JP7047529B2 - 車両側部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両側部構造に関する。
下記特許文献1には車両のサイドドアを構成するドアインナパネルと、ドアインナパネルの車両幅方向内側に配置されるドアトリムとの間に側突センサが配設された車両側部構造が開示されている。この車両側部構造では、ドアインナパネルにおけるドアトリムと対向する側面に側突センサが固定され、車両外側からの側面衝突を検知している。
特開H10-315905号公報
ところで、車室内の乗員や積荷がドアトリムに衝突して、ドアトリムがドアインナパネル側に変形されることがある。このとき、ドアトリムと側突センサが干渉するのを回避するために、ドアトリムと側突センサの間の空間を広げることが考えられる。
しかしながら、近年サイドドアに搭載されるセンサ類が増加傾向にあるため、上記先行技術では、サイドドアが車両幅方向に大型化してしまう。このような状況下では、車室内側から荷重が入力された際に、側突センサを保護すると共に、サイドドアの省スペース化を図ることができる車両側部構造が切望されている。
また、側突センサには車両の電気系統と接続されたコネクタが嵌合されており、このコネクタを側突センサに着脱させる際の作業性を確保する必要もある。
本発明は上記事実を考慮し、サイドドアに車室内側から荷重が入力された際に、ドアインナパネルとドアトリムの間に配置された側突センサを保護すると共に、サイドドアの省スペース化を図り、かつ、コネクタを側突センサに着脱させる際の作業性を確保することができる車両側部構造を得ることを目的とする。
請求項1の発明に係る車両側部構造は、車両側部に配置されるサイドドアの内板を構成するドアインナパネルと、前記ドアインナパネルより車両幅方向内側に配置され、車室内の意匠面を構成するドアトリムと、前記ドアインナパネルにおける車両幅方向内側の面に固定されると共に、車両外側からの側面衝突を検知する本体部と、前記本体部と車両の電気系統とを接続するコネクタが嵌合される嵌合部と、を含んで構成された側突センサと、前記ドアインナパネルと前記ドアトリムとの間に配置され、前記側突センサを車室側から覆うと共に、前記嵌合部と対向する位置に切欠き部が形成されたセンサカバーと、を備える車両側部構造を備えている。
また、請求項2の発明に係る車両側部構造は、請求項1に記載の構成において、前記センサカバーは、前記側突センサを車室側から覆う内側カバー部において、前記嵌合部と対向する位置に前記切欠き部が形成されている。
また、請求項3の発明に係る車両側部構造は、請求項2に記載の構成において、前記内側カバー部は、前記本体部と対向する第1カバー部において前記側突センサに当接し、前記第1カバー部よりも車両幅方向内側に配置され、且つ、前記嵌合部と対向する第2カバー部において、前記側突センサとの間に間隙を形成している。
請求項1記載の本発明によれば、ドアインナパネルの車両幅方向内側に、側突センサが固定されており、ドアインナパネルに車両外側から衝突荷重が入力されると、側突センサを構成する本体部によって、車両外側からの側面衝突が検知される。そして、側突センサに嵌合したコネクタを介して車両の電気系統に信号が送られる。
ところで、上記側突センサは、ドアインナパネルとドアトリムとの間に配置されるセンサカバーによって車室側から覆われている。このため、車室内側から入力される荷重によってドアトリムが変形しても、ドアトリムはセンサカバーに当接するだけで、側突センサに直接当接することはない。また、ドアトリムと側突センサとの干渉を回避するために両者の隙間を大きく確保する必要がなくなる。このため、側突センサとドアトリムとの間の空間を縮小させることが可能になり、サイドドアが車両幅方向に小型化される。
さらに、上記したセンサカバーには、側突センサの嵌合部と対向する位置に切欠き部が形成されている。従って、切欠き部を通して、センサカバーの外側から嵌合部が視認される。これにより、センサカバーによって嵌合部が視界不良となることが抑制され、コネクタを側突センサに着脱させる際の作業性が良好に保たれる。
