JPH08196753A - 回転式電気かみそり - Google Patents
回転式電気かみそりInfo
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- JPH08196753A JPH08196753A JP1472195A JP1472195A JPH08196753A JP H08196753 A JPH08196753 A JP H08196753A JP 1472195 A JP1472195 A JP 1472195A JP 1472195 A JP1472195 A JP 1472195A JP H08196753 A JPH08196753 A JP H08196753A
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- blade
- cutter
- cutter blade
- spring
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、切れ味の低下および外刃の偏摩耗を
軽減しつつ、ひげの2度切りおよび深ぞりができる回転
式電気かみそりを得ることにある。 【構成】中央部に有する凹み22a の周囲に、この凹みと
は反対向きに突出されて平面視円形をなす円形外刃部22
b を一体に連ねてなる外刃22と、モータ18の回転力を受
けて回転される内刃台24と、この内刃台に支持され前記
円形外刃部の内面に沿って摺接回転されるカッターブレ
ード25と、このカッターブレードを前記円形外刃部の内
面に押付けるばね29とを具備した回転式電気かみそりを
前提とする。そして、前記カッターブレード25をその重
心位置において前記内刃台24に回転可能に支持した。そ
れにより、重心位置を境にカッターブレード25の刃先25
a 側部分とその反対側部分に働く遠心力を均等化して相
殺させ、カッターブレード25が遠心力で傾むくことを防
止することを特徴としている。
軽減しつつ、ひげの2度切りおよび深ぞりができる回転
式電気かみそりを得ることにある。 【構成】中央部に有する凹み22a の周囲に、この凹みと
は反対向きに突出されて平面視円形をなす円形外刃部22
b を一体に連ねてなる外刃22と、モータ18の回転力を受
けて回転される内刃台24と、この内刃台に支持され前記
円形外刃部の内面に沿って摺接回転されるカッターブレ
ード25と、このカッターブレードを前記円形外刃部の内
面に押付けるばね29とを具備した回転式電気かみそりを
前提とする。そして、前記カッターブレード25をその重
心位置において前記内刃台24に回転可能に支持した。そ
れにより、重心位置を境にカッターブレード25の刃先25
a 側部分とその反対側部分に働く遠心力を均等化して相
殺させ、カッターブレード25が遠心力で傾むくことを防
止することを特徴としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外刃が、その中央部に
凹みを有し、かつ、この凹みの周囲に円形外刃部を一体
に連ねて、いわゆるドーナツ状をなし、その円形外刃部
の内面にカッターブレードを摺接回転させてひげそりを
行う回転式電気かみそりに関する。
凹みを有し、かつ、この凹みの周囲に円形外刃部を一体
に連ねて、いわゆるドーナツ状をなし、その円形外刃部
の内面にカッターブレードを摺接回転させてひげそりを
行う回転式電気かみそりに関する。
【0002】
【従来の技術】図18は従来例に係る回転式電気かみそ
りの一部を示す側面図であって、同図中1は本体ケー
ス、2は本体ケース1に取付けられた外刃体である。外
刃体2は、本体ケース1に着脱可能に螺合された短い円
筒状の外刃ベース3にドーナツ状外刃4を取付けて形成
されている。ドーナツ状外刃4は、中央部に有する凹み
4aの周囲に、この凹み4aとは反対向きに突出されて
平面視円形をなす円形外刃部4bを一体に連ねて形成さ
れている。円形外刃部4bの各部の半径に沿う断面部分
は円弧状であり、その半径Rは比較的大きく設定されて
おり、そのために、凹み4aの深さhは2mm程度と浅く
形成されている。
りの一部を示す側面図であって、同図中1は本体ケー
ス、2は本体ケース1に取付けられた外刃体である。外
刃体2は、本体ケース1に着脱可能に螺合された短い円
筒状の外刃ベース3にドーナツ状外刃4を取付けて形成
されている。ドーナツ状外刃4は、中央部に有する凹み
4aの周囲に、この凹み4aとは反対向きに突出されて
平面視円形をなす円形外刃部4bを一体に連ねて形成さ
れている。円形外刃部4bの各部の半径に沿う断面部分
は円弧状であり、その半径Rは比較的大きく設定されて
おり、そのために、凹み4aの深さhは2mm程度と浅く
形成されている。
【0003】このような外刃4を備えた回転式電気かみ
そりは、図示しない内刃体が有した複数のカッターブレ
ードを円形外刃部4bの内面にばねにより押付けて、前
記内刃体を本体ケース1に内蔵された図示しないモータ
により回転させ、カッターブレードを円形外刃部4bの
内面に摺接回転させることにより、ひげそりをする。
そりは、図示しない内刃体が有した複数のカッターブレ
ードを円形外刃部4bの内面にばねにより押付けて、前
記内刃体を本体ケース1に内蔵された図示しないモータ
により回転させ、カッターブレードを円形外刃部4bの
内面に摺接回転させることにより、ひげそりをする。
【0004】そして、このひげそりにおいては、前記外
刃4を採用したことにより、その径方向において凹み4
aの両側部分を利用して夫々ひげそりを行う2度切りが
できること、および、円形外刃部4bにおけるかみそり
の移動方向前側に位置される前側外刃部分による肌延ば
し状態下で、かみそりの移動方向後側に位置される後側
外刃部分による2度切りに伴い、深ぞりができることが
期待されている。
刃4を採用したことにより、その径方向において凹み4
aの両側部分を利用して夫々ひげそりを行う2度切りが
できること、および、円形外刃部4bにおけるかみそり
の移動方向前側に位置される前側外刃部分による肌延ば
し状態下で、かみそりの移動方向後側に位置される後側
外刃部分による2度切りに伴い、深ぞりができることが
期待されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来のも
のは、凹み4aの深さhが浅く、円形外刃部4bの半径
に沿う断面部分の半径Rが大きい構成であることから、
2度切りと深ぞりとを十分に実現することができなかっ
た。
のは、凹み4aの深さhが浅く、円形外刃部4bの半径
に沿う断面部分の半径Rが大きい構成であることから、
2度切りと深ぞりとを十分に実現することができなかっ
た。
【0006】この問題は、図19に示されるように凹み
4aの深さH(なお、H>h)が深く、円形外刃部4b
の各部の半径r(なお、r<R)が小さい構成の外刃4
とすれば解決できるが、このようにする場合に、カッタ
ーブレードに対する遠心力の影響に基づいて切れ味が低
下したり外刃4の偏摩耗を招き易くなるという新たな問
題を生じる。
4aの深さH(なお、H>h)が深く、円形外刃部4b
の各部の半径r(なお、r<R)が小さい構成の外刃4
とすれば解決できるが、このようにする場合に、カッタ
ーブレードに対する遠心力の影響に基づいて切れ味が低
下したり外刃4の偏摩耗を招き易くなるという新たな問
題を生じる。
【0007】詳しくは、図20に示されるようにモータ
の回転力を受けて回転される内刃台5に支持されるカッ
ターブレード6は、その刃先と反対側の端部に通される
線ばね等のばね7で円形外刃部4bの内面に押付けられ
る構成である。そのため、円形外刃部4bの前記半径と
カッターブレード6の刃先の半径とが完全に一致してい
る条件下、言い換えれば、カッターブレード6の刃先の
回転軌跡に円形外刃部4bの内面が一致している条件下
では、カッターブレード6にばね7が与えるばね荷重を
遠心力に対して十分大きく設定することにより、前記新
たな問題を、理論上は回避できる。
の回転力を受けて回転される内刃台5に支持されるカッ
ターブレード6は、その刃先と反対側の端部に通される
線ばね等のばね7で円形外刃部4bの内面に押付けられ
る構成である。そのため、円形外刃部4bの前記半径と
カッターブレード6の刃先の半径とが完全に一致してい
る条件下、言い換えれば、カッターブレード6の刃先の
回転軌跡に円形外刃部4bの内面が一致している条件下
では、カッターブレード6にばね7が与えるばね荷重を
遠心力に対して十分大きく設定することにより、前記新
たな問題を、理論上は回避できる。
【0008】しかし、電気かみそりの実際の製造におい
ては、寸法公差に基づく外刃4の中心軸線に対する内刃
台5の中心軸線のずれ(偏心)があるので、この偏心を
見込んで、内刃台5に対するカッターブレード6の支持
を、内刃台5の中心軸線からの距離に対して自由に移動
し得る構成を採用したり、また、円形外刃部4bの突出
先端頂部4b1の内面に必ずカッターブレード6の刃先を
接触させて、ひげの切断効率をよく確保するために、カ
ッターブレード6の刃先の半径を、円形外刃部4bの半
径方向に沿う断面部分の半径より小さく形成することが
必要とされている。
ては、寸法公差に基づく外刃4の中心軸線に対する内刃
台5の中心軸線のずれ(偏心)があるので、この偏心を
見込んで、内刃台5に対するカッターブレード6の支持
を、内刃台5の中心軸線からの距離に対して自由に移動
し得る構成を採用したり、また、円形外刃部4bの突出
先端頂部4b1の内面に必ずカッターブレード6の刃先を
接触させて、ひげの切断効率をよく確保するために、カ
ッターブレード6の刃先の半径を、円形外刃部4bの半
径方向に沿う断面部分の半径より小さく形成することが
必要とされている。
【0009】そのために、電気かみそりの使用時に、図
20に示されるように遠心力の影響を受けてカッターブ
レード6は、その支持点(ばね7の挿通部分)を中心に
刃先部が内刃台5の中心軸線から遠ざかるように傾けら
れる。図20中矢印はカッターブレード6の傾き方向を
示している。
20に示されるように遠心力の影響を受けてカッターブ
レード6は、その支持点(ばね7の挿通部分)を中心に
刃先部が内刃台5の中心軸線から遠ざかるように傾けら
れる。図20中矢印はカッターブレード6の傾き方向を
示している。
【0010】そうすると、図20に示されるようにカッ
ターブレード6の刃先のうち、内刃台5の中心部側に位
置される刃先部分6aが、円形外刃部4bの凹み4a側
部分に強く当たるようになるとともに、この逆に、内刃
台5の周部側に位置される刃先部分6bが、円形外刃部
4bの外刃ベース3側部分に弱く当たり、ないしは同部
分から離れるようになる。それにより、カッターブレー
ド6が強く当たる円形外刃部4bの凹み4a側部分では
偏摩耗を生じ易く、また、カッターブレード6が弱く当
たる外刃ベース3側部分では切れ味が低下するという問
題がある。
ターブレード6の刃先のうち、内刃台5の中心部側に位
置される刃先部分6aが、円形外刃部4bの凹み4a側
部分に強く当たるようになるとともに、この逆に、内刃
台5の周部側に位置される刃先部分6bが、円形外刃部
4bの外刃ベース3側部分に弱く当たり、ないしは同部
分から離れるようになる。それにより、カッターブレー
ド6が強く当たる円形外刃部4bの凹み4a側部分では
偏摩耗を生じ易く、また、カッターブレード6が弱く当
たる外刃ベース3側部分では切れ味が低下するという問
題がある。
【0011】このような事情から、従来において、前記
ドーナツ状外刃を用いることの利点は知られていても、
それを十分に生かした回転式電気かみそりは提供されて
いないという実情にある。
ドーナツ状外刃を用いることの利点は知られていても、
それを十分に生かした回転式電気かみそりは提供されて
いないという実情にある。
【0012】本発明の目的は、切れ味の低下および外刃
の偏摩耗を軽減しつつ、ひげの2度切りおよび深ぞりが
