JP7046155B2 - 固定子、電動機、圧縮機および空気調和装置 - Google Patents

固定子、電動機、圧縮機および空気調和装置 Download PDF

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Description

本発明は、固定子、電動機、圧縮機および空気調和装置に関する。
近年、電動機の分野では、出力の増加と小型化が求められている。電動機の出力が増加すると、コイルに流す電流が増加する。また、電動機を小型化する場合にも、同一出力を得るために必要な電流が増加する。そのため、コイルで発生した熱の放熱が課題となる。
圧縮機に用いる電動機では、固定子のコイルは圧縮機内の冷媒および潤滑油に殆ど接触していない。そのため、コイルで発生した熱は、固定子コアから放熱する必要がある。また、コイルの発熱はコイルの電気抵抗によるため、コイルの発熱を抑制するためにはコイルの電気抵抗が低いことが望ましい。
近年、電動機の低コスト化および軽量化のため、従来の銅線コイルに加えて、アルミニウム線コイルを併用することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開WO2014/188466(図3参照)
しかしながら、アルミニウム線コイルは銅線コイルよりも電気抵抗率が高く、従って通電時の発熱量も大きい。そのため、種類の異なるコイルを用い、且つ放熱効果を高めることが求められている。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、種類の異なるコイルを用い、且つ放熱効果を高めることを目的とする。
本発明の固定子は、軸線を中心とする周方向に延在する内周と、当該軸線を中心とする径方向において内周よりも外側に形成されたスロットと、スロットに対して径方向の外側に形成された環状のヨーク部とを有する固定子コアと、スロットの内部に配置され、互いに直列に接続された第1のコイルおよび第2のコイルとを有する。第1のコイルは、第1の金属で形成された導体を有する。第2のコイルは、第1の金属よりも電気抵抗率の低い第2の金属で形成された導体を有する。スロットは、固定子コアの内周に開口するスロット開口部と、スロット開口部に対して径方向の外側に位置し、ヨーク部につながる湾曲形状のスロット底部と、スロット開口部とスロット底部との間に位置し、周方向に相対する第1の側部および第2の側部とを有する。当該軸線に直交する面内において、スロット底部と第1の側部との境界と、スロット底部と第2の側部との境界とを結ぶ直線を、第1の直線とする。第1の直線とスロット底部とで囲まれた領域を、第1の領域とする。スロットにおいて、スロット開口部よりも径方向の外側で且つ第1の直線よりも径方向の内側の領域を、第2の領域とする。第1の領域の面積S1と、第1の領域内の第1のコイルの総断面積A1と、第2の領域の面積S2と、第2の領域内の第1のコイルの総断面積A2とは、(A1/S1)>(A2/S2)を満足する。
本発明によれば、第1のコイルおよび第2のコイルのうち、より電気抵抗率の高い第1のコイルを、第2の領域よりも固定子コアの外周に近い第1の領域に密に配置しているため、第1のコイルで発生した熱を固定子コアに効率よく伝えることができる。これにより、第1のコイルで発生した熱を効率よく放熱し、第1のコイルおよび第2のコイルの温度上昇を抑制することができる。
実施の形態1の電動機を示す断面図である。 実施の形態1の回転子を示す断面図(A)および斜視図(B)である。 実施の形態1の固定子の一部を拡大して示す断面図である。 実施の形態1のアルミニウム線コイルおよび銅線コイルの接続状態を示す模式図である。 実施の形態1のアルミニウム線コイルおよび銅線コイルの断面構造を示す模式図である。 実施の形態1の固定子の一部を拡大して示す断面図である。 実施の形態1の固定子のスロットからの放熱作用を示す模式図である。 比較例の固定子の一部を拡大して示す断面図である。 実施の形態1のアルミニウム線コイルおよび銅線コイルの特性を示す表である。 アルミニウム線コイルと銅線コイルとの断面積比および損失密度比を示すグラフである。 実施の形態1の変形例の固定子の一部を拡大して示す断面図である。 実施の形態1の電動機が適用される圧縮機を示す図である。 図12の圧縮機を備えた空気調和装置を示す図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1の電動機100を示す断面図である。図1に示す電動機100は、誘導電動機であり、例えば空気調和装置の圧縮機に用いられる。電動機100は、固定子1と、固定子1の内側に回転可能に設けられた回転子5とを有する。固定子1と回転子5との間には、エアギャップが設けられている。
以下では、回転子5の回転中心である軸線Cの方向を、「軸方向」と称する。また、軸線Cを中心とする周方向(図1等に矢印R1で示す)を、「周方向」と称し、軸線Cを中心とする径方向を、「径方向」と称する。
<回転子5の構成>
図2(A)および(B)は、回転子5を示す断面図および斜視図である。図2(A)に示すように、回転子5は、複数のスロット51を備えた回転子コア50と、回転軸であるシャフト55と、回転子コア50の各スロット51に挿入されたバー60とを有する。
回転子コア50は、例えば厚さ0.1~0.7mmの電磁鋼板を軸方向に積層し、カシメ等により一体化したものである。回転子コア50の径方向の中心には、円形のシャフト孔54が形成されている。シャフト孔54には、シャフト55が圧入により固定されている。シャフト55の中心軸線は、回転子5の回転中心をなす軸線Cである。
回転子コア50は、軸線Cを中心とする環状に形成されている。回転子コア50の外周53に沿って、複数のスロット51(回転子スロットとも称する)が周方向に等間隔に形成されている。スロット51の数は、ここでは34個であるが、これに限定されるものではない。スロット51は、径方向に延在する溝であり、回転子コア50を軸方向に貫通している。周方向に隣接するスロット51の間には、ティース52(回転子ティースとも称する)が形成されている。
図2(B)に示すように、回転子5は、回転子コア50の軸方向両端に、一対のエンドリング61,62を有する。エンドリング61,62は、バー60の軸方向両端に連結され、バー60と一体に形成されている。バー60およびエンドリング61,62は、かご型二次導体6を構成している。
