JP7050637B2 - 杭頭処理工法 - Google Patents

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Description

本発明は、場所打ちコンクリート杭の杭頭処理を行う杭頭処理工法に関する。
従来、場所打ちコンクリート杭の杭頭部を破砕処理する方法として、想定された破断面近傍に半径の90%程度の長さの横孔を杭中心に複数本放射状に削孔し、そこに所要量の動的破砕剤を装薬し、遠隔操作にて杭頭の余盛部を水平破断する工法について検討が進められている(特許文献1参照)。
特開2018-076650号公報
かかる杭頭部に横孔を形成するために電動式のハンドドリルでφ22~φ29程度の径のものを杭径に応じてたとえば4~8本削孔するが、当然ながら、杭の全周にわたってハンドドリルのストローク分の作業スペースが必要となる。一方、通常の工事現場の施工区域である敷地は、矩形状の場合が多く、かかる場合、敷地の四隅や外周沿いの杭においては、外周壁等が存在すると、1方向ないし3方向についてハンドドリルのストローク分の空間が確保できないという問題がある。
上述のような問題に対処するための方法について図2を参照して説明する。すなわち、杭主筋51とせん断補強筋52とからなる杭鉄筋によるコンクリート杭50には、杭頭部内の所定高さ位置の杭平面に、杭半径よりも短い複数の横孔61~68が装薬孔として形成される。横孔61~68は、杭中心60を中心にした放射状配置になるように水平方向に削孔されるが、コンクリート杭50が敷地の外周部BDに沿った位置に存在する場合、外周部BDに最も近い破線で示す横孔65を外周部BD側から杭中心60に向けて水平方向に削孔することができない。このため、横孔65に対し杭中心の反対側の横孔61を削孔するとき、杭中心を超えて外周面手前まで長く削孔し、横孔61から各横孔分×2の装薬量として杭中心付近で分割して装薬する。図2の各横孔61~68のハッチング部分が装薬範囲である。ただし、この場合、杭径に近い長さまで削孔する必要があるので、通常のハンドドリルでは削孔できず、このため、コアボーリングする必要がある。
しかし、この方法を適用しても、コンクリート杭50が図2の破線で示す隅角部CRにある場合、横孔64,65,66について、場合によっては横孔63,67についても杭中心の放射状配置にした削孔が不可能である。このため、図3のように、杭径に近い長さの複数の横孔71~74を設けるなどの対策が必要になる。しかし、この場合、杭中心を複数の横孔が貫通するため、1つの横孔での装薬を行うと、他の横孔での装薬が困難になるという問題がある。また、杭径に近い長さの横孔を削孔するためのコアボーリングは、杭半径よりも短い横孔を削孔可能なハンドドリルよりも設備が大がかりとなる。
杭頭処理対象のコンクリート杭が、敷地の外周部あるいは隅角部にある場合について、現時点で対応可能と考えられる工法について以下、検討する。
(1)はつり工法
杭頭の余盛り部を手動式の破砕機を用いて人力によりはつり、発生したコンクリートガラを処理する工法で、杭周辺の敷地の状態には何ら影響を受けないが、作業時間に制限があるなどして時間を要するばかりでなく、騒音・振動が著しく、周辺環境に大きく影響する。また、作業中に、杭頭部の鉄筋を傷めるなど、工法的な問題もある。
(2)静的破砕剤
あらかじめ杭頭に設置したシース管などに挿入した静的破砕剤の膨張作用により、杭頭のコンクリートを小割にして処理する工法である。本工法についても杭周辺の敷地の状態には何ら影響を受けないが、やはり後施工となるため、破砕剤が適度に作用することが難しく、また、水平面がうまく形成され難いため、結果的に人力による仕上げはつりの量が多くなる傾向にある。
(3)竪管方式水平フィン付装薬ホルダー方式による動的破砕適用の水平破断工法
