JP7048479B2 - 輸送機器およびセンサブラケット - Google Patents

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Description

本発明は、輸送機器およびセンサブラケットに関する。
従来、輸送機器において、外界検知センサとしてのカメラと、このカメラを輸送機器本体に支持するブラケットと、を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。ブラケットは、カメラのレンズフードを形成している。レンズフード内には、迷光を抑制する反射波低減構造としてのストレイライトシールド(Stray Light Shield)が設けられている。
独国特許出願公開第102014224860号明細書
ところで、近年のカメラは視野角が広く、したがってレンズフードにおける反射波低減構造を含む底面部分が大きくなる。この場合、カメラの視野角の広角化に伴い、底面部分および反射波低減構造の形成角度も広くなるが、単に反射波低減構造を拡大して形成すると、反射波低減構造周辺が間延びした見栄えとなってしまう虞がある。
そこで本発明は、反射波低減構造を含むセンサフードを備えた輸送機器およびセンサブラケットにおいて、センサフードの反射波低減構造周りの見栄えを向上させることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、電磁波を検知する外界検知センサ(10)と、輸送機器本体(1a)に支持されるセンサブラケット(20)と、を備える輸送機器(1)であって、前記センサブラケット(20)は、前記外界検知センサ(10)の検知部(12)側から検知方向(F1)へ延びる検知空間(K1)を囲むセンサフード(21)を備え、前記センサフード(21)は、前記検知空間(K1)に臨む平坦状の表面(26a)を形成する表面形成部(26)を備え、前記表面(26a)は、前記検知部(12)側から検知方向(F1)へ延び、この表面(21a)に、前記検知部(12)に至る反射波を低減する反射波低減構造(25)を備え、前記表面形成部(26)は、前記反射波低減構造(25)を複数の領域(51~57)に区画する区画部(60)を備えている、前記区画部(60)は、前記表面形成部(26)の表面(26a)に形成された段差面(61~63,65,66)を備えている。輸送機器(1)を提供する。
この構成によれば、センサフードにおける反射波低減構造を備える平坦状の表面を形成する表面形成部に、反射波低減構造を複数の領域に区画する区画部を設けることで、区画部が反射波低減構造の視覚的なアクセントとなり、反射波低減構造の見た目に変化を与える。すなわち、外界検知センサの検知範囲が広がった場合、それに合わせて反射波低減構造も広がるものの、単に反射波低減構造を広げると見た目に影響するが、反射波低減構造に意図的に区画部を設けることで、反射波低減構造のデザイン性を向上させ、反射波低減構造周りの見栄えを向上させることができる。
上記「平坦状」とは、大きな段差や屈曲などが実質的に無いことを意味し、緩やかなカーブ、固定や補強のための凹凸、などが存在する場合も含む。
また、表面形成部の成形時に段差面を同時に形成し、反射波低減構造の分割デザインを容易に設けることができる。例えば、センサフードの表面は検知部から検知方向に離れるほど検知中心軸から離れるように傾斜するが、この傾斜に合わせて検知方向に離れた領域を検知中心軸から離れるように段差面を介して変化させることで、段差面は検知部側を向かなくなり、段差面から検知部側への光等の反射を抑えることができる。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載の輸送機器(1)において、前記反射波低減構造(25)は、前記表面(26a)に凹凸を形成したもので、前記区画部(60)の段差面(61~63,65,66)は、前記反射波低減構造(25)の凹凸よりも高低差のある段差を形成している。
この構成によれば、反射波低減構造が表面に凹凸を有していても、区画部の段差面は反射波低減構造の凹凸よりも高低差のある段差を形成しているので、区画部が反射波低減構造の視覚的なアクセントを形成し、反射波低減構造の見た目に変化を与えることができる。
請求項3に記載した発明は、請求項1又は2に記載の輸送機器(1)において、前記表面(26a)における平面視で前記検知方向(F1)と直交する方向を面幅方向(X1)、前記表面(26a)における平面視で前記面幅方向(X1)と直交する方向を面前後方向(Y1)、前記面幅方向(X1)および前記面前後方向(Y1)と直交する方向を高さ方向(Z1)としたとき、前記区画部(60)は、前記反射波低減構造(25)を前記面幅方向(X1)で複数の縦領域(51~54)に区画し、前記複数の縦領域(51~54)のうち、前記検知部(12)の正面を含む正面領域(51)は、前記面幅方向(X1)で前記正面領域(51)の外側に位置する縦領域(52~54)よりも、前記高さ方向(Z1)で前記検知部(12)の検知中心軸(CL3)に近接して配置されている。
この構成によれば、反射波低減構造を面幅方向で複数の縦領域に区画し、検知部の正面領域を面幅方向外側の縦領域よりも高く(検知中心軸に近づけて)配置することで、正面領域とその外側の縦領域との間の段差面が検知部側を向かなくなり、段差面から検知部側への光等の反射を抑えることができる。
請求項4に記載した発明は、請求項3に記載の輸送機器(1)において、前記複数の縦領域(51~54)のうち、前記面幅方向(X1)の外側に位置する縦領域ほど、前記高さ方向(Z1)で前記検知中心軸(CL3)から離れるように配置されている。
この構成によれば、面幅方向内側の縦領域よりも面幅方向外側の縦領域を低く(検知中心軸から離して)配置することで、面幅方向で隣接する縦領域間の段差面が検知部側を向かなくなり、段差面から検知部側への光等の反射を抑えることができる。
請求項5に記載した発明は、請求項3又は4に記載の輸送機器(1)において、前記表面(26a)における平面視で前記検知方向(F1)と直交する方向を面幅方向(X1)、前記表面(26a)における平面視で前記面幅方向(X1)と直交する方向を面前後方向(Y1)、前記面幅方向(X1)および前記面前後方向(Y1)と直交する方向を高さ方向(Z1)としたとき、前記区画部(60)は、前記反射波低減構造(25)を前記面前後方向(Y1)で複数の横領域(55~57,52a,52b)に区画し、前記複数の横領域(55~57,52a,52b)は、前記面前後方向(Y1)で前記検知部(12)から前記検知方向(F1)に離れた横領域ほど、前記高さ方向(Z1)で前記検知中心軸(CL3)から離れるように配置されている。
この構成によれば、検知部から検知方向に離れた横領域ほど低く(検知中心軸から離して)配置することで、面幅方向で隣接する横領域間の段差面が検知部側を向かなくなり、段差面から検知部側への光等の反射を抑えることができる。また、センサフードの表面は、検知部から検知方向に離れるほど検知中心軸から離れるように傾斜するが、この傾斜に合わせて複数の横領域の高さを自然に変化させて配置することができる。
請求項6に記載した発明は、請求項1から5の何れか一項に記載の輸送機器(1)において、前記区画部(60)は、前記表面(26a)に描かれた線および模様、前記表面(26a)上の処理の切り替え部、ならびに前記表面形成部(26)を分割構造とした場合の分割部、の少なくとも一つを備えている。
