JP2004354362A - アンテナの遠方界放射パターン測定法 - Google Patents
アンテナの遠方界放射パターン測定法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004354362A JP2004354362A JP2003189867A JP2003189867A JP2004354362A JP 2004354362 A JP2004354362 A JP 2004354362A JP 2003189867 A JP2003189867 A JP 2003189867A JP 2003189867 A JP2003189867 A JP 2003189867A JP 2004354362 A JP2004354362 A JP 2004354362A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antenna
- radiation pattern
- far
- measured
- field
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
Abstract
【課題】被測定アンテナを取り囲む全立体面の電界分布の測定を必要とせず、また、必要な1つの平面内の近距離フレネル領域での測定結果から直接、遠方界放射パターンを簡便に精度よく計算できる方法を提供する。
【解決手段】フレネル領域における測定結果から、理論的に計算される誤差電界パターンを引き算することによって遠方界放射パターンを求める。
【選択図】図4
【解決手段】フレネル領域における測定結果から、理論的に計算される誤差電界パターンを引き算することによって遠方界放射パターンを求める。
【選択図】図4
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、アンテナからの距離の短い、いわゆるフレネル領域で測定された放射パターンから簡便で精度よく遠方界の放射パターンを算出することのできるアンテナの遠方界放射パターン測定法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
アンテナは通常、遠方界領域で使用されるため、上記アンテナを試験・評価するためにその放射パターンを測定する場合は、上記の被測定アンテナから十分遠方の遠方界領域に対向する送信アンテナを設置して放射パターンを測定する。この遠方界領域は、上記の被測定用のアンテナの開口寸法をD、使用する電波の波長をλとするとき、距離が2D2/λ以上の領域と定義される。しかし、この測定距離は場合によって数100mから数kmに及ぶことがあり、このような広い敷地を確保することが現実には困難であることが多い。したがって、被測定アンテナからの距離が上記の2D2/λ以下の近距離の領域すなわちフレネル領域での測定から遠方界放射パターンを精度よく算出できれば実用上極めて有効になる。
従来、アンテナのフレネル領域での放射パターンから遠方界の放射パターンを得るためには、上記被測定アンテナを取り囲む立体面上の放射電界の振幅・位相を測定し、これをフーリエ変換することによって上記被測定アンテナの開口面上の電磁界分布を求め、この開口面電磁界分布から遠方界放射パターンを計算する方法がとられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のフレネル界領域でのアンテナ測定では、上記のように被測定アンテナを取り囲む全立体面上の電界分布を全て測定する必要があった。これは、例え必要な遠方界放射パターンが1つの平面内、例えば水平面内のみであったとしても、常に全立体面上の電界分布の測定が必要であった。これを行なうためには、被測定アンテナを水平面内と垂直面内の2つの面内で回転させるように2軸の回転台を用いる必要があった。あるいは、被測定アンテナは水平面内のみ回転させ、対向する送信アンテナを垂直方向に移動させながら測定する必要があり、このために送信アンテナ側には垂直方向移動のためのスキャナー装置が必要であった。また、全立体面の電界を測定するために極めて多大の測定時間を要した。さらに、測定された電界分布をフーリエ変換して被測定アンテナの開口面上の電磁界分布を計算し、これを用いてさらに遠方界の放射パターンを計算するために、複雑で高価な計算処理ソフトウエアが必要であった。
【0004】
この発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、被測定アンテナを取り囲む全立体面の電界分布の測定を必要とせず、また、必要な1つの平面内の近距離フレネル領域での測定結果から直接、遠方界放射パターンを簡便に精度よく計算できる方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る遠方界放射パターン測定法は、被測定アンテナの開口寸法をD、使用する電波の波長をλとするとき、上記被測定アンテナと対向する送信または受信用のアンテナとの間の距離が2D2/λ以下であり、その距離で測定された上記被測定アンテナの測定パターンと、その距離によって生じる位相誤差に基づく理論的な誤差電界パターンとから遠方界の放射パターンを計算するものである。
【0006】
【作用】
この発明においては、フレネル領域における測定結果から、理論的に計算された誤差電界パターンを引き算することによって遠方界放射パターンを求める。
【0007】
【実施例】
以下、本発明による遠方界放射パターン測定法について、図面を参照して説明する。
図1は被測定アンテナの説明図で、1が被測定アンテナである。被測定アンテナ1は長さがDの線状のアンテナである。図1には座標軸xと観測角θも示している。
【0008】
図2はフレネル領域でのアンテナ測定の説明図で、2は送信アンテナである。被測定アンテナ1と送信アンテナ2との距離Rは、電波の波長をλとするとき、2D2/λ以下である。Dは被測定アンテナ1の長さである。
【0009】
図2において、被測定アンテナ1の上のx点における送信アンテナからの距離と上記距離Rとの距離差ΔRは、図2より次式で与えられる.
