JP2021126742A - 切削ブレード、フランジ機構、及び切削装置 - Google Patents

切削ブレード、フランジ機構、及び切削装置 Download PDF

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宏彦 香西
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Abstract

【課題】切削ブレードに作用する吸引力を安定させるとともに、隙間や吸引路への異物の侵入を防止できる構造の切削ブレードを提供する。【解決手段】環状の支持面と、径方向で支持面より内側の領域に一端が開口する吸引路と、径方向で支持面より内側の領域に配置された嵌合部と、を含むフランジ機構の吸引路から作用する吸引力によってフランジ機構に装着される切削ブレードであって、支持面を含むフランジ機構の正面側を覆うことができる大きさ及び形状の表面を有する円盤状の本体領域と、本体領域の外周縁に沿う環状の切り刃を有する切り刃領域と、本体領域の表面側に設けられフランジ機構の嵌合部に対して嵌合できる形状の嵌合領域と、を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、切削ブレード、フランジ機構、及び切削装置に関する。
半導体ウェーハやパッケージ基板に代表される板状の被加工物を加工する際には、例えば、回転軸であるスピンドルに環状の切削ブレードを装着した切削装置が使用される。切削ブレードは、ダイヤモンド等の砥粒や樹脂等のボンド材で構成されており、その両側面を挟み込んで固定するフランジ機構と呼ばれる装着具によってスピンドルの先端部に装着される。
切削ブレードの交換は、通常、オペレータの手作業によって行われる。この交換の作業では、上述したフランジ機構や切削ブレード等を傷付けないように、様々な工具を使用する必要がある。そのため、従来は、熟練したオペレータが、ある程度の時間をかけて切削ブレードを交換していた。
これに対して、近年では、負圧を作用させて切削ブレードを吸引する態様のフランジ機構が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このフランジ機構を用いれば、切削ブレードの両側面を挟み込む従来のフランジ機構を用いる場合に比べて、フランジ機構等を傷付けることなく短い時間で簡単に切削ブレードを交換できるようになる。
特開2015−23222号公報
ところで、負圧を作用させて切削ブレードを吸引する上述したフランジ機構には、切削ブレードの中央に設けられた円形の貫通孔に挿入される円柱状の被挿入部が設けられている。この被挿入部の大きさ(直径)は、フランジ機構に対して切削ブレードを容易に取り付けることができるように、切削ブレードの貫通孔の大きさ(直径)よりも僅かに小さくなっている。
よって、フランジ機構の被挿入部を貫通孔に挿入して切削ブレードをフランジ機構に取り付けると、被挿入部と貫通孔との間に隙間が生じ、この隙間から流入する空気によって切削ブレードの吸引が不安定になる可能性があった。また、この隙間から侵入する屑等の異物により、負圧を導く吸引路が詰まって吸引力が低下したり、隙間が詰まって切削ブレードの取り外しが難しくなったりするという問題もあった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、切削ブレードに作用する吸引力を安定させるとともに、隙間や吸引路への異物の侵入を防止できる構造の切削ブレード、フランジ機構、及び切削装置を提供することである。
本発明の第1態様によれば、環状の支持面と、径方向で該支持面より内側の領域に一端が開口する吸引路と、径方向で該支持面より内側の領域に配置された嵌合部と、を含むフランジ機構の該吸引路から作用する吸引力によって該フランジ機構に装着される切削ブレードであって、該支持面を含む該フランジ機構の正面側を覆うことができる大きさ及び形状の表面を有する円盤状の本体領域と、該本体領域の外周縁に沿う環状の切り刃を有する切り刃領域と、該本体領域の該表面側に設けられ該フランジ機構の該嵌合部に対して嵌合できる形状の嵌合領域と、を含む切削ブレードが提供される。
本発明の第1態様において、例えば、該本体領域は、円盤状の基台であり、該基台の外周縁に沿う該切り刃は、ボンド材で固定された砥粒を含む砥石である。
また、本発明の第1態様において、例えば、該嵌合領域の形状は、中心軸が該本体領域の該外周縁の中心を通る円柱状である。
本発明の第2態様によれば、円盤状の本体領域と、該本体領域の外周縁に沿う環状の切り刃を含む切り刃領域と、該本体領域の中央側の領域に配置された嵌合領域と、を含む切削ブレードが装着されるフランジ機構であって、スピンドルの先端が収容される凹状の収容部を基端側に有する円柱状のボス部と、該切削ブレードの該本体領域が接触する環状の支持面を有し該ボス部の先端側の側面から外向きに突出する円盤状のフランジ部と、径方向で該支持面より内側の領域に一端が開口し該切削ブレードに負圧を作用させる吸引路と、径方向で該支持面より内側の領域に配置され該切削ブレードの該嵌合領域に対して嵌合できる形状の嵌合部と、を含むフランジ機構が提供される。
本発明の第2態様において、例えば、該嵌合部の形状は、該スピンドルの該先端が該ボス部に収容された状態で該スピンドルの軸心の延長線上に中心軸が配置される円柱状である。