この構成によれば、表面形成部の表面に線および模様等を描くこと、表面上の色彩、表面処理および形状等といった処理を切り替えること、ならびに表面形成部を分割構造とした場合の分割部、の少なくとも一つによって、反射波低減構造の分割デザインを容易に設けることができる。
請求項7に記載した発明は、輸送機器本体(1a)に支持されるセンサブラケット(20)であって、電磁波を検知する外界検知センサ(10)の検知部(12)側から検知方向(F1)へ延びる検知空間(K1)を囲むセンサフード(21)を備え、前記センサフード(21)は、前記検知空間(K1)に臨む平坦状の表面(26a)を形成する表面形成部(26)を備え、前記表面(26a)は、前記検知部(12)側から検知方向(F1)へ末広がりに延び、この表面(21a)に、前記検知部(12)に至る反射波を低減する反射波低減構造(25)を備え、前記表面形成部(26)は、前記反射波低減構造(25)を複数の領域(51~57)に区画する区画部(60)を備え、前記区画部(60)は、前記表面形成部(26)の表面(26a)に形成された段差面(61~63,65,66)を備えている、センサブラケット(20)を提供する。
本発明によれば、反射波低減構造を含むセンサフードを備えた輸送機器およびセンサブラケットにおいて、センサフードの反射波低減構造周りの見栄えを向上させることができる。
本発明の実施形態における車両の要部の左側面図である。 本発明の実施形態における車両の外界検知カメラ周辺の一部断面を含む左側面図である。 上記外界検知カメラを支持するカメラブラケットを表面側から見た平面図である。 上記外界検知カメラを支持するカメラブラケットを裏面側から見た平面図である。 図4から外界検知カメラを取り外した状態の平面図である。 図5から分割体を取り外した状態の平面図である。 上記分割体を表面側から見た平面図である。 上記分割体を裏面側から見た平面図である。 上記外界検知カメラを支持するカメラブラケットの斜視図である。 図9のA-A断面図であり、上記分割体と固定体との重なり構造の第一例を示す断面図である。 図9のA-A断面図であり、上記分割体と固定体との重なり構造の第二例を示す断面図である。 (a)はカメラフードの反射波低減構造の平面図、(b)は(a)のXIIb部拡大図であり、反射波低減構造の区画部の第一例を示す。 (a)はカメラフードの反射波低減構造の平面図、(b)は(a)のXIIIb部拡大図であり、反射波低減構造の区画部の第二例を示す。 (a)はカメラフードの反射波低減構造の平面図、(b)は(a)のXIVb部拡大図であり、反射波低減構造の区画部の第三例を示す。 カメラフードの反射波低減構造の平面図であり、反射波低減構造の区画部の第四例を示す。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両1における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UP、車両左右中心を示す線CL1が示されている。
図1は、本実施形態の車両1の要部の左側面図である。
図1に示すように、本実施形態の車両(輸送機器)1は、車室CAの前方にフロントウインドウ(窓)2およびフロントウインドウガラス(ウインドシールド)3を備え、車室CAの側方にサイドウインドウ(窓)4およびサイドウインドウガラス5を備えている。符号6は車室CA上方のルーフ、符号Wfは前輪、符号Dsはサイドドア、符号1aは車両本体(輸送機器本体)1aをそれぞれ示している。本実施形態の車両本体1aは、車両1から外界検知カメラ10およびカメラブラケット20を除いた部分(外界検知カメラ10およびカメラブラケット20を取り付ける対象)とする。
フロントウインドウガラス3の上部かつ左右中央部の内面3a側(車室CA側)には、外界検知センサとしての外界検知カメラ10が設置されている。外界検知カメラ10は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の固体撮像素子を利用したデジタルカメラである。外界検知カメラ10は、例えば周期的に繰り返し車両前方を撮像する。外界検知カメラ10が検知した情報は、検知方向の物体の位置、種類、速度等の認識に供され、この認識に基づき、車両1の運転アシスト制御や自動運転制御等がなされる。符号10Aは外界検知センサ(カメラ)の取り付け構造を示している。
図2は、車両1の外界検知カメラ10周辺の一部断面を含む左側面図、図3は、外界検知カメラ10を支持するカメラブラケット20を表面側(後述する底面形成部26の厚さ方向の底面26a側)から見た平面図、図4は、外界検知カメラ10を支持するカメラブラケット20を裏面側(後述する底面形成部26の厚さ方向の裏面26b側)から見た平面図である。なお、外界検知カメラ10周辺を車室側から覆うカバー類は不図示とする。
図2~図4に示すように、外界検知カメラ10は、上下方向の厚さを抑えた偏平状の本体部11と、本体部11の後部上方に配置された円柱状のレンズ12と、を備えている。レンズ12は、中心軸線である光軸CL3を略水平にして配置され、レンズ表面12aを車両前方(検知方向)に向けている。図2中矢印F1は外界検知カメラ10における光軸CL3に沿う検知方向、矢印B1は検知方向の反対方向を示している。本実施形態では、検知方向は車両前方を指向する一方向、反対方向は車両後方を指向する一方向とする。すなわち、双方向である光軸方向の内、一方向を検知方向、他方向を反対方向とする。外界検知カメラ10は、外観上は光軸CL3に関して概ね左右対称に構成されている。
外界検知カメラ10は、カメラブラケット20を介して、後上がりに傾斜したフロントウインドウガラス3の内面3aに固定されている。カメラブラケット20は、例えば合成樹脂製の射出成型品であり、フロントウインドウガラス3の内面3aに接着剤等により貼付されている。カメラブラケット20は、フロントウインドウガラス3の傾斜に沿うように設けられ、このカメラブラケット20に車室側から外界検知カメラ10が取り付けられている。カメラブラケット20および外界検知カメラ10の周囲は、車室側から不図示のカメラカバーによって覆われている。
図9の斜視図を併せて参照し、カメラブラケット20は、外界検知カメラ10のレンズ12側から検知方向へ延びる検知空間K1を囲むレンズフード21と、フロントウインドウガラス3の内面3aに貼付される貼付部22と、を一体形成している。カメラブラケット20の略中央部には、外界検知カメラ10のレンズ12を車室側からレンズフード21内に露出させる開口28bを形成するレンズ用開口部28を備えている。レンズフード21は、レンズ用開口部28から前方へ、前側ほど左右幅を広げるように形成されている。レンズ12の光軸(検知中心軸)CL3は、レンズ12の中心から検知空間K1を通過し、レンズフード21の開口21bを閉塞するフロントウインドウガラス3に至っている。
レンズフード21は、検知空間K1に下方から臨む底面26aを形成する底面形成部26と、検知空間K1に左右側方から臨む側面27aを形成する側面形成部27と、を備えている。レンズフード21は、底面26aと上下方向(底面26aと交差(直交)する方向)で対向する上面部分が切り欠かれ、この切り欠き部分(開口21b)がフロントウインドウガラス3の内面3aによって閉塞されている。底面26aは、車両左右方向と平行をなし、側面視では車両前後方向および光軸CL3に対して前下がりに傾斜した平面とされている。底面26aひいては底面形成部26は、底面26aと垂直な方向から見た平面視で、前側ほど左右幅を広げる三角形状に形成されている。本実施形態の「平面視」とは、特に記載が無ければ底面26aと垂直な方向から見ることとし、本実施形態の「平面図」とは、特に記載が無ければ底面26aと垂直な方向から見た平面図とする。底面26aは、厳密な意味での平面に限らず、後述する反射波低減構造25の細かな凹凸を形成(配列)するための基準面(仮想面)であってもよい。
