JP7039134B2 - 切削装置 - Google Patents

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Description

本発明は、板状の被加工物を切削する際に用いられる切削装置に関する。
半導体ウェーハやパッケージ基板に代表される板状の被加工物は、例えば、環状の切削ブレードが装着されるスピンドルと、被加工物を保持するためのチャックテーブルと、を備える切削装置を用いて切削(切削加工)される。この切削装置は、通常、水等の切削液を供給するためのノズルを更に備えており、切削ブレードを被加工物に切り込ませる際には、ノズルから被加工物に対して切削液が供給される。
チャックテーブルは、例えば、上面側に凹部を有する金属製の枠体と、枠体の凹部に接着剤で固定されたポーラス板と、を備え、この枠体が、切削装置のテーブル基台に対して着脱できる態様で固定されている。テーブル基台の内部には、エジェクタ等の吸引源に接続される流路が設けられており、枠体をテーブル基台に固定すると、ポーラス板は、この流路等を介して吸引源に接続される(例えば、特許文献1参照)。
そのため、ポーラス板の上面に被加工物を載せ、吸引源の負圧をポーラス板に作用させれば、被加工物をチャックテーブルによって吸引、保持できる。なお、テーブル基台の流路には、上述した吸引源の他に、エアーの供給源等が接続されている。エアーの供給源からエアーを供給してポーラス板の上面からエアーを噴出させることで、被加工物をチャックテーブルから容易に取り外せるようになる。
特開2014-93384号公報
ところで、テーブル基台に対する枠体の固定には、上述した吸引源の負圧が利用されている。そのため、例えば、枠体とテーブル基台との隙間から僅かにリークする負圧の影響で、枠体やテーブル基台の側面等に付着した切削液が流路に入り込むことがある。切削液が流路に入り込んだ状態で上述したエアーの供給源からエアーを供給すると、切削液は、流路を通じてポーラス板にまで到達してしまう。
切削液には、ポーラス板を枠体に固定している接着剤を変質させるような添加剤が含まれていることもある。そのため、ポーラス板に切削液が到達する頻度が高くなると、この切削液に含まれる添加剤によって接着剤が変質し、ポーラス板が枠体から外れたり、ポーラス板が破損したりする恐れがあった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、チャックテーブルの枠体とテーブル基台との隙間から侵入する切削液が、ポーラス板に到達する可能性を低く抑えられる切削装置を提供することである。
本発明の一態様によれば、チャックテーブルに保持された被加工物に切削液を供給しながら被加工物を切削する切削装置であって、被加工物を保持する保持面を構成するポーラス板が枠体の凹部に接着材で固定され、一端が該凹部に接続し他端が該枠体の下面に開口する第1流路を該枠体の内部に有するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削する切削ユニットと、該切削ユニットで被加工物を切削する際に被加工物に切削液を供給する切削液供給ノズルと、上面側に該チャックテーブルの該枠体が載置されるテーブル基台と、エジェクタの供給口に対してエアーの供給を制御する第1バルブと、該エジェクタの吸気口に一端が接続するとともに、他端が該テーブル基台の該上面に開口し、該枠体が該テーブル基台に載置された状態で該第1流路の他端と接続する第2流路と、該第2流路の一端と他端との間に設けられた第2バルブと、該第2流路の一端と該第2バルブとの間に設けられ、該第2流路の一端側から該第2バルブ側に流体が侵入するのを抑制する第1逆止弁と、該第1逆止弁と該第2バルブとの間の該第2流路の第1接続点に一端が接続し、他端が該テーブル基台の該上面に開口する第3流路と、該第3流路の一端と他端との間に設けられた第3バルブと、該第2流路の他端と該第2バルブとの間の該第2流路の第2接続点に一端が接続し、他端がエアー供給源に接続する第4流路と、該第4流路の一端と他端との間に設けられた第4バルブと、該第2流路の他端と該第2バルブとの間の該第2流路の第3接続点に接続された圧力計と、該第2流路の該第1接続点と該第2接続点との間に設けられ、該第2流路の該第1接続点側から該第2接続点側に流体が侵入するのを抑制する第2逆止弁と、該チャックテーブルで被加工物を保持した状態で、該圧力計の示す該第2流路の圧力が第1閾値よりも高い場合に該第1バルブ及び該第2バルブを開き、該第2流路の圧力が第2閾値よりも低い場合に該第2バルブを開いたまま該第1バルブを閉じることで、該エジェクタへのエアーの供給を抑制しつつ該第2流路の圧力を維持する制御ユニットと、を備え、該第2逆止弁により、該第3流路を通じて該第2流路の該第1接続点側に流入した該切削液が該第2接続点側に侵入するのを抑制する切削装置が提供される。
