JP6383842B2 - ロータリー式電気かみそりの内刃 - Google Patents

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本発明は、ロータリー式電気かみそりの内刃に関する。
例えば特許文献1:特開2007−135991号公報に記載された、多数の髭進入口が形成された環状の髭剃り面を上面に有する外刃と、外刃の下面に前記髭剃り面の下方から摺接しつつ回転する小刃を持つ内刃とを有するロータリー式電気かみそりが知られている。
特開2007−135991号公報
ここで、特許文献1に例示される従来のロータリー式電気かみそりの内刃142と外刃122の構成例および髭Xを切断する際の状態を図8(a)に示し、当該内刃142によって切断された髭Xの状態を図8(b)に示す。図8(a)に示すように、内刃142の小刃142Aが外刃122の髭進入口に進入した髭Xを切断する際、刃先142bの下部壁によって髭Xが角度θをなすように押される状態となる。その結果、図8(b)に示すように、切断された髭Xには、断面の一端側に髭残りXaが発生し易いという課題があった。なお、図中の矢印は内刃142の回転方向を示している。
当該課題を解決するためには、角度θを小さくすることが必要となる。例えば、図9に示す第一比較例に係る内刃242のように、小刃242Aを板面242Bに対して起立させる角度(以下、「起立角」という)αを小さくすることによって、小刃242Aの刃先242bの角度(以下、「すくい角」という)βを小さくすることができ、その結果、角度θを小さくできる効果が得られる。
しかしながら、起立角αが小さい構成にしようとすると、小刃242Aの長さL3が長くなってしまう。その結果、小刃242Aの剛性が低下して撓みや振動が発生し、外刃222との密着状態が阻害されるため、十分に髭を捉えることができず、深剃りができなくなり、また、髭が引っ張られて剃り味が悪くなるといった課題が生じる。逆に、小刃242Aの長さL3を短くしようと構成とすると、小刃242Aの高さH3を小さくせざるを得ないこととなってしまう。その結果、十分なクリアランスが確保できないといった課題が生じる。これらの課題に加えて、小刃242Aの上端面242aに形成される外刃222との摺動面の面積が増加して、摺動抵抗が増加してしまうため、騒音(摺動音)や消費電力が増大するという課題も生じる。これらの課題を考慮すれば、起立角αは小さくせずに、90°までの範囲内で大きく設定することが必要となる。
このように、ロータリー式電気かみそりの内刃に対して、すくい角βを小さくする構成と、起立角αを大きくする構成とが同時に要請されることとなり、相反する課題となっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、小刃におけるすくい角βを小さく、且つ、起立角αを大きくするという相反する課題の解決を可能とし、髭の断面の一端側に髭残りの発生を防止することができ、且つ、髭剃り性能の低下および外刃との摺動抵抗の増加を防止することができるロータリー式電気かみそりの内刃を提供することを目的とする。
一実施形態として、以下に開示するような解決手段により、前記課題を解決する。
開示のロータリー式電気かみそりの内刃は、多数の髭進入口が形成された環状の髭剃り面を上面に有する外刃と、前記外刃の下面に摺接しつつ回転する複数の小刃を有する内刃と、を備えるロータリー式電気かみそりの該内刃であって、前記小刃は、金属板の一部を、該金属板の板面に対する回転方向前方側の角度αが45°≦α≦135°となるように起立させ、且つ、上端部を回転方向前方側に向けて折曲させ回転方向前方側に折曲部としての凹部が設けられて、刃先となる上端縁のすくい角の角度βが15°≦β≦40°となるように形成されており、さらに、前記小刃は、上端面を含む前記上端部領域において、回転方向断面における回転方向後方側の領域を減じることによって径方向の両端位置に肉薄部が形成されると共に径方向の中央位置に補強リブとしての肉厚部が形成されて、前記上端面の形状が回転方向後方に向かって凸状となる形状に形成されていることを要件とする。
開示のロータリー式電気かみそりの内刃によれば、小刃におけるすくい角βを小さく、且つ、起立角αを大きくするという相反する課題の解決が可能となる。これによって、髭の断面の一端側に髭残りの発生を防止することが可能となり、且つ、髭剃り性能の低下を防止すると共に外刃との摺動抵抗を低減することが可能となる。