以下、底面26aにおける平面視で検知方向F1と直交する方向(双方向、底面26aに沿う左右方向)を面幅方向X1、底面26aにおける平面視で面幅方向X1と直交する方向(双方向、底面26aに沿う前後方向)を面前後方向Y1、面幅方向X1および面前後方向Y1と直交する方向(双方向、底面26aに垂直な上下方向)を高さ方向Z1とする。高さ方向Z1から見ることが前記平面視に相当する。
レンズフード21には、面幅方向X1で幅広の底面26aが形成され、合わせて反射波低減構造25も面幅方向X1で幅広に形成される。底面26aは、レンズ12の画角に応じてレンズ12から離れるほど左右幅を広げる末広がりの態様をなしている。底面26aは、検知方向F1でレンズ12から離れるほど面幅方向X1で拡幅している。底面26aは、完全な平面に限らず、大きな段差や屈曲などが実質的に無い平坦状(緩やかなカーブ、固定や補強のための凹凸、などが存在する場合も含む。)であってもよい。底面26aが緩やかにカーブするような場合、例えば底面26aの両端間に渡る直線に沿う方向が面幅方向X1となる。
側面27aひいては側面形成部27は、底面形成部26の後部両側の左右傾斜辺部から上後方へ屈曲して立ち上がるように形成されている。側面27aは、レンズ用開口部28の左右側縁部から底面形成部26の前縁部の左右両端部に向けて、上後方への起立高さを漸減させるように形成されている。側面27aの上下幅は、底面26aの左右幅に対して小さく、したがってレンズフード21および検知空間K1は、上下幅を抑えた偏平状に形成されている。
レンズフード21の上面部は、外界検知カメラ10の検知方向に位置する開口21bを形成している。開口21bは、レンズ用開口部28の上縁部、左右側面形成部27の上縁部、底面形成部26の前縁部に囲まれて形成されている。開口21bは、レンズフード21ひいてはカメラブラケット20がフロントウインドウガラス3に固定された状態で、フロントウインドウガラス3の内面3aによって閉塞されている。フロントウインドウガラス3は、外界検知カメラ10の検知方向に配置され、外界検知カメラ10が検知する光(電磁波)を透過させる透過部材の一例である。
レンズフード21は、検知空間K1に臨む表面21a(底面26aおよび左右側面27a)の少なくとも一部(本実施形態では底面26a)に、レンズ12に至る反射光(反射波)を低減する反射波低減構造(ストレイライトシールド(Stray Light Shield;SLS))25を備えている。本実施形態の反射波低減構造25は、例えば左右方向に沿って断面三角形状をなして延びる波形状を、前後方向で複数並べるように形成したものである。反射波低減構造25により、外界検知カメラ10のレンズ12にストレイライト(迷光、反射波)が至ることが抑えられる。
底面26aは、波形状等の立体形状の反射波低減構造25を設ける場合、前記立体形状を形成する際の基準面(仮想面)となる。反射波低減構造25の波形状等のパターン形状は、前記基準面に沿って複数配列されることとなる。パターン形状は、一定周期のものに限らず、所定の変化を有したり不定期であってもよい。また、立体形状に限らずシボや塗装等の表面処理であってもよい。レンズフード21の側面27aに反射波低減構造25を備えてもよい。
図3、図4中線CL2は、カメラブラケット20の左右中心を示している。カメラブラケット20は、線CL2に関して概ね左右対称に構成されている。カメラブラケット20は、平面視で左右中心CL2を車両左右中心CL1に一致させている。外界検知カメラ10は、平面視で光軸CL3をカメラブラケット20の左右中心CL2および車両左右中心CL1に一致させている。例えば外界検知カメラ10を車両左右中心CL1からずらして設置する場合等には、カメラブラケット20の左右中心CL2が車両左右中心CL1からずれて配置され、かつ外界検知カメラ10の光軸CL3がカメラブラケット20の左右中心CL2からずれて配置されることがある。また、カメラブラケット20や外界検知カメラ10が左右非対称に構成されることがある。
図3、図9を参照し、レンズフード21における反射波低減構造25を備える底面26aを形成する底面形成部26は、反射波低減構造25の一部(固定側構造部25a)を含んで車両本体1a(例えばフロントウインドウガラス3)に固定される固定体30と、反射波低減構造25の残余の他部(分割側構造部25b)を含んで固定体30に対して分離可能に構成される分割体40と、に分割構成されている。固定体30は、貼付部22と一体形成されており、貼付部22を含んで一体の固定体30と捉えることができる。
図4~図8を併せて参照し、分割体40は、平面視で光軸CL3と重なる概略矩形状の範囲に設けられている。詳細には、分割体40の平面視の概略形状を形成する平板部48(図7、図8参照)は、車両左右方向に沿うように延びる前辺部40a1、車両前後方向に沿うように延びる左右側辺部40a2、左右外側ほど前側に位置するように傾斜して延びる左右後傾斜辺部40a3、左右後傾斜辺部40a3の内側端の間に形成される後中央切り欠き部40a4、を備えている。固定体30には、分割体40を整合させる概略矩形状の開口37bを形成する固定側開口部37が設けられている。固定側開口部37に分割体40を取り付けた状態で、固定体30と分割体40とは、底面26aを構成する表面を互いに面一又は平行に配置する。レンズフード21の側面27aに反射波低減構造25を備える場合、側面形成部27の一部を含む分割体40を設けてもよい。
底面形成部26の固定体30側(裏面26b側)には、外界検知カメラ10が取り付けられている。外界検知カメラ10において、本体部11の前端部左側には、第一センサ被固定部15が前方に向けて突設され、本体部11の前端部右側には、第二センサ被固定部16が前方に向けて突設されている。底面形成部26の裏面26bにおいて、固定側開口部37の左側には、第一センサ被固定部15に対応する第一センサ固定部35が下方に向けて突設され、固定側開口部37の右側には、第二センサ被固定部16に対応する第二センサ固定部36が下方に向けて突設されている。
第一センサ被固定部15および第二センサ被固定部16は、第一センサ固定部35および第二センサ固定部36に対し、底面形成部26の裏面26bに沿うように後方移動して(後方に向かって移動しながら)差し込まれる。これにより、第一センサ被固定部15および第二センサ被固定部16と、第一センサ固定部35および第二センサ固定部36と、が非締結の係合状態となる。本実施形態の「非締結の係合状態」とは、ボルトやナット等の締結部材を用いずに結合されることの意である。なお、締結部材を用いて結合される構成に置換してもよい。これら第一センサ固定部35および第二センサ固定部36の間に外界検知カメラ10が架け渡されることで、固定側開口部37を設けたことによる固定体30の剛性低下が抑えられる。
外界検知カメラ10の本体部11の後端部11aの左右中央部には、第三センサ被固定部17が設けられている。底面形成部26の裏面26bにおいて、固定側開口部37の後方には、第三センサ被固定部17に対応する第三センサ固定部39が設けられている。第三センサ被固定部17は、本体部11の後端部11aが底面形成部26に下方から接近するように移動することで、第三センサ固定部39に対し弾性的に係合する。これにより、第三センサ被固定部17と第三センサ固定部39とが非締結の係合状態となる。
