JP7038929B2 - アンテナ装置、励振振幅制御装置及びレーダ装置 - Google Patents

アンテナ装置、励振振幅制御装置及びレーダ装置 Download PDF

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    • H01Q3/28Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture varying the amplitude

Description

本開示は、複数のアンテナ素子を備えるアンテナ装置と、励振振幅を給電回路に出力する励振振幅制御装置と、アンテナ装置を備えるレーダ装置とに関するものである。
以下の特許文献1には、複数のアレーアンテナを備えるアンテナ装置が開示されている。複数のアレーアンテナは、同心円状に配置されており、それぞれのアレーアンテナは、円周状に配置されている複数のアンテナ素子を備えている。
特許文献1に開示されているアンテナ装置は、同心円の間隔を不等間隔とすることによって、広角方向の不要なサイドローブを抑圧している。
国際公開2002-069448号公報
特許文献1に開示されているアンテナ装置では、同心円の間隔を不等間隔にしても、メインローブと隣接しているサイドローブである第1サイドローブを抑圧することができないという課題があった。
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、第1サイドローブを抑圧することができる、複数のアンテナ素子を備えるアンテナ装置を得ることを目的とする。
本開示に係るアンテナ装置は、平面の一点を囲むように、平面に配置されている複数のアンテナ素子と、複数のアンテナ素子におけるそれぞれの励振振幅を取得し、それぞれの励振振幅のデシベル値に従って、それぞれのアンテナ素子に給電する給電回路とを備え、給電回路により取得されるそれぞれの励振振幅が、複数のアンテナ素子におけるそれぞれの配置位置に基づいて算出されて、1よりも大きな補正係数が乗算されているものである。
本開示によれば、第1サイドローブを抑圧することができる。
実施の形態1に係るアンテナ装置1を備えるレーダ装置を示す構成図である。 実施の形態1に係るアンテナ装置1及び励振振幅制御装置3のそれぞれを示す構成図である。 実施の形態1に係る励振振幅制御装置3のハードウェアを示すハードウェア構成図である。 励振振幅制御装置3が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合のコンピュータのハードウェア構成図である。 励振振幅制御装置3の処理手順を示すフローチャートである。 アンテナ素子21-n(n=1,・・・,8)の励振振幅|I|×αを示す説明図である。 アンテナ素子21-n(n=1,・・・,8)の励振位相ψを示す説明図である。 実施の形態1に係るアンテナ装置1における放射特性のシミュレーション結果を示す説明図である。 実施の形態2に係るアンテナ装置1及び励振振幅制御装置3のそれぞれを示す構成図である。
以下、本開示をより詳細に説明するために、本開示を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るアンテナ装置1を備えるレーダ装置を示す構成図である。
レーダ装置は、アンテナ装置1、信号処理部2及び励振振幅制御装置3を備えている。
アンテナ装置1は、N個のアンテナ素子21(図2を参照)を備えている。Nは、2以上の整数である。
図2に示すアンテナ装置1では、N=8である例を示しており、N個のアンテナ素子21を区別するために、N個のアンテナ素子21を、アンテナ素子21-1~21-8のように表記している。
アンテナ装置1は、励振振幅制御装置3から出力されたそれぞれのアンテナ素子21の励振振幅のデシベル値に従って、それぞれのアンテナ素子21に給電する。
アンテナ装置1におけるそれぞれのアンテナ素子21は、電波を空間に放射した後、目標等に反射されて戻ってきた電波を受信し、電波の受信信号を信号処理部2に出力する。
信号処理部2は、アンテナ装置1から出力された受信信号に基づいて、目標の検出処理又は目標の追尾処理等を実施する。目標の検出処理は、公知の処理であるため詳細な説明を省略する。また、目標の追尾処理は、公知の処理であるため詳細な説明を省略する。
