JP7039158B2 - ポリイミド前駆体溶液およびそれを用いたポリイミド膜ならびにポリイミド膜の製造方法 - Google Patents

ポリイミド前駆体溶液およびそれを用いたポリイミド膜ならびにポリイミド膜の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ポリイミド前駆体溶液およびそれを用いたポリイミド膜ならびにポリイミド膜の製造方法に関する。
従来の芳香族ポリイミドの製造では、その前駆体として高分子量重合体であるポリアミック酸を用いる。ポリアミック酸は、難溶性であるため、N-メチル-2-ピロリドンなどの溶解性の他系アミド系溶剤を必要とし、さらに重合体濃度を約5~30質量%の低濃度にしないと、溶解性が不足したり、高粘度になり取り扱いが著しく困難になる。そのため、芳香族ポリイミドの製造には、多量のアミド系溶剤が必要であり、経済性と環境安全性に劣る。これを解決するために、特許文献1には、2,3,3',4'-ビフェニルテトラカルボン酸誘導体と芳香族ジアミン成分からなる重合体を実質的に含まないポリイミド前駆体を用いることにより、高濃度でかつ低溶液粘度のポリイミド前駆体溶液が得られることが記載されている。
特開平10-182820号公報
特許文献1におけるポリイミド前駆体の製造には、アミド系有機溶媒が使用されており、依然として、環境安全性への対応が求められていた。本発明では、従来の芳香族ポリイミドと遜色ない特性が得られるポリイミドが得られ、アミド系有機溶媒の使用量が低減され、環境安全性により優れたポリイミド前駆体溶液、およびそれを用いたポリイミド膜ならびにポリイミド膜の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意検討した結果、テトラカルボン酸成分として2,3,3’,4’―ビフェニルテトラカルボン酸またはその誘導体を含むテトラカルボン酸成分と有機溶媒とを適切に選択することにより、上記課題を解決することができることを見出して発明を完成させた。すなわち、本発明は、次のとおりである。
(1) すくなくとも、2,3,3’、4’-ビフェニルテトラカルボン酸および/または一般式(1)で表されるその誘導体を含むテトラカルボン酸成分と、ジアミン成分とが、有機溶媒に溶解してなるポリイミド前駆体溶液であって、前記有機溶媒は、アルコール系溶媒、エーテル系溶媒、ケトン系溶媒およびエステル系溶媒から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とするポリイミド前駆体溶液。
Figure 0007039158000001
〔式中のR~Rは、それぞれ独立に水素、炭素数1~8の1価の有機基(ただし、R~Rのすべてが水素の場合を除く)を表す。〕
(2) 前記ジアミン成分が、エーテル結合を有するジアミンである上記(1)に記載のポリイミド前駆体溶液。
(3) 前記ジアミン成分は、ビス(アミノフェノキシ)ベンゼンおよびジアミノジフェニルエーテルから選ばれる少なくとも1種である上記(1)または(2)記載のポリイミド前駆体溶液。
(4) 前記有機溶媒が、アルコール系溶媒およびエーテル系溶媒から選ばれる少なくとも1種である上記(1)から(3)のいずれか1項に記載のポリイミド前駆体溶液。
(5) 前記有機溶媒は、アミド系溶剤およびスルホキシド系溶媒を実質的に含まない上記(1)から(4)のいずれか1項に記載のポリイミド前駆体溶液。
(6) ポリイミド前駆体溶液中のポリイミド前駆体濃度が、20質量%以上である上記(1)から(5)のいずれか1項に記載のポリイミド前駆体溶液。
(7) 30℃における粘度が、5Pa・s以下である上記(1)から(6)のいずれか1項に記載のポリイミド前駆体溶液。
(8) 30℃における対数粘度が0.05以下である上記(1)から(7)のいずれか1項に記載のポリイミド前駆体溶液。
(9) 上記(1)から(8)のいずれか1項に記載のポリイミド前駆体溶液を加熱してなるポリイミド膜。
(10) 上記(1)から(8)のいずれか1項に記載のポリイミド前駆体溶液と、無機粒子、有機粒子、分散剤および顔料から選ばれる少なくとも1種とを含むポリイミド前駆体溶液組成物。
(11) 上記(10)に記載のポリイミド前駆体溶液組成物が含まれる耐熱性塗料。
(12) 上記(1)から(8)のいずれか1項に記載のポリイミド前駆体溶液を支持体に流延または塗布し、加熱しポリイミド膜を製造することを特徴とするポリイミド膜の製造方法。
