JP7050583B2 - ポリシロキサンモノマー及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明はポリシロキサンモノマーに関する。詳細には、眼科用デバイス製造に好適なポリシロキサンモノマー及びその製造方法を提供する。
眼科用デバイス製造用モノマーとして、シロキサンを有するモノマーが知られている。例えば、3-[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピルメタクリレート(TRIS)は、ソフトコンタクトレンズ用モノマーとして広く用いられている。このTRISと親水性モノマーであるN,N-ジメチルアクリルアミドやN-ビニル-2-ピロリドンを共重合して得られるポリマーは高酸素透過性であるという有益な特長を有する。しかし、疎水性の高いポリシロキサンモノマーはこれらの親水性モノマーとの相溶性が高いとは言えず、眼科用デバイスとなるポリシロキサンハイドロゲルを作製した際に相分離が起こり、白濁してしまうという問題がある。さらには、ポリシロキサンハイドロゲルの表面湿潤性を低下させ、眼科用デバイスの装用感を悪化させる問題もある。そのため、ポリシロキサンモノマー中にイオン性基をはじめとした親水基を導入することで、親水性モノマーとの相溶性および表面湿潤性を改善する試みが行われている。
例えば、特許文献1では、ポリシロキサンの末端部に親水基を導入することで相溶性および表面湿潤性の改善が行われている。また、特許文献2では、ポリシロキサンと重合性基との連結基にポリエーテルを導入することで相溶性の改善が行われている。
特表2014-505067号公報 特開2001-323024号公報
特許文献1に記載の化合物は、末端部に親水基が存在することで相溶性が改善し、得られるポリシロキサンハイドロゲルの透明性が向上することが記載されている。一方で、表面湿潤性についての記載はなく、また、親水基の連結部位に疎水性の高いポリシロキサンが存在することから、表面湿潤性に寄与しにくいことが容易に想定される。また、特許文献2に記載の化合物は、ポリエーテルが該モノマーの主鎖部分に位置する為に相溶性に関して十分に寄与しているとは言えず、また該デバイスも表面湿潤性が不十分である。従って、従来のポリシロキサンモノマーは、有益な相溶性や十分な湿潤性を有する眼科用デバイスを提供することができない。これらの欠点を克服する化合物及び組成物に対する需要が依然として存在する。
本発明は、眼科用デバイス製造に好適な、湿潤性に優れるポリシロキサンモノマー及びその製造方法を提供する。
本発明者らは上記課題を解決する為に鋭意検討し、末端に(ポリ)シロキサン構造を有し、かつ(ポリ)シロキサン構造と重合性基との連結基における側鎖に親水基を有する(ポリ)シロキサンモノマーは、他の親水性モノマーとの相溶性に優れ、且つ、親水性モノマーとの共重合体からなるハイドロゲルの表面湿潤性を向上させることを見出した。
即ち、本発明は、下記式(1)で表される化合物及びその製造方法を提供する。
Figure 0007050583000001
(式中、Rは水素原子又はメチル基であり、Lは、単結合又は炭素数1~6の2価炭化水素基であり、エーテル結合、エステル結合、ウレタン結合、又はこれらの組合せを含んでいてよく、Zは第4級アンモニウム基又は両性イオン基を有する、炭素数1~10の1価有機基であり、Aはシロキサン単位数1~100個を有する直鎖又は分岐状のオルガノ(ポリ)シロキサニル基であり、Lは、エーテル結合を含んでよい、炭素数2~10の、直鎖状、分岐状、又は環状の2価又は3価の炭化水素基であり、及び、Lは、炭素数1の2価又は3価炭化水素基であり、Lが3価の場合、Lは3価であり、LとLとが結合して環を形成している)。
本発明の化合物は側鎖に親水性の高い基を有するため他の親水性モノマーとの相溶性に優れ、また本発明の化合物から導かれる繰返し単位を含む(共)重合体は酸素透過性に優れる。本発明の化合物は、眼科用デバイス、例えば、コンタクトレンズ、眼内レンズ、人工角膜、及び眼鏡レンズ製造用モノマーとして有用である。
以下、本発明の化合物について、詳細に説明する。
本発明の化合物は上記式(1)で表される(ポリ)シロキサンモノマーである。該化合物は末端に(ポリ)シロキサン構造(Aで示される部分)を有し、該(ポリ)シロキサンと末端重合性基との連結基(式(1)において-L-CH-L-で示される部分)に結合する側鎖(-L-Zで示される部分)として親水基(Z)を有することを特徴とする。該化合物は親水性モノマーとの相溶性に優れ、該化合物をモノマーとして使用することで、ハイドロゲルの表面湿潤性を向上できる。本発明の化合物において親水基は連結基の側鎖かつ末端基であるため運動性が高く、表面への寄与が大きい。これらの特徴により、相溶性および表面湿潤性が改善されるものと推定される。
上記式(1)において、Rは水素原子又はメチル基である。好ましくはメチル基である。
上記式(1)において、Lは単結合又は炭素数1~6の二価炭化水素基であり、エーテル結合、エステル結合、ウレタン結合、又はこれらの組合せを含んでいてもよい。
炭素数1~6の二価炭化水素基としては、例えば、メチレン、エチレン、1,3-プロピレン、1-メチルプロピレン、1,1-ジメチルプロピレン、2-メチルプロピレン、1,2-ジメチルプロピレン、1,1,2-トリメチルプロピレン、1,4-ブチレン、2-メチル-1,4-ブチレン、2、2-ジメチル-1,4-ブチレン、3-メチル-1,4-ブチレン、2,2-ジメチル-1,4-ブチレン、2,3-ジメチル-1,4-ブチレン、1,5-ペンチレン、及び1,6-ヘキサニレン基等が挙げられる。エーテル結合を含む基としては、例えば、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリエチレン-プロピレンオキサイド等のポリアルキレンオキサイドが挙げられる。Lは、好ましくは、単結合である。