以上説明したように、請求項1に記載の車両側部構造では、サイドドアに対して車室内側から荷重が入力された際に、ドアインナパネルとドアトリムの間に配置された側突センサを保護すると共に、サイドドアの省スペース化を図り、かつ、コネクタを側突センサに着脱させる際の作業性を確保することができるという優れた効果を有する。
本実施形態に係る車両側部構造が適用された車両のサイドドアを車室側から見た斜視図である。 図1の2-2線に沿って切断した状態を一部切り欠いて示す要部拡大断面図である。 図1に示される側突センサの正面図である。 (A)は側突センサとコネクタが嵌合された状態を示す要部拡大断面図であって、(B)は側突センサとコネクタが半嵌合とされた状態を示す要部拡大断面図である。 対比例としての車両側部構造であって、図2に対応する側面図である。
以下、図1~図5を用いて本発明の一実施形態に係る車両側部構造について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。また、以下の説明で特記なく前後、上下、左右の方向を用いる場合は、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下、進行方向を向いた場合の左右を示すものとする。
(サイドドア12の構成)
図1には、本実施形態に係る車両側部構造が適用された車両10のサイドドア12を、車室内側から見た斜視図が示されている。また、図2は、図1の2-2線に沿って切断した状態を示すサイドドア12の縦断面図である。なお、図1では、説明の便宜上、ドアトリム28の図示を省略している。また、図2では、本実施形態の要部である側突センサ40及びセンサカバー60の一部を切り欠いて示している。
これらの図に示されるように、サイドドア12は、車両10の側部に配置されるリアサイドドアであり、スライドドアとして構成されている。サイドドア12には、スライド機構としてのローラ(図示省略)が配設されており、これらのローラと車両10側に配設したスライド機構としてのレール(図示省略)によって、閉止位置と開放位置との間をスライド可能に構成されている。また、サイドドア12の前端部かつ車両上下方向の中間部にはサイドドア12の車両幅方向外側面にドアアウトサイドハンドル(図示省略)が設けられており、サイドドア12の車両幅方向内側面にドアインサイドハンドル(図示省略)が設けられている。そして、ドアアウトサイドハンドル又はドアインサイドハンドルを開操作することでサイドドア12を開放させることができる。
また、サイドドア12は、車両幅方向外側に配置されて外板を構成するドアアウタパネル14と、ドアアウタパネル14の車両幅方向内側に配置されて内板を構成するドアインナパネル16と、を備えている。ドアアウタパネル14の周縁部は、ヘミング加工によって車両幅方向内側へ向かって折り返され、ドアインナパネル16の周縁部が挟持されている。この状態では、ドアアウタパネル14とドアインナパネル16との間には空間部20が設けられている(図2参照)。
本実施形態では、ドアアウタパネル14はアルミニウム合金で形成されており、ドアインナパネル16は熱可塑性の炭素繊維強化樹脂(CFRP)で形成されている。なお、ドアアウタパネル14を他の金属で形成してもよく、例えば鋼板で形成してもよい。また、ドアインナパネル16を他の繊維強化樹脂(FRP)で構成してもよく、例えば、ガラス繊維強化樹脂(GFRP)などで形成してもよい。
また、ドアインナパネル16は、図示しないウインドレギュレータ等が取り付けられる下部16Aと、車両幅方向に沿った側面視で逆U字状に形成された上部16Bとによって構成されている。上部16Bはドアフレームに相当し、図示しないドアガラスが車両上下方向へ昇降する際のガイドとして機能する。
一方、ドアアウタパネル14とドアインナパネル16との間に設けられた空間部20の下部側には、車両前後方向に沿ってインパクトビーム(図示省略)が配設されている。一例として、インパクトビームはアルミニウム合金で形成されてり、車両上下方向に沿って切断したときの断面形状は略矩形状をなしている。また、インパクトビームの長手方向の前端部はブラケット(図示省略)を介してドアインナパネル16の前端部の車両幅方向外側面に固定されている。また、インパクトビームの長手方向の後端部はブラケット22を介してドアインナパネル16の後端部の車両幅方向外側面に固定されている。