各センサ被固定部15~17と各センサ固定部35,36,39との係合により、外界検知カメラ10がカメラブラケット20の固定体30に取り付けられている。外界検知カメラ10は、分割体40と平面視でオーバーラップしている。
図5は、図4から外界検知カメラ10を取り外した状態の平面図、図6は、図5から分割体40を取り外した状態の平面図である。
図4~図6に示すように、カメラブラケット20の裏面(裏面26b)において、第一センサ固定部35および第二センサ固定部36の後方には、それぞれ外界検知カメラ10の本体部11の左右側部に沿うように延びる第一後方延出壁部35aおよび第二後方延出壁部36aが立設されている。第一後方延出壁部35aおよび第二後方延出壁部36aは、それぞれフロントウインドウガラス3、固定体30および外界検知カメラ10の重なり方向(積層方向)に起立している。第一後方延出壁部35aおよび第二後方延出壁部36aは、外界検知カメラ10取り付け時のガイドとして機能する。外界検知カメラ10の本体部11は僅かに左右非対称とされ、これに合わせて第一センサ固定部35および第二センサ固定部36の配置も僅かに左右非対称とされている。
第一センサ固定部35および第二センサ固定部36の左右内側部には、それぞれ車両前後方向に沿うように延びる第一壁部35bおよび第二壁部36bが設けられている。第一壁部35bおよび第二壁部36bも、それぞれ前記積層方向に起立している。第一壁部35bおよび第二壁部36bは、分割体40取り付け時のガイドとして機能する。例えば第一壁部35bの左右内側には、前後一対のリブ35cが設けられている。前後リブ35cは、左右内側端を分割体40の左側縁に近接させており、これら前後リブ35cが分割体40の左側の取り付けガイドとなる。
図7は、分割体40を表面側(平板部48の表面48a側、底面26a側)から見た平面図、図8は、分割体40を裏面側(平板部48の裏面48b側、裏面26b側)から見た平面図である。
図7、図8を参照し、分割体40は、反射波低減構造25を厚さ方向の一側面(表面48a)に有する平板部48を備えている。平板部48は、平面視の外周部(分割体40の外周部40aとする)に、前辺部40a1、左右側辺部40a2、左右後傾斜辺部40a3、後中央切り欠き部40a4、を備えている。
前辺部40a1は、平板部48の前端部に形成され、平面視で車両左右方向に沿うように延びている。
左右側辺部40a2は、平板体の左右側端部に形成され、平面視で車両前後方向に沿うように延びている。
左右後傾斜辺部40a3は、平板体の左右後端部に形成され、平面視で左右外側ほど前側に位置するように傾斜して延びている。
後中央切り欠き部40a4は、分割体40の後部左右内側で左右後傾斜辺部40a3の内側端の間に形成され、平面視で前方に凸の半円状をなしている。
前辺部40a1の左右側部からは、前方に向けて第一被固定部41および第二被固定部42が突設されている。底面形成部26の裏面26bにおいて、固定側開口部37の前側には、第一被固定部41および第二被固定部42に対応する第一固定部31および第二固定部32がそれぞれ下方に向けて突設されている。第一被固定部41および第二被固定部42は、それぞれ第一固定部31および第二固定部32に対し、底面形成部26の裏面26bに沿うように前方移動して差し込まれる。これにより、第一被固定部41および第二被固定部42と、第一固定部31および第二固定部32と、が非締結の係合状態となる。
ここで、分割体40側の被固定部である第一被固定部41および第二被固定部42は、固定体30側の固定部である第一固定部31および第二固定部32よりも、それぞれ脆弱に形成されている。すなわち、第一被固定部41および第二被固定部42は、例えば薄肉部や切り欠き等を設けること、あるいは第一固定部31および第二固定部32に対して材料を異ならせること、の少なくとも一方により、脆弱に形成されている。これにより、分割体40を固定体30から取り外す際などに、これらの固定部分の損壊が生じるような場合にも、分割体40側が壊れることで固定体30側を保護することが可能となる。
左右後傾斜辺部40a3からは、それぞれ平板部48の表面48a側に向けて第一突出壁部46aおよび第二突出壁部46bが起立している。各突出壁部46a,46bは、後傾斜辺部40a3から上後方へ屈曲して立ち上がるように形成されている。各突出壁部46a,46bは、固定体30の左右側面形成部27の裏側に重なるように配置されている。各突出壁部46a,46bは、平面視で後傾斜辺部40a3と略平行な起立先端部を形成している。各突出壁部46a,46bは、平板部48の表面48aとの直交方向に対して傾斜し、側面形成部27と略平行に形成されている。各突出壁部46a,46bは、左右内側の内側端を平面視で車両前後方向に沿わせるように形成している。各突出壁部46a,46bの内側端は、後中央切り欠き部40a4の左右前端に連なっている。
突出壁部46a,46bの起立先端部の左右内側には、平板部48の表面48aと略平行をなす第一弾性変形片45aおよび第二弾性変形片45bが、それぞれ後方かつ左右外側に向けて突設されている。各弾性変形片45a,45bは、平面視で三角形状に形成されており、平面視で車両左右方向に沿うように延びる後辺部と、平面視で車両前後方向に沿うように延びる外側辺部と、を有している。各弾性変形片45a,45bの内側端は、突出壁部46a,46bの内側端に連なり、これらが後中央切り欠き部40a4の左右前端に至るまで、平面視で車両前後方向に沿う直線状に形成されている。
底面形成部26の裏面26bにおいて、固定側開口部37の後側には、弾性変形片45a,45bにそれぞれ対応する第一突起部38aおよび第二突起部38bが突設されている。弾性変形片45a,45bは、固定体30の各突起部38a,38bにそれぞれ固定体30から離れる側に押圧される。これにより、後述する第三被固定部43および第四被固定部44と第三固定部33および第四固定部34との係合が強まり、分割体40の後端部が固定体30にガタなく強固に固定される。
突出壁部46a,46bの起立先端部の左右外側には、弾性変形片45a,45bの左右外側に間隔を空けて、第三被固定部43および第四被固定部44がそれぞれ後方に向けて突設されている。底面形成部26の裏面26bにおいて、固定側開口部37の後側には、第三被固定部43および第四被固定部44に対応する第三固定部33および第四固定部34がそれぞれ下方に向けて突設されている。第三被固定部43および第四被固定部44は、分割体40の後端部が固定体30に下方から接近するように移動することで、第三固定部33および第四固定部34に対しそれぞれ弾性的に係合する。これにより、第三被固定部43および第四被固定部44と、第三固定部33および第四固定部34と、が非締結の係合状態となる。
第三被固定部43および第四被固定部44は、弾性変形片45a,45bと間隔を空けて分離しているので、これら一方の弾性変形が他方の弾性変形に影響を与え難い。
ここで、第三被固定部43および第四被固定部44も、対応する第三固定部33および第四固定部34よりも、それぞれ脆弱に形成されている。これにより、分割体40を固定体30から取り外す際などに損壊が生じるような場合にも、分割体40側が壊れることで固定体30側を保護することが可能となる。