かご型二次導体6は、非磁性で導電性を有する材料、例えばアルミニウムで構成される。かご型二次導体6のエンドリング61,62およびバー60は、回転子コア50の両端およびスロット51内にアルミニウムを鋳込むことで形成される。なお、アルミニウムの代わりに、銅を用いてもよい。
バー60は、長手方向の一端が他端に対して周方向に変位するように傾斜して延在している。なお、図2(B)では一本のバー60のみを破線で示している。回転子5のバー60に固定子1の磁束が鎖交すると、バー60に二次電流が発生する。この二次電流と固定子1の磁束とにより、回転子5を回転させるトルクが発生する。
<固定子1の構成>
図3は、固定子1の一部を拡大して示す断面図である。固定子1は、固定子コア10と、固定子コア10に巻かれたコイル3とを有する。コイル3は、第1のコイルとしてのアルミニウム線コイル31と、第2のコイルとしての銅線コイル32とを有する。アルミニウム線コイル31および銅線コイル32については、後述する。
固定子コア10は、例えば厚さ0.1~0.7mmの電磁鋼板を軸方向に積層し、カシメ等により一体化したものである。固定子コア10は、軸線Cを中心とする周方向に延在する内周10bと、この内周10bに対して径方向外側に位置する外周10aとを有する。固定子コア10には、内周10bに開口する複数のスロット13が、周方向に等間隔に形成されている。スロット13には、コイル3が収容される。スロット13の数は、ここでは30個であるが、これに限定されるものではない。
また、固定子コア10は、環状のヨーク部(コアバックとも称する)11と、ヨーク部11から径方向内側に突出する複数のティース12とを有する。ティース12は、周方向に等間隔に配置されている。上記のスロット13は、周方向に隣り合うティース12の間に形成される。ティース12の数は、スロット13の数と同じ(ここでは30個)である。ティース12には、コイル3が巻き付けられる。
ティース12は、径方向内側の先端に、ティース12の他の部分よりも幅(すなわち周方向の寸法)の広いティース先端部12aを有する。ティース先端部12aの先端は、円弧状であり、固定子コア10の上記の内周10bをなしている。
図4は、コイル3のアルミニウム線コイル31および銅線コイル32の接続状態を示す図である。コイル3のアルミニウム線コイル31と銅線コイル32とは、直列に接続されている。また、コイル3は、3相(U相、V相およびW相)のコイル部分を有し、各コイル部分がY結線により結線されている。
図5は、アルミニウム線コイル31および銅線コイル32の断面構造を示す模式図である。アルミニウム線コイル31は、第1の金属としてのアルミニウムで形成された導体31aを有し、導体31aの周囲は絶縁性樹脂の被膜31bによって覆われている。導体31aを構成する第1の金属は、ここではアルミニウムであるが、アルミニウムに限定されるものではない。
アルミニウム線コイル31の導体31aの電気抵抗をRAlとし、電気抵抗率をρAlとする。また、アルミニウム線コイル31の直径(線径とも称する)をDAlとする。なお、被膜31bの厚さは導体31aの直径と比較して薄いため、直径DAlは導体31aの直径と同等と考えることができる。
銅線コイル32は、第1の金属よりも電気抵抗率が低い第2の金属としての銅で形成された導体32aを有し、導体32aの周囲は絶縁性の被膜32bによって覆われている。導体32aを構成する第2の金属は、ここでは銅であるが、銅に限定されるものではない。
銅線コイル32の導体32aの電気抵抗をRCuとし、電気抵抗率をρCuとする。また、銅線コイル32の直径をDCuとする。被膜32bの厚さは導体32aの直径と比較して薄いため、直径DCuは導体32aの直径と同等と考えることができる。
図6は、固定子1のスロット13を含む部分を拡大して示す図である。スロット13は、固定子コア10の内周10bにつながるスロット開口部14と、スロット開口部14に対して径方向外側に位置する湾曲形状のスロット底部13aを有する。また、スロット13は、径方向においてスロット開口部14とスロット底部13aとの間に位置する第1の側部13bおよび第2の側部13cを有する。第1の側部13bと第2の側部13cとは、周方向に相対する。
スロット開口部14は、周方向に隣り合うティース先端部12aの間に形成される。スロット開口部14は、ティース12にコイル3を巻き付ける際、すなわちスロット13内にコイル3を配置する際に、コイル3を通過させる入口となる。
スロット底部13aは、周方向中心が周方向両端よりも径方向外側に突出する湾曲形状(より具体的には、円弧形状)を有する。スロット底部13aの周方向の長さは、スロット開口部14の周方向の長さよりも長い。
側部13b,13cは、スロット開口部14からスロット底部13aに向けて延在している。側部13b,13cは、これらの周方向の間隔が径方向外側に向かって広がるように延在している。
第1の側部13bは、スロット開口部14につながる部分に、湾曲部131を有する。湾曲部131は、スロット開口部14に近づくほどスロット13の周方向内側に変位するように湾曲している。第2の側部13cは、スロット開口部14につながる部分に、湾曲部132を有する。湾曲部132は、スロット開口部14に近づくほどスロット13の周方向内側に変位するように湾曲している。
スロット13の内面には、絶縁部2が設けられている。絶縁部2は、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の樹脂で構成されている。絶縁部2は、スロット13内のコイル3と固定子コア10とを電気的に絶縁する。絶縁部2は、スロット底部13aを覆う第1部分21と、第1の側部13bを覆う第2部分22と、第2の側部13cを覆う第3部分23とを有する。
なお、スロット13の内部には、コイル3(すなわちアルミニウム線コイル31および銅線コイル32)を囲むように、熱伝導率の高い樹脂を充填してもよい。樹脂としては、例えばPBT(ポリブチレンテレフタレート)等を用いることができる。
ここでは、スロット13の内部は、第1の領域101と、第2の領域102とに分けられる。この点について、以下に説明する。
軸線Cに直交する面において、スロット13のスロット底部13aと第1の側部13bとの境界を、第1の点P1とする。スロット13のスロット底部13aと第2の側部13cとの境界を、第2の点P2とする。これらの点P1,P2は、スロット13のスロット底部13aの周方向の両端に相当する。第1の点P1と第2の点P2とを結んだ直線を、第1の直線L1とする。第1の直線L1とスロット底部13aとで囲まれた領域を、第1の領域101とする。