本発明の第3態様によれば、被加工物を保持できる形状の保持面を有するチャックテーブルと、スピンドルと、該スピンドルを回転できる態様で収容するスピンドルハウジングと、を有する切削ユニットと、該チャックテーブルと該切削ユニットとを加工送り方向に相対的に移動させるモーターを有する加工送りユニットと、円盤状の本体領域と、該本体領域の外周縁に沿う環状の切り刃を含む切り刃領域と、該本体領域の中央側の領域に配置された嵌合領域と、を含む切削ブレードが装着され、該スピンドルの先端が収容される凹状の収容部を基端側に有する円柱状のボス部と、該切削ブレードの該本体領域が接触する環状の支持面を有し該ボス部の先端側の側面から外向きに突出する円盤状のフランジ部と、径方向で該支持面より内側の領域に一端が開口し該切削ブレードに負圧を作用させる第1吸引路と、を含むフランジ機構と、該スピンドルの該先端が該収容部に収容されることで該スピンドルに固定された該フランジ機構に対面する作用面と、一端がバルブを介して吸引源に接続され、他端が該作用面に開口する第2吸引路と、を有し、該スピンドルハウジングに固定されるロータリージョイントと、を含み、該フランジ機構は、径方向で該支持面より内側の領域に配置され該切削ブレードの該嵌合領域に対して嵌合できる形状の嵌合部を更に含み、該第1吸引路の他端は、該スピンドルに固定された状態でロータリージョイントの該作用面に対面する位置に開口している切削装置が提供される。
本発明の第3態様において、該切削ブレードの該本体領域を把持できる形状の爪を有し、該爪によって該本体領域を把持することで該フランジ機構に該切削ブレードを装着させ、又は、該フランジ機構から該切削ブレードを離脱させるブレード着脱ユニットを更に含み、該バルブは、該ブレード着脱ユニットによって該フランジ機構に該切削ブレードが装着された後に開かれ、又は、該ブレード着脱ユニットは、該バルブが閉じられた後に該フランジ機構から該切削ブレードを離脱させても良い。
また、本発明の第3態様において、該切削ブレードの該本体領域に対して負圧を作用させることができる位置に一端が開口する吸引路を有し、該吸引路から該本体領域に負圧を作用させて該切削ブレードを保持することで該フランジ機構に該切削ブレードを装着させ、又は、該フランジ機構から該切削ブレードを離脱させるブレード着脱ユニットを更に含み、該バルブは、該ブレード着脱ユニットによって該フランジ機構に該切削ブレードが装着された後に開かれ、又は、該ブレード着脱ユニットは、該バルブが閉じられた後に該フランジ機構から該切削ブレードを離脱させても良い。
本発明の第1態様にかかる切削ブレードは、フランジ機構の正面側を覆うことができる大きさ及び形状の表面を有する円盤状の本体領域を含むので、貫通孔を有する従来の切削ブレードのように、フランジ機構の被挿入部と切削ブレードの貫通孔との隙間から流入する空気によって切削ブレードの吸引が不安定になることはなく、この隙間に異物が侵入することもない。
よって、切削ブレードに作用する吸引力を安定させるとともに、隙間や吸引路への異物の侵入を防止できる。更に、本発明の第1態様にかかる切削ブレードは、フランジ機構の嵌合部に対して嵌合できる形状の嵌合領域を含むので、フランジ機構に対する位置合わせや取り付けも容易である。
また、本発明の第2態様にかかるフランジ機構は、上述した切削ブレードの本体領域が接触する環状の支持面を有する円盤状のフランジ部と、径方向で支持面より内側の領域に一端が開口し切削ブレードに負圧を作用させる吸引路と、を含むので、上述した貫通孔を有しない切削ブレードの本体領域を適切に吸引できる。
つまり、従来のフランジ機構のように、フランジ機構の被挿入部と切削ブレードの貫通孔との隙間から流入する空気によって切削ブレードの吸引が不安定になることはなく、この隙間から異物が侵入することもない。よって、切削ブレードに作用する吸引力を安定させるとともに、隙間や吸引路への異物の侵入を防止できる。更に、本発明の第2態様にかかるフランジ機構は、切削ブレードの嵌合領域に対して嵌合できる形状の嵌合部を含むので、切削ブレードの位置合わせや取り付けも容易である。
また、本発明の第3態様にかかる切削装置は、上述したフランジ機構を含むので、切削ブレードに作用する吸引力を安定させるとともに、隙間や吸引路への異物の侵入を防止できる。本発明の第3態様にかかる切削装置でも、フランジ機構に対する切削ブレードの位置合わせや取り付けは容易である。
図1は、切削装置を模式的に示す斜視図である。 図2は、切削ユニットの構成例を模式的に示す分解斜視図である。 図3は、切削ユニットの構成例を模式的に示す断面図である。 図4は、図2とは異なる方向から見た切削ブレードの斜視図である。 図5は、切削ユニットに対して切削ブレードを装着する前の状態を示す断面図である。 図6は、切削ユニットに対して切削ブレードを装着した後の状態を示す断面図である。 図7は、変形例にかかる切削ブレードの斜視図である。 図8は、図7とは異なる方向から見た変形例にかかる切削ブレードの斜視図である。 図9は、変形例にかかる切削ブレードの断面図である。 図10は、切削ユニットに対して変形例にかかる切削ブレードを装着する前の状態を示す断面図である。 図11は、切削ユニットに対して変形例にかかる切削ブレードを装着した後の状態を示す断面図である。
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態にかかる切削装置2を模式的に示す斜視図である。なお、以下の説明で用いるX軸方向(加工送り方向、前後方向)、Y軸方向(割り出し送り方向、左右方向)、及びZ軸方向(高さ方向、上下方向)は、互いに垂直である。
図1に示すように、切削装置2は、各構成要素を支持する基台4を備えている。基台4の角部には、開口4aが形成されており、この開口4aには、昇降機構(不図示)によって昇降するカセット支持台6が配置されている。カセット支持台6の上面には、複数の板状の被加工物(不図示)を収容できるカセット8が載せられる。なお、図1では、説明の便宜上、カセット8の輪郭のみを二点鎖線で示している。
被加工物は、例えば、シリコン等の半導体を用いて形成された円盤状のウェーハ(半導体ウェーハ)である。この被加工物の表面(第1面)側は、互いに交差する複数の分割予定ライン(ストリート)によって複数の小領域に区画されており、各小領域には、IC(Integrated Circuit)等のデバイスが形成されている。