本発明によれば、従来の芳香族ポリイミドと遜色ない特性が得られるポリイミドが得られ、アミド系の有機溶媒の使用量が低減され、環境安全性により優れたポリイミド前駆体溶液、およびそれを用いたポリイミド膜ならびにポリイミド膜の製造方法を提供できる。このポリイミド前駆体溶液は、溶解性に優れ低粘度でハンドリング性に優れる。
<テトラカルボン酸成分>
本発明に用いるテトラカルボン酸成分は、2,3,3’、4’-ビフェニルテトラカルボン酸または一般式(1)で表される2,3,3’、4’-ビフェニルテトラカルボン酸誘導体を含む。
Figure 0007039158000002
〔式中のR~Rは、それぞれ独立に水素、炭素数1~8の1価の有機基(ただし、R~Rのすべてが水素の場合を除く)を表す。〕
一般式(1)で表される2,3,3’、4’-ビフェニルテトラカルボン酸誘導体は、特に限定されるわけではないが、2,3,3’、4’-ビフェニルテトラカルボン酸の一級アルコールモノエステル又はジエステルのそれぞれ単独又は混合物をいう。2,3,3’、4’-ビフェニルテトラカルボン酸の一級アルコールモノエステル又はジエステルの具体例としては、2’-メトキシカルボニル-1,1’-ビフェニル3,3’4-トリカルボン酸、2’-エトキシカルボニル-1,1’-ビフェニル3,3’4-トリカルボン酸、3’-メトキシカルボニル-1,1’-ビフェニル-2,3,4’-トリカルボン酸、3,4’-メトキシカルボニル-1,1’-ビフェニル-2,3’-ジカルボン酸などが挙げられる。
本発明のテトラカルボン酸成分は、イミド化反応時に脱離する有機成分が少ないことから、2,3,3’、4’-ビフェニルテトラカルボン酸が好ましい。一方で、溶媒への溶解性に優れることから、一般式(1)で表される2,3,3’、4’-ビフェニルテトラカルボン酸誘導体が好ましい。これらのテトラカルボン酸成分は、水和物であっても差し支えない。テトラカルボン酸成分として、2,3,3’、4’-ビフェニルテトラカルボン酸のみとすることもできる。
本発明のテトラカルボン酸成分は、2,3,3’、4’-ビフェニルテトラカルボン酸および/またはその誘導体を主成分とすることが好ましい。ここで、主成分とは、2,3,3’、4’-ビフェニルテトラカルボン酸および/またはその誘導体が、テトラカルボン酸成分総モル数に対して、50モル%以上、好ましくは60モル%以上、より好ましくは80モル%以上をいう。テトラカルボン酸成分として、2,3,3’、4’-ビフェニルテトラカルボン酸及びそれらの誘導体が多く含まれる場合、強靱なポリイミド膜を得ることができる。
上記テトラカルボン酸成分は、それぞれ単独に合成、分離、精製した化合物を用いてもよい。例えば、対応する芳香族テトラカルボン酸二無水物を有機溶媒中にて当モル以上の水又は一級アルコールと60~130℃の温度にて10分~5時間程度反応させることにより、簡便にテトラカルボン酸成分を得ることができる。この際、過剰の水又は一級アルコールは特に分離する必要はないが、窒素気流等の不活性ガスと130~130℃の温度で同伴留去することもでき、または減圧下で50~80℃の温度で留去しても良い。
上記のテトラカルボン酸成分以外に、他の芳香族カルボン酸成分を併用しても良い。併用できる芳香族テトラカルボン酸としては、3,3,4’4’-ビフェニルテトラカルボン酸、3,3,4’4’-ベンゾフェノンテトラカルボン酸、ピロメット酸、3,3,4’4’-ジフェニルメタンテトラカルボン酸、3,3,4’4’-ジフェニルエーテルテトラカルボン酸、3,3,4’4’-ジフェニルスルホンテトラカルボン酸、またはこれらの一級アルコールモノ又はジエステルが挙げられる。上記の一級アルコールとしては、メタノール、エタノール、n-プロパノール、n-ブタノール等の脂肪族一級アルコール、エチレングリコール、1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール等の二価一級アルコール、メチルセロソルブおよびエチルセロソルブ等が挙げられる。これらの中では、メタノール、エタノールが好適に用いられ、それぞれ単独又は併用しても良い。得られたこれらのエステル類は、分離精製することなく使用することができる。
<ジアミン成分>
本発明において用いられるジアミン成分は、特に限定されるわけではないが、芳香族ジアミンであることが好ましい。芳香族ジアミンとしては、一般式(2)で表される化合物のうち少なくとも1種以上を、単独または併用して用いることができる。