したがって,この距離差による位相誤差は次式となる.
Δφ=−k(x2/2R) (数2)
ただし, k=2π/λ (λ;波長) (数3)
【0010】
さて,以上より図2のフレネル領域における被測定アンテナ1の放射パターンは次式で表わされる.
ただし,
【0011】
ここで、(数4)の右辺で距離差に基づく位相誤差項ejΔφ(x)は次のように置き換えることができる。
ejΔφ=(ejΔφ−1)+1=1+Δp(x) (数5)
ただし、 Δp(x)=ejΔφ(x)−1 (数6)
(数5)を(数4)に代入すれば次式が得られる。
この式は2つの積分に分けられ、次のようになる。
F(θ)=E(θ)+ΔF(θ) (数8)
ただし,
ここで、(数9)のE(θ)は位相誤差のない遠方界放射パターンであり、(数10)のΔF(θ)は位相誤差に基づく誤差電界放射パターンである。すなわち、(数5)の置き換えによりフレネル界放射パターンは遠方界と誤差電界に切り分けることができる。
【0012】
(数8)より、逆に遠方界パターンはフレネル界パターンより次のように表わされる。
E(θ)=F(θ)−ΔF(θ) (数11)
ここで、理論的なフレネル界パターンF(θ)の代りにフレネル界で測定された
放射パターンF’(θ)を用いれば、
【数11】に基づき遠方界パターンE’(θ)を次式から求めることができる。
E’(θ)=F’(θ)−ΔF(θ) (数12)
ただし、ΔF(θ)は(数10)で与えられる理論的な誤差電界であり、計算で求めることができる。
【0013】
【数12】が本発明における遠方界放射パターン測定法の測定原理である。すなわち、図2における近距離のフレネル領域で測定されたフレネル界放射パターンF’(θ)から、(数10)で与えられる理論的な誤差電界ΔF(θ)を計算し引き算することによって遠方界放射パターンを求めることができる。
【0014】
図3は、本発明による遠方界放射パターン測定法を適用するアンテナの実施例である。図中、3はリニアアレーアンテナ、4は素子アンテナである。測定の手順としては、上記リニアアレーアンテナ3を図2における被測定アンテナ1の替わりに用い、これを送信アンテナ2に対向し、かつ送信アンテナ2との距離がフレネル界の近距離領域内にあるように設置する。つぎに、通常の遠方界放射パターン測定と全く同様にしてリニアアレーアンテナのフレネル界における放射パターンF’(θ)を測定する。一方、図2の測定距離Rと(数2)から位相誤差Δp(x)を
り誤差電界ΔF(θ)を計算する。つぎに、測定フレネル界放射パターンF’(θ)と誤差電界ΔF(θ)を(数12)に代入することによって、所望の遠方界放射パターンE’(θ)を得ることができる。
【0015】
図4は、上記遠方界放射パターンE’(θ)のシミュレーション結果の説明図である。図中、5は測定フレネル界放射パターンF’(θ)、6は本発明によって得られた遠方界放射パターンE’(θ)、7は比較のための真の遠方界放射パターンである。シミュレーションの条件としては、周波数は10GHz帯(波長は約30mm)、リニアアレーアンテナの長さは150mm、測定距離は100mmである。なお、ちなみに遠方界の距離2D2/λは約1500mmである。図3より、本発明の測定法により得られた遠方界放射パターン6は真の遠方界放射パターン7に十分よく合っている。
【0016】
なお、上記の実施例では被測定アンテナ1としてリニアレーアンテナを用いた場合について説明したが、本発明はこのようなアレーアンテナに限定されることはなく、ホーンアンテナやパラボラアンテナなどの連続的な開口をもつアンテナ、八木アンテナやログペリアンテナのようなエンドファイア型アンテナ、あるいはヘリカルアンテナやスパイラルアンテナなどの円偏波アンテナなど、すべてのアンテナに実施し同様の効果を得ることができる。また、実施例のリニアアレーアンテナのように直線状のアンテナである必要はなく、アンテナ開口が2次元状に広がったアンテナに実施できる。さらに。測定距離は遠方界の距離2D2/λ以下であれば任意でよい。なおまた、被測定アンテナに対向するアンテナを送信アンテナとして説明したが、受信アンテナとしてももちろん構わない。
【0017】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、広い測定場を必要とせず、狭い測定場で必要な遠方界放射パターンを得ることができる。また、近距離のフレネル界放射パターンの測定は、必要な観測面内だけで行なえば十分であり、被測定アンテナを取り囲む全立体角について測定する必要がないので、回転台などの測定設備も簡単であり、測定に要する時間も大幅に短縮できる。さらに、測定された近距離におけるフレネル放射パターンから遠方界放射パターンを計算するために、複雑で高価な計算処理ソフトウエアを使う必要がなく、処理に要する費用や時間も大幅に縮減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における被測定アンテナの説明図である。
