JP2017157986A - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017157986A
JP2017157986A JP2016038540A JP2016038540A JP2017157986A JP 2017157986 A JP2017157986 A JP 2017157986A JP 2016038540 A JP2016038540 A JP 2016038540A JP 2016038540 A JP2016038540 A JP 2016038540A JP 2017157986 A JP2017157986 A JP 2017157986A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
auxiliary
main
level
main antenna
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016038540A
Other languages
English (en)
Inventor
健太郎 金成
Kentaro Kanari
健太郎 金成
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2016038540A priority Critical patent/JP2017157986A/ja
Publication of JP2017157986A publication Critical patent/JP2017157986A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】高精度なサイドローブブランキングが可能なアンテナ装置を提供する。
【解決手段】実施形態に係るアンテナ装置は、主アンテナパターンを有する主アンテナが受信した電波の振幅レベルを検出する主アンテナ用受信機と、各々が指向性アンテナである複数の補助アンテナが受信した前記電波の振幅レベルを検出する複数の補助アンテナ用受信機と、前記主アンテナ用受信機の検出結果に基づく第1の受信レベルと、複数の補助アンテナ用受信機の検出結果に基づく第2の受信レベルと、を比較するレベル比較部と、前記第1の受信レベルが前記第2の受信レベルより大きい場合に、前記電波の到来方向を算出する到来方向算出部と、を備える。前記複数の補助アンテナは、これらが構成する合成アンテナパターンの利得が、所定角度領域内において前記主アンテナパターンより小さく、かつ前記所定角度領域外において前記主アンテナパターンより大きくなるように配置される。
【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、アンテナ装置に関する。
例えばモノパルス方式で目標物を追尾するアンテナ装置は、受信した電波の到来方向を算出し、アンテナを電波の到来方向に向けることによって、目標物を追尾することができる。
ところで、アンテナ装置に適用されるアンテナは、メインローブおよびサイドローブを含むアンテナパターンを備えており、目標物が存在する方向を含む所定方向から到来した電波を受信した場合(メインローブで電波を受信した場合)にのみ、電波の到来方向を正確に求めることができる。したがって、電波の到来方向を算出する前に、受信した電波が、メインローブで受信した電波であるか、それ以外の方向から到来した電波(サイドローブで受信した電波)であるか、を判断する必要がある。従来は、無指向性の補助アンテナを使って、以下のように上記判断を行っていた。
すなわち、アンテナ装置に適用される上記アンテナ(以下、主アンテナと称する。)および補助アンテナで電波を受信し、主アンテナで受信した電波の振幅レベル(利得)が、補助アンテナで受信した電波の振幅レベル(利得)より大きい場合に、その電波はメインローブで受信した電波である、と判断していた。そして、このように判断された場合にのみ、電波の到来方向を算出していた。なお、この一連の処理をサイドローブブランキング(SLB:Side−Lobe Blanking)と称する。
しかし、無指向性の補助アンテナの利得は低いため、主アンテナのサイドローブが大きい場合、サイドローブで受信した電波であるにもかかわらず、メインローブで受信した電波である、と判断してしまい、サイドローブブランキングが正常に行われない場合がある。その結果、主アンテナが目標物と全く異なる方向に向いてしまい、目標物を追尾できなくなる。
なお、補助アンテナで受信した振幅レベルに乗算処理を行うことによって上記問題を解決する手段が考えられる。しかしながら、信号対雑音比(S/N比)が悪い振幅レベルに乗算処理を実行するとノイズレベルも増大するため、有効な解決手段とはなり難い。
特開2006−80772号公報
実施形態は、高精度なサイドローブブランキングが可能なアンテナ装置を提供することを目的とする。
