JP7038000B2 - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吸気弁や排気弁の開閉タイミングを制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置に関する。
以下の特許文献1に記載された内燃機関のバルブタイミング制御装置は、電動モータのモータハウジングの回転軸方向の一端部に、支持プレートが配置固定されている。この支持プレートは、モータ出力軸の外周に設けられたコミュテータに当接して給電する複数の整流ブラシが設けられている。また、支持プレートは、外周部を前記モータハウジングの一端部にかしめ固定されるときの負荷応力による撓み変形を抑制するために、合成樹脂材の内部に金属プレート状の補強部材がモールドされている。この補強部材は、内周部に前記電動モータのモータ出力軸が挿通される挿通孔(コミュテータ)に臨む複数の部位を有している。
WO2015/118915号公報
しかしながら、前記バルブタイミング制御装置にあっては、前記補強部材の複数の部位が前記挿通孔内に露出した状態で前記コミュテータに臨んでいる。このため、電動モータへの通電中において、前記補強部材の複数の部位とコミュテータとの間で電気的な火花が発生して電流漏れが起こると共に、コミュテータの表面に酸化皮膜が発生するおそれがある。このコミュテータの表面に酸化皮膜が発生すると、電気抵抗が大きくなって通電性が悪化するおそれがある。
本発明は、コミュテータ表面の酸化皮膜の生成を抑制して電気抵抗の増加を抑制する得るバルブタイミング制御装置を提供することを1つの目的としている。
本発明の一つの態様としては、とりわけ、支持プレートは、円環状に形成されて、外周部がモータハウジングの回転軸方向の一端に固定され、内周部にコミュテータの方向へ延びる複数の部位を有する補強部材と、前記補強部材の前記複数の部位の内周面を被覆する絶縁性部材と、を有することを特徴としている。
本発明の一つの態様によれば、コミュテータ表面の酸化皮膜の生成を抑制して電気抵抗の増加を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置を示す縦断面図である。 本実施形態における主要な構成部材を示す分解斜視図である。 図1のA-A線断面図である。 図1のB部拡大図である。 本実施形態に供される支持プレートを電動モータ側からみた正面図である。 同しく支持プレートをカバー部材側からみた背面図である。 図5のC-C線断面図、 本実施形態に供される芯金を示す正面図である。 第2実施形態に供される支持プレートを電動モータ側からみた正面図である。 同しく支持プレートをカバー部材側からみた背面図である。 図9のD-D線断面図、
以下、本発明に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、例えば4気筒内燃機関の吸気側に適用されている。
図1は本発明の第1実施形態に係るバルブタイミング制御装置の縦断面図、図2は本実施形態における主要な構成部材を示す分解斜視図、図3は図1のA-A線断面図、図4は図1のB部拡大図である。
このバルブタイミング制御装置(以下、VTCという。)は、図1及び図2に示すように、駆動回転体であるタイミングスプロケット1(以下、スプロケット1という。)と、シリンダヘッド01上に軸受ブラケット02を介して回転自在に支持され、スプロケット1から伝達された回転力によって回転するカムシャフト2と、スプロケット1の前方位置に配置されたチェーンケース6に固定されたカバー部材3と、スプロケット1とカムシャフト2の間に配置されて、機関運転状態に応じて両者1、2の相対回転位相を変更する位相変更機構4と、を備えている。
スプロケット1は、内燃機関のクランクシャフトによってタイミングチェーンを介して回転駆動するようになっている。
また、このスプロケット1は、全体が鉄系金属によって環状一体に形成され、内周面が段差径状のスプロケット本体1aと、該スプロケット本体1aの外周に一体に設けられて、巻回された図外のタイミングチェーンを介してクランクシャフトからの回転力を受ける歯車部1bと、スプロケット本体1aの前端側に一体に設けられ、後述する減速機構13の一部を構成する内歯構成部5と、から構成されている。
また、このスプロケット1は、スプロケット本体1aと後述する従動部材9との間に設けられた1つの大径ボールベアリング19によって従動部材9に相対回転自在に支持されている。
内歯構成部5は、スプロケット本体1aの前端部外周側に一体に設けられている。この内歯構成部5は、位相変更機構4の前方へ延出した円筒状に形成されて、内周には波形状の複数の内歯5aが形成されている。
さらに、スプロケット本体1aの内歯構成部5と反対側の後端部には、保持プレート8が配置固定されている。この保持プレート8は、金属材である例えば鉄系金属の板材によって円環状に形成されている。この保持プレート8は、図2に示すように、内周部8aの内周縁所定位置に、径方向内側、つまり中心軸方向に向かって突出したストッパ凸部8bが一体に設けられている。
