JP7039222B2 - インプリント装置及びインプリント方法 - Google Patents

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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/0002Lithographic processes using patterning methods other than those involving the exposure to radiation, e.g. by stamping

Description

実施形態は、インプリント装置及びインプリント方法に関する。
レジスト等の被転写部材にパターンを転写するインプリント装置が知られている。このようなインプリント装置は、パターンが予め形成されたテンプレートと基板とをアライメントし、基板上の被転写部材にテンプレートのパターンを接触させた状態で光等によって被転写部材を硬化させる。これにより、インプリント装置は、パターンを被転写部材に転写して形成する。
特許5398502号公報 特開2014-241398号公報 特開2014-175434号公報
しかしながら、上述のインプリント装置では、前処理で形成された基板の表面形状等によって、基板とテンプレートとのアライメント誤差(オーバレイ誤差ともいう)が大きくなる。
上述した課題を解決するために、実施形態のインプリント装置は、基板保持機構と、テンプレート保持部と、光源システムと、コントローラと、を備える。基板保持機構は、被転写部材が設けられた基板を保持し移動させる。テンプレート保持部は、前記被転写部材に転写させるパターンが形成されたテンプレートを保持する。光源システムは、前記被転写部材に光を照射して前記パターンを転写する。前記コントローラは、前記基板と前記テンプレートとのアラインメント開始後に前記仮硬化を開始させ、前記仮硬化後に前記本硬化を行う、ことを含み、基板の複数の領域に対応付けられた複数の露光条件に基づいて光源システムを制御して、領域ごとに仮硬化または本硬化を行い、複数の領域のうち第1の領域に対しては、アラインメント開始後に複数の露光条件のうちの第1の露光条件に基づいて仮硬化を行い、仮硬化後に本硬化を行い、複数の領域のうち第2の領域に対しては、アラインメント開始後に複数の露光条件のうちの第2の露光条件に基づいて仮硬化を行うことなく本硬化を行う。
図1は、第1実施形態のインプリント装置の全体構成を示す図である。 図2は、テンプレート保持機構の近傍の拡大側面図である。 図3は、基板の平面図である。 図4は、ショット領域の拡大平面図である。 図5は、図4のV-V線に沿ったショット領域の被加工レイヤの縦断面図である。 図6は、図4のV-V線に沿ったショット領域の被加工レイヤの縦断面図である。 図7は、露光光源の露光条件を説明するグラフである。 図8は、露光光源の露光条件を説明するグラフである。 図9は、露光光源の露光条件を説明するグラフである。 図10は、コントローラの機能を説明するブロック図である。 図11は、露光条件データベースの一例を示すテーブルである。 図12は、コントローラの設定部が実行する露光条件設定処理のフローチャートである。 図13は、コントローラの位置制御部及び実行部が実行するインプリント処理のフローチャートである。 図14は、第1変形例の露光条件のグラフである。 図15は、第2変形例の露光条件のグラフである。 図16は、第3変形例の露光条件のグラフである。 図17は、第4変形例の露光条件のグラフである。 図18は、第5変形例の露光条件のグラフである。
以下の例示的な実施形態や変形例には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、同様の構成要素には共通の符号が付されるとともに、重複する説明が部分的に省略される。実施形態や変形例に含まれる部分は、他の実施形態や変形例の対応する部分と置き換えて構成されることができる。また、実施形態や変形例に含まれる部分の構成や位置等は、特に言及しない限りは、他の実施形態や変形例と同様である。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態のインプリント装置10の全体構成を示す図である。図2は、テンプレート保持機構14の近傍の拡大側面図である。図1に矢印で示す方向をインプリント装置10のXYZ方向とする。XY面は、例えば、水平面である。Z方向は、例えば、鉛直方向であって、後述する加圧部材44の加圧方向である。図1は、基板90上のレジスト90dとテンプレート92とが接触する前の状態である。図2は、基板90上のレジスト90dとテンプレート92とが接触している状態である。レジスト90dは、被転写部材の一例である。
インプリント装置10は、基板90上にテンプレート92のパターン(例えば、ナノスケールのパターン)を転写する装置である。例えば、インプリント装置10は、光ナノインプリントリソグラフィー方法等のインプリント方法を用いて基板90上のレジスト90dにパターンを形成する。図1及び図2に示すように、インプリント装置10は、基板保持機構12と、テンプレート保持機構14と、基準マーク16と、複数のアライメント光源17と、複数の検出部18と、供給部20と、露光光源22及びアパーチャー23を含む光源システム19と、コントローラ24とを備える。
基板保持機構12は、レジスト90d等が設けられた基板90を保持するとともに、基板90を水平面内で移動させる。基板保持機構12は、ステージ定盤30と、駆動機構32と、基板ステージ34と、基板チャック36とを有する。
ステージ定盤30は、床または装置用の台等に固定されている。