【図2】本発明におけるフレネル領域でのアンテナ測定の説明図である。
【図3】本発明を適用するアンテナの実施例である。
【図4】本発明による遠方界放射パターンのシミュレーション結果の説明図である。
【符号の説明】
1;被測定アンテナ
2;送信アンテナ
3;リニアアレーアンテナ
4;素子アンテナ
5;測定フレネル界放射パターン
6;本発明によって得られた遠方界放射パターン
7;真の遠方界放射パターン
【産業上の利用分野】
この発明は、アンテナからの距離の短い、いわゆるフレネル領域で測定された放射パターンから簡便で精度よく遠方界の放射パターンを算出することのできるアンテナの遠方界放射パターン測定法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
アンテナは通常、遠方界領域で使用されるため、上記アンテナを試験・評価するためにその放射パターンを測定する場合は、上記の被測定アンテナから十分遠方の遠方界領域に対向する送信アンテナを設置して放射パターンを測定する。この遠方界領域は、上記の被測定用のアンテナの開口寸法をD、使用する電波の波長をλとするとき、距離が2D2/λ以上の領域と定義される。しかし、この測定距離は場合によって数100mから数kmに及ぶことがあり、このような広い敷地を確保することが現実には困難であることが多い。したがって、被測定アンテナからの距離が上記の2D2/λ以下の近距離の領域すなわちフレネル領域での測定から遠方界放射パターンを精度よく算出できれば実用上極めて有効になる。
従来、アンテナのフレネル領域での放射パターンから遠方界の放射パターンを得るためには、上記被測定アンテナを取り囲む立体面上の放射電界の振幅・位相を測定し、これをフーリエ変換することによって上記被測定アンテナの開口面上の電磁界分布を求め、この開口面電磁界分布から遠方界放射パターンを計算する方法がとられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のフレネル界領域でのアンテナ測定では、上記のように被測定アンテナを取り囲む全立体面上の電界分布を全て測定する必要があった。これは、例え必要な遠方界放射パターンが1つの平面内、例えば水平面内のみであったとしても、常に全立体面上の電界分布の測定が必要であった。これを行なうためには、被測定アンテナを水平面内と垂直面内の2つの面内で回転させるように2軸の回転台を用いる必要があった。あるいは、被測定アンテナは水平面内のみ回転させ、対向する送信アンテナを垂直方向に移動させながら測定する必要があり、このために送信アンテナ側には垂直方向移動のためのスキャナー装置が必要であった。また、全立体面の電界を測定するために極めて多大の測定時間を要した。さらに、測定された電界分布をフーリエ変換して被測定アンテナの開口面上の電磁界分布を計算し、これを用いてさらに遠方界の放射パターンを計算するために、複雑で高価な計算処理ソフトウエアが必要であった。
【0004】
この発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、被測定アンテナを取り囲む全立体面の電界分布の測定を必要とせず、また、必要な1つの平面内の近距離フレネル領域での測定結果から直接、遠方界放射パターンを簡便に精度よく計算できる方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る遠方界放射パターン測定法は、被測定アンテナの開口寸法をD、使用する電波の波長をλとするとき、上記被測定アンテナと対向する送信または受信用のアンテナとの間の距離が2D2/λ以下であり、その距離で測定された上記被測定アンテナの測定パターンと、その距離によって生じる位相誤差に基づく理論的な誤差電界パターンとから遠方界の放射パターンを計算するものである。
【0006】
【作用】
この発明においては、フレネル領域における測定結果から、理論的に計算された誤差電界パターンを引き算することによって遠方界放射パターンを求める。
【0007】
【実施例】
以下、本発明による遠方界放射パターン測定法について、図面を参照して説明する。
図1は被測定アンテナの説明図で、1が被測定アンテナである。被測定アンテナ1は長さがDの線状のアンテナである。図1には座標軸xと観測角θも示している。
【0008】
図2はフレネル領域でのアンテナ測定の説明図で、2は送信アンテナである。被測定アンテナ1と送信アンテナ2との距離Rは、電波の波長をλとするとき、2D2/λ以下である。Dは被測定アンテナ1の長さである。
【0009】
図2において、被測定アンテナ1の上のx点における送信アンテナからの距離と上記距離Rとの距離差ΔRは、図2より次式で与えられる.
