JP7045914B2 - 吐出部材 - Google Patents

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Description

本発明は吐出部材に関し、とくに2個のバルブを開閉してノズルから2種類の内容物を吐出する吐出部材に関する。
特許文献1には、1つの容器に2本のステムを設けたエアゾール容器用の肩カバーが開示されている。この肩カバーは、エアゾール容器のマウンティングカップに装着されるものであり、マウンティングカップは、横断形状が長辺および短辺を有する異形状の上段部と、長辺と略同一長さの直径を有し、上段部に連結する円筒部とを備えている。肩カバーは、マウンティングカップの円筒部と嵌合する筒状壁を有し、その筒状壁の内面に、マウンティングカップの外周面に形成されている環状の凹部に係合する凸部が設けられ、その凸部より上方に、マウンティングカップの上段部の長辺側縁部に当接する回り止めリブが設けられている。
この肩カバーは、マウンティングカップへの装着途中で、凸部をマウンティングカップの細長い上段部の両端に乗せることができる(図4b参照)。そしてその状態から回転させて、凸部が形成されていない部位が上段部の両端に来たときに押し込むと、ステムがノズル本体に嵌合する(図5b参照)。
特開2014-234197号公報
特許文献1の肩カバーは、マウンティングカップへの装着途中では、凸部がマウンティングカップの2カ所で支えられているだけであるので(図5b、図6b参照)、ぐらつきやすく、安定して装着させることができない。さらにノズルと一体形成の肩カバーの場合は、肩カバーがいくらか傾いた状態あるいは回転方向に位置ずれした状態でマウンティングカップに装着されると、ステムに無理な力がかかり、折損することもある。
本発明はバルブアッセンブリへ装着する際、傾きや回転を抑制し、まっすぐに装着させやすく、それにより2本のステムに負荷をかけることなく吐出容器に取り付けることができる吐出部材を提供することを技術課題としている。
本発明の吐出部材12は、2本のステム28が突出している天面部29、軸心と平行の平面部30および軸心と同心の円筒部33を有する切り欠き円柱部31と、その切り欠き円柱部31の下端から半径方向に広がる環状段部32とを備えているバルブアッセンブリ16を有する2液吐出容器用の吐出部材12であって、前記2本のステム28に装着されるステム装着部45と吐出ノズル47とを有し、吐出操作するための操作部42と、バルブアッセンブリ16に装着される筒状の装着部40とを備えており、その装着部40が、容器本体15に取り付けたバルブアッセンブリ16の下端と係合し、バルブアッセンブリ16の環状段部の上面と仮係合する係合突起43と、その係合突起43から下方に延び、係合突起43が前記環状段部32の上面と仮係合するときに環状段部32の外周面と嵌合する嵌合案内筒部40aと、前記切り欠き円柱部31の外周面30、33と当接する規制部(規制リブ44、規制部52)と、前記規制部より上方で前記操作部42と連結される連結部(ヒンジ41)とを備え、前記規制部が、前記切り欠き円柱部31の平面部30と当接する平面規制部(平面規制リブ44a、平面規制面51)と、円筒部33と当接する円筒規制部(円筒規制リブ44b)とを有することを特徴としている。
このような吐出部材10においては、前記規制部が周方向に複数個配列されており、吐出部材12をバルブアッセンブリ16に装着したとき、規制部(規制リブ44、規制部52)の下端が環状段部32の上面と当接するものが好ましい。また、規制部(44a、44b、52)の下端に傾斜部61a、61bが設けられているものが好ましい。さらに、平面規制部(44a、51)の内面(65)が傾斜しているものが好ましい。