また、軸線Cに直交する面において、スロット開口部14の径方向外側の端部で、第1の側部13b側に位置する点を、第3の点P3とする。スロット開口部14の径方向外側の端部で、第2の側部13c側に位置する点を、第4の点P4とする。第3の点P3と第4の点P4とを結んだ直線を、第2の直線L2とする。この第2の直線L2と第1の直線L1とで囲まれた領域が、第2の領域102となる。言い換えると、スロット13において、スロット開口部14よりも径方向外側で、且つ、第1の直線L1よりも径方向内側の領域が、第2の領域102となる。
なお、スロット13の内側には絶縁部2が設けられているため、絶縁部2の内面上で点P1~P4を定義してもよい。すなわち、第1の点P1を、絶縁部2の第1部分21の内面と第2部分22の内面との境界と定義し、第2の点P2を、絶縁部2の第1部分21の内面と第3部分23の内面との境界と定義してもよい。また、点P3,P4を、絶縁部2の第2部分22の内面および第3部分23の内面でそれぞれ最もスロット開口部14側の点と定義してもよい。
第1の領域101の面積をS1とし、第2の領域102の面積をS2とする。第1の領域101に配置されたアルミニウム線コイル31の総断面積をA1とし、第2の領域102に配置されたアルミニウム線コイル31の総断面積をA2とする。第1の領域101に配置された銅線コイル32の総断面積をC1とし、第2の領域102に配置された銅線コイル32の総断面積をC2とする。
なお、コイルの総断面積とは、ある領域に配置されたコイルの断面積の合計である。言い換えると、コイルの総断面積は、コイルの1本当たりの断面積と、当該領域内に配置されたコイルの本数との積である。
第1の領域101の面積S1と、第1の領域101内のアルミニウム線コイル31の総断面積A1と、第2の領域102の面積S2と、第2の領域102内のアルミニウム線コイル31の総断面積A2とは、(A1/S1)>(A2/S2)を満足する。
すなわち、アルミニウム線コイル31は、第1の領域101における占有密度が第2の領域102における占有密度よりも高くなるように配置されている。言い換えると、アルミニウム線コイル31は、第2の領域102よりも第1の領域101に密に配置されている。
また、第1の領域101の面積S1と、第1の領域101内のアルミニウム線コイル31の総断面積A1と、第1の領域101内の銅線コイル32の総断面積C1とは、(A1/S1)>(C1/S1)を満足する。
すなわち、第1の領域101では、アルミニウム線コイル31の占有密度が銅線コイル32の占有密度よりも高い。言い換えると、第1の領域101には、アルミニウム線コイル31が銅線コイル32よりも密に配置されている。
また、第1の領域101内のアルミニウム線コイル31の総断面積A1および銅線コイル32の総断面積C1と、第2の領域102内のアルミニウム線コイル31の総断面積A2および銅線コイル32の総断面積C2とは、(A1/C1)>(A2/C2)を満足する。すなわち、銅線コイル32の総断面積に対するアルミニウム線コイル31の総断面積の割合は、第2の領域102よりも第1の領域101で高い。
<作用>
次に、実施の形態1の作用について説明する。電動機100の出力が増加すると、コイル3に流れる電流が増加し、これによりコイル3の発熱量が増加する。スロット13に配置されたコイル3は、冷媒、潤滑油および空気との接触面積が小さいため、コイル3の熱は固定子コア10を介して放熱される。コイル3の温度上昇を抑えるためには、コイル3の熱を固定子コア10から効果的に放熱する必要がある。
図7は、固定子1におけるスロット13からの放熱作用を示す模式図である。図7に示すように、固定子1のスロット13内のコイル3で発生した熱は、矢印H1で示すようにスロット13から径方向外側のヨーク部11に向かう放熱経路と、矢印H2で示すようにスロット13から周方向両側のティース12に向かう放熱経路とを通って放熱される。
これらの放熱経路のうち、ティース12は面積が狭く、1つのティース12にその両側のスロット13から熱が伝わるため、熱が蓄積されやすい。これに対し、ヨーク部11は面積が広く、外周10a(図1)が圧縮機の密閉容器(後述)等に接触しているため、固定子1の外部に熱が放熱されやすい。すなわち、スロット13において、ヨーク部11に隣接する第1の領域101の方が、ティース12に隣接する第2の領域102よりも、放熱効率がよい。
アルミニウム線コイル31は、銅線コイル32よりも電気抵抗率が高く、従って発熱量が大きい。また、アルミニウム線コイル31は、銅線コイル32よりも熱伝導率が低く、従って温度が上昇しやすい。
そのため、この実施の形態1では、アルミニウム線コイル31は、第2の領域102よりも第1の領域101に密に配置されている。すなわち、(A1/S1)>(A2/S2)が成り立つ。温度が上昇しやすいアルミニウム線コイル31を、第2の領域102よりも第1の領域101に密に配置することにより、アルミニウム線コイル31の熱がヨーク部11から効率よく放熱される。
また、アルミニウム線コイル31同士の接触面積、およびアルミニウム線コイル31と銅線コイル32との接触面積が増加し、さらに、アルミニウム線コイル31と固定子コア10との距離が短縮されるため、アルミニウム線コイル31の熱が固定子コア10に伝わり易くなる。これにより、アルミニウム線コイル31の温度上昇を抑制することができる。
また、第1の領域101では、アルミニウム線コイル31の占有密度が銅線コイル32の占有密度よりも高い。すなわち、(A1/S1)>(C1/S1)が成り立つ。このように、第1の領域101においてアルミニウム線コイル31を銅線コイル32よりも密に配置することにより、アルミニウム線コイル31の熱がヨーク部11から放熱されやすくなり、放熱効果をさらに高めることができる。
また、銅線コイル32に総断面積に対するアルミニウム線コイル31の総断面積の割合は、第2の領域102よりも第1の領域101で高い。すなわち、(A1/C1)>(A2/C2)が成り立つ。このように、銅線コイル32に対するアルミニウム線コイル31の総断面積の割合を第1の領域101で高くすることにより、アルミニウム線コイル31の熱がヨーク部11から放熱されやすくなり、放熱効果をさらに高めることができる。