杭筋組立て時に、竪管方式の水平フィン(平鋼2枚重ね)付装薬ホルダー4本を杭外周の杭主筋内側に配置し、密閉状態とし、杭工事、掘削工事以降における杭頭表出後に、動的破砕剤を装薬ホルダーに挿入し、遠隔操作にて杭余盛り部を動的破砕により水平破断する。この工法についても杭周辺の敷地の状態には何ら影響を受けないが、杭施工前に関連機器材を装着する必要があり、(2)と同様の短所が指摘される。また、竪管方式の装薬ホルダーが高価であり、杭頭処理工法としては、最も費用がかかる。
(4)横孔方式による動的破砕適用の水平破断工法
本工法は、あと施工となる横孔方式により動的破砕剤を装薬し、杭頭の余盛り部を水平破断する工法であるが、通常は、半径×90%程度の長さの横孔を杭中心に放射状に設けるため、対象杭が敷地の外周部にある場合、外周側からの横孔削孔作業ができない場合が大半となる。したがって、本願で検討対象とする工法は、横孔方式による水平破断工法を基本とし、外周側の装薬孔をどのように設けるかがポイントとなる。その場合、基本的な装薬孔配置の場合と破砕効果が遜色ないようにしなければならない。
市街地での杭頭処理工事は、発生する騒音や振動が規定値以内であることはもとより、近隣周辺へ不安や不快感を与えないよう極力低減する必要がある。そのためには、破砕機によるはつり作業を極力回避することが望ましく、したがって、静的破砕剤あるいは動的破砕剤の適用が前提条件となる。一方で、前者は上述のように、破砕剤挿入が後行作業となり、先行作業であるシース管取付けやコンクリート打設などによる影響も大きいことなどから、破砕の確度が必ずしも高いとは言えなく、環境配慮、施工性の観点から動的破砕の方が有効性は高いと判断できる。
動的破砕を適用する現行工法としては、竪管方式の水平フィン(平鋼2枚重ね)付装薬ホルダー×4本を杭外周の杭主筋内側に均等に配置し、杭工事、掘削工事以降における杭頭表出後に、動的破砕剤を装薬ホルダー内に挿入し、遠隔操作にて杭頭余盛部を動的破砕により水平破断させる方法がある。この工法は、杭周辺の敷地の状態には何ら影響を受けないが、装薬準備の大部分が杭鉄筋組立て時となるため、杭頭が表出するまでの施工により装薬用機器材が損傷を受けたり、杭鉄筋が曲がったりして、破砕後に杭余盛り部が揚重できないなど、様々な支障が考えられる。また、装薬孔が鉛直方向である場合、装薬した破砕剤が有効に機能するためには、その上端を固化体で拘束する必要があり、従来は速硬性の無収縮モルタルを使用していたが、硬化までに1時間前後を要していたため、1日の施工量がこの時間により限定される状況であった。
装薬準備を杭頭部が表出してから行う後施工方式を基本とし、時間を要さない簡易な方法により装薬準備を行い、しかも杭頭余盛部を動的破砕により確実に水平破断できる工法として横孔方式による上記水平破断工法がある。これは杭頭余盛部を水平破断する工法としては、最も効率的な方法と考えられるが、上述のように、杭が敷地の外周部や隅角部にある場合、放射状に配置される装薬孔の外周部側が削孔できない事態となる。
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、杭頭処理対象のコンクリート杭が施工区域の外周部または隅角部に位置する場合でも、所要の装薬孔を確保し全装薬孔を杭中心の放射状配置にする場合と同様の破砕効果を得ることのできる杭頭処理工法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための杭頭処理工法は、場所打ちコンクリート杭の杭頭処理を行う杭頭処理工法であって、杭頭部の外周面において杭天端に関連する高さ位置が同一である複数の起点から水平方向に削孔を行って複数の装薬孔を形成する工程と、前記形成された複数の装薬孔に前記装薬孔の孔長よりも短い装薬材を前記装薬孔の奥端部に達するように装填する工程と、前記装填された装薬材内の動的破砕剤により前記杭頭部の杭頭余盛部を水平破断する工程と、を含み、