また前記操作部42の左右に、操作部42を保護する側壁48が設けられており、それらの側壁48の下端がバルブアッセンブリ16の天面部29と当接するものが好ましい。さらに、バルブアッセンブリの天面部に凹部62が設けられており、前記凹部62と当接する突起63が側壁58の下端に設けられているものが一層好ましい。前記係合突起43が環状段部32の上面と仮係合している仮装着状態で、前記規制部(44a、44b、52)の下部の内面が切り欠き円柱部31の外周面と当接するものが好ましい。
本発明の吐出部材は、バルブアッセンブリへの装着の途中で、係合突起が環状段部の上面と仮係合し、嵌合案内筒部が環状段部の外周面と嵌合する仮装着状態をとることができる。その仮装着状態では、係合突起が環状段部の上端角部と仮係合し、しかも嵌合案内筒部が環状段部の外周面と嵌合するので、吐出部材の姿勢が安定する。さらに2本のステムをステム装着部に装着する前に、上方で吐出部材とバルブアッセンブリの位置合わせができ、嵌合案内筒部を環状段部の外周面に沿ってまっすぐ下降させるだけで、ステムに負荷をかけることなくステム装着部と嵌合させることができる。そのため、ステムの一部が欠けるといったトラブルが防止される。また、吐出容器に装着された状態では、吐出製品全体を覆っているシュリンクフィルムを剥がすときや吐出部材に装着されるキャップを外すときなど、吐出部材に回転方向の力が加わっても、規制部が、切り欠き円柱部の平面部と当接する平面規制部と、円筒部と当接する円筒規制部を備えているため、吐出容器に対する回転が防止され、ステムに負荷がかからない。
このような吐出部材において、前記規制部が切り欠き円柱部の周囲に複数個設けられており、吐出部材をバルブアッセンブリに装着したとき、規制部の下端が環状段部の上面と当接する場合は、装着時の荷重を規制部で受けさせることができる。そのため、吐出部材の変形を防止し、ステム装着部への負荷を低減することができる。また、係合突起を環状段部の下部と一層確実に係合させることができる。
前記規制部の下端に傾斜部が設けられている場合は、吐出部材をバルブアッセンブリに載置する際に、バルブアッセンブリの切り欠き円柱部を規制部内に案内し、吐出部材の姿勢が安定しやすい。
さらに、平面規制部の内面が傾斜している場合は、吐出部材をバルブアッセンブリに装着する際に、傾斜部がバルブアッセンブリの平面部に強く当接されて変形し、円筒規制部と共に切り欠き円柱部に強固に嵌合され、吐出操作時のがたつきがなくなる。
前記装着部の下部が、軸方向に延びる複数本のスリットにより分割されている場合は、装着部の下部が弾力的に広がりやすい。そのため係合突起が環状段部の外周と摺動するとき、スムーズに摺動しガイド性が高い。
前記操作部の左右に、バルブアッセンブリとの装着時に操作部を保護する側壁が設けられており、それらの側壁の下端がバルブアッセンブリの天面部と当接する場合は、装着時に側壁と係合突起とで切り欠き円柱部と環状段部を上下から挟み付けるので、吐出部材が安定する。さらに、バルブアッセンブリの天面部に凹部が設けられており、前記凹部と当接する突起が側壁の下端に設けられている場合は、吐出容器に対する回転が防止され、ステムに負荷がかからない。
前記係合突起が環状段部の上面と仮係合している仮装着状態で、前記規制部の下部の内面が切り欠き円柱部の外周面と当接する場合は、仮装着状態で規制部と切り欠き円柱部による位置決め機能が発揮される。そのため仮装着から装着までの移行がスムーズである。
本発明の吐出部材の一実施形態を吐出容器と共に示す縦断面図である。 図1の吐出部材の容器本体への仮装着の状態を示す縦断面図である。 図3Aおよび図3Bは吐出部材の装着状態を示す平面断面図および縦断面図である。 図4Aは吐出部材の平面図、図4Bは吐出部材の一部切り欠き正面図である。 図3BのV-V線断面図である。 吐出部材を容器本体に装着する前の斜視図である。 図7Aおよび図7Bは吐出部材の他の実施形態の装着状態を示す平面断面図および縦断面図である。 図8Aは吐出部材のさらに他の実施形態を示す縦断面図、図8Bはその吐出部材の容器本体への仮装着の状態を示す縦断面図である。 図9Aは吐出部材のさらに他の実施形態を示す縦断面図、図9Bはその吐出部材の容器本体への装着状態を示す縦断面図である。 図10Aは吐出部材のさらに他の実施形態を示す縦断面図、図10Bはその吐出部材の容器本体への装着状態を示す縦断面図である。