このストッパ凸部8bは、ほぼ台形状に形成されて、先端縁8cが後述するアダプタ11のストッパ凹溝11bの円弧状内周面に沿った円弧状に形成されている。この先端縁8cとストッパ凹溝11bの対向面とは、僅かな隙間をもって非接触状態になっている。
スプロケット本体1a(内歯構成部5)及び保持プレート8のそれぞれの外周部には、周方向のほぼ等間隔位置に複数(本実施形態では8つ)のボルト挿通孔1c、8dが貫通形成されている。
また、内歯構成部5の前端側には、後述するモータハウジング14のカムシャフト2側の後端部が対向配置されている。このモータハウジング14の後端部の周壁には、各ボルト挿通孔1c、8dと対応した位置に複数(本実施形態では6つ)の雌ねじ孔14dが形成されている。
したがって、スプロケット1と保持プレート8及びモータハウジング14は、各孔1c、8d、14dに挿通、螺着した6本のボルト7によってモータハウジング14の回転軸方向から共締め固定されている。
なお、スプロケット本体1aと内歯構成部5が、後述する減速機構13のケーシングとして構成されている。
チェーンケース6は、内燃機関のシリンダヘッドとシリンダブロックの前端側にスプロケット1に巻回された図外のチェーンを覆うよう重力方向の上下方向に沿って配置固定されている。このチェーンケース6は、前端部の外周縁にフランジ部6aが一体に設けられている。また、チェーンケース6は、前端部の内周に円環溝6bが形成されている。この円環溝6bは、チェーンケース6の前端縁から内側軸方向へ延びた軸方向幅がフランジ部6aの肉厚幅よりも大きく形成されている。
カムシャフト2は、外周に図外の吸気弁を開作動させる一気筒当たり2つの駆動カムを有している。また、カムシャフト2は、回転軸方向のスプロケット1側の一端部2aの内部軸心方向に雌ねじ2bが形成されている。さらに、カムシャフト2は、後述するアダプタ11を介して従動部材9がカムボルト10によって回転軸方向から結合されている。また、カムシャフト2の一端部2aの先端には、図外の位置決め用のピンが軸方向から圧入固定されている。
カムシャフト2の一端部2aの内部軸方向には、図外のオイルポンプの吐出通路(メインオイルギャラリ)と連通する油通路孔2dが形成されている。
また、カムシャフト2の一端部2aと従動部材9との間には、円盤状のアダプタ11が設けられている。
従動部材9は、金属材である例えば鉄系金属によって一体に形成され、図1に示すように、後端側(カムシャフト2側)に形成された円板状の固定端部9aと、該固定端部9aの内周前端面から従動部材9の回転軸の軸方向へ突出した円筒部9bと、固定端部9aと円筒部9bの内部に貫通形成されて、カムボルト10の軸部10bが挿入されるボルト挿入孔9cと、から主として構成されている。
固定端部9aは、カムシャフト2側の後端面のボルト挿入孔9cの周囲にアダプタ11の後述する固定部11aが嵌め合わされる嵌合溝9dが形成されている。また、この嵌合溝9dの底面には、カムシャフト2の一端部2aの先端面がアダプタ11を介して当接配置されている。
また、固定端部9aのカムシャフト2側の後端面には、アダプタ11と一緒にカムシャフト2の位置決め用のピンが挿入される位置決め用の溝が形成されている。
円筒部9bは、電動モータ12方向へ延長形成されて、外周面に後述するニードルベアリング35と小径ボールベアリング36が軸方向へ並んで設けられている。
カムボルト10は、頭部10aの端面が小径ボールベアリング36の内輪を軸方向から支持している。このカムボルト10は、軸部10bの先端部外周にカムシャフト2の雌ねじ2bに螺着する雄ねじ10cが形成されている。
このアダプタ11は、図1及び図2に示すように、金属材である鉄系金属の板部材をプレス成形によって一体に形成され、全体の外形がほぼ円板状に形成されている。
アダプタ11は、中央位置に有底円筒状の固定部11aを一体に有していると共に、外周面には、保持プレート8のストッパ凸部8bが入り込むストッパ凹溝11bが円周方向に沿って形成されている。
固定部11aは、プレス成形によって従動部材9方向へ凸状に膨出形成されて、内側に嵌合凹部11cが形成されている。また、凸状の固定部11aは、円環状の周壁11dの外周面が従動部材9の嵌合溝9dの内周面に圧入されている。
固定部11aは、底壁の中央にカムボルト10の軸部10bが挿入されるボルト挿入孔11eが貫通形成されている。また、底壁のボルト挿入孔11eの側部には、位置決め用のピン2cが挿入されるピン挿入孔11fが貫通形成されている。
ストッパ凹溝11bは、アダプタ11の外周面のうちストッパ凸部8bに対応した位置に形成され、円周方向へ沿って所定長さの円弧状に形成されている。ストッパ凹溝11bの周方向で対向する両側縁の一方に対して、ストッパ凸部8bの両側縁のいずれかがそれぞれ当接する。これによって、スプロケット1に対するカムシャフト2の最大進角側あるいは最大遅角側の相対回転位置が規制されるようになっている。
位相変更機構4は、図1~図3に示すように、従動部材9の円筒部9bの前端側に配置された電動モータ12と、該電動モータ12の回転速度を減速してカムシャフト2に伝達する減速機構13と、から主として構成されている。