なお、図2に示されるように、ブラケット22は、ドアアウタパネル14とドアインナパネル16との間に設けられた空間部20の下部側に略車両幅方向に沿って延在されている。ブラケット22の車両幅方向外側端部には、インパクトビームの後端部が溶接により接合されている。また、ブラケット22の車両幅方向内側端部には、車両幅方向に貫通する取付孔(図示省略)が形成され、ドアインナパネル16に形成された取付孔(図示省略)と同軸的に配置されている。そして、これらの取付孔に後述するボルト24が貫通配置されている。
さらに、サイドドア12は、ドアインナパネル16の車両幅方向内側に配置されるドアトリム28を備えている。ドアトリム28は、ドアインナパネル16の車両幅方向内側面に内張りされており、車室内の意匠面を構成している。一例として、ドアトリム28は樹脂製とされており、外周部がドアインナパネル16に対して樹脂製のクリップ(図示省略)で取り付けられている。この状態で、ドアインナパネル16とドアトリム28との間には空間部30が設けられている。そして、この空間部30に後述する側突センサ40が配置されている。
(側突センサ40の構成)
図2及び図3に示されるように、側突センサ40は、車両外側からの側面衝突を検知する本体部42と、後述するコネクタ50が嵌合される嵌合部44と、を含んで構成されており、ドアインナパネル16の車両幅方向内側面に固定されている。具体的には、側突センサ40は、ドアインナパネル16の車両幅方向内側面、かつ、上述したブラケット22のドアインナパネル16への固定部に対し、車両幅方向にラップする位置に配置されている。これにより、ドアアウタパネル14に対して車両外側から荷重が入力された際に、荷重がブラケット22を通じて側突センサ40に伝達されやすい構成とされている。
本体部42は、樹脂製の筐体として構成され、内部に加速度センサ(図示省略)が収納されている。また、本体部42の車両下方側には、本体部42の下端部から車両下方側に延在するセンサ固定部46が設けられている。このセンサ固定部46は、本体部42と一体形成されており、正面視で(車両幅方向から見て)車両下方側に凸をなす略逆三角形状の板体とされている。また、センサ固定部46の中央には、車両幅方向に貫通する取付孔(図示省略)が形成されており、上記したドアインナパネル16に形成された取付孔(図示省略)と同軸的に配置されている。
さらに、本体部42の上端部かつ車両幅方向外側端部には、車両幅方向外側(ドアインナパネル16側)に延出された位置決めピン47が立設されている。この位置決めピン47は、ドアインナパネル16に固定されたクリップ48に車室内側から挿通され、ドアインナパネル16に係止されている。この構成によれば、側突センサ40をドアインナパネル16に取り付ける際に、位置決めピン47をクリップ48に係止させてドアインナパネル16に対する側突センサ40の位置決めを行う。次いで、センサ固定部46をドアインナパネル16に固定する構成とされている。
一方、本体部42の車両上方側には、嵌合部44が設けられている。嵌合部44は、筒状体をなしており、本体部42の上端部から車両上方側に立設されている。嵌合部44は、側突センサ40とコネクタ50との接続部として構成されており、嵌合部44の上端部44Aから後述するコネクタ50の芯部50Bが挿入可能とされている。また、嵌合部44の外周面には、車両上下方向の中間部かつ車両幅方向内側端部に、車両幅方向内側に凸をなす係合部44Bが形成されている。
図2及び図3に示されるように、コネクタ50は、コネクタ50とハーネス52とを連結する基端部50Aを備えている。また、基端部50Aの下端部には、下端部から車両下方側に延出された芯部50Bが設けられている。また、基端部50A及び芯部50Bの外周面が、筒状に形成されたカバー部50Cに覆われている。
カバー部50Cは、車室側(ドアトリム28側)に面して配置される内側壁部50C1と、ドアインナパネル16の車両幅方向内側面に対向して配置される外側壁部50C2と、内側壁部50C1の前端部及び外側壁部50C2の前端部とを車両幅方向に連結させる前壁部50C3と、内側壁部50C1の後端部及び外側壁部50C2の後端部とを車両幅方向に連結させる後壁部50C4と、から構成されている。また、内側壁部50C1の車両上下方向の中間部には、車両幅方向に沿った正面視で略矩形状の開口部54が形成されている。さらに、この内側壁部50C1の下端部には、上記した嵌合部44の係合部44Bと係合可能な被係合部56が形成されている。