図1は組み立て前の吐出装置10を示している。この吐出装置10は、吐出容器11と、その上部に装着される吐出部材12とからなる。吐出容器11は、略円筒状の容器本体15と、その上端開口に取り付けられ、開口を閉じるバルブアッセンブリ16とからなる。容器本体15内には2つのパウチPが収容され、バルブアッセンブリ16はそれぞれのパウチPと連通する2個のバルブ17を有する。上記の吐出装置10は、2個のパウチPに異なる原液を充填し、容器本体15とパウチPの間に加圧剤を充填して2液式のエアゾール製品として用いられる(図5参照)。
容器本体15は円筒状の胴部20と、その下端を塞ぐ底部(図示省略)と、胴部上端の肩部21と、肩部から立ち上がる首部22と、首部上端のフランジ23とから一体に成形されている。フランジ23の上面および下面は平坦で、首部22の内周面は滑らかな円筒面としている。容器本体15は合成樹脂のブロー成形品などを採用しうる。なお、容器本体15はアルミニウム、ブリキなどの金属製であってもよく、この場合、首部の上端にビード部が設けられている(図7A参照)。胴部20と底部を別部品で製造して結合してもよい。
バルブアッセンブリ16は、容器本体15の首部22に取り付けられるバルブホルダー25と、そのバルブホルダーに保持される2個のバルブ17と、それらのバルブ17をバルブホルダー25に固定するマウンティングカバー26とからなる。このバルブアッセンブリ16は、図2および図6に示すように、2本のステム28が突出している天面部29と、その天面部の周囲から下方に延び、軸心と平行の平面部30により一部が切り欠かれた円柱状を呈する切り欠き円柱部31と、その切り欠き円柱部31の下端から半径方向に広がる環状段部32とを備えた外観形状を有する。切り欠き円柱部31の外周面のうち、平面部30以外は円筒部33である。
平面部30は内容物を充填するときの位置決めの基準とされるが、本発明では平面部30を吐出部材12とバルブアッセンブリ16の2本のステム28との位置合わせにも利用する。環状段部32の外周面は円筒状であり、その下端は後述するように、マウンティングカバー26を容器本体15のフランジ23の下面にクリンチしたクリンチ部34とされている。
前記バルブホルダー25は、図1、図5に示すように、容器本体15の首部22内に嵌合される下筒部35と、首部22の上端に係合されるフランジ36と、そのフランジ36より上側の部分で容器本体15から突出する上筒部37と、バルブ17を収容する筒状のバルブ保持部39とを有する。上筒部37は略円筒状で、前面に平坦部が設けられ、全体として切り欠き円柱状を呈する。バルブアッセンブリ16はこのバルブホルダー25を薄い金属板製のマウンティングカバー26で覆ったものであり、そのためバルブホルダー25の外観と前述のバルブアッセンブリ16の外観とは略同一となる。
マウンティングカバー26はバルブホルダー25の上筒部37の上面に当接する天板26a(天面部29に相当)と、その周縁から下方に延び、バルブホルダー25の上筒部37の周囲を覆う側面部26b(平面部30、円筒部33に相当)とを有する。さらに側面部26bの下端から拡がってバルブホルダー25のフランジ36の上面を覆う環状の部位26c(環状段部32に相当)と、バルブホルダー25のフランジ36および容器本体15のフランジ23の外周面に当接する外周部26dとを備えている。そして外周部26dの下端から下の内側に折り曲げられた下の部位は容器本体15のフランジ23の下面に係合するクリンチ部34である。天板26aにはステム28を通す2個の孔が形成されている。