できる回転式電気かみそりを得ることにある。
の偏摩耗を軽減しつつ、ひげの2度切りおよび深ぞりが
できる回転式電気かみそりを得ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
中央部に有する凹みの周囲に、この凹みとは反対向きに
突出されて平面視円形をなす円形外刃部を一体に連ねて
なる外刃と、モータの回転力を受けて回転される内刃台
と、この内刃台に支持され前記円形外刃部の内面に沿っ
て摺接回転されるカッターブレードと、このカッターブ
レードを前記円形外刃部の内面に押付けるばねとを具備
した回転式電気かみそりを前提とする。そして、前記目
的を達成するために、前記カッターブレードをその重心
位置において前記内刃台に回転可能に支持したものであ
る。
中央部に有する凹みの周囲に、この凹みとは反対向きに
突出されて平面視円形をなす円形外刃部を一体に連ねて
なる外刃と、モータの回転力を受けて回転される内刃台
と、この内刃台に支持され前記円形外刃部の内面に沿っ
て摺接回転されるカッターブレードと、このカッターブ
レードを前記円形外刃部の内面に押付けるばねとを具備
した回転式電気かみそりを前提とする。そして、前記目
的を達成するために、前記カッターブレードをその重心
位置において前記内刃台に回転可能に支持したものであ
る。
【0014】請求項2に係る発明は、中央部に有する凹
みの周囲に、この凹みとは反対向きに突出されて平面視
円形をなす円形外刃部を一体に連ねてなる外刃と、モー
タの回転力を受けて回転される内刃台と、この内刃台に
支持され前記円形外刃部の内面に沿って摺接回転される
カッターブレードと、前記内刃台に取付けられるととも
に、先端部を前記カッターブレードに通して前記円形外
刃部の内面に前記カッターブレードを押付けるばねとを
具備した回転式電気かみそりを前提とする。
みの周囲に、この凹みとは反対向きに突出されて平面視
円形をなす円形外刃部を一体に連ねてなる外刃と、モー
タの回転力を受けて回転される内刃台と、この内刃台に
支持され前記円形外刃部の内面に沿って摺接回転される
カッターブレードと、前記内刃台に取付けられるととも
に、先端部を前記カッターブレードに通して前記円形外
刃部の内面に前記カッターブレードを押付けるばねとを
具備した回転式電気かみそりを前提とする。
【0015】そして、前記目的を達成するために、前記
外刃の円形外刃部における円形をなす突出先端頂部を含
む平面に対する前記頂部を通る垂線に沿う前記外刃方向
に、前記カッターブレードに与えるばね荷重の方向を一
致させて前記ばねを配設し、前記カッターブレードを前
記内刃台に対して回転可能でかつ前記垂線に沿って移動
可能に支持し、前記内刃台に対する前記カッターブレー
ドの支持点と前記ばね荷重の力点とを前記垂線上に位置
して夫々配設するとともに、前記外刃に対し前記力点を
前記支持点よりも遠い位置に設けたものである。
外刃の円形外刃部における円形をなす突出先端頂部を含
む平面に対する前記頂部を通る垂線に沿う前記外刃方向
に、前記カッターブレードに与えるばね荷重の方向を一
致させて前記ばねを配設し、前記カッターブレードを前
記内刃台に対して回転可能でかつ前記垂線に沿って移動
可能に支持し、前記内刃台に対する前記カッターブレー
ドの支持点と前記ばね荷重の力点とを前記垂線上に位置
して夫々配設するとともに、前記外刃に対し前記力点を
前記支持点よりも遠い位置に設けたものである。
【0016】請求項3に係る発明は、中央部に有する凹
みの周囲に、この凹みとは反対向きに突出されて平面視
円形をなす円形外刃部を一体に連ねてなる外刃と、モー
タの回転力を受けて回転される内刃台と、この内刃台に
支持され前記円形外刃部の内面に沿って摺接回転される
カッターブレードと、前記内刃台に取付けられるととも
に、先端部を前記カッターブレードに通して前記円形外
刃部の内面に前記カッターブレードを押付けるばねとを
具備した回転式電気かみそりを前提とする。
みの周囲に、この凹みとは反対向きに突出されて平面視
円形をなす円形外刃部を一体に連ねてなる外刃と、モー
タの回転力を受けて回転される内刃台と、この内刃台に
支持され前記円形外刃部の内面に沿って摺接回転される
カッターブレードと、前記内刃台に取付けられるととも
に、先端部を前記カッターブレードに通して前記円形外
刃部の内面に前記カッターブレードを押付けるばねとを
具備した回転式電気かみそりを前提とする。
【0017】そして、前記目的を達成するために、前記
外刃の円形外刃部における円形をなす突出先端頂部を含
む平面に対する前記頂部を通る垂線に沿う前記外刃方向
に、前記カッターブレードに与えるばね荷重の方向を一
致させて前記ばねを配設するとともに、前記ばねの先端
部を前記カッターブレードの重心位置に貫通させて、こ
のブレードを前記内刃台に回転可能に支持し、前記カッ
ターブレードに対する前記ばね荷重の力点を、前記カッ
ターブレードの刃先の半径の中心位置よりも前記垂線上
において前記外刃に近い位置に設けたものである。
外刃の円形外刃部における円形をなす突出先端頂部を含
む平面に対する前記頂部を通る垂線に沿う前記外刃方向
に、前記カッターブレードに与えるばね荷重の方向を一
致させて前記ばねを配設するとともに、前記ばねの先端
部を前記カッターブレードの重心位置に貫通させて、こ
のブレードを前記内刃台に回転可能に支持し、前記カッ
ターブレードに対する前記ばね荷重の力点を、前記カッ
ターブレードの刃先の半径の中心位置よりも前記垂線上
において前記外刃に近い位置に設けたものである。
【0018】
【作用】請求項1において、重心位置で回転可能に内刃
台に支持されたカッターブレードに与えられる遠心力
は、支持点としての重心位置を境にカッターブレードの
刃先側部分に与えられる一方で、重心位置を境に前記刃
先側部分とは反対側部分にも与えられる。そして、これ
ら両部分に与えられる遠心力の大きさは同じであって、
これらの遠心力がカッターブレードを重心位置を中心に
回転させようとする方向は互いに逆方向である。それに
より、前記両部分に与えられる遠心力が相殺されて、カ
ッターブレードの刃先側部分が内刃台の中心部から遠ざ
かるようにカッターブレードが傾くことを防止する。
台に支持されたカッターブレードに与えられる遠心力
は、支持点としての重心位置を境にカッターブレードの
刃先側部分に与えられる一方で、重心位置を境に前記刃
先側部分とは反対側部分にも与えられる。そして、これ
ら両部分に与えられる遠心力の大きさは同じであって、
これらの遠心力がカッターブレードを重心位置を中心に
回転させようとする方向は互いに逆方向である。それに
より、前記両部分に与えられる遠心力が相殺されて、カ
ッターブレードの刃先側部分が内刃台の中心部から遠ざ
かるようにカッターブレードが傾くことを防止する。
【0019】請求項2において、ばねは、外刃の円形外
刃部における円形をなす突出先端頂部を含む平面に対す
る前記頂部を通る垂線に沿ってカッターブレードを、円
形外刃部の内面に押付けているから、外刃と内刃台の軸
線がずれた場合、そのずれ量に基づくカッターブレード
の傾きに応じて、カッターブレードに対するばね荷重の
力点が前記垂線上の定位置から内刃台の中心側にずれ
る。
刃部における円形をなす突出先端頂部を含む平面に対す
る前記頂部を通る垂線に沿ってカッターブレードを、円
形外刃部の内面に押付けているから、外刃と内刃台の軸
線がずれた場合、そのずれ量に基づくカッターブレード
の傾きに応じて、カッターブレードに対するばね荷重の
力点が前記垂線上の定位置から内刃台の中心側にずれ
る。
【0020】それに伴うばねの弾性変形により、このば
ねは、定位置に戻ろうとする力を、カッターブレードの
支持点を境にカッターブレードの刃先側部分とは反対側
部分に与えるから、支持点を中心とするてこ作用により
カッターブレードの刃先側部分に、これを内刃台の中心
側に寄せる方向の予圧を与える。したがって、この予圧
により、使用時にカッターブレードの刃先側部分に作用
する遠心力に対抗して、カッターブレードの刃先側部分
が内刃台の中心部から遠ざかるようにカッターブレード
が遠心力で傾くことを防止する。
ねは、定位置に戻ろうとする力を、カッターブレードの
支持点を境にカッターブレードの刃先側部分とは反対側
部分に与えるから、支持点を中心とするてこ作用により
カッターブレードの刃先側部分に、これを内刃台の中心
側に寄せる方向の予圧を与える。したがって、この予圧
により、使用時にカッターブレードの刃先側部分に作用
する遠心力に対抗して、カッターブレードの刃先側部分
が内刃台の中心部から遠ざかるようにカッターブレード
が遠心力で傾くことを防止する。
【0021】請求項3において、ばねは、外刃の円形外
刃部における円形をなす突出先端頂部を含む平面に対す
る前記頂部を通る垂線に沿ってカッターブレードを、円
形外刃部の内面に押付けているから、外刃と内刃台の軸
線がずれた場合、そのずれ量に基づくカッターブレード
の傾きに応じて、カッターブレードの刃先の半径の中心
位置が前記垂線上の定位置から内刃台の中心側にずれ
る。
刃部における円形をなす突出先端頂部を含む平面に対す
る前記頂部を通る垂線に沿ってカッターブレードを、円
形外刃部の内面に押付けているから、外刃と内刃台の軸
線がずれた場合、そのずれ量に基づくカッターブレード
の傾きに応じて、カッターブレードの刃先の半径の中心
位置が前記垂線上の定位置から内刃台の中心側にずれ
る。
【0022】そうすると、この傾いたカッターブレード
の重心位置を力点として、このブレードに与えられるば
ね荷重に基づき刃先上に掛かる力の分力のうち、前記垂
線と直交する方向に沿う分力は、前記垂線を境に内刃台
の中心側ではカッターブレードに加わる遠心力の作用方
向と同じであり、前記垂線を境に内刃台の中心側から遠
ざかる側ではカッターブレードに加わる遠心力の作用方
向と反対方向となるものであり、そして、前記垂線と直
交する方向に沿う分力の総和は、前記傾きに応じて前記
垂線を境に内刃台の中心側から遠ざかる側の方が大き
い。それにより、前記ばねは、傾いたカッターブレード
にこれを適正な姿勢に復帰させようとする分力を与える
ことができる。したがって、この分力により、使用時に
カッターブレードの刃先側部分に作用する遠心力に対抗
して、カッターブレードの刃先側部分が内刃台の中心部
から遠ざかるようにカッターブレードが遠心力で傾くこ
とを防止する。
の重心位置を力点として、このブレードに与えられるば
ね荷重に基づき刃先上に掛かる力の分力のうち、前記垂
線と直交する方向に沿う分力は、前記垂線を境に内刃台
の中心側ではカッターブレードに加わる遠心力の作用方
向と同じであり、前記垂線を境に内刃台の中心側から遠
ざかる側ではカッターブレードに加わる遠心力の作用方
向と反対方向となるものであり、そして、前記垂線と直
交する方向に沿う分力の総和は、前記傾きに応じて前記
垂線を境に内刃台の中心側から遠ざかる側の方が大き
い。それにより、前記ばねは、傾いたカッターブレード
にこれを適正な姿勢に復帰させようとする分力を与える
ことができる。したがって、この分力により、使用時に
カッターブレードの刃先側部分に作用する遠心力に対抗
して、カッターブレードの刃先側部分が内刃台の中心部
から遠ざかるようにカッターブレードが遠心力で傾くこ
とを防止する。
【0023】
【実施例】以下、図1〜図4を参照して本発明の第1実
施例を説明する。図1は第1実施例に係る回転式電気か
みそりの一部の構成を示す断面図であって、同図中11
は一対の合成樹脂製ケース部材12、13を組合わせて
なる本体ケースである。なお、図1中14はケース部材
12、13を組み立てるためのねじである。本体ケース
11の前部に配置されるケース部材12には、短い円筒
状をなす外刃体取付け部15がケース部材13とは逆方
向に向けて一体に突設されている。この取付け部15は
その外周面に雄ねじ溝を有している。
施例を説明する。図1は第1実施例に係る回転式電気か
みそりの一部の構成を示す断面図であって、同図中11