突出壁部46a,46bの裏面側には、平板部48の裏面48bと同一面状の押圧面を形成する第一押圧部47aおよび第二押圧部47bがそれぞれ突設されている。各押圧部47a,47bは、突出壁部46a,46bの裏面から後方に張り出し、弾性変形片45a,45bの前方に平面視三角形状等の押圧面を形成する。各押圧部47a,47bには、裏面48b側に開放する肉抜き凹部が適宜形成されている。各押圧部47a,47bは、互いに僅かに左右非対称とされている。押圧部47a,47bを除き、分割体40は左右対称に構成されている。外界検知カメラ10およびカメラブラケット20は、異なる車種やセンサ配置に用いる場合、左右非対称となりやすいが、分割体40が左右対称であれば流用が容易である。
ここで、弾性変形片45a,45bおよび押圧部47a,47bは、第一被固定部41および第二被固定部42よりも、第三被固定部43および第四被固定部44に近接して配置されている。これにより、分割体40を固定体30に取り付ける際に押圧部47a,47bを押圧すれば、第三被固定部43および第四被固定部44を固定体30に係合させやすく、かつ弾性変形片45a,45bを弾性変形させやすくなる。例えば、分割体40の裏面48bには、シート状のヒータ49が取り付けられている。分割体40に取り付ける機能部品はヒータ49に限らず、例えば室内灯やカースピーカー等であってもよい。
<反射波低減構造の隙間について>
図10は、図9のA-A断面図であり、上記分割体40と固定体30との重なり構造の第一例を示している。
分割体40の外周部40aと固定側開口部37の内周部37aとの間に隙間が生じると、この隙間からレンズフード21内に光が侵入して迷光となり、外界検知カメラ10の検出精度に影響を与えてしまう。
図10に示すように、本実施形態では、分割体40の外周部40aと固定側開口部37の内周部37aとの間に、底面形成部26の裏面26bに沿う方向でオーバーラップ(重なり代R1)が生じている。つまり、分割体40の外周部40aは、固定側開口部37の内周部37aに対して底面形成部26の裏面26b側から重なる重なり部40bを備えている。
図10の例では、分割体40の外周部40aおよび固定側開口部37の内周部37aを、それぞれ互いに噛み合う階段状の断面形状としている。「互いに噛み合う階段状の断面形状」とは、分割体40を固定側開口部37に裏面26b側からはめ込んだときに、底面形成部26の裏面26bと直交する方向で分割体40の位置を規定し、かつ分割体40の分割側構造部25bを含む表面を、固定体30の固定側構造部25aを含む表面と平行に配置する断面形状である。底面形成部26の裏面26bに沿う方向では、分割体40の周囲に隙間を形成し、分割体40の部品公差等を許容して固定側開口部37にはめ込みやすくしている。
図11は、図9のA-A断面図であり、上記分割体40と固定体30との重なり構造の第二例を示している。
分割体40の外周部40aと固定側開口部37の内周部37aとの間にオーバーラップを生じさせる断面形状は、上記階段状の断面形状に限らず、例えば図11に示すように、分割体40の外周部40aおよび固定側開口部37の内周部37aを、それぞれ互いに整合する傾斜状の断面形状としてもよい。この場合も、分割体40の外周部40aと固定側開口部37の内周部37aとの間に、底面形成部26の裏面26bに沿う方向でオーバーラップR1が生じている。つまり、分割体40の外周部40aは、固定側開口部37の内周部37aに対して底面形成部26の裏面26b側から重なる重なり部40bを備えている。
図10、図11の例は、固定側開口部37の底面26a上の縁が、分割体40の裏面26b上の縁よりも固定側開口部37の内側にあるといえる。この条件を満たせば、分割体40と固定体30との重なり構造は図10、図11の例に限定されない。このように、分割体40と固定体30との間に、反射波低減構造25を含む表面(底面26a)に沿う面沿い方向で隙間を発生させない配置とすることで、反射波低減構造25を分割構造とした場合にも、レンズフード21内への光の侵入が抑えられる。
<反射波低減構造の分割デザインについて>
ここで、レンズフード21においては、単眼カメラ10の視野角の広角化に伴い、底面26aおよび反射波低減構造25の形成角度も広くなるが、この場合、単に底面26aおよび反射波低減構造25を拡大して形成すると、底面26aおよび反射波低減構造25周辺が間延びした見栄えとなってしまう虞がある。
本実施形態では、図12~図15に示すように、拡大した底面26aおよび反射波低減構造25に対し、例えば段差形状等により視覚的な区画となる区画部60を設けることで、底面26aおよび反射波低減構造25に分割デザイン(複数の領域に分割したデザイン)を与えている。これにより、底面26aおよび反射波低減構造25に視覚的なアクセントを設けてコンパクトに見せ、底面26aおよび反射波低減構造25が広すぎるといった印象を回避している。また、区画した複数の領域には、各々反射波低減構造25を設けて非反射特性を確保し、もって底面26a全体の非反射特性を確保している。
図12は、底面26aおよび反射波低減構造25を、面幅方向X1(実施形態では車両左右方向)で複数の縦領域51~54に区画した例を示している。図12の例では、底面26aは、面前後方向Y1に沿うように延びる区画部60としての縦段差面61~63を有している。図12の縦段差面61~63は、レンズ12の検知方向F1と平行に延びるように形成されている。
レンズ12の前方には、複数の縦領域51~54のうち、平面視において面幅方向X1の中心に光軸CL3を含む正面領域51が位置している。正面領域51は、平面視で面前後方向Y1に長い長方形状に形成されている。正面領域51は、前側ほど左右幅を広げる末広がりの底面26aにおいて、最も高い位置(高さ方向Z1で光軸CL3に近接する位置)に配置されている。正面領域51の左右外側に位置する領域(図12の例では第二縦領域52~第四縦領域54)は、左右外側ほど階段状に位置を低くして配置されている。各縦領域51~54の表面は、互いに平行に配置されている。
面幅方向X1で隣接する縦領域51~54の間には、平面視で車両前後方向に沿うように延びる縦段差面61~63が形成されている。各縦段差面61~63は、左右外側を向いている。すなわち、各縦段差面61~63は、レンズ12側を向かず、したがって縦段差面61~63からレンズ12側への光等の反射が抑えられる。そして、車両左右方向に幅広の底面26aおよび反射波低減構造25を、車両左右方向で複数の縦領域51~54に区画することで、底面26aおよび反射波低減構造25が広すぎるといった印象を回避している。なお、正面領域51の左右外側の縦領域52~54の少なくとも一つを、左右内側に隣接する縦領域に対して高い位置に配置することで、縦領域51~54間の縦段差面61~63を左右内側すなわちレンズ12側に向けた構成とすることもあり得る。この場合、レンズ12側を向く縦段差面61~63にも反射波低減構造25を設けることが望ましい。なお、縦領域の面幅方向X1の長さ(幅)を、レンズ12に近い部分ほど狭く、遠い部分ほど広く形成してもよい(不図示)。また、縦領域の面幅方向X1の長さ(幅)を、レンズ12に近い部分ほど広く、遠い部分ほど狭く形成してもよい(不図示)。
図12の例では、平面視で車両前後方向に沿うように延びる区画部60としての縦段差面61~63を有するデザインとしたが、この構成に限らず、図13に示すように、例えば平面視でレンズ12から放射状に広がる検知方向に沿うように、車両前後方向に対して傾斜して延びる区画部60としての縦段差面61,62を有するデザインとしてもよい。図13の縦段差面61,62も、レンズ12の検知方向F1と平行に延びるように形成されるといえる。