電動モータ12は、ブラシ付きのDCモータであって、スプロケット1と一体に回転するモータハウジング14と、該モータハウジング14の内部に回転自在に設けられたモータ出力軸15と、モータハウジング14の内周面に固定された円弧状の4つの永久磁石16と、モータハウジング14の前端部に設けられた支持プレート17と、を備えている。
モータハウジング14は、図1及び図2に示すように、金属材である例えば鉄系金属材をプレス成形によって有底筒状に形成されたヨークであるハウジング本体14aを有している。このハウジング本体14aは、後端側に円板状の仕切壁14bが設けられている。この仕切壁14bは、ほぼ中央に後述する偏心軸部25を挿通する大径な軸部挿通孔14cが形成されている。この軸部挿通孔14cの孔縁には、カムシャフト2の回転軸方向へ突出した円筒状の延出部が一体に設けられている。
モータ出力軸15は、段差円筒状に形成されてアーマチュアとして機能し、回転軸方向のほぼ中央位置に形成された段差部を介してカムシャフト2側の大径部15aと、支持プレート17側の小径部15bと、から構成されている。
大径部15aは、外周に鉄心ロータ18が固定されていると共に、後端側には減速機構13の一部を構成する偏心軸部25が一体に設けられている。
小径部15bは、外周に非磁性材の円環部材20が圧入固定されている。この円環部材20の外周面には、コミュテータ21が軸方向から圧入固定されている。
また、小径部15bの内周面には、モータ出力軸15の回転位置を検出する回転検出機構の被検出部22が圧入固定されている。この被検出部22は、合成樹脂材によって有蓋円筒状に形成され、カバー部材3側の前端壁の前面に3葉状の被検出ロータ22aが固定されている。また、この被検出部22は、外周にモータ出力軸15の内周面との間をシールするオイルシール22bが設けられている。
鉄心ロータ18は、複数の磁極を持つ磁性材によって形成され、外周側がコイル18aのコイル線を巻回させるスロットを有するボビンとして構成されている。
コミュテータ21は、図4にも示すように、導電材によって円環状に形成されて、前述した非磁性材の円環部材20の外周に例えば圧入などによって固定されている。また、コミュテータ21は、鉄心ロータ18の極数と同数に分割された各セグメントにコイル18aの引き出されたコイル線の端末18bが電気的に接続されている。
各永久磁石16は、微小隙間を介して円周方向に沿って円筒状に並べられている。各永久磁石16は、円周方向に複数の磁極を有し、ハウジング本体14aの回転軸方向の位置が鉄心ロータ18の固定位置よりもカバー部材3方向へオフセット配置されている。
図5は支持プレートを電動モータ側からみた正面図、図6は支持プレートをカバー部材側からみた背面図、図7は図5のC-C線断面図、図8は本実施形態に供される芯金を示す正面図である。
支持プレート17は、図5~図7に示すように、全体が円盤状に形成され、中央位置にモータ出力軸15の一端部などが挿通される軸挿入孔17aが貫通形成されている。また、この支持プレート17は、円盤状の絶縁性部材(非磁性材)である樹脂部27と、該樹脂部27の内部に埋設された円板状の補強部材である芯金28と、を有している。
支持プレート17は、樹脂部27に固定された複数(本実施形態では4つ)のホルダ23a~23dと、該各ホルダ23a~23dの内部に径方向に沿って摺動自在に収容配置されて、コイルスプリング42のばね力で各先端面がコミュテータ21の外周面に径方向から弾接する切換用ブラシである4つの整流ブラシ24a~24dと、樹脂部27の前端面に、各外端面を露出した状態で埋設固定された内外二重の円環状の給電用のスリップリング26a、26bと、各ブラシ24a~24dと各スリップリング26a、26bを電気的に接続するピグテールハーネス41a~41dと、を備えている。
ホルダ23a~23dは、板状のそれぞれの基部が樹脂部27から突出した各4つの突部27a、27bを加熱圧潰により樹脂部27に固定されている。
芯金28は、図6~図8に示すように、樹脂部27より剛性の高い例えば鉄系金属によって円盤状に形成されている。また、芯金28は、外周部28aの外周面の所定位置に、樹脂モールドされる際に、成形金型内でピンにより支持されるU字形状の3つの支持溝28bが切欠形成されている。また、この芯金28は、内周部に前記4つのホルダ23a~23dをそれぞれ内側に配置保持する保持溝である異形溝孔28cが貫通形成されている。また、外周部28aの所定位置には、金型成形時に樹脂部27の樹脂材を流通させて突部を形成する複数の流通用孔28dが貫通形成されている。
芯金28は、樹脂部27の外周から露出した外周部28aがモータハウジング14の前端部内周に形成された凹状段差部にかしめられることによって支持プレート17全体が位置決め固定されている。
さらに、芯金28は、内周部に径方向の内側で軸心方向(組み付け後のコミュテータ21方向)へ延びる複数(本実施形態では4つ)の部位である突出部28e~28hを有している。この各突出部28e~28hは、形状が様々で一つの第1突出部28eは矩形状に形成され、これに周方向の約90°の位置に配置された第2、第3突出部28f、28gはほぼ台形状に形成されている。また、第1突出部28eと径方向で対向する第4突出部28hは、ほぼ円弧状に形成されている。
