JP7043627B6 - 厚さプロファイルを備える毛案内要素を有する毛切断ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、更に、シェービングユニットにおける使用のための毛切断ユニットに関し、毛切断ユニットは、部切断部材と、第1の回転方向及び第1の回転方向とは反対の第2の回転方向において回転軸について外部切断部材に対して回転可能な内部切断部材とを含む。外部切断部材は、少なくとも、第1の切断エッジを含む第1の毛切断要素と、第2の切断エッジを含む第2の毛切断要素とを含み、回転軸に対する半径方向に対して垂直に延びる第1及び第2の毛切断要素の共通の断面において、第1及び第2の毛切断要素の第1及び第2の切断エッジは、回転軸に対して垂直な仮想平面内に位置する。外部切断部材は、使用中にユーザの皮膚と接触する外面と、使用中に毛切断ユニットの内部切断部材と接触する内面と、中心軸と、各毛進入開口が外面から内面に延びる、複数の毛進入開口と、複数の毛進入開口の第1の毛進入開口と隣接する第2の毛進入開口との間に配置される毛案内要素とを有する。毛案内要素は、外面によって構成される外面セグメントと、内面によって構成される内面セグメントと、第1の毛進入開口を境界付ける第1の側面と、第2の毛進入開口を境界付ける第2の側面と、第1の側面が内面セグメントに接続する場所にある第1の切断エッジと、第2の側面が内面セグメントに接続する場所にある第2の切断エッジとを含む。中心軸に対する半径方向に対して垂直に延びる毛案内要素の断面において、内面セグメントは、中心軸に対して垂直な仮想平面内で第1及び第2の切断エッジの間に延びる。内部切断部材の第1の毛切断要素の第1の切断エッジは、第1の回転方向における内部切断部材の回転中に外部切断部材の毛案内要素の第1の切断エッジと協働するように構成され、内部切断部材の第2の毛切断要素の第2の切断エッジは、第2の回転方向における内部切断部材の回転中に外部切断部材の毛案内要素の前記第2の切断エッジと協働するように構成される。
本発明は、更に、シェービングヘッドであって、シェービングヘッドをシェービングデバイスの本体に解放可能に連結するように構成される連結部材を含む支持構造と、支持構造によって支持される本明細書で前述のような少なくとも1つの毛切断ユニットとを含む、シェービングヘッドに更に関する。
本発明は、更に、本明細書で前述のような少なくとも1つの毛切断ユニットと、毛切断ユニットを駆動するアクチュエータとを含み、アクチュエータは、内部切断部材が第1の回転方向において外部切断部材に対して回転するように、アクチュエータが毛切断ユニットを駆動させる、第1の動作状態において作動し、内部切断部材が第2の回転方向において外部切断部材に対して回転するように、アクチュエータが毛切断ユニットを駆動させる、第2の動作状態において作動する、ように構成され且つ配置される、シェービングデバイスに関する。
本発明は、更に、アクチュエータを収容する本体と、アクチュエータによって駆動されるために本体に解放可能に連結可能な本明細書で前述のようなシェービングヘッドとを含み、アクチュエータは、毛切断ユニットの内部切断部材が第1の回転方向において外部切断部材に対して回転するように、前記アクチュエータがシェービングヘッドを駆動させる、第1の動作状態において作動し、毛切断ユニットの内部切断部材が第2の回転方向において外部切断部材に対して回転するように、アクチュエータがシェービングヘッドを駆動させる、第2の動作状態において作動する、ように構成され且つ配置される、シェービングデバイスに関する。
回転型の電気シェービングデバイスは、よく知られている。そのようなシェービングデバイスは、通常、各々が、複数の毛進入開口を含む環状毛切断トラックを有する外部切断部材と、外部切断部材の環状毛切断トラックと協働するために環状構成に配置された複数の毛切断要素を有する内部切断部材とを含む、2つ又は3つの毛切断ユニットを有する。通常、そのようなシェービングデバイスは、各毛切断ユニットの内部切断部材を単一の回転方向においてのみ外部切断部材に対して回転させることができるように構成される。そのような構成において、内部切断部材の毛切断要素は、前記単一の回転方向における外部切断に対する内部切断部材の回転中に毛進入開口にある外部切断部材の環状毛切断トラックに設けられた対向切断エッジ(カウンタ切断エッジ)と協働するように配置された切断エッジを有する。
「技術分野」欄に記載した種類の毛切断ユニット及びシェービングデバイスは、特許文献1から知られている。この知られているシェービングデバイスのユーザは、外部切断部材に対する毛切断ユニットの内部切断部材の回転方向を選択することができる。第1の回転方向における内部切断部材の回転中、内部切断部材の第1の切断エッジは、外部切断部材の環状毛切断トラックに設けられた第1の切断エッジと共働する一方で、第1の回転方向とは反対の第2の回転方向における内部切断部材の回転中、内部切断部材の第2の切断エッジは、外部切断部材の環状毛切断トラックに設けられた第2の切断エッジと共働する。知られているシェービングデバイスでは、内部切断部材の第1及び第2の切断エッジのペアが、内部切断部材の複数の毛切断要素の各々の毛切断要素の上面の2つの対向するエッジに設けられ、前記上面は、使用中、外部切断部材の環状毛切断トラックの内面とすべり接触する。外部切断部材の環状毛切断トラックの第1及び第2の切断エッジのペアは、環状毛切断トラックの隣接する毛進入開口のペアのそれぞれの1つの間にそれぞれ配置される、環状毛切断トラックの複数の毛案内要素の各々の毛案内要素の内面セグメントの対向エッジに設けられ、前記内面セグメントは、環状毛切断トラックの内面によって構成される。内部切断部材の第1及び第2の切断エッジは、毛切断要素のウェッジ形状端部分に設けられる。第1の切断エッジを有するウェッジ形状端部分のウェッジ角は、第2の切断エッジを有するウェッジ形状端部分のウェッジ角よりも小さいので、内部切断部材の第1の切断エッジは、内部切断部材の第2の切断エッジよりも鋭利である。その結果、内部切断部材の第1の回転方向を選択するとき、知られているシェービングデバイスは、比較的高い毛切断効率を提供するが比較的低い皮膚快適性を提供する第1のモードで作動するが、内部切断部材の第2の回転方向を選択するとき、知られているシェービングデバイスはより低い毛切断効率を提供するがより高い皮膚快適性を提供する第2のモードで作動する。よって、ユーザは、シェービングデバイスの前記第1及び第2の動作モードのうちの好ましいものを選択するオプションを有する。しかしながら、この知られているシェービングデバイスの問題は、内部切断部材の第1及び第2の切断エッジの異なるウェッジ角にも拘わらず、第1及び第2の動作モードによって提供されるシェービング結果の差が比較的小さいことである。
特許文献2は、外部切断部材と、外部切断部材に対して単一の回転方向においてのみ回転させることができる内部切断部材とを備える、毛切断ユニットを開示している。外部切断部材は、ダムと呼ばれる毛案内要素によって分離された複数の毛進入開口を含む。ダムは、断面が非対称であり、回転方向に増加する厚さを有する、プロファイルを有する。
特許文献3は、外部切断部材と、外部切断部材に対して回転させることができる内部切断部材とを備える、毛切断ユニットを開示している。外部切断部材は、リブと呼ばれる毛案内要素によって分離された複数の毛進入開口を含む。リブの側壁表面の下端に形成された切断エッジは鋭角を有する。第1の実施形態では、各リブの2つの側壁表面は、平行で傾斜しているので、鋭角の切断エッジが、内部切断部材の回転方向とは反対方向に面する2つの側壁表面のうちの1つの側壁表面のみの下端に形成されている。第2の実施形態において、リブは、対称的な断面を有し、鋭角の切断エッジが、各リブの2つの側壁表面の各々の側壁表面の下端に形成されている。