励振振幅制御装置3は、N個のアンテナ素子21におけるそれぞれの励振振幅をアンテナ装置1に出力する。
また、励振振幅制御装置3は、励振振幅の補正係数をアンテナ装置1に出力する。
図2は、実施の形態1に係るアンテナ装置1及び励振振幅制御装置3のそれぞれを示す構成図である。
図2において、平面11は、x-y平面と平行な面である。平面11には、N個のアンテナ素子21が配置されている。
一点12は、平面11の原点である。
図2に示すアンテナ装置1では、説明の便宜上、一点12が、平面11の原点であるとしている。しかし、一点12は、平面11の原点以外の点であってもよい。
平面11の座標軸における第1の軸は、x軸であり、平面11の座標軸における第2の軸は、y軸である。
第1の軸及び第2の軸のそれぞれと直交している第3の軸は、z軸である。
アンテナ素子21-n(n=1,・・・,8)は、例えば、モノポールアンテナによって実現される。
図2に示すアンテナ装置1では、アンテナ素子21-nがモノポールアンテナによって実現されている。しかし、これは一例に過ぎず、アンテナ素子21-nが、例えば、ダイポールアンテナによって実現されるものであってもよい。
アンテナ素子21-1~21-8のそれぞれは、一点12を囲むように、平面11に配置されている。
アンテナ素子21-n(n=1,・・・,8)は、一点12を中心とする楕円の外周13上に配置されている。
アンテナ素子21-nの基端から先端に至る方向は、x-y平面と直交しているz軸と平行な方向である。
外周13は、一点12を中心とする楕円の外周であり、外周13には、アンテナ素子21-n(n=1,・・・,8)が配置されている。
Dxは、アンテナ装置1の開口径のうち、x軸と平行な方向での開口径である。
Dyは、アンテナ装置1の開口径のうち、y軸と平行な方向での開口径である。
給電回路22は、励振振幅制御装置3から、アンテナ素子21-n(n=1,・・・,8)の励振振幅|I|×αを取得する。|I|は、励振振幅制御装置3の後述する励振振幅算出部31により、補正係数αが乗算される前の励振振幅の絶対値であり、αは、1よりも大きな補正係数である。
また、給電回路22は、励振振幅制御装置3から、補正係数αを取得する。
給電回路22は、励振振幅|I|×αに従って、アンテナ素子21-nに給電する。
即ち、給電回路22は、アンテナ素子21-nを送信アンテナとして用いる場合、励振振幅|I|×αをデシベル値I ×αに換算し、デシベル値I ×αをアンテナ素子21-nに与える。I =log10|I|である。
給電回路22は、アンテナ素子21-nを受信アンテナとして用いる場合、アンテナ素子21-nにより受信された信号の電力のデシベル値PRnに、補正係数αを乗算する。
給電回路22は、補正係数乗算後のデシベル値PRn×αを信号処理部2に出力する。
励振振幅制御装置3は、励振振幅算出部31、励振振幅記憶部32及び励振振幅出力部33を備えている。
図3は、実施の形態1に係る励振振幅制御装置3のハードウェアを示すハードウェア構成図である。
励振振幅算出部31は、例えば、図3に示す励振振幅算出回路41によって実現される。
励振振幅算出部31は、アンテナ素子21-1~21-8のそれぞれが配置されている位置に基づいて、アンテナ素子21-n(n=1,・・・,8)の励振振幅|I|を算出する。
励振振幅算出部31は、算出したアンテナ素子21-nの励振振幅|I|に、1よりも大きな補正係数αを乗算する。
励振振幅算出部31は、補正係数乗算後の励振振幅|I|×αを励振振幅記憶部32に出力する。
励振振幅記憶部32は、例えば、図3に示す励振振幅記憶回路42によって実現される。
励振振幅記憶部32は、励振振幅算出部31から出力された補正係数乗算後の励振振幅|I|×α(n=1,・・・,8)を記憶する。
励振振幅出力部33は、例えば、図3に示す励振振幅出力回路43によって実現される。
励振振幅出力部33は、励振振幅記憶部32により記憶されている補正係数乗算後の励振振幅|I|×α(n=1,・・・,8)を、アンテナ装置1の給電回路22に出力する。
また、励振振幅出力部33は、補正係数αをアンテナ装置1の給電回路22に出力する。