各突出部28e~28hは、内方に向かった各先端部のそれぞれの先端面28iが円弧状に形成されていると共に、この各先端面28iがコミュテータ21の外周面に対向配置されている。また、第4突出部28hは、径方向長さ(コミュテータ21方向への突出量)が第1~第3突出部28e~28gよりも短く設定されている。したがって、先端面28iの位置が、軸挿入孔17aよりも大きく後退している。これに対して第1突出部28e~第3突出部28gは、径方向長さが従前のものよりも僅かに短く設定されて、軸挿入孔17aよりも僅かに後退した位置になっている。
そして、各突出部28e~28hの各先端面28iには、図4及び図5に示すように、樹脂部27の一部である内周部27cによって被覆されている。すなわち、芯金28は、成形金型で樹脂モールドする際に、外周部28aなどを除く大部分が樹脂材で被覆されるが、このとき、各突出部28e~28hの各先端面28iも樹脂材によって被覆されている。特に、第1~第3突出部28e~28hは、前述のように各先端面28iが僅かに後退した位置になっていることから、ここに樹脂部27の内周部27cによって被覆されている。
したがって、支持プレート17は、芯金28の外周部28aがかしめ固定された後には、各突出部28e~28hの各先端面28iがコミュテータ21側で露出することなく、コミュテータ21には樹脂部27の内周部27cが径方向から一定隙間をもって対向配置されるようになっている。よって、支持プレート17の軸挿入孔17aは、樹脂部27によって形成されている。
各スリップリング26a、26bは、図6に示すように、それぞれの内外周縁に複数の突部26c、26d、26e、26fが一体に突設されている。この各突部26c~26fは、樹脂モールドされることによって各スリップリング26a、26bを樹脂部27に一体的に固定するものである。
そして、内周側のスリップリング26aは、内周縁側の各突部26cのそれぞれ先端面26gまでの径方向の長さが外周縁側の各突部26dの長さよりも短く形成されている。また、各突部26cの各先端面26gは、後退した分、ここが樹脂材によって被覆されている。つまり、芯金28が成形金型で樹脂モールドされる際に、各スリップリング26a、26bの外表面を除いて各突部26c~26f全体が樹脂材で被覆される。これによって、図4にも示すように、内周側のスリップリング26aの各突部26cの各先端面26gも樹脂部27の内周部27cによって被覆されている。
したがって、1突部26cの各先端面26gは、支持プレート17がハウジング本体14aに固定された後は、コミュテータ21側に露出することなく、樹脂部27の内周部27cを介してコミュテータ21の近傍に対向配置されている。
カバー部材3は、図1及び図2に示すように、モータハウジング14の前端部を覆うように配置されている。また、カバー部材3は、樹脂体と該樹脂体の内部に埋め込まれた金属プレートによってほぼ円盤状に一体に形成されている。カバー部材3は、円盤状のカバー本体3aと、該カバー本体3aの開口側の外周縁に一体に形成された円環状の取付フランジ3bと、を有している。
カバー本体3aは、中央に被検出部22の先端部が挿入される挿入用孔3cが貫通形成されている。また、カバー本体3aは、図1に示すように、背面側に回転検出機構の検出部である受信回路や励磁回路を備えた検出回路52や集積回路53などが保持されている。また、カバー本体3aの軸方向外側には、検出回路52や集積回路53などを覆い保護する蓋部30が着脱自在に取り付けられている。つまり、カバー本体3aは、図1に示すように、背面側の外周部に環状の固定用溝3fが形成されている。一方、蓋部30は、合成樹脂材によってほぼ矩形状の薄肉一体に形成されて、外周部に固定用溝3fに嵌着する環状の嵌着溝30aが形成されている。
また、カバー部材3は、図1及び図2に示すように、カバー本体3aから下方向へ突出した給電用コネクタ31と、該給電用コネクタ31の側部に配置された信号用コネクタ32と、を一体に有している。
給電用コネクタ31は、一部がカバー本体3aの内部に配設された細長い導電性の一対の端子片を有している(図示せず)。この各端子片は、カバー本体3a内でクランク状に折曲されて、内部の一端部が図外のピグテールハーネスを介して2つの給電用ブラシ33,33に接続されている。一方、各端子片の他端部は、カバー本体3aからコネクタ部で露出して図外の機関(エンジン)を制御するコントロールユニット(ECU)に接続されている。また、前記一対の端子片のそれぞれの途中には、一対の電磁ノイズ抑制機構が設けられている。この一対の電磁ノイズ抑制機構は、前記一対の端子片の途中に直列に接続されたインダクタンス・コイルと、一方の端子が前記端子片に接続し、他方の端子が機関のグランドに電気的に接続されたコンデンサと、から構成されている。
