JP7042397B2 - コンデンサ - Google Patents

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Description

本発明は、フィルムコンデンサ等のコンデンサに関する。
従来、金属化フィルムを巻回あるいは積層し、端面に金属を溶射して端面電極を形成し、端面電極にリード線を接続してなるコンデンサ素子を、樹脂で被覆するようにしたフィルムコンデンサが知られている(たとえば、特許文献1)。かかるフィルムコンデンサでは、リード線の端面電極に接続される基端部とは反対側の先端部が、外部の接続端子と接続されるため、樹脂から露出する。
特開昭61-232604号公報
上記フィルムコンデンサのリード線として、たとえば、複数の細かな導線を撚り合わせてなる撚線を絶縁体で被覆した、撚線タイプの絶縁被覆リード線を用いることができる。撚線タイプの絶縁被覆リード線を用いた場合、1つの導線を絶縁体で被覆した単線タイプの絶縁被覆リード線を用いる場合に比べて、同じ線径で大きな許容電流が得られ、また、柔らかいので、外部の接続端子に接続する際の作業性が良くなる。
フィルムコンデンサが湿度の高い環境下で使用された場合には、リード線の先端部側から絶縁体の内部(リード線の内部)に水分(湿気)が侵入しやすい。フィルムコンデンサに撚線タイプの絶縁被覆リード線が用いられた場合、絶縁体の内部に侵入した水分は、撚線の導線同士の間に生じる微細な隙間を通ってリード線の基端部側へと達しやすい。このため、このような水分が原因となって端面電極や内部の蒸着電極などが酸化し、コンデンサ素子に劣化が生じることが懸念される。
そこで、本発明は、リード線を通じた水分の侵入を防ぐことで、コンデンサ素子の劣化を防止し得るコンデンサを提供することを目的とする。
本発明の主たる態様に係るコンデンサは、コンデンサ素子と、複数の導線が撚り合わされた撚線を絶縁体で被覆してなり、その一端側で前記絶縁体から露出した前記撚線の露出部が前記コンデンサ素子の電極に接続される絶縁被覆リード線と、前記絶縁被覆リード線が接続された前記コンデンサ素子を、前記絶縁被覆リード線の他端側が露出する状態で覆う樹脂と、を備える。ここで、前記撚線の露出部全体が半田によって覆われる。
本発明によれば、リード線を通じた水分の侵入を防ぐことで、コンデンサ素子の劣化を防止し得るコンデンサを提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
図1(a)は、第1実施形態に係る、左右の絶縁被覆リード線の位置で切断されたフィルムコンデンサの正面断面図であり、図1(b)は、第1実施形態に係る、右側の絶縁被覆リード線の位置で切断されたフィルムコンデンサの右側面断面図である。図1(c)は、第1実施形態に係る、撚線の第1露出部に半田を装着する方法について説明するための図である。 図2(a)は、変更例1に係る、左右の絶縁被覆リード線の位置で切断されたフィルムコンデンサの正面断面図であり、図2(b)は、変更例1に係る、右側の絶縁被覆リード線の位置で切断されたフィルムコンデンサの右側面断面図である。図2(c)は、変更例1に係る、絶縁体の内部に半田を入り込ませる方法について説明するための図である。 図3(a)は、変更例2に係る、絶縁被覆リード線の位置で切断されたフィルムコンデンサの要部の正面断面図であり、図3(b)は、変更例2に係る、撚線の第1露出部に装着した半田を絶縁体の外周面まで及ばせる方法について説明するための図である。 図4(a)は、第2実施形態に係る、左右の絶縁被覆リード線の位置で切断されたフィルムコンデンサの正面断面図であり、図4(b)は、第2実施形態に係る、右側の絶縁被覆リード線の位置で切断されたフィルムコンデンサの右側面断面図である。図4(c)は、第2実施形態に係る、撚線の第1露出部の構成を示すリード線の要部拡大図である。 図5は、第2実施形態に係る、充填樹脂を絶縁体の内部に入り込ませる方法について説明するための図である。
以下、本発明のコンデンサの一実施形態であるフィルムコンデンサについて図面を参照して説明する。便宜上、各図には、適宜、前後、左右および上下の方向が付記されている。なお、図示の方向は、あくまでフィルムコンデンサの相対的な方向を示すものであり、絶対的な方向を示すものではない。
<第1実施形態>
まず、第1実施形態に係るフィルムコンデンサ1Aについて説明する。
本実施の形態において、フィルムコンデンサ1Aが、特許請求の範囲に記載の「コンデンサ」に対応する。また、端面電極11が、特許請求の範囲に記載の「電極」に対応する。さらに、第1露出部21aが、特許請求の範囲に記載の「露出部」に対応する。さらに、充填樹脂40が、特許請求の範囲に記載の「樹脂」に対応する。