図2に示す励振振幅制御装置3は、励振振幅算出部31を備えている。しかし、これは一例に過ぎず、励振振幅算出部31が、励振振幅制御装置3の外部に設けられていてもよい。
図2では、励振振幅制御装置3の構成要素である励振振幅算出部31、励振振幅記憶部32及び励振振幅出力部33のそれぞれが、図3に示すような専用のハードウェアによって実現されるものを想定している。即ち、励振振幅制御装置3が、励振振幅算出回路41、励振振幅記憶回路42及び励振振幅出力回路43によって実現されるものを想定している。
励振振幅記憶回路42は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の不揮発性又は揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、あるいは、DVD(Digital Versatile Disc)が該当する。
また、励振振幅算出回路41及び励振振幅出力回路43のそれぞれは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又は、これらを組み合わせたものが該当する。
励振振幅制御装置3の構成要素は、専用のハードウェアによって実現されるものに限るものではなく、励振振幅制御装置3が、ソフトウェア、ファームウェア、又は、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現されるものであってもよい。
ソフトウェア又はファームウェアは、プログラムとして、コンピュータのメモリに格納される。コンピュータは、プログラムを実行するハードウェアを意味し、例えば、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、あるいは、DSP(Digital Signal Processor)が該当する。
図4は、励振振幅制御装置3が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合のコンピュータのハードウェア構成図である。
励振振幅制御装置3が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合、励振振幅記憶部32がコンピュータのメモリ51上に構成される。励振振幅算出部31及び励振振幅出力部33の処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムがメモリ51に格納される。そして、コンピュータのプロセッサ52が、メモリ51に格納されているプログラムを実行する。
また、図3では、励振振幅制御装置3の構成要素のそれぞれが専用のハードウェアによって実現される例を示し、図4では、励振振幅制御装置3が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される例を示している。しかし、これは一例に過ぎず、励振振幅制御装置3における一部の構成要素が専用のハードウェアによって実現され、残りの構成要素がソフトウェア又はファームウェア等によって実現されるものであってもよい。
次に、図2に示すアンテナ装置1及び励振振幅制御装置3におけるそれぞれの動作について説明する。
図5は、励振振幅制御装置3の処理手順を示すフローチャートである。
励振振幅制御装置3の励振振幅算出部31は、アンテナ素子21-1~21-8のそれぞれが配置されている位置に基づいて、アンテナ素子21-n(n=1,・・・,8)の励振振幅|I|を算出する(図5のステップST1)。
以下、励振振幅算出部31によるアンテナ素子21-1~n(n=1,・・・,N)の励振振幅|I|の算出処理を具体的に説明する。
ここでは、アンテナ素子21-nが配置されている位置から、平面11の一点12までの距離がdであるとする。図2では、アンテナ素子21-7が配置されている位置から一点12までの距離であるdを例示している。
アンテナ素子21-nが配置されている位置と平面11の一点12とを結ぶ線分と、x軸との角度がφである。図2では、アンテナ素子21-1が配置されている位置と一点12とを結ぶ線分と、x軸との角度であるφを例示している。
アンテナ素子21-1~21-Nから送信されるビーム、又は、アンテナ素子21-1~21-Nにより受信されるビームの方向のうち、平面11と平行な面内でのビーム方向がφである。
