JP7037932B2 - 整流装置 - Google Patents

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本発明は、自動車等の車両のワイパ装置に設けられるワイパ装置に関する。
自動車等の車両に設けられるワイパ装置は、電動モータ等のアクチュエータにより、所定の角度範囲内で揺動するワイパアームの先端部に、ゴム等により形成されたワイパブレードを保持するブレードホルダを設け、ウインドスクリーン(ウインドウガラス)を払拭するものである。
このようなワイパ装置は、必然的に車両のウインドスクリーン表面から突出した突起物を有するため、車両の走行時に車体周辺を流れる気流である走行風との干渉によって、空気抵抗や空力騒音(風切音)が悪化する原因となったり、ワイパブレードの浮き上がりが発生する場合がある。
このため、ワイパ装置周辺の気流を整流する各種の整流手段が提案されている。
ワイパ装置の周囲における気流の制御に関する従来技術として、例えば特許文献1には、ワイパブレードの浮き上がりを防止するため、ワイパアームに対して移動可能な気流偏向器を設けることが記載されている。
また、特許文献2には、ワイパアームのリテーナ部に、気流を受けてその進行方向に案内し整流するガイド部を形成することが記載されている。
また、特許文献3には、ワイパアームの側壁下端部や上面部に所定形状の突起を設けて渦流を発生させることにより、より大きな渦流の発生を抑制して風切音を低減することが記載されている。
特開平3- 61151号公報 特開2010-125872号公報 特開2005-329875号公報
上述した従来技術は、いずれもワイパ装置の周辺に流入する走行風の制御に着目したパッシブなものであり、走行風の流速や、ワイパアームと走行風との角度関係などによっては、必ずしも十分な効果が得られないことが懸念される。
このため、より効果的にワイパ装置周辺の気流を制御し、空気抵抗や空力騒音を低減することが要望されている。
上述した課題に鑑み、本発明の課題は、ワイパ装置周辺の気流を適切に制御する整流装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、上述した課題を解決する。
請求項1に係る発明は、車両のキャビンに設けられるウインドスクリーンと、前記ウインドスクリーンの端部に隣接して設けられた回転軸回りに揺動するワイパアームと、前記ワイパアームに取り付けられ前記ワイパアームの揺動に応じて前記ウインドスクリーンを払拭するワイパブレードを保持するブレードホルダとを有するワイパ装置に設けられる整流装置であって、前記ワイパアームと前記ブレードホルダとの少なくとも一方に設けられる気流発生部と、前記ワイパアームの作動時に前記気流発生部の周囲を流れる走行風に起因する乱流の影響を抑制する方向の気流を前記気流発生部に発生させる制御部とを備え、前記気流発生部は、前記ワイパアームと前記ブレードホルダとの少なくとも一方における前記ウインドスクリーン側とは反対側の端部に設けられ、前記ウインドスクリーンの表面に沿いかつ車体に対する前記気流発生部の相対移動方向と平行な速度成分を有する気流を発生させ、前記制御部は、前記気流発生部が走行風を向かい風として移動している場合には、前記気流発生部に前記走行風の下流側へ流れる気流を発生させることを特徴とする整流装置である。
請求項2に係る発明は、車両のキャビンに設けられるウインドスクリーンと、前記ウインドスクリーンの端部に隣接して設けられた回転軸回りに揺動するワイパアームと、前記ワイパアームに取り付けられ前記ワイパアームの揺動に応じて前記ウインドスクリーンを払拭するワイパブレードを保持するブレードホルダとを有するワイパ装置に設けられる整流装置であって、前記ワイパアームと前記ブレードホルダとの少なくとも一方に設けられる気流発生部と、前記ワイパアームの作動時に前記気流発生部の周囲を流れる走行風に起因する乱流の影響を抑制する方向の気流を前記気流発生部に発生させる制御部とを備え、前記気流発生部は、前記ワイパアームと前記ブレードホルダとの少なくとも一方における前記ウインドスクリーン側とは反対側の端部に設けられ、前記ウインドスクリーンの表面に沿いかつ車体に対する前記気流発生部の相対移動方向と平行な速度成分を有する気流を発生させ、前記制御部は、前記気流発生部が走行風を追い風として移動しかつ車体に対する前記走行風の流速が車体に対する前記気流発生部の速度よりも遅い場合には、前記気流発生部に前記走行風の上流側へ流れる気流を発生させることを特徴とする整流装置である。
請求項3に係る発明は、車両のキャビンに設けられるウインドスクリーンと、