信号用コネクタ32は、図1に示すように、一部がカバー本体3aの内部に配設された細長い導電性の一対の端子片32aを有している。この各端子片32aは、一端部がハーネスを介して集積回路53に電気的に接続され、各他端部32cがコネクタ部内で露出して前記ECUに接続されている。
なお、集積回路53は、被検出部22から入力された信号を入力する検出回路52から情報信号が入力されるようになっている。
取付フランジ3bは、樹脂材によって円環状に形成されていると共に、外周面のほぼ等間隔位置に複数(本実施形態では4つ)のボス部3dが一体に設けられている。この各ボス部3dには、ボルト挿入孔3eが貫通形成されており、この各ボルト挿入孔3eの内周面に金属製のスリーブがそれぞれ固定されている。この取付フランジ3bは、各ボルト挿入孔3eに挿入される図外の取付ボルトによってチェーンケース6のフランジ部6aに締結固定されるようになっている。
さらに、取付フランジ3bのモータハウジング14側の内端面と、該内端面に対向するチェーンケース6のフランジ部6aの前端面との間には、両者間をシールするゴム製のシールリング50が配置されている。
また、チェーンケース6の円環溝6bの内周面とモータハウジング14の外周面との間には、大径なオイルシール51が介装されている。
カバー本体3aは、図1及び図2に示すように、カバー部材3の樹脂体における金属プレートの一部切り欠かれた箇所で、かつ、各スリップリング26a、26bと対応した位置に、2つのブラシホルダ29、29が固定されている。
この各ブラシホルダ29は、導電材によって角筒状に形成されて、内部にそれぞれ給電用ブラシ33、33が摺動可能に収容されている。また、各ブラシホルダ29,29は、カバー部材3の樹脂モールド成形時に該カバー部材3に対して一体的に固定されている。
また、各ブラシホルダ29の収容孔内には、各先端面が各スリップリング26a、26bに軸方向からそれぞれ当接する一対の給電用ブラシ33、33が軸方向へ摺動可能に保持されている。この各給電用ブラシ33は、各ブラシホルダ29の形状に合わせてそれぞれ角柱状に形成されて横断面が長方形状に形成されていると共に、所定の軸方向長さに設定されている。
また、この各給電用ブラシ33は、カバー本体3aの背面側に設けられた一対の捩りコイルばね34、34のばね力によってそれぞれ各スリップリング26a、26b方向へ付勢されている。
また、各給電用ブラシ33は、後端部の一側面に形成された小孔33aに図外のピグテールハーネスの一端部が挿入されて、例えば半田付けなどによって固定されている。この各ピグテールハーネスは、各給電用ブラシ33が各捩りコイルばね34のばね力によって最大に進出した際に、ブラシホルダ29から脱落しないように、その最大摺動位置を規制する長さに設定されている。
モータ出力軸15と偏心軸部25は、カムボルト10の頭部10a側の軸部10bの外周面に設けられた小径ボールベアリング36と、従動部材9の円筒部9bの外周面に設けられたニードルベアリング35とによって回転自在に支持されている。
また、モータ出力軸15(偏心軸部25)の外周面とモータハウジング14の延出部の内周面との間には、減速機構13の内部から電動モータ12内への潤滑油のリークを阻止する小径なオイルシール40が設けられている。
前述したECUは、図外のクランク角センサやエアーフローメータ、水温センサ、アクセル開度センサなど各種のセンサ類から情報信号に基づいて現在の機関運転状態を検出して機関制御を行う。さらに、ECUは、コイル18aに通電してモータ出力軸15の回転制御を行い、減速機構13を介してカムシャフト2のスプロケット1に対する相対回転位相を制御するようになっている。
減速機構13は、図1~図3に示すように、偏心回転運動を行う偏心軸部25と、偏心軸部25の外周に設けられた中径ボールベアリング37と、中径ボールベアリング37の外周に設けられたローラ38と、固定端部9aの外周部に一体に設けられて、複数のローラ38を転動方向に保持しつつ径方向の移動を許容する保持部材である円筒状の保持器39と、該保持器39と一体の従動部材9と、から主として構成されている。
偏心軸部25は、外周面に形成されたカム面25aの軸心Yがモータ出力軸15の軸心Xから径方向へ僅かに偏心している。
中径ボールベアリング37は、ニードルベアリング35の径方向位置で全体がほぼオーバーラップする状態に配置され、内輪37aと外輪37b及び両輪37a、37bとの間にリテーナを介して設けられたボール37cとから構成されている。
内輪37aは、偏心軸部25の外周面に圧入固定されているのに対して、外輪37bは、軸方向で固定されることなくフリーな状態になっている。つまり、この外輪37bは、回転軸方向の一端面がどの部位にも接触せず、また軸方向の他端面がこれに対向する保持器39の基部の内側面との間に微小な第1隙間が形成されてフリーな状態になっている。
また、外輪37bの外周面には、各ローラ38の外周面が転動自在に当接している。この外輪37bの外周側には、円環状の第2隙間が形成されている。この第2隙間によって、中径ボールベアリング37全体が偏心軸部25の偏心回転に伴って径方向へ移動可能、つまり偏心動可能になっている。
