JP4957726B2 - アンテナ特性測定装置およびアンテナ特性測定方法 - Google Patents

アンテナ特性測定装置およびアンテナ特性測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば携帯電話等に使用される小型アンテナのアンテナ特性を測定するときに用いて好適なアンテナ特性測定装置およびアンテナ特性測定方法に関する。
一般に、電波無響箱を用いて無線機器の空中線電力を測定する測定方法が知られている(例えば特許文献1参照)。そして、特許文献1による測定方法では、特性が既知の電波無響箱のサイトアッテネーションと、実際に測定に用いる電波無響箱のサイトアッテネーションとの差を、その電波無響箱のサイトファクターとして空中線電力の求値式の補正項を導入する。これにより、従来技術では、小型の電波無響箱を用いて簡易に無線機器の空中線電力を測定していた。
特開2003−75489号公報
ところで、従来技術による測定方法では、予め電波無響箱のサイトアッテネーションを測定してサイトファクターを特定する必要がある。このとき、サイトアッテネーションは各電波無響箱に固有の値となる。このため、新しい電波無響箱を使用するときには、そのサイトアッテネーションを測定する必要があり、直ぐに使用することができないという問題がある。また、従来技術では、実際の測定を行った後に補正項の演算処理を行う必要があり、必ずしも簡易にアンテナ特性を測定できるものではなかった。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、補正等の演算処理を行うことなく、小型の電波無響箱を用いてアンテナ特性を測定することができるアンテナ特性測定装置およびアンテナ特性測定方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために本発明は、内部に電波吸収体が設けられた電波無響箱と、該電波無響箱内に設けられた測定対象となる被測定アンテナと、該被測定アンテナと対向して前記電波無響箱内に設けられ該被測定アンテナのアンテナ特性を測定する測定アンテナとを備えたアンテナ特性測定装置において、前記被測定アンテナの開口寸法をDとし、前記測定アンテナの開口寸法をdとし、測定周波数の波長をλとするとき、開口寸法D,dを前記被測定アンテナと測定アンテナとの間の距離寸法Lよりも小さくし、かつ前記被測定アンテナと測定アンテナとの間の距離寸法Lを
Figure 0004957726
の関係を満たす範囲に設定したことを特徴としている。
また、本発明は、内部に電波吸収体が設けられた電波無響箱内に被測定アンテナと測定アンテナとを対向して設け、該測定アンテナを用いて前記被測定アンテナのアンテナ特性を測定するアンテナ特性測定方法において、前記被測定アンテナの開口寸法をDとし、前記測定アンテナの開口寸法をdとし、測定周波数の波長をλとするとき、開口寸法D,dを前記被測定アンテナと測定アンテナとの間の距離寸法Lよりも小さくし、かつ前記被測定アンテナと測定アンテナとの間の距離寸法Lを
Figure 0004957726
の関係を満たす範囲に設定する工程と、該工程後に前記測定アンテナを用いて前記被測定アンテナからの電磁波を測定する工程とを備える構成としたことを特徴としている。
このように構成したことにより、測定アンテナと被測定アンテナとの距離が近いフレネル(Frenel)領域で、これらの距離が離れたフラウンフォーファ(Fraunhofer)領域と同様のアンテナ特性を測定することができる。