Figure 0007039158000003
〔式中のYは直接結合または2価の基を表し、R~Rは水素または炭素数1~5のアルキル基、ベンゼン環を有するものを表し、m~mは0~4の整数を表す。〕
一般式(2)で表されるジアミン成分のうち、一核体芳香族ジアミンの具体例としては、パラフェニレンジアミン、メタフェニレンジアミン等が挙げられる。また、一般式(2)で表されるジアミン成分のうち、二核体以上の芳香族ジアミンの具体例としては、ジアミノジフェニルエーテル、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルチオエーテル、ジアミノジフェニルスルホン、ビス(アミノフェノキシ)ベンゼン、ビス[(アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、(アミノフェノキシ)ジフェニルスルホン、(アミノフェノキシ)ビフェニル等が挙げられる。これらの中で、エーテル結合が含まれるジアミンが溶解性に優れることから好ましく、ビス(アミノフェノキシ)ベンゼンおよびジアミノジフェニルエーテルから選ばれる少なくとも1種であることが、ポリイミド前駆体溶液の溶解性、製膜性、力学物性の観点でより好ましい。ビス(アミノフェノキシ)ベンゼンとしては、1,3-ビス(3-アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3-ビス(4-アミノフェノキシ)ベンゼンであることが、ポリイミド前駆体溶液の溶解性が特に優れることから好ましい。また、ジアミノジフェニルエーテルとしては、3,4’-ジアミノジフェニルエーテルであることが、溶解性の観点から好ましい。ジアミノジフェニルエーテルとして4,4’-ジアミノフェニルエーテルを用いる場合には、後述する有機溶媒への溶解性の観点からは全ジアミン成分中70モル%未満とすることができ、50モル%以下とすることができる。
<有機溶媒>
本発明において用いられる有機溶媒は、アルコール系溶媒、エーテル系溶媒、ケトン系溶媒およびエステル系溶媒から選ばれる少なくとも1種である。ここで、アルコール系溶媒、エーテル系溶媒、ケトン系溶媒およびエステル系溶媒とは、それぞれ溶媒分子中にすくなくとも、アルコール性水酸基、エーテル結合、ケトン結合、エステル結合を有するものであり、複数の前記官能基・結合が含まれる場合、どちらの分類に属しても良く、また他の官能基、結合を含んでいてもかまわない。有機溶媒は、本発明において用いられる有機溶媒は、テトラカルボン酸成分とジアミン成分との適切な組み合わせにより選択される。有機溶媒を1種または2種以上を混合して使用することができる。
アルコール系溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、tert-ブチルアルコール、エチレングリコール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、2,3-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、2-ブテン-1,4-ジオール、2-メチル-2,4-ペンタンジオール、1,2,6-ヘキサントリオール、ベンジルアルコール等が挙げられる。
また、エーテル系溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2-ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル等が挙げられる。
さらに、ケトン系溶媒としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、イソホロン等が挙げられる。
また、エステル系溶媒としては、例えば、γ-ブチロラクトン、α-メチル-γ-ブチロラクトン、ε-カプロラクトン、プロピレンカーボネート等が挙げられる。エステル系溶媒は、溶解性の観点から、環状エステル系溶媒であることが好ましい。