図8は、比較例の固定子201の一部を拡大して示す図である。比較例の固定子201の固定子コア210は、環状のヨーク部211と、ヨーク部211から径方向内側に延在する複数のティース212とを有し、隣り合うティース212の間にスロット213が形成されている。スロット213の内面には、絶縁部202が形成されている。
スロット213には、アルミニウム線コイル231と、銅線コイル232とが配置されている。但し、実施の形態1のコイル31,32と異なり、アルミニウム線コイル231はスロット213の周方向の一方の側(図8における右側)に配置され、銅線コイル232はスロット213の周方向の他方の側(図8における左側)に配置されている。
そのため、比較例の固定子201では、アルミニウム線コイル231の熱の多くが、ティース212を経由して放熱されることになる。上記のように、ヨーク部211と比較してティース212の放熱効率は低いため、アルミニウム線コイル231の温度上昇の抑制効果は高くない。
これに対し、この実施の形態1では、図6および図7に示したように、電気抵抗率が高く温度が上昇しやすいアルミニウム線コイル31を、第2の領域102よりも第1の領域101に密に配置している。そのため、アルミニウム線コイル31で発生した熱がヨーク部11を介して効率よく外部に放熱され、高い放熱効果を得ることができる。
<各コイルの直径>
次に、コイル31,32の直径の関係について説明する。アルミニウム線コイル31と銅線コイル32とは直列に接続されているため、両コイル31,32に流れる電流は等しい。従って、電気抵抗率の高いアルミニウム線コイル31で生じる損失は、銅線コイル32で生じる損失よりも高い。そのため、放熱効率のよい第1の領域101に、アルミニウム線コイル31をできるだけ多く集めることが望ましい。
上記の通り、アルミニウム線コイル31の電気抵抗率をρAl[Ω・m]とし、直径をDAl[mm]とする。また、銅線コイル32の電気抵抗率をρCu[Ω・m]とし、直径をDCu[mm]とする。コイルの電気抵抗は、電気抵抗率ρにコイルの長さLを乗算し、コイルの断面積Sで除算したもの(すなわちρ×L/S)である。すなわち、コイルの長さLが等しい場合、コイルの電気抵抗は、電気抵抗率が高いほど高く、断面積が大きいほど低い。
アルミニウム線コイル31の1本当たりの断面積をSAlとし、銅線コイル32の1本当たりの断面積をSCuとする。アルミニウム線コイル31および銅線コイル32の長さLが等しく、コイル31,32に流れる電流が1[A]である場合、アルミニウム線コイル31で発生する損失[W]、すなわち電流の2乗と電気抵抗の積は、ρAl×(L/SAl)で表され、銅線コイル32で発生する損失[W]はρCu×(L/SCu)で表される。
アルミニウム線コイル31で生じる損失が、銅線コイル32で生じる損失と等しくなる場合には、ρAl×(L/SAl)=ρCu×(L/SCu)が成立する。この式をSAlについて解くと、SAl=(ρAl/ρCu)×SCuとなる。すなわち、アルミニウム線コイル31の断面積SAlは、銅線コイル32の断面積SCuの(ρAl/ρCu)倍となる。
コイルの断面積は直径の2乗に比例するため、アルミニウム線コイル31で生じる損失が銅線コイル32で生じる損失と等しくなる場合のアルミニウム線コイル31の直径DAl[mm]は、銅線コイル32の直径DCu[mm]の√(ρAl/ρCu)倍となる。
そのため、アルミニウム線コイル31で生じる損失を、銅線コイル32で生じる損失以上にするためには、アルミニウム線コイル31の直径DAlを銅線コイル32の直径DCuの√(ρAl/ρCu)倍以下にすればよい。言い換えると、アルミニウム線コイル31の直径DAlを、√(ρAl/ρCu)×DCu以下にすればよい。
そのため、アルミニウム線コイル31の電気抵抗率ρAl[W/m]および直径DAl[mm]と、銅線コイル32の電気抵抗率ρCu[W/m]および直径DCu[mm]とが、以下の式(1)を満足することが最も望ましい。
Figure 0007046155000001
アルミニウム線コイル31の直径DAlが√(ρAl/ρCu)×DCu以下であれば、アルミニウム線コイル31の電気抵抗が銅線コイル32の電気抵抗以上となり、従ってアルミニウム線コイル31で生じる損失が銅線コイル32で生じる損失以上となる。すなわち、第1の領域101に集められたアルミニウム線コイル31で高い損失(すなわち発熱)が生じ、その熱が固定子コア10のヨーク部11から放熱されるため、特に高い放熱効果が得られる。
例えば、アルミニウム線コイル31の電気抵抗率ρAlを2.82×10-8[Ω・m]とし、銅線コイル32の電気抵抗率ρCuを1.68×10-8[Ω・m]とすると、アルミニウム線コイル31の直径DAl[mm]の上限は、銅線コイル32の直径DCu[mm]の1.296倍となる。アルミニウム線コイル31の直径DAlが1.296×DCuよりも小さければ、特に高い放熱効果が得られる。
また、式(1)では、アルミニウム線コイル31の直径DAlの下限を、銅線コイル32の直径DCuと等しくしている。アルミニウム線コイル31の単位断面積当たりの機械的強度は銅線コイル32よりも低いため、巻線工程においてアルミニウム線コイル31の十分な強度を確保するためには、アルミニウム線コイル31の直径DAlが銅線コイル32の直径DCu以上(すなわちDCu≦DAl)であることが望ましいためである。
このように、アルミニウム線コイル31の電気抵抗率ρAlおよび直径DAlと、銅線コイル32の電気抵抗率ρCuおよび直径DCuとが式(1)を満足すれば、第1の領域101に集められたアルミニウム線コイル31で高い損失を発生させ、その熱をヨーク部11から効率よく放熱することができる。また、巻線工程でのアルミニウム線コイル31の十分な強度を確保することができる。
なお、式(1)を導出する際に、コイル31,32に流れる電流を1[A]と仮定したが、電流は1[A]に限定されない。コイル31,32に流れる任意の電流をI[A]と表すと、アルミニウム線コイル31で生じる損失が銅線コイル32で生じる損失と等しくなる場合には、ρAl×(L/SAl)×I=ρCu×(L/SCu)×Iが成立し、上記のSAl=(ρAl/ρCu)×SCuが得られ、ここから式(1)が導出されるためである。
また、アルミニウム線コイル31の電気抵抗率ρAlおよび直径DAlと、銅線コイル32の電気抵抗率ρCuおよび直径DCuとの関係は、上記の式(1)に限定されるものではなく、以下の式(2)を満足するようにしてもよい。
Figure 0007046155000002
