JP7049215B2 - 渦巻形ガスケット - Google Patents

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本発明は、渦巻形ガスケットに関する。
気体や液体などの流体の流路を構成する配管同士の接続箇所等において互いに対向する一対のシール面間には、流体の漏洩を防止する渦巻形ガスケットが配設されている。この渦巻形ガスケットは、帯板状の金属材からなるフープ材と、膨張黒鉛等の軟質材からなる帯板状のフィラー材とを重ね合わせ、渦巻状に巻回して構成されており、両シール面間に装着されて使用される。その際、これらのシール面同士を互いに近づけるようにボルト等によって締め付け、渦巻形ガスケットに対してその軸方向両端面から所定の締め付け圧を作用させることで、両シール面間のシール性を確保するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11-257494号公報
従来の渦巻形ガスケットでは、配管内の流体が軟質材からなるフィラー材の内部を透過する浸透漏洩が生じ易い場合には、フィラー材全体の密度を相対的に高くしている。これにより、流体がフィラー材の内部を透過し難くなるため、流体の浸透漏洩を防ぐことができる。しかし、その反面、フィラー材の密度が相対的に高くなることで、渦巻形ガスケットが硬くなるため、その軸方向端面とシール面との馴染み性が低下する。このため、例えばシール面が熱変化によって変形した場合、渦巻形ガスケットの軸方向端面をシール面の変形に追従させることができず、配管内の流体が前記軸方向端面とシール面との間を通過する接面漏洩を防ぐことができなくなる。
一方、配管内の流体が渦巻形ガスケットの軸方向端面とシール面との間を通過する接面漏洩が生じ易い場合には、軟質材からなるフィラー材全体の密度を相対的に低くしている。これにより、渦巻形ガスケットの軸方向端面とシール面との馴染み性が良くなることで、流体の接面漏洩を防ぐことができる。しかし、その反面、フィラー材の密度が相対的に低くなることで、配管内の流体がフィラー材の内部を透過し易くなるため、流体の浸透漏洩を防ぐことができなくなる。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、流体の浸透漏洩および接面漏洩のうちの一方の漏洩を効果的に防ぎながら、他方の漏洩も防ぐことができる渦巻形ガスケットを提供することを目的とする。
本発明は、帯板状の金属材からなるフープ材、及び帯板状の軟質材からなるフィラー材を重ね合わせて渦巻状に巻回して構成された渦巻形ガスケットであって、前記巻回された前記フィラー材は、前記渦巻形ガスケットの径方向内側および径方向外側に形成され、相対的に密度が低い一対の低密度部と、前記一対の低密度部の間に形成され、相対的に密度が高い高密度部と、を備える。
本発明によれば、軟質材からなるフィラー材は、渦巻形ガスケットの径方向内側および径方向外側に形成された一対の低密度部を備えるので、これらの低密度部とシール面との馴染み性が良くなる。これにより、前記径方向内側の低密度部により流体の接面漏洩を防ぐ1次シールが形成され、前記径方向外側の低密度部により流体の接面漏洩を防ぐ2次シールが形成されるので、これらの1次シール及び2次シールによって流体の接面漏洩を効果的に防ぐことができる。また、一対の低密度部の間には、流体が透過し難い高密度部が形成されているので、この高密度部によって流体の浸透漏洩を防ぐことができる。従って、一対の低密度部により流体の接面漏洩を効果的に防ぎながら、高密度部により流体の浸透漏洩も防ぐことができる。
他の観点からみた本発明は、帯板状の金属材からなるフープ材、及び帯板状の軟質材からなるフィラー材を重ね合わせて渦巻状に巻回して構成された渦巻形ガスケットであって、前記巻回された前記フィラー材は、前記渦巻形ガスケットの径方向内側および径方向外側に形成され、相対的に密度が高い一対の高密度部と、前記一対の高密度部の間に形成され、相対的に密度が低い低密度部と、を備える。