本発明の目的は、第1及び第2の回転方向における内部切断部材の回転中に達成されるシェービング結果の間の差の増大、特に毛切断プロセスの近接性(closeness)と皮膚快適性との間の差の増大をもたらす、「本発明の分野」欄に記載される種類の毛切断ユニット、シェービングヘッド及びシェービングデバイスを提供することである。
前記目的を達成するために、本発明によれば、「技術分野」欄に記載のタイプの毛切断ユニットが、中心軸に対する半径方向に対して垂直に延びる外部切断部材の毛案内要素の断面において、毛案内要素は、第1の切断エッジと第2の切断エッジとの間の中間の交点において内面セグメントと交差し、毛案内要素の総断面積を第1の切断エッジを含む第1の断面積部分と第2の切断エッジを含む第2の断面積部分とに分割する、内面セグメントに対して垂直に延びる仮想中間軸を有し、総断面積は、第1の断面積部分と第2の断面積部分との合計であり、毛案内要素の第1の断面積部分は、毛案内要素の総断面積の48%以下であることによって特徴付けられる。
本発明の観点から、「切断エッジ(cutting edge)」という用語は、対向切断エッジと協働して毛を切断することを可能にする曲率半径を有するエッジ(縁)として解釈されるべきである。特に、切断エッジの曲率半径は、30マイクロメートル以下、より好ましくは、20マイクロメートル以下、最も好ましくは、15マイクロメートル以下である。本発明に従った毛切断ユニットは、外部切断部材の環状切断トラックの中心軸と実質的に一致する回転軸について相互に対向する第1及び第2の回転方向において外部切断部材に対して回転可能な内部切断部材を含む。特に、内部切断部材は、外部切断部材の中心軸についての内部切断部材の回転中に環状切断トラックの内面と滑り接触する、複数の毛切断要素を有する。特に、内部切断部材の毛切断要素は、第1の回転方向における内部切断部材の回転中に外部切断部材の毛案内要素の第1の切断エッジと協働するための第1の切断エッジと、第2の回転方向における内部切断部材の回転中に毛案内要素の第2の切断エッジと協働するための第2の切断エッジとを有する。毛切断要素と、外部切断部材の第1及び第2の切断エッジを含む毛案内要素の内面セグメントとの間の、内部切断部材の回転中の、適切な接触を可能にするために、内面セグメントは、毛案内要素の前記断面において見られるときに、中心軸に対して垂直な仮想平面内に延在する。
本発明によれば、毛案内要素の第1の断面積部分は、毛案内要素の総断面積の48%以下であるので、第1の切断エッジを含む第1の断面積部分は、第2の切断エッジを含む毛案内要素の第2の断面積部分の平均的な厚さよりも小さい、内面セグメントに対して垂直な方向に測定される平均的な厚さを有する。特に、第1の断面積部分の平均的な厚さは、第2の断面積部分の平均的な厚さの92.3%(48/52)以下である。その結果、毛案内要素によってユーザの皮膚に対して使用中に加えられる局所的な圧力の影響の下で、皮膚は、毛案内要素の第2の側面によって境界付けられる毛進入開口と比較してより大きい程度まで、毛案内要素の第1の側面によって境界付けられる毛進入開口に進入する。その結果、皮膚は、毛案内要素の第2の切断エッジよりも毛案内要素の第1の切断エッジにより近い。その結果、内部切断部材が第1の回転方向において回転させられ、毛切断が毛案内要素の第1の切断エッジで行われるとき、毛は皮膚に比較的近い位置で切断されるので、比較的滑らかで長持ちするシェービング結果が達成される。しかしながら、この第1の動作モードでは、第1の切断エッジに対して比較的近い皮膚の位置の故に、皮膚刺激のリスクは増大する。他方、内部切断部材が第2の回転方向に回転させられ、毛切断が毛案内部材の第2の切断エッジで行われるとき、毛は皮膚に余り近くない位置において切断されるので、余り滑らかでないシェービング結果が達成される。この第2の動作モードでは、第1の動作モードと比較して、皮膚刺激のリスクは比較的小さく、皮膚快適性のレベルは相当に増加する。よって、毛案内要素の第1及び第2の断面積部分の平均的な厚さの前記差は、シェービングプロセスの近接性(closeness)とシェービングデバイスの第1及び第2の動作モードにおける皮膚の快適性との間のバランスに相当な差をもたらし、よって、2つの極めて別個の動作モードの間で選択するオプションをユーザに提供する。
本発明に従った毛切断ユニットの好ましい実施形態において、第1の断面積部分は、総断面積の30%~45%である。この好ましい実施形態において、第1の断面積部分の平均的な厚さは、第2の断面積部分の平均的な厚さの42.9%(30/70)~81.8%(45/55)の間である。これらの比率は、内部切断部材が第1又は第2の回転方向のいずれかにおいて回転する、本発明に従った毛切断ユニットの使用から生じる、シェービングプロセスの近接性と皮膚の快適性との間のバランスにおける最適な差をもたらす。
本発明に従った毛切断ユニットの更なる実施形態では、毛案内要素が、複数の毛進入開口の隣接する毛進入開口の各ペアの間に配置される。この実施形態では、第1の切断エッジ及び第2の切断エッジを含み、本発明に従った第1の断面積部分及び第2の断面積部分を含む、毛案内要素が、外部切断部材の複数の毛進入開口の隣接する毛進入開口の各ペアの間に配置される。このようにして、毛案内要素の第1及び第2の切断エッジで達成される毛切断結果の間の差は、最大可能な範囲で説明されるようにされる。
本発明に従った毛切断ユニットの更なる実施形態では、毛案内要素の断面において、内面セグメントに対して垂直な方向において測定される前記毛案内要素の厚さが、仮想中間軸と第2の切断エッジとの間の最大厚さ位置で最大値を有し、厚さは、第1の切断エッジから最大厚さ位置に増大し、最大厚さ位置から第2の切断エッジに減少する。このようにして、本発明に従った毛案内要素の第1の断面積部分と総断面積との間の比が、毛案内要素の断面の単純な幾何学的形状によって達成される。更に、毛案内要素の第1及び第2の切断エッジでの毛進入開口への皮膚進入の程度の間で相当な差が達成される。毛案内要素の厚さは、第1の切断エッジから最大厚さ位置まで連続的に又は漸進的に増加してよく、最大厚さ位置から第2の切断エッジまで連続的又は漸進的に減少してよい。代替的に、毛案内要素の厚さは、第1又は第2の断面積部分の一部に亘って一定であってよい。
本発明に従った毛切断ユニットの更に好ましい実施形態において、毛案内要素は、中心軸からの第1の距離から第1の距離と異なる中心軸からの第2の距離までの任意の位置において半径方向に対して垂直な断面において第1の断面積部分及び第2の断面積部分を有する。この実施形態において、毛案内要素は、中心軸に対する半径方向に主延伸を備える細長い形状を有してよい。代替的に、毛案内要素は、半径方向において部分的に細長くてよい。この実施形態では、第1及び第2の距離の間の中心軸からの距離の範囲内で、半径方向に対して垂直な毛案内要素の任意の断面は、本発明に従った第1の断面積部分と総断面積との間の比を有する。これは、毛案内要素の第1及び第2の切断エッジで達成される毛切断結果の間の差が、中心軸からの全範囲の距離に亘って説明されるようになることを可能にする。特に、前記距離の範囲は、内部切断部材の協働する切断エッジの半径方向延伸に対応してよい。