式(2)におけるアルミニウム線コイル31の直径DAlの上限は、式(1)と同様である。理由は、上述した通りである。一方、式(2)におけるアルミニウム線コイル31の直径DAlの下限は、0.5×DCu、すなわち、コイル32の直径DCuの1/2である。
アルミニウム線コイル31と銅線コイル32とが直列に接続されたコイル3を固定子コア10のティース12に巻き付ける工程では、工程の複雑化を回避するため、共通の巻線機を用いることが望ましい。一方、アルミニウム線コイル31と銅線コイル32とで直径が異なる場合には、巻線機の巻線ノズルのノズル径を、太い方のコイルに合わせる必要がある。
アルミニウム線コイル31の直径DAlが、銅線コイル32の直径DCuの1/2よりも小さい場合、巻線ノズルにアルミニウム線コイル31が2列に挿入される可能性があり、アルミニウム線コイル31が損傷を受ける可能性がある。また、巻線機は、アルミニウム線コイル31の巻線時と銅線コイル32の巻線時とで同じ張力を付与するため、アルミニウム線コイル31が細すぎると断線の可能性がある。
以上の理由から、式(2)では、アルミニウム線コイル31の直径DAl[mm]を、0.5×DCu[mm]以上としている。これにより、第1の領域101に集められたアルミニウム線コイル31で高い損失を発生させ、その熱をヨーク部11から効果的に放熱すると共に、巻線工程でのアルミニウム線コイル31の損傷および断線を防止することができる。
<各コイルの断面積比>
銅線コイル32の1本当たりの断面積SCuに対するアルミニウム線コイル31の1本当たりの断面積SAlの比、すなわちSAl/SCuを、断面積比kと称する。断面積SAlはπ×(DAl/2)であり、断面積SCuはπ×(DCu/2)であるため、断面積比kは、k=(DAl/DCuと表すことができる。断面積比kを用いると、式(1)のDCu≦DAlは、1≦kと表される。また、式(2)の0.5×DCu≦DAlは、k≦0.25と表される。
上記の通り、アルミニウム線コイル31と銅線コイル32とは直列に接続され、電気抵抗率の高いアルミニウム線コイル31で生じる損失は銅線コイル32で生じる損失よりも高い。スロット13の第1の領域101には、損失の高いアルミニウム線コイル31が密に配置され、アルミニウム線コイル31の熱はヨーク部11を経由して放熱される。
ここで、損失密度について説明する。損失密度[W/mm]は、コイルで生じる損失を、コイルの1本あたりの断面積で除算した値である。ここでは、アルミニウム線コイル31の損失密度が銅線コイル32の損失密度に対してどのような範囲にあれば高い放熱効果が向上するか、検討する。
アルミニウム線コイル31の1本当たりの断面積SAl[mm]と、銅線コイル32の1本当たりの断面積SCu[mm]とは、断面積比kの定義(k=SAl/SCu)から、SAl=k×SCuの関係にある。コイル3に流れる電流を1[A]とすると、アルミニウム線コイル31で生じる損失[W]はRAlであり、銅線コイル32で生じる損失[W]はRCuである。
そのため、アルミニウム線コイル31の損失密度[W/m]は、RAl/SAlであり、断面積比kを用いると、RAl/(k×SCu)と表される。一方、銅線コイル32の損失密度[W/m]は、RCu/SCuである。
銅線コイル32の損失密度に対するアルミニウム線コイル31の損失密度の比を、損失密度比と定義する。損失密度比は、{RAl/(k×SCu)}/{RCu/SCu}であるため、RAl/(k×RCu)と表される。
図9は、アルミニウム線コイル31と銅線コイル32について、断面積S[mm]、断面積比k、電気抵抗[Ω/km]、電流[A]、損失[W]、損失密度[W/mm]および損失密度比を示す表である。
損失密度比が1以上の場合、すなわち、アルミニウム線コイル31の損失密度が銅線コイル32の損失密度以上である場合には、第1の領域101に配置されたアルミニウム線コイル31で高い損失を発生させ、ヨーク部11から効率よく放熱することができる。そのため、1≦RAl/(k×RCu)であることが望ましい。
また、アルミニウム線コイル31の単位断面積当たりの機械的強度は銅線コイル32よりも低いため、共通の巻線機を用いた巻線工程での十分な強度確保のため、アルミニウム線コイル31の直径DAlは銅線コイル32の直径DCu以上であることが望ましい。そのため、1≦kであることが望ましい。
以上から、断面積比kと、アルミニウム線コイル31の電気抵抗RAl[Ω]と、銅線コイル32の電気抵抗RCu[Ω]とが以下の式(3)、(4)を満足することにより、第1の領域101に集められたアルミニウム線コイル31で高い損失を発生させ、その熱をヨーク部11から効率よく放熱し、なお且つ、巻線工程でのアルミニウム線コイル31の十分な強度を確保することができる。
Figure 0007046155000003
1≦k …(4)
ここで、損失密度比RAl/(k×RCu)の上限は、kに1を代入したRAl/RCuである。例えば、銅線コイル32の直径DCuを0.9[mm]とし、電気抵抗RCuを27.1[Ω]とし、アルミニウム線コイル31の直径DAlを0.9[mm]とし、電気抵抗RAlを73.72[Ω]とした場合、RAl/(k×RCu)の上限は、RAl/RCu=1.679となる。そのため、損失密度比RAl/(k×RCu)の望ましい範囲は、1≦RAl/(k×RCu)≦1.679と表される。
図10は、銅線コイル32の直径DCuを0.9[mm]とし、アルミニウム線コイル31の直径DAlを変化させた場合の、断面積比kと損失密度比との関係を示すグラフである。図10に示すように、銅線コイル32の直径DCuを0.9[mm]とした場合の損失密度比の望ましい範囲は、1≦RAl/(k×RCu)≦1.679である。
また、断面積比kと、アルミニウム線コイル31の電気抵抗RAl[Ω]と、銅線コイル32の電気抵抗RCu[Ω]とは、以下の式(5)、(6)を満足するようにしてもよい。式(5)は、上述した式(3)と同じである。
Figure 0007046155000004
0.25≦k …(6)
上記の通り、アルミニウム線コイル31と銅線コイル32とを共通の巻線機で巻線する場合、巻線機の巻線ノズルのノズル径を太い方のコイルに合わせる必要がある。アルミニウム線コイル31の直径DAlが銅線コイル32の直径DCuの1/2以下の場合、アルミニウム線コイル31が巻線ノズルに2列に挿入されて損傷を受ける可能性がある。また、巻線機は、アルミニウム線コイル31の巻線時と銅線コイル32の巻線時とで同じ張力を付与するため、アルミニウム線コイル31が細すぎると断線の可能性がある。