ただし、上記記載は、あくまで、特許請求の範囲の構成と実施形態の構成とを対応付けることを目的とするものであって、上記対応付けによって特許請求の範囲に記載の発明が実施形態の構成に何ら限定されるものではない。
図1(a)は、第1実施形態に係る、左右の絶縁被覆リード線20の位置で切断されたフィルムコンデンサ1Aの正面断面図であり、図1(b)は、第1実施形態に係る、右側の絶縁被覆リード線20の位置で切断されたフィルムコンデンサ1Aの右側面断面図である。図1(c)は、第1実施形態に係る、撚線21の第1露出部21aに半田23を装着する方法について説明するための図である。
図1(a)および(b)に示すように、フィルムコンデンサ1Aは、コンデンサ素子10と、一対の絶縁被覆リード線20と、ケース30と、充填樹脂40とを備える。
コンデンサ素子10は、誘電体フィルム上にアルミニウムの蒸着により蒸着電極を形成してなる2枚の金属化フィルムを重ね、重ねた金属化フィルムを巻回または積層し、扁平状に押圧することにより形成される。コンデンサ素子10の両端面には、亜鉛等の金属の吹付により端面電極11が形成される。なお、コンデンサ素子10の蒸着電極の材料として、アルミニウム以外にも、亜鉛、マグネシウム等の他の金属を用いることができる。また、これらの金属のうち、複数の金属を蒸着させることにより蒸着電極を形成してもよいし、これらの金属どうしの合金を蒸着させることにより蒸着電極を形成してもよい。
一対の絶縁被覆リード線20(以下、単に「リード線20」という)は、複数の導線が撚り合わされてなる撚線21と、撚線21の周囲を被覆する絶縁体22とで構成される。撚線21は、たとえば、銅線からなり、絶縁体22は、たとえば、耐熱性のビニル樹脂からなる。
リード線20は、その基端部側において、撚線21が所定の長さだけ絶縁体22から露出する。基端部側で露出した撚線21の第1露出部21aは、その全体が半田23により覆われる。
撚線21の第1露出部21aに半田23を装着するため、図1(c)に示す半田槽100が用いられる。半田槽100内には、溶融状態の半田101(以下、「溶融半田101」という)が溜められる。リード線20の基端部側の絶縁体22の端面22aが半田槽100内の溶融半田101の液面と面一となるように、撚線21の第1露出部21aが溶融半田101に浸漬される。リード線20が半田槽100から引き出され、溶融半田101が冷えて固まると、第1露出部21a全体が半田23により覆われる。さらに、撚線21は、導線同士の間に微細な隙間が生じやすいため、この隙間に溶融半田101が行き渡りやすい。このため、撚線21の外側が半田23で覆われるのみならず、これら微細な隙間、即ち、撚線21の内部にも半田23が浸透した状態となる。
このように半田23が装着された撚線21の第1露出部21aは、接続用の半田Sを用いた半田付けによってコンデンサ素子10の端面電極11に接続される。
また、リード線20は、その先端部側においても、撚線21が所定の長さだけ絶縁体22から露出する。先端部側で露出した撚線21の第2露出部21bには、フィルムコンデンサ1Aが外部機器等に設置された際に外部の接続端子(図示せず)が接続される。
ケース30は、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の樹脂材料により、上面が開口するほぼ直方体の箱状に形成される。コンデンサ素子10およびリード線20がケース30内に収容され、リード線20の先端部側がケース30の開口部31から外部に突出する。
充填樹脂40は、熱硬化性樹脂からなり、溶融状態でケース30内に注入され、ケース30が加熱されることにより硬化する。充填樹脂40は、コンデンサ素子10とリード線20の基端部側とを覆い、これらを湿気や衝撃から保護する。リード線20の先端部側は、充填樹脂40から露出する。
フィルムコンデンサ1Aが湿度の高い環境下で使用された場合、リード線20の先端部側から絶縁体22の内部に水分(湿気)が侵入する虞がある。侵入した水分は、撚線21の微細な隙間を通ってリード線20の基端部側へと達しやすい。本実施の形態では、このような状況となっても、撚線21の第1露出部21a全体が半田23で覆われているため、水分は半田23によって止められ、端面電極11が水分に晒させることが防止される。さらに、撚線21の第1露出部21aの内部、即ち、導線同士の隙間に浸透した半田23によって、これら隙間が埋められるので、水分を止める効果をより一層高めることができる。