実施形態に係るアンテナ装置は、メインローブおよびサイドローブを含む主アンテナパターンを有する主アンテナと、前記主アンテナにおいて受信した電波の振幅レベルを検出する主アンテナ用受信機と、各々が指向性アンテナである複数の補助アンテナと、前記複数の補助アンテナにおいて受信した前記電波の振幅レベルを検出する、複数の補助アンテナ用受信機と、前記主アンテナ用受信機から出力される前記振幅レベルに基づく第1の受信レベルと、前記複数の補助アンテナ用受信機から出力される複数の前記振幅レベルに基づく第2の受信レベルと、を比較するレベル比較部と、前記第1の受信レベルが前記第2の受信レベルより大きい場合に、前記電波の到来方向を算出する到来方向算出部と、を備える。前記複数の補助アンテナは、前記複数の補助アンテナによって構成される合成アンテナパターンの利得が、前記メインローブの所定角度領域内において前記主アンテナパターンの利得より小さく、かつ前記所定角度領域外において前記主アンテナパターンの利得より大きくなるように配置される。
また、実施形態に係るアンテナ装置は、メインローブおよびサイドローブを含む主アンテナパターンを有する主アンテナと、前記主アンテナにおいて受信した電波の振幅レベルを検出する主アンテナ用受信機と、各々が指向性アンテナである複数の補助アンテナと、前記複数の補助アンテナにおいて受信した前記電波の振幅レベルを検出する、複数の補助アンテナ用受信機と、前記主アンテナ用受信機から出力される前記振幅レベルに基づく第1の受信レベルと、前記複数の補助アンテナ用受信機から出力される複数の前記振幅レベルに基づく第2の受信レベルと、を比較するレベル比較部と、前記主アンテナを回転させるとともに、前記主アンテナの向きを示す角度情報を出力するアンテナ駆動部と、前記アンテナ駆動部から得られる前記角度情報、および前記第1の受信レベルと前記第2の受信レベルとの比較結果に基づいてアンテナパターンを形成することによって、前記電波の到来方向を算出する到来方向算出部と、を備える。前記複数の補助アンテナは、前記複数の補助アンテナによって構成される合成アンテナパターンの利得が、前記メインローブの所定角度領域内において前記主アンテナパターンの利得より小さく、かつ前記所定角度領域外において前記主アンテナパターンの利得より大きくなるように配置される。
第1の実施形態に係るアンテナ装置を模式的に示す側面図である。 第1の実施形態に係るアンテナ装置を模式的に示す上面図である。 第1の実施形態に係るアンテナ装置を模式的に示す上面図である。 第1の実施形態に係るアンテナ装置を示すブロック図である。 第2の実施形態に係るアンテナ装置を模式的に示す側面図である。 第2の実施形態に係るアンテナ装置を模式的に示す上面図である。 第2の実施形態に係るアンテナ装置を模式的に示す上面図である。 第2の実施形態に係るアンテナ装置を示すブロック図である。 第3の実施形態に係るアンテナ装置を示すブロック図である。 第3の実施形態に係るアンテナ装置が形成するアンテナパターンを示す図である。
以下に、実施形態に係るアンテナ装置について、図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1Aは、第1の実施形態に係るアンテナ装置を模式的に示す側面図であり、図1Bは、第1の実施形態に係るアンテナ装置を模式的に示す上面図である。また、図2は、第1の実施形態に係るアンテナ装置のアンテナパターンを示す図である。なお、以下の説明には、図1Aおよび図1Bに図示されるようなX軸、Y軸、及びZ軸によって構成される直交座標系を用いる。
第1の実施形態に係るアンテナ装置10は、例えばモノパルス方式で目標物を追尾することができるアンテナ装置である。このアンテナ装置10は、アンテナ部20および信号処理部30(図3)によって構成される。アンテナ部20は、所望の周波数の電波を送受信する。また、信号処理部30は、アンテナ部20から送信する電波を生成し、アンテナ部20において受信した電波に対して信号処理を行う。なお、図1Aおよび図1Bにおいて、信号処理部30は省略されている。
図1Aおよび図1Bに示すように、アンテナ装置10のアンテナ部20は、主アンテナ21および複数の補助アンテナ22によって構成されている。
主アンテナ21は、目標物に対して所望の周波数の電波を送信し、目標物において反射された電波を受信する指向性アンテナである。本実施形態において主アンテナ21は、例えば放物曲面を備えた反射器23、および放物曲面Pの焦点の位置に配置され、反射器23から延在する支持体24に固定された2個の輻射器25a、25b、によって構成されたパラボラアンテナである。反射器23は、電波の送受信方向(X軸方向)に対して略正対する一面が放物曲面Pであればよく、X軸正方向から見た反射器23の形状は、図1Aに示されるような四角形状であってもよいし、円形状であってもよい。また、各々の輻射器25a、25bとしては、必ずしも高利得である必要はなく、例えば1/2波長ダイポールアンテナ、ホーンアンテナ、八木・宇田アンテナ等を用いることができる。
主アンテナ21として指向性アンテナを適用すると、主アンテナ21のアンテナパターン(主アンテナパターン)には、メインローブおよびサイドローブが含まれる。なお、以降の説明において、サイドローブと称する場合、バックローブも含まれる。