は一対の合成樹脂製ケース部材12、13を組合わせて
なる本体ケースである。なお、図1中14はケース部材
12、13を組み立てるためのねじである。本体ケース
11の前部に配置されるケース部材12には、短い円筒
状をなす外刃体取付け部15がケース部材13とは逆方
向に向けて一体に突設されている。この取付け部15は
その外周面に雄ねじ溝を有している。
【0024】外刃体取付け部15に一体に連なる底壁1
2aの中央部からケース部材13に向けて一体に突設さ
れた支持筒部16と、これと対応してケース部材13の
内面から一体に突設された支持筒部17との間には、こ
れらに位置決めされてモータ18が挟設されている。こ
うして本体ケース11に内蔵されたモータ18のモータ
軸18aには、この軸18aに同心的に嵌着して回転軸
19が取付けられている。
2aの中央部からケース部材13に向けて一体に突設さ
れた支持筒部16と、これと対応してケース部材13の
内面から一体に突設された支持筒部17との間には、こ
れらに位置決めされてモータ18が挟設されている。こ
うして本体ケース11に内蔵されたモータ18のモータ
軸18aには、この軸18aに同心的に嵌着して回転軸
19が取付けられている。
【0025】図1および図2等に示されるように回転軸
19は、モータ軸18a側の大径な基部に環状のばね受
け段部19aを有しているとともに、先端部を平板状に
加工して係合端部19bとしている。この回転軸19は
支持筒部16の中央部を通って外刃体取付け部15の内
側中央位置に突出されている。
19は、モータ軸18a側の大径な基部に環状のばね受
け段部19aを有しているとともに、先端部を平板状に
加工して係合端部19bとしている。この回転軸19は
支持筒部16の中央部を通って外刃体取付け部15の内
側中央位置に突出されている。
【0026】外刃体取付け部15には、この開口を塞ぐ
外刃体20が着脱自在に取付けられている。この外刃体
20は、短い円筒状をなす外刃ベース21と、このベー
ス21に周部を埋め込んで取付けられた薄い金属板製の
外刃22とからなる。外刃ベース21は合成樹脂または
軽金属製であって、その内周面に前記雄ねじ溝に螺合さ
れる雌ねじ溝を有している。
外刃体20が着脱自在に取付けられている。この外刃体
20は、短い円筒状をなす外刃ベース21と、このベー
ス21に周部を埋め込んで取付けられた薄い金属板製の
外刃22とからなる。外刃ベース21は合成樹脂または
軽金属製であって、その内周面に前記雄ねじ溝に螺合さ
れる雌ねじ溝を有している。
【0027】外刃22は、いわゆるドーナツ状外刃と称
されるものであって、中央部に凹み22aを有するとと
もに、この凹み22aの周囲に、この凹み22aとは反
対向きに突出された円形外刃部22bを一体に連ねてな
る。円形外刃部22bは平面的に見た形状が円形(平面
視円形)であって、この部分の略全域に渡り図示しない
がひげ導入用の小孔が無数に設けられている。
されるものであって、中央部に凹み22aを有するとと
もに、この凹み22aの周囲に、この凹み22aとは反
対向きに突出された円形外刃部22bを一体に連ねてな
る。円形外刃部22bは平面的に見た形状が円形(平面
視円形)であって、この部分の略全域に渡り図示しない
がひげ導入用の小孔が無数に設けられている。
【0028】この外刃22において、図1等に示される
ように円形外刃部22bの半径に沿う断面部分は円弧状
であり、その半径rは、従来の外刃の円形外刃部の各部
の半径(図18の符号R参照。)に比較して小さく(す
なわち、r>R)設定されている。これとともに、その
凹み22aの深さHは、従来の外刃の円形外刃部の各部
の半径(図18の符号R参照。)に比較して大きく(す
なわち、H>h)設定されている。それにより、外刃2
2はそのドーナツ形状が際立って強調された構成となっ
ている。
ように円形外刃部22bの半径に沿う断面部分は円弧状
であり、その半径rは、従来の外刃の円形外刃部の各部
の半径(図18の符号R参照。)に比較して小さく(す
なわち、r>R)設定されている。これとともに、その
凹み22aの深さHは、従来の外刃の円形外刃部の各部
の半径(図18の符号R参照。)に比較して大きく(す
なわち、H>h)設定されている。それにより、外刃2
2はそのドーナツ形状が際立って強調された構成となっ
ている。
【0029】外刃取付け部15と、底壁12aと、外刃
体20とにより囲まれるカッター室Sには内刃体23が
収納されている。内刃体23は、内刃台24と、この台
24の周部に支持された複数のカッターブレード25と
を備えている。
体20とにより囲まれるカッター室Sには内刃体23が
収納されている。内刃体23は、内刃台24と、この台
24の周部に支持された複数のカッターブレード25と
を備えている。
【0030】詳しくは、内刃台24は合成樹脂製等であ
って、図3等に示されるように中央部に嵌合部26を有
し、その周囲に一体に突設された複数の腕部27を有し
ている。図1に示されるように嵌合部26には、前記底
壁12a側の端面において開放される嵌合穴28が設け
られており、この穴28の奥端部28aは前記係合端部
19aと同形状の溝状をなしている。この内刃台24
は、その嵌合穴28を回転軸19に着脱可能に嵌合して
取付けられ、その奥端部28aと回転軸19の係合端部
19aとの係合を介して、回転軸19とともに回転され
るようになっている。内刃台24は回転軸19に嵌合さ
れた状態で、回転軸19の軸方向に移動可能に設けられ
ている。
って、図3等に示されるように中央部に嵌合部26を有
し、その周囲に一体に突設された複数の腕部27を有し
ている。図1に示されるように嵌合部26には、前記底
壁12a側の端面において開放される嵌合穴28が設け
られており、この穴28の奥端部28aは前記係合端部
19aと同形状の溝状をなしている。この内刃台24
は、その嵌合穴28を回転軸19に着脱可能に嵌合して
取付けられ、その奥端部28aと回転軸19の係合端部
19aとの係合を介して、回転軸19とともに回転され
るようになっている。内刃台24は回転軸19に嵌合さ
れた状態で、回転軸19の軸方向に移動可能に設けられ
ている。
【0031】図1および図2等に示されるように内刃台
24の嵌合部26と回転軸19のばね受け段部19aと
の間には、コイル状のばね29が挟設されている。この
ばね29は、その一端部をばね受け段部19aに圧入し
て固定されているとともに、そのばね力で内刃体23を
外刃22方向に付勢して、各カッターブレード25を円
形外刃部22bの内面に押付けている。
24の嵌合部26と回転軸19のばね受け段部19aと
の間には、コイル状のばね29が挟設されている。この
ばね29は、その一端部をばね受け段部19aに圧入し
て固定されているとともに、そのばね力で内刃体23を
外刃22方向に付勢して、各カッターブレード25を円
形外刃部22bの内面に押付けている。
【0032】このような押付け状態において、図1に示
されるように内刃台24は外刃22の凹み22aに対し
非接触の状態を保持して、底壁12a側への外刃22の
可撓変形を可能にしているとともに、嵌合穴28と回転
軸19との間に軸方向の隙間を設けて、回転軸19の軸
方向に沿う底壁12a側への内刃台24の移動を可能に
している。
されるように内刃台24は外刃22の凹み22aに対し
非接触の状態を保持して、底壁12a側への外刃22の
可撓変形を可能にしているとともに、嵌合穴28と回転
軸19との間に軸方向の隙間を設けて、回転軸19の軸
方向に沿う底壁12a側への内刃台24の移動を可能に
している。
【0033】嵌合部26の周方向に等間隔に配置して放
射状に突出された複数の腕部27は、その突出方向に延
びるブレード通し溝27aを夫々有しているとともに、
この溝27aを挟む部分に夫々ブレード支持溝30を相
対向して(図2および図3参照)設けている。ブレード
支持溝30は、外刃22側から切り込むように設けられ
ていて、その奥端部は入り口側よりも広く形成されてい
る。
射状に突出された複数の腕部27は、その突出方向に延
びるブレード通し溝27aを夫々有しているとともに、
この溝27aを挟む部分に夫々ブレード支持溝30を相
対向して(図2および図3参照)設けている。ブレード
支持溝30は、外刃22側から切り込むように設けられ
ていて、その奥端部は入り口側よりも広く形成されてい
る。
【0034】前記各カッターブレード25は金属の平板
製であって、一端部に刃先25aが斜めに折り曲げられ
ている。刃先25aの半径は前記円形外刃部22bの半
径に沿う断面部分の半径rに等しい。
製であって、一端部に刃先25aが斜めに折り曲げられ
ている。刃先25aの半径は前記円形外刃部22bの半
径に沿う断面部分の半径rに等しい。
【0035】しかも、互いに接する刃先25aと外刃2
2の円形外刃部22bとの、円形外刃部22bの円形を
なす突出先端頂部22b1を境にその両側おいて接する円
弧の長さを、等しくしてある。これら接触円弧がなす角
度θ1、θ2を図9に示す。このように突出先端頂部2
2b1の両側での外刃22とカッターブレード25との摺
接円弧長さを同じとしたことにより、動摩擦によるカッ
ターブレード25の偏りを防ぐことができる。したがっ
て、外刃22の偏摩耗を少なくできる点で有利である。
2の円形外刃部22bとの、円形外刃部22bの円形を
なす突出先端頂部22b1を境にその両側おいて接する円
弧の長さを、等しくしてある。これら接触円弧がなす角
度θ1、θ2を図9に示す。このように突出先端頂部2
2b1の両側での外刃22とカッターブレード25との摺
接円弧長さを同じとしたことにより、動摩擦によるカッ
ターブレード25の偏りを防ぐことができる。したがっ
て、外刃22の偏摩耗を少なくできる点で有利である。
【0036】カッターブレード25は厚み方向に貫通す
る支点軸31を有している。支点軸31は、カッターブ
レード25の重心位置に取付けられている。図2および
図3中32はカッターブレード25を挟んで支点軸31
に同心的に設けたスペーサで、そのうちの一方は支点軸
31と一体成形されているとともに、他方は支点軸31
に螺着されている。これら一対のスペーサ32とカッタ
ーブレード25の厚みとの合計厚さは、ブレード通し溝
27aの幅に等しい。
る支点軸31を有している。支点軸31は、カッターブ
レード25の重心位置に取付けられている。図2および
図3中32はカッターブレード25を挟んで支点軸31
に同心的に設けたスペーサで、そのうちの一方は支点軸
31と一体成形されているとともに、他方は支点軸31
に螺着されている。これら一対のスペーサ32とカッタ
ーブレード25の厚みとの合計厚さは、ブレード通し溝
27aの幅に等しい。
【0037】前記構成の各カッターブレード25は、そ
の支点軸31の両端部をブレード支持溝30の入り口か
ら圧入して、この溝30の奥端部に回転可能に嵌合させ
ることにより、内刃台24の厚み方向にブレード通し溝
27aを通って内刃台24の周部に夫々支持されてい
る。この支持状態において、一対のスペーサ32はブレ
ード通し溝27aを挟んだ部分の内壁面に夫々接触ない
しは近接して、カッターブレード25がその厚み方向に
移動されないように位置規制している。
の支点軸31の両端部をブレード支持溝30の入り口か
ら圧入して、この溝30の奥端部に回転可能に嵌合させ
ることにより、内刃台24の厚み方向にブレード通し溝
27aを通って内刃台24の周部に夫々支持されてい
る。この支持状態において、一対のスペーサ32はブレ
ード通し溝27aを挟んだ部分の内壁面に夫々接触ない
しは近接して、カッターブレード25がその厚み方向に
移動されないように位置規制している。
【0038】以上のようにして支持されたカッターブレ
ード25の支点軸31およびこれが係合されたブレード
支持溝30は、いずれも図1に示されるように外刃22
の円形外刃部22bにおける円形をなす突出先端頂部2
2b1を含む平面Cに対する前記頂部22b1を通る垂線D