アンテナ素子21-1~21-Nから送信されるビーム、又は、アンテナ素子21-1~21-Nにより受信されるビームの方向のうち、z軸とy軸とで表される面内でのビーム方向がθである。
アンテナ素子21-m(m=1,・・・,M:M=N:m≠n)が配置されている位置と、アンテナ素子21-nが配置されている位置との距離がRmnである。図2では、アンテナ素子21-5が配置されている位置とアンテナ素子21-7が配置されている位置との距離であるR57を例示している。
アンテナ素子21-1~21-Nから送信されるビーム、又は、アンテナ素子21-1~21-Nにより受信されるビームを形成する電波の波数がkである。
給電回路22の特性インピーダンスがZである。
励振振幅算出部31は、以下の式(1)及び式(2)に従って、アンテナ素子21-1~21-Nにおけるそれぞれの励振振幅として、I~Iの絶対値を算出する。Iは、複素数であり、Iの絶対値が励振振幅、Iの偏角が励振位相である。
Figure 0007038929000001
複数のアンテナ素子21を備えるアンテナ装置1が、高い指向性利得を得る必要がある場合、一般的には、アンテナの開口径を大きくする手法が用いられる。しかし、アンテナの開口径を大きくすると、アンテナ装置1の設置面積が大きくなる。
励振振幅算出部31が、式(1)及び式(2)に従って、アンテナ素子21-n(n=1,・・・,N)の励振振幅|I|を算出することによって、アンテナの開口径を大きくすることなく、指向性利得を高めることが可能な励振振幅が得られる。指向性利得を高めることが可能な励振振幅が得られる理由は、後述する。
励振振幅算出部31は、アンテナ素子21-n(n=1,・・・,8)の励振振幅|I|を算出すると、アンテナ素子21-nの励振振幅|I|に、1よりも大きな補正係数αを乗算する(図5のステップST2)。
励振振幅算出部31は、補正係数乗算後の励振振幅|I|×αを励振振幅記憶部32に出力する。
励振振幅算出部31による励振振幅|I|×αの算出処理は、1回だけ行えばよく、給電回路22が給電する毎に、励振振幅|I|×αの算出を行う必要はない。
励振振幅記憶部32は、励振振幅算出部31から出力された補正係数乗算後の励振振幅|I|×αを記憶する(図5のステップST3)。
励振振幅出力部33は、励振振幅記憶部32により記憶されている補正係数乗算後の励振振幅|I|×α(n=1,・・・,8)を、アンテナ装置1の給電回路22に出力する(図5のステップST4)。
また、励振振幅出力部33は、補正係数αをアンテナ装置1の給電回路22に出力する。
励振振幅出力部33が、励振振幅|I|×α及び補正係数αのそれぞれを給電回路22に出力するタイミングは、給電回路22がアンテナ素子21-nに給電する前ではあれば、どのようなタイミングであってもよい。
例えば、給電回路22から、励振振幅|I|×αの出力要求を受けたときに、励振振幅出力部33が、励振振幅|I|×α及び補正係数αのそれぞれを給電回路22に出力する態様が考えられる。
給電回路22は、励振振幅出力部33から出力されたアンテナ素子21-n(n=1,・・・,8)の励振振幅|I|×αと、補正係数αとを取得する。
給電回路22は、アンテナ素子21-nを送信アンテナとして用いる場合、励振振幅|I|×αをデシベル値I ×αに換算する。
給電回路22は、デシベル値I ×αをアンテナ素子21-nに与える。
給電回路22は、アンテナ素子21-nを受信アンテナとして用いる場合、アンテナ素子21-nにより受信された信号の電力のデシベル値PRnに、補正係数αを乗算し、補正係数乗算後のデシベル値PRn×αを信号処理部2に出力する。
信号処理部2は、アンテナ装置1から出力された受信信号に基づいて、目標の検出処理又は目標の追尾処理等を実施する。
図6は、アンテナ素子21-n(n=1,・・・,8)の励振振幅|I|×αを示す説明図である。
図6において、横軸の数字は、アンテナ素子21の素子番号を示しており、“1”はアンテナ素子21-1、“2”はアンテナ素子21-2、・・・、“8”はアンテナ素子21-8である。
縦軸は、励振振幅算出部31による補正係数乗算後の励振振幅|I|×αである。
曲線61は、α=1のときの励振振幅|I|×αである。α=1の場合の励振振幅|I|×αは、式(1)及び式(2)に従って算出された励振振幅|I|に、補正係数αを乗算していないものに相当する。