したがってマウンティングカバー26は、バルブホルダー25のフランジ36の上面を覆う環状の部位26cと、容器本体15のフランジ23の下面と当接するクリンチ部34とで、上下から両方のフランジ23、36を挟圧している。それによりマウンティングカバー26は、容器本体15内の内圧に抗してバルブホルダー25と2個のバルブ17を容器本体15に一体化して固定することができる。なおクリンチ部34は、吐出部材12を装着するために利用される。
それぞれのバルブ17は図5に示すように、筒状のハウジング17a、そのハウジング内に上下動自在に収容されるステム28、ステムを上向きに付勢するバネ17b、ステムラバー17c、個々のバルブ用のマウンティングカップ17d、Oリング17eなどからなる公知の構造を有する。ステム28は、マウンティングカバー26の天板26aを貫通して突出している。
図1および図4Bに示すように、吐出部材12はバルブアッセンブリ16の外周に装着される装着部40と、その装着部の上部にヒンジ41を介して連結される操作部42とからなる。装着部40、ヒンジ41および操作部42の全体、すなわち吐出部材12の全体は、合成樹脂によって一体に成形することができる。ただし部分ごとに形成して互いに結合することによっても製造することもできる。ヒンジ41は湾曲ないし屈曲することができる、いわゆる樹脂ヒンジを採用している。したがって操作部42を押し込んでステム28を押し下げ、離してバネ17bの付勢力で上昇させることができ、それにより2個のバルブ17を同時に開閉操作することができる。
装着部40の内面で、下端からいくらか上の部位に、円周方向に延びる係合突起(嵌合突起)43が形成されている。この実施形態では、係合突起43の断面形状は上面が内向きに下がり、下面が内向きに上がる三角形ないし台形の形態を有する。ただし半円形など、他の形態であってもよい。装着部40のうち、係合突起43より下方(嵌合案内筒部40a)は、図2のように係合突起43をバルブアッセンブリ16の環状段部32の上面に係合させたとき、環状段部32の外周に嵌合するように内面が円筒面にされている。図2のように、係合突起43を環状段部32の上面に係合させ、嵌合案内筒部40aの内面を環状突起32の外周面に嵌合させた状態が「仮装着」である。
装着部40の内面の上部には、内向きに突出する複数枚の規制リブ44が形成されている。規制リブ44はそれぞれ平板状で、図3Aに示すように、バルブアッセンブリ16の切り欠き円柱部31と嵌合するように配列しており、バルアッセンブリ16の平面部30に当接する平面規制リブ44aと、円筒部33に当接する円筒規制リブ44bとからなる。それぞれの規制リブ44(44a、44b)はいずれも当接する面に対して直角に配列されており、吐出部材12をバルブアッセンブリ16に装着したとき、規制リブ44の下端がバルブアッセンブリの環状段部32の上面に当接するようにしている。平面規制リブ44aは、回転規制をより確実にするために複数枚、とくに2~4枚設けるのが好ましい。円筒規制リブ44bは略半径方向に延びており、吐出部材12が傾かないように上下にガイドする作用を奏する。
規制リブ44の下端と前述の係合突起43の間隔は、図2のように吐出部材12をバルブアッセンブリ16に仮装着したとき、規制リブ44の下部の内面が切り欠き円柱部31の上部と嵌合できる寸法とするのが好ましい。さらに図3Bに示すように、吐出部材12をバルブアッセンブリ16に装着した状態で、すなわち係合突起43がクリンチ部34の下面に係合しているとき、規制リブ44a、44bの下端がバルブアッセンブリ16の天面部29に当接する寸法とするのが好ましい。これらの規制リブ44は、仮装着のとき、および最終的に装着したとき、吐出部材12とバルブアッセンブリ16の装着を密にし、傾いたりぐらついたりしないように案内し、保持する。さらに平面規制リブ44aは、バルブアッセンブリ16の平面部30と当接して、軸回りの位置、すなわち回転方向の位置を決める機能を奏する。