そのため、アルミニウム線コイル31の直径DAl[mm]の下限を、0.5×DCu[mm]とすることが望ましい。これを断面積比kで表すと、0.25≦kとなる。
以上から、断面積比kと、アルミニウム線コイル31の電気抵抗RAl[Ω]と、銅線コイル32の電気抵抗RCu[Ω]とが式(5)、(6)を満足することにより、スロット13の第1の領域101に集められたアルミニウム線コイル31で高い損失を発生させ、その熱をヨーク部11から効率よく放熱することができ、なお且つ、巻線工程でのアルミニウム線コイル31の十分な損傷および断線を防止することができる。
ここで、損失密度比RAl/(k×RCu)の上限は、kに0.25を代入したRAl/(0.25×RCu)である。例えば、銅線コイル32の直径DCuを0.9[mm]とし、電気抵抗RCuを27.1[Ω]とし、アルミニウム線コイル31の直径DAlを0.45[mm]とし、電気抵抗RAlを174.9[Ω]とした場合、RAl/(k×RCu)の上限は、RAl/(0.25×RCu)=25.815である。この場合、損失密度比RAl/(k×RCu)の望ましい範囲は、1≦RAl/(k×RCu)≦25.815と表される。
<誘導電動機>
実施の形態1の電動機100は、上記の通り、誘導電動機である。すなわち、固定子1のコイル3の電流によって回転磁界を生じさせ、これにより回転子5のかご型二次導体6に誘導電流を発生させ、誘導電流と回転磁界との作用によりトルクを発生する。
誘導電動機は、インバータを用いずに駆動される場合が多い。すなわち、電動機100の制御部は、コイル3に一定電圧を供給して電動機100を駆動する場合が多い。そのため、電動機100の負荷または供給電圧の変動により、コイル3を流れる電流が大幅に増加し、コイル3の温度が上昇する場合がある。
この実施の形態1の電動機100は、上記の通り高い放熱効果を有し、コイル3の温度上昇を抑制することができるため、電流の変動の大きい誘導電動機で特に大きな効果を発揮する。なお、この実施の形態1の電動機100は誘導電動機であるが、同期電動機であっても高い放熱効果が得られる。
<実施の形態1の効果>
以上説明したように、本発明の実施の形態1では、スロット13の第1の領域101の面積S1と、第1の領域101内のアルミニウム線コイル31(すなわち第1のコイル)の総断面積A1と、第2の領域102の面積S2と、第2の領域102内のアルミニウム線コイル31の総断面積A2とが、(A1/S1)>(A2/S2)を満足する。このように、より電気抵抗率の高いアルミニウム線コイル31を、スロット13において径方向外側の第1の領域101に密に配置することにより、アルミニウム線コイル31の熱を固定子コア10のヨーク部11から効率よく放熱し、温度上昇を抑制することができる。また、電動機100の放熱効果により、コイル3により多くの電流を流すことが可能になるため、電動機100の出力を増加させることができる。
また、第1の領域101内のアルミニウム線コイル31の総断面積A1と、第1の領域101内の銅線コイル32(すなわち第2のコイル)の総断面積C1と、第1の領域101の面積S1とが、(A1/S1)>(C1/S1)を満足する。このように、第1の領域101において、アルミニウム線コイル31の占有密度を銅線コイル32の占有密度よりも高くすることにより、アルミニウム線コイル31の熱を固定子コア10のヨーク部11から効率よく放熱し、放熱効果をさらに高めることができる。
また、第1の領域101内のアルミニウム線コイル31の総断面積A1と、第1の領域101内の銅線コイル32の総断面積C1と、第2の領域102内のアルミニウム線コイル31の総断面積A2と、第1の領域101内の銅線コイル32の総断面積C2とが、(A1/C1)>(A2/C2)を満足する。このように、銅線コイル32の総断面積に対するアルミニウム線コイル31の総断面積の割合を、第2の領域102よりも第1の領域101で高くすることにより、アルミニウム線コイル31の熱を固定子コア10のヨーク部11から効率よく放熱し、放熱効果をさらに高めることができる。
また、アルミニウム線コイル31の電気抵抗率ρAl[Ω・m]および直径DAl[mm]と、銅線コイル32の電気抵抗率ρCu[Ω・m]および直径DCu[mm]とが、上記の式(1)を満足する。これにより、第1の領域101に集められたアルミニウム線コイル31で高い損失(すなわち発熱)が生じ、その熱が固定子コア10のヨーク部11を経て放熱されるため、放熱効果をさらに高めることができる。また、アルミニウム線コイル31の直径DAlを銅線コイル32の直径DCu以上とすることにより、巻線工程でのアルミニウム線コイル31の十分な強度を確保することができる。
また、アルミニウム線コイル31の電気抵抗率ρAl[Ω・m]および直径DAl[mm]と、銅線コイル32の電気抵抗率ρCu[Ω・m]および直径DCu[mm]とが、上記の式(2)を満足する。これにより、放熱効果を高めると共に、アルミニウム線コイル31の直径DAlを銅線コイル32の直径DCuの1/2以上とすることにより、巻線工程でのアルミニウム線コイル31の損傷および断線を防止することができる。
また、アルミニウム線コイル31の電気抵抗RAlと、銅線コイル32の電気抵抗RCuと、銅線コイル32の断面積に対するアルミニウム線コイル31の断面積の比である断面積比kとが、上記の式(3)を満足する。これにより、アルミニウム線コイル31の損失密度が銅線コイル32の損失密度以上となり、アルミニウム線コイル31で高い損失を発生させ、その熱をヨーク部11から効率よく放熱することができ、放熱効果をさらに高めることができる。
また、断面積比kが1以上であれば、共通の巻線機を用いた巻線工程において、アルミニウム線コイル31の十分な強度を確保することができる。また、断面積比kが0.25以上であれば、共通の巻線機を用いた巻線工程において、アルミニウム線コイル31の破損および断線を防止することができる。
また、この実施の形態1による電動機100は、インバータを用いずに駆動される場合が多い誘導電動機に適用することにより、特に高い効果が得られる。
なお、この実施の形態1では、第1のコイルとしてのアルミニウム線コイル31と、第2のコイルとしての銅線コイル32とを用いたが、アルミニウム線コイル31と銅線コイル32に限定されるものではない。例えば、金、銀、銅、アルミニウム等から2種類を選択し、より電気抵抗率の高いものを第1のコイルとし、より電気抵抗率の低いものを第2のコイルとしてもよい。
変形例.