上に設けられている。
ード25の支点軸31およびこれが係合されたブレード
支持溝30は、いずれも図1に示されるように外刃22
の円形外刃部22bにおける円形をなす突出先端頂部2
2b1を含む平面Cに対する前記頂部22b1を通る垂線D
上に設けられている。
【0039】以上の構成を備える第1実施例の回転式電
気かみそりは、そのばね29の付勢力により各カッター
ブレード25の刃先25aを外刃22の円形外刃部22
bの内面に押付けて、所定の刃圧を得ているから、モー
タ18を駆動して回転軸19とともに内刃体23を回転
させることにより、ひげそりを行うことができる。
気かみそりは、そのばね29の付勢力により各カッター
ブレード25の刃先25aを外刃22の円形外刃部22
bの内面に押付けて、所定の刃圧を得ているから、モー
タ18を駆動して回転軸19とともに内刃体23を回転
させることにより、ひげそりを行うことができる。
【0040】すなわち、内刃体23の回転にともない、
そのカッターブレード25が円形外刃部22bの内面を
摺接回転するので、円形外刃部22bの小孔から導入さ
れたひげを各カッターブレード25でとらえて切断する
ことができる。
そのカッターブレード25が円形外刃部22bの内面を
摺接回転するので、円形外刃部22bの小孔から導入さ
れたひげを各カッターブレード25でとらえて切断する
ことができる。
【0041】このひげそり時において各カッターブレー
ド25には遠心力が作用する。ところで、カッターブレ
ード25の重心位置に設けた支点軸31を内刃台24の
ブレード支持溝30に係合させて、カッターブレード2
5の重心位置で、このブレード25を内刃台24に回転
可能に支持したことにより、遠心力はカッターブレード
25に対してつぎのように与えられる。
ド25には遠心力が作用する。ところで、カッターブレ
ード25の重心位置に設けた支点軸31を内刃台24の
ブレード支持溝30に係合させて、カッターブレード2
5の重心位置で、このブレード25を内刃台24に回転
可能に支持したことにより、遠心力はカッターブレード
25に対してつぎのように与えられる。
【0042】詳しくは、図4に示されるように支持点と
しての重心位置に設けられた支点軸31を境にカッター
ブレード25の刃先25a側部分に遠心力Aが与えられ
る一方で、支点軸31を境に刃先25a側部分とは反対
側部分にも遠心力Bが与えられる。この場合、前記両部
分の質量は同じであるので、これらに与えられる遠心力
A、Bの大きさは同じであるとともに、これらの遠心力
A、Bがカッターブレード25を支点軸31が設けられ
た重心位置を中心に回転させようとする方向は互いに逆
方向である。
しての重心位置に設けられた支点軸31を境にカッター
ブレード25の刃先25a側部分に遠心力Aが与えられ
る一方で、支点軸31を境に刃先25a側部分とは反対
側部分にも遠心力Bが与えられる。この場合、前記両部
分の質量は同じであるので、これらに与えられる遠心力
A、Bの大きさは同じであるとともに、これらの遠心力
A、Bがカッターブレード25を支点軸31が設けられ
た重心位置を中心に回転させようとする方向は互いに逆
方向である。
【0043】そのため、前記両部分に与えられる遠心力
A、Bが相殺される。したがって、遠心力を受けるにも
拘らず、カッターブレード25の刃先25a側部分が内
刃台24の中心部から遠ざかるようにカッターブレード
25が傾くことが防止されるので、前記傾きに起因する
刃先25aの円形外刃部22b内面に対する当たり具合
の過不足を少なくして、刃先25aをその半径と同一の
半径rで形成された円形外刃部22bの内面に適正に押
し当てることができる。
A、Bが相殺される。したがって、遠心力を受けるにも
拘らず、カッターブレード25の刃先25a側部分が内
刃台24の中心部から遠ざかるようにカッターブレード
25が傾くことが防止されるので、前記傾きに起因する
刃先25aの円形外刃部22b内面に対する当たり具合
の過不足を少なくして、刃先25aをその半径と同一の
半径rで形成された円形外刃部22bの内面に適正に押
し当てることができる。
【0044】以上のように第1実施例においては、外刃
22の凹み22aを深く、かつ、外刃22の円形外刃部
22bの半径方向に沿う断面部分の半径rを小さくし
て、外刃22のドーナツ形状を強調したにも拘らず、遠
心力による各カッターブレード25の傾きを防止できる
から、この傾きを原因とする切れ味の低下および外刃2
2の偏摩耗を軽減できる。
22の凹み22aを深く、かつ、外刃22の円形外刃部
22bの半径方向に沿う断面部分の半径rを小さくし
て、外刃22のドーナツ形状を強調したにも拘らず、遠
心力による各カッターブレード25の傾きを防止できる
から、この傾きを原因とする切れ味の低下および外刃2
2の偏摩耗を軽減できる。
【0045】しかも、使用者の肌に対するかみそりの移
動に伴い、円形外刃部22bにおけるかみそりの移動方
向前側に位置される前側外刃部分での、ひげの切断と同
時に行われる肌延ばし状態下で、かみそりの移動方向後
側に位置される後側外刃部分により、前記前側外刃部分
で既に切断されたひげを2度切りでき、切断効率がよ
い。
動に伴い、円形外刃部22bにおけるかみそりの移動方
向前側に位置される前側外刃部分での、ひげの切断と同
時に行われる肌延ばし状態下で、かみそりの移動方向後
側に位置される後側外刃部分により、前記前側外刃部分
で既に切断されたひげを2度切りでき、切断効率がよ
い。
【0046】この場合、以上のような外刃22のドーナ
ツ形状の強調に伴い凹み22aが深いことから、前記肌
延ばし作用を大きくできるので、ひげを深ぞりすること
ができる。加えて、以上のように円形外刃部22bの半
径rが小さいことから、円形外刃部22bの突出先端頂
部22b1の内面にカッターブレード25の刃先を接触さ
せて、これらの部分でひげを効率をよく切断できる。し
たがって、この回転式電気かみそりにおいては、ひげの
切断効率がよいだけではなく、2度切りにおける肌延ば
し作用が大きいから、効果的な深ぞりができる。
ツ形状の強調に伴い凹み22aが深いことから、前記肌
延ばし作用を大きくできるので、ひげを深ぞりすること
ができる。加えて、以上のように円形外刃部22bの半
径rが小さいことから、円形外刃部22bの突出先端頂
部22b1の内面にカッターブレード25の刃先を接触さ
せて、これらの部分でひげを効率をよく切断できる。し
たがって、この回転式電気かみそりにおいては、ひげの
切断効率がよいだけではなく、2度切りにおける肌延ば
し作用が大きいから、効果的な深ぞりができる。
【0047】また、第1実施例の回転式電気かみそりに
おいて、刃圧を与えるばね29は既述のように各カッタ
ーブレード25に対し共用されているので、ばね29を
取付ける手間が簡単である。しかも、このばね29は内
刃体20全体を押し上げるものであるから、カッターブ
レード25に通す手間が不要である。さらに、カッター
ブレード25は圧入するだけの手間で簡単に内刃台24
に支持できる。したがって、内刃台24まわりの組立て
性がよい。
おいて、刃圧を与えるばね29は既述のように各カッタ
ーブレード25に対し共用されているので、ばね29を
取付ける手間が簡単である。しかも、このばね29は内
刃体20全体を押し上げるものであるから、カッターブ
レード25に通す手間が不要である。さらに、カッター
ブレード25は圧入するだけの手間で簡単に内刃台24
に支持できる。したがって、内刃台24まわりの組立て
性がよい。
【0048】図5〜図8は本発明の第2実施例の要部を
示している。この第2実施例は、内刃台、カッターブレ
ード、およびばね等の構成のみが前記第1実施例とは異
なり、それ以外の構成は図5〜図8に図示されない部分
を含めて図1〜図4に示した前記第1実施例の回転式電
気かみそりと同じ構成であるので、図示されない構成に
ついては図1〜図4をもって代用するとともに、図示さ
れる同様構成部分には第1実施例と同一の符号を付し
て、それらの構成の説明およびそれに基づく作用効果の
説明については省略するが、これらの部分についても第
2実施例に係る回転式電気かみそりの構成の一部をなす
ものである。
示している。この第2実施例は、内刃台、カッターブレ
ード、およびばね等の構成のみが前記第1実施例とは異
なり、それ以外の構成は図5〜図8に図示されない部分
を含めて図1〜図4に示した前記第1実施例の回転式電
気かみそりと同じ構成であるので、図示されない構成に
ついては図1〜図4をもって代用するとともに、図示さ
れる同様構成部分には第1実施例と同一の符号を付し
て、それらの構成の説明およびそれに基づく作用効果の
説明については省略するが、これらの部分についても第
2実施例に係る回転式電気かみそりの構成の一部をなす
ものである。
【0049】第2実施例の内刃台124は、図6に示さ
れるように平面視円形であって、これには、半径方向に
延びるブレード通し溝127aが周方向に等間隔ごとに
形成されている。各通し溝127aの内面には、図6〜
図8に示されるようにカッターブレード125の厚み分
の隙間を空けて対向する複数組みのリブからなるスペー
サ132が一体に設けられている。これらスペーサ13
2は内刃台124の厚み方向に延びている。
れるように平面視円形であって、これには、半径方向に
延びるブレード通し溝127aが周方向に等間隔ごとに
形成されている。各通し溝127aの内面には、図6〜
図8に示されるようにカッターブレード125の厚み分
の隙間を空けて対向する複数組みのリブからなるスペー
サ132が一体に設けられている。これらスペーサ13
2は内刃台124の厚み方向に延びている。
【0050】内刃台124にはブレード通し溝127a
の長手方向中央部に連通するブレード支持溝130が設
けられている。この支持溝130は、前記底壁12a側
から切り込むようにして設けられ、その各部の幅は同じ
である。また、内刃台124の前記底壁12a側の面に
は、各ブレード通し溝127aに夫々対応してばね取付
け部151が一体に設けられている。
の長手方向中央部に連通するブレード支持溝130が設
けられている。この支持溝130は、前記底壁12a側
から切り込むようにして設けられ、その各部の幅は同じ
である。また、内刃台124の前記底壁12a側の面に
は、各ブレード通し溝127aに夫々対応してばね取付
け部151が一体に設けられている。
【0051】この構成の内刃台124は、その嵌合穴2
8をモータ18に連結された回転軸119に嵌合して取
付けられている。回転軸119は、ばね受け段部を持っ
ていないが、その先端部は係合端部19bをなしてい
る。したがって、内刃台124は、回転軸119に対し
て、係合端部19bの先端面と嵌合穴28の奥端面とが
当接する状態に嵌合される。
8をモータ18に連結された回転軸119に嵌合して取
付けられている。回転軸119は、ばね受け段部を持っ
ていないが、その先端部は係合端部19bをなしてい
る。したがって、内刃台124は、回転軸119に対し
て、係合端部19bの先端面と嵌合穴28の奥端面とが
当接する状態に嵌合される。
【0052】各カッターブレード125は、その重心位
置に支点軸131を有しているとともに、この支点軸1
31を境に刃先25a側部分と反対側部分にばね受け孔
152を有している。支点軸131の両端部は夫々ブレ
ード支持溝130に摺動可能に嵌合されている。それに
より、前記スペーサ132の先端間で位置決めされてブ
レード通し溝127aを通って配置されるカッターブレ
ード125は、支点軸131を中心に回動可能であっ
て、かつ、内刃台14の厚み方向に移動可能に設けられ
ている。
置に支点軸131を有しているとともに、この支点軸1
31を境に刃先25a側部分と反対側部分にばね受け孔
152を有している。支点軸131の両端部は夫々ブレ
ード支持溝130に摺動可能に嵌合されている。それに
より、前記スペーサ132の先端間で位置決めされてブ