図2に示されるように、側突センサ40とコネクタ50が嵌合された状態では、嵌合部44に形成された係合部44Bがコネクタ50の被係合部56に係止されている。また、嵌合部44にコネクタ50の芯部50Bの略全域が挿入され、芯部50Bの下端部50B1が嵌合部44の底部44Cに当接すると共に、嵌合部44の内周面が芯部50Bの外周面と面接触されている。これにより、側突センサ40が車両10の電気系統に接続される構成となっている。また、この状態では、カバー部50Cが嵌合部44の外周を覆うように配置されている。さらに、カバー部50Cの内側壁部50C1に形成された開口部54が、車両幅方向に沿った正面視で嵌合部44の上端部44Aと重なる位置に配置されている。
なお、本実施形態では、側突センサ40は、コネクタ50を介して車両10の電気系統としてのECU70に電気的に接続されている。このECU70には、車両10に搭載されたサイドエアバッグ(図示省略)にガスを供給するインフレータ72が電気的に接続されており、側突センサ40から自動車に側面衝突が生じたことに対応する信号が入力されると、インフレータ72を作動させる構成とされている。
(センサカバー60の構成)
図2に示されるように、センサカバー60は、ドアインナパネル16とドアトリム28との間に配置されており、一例として、鉄製とされている。構造的には、側突センサ40を車室側から覆う内側カバー部62と、内側カバー部62の下部に接続され、側突センサ40とドアインナパネル16との間に配置される外側カバー部64と、を含んで構成されている。なお、センサカバー60を他の金属で形成してもよく、例えば鋼板で形成してもよい。
内側カバー部62は、側突センサ40の本体部42を覆う第1カバー部62Aと、第1カバー部62Aの車両上方側に配置され、側突センサ40の嵌合部44を覆う第2カバー部62Bと、第1カバー部62Aと第2カバー部62Bとを車両上下方向に連結する傾斜部62Cと、によって構成されている。
第1カバー部62Aは、ドアトリム28と側突センサ40を構成する本体部42との間に配置されており、平面視で車両幅方向外側に開口された略コ字型とされている。具体的には、ドアトリム28に対向して配置される下内壁部62A1と、下内壁部62A1の車両前後方向両側部から車両幅方向外側に延出された一対の下側壁部62A2、62A2と、から構成され、また、センサカバー60を側突センサ40に組み付けた状態では、第1カバー部62Aの内側面(本体部42に対向して配置される面)と本体部42の外周面とが当接する構成とされている。
また、第1カバー部62Aの上端部から車両上方側へ傾斜部62Cが延出されている。この傾斜部62Cは、車両前後方向から見た側面視で、下方から上方に向かうにつれて車両幅方向内側へ傾斜され、第2カバー部62Bの下端部と接合されている。
第2カバー部62Bは、傾斜部62Cの上端部から車両上方側に延出され、ドアトリム28と側突センサ40を構成する嵌合部44との間に配置されている。また、側突センサ40にコネクタ50を嵌合させた状態では、第2カバー部62Bは、コネクタ50を車室側から覆うように配置されている。
第2カバー部62Bの構造は、第1カバー部62Aと同様に、平面視で車両幅方向外側に開口された略コ字型とされている。具体的には、ドアトリム28に対向して配置される上内壁部62B1と、上内壁部62B1の車両前後方向両側部から車両幅方向外側に延出された一対の上側壁部62B2、62B2と、から構成されている。上内壁部62B1は車両前後方向の側面視で第1カバー部62Aの下内壁部62A1よりも車両幅方向内側に配置されており、コネクタ50と上内壁部62B1との間に隙間が形成されている。また、第2カバー部62Bの上端部から、コネクタ50の上端部が突出する構成とされている。