駆動機構32は、ステージ定盤30の上面に固定されている。駆動機構32は、基板ステージ34を保持しつつ移動させる。駆動機構32は、互いに交差する水平面内の2方向で基板ステージ34を移動させる。駆動機構32は、例えば、水平面内のX方向及びY方向で基板ステージ34を移動させる。駆動機構32は、鉛直方向の周りの回転方向、及び、鉛直方向に基板ステージ34を移動可能に構成してもよい。
基板ステージ34は、板状の部材である。基板ステージ34は、駆動機構32の上面に水平面に沿って設置されている。基板ステージ34は、基板チャック36を保持する。
基板チャック36は、基板ステージ34の上面に保持されている。基板チャック36は、パターンが形成される基板90を保持する。基板チャック36は、例えば、真空吸着によって基板90を保持する。
ここで、基板90について説明する。基板90は、ウェーハ90aと、下地パターン90bと、被加工レイヤ90cとを含む。ウェーハ90aは、例えば、半導体ウェーハまたは絶縁性のウェーハであってよい。ウェーハ90aには、アライメント用の基板マーク90eが形成されている。ウェーハ90aの上面には、下地パターン90bが形成される。下地パターン90bの上面には、供給部20から滴下されたレジスト90dが塗布される被加工レイヤ90cが形成される。被加工レイヤ90cは、例えば、金属膜等の導電膜、半導体膜、及び、絶縁膜等であってよい。
テンプレート保持機構14は、テンプレート92を保持しつつ鉛直方向に移動させて基板90へと加圧する。テンプレート保持機構14は、テンプレートチャック40と、チャック保持部材42と、加圧部材44とを有する。
テンプレートチャック40は、平面視において、テンプレート92に形成されたザグリ92cを囲むようにリング状に形成されている。テンプレートチャック40の下面側は、基板90に転写させるパターンが形成されたテンプレート92を保持する。テンプレートチャック40は、例えば、真空吸着によってザグリ92cの周りのテンプレート92の上面を保持する。
チャック保持部材42は、板状の部材である。チャック保持部材42の下面には、テンプレートチャック40が固定されている。これにより、チャック保持部材42は、テンプレートチャック40を保持する。
加圧部材44は、インプリント装置10の天板または天井等に直接または間接的に固定されている。加圧部材44の下端部は、チャック保持部材42の上面に固定されている。加圧部材44は、例えば、鉛直方向の加圧力を生じさせるアクチュエータである。加圧部材44は、テンプレートチャック40及びチャック保持部材42とともにテンプレート92を基板90に向けて加圧する。
ここで、テンプレート92について説明する。テンプレート92は、テンプレート基板92aと、メサ部92bとを有する。テンプレート基板92aは、例えば、板状の部材であって、平面視において、チャック保持部材42をよりも小さい四角形状(例えば、正方形状)である。テンプレート92は、レジスト90dを硬化させるための光を透過可能な石英ガラス等によって形成されている。テンプレート基板92aの上面には、凹状のザグリ92cが形成されている。ザグリ92cは、例えば、平面視においてメサ部92bよりも大きい円形状である。メサ部92bは、テンプレート基板92aの下面に一体的に設けられている。メサ部92bは、例えば、テンプレート基板92aと同じ材料で形成されている。メサ部92bの下面には、アライメント用のテンプレートマーク92d、及び、基板90のレジスト90dに形成する凹凸状の回路パターン等のパターン92eが形成されている。メサ部92bの大きさは、パターン92eを一度に転写するショット領域SAとほぼ同じである。
基準マーク16は、基板90の位置を示すマークである。基準マーク16は、例えば、基板ステージ34の上面に固定されている。これにより、基準マーク16と、基板ステージ34に設置された基板チャック36に吸着されている基板90との相対位置が固定される。基準マーク16は、テンプレート92が基板90のレジスト90dと接触する前の段階における基板90とテンプレート92のアライメントにおいて、基板90の基準位置を設定するために使用される。
複数のアライメント光源17は、テンプレート保持機構14の上方であって、チャック保持部材42及びテンプレート92の中心を囲むように配置されている。アライメント光源17は、基板マーク90e及びテンプレートマーク92dに、アライメント用の光を照射する。例えば、アライメント光源17は、レジスト90dとメサ部92bとが重ね合されて、テンプレートマーク92d及び基板マーク90eがほぼ重なった状態で、図2に一点鎖線で示すように、両マーク92d、90eを貫くようにアライメント用の光を照射する。
複数の検出部18は、テンプレート保持機構14の上方であって、チャック保持部材42及びテンプレート92の中心を囲むように配置されている。各検出部18は、アライメント光源17のいずれかと対応付けて配置されている。検出部18の個数は、例えば、基板マーク90e及びテンプレートマーク92dの個数と同じであることが好ましい。検出部18は、例えば、基板マーク90e及びテンプレートマーク92dの位置に応じて配置されている。検出部18は、アライメント光源17から光が照射されている基板マーク90e及びテンプレートマーク92dを検出するアライメントスコープとして機能する。検出部18は、例えば、デジタルカメラ等の撮像装置を含む光学観察装置である。検出部18は、基板マーク90e及びテンプレートマーク92dを撮像して、コントローラ24へ出力する。
供給部20は、基板90及び基板保持機構12の上方に設置されている。供給部20は、パターン92eが転写される基板90の上面のショット領域SAに、液滴状のレジスト90dを供給して塗布する。レジスト90dは、例えば、光硬化性樹脂である。