は、エーテル結合を含んでよい、炭素数2~10の、直鎖状、分岐状又は環状の2価又は3価の炭化水素基である。好ましくは直鎖状又は分岐状である。二価炭化水素基としては、上記した炭素数2~6の二価炭化水素基の例に加え、1,7-ヘプタニレン、1,8-オクタニレン、1,9-ノナニレン、及び1,10-デカニレン等が挙げられる。エーテル結合を含む基としては、例えば、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリエチレン-プロピレンオキサイド等のポリアルキレンオキサイドが挙げられる。好ましくは-CHOC-である。Lが3価の場合、下記3価のLと結合して環を形成している。
は、炭素数1の2価又は3価炭化水素基である。即ち、メチレンまたはメチンである。Lがメチン基の場合、該Lは上記Lと結合して環を形成している。
上記式(1)において、Lが2価の場合、-CH(L-)-L-で示される構造は下記式(1a)で表される。また、Lが3価の場合でありLとLとが結合して環を形成している構造は、下記式(1b)で示される。
Figure 0007050583000002
(1a)及び(1b)において、Lは、エーテル結合を含んでよい、炭素数2~10の、直鎖状、分岐状、又は環状の2価炭化水素基であり、L2’は、エーテル結合を含んでよい、炭素数2~10の、直鎖状又は分岐状の2価炭化水素基であり、*で示される箇所はLとの結合手であり、**で示される箇所はZとの結合手であり、***で示される箇所はAとの結合手である。
上記(1a)で表される構造を有する化合物としては、例えば下記式で表される化合物が挙げられる。
Figure 0007050583000003
(A及びZは上記の通りである。)
上記(1b)で表される構造は、好ましくは下記式で表される。
Figure 0007050583000004
rは0~8の整数であり、好ましくは0~4の整数であり、hは0~6の整数であり、好ましくは0~2の整数である。
より好ましくは下記の構造で表される。
Figure 0007050583000005
hは0~6の整数である。
上記(1b)で表される構造を有する化合物としては、例えば下記式で表される化合物が挙げられる。
Figure 0007050583000006
(A及びZは上記の通りである。)
Zは、第4級アンモニウム基又は両性イオン基を有する、炭素数1~10の1価有機基である。好ましくは、下記式(4)又は(5)で表される基である。
Figure 0007050583000007
式(4)及び(5)において、Rは炭素数1~6のアルキル基であり、Rは炭素数1~10のアルキル基であり、Lは、炭素数1~6の2価炭化水素基であり、Xはハロゲン原子である。
上記式(4)又は(5)において、Rは炭素数1~6のアルキル基である。好ましくはメチル基である。
上記式(5)において、Rは炭素数1~10のアルキル基である。好ましくは炭素数1~4のアルキル基である。
上記式(4)において、Lは炭素数1~6の二価炭化水素基である。好ましくは炭素数3又は4の二価炭化水素基である。
さらに好ましくは、メチルジメチルアンモニウム基、エチルジメチルアンモニウム基、プロピルジメチルアンモニウム基、ブチルジメチルアンモニウム基、又は、下記式(a)又は(b)で表される基(式中、**で示される部位は結合手である)がよい。
Figure 0007050583000008
Aは、直鎖又は分岐状オルガノ(ポリ)シロキサニル基であり、シロキサン単位数1~100個、好ましくは2~20個を有するのがよい。好ましくは、下記式(2)または(3)で表される。
Figure 0007050583000009
Figure 0007050583000010
式(2)において、nは1~100の整数であり、好ましくは2~20の整数である。式(3)において、aは0~10の整数であり、好ましくは1~5の整数であり、bは0~10の整数であり、好ましくは1~5の整数であり、cは0~10の整数であり、好ましくは1~5の整数であり、a、b及びcのうち少なくとも2つは1以上である。好ましくは、aは1であり、bは1であり、及びcは0である。Rは、互いに独立に炭素数1~10の1価炭化水素基である。
Rは、互いに独立に、炭素数1~10の、好ましくは炭素数1~6の一価炭化水素基である。一価炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、及びデシル基等のアルキル基;シクロペンチル基、及びシクロヘキシル基等のシクロアルキル基;フェニル基、及びトリル基等のアリール基等が挙げられる。Rは、好ましくは炭素数1~6のアルキル基又はフェニル基であり、更に好ましくはメチル基又はブチル基である。
以下、上記式(1)で示される化合物の製造方法を説明する。
本発明の製造方法は、下記式(6)で表される3級アミノ基含有(ポリ)シロキサン化合物と
Figure 0007050583000011
(L、L、L、A、R、及びRは上記の通りである)
ハロゲン化アルキル化合物又はアルキルスルトン化合物とを反応させて
上記式(1)で表される化合物を得る工程(以下、工程IIIという)を含む。
本発明の製造方法はさらに、下記式(7)で表される2級アルコール含有(ポリ)シロキサン化合物と
Figure 0007050583000012
(L、L、A、及びRは上記の通りである)
下記式(8)又は(9)で表される(メタ)アクリル基含有化合物とを反応させて、
Figure 0007050583000013
Figure 0007050583000014
(Lは炭素数1~6の二価炭化水素基であり、エーテル結合、エステル結合、又はこれらの組合せを含んでいてもよい。Xはハロゲン原子であり、Rは上記の通りであり、Yはイソシアネート基である)
上記式(6)で表される化合物を得る工程(以下、工程IIという)を含む。
上記式(9)において、Lは炭素数1~6の二価炭化水素基であり、エーテル結合、エステル結合、又はこれらの組合せを含んでいてもよい。
本発明の製造方法はさらに、エポキシ基含有(ポリ)シロキサン化合物とジアルキルアミン化合物とを反応させて、上記式(7)で表される化合物を得る工程(以下、工程Iという)を含む。
以下、各工程について詳細に説明する。
工程I.