図3に示されるように、第2カバー部62Bの上内壁部62B1には、車両幅方向に沿った正面視で略U字状をなす切欠き部66が形成されている。この切欠き部66は、車両幅方向に沿った正面視でコネクタ50のカバー部50Cに形成された開口部54と重なる位置に形成されている。換言すると、切欠き部66は、上内壁部62B1において、カバー部50Cの開口部54及び嵌合部44の上端部44Aと車両幅方向に対向する位置に形成されている。
ここで、図4(A)には、側突センサ40とコネクタ50が嵌合された状態を示す要部拡大断面図が示されている。また、図4(B)には、側突センサ40とコネクタ50が半嵌合とされた状態を示す要部拡大断面図が示されている。なお、図4(A)、(B)には、センサカバー60の切欠き部66を通してコネクタ50の開口部54を見た場合の視認領域Sが概略的に示されている。
図4(A)に示されるように、側突センサ40とコネクタ50が嵌合された状態では、コネクタ50の内側壁部50C1に形成された開口部54が、車両幅方向に沿った正面視で嵌合部44の上端部44Aと重なる位置に配置されている。このため、切欠き部66を通して、開口部54から嵌合部44の上端部44Aを視認することができる。
また、図4(B)に示されるように、側突センサ40とコネクタ50が半嵌合とされた状態では、嵌合部44へのコネクタ50の挿入が浅いため、コネクタ50の内側壁部50C1に形成された開口部54と嵌合部44の上端部44Aとが、車両幅方向に沿った正面視で重なる位置に配置されない状態となる。このため、切欠き部66を通して、開口部54から嵌合部44の上端部44Aを視認することができない構成とされている。
このように、本実施形態では、切欠き部66を通して嵌合部44の上端部44Aが視認できるか否かによって、側突センサ40とコネクタ50の嵌合状態を確認することができる。
一方、図2及び図3に示されるように、外側カバー部64は車両上下方向を長手方向とする長尺状の板体として構成され、側突センサ40とドアインナパネル16との間に配置されている。外側カバー部64の上端部には、車両前後方向両側部から車両幅方向内側に延出するフランジ64Aがそれぞれ設けられている。そして、この一対のフランジ64A、62Aが、第1カバー部62Aの下側壁部62A2、62A2の車両幅方向外側端部にそれぞれ接合されている。なお、上記した内側カバー部62と同様に、外側カバー部64の車両幅方向内側面は、本体部42の外周面に当接されている。
また、外側カバー部64の下端部には、側突センサ40のセンサ固定部46に対応するカバー固定部64Bが設けられている。カバー固定部64Bは、車両幅方向に沿った正面視で車両下方側に凸をなす略逆三角形状とされており、側突センサ40のセンサ固定部46と略同一形状とされている。また、カバー固定部64Bの中央には、車両幅方向に貫通する取付孔(図示省略)が形成され、ドアインナパネル16に形成された取付孔(図示省略)と同軸的に配置されている。
図2に示されるように、カバー固定部64Bに形成された取付孔には、車両幅方向内側からボルト24の軸部が挿通される。このボルト24の軸部は、センサ固定部46、ドアインナパネル16、ブラケット22にそれぞれ形成された取付孔(何れも図示省略)に貫通配置され、先端部にナット26が螺合されている。これにより、センサカバー60、側突センサ40、ドアインナパネル16、ブラケット22が、ボルト24及びナット26により共締めされている。
(作用並びに効果)
次に、本実施形態に係る車両側部構造の作用並びに効果について説明する。
本実施形態に係る車両側部構造では、ドアアウタパネル14に車両外側からの衝突荷重が入力されると、側突センサ40を構成する本体部42によって、車両外側からの側面衝突が検知され、ECU70に信号が送られる。そして、ECU70によって、インフレータ72が作動され、図示しないサイドエアバッグが膨張展開される。
ところで、側突センサ40は、ドアインナパネル16とドアトリム28との間に配置されるセンサカバー60に車室側から覆われている。このため、車室内側から荷重F(図2に示される矢印F参照)が入力され、ドアトリム28が変形しても、ドアトリム28はセンサカバー60に当接するだけで、側突センサ40に直接当接することはない。これにより、側突センサ40を保護することができる。
また、ドアトリム28と側突センサ40との干渉を回避するために両者の隙間(空間部30)を大きく確保する必要がなくなる。このため、側突センサ40とドアトリム28との間の空間を縮小させることが可能になり、サイドドア12を車両幅方向に小型化することができる。
