JPH0724671U - 衝撃検出センサ - Google Patents

衝撃検出センサ

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JPH0724671U
JPH0724671U JP5641193U JP5641193U JPH0724671U JP H0724671 U JPH0724671 U JP H0724671U JP 5641193 U JP5641193 U JP 5641193U JP 5641193 U JP5641193 U JP 5641193U JP H0724671 U JPH0724671 U JP H0724671U
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JP
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bulging portion
pressure receiving
sensor
vehicle
load
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JP5641193U
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久弘 安藤
政樹 林
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単に、受圧部材間の密閉性を得るととも
に、適正な作動を実現する。 【構成】 プライマリセンサ12の作動にあたっては、
ビームプレート40の膨出部46は、衝撃荷重を受ける
と押圧されて変形し、蓋板24に向けて近接移動する。
この近接移動により、メンブレンスイッチ48が膨出部
46と蓋板24との間で挟圧されて作動する。湾曲部4
6の内側に充填されて、膨出部46の上記近接移動によ
って挟圧されて変形するシリコーンゲル60によれば、
膨出部46と蓋板24との間(膨出部46の内側)が密
閉されて、そこには、泥水等の異物が侵入、堆積せず、
これに起因して生ずる受圧部材の近接移動の阻害等が防
止され、また、シリコーンゲル60の変形に要する力は
極めて小さくて足り、プライマリセンサ12の作動荷重
特性に及ぼす影響は無視できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば、車両の側方からの衝突の場合にエアバッグ装置を作動させ るために、その衝突に伴う衝撃を検出する衝撃検出センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の衝突の際に乗員を保護する装置として、エアバッグ装置が知られている 。車両の前方からの衝突の場合だけでなく、側方からの衝突(側突)の場合にも 、エアバッグ装置を作動させるのが好ましい。
【0003】 この側方からの衝突の場合にエアバッグ装置を作動させるには、次に説明する ような、側突に伴う衝撃を検出する衝撃検出センサが考えられる。
【0004】 すなわち、衝撃検出センサは、車両の扉内に設けられ、薄型スイッチ(以下、 単にスイッチと称する)を車両幅方向で対向する一対の受圧部材間に配置して構 成される。また、衝撃検出センサは、それぞれ異なる衝撃荷重下で作動するプラ イマリセンサとセカンダリセンサとの2種のセンサを備える。
【0005】 セカンダリセンサは、扉の車両前後方向に長尺とされて、扉補強用のサイドイ ンパクトビームに沿って扉外板側へ配置され、プライマリセンサは、セカンダリ センサの長手方向に所定間隔を置いて複数個配置される。
【0006】 セカンダリセンサ、プライマリセンサが、扉外板を介して車両幅方向外方から 衝撃荷重を受けると、一対の受圧部材のうちの車両幅方向外方に位置する一方の 受圧部材が押圧されて、車両幅方向内方に位置する他方の受圧部材との離間位置 から他方の受圧部材へ向けて近接方向に変形移動する。これにより、スイッチが 受圧部材間で挟圧されて作動する。
【0007】 このようにして、プライマリセンサ、セカンダリセンサは作動する。ただ、セ カンダリセンサは、高荷重下で作動するように設定され、プライマリセンサは、 低荷重下で作動するように設定される。プライマリセンサ、セカンダリセンサの 各スイッチは、エアバッグ装置と接続され、セカンダリセンサでは、これが作動 すればエアバッグ装置が作動するが、プライマリセンサでは、所定の複数個のプ ライマリセンサが同時に作動しない限りエアバッグ装置が作動しない。