被加工物の裏面(第1面とは反対側の第2面)側には、この被加工物よりも径の大きいダイシングテープ(不図示)が貼付される。ダイシングテープの外周部分は、被加工物を囲む環状のフレームに固定される。つまり、被加工物は、ダイシングテープを介してフレームに支持された状態でカセット8に収容される。
なお、本実施形態では、シリコン等の半導体を用いて形成された円盤状のウェーハを被加工物とするが、被加工物の材質、形状、構造、大きさ等に制限はない。例えば、他の半導体、セラミックス、樹脂、金属等を用いて形成された基板等を被加工物として用いることもできる。
同様に、デバイスの種類、数量、形状、構造、大きさ、配置等にも制限はない。被加工物には、デバイスが形成されていなくても良い。また、ダイシングテープは、被加工物の表面側に貼付されても良い。ダイシングテープに代えて、保護プレート等を被加工物に貼付することもできる。
開口4aの側方には、X軸方向に長い開口4bが形成されている。開口4b内には、ボールねじ式のチャックテーブル移動機構(加工送りユニット)10が配置されている。このチャックテーブル移動機構10は、ボールねじに連結されるモーター(パルスモーター)等の回転駆動源を含んでおり、X軸移動テーブル(不図示)をX軸方向に移動させる。X軸移動テーブルの上方には、テーブルカバー10aが配置されている。また、テーブルカバー10aの前後には、蛇腹状の防塵防滴カバー10bが取り付けられている。
X軸移動テーブルの上部には、被加工物を保持するためのチャックテーブル12が、テーブルカバー10aから露出する態様で取り付けられている。チャックテーブル12は、モーター等の回転駆動源(不図示)に接続されており、Z軸方向に対して概ね平行な回転軸の周りに回転する。また、チャックテーブル12は、上述したチャックテーブル移動機構10によってX軸移動テーブル等とともにX軸方向に移動する(加工送り)。
チャックテーブル12の上面の一部は、例えば、ポーラス材によって構成され、被加工物を保持する保持面12aになる。この保持面12aは、被加工物の保持に適した形状(代表的には、概ね平坦な形状)を有しており、チャックテーブル12の内部に形成された吸引路(不図示)を介して真空ポンプ等の吸引源(不図示)に接続されている。また、チャックテーブル12の周囲には、被加工物を支持するフレームを固定できる4個のクランプ14が設けられている。
開口4aと開口4bとの傍には、上述した被加工物(フレーム)をチャックテーブル12等へと搬送するための搬送機構(不図示)が配置されている。搬送機構で搬送された被加工物は、例えば、表面側が上方に露出するようにチャックテーブル12の保持面12aに載せられる。
開口4bの傍には、片持ち梁状の支持構造16が配置されている。支持構造16の前面上部には、切削ユニット移動機構(割り出し送りユニット、切り込み送りユニット)18が設けられている。切削ユニット移動機構18は、支持構造16の前面に配置されY軸方向に対して概ね平行な一対のY軸ガイドレール20を備えている。Y軸ガイドレール20には、切削ユニット移動機構18を構成するY軸移動プレート22がスライドできる態様で取り付けられている。
Y軸移動プレート22の裏面側(後面側)には、ボールねじを構成するナット(不図示)が固定されており、このナットには、Y軸ガイドレール20に対して概ね平行なねじ軸24が回転できる態様でねじ込まれている。ねじ軸24の一端部には、パルスモーター(不図示)が連結されている。パルスモーターによってねじ軸24を回転させることで、Y軸移動プレート22はY軸ガイドレール20に沿ってY軸方向に移動する。
Y軸移動プレート22の表面(前面)には、Z軸方向に対して概ね平行な一対のZ軸ガイドレール26が設けられている。Z軸ガイドレール26には、Z軸移動プレート28がスライドできる態様で取り付けられている。
Z軸移動プレート28の裏面側(後面側)には、ボールねじを構成するナット(不図示)が固定されており、このナットには、Z軸ガイドレール26に対して概ね平行なねじ軸30が回転できる態様でねじ込まれている。ねじ軸30の一端部には、パルスモーター32が連結されている。パルスモーター32によってねじ軸30を回転させることで、Z軸移動プレート28はZ軸ガイドレール26に沿ってZ軸方向に移動する。
Z軸移動プレート28の下部には、切削ユニット34を構成する筒状のスピンドルハウジング36が固定されている。図2は、切削ユニット34の構成例を模式的に示す分解斜視図であり、図3は、切削ユニット34の構成例を模式的に示す断面図である。なお、図3では、一部の構成要素を機能ブロック等で表している。図2及び図3に示すように、スピンドルハウジング36の内側の空間には、Y軸方向に対して概ね平行な軸心を持つスピンドル38が収容されている。
スピンドル38の一端部(先端部)38aは、先端に向かうにつれて徐々に径が小さくなるテーパー状に形成されており、スピンドルハウジング36の一端面(先端面)36a側から外部に露出している。スピンドル38の他端側(基端側)には、モーター等の回転駆動源(不図示)が接続されている。
スピンドル38の一端部38aの先端には、ボルト40を締め込むことのできるねじ孔38bが形成されている。ねじ孔38bには、例えば、被加工物を切削する際にスピンドル38を回転させるとボルト40が締め込まれる向きにねじが切られている。なお、スピンドル38を回転させる際には、エアベアリングによってスピンドル38がスピンドルハウジング36から浮いた状態で支持される。