このように、本実施の形態によれば、許容電流が大きく、作業性のよい撚線タイプのリード線20を用いた場合に、リード線20を通じた水分の侵入が防止されるため、端面電極11や内部の蒸着電極などが酸化してコンデンサ素子10に劣化が生じることが防止される。
以上、本発明の第1実施形態について説明したが、本発明は、上記第1実施形態に限定されるものではなく、たとえば、上記第1実施形態を、以下の通り、変更することもできる。
<第1実施形態の変更例1>
図2(a)は、変更例1に係る、左右の絶縁被覆リード線20の位置で切断されたフィルムコンデンサ1Aの正面断面図であり、図2(b)は、変更例1に係る、右側の絶縁被覆リード線20の位置で切断されたフィルムコンデンサ1Aの右側面断面図である。図2(c)は、変更例1に係る、絶縁体22の内部に半田23を入り込ませる方法について説明するための図である。
図2(a)および(b)に示すように、本変更例では、リード線20において、撚線21の第1露出部21aに装着された半田23を、さらに、絶縁体22の内部に入り込ませ、絶縁体22に被覆された撚線21の部分にまで行き渡らせるようにしている。その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
半田23を絶縁体22の内部に入り込ませるためには、図1(c)で説明したように、撚線21の第1露出部21aに半田23を装着させる際、第1実施形態よりも、第1露出部21aが溶融半田101に浸漬される浸漬時間を長く取ることが考えられる。こうすることで、溶融半田101が撚線21の微細な隙間を毛細管現象により上昇していき、絶縁体22に被覆された撚線21の部分に半田23が浸透する。
しかしながら、より効果的に半田23を絶縁体22の内部に入り込ませるためには、図2(c)のように、真空ポンプ200を用いると良い。この場合、真空ポンプ200の吸引ノズル201がリード線20の先端部に取り付けられ、真空ポンプ200によってリード線20の先端部側から空気が吸引される。この吸引によって半田槽100内の溶融半田101が撚線21の微細な隙間を上昇しやすくなり、絶縁体22内部のより深い位置にある撚線21の部分まで半田23を浸透させることが可能となる。
本変更例の構成によれば、半田23が装着された撚線21の部分と絶縁体22とをオーバーラップさせることができるので、絶縁体22の内部に侵入した水分を、半田23によって、一層良好に絶縁体22の内部に留めておくことができる。これにより、コンデンサ素子10の劣化を防止する効果が一層高まる。
<第1実施形態の変更例2>
図3(a)は、変更例2に係る、絶縁被覆リード線20の位置で切断されたフィルムコンデンサ1Aの要部の正面断面図であり、図3(b)は、変更例2に係る、撚線21の第1露出部21aに装着した半田23を絶縁体22の外周面まで及ばせる方法について説明するための図である。
図3(a)に示すように、本変更例では、リード線20において、撚線21の第1露出部21aに装着された半田23を、さらに、絶縁体22の基端部側の外周面にまで及ばせるようにしている。また、接続用の半田Sを用いず、半田23と端面電極11の互いに接触する部分を溶接によって溶着させることにより、撚線21の第1露出部21aと端面電極11とを接続するようにしている。その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
図3(b)に示すように、撚線21の第1露出部21aのみならず絶縁体22の基端部側を、半田槽100の溶融半田101に浸漬させることにより、絶縁体22の基端部側の外周面を半田23により覆うことができる。
本変更例の構成によれば、撚線21の第1露出部21aを覆う半田23を絶縁体22にオーバーラップさせることができるので、絶縁体22の内部に侵入した水分を、半田23によって、一層良好に絶縁体22の内部に留めておくことができる。これにより、コンデンサ素子10の劣化を防止する効果が一層高まる。
なお、上記実施形態や上記変更例1においても、撚線21の第1露出部21aと端面電極11とが溶接によって接続されてもよい。また、本変更例において、撚線21の第1露出部21aと端面電極11とが接続用の半田Sによって接続されてもよい。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係るフィルムコンデンサ1Bについて説明する。