露光光源22は、チャック保持部材42及びテンプレート92の中心の上方に配置されている。露光光源22は、例えば、レジスト90dを硬化可能な紫外線等を照射する紫外線照射ランプである。露光光源22は、例えばコントローラ24からの指示に基づいて、基板90上のレジスト90dに接触しているテンプレート92を介してレジスト90dに光を照射して露光する。これにより、露光光源22は、レジスト90dを硬化させて、レジスト90dにパターン92eを転写する。
アパーチャー23は、露光光源22とチャック保持部材42との間に設置されている。アパーチャー23は、露光光源22からの光の一部をチャック保持部材42へと透過し、残りの光を遮る。
コントローラ24は、例えば、コンピュータである。コントローラ24は、インプリント装置10の制御全般を司る。例えば、コントローラ24は、駆動機構32、アライメント光源17、検出部18、供給部20、加圧部材44、アパーチャー23、及び、露光光源22を制御する。
具体的には、コントローラ24は、基準マーク16を検出して、基板90の基準位置を設定する。コントローラ24は、基板保持機構12の駆動機構32を制御して、基板90を移動させる。コントローラ24は、供給部20を制御して、レジスト90dを基板90のショット領域SAに滴下して塗布する。コントローラ24は、アライメント光源17に光を照射させた状態で、基板マーク90e及びテンプレートマーク92dの撮像画像を検出部18から取得して、基板90とテンプレート92の位置をアライメントする。コントローラ24は、加圧部材44を制御して、テンプレート92をレジスト90dが塗布された基板90へと加圧する。
コントローラ24は、予め定められた露光条件に基づいて露光光源22を制御して、ショット領域SAのレジスト90dに露光用の光を照射させる。例えば、コントローラ24は、露光条件に基づいて、露光光源22の光の照度、及び、基板90とテンプレート92とのアライメント開始から光の照射開始までの時間を制御する。これにより、コントローラ24は、露光光源22の光によって、レジスト90dを仮硬化させた後に本硬化、または、レジスト90dをほとんど仮硬化させることなく本硬化させる。尚、仮硬化とは、供給部20から供給された液滴状のレジスト90dよりも硬度が高く、かつ、レジスト90dが硬化(以下、本硬化)した状態よりも硬度が低く、流動性が残った状態である。本硬化とは、レジスト90dの流動性がほとんどなくなった状態、または、完全になくなった状態である。ここで、コントローラ24は、基板90の領域に対応付けられた複数の露光条件に基づいて露光光源22を制御してよい。これにより、コントローラ24は、領域毎に、レジスト90dを仮硬化させた後に本硬化、または、レジスト90dをほとんど仮硬化させることなく本硬化させる。尚、コントローラ24は、露光光源22とともに、アパーチャー23を制御して、露光光源22の光の照度を制御してもよい。
図3は、基板90の平面図である。図3に示すように、基板90は、複数のショット領域SAを含む。ショット領域SAは、メサ部92bと対応する形状であって、ほぼ同じ面積を有する。複数のショット領域SAは、基板90の上面にマトリックス状に配置されている。
図4は、ショット領域SAの拡大平面図である。図4に示すように、ショット領域SAは、被加工レイヤ90cに形成された複数の本体領域MA及びカーフKEを含む。複数の本体領域MAは、ショット領域SA内でマトリックス状に配置されている。本体領域MAには、テンプレート92のパターン92eが形成される。カーフKEは、各本体領域MAを囲むように形成されている。カーフKEは、パターン形成後にダイシングされる領域である。
図5及び図6は、図4のV-V線に沿ったショット領域SAの被加工レイヤ90cの縦断面図である。尚、図5及び図6には、テンプレート92及びレジスト90dが追加されている。図5は、図3に示す基板90の中央領域Ar1の近傍のショット領域SAの縦断面図の一例である。図6は、基板90の外周領域Ar2のショット領域SAの縦断面図の一例である。中央領域Ar1及び外周領域Ar2は、複数の領域の例である。尚、図3に示す基板90の中央領域Ar1及び外周領域Ar2は、一例であり、被加工レイヤ90cの加工条件等によって変更してよい。図5及び図6に示すように、本体領域MAは、被加工レイヤ90cに掘り込まれた凹状に形成されている。図5に示す基板90の中央領域Ar1のカーフKEの側壁の深さDPは、図6に示す外周領域Ar2のカーフKEの側壁の深さDPよりも低い。例えば、外周領域Ar2の深さDPは、中央領域Ar1の深さDPの数倍以上である。
ここで、基板90がアライメント時に水平面内で移動すると、液状のレジスト90dが水平面内で流動する。図5に示す基板90の中央領域Ar1では、水平面内でのレジスト90dの流動はカーフKEの側壁ではあまり阻害されないので大きくなり、基板90とテンプレート92との相対振動等が大きくなる。従って、基板90の移動によるレジスト90dの流動が、基板90とテンプレート92とのアライメントに大きく影響して、アライメント誤差が大きくなると推察される。一方、図6に示す基板90の外周領域Ar2では、水平面内でのレジスト90dの流動はカーフKEの側壁によって大きく阻害されるので小さくなり、基板90とテンプレート92との相対振動等が小さくなる。従って、基板90の移動によるレジスト90dの流動が、基板90とテンプレート92とのアライメントにほとんど影響しないので、アライメント誤差が小さくなると推察される。
図7、図8、及び、図9は、露光光源22の露光条件を説明するグラフである。図7、図8、及び、図9の上図は、露光光源22からの光の単位面積及び単位時間当たりの明るさを示す照度(W/m)の時間変化を示す。図7、図8、及び、図9の下図は、基板90とテンプレート92のアライメント誤差(nm)の時間変化を示す。横軸の0(即ち、原点)は、アライメントの開始時刻を示す。尚、図7は比較例の露光条件の例であって、図8及び図9は本実施形態の露光条件の例である。