スピンドルハウジング36の一端面36aには、ロータリージョイント42が取り付けられている。ロータリージョイント42は、板状の基部44と、基部44の正面44a側(スピンドルハウジング36とは反対側)に突出する円筒状の収容部46と、を含む。基部44の中央(収容部46に囲まれた領域)には、スピンドル38の一端部38aを通すことのできる貫通孔44bが形成されている。
スピンドルハウジング36の一端面36aには、複数のねじ孔36bが形成されており、基部44には、このねじ孔36bに対応する複数の貫通孔44cが形成されている。貫通孔44cを通じてねじ孔36bにねじ48を締め込めば、ロータリージョイント42は、スピンドルハウジング36に固定される。
収容部46の外周側には、管状の流路(第2吸引路)50aが設けられている。流路50aの一端側には、バルブ50bを介して吸引源50cが接続されている。流路50aの他端側は、収容部46に形成された流路(第2吸引路)46a等を介して、収容部46の内側の表面(作用面)46bに接続されている。
これにより、吸引源50cで発生する負圧を、収容部46の内側の空間に作用させることができる。なお、吸引源50cとしては、例えば、エアの供給源(不図示)に対してエジェクタを組み合わせた真空ポンプが用いられる。ただし、ロータリーポンプ等を吸引源50cとしても良い。
スピンドルハウジング36にロータリージョイント42が固定された状態で、スピンドル38の一端部38aには、本実施形態のフランジ機構(装着具)52が装着される。フランジ機構52は、円柱状のボス部54と、ボス部54の先端側の側面(外周面)から外向きに突出する円盤状のフランジ部56と、を含む。
ボス部54の基端側(スピンドルハウジング36側)には、スピンドル38の一端部38aが収容される凹状の収容部54aが設けられている。また、フランジ部56の正面側(スピンドルハウジング36とは反対側)の中央の領域には、この収容部54aに達する開口を底部(ボス部54側)に有する凹状の嵌合部56aが設けられている。
スピンドル38の一端部38aを収容部54aに挿入し、嵌合部56aの底部にワッシャー58を配置した状態で、フランジ部56側からワッシャー58を通じてスピンドル38のねじ孔38bにボルト40を締め込めば、フランジ機構52をスピンドル38に固定できる。なお、この嵌合部56aは、例えば、スピンドル38の一端部38aがボス部54の収容部54aに収容された状態でスピンドル38の軸心の延長線上に中心軸が配置される円柱状に形成される。
ボス部54の基端側の外径は、収容部46の内径よりも僅かに小さくなっており、フランジ機構52がスピンドル38に固定されると、ボス部54の基端側は、収容部46の内側の空間に収容される。これにより、収容部46の内側の表面46bは、ボス部54の基端側(フランジ機構52)の側面に対面することになる。
フランジ部56の正面の外周側は、切削ブレード60に接触する支持面56bになっている。この支持面56bは、ボス部54の中心軸に沿った方向から見て嵌合部56aを囲む円環状に形成されている。言い換えれば、嵌合部56aは、フランジ部56の径方向で支持面56bより内側の領域に配置されている。
ボス部54の内部には、ボス部54の側面に一端が開口し、ロータリージョイント42の貫通孔44bと対面する位置に他端が開口する排気用の流路54bが形成されている。スピンドル38は、エアベアリングによって支持されるので、スピンドルハウジング36とスピンドル38との隙間からは、フランジ機構52側に向かってエアが噴出される。噴出されたエアは、流路54bを通じて切削ユニット34の外部に排出される。
また、ボス部54とフランジ部56との内部には、正面側の切削ブレード60に対して負圧を作用させるための吸引用の流路(第1吸引路)52aが形成されている。流路52aの一端は、フランジ部56の正面側の領域に開口しており、流路52aの他端は、ボス部54の基端側の側面に開口している。
より詳細には、流路52aの一端は、フランジ部56の径方向で支持面56bよりも内側の領域に開口しており、流路52aの他端は、収容部46の内側の表面46bに開口する流路46aの端部と対面する位置に開口している。なお、流路52aの他端は、ボス部54の周方向に沿って環状に開口している。そのため、スピンドル38とともにフランジ機構52が回転したとしても、流路52aへの負圧の供給が途切れることはない。
図4は、図2とは異なる方向から見た切削ブレード60の斜視図である。図2、図3、及び図4に示すように、切削ブレード60は、円盤状の本体領域62と、本体領域62の外周縁に沿う環状の切り刃を含む切り刃領域64と、を有している。この切削ブレード60は、いわゆるハブタイプとも呼ばれるものであり、本体領域62は、例えば、金属でなる円盤状の基台によって構成される。切り刃領域64の切り刃は、代表的には、ダイヤモンド等の砥粒が金属や樹脂等のボンド材で固定されてなる砥石である。
本体領域62(すなわち、円盤状の基台)は、フランジ機構52の支持面56bを含む正面側の全体を覆うことができる大きさ及び形状の表面62aを有している。つまり、切削ブレード60の本体領域62には、従来の切削ブレードに設けられるような貫通孔が存在しない。
本体領域62の表面62a側には、フランジ機構52の凹状の嵌合部56aに対して嵌合できる形状の凸状の嵌合領域62bが設けられている。すなわち、フランジ機構52の嵌合部56aは、切削ブレード60の嵌合領域62bに対して嵌合できる形状に形成されている。この嵌合領域62bは、本体領域62の中央に配置され、例えば、中心軸が本体領域62の外周縁の中心を通る円柱状に形成される。
この切削ブレード60を切削ユニット34に装着する際には、例えば、フランジ機構52の正面側の全体が切削ブレード60で覆われるように、切削ブレード60の嵌合領域62bをフランジ機構52の嵌合部56aに嵌合させる。また、フランジ機構52の支持面56bに、切削ブレード60の表面62aを接触させる。その後、バルブ50bを開き、流路50a、流路46a、流路52a等を通じて、吸引源50cの負圧を切削ブレード60に作用させる。これにより、切削ブレード60がフランジ機構52に固定される。