本発明によれば、軟質材からなるフィラー材は、渦巻形ガスケットの径方向内側および径方向外側に形成された一対の高密度部を備えるので、これらの高密度部によって流体がフィラー材を透過し難くなる。これにより、前記径方向内側の高密度部により流体の浸透漏洩を防ぐ1次シールが形成され、前記径方向外側の高密度部により流体の浸透漏洩を防ぐ2次シールが形成されるので、これらの1次シール及び2次シールによって流体の浸透漏洩を効果的に防ぐことができる。また、一対の高密度部の間にはシール面との馴染み性が良くなる低密度部が形成されているので、この低密度部によって流体の接面漏洩を防ぐことができる。従って、一対の高密度部により流体の浸透漏洩を効果的に防ぎながら、低密度部により流体の接面漏洩も防ぐことができる。
前記フィラー材は、単一の部材からなるのが好ましい。
この場合、単一の部材からなるフィラー材が低密度部と高密度部とを備えるため、低密度部と高密度部が異なる部材で構成されている場合に比べて、渦巻形ガスケットを安価に製造することができるとともに、渦巻形ガスケットのシール性を安定させることができる。
本発明の渦巻形ガスケットによれば、流体の浸透漏洩および接面漏洩のうちの一方の漏洩を効果的に防ぎながら、他方の漏洩も防ぐことができる。
本発明の第1実施形態に係る渦巻形ガスケットを示す断面図である。 前記渦巻形ガスケットの製造方法の一例を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係る渦巻形ガスケットを示す断面図である。
以下、本発明の渦巻形ガスケットの実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る渦巻形ガスケットを示す断面図である。図1において、渦巻形ガスケット1は、例えば配管30同士の接続箇所において、両配管30のフランジ31の互いに対向するシール面32間に装着される。
各フランジ31の外周側には、軸方向に貫通する貫通孔33が周方向の複数箇所(図例では1カ所のみ図示)に形成されている。これらの貫通孔33にはボルト41が挿通され、その挿通状態のボルト41にナット42が螺合されている。そして、ボルト41及びナット42により、両シール面32同士を互いに近づけるように締め付け、ガスケット本体2(後述)に対して軸方向両側(図1の左右両側)から所定の締め付け圧を作用させることで、両シール面32間のシール性が確保されるようになっている。
本実施形態の渦巻形ガスケット1は、環状のガスケット本体2と、このガスケット本体2の内周側に取り付けられた補強リング部材としての内輪3と、ガスケット本体2の外周側に取り付けられた補強リング部材としての外輪4とを備えている。なお、渦巻形ガスケット1は、内輪3及び外輪4の一方又は両方を備えていなくても良い。
内輪3は、冷間圧延鋼板やステンレス鋼板などの金属材を用いて環状に形成されている。内輪3の外周面には、径方向外側に膨出した山形の膨出部3aが全周にわたって形成されている。外輪4は、内輪3と同様、冷間圧延鋼板やステンレス鋼板などの金属材を用いて環状に形成されている。外輪4の内周面には、V字溝4aが全周にわたって形成されている。
ガスケット本体2は、帯板状の金属材(ステンレス鋼等)からなるフープ材11と、そのフープ材11と同一幅又はそれよりも若干幅広の帯板状の軟質材(膨張黒鉛又はフッ素樹脂等)からなるフィラー材12とを、互いに板厚方向に重ね合わせて渦巻状に巻回して構成されている。フープ材11は、径方向内側が開口するように(曲げ部が径方向外側に位置するように)断面略V字形に屈曲して形成されており、フィラー材12も、フープ材の断面形状に沿って断面略V字形に形成されている。フィラー材12は、単一の部材からなり、その巻回前の状態において、長手方向全長にわたって均一の密度を有している。
これにより、ガスケット本体2の内周面には、V字溝2aが全周にわたって形成されており、このV字溝2aに内輪3の膨出部3aが係合されている。また、ガスケット本体2の外周面には、径方向外側に膨出した山形の膨出部2bが全周にわたって形成されており、この膨出部2bは外輪4のV字溝4aに係合されている。