前記コンクリート杭は同一の施工区域内に複数本打設され、前記複数本のコンクリート杭のうち前記施工区域の1または2の境界線に近接するコンクリート杭について杭頭処理を行う場合、
前記杭頭部内の杭平面において、複数の前記装薬孔が杭中心の放射状配置の一部をなすように第1の装薬孔として形成され、
前記放射状配置の残りをなす複数の前記装薬孔のうちの少なくとも1つの装薬孔の延長線上における前記起点から前記境界線の少なくとも一方までの距離が前記削孔を削孔手段により実施可能な施工可能最小距離以下であるときには前記少なくとも1つの装薬孔の削孔方向および起点を前記距離が増大しかつ他の装薬孔に対し離間するように設定して前記削孔を行うことで、前記放射状配置の残りをなす複数の前記装薬孔と同数の前記装薬孔を第2の装薬孔として所定の杭半径方向に関して線対称にかつ次の関係式(1)を満たすように形成する。
AB≦CD (1)
ただし、AB:前記杭半径方向に関して互いに線対称な2つの前記第2の装薬孔の各奥端部A,B間の距離
CD:前記第1の装薬孔のうちの近接する2つの装薬孔内に装填された前記装薬材の前記外周面側の各端部C,D間の距離
この杭頭処理工法によれば、施工区域の1または2の境界線に近接するコンクリート杭について杭頭処理を行う場合、複数の全装薬孔を杭中心の放射状配置にすると仮定し、その放射状配置の一部をなすように複数の装薬孔を第1の装薬孔として形成する一方、その放射状配置の残りをなす複数の装薬孔のうちの少なくとも1つの装薬孔の延長線上における起点から境界線の少なくとも一方までの距離が削孔を削孔手段により実施可能な施工可能最小距離以下であるときには杭中心に向けた削孔が不可能であるので、削孔方向を杭中心方向から変更し、装薬孔の削孔方向および起点を前記距離が増大しかつ他の装薬孔に対し離間するように設定して削孔を行うことで、放射状配置の残りをなす複数の装薬孔と同数の装薬孔を第2の装薬孔として所定の杭半径方向に関して対称にかつ上記関係式(1)を満たすように形成する。これにより、杭頭処理対象のコンクリート杭が施工区域の外周部または隅角部に位置する場合でも、限定された方向からの削孔により所要の装薬孔を確保することができる。第2の装薬孔を所定の杭半径方向に関して対称にかつ上記関係式(1)を満たすように配置することで、全装薬孔を杭中心の放射状配置にする場合と同様の破砕効果を得ることができる。
上記杭頭処理工法において前記削孔を、ハンドドリルを用いて行うことが好ましい。ハンドドリルは、大がかりな設備が不要であり、装薬孔の削孔を容易かつ確実に実施することができる。
また、前記第2の装薬孔を前記第1の装薬孔のうちの隣接する装薬孔と平行に形成することが好ましい。
また、前記第2の装薬孔を近接する前記境界線と平行に形成することが好ましい。
また、前記複数の装薬孔の各孔長が等しいことが好ましい。
本発明の杭頭処理工法によれば、杭頭処理対象のコンクリート杭が施工区域の外周部または隅角部に位置する場合でも、限定された方向からの削孔により所要の装薬孔を確保し全装薬孔を杭中心の放射状配置にする場合と同様の破砕効果を得ることができる。