図1に示すように、スピンドルハウジング36の一端側には、スピンドル38に装着された切削ブレード60等を覆うブレードカバー66が設けられている。また、切削ユニット34に隣接する位置には、チャックテーブル12に保持された被加工物等を撮像するためのカメラ(撮像ユニット)68が設けられている。
切削ユニット移動機構18でY軸移動プレート22をY軸方向に移動させれば、切削ユニット34及びカメラ68は、Y軸方向に移動する(割り出し送り)。また、切削ユニット移動機構18でZ軸移動プレート28をZ軸方向に移動させれば、切削ユニット34及びカメラ68は、Z軸方向に移動する(切り込み送り)。
開口4bに対して支持構造16とは反対側の位置には、X軸方向に長い開口4cが形成されている。開口4c内には、ボールねじ式のブレードチェンジャー移動機構70が配置されている。ブレードチェンジャー移動機構70は、X軸方向に対して概ね平行な一対のX軸ガイドレール72を備えている。X軸ガイドレール72には、ブレードチェンジャー移動機構70を構成するX軸移動ブロック74がスライドできる態様で取り付けられている。
X軸移動ブロック74の下面側には、ボールねじを構成するナット(不図示)が固定されており、このナットには、X軸ガイドレール72に対して概ね平行なねじ軸76が回転できる態様でねじ込まれている。ねじ軸76の一端部には、パルスモーター78が連結されている。パルスモーター78によってねじ軸76を回転させることで、X軸移動ブロック74はX軸ガイドレール72に沿ってX軸方向に移動する。
X軸移動ブロック74の上部には、切削ユニット34に対して切削ブレード60を自動で着脱できるように構成されたブレードチェンジャー80が設けられている。このブレードチェンジャー80は、第1ブレード着脱ユニット82と、第2ブレード着脱ユニット84と、を含む。
第1ブレード着脱ユニット82は、切削ブレード60を保持できるように構成されたブレード保持部82aを備えている。ブレード保持部82aには、Y軸駆動用のアクチュエーター82bが接続されており、ブレード保持部82aは、このアクチュエーター82bによってY軸方向に移動する。
第2ブレード着脱ユニット84は、第1ブレード着脱ユニット82と同様の構造を有している。すなわち、第2ブレード着脱ユニット84は、切削ブレード60を保持できるように構成されたブレード保持部84aを備えている。ブレード保持部84aには、Y軸駆動用のアクチュエーター84bが接続されており、ブレード保持部84aは、このアクチュエーター84bによってY軸方向に移動する。
第1ブレード着脱ユニット82は、例えば、切削ユニット34に切削ブレード60を装着する際に使用され、第2ブレード着脱ユニット84は、例えば、切削ユニット34から切削ブレード60を離脱させる際(取り外す際)に使用される。ただし、第1ブレード着脱ユニット82と第2ブレード着脱ユニット84との役割に制限はない。第1ブレード着脱ユニット82と第2ブレード着脱ユニット84とは同等の機能を有しているので、互いの役割を入れ替えることもできる。
このブレードチェンジャー80は、上述したブレードチェンジャー移動機構70によって切削ブレード60の着脱が行われる前方の着脱位置と、後方の退避位置との間を移動する。退避位置には、切削ブレード60等が掛けられるブレードラック86が設けられている。
開口4bに対して開口4aとは反対側の位置には、円形の開口4dが形成されている。開口4d内には、洗浄ユニット88が配置されている。洗浄ユニット88は、円筒状の洗浄空間内で被加工物を保持するスピンナーテーブル88aを備えている。スピンナーテーブル88aの下部には、スピンナーテーブル88aを所定の速さで回転させるモーター等の回転駆動源(不図示)が接続されている。
スピンナーテーブル88aの上方には、スピンナーテーブル88aにより保持された被加工物に向けて洗浄用の流体(代表的には、水とエアとを混合した混合流体)を噴射するノズル88bが配置されている。被加工物を保持したスピンナーテーブル88aを回転させて、ノズル88bから洗浄用の流体を噴射することで、被加工物は洗浄される。
チャックテーブル移動機構10、搬送機構、切削ユニット移動機構18、切削ユニット34、カメラ68、ブレードチェンジャー移動機構70、ブレードチェンジャー80、洗浄ユニット88等の構成要素には、制御ユニット(不図示)が接続されている。制御ユニットは、加工の条件等に合わせて各構成要素の動作を制御する。
制御ユニットは、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置と、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の主記憶装置と、フラッシュメモリ等の補助記憶装置と、を含むコンピュータによって構成されている。補助記憶装置に記憶されるソフトウェアに従い処理装置等を動作させることによって、制御ユニットの機能が実現される。
次に、切削ユニット34に対して切削ブレード60を装着する際の切削装置2の動作について説明する。図5は、切削ユニット34に対して切削ブレード60を装着する前の状態を示す断面図であり、図6は、切削ユニット34に対して切削ブレード60を装着した後の状態を示す断面図である。
切削ユニット34に対して切削ブレード60を装着する際には、まず、ブレードチェンジャー80を退避位置に位置付ける。次に、ブレードチェンジャー移動機構70で第1ブレード着脱ユニット82のブレード保持部82aとブレードラック86との位置関係を調整し、ブレードラック86の所定の領域に掛けられている切削ブレード60にブレード保持部82aを対面させる。