図1および図3Bに示すように、操作部42は、2本のステム28に嵌合されるステム装着部45と、ステム装着部の後部に突出する押し片46と、前方に突出する吐出ノズル47とを有する。また、図4Aおよび図4Bに示すように、装着部40の上端の左右からは、操作部42を保護するための一対の側壁48が立ち上がっている。側壁48は図4Bのように二重になっており、吐出部材12をバルブアッセンブリ16に装着したとき、内側の部分の下端がバルブアッセンブリ16の天面部29に当接する寸法にしている。
この実施形態では、円筒状の装着部40の外側に、空間を介して外壁49が設けられている。外壁49は容器本体11の肩部21を覆うと共に、途中に形成した段部49aによって吐出部材10全体を覆うオーバーキャップを装着させることができる。
つぎに上記のように構成される吐出部材12を吐出容器11に装着する手順を説明する。始めに吐出部材12は図1のように吐出容器11の上方に同心状に配置される。このとき、吐出部材12の前側(吐出ノズル側)がバルブアッセンブリ16の平面部30と同じ向きに合わせる。
ついで吐出部材12を下降させ、装着部40をバルブアッセンブリ16の切り欠き円柱部31の上端に被せる。それにより図2に示すように、嵌合案内筒部40aが環状段部32の外周に被さり、係合突起43が環状段部32の上面と係合して吐出部材12がバルブアッセンブリ16に仮装着される。そのため、吐出部材12は吐出容器11との同心性を維持し、傾かないようにバルブアッセンブリ16に仮装着することができる。このとき、規制リブ44が切り欠き円柱部31の外周面と当接するので、吐出部材12の回転方向の位置が正確に定まる。このときはまだステム装着部45はステム28に嵌合していない。
この状態で吐出部材12を下方に押しつける。それにより係合突起43が環状段部32の外周に乗り上げ、環状段部32の外周面を摺動して下降する。ついで位置合わせされた状態でステム装着部45がステム28の外周に嵌合する。そして最終的に、図3に示すように、係合突起43がクリンチ部34の下面に入り込み、下面と係合する。それにより吐出部材12の吐出容器11への装着が完了する。
装着後は嵌合案内筒部40aはフリーとなるが、規制リブ44(44a、44b)の内縁および下端がバルブアッセンブリ16の切り欠き円柱部31の側面および環状段部32の上面に当接すると共に、側壁48の下面が切り欠き円柱部16の上面に当接するので、吐出部材12は傾いたり回転したりすることなく、同心状を維持しながらしっかりとバルブアッセンブリ16に装着される。そのため、操作部を操作するときなど、外部から力が加わっても、ステム28に曲げなどの力がほとんど加わらず、破損が防止される。
以上、典型的な実施形態について説明したが、発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更してもよい。たとえば嵌合案内筒部40aに上下方向に延びるスリット(図1の想像線40b)を形成して、装着時に撓み易くしてもよい。スリット40bは、好ましくは複数本形成し、特に、吐出容器11の中心軸を挟んで対向する位置に一対形成することが好ましい。それにより吐出部材12を仮係合の状態から係合させる際に装着部40が略楕円形状に撓みやすくなり、割れることなく装着することができると共に、バルブアッセンブリ16の下部(クリンチ部34)との係合力が大きく低下することがない。そのため吐出部材12がしっかりとバルブアッセンブリ16と嵌合し(図3B参照)、吐出操作時のがたつきがなくなる。また、前記実施形態では、装着部40の上端に操作部42の左右を囲む側壁48を設けているが、側壁48を省略することもできる。
また、規制リブ44の下端を切り欠き円柱部31の上面に当接させているが、上面に当接させず、外周面(平面部30、円筒部33)と当接するだけでもよい。それらの場合でも、吐出部材12のバルブアッセンブリ16への装着時に、吐出部材12の傾きを充分に防止することができる。さらに吐出部材10の回転方向の位置決めをするため、マウンティングカバー26に形成した凹凸や孔と嵌合する突起を吐出部材12の天面の下面に形成し、それらを嵌合させるようにしてもよい。