本発明に従った毛切断ユニットの一層更なる好ましい実施形態では、中心軸から第1及び第2の距離にある位置において、毛案内要素の総断面積は、第1及び第2の距離の間の中心軸からの第3の距離にある位置において毛案内要素の前記総断面積よりも大きい。この実施形態は、外部切断部材と協働する内部切断部材の切断エッジが、中心軸からの前記第1の距離から前記第2の距離まで前記中心軸に対して半径方向に延びるときに特に有利である。中心軸からの前記第1及び第2の距離に存在する、内部切断部材の切断エッジの端部分による皮膚損傷のリスクは、内部切断部材の回転中に比較的高い。中心軸からの前記第1及び第2の距離での毛案内要素のより大きな断面積は、前記第1及び第2の距離の間の毛案内要素の中央部分と比較してより大きな前記第1及び第2の距離での毛案内要素の平均的な厚さをもたらす。前記より大きな平均厚さは、中心軸からの前記第1及び第2の距離での毛入口開口内への皮膚の進入の程度を減少させ、それによって、回転する内部切断部材の切断エッジの端部分によって引き起こされるあらゆる潜在的な損傷の増大から皮膚を保護する。加えて、前記第1及び第2の距離での毛案内要素の前記より大きな平均的な厚さは、毛案内要素の剛性を増加させる。この実施形態において、毛案内要素の総断面積は、中心軸からの前記第1の距離から前記第2の距離まで連続的に又は漸進的に変化してよい。特に、毛案内要素の総断面積は、中心軸からの前記第1の距離に存在する最大値から前記第3の距離に存在する最小値まで連続的に又は漸進的に減少してよく、前記中心軸からの前記第3の距離に存在する前記最小値から前記第2の距離に存在する前記最大値まで連続的に又は漸進的に増大してよい。
本発明によれば、第1の回転方向における内部切断部材の回転中に外部切断部材の毛案内要素の第1の切断エッジと協働するように構成された内部切断部材の第1の切断エッジを含む第1の毛切断要素、及び第2の回転方向における内部切断部材の回転中に外部切断部材の毛案内要素の第2の切断エッジと協働するように構成された内部切断部材の第2の切断エッジを含む第2の毛切断要素は、各担持要素が端部分に、特に端部分の上面に、内部切断部材の第1及び第2の切断エッジのそれぞれ1つを担持する、2つの空間的に分離された担持要素によって具現されてよい。2つの空間的に分離された担持要素は、内部切断部材の基部に取り付けられてよく或いは一体的に形成されてよい。代替的に、第1及び第2の毛切断要素は、内部切断部材の基部に取り付けられるか或いは一体的に形成される共通の担持要素によって支持されてよい。内部切断部材の回転中に、内部切断部材の第1及び第2の毛切断要素と外部切断部材の第1及び第2の切断エッジを含む毛案内要素の内面セグメントとの間の適切な接触を可能にするために、第1及び第2の毛切断要素の第1及び第2の切断エッジは、回転軸に対する半径方向に対して垂直に延びる第1及び第2の毛切断要素の共通の断面において見られるときに、回転軸に対して垂直な仮想平面内に位置する。
本発明に従った毛切断ユニットの好ましい実施形態において、内部切断部材の第1及び第2の毛切断要素は、使用中に外部切断部材の内面と接触するための上面と、第1の毛切断要素の第1の切断エッジを介して上面に接続される第1の側面と、第2の毛切断要素の第2の切断エッジを介して上面に接続される第2の側面とを含む、担持要素に一体的に形成され、第1及び第2の毛切断要素の前記共通の断面において、上面は、回転軸に対して垂直な前記想定平面内に延びる。この実施形態において、内部切断部材の第1の及び第2の切断エッジは、前記担持要素の前記上面の対向するエッジに一体的に形成される。この実施形態において、第1の毛切断要素は、第1の切断要素を含む前記担持要素の第1の上方部分を構成してよく、第2の毛切断要素は、第2の切断要素を含む前記担持要素の第2の上方部分を構成してよい。前記担持要素は、内部切断部材の基部に取り付けられるか或いは一体的に形成されてよい。内部切断部材は、各担持要素が、その上面に第1及び第2の切断エッジを備える、複数のそのような担持要素を含んでよい。
本発明に従った毛切断ユニットの更なる実施形態では、第1及び第2の毛切断要素の前記共通の断面において、担持要素の第1の側面及び上面は、第1の毛切断要素の第1の切断エッジの場所で第1の切断エッジ角を囲み、担持要素の第2の側面及び上面は、第2の毛切断要素の第2の切断エッジの場所で第2の切断エッジ角を囲み、第1切断エッジ角は、第2の切断エッジ角よりも小さい。第1の切断エッジの第1の切断エッジ角は、第2の切断エッジの第2の切断エッジ角よりも小さいので、第1の回転方向及び第2の回転方向においてそれぞれ回転する内部切断部材を用いた毛切断ユニットの毛切断効率の間の差及び皮膚快適性の程度の差が更に増大する。何故ならば、一般的に、切断エッジの切断エッジ角が減少すると、前記切断エッジでの毛切断効率は増大するが、前記切断エッジでの皮膚快適性のレベルは減少するからである。
本発明に従った毛切断ユニットの更なる実施形態において、内部切断部材は、第1の毛切断要素の第1の切断エッジとの協働のために第1の回転方向において見られるときに担持要素の前に配置される毛収縮要素を更に含み、毛収縮要素は、端面を含み、端面は、担持要素から離れた端面の側に切断エッジを有し、毛収縮要素は、担持要素の第1の側面に沿って担持要素に対して移動可能に案内され、毛収縮要素は、外部切断部材の内面に向かってバネ力によって付勢される。そのような毛収縮要素は、そのようなものとして知られており、更に、内部切断部材の第1の切断エッジでの毛切断プロセスの近接性を増大させる。動作中、第1の切断エッジによって切断されるべき毛は、先ず、毛収縮要素の切断エッジによって把持され、第1の切断エッジに対する毛収縮要素の収縮によって部分的に皮膚から引き出される。その結果、部分的に引き出された毛は、引き続き、毛収縮要素を使用しない毛切断プロセスと比較して、皮膚により近い位置で第1の切断エッジによって切断される。その結果、毛収縮素子は、第1の回転方向及び第2の回転方向にそれぞれ回転する内部切断部材を用いた毛切断ユニットの毛切断プロセスの近接性の間の差を更に増大させる。
本発明によれば、「技術分野」欄に記載したタイプのシェービングヘッドは、シェービングヘッドにおいて使用される毛切断ユニットが、本明細書において前述したような本発明に従った毛切断ユニットであることによって特徴付けられる。連結部材は、支持構造の底壁の中央に配置されてよく、支持構造に配置される伝動ユニットを介して複数の毛切断ユニットを駆動するように構成された単一の中央に配置された駆動シャフトを収容してよい。シェービングヘッドをシェービングデバイスの本体に連結することによって、シェービングヘッドの単一の駆動シャフトは、本体に配置されたモータによって駆動される本体の単一の駆動シャフトに連結されてよい。
本発明によれば、少なくとも1つの毛切断ユニットを含む「技術分野」欄に記載したタイプのシェービングデバイスは、シェービングデバイスにおいて使用される毛切断ユニットが本発明に従った毛切断ユニットであることによって特徴付けられる。毛切断ユニットを駆動させるアクチュエータは、2つの反対の回転方向に選択的に作動することができる電気回転モータであってよい。
本発明によれば、シェービングヘッドを含む「技術分野」に記載したタイプのシェービングデバイスは、シェービングデバイスにおいて使用されるシェービングヘッドが本発明に従ったシェービングヘッドであることによって特徴付けられる。シェービングヘッドを駆動させるアクチュエータは、シェービングデバイスの本体に収容され、2つの反対の回転方向に選択的に作動することができる電気回転モータであってよい。シェービングヘッドが本体に連結されるとき、電気モータは、シェービングヘッドの毛切断ユニットの内部切断部材を第1の回転方向又は第2の回転方向に選択的に駆動させてよい。