該工程はエポキシ基含有(ポリ)シロキサン化合物とジアルキルアミン化合物とを反応させて下記式(7)で表される2級アルコール含有(ポリ)シロキサン化合物を製造する工程である。
Figure 0007050583000015
(L、L、A、及びRは上記の通りである)
上記式(7)においてLは、上記した通り、エーテル結合を含んでよい、炭素数2~10の二価炭化水素基である。炭素数が上記上限値より大きいと、シロキサン含有量が低下し、シロキサンの特性が得られない恐れがある。
は上述した通り、炭素数1~6のアルキル基であり、好ましくはメチル基である。炭素数が上記上限値より大きいと、工程IIIの反応において、3級アミン部位の反応性が低下し、目的物が得られない恐れがある。
Aは上記の通りである。a、b、c、及びnが上記上限値より大きいと、(メタ)アクリル基の反応性が低下し、重合時に未反応のまま残存してしまう恐れがある。
エポキシ基含有(ポリ)シロキサン化合物とジアルキルアミン化合物の反応は、従来公知の方法に従い行うことができる。例えば、エポキシ基含有(ポリ)シロキサン化合物に1モル当量以上のジアルキルアミン化合物を添加して反応させればよい。反応温度は特に制限されるものでないが、使用する溶媒の沸点を超えない程度の温度が好ましい。例えば、約0℃から約120℃の温度で行われるのがよい。該反応は溶媒や触媒の存在下で行ってもよい。溶媒及び触媒は従来公知のものであればよく特に制限されるものでない。
エポキシ基含有(ポリ)シロキサン化合物は、例えば、片末端にモノ3-グリシジルオキシプロピルを有し他の末端にモノブチルを有するポリジメチルシロキサン、片末端にモノ3-[2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチル]を有し他の末端にモノブチルを有するポリジメチルシロキサン、(3-グリシジルオキシプロピル)ビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン、3-[2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチル]ビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン等が挙げられる。
片末端にモノ3-グリシジルオキシプロピルを有し他の末端にモノブチルを有するポリジメチルシロキサンや、(3-グリシジルオキシプロピル)ビス(トリメチルシロキシ)メチルシランなど、末端に3-グリシジルオキシ基を有するポリジメチルシロキサンを原料とすることにより、上記式(1)においてLが2価である化合物が得られる。
また、末端にエポキシシクロヘキシル等のエポキシシクロアルキル基を有するポリジメチルシロキサンを原料とすることにより、上記式(1)においてLが3価でありLと環を形成している化合物が得られる。例えば、下記式で表される、片末端にモノ3-[2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチル]を有し他の末端にモノブチルを有するポリジメチルシロキサンを原料とすることにより、
Figure 0007050583000016
下記式で表される化合物が得られる。
Figure 0007050583000017
ジアルキルアミン化合物は、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミン、ジペンチルアミン、ジヘキシルアミン、エチルメチルアミン、プロピルメチルアミン、ブチルメチルアミン、ペンチルメチルアミン、ヘキシルメチルアミン等が挙げられる。またこれらは取り扱い上の容易さから、水溶液等の溶液であってもよい。
触媒は、例えば、有機リン系化合物、第3級アミン、及びルイス酸等が挙げられる。有機リン系化合物としては例えば、トリシクロヘキシルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリオクチルホスフィン、シクロヘキシルジフェニルホスフィン、ジシクロヘキシルフェニルホスフィン、ブチルジフェニルホスフィン、ジブチルフェニルホスフィン、オクチルジフェニルホスフィン、ジオクチルフェニルホスフィン、トリフェニルホスフィン等が挙げられる。第3級アミンとしては、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、ジアザビシクロウンデセン、ジアザビシクロノネン、1-メチルイミダゾール等が挙げられる。ルイス酸としては例えば、三弗化ホウ素、塩化アルミニウム、メチルジクロロアルミニウム、ジメチルクロロアルミニウム、トリメチルアルミニウム、塩化マグネシウム、臭化マグネシウム、四塩化チタン、ジクロロチタンビストリフレート、ビスシクロペンタジエニルチタニウムビストリフレート、ジクロロチタニウムビスフルオロスルホネート、四塩化スズ、スズ(II)ビストリフレート等が挙げられる。
溶媒は、例えば、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、イソプロピルセロソルブ、ブチルセロソルブ、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル及びポリエチレングリコールジメチルエーテル等のグリコールエーテル溶媒;酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、乳酸エチル及び安息香酸メチル等のエステル系溶媒;直鎖ヘキサン、直鎖ヘプタン及び直鎖オクタン等の脂肪族炭化水素系溶媒;シクロヘキサン及びエチルシクロヘキサン等の脂環式炭化水素系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン及びメチルイソブチルケトン等のケトン系溶媒;ベンゼン、トルエン及びキシレン等の芳香族炭化水素溶媒;並びに石油系溶媒等が挙げられる。前記溶媒は1種を単独で使用しても、2種以上を組合せて使用してもよい。
工程II.