レード通し溝127aを通って配置されるカッターブレ
ード125は、支点軸131を中心に回動可能であっ
て、かつ、内刃台14の厚み方向に移動可能に設けられ
ている。
【0053】カッターブレート125と同数使用される
ばね129には線ばねが採用されている。図5および図
7に示されるようにばね129は、そのV字状に折り曲
げられた基端部を前記ばね取付け部151に圧入固定し
て設けられるとともに、先端部をばね受け孔152に斜
めに交差して設けられ、それによってカッターブレード
125を外刃22方向に付勢している。
ばね129には線ばねが採用されている。図5および図
7に示されるようにばね129は、そのV字状に折り曲
げられた基端部を前記ばね取付け部151に圧入固定し
て設けられるとともに、先端部をばね受け孔152に斜
めに交差して設けられ、それによってカッターブレード
125を外刃22方向に付勢している。
【0054】したがって、各ばね129は、そのばね荷
重の方向を、外刃22の円形外刃部22bにおける円形
をなす突出先端頂部22b1を含む平面Cに対する前記頂
部22b1を通る垂線D上に沿う外刃22方向に一致させ
て設けられている。
重の方向を、外刃22の円形外刃部22bにおける円形
をなす突出先端頂部22b1を含む平面Cに対する前記頂
部22b1を通る垂線D上に沿う外刃22方向に一致させ
て設けられている。
【0055】前記ばね受け孔152はカッターブレード
125に作用するばね荷重の力点であり、また、カッタ
ーブレード125の重心位置に設けた支点軸131は、
カッターブレード125の支持点をなしている。
125に作用するばね荷重の力点であり、また、カッタ
ーブレード125の重心位置に設けた支点軸131は、
カッターブレード125の支持点をなしている。
【0056】そして、図5に示されるようにブレード支
持溝130と、前記力点と、支持点125とは、いずれ
も前記垂線D上に位置して夫々配置されているととも
に、前記力点としてのばね受け孔152は、支持点とし
ての支点軸131よりも、外刃22から遠く隔たって設
けられている。なお、以上の点以外の構成は前記第1実
施例と同じである。
持溝130と、前記力点と、支持点125とは、いずれ
も前記垂線D上に位置して夫々配置されているととも
に、前記力点としてのばね受け孔152は、支持点とし
ての支点軸131よりも、外刃22から遠く隔たって設
けられている。なお、以上の点以外の構成は前記第1実
施例と同じである。
【0057】以上の構成を備える第2実施例の回転式電
気かみそりは、その各ばね129の付勢力により個々の
カッターブレード125の刃先25aを外刃22の円形
外刃部22bの内面に押付けて、所定の刃圧を得ている
から、モータ18を駆動して回転軸19とともに内刃体
23を回転させることにより、ひげそりを行うことがで
きる。
気かみそりは、その各ばね129の付勢力により個々の
カッターブレード125の刃先25aを外刃22の円形
外刃部22bの内面に押付けて、所定の刃圧を得ている
から、モータ18を駆動して回転軸19とともに内刃体
23を回転させることにより、ひげそりを行うことがで
きる。
【0058】すなわち、内刃体23の回転にともない、
そのカッターブレード125が円形外刃部22bの内面
を摺接回転するので、円形外刃部22bの小孔から導入
されたひげを各カッターブレード125でとらえて切断
することができる。
そのカッターブレード125が円形外刃部22bの内面
を摺接回転するので、円形外刃部22bの小孔から導入
されたひげを各カッターブレード125でとらえて切断
することができる。
【0059】ところで、外刃22と内刃台124の軸線
がずれた(偏心した)場合、そのずれに基づきカッター
ブレード125は、ブレード支持溝130に沿って移動
しつつ傾くため、その傾き角度K゜に応じて、図8に誇
張して示すようにばね129のカッターブレード125
の力点(ばね受け孔152)が前記垂線D上の定位置か
ら内刃台124の中心側にずれる。
がずれた(偏心した)場合、そのずれに基づきカッター
ブレード125は、ブレード支持溝130に沿って移動
しつつ傾くため、その傾き角度K゜に応じて、図8に誇
張して示すようにばね129のカッターブレード125
の力点(ばね受け孔152)が前記垂線D上の定位置か
ら内刃台124の中心側にずれる。
【0060】そうすると、その時のばね129の弾性変
形により、このばね129は定位置に戻ろうとする力E
を、カッターブレード125の支持点(支点軸131)
を境にカッターブレード125の刃先25aとは反対側
部分に与える。そのため、支点軸131を中心とするて
こ作用によりカッターブレード125の刃先25a側部
分に、これを内刃台124の中心側に寄せる方向の予圧
Fを与えて、ばね129の力点が前記垂線D上の定位置
に復帰する方向に付勢する。
形により、このばね129は定位置に戻ろうとする力E
を、カッターブレード125の支持点(支点軸131)
を境にカッターブレード125の刃先25aとは反対側
部分に与える。そのため、支点軸131を中心とするて
こ作用によりカッターブレード125の刃先25a側部
分に、これを内刃台124の中心側に寄せる方向の予圧
Fを与えて、ばね129の力点が前記垂線D上の定位置
に復帰する方向に付勢する。
【0061】そのため、使用時においてカッターブレー
ド125の刃先25a側部分に前記傾きに応じて増大し
て作用する遠心力Iに、前記予圧Fを対抗させることが
できる。それにより、カッターブレード125の刃先2
5a側部分が内刃台124の中心部から遠ざかるように
カッターブレード125が遠心力Iで傾くことを防止で
きる。
ド125の刃先25a側部分に前記傾きに応じて増大し
て作用する遠心力Iに、前記予圧Fを対抗させることが
できる。それにより、カッターブレード125の刃先2
5a側部分が内刃台124の中心部から遠ざかるように
カッターブレード125が遠心力Iで傾くことを防止で
きる。
【0062】以上のように第2実施例においても、外刃
22の凹み22aが深く、かつ、外刃22の円形外刃部
22bの半径rが小さいにも拘らず、遠心力によるカッ
ターブレード125の傾きを防止できるから、前記第1
実施例と同様に切れ味の低下および外刃の偏摩耗を軽減
できるとともに、ひげの2度切りおよび深ぞりができ
る、という本発明の所期の目的を達成できる。
22の凹み22aが深く、かつ、外刃22の円形外刃部
22bの半径rが小さいにも拘らず、遠心力によるカッ
ターブレード125の傾きを防止できるから、前記第1
実施例と同様に切れ味の低下および外刃の偏摩耗を軽減
できるとともに、ひげの2度切りおよび深ぞりができ
る、という本発明の所期の目的を達成できる。
【0063】図9および図10は本発明の第3実施例の
要部を示している。この第3実施例は、内刃台のブレー
ド通し溝、およびカッターブレード等の構成のみが前記
第2実施例とは異なり、それ以外の構成は図9および図
10に図示されない部分を含めて図5〜図8に示した前
記第2実施例の回転式電気かみそりと同じ構成であるの
で、図示されない構成については図5〜図8をもって代
用するとともに、図示される同様構成部分には第2実施
例と同一の符号を付して、それらの構成の説明およびそ
れに基づく作用効果の説明については省略するが、これ
らの部分についても第3実施例に係る回転式電気かみそ
りの構成の一部をなすものである。
要部を示している。この第3実施例は、内刃台のブレー
ド通し溝、およびカッターブレード等の構成のみが前記
第2実施例とは異なり、それ以外の構成は図9および図
10に図示されない部分を含めて図5〜図8に示した前
記第2実施例の回転式電気かみそりと同じ構成であるの
で、図示されない構成については図5〜図8をもって代
用するとともに、図示される同様構成部分には第2実施
例と同一の符号を付して、それらの構成の説明およびそ
れに基づく作用効果の説明については省略するが、これ
らの部分についても第3実施例に係る回転式電気かみそ
りの構成の一部をなすものである。
【0064】図10に示されるように第3実施例の内刃
台124に、その半径方向に延びて形成された各ブレー
ド通し溝227aは、その相対向する壁面にスペーサ1
32a、132bを設けている。スペーサ132aは、
前記相対向する壁面のうちの一方に、その長手方向中央
位置に設けられ、かつ、スペーサ132bは、前記相対
向する壁面のうちの他方に、その長手方向両端位置に夫
々設けられている。
台124に、その半径方向に延びて形成された各ブレー
ド通し溝227aは、その相対向する壁面にスペーサ1
32a、132bを設けている。スペーサ132aは、
前記相対向する壁面のうちの一方に、その長手方向中央
位置に設けられ、かつ、スペーサ132bは、前記相対
向する壁面のうちの他方に、その長手方向両端位置に夫
々設けられている。
【0065】一方のスペーサ132aはブレード通し溝
227aに通されるカッターブレード225の一面に当
接ないしは近接され、他方のスペーサ132bはカッタ
ーブレード225の他面にが当接ないしは近接されて、
カッターブレード225がその厚み方向に移動されない
ように位置規制している。
227aに通されるカッターブレード225の一面に当
接ないしは近接され、他方のスペーサ132bはカッタ
ーブレード225の他面にが当接ないしは近接されて、
カッターブレード225がその厚み方向に移動されない
ように位置規制している。
【0066】図9に示されるようにカッターブレード2
25は、その刃先25aを除いた部分の外径を円弧とし
ている。この円弧で囲まれる主要な部分の径は、ブレー
ド通し溝227aの全長J(図10参照)に等しい。そ
して、カッターブレード225は、前記主要部分をブレ
ード通し溝227aの長手方向両端の壁面227a1に夫
々摺動可能に接触させて、ブレード通し溝227aに通
されている。なお、図9中Lは夫々摺接点を示してい
る。前記両摺接点Lを結んだ直線上に前記円弧の中心が
あり、この中心はカッターブレード225の重心位置に
一致している。したがって、カッターブレード225
は、その中心である重心点Gを支点として前記壁面22
7a1に接しながら回動可能に設けられている。なお、以
上の点以外の構成は前記第2実施例と同じである。
25は、その刃先25aを除いた部分の外径を円弧とし
ている。この円弧で囲まれる主要な部分の径は、ブレー
ド通し溝227aの全長J(図10参照)に等しい。そ
して、カッターブレード225は、前記主要部分をブレ
ード通し溝227aの長手方向両端の壁面227a1に夫
々摺動可能に接触させて、ブレード通し溝227aに通
されている。なお、図9中Lは夫々摺接点を示してい
る。前記両摺接点Lを結んだ直線上に前記円弧の中心が
あり、この中心はカッターブレード225の重心位置に
一致している。したがって、カッターブレード225
は、その中心である重心点Gを支点として前記壁面22
7a1に接しながら回動可能に設けられている。なお、以
上の点以外の構成は前記第2実施例と同じである。
【0067】以上の構成を備える第3実施例の回転式電
気かみそりにおいても、外刃22と内刃台124との軸
線のずれに基づきカッターブレード225が、その重心
点Gを中心に回動して傾けられると、その傾き角度に応
じて、ばね129のカッターブレード225に対する力
点(ばね受け孔152)が前記垂線D上の定位置から内
刃台124の中心側にずれる。そのため、その時のばね
129の弾性変形に伴いカッターブレード225の刃先
25a側部分に、これを内刃台124の中心側に寄せる
方向の予圧Fを与えて、ばね129の力点が前記垂線D
上の定位置に復帰する方向に付勢できる。
気かみそりにおいても、外刃22と内刃台124との軸
線のずれに基づきカッターブレード225が、その重心
点Gを中心に回動して傾けられると、その傾き角度に応
じて、ばね129のカッターブレード225に対する力
点(ばね受け孔152)が前記垂線D上の定位置から内