本発明の有機溶媒は、アルコール系溶媒およびエーテル系溶媒から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。これにより、着色が少ない外観の優れたポリイミド膜を得ることができる。また、同一分子内にエーテル基とアルコール性水酸基を有する有機溶媒(これは本発明でいうアルコール系溶媒およびエーテル系溶媒に含まれる。)が溶解性に優れることから、好ましく、2-メトキシエタノール、2-エトキシエタノール、2-(メトキシメトキシ)エトキシエタノール、2-イソプロポキシエタノール、2-ブトキシエタノール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコール、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、テトラエチレングリコール、1-メトキシ-2-プロパノール、1-エトキシ-2-プロパノール、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等が挙げられる。
また、同一分子内にケトン基とアルコール性水酸基を有する有機溶媒(これは本発明でいうケトン系溶媒およびアルコール系溶媒に含まれる。)も溶解性に優れることから、好ましく、同一分子内にケトン基とアルコール性水酸基を有する有機溶媒としては、ジアセトンアルコールなどが挙げられる。
本発明のポリイミド前駆体溶液には、N-メチル-2-ピロリドン、N-ビニル-2-ピロリドン、N-シクロヘキシル-2-ピロリドン、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホルアミド、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン等のアミド結合を有するアミド系溶剤およびN,N-ジメチルスルホキシド等のスルホキシド系溶媒が、好ましくは50質量%以下、より好ましくは30質量%以下、さらに好ましくは20質量%以下、特に好ましくは10質量%以下、そして実質的に含まないである。これにより、アミド系の有機溶媒の使用量が低減され、環境安全性により優れたポリイミド前駆体溶液を得ることができる。
<ポリイミド前駆体溶液およびその製造方法>
本発明のポリイミド前駆体溶液は、前記テトラカルボン酸と、前記ジアミン成分とを略等モル前記有機溶媒に加え溶解させることによって好適に得ることができる。溶解温度および溶解に要する時間は、使用するテトラカルボン酸成分とジアミン成分の種類に依るが、例えばそれぞれ25℃~100℃、1秒~10時間である。
ポリイミド前駆体溶液中のポリイミド前駆体(ここでは、テトラカルボン酸成分とジアミン成分の総量を示す。)の濃度は、好ましくは20質量%、より好ましくは30質量%以上、さらに好ましくは40質量%以上、特に好ましくは50質量%以上である。ポリイミド前駆体溶液のハンドリングの観点から、ポリイミド前駆体溶液中のポリイミド前駆体の濃度は、30~60質量%とすることが好ましい。
本発明のポリイミド前駆体溶液は、ポリイミド前駆体の溶解性に優れることから、目的の粘度とすることが可能である。30℃における粘度は、印刷等でのハンドリング性に優れるためには、好ましくは100Pa・s以下、より好ましくは10Pa・s以下、さらに好ましくは5Pa・s以下、特に好ましくは1Pa・s以下とする。一方、30℃における粘度は、厚膜のフィルム、シートの成形性に優れるためには、好ましくは1Pa・s以上、より好ましくは10Pa・s以上、さらに好ましくは50Pa・s以上、特に好ましくは100Pa・s以上である。なお、30℃における粘度は、公知の方法で求めることができ、特に限定される実施例記載の方法が好ましい。
本発明のポリイミド前駆体溶液の対数粘度は、好ましくは0.5以下、より好ましくは0.2以下、さらに好ましくは0.1以下、特に好ましくは0.05である。特に限定されるわけではないが、重合体(ポリアミック酸)は、実質的に生じていないことが好ましい。なお、対数粘度は、公知の方法で求めることができ、特に限定される実施例記載の方法が好ましい。
<ポリイミド膜およびその製造方法>