各ローラ38は、例えば鉄系金属によって形成され、中径ボールベアリング37の偏心動に伴って径方向へ移動しつつ外周側が内歯構成部5の内歯5aに噛み合い保持されている。また、各ローラ38は、その全体の数が内歯構成部5の内歯5aの全体の歯数よりも1つ少なくなっている。
さらに、この各ローラ38は、保持器39の後述するローラ保持孔39bの両側に有する各保持片39c、39dによって周方向へガイドされつつ径方向に揺動運動させるようになっている。
保持器39は、図1に示すように、固定端部9aの外周部前端から前方へ断面ほぼL字形状に折曲されて、固定端部9aに一体に結合された基部と、基部の外周に一体に有し、円筒部9bと同方向へ突出した筒状部39aと、を有している。
筒状部39aは、雌ねじ孔14dと延出部との間に形成された円環凹状の収容空間を介してモータハウジング14の仕切壁14b方向へ延出している。また、筒状部39aの周方向のほぼ等間隔位置には、複数のローラ38をそれぞれ転動自在に保持するほぼ長方形状の複数(本実施形態では例えば50個)のローラ保持孔39bが周方向の等間隔位置に形成されている。
この各ローラ保持孔39bは、筒状部39aの円周方向に所定間隔をもって該筒状部39aの回転軸方向に沿った細長い長方形状の長孔に形成されている。
また、減速機構13の内部には、潤滑油供給手段によって潤滑油が供給されるようになっている。この潤滑油供給手段は、図1に示すように、シリンダヘッド01の内部からカムシャフト2の内部軸方向に形成された油通路孔2dと、アダプタ11の固定部11aに形成されて、油通路孔2dと連通する油供給孔43と、従動部材9の内部軸方向に貫通形成されて、一端が油供給孔43に開口し、他端がニードルベアリング35と中径ボールベアリング37の付近に開口したオイル孔44と、同じく従動部材9に貫通形成された図外のオイル排出孔と、から構成されている。
〔VTCの作動〕
以下、本実施形態に係るVTCの作動について簡単に説明する。
まず、機関のクランクシャフトの回転駆動に伴いスプロケット1が回転して、その回転力が内歯構成部5を介してモータハウジング14、つまり電動モータ12が同期回転する。一方、内歯構成部5の回転力が、各ローラ38から保持器39及び従動部材9を経由してカムシャフト2に伝達される。これによって、カムシャフト2のカムが吸気弁を開閉作動させる。
そして、機関始動後の所定の機関運転時には、ECUから各給電用ブラシ33、33や各スリップリング26a、26b及び各整流ブラシ24a~24dとコミュテータ21を介して電動モータ12のコイル18aに通電される。これによって、モータ出力軸15が回転駆動され、この回転力が減速機構13を介してカムシャフト2に対して減速された回転力が伝達される。
すなわち、モータ出力軸15の回転に伴い偏心軸部25が偏心回転すると、各ローラ38がモータ出力軸15の1回転毎に保持器39の各ローラ保持孔39bで径方向へガイドされながら内歯構成部5の一つの内歯5aを乗り越えて隣接する他の内歯5aに転動しながら移動する。各ローラ38は、これを順次繰り返しながら円周方向へ転接する。この各ローラ38の転接によってモータ出力軸15の回転が減速されつつ従動部材9に回転力が伝達される。このときの減速比は、ローラ38の個数などによって任意に設定することが可能である。
これにより、カムシャフト2が、スプロケット1に対して正逆相対回転して相対回転位相が変換されて、吸気弁の開閉タイミングを進角側あるいは遅角側に変換制御するのである。
そして、本実施形態では、支持プレート17の芯金28の各突出部28e~28hの各先端面28iが、樹脂部27の内周部27cによって被覆されている。このため、各先端面28iとコミュテータ21との間は、樹脂部27によって絶縁状態、つまり非通電状態になっている。
したがって、電動モータ12の回転駆動中におけるコミュテータ21と芯金28の各先端面28iとの間に火花による漏電の発生が抑制される。これにより、コミュテータ21は、外周面(表面)に酸化皮膜の生成が十分に抑制される。この結果、電気抵抗の増加を抑制することが可能になり、電動モータ12の回転トルクの低下が抑制される。
また、各突出部28e~28hの各先端面28iへの樹脂被膜の形成は、芯金28を樹脂部27で樹脂モールドする際に、一緒に形成することができることから、製造作業が容易になる。
しかも、内側のスリップリング26aは、内周縁側の各突部26cの各先端面26gも樹脂部27の内周部27cによって被覆されている。このため、各先端面26gとコミュテータ21との間の火花による漏電の発生も十分に抑制することが可能になる。これによって、コミュテータ21の外周面に対する酸化皮膜の発生をさらに抑制することができ、この点でも電気抵抗の増加を一層抑制することができる。
また、前述したように、各突出部28e~28hの各先端面28iへの樹脂被膜や、各突部26cの各先端面26gへの樹脂被膜は、各突出部28e~28hや各突部26の径方向の長さを短く設定することにより形成した。このため、支持プレート17は、軸挿入孔17aの内径を変更することなく、従前と同じ大きさに形成できることから、VTC全体の設計変更が不要になるので製造作業の煩雑化も抑制できる。