前記実施形態では、吐出部材12の位置決めを行うため、装着部40の内面に平面部30と当接する板状の規制リブ44を設けているが、図7Aに示す吐出装置50のように、内面側に平面部30と当接する平面規制面51を設けたブロック状の規制部52とすることもできる。このような規制部52は、板状の規制リブに比して強度や剛性が高いので、外部からの回転力に対して回転防止作用が高く、位置決め機能も確実である。なお、円筒部33と当接する円筒規制面を有するブロック状ないし厚肉の規制部を設けることもできる。
前記実施形態では、吐出する内容物を充填する容器として合成樹脂製の容器本体15を採用しているが、図7Bに示す吐出装置55のように、金属製の容器本体56を採用することもできる。このような金属製の容器本体56は、プレス機械を用いてアルミニウムなどの円盤状の金属スラグからプレス加工などを行うことにより製造することができる。その場合、首部22上端に外向きのカーリング加工を行ってビード部57を形成するのが好ましい。ビード部57は、合成樹脂製の容器本体15のフランジ23と同様に、マウンティングカバー26の下端を内向きに折り曲げて係合させる段部として利用できる。
図7Bの吐出装置55では、吐出部材12の装着部40の係合突起43より下側の嵌合案内筒部58の内径を環状段部32の外径よりいくらか大きくしている。すなわち嵌合案内筒部58は、仮装着状態のときに吐出部材12の傾きを防止するものであるため、係合突起43より上の部位のように環状段部32の外周(マウンティングカバー26の外周部26d)と密に嵌合させる必要がない。そのため、嵌合案内筒部58の内面と外周部26dの外面との間に少し隙間を設けてもよい。それにより仮装着が容易であり、さらに仮装着状態から最終的な装着状態への移行が容易になる。
図8Aの吐出部材60は、平面規制リブ44aの内側下端と、円筒規制リブ44bの内側下端に傾斜部61a、61bを設けている。そのため、図8Bのように吐出部材60をバルブアッセンブリ16に載置するとき、傾斜部61a、61bがガイド作用を奏し、いずれの規制リブ44a、44bも内側下端がバルブアッセンブリ16の上端へ引っかからない。そのため、吐出部材60が傾かず、吐出部材60の姿勢が安定するので、装着しやすい。
さらに図8Aの実施形態では、側壁48の下端に、マウンティングカバー26の天板26aの凹部(図9Bの符号62参照)と当接する突起63を設けている。それにより吐出部材60をバルブアッセンブリ16に装着したとき、吐出部材60のぐらつきを少なくすることができ、回り止め作用を奏する。
図9Aの吐出部材64では、平面規制リブ44aの内側端縁65全体が、上端から下端にかけて、下にいくほど拡がるように傾斜している。円筒規制リブ44bについては、下端近辺に傾斜部61bが設けられ、他の部位はバルブアッセンブリ16の円筒部33と当接するように軸心と平行にしている。そのため、図9Bに示すように、吐出部材64をバルブアッセンブリ16に装着するとき、吐出部材64は平面規制リブ44aの傾斜している内側端縁65と円筒規制リブ44bの傾斜部61bでガイドされ、ついで平面規制リブ44aの傾斜している内側端縁65と円筒規制リブ44bの軸心と平行な内縁66とによってガイドされる。
さらに平面規制リブ44aの内側端縁65が、マウンティングカバー26の天板部29と平面部30が交わるコーナー部67に強く当接して変形し、がたつきが抑制される。なお、平面規制リブ44aは、リブの形態(所定の幅の板の形態)を有するので、部分的な強い当接に対し変形しやすい。
図10Aの吐出部材68では、平面規制リブ44aの内側端縁65のうち、中間部から上部にかけての範囲に下に向かって拡がる傾斜部69が設けられている。さらに下端にも傾斜部61aが形成されている。下端の傾斜部61aおよび中間部から上部にかけての傾斜部69を除く範囲では、バルブアッセンブリ16の平面部30と当接するように、軸心と平行な面70としている。なお、円筒規制リブ44bについては図8Aの吐出部材64と同様に、下端のみに下に向かって拡がる傾斜部61bを設けている。