前記ウインドスクリーンの端部に隣接して設けられた回転軸回りに揺動するワイパアームと、前記ワイパアームに取り付けられ前記ワイパアームの揺動に応じて前記ウインドスクリーンを払拭するワイパブレードを保持するブレードホルダとを有するワイパ装置に設けられる整流装置であって、前記ワイパアームと前記ブレードホルダとの少なくとも一方に設けられる気流発生部と、前記ワイパアームの作動時に前記気流発生部の周囲を流れる走行風に起因する乱流の影響を抑制する方向の気流を前記気流発生部に発生させる制御部とを備え、前記気流発生部は、前記ワイパアームと前記ブレードホルダとの少なくとも一方における前記ウインドスクリーン側とは反対側の端部に設けられ、前記ウインドスクリーンの表面に沿いかつ車体に対する前記気流発生部の相対移動方向と平行な速度成分を有する気流を発生させ、前記制御部は、前記気流発生部が走行風を追い風として移動しかつ車体に対する前記走行風の流速が車体に対する前記気流発生部の速度よりも速い場合には、前記気流発生部に前記走行風の下流側へ流れる気流を発生させることを特徴とする整流装置である。
これらの各発明によれば、ワイパアーム、及び、ブレードホルダの周辺を走行風が流れる際に、気流発生部により乱流の発生を抑制する方向の気流を発生させることにより、ワイパ装置が発生させる乱流に起因する空気抵抗や空力騒音の悪化を防止することができる。
また、ワイパアーム、ブレードホルダが揺動する際に、ウインドスクリーンの表面に沿って流れる走行風に逆らわない方向の気流を気流発生部が発生させることにより、乱流の発生を抑制して空気抵抗の原因となる再循環領域(渦流が再循環する領域)を縮小するとともに、乱流が発生したとしてもこれをワイパアーム、ブレードホルダから遠方へ吹き流してウインドスクリーンへの再付着位置を遠ざけることにより、空気抵抗及び空力騒音の悪化を適切に防止することができる。
さらに、気流発生部に対する走行風の方向と相対速度に応じて気流発生部を適切に制御することにより、上述した効果を確実に得ることができる。
請求項に係る発明は、車両のキャビンに設けられるウインドスクリーンと、前記ウインドスクリーンの端部に隣接して設けられた回転軸回りに揺動するワイパアームと、前記ワイパアームに取り付けられ前記ワイパアームの揺動に応じて前記ウインドスクリーンを払拭するワイパブレードを保持するブレードホルダとを有するワイパ装置に設けられる整流装置であって、前記ワイパアームと前記ブレードホルダとの少なくとも一方に設けられる気流発生部と、前記ワイパアームの作動時に前記気流発生部の周囲を流れる走行風に起因する乱流の影響を抑制する方向の気流を前記気流発生部に発生させる制御部とを備え、前記気流発生部は、前記ワイパアームと前記ブレードホルダとの少なくとも一方における前記ウインドスクリーン側とは反対側の端部に設けられ、前記ウインドスクリーンの表面に沿いかつ車体に対する前記気流発生部の相対移動方向と平行な速度成分を有する気流を発生させ、前記ワイパアームの前記回転軸は、前記ウインドスクリーンの下端部近傍に設けられ、前記制御部は、前記ワイパアームの揺動範囲の中間部において、前記ワイパアームが前記ウインドスクリーンの下端部近傍にある場合に対して前記気流発生部が発生する気流の流速が速くなるよう制御することを特徴とする整流装置である。
これによれば、ワイパアーム、ブレードホルダが比較的強い走行風を受けて乱流が発生しやすい揺動範囲の中間部において、乱流抑制効果を高め、上述した効果を適切に発揮することができる。
請求項に係る発明は、車両のキャビンに設けられるウインドスクリーンと、前記ウインドスクリーンの端部に隣接して設けられた回転軸回りに揺動するワイパアームと、前記ワイパアームに取り付けられ前記ワイパアームの揺動に応じて前記ウインドスクリーンを払拭するワイパブレードを保持するブレードホルダとを有するワイパ装置に設けられる整流装置であって、前記ワイパアームと前記ブレードホルダとの少なくとも一方に設けられる気流発生部と、前記ワイパアームの作動時に前記気流発生部の周囲を流れる走行風に起因する乱流の影響を抑制する方向の気流を前記気流発生部に発生させる制御部とを備え、前記気流発生部は、前記ワイパアームと前記ブレードホルダとの少なくとも一方における前記ウインドスクリーン側とは反対側の端部に設けられ、前記ウインドスクリーンの表面に沿いかつ車体に対する前記気流発生部の相対移動方向と平行な速度成分を有する気流を発生させ、前記気流発生部が発生する気流が、前記ウインドスクリーンの表面から遠ざかる方向の速度成分を有することを特徴とする整流装置である。