本実施形態におけるコンクリート杭の杭頭余盛部を説明するために杭鉄筋と杭頭部を水平方向に切断して見た要部断面図(a)および鉛直方向に切断して見た要部断面図(b)である。 コンクリート杭が施工区域の外周部または隅角部に位置する場合の問題に対処するための装薬孔の配置例を示す図1(a)と同様の図である。 コンクリート杭が施工区域の外周部または隅角部に位置する場合の問題に対処するための装薬孔の別の配置例を示す図1(a)と同様の図である。 本実施形態による杭頭処理工法に用いる装薬材を概略的に示す縦断面図である。 本実施形態による場所打ちコンクリート杭の杭頭処理工法の主要な工程を説明するためのフローチャートである。 本実施形態による装薬孔の別の配置例を示す図1(a)と同様の図である。 本実施形態による装薬孔のさらに別の配置例を示す図1(a)と同様の図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。図1は本実施形態におけるコンクリート杭の杭頭余盛部を説明するために杭鉄筋と杭頭部を水平方向に切断して見た要部断面図(a)および鉛直方向に切断して見た要部断面図(b)である。
まず、本実施形態における場所打ちコンクリート杭について図1を参照して説明する。図1(a)(b)のように、破線で示す場所打ちのコンクリート杭10を施工するための杭鉄筋は、コンクリート杭10の杭軸方向に延びる複数の杭主筋11が上面から見て円周上に等間隔に配置されるとともに、複数の杭主筋11を包囲するようにリング状のせん断補強筋12が配置されることで、組み立てられる。複数のせん断補強筋12は、図1(b)のように、コンクリート杭10の杭軸方向に等間隔に配置される。
図1(a)(b)のように、コンクリート杭10は、コンクリート打設により形成され、その杭頭部20において杭頭余盛部21が杭天端22と余盛天端23との間に位置する。なお、水平破断後の杭頭余盛部21を揚重するときに使用する複数の埋め込みアンカー25が杭頭余盛部21の外周面に等間隔に配置されている。
次に、本実施形態による杭頭処理工法においてコンクリート杭10が図1(a)のように施工区域の隅角部CRにある場合、杭頭余盛部21を横孔方式の水平破断工法により水平破断するために設ける装薬孔について説明する。
図1のコンクリート杭10は、施工区域の外周部や隅角部以外に位置する場合には、その全周においてハンドドリルのストローク分の作業スペースを確保することができ、杭頭余盛部21の水平破断のため複数の装薬孔が杭中心に放射状に等間隔に配置される。以下、かかる配置を杭中心の放射状配置という。図1では、装薬孔の総数を8本とする。
図1(a)のように、複数の装薬孔31,32,33,36(第1の装薬孔)は、杭中心の放射状配置とされ、一方、複数の装薬孔34,35,37,38(第2の装薬孔)は、杭中心の放射状配置にはできないので、装薬孔34,35は、隣接する第1の装薬孔33と平行に配置され、同様に、装薬孔37,38は、隣接する第1の装薬孔36と平行に配置される。複数の装薬孔31~38は、杭頭部20の外周面において杭天端22に関連する高さ位置が同一である複数の起点から水平方向に削孔を行って孔長が等しくなるように形成される。
杭中心の放射状配置にはできない第2の装薬孔について装薬孔34,35を例にして説明する。図1(a)のように、コンクリート杭10が施工区域の境界線B1,B2からなる隅角部CRに位置する場合、杭頭部20内の杭平面において第1の装薬孔としてたとえば装薬孔36が杭中心Pに向けて延びて形成されるが、もう1つの装薬孔をその延長線a上に外周面の起点bから削孔しようとすると、その延長線上における起点bから境界線B1までの距離Wが施工可能最小距離以下であるので削孔が不可能である。なお、施工可能最小距離は、削孔を削孔手段であるハンドドリルにより実施可能な最小の距離以上であればよく、この施工可能最小距離は、装薬孔の孔長に対応するハンドドリルのストローク分に対応する。
上述のような場合、図1(a)のように、杭中心の放射状配置である装薬孔36と杭中心Pを通る延長線a上に位置して対応する装薬孔の削孔方向を杭中心Pからずれた位置に向け、隣接する装薬孔33とほぼ平行になるように削孔を行うことで装薬孔34を形成する。すなわち、前記距離が増大するように装薬孔34の削孔方向を延長線d上に、かつ、起点を起点cに設定して削孔を行う。