【0008】 これにより、衝撃荷重が、車両前後方向に沿って扉に分散して掛かる場合、例 えば、他の車両が自己の車両の扉に衝突したような場合、その衝撃荷重が、部分 的には、セカンダリセンサを作動させるような高荷重ではないが、全体としては エアバッグ装置を作動すべき荷重であるときには、所定の複数個のプライマリセ ンサの作動によって、エアバッグ装置が作動する。
【0009】 一方、衝撃荷重が扉のある部位に集中して掛かる場合、例えば、電柱等のポー ルに自己の車両の扉が衝突したような場合、その衝撃荷重がエアバッグ装置を作 動すべき高荷重であれば、プライマリセンサの作動、非作動に関わらず、セカン ダリセンサの作動によって、エアバッグ装置が作動する。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、車両の扉内は、泥水等の異物が入り込む環境下にある。扉内に入り 込む泥水等は、受圧部材間にも入り込んでそこで堆積することが予想される。堆 積した泥水等は、受圧部材の変形移動を阻害したり、スイッチとのギャップを狭 小せしめたりする。これにより、衝撃検出センサの作動に要する荷重(作動荷重 特性)が変化し、衝撃検出センサは作動の適正を欠く恐れがある。
【0011】 これを回避するには、箱型の容器でカバーを形成し、このカバーで、衝撃検出 センサ全周を覆い、内部の防水を図れる密閉性を確保することが考えられる。
【0012】 しかし、カバーに要するカバー剛性は、受圧部材の変形移動に対する抵抗力を 増大させることになり、作動荷重特性に少なからざる影響を与える。特に、作動 荷重の低いプライマリセンサではその影響が大きい。
【0013】 また、セカンダリセンサが、複数箇所に取り付けられ、かつ、突き出ている構 造では、泥水等の侵入を防ぐべくセカンダリセンサの周囲を覆うカバーの構造は 複雑となる。
【0014】 更に、衝撃検出センサを配置するサイドインパクトビームと扉外板との間は狭 く、例えば、10mm程度しかなく、このような狭いスペースでは、複雑なカバ ー構造は適しない。
【0015】 一方、衝撃検出センサの全周をシーリング材で覆うことが考えられるが、上記 カバーと同様に、シーリング材も受圧部材の変形移動を妨げる。
【0016】 本考案は上記事実を考慮し、簡単に、受圧部材間の密閉性を得るとともに、適 正な作動を実現する衝撃検出センサを提供することが目的である。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記課題を解決するために、対向配置され対向方向外方から荷重を 受けると押圧されて相対的に離間位置から近接移動する一対の受圧部材と、両受 圧部材の少なくともいずれか一方に設けられ受圧部材の近接移動によって作動す るスイッチと、両受圧部材間に充填されるゲル状充填材と、を備えたことを特徴 とする衝撃検出センサを提案するものである。
【0018】
【作用】
本考案に係る衝撃検出センサによれば、一対の受圧部材は、対向方向外方から 荷重を受けると押圧されて、相対的に離間位置から近接移動する。
【0019】 この近接移動によって、スイッチが作動し、衝撃検出センサは作動する。
【0020】 ゲル状充填材は、受圧部材の近接移動によって挟圧されて変形し、受圧部材の 近接移動を許容する。
【0021】 ここで、ゲル状充填材によって、受圧部材間は密閉されており、異物が受圧部 材間に侵入して堆積するのが防止され、この堆積に起因する受圧部材の近接移動 に対する阻害等がなく、衝撃検出センサの作動に要する荷重(作動荷重特性)は 変化せず一定に保持される。
【0022】 一方、ゲル状充填材の変形に要する力は極めて小さくて足り、従って、ゲル状 充填材が、受圧部材の近接移動に伴い変形する際、受圧部材に及ぼす抵抗力は小 さく、衝撃検出センサの作動荷重特性に及ぼす影響は無視できる。
【0023】 また、受圧部材間を密閉するのに、衝撃検出センサ全周をカバーで覆うような 複雑で嵩ばる構造が要らず、受圧部材間にゲル状充填材を介在させるだけの簡単 な構造で足るので、特に、車両の扉内のように狭いスペースへ衝撃検出センサを 設けるような場合に、有効である。
【0024】 このように、簡単に、受圧部材間に密閉性が得られるとともに、適正な作動が 実現される。
【0025】
【実施例】