本発明の一態様に係る切削装置は、第2流路の第1接続点と第2接続点との間に設けられ、第2流路の第1接続点側から第2接続点側にエアーや切削液等の流体が侵入するのを抑制する第2逆止弁を備えている。そのため、この第2逆止弁によって、第3流路を通じて第2流路の第1接続点側に流入した切削液が第2接続点側に侵入するのを抑制できる。つまり、チャックテーブルの枠体とテーブル基台との隙間から侵入した切削液がポーラス板に到達する可能性を低く抑えられる。
切削装置の構成例を示す斜視図である。 テーブル基台やチャックテーブル等の構造を示す斜視図である。 テーブル基台やチャックテーブル等の構造を示す断面図である。 チャックテーブルによって被加工物が吸引、保持される第1状態を示す断面図である。 チャックテーブルによって被加工物が吸引、保持される第2状態を示す断面図である。 チャックテーブルから被加工物が取り外される様子を示す断面図である。
添付図面を参照して、本発明の一態様に係る実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る切削装置2の構成例を模式的に示す斜視図である。なお、以下の説明に用いられるX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向は、互いに垂直である。
図1に示すように、切削装置2は、各構成要素が搭載される基台4を備えている。基台4の上面には、X軸移動機構(加工送りユニット)6が設けられている。X軸移動機構6は、X軸方向(加工送り方向、前後方向)に概ね平行な一対のX軸ガイドレール8を備えており、X軸ガイドレール8には、X軸移動テーブル10がスライド可能に取り付けられている。
X軸移動テーブル10の下面(裏面)側には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、X軸ガイドレール8に平行なX軸ボールねじ12が螺合されている。X軸ボールねじ12の一端部には、X軸パルスモータ14が連結されている。
X軸パルスモータ14でX軸ボールねじ12を回転させることで、X軸移動テーブル10は、X軸ガイドレール8に沿ってX軸方向に移動する。このX軸移動機構6には、X軸移動テーブル10のX軸方向の位置を測定するX軸測定ユニット(不図示)が設けられている。
X軸移動テーブル10の上面側(表面側)には、θテーブル16を介して円柱状のテーブル基台18が設けられている。テーブル基台18の上面18a(図2参照)側には、被加工物11を保持するためのチャックテーブル20が配置されている。なお、このチャックテーブル20は、テーブル基台18に対して着脱できる態様で固定される。
被加工物11は、例えば、シリコン等の半導体でなる円盤状のウェーハであり、その表面(上面)側は、中央のデバイス領域と、デバイス領域を囲む外周余剰領域とに分けられている。デバイス領域は、格子状に配列された分割予定ライン(ストリート)でさらに複数の領域に区画されており、各領域には、IC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)等のデバイスが形成されている。
被加工物11の裏面(下面)側には、被加工物11より径の大きいダイシングテープ13が貼付されている。ダイシングテープ13の外周部分は、環状のフレーム15に固定されている。すなわち、被加工物11は、ダイシングテープ13を介してフレーム15に支持されている。なお、このダイシングテープ13は、被加工物11の表面側に貼付されても良い。
また、本実施形態では、シリコン等の半導体でなる円盤状のウェーハを被加工物11としているが、被加工物11の材質、形状、構造、大きさ等に制限はない。例えば、セラミックス、樹脂、金属等の材料でなる任意の形状の基板を被加工物11として用いることもできる。デバイスの種類、数量、形状、構造、大きさ、配置等にも制限はない。被加工物11には、デバイスが形成されていなくても良い。