レジスト90dの硬化前のアライメント誤差が大きい場合、図7に示す露光条件のように、アライメントを開始してから一定時間経過した後に、露光光源22の照度を急激に強くして本硬化用の照度とすると、レジスト90dが本硬化した後のアライメント誤差が大きくなる。
図8に示す本実施形態の露光条件(以下、第1露光条件)は、アライメントを開始してから一定時間経過した後に、露光光源22による本硬化の照度よりも弱い照度の仮硬化用の光の照射を開始する。第1露光条件は、照射開始後、仮硬化用の光の照度を時系列で変化させて徐々に強くさせる。第1露光条件は、仮硬化用の光を照射させた後、本硬化用の光を一定の照度で照射する。このように、コントローラ24は、第1露光条件に基づいて露光光源22を制御することにより、硬度を徐々に高くして流動性が徐々に小さくなるようにレジスト90dを仮硬化させた後に本硬化させる。更に、コントローラ24は、レジスト90dを仮硬化させている状態で、基板90とテンプレート92とをアライメントすることにより、仮硬化の間に基板90とテンプレート92との相対振動を短時間で収束させてアライメント誤差を徐々に小さくできる。従って、レジスト90dの硬化前のアライメント誤差が大きくなる基板90の中央領域Ar1には、図8の第1露光条件が対応付けられる。
図9に示す本実施形態の露光条件(以下、第2露光条件)は、アライメントを開始してから一定時間経過した後に、光の照射を開始するとともに、本硬化用の照度まで光を急激に強くする。このように、コントローラ24は、第2露光条件に基づいて露光光源22を制御することにより、レジスト90dをほとんど仮硬化させることなく本硬化させる。従って、レジスト90dを急激に硬化させてもアライメント誤差が大きくならない基板90の外周領域Ar2には、図9の第2露光条件が対応付けられる。
図10は、コントローラ24の機能を説明するブロック図である。図10に示すように、コントローラ24は、処理部50と、記憶部52とを有する。
処理部50は、CPU(Central Processing Unit)等のハードウェアプロセッサである。処理部50は、記憶部52に格納されたプログラムを読み込むことによって、種々の演算処理を実行する。例えば、処理部50は、記憶部52に格納された露光条件設定プログラム57を読み込むことによって、決定部53として機能する。処理部50は、記憶部52に格納されたインプリントプログラム58を読み込むことによって、位置制御部54及び実行部56として機能する。決定部53、位置制御部54及び実行部56の一部または全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)を含む回路等のハードウェアによって構成してもよい。
決定部53は、予め定められた露光条件を基板90内の領域Ar1、Ar2毎に決定して、露光条件データベース60を生成して記憶部52に格納する。例えば、決定部53は、ショット領域SA毎のアライメント誤差を分析して、基板90の領域Ar1、Ar2毎に露光条件を決定し、露光条件データベース60を生成して記憶部52に格納する。
位置制御部54は、基板90のXY面(即ち、水平面)での位置を調整する。例えば、位置制御部54は、基準マーク16を検出して基板90の基準位置を設定する。位置制御部54は、基準位置に基づいて駆動機構32を制御して、基板90のショット領域SAが供給部20、または、テンプレート92のメサ部92bの下方となるように、基板90を移動させる。位置制御部54は、メサ部92bがレジスト90dに接触して加圧されている状態では、アライメント光源17を制御してアライメント用の光を照射させて、検出部18から基板マーク90e及びテンプレートマーク92dの撮像画像を取得する。位置制御部54は、撮像画像から特定した基板マーク90e及びテンプレートマーク92dの位置に基づいて駆動機構32を制御して、基板90とテンプレート92とをアライメントする。位置制御部54は、基板90の位置の情報を実行部56へ出力する。
実行部56は、位置制御部54から取得した基板90の位置情報に基づいて、種々の制御を実行する。具体的には、実行部56は、基板90のショット領域SAと供給部20とが対向している状態で、供給部20を制御して、レジスト90dをショット領域SAに滴下して塗布する。実行部56は、基板90のショット領域SAとメサ部92bとが対向している状態で、加圧部材44を制御して、メサ部92bをレジスト90dに接触させて加圧する。
実行部56は、メサ部92bがレジスト90dと接触して加圧されている状態で、露光光源22を制御してレジスト90dを硬化させる。具体的には、実行部56は、基準マーク16によって設定された基板90の基準位置と、駆動機構32による移動距離とによって、ショット領域SAが存在する基板90内の領域Ar1、Ar2を特定する。実行部56は、特定した基板90の領域Ar1、Ar2のいずれかに対応付けられた露光条件を、記憶部52に格納された露光条件データベース60から抽出する。実行部56は、当該露光条件に基づいて露光光源22を制御して、レジスト90dを仮硬化させた後本硬化、または、レジスト90dをほとんど仮硬化させることなく本硬化させる。