さらに、内外2つのスリップリング26a、26bの抵抗値の劣化も抑制できる。つまり、各先端面28iが樹脂部27の内周部27cによって被覆されていない場合、各先端面28iとコミュテータ21との間の火花による漏電(スパーク)が発生するのは前述の通りだが、スパーク後にインダクタンス・コイルによって正常経路でも同様の電流を流す作用が発生する。これによって、スリップリング26a、26bの表面と各給電用ブラシ33の間でもスパークが発生する。このスパークにより各給電用ブラシ33の摩耗粉がスリップリング26a、26bの表面に固着してスリップリング26a、26b電気抵抗値が増加する。
しかしながら、各先端面28iが樹脂部27の内周部27cによって被覆することで前述のスパークを抑制でき、これによってコミュテータ21の電気抵抗値の増加抑制だけでなく、スリップリング26a、26bの電気抵抗値の増加抑制も同時に可能になる。
〔第2実施形態〕
図9~図11は第2実施形態を示し、図9は本実施形態に供される支持プレートを電動モータ側からみた正面図、図10は支持プレートをカバー部材側からみた背面図、図11は図9のD-D線断面図である。
この実施形態は、基本構成は第1実施形態と同じであるが、支持プレート17に設けられる整流ブラシ用のホルダ23a、23bを2つに削減したものである。
樹脂部27によって樹脂モールドされた芯金28は、樹脂部27より剛性の高い例えば鉄系金属によって円盤状に形成さていると共に、外周部28aが樹脂部27によって覆われることなく露出している。
また、芯金28は、内周側に異形溝孔28cが貫通形成されていると共に、一つの台形状の突出部28gと円弧状の突出部28hが軸心方向、つまり径方向内側に突出している。
この各突出部28g、28hは、その突出量が従来のものに比較して小さく設定されて、各先端面28iが軸挿入孔17aから後退した位置になっている。そして、この各先端面28iは、後退した位置にある部位に樹脂部27の内周部27cがモールドされて被覆されている。
したがって、支持プレート17が、芯金28の外周部28aを介してハウジング本体14aにかしめ固定されて、各構成部品が組み付けられた後は、各先端面28iはコミュテータ21に樹脂部27の内周部27cを介して対向配置されることになる。
換言すれば、この第2実施形態においても、各先端面28iとコミュテータ21との間は、樹脂部27の内周部27cによって確実に非通電状態になることから、火花による漏電の発生は十分に抑制される。これによって、コミュテータ21の外周面に対する酸化皮膜の発生をさらに抑制することができ、この結果、電気抵抗の増加を抑制することができる。
また、第2実施形態においても、内外2つのスリップリング26a、26bのうち、内側のスリップリング26aの内周縁の各突部26cの突出量が従前のものよりも小さく設定されている。そして、この小さくなった各突部26cの先端面26gに、樹脂部27の内周部27cが被覆されている。
したがって、第2実施形態も、各突部26cの先端面26gとコミュテータ21との間は、非通電状態になることから、両者26g、21間での火花による漏電の発生が抑制される。これによって、第1実施形態と同じくコミュテータ21の外周面に対する酸化皮膜の発生をさらに十分に抑制することが可能になる。この結果、電気抵抗の増加を抑制することができ、電動モータ12の回転トルクの低下が抑制される。
本発明は、前記各実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば駆動回転体としてはタイミングスプロケットの他にタイミングプーリとすることも可能である。
また、芯金28の突出部28e~28hの数や形状などは、ブラシの数や大きさなどの仕様によって任意に変更することが可能である。さらに、内周側のスリップリング26aの各突部26cの数や大きさも任意に変更可能である。
また、樹脂部27の内周部27cは、その肉厚も各突出部28e~28hの突出量や軸挿入孔17a内径などの関係で自由に変更することが可能である。
以上説明した実施形態に基づく内燃機関のバルブタイミング制御装置としては、例えば、以下に述べる態様のものが考えられる。
その一つの態様において、クランクシャフトからの回転力が伝達される駆動回転体と、カムシャフトに固定される従動回転体と、前記駆動回転体と従動回転体を相対回転させる電動モータと、を備えた内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
前記電動モータは、
前記駆動回転体に一体に設けられた筒状のモータハウジングと、回転することによって前記駆動回転体と前記従動回転体を相対回転させるモータ出力軸と、前記モータ出力軸の外周に設けられたコミュテータと、前記モータ出力軸が挿通する挿通孔と、前記モータハウジングの径方向へ進退可能に配置されて前記コミュテータに当接可能な整流ブラシと、を有し、前記モータハウジングの回転軸方向の一端に配置固定される支持プレートと、を備え、