本発明に従ったシェービングデバイスの好ましい実施形態は、第1又は第2の動作状態において作動するようアクチュエータを選択的に制御するように構成及び配置された制御ユニットを更に含む。制御ユニットは、ユーザ入力に基づいてアクチュエータの動作状態を制御してよい。そのような実施形態において、シェービングデバイスは、ユーザが第1及び第2の動作条件を選択することを可能にするユーザ入力部材を更に含んでよい。代替的に、制御ユニットは、例えば、センサ入力又はソフトウェアに基づいて、アクチュエータの動作状態を自動的に制御してよい。
次に、本発明のより良い理解のために並びに本発明がどのように実施されることがあるかをより明確に示すために、添付の図面をほんの一例として参照する。
本発明に従ったシェービングデバイスの実施形態を示している。 図1のシェービングデバイスに用いられる本発明に従ったシェービングヘッドの実施形態を示している。 図2のシェービングヘッドに用いられる本発明に従った毛切断ユニットの第1の実施形態を示している。 図3の毛切断ユニットに用いられる外部切断部材の単一の毛案内要素及び図3の毛切断ユニットに用いられる内部切断部材の単一の毛切断体の概略的な斜視図である。 外部切断部材の中心軸に対する半径方向に対して垂直に延びる図4の毛案内要素の断面図を概略的に示している。 内部切断部材が第1の回転方向に回転する状態で、内部切断部材の回転軸に対する半径方向に対して垂直に延びる図4の毛切断体の断面図を概略的に示している。 内部切断部材が第2の回転方向に回転する状態で、図6Aの断面を概略的に示している。 本発明に従った毛切断ユニットの第2の実施形態における毛切断体及び毛案内要素の断面を概略的に示している。 本発明に従った毛切断ユニットの第3の実施形態における毛切断体及び毛案内要素の断面を概略的に示している。
図1は、本発明に従ったシェービングデバイス1の実施形態を示している。シェービングデバイス1は、動作中にユーザの手によって保持されるように設計された本体3を含む。シェービングデバイス1は、本発明に従ったシェービングヘッド5を更に含む。シェービングヘッド5は、図2に詳細に示されており、支持構造7(support structure)と、支持構造7に解放可能に連結可能なシェービングユニット9とを含む。支持構造7は、中央に配置された連結部材11を含み、シェービングヘッド5は、連結部材11によって、本体3に解放可能に連結可能である。図1は、シェービングユニット9が支持構造7に連結され、シェービングヘッド5が本体3に連結された動作状態において、シェービングヘッド5を示している。図2は、シェービングヘッド5が本体3から解放され、シェービングユニット9が支持構造7から解放された状態において、シェービングヘッド5を示している。
シェービングヘッド5は、本発明に従った3つの毛切断ユニット13a、13b、13cを含む。シェービングヘッド5の動作状態において、毛切断ユニット13a、13b、13cは、シェービングユニット9の支持部材15(supporting member)によって支持されている。具体的には、毛切断ユニット13a、13b、13cは、シェービングユニット9の支持部材15に枢動的に取り付けられた3つの皮膚支持部材17a、17b、17cのそれぞれ1つによって支持され、それぞれが毛切断ユニット13a、13b、13cのそれぞれ1つを取り囲んでいる。図3は、関連する皮膚支持部材17aを含む、毛切断ユニット13aを詳細に示している。毛切断ユニット13b、13cは、毛切断ユニット13aと同一である。具体的には、図3は、毛切断ユニット13aを分解された状態で示している。毛切断ユニット13aは、部切断部材19と、内部切断部材21と、保持部材23とを含む。図2に示すように、毛切断ユニット13aの組立状態において、外部切断部材19は、皮膚支持部材17a内に配置され、内部切断部材21は、外部切断部材19内に配置され、外部切断部材19及び内部切断部材21は、スナップ接続25a、25bによって皮膚支持部材17aに解放可能に連結可能な保持部材23によって皮膚支持部材17a内の所定の位置に保持される。皮膚支持部材17aは、ヒンジ構造27a、27bによってシェービングユニット9の支持部材15に寸胴的に取り付けられる。
毛切断ユニット13a、13b、13cがそれらの組立状態にあるシェービングヘッド5の動作状態において、各内部切断部材21は、図3に示す回転軸29について外部切断部材19に対して回転可能である。シェービングデバイス1は、本体3に収容されたアクチュエータ31を含む。図1に示す実施形態において、アクチュエータ31は、概略的にのみ示す電気回転モータを含む。シェービングヘッド5の動作状態において、アクチュエータ31は、伝動ユニットを介して毛切断ユニット13a、13b、13cの内部切断部材21を外部切断部材19に対して回転させることができ、伝動ユニットは、本体3内に並びにシェービングヘッド5(図示せず)の支持構造7内に収容される伝動要素を含み、3つの内部切断部材19のそれぞれ1つに解放可能に連結されるために支持構造7内にそれぞれ配置される(図2に示す)3つの駆動スピンドル33a、33b、33cを更に含む。アクチュエータ31は、内部切断部材21が回転軸29についての第1の回転方向R1において外部切断部材19に対して回転するように、アクチュエータ31が毛切断ユニット13a、13b、13cを駆動させる、第1の動作状態において作動するように、並びに、内部切断部材21が第1の回転方向R1とは反対の回転軸29についての第2の回転方向R2において外部切断部材19に対して回転するように、アクチュエータ31が毛切断ユニット13a、13b、13cを駆動させる、第2の動作状態において作動するように、構成され且つ配置される。シェービングデバイス1は、図1に概略的に示す制御ユニット35を含み、第1の動作状態又は第2の動作状態において作動するようアクチュエータ31を選択的に制御するように、構成され且つ配置される。シェービングデバイス1は、図1に概略的に示すユーザ入力部材37を更に含み、ユーザが第1の動作状態及び第2の動作状態を選択することを可能にする。ユーザ入力部材37は、単純な制御ノブ又はタッチパネルであってよい。アクチュエータ31が電気回転モータを含むとき、制御ユニット35は、例えば、選択される動作状態に依存して2つの回転方向の1つにおいてモータを選択的に駆動させるように、回転モータの電源ユニットを制御してよい。
本発明に従ったシェービングデバイスは、代替的に、本発明に従った少なくとも1つの毛切断ユニットを支持する支持構造を有してよく、支持構造は、シェービングデバイスの本体に対して固定された位置に取り付けられることに留意のこと。更に、本体に解放可能に連結される本発明に従ったシェービングヘッドを有する本発明に従ったシェービングデバイスにおいて、シェービングヘッドの支持構造は、前述した中央に配置された連結部材11とは異なる連結部材を有してよい。例えば、支持構造は、前述のような支持部材15と類似の形状を有してよく、支持構造は、ヒンジ構造によって本体に解放可能に連結される。そのような実施形態では、動作状態において、シェービングデバイスの毛収集チャンバが、本体の上壁及び支持構造によって囲まれるのに対し、図2に示す実施形態では、毛収集チャンバ39が、シェービングヘッド5の動作状態において支持構造7及びシェービングユニット9によって囲まれる。