記憶部52は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等のメモリと、SSD(Solid State Drive)及びHDD(Hard Disk Drive)等を有する。記憶部52は、ネットワークを介して処理部50と接続され、外部に設けられた記憶装置であってもよい。記憶部52は、処理部50が実行するプログラム、プログラムの実行に必要なパラメータ、プログラムの実行において生成されたデータ等を記憶する。記憶部52は、例えば、露光条件設定プログラム57、及び、インプリントプログラム58を記憶する。記憶部52は、露光条件設定プログラム57の実行によって生成された露光条件データベース60であって、インプリントプログラム58の実行に必要な露光条件データベース60を記憶する。記憶部52は、インプリントプログラム58の実行において生成されたマーク90e、92dの撮像画像、及び、基板90の基準位置のデータ等を一時的に記憶する。
図11は、露光条件データベース60の一例を示すテーブルである。図11に示すように、露光条件データベース60は、露光するショット領域SAが存在する基板90内の領域Ar1、Ar2と、複数の露光条件のいずれかとを関連付けている。例えば、基板90の中央領域Ar1は、図8に示す第1露光条件と関連付けられている。基板90の外周領域Ar2は、図9に示す第2露光条件と関連付けられている。各露光条件は、時間と、照度を制御するための照度制御情報とを関連付けたデータであってよい。例えば、各露光条件は、アライメント開始時刻からの時間と、照度を制御するために露光光源22に印加する電圧等の照度制御情報とを関連付けたデータであってよい。尚、照度制御情報は、照度であってもよい。この場合、照度と、露光光源22を制御するための制御情報とを関連付けたデータベースが記憶部52に格納されている。
従って、実行部56は、基板90の中央領域Ar1を露光する場合、基板90の中央領域Ar1と関連付けられている第1露光条件を露光条件データベース60から抽出して、露光光源22を制御して、レジスト90dを露光する。実行部56は、基板90の外周領域Ar2を露光する場合、基板90の外周領域Ar2と関連付けられている第2露光条件を露光条件データベース60から抽出して、露光光源22を制御して、レジスト90dを露光する。
次に、露光条件データベース60の生成方法について説明する。図12は、コントローラ24の決定部53が実行する露光条件設定処理のフローチャートである。
露光条件設定処理では、決定部53は、露光条件を設定するための試験用の基板90上の各ショット領域SAにパターンを形成するインプリント処理を、位置制御部54及び実行部56に実行させる(S102)。尚、インプリント処理については後述する。ここでのインプリント処理は、仮硬化させることなくレジスト90dを本硬化させて、パターンを形成させてもよい。
決定部53は、基板90上の各ショット領域SAのアライメントの誤差を分析する(S104)。例えば、決定部53は、本硬化させた後のマーク90e、92dの画像を検出部18から取得して、当該マーク90e、92dの位置ずれからアライメントの誤差を検出する。尚、決定部53は、本硬化後のアライメント誤差とともに、アライメント中のアライメント誤差の振幅を検出してもよい。決定部53は、アライメントの誤差と、予め設定された閾値誤差とを比較して、アライメントの誤差を分析してよい。この場合、決定部53は、アライメントの誤差が閾値誤差よりも大きいショット領域SAを中央領域Ar1に分類する。一方、決定部53は、アライメントの誤差が閾値誤差よりも小さい領域を外周領域Ar2に分類する。
決定部53は、分類した各ショット領域SAの基板90上の位置(ここでは、中央領域Ar1または外周領域Ar2)に露光条件を設定して、露光条件データベース60を生成して記憶部52に格納する(S106)。これにより、決定部53は、露光条件設定処理を終了する。
次に、インプリント装置10のインプリント方法について説明する。図13は、コントローラ24の位置制御部54及び実行部56が実行するインプリント処理のフローチャートである。
インプリント処理では、位置制御部54及び実行部56は、基板90上のショット領域SAにレジスト90dを滴下して塗布する(S202)。例えば、位置制御部54は、基準マーク16の位置に基づいて基板90の基準位置を設定する。位置制御部54は、基板90の基準位置に基づいて、次に転写するショット領域SAが供給部20の下方となるように、駆動機構32を制御して基板90を移動させる。実行部56は、供給部20を制御してレジスト90dをショット領域SAへと滴下して塗布する。
位置制御部54は、図1に示すように、基板90の基準位置に基づいて、駆動機構32を制御して基板90を移動させることにより、レジスト90dが塗布された基板90のショット領域SAとメサ部92bがほぼ対向するように基板90の位置をアライメントする(S204)。
実行部56は、図2に示すように、加圧部材44を制御して、メサ部92bをレジスト90dに接触させつつテンプレート92を加圧して、メサ部92bのパターン92eをレジスト90dに押印する(S206)。
位置制御部54は、メサ部92bがレジスト90dを加圧している状態で、基板90とテンプレート92とをアライメントする(S208)。例えば、位置制御部54は、アライメント光源17をオン状態にして光を照射させた状態で、検出部18から基板マーク90e及びテンプレートマーク92dの撮像画像を取得する。位置制御部54は、撮像画像に基づいて、駆動機構32を制御して基板90を移動させて、基板90とテンプレート92とをアライメントする。
実行部56は、基板90の基準位置及び駆動機構32による基板90の移動距離に基づいて、メサ部92bが加圧しているショット領域SAの基板90内での位置を特定する(S210)。
実行部56は、特定したショット領域SAの位置に関連付けられた露光条件を、露光条件データベース60から抽出する(S212)。