曲線62は、α=2のときの励振振幅|I|×αである。
曲線63は、α=8のときの励振振幅|I|×αである。
アンテナ素子21-4は、アンテナ素子21-1~21-8のうち、x軸と平行な方向で、一端の位置に配置されているアンテナ素子21である。
アンテナ素子21-8は、アンテナ素子21-1~21-8のうち、x軸と平行な方向で、他端の位置に配置されているアンテナ素子21である。
α=1のときは、曲線61が示すように、アンテナ素子21-4,21-8におけるそれぞれの励振振幅|I|×α,|I|×αは、アンテナ素子21-1~21-3,21-5~21-7におけるそれぞれの励振振幅|I|×α,|I|×α,|I|×α,|I|×α,|I|×α,|I|×αよりも、小さくなっている。
図6に示す曲線61では、アンテナ素子21-1,21-3,21-5,21-7におけるそれぞれの励振振幅|I|×α,|I|×α,|I|×α,|I|×αが、0[dB]である。
α=2のときは、曲線62が示すように、アンテナ素子21-2,21-4,21-6,21-8におけるそれぞれの励振振幅|I|×α,|I|×α,|I|×α,|I|×αが、α=1のときよりも小さくなっている。
α=8のときは、曲線63が示すように、アンテナ素子21-2,21-4,21-6,21-8におけるそれぞれの励振振幅|I|×α,|I|×α,|I|×α,|I|×αが、α=2のときよりも、更に小さくなっている。
励振振幅算出部31が、式(1)及び式(2)に従って、励振振幅|I|を算出する際に得られるIは、複素数であり、Iの偏角が励振位相ψである。
図7は、アンテナ素子21-n(n=1,・・・,8)の励振位相ψを示す説明図である。
図7において、横軸の数字は、アンテナ素子21の素子番号を示しており、“1”はアンテナ素子21-1、“2”はアンテナ素子21-2、・・・、“8”はアンテナ素子21-8である。
縦軸は、励振振幅算出部31により励振振幅|I|が算出される際に得られる励振位相ψである。励振位相ψは、上述したように、Iの偏角である。
アンテナ素子21-1~21-8のうち、隣に配置されている2つのアンテナ素子21におけるそれぞれの励振位相ψの差が、90度以上である。
即ち、アンテナ素子21-1の励振位相ψとアンテナ素子21-2の励振位相ψとの位相差が90度以上であり、アンテナ素子21-2の励振位相ψとアンテナ素子21-3の励振位相ψとの位相差が90度以上である。
アンテナ素子21-3の励振位相ψとアンテナ素子21-4の励振位相ψとの位相差が90度以上であり、アンテナ素子21-4の励振位相ψとアンテナ素子21-5の励振位相ψとの位相差が90度以上である。
アンテナ素子21-5の励振位相ψとアンテナ素子21-6の励振位相ψとの位相差が90度以上であり、アンテナ素子21-6の励振位相ψとアンテナ素子21-7の励振位相ψとの位相差が90度以上である。
アンテナ素子21-7の励振位相ψとアンテナ素子21-8の励振位相ψとの位相差が90度以上であり、アンテナ素子21-8の励振位相ψとアンテナ素子21-1の励振位相ψとの位相差が90度以上である。
図7に示す励振位相分布は、スーパーゲインアンテナの励振位相分布と共通している。
スーパーゲインアンテナは、アンテナの開口径が小さくても、高い指向性利得を得ることができるアンテナとして知られている。
アンテナ装置1の励振位相分布が、スーパーゲインアンテナの励振位相分布と共通している。このため、アンテナ装置1は、隣に配置されている2つのアンテナ素子21におけるそれぞれの信号の差を取ることで、特定の方向のビームを鋭くし、高い指向性利得を得ることができる。
図8は、実施の形態1に係るアンテナ装置1における放射特性のシミュレーション結果を示す説明図である。
放射特性のシミュレーション条件は、以下の通りである。
(1)Dx=Dy=1.0λである。λは、電波の使用周波数に係る自由空間波長である。
(2)アンテナ素子21-nとして、モノポールアンテナが用いられており、モノポールアンテナの長さが、0.25波長である。
(3)アンテナ素子21-1~21-8のそれぞれが等間隔に配置されている。即ち、一点12を中心にして、アンテナ素子21-1~21-8のそれぞれが45度の間隔で配置されている。