したがって,この距離差による位相誤差は次式となる.
Δφ=−k(x2/2R) (数2)
ただし, k=2π/λ (λ;波長) (数3)
【0010】
さて,以上より図2のフレネル領域における被測定アンテナ1の放射パターンは次式で表わされる.
ただし,
【0011】
ここで、(数4)の右辺で距離差に基づく位相誤差項ejΔφ(x)は次のように置き換えることができる。
ejΔφ=(ejΔφ−1)+1=1+Δp(x) (数5)
ただし、 Δp(x)=ejΔφ(x)−1 (数6)
(数5)を(数4)に代入すれば次式が得られる。
この式は2つの積分に分けられ、次のようになる。
F(θ)=E(θ)+ΔF(θ) (数8)
ただし,
ここで、(数9)のE(θ)は位相誤差のない遠方界放射パターンであり、(数10)のΔF(θ)は位相誤差に基づく誤差電界放射パターンである。すなわち、(数5)の置き換えによりフレネル界放射パターンは遠方界と誤差電界に切り分けることができる。
【0012】
(数8)より、逆に遠方界パターンはフレネル界パターンより次のように表わされる。
E(θ)=F(θ)−ΔF(θ) (数11)
ここで、理論的なフレネル界パターンF(θ)の代りにフレネル界で測定された
放射パターンF’(θ)を用いれば、
【数11】に基づき遠方界パターンE’(θ)を次式から求めることができる。
E’(θ)=F’(θ)−ΔF(θ) (数12)
ただし、ΔF(θ)は(数10)で与えられる理論的な誤差電界であり、計算で求めることができる。
【0013】
【数12】が本発明における遠方界放射パターン測定法の測定原理である。すなわち、図2における近距離のフレネル領域で測定されたフレネル界放射パターンF’(θ)から、(数10)で与えられる理論的な誤差電界ΔF(θ)を計算し引き算することによって遠方界放射パターンを求めることができる。
【0014】
図3は、本発明による遠方界放射パターン測定法を適用するアンテナの実施例である。図中、3はリニアアレーアンテナ、4は素子アンテナである。測定の手順としては、上記リニアアレーアンテナ3を図2における被測定アンテナ1の替わりに用い、これを送信アンテナ2に対向し、かつ送信アンテナ2との距離がフレネル界の近距離領域内にあるように設置する。つぎに、通常の遠方界放射パターン測定と全く同様にしてリニアアレーアンテナのフレネル界における放射パターンF’(θ)を測定する。一方、図2の測定距離Rと(数2)から位相誤差Δp(x)を
り誤差電界ΔF(θ)を計算する。つぎに、測定フレネル界放射パターンF’(θ)と誤差電界ΔF(θ)を(数12)に代入することによって、所望の遠方界放射パターンE’(θ)を得ることができる。
【0015】
図4は、上記遠方界放射パターンE’(θ)のシミュレーション結果の説明図である。図中、5は測定フレネル界放射パターンF’(θ)、6は本発明によって得られた遠方界放射パターンE’(θ)、7は比較のための真の遠方界放射パターンである。シミュレーションの条件としては、周波数は10GHz帯(波長は約30mm)、リニアアレーアンテナの長さは150mm、測定距離は100mmである。なお、ちなみに遠方界の距離2D2/λは約1500mmである。図3より、本発明の測定法により得られた遠方界放射パターン6は真の遠方界放射パターン7に十分よく合っている。
【0016】
なお、上記の実施例では被測定アンテナ1としてリニアレーアンテナを用いた場合について説明したが、本発明はこのようなアレーアンテナに限定されることはなく、ホーンアンテナやパラボラアンテナなどの連続的な開口をもつアンテナ、八木アンテナやログペリアンテナのようなエンドファイア型アンテナ、あるいはヘリカルアンテナやスパイラルアンテナなどの円偏波アンテナなど、すべてのアンテナに実施し同様の効果を得ることができる。また、実施例のリニアアレーアンテナのように直線状のアンテナである必要はなく、アンテナ開口が2次元状に広がったアンテナに実施できる。さらに。測定距離は遠方界の距離2D2/λ以下であれば任意でよい。なおまた、被測定アンテナに対向するアンテナを送信アンテナとして説明したが、受信アンテナとしてももちろん構わない。
【0017】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、広い測定場を必要とせず、狭い測定場で必要な遠方界放射パターンを得ることができる。また、近距離のフレネル界放射パターンの測定は、必要な観測面内だけで行なえば十分であり、被測定アンテナを取り囲む全立体角について測定する必要がないので、回転台などの測定設備も簡単であり、測定に要する時間も大幅に短縮できる。さらに、測定された近距離におけるフレネル放射パターンから遠方界放射パターンを計算するために、複雑で高価な計算処理ソフトウエアを使う必要がなく、処理に要する費用や時間も大幅に縮減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における被測定アンテナの説明図である。
【図2】本発明におけるフレネル領域でのアンテナ測定の説明図である。
【図3】本発明を適用するアンテナの実施例である。
【図4】本発明による遠方界放射パターンのシミュレーション結果の説明図である。
【符号の説明】
1;被測定アンテナ
2;送信アンテナ
3;リニアアレーアンテナ
4;素子アンテナ
5;測定フレネル界放射パターン
6;本発明によって得られた遠方界放射パターン
7;真の遠方界放射パターン
Claims (1)