本発明の実施形態に係るロータリー式電気かみそりの例を示す概略図(斜視図)である。 図1に示すロータリー式電気かみそりのヘッド部の例を示す概略図(分解斜視図)である。 図1に示すロータリー式電気かみそりの内刃の第一の実施形態を示す概略図である。 図1に示すロータリー式電気かみそりの内刃と外刃の構成例および髭Xを切断する際の状態を示す概略図、ならびに切断された髭Xの状態を示す概略図である。 図1に示すロータリー式電気かみそりの内刃の小刃の変形例を示す概略図である。 図3に示すロータリー式電気かみそりの内刃の概略図(平面図)である。 図1に示すロータリー式電気かみそりの内刃の第二の実施形態を示す概略図である。 従来の実施形態に係るロータリー式電気かみそりの内刃と外刃の構成例および髭Xを切断する際の状態を示す概略図、ならびに切断された髭Xの状態を示す概略図である。 第一比較例に係るロータリー式電気かみそりの内刃の例を示す概略図である。 第二比較例に係るロータリー式電気かみそりの内刃の例を示す概略図である。 図1に示すロータリー式電気かみそりの内刃の第三の実施形態を示す概略図である。 図1に示すロータリー式電気かみそりの内刃の第三の実施形態を示す概略図である。
(第一の実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の第一の実施形態について詳しく説明する。図1は、本実施形態に係るロータリー式電気かみそり1の例を示す概略図(斜視図)である。また、図2は、ロータリー式電気かみそり1のヘッド部3の例を示す概略図(分解斜視図)である。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
本実施形態に係るロータリー式電気かみそり1は、図1、2に示すように、多数の髭進入口が形成された環状の髭剃り面を上面に有する外刃22と、当該外刃22の下面に摺接しつつ回転する小刃を持つ内刃42とを有し、髭進入口に進入した髭を外刃22と内刃42とでカットするロータリー式電気かみそりである。なお、外刃22と内刃42とを備えて構成される刃ユニット6を三組有するロータリー式電気かみそりを例に挙げて説明するが、これに限定されるものではない。
図1において符号2は本体部であり、略円柱状のケース10を備えている。このケース10の内部には、電池、モータ、制御回路基板等(いずれも不図示)が収容されている。ケース10の前面には電源スイッチ16が取り付けられ、この電源スイッチの下方には電池の充電残量や動作状態等を示すLEDランプからなる表示部17が設けられている。
図2に示すように、ヘッド部3は、本体部2のケース10の上部に連結されて保持されるヘッドケース32と、このヘッドケース32に上方から被される刃枠30と、ヘッドケース32の内底部に収容された駆動機構(不図示)と、刃枠30に僅かに上下動可能かつ揺動可能に保持された三組の刃ユニット6とを備えている。ここで、各刃ユニット6は、略円盤状の外刃22と、この外刃22の下面(内面)に摺接しながら回転する内刃42とを備えている。また、三組の刃ユニット6は平面視で、三角形となるように配設されている。なお、本実施形態は、前述の通り、刃ユニット6を三組備える場合の例であるが、刃ユニットが三組以外の場合においても基本的な構成は同様に考えればよい。
ここで、外刃22は、上面に多数の放射状のスリットが形成され、このスリットに入った髭を内刃42がカットする構成である。外刃22は周縁が下方に折曲された形状を有しており、この周縁には外刃リング24が嵌め合わされている。なおこの外刃リング24の内周にはストッパリング26が嵌め込まれて、外刃22を外刃リング24に固定している。
一方、内刃42は、内刃保持台44に固定され、この内刃保持台44の下部に内刃駆動軸(不図示)の上端が嵌合される凹部が形成されている。この内刃42は外刃リング24に嵌め込まれた内刃受け46により外刃22側に揺動可能に保持され、これらにより三組の独立した刃ユニット6が形成される。
以上の構成を備えて、刃ユニット6が組み立てられることによって、外刃22の下面22bに、内刃42の小刃42Aの上端面42aがそれぞれ当接する状態となる。この状態で、内刃42を回転駆動することによって、髭進入口に入った髭を内刃の刃先(後述の内刃42の小刃42Aの上端縁42b)でカットすることができる(後述の図4参照)。
ここで、内刃42の構成について、より詳しく説明する。図3に示すように、本実施形態に係る内刃42は、金属板の一部を板面42Bに対して起立させた複数の小刃42Aを備えて構成される(図の簡素化のため、一部の小刃のみに符号を記入している)。一例として、内刃42はステンレス鋼からなる金属板を用いて、プレス加工による型抜きおよび折曲を行って形成される。図3中、内刃42の回転方向を矢印の方向で示すと共に、回転方向前方をF、回転方向後方をRとして示す(他の図において同様)。なお、本実施形態において、内刃42は金属板を用いた一体構造としているが、これに限定されるものではなく、例えば、板面の部分と、小刃の部分とを別体構造としてもよい。