図5等に示すように、ブレード保持部82aには、切削ブレード60の本体領域62を把持できる形状の爪82cが設けられている。よって、切削ブレード60にブレード保持部82aを対面させた状態で、爪82cが本体領域62と接触するようにアクチュエーター82bでブレード保持部82aをY軸方向に移動させれば、爪82cを含むブレード保持部82aによって切削ブレード60を保持できる。
ブレード保持部82aで切削ブレード60を保持した後には、アクチュエーター82bでブレード保持部82aをブレードラック86から離れる方向に移動させた上で、ブレードチェンジャー80を着脱位置に移動させる。そして、切削ユニット移動機構18とブレードチェンジャー移動機構70とで切削ユニット34とブレード保持部82aとの位置関係を調整し、ブレード保持部82aに保持されている切削ブレード60を切削ユニット34のフランジ機構52に対面させる。
その後、図5に示すように、アクチュエーター82bでブレード保持部82aをY軸方向に移動させて、切削ブレード60の嵌合領域62bをフランジ機構52の嵌合部56aに嵌合させる。また、フランジ機構52の支持面56bに、切削ブレード60の表面62aを接触させる。
第1ブレード着脱ユニット82によってフランジ機構52に切削ブレード60を装着した後には、図6に示すように、バルブ50bを開いて、吸引源50cの負圧を切削ブレード60に作用させる。これにより、切削ブレード60がフランジ機構52に固定される。その後、アクチュエーター82bでブレード保持部82aを切削ユニット34から離れる方向に移動させる。なお、バルブ50bを開く前に、ブレード保持部82aを切削ユニット34から離れる方向に移動させることもできる。
一方で、切削ユニット34から切削ブレード60を離脱させる際(取り外す際)の動作は、次のようになる。まず、ブレードチェンジャー80を着脱位置に位置付ける。次に、切削ユニット移動機構18とブレードチェンジャー移動機構70とで切削ユニット34と第2ブレード着脱ユニット84のブレード保持部84aとの位置関係を調整し、切削ユニット34に装着されている切削ブレード60にブレード保持部84aを対面させる。
その後、切削ブレード60にブレード保持部84aを対面させた状態で、このブレード保持部84aの爪(不図示)が本体領域62と接触するようにアクチュエーター84bでブレード保持部84aをY軸方向に移動させる。これにより、爪を含むブレード保持部84aによって切削ブレード60を保持できる。
ブレード保持部84aで切削ブレード60を保持した後には、バルブ50bを閉じた上で、ブレード保持部84aを切削ユニット34から離れる方向に移動させる。バルブ50bを閉じると、吸引源50cの負圧は切削ブレード60に作用しなくなるので、切削ユニット34のフランジ機構52から切削ブレード60を離脱させることができる。
フランジ機構52から切削ブレード60を離脱させた後には、ブレードチェンジャー80を退避位置に移動させる。そして、ブレードチェンジャー移動機構70でブレード保持部84aとブレードラック86との位置関係を調整した上で、アクチュエーター82bでブレード保持部82aをY軸方向に移動させて、ブレードラック86の所定の領域に切削ブレード60を掛ける。
以上のように、本実施形態にかかる切削ブレード60は、フランジ機構52の正面側を覆うことができる大きさ及び形状の表面62aを有する円盤状の本体領域62を含むので、貫通孔を有する従来の切削ブレードのように、フランジ機構の被挿入部と切削ブレードの貫通孔との隙間から流入する空気によって切削ブレードの吸引が不安定になることはなく、この隙間に異物が侵入することもない。
よって、切削ブレード60に作用する吸引力を安定させるとともに、隙間や流路(吸引路)への異物の侵入を防止できる。更に、本実施形態にかかる切削ブレード60は、フランジ機構52の嵌合部56aに対して嵌合できる形状の嵌合領域62bを含むので、フランジ機構52に対する位置合わせや取り付けも容易である。
また、本実施形態にかかるフランジ機構52は、上述した切削ブレード60の本体領域62が接触する環状の支持面56bを有する円盤状のフランジ部56と、径方向で支持面56bより内側の領域に一端が開口し切削ブレード60に負圧を作用させる流路(第1吸引路)52aと、を含むので、上述した貫通孔を有しない切削ブレード60の本体領域62を適切に吸引できる。
つまり、従来のフランジ機構のように、フランジ機構の被挿入部と切削ブレードの貫通孔との隙間から流入する空気によって切削ブレードの吸引が不安定になることはなく、この隙間から異物が侵入することもない。よって、切削ブレード60に作用する吸引力を安定させるとともに、隙間や流路(吸引路)への異物の侵入を防止できる。更に、本実施形態にかかるフランジ機構52は、切削ブレード60の嵌合領域62bに対して嵌合できる形状の嵌合部56aを含むので、切削ブレード60の位置合わせや取り付けも容易である。
また、本実施形態にかかる切削装置2は、上述したフランジ機構52を含むので、切削ブレード60に作用する吸引力を安定させるとともに、隙間や流路(吸引路)への異物の侵入を防止できる。本実施形態にかかる切削装置2でも、フランジ機構52に対する切削ブレード60の位置合わせや取り付けは容易である。
なお、本発明は、上述した実施形態の記載に制限されず種々変更して実施可能である。例えば、上述した実施形態では、円盤状の基台を本体領域62として備えるハブタイプの切削ブレード60について説明したが、本発明の切削ブレードは、必ずしも円盤状の基台を有しなくて良い。
図7は、変形例にかかる切削ブレード160の斜視図であり、図8は、図7とは異なる方向から見た切削ブレード160の斜視図であり、図9は、切削ブレード160の断面図である。図7、図8、及び図9に示すように、変形例にかかる切削ブレード160も、円盤状の本体領域162と、本体領域162の外周縁に沿う環状の切り刃を含む切り刃領域164と、を有する。