- 被測定アンテナの開口寸法をD、使用する電波の波長をλとするとき、上記被測定アンテナに対向するアンテナとの間の距離が2D2/λ以下であり、その距離で測定された上記被測定アンテナの放射パターンと、その距離によって生じる位相誤差に基づく理論的な誤差電界パターンとから、遠方界の放射パターンを算出することを特徴とするアンテナの遠方界放射パターン測定法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003189867A JP2004354362A (ja) | 2003-05-29 | 2003-05-29 | アンテナの遠方界放射パターン測定法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003189867A JP2004354362A (ja) | 2003-05-29 | 2003-05-29 | アンテナの遠方界放射パターン測定法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004354362A true JP2004354362A (ja) | 2004-12-16 |
Family
ID=34055430
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003189867A Pending JP2004354362A (ja) | 2003-05-29 | 2003-05-29 | アンテナの遠方界放射パターン測定法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004354362A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007117108A1 (en) * | 2006-04-10 | 2007-10-18 | Electronics And Telecommunications Research Institute | System and method for measuring antenna radiation pattern in fresnel region |
WO2008038470A1 (fr) * | 2006-09-28 | 2008-04-03 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Appareil et procédé de détermination de caractéristiques d'antenne |
JP2008203047A (ja) * | 2007-02-19 | 2008-09-04 | Ntt Docomo Inc | リニアアレーアンテナ放射近傍電界測定装置、及びその方法 |
US8018380B2 (en) | 2006-04-10 | 2011-09-13 | Electronics And Telecommunications Research Institute | System and method for measuring antenna radiation pattern in Fresnel region |
KR101382617B1 (ko) * | 2009-12-07 | 2014-04-07 | 한국전자통신연구원 | 복사전력 검출 장치 및 그 방법 |
CN104730349A (zh) * | 2015-04-15 | 2015-06-24 | 成都天衡电科科技有限公司 | 基于直线运动的天线增益方向图测量方法 |
CN106053968A (zh) * | 2016-06-03 | 2016-10-26 | 深圳市樊溪电子有限公司 | 使用时频分析测量的单道天线远场天线因子估计方法 |
CN113533867A (zh) * | 2021-07-14 | 2021-10-22 | 西安电子科技大学 | 基于Fourier插值的远场方向图快速测量方法 |
-
2003
- 2003-05-29 JP JP2003189867A patent/JP2004354362A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007117108A1 (en) * | 2006-04-10 | 2007-10-18 | Electronics And Telecommunications Research Institute | System and method for measuring antenna radiation pattern in fresnel region |
US8018380B2 (en) | 2006-04-10 | 2011-09-13 | Electronics And Telecommunications Research Institute | System and method for measuring antenna radiation pattern in Fresnel region |
WO2008038470A1 (fr) * | 2006-09-28 | 2008-04-03 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Appareil et procédé de détermination de caractéristiques d'antenne |
JPWO2008038470A1 (ja) * | 2006-09-28 | 2010-01-28 | 株式会社村田製作所 | アンテナ特性測定装置およびアンテナ特性測定方法 |
US8228247B2 (en) | 2006-09-28 | 2012-07-24 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Antenna-characteristic measuring apparatus and antenna-characteristic measuring method |
JP2008203047A (ja) * | 2007-02-19 | 2008-09-04 | Ntt Docomo Inc | リニアアレーアンテナ放射近傍電界測定装置、及びその方法 |