(4)φ=0[deg.]の方向及びθ=90[deg.]の方向に、ビームが形成されている。
図8において、横軸は、ビームの放射方向を示しており、縦軸は、アンテナ素子21-n(n=1,・・・,8)によって、送信される電波又は受信される電波のレベルを示している。
曲線71は、α=1のときの放射パターンを示している。
曲線72は、α=2のときの放射パターンを示している。
曲線73は、α=8のときの放射パターンを示している。
曲線71~73に示すように、補正係数αにかかわらず、ビームの放射方向が0[deg.]のメインローブレベルは、ほぼ同じである。
補正係数α=1のときは、曲線71に示すように、ビームの放射方向が約±54[deg.]の第1サイドローブレベルは、-5.6[dB]である。
補正係数α=2のときは、曲線72に示すように、第1サイドローブレベルが-8.1[dB]である。したがって、補正係数α=2のときは、補正係数α=1のときよりも、第1サイドローブレベルが低減されている。
補正係数α=8のときは、曲線73に示すように、第1サイドローブレベルが-12.5[dB]である。したがって、補正係数α=3のときは、補正係数α=2のときよりも更に、第1サイドローブレベルが低減されている。
図8では、補正係数αが、α=2のときの放射パターンのシミュレーション結果と、α=8のときの放射パターンのシミュレーション結果とを示している。しかし、補正係数αが1よりも大きければ、第1サイドローブレベルが低減される。したがって、例えば、補正係数αが3であってもよいし、補正係数αが10であってもよい。
なお、第1サイドローブレベルの低減には限度があるが、補正係数αが大きいほど、第1サイドローブレベルを低減することができる。
図2に示す励振振幅制御装置3では、励振振幅算出部31が、アンテナ素子21-1~21-8のそれぞれの励振振幅|I|~|I|に、同じ補正係数αを乗算している。しかし、これは一例に過ぎず、励振振幅算出部31が、それぞれの励振振幅|I|~|I|に、実用上問題のない範囲で、互いに異なる補正係数αを乗算するようにしてもよい。
励振振幅算出部31は、例えば、励振振幅|I|,|I|,|I|,|I|のそれぞれに、補正係数α=1.9を乗算し、励振振幅|I|,|I|,|I|,|I|のそれぞれに、補正係数α=2.1を乗算する態様が考えられる。
以上の実施の形態1では、平面11の一点12を囲むように、平面11に配置されている複数のアンテナ素子21と、複数のアンテナ素子21におけるそれぞれの励振振幅を取得し、それぞれの励振振幅のデシベル値に従って、それぞれのアンテナ素子21に給電する給電回路22とを備え、給電回路22により取得されるそれぞれの励振振幅が、複数のアンテナ素子21におけるそれぞれの配置位置に基づいて算出されて、1よりも大きな補正係数が乗算されているように、アンテナ装置1を構成した。したがって、アンテナ装置1は、第1サイドローブを抑圧することができる。
図2に示すアンテナ装置1では、アンテナ素子21-n(n=1,・・・,8)が、楕円の外周13上に配置されている。しかし、アンテナ素子21-n(n=1,・・・,8)は、平面11の一点12を囲むように、平面11に配置されていればよく、楕円の外周13上に配置されているものに限るものではない。
したがって、アンテナ素子21-n(n=1,・・・,N)は、平面11の一点12を囲むように、例えば、円の外周上に配置されていてもよい。また、アンテナ素子21-n(n=1,・・・,N)は、平面11の一点12を囲むように、例えば、多角形の頂点に配置されていてもよい。
図2に示すアンテナ装置1では、x軸と平行な方向での開口径がDxであり、y軸と平行な方向での開口径がDyであるように、アンテナ素子21-n(n=1,・・・,8)が楕円の外周13に配置されている。
しかし、これは一例に過ぎず、アンテナ素子21-1~21-8の中の、2つのアンテナ素子21の全ての組み合わせにおいて、2つのアンテナ素子21が配置されている位置間の距離が、1波長以下の距離であってもよい。
2つのアンテナ素子21の全ての組み合わせにおいて、2つのアンテナ素子21が配置されている位置間の距離が、1波長以下の距離であれば、どの方向の開口径も1波長以下のアンテナ装置1を得ることができる。
実施の形態2.