このものは図9A、図9Bの吐出部材64と同様に、吐出部材68をバルブアッセンブリ16に仮装着するとき、下端の傾斜部61a、61bがガイド作用を奏するので、スムーズに嵌合させることができ、傾くことがない。さらに装着時には平面規制リブ44aの中間部から上部にかけての範囲の傾斜部69がバルブアッセンブリ16の天面部29と平面部30のコーナー部67と強く当接して変形するので、吐出部材68のぐらつきを少なくすることができ、外力が加えられても安定し、ぐらつかない。
10 吐出装置
11 吐出容器
12 吐出部材
15 容器本体
16 バルブアッセンブリ
P パウチ
17 バルブ
17a ハウジング
17b バネ
17c ステムラバー
17d (個々のバルブの)マウンティングカップ
17e Oリング
20 胴部
21 肩部
22 首部
23 フランジ
25 バルブホルダー
26 マウンティングカバー
26a 天板
26b 側面部
26c 環状の部位
26d 外周部
28 ステム
29 天面部
30 平面部
31 切り欠き円柱部
32 環状段部
33 円筒部
34 クリンチ部
35 下筒部
36 フランジ
37 上筒部
39 バルブ保持部
40 装着部
40a 嵌合案内筒部
40b スリット
41 ヒンジ
42 操作部
43 係合突起
44 規制リブ
44a 平面規制リブ
44b 円筒規制リブ
45 ステム装着部
46 押し片
47 吐出ノズル
48 側壁
49 外壁
49a 段部
50 吐出装置
51 平面規制面
52 規制部
55 吐出装置
56 容器本体
57 ビード部
58 嵌合案内筒部
60 吐出部材
61a、61b 傾斜部
62 凹部
63 突起
64 吐出部材
65 内側端縁
66 軸心と平行な内縁
67 コーナー部
68 吐出部材
69 中間部から上部にかけての傾斜部
70 軸心と平行な面

Claims (7)

  1. 2本のステムが突出している天面部、軸心と平行の平面部および軸心と同心の円筒部を有する切り欠き円柱部と、その切り欠き円柱部の下端から半径方向に広がる環状段部とを備えているバルブアッセンブリを有する2液吐出容器用の吐出部材であって、
    前記2本のステムに装着されるステム装着部と吐出ノズルとを有し、吐出操作するための操作部と、
    バルブアッセンブリに装着される筒状の装着部とを備えており、
    その装着部が、容器本体に取り付けたバルブアッセンブリの下端と係合し、バルブアッセンブリの環状段部の上面と仮係合する係合突起と、
    その係合突起から下方に延び、係合突起が前記環状段部の上面と仮係合するときに環状段部の外周面と嵌合する嵌合案内筒部と、
    前記切り欠き円柱部の外周面と当接する規制部と、
    前記規制部より上方で前記操作部と連結される連結部とを備え、
    前記規制部が、前記切り欠き円柱部の平面部と当接する平面規制部と、円筒部と当接する円筒規制部とを有する吐出部材。
  2. 前記規制部が周方向に複数個配列されており、吐出部材をバルブアッセンブリに装着したとき、規制部の下端が環状段部の上面と当接する請求項1記載の吐出部材。
  3. 前記規制部の下端に傾斜部が設けられている、請求項1または2に記載の吐出部材。
  4. 前記平面規制部の内面が傾斜している、請求項1~3のいずれかに記載の吐出部材。
  5. 前記操作部の左右に、操作部を保護する側壁が設けられており、それらの側壁の下端がバルブアッセンブリの天面部と当接する請求項1~4のいずれかに記載の吐出部材。
  6. 前記バルブアッセンブリの天面部に凹部が設けられており、前記凹部と当接する突起が側壁の下端に設けられている、請求項5記載の吐出部材。
  7. 前記係合突起が環状段部の上面と仮係合している仮装着状態で、前記規制部の下部の内面が切り欠き円柱部の外周面と当接する請求項1~6のいずれかに記載の吐出部材。
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