JP7044542B2 - 有機薄膜製造装置、蒸発源 - Google Patents

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本発明は、有機薄膜を形成する技術に関し、特に、有機薄膜を形成するための有機材料蒸気を生成する技術に関する。
有機薄膜に電流を流すと発光し、表示装置として適していることから、粉体の有機薄膜材料を蒸発させ、ガラス基板から成る成膜対象物の表面に、表示装置用の有機薄膜を形成する技術が用いられている。
近年では、大型のガラス基板に均一に有機薄膜を形成する技術が求められているが、粉体を容器に配置して容器を加熱し、有機薄膜材料の蒸気を生成する技術では、ガラス基板の大型化に伴って容器を大型化しても、粉体を均一に加熱することは困難であり、均一な蒸気を発生させることができなかった。
加熱された蒸発台上に粉体を少量ずつ落下させて蒸発させる有機薄膜形成方法もあるが、大型のガラス基板に成膜するために、落下させる粉体の量が多くなると蒸発台上で粉体が重なり合って均一に加熱されなくなり、均一な蒸気の発生が困難になる。
特開2009-84674号公報
本発明は上記従来技術の不都合を解決するために創作された発明であり、その課題は、多量の有機蒸着材料の粉体を均一に加熱することができる技術を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、成膜槽と、前記成膜槽に配置された蒸気放出装置と、前記蒸気放出装置に有機材料蒸気を供給する蒸発源と、を有し、前記蒸気放出装置から前記有機材料蒸気を放出させ、前記成膜槽の内部に配置された成膜対象物の表面に前記有機材料蒸気を到達させ、有機薄膜を形成する有機薄膜製造装置であって、前記蒸発源は、蒸発槽と、前記蒸発槽内に配置された落下孔から粉体の有機蒸着材料を落下させる材料供給装置と、前記蒸発槽内に配置され、前記落下孔から落下した前記有機蒸着材料が配置される蒸発面を有する蒸発台と、前記蒸発台を加熱する台用ヒータ装置と、を有し、前記蒸発台によって加熱された前記有機蒸着材料から有機蒸着材料蒸気が生成される蒸発源であり、前記蒸発源には、前記蒸発面の所定位置を回転中心にして前記蒸発台を回転させる台回転装置が設けられた有機薄膜製造装置である。
本発明は、前記蒸発面は、平面である有機薄膜製造装置である。
本発明は、前記蒸発面は、周辺が前記回転中心の場所よりも低いコーン形形状の側面である有機薄膜製造装置である。
本発明は、前記蒸発面は、周辺が前記回転中心の場所よりも高いすり鉢形形状の内周面である有機薄膜製造装置である。
本発明は、成膜槽と、前記成膜槽に配置された蒸気放出装置と、前記蒸気放出装置に有機材料蒸気を供給する蒸発源と、を有し、前記蒸気放出装置から前記有機材料蒸気を放出させ、前記成膜槽の内部に配置された成膜対象物の表面に前記有機材料蒸気を到達させ、有機薄膜を形成する有機薄膜製造装置であって、前記蒸発源は、蒸発槽と、前記蒸発槽内に配置された落下孔から粉体の有機蒸着材料を落下させる材料供給装置と、前記蒸発槽内に配置され、前記落下孔から落下した前記有機蒸着材料が配置される蒸発面を有する蒸発台と、前記蒸発台を加熱する加熱装置と、を有し、前記蒸発台によって加熱された前記有機蒸着材料から有機蒸着材料蒸気が生成される蒸発源であり、前記蒸発面の上には、前記蒸発面との間に隙間を開けて平坦化部材が配置され、前記蒸発台と前記平坦化部材とのいずれか一方又は両方が台回転装置によって相対的に回転されて、前記蒸発台と前記平坦化部材とが相対的に回転するようにされた有機薄膜製造装置である。
本発明は、前記有機蒸着材料には、母材と添加材とが含まれ、前記落下孔からは、前記母材の粉体と前記添加材の粉体とが落下される有機薄膜製造装置である。
本発明は、前記有機蒸着材料には、母材と添加材とが含まれ、前記落下孔は、前記母材の粉体を落下させる母材用落下孔と、前記添加材の粉体を落下させる添加材用落下孔とを有する有機薄膜製造装置である。