本実施の形態において、フィルムコンデンサ1Bが、特許請求の範囲に記載の「コンデンサ」に対応する。また、端面電極51が、特許請求の範囲に記載の「電極」に対応する。さらに、第1露出部61aが、特許請求の範囲に記載の「露出部」に対応する。さらに、充填樹脂80が、特許請求の範囲に記載の「樹脂」に対応する。
ただし、上記記載は、あくまで、特許請求の範囲の構成と実施形態の構成とを対応付けることを目的とするものであって、上記対応付けによって特許請求の範囲に記載の発明が実施形態の構成に何ら限定されるものではない。
図4(a)は、第2実施形態に係る、左右の絶縁被覆リード線60の位置で切断されたフィルムコンデンサ1Bの正面断面図であり、図4(b)は、第2実施形態に係る、右側の絶縁被覆リード線60の位置で切断されたフィルムコンデンサ1Bの右側面断面図である。図4(c)は、第2実施形態に係る、撚線61の第1露出部61aの構成を示すリード線60の要部拡大図である。
図4(a)および(b)に示すように、フィルムコンデンサ1Bは、コンデンサ素子50と、一対の絶縁被覆リード線60と、ケース70と、充填樹脂80とを備える。
コンデンサ素子50およびケース70の構成は、第1実施形態のコンデンサ素子10およびケース30の構成と同様である。
一対の絶縁被覆リード線60(以下、単に「リード線60」という)は、第1実施形態のリード線20の構成と同様、撚線61と絶縁体62とで構成され、撚線61は、リード線60の基端部側の第1露出部61aとリード線60の先端部側の第2露出部61bとを含む。リード線60は、撚線61の第1露出部61aが接続用の半田Sを用いた半田付けによってコンデンサ素子50の端面電極51に接続される。但し、本実施形態では、第1実施形態と異なり、撚線61の第1露出部61aが半田により覆われていない。さらに、図4(c)に示すように、撚線61は、第1露出部61a全体に亘って、撚線61を構成する複数の導線63の撚りが解かれ、ほぐされた状態となっている。
充填樹脂80は、上記第1実施形態と同様、コンデンサ素子50とリード線60とが収容されたケース70内に充填される。但し、第1実施形態と異なり、充填樹脂80が、絶縁体62の内部に入り込み、絶縁体62に被覆された撚線61の部分まで行き渡る。充填樹脂80における、絶縁体62の内部に入り込んだ樹脂部分80aは、第1露出部61aの根元部から撚線61の微細な隙間に入り込み、絶縁体62に被覆された撚線61の部分において、微細な隙間に浸透した状態となる。
図5は、第2実施形態に係る、充填樹脂80を絶縁体62の内部に入り込ませる方法について説明するための図である。
図5に示すように、充填樹脂80を充填する際、コンデンサ素子50およびリード線60が収容されたケース70が、真空ケース300に収容される。真空ケース300には、第1真空ポンプ400の吸引ノズル401が接続される。また、真空ケース300内では、左右のリード線60の先端部側に、それぞれ、第2真空ポンプ500の吸引ノズル501が接続される。
溶融状態の充填樹脂80がケース70内に注入された後、第1真空ポンプ400の動作によって真空ケース300内が真空状態にされる前に、第2真空ポンプ500が動作され、第2真空ポンプ500によってリード線60の先端部側から空気が吸引される。この吸引によってケース70内の溶融した充填樹脂80が撚線61の微細な隙間を上昇し、絶縁体62の内部に入り込む。このとき、撚線61の第1露出部61aの根元部分では撚りが解かれているので、溶融状態の充填樹脂80が根元部分から撚線61の微細な隙間に入り込みやすい。
こうして、その後にケース70内の充填樹脂80が硬化されると、絶縁体62に被覆された撚線61の部分に充填樹脂80が行き渡った状態となる。
本実施の形態のフィルムコンデンサ1Bにおいて、リード線60の先端部側から絶縁体62の内部に水分(湿気)が侵入した場合、侵入した水分は、撚線61の微細な隙間を通ってリード線60の基端部側へと達しやすい。本実施の形態では、このような状況となっても、リード線60の基端部側では、絶縁体62に被覆された撚線61の部分まで充填樹脂80が行き渡っているので、この樹脂部分80aで水分が止められ、端面電極51が水分に晒させることが防止される。
このように、本実施の形態によれば、第1実施形態と同様、リード線60を通じた水分の侵入が防止されるため、端面電極51や内部の蒸着電極などが酸化してコンデンサ素子50に劣化が生じることが防止される。
<その他の変更例>