前記支持プレートは、円環状に形成されて、外周部が前記モータハウジングの回転軸方向の一端に固定され、内周部に前記コミュテータの方向へ延びる複数の部位を有する補強部材と、前記補強部材の前記複数の部位の内周面を被覆する絶縁性部材と、を有している。
さらに好ましくは、前記絶縁性部材は、非導電性の合成樹脂材によって形成されている。
さらに好ましくは、前記補強部材は、プレート状に形成されて、前記絶縁性部材よりも剛性の高い金属材によって形成され、前記絶縁性部材を介して前記整流ブラシを内部に保持する保持溝が切欠形成されている。
別の好ましい態様としては、クランクシャフトからの回転力が伝達される駆動回転体と、カムシャフトに固定される従動回転体と、前記駆動回転体と従動回転体を相対回転させる電動モータと、を備えた内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
前記電動モータは、前記駆動回転体に一体に設けられた筒状のモータハウジングと、回転することによって前記駆動回転体と前記従動回転体を相対回転させるモータ出力軸と、前記モータ出力軸の外周に設けられたコミュテータと、前記モータハウジングの回転軸方向の一端部側を覆うように配置され、給電用ブラシを有するカバー部材と、前記モータ出力軸が挿通する挿通孔と、前記給電用ブラシが当接して前記コミュテータに通電可能な円環状のスリップリングと、を有し、前記モータハウジングの回転軸方向の一端に配置固定される支持プレートと、を備え、
前記スリップリングは、内周に前記挿通孔からモータ出力軸方向へ向けて突出した複数の突部を有し、前記支持プレートは、前記スリップリングの複数の突部のモータ出力軸側の内端面を被覆する絶縁性部材を有している。
1…タイミングスプロケット(駆動回転体)、1a…スプロケット本体、2…カムシャフト、4…位相変更機構、5…内歯構成部、5a…内歯(噛み合い部)、9…従動部材(従動回転体)、12…電動モータ、13…減速機構、14…モータハウジング、14a…ハウジング本体、15…モータ出力軸、17…支持プレート、21…コミュテータ、23a~23d…ホルダ、24a~24d…整流ブラシ、26a…内側のスリップリング、26b…外側のスリップリング、26c…突部、27…樹脂部(絶縁性部材)、27c…内周部、28…芯金(補強部材)、28c…異形溝孔(保持溝)、28e~28h…突出部(複数の部位)、28i…先端面、33…給電用ブラシ。

Claims (4)

  1. クランクシャフトからの回転力が伝達される駆動回転体と、
    カムシャフトに固定される従動回転体と、
    前記駆動回転体と従動回転体を相対回転させる電動モータと、
    を備えた内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
    前記電動モータは、
    前記駆動回転体に一体に設けられた筒状のモータハウジングと、
    回転することによって前記駆動回転体と前記従動回転体を相対回転させるモータ出力軸と、
    前記モータ出力軸の外周に設けられたコミュテータと、
    前記モータ出力軸が挿通する挿入孔と、前記モータハウジングの径方向へ進退可能に配置されて前記コミュテータに当接可能な整流ブラシと、前記挿入孔の周りに円環状に形成されて、外周部が前記モータハウジングの回転軸方向の一端に固定され、内周部に前記コミュテータの方向へ延びる複数の部位を有する補強部材と、前記補強部材の前記複数の部位の内周面を被覆する絶縁性部材と、を有する支持プレートと、
    を備えたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記絶縁性部材は、非導電性の合成樹脂材によって形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  3. 請求項2に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記補強部材は、プレート状に形成されて、前記絶縁性部材よりも剛性の高い金属材によって形成され、前記絶縁性部材を介して前記整流ブラシを内部に保持する保持溝が切欠形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  4. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
    前記電動モータは、前記モータハウジングの回転軸方向の一端部側を覆うように配置され、給電用ブラシを有するカバー部材を有し、
    前記支持プレートは、前記給電用ブラシが当接して前記コミュテータに通電可能な円環状のスリップリングを有し、
    前記スリップリングは、内周に前記挿通孔からモータ出力軸方向へ向けて突出した複数の突部を有し、
    前記支持プレートの前記絶縁性部材は、前記スリップリングの複数の突部のモータ出力軸側の先端面を被覆することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
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