第2の装薬孔であるもう一つの装薬孔35は、装薬孔34と離隔してほぼ平行になるように配置される。すなわち、前記距離が増大するように、装薬孔35の削孔方向を延長線f上に、かつ、起点を起点cから離隔した起点eに設定して削孔を行う。
装薬孔34,35の削孔の際に、延長線d,fの方向における起点c,eから境界線B1までの各距離は、削孔がハンドドリルにより実施可能な施工可能最小距離以上となり、施工が可能な距離を確保できる。また、装薬孔34,35は装薬孔33とほぼ平行に配置され、装薬孔33と34の間隔d1と、装薬孔34と35の間隔d2とは等しくなっている。
図1(a)のように、第2の装薬孔である装薬孔37,38と、第2の装薬孔の装薬孔34,35とは、所定の杭半径方向rを対称軸として線対称な位置関係に配置される。
また、各装薬孔31~38は、各孔長が0.9×杭半径であり、端部のある横孔に形成され、装薬材40(図4)が各装薬孔31~38の奥端部に達するように装填される。ここで、杭半径方向rに関して互いに線対称な第2の装薬孔38の奥端部Aと第2の装薬孔35の奥端部Bとの間の距離をAB、第1の装薬孔のうちの近接する2つの装薬孔31,32内に装填された装薬材40の外周面側の各端部C,D間の距離をCDとすると、次の関係式(1)を満たすように、第2の装薬孔35,38が形成される。
AB≦CD (1)
なお、上記関係式が杭半径方向rに関して互いに対称な第2の装薬孔37,34についても同様に満たされるように装薬孔37,34が形成される。
図4は本実施形態による杭頭処理工法に用いる装薬材を概略的に示す縦断面図である。図4のように、装薬材40内には動的破砕剤41と点火具42とが配置されている。すなわち、装薬材40は、可撓性のあるビニル管43内に、粒状物からなる動的破砕剤41と点火具42とが収容されており、ビニル管43の両端は、プラスチック製の栓45a,45bがはめ込まれてからシール材46a,46bにより止水され密閉されている。また、点火具42から脚線44が外部へと延びている。
なお、動的破砕剤41は、公知の各種破砕剤を使用でき、たとえば、酸化第2銅、アルミニウム、硫酸マグネシウム7水和物を主成分としたものを使用でき、点火すると、テルミット反応により激しい還元反応とともに高温・高圧の水蒸気が発生し、この発生した膨張圧を破砕力として利用する。また、臭素酸塩等のガス発生剤を主剤とした薬筒と点火具が一体となったものも使用でき、密閉状態で点火すると、高温・高圧ガスを発生する。
次に、本実施形態による場所打ちコンクリート杭の杭頭処理工法の主要な工程S01~S09について図5のフローチャートを参照して説明する。まず、図1(a)(b)のように複数の杭主筋11と複数のせん断補強筋12とから組み立てられた杭鉄筋を杭設置位置に建て込み、トレミー管を通して杭鉄筋内へコンクリートを打設する(S01)。
次に、掘削工事を行い、図1(b)のコンクリート杭10の杭頭部20が表出した後、杭頭部20の想定破断面高さ(たとえば、約50mm)において図1(a)のように外周面の8点の起点から装薬孔31~38を電動式のハンドドリルで水平方向に削孔する(S02)。なお、コンクリート杭10は、図1(a)のように、隅角部CRに位置する。
装薬孔31~38は、複数の装薬孔31,32,33,36が杭中心の放射状配置とされ、残りの複数の装薬孔34,35,37,38が隣接する装薬孔33または36と平行に配置され、各孔長は等しく形成される。
次に、ビニル管43内に動的破砕剤41と点火具42を詰めて密閉し(S03)、この動的破砕剤41と点火具42とをビニル管43に詰めて構成される装薬材40を装薬孔31~38内に各奥端部に達するように挿入する(S04)。点火具42に接続した脚線44を装薬孔31~38の外部に取り出した後、砂等からなる込め物を残りの間隙に充填し装薬孔31~38を密閉する(S05)。