θテーブル16は、モータ等の回転駆動源(不図示)を備え、上方に配置されるテーブル基台18及びチャックテーブル20をZ軸方向(切り込み送り方向、上下方向)に概ね平行な回転軸の周りに回転させる。また、上述したX軸移動機構6でX軸移動テーブル10をX軸方向に移動させれば、チャックテーブル20は加工送りされる。
チャックテーブル20は、上面側に凹部22a(図2等参照)を有する枠体22と、枠体22の凹部22aに接着剤で固定されたポーラス板24と、を含む。このポーラス板24の上面24aが、被加工物11を吸引、保持するための保持面になる。例えば、枠体22は、金属等を用いて構成され、ポーラス板24は、多孔質セラミックス等を用いて構成される。テーブル基台18やチャックテーブル20の詳細については後述する。
チャックテーブル20の周囲には、被加工物11を支持する環状のフレーム15を四方から固定する4個のクランプ26が配置されている。また、X軸移動テーブル10を含むX軸移動機構6の上方は、テーブルカバー28や蛇腹状カバー(不図示)によって覆われている。ただし、テーブル基台18やチャックテーブル20等は、テーブルカバー28の上方に露出している。
チャックテーブル20に近接する位置には、被加工物11をチャックテーブル20へと搬送する搬送機構(不図示)が設けられている。また、X軸移動テーブル10の近傍には、被加工物11を切削する際に使用される切削液の廃液等を一時的に貯留するウォーターケース30が設けられている。ウォーターケース30内に貯留された廃液は、ドレーン(不図示)等を介して切削装置2の外部に排出される。
基台4の上面には、X軸移動機構6を跨ぐ門型の支持構造32が配置されている。支持構造32の前面上部には、2組の切削ユニット移動機構(割り出し送りユニット、切り込み送りユニット)34が設けられている。各切削ユニット移動機構34は、支持構造32の前面に配置されY軸方向(割り出し送り方向、左右方向)に概ね平行な一対のY軸ガイドレール36を共通に備えている。Y軸ガイドレール36には、各切削ユニット移動機構34を構成するY軸移動プレート38がスライド可能に取り付けられている。
各Y軸移動プレート38の裏面側には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、Y軸ガイドレール36に概ね平行なY軸ボールねじ40がそれぞれ螺合されている。各Y軸ボールねじ40の一端部には、Y軸パルスモータ42が連結されている。Y軸パルスモータ42でY軸ボールねじ40を回転させれば、Y軸移動プレート38は、Y軸ガイドレール36に沿ってY軸方向に移動する。
各Y軸移動プレート38の前面(表面)には、Z軸方向に概ね平行な一対のZ軸ガイドレール44が設けられている。Z軸ガイドレール44には、Z軸移動プレート46がスライド可能に取り付けられている。
各Z軸移動プレート46の裏面側には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、Z軸ガイドレール46に平行なZ軸ボールねじ48がそれぞれ螺合されている。各Z軸ボールねじ48の一端部には、Z軸パルスモータ50が連結されている。Z軸パルスモータ50でZ軸ボールねじ48を回転させれば、Z軸移動プレート46は、Z軸ガイドレール44に沿ってZ軸方向に移動する。
各切削ユニット移動機構34には、Y軸移動プレート38のY軸方向の位置を測定するY軸測定ユニット(不図示)が設けられている。また、各切削ユニット移動機構34には、Z軸移動プレート46のZ軸方向の位置を測定するZ軸測定ユニット(不図示)が設けられている。
各Z軸移動プレート46の下部には、被加工物11を切削するための切削ユニット52が固定されている。また、切削ユニット52に隣接する位置には、被加工物11を撮像するためのカメラ(撮像ユニット)54が設けられている。各切削ユニット移動機構34で、Y軸移動プレート38をY軸方向に移動させれば、切削ユニット52及びカメラ54は割り出し送りされ、Z軸移動プレート46をZ軸方向に移動させれば、切削ユニット52及びカメラ54は切り込み送りされる。
切削ユニット52は、Y軸方向に概ね平行な回転軸となるスピンドル56(図4等参照)を備えている。つまり、スピンドル56の軸心は、X軸方向に対して概ね垂直であり、Y軸方向に対して概ね平行である。このスピンドル56の一端側には、環状の切削ブレード58が装着されている。スピンドル56の他端側には、モータ等の回転駆動源(不図示)が連結されており、切削ブレード58は、スピンドル56を介して伝達される回転駆動源のトルクによって回転する。
