矢印Bの方向を「機体後方」、矢印Uの方向を「機体上方」、矢印Dの方向を「機体下方」、図1の紙面表側の方向を「機体左方」、紙面裏側の方向を「機体右方」とする。
〔コンバインの全体について〕
図1に示されるように、コンバインは、角パイプ材などの複数の棒状材を連結して構成された機体フレーム1を有し、かつ、機体フレーム1の下部に装備された左右一対のクローラ式走行装置2を有する走行機体を備えている。走行機体の前部の右横側部分に、キャビン3を有する運転部4が形成されている。走行機体の前部に、収穫搬送部5が設けられている。収穫搬送部5は、下降作業状態と上昇非作業状態とにわたって上下揺動可能な状態で走行機体の前部の左横側部分に支持されている。収穫搬送部5は、収穫搬送部5の前部に設けられた収穫部5Aと、収穫搬送部5の後部に設けられた搬送部5Bとを備えている。収穫部5Aは、圃場の複数条の植付条に植立する作物としての稲、麦などの植立茎稈を引起装置6によって引き起こしながら、植立茎稈の株元をバリカン型の刈取装置7によって刈り取る収穫を行う。搬送部5Bは、収穫部5Aが収穫した刈取茎稈を後方に搬送する。走行機体の後部に、脱穀装置8及び穀粒タンク9が横並びで設けられている。脱穀装置8は、搬送部5Bの後方に位置し、穀粒タンク9は、運転部4の後方に位置している。
脱穀装置8は、脱穀機体の左横外側方に設けられた脱穀フィードチェーン10を備え、搬送部5Bが搬送してきた刈取茎稈の株元側部分を脱穀フィードチェーン10によって脱穀装置8の後方に向けて挟持搬送し、刈取茎稈の穂先側部分を扱室(図示せず)に挿入して脱穀処理し、脱穀粒をワラ屑などの塵埃と選別する選別処理を行う。脱穀装置8の後部に細断装置11が接続可能に構成されている。脱穀装置8の左横側方と細断装置11の左横側方とにわたり、エンジン(図示せず)の動力を脱穀装置8の選別部(図示せず)、及び、細断装置11に伝達する動力伝達装置(図示せず)と、動力伝達装置などを横外側から覆う横カバー12とが設けられている。横カバー12は、複数枚の分割横カバーによって構成されている。脱穀装置8の後部に、脱穀フィードチェーン10が扱室から排出した脱穀排ワラを細断装置11に供給する排ワラ搬送装置13と、排ワラ搬送装置13の搬送終端側部分を覆う搬送カバー13Aとが設けられている。穀粒タンク9は、脱穀装置8によって得られた脱穀粒を揚穀装置14によって供給されて貯留する。穀粒タンク9に貯留された脱穀粒を取り出す穀粒排出装置15が穀粒タンク9の後部から延出されている。
〔細断装置の構成について〕
図1,2に示されるように、細断装置11は、排ワラ搬送装置13の搬送終端側部分の下方に位置する細断ケース20、及び、細断ケース20の下部から下向きに延ばされた放出ケース21を備えている。図1,3に示されるように、細断ケース20の内部に、回転カッター22及び供給回転体23が回転可能に設けられている。回転カッター22及び供給回転体23は、細断ケース20の横幅方向に沿った回転軸22a,23aを有し、回転軸22a,23aの軸芯を回転中心にして回転駆動される。
図2,3に示されるように、細断ケース20の右横側部分と、機体側に設けられた支持部16とが細断ケース20の上下2箇所に設けられたヒンジ機構30を介して連結されている。支持部16は、機体フレーム1の後部に立設された支柱によって構成されている。
細断装置11は、上下のヒンジ機構30が有する機体上下向きの揺動軸芯P回りに、図2に実線で示される如く細断ケース20が脱穀装置8の後壁8aに沿った閉状態と、図2に二点鎖線で示される如く細断ケース20が後壁8aから機体右横側方に離れた開状態とにわたって揺動可能な状態で支持部16に支持されている。細断装置11を閉状態にした場合、細断ケース20の左横側部分と脱穀装置8の脱穀機体とにわたって設けられたロック機構(図示せず)を作用させることにより、細断装置11を閉状態に固定できる。本実施形態では、支持部16は、機体フレーム1に立設された支柱によって構成されているが、これに限らない。たとえば、支持部16としては、脱穀装置8を採用することが可能である。
細断装置11においては、細断装置11を閉状態にすると、細断ケース20が排ワラ搬送装置13に接続され、脱穀装置8から排出される脱穀排ワラの細断処理が可能になる。