即ち、一般に各アンテナの開口寸法D,dは測定周波数の波長λと同程度の値となるから、請求項1,2に規定した関係を満たすときには、開口寸法D,dは距離寸法Lに比べて小さくなる傾向がある。このとき、被測定アンテナから放射される電磁波の放射パターンは、フレネル領域であってもフラウンフォーファ領域と同様のパターンになる。このため、被測定アンテナと測定アンテナとの間の距離寸法Lが(D+d)2/(2λ)以上で2(D+d)2/λ以下の範囲内となるフレネル領域であっても、距離寸法Lが2(D+d)2/λよりも長いフラウンフォーファ領域と同様のアンテナ特性を測定することができる。
この結果、フラウンフォーファ領域よりもアンテナ間の距離寸法Lが短いフレネル領域でアンテナ特性を測定することができるから、電波無響箱の外形寸法を小さくすることができ、電波無響箱を小型化して、測定空間を小さくすることができる。また、予め電波無響箱のアッテネーションを測定する必要がないのに加え、補正等の演算処理を行う必要がないから、測定時間の短縮および測定作業性の向上を図ることができる。
図1は本発明の実施の形態によるアンテナ特性測定装置を示す正面図である。 図2は図1中の被測定アンテナの周囲を拡大して示す斜視図である。 図3は実施の形態と比較例との間のアンテナ放射効率の偏差を示す特性線図である。
符号の説明
1 電波無響箱
1B 電波吸収体
3 被測定アンテナ
4 測定アンテナ
以下、本発明の実施の形態によるアンテナ特性測定装置を添付図面に従って詳細に説明する。
図1において、電波無響箱1は、例えば1〜2mm程度の厚さ寸法をもったアルミニウムの板材を用いて形成された箱体1Aと、該箱体1Aの内部に設けられた電波吸収体1Bとによって構成されている。また、電波無響箱1は、幅方向(X方向)、長さ方向(Y方向)、高さ方向(Z方向)に対して、それぞれ例えば50〜100cm程度の長さ寸法をもって形成されている。そして、電波無響箱1は、外部からの電磁波を遮断すると共に、内部の電磁波の反射を防止するものである。
2軸ポジショナ2は、電波無響箱1の内部で例えば左側の壁面近傍に設けられている。そして、2軸ポジショナ2は、高さ方向に平行なO1軸周りに回転可能な第1の回転部2Aと、該回転部2A上に設けられ長さ方向(左,右方向)に平行なO2軸周りに回転可能な第2の回転部2Bとを備えている。そして、第2の回転部2Bの先端には、後述する被測定アンテナ3が取付けられる。これにより、2軸ポジショナ2は、被測定アンテナ3を互いに直交するO1軸とO2軸との2軸を中心に回転させて被測定アンテナ3の方位(向き)を決めるものである。
被測定アンテナ3は、2軸ポジショナ2のうち第2の回転部2Bの先端に取付けられ、第1,第2の回転部2A,2Bを用いてO1軸とO2軸との2軸周りに回転する。また、被測定アンテナ3は、アンテナ特性を測定する測定対象であり、携帯電話、携帯端末等に用いられる各種のアンテナが該当する。そして、被測定アンテナ3は、例えば1〜20cm程度の開口寸法Dを有している。
ここで、被測定アンテナ3として携帯電話のホイップアンテナ(1/4波長アンテナ等)を用いるときには、ホイップアンテナと携帯電話全体から電磁波が放射されるから、ホイップアンテナと携帯電話全体で2軸ポジショナ2に取付けられる。この場合、開口寸法Dは、ホイップアンテナと携帯電話の全長と仮定する。
一方、被測定アンテナ3として携帯電話の内蔵アンテナ(例えばチップアンテナ等)を用いるときには、携帯電話全体から電磁波が放射されるから、携帯電話全体で2軸ポジショナ2に取付けられる。この場合、開口寸法Dは、携帯電話の全長と仮定する。
測定アンテナ4は、電波無響箱1の内部で例えば右側の壁面近傍に設けられている。また、測定アンテナ4は、アンテナポジショナ5に取付けられ、被測定アンテナ3と長さ方向(水平方向)で対向した位置に配置されている。ここで、測定アンテナ4は、例えば15cm程度のエレメント長をもった小型バイコニカルアンテナによって構成されている。このため、測定アンテナ4の開口寸法dは、エレメント長と同じ長さ寸法となっている。