また、切削ブレード58の近傍には、被加工物11や切削ブレード58等に水等の切削液を供給する切削液供給ノズル60が設けられている。切削ブレード58の下方には、Z軸方向において切削ブレード58の下端(先端)の位置(高さ)を検出するブレード位置検出ユニット62が配置されている。
X軸移動機構6、θテーブル16、搬送機構、切削ユニット移動機構34、切削ユニット52、カメラ54、ブレード位置検出ユニット62等の構成要素は、それぞれ、制御ユニット64に接続されている。この制御ユニット64は、被加工物11の加工条件等に合わせて、上述した各構成要素を制御する。
図2は、テーブル基台18やチャックテーブル20等の構造を示す斜視図であり、図3は、テーブル基台18やチャックテーブル20等の構造を示す断面図である。なお、図3では、一部の構成要素を記号等で表している。図2及び図3に示すように、テーブル基台18の上面18aには、上向きに突出する環状の凸部18bが設けられている。
上面18aの凸部18bより内側の領域には、上向きに突出し凸部18bよりも径の小さい環状の凸部18cが、凸部18bに対して同心状に設けられている。また、上面18aの凸部18bと凸部18cとの間の領域には、上向きに突出する円筒状の位置決め凸部18dが設けられている。
上面18aの凸部18cより内側の領域には、凸部18cよりも径の小さい環状の溝18eが、凸部18cに対して同心状に形成されている。更に、上面18aの溝18eより内側の領域には、テーブル基台18の内部に設けられた流路(第2流路)18fの一端が開口している。同様に、上面18aの凸部18bと凸部18cとの間の領域であって、位置決め凸部18dが設けられていない領域には、テーブル基台18の内部に設けられた流路(第3流路)18gの一端が開口している。
流路18fの他端は、一端がエジェクタ68の吸気口68aに接続された流路(第2流路)66aの他端に接続されている。流路66aの一端と他端との間には、この流路66a内の流体(エアー、切削液等)の流れを制御するためのバルブ(第2バルブ)70aが設けられている。バルブ70aと流路66aの一端との間には、流路66aの一端側(エジェクタ68側)からバルブ70a側への流体の侵入を抑制するための逆止弁(第1逆止弁)72aが設けられている。
流路66aのバルブ70aと逆止弁72aとの間(第1接続点A)には、流路(第3流路)66bの一端が接続されている。流路66bの他端は、上述した流路18gの他端に接続されている。また、流路66bの一端と他端との間には、この流路66b内の流体の流れを制御するためのバルブ(第3バルブ)70bが設けられている。
流路66aの他端とバルブ70aとの間(第2接続点B)には、流路(第4流路)66cの一端が接続されている。流路66cの他端は、流路66cに対してエアーを供給するためのエアー供給源74aに接続されている。また、流路66cの一端と他端との間には、この流路66c内の流体の流れを制御するためのバルブ(第4バルブ)70cが設けられている。
流路66aの他端とバルブ70aとの間(第3接続点C)には、流路66a内の圧力を測定するための圧力計76が接続されている。更に、流路66aに対して流路66bの一端が接続される第1接続点Aと、流路66aに対して流路66cの一端が接続される第2接続点Bとの間には、この第1接続点A側から該第2接続点B側への流体の侵入を抑制するための逆止弁(第2逆止弁)72bが設けられている。
エジェクタ68の供給口68bには、流路66dの一端が接続されている。流路66dの他端は、流路66dに対してエアーを供給するためのエアー供給源74bに接続されている。また、流路66dの一端と他端との間には、この流路66d内の流体の流れを制御するためのバルブ(第1バルブ)70dが設けられている。そして、エジェクタ68の排気口68cには、排気用の流路66eが接続されている。
バルブ70a、バルブ70b、バルブ70c、バルブ70d、圧力計76等の構成要素には、上述した制御ユニット64が接続されている。この制御ユニット64は、例えば、圧力計76の示す流路66aの圧力が第1閾値よりも高くなるとバルブ70a及びバルブ70dを開き、流路66aの圧力が第2閾値(≦第1閾値)よりも低くなるとバルブ70aを開いたままバルブ70dを閉じる等の制御を行う。これにより、エジェクタ68へのエアーの供給を抑制しながら流路66aの他端側の圧力を所定の範囲内に維持できる。