本考案の一実施例に係る衝撃検出センサを図1乃至図5に基づき説明する。本 実施例の衝撃検出センサは、エアバッグ装置を作動させるために車両の側方から の衝突(側突)に伴う衝撃を検出するものであり、各図において、FRは車両前 方を、UPは車両上方を、OUTは車両幅方向外方をそれぞれ示す。
【0026】 図2及び図3に示すように、衝撃検出センサ10は、車両の扉16内に設けら れ、プライマリセンサ12とセカンダリセンサ14とより構成される。
【0027】 まず、セカンダリセンサ14は、扉16内で車両前後方向に長く延びる扉補強 用のサイドインパクトビーム18の車両幅方向外方に装着される。
【0028】 セカンダリセンサ14では、図4及び図5に示すように、基台20がサイドイ ンパクトビーム18の周面に固着され、基台20には、車両横方向外方に開口さ れた凹部22が形成される。凹部22は、基台24の周部に嵌合するC字型の蓋 板24で閉成される。基台20と蓋板24とは一対の受圧部材を構成する。凹部 22の底には、メンブレンスイッチ28が固着されるとともに、蓋板24には、 メンブレンスイッチ28に対向離間してメンブレンスイッチ30が固着される。
【0029】 各メンブレンスイッチ28、30は、図示を省略するが、被覆層内に、一対の 電極層が絶縁層を介して車両幅方向で対向配置されてなり、車両前後方向を長手 方向とし、車両上下方向を幅方向とし、車両幅方向を肉厚方向とする薄型スイッ チとされる。被覆層の対向表面には、メンブレンスイッチ28、30の長手方向 両端部に渡って平板状のアクチュエータ32がそれぞれ固着される。メンブレン スイッチ28、30の車両前方端部では、図4に示すように、各メンブレンスイ ッチ28、30に対応して2対のスイッチ出力用の端子板32、33がL字型に 突出される。
【0030】 セカンダリセンサ14を構成する基台20、メンブレンスイッチ28、30、 蓋板24は、それぞれ、サイドインパクトビーム18の長手方向の略全寸法に亘 って延びている。
【0031】 蓋板24は、車両の扉16の外板を介して、車両幅方向外方から衝撃荷重を受 けると、車両横方向内方に押圧されて、凹部20の形状を潰しながら変形移動し 、アクチュエータ32同士を当接させてメンブレンスイッチ28、30を共に基 台20との間で挟圧する。この挟圧によって、メンブレンスイッチ28、30は いずれも、電極層同士が接触して電気的導通可能となって作動できる。
【0032】 このようにして、セカンダリセンサ14は作動する。 一方、プライマリセンサ12は、図3に示すように、セカンダリセンサ14に 、この長手方向に沿って所定間隔をおいて3個、装着される。
【0033】 プライマリセンサ12は、図1に示すように、ビームプレート40を備える。 ビームプレート40の車両後方端部はセカンダリセンサ14の蓋板24に固着さ れた固定支持部42とされ、車両前方端部は蓋板24に固定されることなく車両 前後方向に摺接する移動支持部44とされる。固定支持部42と移動支持部44 との間は、車両上下方向線回りに円弧状に湾曲されて車両幅方向外方に膨出した 湾曲部46とされる。ビームプレート40と蓋板24とは一対の受圧部材を構成 する。
【0034】 湾曲部46内には、メンブレンスイッチ48が設けられる。 メンブレンスイッチ48は、上記メンブレンスイッチ28、30と同様に、被 覆層内に、一対の電極層が絶縁層を介して車両幅方向で対向配置されてなり、上 下方向を長手方向とし、車両前後方向を幅方向とし、車両幅方向を肉厚方向とす る薄型スイッチとされる。メンブレンスイッチ48の被覆層表面には、車両幅方 向外方に、メンブレンスイッチ48の長手方向両端部に渡る長板状のアクチュエ ータ50が固着される。メンブレンスイッチ48の上端からは、一対のスイッチ 出力用の端子板52が突出される。
【0035】 メンブレンスイッチ48の幅方向両側は、湾曲部46の上下端部において、蓋 板24から立ち起こされた合計4個の挟み爪52で挟み込まれ、メンブレンスイ ッチ48の取り付けが行われる。
【0036】 湾曲部46は、扉16の外板を介して、車両幅方向外方から衝撃荷重を受けて 押圧されると、移動支持部44を摺接させて広がり、蓋板24に向けて弾性変形 して近接移動する。湾曲部46の変形によって、湾曲部42の頂部が、アクチュ エータ50と当接し、湾曲部46と蓋板24との間でメンブレンスイッチ48が 挟圧される。そして、メンブレンスイッチ48は、電極層同士が接触して電気的 導通可能となって作動できる。
【0037】 このようにして、プライマリセンサ12は作動する。 衝撃荷重が消失すれば、湾曲部46は弾性復原力によって原形状に復帰する。