図11は、実施の形態1の変形例の固定子のスロット13を含む部分を拡大して示す図である。上述した実施の形態1では、スロット13の第1の領域101にアルミニウム線コイル31および銅線コイル32が配置され、なお且つ、アルミニウム線コイル31の方が銅線コイル32よりも高い占有密度を有していた。
これに対し、この変形例では、スロット13の第1の領域101に、アルミニウム線コイル31のみが配置されている。一方、第2の領域102には、アルミニウム線コイル31および銅線コイル32が配置されている。その他の構成は、実施の形態1で説明したとおりである。
この変形例では、放熱効率のよい第1の領域101に、アルミニウム線コイル31のみが配置されているため、アルミニウム線コイル31の熱をより効果的に固定子コア10に伝え、放熱することができる。
<スクロール圧縮機>
次に、実施の形態1および変形例で説明した電動機100が適用される圧縮機としてのスクロール圧縮機300について説明する。図12は、スクロール圧縮機300を示す断面図である。スクロール圧縮機300は、密閉容器307と、密閉容器307内に配置された圧縮機構305と、圧縮機構305を駆動する電動機100と、圧縮機構305と電動機100とを連結するシャフト55と、シャフト55の下端部(すなわち圧縮機構305側と反対側の端部)を支持するサブフレーム308とを備えている。
圧縮機構305は、渦巻部分を有する固定スクロール301と、固定スクロール301の渦巻部分との間に圧縮室を形成する渦巻部分を有する揺動スクロール302と、シャフト55の上端部を保持するコンプライアンスフレーム303と、密閉容器307に固定されてコンプライアンスフレーム303を保持するガイドフレーム304とを備える。
固定スクロール301には、密閉容器307を貫通する吸入管310が圧入されている。また、密閉容器307には、固定スクロール301から吐出される高圧の冷媒ガスを外部に吐出する吐出管311が設けられている。この吐出管311は、密閉容器307の圧縮機構305と電動機100との間に設けられた図示しない開口部に連通している。
電動機100は、固定子1を密閉容器307に嵌め込むことにより密閉容器307に固定されている。電動機100の構成は、上述した通りである。密閉容器307には、電動機100に電力を供給するガラス端子309が溶接により固定されている。
電動機100が回転すると、その回転が揺動スクロール302に伝達され、揺動スクロール302が揺動する。揺動スクロール302が揺動すると、揺動スクロール302の渦巻部分と固定スクロール301の渦巻部分とで形成される圧縮室の容積が変化する。そして、吸入管310から冷媒ガスが吸入され、圧縮されて、吐出管311から吐出される。
電動機100の回転時には、コイル3に電流が流れて発熱する。コイル3で発生した熱は、絶縁部2(図1)を介して固定子コア10に伝わり、固定子コア10から密閉容器307に放熱される。実施の形態1および変形例の電動機100は高い放熱効果を有するため、スクロール圧縮機300の内部の温度上昇を抑制することができる。また、電動機100の出力の増加により、スクロール圧縮機300の出力も増加させることができる。
ここでは、圧縮機の一例としてスクロール圧縮機300について説明したが、実施の形態1および変形例で説明した電動機は、スクロール圧縮機300以外の圧縮機に適用してもよい。
<空気調和装置>
次に、上述した実施の形態1および変形例の電動機が適用される空気調和装置について説明する。図13は、空気調和装置400(冷凍サイクル装置)を示す図である。空気調和装置400は、圧縮機401と、凝縮器402と、絞り装置(減圧装置)403と、蒸発器404とを備えている。圧縮機401、凝縮器402、絞り装置403および蒸発器404は、冷媒配管407によって連結されて冷凍サイクルを構成している。すなわち、圧縮機401、凝縮器402、絞り装置403および蒸発器404の順に、冷媒が循環する。
圧縮機401、凝縮器402および絞り装置403は、室外機410に設けられている。圧縮機401は、図12に示したスクロール圧縮機300で構成されている。室外機410には、凝縮器402に室外の空気を供給する室外側送風機405が設けられている。蒸発器404は、室内機420に設けられている。この室内機420には、蒸発器404に室内の空気を供給する室内側送風機406が設けられている。
空気調和装置400の動作は、次の通りである。圧縮機401は、吸入した冷媒を圧縮して送り出す。凝縮器402は、圧縮機401から流入した冷媒と室外の空気との熱交換を行い、冷媒を凝縮して液化させて冷媒配管407に送り出す。室外側送風機405は、凝縮器402に室外の空気を供給する。絞り装置403は、開度を変化させることによって、冷媒配管407を流れる冷媒の圧力等を調整する。
蒸発器404は、絞り装置403により低圧状態にされた冷媒と室内の空気との熱交換を行い、冷媒に空気の熱を奪わせて蒸発(気化)させて、冷媒配管407に送り出す。室内側送風機406は、蒸発器404に室内の空気を供給する。これにより、蒸発器404で熱が奪われた冷風が、室内に供給される。
上記の通り、実施の形態1および変形例の電動機100は高い放熱効果を有するため、圧縮機401内の温度上昇を抑制することができ、空気調和装置400の安定した運転が可能となる。また、電動機100の出力増加に伴う圧縮機401の出力増加によって、空気調和装置400の出力も増加させることができる。
以上、本発明の望ましい実施の形態について具体的に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良または変形を行なうことができる。