本発明は、蒸発槽と、前記蒸発槽内に配置された落下孔から粉体の有機蒸着材料を落下させる材料供給装置と、前記蒸発槽内に配置され、前記落下孔から落下した前記有機蒸着材料が配置される蒸発面を有する蒸発台と、前記蒸発台を加熱する加熱装置と、を有し、前記蒸発台によって加熱された前記有機蒸着材料から有機蒸着材料蒸気が生成される蒸発源であって、前記蒸発源には、前記蒸発面の所定位置を回転中心にして前記蒸発台を回転させる台回転装置が設けられた蒸発源である。
本発明は、前記蒸発面は平面である蒸発源である。
本発明は、前記蒸発面は、周辺が前記回転中心の場所よりも低いコーン形形状の側面である蒸発源である。
本発明は、前記蒸発面は、周辺が前記回転中心の場所よりも高いすり鉢形形状の内周面である蒸発源である。
本発明は、蒸発槽と、前記蒸発槽内に配置された落下孔から粉体の有機蒸着材料を落下させる材料供給装置と、前記蒸発槽内に配置され、前記落下孔から落下した前記有機蒸着材料が配置される蒸発面を有する蒸発台と、前記蒸発台を加熱する加熱装置と、を有し、前記蒸発台によって加熱された前記有機蒸着材料から有機蒸着材料蒸気が生成される蒸発源であって、前記蒸発面の上には、前記蒸発面との間に隙間を開けて平坦化部材が配置され、前記蒸発台と前記平坦化部材とのいずれか一方又は両方が台回転装置によって相対的に回転されて、前記蒸発台と前記平坦化部材とが相対的に回転するようにされた蒸発源である。
本発明は、前記有機蒸着材料には、母材と添加材とが含まれ、前記落下孔からは、前記母材の粉体と前記添加材の粉体とが落下される蒸発源である。
本発明は、前記有機蒸着材料には、母材と添加材とが含まれ、前記落下孔は、前記母材の粉体を落下させる母材用落下孔と、前記添加材の粉体を落下させる添加材用落下孔とを有する蒸発源である。
蒸発台に落下する有機蒸着材料の粉体を構成する粒子それぞれを蒸発台と接触させることができるので、各粒子は蒸発台からの熱伝導によって均一に加熱される。
(a)、(b):第一例の有機薄膜製造装置を説明するための図面 (a)、(b):第二例の有機薄膜製造装置を説明するための図面 (a)、(b):第三例の有機薄膜製造装置を説明するための図面 (a)、(b):第四例の有機薄膜製造装置を説明するための図面 (a)、(b):第五例の有機薄膜製造装置を説明するための図面
図1の符号21は、本発明の第一例の有機薄膜製造装置であり、成膜槽としての真空槽5と、蒸発源61と、蒸気輸送装置7と、蒸気放出装置29とを有している。
蒸発源61は、有機材料供給装置15aと蒸気生成装置101とを有しており、有機材料供給装置15aは真空槽5の内部に配置された材料容器11と、下端が真空槽5の内部に配置され、上部が真空槽5の外部に気密に導出された供給ロッド30とを有している。蒸気輸送装置7と蒸気放出装置29とは真空槽5の内部に配置されている。
真空槽5の外部にはモータ等のロッド回転装置23が配置されており、供給ロッド30の上端はロッド回転装置23に接続されている。ロッド回転装置23は制御装置43に取り付けられており、制御装置43から入力される制御信号によってロッド回転装置23が動作すると、供給ロッド30は中心軸線を中心として回転するようにされている。
蒸気生成装置101は蒸発槽13を有している。材料容器11の底面は中心が下方に位置する傾斜面に形成されており、底面の中心には管状の供給管45に形成されている。従って、材料容器11の底面は漏斗形形状にされている。
材料容器11は、上部が真空槽5の内部であって蒸発槽13の上部の位置に配置されている。供給管45は蒸発槽13の天井を通って蒸発槽13の内部に挿入されており、供給管45の下端の開口である落下孔20は蒸発槽13の内部に配置されている。
蒸発槽13の内部には、蒸発台141が配置されており、落下孔20は蒸発台141の上方に位置されている。
真空槽5の外部にはモータ等の台回転装置42が配置されている。蒸発台141の表面である蒸発面161は平坦に形成され、水平に配置されており、蒸発台141の下方には回転軸35が配置されている。回転軸35の上端は蒸発台141の裏面に固定されており、回転軸35の下部は真空槽5の外部に気密に導出され、台回転装置42に接続されている。
台回転装置42は制御装置43に接続されており、台回転装置42は制御装置43から入力される制御信号によって動作する。回転動作を開始すると、回転軸35は回転軸35の中心軸線を中心として蒸発台141と共に回転される。蒸発面161は水平に配置されており、蒸発面161は水平面内で回転する。