図1及び図3に示すように、部切断部材19は、外部切断部材19及び環状毛切断トラック41の中心軸43の周りに中心的に配置される環状毛切断トラック41を含む。毛切断ユニット13aの組立状態において、中心軸43は、回転軸29と実質的に一致する。環状毛切断トラック41は、使用中にユーザの皮膚と接触する(図1に見える)環状外面45を有する。環状毛切断トラック41は、使用中に毛切断ユニット13aの内部切断部材21と接触する(図3に見える)環状内面47を有する。環状毛切断トラック41は、複数の毛進入開口49を更に含み、各々の毛進入開口49は、環状外面45から環状内面47まで延びる。図3に示す外部切断部材19の実施形態において、毛進入開口49は、スロット形状であり、各々の毛進入開口49は、中心軸43に対して半径方向に主たる延伸方向を有する。環状毛切断トラック41の複数の毛進入開口49の隣接する毛進入開口49の各ペアの間には、毛案内要素51が配置される。図3に示す外部切断部材19の実施形態において、毛案内要素51は、ラメラ形状であり、各々の毛案内要素51は、中心軸43に対して半径方向に延びる主たる延伸方向を有する。
図3に示すように、内部切断部材21は、複数の毛切断体53を含む。毛切断体53は、内部切断部材21の基部55に環状に配列され且つ一体的に形成される。毛切断ユニット13aの組立状態において、毛切断体53は、外部切断部材19に対する内部切断部材21の回転中に、毛切断体53が環状毛切断トラック41の環状内面47と滑り接触するように、外部切断部材19の環状毛切断トラック41の環状内面47に沿って配置される。
図4は、毛切断ユニット13aの外部切断部材19の単一の毛案内要素51を、毛切断ユニット13aの内部切断部材21の単一の毛切断体53と共に、概略的な斜視図において示している。外部切断部材19の残余の毛案内要素51及び内部切断部材21の残余の毛切断体53は、図4に示す単一の毛案内要素51及び単一の毛切断体53に関して以下に記載するのと類似の特徴を有する。
図4において、参照番号49a及び49bは、環状毛切断トラック41の第1の毛進入開口及び隣接する第2の毛進入開口をそれぞれ示しており、毛案内要素51は、それらの間に配置される。図4に示すように、外部切断部材19の毛案内要素51は、環状毛切断トラック41の環状外面45によって構成される外面セグメント55と、環状毛切断トラック41の環状内面47によって構成される内面セグメント57とを含む。毛案内要素51は、更に、第1の毛進入開口49aを境界付ける第1の側面59と、第2の毛進入開口49bを境界付ける第2の側面61とを含む。第1の側面59が内面セグメント57に接続する場所で、毛案内要素51は、第1の切断エッジ63を含む。第2の側面61が内面セグメント57に接続する場所で、毛案内要素51は、第2の切断エッジ65を含む。毛案内要素51の第1及び第2の切断エッジ63、65は、以下に記載するように毛切断体53に設けられる対向切断エッジ(カウンタ切断エッジ)と協働して毛の切断を可能にするのに十分な程に鋭利である。好ましくは、毛案内要素51の第1及び第2の切断エッジ63、65は、30マイクロメートル以下、より好ましくは、20マイクロメートル以下、最も好ましくは、15マイクロメートル以下の曲率半径を有する。
図4に更に示すように、内部切断部材21の毛切断体53は、第1の切断エッジ69を含む第1の毛切断要素67と、第2の切断エッジ73を含む第2の毛切断要素71とを含む。毛切断体53の第1の切断エッジ69は、内部切断部材21が外部切断部材19に対して第1の回転方向R1において回転するときに、外部切断部材19の毛案内要素51の第1の切断エッジ63と協働するように配置される。毛切断体53の第2の切断エッジ73は、内部切断部材21が外部切断部材19に対して第2の回転方向R2において回転するときに、外部切断部材19の毛案内要素51の第2の切断エッジ65と協働するように配置される。毛切断体53の第1及び第2の切断エッジ69、73は、外部切断部材19の毛案内要素51に設けられた第1及び第2の切断エッジ63、65とそれぞれ協働して毛の切断を可能にするのに十分な程に鋭利である。好ましくは、毛切断体53の第1及び第2の切断エッジ69、73は、30マイクロメートル以下、より好ましくは、20マイクロメートル以下、最も好ましくは、15マイクロメートル以下の曲率半径を有する。
図5は、図4に示す毛案内要素51の断面図を示している。前記断面は、図4において参照番号75によって示されており、外部切断部材19の中心軸43に対する半径方向に対して垂直に延びる。前記断面において、毛案内要素51の内面セグメント57は、中心軸43に対して垂直に延びる仮想平面77において、毛案内要素51の第1及び第2の切断エッジ63、65の間に延在する。前記断面において、内部切断部材21の毛切断体53の第1及び第2の切断要素67、71の第1及び第2の切断エッジ69、73は、回転軸29についての内部切断部材21の回転中に、前記仮想平面77に平行に、内面セグメント57と滑り接触して移動する。更に、前記断面において、毛案内要素51は、内面セグメント57に対して垂直に延びる仮想中間軸79を有する。想像中間軸79は、毛案内要素51の第1及び第2の切断エッジ63、65の間の中間の交点81において内面セグメント57と交差する。換言すれば、図5に示すように、毛案内要素51の幅Wは、仮想中間軸79によって2つの等しい半体H及びHに分割される。よって、仮想中間軸79は、毛案内要素51の全断面積Aを、第1の切断エッジ63を含み、第1の切断エッジ63から仮想中間軸79まで延びる、第1の断面積部分Aと、第2の切断エッジ65を含み、第2の切断エッジ65から仮想中間軸79まで延びる、第2の断面積部分Aとに分割する。よって、総断面積Aは、第1の断面積部分Aと第2の断面積部分Aとの合計である。
本発明によれば、毛案内要素51の第1の断面積部分Aは、第2の断面積部分Aよりも小さい。具体的には、第1の断面積部分Aは、毛案内要素51の総断面積Aの48%以下である。その結果、内面セグメント57に対して垂直な方向において測定された第1の断面積部分Aの平均的な厚さは、図5で容易に分かるように、第2の断面積部分Aの平均的な厚さよりも小さい。具体的には、第1の断面積部分Aの平均的な厚さは、第2の断面積部分Aの平均的な厚さの92.3%(48/52)以下である。図6A及び図6Bを参照して、毛案内要素51の第1及び第2の断面積部分A及びAの間のこの平均的な厚さ比の技術的効果を以下に議論する。
図6A及び図6Bは、内部切断部材21の回転軸29に対する半径方向に対して垂直に延びる毛切断体53の断面を概略的に示している。図6A及び図6Bは、図5に示す毛案内要素51の断面と実質的に一致する、前記断面における外部切断部材19の多数の隣接する毛案内要素51も示している。毛切断体53の第1及び第2の毛切断要素67、71の共通断面を構成する図6A及び図6Bの断面において、第1及び第2の毛切断要素67、71の第1及び第2の切断エッジ69、73は、回転軸29に対して垂直に延びる仮想平面87内に位置している。仮想平面87は、図5に示す仮想平面77と実質的に一致する。その結果、毛切断体の第1及び第2の毛切断要素67、71は、回転軸29についての内部切断部材21の回転中に、毛案内要素51の内面セグメント57と滑り接触する。
図6A及び図6Bにおいて、毛案内要素51は、シェービングデバイス1の使用中にユーザの皮膚83と圧力接触する。前記圧力接触の結果、皮膚83は、毛案内要素51の間の毛入口開口49内に部分的に進入し、それによって、毛入口開口49内に皮膚膨出部85(皮膚バルジ)を形成する。図6Aは、アクチュエータ31の第1の動作状態を示しており、内部切断部材21は、回転軸29についての第1の回転方向R1において外部切断部材19に対して回転するように駆動される。図6Bは、アクチュエータ31の第2の動作状態を示しており、内部切断部材21は、第1の回転方向R1とは反対の第2の回転方向R2において回転するように駆動される。