該工程は、下記式(7)で表される2級アルコール含有(ポリ)シロキサン化合物と
Figure 0007050583000018
(L、L、A、Rは上記の通りである)
下記式(8)又は(9)で表される(メタ)アクリル基含有化合物とを反応させて、
Figure 0007050583000019
Figure 0007050583000020
(L、R、及びXは上記の通りであり、Yはイソシアネート基である)
上記式(6)で表される化合物を製造する工程である。
該反応は従来公知の方法に従い行えばよいが、例えば、式(7)で表される2級アルコール含有(ポリ)シロキサン化合物に式(8)又は(9)で表される(メタ)アクリル基含有化合物1モル当量以上を添加して反応させればよい。反応温度は特に制限されるものでないが、使用する溶媒の沸点を超えない程度の温度が好ましい。例えば、約0℃から約80℃の温度で行われるのがよい。該反応は溶媒や触媒の存在下で行ってもよい。溶媒及び触媒は従来公知のものであればよく特に制限されるものでない。溶媒は前述したものが使用できる。
式(8)又は(9)で表される(メタ)アクリル基含有化合物は2級アルコールと反応性の基を有する。例えば、アルキルハライド基、アシルハライド基、イソシアネート基等である。式(8)又は(9)で表される(メタ)アクリル基含有化合物としては、2-イソシアナトエチルメタクリレート、2-イソシアナトエチルアクリラート、メタクリル酸クロライド、アクリル酸クロライド等が挙げられるが、これらに制限されるものではない。
触媒は、例えば、有機金属触媒やアミン触媒等が挙げられる。有機金属触媒としては、特に限定するものではないが、例えばスタナスジアセテート、スタナスジオクトエート、スタナスジオレエート、スタナスジラウレート、ジブチル錫オキサイド、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジクロライド、及びジオクチル錫ジラウレート等の有機スズ触媒、アセチルアセトンアルミニウム、アセチルアセトン鉄、アセチルアセトン銅、アセチルアセトン亜鉛、アセチルアセトンベリリウム、アセチルアセトンクロム、アセチルアセトンインジウム、アセチルアセトンマンガン、アセチルアセトンモリブデン、アセチルアセトンチタン、アセチルアセトンコバルト、アセチルアセトンバナジウム、及びアセチルアセトンジルコニウム等のアセチルアセトン金属塩が例示される。アミン触媒としては、例えば、ペンタメチルジエチレントリアミン、トリエチルアミン、N-メチルモルホリンビス(2-ジメチルアミノエチル)エーテル、N,N,N’,N”,N”-ペンタメチルジエチレントリアミン、N,N,N’-トリメチルアミノエチル-エタノールアミン、ビス(2-ジメチルアミノエチル)エーテル、N-メチル-N’N’-ジメチルアミノエチルピペラジン、N,N-ジメチルシクロヘキシルアミン、ジアザビシクロウンデセン、トリエチレンジアミン、テトラメチルヘキサメチレンジアミン、N-メチルイミダゾール、トリメチルアミノエチルピペラジン、トリプロピルアミン、テトラメチルアンモニウム塩、テトラエチルアンモニウム塩、トリフェニルアンモニウム塩等が挙げられる。
工程III.
該工程は、下記式(6)で表される3級アミノ基含有(ポリ)シロキサン化合物と
Figure 0007050583000021
(L、L、L、A、R、及びRは上記の通りである)
ハロゲン化アルキル化合物又はアルキルスルトン化合物とを反応させて
上記式(1)で表される化合物を製造する工程である。
該反応は従来公知の方法に従い行えばよいが、例えば、式(6)で表される3級アミノ基含有(ポリ)シロキサン化合物にハロゲン化アルキル化合物又はアルキルスルトン化合物1モル当量以上を添加して反応させればよい。反応温度は特に制限されるものでないが、使用する溶媒の沸点を超えない程度の温度が好ましい。例えば、約0℃から約120℃の温度で行われるのがよい。該反応は溶媒や触媒の存在下で行ってもよい。溶媒及び触媒は従来公知のものであればよく特に制限されるものでない。溶媒は前述したものが使用できる。
ハロゲン化アルキル化合物は、特に限定するものではないが、例えば塩化メチル、塩化エチル、塩化プロピル、塩化ブチル、塩化ペンチル、塩化ヘキシル、臭化メチル、臭化エチル、臭化プロピル、臭化ブチル、臭化ペンチル、臭化ヘキシル、ヨウ化メチル、ヨウ化エチル、ヨウ化プロピル、ヨウ化ブチル、ヨウ化ペンチル、ヨウ化ヘキシルが例示される。
アルキルスルトン化合物は、特に限定するものではないが、例えばプロパンスルトン、ブタンスルトンが例示される。
触媒は、例えば、金属触媒やアミン触媒等が挙げられる。金属触媒としては、特に限定するものではないが、例えば塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、臭化リチウム、臭化ナトリウム、臭化カリウム、ヨウ化リチウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム等のアルカリ金属塩触媒や、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、臭化マグネシウム、臭化カルシウム、ヨウ化マグネシウム、ヨウ化カルシウム等のアルカリ土類金属触媒が例示される。アミン触媒としては、前述したものが使用できる。
上記いずれの反応においても、反応終点は、従来公知の方法に従い、例えば、薄層クロマトグラフィー(TCL)、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)又はガスクロマトグラフィー(GC)等によって原料化合物のピークが消失したことで確認できる。反応終了後は、従来公知の方法に従い精製すればよい。例えば、有機層を水で洗浄した後、溶媒を除去することにより生成物を単離することができる。また減圧蒸留や活性炭処理などを使用してもよい。