チャックテーブル20を構成する枠体22の下面22bには、テーブル基台18の凸部18bに対応する環状の凹部22cが形成されている。下面22bの凹部22cより内側の領域には、テーブル基台18の凸部18cに対応する環状の凹部22dが形成されている。すなわち、凹部22cと凹部22dとは、同心状に構成されている。
テーブル基台18の位置決め凸部18dに対応する領域(すなわち、凹部22cと凹部22dとの間の領域)には、位置決め凹部22eが形成されている。また、環状の溝18eに対応する領域(すなわち、凹部22dより内側の領域)には、円形の凹部22fが形成されている。この凹部22fの底には、枠体22の内部に設けられた流路(第1流路)22gの一端が開口している。流路22gの他端は、凹部22aの底に開口しており、ポーラス板24に通じている。
テーブル基台18に対してチャックテーブル20を固定する際には、例えば、テーブル基台18の環状の溝18eに対して、この溝18eに対応する形状のリング部材78を挿入する。リング部材78は、例えば、樹脂等で形成されており、テーブル基台18やチャックテーブル20に対して滑り難くなっている。また、このリング部材78は、溝18eに挿入された状態で上面18aから突出する厚み(高さ)に形成されている。
溝18eに対してリング部材78を挿入した後には、テーブル基台18の上面18aと枠体22の下面22bとが対面するように、テーブル基台18にチャックテーブル20を載せる。この時、凹部22c、凹部22d、位置決め凹部22eに対して、それぞれ、凸部18b、凸部18c、位置決め凸部18dが挿入されるように、テーブル基台18とチャックテーブル20との位置を調整する。
上述のように、凹部22fの形状は、リング部材78が挿入される溝18eの形状に対応している。そのため、テーブル基台18にチャックテーブル20を載せると、上面18aから突出するリング部材78の一部は凹部22fに挿入される。リング部材78を、溝18eと凹部22fとに挿入することで、チャックテーブル20に対するテーブル基台18の位置ずれを抑制できる。
テーブル基台18に対してチャックテーブル20を載せた後には、例えば、バルブ70dを開き、エアー供給源74bからエジェクタ68の供給口68bにエアーを供給する。これにより、エジェクタ68の供給口68bから排気口68cに向かってエアーが流れ、吸気口68aに負圧が発生する。
この状態でバルブ70bを開けば、流路66a、流路66b、流路18gを通じて吸気口68aの負圧が枠体22の下面22bに作用する。これにより、テーブル基台18に対してチャックテーブル20を固定できる。なお、逆止弁72aは、エジェクタ68側からのエアー等の流れを抑制する機能を持つが、エジェクタ68側へのエアー等の流れは制限されない。
図4は、チャックテーブル20によって被加工物11が吸引、保持される第1状態を示す断面図であり、図5は、チャックテーブル20によって被加工物11が吸引、保持される第2状態を示す断面図である。被加工物11をチャックテーブル20で吸引、保持する際には、まず、被加工物11に貼付されているダイシングテープ13をポーラス板24の上面(保持面)24aに接触させる。併せて、フレーム15をクランプ26(図4等では不図示)によって固定する。
次に、図4等に示すように、バルブ70dを開いたまま、バルブ70aを開く(第1状態)。これにより、エジェクタ68の吸気口68aに発生する負圧は、流路66a、流路18f、流路22gを通じてポーラス板24の上面24aに作用し、被加工物11は、ダイシングテープ13を介してチャックテーブル20に吸引、保持される。なお、逆止弁72bは、エジェクタ68側(第1接続点A側)からのエアー等の流れを抑制する機能を持つが、エジェクタ68側へのエアー等の流れは制限されない。
流路66aが十分に減圧され、例えば、圧力計76の示す流路66aの圧力が第2閾値より低くなると(又は、第2閾値以下になると)、図5に示すように、バルブ70aを開いたまま、バルブ70dを閉じる(第2状態)。その結果、逆止弁72aのエジェクタ68側の圧力は上昇するが、この逆止弁72aによってエジェクタ68側からのエアー等の流れは抑制され、流路66aの他端側及び流路66bの他端側の圧力が急激に上昇することなく維持される。