供給ロッド30の下部には螺旋33が形成されており、供給ロッド30の下部は、供給管45に挿入されている。
材料容器11の内部には、有機蒸着材料の微少な多数の粒子から成る粉体が材料容器11の上方から投入されており、投入された粉体の有機蒸着材料は材料容器11の傾斜された底面を滑落し、供給管45の内部に落下する。落下した粉体は供給管45に挿入された螺旋33によって落下が停止される。
その結果、材料容器11の内部に有機蒸着材料が蓄積される。図1(a)の符号31は材料容器11の内部に蓄積された有機蒸着材料を示している。
供給ロッド30の回転は制御装置43によって制御されており、回転数に応じた体積の粉体が落下孔20から落下するので、蒸発面161に落下する量は、制御装置43によって制御される。
落下孔20の鉛直下方の位置には蒸発面161の一部分が位置しており、有機蒸着材料31は、落下孔20から落下孔20の真下位置に向けて落下し、蒸発面161上に乗せられる。
図1(b)では、蒸発面161の落下孔20の真下位置の部分を、同じ符号20を付して示してある。
なお、第一例の有機薄膜製造装置21では、有機蒸着材料31は、有機薄膜の母材の粒子と発色の色を決定する添加剤の粒子とが混合された粉体である。
図1(b)の符号471は、蒸発面161の回転中心であり、この有機薄膜製造装置21の落下孔20及び後述する各有機薄膜製造装置22~25の落下孔20は、回転中心471~473の真上位置から離間した場所に配置されており、落下孔20から落下する有機蒸着材料は、回転中心471に近い場所であって、且つ回転中心471を含まない場所に配置される。各有機薄膜製造装置21~25の回転中心471~473は蒸発面161~163の所定の位置に配置されており、例えば、蒸発面161~163の中央位置に回転中心471~473を配置することができる。
有機蒸着材料31が落下孔20から落下する際には、蒸発台141は回転され、落下した有機蒸着材料の粉体は蒸発面161によって転がされるから、粉体同士は重ならずに広がるようになっている。また、落下孔20の真下位置には、表面が露出され、移動中の蒸発面161が到着しており、広がった各粉体は、それぞれ蒸発面161と直接接触して蒸発面161上に配置される。
真空槽5には、真空排気装置18が接続されており、このように蒸発面161に有機蒸着材料が配置される前に、真空排気装置18によって真空槽5の内部は真空排気され、真空槽5が真空排気されると蒸発槽13の内部も真空排気される。その結果、真空槽5の内部と蒸発槽13の内部とは真空雰囲気に置かれている。
蒸発台141の内部には台用ヒータ25が配置されており、蒸発槽13の周囲には補助用ヒータ17が配置されている。
真空槽5の外部には加熱電源が配置されており、加熱電源の動作によって台用ヒータ25と補助用ヒータ17とに電力が供給され、台用ヒータ25と補助用ヒータ17とは発熱する。
台用ヒータ25と補助用ヒータ17とが蒸発台141を加熱する加熱装置となり、蒸発面161上に落下した有機蒸着材料の粉体は加熱装置によって加熱される。蒸発槽13は補助用ヒータ17によって加熱されている。
蒸発台141と蒸発槽13は、有機蒸着材料の気体が凝集する温度よりも高い温度、つまり、有機蒸着材料の昇華温度又は液化した場合の有機蒸着材料の沸点よりも高い温度に昇温されている。
蒸発面161上に落下し、蒸発面161と接触した有機蒸着材料の粉体は蒸発面161からの輻射と熱伝導によって加熱され、その結果、均一に昇華し、蒸発する。粉体が重なっていた場合も蒸発面161の回転によって粉体の重なりは崩れるため、各粉体は蒸発面161と接触しやすく、均一に加熱される。
蒸発槽13には供給孔19が設けられており、供給孔19には蒸気輸送装置7が接続されている。
蒸気放出装置29は、放出容器4と、放出容器4の開口を塞ぐ放出板36と、放出板36に形成された放出孔39とを有している。蒸気輸送装置7は蒸気放出装置29の放出容器4に接続され、蒸発槽13の内部で生成された有機蒸着材料の気体は、蒸気輸送装置7を通って蒸気放出装置29に供給され、放出容器4から放出孔39を通って放出容器4の外部であって真空槽5の内部に放出される。