本発明の製造方法の一例としては、エポキシ基含有(ポリ)シロキサン化合物1モル当量とジアルキルアミン化合物2モル当量を添加し、100℃で加熱撹拌を行う。4時間程度反応させることにより反応は完結する。また、その際にエポキシ基含有(ポリ)シロキサン化合物あるいは生成する2級アルコール含有(ポリ)シロキサン化合物をGC測定等でモニタリングすることで反応の進行を確認できる。反応の完結後、トルエン1質量当量加え、有機層を水で洗浄し、有機層に存在する未反応の原料を減圧留去することで上記式(7)で示される2級アルコール含有(ポリ)シロキサン化合物を得ることができる。
次いで、上記式(7)で表される2級アルコール含有(ポリ)シロキサン化合物1モル当量、トリエチルアミン1モル当量、トルエン1質量当量を添加し、上記式(8)で表されるメタクリル酸クロライド1モル当量を添加する。添加後、室温で撹拌を行う。10時間程度反応させることにより反応は完結する。また、その際にメタクリル酸クロライドをGC測定等でモニタリングすることで反応の進行を確認できる。反応の完結後、有機層を水で洗浄し、有機層に存在する溶媒、未反応の原料を減圧留去することで上記式(6)で表される3級アミノ基含有(ポリ)シロキサン化合物を得ることができる。
次いで、上記式(6)で表される3級アミノ基含有(ポリ)シロキサン化合物1モル当量、プロパンスルトン1.2モル当量、アセトニトリル3質量当量を添加し、80℃で撹拌を行う。6時間程度反応させることにより反応は完結する。また、その際に3級アミノ基含有(ポリ)シロキサン化合物又はプロパンスルトンをGC測定等でモニタリングすることで反応の進行を確認できる。反応の完結後、n-ヘキサンを4質量当量添加し、下層を廃棄する。アセトニトリル1質量当量の添加、下層の廃棄を2回繰り返すことで未反応のスルトン化合物等を除去でき、上層に存在する溶媒、未反応の原料を減圧留去することで上記式(1)で表される本発明の(ポリ)シロキサン化合物を得ることができる。
本発明の化合物は(メタ)アクリル基の付加重合から導かれる繰り返し単位を有する重合体を与えることができる。本発明の化合物は、(メタ)アクリル基などの重合性基を有する他の化合物(以下、重合性モノマー、または親水性モノマーという)との相溶性が良好である。そのため、重合性モノマーと共重合することにより無色透明の共重合体を与えることができる。また、単独で重合することも可能である。
本発明のシロキサン化合物と他の重合性(親水性)モノマーとの重合から導かれる繰返し単位を含む共重合体の製造において、本発明の化合物の配合割合は、ポリマー全体の質量に対して本発明の化合物から導かれる繰り返し単位の質量割合が10%以上であればよい。より詳細には、本発明の化合物と重合性(親水性)モノマーとの合計100質量部に対して本発明の化合物を好ましくは10~80質量部、より好ましくは20~60質量部となる量がよい。
重合性モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールジメタクリレート、ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリアルキレングリコールモノアルキルエーテル(メタ)アクリレート、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2,3―ジヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等のアクリル系モノマー;N,N-ジメチルアクリルアミド、N,N-ジエチルアクリルアミド、N-アクリロイルモルホリン、N-メチル(メタ)アクリルアミド等のアクリル酸誘導体;N-ビニルピロリドン等、その他の不飽和脂肪族もしくは芳香族化合物、例えばクロトン酸、桂皮酸、ビニル安息香酸;及び(メタ)アクリル基などの重合性基を有するシロキサンモノマーが挙げられる。これらは1種単独でも、2種以上を併用してもよい。
本発明の化合物と上記他の重合性モノマーとの共重合は従来公知の方法により行えばよい。例えば、熱重合開始剤や光重合開始剤など既知の重合開始剤を使用して行うことができる。該重合開始剤としては、2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニル-プロパン-1-オン、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスジメチルバレロニトリル、ベンゾイルパーオキサイド、tert-ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイドなどがあげられる。これら重合開始剤は単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。重合開始剤の配合量は、重合成分の合計100質量部に対して0.001~2質量部、好ましくは0.01~1質量部であるのがよい。
本発明の化合物から導かれる繰返し単位を含む重合体は、酸素透過性に優れる。また、該重合体から得られるハイドロゲルは表面湿潤性に優れる。従って、本発明の化合物は、眼科デバイス、例えば、コンタクトレンズ、眼内レンズ、人工角膜を製造するのに好適である。該重合体を用いた眼科デバイスの製造方法は特に制限されるものでなく、従来公知の眼科デバイスの製造方法に従えばよい。例えば、コンタクトレンズ、眼内レンズなどレンズの形状に成形する際には、切削加工法や鋳型(モールド)法などを使用できる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明をより詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。下記実施例において、H-NMR分析はJEOL製のECS400を用い、測定溶媒として重クロロホルムを使用して実施した。
実施例1
[工程I]
ジムロート、温度計を付けた1Lの三口ナスフラスコに、下記式(10A)で表されるエポキシ化合物140.0g、50%N,N-ジメチルアミン水溶液214.0g、トルエン140.0gを添加し、50℃で4時間撹拌した。反応終了後に脱イオン水で3回洗浄し、未反応の原料を内温80℃で減圧留去し、無色透明液体を得た。収量140.6g。H-NMRにより下記式(11A)で表される化合物であることを確認した。