図6Aに示すような第1の回転方向R1における内部切断部材21の回転中に、毛切断体53の第1の切断エッジ69は、毛案内要素51の第1の切断エッジ63と共働する。本明細書で前述したように、毛案内要素51の第1の断面積部分A1は、(図6Aにおいてt1によって概略的に示す)比較的小さな平均的な厚さを有するので、皮膚83は、毛案内要素51の第1の切断エッジ63の場所で毛進入開口49内に比較的大きな距離に亘って膨らむ(bulges)。その結果、毛進入開口49に進入する毛89は、毛切断体53の第1の切断エッジ69及び毛案内要素51の第1の切断エッジ63によって、皮膚83の表面に比較的近い位置において切断される。図6Bに示すような第2の回転方向R2における内部切断部材21の回転中に、毛切断体53の第2の切断エッジ73は、毛案内要素51の第2の切断エッジ65と共働する。本明細書で前述したように、毛案内要素51の第2の断面積部分A2は、(図6Bにおいてt2によって概略的に示す)比較的大きな平均的な厚さを有するので、皮膚83は、毛案内要素51の第2の切断エッジ65の場所で毛進入開口49内に比較的小さな距離に亘って膨らむ。その結果、毛進入開口49に進入する毛91は、毛切断体53の第2の切断エッジ73及び毛案内要素51の第2の切断エッジ65によって、(図6Aと比較して)皮膚83の表面に余り近くない位置において切断される。その結果、内部切断部材21が第1の回転方向R1において回転するアクチュエータ31の第1の動作状態では、比較的滑らかで長持ちするシェービング結果が達成されるが、回転する内部切断部材21の第1の切断エッジ69に比較的近い皮膚の位置の故に、皮膚刺激のリスクは増大する。反対に、内部切断部材21が第2の回転方向R2において回転するアクチュエータ31の第2の動作状態では、余り滑らかなシェービング結果は達成されないが、皮膚刺激のリスクは比較的低く、皮膚快適性のレベルは、第1の動作状態と比較して比較的高い。よって、第1及び第2の動作条件の間を選択することによって、すなわち、内部切断部材21の2つの対向する回転方向R1及びR2の間を選択することによって、ユーザは、比較的低い程度の皮膚快適性を伴う比較的滑らかで長持ちするシェービング結果と比較的高い程度の皮膚快適性を伴う余り滑らかでないシェービング結果との間を選択することができる。
好ましくは、各毛案内要素51の第1の断面積部分Aは、総断面積Aの30%~45%の間である。そのような好ましい実施態様において、第1及び第2の断面積部分A及びAの平均的な厚さの間の比t1/t2は、42.9%(30/70)~81.8%(45/55)の間である。この範囲の比t1/t2は、シェービング結果の近接度と皮膚の快適性との間のバランスに関して、第1及び第2の回転方向R1、R2の間の最適な差をもたらす。
図5の毛案内要素51の断面に示すように、毛案内要素51は、毛案内要素51の第2の切断エッジ65と仮想中間軸79との間にある内面セグメント57での最大厚さ位置93で、内面セグメント57に対して垂直な方向に測定された最大厚さtMAXを有する。この断面において、毛案内要素51の厚さは、第1の切断エッジ63から最大厚さ位置93まで着実に増加し、最大厚さ位置93から第2の切断エッジ65まで着実に減少する。このようにして、案内要素51の第1の断面積Aと総断面積Aとの間の比は、毛案内要素51の単純な断面幾何学的形状によって達成される。図5の実施形態は、第1の切断エッジ63から最大厚さ位置93及び最大厚さ位置93から第2の切断エッジ65までのそれぞれの毛案内要素51の厚さの多かれ少なかれ連続的な又は漸進的な増大及び減少を示すが、毛案内要素51は、本発明に従った比A/Aをもたらす代替的な厚さプロファイルを有してよい。厚さは、例えば、第1及び第2の断面積部分の部分に亘って一定であってよい。厚さは、例えば、徐々に増大又は減少する代わりに、段階的に増大又は減少してよい。
図4に更に示すように、毛案内要素51は、A/Aが、中心軸43からの第1の距離D1から第1の距離D1よりも大きい中心軸43からの第2の距離D2までの外部切断部材19の中心軸43に対する任意の半径方向位置において、本発明に従って48%以下である、断面を有する。このようにして、図6A及び図6Bを参照して記載したような内部切断部材21の第1及び第2の回転方向R1及びR2についての異なる毛切断結果が、中心軸43からの第1の距離D1から第2の距離D2まで毛案内要素51上の任意の半径方向位置において達成される。図4の実施形態において、第1の距離D1と第2の距離D2との間の距離の範囲は、内部切断部材21の第1及び第2の切断エッジ69及び73の半径方向の延伸に対応する。しかしながら、代替的な実施形態において、毛案内要素51は、A/Aが、中心軸43に対する半径方向の位置の限定的な範囲においてのみ、本発明に従って48%以下である、断面を有してよい。そのような代替的な実施形態において、毛案内要素は、他の半径方向位置において、A=A=0.5×Aである、断面を有してよい。
図4において、毛案内要素51は、中心軸43に対して半径方向に主延伸を備える細長い形状を有する一方で、内面セグメント57は、中心軸43に対して垂直な仮想平面内に延びる。代替的な実施形態において、毛案内要素51は、半径方向に対して斜めに延びてよく、或いは、例えば、V字形を有してよい。更なる代替的な実施形態において、毛案内要素51の内面セグメント57は、中心軸43を通じて延びる半径方向断面に見られるときに湾曲してよい。そのような実施態様において、内部切断部材21の第1及び第2の切断エッジ69、73は、対応する湾曲した形状を有する。
図4に容易に見ることができるように、中心軸43からの第1及び第2の距離D1及びD2の半径方向位置における毛案内要素51の総断面積Aは、第1及び第2の距離D1及びD2の間の中心軸43からの第3の距離D3での半径方向位置における毛案内要素51の総断面積Aよりも大きい。その結果、毛案内要素51の断面は、2つの半径方向端部分の間の中央部分における毛案内要素51の断面の平均的な厚さと比較して、その半径方向端部分において増大した平均的な厚さを有する。毛案内要素51の半径方向端部分の前記増加した平均的な厚さは、図4に示すような中心軸43からの第1及び第2の距離D1及びD2での内部切断部材21の第1及び第2の切断エッジ69、73の鋭利な半径方向端部分95との接触によって引き起こされることがある刺激及び損傷から皮膚を保護する。毛案内要素51の半径方向端部分の増大した平均的な厚さは、毛案内要素51の剛性も増大させる。具体的には、毛案内要素51の平均的な厚さは、2つの半径方向端部分の間の毛案内要素51の中央部分において更に減少させられてよい。図4に更に容易に見ることができるように、毛案内要素51の総断面積ATは、中心軸43からの第1の距離D1での最大値から、中心軸43からの第3の距離D3付近の毛案内要素51の中心領域におけるその最小値まで漸進的に変化し、中心軸43からの第3の距離D3付近の毛案内要素51の中心領域におけるその最小値から中心軸43からの第2の距離D2でのその最大値まで漸進的に変化する。
図6Aに更に示すように、内部切断部材21の毛切断体53の第1の毛切断要素67及び第2の毛切断要素71は、内部切断部材21の基部55と一体的に形成された担持要素97(carrying element)に一体的に形成されている。担持要素97は、上面99を含む。図6Aの断面において、上面99は、第1の切断エッジ69から第2の切断エッジ73まで仮想平面87内に延在する。外部切断部材19に対する回転軸29についての内部切断部材21の回転中に、上面99は、外部切断部材19の環状切断トラック41の環状内面47と滑り接触する、すなわち、毛案内部材51の内面セグメント57と滑り接触する。担持要素97は、第1の毛切断要素67の第1の切断エッジ69を介して上面99に接続する第1の側面101を更に含む。担持要素97は、第2の毛切断要素71の第2の切断エッジ73を介して上面99に接続する第2の側面103を更に含む。