上記第1実施形態において、リード線20は、その先端部側の撚線21の第2露出部21b全体も半田で覆われるような構成とされてもよい。また、第2露出部21bに装着された半田を、絶縁体22の内部に入り込ませ、絶縁体22に被覆された撚線21の部分にまで行き渡らせるようにしてもよい。さらに、第2露出部21bに装着された半田を、絶縁体22の先端部側の外周面にまで及ばせるようにしてもよい。これらの構成とすれば、第2露出部21bに装着された半田により、絶縁体22の内部への水分の侵入を防止できるので、コンデンサ素子10の劣化を防止する効果が一層高まる。
また、上記第2実施形態では、リード線60の撚線61において、第1露出部61a全体の撚りが解かれたが、少なくとも第1露出部61aの根元部分の撚りが解かれればよい。
さらに、上記第1実施形態のリード線20において、撚線21の第1露出部21aの少なくとも根元部分の撚りが解かれるような構成が採られてもよい。このような構成とすれば、第1露出部21aに半田23を装着する工程において、溶融半田101が第1露出部21aの根元部分から撚線21の微細な隙間に入り込みやすくなる。
さらに、上記第1実施形態の変更例1の構成と上記第1実施形態の変更例2の構成とが組み合わせれてもよい。即ち、撚線21の第1露出21aに装着された半田23が絶縁体22の内部と外周部とに及ぶようにしてもよい。
さらに、上記第1実施形態および上記第2実施形態では、コンデンサ素子10、50は、誘電体フィルム上に蒸着電極を形成してなる2枚の金属化フィルムを重ね、重ねた金属化フィルムを巻回または積層することで形成されたものである。しかしながら、これ以外にも、誘電体フィルムの両面に蒸着電極を形成してなる金属化フィルムと絶縁フィルムとを重ね、これらを巻回または積層することによりコンデンサ素子10、50が形成されてもよい。
さらに、上記第1実施形態および上記第2実施形態では、コンデンサ素子10、50が収容されたケース30、70に充填樹脂40、80が充填される、いわゆるケースモールドタイプのフィルムコンデンサ1A、1Bに本発明が適用される例が示された。しかしながら、本発明が、コンデンサ素子10、50がケース30、70には収容されずに外装樹脂で覆われる、いわゆるケースレスタイプのフィルムコンデンサに適用されてもよい。
さらに、上記第1実施形態および上記第2実施形態では、本発明のコンデンサの一例として、フィルムコンデンサ1A、1Bが挙げられた。しかしながら、本発明は、フィルムコンデンサ1A、1B以外のコンデンサに適用することもできる。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
本発明は、各種電子機器、電気機器、産業機器、車両の電装等に使用されるコンデンサに有用である。
1A フィルムコンデンサ(コンデンサ)
1B フィルムコンデンサ(コンデンサ)
10 コンデンサ素子
11 端面電極(電極)
20 絶縁被覆リード線
21 撚線
21a 第1露出部(露出部)
22 絶縁体
40 充填樹脂(樹脂)
50 コンデンサ素子
51 端面電極(電極)
60 絶縁被覆リード線
61 撚線
61a 第1露出部(露出部)
62 絶縁体
80 充填樹脂(樹脂)

Claims (4)

  1. コンデンサ素子と、
    複数の導線が撚り合わされた撚線を絶縁体で被覆してなり、その一端側で前記絶縁体から露出した前記撚線の露出部が前記コンデンサ素子の電極に接続される絶縁被覆リード線と、
    前記絶縁被覆リード線が接続された前記コンデンサ素子を、前記絶縁被覆リード線の他端側が露出する状態で覆う樹脂と、を備え、
    前記撚線の露出部全体が半田によって覆われ、
    前記半田が前記絶縁体の外周面まで及ぶ、
    ことを特徴とするコンデンサ。
  2. 請求項1に記載のコンデンサにおいて、
    前記半田が、前記撚線の前記絶縁体に被覆された部分まで行き渡る、
    ことを特徴とするコンデンサ。
  3. コンデンサ素子と、
    複数の導線が撚り合わされた撚線を絶縁体で被覆してなり、その一端側で前記絶縁体から露出した前記撚線の露出部が前記コンデンサ素子の電極に接続される絶縁被覆リード線と、
    前記絶縁被覆リード線が接続された前記コンデンサ素子を、前記絶縁被覆リード線の他端側が露出する状態で覆う樹脂と、を備え、
    前記樹脂が、前記絶縁体の内部に入り込み、前記撚線の前記絶縁体に被覆された部分まで行き渡る、
    ことを特徴とするコンデンサ。
  4. 請求項2または3に記載のコンデンサにおいて、
    前記撚線は、前記露出部の少なくとも根元部分の撚りが解かれている、
    ことを特徴とするコンデンサ。
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