具体的には、細断装置11を閉じ状態にすると、細断ケース20の上部に上向きに開口されている排ワラ投入口が排ワラ搬送装置13の搬送終端部分の下方に位置する。排ワラ投入口の揺動蓋24(図2,3参照)を開くと、排ワラ搬送装置13が搬送してきた脱穀排ワラが排ワラ投入口に落下されて細断ケース20の内部に受け入れられる。受け入れられた脱穀排ワラが供給回転体23及び回転カッター22の回転によって供給回転体23と回転カッター22との間に供給される。供給された脱穀排ワラが回転カッター22の回軸芯方向に並んでいる回転刃22b(図3参照)によって稈身方向に切断される。切断によって得られた細断ワラが細断ケース20から放出ケース21の内部に落下され、放出ケース21から圃場に放出される。
細断装置11においては、細断装置11を開状態にすることにより、脱穀装置8の後壁8aに後向きに開口された点検口が開かれ、脱穀装置内の点検や清掃が可能になる。また、脱穀装置8の揺動選別装置(図示せず)の取り出しが可能になる。
〔ヒンジ機構の構成について〕
上側の上側ヒンジ機構30U、及び、下側の下側ヒンジ機構30Dのそれぞれは、図3,4,5に示されるように、支持部16に設けられ、揺動軸芯Pを有する機体上下向きの支軸32と、支軸32に外嵌された状態で細断ケース20に設けられた連結部材33と、を備えている。支軸32は、支持部16から延びる支持アーム31の先端部の上下2箇所に設けられた軸支持部材31aに支持されることにより、支持部16に支持されている。
連結部材33は、細断ケース20から延ばされた取付け杆20aに支持されていることにより、細断ケース20に設けられている。本実施形態では、上側ヒンジ機構30U及び下側ヒンジ機構30Dの連結部材33は、板状部材によって構成されているが、これに限らない。たとえば、ブロック状の部材、板部材を箱状に組み合わせた部材などを採用してもよい。
図4に示されるように、上側ヒンジ機構30U及び下側ヒンジ機構30Dのそれぞれにおける連結部材33に、連結部材33を支軸32に上方から脱着可能かつ回転可能に外嵌させる穴部33aが形成されている。上側ヒンジ機構30Uにおいて、連結部材33と上の軸支持部材31aとが接触して軸支持部材31aが連結部材33を下方から受け止めて支持するように構成されている。下側ヒンジ機構30Dにおいて、連結部材33と上の軸支持部材31aとが離間し、連結部材33と上の軸支持部材31aとの間に隙間Sが形成されるよう構成されている。
〔抜止め機構の構成について〕
図3,4に示されるように、上側ヒンジ機構30Uに、細断装置11の外れ止めを行う抜止め機構40が備えられている。
抜止め機構40は、図4に示されるように、支軸32のうち、連結部材33から上方に突出する部分に外嵌された筒部材41と、支軸32のうち、筒部材41から上方に突出する先端部に取付けられた鍔部材42と、支軸32のうち、鍔部材42から上方に突出する先端部に締結されたボルト43と、を備えている。
筒部材41は、連結部材33の穴部33aの外径よりも外周側に突出する部分を有するよう構成されている。具体的には、筒部材41は、穴部33aの外径よりも大きい外径を有する円筒部材によって構成されている。筒部材41は、支軸32のうち、穴部33aから連結部材33に対する挿入方向に向けて突出する部分に外嵌されている。鍔部材42は、連結部材33の穴部33aの外径よりも外周側に突出する部分を有するよう構成されている。具体的は、鍔部材42は、穴部33aの外径よりも大きい外径を有るする円板部材によって構成されている。鍔部材42は、支軸32のうち、筒部材41から連結部材33に対する挿入方向に向けて突出する先端部に取付けられている。ボルト43は、支軸32が穴部33aに挿入される方向に沿って支軸32に締結されるように構成され、かつ、支軸32に締結されることで、ボルト43の頭部によって鍔部材42を上方から押圧して、鍔部材42を支軸32に取付けるように、かつ、筒部材41を連結部材33における穴部33aの外周部に当て付けるように構成されている。ボルト43を支軸32から取り外すことにより、鍔部材42を支軸32から取り外すことができ、筒部材41を支軸32から上方に抜き外すことができる。本実施形態では、筒部材41として円筒部材が採用されているが、これに限らない。例えば六角形や四角形など、非円形の筒部材の採用が可能である。また、本実施形態では、鍔部材42として、円板部材が採用されているが、これに限らない。たとえば、六角形、四角形、三角形など、非円形の部材の採用が可能である。また、板状部材の他、ブロック状の部材の採用が可能である。