【0038】 プライマリセンサ12の端子板52と、セカンダリセンサ14の端子板32、 33とは、図示を省略するエアバッグ装置を作動させるための電気回路に接続さ れる。回路が閉成されると、スクイブに電流が流れ、これに基づき、エアバッグ 装置が作動する。
【0039】 ここで、セカンダリセンサ14は、高荷重下で作動するようにされ、セカンダ リセンサ14の作動によって、エアバッグ装置が作動する。セカンダリセンサ1 4の作動は、2個のメンブレンスイッチ28、30のうちのいずれか一方が作動 すればよく、セカンダリセンサ14は、作動の万全を図っている。
【0040】 各プライマリセンサ12は、低荷重下で作動するようにされ、かつ、複数個の プライマリセンサ12のうち一個だけ作動してもエアバッグ装置が作動せず、所 定位置関係にある所定個数のプライマリセンサ12が作動した場合に限り、エア バッグ装置が作動するようにされる。
【0041】 すなわち、衝撃荷重が扉16に分散して掛かる場合(例えば、他の車両が自己 の車両の扉16に衝突したような場合)、その衝撃荷重が、部分的には、エアバ ッグ装置を作動させる必要のない低荷重であるが、全体としてはエアバッグ装置 を作動させる必要のある高荷重となるときには、所定位置関係にある所定個数の プライマリセンサ12が同時に作動することによって、エアバッグ装置が作動す る。
【0042】 一方、衝撃荷重が扉16のある部位に集中して掛かる場合(例えば、電柱等の ポールに自己の車両の扉16に衝突したような場合)、その衝撃荷重がエアバッ グ装置を作動させる必要のある高荷重であれば、プライマリセンサ12の作動、 非作動にかかわらず、セカンダリセンサ14が作動することによって、エアバッ グ装置が作動する。
【0043】 所定位置関係にある所定個数のプライマリセンサ12が同時に作動しなけらば エアバッグ装置は作動しないので、プライマリセンサ12は、作動後、衝撃荷重 の消失に伴い原状態に復帰して、次回の衝撃に備える必要がある。
【0044】 ビームプレート40と蓋板24との間(膨出部46の内側)には、図1及び図 5に示すように、ゲル状充填材を構成するシリコーンゲル60が充填され、メン ブレンスイッチ48は、この長手方向端部を除いてシリコーンゲル60中に埋設 された状態となる。
【0045】 また、図5に示すように、凹部22内にも、基台20と蓋板24との間にゲル 状充填材を構成するシリコーンゲル62が充填され、メンブレンスイッチ28、 30は、この長手方向端部を除いてシリコーンゲル62中に埋設された状態とな る。
【0046】 更に、図4及び図5に示すように、各プライマリセンサ14には、カバー64 がそれぞれ装着される。各カバー64は、背片66と、短脚片68、長脚片70 とより車両前後方向から見てコ字型に形成され、背片66がプライマリセンサ1 2の上方を覆うように、短脚片68がセカンダリセンサ14の基台20の車両横 方向内方面に固着され、長脚片70は膨出部46の外面に当接係合して、膨出部 46の下部まで延びている。
【0047】 長脚片70が衝撃荷重を受けて車両幅方向内方へ押圧変形されて、膨出部46 が押圧される。衝撃荷重が消失すれば、膨出部46の原形復帰と共に、長脚片7 0も原形復帰する。
【0048】 次に上記実施例の作用を説明する。 まず、衝撃荷重が車両の扉16のある部位に集中して掛かる場合、その衝撃荷 重がエアバッグ装置を作動させる必要のある高荷重であれば、セカンダリセンサ 14は、そのような高荷重下で作動する。
【0049】 一方、衝撃荷重が扉16に分散して掛かる場合、その衝撃荷重が、部分的には エアバッグ装置を作動させる必要のない低荷重であるが、全体としてはエアバッ グ装置を作動させる必要のある高荷重であれば、所定位置関係にある所定個数の プライマリセンサ12が同時に、そのような低荷重下で作動したとき、エアバッ グ装置が作動する。
【0050】 プライマリセンサ12の作動にあたっては、ビームプレート40の膨出部46 は、衝撃荷重を受けると押圧されて変形し、蓋板24に向けて近接移動する。こ の近接移動により、メンブレンスイッチ48が膨出部46と蓋板24との間で挟 圧されて作動する。
【0051】 一方、セカンダリセンサ14の作動にあたっては、蓋板24は、衝撃荷重を受 けると押圧されて変形し、基台20の凹部22の底に向けて近接移動する。
【0052】 この近接移動によって、メンブレンスイッチ26、28が基台20の凹部22 の底と蓋板24との間で挟圧されて作動する。