放出孔39から放出された有機蒸着材料の気体の進行方向には、ホルダ8が配置されており、ホルダ8の蒸気放出装置29に対面する位置には、成膜対象物3が配置されている。
放出孔39から放出された有機蒸着材料の気体は成膜対象物3の表面に到達し、到達した気体によって有機蒸着材料の薄膜が成長する。
ここでは、成膜対象物3は、蒸気放出装置29に対面する位置で静止されていたが、成膜対象物3は、蒸気放出装置29に対面する位置を通過するように構成されていてもよい。
薄膜が所定膜厚に形成された成膜対象物3は真空槽5の外部に搬出され、未成膜の成膜対象物3が真空槽5の内部に搬入され、薄膜が形成される。
なお、放出容器4と蒸気輸送装置7とには凝縮防止用ヒータ41が巻回されており、通電によって凝縮防止用ヒータ41が発熱すると、放出容器4と蒸気輸送装置7とは有機蒸着材料が析出しない温度に昇温される。
蒸気輸送装置7には三方弁28が設けられており、成膜対象物3に薄膜を形成しないときには、供給孔19から蒸気輸送装置7に流入した有機蒸着材料の気体を蒸気放出装置29に供給せず、蒸気回収容器44に回収する。
上記の有機薄膜製造装置21の蒸気生成装置101は、水平配置された平面形形状の蒸発面161が設けられた蒸発台141を有していたが、図2(a)、(b)に示す第二例の有機薄膜製造装置22のように、蒸発源62の蒸気生成装置102は、回転中心472の位置が最も高く、周辺が回転中心472よりも低くなる「コーン形」形状の蒸発面162が設けられた蒸発台142を有していても良い。
この蒸気生成装置102では、蒸発面162上に落下した有機蒸着材料の粉体は、蒸発面162の傾斜と回転とによって、蒸発面162の周辺方向に転がりやすく、粉体の積層物が生成されにくくなっている。
また、図3(a)、(b)に示す第三例の有機薄膜製造装置23のように、蒸発源63の蒸気生成装置103は、回転中心473の位置が最も低く、周辺が回転中心473よりも高い「すり鉢形」形状の蒸発面163が設けられた蒸発台143を有していてもよい。
この蒸気生成装置23では、蒸発面163上に落下した有機蒸着材料の粉体は、蒸発面163の傾斜によって、蒸発面163の回転中心473方向に転がりやすく、特に、粉体又は粉体の熔融物が蒸発面163上から落下しないようになっている。
以上説明した有機薄膜製造装置21~23では、材料容器11に配置された有機蒸着材料31は、有機薄膜の母材となる母材化合物と、放射光の色を決定する添加化合物とが混合されているが、図4(a)、(b)に示す第四例の有機薄膜製造装置24の蒸着源64のように、蒸気生成装置104に、母材を配置する母材容器111と添加材を配置する添加材容器112とを有する有機材料供給装置15bを設け、供給ロッド301、302に接続されたロッド回転装置23、24を動作させ、供給ロッド301、302と共に螺旋331、332を回転させる。母材容器111の供給管451の開口を母材落下孔221として母材落下孔221から蒸発面161に母材の有機蒸着材料321を落下させ、添加材容器112の供給管452の開口を添加材用落下孔222として添加材用落下孔222から添加材の有機蒸着材料322を蒸発面161に落下させるようにすることができる。
この場合、母材落下孔221と添加材用落下孔222とは回転中心471の真上位置から離間した場所に配置されており、回転中心471よりも周辺に近い位置に母材と添加材とは落下し、母材と添加材とは加熱装置によって加熱された蒸発台141からの熱伝導によって加熱され、有機化合物の蒸気が生成され、蒸発槽13の内部で混合されて母材の蒸気と添加剤の蒸気とから成る有機蒸着材料の蒸気が生成される。
従って、母材落下孔221と添加材用落下孔222とによって蒸発台141に有機蒸着材料を供給する落下孔21が構成されており、この例でも、台用ヒータ25と補助用ヒータ17とが、蒸発台141を加熱して有機蒸着材料の蒸気を発生させる加熱装置になっている。
蒸発槽13の内部で混合された母材の蒸気と添加材の蒸気とは、供給孔19から蒸気放出装置29に供給され、有機蒸着材料の薄膜が形成される。