前記ポリイミド前駆体溶液を加熱することにより、イミド化を進めポリイミド膜を得る。具体的には、ポリイミド前駆体溶液をガラス、ステンレス、銅その他の金属箔などの支持体上に流延または塗布し、それを加熱し、支持体から剥離する。加熱温度は、例えば60~400℃であり、加熱時間は、例えば10分から30分である。加熱温度は段階的に高温とすることが好ましい。最高加熱温度は、生成するポリイミドのガラス転移温度以上の温度で行うことが好ましい。この反応機構については明らかではないが、テトラカルボン酸の脱水反応が進行し一旦酸無水物基が生じ、これがジアミン成分のアミノ基と反応しアミック酸を形成した後、脱水イミド閉環するという三段階の反応を経由していると推定される。これら一連の反応が生じるためにはモノマー同士の相互溶解性が重要であり、そのためにテトラカルボン酸成分とジアミン成分を適切に選択する。本発明の製造方法によれば、製造途中に粉化することなく外観の優れたポリイミド膜を製膜することができ、また、ポリイミド膜の製造過程においてポリイミドを一旦粉末状の析出物として取り出すことなく製膜することができるので、製造プロセスを簡便にすることができる。
上記の反応を促進する目的で触媒を添加することができる。触媒の具体例としては、トリエチルアミン、2-メチルイミダゾール等の塩基性化合物、ε-カプロラクタム等のようなラクタム類、シュウ酸、リン酸、リン酸トリフェニル等の酸類又はそのエステル化物等を挙げることができる。これらの添加量は、ポリイミド前駆体の質量当たり0.01~5%が好ましい。上記の化合物の添加は、溶液製造の各段階で行えるが、イミド化反応の触媒であると同時に加水分解、エステル化の触媒として作用するため、テトラカルボン酸二無水物の加水分解又はエステル化の反応段階で添加することが好ましい。
本発明のポリイミド膜の弾性率、破断点伸度、破断点応力などの物性は、従来のポリアミック酸の有機極性溶媒ポリイミド前駆体溶液をイミド化して得られるポリイミド膜のそれと比較して同等である。
本発明のポリイミド前駆体溶液より形成されるポリイミド膜は各種基材への密着性を増大する目的として溶液中にシランカップリング剤を添加することができる。これらの中では分子中にアミノ基、イソシアネート基、尿素基、アミド基等を有するシランカップリング剤が好適に使用される。添加量は溶液質量に対して0.1~5質量%が好ましい。
本発明のポリイミド前駆体溶液の表面平坦性、レベリング性を向上させる目的で各種表面張力調節剤を添加することができる。これらの添加剤は一般的にはレベリング剤、消泡剤、塗膜欠陥改良剤として知られている一連の化合物群である。これらの中で特に好ましい添加剤は非シリコーン系添加剤であり、例えばグリセリン高級脂肪族エステル類、高級アルコールホウ酸エステル類、含フッ素界面活性剤等が好適に用いられる。これらの添加量は0.01~1質量%(対溶液質量)である。
<ポリイミド前駆体溶液組成物および耐熱性塗料>
本発明におけるポリイミド前駆体溶液と、無機粒子、有機粒子、分散剤および顔料から選ばれる少なくとも1種とを含むポリイミド前駆体溶液組成物とすることができる。またポリイミド前駆体溶液組成物が含まれる耐熱性塗料とすることもできる。具体的に説明すると、本発明のポリイミド前駆体溶液は、厚膜形成性に優れているとともに、無機粒子、有機粒子その他種々のフィラー類との混和性にも優れている。したがって、ポリイミド前駆体溶液と、無機粒子および有機粒子から選ばれる1種とを含むポリイミド前駆体溶液組成物は、各種充填剤を配合したペーストのバインダーとしても有用である。また、銀粉、金粉、銅粉、アルミ粉等の金属粉をポリイミド前駆体溶液に対して50~500質量%、及び分散剤として各種界面活性剤を樹脂成分に対して0.01~5質量%程度加えたポリイミド前駆体溶液組成物は、インキ化した導電性ペーストとして使用できる。この導電ペーストのバインターとして、チップボンディング用、電子部品の電極等に使用できる。カーボンブラック、二酸化スズ粉等の半導電性充填剤を分散した耐熱性抵抗対ペーストのバインダーとして、印刷抵抗用、免状発熱体用、帯電防止、保護膜用等にも使用できる。また、この発明のポリイミド前駆体溶液は、例えば、顔料、RGB顔料(例えばフタロシアニン系、ベリレン系、アゾ系等)を樹脂成分に対して1~40質量%、及び各種分散剤として各種界面活性剤を樹脂成分に対して0.01~5質量%程度を加えたポリイミド前駆体溶液組成物は、インキ化したカラーインキとして使用できる。さらに、この発明のポリイミド前駆体溶液は、そのまま、あるいは有機溶媒及びシランカップリング剤などを加えて、スピンコート用に使用できる。
本発明のポリイミド前駆体溶液は、高濃度且つ低粘度、そして環境安全性に優れるという従来のポリアミック酸を用いたポリイミド前駆体溶液で成し得なかった特性を有しており、耐熱性塗料(塗料の原料、添加剤)として好適に用いることができる。そして、前記の特徴を生かし、例えば、ディップコート、バーコート、スピンコート、ブレードコート、ドクターコート、ダイコートグラビアコート、スプレーコート、超音波スプレーコート、静電塗装などの各種コーティング方法や、インクジェット、凸版、凹版、平版、孔版、スクリーンなどの各種印刷方法に好適に用いることができる。