次に、装薬孔31~38内の各装薬材40の点火具42から外部へ取り出した各脚線44を直列に連結し、発破器(図示省略)から延長された発破母線(図示省略)に接続する(S06)。
次に、発破器による遠隔操作で各点火具42を点火し、装薬孔31~38内の各動的破砕剤41が各脚線44の直列連結により同時に点火されることで、装薬孔31~38内で各動的破砕剤41によりほぼ同時に発生する破砕力によって図1(b)の杭頭部20の杭頭余盛部21を水平破断する(S07)。
すなわち、装薬孔31~38内で各動的破砕剤41によりほぼ同時に発生する破砕力による亀裂が別の破砕力発生元である最近接の他の装薬孔に向かうため、第1の装薬孔31~33,36での中央からの放射状4方向および第2の装薬孔34,35,37,38での平行2方向ずつの破砕力による亀裂が水平方向に伝播し、杭頭余盛部21が水平破断される。このとき、第1の装薬孔のうちの近接する2つの装薬孔31と32,同じく32と33,同じく31と36同士は、それらの外周面側の各端部からの亀裂が水平方向に伝播し互いに連結するとともに、上述の関係式(1)が満たされることで、第2の装薬孔35,38および第2の装薬孔34,37の各奥端部からの亀裂が水平方向に伝播し互いに連結することができる。
次に、水平破断した杭頭余盛部21を、埋め込みアンカー25を用いて揚重し別の場所に移動し(S08)、杭頭余盛部21に複数の縦孔を形成し、図4と同様の装薬材を挿入してから装薬材の動的破砕剤により杭頭余盛部21を小割破砕し(S09)、外部に搬出する。
本実施形態の杭頭処理工法によれば、図1(a)のように、施工区域の境界線B1,B2に近接するコンクリート杭10について杭頭処理を行う場合、複数の全ての装薬孔を杭中心Pの放射状配置にすると仮定し、その放射状配置の一部をなすように複数の装薬孔31,32,33,36を第1の装薬孔として形成する一方、その放射状配置の残りの一部をなす複数の装薬孔のうちの1つの装薬孔の延長線a上における起点bから境界線B1までの距離Wが施工可能最小距離以下であるときには起点bから杭中心Pに向けた削孔が不可能であるので、削孔方向を杭中心方向から変更し、上記距離が増大するように延長線d上に削孔方向を,起点を起点cに設定して削孔を行う。このようにして、放射状配置の残りをなす複数の装薬孔と同数の装薬孔34,35,37,38を第2の装薬孔として形成することで、杭頭処理対象のコンクリート杭10が施工区域の外周部または隅角部に位置する場合でも、限定された方向からの削孔により所要の装薬孔を確保することができる。かかる第2の装薬孔の配置により、全装薬孔を杭中心の放射状配置にする場合と同様の破砕効果を得ることができる。また、第2の装薬孔34,35,37,38は第1の装薬孔のうちの隣接する装薬孔33または36と平行に配置されることが好ましい。
また、装薬孔の削孔手段としてハンドドリルを用いることができるので、コア削孔のような大がかりな設備が不要であり、装薬孔の削孔を容易かつ確実に実施することができる。
図1(a)(b)では装薬孔の総数を8本としたが、本実施形態はこれに限定されず、コンクリート杭の径等によって相違し、径をたとえば、最大で2.6mとすると、装薬孔の総数は4~16本であってよい。
図6に装薬数の総数を11本とした例を示す。コンクリート杭10は、図1(a)と同様に、境界線B1,B2からなる隅角部CRに位置し、装薬孔81~84,85が第1の装薬孔として杭中心Pの放射状配置とされ、装薬孔86~91が第2の装薬孔として配置されている。第2の装薬孔である装薬孔86,87,88は、装薬孔84と平行にかつ近接する装薬孔間の間隔が等しく配置されている。同様に、装薬孔89,90,91は、装薬孔85と平行にかつ近接する装薬孔間の間隔が等しく配置されている。装薬孔81~91の各孔長は等しく形成される。