Figure 0007050583000022
Figure 0007050583000023
[工程II]
ジムロート、温度計、滴下漏斗を付けた1 Lの三口ナスフラスコに、上記[工程I]
で得た式(11A)で表される化合物130.0g、トリエチルアミン33.8g、トルエン520.0gを添加し、10℃まで冷却した。これにメタクリル酸クロライド35.0gを滴下して加え、20℃で4時間熟成した。反応後の溶液を脱イオン水で3回洗浄し、副生する塩を除去後、内温80℃で溶媒および副生物を減圧留去することで無色透明液体を得た。収量127.3g。H-NMRから式(12A)で表される化合物であることを確認した。
Figure 0007050583000024
以下にH-NMRデータを示す。
0.0ppm(30H)、0.5ppm(4H)、0.9ppm(3H)、1.3ppm(4H)、1.6ppm(2H)、2.0ppm(3H)、2.3ppm(6H)、2.5ppm(2H)、3.4ppm(2H)、3.6ppm(2H)、5.2ppm(1H)、5.6ppm(1H)、6.1ppm(1H)。
[工程III]
ジムロート、温度計、滴下漏斗を付けた1Lの三口ナスフラスコに、上記[工程II]
で得た式(12A)で表される化合物60.0g、1,3-プロパンスルトン20.6g、アセトニトリル180.0を添加し、80℃で6時間熟成した。反応後の溶液にn-ヘキサン240.0gを添加し、アセトニトリルで3回洗浄し、内温80℃で溶媒を減圧留去することで無色透明グリース状固体を得た。収量51.3g。H-NMRから式(13A)で表される化合物であることを確認した。
Figure 0007050583000025
H-NMRデータを以下に示す。
0.0ppm(30H)、0.5ppm(4H)、0.9ppm(3H)、1.3ppm(4H)、1.6ppm(2H)、2.0ppm(3H)、2.3ppm(2H)、2.9ppm(2H)、3.2ppm(6H)、3.4ppm(2H)、3.5-3.6ppm(2H)、3.8ppm(2H)、3.9ppm(2H)、5.5ppm(1H)、5.7ppm(1H)、6.2ppm(1H)。
実施例2
[工程I]
実施例1の工程Iにおいて(10A)で表されるエポキシ化合物を(10B)で表されるエポキシ化合物に替えた他は実施例1の工程Iを繰り返して無色透明液体を得た。収量143.1g。H-NMRから下記式(11B)で表される化合物であることを確認した。
Figure 0007050583000026
Figure 0007050583000027
[工程II]
実施例1の工程IIにおいて式(11A)で表される化合物を式(11B)で表される化合物に替えた他は実施例1の工程IIを繰り返し、無色透明液体を得た。収量129.0gであった。H-NMRから下記式(12B)で表される化合物であることを確認した。
Figure 0007050583000028
以下にH-NMRデータを示す。
0.0ppm(72H)、0.5ppm(4H)、0.9ppm(3H)、1.3ppm(4H)、1.6ppm(2H)、2.0ppm(3H)、2.3ppm(6H)、2.5ppm(2H)、3.4ppm(2H)、3.6ppm(2H)、5.2ppm(1H)、5.6ppm(1H)、6.1ppm(1H)。
[工程III]
実施例1の工程IIIにおいて式(12A)で表される化合物を式(12B)で表される化合物に替えた他は実施例1の工程IIIを繰り返し、無色透明グリース状固体を得た。収量55.5g。H-NMRから式(13B)で表される化合物であることを確認した。
Figure 0007050583000029
H-NMRデータを以下に示す。
0.0ppm(72H)、0.5ppm(4H)、0.9ppm(3H)、1.3ppm(4H)、1.6ppm(2H)、2.0ppm(3H)、2.3ppm(2H)、2.9ppm(2H)、3.2ppm(6H)、3.4ppm(2H)、3.5-3.6ppm(2H)、3.8ppm(2H)、3.9ppm(2H)、5.5ppm(1H)、5.7ppm(1H)、6.2ppm(1H)。
実施例3
[工程I]
実施例1の工程Iにおいて(10A)で表されるエポキシ化合物を(10C)で表されるエポキシ化合物に替えた他は実施例1の工程Iを繰り返して無色透明液体を得た。収量135.2g。H-NMRから下記式(11C)で表される化合物であることを確認した。
Figure 0007050583000030
Figure 0007050583000031
[工程II]
実施例1の工程IIにおいて式(11A)で表される化合物を式(11C)で表される化合物に替えた他は実施例1の工程IIを繰り返し、無色透明液体を得た。収量120.0gであった。H-NMRから下記式(12C)で表される化合物であることを確認した。
Figure 0007050583000032
以下に1H-NMRデータを示す。
0.0ppm(21H)、0.4ppm(2H)、1.6ppm(2H)、2.0ppm(3H)、2.3ppm(6H)、2.5ppm(2H)、3.4ppm(2H)、3.6ppm(2H)、5.2ppm(1H)、5.6ppm(1H)、6.1ppm(1H)。
[工程III]
実施例1の工程IIIにおいて式(12A)で表される化合物を式(12C)で表される化合物に替えた他は実施例1の工程IIIを繰り返し、白色固体を得た。収量50.7g。1H-NMRから式(13C)で表される化合物であることを確認した。
Figure 0007050583000033
H-NMRデータを以下に示す。
0.0ppm(21H)、0.5ppm(2H)、1.6ppm(2H)、2.0ppm(3H)、2.3ppm(2H)、2.9ppm(2H)、3.2ppm(6H)、3.4ppm(2H)、3.5-3.6ppm(2H)、3.8ppm(2H)、3.9ppm(2H)、5.5ppm(1H)、5.7ppm(1H)、6.2ppm(1H)。
実施例4