ガスケット本体2において、内周側及び外周側或いはそのどちらか一方側にフープ材11のみが巻回された空巻き部を形成してもよい。
図2は、渦巻形ガスケット1の製造方法の一例を示す説明図である。図2に示すように、渦巻形ガスケット1を製造する際には、まず、図中の時計回り方向に回転可能な回転軸51の外周に内輪3を取り付ける。そして、回転軸51と共に内輪3を回転させながら、帯板状のフープ材11及びフィラー材12を重ね合わせて内輪3の外周に巻回する。図2は、その巻回途中の状態を示している。
フープ材11及びフィラー材12の巻回中には、例えばこれらの重ね合わせ位置(図2の12時の位置)において、加圧ロール52によってフープ材11及びフィラー材12が回転軸51の中心部に向けて加圧される。加圧ロール52は、加圧アーム53の先端部において図中の反時計回り方向に回転可能に取り付けられており、加圧ロール52の外周面は、前記重ね合わせ位置で、巻回途中のフープ材11の外周面に常に接触しながら回転するようになっている。このため、加圧ロール52により加圧アーム53を図中の下側に向けて押圧することで、加圧ロール52は、回転しながらフープ材11及びフィラー材12を加圧するようになっている。
加圧ロール52の加圧力は、フープ材11及びフィラー材12の巻回初期及び巻回終期では相対的に小さくなり、巻回初期と巻回終期の間の巻回中間期では相対的に大きくなるように設定されている。このように加圧ロール52の加圧力を変化させながらフープ材11及びフィラー材12を巻回することで、軟質材からなるフィラー材12は、図1に示すように、渦巻形ガスケット1の径方向内側および径方向外側に形成された、相対的に密度が低い一対の低密度部13と、一対の低密度部13の間に形成された、相対的に密度が高い高密度部14(図中のクロスハッチング部分)とを備えたものとなる。本実施形態では、図1に示すガスケット本体2の断面積における低密度部13と高密度部14との面積比は2:1に設定されている。
フィラー材12の各低密度部13はシール面32との馴染み性が良いため、配管30内の流体がガスケット本体2の軸方向端面とシール面32との間を通過する接面漏洩を防ぐことができる。これにより、径方向内側の低密度部13により流体の接面漏洩を防ぐ1次シールが形成され、径方向外側の低密度部13により流体の接面漏洩を防ぐ2次シールが形成される。1次シールでは配管30内の流体圧が直接作用するため、当該1次シールだけでは流体の接面漏洩を防ぎきれない場合がある。これに対して、1次シールよりも径方向外側に位置する2次シールでは前記流体圧が減圧されるため、当該2次シールによって流体の接面漏洩を効果的に防ぐことができる。一方、フィラー材12の高密度部14は密度が相対的に高いので、その内部を流体が透過し難くなる。これにより、高密度部14によって流体がフィラー材12の内部を透過する浸透漏洩を防ぐことができる。
なお、フィラー材12は、巻回前の状態において長手方向全長にわたって均一の密度を有しており、渦巻形ガスケット1の製造時においてフィラー材12の巻回途中に加圧ロール52の加圧力を変化させることによってフィラー材12の密度を変化させているが、当該密度を他の方法により変化させてもよい。例えば、巻回前の状態における帯板状のフィラー材12の密度を、予め長手方向一端部および長手方向他端部で相対的に低くし、かつ長手方向中間部で相対的に高くしておき、フィラー材12を前記長手方向一端部または前記長手方向他端部から順にフープ材11と共に巻回することによって、フィラー材12の密度を変化させてもよい。