装薬孔86~88の各延長線上における各起点から境界線B1までの各距離は、施工可能最小距離以上となっている。同様に、装薬孔89~91の各延長線上における各起点から境界線B2までの距離は施工可能最小距離以上となっている。
また、所定の杭半径方向rに関して互いに線対称な第2の装薬孔90の奥端部Aと第2の装薬孔87の奥端部Bとの間の距離をAB、第1の装薬孔のうちの近接する2つの装薬孔82,83内に装填された装薬材40の外周面側の各端部C,D間の距離をCDとすると、上記関係式(1)を満たすように、第2の装薬孔87,90が形成される。同様に、装薬孔88,91,装薬孔86,89も所定の杭半径方向rに関して互いに線対称に形成され、上記関係式(1)を満たす。
また、図6の場合も、第2の装薬孔である装薬孔86~91を装薬孔84または85と平行に配置している。図6の例によれば、図1と同様の水平破砕効果を得ることができる。
次に、図7に装薬数の総数を6本とした例を示す。コンクリート杭10は、図1(a)と同様に、境界線B1,B2からなる隅角部CRに位置し、装薬孔101,102が第1の装薬孔として杭中心Pの放射状配置とされ、装薬孔103~106が第2の装薬孔として配置されている。第2の装薬孔である装薬孔103,104は、境界線B1とほぼ平行に配置されている。同様に、装薬孔105,106は、境界線B2とほぼ平行に配置されている。このように、第2の装薬孔103~106は、境界線B1またはB2とほぼ平行であるので、それらの延長線上において施工可能最小距離を確保できる。また、装薬孔101~106の各孔長は等しく形成される。
また、所定の杭半径方向rに関して互いに線対称な第2の装薬孔106の奥端部Aと第2の装薬孔104の奥端部Bとの間の距離をAB、第1の装薬孔である2つの装薬孔101,102内に装填された装薬材40の外周面側の各端部C,D間の距離をCDとすると、上記関係式(1)を満たすように、第2の装薬孔104,106が形成される。同様に、装薬孔103,105も所定の杭半径方向rに関して互いに線対称に形成され、上記関係式(1)を満たす。図7の例によれば、図1と同様の水平破砕効果を得ることができる。
図7では、第2の装薬孔103~106は境界線B1またはB2と平行に配置されるが、かかる配置は、第1の装薬孔の近接する2つの装薬孔101と102とのなす中心角度αと隅角部CRの境界線B1とB2とのなす角度βとが、α≦βが成立する場合に適用するのが好ましい。なお、第1の装薬孔の近接する2つの装薬孔をα=βとなるように配置してもよい。また、境界線B1とB2とのなす角度βは、90度であってよいが、これに限定されず、90度以上または以下であってもよい。また、中心角度αは、第1装薬孔のうちの最も離れた2つの装薬孔のなす中心角度と定義される。
以上のように本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。たとえば、図1,図6,図7の第2の装薬孔の孔長は、第1の装薬孔の孔長と等しいが、必要に応じて関係式(1)を満たすように第1の装薬孔の孔長よりも若干長くしてもよい。
また、図1では、装薬孔33~35、装薬孔36~38は、互いに平行に配置されるが、厳密に平行である必要はない。図6,図7においても同様である。また、図1,図6のように、杭中心の放射状配置とされる第1装薬孔は、3本以上の場合、等間隔に配置されるが、厳密に等間隔である必要はない。さらに、図1,図6,図7のように、複数の第2の装薬孔は所定の杭半径方向に関して線対称に配置されるが、厳密に線対称である必要はない。これらは、施工上不可避的に生じる誤差、および、装薬孔と図1の杭主筋11との干渉を回避するために装薬孔を計画位置からずらして削孔する場合を考慮したものである。