抜止め機構40においては、筒部材41、鍔部材42及びボルト43が装着されることにより、細断装置11が支持部16から外れることを阻止するように作用状態になる。
すなわち、筒部材41、鍔部材42及びボルト43が装着されると、鍔部材42がボルト43の締め付け力によって筒部材41に押し付けられ、筒部材41が連結部材33に当て付けられ、支軸32が穴部33aから抜け出そうとしても、すなわち、連結部材33が支軸32から抜け出そうとしても、鍔部材42がストッパーになり、支軸32が穴部33aから抜け出して(連結部材33が支軸32から抜け出して)細断装置11が支持部16から上方に離間することが阻止される。
抜止め機構40においては、鍔部材42及びボルト43が取り外されることにより、細断装置11が支持部16から外れることを許容するように作用解除状態になる。
すなわち、鍔部材42及びボルト43が取り外されると、支軸32が穴部33aから抜け出すことに対するストッパーが無くなり、筒部材41の支軸32からの抜け出しが可能になり、支軸32が穴部33aから抜け出して細断装置11が支持部16から上方に離間することを許容される。
細断装置11を取付ける場合、上側ヒンジ機構30U及び下側ヒンジ機構30Dの連結部材33を支軸32に上方から外嵌させる。上側ヒンジ機構30Uにおいて、連結部材33と上の軸支持部材31aとが接触して連結部材33が軸支持部材31aによって下方から受け止め支持される状態になると、下側ヒンジ機構30Dにおいて、連結部材33と上の軸支持部材31aとが接触しないで離間しているが、上側ヒンジ機構30Uの連結部材33が軸支持部材31aによって下方から受け止め支持されることにより、細断装置11が支持部16によって下方から支持されると共に軸芯P回りに揺動開閉可能に支持される状態になり、細断装置11の取付ができる。
細断装置11の取付けを行う場合、上側ヒンジ機構30U及び下側ヒンジ機構30Dの製作精度に起因して上側ヒンジ機構30U及び下側ヒンジ機構30Dの組付け誤差が発生しても、下側ヒンジ機構30Dの連結部材33と軸支持部材31aとの間の隙間Sによって組付け誤差が吸収され、細断装置11を組付け不良が無い状態で支持部16に支持される。
細断装置11を取付けた場合、筒部材41、鍔部材42及びボルト43を取り付けて抜止め機構40を作用状態に切り換える。すると、上側ヒンジ機構30Uにおける連結部材33の支軸32からの抜け出しが抜止め機構40によって阻止され、上側ヒンジ機構30Uにおける連結部材33の支軸32からの抜け出しが阻止されることにより、下側ヒンジ機構30Dにおける連結部材33の支軸32からの抜け出しも阻止され、走行機体を後進させて細断装置11の下部が畦に当ったときなど、細断装置11を上昇させる操作力が発生しても、細断装置11が支持部16から外れることを回避できる。また、上側ヒンジ機構30Uにおいて、連結部材33を支軸32に外嵌させるために連結部材33に備えるボス部の機能を筒部材41が備え、連結部材33と支軸32との間のガタ付きや傾動が発生し難くなる。
細断装置11を取り外すのには、鍔部材42及びボルト43が取り外して抜止め機構40を作用解除状態に切り換える。抜止め機構40が作用解除状態になると、細断装置11を上昇操作することにより、上側ヒンジ機構30Uの連結部材33が支軸32から上方に抜け外れて、かつ、下側ヒンジ機構30Dの連結部材33が支軸32から上方に抜け外れて細断装置11が支持部16から上方に離間し、細断装置11を取り外すことができる。
〔別実施形態〕
(1)図6は、別の実施形態を備える細断装置11の支持構造を示す側面図である。別の実施形態を備える支持構造では、上側ヒンジ機構30U及び下側ヒンジ機構30Dのうちの下側ヒンジ機構30Dに、抜止め機構40が備えられている。この抜止め機構40では、筒部材41が連結部材33に固定されている。本実施形態では、筒部材41の連結部材33に対する固定は、溶接によって行われている。これに限らず、筒部材41フランジ部を備え、フランジ部と、フランジ部を連結部材33に連結する連結ボルトとによって筒部材41を連結部材33に固定する固定手段の採用が可能である。上側ヒンジ機構30U及び下側ヒンジ機構30Dのそれぞれにおいて、軸支持部材31aと連結部材33とが接触して連結部材33が軸支持部材31aによって下方から支持されることにより、細断装置11が支持部16によって下方から支持されている。