本実施形態のように主アンテナ21としてパラボラアンテナを適用する場合、パラボラアンテナのアンテナパターンは、図2に一点鎖線で示すように、±135°[deg]付近において大きな振幅レベル(利得)のサイドローブを備える。このような大きな振幅レベル(利得)のサイドローブは、スピルオーバー放射(輻射器25から放射される電波が反射器23において反射されずに直接空間に放射される現象)による。
図1Aおよび図1Bに示すように、このような主アンテナ21は、X軸方向に沿って延在し、X軸まわりに回転可能な支持体26に固定されており、支持体26の回転によって主アンテナ21は、X軸まわりに回転可能になっている。なお、支持体26は、アンテナ駆動部11(図3)が駆動することによって回転する。
複数の補助アンテナ22は、主アンテナ21と同一電波を受信することによって、主アンテナ21が受信する電波が所望の電波であるか否かを判断するために設けられている。複数の補助アンテナ22の各々は、所望の補助アンテナパターンを備え、無指向性アンテナと比較して高い利得を得ることができる指向性アンテナである。本実施形態において補助アンテナ22の各々は、例えばスパイラルアンテナである。
さらに、図2に一部が点線で示されるように、補助アンテナ22の各々として、主アンテナ21のメインローブの振幅レベル(利得)より小さく、かつ主アンテナ21のサイドローブの振幅レベル(利得)より大きい振幅レベル(利得)の補助アンテナパターンを備えた指向性アンテナが適用される。
そして、このような複数の補助アンテナ22は、図2に実線で示されるように、複数の補助アンテナパターンの包絡線によって構成される合成アンテナパターンの振幅レベル(利得)が、主アンテナ21のメインローブの所定角度領域(主アンテナパターンと合成アンテナパターンとが交わる2つの角度(±θ1)を両端とし、主アンテナパターンの最大振幅レベル(最大利得)に対応する角度を含む角度領域)内において主アンテナパターンの振幅レベル(利得)より小さく、かつ所定角度領域外の全角度領域において主アンテナパターンの振幅レベル(利得)より大きくなるように配置される。
なお、上記所定角度領域は、メインローブが3dBビーム幅程度になることが好ましい。
例えば主アンテナ21がパラボラアンテナである場合、複数の補助アンテナ22は、具体的には以下のように配置される。
主アンテナ21がパラボラアンテナである場合、3個の補助アンテナ22を用いる。3個の補助アンテナ22は、XY平面に対して平行な平面に描かれる円C上に、互いに等しい間隔で配置される。そして、3個の補助アンテナ22の内の1個である第1の補助アンテナ221は、主アンテナ21と実質的に同一方向を向くように配置される。そして、これ以外の補助アンテナ22である2個の第2の補助アンテナ222は、これらの第2の補助アンテナ222の向きと第1の補助アンテナ221の向きとのなす角が120°となるように配置される。
このように3個の補助アンテナ22(1個の第1の補助アンテナ221および2個の第2の補助アンテナ222)を配置することによって、主アンテナ21のメインローブの所定角度領域内において、合成アンテナパターンの振幅レベル(利得)を主アンテナパターンの振幅レベル(利得)より小さくし、かつ所定角度領域外の全角度領域において、合成アンテナパターンの振幅レベル(利得)を主アンテナパターンの振幅レベル(利得)より大きくすることができる。
このように配置される3個の補助アンテナ22(1個の第1の補助アンテナ221および2個の第2の補助アンテナ222)は、中心から3方向に延伸するように設けられた補助アンテナ用支持体27の3個の先端部分に固定されている。そして、補助アンテナ用支持体27は、主アンテナ21の支持体26に固定されている。これによって、主アンテナ21とともに複数の補助アンテナ22も回転し、つねに主アンテナ21と第1の補助アンテナ221が同一方向を向くように、主アンテナ21および複数の補助アンテナ22が設けられる。
次に、このようなアンテナ装置10の動作について、図3を参照して説明する。図3は、第1の実施形態に係るアンテナ装置10を示すブロック図である。
アンテナ部20(主アンテナ21および複数の補助アンテナ22)において電波を受信すると、主アンテナ21に接続された主アンテナ用受信機31は、受信した電波の振幅レベルを検出する。本実施形態において、主アンテナ21は2個の輻射器25a、25b(図1A、図1B)を備えているため、主アンテナ用受信機31は、2個の受信部によって構成される。そして、各受信部は、各々に接続される輻射器25a、25bから供給される電波の振幅レベル(Va、Vb)を検出する。検出された2種類の振幅レベル(Va、Vb)は、主アンテナ用受信機31に接続される演算部36に出力される。
演算部36は、2種類の振幅レベル(Va、Vb)に基づいて電波の到来方向を算出するために必要な情報を算出する。本実施形態において、後述する到来方向算出部35は、振幅モノパルス方式で電波の到来方向を算出するため、演算部36は、2種類の振幅レベル(Va、Vb)の和(ΣV)と差(ΔV)を算出する。