ただし、変形例にかかる切削ブレード160の本体領域162は、切り刃領域164を構成する切り刃と同等の材料で切り刃領域164と一体に形成されている。つまり、この本体領域162は、上述した切削ブレード60の本体領域62とは異なり、円盤状の基台によって構成されていない。
一方で、本体領域162は、上述の本体領域62と同様に、フランジ機構52の支持面56bを含む正面側の全体を覆うことができる大きさ及び形状の表面162aを有している。すなわち、切削ブレード160の本体領域162にも、従来の切削ブレードに設けられるような貫通孔が存在しない。
本体領域162の表面162a側には、フランジ機構52の凹状の嵌合部56aに対して嵌合できる形状の凸状の嵌合領域162bが設けられている。言い換えれば、フランジ機構52の嵌合部56aは、切削ブレード160の嵌合領域162bに対して嵌合できる形状に形成されている。
なお、この嵌合領域162bは、本体領域162や切り刃領域164と同様の材料で形成されていても良いし、異なる材料で形成されていても良い。嵌合領域162bは、本体領域62の中央に配置され、例えば、中心軸が本体領域162の外周縁の中心を通る円柱状に形成される。
切削ブレード160の着脱には、例えば、上述したブレードチェンジャー80とは異なるブレードチェンジャーが使用される。図10は、切削ユニット34に対して切削ブレード160を装着する前の状態を示す断面図であり、図11は、切削ユニット34に対して切削ブレード160を装着した後の状態を示す断面図である。
切削ブレード160の着脱に使用されるブレードチェンジャーの構造は、ブレード保持部182a等の構造を除き、上述したブレードチェンジャー80の構造と同じで良い。図10等に示すように、ブレード保持部182aは、切削ブレード160の本体領域162に対して負圧を作用させることができる位置に一端が開口する流路(吸引路)182bを有している。流路182bの他端には、バルブ(不図示)等を介して真空ポンプ等の吸引源(不図示)が接続されている。
そのため、流路182bを介して吸引源の負圧を本体領域162に作用させれば、このブレード保持部182aで切削ブレード160を保持できる。切削ブレード160の装着にかかる動作は、切削ブレード60の装着にかかる動作と同様である。すなわち、図10に示すように、ブレード保持部182aに接続されるアクチュエーターでブレード保持部182aをY軸方向に移動させて、切削ブレード160の嵌合領域162bをフランジ機構52の嵌合部56aに嵌合させる。
また、フランジ機構52の支持面56bに、切削ブレード160の表面162aを接触させる。なお、ブレード保持部182aを含む第1ブレード着脱ユニットによってフランジ機構52に切削ブレード60を装着した後には、図11に示すように、バルブ50bを開いて、吸引源50cの負圧を切削ブレード60に作用させれば良い。そして、流路182bに作用する負圧を遮断した上で、アクチュエーターでブレード保持部182aを切削ユニット34から離れる方向に移動させる。
切削ブレード160の離脱(取り外し)にかかる動作も、切削ブレード60の離脱にかかる動作と同様である。すなわち、ブレード保持部182aと同様に構成された第2ブレード着脱ユニットのブレード保持部と切削ユニット34との位置関係を調整し、切削ユニット34に装着されている切削ブレード160にこのブレード保持部を対面させる。そして、第2ブレード着脱ユニットのブレード保持部が本体領域162と接触するように、ブレード保持部に連結されたアクチュエーターでブレード保持部をY軸方向に移動させる。
ブレード保持部が本体領域162と接触した状態でこのブレード保持部の流路に負圧を作用させれば、ブレード保持部によって切削ブレード160を保持できる。ブレード保持部で切削ブレード160を保持した後には、バルブ50bを閉じた上で、ブレード保持部を切削ユニット34から離れる方向に移動させれば良い。なお、このような負圧を利用して切削ブレードを保持するタイプのブレードチェンジャーは、ハブタイプの切削ブレードの着脱にも使用され得る。
上述した実施形態及び変形例では、ブレードチェンジャーが2組のブレード着脱ユニットを備える場合について説明したが、ブレードチェンジャーは、少なくとも1組のブレード着脱ユニットを備えていれば良い。
また、上述した実施形態及び変形例では、フランジ機構が凹状の嵌合部を有し、切削ブレードが凸状の嵌合領域を有する場合について説明したが、フランジ機構が凸状の嵌合部を有し、切削ブレードが凹状の嵌合領域を有しても良い。また、嵌合部及び嵌合領域は、それぞれ、凹状の部分と凸状の部分との双方を併せ備えていても良い。
その他、上述した実施形態や変形例等にかかる構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
2 :切削装置
4 :基台
4a :開口
4b :開口
4c :開口
4d :開口
6 :カセット支持台
8 :カセット
10 :チャックテーブル移動機構(加工送りユニット)
10a :テーブルカバー
10b :防塵防滴カバー
12 :チャックテーブル
12a :保持面
14 :クランプ
16 :支持構造
18 :切削ユニット移動機構(割り出し送りユニット、切り込み送りユニット)
20 :Y軸ガイドレール
22 :Y軸移動プレート
24 :ねじ軸
26 :Z軸ガイドレール
28 :Z軸移動プレート
30 :ねじ軸
32 :パルスモーター
34 :切削ユニット
36 :スピンドルハウジング
36a :一端面
36b :ねじ孔
38 :スピンドル
38a :一端部
38b :ねじ孔
40 :ボルト
42 :ロータリージョイント
44 :基部
44a :正面
44b :貫通孔
44c :貫通孔
46 :収容部