圧力計76の示す流路66aの圧力が、例えば、第1閾値よりも高くなると(又は、第1閾値以上になると)、図4に示すように、バルブ70aを開いたまま、再びバルブ70dを開く(第1状態)。これにより、流路66aの他端側の圧力を再び下げることができる。このような動作を繰り返すことで、エジェクタ68へのエアーの供給を抑制しながら流路66aの他端側の圧力を閾値以下に維持できる。なお、これらの動作は、上述した制御ユニット64によって制御される。
図6は、チャックテーブル20から被加工物11が取り外される様子を示す断面図である。チャックテーブル20から被加工物11を取り外す際には、例えば、図6に示すように、バルブ70aを閉じた上で、バルブ70cを開く。そうすると、エアー供給源74aから供給されるエアーは、流路66c、流路66a、流路18f、流路22gを通じてポーラス板24の上面24aから噴出する。
その結果、被加工物11に貼付されているダイシングテープ13は、ポーラス板24の上面24aから噴出するエアーの作用でポーラス板24から剥離される。よって、クランプ26(図6等では不図示)によるフレーム15の固定を解除すれば、被加工物11をチャックテーブル20から容易に取り外せる。
ところで、図4及び図5に示すように、チャックテーブル20によって吸引、保持された被加工物11を切削する際には、被加工物11や切削ブレード58等に対して切削液供給ノズル60から切削液17が供給される。この切削液17は、フレーム15、ダイシングテープ13、クランプ26等を伝って、テーブル基台18とチャックテーブル20との境界付近に付着することがある。
上述のように、チャックテーブル20は、エジェクタ68によって発生する負圧を利用してテーブル基台18に固定されている。そのため、テーブル基台18とチャックテーブル20との隙間から僅かにリークする負圧の影響で、図4に示すように、切削液17が流路18g、流路66bを通じて流路66aに入り込むことがあった。
例えば、切削液17が流路66aの第2接続点Bに入り込んだ状態で、図6に示すように、バルブ70cを開いてエアー供給源74aから流路66a等にエアーを供給すると、切削液17は、流路66a等を通じてポーラス板24に到達してしまう。この切削液17には、ポーラス板24を枠体22に固定している接着剤を変質させるような添加剤が含まれていることもある。
そのため、ポーラス板24に切削液17が到達する頻度が高くなると、切削液17に含まれる添加剤によって接着剤が変質し、ポーラス板24が枠体22から外れたり、ポーラス板24が破損したりする恐れがあった。
これに対して、本実施形態に係る切削装置2では、第1接続点Aと第2接続点Bとの間に、第1接続点A側から該第2接続点B側への流体の侵入を抑制するための逆止弁72bが設けられている。そのため、第1接続点A側から該第2接続点B側への切削液17の侵入が抑制される。
すなわち、上述のように、流路18g、流路66bを通じて流路66aの第1接続点A側に流入した切削液17が第2接続点B側に侵入するのを抑制できる。つまり、被加工物11を切削する際に使用された切削液17が流路66a等を通じてポーラス板24に到達する可能性を低く抑えられる。
以上のように、本実施形態に係る切削装置2は、流路(第2流路)66aの第1接続点Aと第2接続点Bとの間に設けられ、流路66aの第1接続点A側から第2接続点B側にエアーや切削液17等の流体が侵入するのを抑制する逆止弁(第2逆止弁)72bを備えている。
そのため、この逆止弁72bによって、流路(第3流路)18gや流路(第3流路)66bを通じて流路66aの第1接続点A側に流入した切削液17が第2接続点B側に侵入するのを抑制できる。つまり、チャックテーブル20の枠体22とテーブル基台18との隙間から侵入した切削液17がポーラス板24に到達する可能性を低く抑えられる。
なお、本発明は、上記実施形態等の記載に制限されず種々変更して実施可能である。例えば、上記実施形態の切削装置2では、流路66c及び流路66dに対してそれぞれ別のエアー供給源74a及びエアー供給源74bからエアーを供給しているが、一つのエアー供給源から流路66c及び流路66dにエアーを供給しても良い。
また、上記実施形態では、流路、バルブ、圧力計、エアー供給源等の代表的な配置や接続関係等を示しているが、各構成要素の配置や接続関係等は、チャックテーブルに求められる機能を発揮できる範囲内で任意に変更できる。例えば、第2接続点Bよりも流路66aの他端側に第3接続点Cを配置しても良い。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