また、アンテナポジショナ5は、電波無響箱1の右側の壁面を貫通して設けられ、O2軸に沿って横方向に進退可能な機能を備えている。そして、測定アンテナ4は、アンテナポジショナ5の先端に取付けられる。このため、アンテナポジショナ5を進退させることによって、被測定アンテナ3と測定アンテナ4との間の距離寸法Lを以下の数1の関係を満たす範囲に設定する。
Figure 0004957726
ここで、距離寸法Lは、2軸ポジショナ2の回転中心位置Pa(O1軸とO2軸とが交差する位置)から測定アンテナ4の基準点Pb(バイコニカルアンテナの中心位置)までの距離寸法を示している。また、数1中のλは測定周波数での信号(電磁波)の波長を示している。また、数1の式において、開口寸法D,d、波長λ、距離寸法Lの単位は、全て同じ(例えばcm)である。さらに、測定アンテナ4は、アッテネータ6(減衰器)を介して後述のネットワークアナライザ7に接続されている。
ネットワークアナライザ7は、高周波ケーブル7Aを通じて被測定アンテナ3に接続されると共に、高周波ケーブル7Bとアッテネータ6とを通じて測定アンテナ4に接続されている。そして、ネットワークアナライザ7は、被測定アンテナ3から送信した電磁波を測定アンテナ4を用いて受信し、このときの受信電力Prを測定する。また、2軸ポジショナ2を用いて、図2に示す被測定アンテナ3の方位角θと仰角φを徐々に変化させながら、この測定操作を繰返す。これにより、ネットワークアナライザ7は、被測定アンテナ3のアンテナ放射効率等のアンテナ特性を測定するものである。
本実施の形態によるアンテナ特性測定装置は上述のように構成されるものであり、次に該アンテナ特性測定装置を用いたアンテナ特性の測定方法について説明する。
まず、第1の工程として、2軸ポジショナ2に被測定アンテナ3を取付け、この状態で2軸ポジショナ2を電波無響箱1内に設置する。
次に、第2の工程として、被測定アンテナ3と測定アンテナ4との間の測定距離を、以下の数2の式に基づいて算出する。ここで、数2中のLminは、数1の関係式を満たす最も短い距離寸法(最短距離)を示している。
Figure 0004957726
そして、第3の工程として、2軸ポジショナ2の回転中心位置Paと小型バイコニカルアンテナの基準点Pbとの距離寸法Lを、最短距離Lminと同じ寸法または最短距離Lminよりも10%程度の範囲内(例えば数cm程度)で少し長い寸法に合わせる。具体的には、アンテナポジショナ5を長さ方向に移動させる操作を行い、距離寸法Lが所望の値に一致したところで、測定アンテナ4を位置決め固定する。
次に、第4の工程として、2軸ポジショナ2の第1,第2の回転部2A,2Bを操作して、被測定アンテナ3の姿勢を方位角θと仰角φがいずれも0°の位置で固定する。この状態で、ネットワークアナライザ7を用いて、被測定アンテナ3から送信される電磁波を測定アンテナ4によって受信し、このときの受信電力Pr(0°,0°)を測定する。そして、被測定アンテナ3の1つの姿勢で受信電力Pr(θ,φ)の測定が終了すると、2軸ポジショナ2の第1の回転部2Aを操作して、被測定アンテナ3の方位角θを10°増加させて再び受信電力Pr(10°,0°)の測定を行う。この操作を方位角θが0°〜360°の範囲で繰返す。
被測定アンテナ3を方位角θ方向に1周分だけ回転させた後には、2軸ポジショナ2の第2の回転部2Bを操作して、被測定アンテナ3の仰角φを10°増加させる。この状態で再び方位角θが0°〜360°の範囲で10°毎に変化させて、受信電力Pr(θ,φ)の測定を行う。以上の操作を、方位角θが0°〜360°の範囲および仰角φが0°〜180°の範囲で繰返し、それぞれの方位角θと仰角φにおける受信電力Pr(θ,φ)を測定する。
最後に、第5の工程として、受信電力Pr(θ,φ)を全空間に対して球面積分し、被測定アンテナ3の放射電力Pradを以下の数3の式に基づいて算出する。
Figure 0004957726