そして、演算部36は、第1の受信レベル(V1)として、算出された2種類の振幅レベル(Va、Vb)の和(ΣV)をレベル比較部33に出力する。
また、複数の補助アンテナ22の各々には補助アンテナ用受信機32が接続されており、各々の補助アンテナ22が電波を受信すると、各補助アンテナ用受信機32は、受信した電波の振幅レベル(Vs1、Vs2、Vs3)を検出する。検出された振幅レベル(Vs1、Vs2、Vs3)は、最大値算出部34に出力される。
なお、複数の補助アンテナ22に対して一つの補助アンテナ用受信機が接続されてもよい。しかしこの場合、電波の干渉によって極端に低い振幅レベルが検出される可能性がある。したがって、本実施形態のように、複数の補助アンテナ22の各々に対して補助アンテナ用受信機32を接続することが好ましい。
最大値算出部34は、複数の補助アンテナ用受信機32の各々から検出された振幅レベル(Vs1、Vs2、Vs3)を比較し、その最大値(V2)を算出する。例えば検出された振幅レベルの最大値がVs1であった場合、算出される振幅レベルの最大値(V2)は、Vs1となる。算出された振幅レベルの最大値(V2)は、第2の受信レベルとして、レベル比較部33に出力される。
この後、レベル比較部33および到来方向算出部35は、いわゆるサイドローブブランキング(SLB:Side−Lobe Blanking)を実行する。具体的には以下の通りである。
まず、レベル比較部33は、第1の受信レベルと第2の受信レベルとを比較する。レベル比較部33において、第1の受信レベルが第2の受信レベルより大きいと判断された場合、レベル比較部33は、受信された電波がメインローブで受信した電波である、と判断する。すなわち、受信された電波は、目標物から到来した所望の電波である、と判断される。この場合、演算部36において算出された2種類の振幅レベル(Va、Vb)の和(ΣV)と差(ΔV)が到来方向算出部35に送られる。到来方向算出部35は、2種類の振幅レベル(Va、Vb)の和(ΣV)と差(ΔV)に基づいて電波の到来方向を算出する。
反対に、レベル比較部33において、第1の受信レベルが第2の受信レベルより小さいと判断された場合、レベル比較部33は、受信された電波がサイドローブで受信した電波であると判断する。すなわち、受信された電波は、上述のような所望の電波ではない、と判断される。この場合、到来方向算出部35は、電波の到来方向を算出しない。
このようにメインローブで受信した場合にのみ電波の到来方向を算出した後(サイドローブランキングを実行した後)、アンテナ駆動部11は、算出された到来方向に関する情報に基づいて、主アンテナ21の向きが電波の到来方向に一致するように、アンテナ部20を所望の角度だけ回転させる。このようにしてアンテナ装置10は、目標物を追尾することができる。
以上に説明した第1の実施形態によれば、補助アンテナ22として高利得の指向性アンテナが適用されるため、主アンテナ21のアンテナパターンに大きな振幅レベル(利得)のサイドローブを備える場合であっても、高精度なサイドローブブランキングが可能なアンテナ装置を提供することができる。この結果、主アンテナ21を所定方向に精度良く向けることができ、高い信頼性で目標物を追尾することができる。
<第2の実施形態>
図4Aは、第2の実施形態に係るアンテナ装置を模式的に示す側面図であり、図4Bは、第2の実施形態に係るアンテナ装置を模式的に示す上面図である。また、図5は、第2の実施形態に係るアンテナ装置のアンテナパターンを示す図である。以下の説明においても、第1の実施形態の説明と同様に、図4Aおよび図4Bに図示されるようなX軸、Y軸、及びZ軸によって構成される直交座標系を用いる。なお、以下の第2の実施形態に係るアンテナ装置40の説明において、第1の実施形態に係るアンテナ装置10と同一の箇所については同一符号を付してその説明を省略する。
図4Aおよび図4Bに示すように、第2の実施形態に係るアンテナ装置40は、第1の実施形態に係るアンテナ装置10と比較して、アンテナ部50に適用される主アンテナ51および補助アンテナ52が異なっている。
第2の実施形態に係るアンテナ装置40において、主アンテナ51としては、2個の対数周期アンテナ(ログペリオディックアンテナ)が適用されている。このような主アンテナ51のアンテナパターンは、図5に一点鎖線で示すように、バックローブ(±180°[deg]付近において大きな振幅レベル(利得)のサイドローブ)を備える。
図4Aおよび図4Bに示すように、このような主アンテナ51は、X軸方向に沿って延在し、X軸まわりに回転可能な支持体56に固定されており、支持体56の回転によって主アンテナ51は、X軸まわりに回転可能になっている。なお、支持体56は、アンテナ駆動部11(図6)が駆動することによって回転する。