1 固定子、 10 固定子コア、 10a 外周、 10b 内周、 11 ヨーク部、 12 ティース、 12a ティース先端部、 13 スロット、 13a 底部、 13b 第1の側部、 13c 第2の側部、 14 スロット開口部、 2 絶縁部、 3 コイル、 31 アルミニウム線コイル(第1のコイル)、 31a 導体、 32 銅線コイル(第2のコイル)、 32a 導体、 5 回転子、 50 回転子コア、 51 スロット、 55 シャフト、 6 かご型二次導体、 61 バー、 62,63 エンドリング(環状体)、 100 電動機、 101 第1の領域、 102 第2の領域、 300 スクロール圧縮機(圧縮機)、 305 圧縮機構、 307 密閉容器、 400 空気調和装置、 401 圧縮機、 402 凝集器、 403 絞り装置(減圧装置)、 404 蒸発器、 405 冷媒配管、 406 制御部、 L1 第1の直線、 L2 第2の直線、 P1 第1の点、 P2 第2の点、 P3 第3の点、 P4 第4の点。

Claims (16)

  1. 軸線を中心とする周方向に延在する内周と、前記軸線を中心とする径方向において前記内周よりも外側に形成されたスロットと、前記スロットに対して前記径方向の外側に形成された環状のヨーク部とを有する固定子コアと、
    前記スロットの内部に配置され、互いに直列に接続された第1のコイルおよび第2のコイルと
    を有し、
    前記第1のコイルは、第1の金属で形成された導体を有し、
    前記第2のコイルは、前記第1の金属よりも電気抵抗率の低い第2の金属で形成された導体を有し、
    前記スロットは、
    前記固定子コアの前記内周に開口するスロット開口部と、
    前記スロット開口部に対して前記径方向の外側に位置し、前記ヨーク部につながる湾曲形状のスロット底部と、
    前記スロット開口部と前記スロット底部との間に位置し、前記周方向に相対する第1の側部および第2の側部と
    を有し、
    前記軸線に直交する面内において、前記スロット底部と前記第1の側部との境界と、前記スロット底部と前記第2の側部との境界とを結ぶ直線を、第1の直線とし、
    前記第1の直線と前記スロット底部とで囲まれた領域を、第1の領域とし、
    前記スロットにおいて、前記スロット開口部よりも前記径方向の外側で且つ前記第1の直線よりも前記径方向の内側の領域を、第2の領域とし、
    前記第1の領域の面積S1と、前記第1の領域内の前記第1のコイルの総断面積A1と、前記第2の領域の面積S2と、前記第2の領域内の前記第1のコイルの総断面積A2とが、
    (A1/S1)>(A2/S2)
    を満足する固定子。
  2. 前記第1の領域内の前記第1のコイルの総断面積A1と、前記第1の領域内の前記第2のコイルの総断面積C1と、前記第1の領域の面積S1とが、
    (A1/S1)>(C1/S1)
    を満足する請求項1に記載の固定子。
  3. 前記第1の領域内の前記第1のコイルの総断面積A1と、前記第1の領域内の前記第2のコイルの総断面積C1と、前記第2の領域内の前記第1のコイルの総断面積A2と、前記第2の領域内の前記第2のコイルの総断面積C2とが、
    (A1/C1)>(A2/C2)
    を満足する請求項1または2に記載の固定子。
  4. 前記第1の領域に、前記第1のコイルおよび前記第2のコイルのうち、前記第1のコイルのみが配置されている
    請求項1から3までのいずれか1項に記載の固定子。
  5. 前記第1のコイルの直径が、前記第2のコイルの直径以上である
    請求項1から4までのいずれか1項に記載の固定子。
  6. 前記第1のコイルの直径DAlと、前記第1のコイルの電気抵抗率ρAlと、前記第2のコイルの直径DCuと、前記第2のコイルの電気抵抗率ρCuとが、
    Figure 0007046155000005
    を満足する請求項1から5までのいずれか1項に記載の固定子。
  7. 前記第1のコイルの直径DAlと、前記第1のコイルの電気抵抗率ρAlと、前記第2のコイルの直径DCuと、前記第2のコイルの電気抵抗率ρCuとが、
    Figure 0007046155000006
    を満足する請求項1から4までのいずれか1項に記載の固定子。
  8. 前記第1のコイルの電気抵抗RAlと、前記第2のコイルの電気抵抗RCuと、前記第2のコイルの断面積に対する前記第1のコイルの断面積の比kとが、
    Figure 0007046155000007
    を満足する請求項1から7までのいずれか1項に記載の固定子。
  9. 前記比kは、1以上である
    請求項8に記載の固定子。
  10. 前記比kは、0.25以上である
    請求項8に記載の固定子。
  11. 前記第1の金属はアルミニウムであり、前記第2の金属は銅である
    請求項1から9までのいずれか1項に記載の固定子。
  12. 前記ヨークは、前記固定子が収容される密閉容器に接触する外周を有し、
    前記ヨークの前記外周から前記密閉容器に熱が放熱される
    請求項1から11までのいずれか1項に記載の固定子。
  13. 請求項1から12までの何れか1項に記載の固定子と、
    前記固定子の前記径方向の内側に回転可能に設けられた回転子と
    を有する電動機。
  14. 前記電動機は、誘導電動機である
    請求項13に記載の電動機。
  15. 密閉容器と、
    前記密閉容器内に配置された圧縮機構と、
    前記圧縮機構を駆動する、請求項13または14に記載の電動機と
    を備えた圧縮機。
  16. 請求項15に記載の圧縮機と、凝縮器と、減圧装置と、蒸発器とを備えた空気調和装置。
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