この点について補足すると、例えば、図5に示される車両側部構造では、側突センサ86がドアインナパネル82の車両幅方向内側面に固定され、ドアトリム84に対向して配置されたサイドドア80が示されている。すなわち、側突センサ86とドアトリム84のと間に本実施形態のセンサカバー60が配置されない構成とされている。当該構成においては、車室内側から荷重が入力された際に側突センサ86を保護するため、ドアトリム84と側突センサ86の間の空間を拡大させる必要がある。このため、側突センサ86とドアトリム84との最小隙C2(図5参照)が大きくなり、サイドドア80が車両幅方向に大型化される。
これに対して、本実施形態では、側突センサ40とドアトリム28との間にセンサカバー60が配置されている。このため、ドアトリム28と側突センサ40の間の空間を縮小しても、ドアトリム28がセンサカバー60に直接当接することはない。これにより、側突センサ40とドアトリム28との最小隙C1(図2参照)を図5に示される最小隙C1に比べて小さく設定することができ、ひいては、サイドドア12を車両幅方向に小型化させることができる。
このように、上記構成によれば、車室内側から荷重F(図2に示される矢印F参照)が入力された際に側突センサ40を保護することができると共に、サイドドア12の省スペース化を図ることができる。
さらに、図3に示されるように、上記したセンサカバー60には、側突センサ40の嵌合部44と車両幅方向に対向する位置に切欠き部66が形成されている。従って、側突センサ40にコネクタ50を取り付ける際に、切欠き部66を通して、センサカバー60の外側から、嵌合部44を視認することができる。これにより、センサカバー60によって嵌合部44が視界不良となることが抑制され、コネクタ50を側突センサ40に着脱させる際の作業性が良好に保たれる。
また、図2に示されるように、本実施形態では、センサカバー60を側突センサ40に組み付けた状態では、第2カバー部62Bの上端部から、コネクタ50の上端部が突出する構成とされている。これにより、コネクタ50を嵌合部44に挿入する際に、作業員の手がセンサカバー60に干渉することなく、コネクタ50を嵌合位置まで押し込むことができる。また、側突センサ40からコネクタ50を取り外す際にも、コネクタ50の上端部を挟持することができるため、作業を容易に行うことができる。
また、図4(A)、(B)に示されるように、本実施形態では、センサカバー60の切欠き部66を通して、コネクタ50の開口部54から嵌合部44の上端部44Aを視認することができるか否かによって、側突センサ40とコネクタ50の嵌合状態を判断することができる。従って、コネクタ50の嵌合終了の判断を明確に行うことができ、コネクタ50の取付品質を良好に維持することができる。
また、図2に示されるように、側突センサ40にコネクタ50を嵌合させた状態で、センサカバー60の上内壁部62B1とコネクタ50との間に隙間が形成されている。このため、ドアトリム28側から荷重が入力された際にセンサカバー60が変形しても、当該隙間によってセンサカバー60と側突センサ40の嵌合部44及びコネクタ50との干渉が抑制される。その結果、側突センサ40の保護機能が向上される。
また、本実施形態では、側突センサ40及びセンサカバー60及びインパクトビームに固定されたブラケット22がボルト24によってドアインナパネル16に共締めされている。このため、側突センサ40とドアインナパネル16との固定部の剛性が高められている。これにより、コネクタ50の芯部50Bを受ける嵌合部44の安定的に支持され、コネクタ50挿入時のフィーリングが向上される。
また、センサカバー60が側突センサ40と共締めされることにより、センサカバー60がドアインナパネル16に強力に固定されている。また、センサカバー60の内周面と側突センサ40を構成する本体部42の外周面とが当接しているため、センサカバー60の下部が本体部42に支持されている。このため、側突センサ40の嵌合部44を覆うように配置される第2カバー部62Bが車室側からの衝撃により振動することを抑制することができ、センサカバー60部の振動による側突センサ40の誤検知を防止することができる。