次に、図5の第五例の有機薄膜製造装置25では、蒸発源65の蒸気生成装置105は回転軸35とは別個に回転される副回転軸48を有している。
副回転軸48の中心軸線は、回転軸35の中心軸線と一致するように配置されており、副回転軸48の蒸発台141の上方に突き出された部分には、平坦化部材46が取り付けられている。
副回転軸48は台回転装置42に取り付けられており、副回転軸48と蒸発台141とは、同一の中心軸線を回転軸線として相対的に回転するようにされており、蒸発台141と副回転軸48とのうち、いずれか一方が静止し、他方が回転するようにされていてもよいし、相対的に回転する限り、両方が同方向又は逆方向に回転してもよい。この例では、平坦化部材46は、副回転軸48の回転によって副回転軸48と同じ方向であって同じ回転速度で回転するようにされている。
平坦化部材46は棒形状にされ、互いに非接触にされた状態で平坦化部材46は蒸発面161上で水平に横設されており、平坦化部材46と蒸発面161との間には、有機蒸着材料31の粉体の大きさよりも大きな隙間が形成されている。
蒸発面161上に有機蒸着材料の粉体が配置され、平坦化部材46と蒸発台141とが相対的に回転すると蒸発面161上の有機蒸着材料は回転移動し、有機蒸着材料のうち、蒸発台141上で山となった部分が平坦化部材46とが接触し、有機蒸着材料の山が崩される。
このように、蒸発面161上に有機蒸着材料の山ができる場合には、有機蒸着材料の粒子が重なって配置されており重なった粒子は平坦化部材46と接触して粉体の山が崩され、重なっていた粉体中の粒子が蒸発面161と接触する。
従って、短時間で多量の粉体を落下孔20から供給することができるので、蒸気の生成速度が大きくなり、大型の成膜対象物3に薄膜を形成することができる。「コーン形」形状の蒸発面162が設けられた蒸発台142や「すり鉢形」形状の蒸発面163が設けられた蒸発台143に、蒸発面162、163と非接触に平坦化部材46を設け、相対回転させてもよい。
なお、図1~5中で、符号37は膜厚センサであり、膜厚測定装置38によって有機薄膜の膜厚が測定され、三方弁28が制御される。
1~25……有機薄膜製造装置
5……真空槽
1~65……蒸発源
46……平坦化部材
13……蒸発槽
141~143……蒸発台
161~163……蒸発面
221……母材落下孔
222……添加材用落下孔
29……蒸気放出装置
31、321、322……有機蒸着材料
42……台回転装置
471~473……回転中心

Claims (14)

  1. 成膜槽と、
    前記成膜槽に配置された蒸気放出装置と、
    前記蒸気放出装置に有機材料蒸気を供給する蒸発源と、を有し、
    前記蒸気放出装置から前記有機材料蒸気を放出させ、前記成膜槽の内部に配置された成膜対象物の表面に前記有機材料蒸気を到達させ、有機薄膜を形成する有機薄膜製造装置であって、
    前記蒸発源は、
    蒸発槽と、
    前記蒸発槽内に配置された落下孔を下端に有する供給管が形成された漏斗形状の底面を有する材料容器と、前記供給管に挿入されるとともに前記供給管に挿入される部位に螺旋が形成された供給ロッドとを有し、前記供給ロッドの軸まわりの回転により前記落下孔から粉体の有機蒸着材料を落下させる材料供給装置と、
    前記蒸発槽内に配置され、前記落下孔から落下した前記有機蒸着材料が配置される蒸発面を有する蒸発台と、
    前記蒸発台を加熱する台用ヒータ装置と、を有し、
    前記蒸発台によって加熱された前記有機蒸着材料から有機蒸着材料蒸気が生成される蒸発源であり、
    前記蒸発源には、前記蒸発面の所定位置を回転中心にして前記蒸発台を回転させる台回転装置が設けられ、前記回転中心の真上位置から水平方向に離間した場所に前記落下孔が配置された有機薄膜製造装置。
  2. 前記蒸発面は、平面である請求項1記載の有機薄膜製造装置。
  3. 前記蒸発面は、周辺が前記回転中心の場所よりも低いコーン形形状の側面である請求項1記載の有機薄膜製造装置。
  4. 前記蒸発面は、周辺が前記回転中心の場所よりも高いすり鉢形形状の内周面である請求項1記載の有機薄膜製造装置。
  5. 成膜槽と、
    前記成膜槽に配置された蒸気放出装置と、