複数の補助アンテナ52の各々は、所望の補助アンテナパターンを備え、無指向性アンテナと比較して高い利得を得ることができる指向性アンテナである。さらに、図5に一部が点線で示されるように、補助アンテナ52の各々として、主アンテナ51のメインローブの振幅レベル(利得)より小さく、かつ主アンテナのサイドローブの振幅レベル(利得)より大きい振幅レベル(利得)の補助アンテナパターンを備えた指向性アンテナが適用される。この点においては第1の実施形態と同様であるが、本実施形態において補助アンテナ52の各々は、例えばスパイラルアンテナ、ダイポールアンテナ、等である。
そして、このような複数の補助アンテナ52は、図5に実線で示されるように、複数の補助アンテナパターンの包絡線によって構成される合成アンテナパターンの振幅レベル(利得)が、主アンテナ51のメインローブの所定角度領域(主アンテナパターンと合成アンテナパターンとが交わる2つの角度(±θ2)を両端とし、主アンテナパターンの最大振幅レベル(最大利得)に対応する角度を含む角度領域)内において主アンテナパターンの振幅レベル(利得)より小さく、かつ所定角度領域外の全角度領域において主アンテナパターンの振幅レベル(利得)より大きくなるように配置される。
例えば主アンテナ51が2個の対数周期アンテナである場合、複数の補助アンテナ52は、具体的には以下のように配置される。
主アンテナ51が2個の対数周期アンテナである場合、2個の補助アンテナ52を用いる。2個の補助アンテナ52は、XY平面に対して平行な平面に描かれる円C´上に、互いに等しい間隔で配置される。そして、2個の補助アンテナ52の内の1個である第1の補助アンテナ521は、主アンテナ51と実質的に同一方向を向くように配置される。そして、これ以外の補助アンテナ52である1個の第2の補助アンテナ522は、この第2の補助アンテナ522の向きと第1の補助アンテナ521の向きとのなす角が180°となるように配置される。
このように2個の補助アンテナ52(第1の補助アンテナ521および第2の補助アンテナ522)を配置することによって、主アンテナ51のメインローブの所定角度領域内において、合成アンテナパターンの振幅レベル(利得)を主アンテナパターンの振幅レベル(利得)より小さくし、かつ所定角度領域外の全角度領域において、合成アンテナパターンの振幅レベル(利得)を主アンテナパターンの振幅レベル(利得)より大きくすることができる。
このように配置される2個の補助アンテナ52(第1の補助アンテナ521および第2の補助アンテナ522)は、中心から2方向に延伸するように設けられた補助アンテナ用支持体57の2個の先端部分に固定されている。そして、補助アンテナ用支持体57は、主アンテナ51の支持体56に固定されている。これによって、主アンテナ51とともに補助アンテナ52も回転し、つねに主アンテナ51と第1の補助アンテナ521が同一方向を向くように、主アンテナ51および複数の補助アンテナ52が設けられる。
なお、図6に示すように、第2の実施形態に係るアンテナ装置40のブロック図は、第1の実施形態に係るアンテナ装置10のブロック図と比較して、補助アンテナ52および補助アンテナ用受信機32の数がそれぞれ1つずつ少ない他は全て同様である。そして、このようなアンテナ装置40の動作も、第1の実施形態に係るアンテナ装置10と同様である。したがって、これらの説明は省略する。
以上に説明した第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、補助アンテナ52として高利得の指向性アンテナが適用されるため、主アンテナ51のアンテナパターンに大きな振幅レベル(利得)のサイドローブを備える場合であっても、高精度なサイドローブブランキングが可能なアンテナ装置を提供することができる。この結果、主アンテナ51を所定方向に精度良く向けることができ、高い信頼性で目標物を追尾することができる。
以上に説明した実施形態は、振幅比較モノパルス方式で電波の到来方向を算出するアンテナ装置であったため、主アンテナ21、51は、複数のアンテナ(第1の実施形態においては2個の輻射器25a、25b、第2の実施形態においては2個の対数周期アンテナ)によって構成された。しかし、他の方式で電波の到来方向を算出するアンテナ装置である場合、主アンテナは、1個のアンテナであってもよい。以下に、その実施形態について説明する。
<第3の実施形態>
本実施形態に係るアンテナ装置は、一つの主アンテナを回転させながら電波を受信し、受信した電波の振幅レベルを主アンテナの角度毎にプロットすることによって受信電波のアンテナパターンを形成し、形成したアンテナパターンに基づいて電波の到来方向を算出するものである。このような方式で電波の到来方向を算出する場合において、目標物が回転している場合、目標物がメインローブを向けていて、主アンテナがサイドローブを受信している場合でも、主アンテナでメインローブで受信しているように見えてしまうため、高精度なサイドローブブランキングが要求される。以下に、このような方式で電波の到来方向を算出する場合であっても高精度なサイドローブブランキングが可能なアンテナ装置を、第3の実施形態に係るアンテナ装置として、以下に説明する。なお、以下の第3の実施形態に係るアンテナ装置の説明において、第1の実施形態に係るアンテナ装置10と同一の箇所については同一符号を付してその説明を省略する。