なお、数3の式において、Ut(θ,φ)は単位立体角当りの放射強度を示し、Garは測定アンテナ4の絶対利得を示している。また、実際には、受信電力Pr(θ,φ)は方位角θ、仰角φに対して10°毎に測定する。このため、数3に示す連続した積分ではなく、離散化した積分を用いる。
そして、数4の式に示すように、数3の式で算出した被測定アンテナ3の放射電力Pradを、被測定アンテナ3に対する入力電力Pinで割る。これにより、被測定アンテナ3のアンテナ放射効率ηt(アンテナ特性)を算出する。
Figure 0004957726
次に、被測定アンテナ3と測定アンテナ4との間の距離寸法Lについて検討する。
まず、本実施の形態による場合として、フレネル領域でのアンテナ特性(アンテナ放射効率ηt)を測定した。このとき、距離寸法Lは数1の関係を満たす範囲内の値L1に設定し、上述の測定方法を用いて、アンテナ放射効率ηtを測定した。
ここで、被測定アンテナ3には携帯電話の内蔵アンテナを用いた。このため、被測定アンテナ3の開口寸法Dは、携帯電話の全長として18cmと仮定した。また、測定アンテナ4の開口寸法dは小型バイコニカルアンテナのエレメント長として15cmとした。さらに、測定周波数は1.7〜2.0GHzの範囲内で複数の周波数を用いて測定した。
また、数1の関係を満たす最短距離Lminは、測定周波数(波長λ)に依存し、測定周波数が高くなるに従って長くなる。このため、全ての測定周波数よりも高周波の信号に対して最短距離Lminを求め、この最短距離Lminに距離寸法Lを設定すれば、全ての測定周波数に対して、距離寸法L(L1)は数1の関係を満たすことになる。
そこで、本実施の形態を考えると、測定周波数よりも高周波の2.17GHz(波長λは13.8cm)の信号に対して、最短距離Lminは39.5cm程度となる。このため、本実施の形態では、被測定アンテナ3と測定アンテナ4との間の距離寸法L1を40cmに設定した。これにより、距離寸法L1は、全ての測定周波数(1.7〜2.0GHz)に対して、数1の関係を満たしている。
次に、比較例による場合として、フランウンフォーファ領域(遠方界)でのアンテナ特性(アンテナ放射効率ηt′)を測定した。このとき、距離寸法Lは数1の関係を満たす範囲よりも長い値L2に設定し、上述と同様の測定方法を用いて、アンテナ放射効率ηt′を測定した。
このとき、被測定アンテナ3、測定アンテナ4は本実施の形態と同じものを使用した。このため、比較例では、距離寸法L2以外の値(開口寸法D,d、波長λ)は、本実施の形態による場合と同じ値とした。
また、距離寸法Lは、数1の関係を満たす範囲よりも長い値L2に設定した。ここで、数1の関係を満たす最長距離Lmaxは、測定周波数(波長λ)に依存し、測定周波数が高くなるに従って長くなる。このため、全ての測定周波数よりも高周波の信号に対して最長距離Lmaxを求め、この最長距離Lmaxに距離寸法Lを設定すれば、全ての測定周波数に対して、距離寸法Lは数1の関係を満たす範囲よりも長い値になる。
そこで、上述した本実施の形態を考えると、測定周波数よりも高周波の2.17GHz(波長λは13.8cm)の信号に対して、最長距離Lmaxは157cm程度となる。このため、比較例では、被測定アンテナ3と測定アンテナ4との間の距離寸法L2を170cmに設定した。これにより、距離寸法L2は、全ての測定周波数(1.7〜2.0GHz)に対して、数1の関係を満たす範囲よりも長い値になっている。
以上の条件で、上述した2つの場合(本実施の形態と比較例)の間で生じる測定結果の偏差を調べた。この結果を図3に示す。図3の結果より、両者の偏差は±1.0dB以内であることが分かる。これにより、本実施の形態のように、被測定アンテナ3と測定アンテナ4との間の距離寸法Lを数1の関係を満たす範囲で設定しても、それよりも長い遠方界とほぼ同じ測定結果が得られることが確認できた。