請求項に係る発明は、車両のキャビンに設けられるウインドスクリーンと、前記ウインドスクリーンの端部に隣接して設けられた回転軸回りに揺動するワイパアームと、前記ワイパアームに取り付けられ前記ワイパアームの揺動に応じて前記ウインドスクリーンを払拭するワイパブレードを保持するブレードホルダとを有するワイパ装置に設けられる整流装置であって、前記ワイパアームと前記ブレードホルダとの少なくとも一方に設けられる気流発生部と、前記ワイパアームの作動時に前記気流発生部の周囲を流れる走行風に起因する乱流の影響を抑制する方向の気流を前記気流発生部に発生させる制御部とを備え、前記気流発生部は、前記ワイパアームと前記ブレードホルダとの少なくとも一方における前記ウインドスクリーン側とは反対側の端部に設けられ、前記ウインドスクリーンの表面に沿いかつ車体に対する前記気流発生部の相対移動方向と平行な速度成分を有する気流を発生させ、前記ワイパアーム又は前記ブレードホルダの前記気流発生部が発生する気流の下流側の端部に設けられ、前記ウインドスクリーンから遠ざかる方向の速度成分を有する気流を発生する下流側補助気流発生部を有することを特徴とする整流装置である。
これらの各発明によれば、発生した乱流をウインドスクリーンから離間する方向に偏向させて吹き流すことが可能となり、ウインドスクリーンへの再付着位置をより遠方として上述した効果を促進することができる。
請求項に係る発明は、車両のキャビンに設けられるウインドスクリーンと、前記ウインドスクリーンの端部に隣接して設けられた回転軸回りに揺動するワイパアームと、前記ワイパアームに取り付けられ前記ワイパアームの揺動に応じて前記ウインドスクリーンを払拭するワイパブレードを保持するブレードホルダとを有するワイパ装置に設けられる整流装置であって、前記ワイパアームと前記ブレードホルダとの少なくとも一方に設けられる気流発生部と、前記ワイパアームの作動時に前記気流発生部の周囲を流れる走行風に起因する乱流の影響を抑制する方向の気流を前記気流発生部に発生させる制御部とを備え、前記気流発生部は、前記ワイパアームと前記ブレードホルダとの少なくとも一方における前記ウインドスクリーン側とは反対側の端部に設けられ、前記ウインドスクリーンの表面に沿いかつ車体に対する前記気流発生部の相対移動方向と平行な速度成分を有する気流を発生させ、前記ワイパアーム又は前記ブレードホルダの前記気流発生部が発生する気流の上流側の端部に設けられ、前記ウインドスクリーンに接近する方向の速度成分を有する気流を発生する上流側補助気流発生部を有することを特徴とする整流装置である。
これによれば、ワイパアーム、ブレードホルダに衝突する走行風を、ウインドスクリーン側に誘導し、ワイパアーム、ブレードホルダとウインドスクリーンとの間隔を通過させることにより、乱流の発生をより抑制することができる。
請求項に係る発明は、車両のキャビンに設けられるウインドスクリーンと、前記ウインドスクリーンの端部に隣接して設けられた回転軸回りに揺動するワイパアームと、前記ワイパアームに取り付けられ前記ワイパアームの揺動に応じて前記ウインドスクリーンを払拭するワイパブレードを保持するブレードホルダとを有するワイパ装置に設けられる整流装置であって、前記ワイパアームと前記ブレードホルダとの少なくとも一方に設けられる気流発生部と、前記ワイパアームの作動時に前記気流発生部の周囲を流れる走行風に起因する乱流の影響を抑制する方向の気流を前記気流発生部に発生させる制御部とを備え、前記気流発生部の少なくとも一部が前記ブレードホルダに設けられ、前記ブレードホルダの揺動範囲の一方の端部が車両のピラー近傍に配置され、前記制御部は、前記ブレードホルダが前記ピラーに近接した際に、前記ブレードホルダと前記ピラーとの間に負圧領域が形成されるよう前記気流発生部に気流を発生させることを特徴とする整流装置である。
これによれば、ブレードによりピラー側へ拭き寄せられた水等がピラーを乗り越えて車体側面側に回り込むことを防止し、車体側面部のガラスやサイドビューミラー等が汚れることを防止できる。
請求項に係る発明は、車両のキャビンに設けられるウインドスクリーンと、前記ウインドスクリーンの端部に隣接して設けられた回転軸回りに揺動するワイパアームと、前記ワイパアームに取り付けられ前記ワイパアームの揺動に応じて前記ウインドスクリーンを払拭するワイパブレードを保持するブレードホルダとを有するワイパ装置に設けられる整流装置であって、前記ワイパアームと前記ブレードホルダとの少なくとも一方に設けられる気流発生部と、前記ワイパアームの作動時に前記気流発生部の周囲を流れる走行風に起因する乱流の影響を抑制する方向の気流を前記気流発生部に発生させる制御部とを備え、前記気流発生部の少なくとも一部が前記ブレードホルダに設けられ、前記ブレードホルダの揺動範囲の一方の端部が車両のピラー近傍に配置され、前記制御部は、前記ブレードホルダが前記ピラーに近接した際に、前記ピラー側へ流れる気流を発生させることを特徴とする整流装置である。