図7は、第3の実施形態に係るアンテナ装置を示すブロック図である。図7に示すように、第3の実施形態に係るアンテナ装置60のアンテナ部70は、主アンテナ71および複数の補助アンテナ22によって構成される。
主アンテナ71は、例えば第1の実施形態に係るアンテナ装置10の主アンテナ21と同様に、例えばパラボラアンテナによって構成される。しかしながら、本実施形態において、主アンテナ71に適用されるパラボラアンテナは、1個の輻射器を備えたパラボラアンテナによって構成される。
なお、アンテナ部70の複数の補助アンテナ22は、第1の実施形態に係るアンテナ装置10と同様に構成されるため、ここでは説明を省略する。
このようなアンテナ部70は、アンテナ駆動部11によって回転することができる。
次に、このようなアンテナ装置60の動作について説明する。
アンテナ部70(主アンテナ71および複数の補助アンテナ22)において電波を受信すると、主アンテナ71に接続された主アンテナ用受信機81は、受信した電波の振幅レベルを検出する。本実施形態において、主アンテナ71は1個の輻射器を備えているため、主アンテナ用受信機81は、1個の受信部によって構成される。そして、受信部は、これに接続される輻射器から供給される電波の振幅レベル(V1)を検出する。検出された振幅レベル(V1)は、第1の受信レベルとして、主アンテナ用受信機81に接続されるレベル比較部33に出力される。
なお、複数の補助アンテナ22、複数の補助アンテナ用受信機32、および最大値算出部34は、第1の実施形態に係るアンテナ装置10と同様に動作し、レベル比較部33には、振幅レベルの最大値(V2)が、第2の受信レベルとして出力される。
この後、レベル比較部33および到来方向算出部35は、いわゆるサイドローブブランキング(SLB:Side−Lobe Blanking)を実行する。具体的には以下の通りである。
まず、レベル比較部33は、第1の受信レベルと第2の受信レベルとを比較する。レベル比較部33において、第1の受信レベルが第2の受信レベルより大きいと判断された場合、レベル比較部33は、受信した電波がメインローブで受信した電波である、と判断する。すなわち、受信された電波は、主アンテナ71と略正対した目標物から到来した所望の電波である、と判断される。この場合、到来方向算出部85は、第1の受信レベル(V1)を受け取り、アンテナ駆動部11から出力される主アンテナ71の向きを示す角度情報に基づいて、第1の受信レベル(V1)をプロットする。
反対に、レベル比較部33において、第1の受信レベルが第2の受信レベルより小さいと判断された場合、レベル比較部33は、受信した電波がサイドローブで受信した電波であると判断する。すなわち、受信された電波は、主アンテナ71と略正対した目標物から到来した所望の電波である、と判断される。この場合、到来方向算出部85は、アンテナ駆動部11から出力される主アンテナ71の向きを示す角度情報に基づいて、第2の受信レベル(V2)より極めて小さい値(例えばゼロ)をプロットする。
このようにして、到来方向算出部85は、アンテナ駆動部11から得られる角度情報、および第1の受信レベル(V1)と第2の受信レベル(V2)との比較結果に基づいて、図8に示すような、サイドローブ(図中の点線)が抑圧されたアンテナパターンを形成する。このアンテナパターンにより、メインローブの振幅レベル(利得)が最大となる角度が電波の到来方向である、と算出できるため、アンテナ駆動部11は、算出された到来方向に関する情報に基づいて、主アンテナ71の向きが電波の到来方向に一致するように、アンテナ部70を所望の角度だけ回転させる。このようにしてアンテナ装置60は、目標物を追尾することができる。
以上に説明した第3の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、補助アンテナ22として高利得の指向性アンテナが適用されるため、主アンテナ71のアンテナパターンに大きな振幅レベル(利得)のサイドローブを備える場合であっても、高精度なサイドローブブランキングが可能なアンテナ装置を提供することができる。この結果、主アンテナ71を所定方向に精度良く向けることができ、高い信頼性で目標物を追尾することができる。
以上に、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上述の各実施形態において、主アンテナ21、51、71はパラボラアンテナおよび対数周期アンテナであったが、主アンテナは、これら以外のアンテナであってもよい。また、複数の補助アンテナは、複数の補助アンテナパターンによって構成される合成アンテナパターンの利得が、主アンテナのメインローブの所定角度領域内において主アンテナパターンの利得より小さく、かつ所定角度領域外の全角度領域において主アンテナパターンの利得より大きくなるように配置することができればよく、複数の補助アンテナの種類については、指向性アンテナであることの他は限定されない。また、複数の補助アンテナの数についても、「複数」であることの他は限定されない。