刃台124の中心側にずれる。そのため、その時のばね
129の弾性変形に伴いカッターブレード225の刃先
25a側部分に、これを内刃台124の中心側に寄せる
方向の予圧Fを与えて、ばね129の力点が前記垂線D
上の定位置に復帰する方向に付勢できる。
【0068】それにより、使用時においてカッターブレ
ード225の刃先25a側部分に前記傾きに応じて増大
して作用する遠心力Iに、前記予圧Fを対抗させて、カ
ッターブレード225が遠心力Iで傾くことを防止でき
るから、前記第2実施例と同様に切れ味の低下および外
刃の偏摩耗を軽減できるとともに、ひげの2度切りおよ
び深ぞりができる、という本発明の所期の目的を達成で
きる。
ード225の刃先25a側部分に前記傾きに応じて増大
して作用する遠心力Iに、前記予圧Fを対抗させて、カ
ッターブレード225が遠心力Iで傾くことを防止でき
るから、前記第2実施例と同様に切れ味の低下および外
刃の偏摩耗を軽減できるとともに、ひげの2度切りおよ
び深ぞりができる、という本発明の所期の目的を達成で
きる。
【0069】しかも、この第3実施例の構成によれば、
カッターブレード225の支持をブレード通し溝227
aの壁面227a1で行っているから、カッターブレード
225に支点軸を設けること、およびこの支点軸を受け
るブレード支持溝を設ける必要がなくなり、カッターブ
レード225の支持構造を簡単にできる。
カッターブレード225の支持をブレード通し溝227
aの壁面227a1で行っているから、カッターブレード
225に支点軸を設けること、およびこの支点軸を受け
るブレード支持溝を設ける必要がなくなり、カッターブ
レード225の支持構造を簡単にできる。
【0070】図11および図12は本発明の第4実施例
を示している。この第4実施例は、カッターブレードを
支持する構成のみが前記第2実施例とは異なり、それ以
外の構成は図11および図12に図示されない部分を含
めて図5〜図8に示した前記第2実施例の回転式電気か
みそりと同様な構成であるので、図示されない構成につ
いては図5〜図8をもって代用するとともに、図示され
る同様構成部分には第2実施例と同一の符号を付して、
それらの構成の説明およびそれに基づく作用効果の説明
については省略するが、これらの部分についても第4実
施例に係る回転式電気かみそりの構成の一部をなすもの
である。
を示している。この第4実施例は、カッターブレードを
支持する構成のみが前記第2実施例とは異なり、それ以
外の構成は図11および図12に図示されない部分を含
めて図5〜図8に示した前記第2実施例の回転式電気か
みそりと同様な構成であるので、図示されない構成につ
いては図5〜図8をもって代用するとともに、図示され
る同様構成部分には第2実施例と同一の符号を付して、
それらの構成の説明およびそれに基づく作用効果の説明
については省略するが、これらの部分についても第4実
施例に係る回転式電気かみそりの構成の一部をなすもの
である。
【0071】この第4実施例において、各カッターブレ
ード325の重心位置にはばね受け孔152が夫々設け
られていて、図11に示されるようにばね受け孔152
を通るばね129によりカッターブレード325は支持
されている。ばね受け孔152はばね129がカッター
ブレード325に与えるばね荷重の力点であり、この点
においてカッターブレード325は内刃台124に対し
て回動可能に支持されている。そのため、第2実施例の
支点軸およびブレード支持溝は省略されている。
ード325の重心位置にはばね受け孔152が夫々設け
られていて、図11に示されるようにばね受け孔152
を通るばね129によりカッターブレード325は支持
されている。ばね受け孔152はばね129がカッター
ブレード325に与えるばね荷重の力点であり、この点
においてカッターブレード325は内刃台124に対し
て回動可能に支持されている。そのため、第2実施例の
支点軸およびブレード支持溝は省略されている。
【0072】図12(A)(B)中Mはカッターブレー
ド325の刃先25aの半径の中心位置を示している。
なお、前記半径は、円形外刃部22bの半径方向の断面
における内面の半径rに等しい。そして、図12に示さ
れるようにばね荷重の力点をなすばね受け孔152は、
前記垂線D上において前記中心位置Mよりも外刃に近い
位置に設けられている。なお、以上の点以外の構成は前
記第2実施例と同じである。
ド325の刃先25aの半径の中心位置を示している。
なお、前記半径は、円形外刃部22bの半径方向の断面
における内面の半径rに等しい。そして、図12に示さ
れるようにばね荷重の力点をなすばね受け孔152は、
前記垂線D上において前記中心位置Mよりも外刃に近い
位置に設けられている。なお、以上の点以外の構成は前
記第2実施例と同じである。
【0073】以上の構成を備える第4実施例の回転式電
気かみそりは、その各ばね129の付勢力により個々の
カッターブレード325の刃先25aを円形外刃部22
bの内面に押付けて、所定の刃圧を得ているから、モー
タ18を駆動して回転軸19とともに内刃体23を回転
させることにより、ひげそりを行うことができる。
気かみそりは、その各ばね129の付勢力により個々の
カッターブレード325の刃先25aを円形外刃部22
bの内面に押付けて、所定の刃圧を得ているから、モー
タ18を駆動して回転軸19とともに内刃体23を回転
させることにより、ひげそりを行うことができる。
【0074】すなわち、内刃体23の回転に伴い、その
カッターブレード325が円形外刃部22bの内面を摺
接回転するので、円形外刃部22bの小孔から導入され
たひげを各カッターブレード325でとらえて切断する
ことができる。
カッターブレード325が円形外刃部22bの内面を摺
接回転するので、円形外刃部22bの小孔から導入され
たひげを各カッターブレード325でとらえて切断する
ことができる。
【0075】ところで、外刃22と内刃台124の軸線
が一致している状態は図12(A)に示されており、こ
の状態においてカッターブレード325に与えられるば
ね荷重に基づき刃先25a上に掛かる力(反力)Oの分
力を、垂線Dから等距離にある点a、bで代表して示せ
ば、反力Oの作用点aにおける垂線Dと直交する方向に
沿う分力a1は、垂線Dを境に内刃台124の中心側では
遠心力Iの作用方向と同じであり、反力Oの作用点bに
おける垂線Dと直交する方向に沿う分力b1は、垂線Dを
境に内刃台124の中心側から遠ざかる側では遠心力I
の作用方向と反対方向であって、これら相反する方向の
分力a1、b1の大きさは等しい。したがって、前記分力a
1、b1がカッターブレード325を傾ける因子となるこ
とはない。なお、図12(A)中a2、b2は、反力Oの作
用点a、bにおける垂線Dと平行な分力である。
が一致している状態は図12(A)に示されており、こ
の状態においてカッターブレード325に与えられるば
ね荷重に基づき刃先25a上に掛かる力(反力)Oの分
力を、垂線Dから等距離にある点a、bで代表して示せ
ば、反力Oの作用点aにおける垂線Dと直交する方向に
沿う分力a1は、垂線Dを境に内刃台124の中心側では
遠心力Iの作用方向と同じであり、反力Oの作用点bに
おける垂線Dと直交する方向に沿う分力b1は、垂線Dを
境に内刃台124の中心側から遠ざかる側では遠心力I
の作用方向と反対方向であって、これら相反する方向の
分力a1、b1の大きさは等しい。したがって、前記分力a
1、b1がカッターブレード325を傾ける因子となるこ
とはない。なお、図12(A)中a2、b2は、反力Oの作
用点a、bにおける垂線Dと平行な分力である。
【0076】しかし、このように外刃22と内刃台12
4の軸線が一致している状態に比較して、前記軸線がず
れた場合、そのずれ量Qに基づきカッターブレード32
5が、その重心位置を通ったばね129を中心に回動し
て傾けられるため、その傾き角度Kに応じて、ばね12
9で付勢されたカッターブレード325の刃先25aの
半径の中心位置Mが垂線D上の定位置から内刃台124
の中心側にずれる。
4の軸線が一致している状態に比較して、前記軸線がず
れた場合、そのずれ量Qに基づきカッターブレード32
5が、その重心位置を通ったばね129を中心に回動し
て傾けられるため、その傾き角度Kに応じて、ばね12
9で付勢されたカッターブレード325の刃先25aの
半径の中心位置Mが垂線D上の定位置から内刃台124
の中心側にずれる。
【0077】そうすると、この傾いたカッターブレード
325の重心位置を力点として、このブレード325に
与えられるばね荷重に基づき刃先25a上に掛かる反力
Oの分力a1、b1のうち、傾きにより垂線Dから遠ざけら
れた前記b点に加わる反力Oの垂線Dと直交する方向に
沿う分力b1の方が、前記傾きにより垂線Dに近付けられ
た前記a点に加わる反力Oの垂線Dと直交する方向に沿
う分力a1よりも大きくなる。
325の重心位置を力点として、このブレード325に
与えられるばね荷重に基づき刃先25a上に掛かる反力
Oの分力a1、b1のうち、傾きにより垂線Dから遠ざけら
れた前記b点に加わる反力Oの垂線Dと直交する方向に
沿う分力b1の方が、前記傾きにより垂線Dに近付けられ
た前記a点に加わる反力Oの垂線Dと直交する方向に沿
う分力a1よりも大きくなる。
【0078】そして、図12(B)に示された分力b2は
既述のように遠心力Iの作用方向と反対方向に向けて作
用する。それにより、ばね129は、傾いたカッターブ
レード325にこれを適正な姿勢に復帰させようとする
分力R、すなわち、(b1ーa1)の値に相当する分力Rを
与えている。
既述のように遠心力Iの作用方向と反対方向に向けて作
用する。それにより、ばね129は、傾いたカッターブ
レード325にこれを適正な姿勢に復帰させようとする
分力R、すなわち、(b1ーa1)の値に相当する分力Rを
与えている。
【0079】このような内刃台124の中心方向に向か
う前記分力Rにより、使用時にカッターブレード325
の刃先25a側部分に作用する遠心力に対抗して、カッ
ターブレード325の刃先側部分が内刃台124の中心
部から遠ざかるようにカッターブレード325が遠心力
Iで傾くことを防止できる。
う前記分力Rにより、使用時にカッターブレード325
の刃先25a側部分に作用する遠心力に対抗して、カッ
ターブレード325の刃先側部分が内刃台124の中心
部から遠ざかるようにカッターブレード325が遠心力
Iで傾くことを防止できる。
【0080】以上のようにして、この第4実施例ではカ
ッターブレード325が遠心力Iで傾くことを防止でき
るから、前記第2実施例と同様に切れ味の低下および外
刃の偏摩耗を軽減できるとともに、ひげの2度切りおよ
び深ぞりができる、という本発明の所期の目的を達成で
きる。
ッターブレード325が遠心力Iで傾くことを防止でき
るから、前記第2実施例と同様に切れ味の低下および外
刃の偏摩耗を軽減できるとともに、ひげの2度切りおよ
び深ぞりができる、という本発明の所期の目的を達成で
きる。
【0081】しかも、この第4実施例の構成によれば、
カッターブレード325の支持を、このブレード325
の重心位置を通るばね129により行っているから、カ
ッターブレード325に支点軸を設けること、およびこ
の支点軸を受けるブレード支持溝を設ける必要がなくな
り、カッターブレード325の支持構造を簡単にでき
る。
カッターブレード325の支持を、このブレード325
の重心位置を通るばね129により行っているから、カ
ッターブレード325に支点軸を設けること、およびこ
の支点軸を受けるブレード支持溝を設ける必要がなくな
り、カッターブレード325の支持構造を簡単にでき
る。
【0082】図13〜図17は本発明の第5実施例を示
している。この第5実施例は、カッターブレードとこれ
を支持する構成のみが前記第2実施例とは異なり、それ
以外の構成は図13〜図17に図示されない部分を含め
て図5〜図8に示した前記第2実施例の回転式電気かみ