【0053】 シリコーンゲル60は、膨出部46の蓋板24に向けての近接移動によって挟 圧されて変形し、膨出部46の近接移動を許容する。
【0054】 ここで、車両の扉16内は、泥水等の異物が入り込む環境下にある。プライマ リセンサ12についてみると、ゲル状充填材60によって、膨出部46と蓋板2 4との間(膨出部46の内側)は密閉されており、扉16内に泥水等が入り込ん でも、その泥水等は、膨出部46と蓋板24との間には侵入せず、従って堆積す ることがなく、この堆積に起因して生ずる受圧部材の近接移動の阻害や、膨出部 46とメンブレンスイッチ48のアクチュエータ50とのギャップの狭小が防止 され、衝撃検出センサの作動に要する荷重(作動荷重特性)は変化せずに一定に 保持され、衝撃検出センサは適正な作動が得られる。
【0055】 シリコーンゲル60は、柔軟性を有し、容易に変形し、また容易に原形に復帰 する。しかも、針を刺しても貫通し難く、また針の抜去後は穴が残らない等、原 形回復力に勝り、付着面との密着強度も高い。
【0056】 これにより、シリコーンゲル60の変形に要する力は極めて小さくて足り、従 って、シリコーンゲル60が膨出部46の近接移動に伴い変形する際、膨出部4 6に作用する抵抗力は小さく、作動荷重特性に及ぼす影響は無視でき、プライマ リセンサ12は適正な作動を得る。特に、プライマリセンサ12は、低荷重下で 作動するように設定されているので、有効である。また、プライマリセンサ12 は、衝撃荷重の消失後、原形復帰する必要があるが、膨出部46の復帰変形に伴 い、シリコーンゲル60も容易に復帰変形する。
【0057】 凹部22の底と蓋板24との間もシリコーンゲル62によって密閉されており 、シリコーンゲル60と同様に、凹部22内に泥水等が入り込むことがなく、作 動荷重特性は一定に保持されるとともに、シリコーンゲル62が膨出部46の近 接移動に伴い変形する際、膨出部46に及ぼす抵抗力は小さく、作動荷重特性に 及ぼす影響は無視できる。
【0058】 また、膨出部46と蓋板24との間、及び凹部22の底と蓋板24との間を密 閉して泥水等の侵入を防止するのに、衝撃検出センサ全周をカバーで覆うような 複雑で嵩ばる構造が要らず、受圧部材間にゲル状充填材を介在させるだけの簡単 な構造で足り、車両の扉16内のように狭いスペースへ衝撃検出センサを設ける 本実施例の場合、特に有効である。
【0059】 シリコーンゲル60の上面は、膨出部46から露出されており、泥水等がシリ コーンゲル60中に食い込むことが予想されるが、シリコーンゲル60は、上述 したように、原形回復力に優れるので、膨出部46の内側の奥深くまで(膨出部 46の内側の車両上下方向中央部へ)侵入することはなく、プライマリセンサ1 2は適正な作動を維持できる。
【0060】 カバー64を設けることによれば、シリコーンゲル60の露出面がカバー64 で覆われ、泥水等がシリコーンゲル60中に食い込むことが防止され、プライマ リセンサ12は、より適正な作動を得る。しかも、カバー64は、衝撃検出セン サ全周を覆うような密閉性を要せず、構造が簡単で、その取り付けも容易である 。構造が簡単である分、その剛性も小さくて足り、従って、衝撃検出センサの作 動荷重特性に及ぼす影響も小さい。
【0061】 カバー64は、シリコーンゲル60の露出面を覆うことができればよく、その 形状、また、取り付け手段は任意である。
【0062】 本考案は、上記実施例に限定されるものではなく、種々変更可能である。例え ば、上記実施例では、車両の側方からの衝突の際に、乗員保護装置としてのエア バック装置を作動させるための衝撃検出センサについて説明したが、これに限定 されない。例えば、エアバッグ装置は、扉内に設けたもの、あるいは、運転席前 方、助手席前方に設けたもの等、いずれであってもよく、また、エアバッグ装置 でなく、車両急減速時にウエビングを巻き取るプリローダ等のその他の乗員保護 装置や、あるいは、これ以外のものを作動させるためであってもよく、更には、 そのような乗員保護装置に限定されるものでもない。
【0063】 また、上記実施例では、湾曲部46は、車両上下方向線回りに湾曲形成してあ るが、これに限らず、車両前後方向線回りに湾曲形成してもよく、その形状等も 問わない。更に、上記実施例では、ビームプレート40及びメンブレンスイッチ 48を蓋板24に直接取り付けているが、別途プレートを用意してその別途プレ ートにビームプレート40及びメンブレンスイッチ48を取り付け、プレートを セカンダリセンサ14に弾性係合させて、プライマリセンサを着脱可能かつ装着 位置変更自在とすることも可能である。