本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。以下の記載において、略号は次の化合物を意味する。
(テトラカルボン酸成分)
a-BPTA:2,3,3’、4’-ビフェニルテトラカルボン酸(水和物を含む)
s-BPTA:3,3’,4、4’-ビフェニルテトラカルボン酸(水和物を含む)
a-BPDA:2,3,3’、4’-ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
(ジアミン成分)
APB:1,3-ビス(3-アミノフェノキシ)ベンゼン
TPER:1,3-ビス(4-アミノフェノキシ)ベンゼン
3,4’-ODA:3,4’-ジアミノジフェニルエーテル
4,4’-ODA:4,4’-ジアミノジフェニルエーテル
(有機溶媒)
EG:エチレングリコール
Dyglyme:ジエチレングリコールジメチルエーテル
GBL:γ-ブチロラクトン
物性評価は、以下の方法により行った。
(1)ポリイミド前駆体溶液
[30℃における粘度(回転粘度)]
E型回転粘度計を用い、温度30℃において固形分20~50質量%のポリイミド前駆体溶液の粘度を求めた。
[30℃における対数粘度(ηinh)]
ポリイミド前駆体溶液をNMPで0.5g/dlに希釈し、ウベローデ粘度計を用いて、30℃で測定した。対数粘度(ηinh)は、次式より求めた。
ηinh=ln(T/T0 )/C
C=不揮発分濃度×組成物秤取量/試料の体積×100(g/dl)
T=試料の粘度管落下時間、T0 =NMPの落下速度
不揮発分濃度=350℃×30分の熱処理後重量/熱処理前重量
(濃度単位:重量%、重量単位:g、体積単位:dl、時間単位:秒)
[溶解性]
ポリイミド前駆体溶液を室温(23℃)に10分静置した際の沈殿の有無、溶液の濁りの有無を目視で確認した。沈殿や濁りが認められないものを「○」、溶液に濁りがあるものや沈殿が認められるものを「×」とした。
[保存安定性]
ポリイミド前駆体溶液を、室温(23℃)、湿度50%RH、遮光下において8日以上静置した際の沈殿の有無、溶液の濁りの有無を目視により確認した。沈殿や濁りが認められないものを保存安定性に優れていると評価した。
(2)ポリイミド膜
[外観]
透明で均一な皮膜が得られた場合を「○」、膜ににごりが生じた場合を「△」とした。
[機械特性]
ポリイミド膜をIEC540(S)規格のダンベル形状に打ち抜いて試験片とし、ORIENTEC社製TENSILONを用いて、チャック間 30mm、引張速度 2mm/minで、初期の弾性率、破断伸度を測定した。
[引張弾性率]
ASTM D-882に従い測定した。
[破断点応力]
ASTM D-882に従い測定した。
[破断点伸度]
ASTM D-882に従い測定した。
(実施例1)
EGに、テトラカルボン酸成分として、a-BPTAを、ジアミン成分としてAPBを等モル加え、25℃で攪拌し、溶解することで、固形分濃度が50質量%のポリイミド前駆体溶液を製造した。得られたポリイミド前駆体溶液の特性を表1に示す。
各原料は、エチレングリコールに容易に溶解した。対数粘度は、0.041と低粘度であった。固形分の析出は認められず、保存安定性が良好であることが確認された。
得られたポリイミド前駆体溶液をガラス板上にバーコーターを用いて流延した。流延した後のポリイミド前駆体溶液を60℃から段階的に加熱して、最高温度400℃で加熱した。ガラス板から剥離することにより、膜厚が10μmのポリイミド膜を得た。ポリイミド膜の特性を表2に示す。ポリイミド膜の物性は、従来のポリアミック酸から得られたポリイミド膜のそれと同等であることを確認した。また、膜の折り曲げ性および外観も良好であった。
(実施例2~8、比較例2,4および6)
テトラカルボン酸成分、ジアミン成分、有機溶媒および固形分濃度を表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様な方法によりポリイミド前駆体溶液とポリイミド膜を得た。代表的な結果を表1および表2に示す。実施例2~8におけるポリイミド前駆体溶液の保存安定性は良好であった。
(実施例9~20)