レンズ12の前方には、車両左右方向で並ぶ複数の縦領域51~53のうち、平面視において面幅方向X1の中心に光軸CL3を含む正面領域51が位置している。正面領域51は、平面視で前側ほど左右幅を広げる台形状に形成されている。正面領域51は、前側ほど左右幅を広げる末広がりの底面26aにおいて、最も高い位置(高さ方向Z1で光軸CL3に近接する位置)に配置されている。正面領域51の左右外側に位置する領域(図13の例では第二縦領域52、第三縦領域53)は、左右外側ほど階段状に位置を低くして配置されている。各縦領域51~53の表面は、互いに平行に配置されている。
面幅方向X1で隣接する縦領域51~53の間には、平面視で正面領域51の側縁と平行に延びる(またはレンズ12から放射状に広がる検知方向F1に沿うように延びる)縦段差面61,62が形成されている。各縦段差面61,62は、左右外側を向いている。すなわち、各縦段差面61,62は、レンズ12側を向かず、したがって縦段差面61,62からレンズ12側への光等の反射が抑えられる。車両左右方向に幅広の底面26aおよび反射波低減構造25を、車両左右方向で複数の縦領域51~53に区画することで、底面26aおよび反射波低減構造25が広すぎるといった印象を回避している。縦段差面61,62を平面視で末広がりに傾斜させることで、末広がりの底面26aおよび反射波低減構造25に馴染みやすいデザインとしている。なお、図12の例と同様に、縦領域の面幅方向X1の長さ(幅)を、レンズ12に近い部分ほど狭く、遠い部分ほど広く形成してもよい(不図示)。また、縦領域の面幅方向X1の長さ(幅)を、レンズ12に近い部分ほど広く、遠い部分ほど狭く形成してもよい(不図示)。
図14は、底面26aおよび反射波低減構造25を、面前後方向で複数の横領域55~57に区画する例を示している。図14の例では、底面26aは、面幅方向X1に沿うように延びる区画部60としての横段差面65,66を有している。
底面26aは、例えば反射波低減構造25における所定数の波形状を含む範囲を、平面視で面幅方向X1に延びて検知方向(光軸CL3)と交差する横領域55~57として複数設定している。これら複数の横領域55~57(図14の例では第一横領域55~第三横領域57)は、面前後方向Y1に並んでいる。最も後側(レンズ側)に位置する第一横領域55は、底面26aにおいて最も高い位置に配置されている。第一横領域55の前側に位置する領域(図14の例では第二横領域56、第三横領域57)は、前側ほど階段状に位置を低くして配置されている。各横領域55~57の表面は、互いに平行に配置されている。
面前後方向で隣接する横領域55~57の間には、平面視で面幅方向X1に延びる横段差面65,66が形成されている。各横段差面65,66は、前側を向いている。すなわち、各横段差面65,66は、レンズ12側を向かず、したがって横段差面65,66からレンズ12側への光等の反射が抑えられる。各横段差面65,66および各横領域55~57は、平面視でカメラ10の光軸CL3と直交する方向(面幅方向X1)に沿うように延びることで、底面26aおよび反射波低減構造25を面前後方向Y1でスリムに見せる効果を奏する。なお、横領域の面前後方向Y1の長さを、レンズ12に近い部分ほど狭く、遠い部分ほど広く形成してもよい(不図示)。また、横領域の面前後方向Y1の長さを、レンズ12に近い部分ほど広く、遠い部分ほど狭く形成してもよい(不図示)。
図15は、底面26aおよび反射波低減構造25を、面幅方向X1(実施形態では車両左右方向)、および平面視放射状の検知方向F1(又は面前後方向Y1)、の各方向で複数の領域に区画する例を示している。図15の例では、底面26aは、平面視放射状の検知方向F1(又は面前後方向Y1)に沿うように延びる区画部60としての縦段差面61と、面幅方向X1に沿うように延びる区画部60としての横段差面65と、を有している。縦段差面61は、カメラ10の正面領域51を挟んだ左右両側に形成されている。横段差面65は、面前後方向Y1の中間部に形成されている。なお、本実施形態で用いる「中間」とは、対象の両端間の中央のみならず、対象の両端間の内側の範囲を含む意味とする。
縦段差面61は、横段差面65が位置する前後方向位置で前後に分断されている。縦段差面61は、後側(レンズ12側)に位置する後部縦段差面61aと、前側に位置する前部縦段差面61bと、に分断されている。前部縦段差面61bは、後部縦段差面61aに対して、横段差面65の左右内側部を介して左右方向外側にオフセットしている。正面領域51の側縁は、後部縦段差面61a、横段差面65の左右内側部、および前部縦段差面61bにより、平面視クランク状に形成されている。
縦段差面61を分断する位置は、図15の2本の面幅方向X1の両矢印部分FX1,FX2の長さの比に基づいて決めてもよい。また、2本の面前後方向Y1の両矢印部分FY1,FY2の長さの比に基づいて決めてもよい。例えば、面幅方向X1の長さを基準に決める場合は、「レンズ12に近い側の長さFX1」:「レンズ12に遠い側の長さFX2」の比を1:2などの整数比としてもよい。また、面前後方向Y1の長さを基準に決める場合は、「レンズ12から横段差面65までの長さFY1」:「レンズ12から反射波低減構造25の先端までの長さFY2」の比を1:2などの整数比としてもよい。これら面幅方向X1および面前後方向Y1の長さの比は適宜定めるものとする。各段差面の位置は、上記した部分の長さ以外の他の部分の長さに基づいても設定可能である。また、長さの比を用いない場合には、任意の部分と同じ長さに設定する等の手法も考えられる(図15の中央付近で面幅方向に2つ並んだ両矢印部分FX1,FX3の長さを互いに等しくする等)。
後部縦段差面61aの左右外側には、正面領域51外側の第二縦領域52の後部である後部縦領域52aが隣接し、前部縦段差面61bの左右外側には、第二縦領域52の前部である前部縦領域52bが隣接している。平面視末広がりの底面26aにおいて、正面領域51は最も高い位置(光軸CL3に近接する位置)に配置され、正面領域51の後部外側の後部縦領域52aは、正面領域51に対して一段低い位置に配置され、正面領域51の前部外側の前部縦領域52bは、さらに一段低い位置に配置されている。
縦段差面61は左右外側を向き、横段差面65は前方を向いている。すなわち、縦段差面61および横段差面65は、ともにレンズ12側を向いておらず、縦段差面61および横段差面65からレンズ12側への光等の反射が抑えられる。なお、正面領域51の左右外側の縦領域52の少なくとも一部を、正面領域51よりも高い位置に配置し、正面領域51外側の縦段差面61の少なくとも一部を左右内側すなわちレンズ12側に向けた構成としてもよい。この場合、レンズ12側を向く縦段差面61にも反射波低減構造25を設けることが望ましい。
上記した各例において、複数の領域間の区画部60を段差面で構成したが、区画部60は段差面に限らず、例えば立体形状を伴わないもの(例えば底面26aに描かれた線や模様等)で区画部60を構成してもよい。また、反射波低減構造25の色彩や表面処理等の切り替え部で区画部60を構成してもよい。また、反射波低減構造25のシボや波等の形状の切り替えで区画部60を構成してもよい。また、底面形成部26に分割体40を設ける場合、分割体40の外周部40aと固定側開口部37の内周部37aとの合わせ部(分割部)の隙間や段差で区画部60を構成してもよい。上記した立体形状や切り替え部は、適宜組み合わせて用いてもよい。