[補足説明]
(1)本実施形態では、側突センサ40は、上述したブラケット22のドアインナパネル16への固定部に対し、車両幅方向にラップする位置に配置される構成としたが、本発明はこれに限らない。側突センサ40の配置はドアインナパネル16の車両幅方向内側面において適宜設定することができる。
(2)また、本実施形態では、側突センサ40及びセンサカバー60及びブラケット22がドアインナパネル16に共締めされる構成としたが、本発明はこれに限らない。例えば、ドアインナパネル16に別の固定部を設けて、側突センサ40及びセンサカバー60とブラケット22を別々に固定してもよい。すなわち、側突センサ40及びセンサカバー60がドアインナパネル16に共締めされる構成としてもよい。
(3)また、本実施形態では、センサカバー60のカバー固定部64Bを側突センサ40とドアインナパネル16の間に配置して、センサカバー60が側突センサ40と共にドアインナパネル16に共締めされる構成としたが、本発明はこれに限らない。例えば、センサカバー60が側突センサ40に接合される構成としてもよい。又は、センサカバー60がドアインナパネル16の車両幅方向内側面に接合される構成としてもよい。
(4)また、本実施形態では、側突センサ40にコネクタ50を嵌合させた状態で、センサカバー60の上内壁部62B1とコネクタ50との間に隙間が形成される構成としたが、隙間を形成しない構成としてもよい。
(5)また、本実施形態では、センサカバー60の内周面と側突センサ40を構成する本体部42の外周面とが当接している構成としたが、本発明はこれに限らない。例えば、センサカバー60の下内壁部62A1と本体部42との間に隙間が形成される構成としてもよい。
(6)また、本発明が解決しようとする課題を、サイドドア12に対して車室内側から荷重が入力された際に側突センサ40を保護することと、サイドドア12の省スペース化を両立させるという点で捉えると、センサカバー60に切欠き部66が形成されない構成としても課題を解決することができる。この場合、発明の構成を「車両側部に配置されるサイドドアの内板を構成するドアインナパネルと、前記ドアインナパネルより車両幅方向内側に配置され、車室内の意匠面を構成するドアトリムと、前記ドアインナパネルにおける車両幅方向内側の面に固定されると共に、車両外側からの側面衝突を検知する本体部と、前記本体部と車両の電気系統とを接続するコネクタが嵌合される嵌合部と、を含んで構成された側突センサと、前記ドアインナパネルと前記ドアトリムとの間に配置され、前記側突センサを車室側から覆うセンサカバーと、を備える車両側部構造。」と、捉えることができる。
10 車両
12 サイドドア
16 ドアインナパネル
28 ドアトリム
40 側突センサ
42 本体部
44 嵌合部
50 コネクタ
70 ECU(電気系統)
60 センサカバー
66 切欠き部

Claims (3)

  1. 車両側部に配置されるサイドドアの内板を構成するドアインナパネルと、
    前記ドアインナパネルより車両幅方向内側に配置され、車室内の意匠面を構成するドアトリムと、
    前記ドアインナパネルにおける車両幅方向内側の面に固定されると共に、車両外側からの側面衝突を検知する本体部と、前記本体部と車両の電気系統とを接続するコネクタが嵌合される嵌合部と、を含んで構成された側突センサと、
    前記ドアインナパネルと前記ドアトリムとの間に配置され、前記側突センサを車室側から覆うと共に、前記嵌合部と対向する位置に切欠き部が形成されたセンサカバーと、
    を備える車両側部構造。
  2. 前記センサカバーは、前記側突センサを車室側から覆う内側カバー部において、前記嵌合部と対向する位置に前記切欠き部が形成されている、請求項1に記載の車両側部構造。
  3. 前記内側カバー部は、前記本体部と対向する第1カバー部において前記側突センサに当接し、前記第1カバー部よりも車両幅方向内側に配置され、且つ、前記嵌合部と対向する第2カバー部において、前記側突センサとの間に間隙を形成している、請求項2に記載の車両側部構造。
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