2 切削装置
4 基台
6 X軸移動機構(加工送りユニット)
8 X軸ガイドレール
10 X軸移動テーブル
12 X軸ボールねじ
14 X軸パルスモータ
16 θテーブル
18 テーブル基台
18a 上面
18b 凸部
18c 凸部
18d 位置決め凸部
18e 溝
18f 流路(第2流路)
18g 流路(第3流路)
20 チャックテーブル
22 枠体
22a 凹部
22b 下面
22c 凹部
22d 凹部
22e 位置決め凹部
22f 凹部
22g 流路(第1流路)
24 ポーラス板
24a 上面(保持面)
26 クランプ
28 テーブルカバー
30 ウォーターケース
32 支持構造
34 切削ユニット移動機構(割り出し送りユニット、切り込み送りユニット)
36 Y軸ガイドレール
38 Y軸移動プレート
40 Y軸ボールねじ
42 Y軸パルスモータ
44 Z軸ガイドレール
46 Z軸移動プレート
48 Z軸ボールねじ
50 Z軸パルスモータ
52 切削ユニット
54 カメラ(撮像ユニット)
56 スピンドル
58 切削ブレード
60 切削液供給ノズル
62 ブレード位置検出ユニット
64 制御ユニット
66a 流路(第2流路)
66b 流路(第3流路)
66c 流路(第4流路)
66d 流路
68 エジェクタ
68a 吸気口
68b 供給口
68c 排気口
70a バルブ(第2バルブ)
70b バルブ(第3バルブ)
70c バルブ(第4バルブ)
70d バルブ(第1バルブ)
72a 逆止弁(第1逆止弁)
72b 逆止弁(第2逆止弁)
74a,74b エアー供給源
76 圧力計
78 リング部材
A 第1接続点
B 第2接続点
C 第3接続点
11 被加工物
13 ダイシングテープ
15 フレーム
17 切削液

Claims (1)

  1. チャックテーブルに保持された被加工物に切削液を供給しながら被加工物を切削する切削装置であって、
    被加工物を保持する保持面を構成するポーラス板が枠体の凹部に接着材で固定され、一端が該凹部に接続し他端が該枠体の下面に開口する第1流路を該枠体の内部に有するチャックテーブルと、
    該チャックテーブルに保持された被加工物を切削する切削ユニットと、
    該切削ユニットで被加工物を切削する際に被加工物に切削液を供給する切削液供給ノズルと、
    上面側に該チャックテーブルの該枠体が載置されるテーブル基台と、
    エジェクタの供給口に対してエアーの供給を制御する第1バルブと、
    該エジェクタの吸気口に一端が接続するとともに、他端が該テーブル基台の該上面に開口し、該枠体が該テーブル基台に載置された状態で該第1流路の他端と接続する第2流路と、
    該第2流路の一端と他端との間に設けられた第2バルブと、
    該第2流路の一端と該第2バルブとの間に設けられ、該第2流路の一端側から該第2バルブ側に流体が侵入するのを抑制する第1逆止弁と、
    該第1逆止弁と該第2バルブとの間の該第2流路の第1接続点に一端が接続し、他端が該テーブル基台の該上面に開口する第3流路と、
    該第3流路の一端と他端との間に設けられた第3バルブと、
    該第2流路の他端と該第2バルブとの間の該第2流路の第2接続点に一端が接続し、他端がエアー供給源に接続する第4流路と、
    該第4流路の一端と他端との間に設けられた第4バルブと、
    該第2流路の他端と該第2バルブとの間の該第2流路の第3接続点に接続された圧力計と、
    該第2流路の該第1接続点と該第2接続点との間に設けられ、該第2流路の該第1接続点側から該第2接続点側に流体が侵入するのを抑制する第2逆止弁と、
    該チャックテーブルで被加工物を保持した状態で、該圧力計の示す該第2流路の圧力が第1閾値よりも高い場合に該第1バルブ及び該第2バルブを開き、該第2流路の圧力が第2閾値よりも低い場合に該第2バルブを開いたまま該第1バルブを閉じることで、該エジェクタへのエアーの供給を抑制しつつ該第2流路の圧力を維持する制御ユニットと、を備え、
    該第2逆止弁により、該第3流路を通じて該第2流路の該第1接続点側に流入した該切削液が該第2接続点側に侵入するのを抑制することを特徴とする切削装置。
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