実行部56は、抽出した露光条件に基づいて露光光源22を制御して照射させた露光用の光によりレジスト90dを露光して硬化させる(S214)。例えば、実行部56は、ショット領域SAの位置が基板90の中央領域Ar1であると特定した場合、第1露光条件に基づいて、図8に示すように徐々に露光光源22の光の照度を高くして、レジスト90dを仮硬化させた後、本硬化させる。この場合、位置制御部54は、レジスト90dの仮硬化の間、マーク90e、92dの撮像画像を複数回取得して位置ずれを検出しつつ、基板90とテンプレート92とのアライメントを継続して位置を補正する。一方、実行部56は、ショット領域SAの位置が基板90の外周領域Ar2であると特定した場合、図9に示す第2露光条件のように露光光源22の光の照度を、本硬化用の照度まで急激に高くして、レジスト90dを本硬化させる。これにより、メサ部92bのパターン92eが、レジスト90dに転写されて形成される。
実行部56は、加圧部材44を制御して、レジスト90dからメサ部92bを離型させる(S216)。
この後、実行部56は、ステップS202以降の処理を繰り返して、基板90上の全てのショット領域SAにパターン92eを形成する。これにより、インプリント処理が終了する。
上述したように、インプリント装置10では、コントローラ24の実行部56が、露光条件データベース60が示す予め定められた露光条件に基づいて、露光光源22を制御し、レジスト90dを仮硬化させた後、本硬化させている。これにより、インプリント装置10は、仮硬化中に基板90とテンプレート92とをアライメントできるので、アライメント誤差が大きくなりやすい場合でも、基板90とテンプレート92との相対振動を短時間で収束させつつ、アライメント誤差を抑制して重ね合せ精度を向上できる。この結果、インプリント装置10は、パターン形成後に製造される半導体デバイスの歩留まり向上及び製造コストの低減を実現できる。
インプリント装置10では、コントローラ24の実行部56が、基板90の領域(例えば、中央領域Ar1と外周領域Ar2)に関連付けられた露光条件に基づいて、露光光源22を制御している。これにより、インプリント装置10は、領域毎に異なるレジスト90dの流動性に応じて、レジスト90dを硬化させることができる。例えば、インプリント装置10は、レジスト90dの流動性が大きく、アライメント誤差が生じやすい領域(例えば、中央領域Ar1)では、第1露光条件に基づいて、アライメントしつつレジスト90dを仮硬化させた後にレジスト90dを本硬化させることにより、基板90とテンプレート92とのアライメント誤差を抑制することができる。一方、インプリント装置10は、レジスト90dの流動性が小さく、アライメント誤差が生じにくい領域(例えば、外周領域Ar2)では、第2露光条件に基づいて、レジスト90dを第1露光条件よりも速く硬化させて、パターン形成に要する時間を短縮できる。
インプリント装置10では、コントローラ24の実行部56が、本硬化用の照度よりも弱い照度でレジスト90dを仮硬化させている。これにより、インプリント装置10は、レジスト90dをより確実に仮硬化させることができる。
インプリント装置10では、コントローラ24の実行部56が、露光光源22の光の照度を時系列で変化させて、レジスト90dを仮硬化させている。これにより、インプリント装置10は、アライメントの進行に合わせて硬度を高めることができるので、よりアライメント誤差を抑制できる。
インプリント装置10では、コントローラ24の実行部56が、露光条件に基づいて基板90とテンプレート92とのアライメント開始から露光開始までの時間を制御している。これにより、インプリント装置10は、アライメントの時間を確保可能な適切な時間に露光を開始することができる。
インプリント装置10では、コントローラ24の実行部56が、アライメントの間にレジスト90dを仮硬化させるので、仮硬化中に基板90とテンプレート92とのアライメント誤差を低減できる。
次に、上述した露光条件を変更した変形例について説明する。第1変形例~第4変形例は第1露光条件の変形例として想定し、第5変形例は第2露光条件の変形例として想定しているが、適宜変更してよい。
<第1変形例>
図14は、第1変形例の露光条件のグラフである。コントローラ24の実行部56は、図14に示す露光条件に基づいて露光光源22を制御することにより、露光光源22に光を一時的に照射させてレジスト90dを仮硬化させた後、本硬化用の光を照射させてもよい。具体的には、コントローラ24は、徐々に光を強めさせて、本硬化用の光よりも照度が弱い光を露光光源22に照射させる。この後、コントローラ24は、光が消灯するまで徐々に光を弱めさせて、レジスト90dを仮硬化させる。コントローラ24は、光が消灯した後、再度、徐々に光を強めさせて、本硬化用の光を露光光源22に照射させて、レジスト90dを本硬化させる。
<第2変形例>
図15は、第2変形例の露光条件のグラフである。コントローラ24の実行部56は、図15に示す露光条件に基づいて露光光源22を制御することにより、複数段階の照度で光を照射させて、レジスト90dを仮硬化及び本硬化させてもよい。具体的には、コントローラ24は、本硬化させる光よりも照度が弱い仮硬化用の光を、照度を保ちつつ露光光源22に照射させて、レジスト90dを仮硬化させる。コントローラ24は、仮硬化用の光を予め定められた時間照射させた後、露光光源22に本硬化用の光を照射させて、レジスト90dを本硬化させる。
<第3変形例>
図16は、第3変形例の露光条件のグラフである。コントローラ24の実行部56は、図16に示す露光条件に基づいて露光光源22を制御することにより、照射の時間変化を徐々に変化させつつ、露光光源22に仮硬化用の光を照射させて、レジスト90dを仮硬化させてもよい。具体的には、コントローラ24は、照度の時間変化を徐々に大きくしつつ、露光光源22に仮硬化用の光を照射させてレジスト90dを仮硬化させた後、本硬化用の光を照射させてレジスト90dを本硬化させる。
<第4変形例>