よって、図6A及び図6Bの実施形態において、内部切断部材21の第1及び第2の切断エッジ69、73は、担持要素97の上面99の対向するエッジに一体的に形成されており、第1及び第2の毛切断素子67、71は、担持要素97の第1及び第2の上方部分によって形成されている。代替的な実施形態において、外部切断部材21の毛案内要素51の第1の切断エッジ63と協働するために内部切断部材21の第1の切断エッジを担持する第1の毛切断要素、及び毛案内要素51の第1の切断エッジ65と協働するために内部切断部材21の第2の切断エッジを担持する第2の毛切断要素は、各々が内部切断部材21の第1及び第2の切断エッジのそれぞれの1つを担持する、空間的に分離された担持要素によって形成されてよい。前記空間的に分離された担持要素は、内部切断部材21の基部55に取り付けられてよく、或いは一体的に形成されてよい。
図7は、本発明の毛切断ユニットの第2の実施形態について図6A及び図6Bの断面に類似する断面を概略的に示している。図7において、図6A及び図6Bに示す実施形態の構成に類似する第2の実施形態の構成は、類似の参照番号で示されている。以下では、第2の実施形態と図6A及び図6Bに示す実施形態との間の相違のみを記載する。
図7に示す本発明に従った毛切断ユニットの第2の実施形態の断面において、担持要素97の第1の側面101及び上面99は、内部切断部材21の第1の切断エッジ69の場所で第1の最先端角度α1を取り囲む。この断面において、担持要素97の第2の側面103及び上面99は、内部切断部材21の第2の切断エッジ73の場所で第2の切断エッジ角α2を取り囲む。第1の切断エッジ角α1は、第2の切断エッジ角α2よりも小さい。内部切断部材21の第1の切断エッジ69での比較的小さな切断エッジ角α1は、内部切断部材21が図7の右部分に例示するような第1の回転方向R1に回転しているときに、毛切断ユニットの切断効率を向上させる。比較的小さな切断エッジ角α1は、内部切断部材21が第1の回転方向R1に回転しているときに、皮膚刺激のレベルを増加させることもある。内部切断部材21の第2の切断エッジ73での比較的大きな切断エッジ角α2は、皮膚刺激のリスクを減少させ、それによって、内部切断部材21が図7の左部分に例示するような第2の回転方向R2に回転しているときに、毛切断ユニットの皮膚の快適性を向上させる。しかしながら、比較的大きな切断エッジ角α2は、内部切断部材21が第2の回転方向R2に回転しているときに、毛切断効率を低下させることもある。よって、異なる切断エッジ角α1、α2は、一般的に、毛切断効率の間の差と内部切断部材21の第1及び第2の回転方向R1及びR2についての皮膚快適性のレベルの間の差とを増大させる。
図8は、本発明に従った毛切断ユニットの第3の実施蹴板について図6A、図6B及び図7の断面に類似する断面を概略的に示している。図8において、図6A、図6B及び図7に示す実施形態の構成に類似する第3の実施形態の構成は、類似の参照番号で示されている。以下では、第3の実施形態と図7に示す実施形態との間の相違のみを記載する。
図7に示す第2の実施形態と同様に、図8に示す本発明に従った毛切断ユニットの第3の実施形態の断面において、担持要素97の第1の側面101及び上面99は、内部切断部材21の第1の切断エッジ69の場所で第1の切断エッジ角α1を取り囲み、担持要素97の第2の側面103及び上面99は、内部切断部材21の第2の切断エッジ73の場所で第2の切断エッジ角α2を取り囲み、第1の切断エッジ角α1は、第2の切断エッジ角α2よりも小さい。第3の実施形態において、内部切断部材21は、毛切断体53の第1の切断エッジ69と協働するために、第1の回転方向R1において見られるときに、各担持要素97の前に配置される、毛収縮要素105(hair-retention element)を更に含む。そのような毛収縮素子105の構造及び機能、並びにそのような毛収縮素子105を内部切断部材21に組み込む方法は、当業者に知られており、詳細は記載されない。例えば、類似の毛収縮又は毛引張(hair-pulling)要素を含む毛切断ユニットを詳細に記載する特許文献4を参照のこと。毛収縮要素105は、担持要素97から離れたその側に切断エッジ109を有する端面107を含む。毛収縮要素105は、担持要素97の第1の側面101に沿って担持要素97に対して移動可能に案内される。更に、毛収縮要素105は、バネ力によって、外部切断部材19の環状毛切断トラック41の環状内面47に向かって、すなわち、毛案内要素51の内面セグメント57に向かって付勢される。本明細書で前述したような毛収縮要素105の案内及び付勢を可能にする構造的な詳細は、特許文献4に記載されるものと類似してよい。
図8の右部分に例示するような第1の回転方向R1における内部切断部材21の回転中に、毛進入開口49に進入する毛89は、先ず、毛収縮要素105の切断エッジ109によって捕捉される。切断エッジ109は、毛89を部分的にのみ貫通し、その結果、担持要素97の更なる回転中に、皮膚83から特定の距離に亘って毛89を引き出す(extract)。図8の右部分において、毛収縮要素105は、皮膚83から毛89を引き出した後の収縮位置において示されているのに対し、図8の左部分は、毛を捕捉する前のその休止位置における毛収縮要素105を示している。引き続き、毛89は、担持要素97の第1の切断エッジ69と毛案内要素51の第1の切断エッジ63との間の協働によって切断される。毛89は、最初に、毛収縮要素105によって皮膚から引き出されたので、毛89は、切断された後に再び皮膚内に収縮する。その結果、毛89が切断される切断位置PCも、皮膚の表面に近いか或いは皮膚の表面より下でさえある位置に収縮するので、内部切断部材21の第1の切断エッジ69での切断プロセスの近接性が更に改良される。何故ならば、図8の左部分に例示するような第2の回転方向R2における内部切断部材21の回転中に、毛収縮要素105は、内部切断部材21の第2の切断エッジ73での毛切断プロセスに影響を及ぼさず、毛収縮要素105は、内部切断部材21の第1及び第2の回転方向R1及びR2についての毛切断効率の間の差を増加させるからである。
特開2015-223315号公報 欧州特許出願公開第0279088A1号明細書 欧州特許出願公開第1690654A1号明細書 欧州特許第1212176B号明細書

Claims (15)

  1. シェービングデバイスにおける使用のための毛切断ユニットであって、
    - 外部切断部材と、第1の回転方向において並びに該第1の回転方向とは反対の第2の回転方向において回転軸について前記外部切断部材に対して回転可能な内部切断部材とを含み、
    - 該内部切断部材は、少なくとも、第1の切断エッジを含む第1の毛切断要素と、第2の切断エッジを含む第2の毛切断要素とを含み、
    - 前記回転軸に対する半径方向に対して垂直に延びる前記第1及び第2の毛切断要素の共通の断面において、前記第1及び第2の毛切断要素の前記第1及び第2の切断エッジは、前記回転軸に対して垂直な仮想平面内に位置し、
    前記外部切断部材は、環状毛切断トラックを含み、該環状毛切断トラックは、
    - 使用中にユーザの皮膚と接触する外面と、
    - 使用中に前記毛切断ユニットの内部切断部材と接触する内面と、
    - 中心軸と、
    - 各毛進入開口が前記外面から前記内面に延びる、複数の毛進入開口と、