【0064】 更に、プライマリセンサ12の個数や、エアバッグ装置を作動させるためのプ ライマリセンサの所定位置関係、所定個数は、任意であり、衝撃検出センサが、 プライマリセンサ12とセカンダリセンサ14とより構成される必要もない。
【0065】 また、ゲル状充填材としてシリコーンゲル60、62を用いているが、これに 限定されることはない。
【0066】 更に、膨出部46と蓋板24との間、及び、凹部22の底と基板24との間の 両方にゲル状充填材を介在させるのに限定されず、その片方、特に、泥水等がよ り侵入し易い膨出部46と蓋板24との間のみゲル状充填材を充填させてもよい 。
【0067】 また、上記実施例では、一対の受圧部材のうちの一方の受圧部材を構成するビ ームプレート40、あるいは蓋板24が、他方の受圧部材を構成する蓋板24、 あるいは基台20に向けて変形移動するようになっているが、一対の受圧部材の 両受圧部材が共に変形移動してもよい。また、変形を伴うことなく移動してもよ い。
【0068】 更に、プライマリセンサ12のメンブレンスイッチ48をやめて、ビームプレ ート40の湾曲部46の変位を、蓋板24に貫通してセカンダリセンサ14のメ ンブレンスイッチ28、30のいずれかに伝達してスイッチ作動させる別途伝達 手段を用意した構造の場合も、ゲル状充填材が使用可能である。この場合、別途 伝達手段を蓋板24に貫通させるために蓋板24に設ける孔を通してセカンダリ センサ14内に泥水が侵入しない効果もある。
【0069】
【考案の効果】
本考案に係る衝撃検出センサによれば、簡単に、受圧部材間に密閉性が得られ 、適正な作動が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る衝撃検出センサのプラ
イマリセンサを車両上方から見た図である。
【図2】本実施例に係る衝撃検出センサの、車両の扉内
に設けた状態を示し、車両の後方から見た図である。
【図3】本実施例に係る衝撃検出センサの、車両の扉内
に設けた状態を示し、車両の上方から見た図である。
【図4】本実施例に係る衝撃検出センサを示す斜視図で
ある。
【図5】図4の5−5線断面図である。
【符号の説明】
12 プライマリセンサ(衝撃検出センサ) 14 セカンダリセンサ(衝撃検出センサ) 20 基台(受圧部材) 24 蓋板(受圧部材) 28、30 メンブレンスイッチ(スイッチ) 40 ビームプレート(受圧部材) 48 メンブレンスイッチ(スイッチ) 60、62 シリコーンゲル(ゲル状充填材)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向配置され対向方向外方から荷重を受
    けると押圧されて相対的に離間位置から近接移動する一
    対の受圧部材と、両受圧部材の少なくともいずれか一方
    に設けられ受圧部材の近接移動によって作動するスイッ
    チと、両受圧部材間に充填されるゲル状充填材と、を備
    えたことを特徴とする衝撃検出センサ。
JP5641193U 1993-10-19 1993-10-19 衝撃検出センサ Pending JPH0724671U (ja)

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JP5641193U JPH0724671U (ja) 1993-10-19 1993-10-19 衝撃検出センサ

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JP5641193U JPH0724671U (ja) 1993-10-19 1993-10-19 衝撃検出センサ

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JP5641193U Pending JPH0724671U (ja) 1993-10-19 1993-10-19 衝撃検出センサ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019172069A (ja) * 2018-03-28 2019-10-10 トヨタ自動車株式会社 車両側部構造

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