ジムロート、温度計、滴下漏斗を付けた1Lの三口ナスフラスコに、上記実施例1の工程IIで得た式(12A)で表される化合物60.0g、1-ブロモブタン26.6g、アセトニトリル180.0を添加し、80℃で6時間熟成した。反応後の溶液にn-ヘキサン240.0gを添加し、アセトニトリルで3回洗浄し、内温80℃で溶媒を減圧留去することで無色透明液体を得た。収量55.2g。H-NMRから式(14A)で表される化合物であることを確認した。
Figure 0007050583000034
H-NMRデータを以下に示す。
0.0ppm(30H)、0.5ppm(4H)、0.9ppm(3H)、1.0ppm(3H)、1.3-1.4ppm(8H)、1.6ppm(2H)、2.0ppm(3H)、3.2ppm(6H)、3.3ppm(2H)、3.4ppm(2H)、3.5-3.6ppm(2H)、3.8ppm(2H)、5.5ppm(1H)、5.7ppm(1H)、6.2ppm(1H)。
実施例5
実施例4において式(12A)で表される化合物を上記実施例2の工程IIで得た式(12B)で表される化合物に替えた他は実施例4を繰り返し、無色透明液体を得た。収量54.6g。H-NMRから式(14B)で表される化合物であることを確認した。
Figure 0007050583000035
1H-NMRデータを以下に示す。
0.0ppm(72H)、0.5ppm(4H)、0.9ppm(3H)、1.0ppm(3H)、1.3-1.4ppm(8H)、1.6ppm(2H)、2.0ppm(3H)、3.2ppm(6H)、3.3ppm(2H)、3.4ppm(2H)、3.5-3.6ppm(2H)、3.8ppm(2H)、5.5ppm(1H)、5.7ppm(1H)、6.2ppm(1H)。
実施例6
実施例4において式(12A)で表される化合物を上記実施例3の工程IIで得た式(12C)で表される化合物に替えた他は実施例4を繰り返し、白色固体を得た。収量46.9g。H-NMRから式(14C)で表される化合物であることを確認した。
Figure 0007050583000036
H-NMRデータを以下に示す。
0.0ppm(21H)、0.5ppm(2H)、1.0ppm(3H)、1.3-1.4ppm(4H)、1.6ppm(2H)、2.0ppm(3H)、3.2ppm(6H)、3.3ppm(2H)、3.4ppm(2H)、3.5-3.6ppm(2H)、3.8ppm(2H)、5.5ppm(1H)、5.7ppm(1H)、6.2ppm(1H)。
[比較例1~3]
比較例1~3で使用した各化合物は以下の通りである。
SiGMA:メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルグリセリルメタクリレート
mPDMS:片末端にモノメタクリルオキシプロピルを有し他の末端にモノブチル基を有するポリジメチルシロキサン(分子量800~1000)
TRIS-PEG2:2-メチル-、2-[2-[3-[3,3,3-トリメチル-1、1-ビス[(トリメチルシリル)オキシ]-1-ジシロキサニル]プロポキシ]エトキシ]エチルアクリレート
[ポリマーの製造]
上記実施例1~6で得た各ポリシロキサン化合物又は上記比較例1~3の化合物、N-ビニルピロリドン(NVP)、エチレングリコールジメタクリレート(EGDMA)、イルガキュア1173(Irg1173)を、表1に示す配合比で混合し、均一な溶液になるまで撹拌した。撹拌後Nによるバブリング5分間を行い、十分に脱気を行った後、ポリプロピレン製の鋳型へと封入した。高圧水銀ランプを用いてUV照射を行い、硬化した。硬化後、イソプロパノール、50%イソプロパノール水溶液、脱イオン水の順に浸漬させることで洗浄を行い、ハイドロゲルフィルムを得た。得られたフィルムの各物性値を下記に示す方法に従い測定した。結果を表1に示す。
[平衡含水率]
フィルムを脱イオン水に25℃で48時間浸漬させた後、表面の水分を拭き取り、水和したフィルムの質量を計測した。次に水和したフィルムを50℃のオーブンで48時間、25℃のオーブンで24時間乾燥させ、乾燥フィルムの質量を計測した。平衡含水率は以下の式により算出した。
平衡含水率(%)=100×(水和フィルムの質量-乾燥フィルムの質量)/水和フィルムの質量
[透明性]
フィルムを脱イオン水に25℃で48時間浸漬させた後、表面の水分を拭き取り、水和したフィルムを作成した。その外観を目視により観察し、下記の指標により評価した。
A:均一かつ透明であった
B:不均一あるいは白濁していた
[親水性モノマーとの相溶性]
親水性モノマーとの相溶性は眼科用デバイスの製造において広く用いられるN-ビニルピロリドン(NVP)を用いて評価した。実施例又は比較例の各ポリシロキサン化合物とNVPを同質量比で混合し、25℃の条件下で10分間撹拌した。撹拌後、25℃の条件下で5時間静置させ、その外観を目視により観察し、下記の指標により評価した。
A:均一かつ透明であった
B:白濁した
C:ポリシロキサン化合物とNVPが完全に分離した
[接触角]
上記で作成した水和したフィルムの接触角を接触角計CA-D型(協和界面科学株式会社製)を用い、液適法にて水接触角(°)を測定した。
Figure 0007050583000037
表1に示す通り、本発明の化合物は親水性モノマーとの相溶性に優れ、且つ、該化合物を共重合させて得たハイドロゲルは高い透明性を有し且つ表面湿潤性に優れる。
本発明の化合物は得られるハイドロゲルの表面湿潤性を改善する。本発明の化合物は、眼科用デバイス、例えば、コンタクトレンズ、眼内レンズ、人工角膜、及び眼鏡レンズ製造用モノマーとして有用である。

Claims (18)

  1. 下記式(1)で表される化合物
    Figure 0007050583000038
    (式中、Rは水素原子又はメチル基であり、Lは、単結合又は炭素数1~6の2価炭化水素基であり、エーテル結合、エステル結合、ウレタン結合、又はこれらの組合せを含んでいてよく、Zは第4級アンモニウム基又は両性イオン基を有する、炭素数1~10の1価有機基であり、Aはシロキサン単位数1~100個を有する直鎖又は分岐状のオルガノ(ポリ)シロキサニル基であり、Lは、エーテル結合を含んでよい、炭素数2~10の、直鎖状、分岐状、又は環状の2価又は3価の炭化水素基であり、及び、Lは、炭素数1の2価又は3価炭化水素基であり、Lが3価の場合、Lは3価であり、LとLとが結合して環を形成している)。