テトラカルボン酸成分、ジアミン成分、有機溶媒および固形分濃度を表3に示すように変更した以外は、実施例1と同様な方法によりポリイミド前駆体溶液とポリイミド膜を得た。代表的な結果を表3および表4に示す。実施例9~20におけるポリイミド前駆体溶液の保存安定性は良好であった。
(比較例1,2および5)
テトラカルボン酸成分をa-BPTAからs-BPDAに変更した。この結果、重合反応が進行しポリアミック酸が生成したものと考えられ、溶液に濁りがあり沈殿が認められた。したがって、対数粘度の測定を行わなかった。
Figure 0007039158000004
Figure 0007039158000005
Figure 0007039158000006
Figure 0007039158000007
実施例1~20で示されるように、テトラカルボン酸成分としてa-BPTAを用いた場合、高濃度、低粘度、保存安定性に優れたポリイミド前駆体溶液を得ることができた。また、このポリイミド前駆体溶液を用いて得られたポリイミド膜の機械特性は、良好であった。これに対して、a-BPTAの代わりに、酸二無水物であるa-BPDAを用いた比較例1,3,5では、ポリイミド前駆体が重合物(ポリアミック酸)となるため、溶解性に乏しかった。一方、a-BPTAの代わりに、異性体であるs-BPTAを用いた比較例2,4,6では、均一なポリイミド前駆体溶液は得られなかった。また、表2で示されるように、ポリイミド膜の外観は、アルコール系溶媒を用いた実施例1,2およびエーテル系溶媒を用いた実施例3,4では、透明で均一な膜が得られた。

Claims (12)

  1. すくなくとも、2,3,3’、4’-ビフェニルテトラカルボン酸および/または一般式(1)で表されるその誘導体を含むテトラカルボン酸成分と、ジアミン成分が、有機溶媒に溶解してなるポリイミド前駆体溶液であって、
    前記有機溶媒は、アルコール系溶媒、エーテル系溶媒、ケトン系溶媒およびエステル系溶媒から選ばれる少なくとも1種であり、
    前記ジアミン成分は、ジアミノシロキサンを含まないものであることを特徴とするポリイミド前駆体溶液(但し、発泡体用のポリイミド前駆体溶液を除く。)
    Figure 0007039158000008
    〔式中のR~Rは、それぞれ独立に水素、炭素数1~8の1価の有機基(ただし、R~Rのすべてが水素の場合を除く)を表す。〕
  2. 前記ジアミン成分が、エーテル結合を有するジアミンである請求項1に記載のポリイミド前駆体溶液。
  3. 前記ジアミン成分は、ビス(アミノフェノキシ)ベンゼンおよびジアミノジフェニルエーテルから選ばれる少なくとも1種である請求項1または2記載のポリイミド前駆体溶液。
  4. 前記有機溶媒が、アルコール系溶媒およびエーテル系溶媒から選ばれる少なくとも1種である請求項1から3のいずれか1項に記載のポリイミド前駆体溶液。
  5. 前記有機溶媒は、アミド系溶剤およびスルホキシド系溶媒を実質的に含まない請求項1から4のいずれか1項に記載のポリイミド前駆体溶液。
  6. ポリイミド前駆体溶液中のポリイミド前駆体濃度が、20質量%以上である請求項1から5のいずれか1項に記載のポリイミド前駆体溶液。
  7. 30℃における粘度が、5Pa・s以下である請求項1から6のいずれか1項に記載のポリイミド前駆体溶液。
  8. 30℃における対数粘度が0.05以下である請求項1から7のいずれか1項に記載のポリイミド前駆体溶液。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載のポリイミド前駆体溶液を加熱してなるポリイミド膜であって、当該ポリイミド前駆体溶液に含まれる有機溶媒が、アルコール系溶媒およびエーテル系溶媒から選ばれる少なくとも1種である、ポリイミド膜。
  10. 請求項1から8のいずれか1項に記載のポリイミド前駆体溶液と、無機粒子、有機粒子、分散剤および顔料から選ばれる少なくとも1種とを含むポリイミド前駆体溶液組成物。
  11. 請求項10に記載のポリイミド前駆体溶液組成物が含まれる耐熱性塗料。
  12. 請求項1から8のいずれか1項に記載のポリイミド前駆体溶液を支持体に流延または塗布し、加熱しポリイミド膜を製造することを特徴とするポリイミド膜の製造方法。
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