本実施形態に係る小刃42Aは、一例として、一辺が1[mm]程度で他辺が0.5[mm]程度の矩形断面を有する略角柱状であって、長さL2が2[mm]程度に形成されている。ただし、この寸法形状に限定されるものではない。
また、小刃42Aは、金属板の板面42Bに対する回転方向前方側の角度(起立角)αが鋭角(本実施形態においては、45°≦α<90°)となるように起立させて形成されている(図3、4参照)。ここで、図4(a)は、本実施形態に係るロータリー式電気かみそりの内刃42と外刃22の構成例および髭Xを切断する際の状態を示す図であり、図4(b)は、当該内刃42によって切断された髭Xの状態を示す図である。なお、本実施形態において、内刃42の各小刃42Aは同じ構成を有するものとして説明する。ただし、小刃42Aは同じ構成に限定されるものではなく、例えば、内周側と外周側とを異なる構成にする等の変形例も考えられる。
上記の構成によれば、図4に示すように、従来の構成(図8)と比較して、起立角αを大きく設定することができる(一例として、図8に示す起立角αはα=60[°]であるのに対して、図4に示す起立角αはα=80[°]である)。すなわち、従来の構成と比較して、小刃42Aの高さH2を変えずに(すなわち、H1と同じ寸法にしつつ)、長さL2を短い構成とすることが可能となる。その結果、小刃42Aの剛性を向上させることができ、作動中に撓みや振動が発生することを防止できるため、内刃42の摺動面(小刃42Aの上端面42a)を安定的に外刃22(下面22b)に密着させた状態が実現できる。したがって、十分に髭を捉えることができるため、深剃りができ、髭が引っ張られることがなく、きわめて剃り味が良くなるという効果が奏される。
また、従来の構成と比較して、小刃42Aの高さH2が小さくならないため、クリアランスが確保できないという課題の解決も可能となる。
さらに、従来の構成と比較して、起立角αが大きく設定されていることによって、小刃42Aの回転方向に平行な面による断面の面積が小さくなるため、小刃42Aの上端部が研磨されて形成される上端面42aの面積を小さくすることが可能となる。その結果、外刃22(下面22b)との摺動面(小刃42Aの上端面42a)の面積を小さくして、摺動抵抗を低減することが可能となるため、騒音(摺動音)を低減することが可能となり、且つ、消費電力を低減することが可能となる。
しかし、第二比較例に係る内刃342として図10に示すように、起立角αを大きく設定すると、小刃342Aの長さL4および高さH4は小さくなるものの、すくい角βが大きくなってしまうことによって、角度θが大きくなってしまうため、前述の通り、髭の断面の一端側に髭残りが発生し易くなってしまうという相反する課題が生じ得る。
当該課題に対して、本実施形態に係る内刃42の小刃42Aは、図4に示すように、回転方向前方側において、外刃22(下面22b)と摺接する上端面42aから下端部42dに向けて抉られた形状の凹部42cが設けられた構成を有している。これによって、小刃42Aは、上端面42aと当該凹部42cとによって規定される上端縁42bが髭を切断する刃先となる。
この構成によれば、小刃42Aの刃先(すなわち上端縁42b)の角度(すくい角)βを鋭角(本実施形態においては、15°≦β≦40°)に形成することが可能となる。すなわち、小刃42Aの刃先42bのすくい角βを小さくすることができるため、外刃22の髭進入口に進入した髭Xを切断する際、刃先42bの下部壁によって髭Xが押されることによって生じる角度θを小さくできる効果が得られる。したがって、髭Xを切断する際に、髭Xの断面の一端側に髭残りXaが発生してしまうことの防止が可能となる。同時に、髭Xの引っ張りも防止できるため、皮膚への刺激を抑制して、剃り味の低下を防止することができる。
なお、凹部42cの形状は特に限定されるものではなく、例えば、図4に示す例のように全体を曲面状に形成してもよく、あるいは、図5に示す変形例のように、複数(例えば二つ)の平面とそれらを結ぶ曲面とによって構成される形状としてもよい。
ここで、凹部42cを形成する方法についても特に限定されないが、プレス加工、切削(研削)加工、放電加工、ECM(電解加工)等、様々な加工方法によって形成することができる。