低密度部13と高密度部14の密度の差は特に限定されるものではないが、その差が小さ過ぎると本構成による有意な効果が得られない一方で、その差が大き過ぎると各密度部13,14の役割分担(低密度部13における接面漏洩を防ぐ役割、高密度部14における浸透漏洩を防ぐ役割)が顕著になり過ぎて逆効果となるおそれがあるため、高密度部14の密度が低密度部13の密度に対して1.5~3.0倍の範囲内となるように、両密度部13,14間に密度の差を設けることが好ましい。また、渦巻形ガスケット1を20%圧縮した際に発生する高密度部14の端面(シール面)の圧縮荷重が、低密度部13の端面(シール面)の圧縮荷重に対して1.2~2.0倍の範囲内となるように、両密度部13,14間に密度の差を設けることが好ましい。
以上、第1実施形態の渦巻形ガスケット1によれば、軟質材からなるフィラー材12は、渦巻形ガスケット1の径方向内側および径方向外側に形成された一対の低密度部13を備えている。これにより、前記径方向内側の低密度部13により形成される1次シールと、前記径方向外側の低密度部13により形成される2次シールとによって、流体の接面漏洩を効果的に防ぐことができる。また、一対の低密度部13の間には、流体が透過し難い高密度部14が形成されているので、この高密度部14によって流体の浸透漏洩を防ぐことができる。従って、一対の低密度部13により流体の接面漏洩を効果的に防ぎながら、高密度部14により流体の浸透漏洩も防ぐことができる。
また、単一の部材からなるフィラー材12が低密度部13と高密度部14とを備えるため、低密度部13と高密度部14が異なる部材で構成されている場合に比べて、渦巻形ガスケット1を安価に製造することができる。また、フィラー材12に継ぎ目が生じないため、渦巻形ガスケット1のシール性を安定させることができる。
[第2実施形態]
図3は、本発明の第2実施形態に係る渦巻形ガスケット1を示す断面図である。本実施形態の渦巻形ガスケット1は、その製造時における加圧ロール52(図2参照)の加圧力の設定が第1実施形態と異なっており、これにより、巻回されたフィラー材12の構成が第1実施形態と異なっている。本実施形態では、渦巻形ガスケット1の製造時における加圧ロール52の加圧力は、フープ材11及びフィラー材12の巻回初期及び巻回終期では相対的に大きくなり、巻回初期と巻回終期の間の巻回中間期では相対的に小さくなるように設定されている。
このように加圧ロール52の加圧力を変化させながらフープ材11及びフィラー材12を巻回することで、軟質材からなるフィラー材12は、図3に示すように、渦巻形ガスケット1の径方向内側および径方向外側に形成された、相対的に密度が高い一対の高密度部14’ (図中のクロスハッチング部分)と、一対の高密度部14’の間に形成された、相対的に密度が低い低密度部13’とを備えたものとなる。本実施形態では、図3に示すガスケット本体2の断面積における高密度部14’と低密度部13’との面積比は2:1に設定されている。
フィラー材12の各高密度部14’は相対的に密度が高く、その内部を流体が透過し難いため、各高密度部14’によって流体がフィラー材12の内部を透過する浸透漏洩を防ぐことができる。これにより、径方向内側の高密度部14’により流体の浸透漏洩を防ぐ1次シールが形成され、径方向外側の高密度部14’により流体の浸透漏洩を防ぐ2次シールが形成される。1次シールでは配管30内の流体圧が直接作用するため、当該1次シールだけでは流体の浸透漏洩を防ぎきれない場合がある。これに対して、1次シールよりも径方向外側に位置する2次シールでは前記流体圧が減圧されるため、当該2次シールによって流体の浸透漏洩を効果的に防ぐことができる。一方、フィラー材12の低密度部13’はシール面32との馴染み性が良いため、配管30内の流体がガスケット本体2の軸方向端面とシール面32との間を通過する接面漏洩を防ぐことができる。本実施形態の他の構成は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