KR101382617B1 (ko) * | 2009-12-07 | 2014-04-07 | 한국전자통신연구원 | 복사전력 검출 장치 및 그 방법 |
CN104730349A (zh) * | 2015-04-15 | 2015-06-24 | 成都天衡电科科技有限公司 | 基于直线运动的天线增益方向图测量方法 |
CN106053968A (zh) * | 2016-06-03 | 2016-10-26 | 深圳市樊溪电子有限公司 | 使用时频分析测量的单道天线远场天线因子估计方法 |
CN113533867A (zh) * | 2021-07-14 | 2021-10-22 | 西安电子科技大学 | 基于Fourier插值的远场方向图快速测量方法 |
CN113533867B (zh) * | 2021-07-14 | 2022-09-06 | 西安电子科技大学 | 基于Fourier插值的远场方向图快速测量方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Case et al. | Optimum two-dimensional uniform spatial sampling for microwave SAR-based NDE imaging systems | |
US11437729B2 (en) | Terahertz leaky-wave antenna measuring system | |
US8330661B2 (en) | System and method for measuring antenna radiation pattern in Fresnel region based on phi-variation method | |
US9335359B2 (en) | Far electromagnetic field estimation method and apparatus, and near electromagnetic field measurement apparatus | |
D’Agostino et al. | Far-field pattern reconstruction from near-field data collected via a nonconventional plane-rectangular scanning: experimental testing | |
JP2006047297A (ja) | 比吸収率測定装置 | |
JP2004354362A (ja) | アンテナの遠方界放射パターン測定法 | |
JP6678554B2 (ja) | アンテナ測定装置 | |
JP5371233B2 (ja) | レーダ断面積測定方法およびレーダ断面積測定装置 | |
JP4944834B2 (ja) | 遠方界測定システム、遠方界測定方法 | |
Zhang et al. | Statistics of diffusive and localized fields in the vortex core | |
JP2009052990A (ja) | 電磁界測定装置、測定システム、および電磁界測定方法 | |
JP5253332B2 (ja) | レーダ断面積測定装置およびその方法並びにそのための制御プログラムを記録した記憶媒体 | |
WO2019107368A1 (ja) | 物体検知装置、物体検知方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 | |
JP2755955B2 (ja) | 電磁界強度推定方法及び電磁界強度推定システム | |
CN103698616B (zh) | 一种确定具有复杂结构天线近场相位中心的方法 | |
Omi et al. | Application of Single-Cut Near-Field Far-Field Transformation to Linear Near-Field Measurement | |
JP2012185010A (ja) | レーダ断面積測定装置 | |
RU2237253C1 (ru) | Способ определения диаграмм направленности щелевой антенной решетки по результатам измерений в ближней зоне френеля | |
Golubtsov et al. | Radioholography based method for parabolic reflector surface quality control | |
Mazzarella et al. | A microwave holographic procedure for large symmetric reflector antennas using a fresnel-zone field data processing | |
RU2682565C1 (ru) | Способ измерения длины электропроводного объекта | |
Cheng et al. | Roughness assessment of reflector surface via near-field data | |
Zou et al. | Microwave Doppler velocity measurement using tapered rectangular waveguide antenna with pattern offset correction | |
Hansen et al. | Methods for locating stray-signal sources in anechoic chambers |