そり同様な構成であるので、図示されない構成について
は図5〜図8をもって代用するとともに、図示される同
様構成部分には第2実施例と同一の符号を付して、それ
らの構成の説明およびそれに基づく作用効果の説明につ
いては省略するが、これらの部分についても第5実施例
に係る回転式電気かみそりの構成の一部をなすものであ
る。
している。この第5実施例は、カッターブレードとこれ
を支持する構成のみが前記第2実施例とは異なり、それ
以外の構成は図13〜図17に図示されない部分を含め
て図5〜図8に示した前記第2実施例の回転式電気かみ
そり同様な構成であるので、図示されない構成について
は図5〜図8をもって代用するとともに、図示される同
様構成部分には第2実施例と同一の符号を付して、それ
らの構成の説明およびそれに基づく作用効果の説明につ
いては省略するが、これらの部分についても第5実施例
に係る回転式電気かみそりの構成の一部をなすものであ
る。
【0083】図15および図16図に示されるように平
面視円形の内刃台124には、その周方向に等間隔ごと
に半径方向に延びて形成されたブレード通し溝127a
内に突出する段部からなるスペーサ132cおよびリブ
からなるスペーサ132dが夫々一体に設けられてい
る。これらスペーサ132c、132dは内刃台124
の厚み方向に延びている。内刃台124の前記底壁12
a側の面には、嵌合部26の周りに位置して複数のばね
取付け部251が一体に設けられている。これら取付け
部251は熱かしめ用の突起からなる。
面視円形の内刃台124には、その周方向に等間隔ごと
に半径方向に延びて形成されたブレード通し溝127a
内に突出する段部からなるスペーサ132cおよびリブ
からなるスペーサ132dが夫々一体に設けられてい
る。これらスペーサ132c、132dは内刃台124
の厚み方向に延びている。内刃台124の前記底壁12
a側の面には、嵌合部26の周りに位置して複数のばね
取付け部251が一体に設けられている。これら取付け
部251は熱かしめ用の突起からなる。
【0084】各カッターブレード425は、その重心位
置に支点孔231を有している。図13〜図16(な
お、図15を除く。)に示されるように支点孔231は
ハート形状をなして形成されていて、その内側に突出す
る突起部231aの先端が重心点に位置されている。各
カッターブレード425は、その一面の幅方向両端部を
前記スペーサ132cに接触させるとともに、他面の幅
方向中央部側部分を前記スペーサ132dに接触させ
て、これらスペーサ132c、132dの先端間で位置
決めされてブレード通し溝127aに、これを通って摺
動可能に設けられている。
置に支点孔231を有している。図13〜図16(な
お、図15を除く。)に示されるように支点孔231は
ハート形状をなして形成されていて、その内側に突出す
る突起部231aの先端が重心点に位置されている。各
カッターブレード425は、その一面の幅方向両端部を
前記スペーサ132cに接触させるとともに、他面の幅
方向中央部側部分を前記スペーサ132dに接触させ
て、これらスペーサ132c、132dの先端間で位置
決めされてブレード通し溝127aに、これを通って摺
動可能に設けられている。
【0085】図15(B)(C)および図16に示され
るように各カッターブレード425にばね荷重を与える
ばね229には板ばねが採用されている。このばね22
9は、中央リング部229aの周部に各カッターブレー
ド425と同数、例えば3本のばねアーム229bを一
体に突設している。各ばねアーム229bは略V字状に
折り曲げられていて、その幅は支点孔231の幅d(図
17参照)に一致している。
るように各カッターブレード425にばね荷重を与える
ばね229には板ばねが採用されている。このばね22
9は、中央リング部229aの周部に各カッターブレー
ド425と同数、例えば3本のばねアーム229bを一
体に突設している。各ばねアーム229bは略V字状に
折り曲げられていて、その幅は支点孔231の幅d(図
17参照)に一致している。
【0086】ばね229は、そのばねアーム229bの
先端部を支点孔231に通すとともに、支点孔231の
突起部231aに弾性的に接触させて、各カッターブレ
ード425を支持している。こうした支持により、カッ
ターブレード425は、突起部231aとばねアーム2
29bとの接触点(ばね荷重の力点であり、かつ、重心
点でもある。)を支点として内刃台124に対して回動
可能に設けられている。そして、ばね229は、その中
央リング部229aを前記嵌合部26の外周に嵌合する
とともに、このリング部229に通された前記ばね取付
け部251を熱かしめすることにより、内刃台124に
固定されている。
先端部を支点孔231に通すとともに、支点孔231の
突起部231aに弾性的に接触させて、各カッターブレ
ード425を支持している。こうした支持により、カッ
ターブレード425は、突起部231aとばねアーム2
29bとの接触点(ばね荷重の力点であり、かつ、重心
点でもある。)を支点として内刃台124に対して回動
可能に設けられている。そして、ばね229は、その中
央リング部229aを前記嵌合部26の外周に嵌合する
とともに、このリング部229に通された前記ばね取付
け部251を熱かしめすることにより、内刃台124に
固定されている。
【0087】図16中Mはカッターブレード425の刃
先25aの半径の中心位置を示している。なお、前記半
径は、円形外刃部22bの半径方向の断面における内面
の半径rに等しい。そして、前記ばね荷重の力点をなす
支点孔231の突起部231aとばねアーム229bと
の接触点は、外刃22の円形外刃部22bにおける円形
をなす突出先端頂部22b1を含む平面Cに対する前記頂
部22b1を通る垂線D上において、前記中心位置Mより
も外刃22に近い位置に設けられている。なお、以上の
点以外の構成は前記第2実施例と同じである。
先25aの半径の中心位置を示している。なお、前記半
径は、円形外刃部22bの半径方向の断面における内面
の半径rに等しい。そして、前記ばね荷重の力点をなす
支点孔231の突起部231aとばねアーム229bと
の接触点は、外刃22の円形外刃部22bにおける円形
をなす突出先端頂部22b1を含む平面Cに対する前記頂
部22b1を通る垂線D上において、前記中心位置Mより
も外刃22に近い位置に設けられている。なお、以上の
点以外の構成は前記第2実施例と同じである。
【0088】以上の構成を備える第5実施例の回転式電
気かみそりは、単一のばね229の付勢力により各カッ
ターブレード425を夫々付勢して、それらの刃先25
aを外刃22の円形外刃部22bの内面に押付けて、所
定の刃圧を得ているから、モータ18を駆動して回転軸
19とともに内刃体123を回転させることにより、ひ
げそりを行うことができる。すなわち、内刃体123の
回転にともない、そのカッターブレード425が円形外
刃部22bの内面を回転摺動するので、円形外刃部22
bの小孔から挿入されたひげを各カッターブレード42
5でとらえて切断することができる。
気かみそりは、単一のばね229の付勢力により各カッ
ターブレード425を夫々付勢して、それらの刃先25
aを外刃22の円形外刃部22bの内面に押付けて、所
定の刃圧を得ているから、モータ18を駆動して回転軸
19とともに内刃体123を回転させることにより、ひ
げそりを行うことができる。すなわち、内刃体123の
回転にともない、そのカッターブレード425が円形外
刃部22bの内面を回転摺動するので、円形外刃部22
bの小孔から挿入されたひげを各カッターブレード42
5でとらえて切断することができる。
【0089】ところで、外刃22と内刃台124の軸線
が一致している状態に比較して、前記軸線がずれた場
合、そのずれ量に基づきカッターブレード425は、そ
の重心位置を少し移動して傾くため、その傾き角度に応
じて、ばね229で付勢されたカッターブレード425
の刃先25aの半径の中心位置Mが、垂線D上の定位置
から内刃台124の中心側にずれる。
が一致している状態に比較して、前記軸線がずれた場
合、そのずれ量に基づきカッターブレード425は、そ
の重心位置を少し移動して傾くため、その傾き角度に応
じて、ばね229で付勢されたカッターブレード425
の刃先25aの半径の中心位置Mが、垂線D上の定位置
から内刃台124の中心側にずれる。
【0090】こうした状態におて傾いたカッターブレー
ド425の重心位置を力点として、このブレード425
に与えられるばね荷重に基づき刃先25a上の各点に掛
かる反力の垂線Dと直交する方向に沿う分力の総和は、
傾き角度に応じて垂線Dを境に内刃台124の中心側か
ら遠ざかる側の方が大きいから、ばね229により、傾
いたカッターブレード425に対し、これを適正な姿勢
に復帰させようとする分力Rを与えることができる。
ド425の重心位置を力点として、このブレード425
に与えられるばね荷重に基づき刃先25a上の各点に掛
かる反力の垂線Dと直交する方向に沿う分力の総和は、
傾き角度に応じて垂線Dを境に内刃台124の中心側か
ら遠ざかる側の方が大きいから、ばね229により、傾
いたカッターブレード425に対し、これを適正な姿勢
に復帰させようとする分力Rを与えることができる。
【0091】したがって、この分力Rにより、使用時に
カッターブレード425の刃先25a側部分に作用する
遠心力Iに対抗してカッターブレード425が、その刃
先25a側部分が内刃台124の中心部から遠ざかるよ
うに遠心力Iで傾くことを防止することができる。な
お、こうした作用は前記第4実施例の場合と同様であ
る。
カッターブレード425の刃先25a側部分に作用する
遠心力Iに対抗してカッターブレード425が、その刃
先25a側部分が内刃台124の中心部から遠ざかるよ
うに遠心力Iで傾くことを防止することができる。な
お、こうした作用は前記第4実施例の場合と同様であ
る。
【0092】このように第5実施例においてもカッター
ブレード425が遠心力で傾くことを防止できるから、
前記第2実施例と同様に切れ味の低下および外刃の偏摩
耗を軽減できるとともに、ひげの2度切りおよび深ぞり
ができる、という本発明の所期の目的を達成できる。
ブレード425が遠心力で傾くことを防止できるから、
前記第2実施例と同様に切れ味の低下および外刃の偏摩
耗を軽減できるとともに、ひげの2度切りおよび深ぞり
ができる、という本発明の所期の目的を達成できる。
【0093】しかも、この第5実施例の構成によれば、
カッターブレード425をその重心位置においてばね2
29で支持して、支持点と重心点とを一致させているか
ら、カッターブレード425に支点軸を設けること、お
よびこの支点軸を受けるブレード支持溝を内刃台124
に設ける必要がない。その上、ばね229は単一の板ば
ねであって、各カッターブレード425に対して共用さ
れているので、各ブレード425を付勢するばねを個別
に設ける必要がなく、部品点数を少なくできる、したが
って、カッターブレード425の支持構造を簡単にでき
る。
カッターブレード425をその重心位置においてばね2
29で支持して、支持点と重心点とを一致させているか
ら、カッターブレード425に支点軸を設けること、お
よびこの支点軸を受けるブレード支持溝を内刃台124
に設ける必要がない。その上、ばね229は単一の板ば
ねであって、各カッターブレード425に対して共用さ
れているので、各ブレード425を付勢するばねを個別
に設ける必要がなく、部品点数を少なくできる、したが
って、カッターブレード425の支持構造を簡単にでき
る。
【0094】
【発明の効果】以上詳記したように本発明は構成されて
いるので、以下の効果を有する。
いるので、以下の効果を有する。
【0095】請求項1の発明に係る回転式電気かみそり
によれば、外刃の凹みが深く、かつ、外刃の円形外刃部
の半径が小さいにも拘らず、支持点としての重心位置を
境にカッターブレードの刃先側部分に与えられる遠心力