小刃42Aの加工手順としては、凹部42cを形成する工程を実施した後に、上端面42aを研磨加工により形成する工程を実施することが好適である。この工程順で小刃42Aの加工を行うことによって、刃先(上端縁42b)の先端部を上下方向厚さ20[μm]以下の鋭利な形状で、且つ、バリの無い形状に形成することが可能となる。
また、小刃42Aは、図6の平面図に示すように、刃先(上端縁42b)において、中心軸と刃先を結ぶ線(面)に対して角度(以下、「挟み角」という)γを有する形状としてもよい。この構成によれば、挟み角γが0[°]よりも大きい所定の角度に形成されていることによって、髭の切断性が向上し、剃り味を向上させることが可能となる。
(第二の実施形態)
続いて、本発明の第二の実施形態に係るロータリー式電気かみそりの内刃42について説明する。本実施形態に係る内刃42は、前述の第一の実施形態と基本的な構成は同様であるが、特に小刃42Aの構成において相違点を有する。以下、当該相違点を中心に本実施形態について説明する。
本実施形態に係る内刃42の小刃42Aは、図7に示すように、上端面42aの回転方向の長さ寸法が、該凹部42cの無い位置の回転方向の長さ寸法よりも短くなるように凹部42cが設けられる構成を有する。このように、抉られる位置を深くすることによって、凹部42cの形成位置をより一層、回転方向後方側に設ける構成、すなわち、上端面42aの面積が回転方向と平行な面で切断しただけの場合の面積よりも小さくなる構成としている。
これによれば、前述の第一の実施形態において起立角αを大きくすることによって得られた効果(上端面42aの摺動面の面積の低減)に加えて、より一層、上端面42aの摺動面の面積を低減する効果を高めることが可能となる。したがって、さらに、騒音(摺動音)を低減する効果、および、消費電力を低減する効果を高めることが可能となる。
(第三の実施形態)
続いて、本発明の第三の実施形態に係るロータリー式電気かみそりの内刃42について説明する。本実施形態に係る内刃42は、特に小刃42Aの構成において以下の特徴を有する。なお、前述の第一、第二の実施形態と同様の構成・作用効果については繰り返しの説明を省略する。
本実施形態に係る内刃42の概略図(斜視図)を図11(a)に示し、内刃42の小刃42Aの概略図(側面図)を図11(b)に示す。
同図11(a)、11(b)に示すように、本実施形態に係る内刃42の小刃42Aは、金属板の一部を、金属板の板面42Bに対する回転方向前方側の角度(起立角)αが45°≦α≦135°となるように起立させ、且つ、上端部を回転方向前方側に向けて折曲させて形成されている。また、回転方向前方側には当該折曲部としての凹部42cが設けられている。このように、起立角αが大きく設定される構成が実現されて、前述の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、小刃42Aは、上端面24aを含む上端部領域において、回転方向断面(すなわち、金属板の板面42Bと平行な面による断面)における回転方向後方側の領域を減じることによって形成される肉薄部42eが、回転方向と直交する方向(以下、「径方向」という)の一部領域(本実施形態では、径方向における両端位置)に形成されている。これと対応して、回転方向断面における回転方向後方側の領域を減じない箇所は、肉厚部42fとして、径方向の残りの領域(本実施形態では、径方向における中央位置)に形成されることとなる。すなわち、回転方向の寸法において、肉薄部42eは相対的に短く、肉厚部42fは相対的に長い構成を有している。本実施形態においては、上端面42aの形状が回転方向後方に向かって凸状となる形状に形成されている(図11(a)参照)。なお、肉薄部42eは、一例としてプレス加工によって形成されるが、この加工方法に限定されるものではない。
この構成によれば、小刃42Aの上端部領域において、径方向の一部領域に肉薄部42eが形成されることによって、小刃42Aの上端部が研磨されて形成される上端面42aの面積を、回転方向と平行な面で切断しただけの場合の面積よりも小さく形成することが可能となる。このように、小刃42Aの上端面42aの面積が小さく形成される構成が実現されて、前述の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
ここで、径方向の全部領域を肉薄部として形成してしまうと、小刃42Aの上端部の強度が確保できなくなってしまう。これに対して、本実施形態においては、径方向の一部領域に肉薄部42eを形成し、残りの領域に肉厚部42fを形成する構成によって、当該肉厚部42fを補強リブとして作用させることができる。その結果、小刃42Aの上端面42aの面積を小さくし、且つ、小刃42Aの上端部の強度を確保するという相反する課題の解決を図ることが可能となっている。