一般に、各アンテナの開口寸法D,dは測定周波数の波長λと同程度の値となるから、数1の関係を満たすときには、開口寸法D,dは距離寸法Lに比べて小さくなる傾向がある。このとき、被測定アンテナ3から放射される電磁波の放射パターンは、フレネル領域であってもフラウンフォーファ領域と同様のパターンになる。このため、被測定アンテナ3と測定アンテナ4との間の距離寸法Lが短いフレネル領域であっても、距離寸法Lが長いフラウンフォーファ領域と同様のアンテナ特性を測定することができる。
但し、距離寸法Lを(D+d)2/(2λ)よりも短い値に設定したときには、レイリー(Rayleigh)領域となるため、被測定アンテナ3から放射される電磁波の放射パターンは、フラウンフォーファ領域とは異なるパターンとなる。このため、被測定アンテナ3と測定アンテナ4との間の距離寸法Lは、レイリー領域よりも長い値で、フラウンフォーファ領域よりも短い値として、数1の関係を満たす値に設定する必要がある。
かくして、本実施の形態では、被測定アンテナ3と測定アンテナ4との距離寸法Lが近いフレネル領域において、フラウンフォーファ領域(遠方界)と同様のアンテナ特性を測定することができる。この結果、フラウンフォーファ領域よりもアンテナ3,4間の距離寸法Lが短いフレネル領域でアンテナ特性を測定することができるから、電波無響箱1の外形寸法を各辺の長さ寸法が100cm以下に小さくすることができ、電波無響箱1を小型化して、測定空間を小さくすることができる。また、予め電波無響箱1のアッテネーションを測定する必要がないのに加え、補正等の演算処理を行う必要がないから、測定時間の短縮および測定作業性の向上を図ることができる。
なお、前記実施の形態では、被測定アンテナ3として携帯電話の内蔵アンテナを用いた場合を例に挙げて説明したが、携帯電話のホイップアンテナでもよく、他の形式の各種のアンテナを用いてもよい。同様に、測定アンテナ4としてバイコニカルアンテナを用いる構成としたが、他の形式のアンテナを用いてもよい。
また、前記実施の形態では、電波無響箱1は四角柱状(立方体形状)に形成するものとしたが、被測定アンテナ3および測定アンテナ4を収容する空間を画成するものであればよく、円柱状、多角柱状、球状等でもよい。

Claims (2)

  1. 内部に電波吸収体が設けられた電波無響箱と、該電波無響箱内に設けられた測定対象となる被測定アンテナと、該被測定アンテナと対向して前記電波無響箱内に設けられ該被測定アンテナのアンテナ特性を測定する測定アンテナとを備えたアンテナ特性測定装置において、
    前記被測定アンテナの開口寸法をDとし、前記測定アンテナの開口寸法をdとし、測定周波数の波長をλとするとき、開口寸法D,dを前記被測定アンテナと測定アンテナとの間の距離寸法Lよりも小さくし、かつ前記被測定アンテナと測定アンテナとの間の距離寸法Lを
    Figure 0004957726
    の関係を満たす範囲に設定したことを特徴とするアンテナ特性測定装置。
  2. 内部に電波吸収体が設けられた電波無響箱内に被測定アンテナと測定アンテナとを対向して設け、該測定アンテナを用いて前記被測定アンテナのアンテナ特性を測定するアンテナ特性測定方法において、
    前記被測定アンテナの開口寸法をDとし、前記測定アンテナの開口寸法をdとし、測定周波数の波長をλとするとき、開口寸法D,dを前記被測定アンテナと測定アンテナとの間の距離寸法Lよりも小さくし、かつ前記被測定アンテナと測定アンテナとの間の距離寸法Lを
    Figure 0004957726
    の関係を満たす範囲に設定する工程と、該工程後に前記測定アンテナを用いて前記被測定アンテナからの電磁波を測定する工程とを備える構成としたことを特徴とするアンテナ特性測定方法。
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