と、重心位置を境に前記刃先側部分とは反対側部分に与
えられる遠心力とを相殺して、遠心力によるカッターブ
レードの傾きを防止できるから、切れ味の低下および外
刃の偏摩耗を軽減しつつ、ひげの2度切りおよび深ぞり
ができる。
によれば、外刃の凹みが深く、かつ、外刃の円形外刃部
の半径が小さいにも拘らず、支持点としての重心位置を
境にカッターブレードの刃先側部分に与えられる遠心力
と、重心位置を境に前記刃先側部分とは反対側部分に与
えられる遠心力とを相殺して、遠心力によるカッターブ
レードの傾きを防止できるから、切れ味の低下および外
刃の偏摩耗を軽減しつつ、ひげの2度切りおよび深ぞり
ができる。
【0096】請求項2の発明に係る回転式電気かみそり
によれば、外刃の凹みが深く、かつ、外刃の円形外刃部
の半径が小さいにも拘らず、外刃と内刃台の軸線のずれ
に応じたばねの弾性変形により、カッターブレードの刃
先側部分に、これを内刃台の中心側に寄せる方向の予圧
を与えて、この予圧を遠心力に対抗させて遠心力による
カッターブレードの傾きを防止できるから、切れ味の低
下および外刃の偏摩耗を軽減しつつ、ひげの2度切りお
よび深ぞりができる。
によれば、外刃の凹みが深く、かつ、外刃の円形外刃部
の半径が小さいにも拘らず、外刃と内刃台の軸線のずれ
に応じたばねの弾性変形により、カッターブレードの刃
先側部分に、これを内刃台の中心側に寄せる方向の予圧
を与えて、この予圧を遠心力に対抗させて遠心力による
カッターブレードの傾きを防止できるから、切れ味の低
下および外刃の偏摩耗を軽減しつつ、ひげの2度切りお
よび深ぞりができる。
【0097】請求項3の発明に係る回転式電気かみそり
によれば、外刃の凹みが深く、かつ、外刃の円形外刃部
の半径が小さいにも拘らず、カッターブレードにその重
心位置を力点として与えられるばね荷重に対する刃先上
での反力を利用して、傾いたカッターブレードにこれを
適正な姿勢に復帰させようとする分力を与えて、この力
を遠心力に対抗させて遠心力によるカッターブレードの
傾きを防止できるから、切れ味の低下および外刃の偏摩
耗を軽減しつつ、ひげの2度切りおよび深ぞりができ
る。
によれば、外刃の凹みが深く、かつ、外刃の円形外刃部
の半径が小さいにも拘らず、カッターブレードにその重
心位置を力点として与えられるばね荷重に対する刃先上
での反力を利用して、傾いたカッターブレードにこれを
適正な姿勢に復帰させようとする分力を与えて、この力
を遠心力に対抗させて遠心力によるカッターブレードの
傾きを防止できるから、切れ味の低下および外刃の偏摩
耗を軽減しつつ、ひげの2度切りおよび深ぞりができ
る。
【図1】本発明の第1実施例に係る回転式電気かみそり
の一部の構成を示す断面図。
の一部の構成を示す断面図。
【図2】同第1実施例に係る回転式電気かみそりの内刃
体の一部と回転軸とばねとを分解して示す斜視図。
体の一部と回転軸とばねとを分解して示す斜視図。
【図3】同第1実施例に係る回転式電気かみそりの内刃
体の構成を示す平面図。
体の構成を示す平面図。
【図4】同第1実施例に係る回転式電気かみそりの作用
を説明するために部分断面図。
を説明するために部分断面図。
【図5】本発明の第2実施例に係る回転式電気かみそり
の一部の構成を示す断面図。
の一部の構成を示す断面図。
【図6】同第2実施例に係る回転式電気かみそりの内刃
体の構成を示す平面図。
体の構成を示す平面図。
【図7】同第2実施例に係る回転式電気かみそりの内刃
体の一部を示す底面図。
体の一部を示す底面図。
【図8】同第2実施例に係る回転式電気かみそりの作用
を説明するために部分断面図。
を説明するために部分断面図。
【図9】本発明の第3実施例に係る回転式電気かみそり
の一部の構成を示す断面図。
の一部の構成を示す断面図。
【図10】同第3実施例に係る回転式電気かみそりの内
刃体の一部を示す底面図。
刃体の一部を示す底面図。
【図11】本発明の第4実施例に係る回転式電気かみそ
りの一部の構成を示す断面図。
りの一部の構成を示す断面図。
【図12】(A)は同第4実施例において外刃と内刃台
の中心軸線が一致した状態下でカッターブレードの刃先
にかかる力を説明するための図。(B)は同第4実施例
において外刃と内刃台の中心軸線がずれた状態下でのカ
ッターブレードの刃先にかかる力を説明する図。
の中心軸線が一致した状態下でカッターブレードの刃先
にかかる力を説明するための図。(B)は同第4実施例
において外刃と内刃台の中心軸線がずれた状態下でのカ
ッターブレードの刃先にかかる力を説明する図。
【図13】本発明の第5実施例に係る回転式電気かみそ
りの一部の構成を示す断面図。
りの一部の構成を示す断面図。
【図14】(A)は同第5実施例に係る回転式電気かみ
そりのカッターブレードの構成を示す正面図。(B)は
同第5実施例に係るカッターブレードの構成を示す側面
図。
そりのカッターブレードの構成を示す正面図。(B)は
同第5実施例に係るカッターブレードの構成を示す側面
図。
【図15】(A)は同第5実施例に係る回転式電気かみ
そりの内刃体の構成を一部省略して示す平面図。(B)
は同第5実施例に係る内刃体の構成を示す底面図。
(C)は同第5実施例に係る内刃体の構成を示す斜視
図。
そりの内刃体の構成を一部省略して示す平面図。(B)
は同第5実施例に係る内刃体の構成を示す底面図。
(C)は同第5実施例に係る内刃体の構成を示す斜視
図。
【図16】同第5実施例に係る回転式電気かみそりの内
刃体の構成を分解して外刃体とともに示す斜視図。
刃体の構成を分解して外刃体とともに示す斜視図。
【図17】同第5実施例に係る回転式電気かみそりの要
部の構成を示す断面図。
部の構成を示す断面図。
【図18】従来例に係る回転式電気かみそりの構成を示
す側面図。
す側面図。
【図19】凹みが深いとともに円形外刃部の半径を小さ
くした外刃を備える回転式電気かみそりの構成を示す側
面図。
くした外刃を備える回転式電気かみそりの構成を示す側
面図。
【図20】図19に示された回転式電気かみそりの一部
の構成を示す断面図。
の構成を示す断面図。
18…モータ、 22…外刃、 22a…凹み、 H…凹みの深さ、 22b…円形外刃部、 22b1…円形外刃部の先端突出頂部、 r…円形外刃部の半径に沿う断面部分の半径、 24、124…内刃台、 25、125、225、325、425…カッターブレ
ード、 25a…カッターブレードの刃先、 29、129、229…ばね、 31、131…支点軸、 C…平面、 D…垂線、 151…ばね受け孔(ばね荷重の力点)、 231…支点孔。
ード、 25a…カッターブレードの刃先、 29、129、229…ばね、 31、131…支点軸、 C…平面、 D…垂線、 151…ばね受け孔(ばね荷重の力点)、 231…支点孔。
Claims (3)
- 【請求項1】中央部に有する凹みの周囲に、この凹みと
は反対向きに突出されて平面視円形をなす円形外刃部を
一体に連ねてなる外刃と、 モータの回転力を受けて回転される内刃台と、 この内刃台に支持され前記円形外刃部の内面に沿って摺
接回転されるカッターブレードと、 このカッターブレードを前記円形外刃部の内面に押付け
るばねとを具備した回転式電気かみそりにおいて、 前記カッターブレードをその重心位置において前記内刃
台に回転可能に支持したことを特徴とする回転式電気か
みそり。 - 【請求項2】中央部に有する凹みの周囲に、この凹みと
は反対向きに突出されて平面視円形をなす円形外刃部を
一体に連ねてなる外刃と、 モータの回転力を受けて回転される内刃台と、 この内刃台に支持され前記円形外刃部の内面に沿って摺
接回転されるカッターブレードと、 前記内刃台に取付けられるとともに、先端部を前記カッ
ターブレードに通して前記円形外刃部の内面に前記カッ
ターブレードを押付けるばねとを具備した回転式電気か
みそりにおいて、 前記外刃の円形外刃部における円形をなす突出先端頂部
を含む平面に対する前記頂部を通る垂線に沿う前記外刃
方向に、前記カッターブレードに与えるばね荷重の方向
を一致させて前記ばねを配設し、 前記カッターブレードを前記内刃台に対して回転可能で
かつ前記垂線に沿って移動可能に支持し、 前記内刃台に対する前記カッターブレードの支持点と前
記ばね荷重の力点とを前記垂線上に位置して夫々配設す
るとともに、前記外刃に対し前記力点を前記支持点より
も遠い位置に設けたことを特徴とする回転式電気かみそ
り。 - 【請求項3】中央部に有する凹みの周囲に、この凹みと
は反対向きに突出されて平面視円形をなす円形外刃部を
一体に連ねてなる外刃と、 モータの回転力を受けて回転される内刃台と、 この内刃台に支持され前記円形外刃部の内面に沿って摺
接回転されるカッターブレードと、 前記内刃台に取付けられるとともに、先端部を前記カッ
ターブレードに通して前記円形外刃部の内面に前記カッ
ターブレードを押付けるばねとを具備した回転式電気か
みそりにおいて、 前記外刃の円形外刃部における円形をなす突出先端頂部
を含む平面に対する前記頂部を通る垂線に沿う前記外刃
方向に、前記カッターブレードに与えるばね荷重の方向
を一致させて前記ばねを配設するとともに、 前記ばねの先端部を前記カッターブレードの重心位置に
貫通させて、このブレードを前記内刃台に回転可能に支
持し、 前記カッターブレードに対する前記ばね荷重の力点を、
前記カッターブレードの刃先の半径の中心位置よりも前
記垂線上において前記外刃に近い位置に設けたことを特
徴とする回転式電気かみそり。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1472195A JPH08196753A (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 回転式電気かみそり |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1472195A JPH08196753A (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 回転式電気かみそり |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08196753A true JPH08196753A (ja) | 1996-08-06 |
Family
ID=11869003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1472195A Pending JPH08196753A (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 回転式電気かみそり |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08196753A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9409301B2 (en) | 2006-11-28 | 2016-08-09 | Koninklijke Philips N.V. | Cap with multi-angle annular corrugation surfaces for shaving apparatus |
-
1995
- 1995-01-31 JP JP1472195A patent/JPH08196753A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9409301B2 (en) | 2006-11-28 | 2016-08-09 | Koninklijke Philips N.V. | Cap with multi-angle annular corrugation surfaces for shaving apparatus |
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