10、40、60・・・アンテナ装置
11・・・アンテナ駆動部
20、50、70・・・アンテナ部
21、51、71・・・主アンテナ
22、52・・・補助アンテナ
221、521・・・第1の補助アンテナ
222、522・・・第2の補助アンテナ
23・・・反射器
24・・・支持体
25a、25b・・・輻射器
26、56・・・支持体
27、57・・・補助アンテナ用支持体
30、80・・・信号処理部
31、81・・・主アンテナ用受信機
32・・・補助アンテナ用受信機
33・・・レベル比較部
34・・・最大値算出部
35、85・・・到来方向算出部
36・・・演算部

Claims (6)

  1. メインローブおよびサイドローブを含む主アンテナパターンを有する主アンテナと、
    前記主アンテナにおいて受信した電波の振幅レベルを検出する主アンテナ用受信機と、
    各々が指向性アンテナである複数の補助アンテナと、
    前記複数の補助アンテナにおいて受信した前記電波の振幅レベルを検出する、複数の補助アンテナ用受信機と、
    前記主アンテナ用受信機から出力される前記振幅レベルに基づく第1の受信レベルと、前記複数の補助アンテナ用受信機から出力される複数の前記振幅レベルに基づく第2の受信レベルと、を比較するレベル比較部と、
    前記第1の受信レベルが前記第2の受信レベルより大きい場合に、前記電波の到来方向を算出する到来方向算出部と、
    を備え、
    前記複数の補助アンテナは、前記複数の補助アンテナによって構成される合成アンテナパターンの利得が、前記メインローブの所定角度領域内において前記主アンテナパターンの利得より小さく、かつ前記所定角度領域外において前記主アンテナパターンの利得より大きくなるように配置される、アンテナ装置。
  2. 前記複数の補助アンテナ用受信機と前記レベル比較部との間に配置され、前記複数の前記振幅レベルのうち最大の振幅レベルを前記第2の受信レベルとして前記レベル比較部に出力する最大値算出部、をさらに備え、
    前記レベル比較部は、前記第1の受信レベルと、前記最大値算出部から出力される前記第2の受信レベルと、を比較する、請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記主アンテナはパラボラアンテナであり、
    前記複数の補助アンテナは、前記主アンテナと同一方向を向くように配置された第1の補助アンテナと、
    各々が前記主アンテナと異なる方向を向くように配置された2個の第2の補助アンテナと、
    によって構成され、
    2個の前記第2の補助アンテナの各々は、前記第2の補助アンテナの向きと、前記第1の補助アンテナの向きと、のなす角が120°となるように配置される、請求項1または2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記主アンテナは対数周期アンテナであり、
    前記複数の補助アンテナは、前記主アンテナと同一方向を向くように配置された第1の補助アンテナと、
    前記主アンテナと異なる方向を向くように配置された第2の補助アンテナと、
    によって構成され、
    前記第2の補助アンテナは、前記第2の補助アンテナの向きと、前記第1の補助アンテナの向きと、のなす角が180°となるように配置される、請求項1または2に記載のアンテナ装置。
  5. メインローブおよびサイドローブを含む主アンテナパターンを有する主アンテナと、
    前記主アンテナにおいて受信した電波の振幅レベルを検出する主アンテナ用受信機と、
    各々が指向性アンテナである複数の補助アンテナと、
    前記複数の補助アンテナにおいて受信した前記電波の振幅レベルを検出する、複数の補助アンテナ用受信機と、
    前記主アンテナ用受信機から出力される前記振幅レベルに基づく第1の受信レベルと、前記複数の補助アンテナ用受信機から出力される複数の前記振幅レベルに基づく第2の受信レベルと、を比較するレベル比較部と、
    前記主アンテナを回転させるとともに、前記主アンテナの向きを示す角度情報を出力するアンテナ駆動部と、
    前記アンテナ駆動部から得られる前記角度情報、および前記第1の受信レベルと前記第2の受信レベルとの比較結果に基づいてアンテナパターンを形成することによって、前記電波の到来方向を算出する到来方向算出部と、
    を備え、
    前記複数の補助アンテナは、前記複数の補助アンテナによって構成される合成アンテナパターンの利得が、前記メインローブの所定角度領域内において前記主アンテナパターンの利得より小さく、かつ前記所定角度領域外において前記主アンテナパターンの利得より大きくなるように配置される、アンテナ装置。
  6. 前記複数の補助アンテナ用受信機と前記レベル比較部との間に配置され、前記複数の前記振幅レベルのうち最大の振幅レベルを前記第2の受信レベルとして前記レベル比較部に出力する最大値算出部、をさらに備え、