図17は、第4変形例の露光条件のグラフである。コントローラ24の実行部56は、図17に示す露光条件に基づいて露光光源22を制御することにより、露光光源22に本硬化用の光よりも強い光を、本硬化の照射時間よりも短い照射時間で、レジスト90dを仮硬化させてもよい。換言すれば、実行部56は、図17のグラフにおける仮硬化用の光の面積が本硬化用の光の面積よりも小さくなるように露光光源22を制御する。尚、ここでの光の面積は、照度を時間で積分した値であり、露光光源22からの光量に対応する値である。具体的には、コントローラ24は、露光光源22に本硬化用の光よりも照度の強い光を、レジスト90dが本硬化しない時間照射させてレジスト90dを仮硬化させた後、光が消灯するまで徐々に光を弱める。この後、コントローラ24は、アライメントを実行した後、本硬化用の光を露光光源22に照射させてレジスト90dを本硬化させる。これにより、インプリント装置10は、仮硬化に要する照射時間を短縮し、パターン形成に要する時間を短縮できる。
<第5変形例>
図18は、第5変形例の露光条件のグラフである。コントローラ24は、図18に示す露光条件に基づいて露光光源22を制御することにより、アライメント誤差の小さい領域においても、徐々に光の照度を強めてもよい。ここで、コントローラ24は、第2露光条件では、光の照度の時間変化を、第1露光条件における光の照度の時間変化よりも大きい時間変化で光の照度を徐々に強くさせる。
上述の実施形態の各構成の機能、接続関係、及び、個数等は適宜変更してよい。また、上述の実施形態のフローチャートの順序は適宜変更してよい。
上述の実施形態では、露光条件を設定する決定部53を有するインプリント装置10を例に挙げて説明したが、決定部53は別の装置に設けてもよい。この場合、記憶部52は、決定部53が予め設定した露光条件データベース60を記憶することになる。
上述の実施形態では、決定部53が、試験用の基板90にパターンを形成して露光条件を設定する例を挙げたが、露光条件の設定はこれに限定されない。例えば、決定部53は、試験用ではない回路パターン等を実際に生成する基板90にパターンを形成して、露光条件を設定またはディープラーニング等の機械学習によって更新するようにしてもよい。この場合、位置制御部54及び実行部56は、前回の基板90のパターン形成処理において更新された露光条件に基づいて、パターンを形成する。
上述の実施形態では、基板90上の領域毎に対応付けられた2個の露光条件を含む露光条件データベース60を例に挙げて説明したが、露光条件データベース60はこれに限定されない。例えば、露光条件データベースは、3個以上の露光条件を含んでもよい。または、露光条件が1個であってもよい。露光条件が1個の場合、例えば、図8に示すようにレジスト90dを仮硬化可能な露光条件を基板90の全領域に採用することにより、アライメント誤差を低減できる。
上述の実施形態では、決定部53が予め定められた露光条件を基板90の領域毎に決定して露光条件データベース60を生成する例を挙げたが、露光条件データベース60の生成方法はこれに限定されない。例えば、決定部53は、アライメント誤差等に基づいて複数の露光条件を生成し、当該露光条件を基板90の領域毎に決定してもよい。
上述の実施形態では、露光条件データベース60は基板90の中央領域Ar1及び外周領域Ar2のそれぞれに露光条件を対応付けたが、露光条件データベース60はこれに限定されない。例えば、露光条件データベース60は、各ショット領域SAと露光条件とを対応付けてもよい。または、露光条件データベース60は、カーフKEの深さDP等を含む基板90の表面の形状と、露光条件とを対応付けてもよい。この場合、コントローラ24は、基板90の表面の形状を検出して、露光条件を露光条件データベース60から抽出して露光光源22を制御してよい。
上述の実施形態では、コントローラ24が、露光光源22を制御して、光の照度を制御する例を挙げたが、光の照度の制御はこれに限定されない。例えば、コントローラ24は、露光条件に基づいて、アパーチャー23を制御して、光の照度を制御してもよい。
(付記)
[付記1]
被転写部材が設けられた基板を保持し移動させる基板保持機構と、
前記被転写部材に転写させるパターンが形成されたテンプレートを保持するテンプレート保持部と、
前記被転写部材に光を照射して前記パターンを転写する光源システムと、
時間と前記光の照度を制御するための照度制御情報とを関連付けた露光条件に基づいて前記光源システムを制御して、前記被転写部材を仮硬化させた後に本硬化させるコントローラと、
を備えるインプリント装置。
[付記2]
前記コントローラは、前記基板の複数の領域に対応付けられた複数の露光条件に基づいて前記光源システムを制御する
付記1に記載のインプリント装置。
[付記3]
前記コントローラは、前記露光条件に基づいて前記光源システムを制御して、前記照度を時系列で変化させて前記被転写部材を仮硬化させる
付記1または付記2に記載のインプリント装置。
[付記4]
前記コントローラは、前記露光条件に基づいて前記光源システムを制御して、前記基板と前記テンプレートのアライメント開始から照射開始までの時間を制御する
付記1から付記3のいずれかに記載のインプリント装置。
[付記5]
前記コントローラは、前記光源システムを制御して前記被転写部材を仮硬化させている状態で、前記基板保持機構を制御して前記基板と前記テンプレートとをアライメントする
付記1から付記4のいずれかに記載のインプリント装置。
[付記6]
被転写部材が設けられた基板と前記被転写部材に転写させるパターンが形成されたテンプレートとをアライメントし、
時間と光の照度を制御するための照度制御情報とを関連付けた露光条件に基づいて照度を制御した光を前記被転写部材に照射し、前記被転写部材を仮硬化させた後に本硬化させて前記パターンを転写する