図2に示すアンテナ装置1では、励振振幅制御装置3が、アンテナ装置1の外部に設けられている。
しかし、これは一例に過ぎず、図9に示すように、励振振幅制御装置3が、アンテナ装置1の内部に設けられていてもよい。
図9は、実施の形態2に係るアンテナ装置1及び励振振幅制御装置3のそれぞれを示す構成図である。
実施の形態2に係るアンテナ装置1及び励振振幅制御装置3のそれぞれ動作は、実施の形態1に係るアンテナ装置1及び励振振幅制御装置3のそれぞれ動作と同様である。
なお、本開示は、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
本開示は、複数のアンテナ素子を備えるアンテナ装置に適している。
また、本開示は、アンテナ素子の励振振幅を算出する励振振幅算出装置に適している。
また、本開示は、アンテナ装置を備えるレーダ装置に適している。
1 アンテナ装置、2 信号処理部、3 励振振幅制御装置、11 平面、12 一点、13 外周、21-1~21-8 アンテナ素子、22 給電回路、31 励振振幅算出部、32 励振振幅記憶部、33 励振振幅出力部、41 励振振幅算出回路、42 励振振幅記憶回路、43 励振振幅出力回路、51 メモリ、52 プロセッサ、61,62,63 曲線、71,72,73 曲線。

Claims (7)

  1. 平面の一点を囲むように、前記平面に配置されている複数のアンテナ素子と、
    前記複数のアンテナ素子におけるそれぞれの励振振幅を取得し、それぞれの励振振幅のデシベル値に従って、それぞれのアンテナ素子に給電する給電回路とを備え、
    前記給電回路により取得されるそれぞれの励振振幅は、前記複数のアンテナ素子におけるそれぞれの配置位置に基づいて算出されて、1よりも大きな補正係数が乗算されているものであることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記複数のアンテナ素子のうち、隣に配置されている2つのアンテナ素子におけるそれぞれの励振位相の差が、90度以上であることを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 前記複数のアンテナ素子の中の、2つのアンテナ素子の全ての組み合わせにおいて、前記2つのアンテナ素子が配置されている位置間の距離が、1波長以下の距離であることを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  4. 平面の一点を囲むように、前記平面に配置されている複数のアンテナ素子のそれぞれの配置位置に基づいて算出されて、1よりも大きな補正係数が乗算されているそれぞれのアンテナ素子の励振振幅を記憶している励振振幅記憶部と、
    前記励振振幅記憶部により記憶されているそれぞれの励振振幅を、前記複数のアンテナ素子を有するアンテナ装置の給電回路に出力する励振振幅出力部と
    を備えた励振振幅制御装置。
  5. 前記複数のアンテナ素子のそれぞれが配置されている位置に基づいて、それぞれのアンテナ素子の励振振幅を算出し、それぞれのアンテナ素子の励振振幅に、1よりも大きな補正係数を乗算し、補正係数乗算後のそれぞれのアンテナ素子の励振振幅を前記励振振幅記憶部に出力する励振振幅算出部を備えていることを特徴とする請求項4記載の励振振幅制御装置。
  6. 前記複数のアンテナ素子の数がN(Nは、2以上の整数)であり、
    前記複数のアンテナ素子のうち、n(n=1,・・・,N)番目のアンテナ素子が配置されている位置から、前記平面の一点までの距離がd
    前記n番目のアンテナ素子が配置されている位置と前記平面の一点とを結ぶ線分と、前記平面の座標軸における第1の軸及び第2の軸のうち、前記第1の軸との角度がφ
    前記複数のアンテナ素子から送信されるビーム、又は、前記複数のアンテナ素子により受信されるビームの方向のうち、前記平面と平行な面内でのビーム方向がφ、前記第1の軸及び前記第2の軸のそれぞれと直交している第3の軸と前記第2の軸とで表される面内でのビーム方向がθ
    m(m=1,・・・,M:M=N:m≠n)番目のアンテナ素子が配置されている位置と前記n番目のアンテナ素子が配置されている位置との距離がRmn
    前記複数のアンテナ素子から送信されるビーム、又は、前記複数のアンテナ素子により受信されるビームを形成する電波の波数がk、
    前記給電回路の特性インピーダンスがZであるとき、
    前記励振振幅算出部は、以下の式(1)及び式(2)に従って、第1番目から第N番目のアンテナ素子におけるそれぞれの励振振幅として、I~Iの絶対値を算出することを特徴とする請求項5記載の励振振幅制御装置。
    Figure 0007038929000002
  7. 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のアンテナ装置を備えるレーダ装置。
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