    - 該複数の毛進入開口の第1の毛進入開口と隣接する第2の毛進入開口との間に配置される毛案内要素とを有し、
    該毛案内要素は、
    - 前記外面によって構成される外面セグメントと、
    - 前記内面によって構成される内面セグメントと、
    - 前記第1の毛進入開口を境界付ける第1の側面と、
    - 前記第2の毛進入開口を境界付ける第2の側面と、
    - 前記第1の側面が前記内面セグメントに接続する場所にある第1の切断エッジと、
    - 前記第2の側面が前記内面セグメントに接続する場所にある第2の切断エッジとを含み、
    - 前記内部切断部材の前記第1の毛切断要素の前記第1の切断エッジは、前記第1の回転方向における前記内部切断部材の回転中に、前記外部切断部材の前記毛案内要素の前記第1の切断エッジと協働するように構成され、
    - 前記内部切断部材の前記第2の毛切断要素の前記第2の切断エッジは、前記第2の回転方向における前記内部切断部材の回転中に、前記外部切断部材の前記毛案内要素の前記第2の切断エッジと協働するように構成され、
    前記中心軸に対する半径方向に対して垂直に延びる前記毛案内要素の断面において、
    - 前記内面セグメントは、前記中心軸に対して垂直な仮想平面内で前記第1及び第2の切断エッジの間に延び、
    - 前記毛案内要素は、前記第1及び第2の切断エッジの間の中間の交点において前記内面セグメントと交差し、前記毛案内要素の総断面積を前記第1の切断エッジを含む第1の断面積部分と前記第2の切断エッジを含む第2の断面積部分とに分割する、前記内面セグメントに対して垂直に延びる仮想中間軸を有し、前記総断面積は、前記第1の断面積部分と前記第2の断面積部分との合計であり、
    前記毛案内要素の前記第1の断面積部分は、前記毛案内要素の前記総断面積の48%以下であることを特徴とする、
    毛切断ユニット。
  2. 前記第1の断面積部分は、前記総断面積の30%~45%の間である、請求項1に記載の毛切断ユニット。
  3. 前記毛案内要素が、前記複数の毛進入開口の隣接する毛進入開口の各ペアの間に配置される、請求項1又は2に記載の毛切断ユニット
  4. 前記毛案内要素の前記断面において、前記内面セグメントに対して垂直な方向において測定される前記毛案内要素の厚さが、前記仮想中間軸と前記第2の切断エッジとの間の最大厚さ位置で最大値を有し、前記厚さは、前記第1の切断エッジから前記最大厚さ位置まで増大し、前記最大厚さ位置から前記第2の切断エッジまで減少する、請求項1乃至3のうちのいずれか1項に記載の毛切断ユニット。
  5. 前記毛案内要素は、前記中心軸から前記毛案内要素の半径方向の第1の端までの第1の距離から該第1の距離とは異なる前記中心軸から前記毛案内要素の半径方向の第2の端までの第2の距離までの間の任意の位置における前記半径方向に対して垂直な断面において前記第1の断面積部分と前記第2の断面積部分とを有する、請求項1乃至4のうちのいずれか1項に記載の毛切断ユニット。
  6. 前記中心軸から前記第1及び第2の距離にある位置における前記毛案内要素の前記総断面積は、前記第1及び第2の距離の間の前記中心軸からの第3の距離にある位置における前記毛案内要素の前記総断面積よりも大きい、請求項5に記載の毛切断ユニット。
  7. 前記毛案内要素の前記総断面積は、前記中心軸からの前記第1及び第2の距離の間で漸進的に変化する、請求項6に記載の毛切断ユニット。
  8. 前記内部切断部材の前記第1及び第2の毛切断要素は、担持要素に一体的に形成され、該担持要素は、
    - 使用中に前記外部切断部材の前記内面と接触する上面と、
    - 前記第1の毛切断要素の前記第1の切断エッジを介して前記上面に接続される第1の側面と、
    - 前記第2の毛切断要素の前記第2の切断エッジを介して前記上面に接続される第2の側面とを含み、
    前記第1及び第2の毛切断要素の前記共通の断面において、前記上面は、前記回転軸に対して垂直な前記仮想平面内に延びる、
    請求項1乃至7のうちのいずれか1項に記載の毛切断ユニット。
  9. 前記第1及び第2の毛切断要素の前記共通の断面において、前記担持要素の前記第1の側面及び前記上面は、前記第1の毛切断要素の前記第1の切断エッジの場所で第1の切断エッジ角を囲み、前記担持要素の前記第2の側面及び前記上面は、前記第2の毛切断要素の前記第2の切断エッジの場所で第2の切断エッジ角を囲み、前記第1の切断エッジ角は、前記第2の切断エッジ角よりも小さい、請求項8に記載の毛切断ユニット。
  10. 前記内部切断部材は、前記第1の毛切断要素の前記第1の切断エッジとの協働のために前記第1の回転方向において見られるときに前記担持要素の前に配置される毛収縮要素を更に含み、
    該毛収縮要素は、
    - 端面を含み、該端面は、前記担持要素から離れた該端面の側に切断エッジを有し、
    - 前記担持要素の前記第1の側面に沿って前記担持要素に対して移動可能に案内され、
    - 前記外部切断部材の前記内面に向かってバネ力によって付勢される、
    請求項8又は9に記載の毛切断ユニット。
  11. シェービングヘッドであって、
    - 当該シェービングヘッドをシェービングデバイスの本体に解放可能に連結するように構成される連結部材を含む支持構造と、
    - 該支持構造によって支持される請求項1乃至10のうちのいずれか1項に記載の少なくとも1つの毛切断ユニットとを含む、
    シェービングヘッド。
  12. - 請求項1乃至10のうちのいずれか1項に記載の少なくとも1つの毛切断ユニットと、
    - 該毛切断ユニットを駆動させるアクチュエータとを含み、
    該アクチュエータは、
    - 第1の動作状態において作動し、該第1の動作状態において、前記アクチュエータは、前記内部切断部材が前記第1の回転方向において前記外部切断部材に対して回転するように、前記毛切断ユニットを駆動させ、
    - 第2の動作状態において作動し、該第2の動作状態において、前記アクチュエータは、前記内部切断部材が前記第2の回転方向において前記外部切断部材に対して回転するように、前記毛切断ユニットを駆動させる、
    ように構成され且つ配置される、
    シェービングデバイス。
  13. - アクチュエータを収容する本体と、
    - 該アクチュエータによって駆動させられるために前記本体に解放可能に連結可能な請求項11に記載のシェービングヘッドとを含み、
    前記アクチュエータは、
    - 第1の動作状態において作動し、該第1の動作状態において、前記アクチュエータは、前記毛切断ユニットの前記内部切断部材が前記第1の回転方向において前記外部切断部材に対して回転するように、前記シェービングヘッドを駆動させ、
    - 第2の動作状態において作動し、該第2の動作状態において、前記アクチュエータは、前記毛切断ユニットの前記内部切断部材が前記第2の回転方向において前記外部切断部材に対して回転するように、前記シェービングヘッドを駆動させる、
    ように構成され且つ配置される、
    シェービングデバイス。
  14. 前記第1又は第2の動作状態において作動するよう前記アクチュエータを選択的に制御するように構成され且つ配置される制御ユニットを更に含む、請求項12又は13に記載のシェービングデバイス。
  15. 前記ユーザが前記第1及び第2の動作状態を選択することを可能にするユーザ入力部材を更に含む、請求項12乃至14のうちのいずれか1項に記載のシェービングデバイス。
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