インプリント方法。
[付記7]
前記基板の複数の領域に対応付けられた複数の露光条件に基づいて前記被転写部材に光を照射する
付記6に記載のインプリント方法。
[付記8]
前記露光条件に基づいて、前記照度を時系列で変化させて前記被転写部材に光を照射して前記被転写部材を仮硬化させる
付記6または付記7のいずれかに記載のインプリント方法。
[付記9]
前記露光条件に基づいて、前記基板と前記テンプレートのアライメント開始から照射開始までの時間を制御する
付記6から付記8のいずれかに記載のインプリント方法。
[付記10]
前記露光条件に基づいて、前記被転写部材を仮硬化させている状態で、前記基板と前記テンプレートとをアライメントする
付記6から付記9のいずれかに記載のインプリント方法。
[付記11]
前記基板と前記テンプレートとのアライメント誤差に基づいて、前記露光条件を決定する決定部を更に備える
付記1から付記5のいずれかに記載のインプリント装置。
[付記12]
前記基板と前記テンプレートとのアライメント誤差に基づいて、前記露光条件を決定する
付記6から付記10のいずれかに記載のインプリント方法。
[付記13]
前記コントローラは、前記露光条件に基づいて前記光源システムを制御して、前記本硬化の照度よりも弱い照度で前記被転写部材を仮硬化させる
付記1から付記5及び付記11のいずれかに記載のインプリント装置。
[付記14]
前記コントローラは、前記露光条件に基づいて前記光源システムを制御して、前記本硬化の照射時間よりも短い照射時間で前記被転写部材を仮硬化させる
付記1から付記5及び付記11のいずれかに記載のインプリント装置。
[付記15]
前記露光条件に基づいて、前記本硬化の照度よりも弱い照度で前記被転写部材に光を照射して前記被転写部材を仮硬化させる
付記6から付記10及び付記12に記載のインプリント方法。
[付記16]
前記露光条件に基づいて、前記本硬化の照射時間よりも短い照射時間で前記被転写部材に光を照射して前記被転写部材を仮硬化させる
付記6から付記10及び付記12のいずれかに記載のインプリント方法。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…インプリント装置、12…基板保持機構、19…光源システム、22…露光光源、23…アパーチャー、24…コントローラ、60…露光条件データベース、90…基板、90d…レジスト(被転写部材)、92…テンプレート、92e…パターン、Ar1…中央領域、Ar2…外周領域。

Claims (5)

  1. 被転写部材が設けられた基板を保持し移動させる基板保持機構と、
    前記被転写部材に転写させるパターンが形成されたテンプレートを保持するテンプレート保持部と、
    前記被転写部材に光を照射して前記パターンを転写する光源システムと、
    時間と前記光の照度を制御するための照度制御情報とを関連付けた露光条件に基づいて前記光源システムを制御して、前記被転写部材を仮硬化させた後に本硬化させるコントローラと、を備え、
    前記コントローラは、前記基板と前記テンプレートとのアラインメント開始後に前記仮硬化を開始させ、前記仮硬化後に前記本硬化を行う、ことを含み、
    前記コントローラは、前記基板の複数の領域に対応付けられた複数の露光条件に基づいて前記光源システムを制御して、前記領域ごとに前記仮硬化または前記本硬化を行い、
    前記複数の領域のうち第1の領域に対しては、前記アラインメント開始後に前記複数の露光条件のうちの第1の露光条件に基づいて前記仮硬化を行い、前記仮硬化後に前記本硬化を行い、前記複数の領域のうち第2の領域に対しては、前記アラインメント開始後に前記複数の露光条件のうちの第2の露光条件に基づいて前記仮硬化を行うことなく前記本硬化を行う、
    インプリント装置。
  2. 前記コントローラは、前記露光条件に基づいて前記光源システムを制御して、前記照度を時系列で変化させて前記被転写部材を仮硬化させる
    請求項1に記載のインプリント装置。
  3. 前記コントローラは、前記露光条件に基づいて前記光源システムを制御して、前記基板と前記テンプレートのアライメント開始から照射開始までの時間を制御する
    請求項1または2に記載のインプリント装置。
  4. 前記コントローラは、前記光源システムを制御して前記被転写部材を仮硬化させている状態で、前記基板保持機構を制御して前記基板と前記テンプレートとをアライメントする
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  5. 被転写部材が設けられた基板と前記被転写部材に転写させるパターンが形成されたテンプレートとをアライメントし、
    前記基板と前記テンプレートとのアラインメント開始後に、時間と光の照度を制御するための照度制御情報とを関連付けた露光条件に基づいて照度を制御した前記光を前記被転写部材に照射して前記被転写部材を仮硬化を開始させ、前記仮硬化後に本硬化を行って前記パターンを転写する、ことを含み、
    前記基板の複数の領域に対応付けられた複数の露光条件に基づいて、前記被転写部材に前記光を照射して前記パターンを転写する光源システムを制御して、前記領域ごとに前記仮硬化または前記本硬化を行い、
    前記複数の領域のうち第1の領域に対しては、前記アラインメント開始後に前記複数の露光条件のうちの第1の露光条件に基づいて前記仮硬化を行い、前記仮硬化後に前記本硬化を行い、前記複数の領域のうち第2の領域に対しては、前記アラインメント開始後に前記複数の露光条件のうちの第2の露光条件に基づいて前記仮硬化を行うことなく前記本硬化を行う、
    インプリント方法。
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