    前記蒸気放出装置に有機材料蒸気を供給する蒸発源と、を有し、
    前記蒸気放出装置から前記有機材料蒸気を放出させ、前記成膜槽の内部に配置された成膜対象物の表面に前記有機材料蒸気を到達させ、有機薄膜を形成する有機薄膜製造装置であって、
    前記蒸発源は、蒸発槽と、
    前記蒸発槽内に配置された落下孔から粉体の有機蒸着材料を落下させる材料供給装置と、
    前記蒸発槽内に配置され、前記落下孔から落下した前記有機蒸着材料が配置される蒸発面を有する蒸発台と、
    前記蒸発台を加熱する加熱装置と、を有し、
    前記蒸発台によって加熱された前記有機蒸着材料から有機蒸着材料蒸気が生成される蒸発源であり、
    前記蒸発面の上には、前記蒸発面との間に隙間を開けて平坦化部材が配置され、
    前記蒸発台と前記平坦化部材とのいずれか一方又は両方が台回転装置によって相対的に回転されて、前記蒸発台と前記平坦化部材とが相対的に回転するようにされた有機薄膜製造装置。
  6. 前記有機蒸着材料には、母材と添加材とが含まれ、
    前記落下孔からは、前記母材の粉体と前記添加材の粉体とが落下される請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の有機薄膜製造装置。
  7. 前記有機蒸着材料には、母材と添加材とが含まれ、
    前記落下孔は、前記母材の粉体を落下させる母材用落下孔と、前記添加材の粉体を落下させる添加材用落下孔とを有する請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の有機薄膜製造装置。
  8. 蒸発槽と、
    前記蒸発槽内に配置された落下孔を下端に有する供給管が形成された漏斗形状の底面を有する材料容器と、前記供給管に挿入されるとともに前記供給管に挿入される部位に螺旋が形成された供給ロッドとを有し、前記供給ロッドの軸まわりの回転により前記落下孔から粉体の有機蒸着材料を落下させる材料供給装置と、
    前記蒸発槽内に配置され、前記落下孔から落下した前記有機蒸着材料が配置される蒸発面を有する蒸発台と、
    前記蒸発台を加熱する加熱装置と、を有し、
    前記蒸発台によって加熱された前記有機蒸着材料から有機蒸着材料蒸気が生成される蒸発源であって、
    前記蒸発源には、前記蒸発面の所定位置を回転中心にして前記蒸発台を回転させる台回転装置が設けられ、前記回転中心の真上位置から水平方向に離間した場所に前記落下孔が配置された蒸発源。
  9. 前記蒸発面は平面である請求項8記載の蒸発源。
  10. 前記蒸発面は、周辺が前記回転中心の場所よりも低いコーン形形状の側面である請求項8記載の蒸発源。
  11. 前記蒸発面は、周辺が前記回転中心の場所よりも高いすり鉢形形状の内周面である請求
    項8記載の蒸発源。
  12. 蒸発槽と、
    前記蒸発槽内に配置された落下孔から粉体の有機蒸着材料を落下させる材料供給装置と、
    前記蒸発槽内に配置され、前記落下孔から落下した前記有機蒸着材料が配置される蒸発面を有する蒸発台と、
    前記蒸発台を加熱する加熱装置と、を有し、
    前記蒸発台によって加熱された前記有機蒸着材料から有機蒸着材料蒸気が生成される蒸発源であって、
    前記蒸発面の上には、前記蒸発面との間に隙間を開けて平坦化部材が配置され、
    前記蒸発台と前記平坦化部材とのいずれか一方又は両方が台回転装置によって相対的に回転されて、前記蒸発台と前記平坦化部材とが相対的に回転するようにされた蒸発源。
  13. 前記有機蒸着材料には、母材と添加材とが含まれ、
    前記落下孔からは、前記母材の粉体と前記添加材の粉体とが落下される請求項8乃至請求項12のいずれか1項記載の蒸発源。
  14. 前記有機蒸着材料には、母材と添加材とが含まれ、
    前記落下孔は、前記母材の粉体を落下させる母材用落下孔と、前記添加材の粉体を落下させる添加材用落下孔とを有する請求項8乃至請求項12のいずれか1項記載の蒸発源。
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