波形状等の立体のパターン形状を複数備える反射波低減構造25の場合、個々のパターン形状に対し、区画部60が備える段差面等の立体形状は、高さ方向Z1での高低差が大とされている。または、個々のパターン形状における底面26aに沿う面沿い方向の幅よりも広い溝とされている。これにより、立体形状を備える反射波低減構造25であっても視覚的な分割デザインを与えることができる。区画部60で許容される立体形状の高低差や幅は、底面26aが実質的に平坦状に見える程度であり、側壁27aのような大きな段差や屈曲などは含まない。
以上説明したように、上記実施形態における車両1は、外界検知カメラ10と、前記外界検知カメラ10を車両本体1aに支持するカメラブラケット20と、を備える車両1であって、前記カメラブラケット20は、前記外界検知カメラ10のレンズ12側から検知方向F1へ延びる検知空間K1を囲むレンズフード21を備え、前記レンズフード21は、前記検知空間K1に臨む平坦状の表面(底面26a)を形成する底面形成部26を備え、前記底面26aは、前記レンズ12側から検知方向F1へ末広がりに延び、この底面21aに、前記レンズ12に至る反射光を低減する反射波低減構造25を備え、前記底面形成部26は、前記反射波低減構造25を複数の領域51~57に区画する区画部60を備えている。
また、上記実施形態におけるカメラブラケット20は、外界検知カメラ10を車両本体1aに支持するカメラブラケット20であって、前記カメラブラケット20は、前記外界検知カメラ10のレンズ12側から検知方向F1へ延びる検知空間K1を囲むレンズフード21を備え、前記レンズフード21は、前記検知空間K1に臨む平坦状の表面(底面26a)を形成する底面形成部26を備え、前記底面26aは、前記レンズ12側から検知方向F1へ末広がりに延び、この底面21aに、前記レンズ12に至る反射光を低減する反射波低減構造25を備え、前記底面形成部26は、前記反射波低減構造25を複数の領域51~57に区画する区画部60を備えている。
この構成によれば、レンズフード21における反射波低減構造25を備える平坦状の底面26aを形成する底面形成部26に、反射波低減構造25を複数の領域51~57に区画する区画部60を設けることで、区画部60が反射波低減構造25の視覚的なアクセントとなり、反射波低減構造25の見た目に変化を与える。すなわち、外界検知カメラ10の検知範囲が広がった場合、それに合わせて反射波低減構造25も広がるものの、単に反射波低減構造25を広げると見た目に影響するが、反射波低減構造25に意図的に区画部60を設けることで、反射波低減構造25のデザイン性を向上させ、反射波低減構造25周りの見栄えを向上させることができる。
上記実施形態における車両1は、前記区画部60は、前記底面形成部26の底面26aに形成された段差面61~63,65,66を備えている。
この構成によれば、底面形成部26の成形時に段差面を同時に形成し、反射波低減構造25の分割デザインを容易に設けることができる。例えば、レンズフード21の底面26aはレンズ12から検知方向F1に離れるほど光軸CL3から離れるように傾斜するが、この傾斜に合わせて検知方向F1に離れた領域を光軸CL3から離れるように段差面を介して変化させることで、段差面はレンズ12側を向かなくなり、段差面からレンズ12側への光等の反射を抑えることができる。
上記実施形態における車両1は、前記反射波低減構造25は、前記底面26aに凹凸を形成したもので、前記区画部60の段差面61~63,65,66は、前記反射波低減構造25の凹凸よりも高低差のある段差を形成している。
この構成によれば、反射波低減構造25が底面26aに凹凸を有していても、区画部60の段差面は反射波低減構造25の凹凸よりも高低差のある段差を形成しているので、区画部60が反射波低減構造25の視覚的なアクセントを形成し、反射波低減構造25の見た目に変化を与えることができる。
上記実施形態における車両1は、前記底面26aにおける平面視で前記検知方向F1と直交する方向を面幅方向X1、前記底面26aにおける平面視で前記面幅方向X1と直交する方向を面前後方向Y1、前記面幅方向X1および前記面前後方向Y1と直交する方向を高さ方向Z1としたとき、前記区画部60は、前記反射波低減構造25を前記面幅方向X1で複数の縦領域51~54に区画し、前記複数の縦領域51~54のうち、前記レンズ12の正面に位置する正面領域51は、前記面幅方向X1で前記正面領域51の外側に位置する縦領域52~54よりも、前記高さ方向Z1で前記レンズ12の光軸CL3に近接して配置されている。
この構成によれば、反射波低減構造25を面幅方向X1で複数の縦領域51~54に区画し、レンズ12の正面領域51を面幅方向X1外側の縦領域52~54よりも高く(光軸CL3に近づけて)配置することで、正面領域51とその外側の縦領域52~54との間の段差面61~63がレンズ12側を向かなくなり、段差面61~63からレンズ12側への光等の反射を抑えることができる。
上記実施形態における車両1は、前記複数の縦領域51~54のうち、前記面幅方向X1の外側に位置する縦領域ほど、前記高さ方向Z1で前記光軸CL3から離れるように配置されている。
この構成によれば、面幅方向X1内側の縦領域よりも面幅方向外側の縦領域を低く(光軸CL3から離して)配置することで、面幅方向X1で隣接する縦領域間の段差面61~63がレンズ12側を向かなくなり、段差面61~63からレンズ12側への光等の反射を抑えることができる。
上記実施形態における車両1は、前記区画部60は、前記反射波低減構造25を前記面前後方向Y1で複数の横領域55~57,52a,52bに区画し、前記複数の横領域55~57,52a,52bは、前記面前後方向Y1で前記レンズ12から前記検知方向F1に離れた横領域ほど、前記高さ方向Z1で前記光軸CL3から離れるように配置されている。
この構成によれば、レンズ12から検知方向F1に離れた横領域ほど低く(光軸CL3から離して)配置することで、面幅方向X1で隣接する横領域間の段差面65,66がレンズ12側を向かなくなり、段差面65,66からレンズ12側への光等の反射を抑えることができる。また、レンズフード21の底面26aは、レンズ12から検知方向F1に離れるほど光軸CL3から離れるように傾斜するが、この傾斜に合わせて複数の横領域の高さを自然に変化させて配置することができる。
上記実施形態における車両1は、前記区画部60は、前記底面26aに描かれた線および模様、前記底面26a上の処理の切り替え部、ならびに前記表面形成部26を分割構造とした場合の分割部、の少なくとも一つを備えている。
この構成によれば、底面形成部の底面に線および模様等を描くこと、底面上の色彩、表面処理および形状等といった処理を切り替えること、ならびに表面形成部26を分割構造とした場合の分割部、の少なくとも一つによって、反射波低減構造25の分割デザインを容易に設けることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、カメラブラケット20は、フロントウインドウガラス3に固定される構成に限らず、フロントウインドウガラス3以外の例えばルーフやフロントピラー等の車体に固定されてもよい。この場合、カメラブラケット20は、車体への固定位置からレンズフード21を検知方向F1(フロントウインドウガラス3側)に延ばす構成でもよい。レンズフード21は、フロントウインドウガラス3に接触せずに近接配置された構成でもよい。レンズフード21の開口21bは、フロントウインドウガラス3に接して完全に密閉される構成に限らず、フロントウインドウガラス3に対して多少の隙間をもって配置されて閉塞された構成でもよい。レンズフード21は、フロントウインドウガラス3(透過部材)に固定されるものに限らない。車両1は、外界検知カメラ10がカメラブラケット20に支持される構成に限らず、外界検知カメラ10にカメラブラケット20が支持される構成であってもよい。この場合、固定体30は、車体本体1aに間接的に固定されるといえる。