(2)上記した実施形態では、支軸32が支持部16に設けられ、連結部材33が細断装置11に設けられ、連結部材33が支軸32に対して上方に抜け出ることによって細断装置11が支持部16から外れる構成を示したが、これに限らない。すなわち、支軸が細断装置11に設けられ、連結部材33が支持部16に設けられ、支軸32が連結部材33から上方に抜け出ることによって細断装置11が支持部16から外れる構成を採用してもよい。要するに、支軸が連結部材の穴部に挿入されて細断装置11が支持部16に支持され、支軸が連結部材の穴部から抜け出て細断装置11が支持部16に対して上方に離間するものであればよい。
(3)上記した実施形態では、上側ヒンジ機構30Uにおいて、軸支持部材31aと連結部材33とが接触し、下側ヒンジ機構30Dにおいて、軸支持部材31aと連結部材33とが離間している構成を採用された例を示したが、上側ヒンジ機構30Uにおいて、軸支持部材31aと連結部材33とが離間し、下側ヒンジ機構30Dにおいて、軸支持部材31aと連結部材33とが接触する構成を採用してもよい。
(4)上記した実施形態では、支持部16が支柱によって構成された例を示したが、これに限らず、支持部16として脱穀装置8を採用したものでもよい。
(5)上記した実施形態では、細断装置11が機体の右横側に開かれる構成を採用した例を示したが、機体の左横側に開かれるものでもよい。
(6)上記した実施形態では、筒部材41を設けた例を示したが、これに限らず、筒部材41を設けず、鍔部材42が連結部材33に直接に当る構成を採用してもよい。
(7)上記した実施形態では、脱穀装置8が自脱型に構成された例を示したが、刈取作物の株元から穂先までの全体が扱室に供給される脱穀装置が採用されたものでもよい。
本発明は、自脱型のコンバインに限らず、普通型のコンバインに適用できる。
5A 収穫部
8 脱穀装置
11 細断装置
16 支持部
30 ヒンジ機構
30U 上のヒンジ機構
30D 下のヒンジ機構
31a 軸支持部材
32 支軸
33 連結部材
33a 穴部
40 抜止め機構
41 筒部材
42 鍔部材
43 ボルト

Claims (2)

  1. 圃場の作物を収穫する収穫部と、
    機体に支持されるとともに、前記収穫部によって収穫された作物を脱穀処理する脱穀装置と、
    前記脱穀装置の後部に接続され、かつ、前記脱穀装置が排出した脱穀排ワラを受け入れて細断処理する細断装置と、
    前記機体側に設けられ、前記細断装置が上下向きの揺動軸芯回りに揺動可能なように、前記細断装置を下方から支持する支持部と、
    前記支持部及び前記細断装置の一方に前記揺動軸芯を軸芯とする状態で設けられた機体上下向きの支軸と、前記支持部及び前記細断装置の他方に設けられるとともに、前記支軸が挿入される穴部が形成された板状の連結部材と、を有し、かつ、前記細断装置が前記揺動軸芯回りに揺動するのを可能にするヒンジ機構と、が備えられ、
    前記ヒンジ機構に、前記支軸が前記穴部から抜け出して前記細断装置が前記支持部から上方に離間するのを阻止する作用状態と、前記支軸が前記穴部から抜け出すのを許容する作用解除状態と、に切り換え可能な抜止め機構が備えられ、
    前記抜止め機構に、前記支軸のうち、前記穴部から前記挿入方向に向けて突出する部分に外嵌する筒部材、前記支軸のうち、前記支軸に外嵌された前記筒部材から前記挿入方向に向けて突出する先端部に取付けられ、前記筒部材のうち、前記連結部材に対向する側とは反対側の端部に対向する部分を有する鍔部材と、前記挿入方向に沿って前記先端部に締結されることで前記鍔部材を前記先端部に着脱可能に固定するボルトと、が備えられ
    前記筒部材は、前記連結部材と別部材であって、前記連結部材に対して分離可能に構成されるとともに前記鍔部材と前記連結部材とに亘るように前記挿入方向に沿って延び、前記ボルトを締め付けることで前記鍔部材によって前記連結部材における前記穴部の外周部に当て付けられるコンバイン。
  2. 前記支持部及び前記細断装置の一方に、前記支軸を支持する軸支持部材が備えられ、
    前記ヒンジ機構として、上側の上側ヒンジ機構と、下側の下側ヒンジ機構と、が備えられ、
    前記上側ヒンジ機構及び前記下側ヒンジ機構の一方において、前記軸支持部材と前記連結部材とが上下方向に接触し、かつ、前記上側ヒンジ機構及び前記下側ヒンジ機構の他方において、前記軸支持部材と前記連結部材とが上下方向に離間している請求項に記載のコンバイン。
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