低密度部13’と高密度部14’の密度の差は特に限定されるものではないが、その差が小さ過ぎると本構成による有意な効果が得られない一方で、その差が大き過ぎると各密度部13’,14’の役割分担(低密度部13’における接面漏洩を防ぐ役割、高密度部14’における浸透漏洩を防ぐ役割)が顕著になり過ぎて逆効果となるおそれがあるため、高密度部14’の密度が低密度部13’の密度に対して1.5~3.0倍の範囲内となるように、両密度部13’,14’間に密度の差を設けることが好ましい。また、渦巻形ガスケット1を20%圧縮した際に発生する高密度部14’の端面(シール面)の圧縮荷重が、低密度部13’の端面(シール面)の圧縮荷重に対して1.2~2.0倍の範囲内となるように、両密度部13’,14’間に密度の差を設けることが好ましい。
なお、フィラー材12は、巻回前の状態において長手方向全長にわたって均一の密度を有しており、渦巻形ガスケット1の製造時においてフィラー材12の巻回途中に加圧ロール52の加圧力を変化させることによってフィラー材12の密度を変化させているが、当該密度を他の方法により変化させてもよい。例えば、巻回前の状態における帯板状のフィラー材12の密度を、予め長手方向一端部および長手方向他端部で相対的に高くし、かつ長手方向中間部で相対的に低くしておき、フィラー材12を前記長手方向一端部または前記長手方向他端部から順にフープ材11と共に巻回することによって、フィラー材12の密度を変化させてもよい。
以上、第2実施形態の渦巻形ガスケット1によれば、軟質材からなるフィラー材12は、渦巻形ガスケット1の径方向内側および径方向外側に形成された一対の高密度部14’を備えている。これにより、前記径方向内側の高密度部14’により形成される1次シールと、前記径方向外側の高密度部14’により形成される2次シールとによって、流体の浸透漏洩を効果的に防ぐことができる。また、一対の高密度部14’の間にはシール面32との馴染み性が良くなる低密度部13’が形成されているので、この低密度部13’によって流体の接面漏洩を防ぐことができる。従って、一対の高密度部14’により流体の浸透漏洩を効果的に防ぎながら、低密度部13’により流体の接面漏洩も防ぐことができる。
また、単一の部材からなるフィラー材12が低密度部13’と高密度部14’とを備えるため、低密度部13’と高密度部14’が異なる部材で構成されている場合に比べて、渦巻形ガスケット1を安価に製造することができる。また、フィラー材12に継ぎ目が生じないため、渦巻形ガスケット1のシール性を安定させることができる。
なお、第1及び第2実施形態では、フープ材11が、径方向内側が開口するように(曲げ部が径方向外側に位置するように)断面略V字形に屈曲して形成されている例を説明したが、径方向外側が開口するように(曲げ部が径方向内側に位置するように)断面略V字形に屈曲して形成されていてもよいし、断面略W字形(曲げ部が3箇所あり)に屈曲して形成されていてもよい。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 渦巻形ガスケット
11 フープ材
12 フィラー材
13,13’ 低密度部
14,14’ 高密度部

Claims (2)

  1. 帯板状の金属材からなるフープ材、及び帯板状の軟質材からなるフィラー材を重ね合わせて渦巻状に巻回して構成された渦巻形ガスケットであって、
    前記巻回された前記フィラー材は、
    前記渦巻形ガスケットの径方向内側および径方向外側に形成され、相対的に密度が低い一対の低密度部と、
    前記一対の低密度部の間に形成され、相対的に密度が高い高密度部と、を備え
    前記フィラー材は、単一の部材からなる、渦巻形ガスケット。
  2. 帯板状の金属材からなるフープ材、及び帯板状の軟質材からなるフィラー材を重ね合わせて渦巻状に巻回して構成された渦巻形ガスケットであって、
    前記巻回された前記フィラー材は、
    前記渦巻形ガスケットの径方向内側および径方向外側に形成され、相対的に密度が高い一対の高密度部と、
    前記一対の高密度部の間に形成され、相対的に密度が低い低密度部と、を備え
    前記フィラー材は、単一の部材からなる、渦巻形ガスケット。
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