外界検知センサは、車室前方の窓に設置して車両前方を検知するものに限らず、車室側方の窓に設置して車両側方を検知するものであったり、車室後方の窓に設置して車両後方を検知するものであってもよい。外界検知センサの検知方向に配置される透過部材は、車室の窓に設けるウインドシールド等の窓部材に限らず、例えば外装部品の内側等にセンサを設置した場合、センサ設置場所の検知方向に配置される透過部材であってもよい。外界検知センサの検知方向に配置する透過部材はガラスに限らず樹脂等であってもよい。自動二輪車等の車室を有さない輸送機器の場合、外界検知センサの設置場所は窓部材ではなくカウルのスクリーン等の透過部材であってもよい。
例えば、カメラは可視光のみならず赤外線等の不可視光を撮影するカメラであってもよい。カメラ等の光学センサのみならず赤外線またはミリ波等のマイクロ波を用いたレーダー等の電波センサであってもよい。上記実施形態におけるカメラのレンズの配置は、レーダーの場合はアンテナの配置となる。単一のセンサではなく、ステレオカメラ等、複数のセンサを備えた構成でもよい。カメラおよびレーダーを併用する構成であってもよい。
実施形態の車両1は輸送機器の一例であり、本発明を適用する輸送機器としての車両は、乗用車に限らず貨物車も含み、さらに車室を有する車両に限らず、自動二輪車等の小型の鞍乗り型車両も含む。車両は、二輪、三輪、四輪等の車両であり、その駆動源は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関、電動機、或いはこれらの組み合わせである。電動機は、内燃機関に連結された発電機による発電電力、或いは二次電池や燃料電池の放電電力を使用して動作する。また、輸送機器には、自転車、鉄道、船舶、航空機なども含んでいる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 車両(輸送機器)
1a 車両本体(輸送機器本体)
10 外界検知カメラ(外界検知センサ)
12 レンズ(検知部)
CL3 光軸(検知中心軸)
F1 検知方向
K1 検知空間
20 カメラブラケット(センサブラケット)
21 レンズフード(センサフード)
25 反射波低減構造
26 底面形成部(表面形成部)
26a 底面(表面)
51 縦領域(領域)、正面領域
52~54 縦領域(領域)
52a 後部縦領域(横領域)
52b 前部縦領域(横領域)
55~57 横領域(領域)
60 区画部
61~63 縦段差面(段差面)
65,66 横段差面(段差面)
X1 面幅方向
Y1 面前後方向
Z1 高さ方向

Claims (7)

  1. 電磁波を検知する外界検知センサ(10)と、
    輸送機器本体(1a)に支持されるセンサブラケット(20)と、を備える輸送機器(1)であって、
    前記センサブラケット(20)は、前記外界検知センサ(10)の検知部(12)側から検知方向(F1)へ延びる検知空間(K1)を囲むセンサフード(21)を備え、
    前記センサフード(21)は、前記検知空間(K1)に臨む平坦状の表面(26a)を形成する表面形成部(26)を備え、
    前記表面(26a)は、前記検知部(12)側から検知方向(F1)へ延び、この表面(21a)に、前記検知部(12)に至る反射波を低減する反射波低減構造(25)を備え、
    前記表面形成部(26)は、前記反射波低減構造(25)を複数の領域(51~57)に区画する区画部(60)を備え
    前記区画部(60)は、前記表面形成部(26)の表面(26a)に形成された段差面(61~63,65,66)を備えている、輸送機器(1)。
  2. 前記反射波低減構造(25)は、前記表面(26a)に凹凸を形成したもので、
    前記区画部(60)の段差面(61~63,65,66)は、前記反射波低減構造(25)の凹凸よりも高低差のある段差を形成している、請求項1に記載の輸送機器(1)。
  3. 前記表面(26a)における平面視で前記検知方向(F1)と直交する方向を面幅方向(X1)、前記表面(26a)における平面視で前記面幅方向(X1)と直交する方向を面前後方向(Y1)、前記面幅方向(X1)および前記面前後方向(Y1)と直交する方向を高さ方向(Z1)としたとき、
    前記区画部(60)は、前記反射波低減構造(25)を前記面幅方向(X1)で複数の縦領域(51~54)に区画し、
    前記複数の縦領域(51~54)のうち、前記検知部(12)の正面を含む正面領域(51)は、前記面幅方向(X1)で前記正面領域(51)の外側に位置する縦領域(52~54)よりも、前記高さ方向(Z1)で前記検知部(12)の検知中心軸(CL3)に近接して配置されている、請求項1又は2に記載の輸送機器(1)。
  4. 前記複数の縦領域(51~54)のうち、前記面幅方向(X1)の外側に位置する縦領域ほど、前記高さ方向(Z1)で前記検知中心軸(CL3)から離れるように配置されている、請求項3に記載の輸送機器(1)。
  5. 前記表面(26a)における平面視で前記検知方向(F1)と直交する方向を面幅方向(X1)、前記表面(26a)における平面視で前記面幅方向(X1)と直交する方向を面前後方向(Y1)、前記面幅方向(X1)および前記面前後方向(Y1)と直交する方向を高さ方向(Z1)としたとき、
    前記区画部(60)は、前記反射波低減構造(25)を前記面前後方向(Y1)で複数の横領域(55~57,52a,52b)に区画し、
    前記複数の横領域(55~57,52a,52b)は、前記面前後方向(Y1)で前記検知部(12)から前記検知方向(F1)に離れた横領域ほど、前記高さ方向(Z1)で前記検知中心軸(CL3)から離れるように配置されている、請求項3又は4に記載の輸送機器(1)。
  6. 前記区画部(60)は、前記表面(26a)に描かれた線および模様、前記表面(26a)上の処理の切り替え部、ならびに前記表面形成部(26)を分割構造とした場合の分割部、の少なくとも一つを備えている、請求項1から5の何れか一項に記載の輸送機器(1)。
  7. 輸送機器本体(1a)に支持されるセンサブラケット(20)であって、
    電磁波を検知する外界検知センサ(10)の検知部(12)側から検知方向(F1)へ延びる検知空間(K1)を囲むセンサフード(21)を備え、
    前記センサフード(21)は、前記検知空間(K1)に臨む平坦状の表面(26a)を形成する表面形成部(26)を備え、
    前記表面(26a)は、前記検知部(12)側から検知方向(F1)へ末広がりに延び、この表面(21a)に、前記検知部(12)に至る反射波を低減する反射波低減構造(25)を備え、
    前記表面形成部(26)は、前記反射波低減構造(25)を複数の領域(51~57)に区画する区画部(60)を備え
    前記区画部(60)は、前記表面形成部(26)の表面(26a)に形成された段差面(61~63,65,66)を備えている、センサブラケット(20)。
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