さらに、以上の構成が相乗的に作用することによって得られる効果として、小刃42Aの刃先(すなわち上端縁42b)の角度(すくい角)βを鋭角(本実施形態においては、15°≦β≦40°)に形成することが可能となる。このように、小刃42Aの刃先42bのすくい角βが小さく形成される構成が実現されて、前述の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(第四の実施形態)
続いて、本発明の第四の実施形態に係るロータリー式電気かみそりの内刃42について説明する。ここで、本実施形態に係る内刃42の概略図(斜視図)を図12(a)に示し、内刃42の小刃42Aの概略図(側面図)を図12(b)に示す。
本実施形態に係る内刃42は、前述の第三の実施形態と基本的な構成は同様であるが、特に小刃42Aの構成において相違点を有する。以下、当該相違点を中心に本実施形態について説明する。
本実施形態に係る小刃42Aは、上端面24aを含む上端部領域に形成される肉薄部42eおよび肉厚部42fの配設位置が前述の第三の実施形態と逆になっている。すなわち、肉薄部42eが径方向における中央位置に形成され、肉厚部42fが径方向における両端位置に形成される構成となっている。すなわち、上端面42aの形状が回転方向後方に向かって凹状となる形状に形成されている(図12(a)参照)。この構成によっても、前述の第三の実施形態と同様の作用効果を得ることが可能となる。
以上、説明した通り、本発明に係るロータリー式電気かみそりの内刃によれば、小刃におけるすくい角βを小さく、且つ、起立角αを大きくするという相反する課題の解決が可能となる。すなわち、小刃の刃先のすくい角βを小さくすることができるため、髭を切断する際に、髭が押されることにより変位する角度θを小さくできる効果が得られる。したがって、髭を切断する際に、髭の断面の一端側に髭残りが発生してしまうことの防止が可能となる。これと同時に小刃の起立角αを大きくすることができるため、小刃の上端面42aの摺動面の面積を小さくできる効果が得られる。したがって、外刃22(22b)との摺動抵抗を低減することが可能となり、騒音(摺動音)および消費電力をいずれも低減することが可能となる。
なお、本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲において種々変更が可能である。特に、外刃と内刃との組合せ(刃ユニット)を三組有するロータリー式電気かみそりを例に挙げて説明を行ったが、これに限定されるものではない。
1 ロータリー式電気かみそり
2 本体部
3 ヘッド部
6 刃ユニット
10 ケース
16 電源スイッチ
22、122、222、322 外刃
22a 外刃の上面(髭剃り面)
22b 外刃の下面
24 外刃リング
26 ストッパリング
30 刃枠
32 ヘッドケース
42、142、242、342 内刃
42A、142A、242A、342A 小刃
42B、142B、242B、342B 金属板の板面
42a、142a、242a、342a 小刃の上端面
42b、142b、242b、342b 小刃の上端縁
42c 凹部
42d 小刃の下端部
42e 肉薄部
42f 肉厚部
44 内刃保持台
46 内刃受け
α 起立角
β すくい角
γ 挟み角
X 髭

Claims (1)

  1. 多数の髭進入口が形成された環状の髭剃り面を上面に有する外刃と、前記外刃の下面に摺接しつつ回転する複数の小刃を有する内刃と、を備えるロータリー式電気かみそりの該内刃であって、
    前記小刃は、金属板の一部を、該金属板の板面に対する回転方向前方側の角度αが45°≦α≦135°となるように起立させ、且つ、上端部を回転方向前方側に向けて折曲させ回転方向前方側に折曲部としての凹部が設けられて、刃先となる上端縁のすくい角の角度βが15°≦β≦40°となるように形成されており、
    さらに、前記小刃は、上端面を含む前記上端部領域において、回転方向断面における回転方向後方側の領域を減じることによって径方向の両端位置に肉薄部が形成されると共に径方向の中央位置に補強リブとしての肉厚部が形成されて、前記上端面の形状が回転方向後方に向かって凸状となる形状に形成されていること
    を特徴とするロータリー式電気かみそりの内刃。
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