また、図1,図6,図7では、コンクリート杭10が施工区域の境界線B1,B2からなる隅角部CRに位置する場合を例にして説明したが、境界線B1またはB2に近接した外周部に位置する場合には、第1および第2の装薬孔を図1,図6,図7と同様の配置にすることで対応可能である。
また、図1,図6,図7の各装薬孔内における装薬材40の動的破砕剤41の各装薬量は、等しく、全装薬孔が杭中心の放射状配置である場合と同様であってよいが、実験等による検討に基づいてさらに最適化するようにしてもよい。
本発明によれば、杭頭処理対象のコンクリート杭が施工区域の外周部または隅角部に位置するため全装薬孔を杭中心の放射状配置にできない場合でも、限定された方向からの削孔により所要の装薬孔を確保し全装薬孔を杭中心の放射状配置にする場合と同様の破砕効果を得ることができるので、施工区域の敷地の条件に拘わらず場所打ちコンクリート杭の杭頭処理を確実に行うことができる。
10 コンクリート杭
20 杭頭部
21 杭頭余盛部
31~33,36 第1の装薬孔
34,35,37,38 第2の装薬孔
81~85 第1の装薬孔
86~91 第2の装薬孔
101,102 第1の装薬孔
103~106 第2の装薬孔
40 装薬材
41 動的破砕剤
A,B 第2の装薬孔の奥端部
C,D 第1の装薬孔内に装填された装薬材の外周面側の端部
B1,B2 境界線
CR 隅角部
d,f 延長線
r 所定の半径方向(対称軸)
P 杭中心
W 距離

Claims (5)

  1. 場所打ちコンクリート杭の杭頭処理を行う杭頭処理工法であって、
    杭頭部の外周面において杭天端に関連する高さ位置が同一である複数の起点から水平方向に削孔を行って複数の装薬孔を形成する工程と、
    前記形成された複数の装薬孔に前記装薬孔の孔長よりも短い装薬材を前記装薬孔の奥端部に達するように装填する工程と、
    前記装填された装薬材内の動的破砕剤により前記杭頭部の杭頭余盛部を水平破断する工程と、を含み、
    前記コンクリート杭は同一の施工区域内に複数本打設され、
    前記複数本のコンクリート杭のうち前記施工区域の1または2の境界線に近接するコンクリート杭について杭頭処理を行う場合、
    前記杭頭部内の杭平面において、複数の前記装薬孔が杭中心の放射状配置の一部をなすように第1の装薬孔として形成され、
    前記放射状配置の残りをなす複数の前記装薬孔のうちの少なくとも1つの装薬孔の延長線上における前記起点から前記境界線の少なくとも一方までの距離が前記削孔を削孔手段により実施可能な施工可能最小距離以下であるときには前記少なくとも1つの装薬孔の削孔方向および起点を前記距離が増大しかつ他の装薬孔に対し離間するように設定して前記削孔を行うことで、前記放射状配置の残りをなす複数の前記装薬孔と同数の前記装薬孔を第2の装薬孔として所定の杭半径方向に関して線対称にかつ次の関係式(1)を満たすように形成する杭頭処理工法。
    AB≦CD (1)
    ただし、AB:前記杭半径方向に関して互いに線対称な2つの前記第2の装薬孔の各奥端部A,B間の距離
    CD:前記第1の装薬孔のうちの近接する2つの装薬孔内に装填された前記装薬材の前記外周面側の各端部C,D間の距離
  2. 前記削孔を、ハンドドリルを用いて行う請求項1に記載の杭頭処理工法。
  3. 前記第2の装薬孔を前記第1の装薬孔のうちの隣接する装薬孔と平行に形成する請求項1または2に記載の杭頭処理工法。
  4. 前記第2の装薬孔を近接する前記境界線と平行に形成する請求項1または2に記載の杭頭処理工法。
  5. 前記複数の装薬孔の各孔長が等しい請求項1乃至4のいずれかに記載の杭頭処理工法。
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