46a :流路(第2吸引路)
46b :表面(作用面)
48 :ねじ
50a :流路(第2吸引路)
50b :バルブ
50c :吸引源
52 :フランジ機構
52a :流路(第1吸引路)
54 :ボス部
54a :収容部
54b :流路
56 :フランジ部
56a :嵌合部
56b :支持面
58 :ワッシャー
60 :切削ブレード
62 :本体領域
62a :表面
62b :嵌合領域
64 :切り刃領域
66 :ブレードカバー
68 :カメラ
70 :ブレードチェンジャー移動機構
72 :X軸ガイドレール
74 :X軸移動ブロック
76 :ねじ軸
78 :パルスモーター
80 :ブレードチェンジャー
82 :第1ブレード着脱ユニット
82a :ブレード保持部
82b :アクチュエーター
82c :爪
84 :第2ブレード着脱ユニット
84a :ブレード保持部
84b :アクチュエーター
86 :ブレードラック
88 :洗浄ユニット
88a :スピンナーテーブル
88b :ノズル
160 :切削ブレード
162 :本体領域
162a :表面
162b :嵌合領域
164 :切り刃領域
182a :ブレード保持部
182b :流路(吸引路)

Claims (8)

  1. 環状の支持面と、径方向で該支持面より内側の領域に一端が開口する吸引路と、径方向で該支持面より内側の領域に配置された嵌合部と、を含むフランジ機構の該吸引路から作用する吸引力によって該フランジ機構に装着される切削ブレードであって、
    該支持面を含む該フランジ機構の正面側を覆うことができる大きさ及び形状の表面を有する円盤状の本体領域と、
    該本体領域の外周縁に沿う環状の切り刃を有する切り刃領域と、
    該本体領域の該表面側に設けられ該フランジ機構の該嵌合部に対して嵌合できる形状の嵌合領域と、を含む切削ブレード。
  2. 該本体領域は、円盤状の基台であり、
    該基台の外周縁に沿う該切り刃は、ボンド材で固定された砥粒を含む砥石である請求項1に記載の切削ブレード。
  3. 該嵌合領域の形状は、中心軸が該本体領域の該外周縁の中心を通る円柱状である請求項1又は請求項2に記載の切削ブレード。
  4. 円盤状の本体領域と、該本体領域の外周縁に沿う環状の切り刃を含む切り刃領域と、径方向で該本体領域の内側の領域に配置された嵌合領域と、を含む切削ブレードが装着されるフランジ機構であって、
    スピンドルの先端が収容される凹状の収容部を基端側に有する円柱状のボス部と、
    該切削ブレードの該本体領域が接触する環状の支持面を有し該ボス部の先端側の側面から外向きに突出する円盤状のフランジ部と、
    径方向で該支持面より内側の領域に一端が開口し該切削ブレードに負圧を作用させる吸引路と、
    径方向で該支持面より内側の領域に配置され該切削ブレードの該嵌合領域に対して嵌合できる形状の嵌合部と、を含むフランジ機構。
  5. 該嵌合部の形状は、該スピンドルの該先端が該ボス部に収容された状態で該スピンドルの軸心の延長線上に中心軸が配置される円柱状である請求項4に記載のフランジ機構。
  6. 被加工物を保持できる形状の保持面を有するチャックテーブルと、
    スピンドルと、該スピンドルを回転できる態様で収容するスピンドルハウジングと、を有する切削ユニットと、
    該チャックテーブルと該切削ユニットとを加工送り方向に相対的に移動させるモーターを有する加工送りユニットと、
    円盤状の本体領域と、該本体領域の外周縁に沿う環状の切り刃を含む切り刃領域と、径方向で該本体領域の内側の領域に配置された嵌合領域と、を含む切削ブレードが装着され、該スピンドルの先端が収容される凹状の収容部を基端側に有する円柱状のボス部と、該切削ブレードの該本体領域が接触する環状の支持面を有し該ボス部の先端側の側面から外向きに突出する円盤状のフランジ部と、径方向で該支持面より内側の領域に一端が開口し該切削ブレードに負圧を作用させる第1吸引路と、を含むフランジ機構と、
    該スピンドルの該先端が該収容部に収容されることで該スピンドルに固定された該フランジ機構に対面する作用面と、一端がバルブを介して吸引源に接続され、他端が該作用面に開口する第2吸引路と、を有し、該スピンドルハウジングに固定されるロータリージョイントと、を含み、
    該フランジ機構は、径方向で該支持面より内側の領域に配置され該切削ブレードの該嵌合領域に対して嵌合できる形状の嵌合部を更に含み、
    該第1吸引路の他端は、該スピンドルに固定された状態でロータリージョイントの該作用面に対面する位置に開口している切削装置。
  7. 該切削ブレードの該本体領域を把持できる形状の爪を有し、該爪によって該本体領域を把持することで該フランジ機構に該切削ブレードを装着させ、又は、該フランジ機構から該切削ブレードを離脱させるブレード着脱ユニットを更に含み、
    該バルブは、該ブレード着脱ユニットによって該フランジ機構に該切削ブレードが装着された後に開かれ、又は、該ブレード着脱ユニットは、該バルブが閉じられた後に該フランジ機構から該切削ブレードを離脱させる請求項6に記載の切削装置。
  8. 該切削ブレードの該本体領域に対して負圧を作用させることができる位置に一端が開口する吸引路を有し、該吸引路から該本体領域に負圧を作用させて該切削ブレードを保持することで該フランジ機構に該切削ブレードを装着させ、又は、該フランジ機構から該切削ブレードを離脱させるブレード着脱ユニットを更に含み、
    該バルブは、該ブレード着脱ユニットによって該フランジ機構に該切削ブレードが装着された後に開かれ、又は、該ブレード着脱ユニットは、該バルブが閉じられた後に該フランジ機構から該切削ブレードを離脱させる請求項6に記載の切削装置。
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