    前記レベル比較部は、前記第1の受信レベルと、前記最大値算出部から出力される前記第2の受信レベルと、を比較する、請求項5に記載のアンテナ装置。
JP2016038540A 2016-03-01 2016-03-01 アンテナ装置 Pending JP2017157986A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016038540A JP2017157986A (ja) 2016-03-01 2016-03-01 アンテナ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016038540A JP2017157986A (ja) 2016-03-01 2016-03-01 アンテナ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017157986A true JP2017157986A (ja) 2017-09-07

Family

ID=59810824

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016038540A Pending JP2017157986A (ja) 2016-03-01 2016-03-01 アンテナ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017157986A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112986921A (zh) * 2021-02-26 2021-06-18 中国船舶重工集团公司第七二三研究所 一种宽带数字接收阵列的副瓣抑制方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112986921A (zh) * 2021-02-26 2021-06-18 中国船舶重工集团公司第七二三研究所 一种宽带数字接收阵列的副瓣抑制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9279884B2 (en) Method and device for estimating direction of arrival
JP2010117313A (ja) レーダ装置
ITBO20090046A1 (it) Sistema di posizionamento per veicoli a guida automatica funzionante a radio frequenza con antenne direttive
JP2000298164A (ja) マルチ・チャンネルレーダ装置
JP2018116000A (ja) レーダ装置および物体認識方法
US11056766B2 (en) Antenna apparatus
CN107046182B (zh) 用于改进的角分辨率的曲形传感阵列
JP2017157986A (ja) アンテナ装置
JP5674318B2 (ja) 複合誘導装置及び複合誘導方法
JP2012078163A (ja) 複合誘導装置及び複合誘導方法
JP5186724B2 (ja) レーダ装置の光軸調整方法
US11063348B2 (en) Radome and pattern forming method
JPWO2019202789A1 (ja) アンテナ装置、アンテナ制御方法、およびプログラム
KR100822705B1 (ko) 위상비교 방식의 방향 탐지 안테나
KR101611757B1 (ko) Crpa 배열 안테나
JP2022191880A (ja) アンテナ装置、給電システム、給電装置、及び給電方法
US11081791B2 (en) Wireless communication device, control method, and program
JP2021085859A (ja) ミリ波センサ搭載構造
JP2982751B2 (ja) 位置標定方法及び装置
US8451174B1 (en) Beam-scanning system
US11035930B2 (en) Antenna measurement system as well as method for controlling a measurement antenna array
JP2017044689A (ja) レーダアンテナ及びレーダ装置
JP5055703B2 (ja) 方位測定方法、方位測定方式及び水中音響計測ブイ
WO2021152825A1 (ja) アンテナ装置、励振振幅制御装置及びレーダ装置
KR102564033B1 (ko) 카세그레인 안테나를 이용하여 표적의 방향을 탐지하기 위한 장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170907

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20170908