  2. 上記式(1)においてAが下記式(2)または(3)で表される、請求項1記載の化合物
    Figure 0007050583000039
    Figure 0007050583000040
    (式(2)及び(3)において、nは1~100の整数であり、aは0~10の整数であり、bは0~10の整数であり、cは0~10の整数であり、a、b及びcのうち少なくとも2つは1以上であり、Rは、互いに独立に炭素数1~10の1価炭化水素基である)。
  3. がメチル基である、請求項1又は2記載の化合物。
  4. Aが式(2)で表され、nが2~20の整数である、請求項2又は3記載の化合物。
  5. Aが式(3)で表され、aが1であり、bが1であり、cが0である、請求項2又は3記載の化合物。
  6. が-CHOC-である、請求項1~5のいずれか1項記載の化合物。
  7. Rが炭素数1~6のアルキル基又はフェニル基である、請求項2~6のいずれか1項記載の化合物。
  8. Rがメチル基又はブチル基である、請求項7記載の化合物。
  9. Zが、下記式(4)又は(5)で表される基である、請求項1~8のいずれか1項記載の化合物
    Figure 0007050583000041
    (式中、Rは炭素数1~6のアルキル基であり、Rは炭素数1~10のアルキル基であり、Lは、炭素数1~6の2価炭化水素基であり、Xはハロゲン原子である)。
  10. がメチル基である、請求項9記載の化合物。
  11. 下記式(6)で表される化合物
    Figure 0007050583000042
    (式中、Rは水素原子又はメチル基であり、Rは炭素数1~6のアルキル基であり、Lは、単結合又は炭素数1~6の2価炭化水素基であり、エーテル結合、エステル結合、ウレタン結合、又はこれらの組合せを含んでいてよく、Aはシロキサン単位数1~100個を有する直鎖又は分岐状のオルガノ(ポリ)シロキサニル基であり、Lは、エーテル結合を含んでよい、炭素数2~10の、直鎖状、分岐状、又は環状の2価又は3価の炭化水素基であり、及び、Lは、炭素数1の2価又は3価炭化水素基であり、Lが3価の場合、Lは3価であり、LとLとが結合して環を形成している)。
  12. 下記式(1)で表される化合物の製造方法であって、
    Figure 0007050583000043
    (式中、Rは水素原子又はメチル基であり、Lは、単結合又は炭素数1~6の2価炭化水素基であり、エーテル結合、エステル結合、ウレタン結合、又はこれらの組合せを含んでいてよく、Zは第4級アンモニウム基又は両性イオン基を有する、炭素数1~10の1価有機基であり、Aはシロキサン単位数1~100個を有する直鎖又は分岐状のオルガノ(ポリ)シロキサニル基であり、Lは、エーテル結合を含んでよい、炭素数2~10の、直鎖状、分岐状、又は環状の2価又は3価の炭化水素基であり、及び、Lは、炭素数1の2価又は3価炭化水素基であり、Lが3価の場合、Lは3価であり、LとLとが結合して環を形成している)
    下記式(6)で表される3級アミノ基含有(ポリ)シロキサン化合物と
    Figure 0007050583000044
    (L、L、L、A、Rは上記の通りであり、Rは炭素数1~6のアルキル基である)
    ハロゲン化アルキル化合物又はアルキルスルトン化合物とを反応させて
    上記式(1)で表される化合物を得る工程を含む、前記製造方法。
  13. Zが、下記式(4)又は(5)で表される基である、請求項12記載の製造方法
    Figure 0007050583000045
    (式中、Rは炭素数1~6のアルキル基であり、Rは炭素数1~10のアルキル基であり、Lは、炭素数1~6の2価炭化水素基であり、Xはハロゲン原子である)。
  14. 上記式(6)で表される3級アミノ基含有(ポリ)シロキサン化合物を得る工程をさらに含む請求項12又は13記載の製造方法であり、該工程において、下記式(7)で表される2級アルコール含有(ポリ)シロキサン化合物と
    Figure 0007050583000046
    (L、L、A、Rは上記の通りである)
    下記式(8)又は(9)で表される(メタ)アクリル基含有化合物とを反応させて
    Figure 0007050583000047
    (Lは炭素数1~6の二価炭化水素基であり、エーテル結合、エステル結合、又はこれらの組合せを含んでいてもよく、R、及びXは上記の通りであり、Yはイソシアネート基である)
    上記式(6)で表される化合物を得る、前記製造方法。
  15. 上記式(7)で表される2級アルコール含有(ポリ)シロキサン化合物を得る工程を更に含む請求項12~14のいずれか1項記載の製造方法であり、該工程において、エポキシ基含有(ポリ)シロキサン化合物とジアルキルアミン化合物とを反応させて上記式(7)で表される2級アルコール含有(ポリ)シロキサン化合物を得る、前記製造方法。
  16. Aが下記式(2)または(3)で表される、請求項12~15のいずれか1項記載の製造方法
    Figure 0007050583000048
    Figure 0007050583000049
    (式(2)及び(3)において、nは1~100の整数であり、aは0~10の整数であり、bは0~10の整数であり、cは0~10の整数であり、a、b及びcのうち少なくとも2つは1以上であり、Rは、互いに独立に炭素数1~10の1価炭化水素基である)。
  17. Aが式(2)で表され、nが2~20の整数である、請求項16記載の製造方法。
  18. Aが式(3)で表され、aが1であり、bが1であり、cが0である、請求項16記載の製造方法。
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