これによれば、ワイパ装置の近傍で発生する乱流を車体から剥離させて車幅方向外側に吹き飛ばすことにより、ピラー直後の車体側部に乱流が再付着して空気抵抗及び空力騒音を悪化させることを防止できる。
請求項10に係る発明は、前記気流発生部は、誘電体を挟んで配置された一対の電極及び前記電極に交流電圧を印加する電源を有するプラズマアクチュエータであることを特徴とする請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の整流装置である。
これによれば、可動部分を持たないシンプルな構成により応答性良く気流を発生させることが可能であり、上述した効果を確実に得ることができる。
以上説明したように、本発明によれば、ワイパ装置周辺の気流を適切に制御する整流装置を提供することができる。
本発明を適用した整流装置の第1実施形態が設けられる車両のウインドスクリーン周辺部の外観斜視図である。 図1のII-II部矢視断面図である。 第1実施形態の整流装置におけるアーム上面プラズマアクチュエータを気流の発生方向と平行な面で切って見た模式的断面図である。 図1のIV-IV部矢視断面図である。 第1実施形態の整流装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態の整流装置の動作を示すフローチャートである。 第1実施形態の整流装置の乱流抑制制御を示すフローチャートである。 本発明の比較例である運転席側ワイパアームに走行風が衝突した際の状態を示す図である。 第1実施形態の整流装置におけるピラー側気流形成制御中の運転席側ワイパアームの状態を示す図である。 第1実施形態の整流装置におけるピラー側気流形成制御中の運転席側ブレードホルダ状態を示す図である。 第1実施形態の整流装置を有する車両においてワイパ装置が格納状態にある状態を示す外観斜視図である。 第1実施形態の整流装置を有する車両において運転席側ワイパアーム等がAピラー側へ移動を開始した直後の状態を示す外観斜視図である。 第1実施形態の整流装置を有する車両において運転席側ワイパアーム等がAピラー側へ移動して揺動範囲の中間部にあるときの状態を示す外観斜視図である。 第1実施形態の整流装置を有する車両において運転席側ワイパアーム等がAピラー側に最接近する折り返し箇所近傍にあるときの状態を示す外観斜視図である。 第1実施形態の整流装置を有する車両において運転席側ワイパアーム等がカウル部側へ移動して揺動範囲の中間部にあるときの状態を示す外観斜視図である。 第1実施形態の整流装置を有する車両において運転席側ワイパアーム等がカウル部へ戻る直前の状態を示す外観斜視図である。 本発明を適用した整流装置の第2実施形態を有する車両において運転席側ワイパアーム等がAピラー側に最接近する折り返し箇所近傍にあるときの状態を示す外観斜視図である。 本発明を適用した整流装置の第3実施形態における運転席側ブレードホルダの断面図である。 本発明を適用した整流装置の第4実施形態における運転席側ワイパアームの断面図である。 本発明を適用した整流装置の第4実施形態における運転席側ワイパアームの断面図である。
<第1実施形態>
以下、本発明を適用した整流装置の第1実施形態について説明する。
第1実施形態の整流装置は、例えば乗用車等の自動車において、キャビン前部に設けられた窓ガラスであるウインドスクリーンを払拭するワイパ装置に設けられ、ワイパアーム、及び、ブレードホルダの周囲の気流を整流するものである。
図1は、第1実施形態の整流装置が設けられる車両のウインドスクリーン周辺部の外観斜視図である。
車両1は、キャビン10、ウインドスクリーン20、フロントフード30、フロントフェンダ40、カウル部50、ワイパ装置100等を備えている。
車両1は、例えば、キャビン10の前方にエンジンコンパートメントを有する3ボックス型、2ボックス型等の乗用車である。
キャビン10は、乗員等が収容される部分であって、車両1の前後方向における中央部に設けられている。
キャビン10は、ルーフ11、Aピラー12、フロントサイドドア13、フロントドアガラス14、サイドビューミラー15等を有して構成されている。
ルーフ11は、キャビン10の天井部分を構成するパネル状の部材である。
Aピラー12は、ルーフ11の前端部における左右側端部から下方へ突出した柱状の部材である。
Aピラー12は、下端部が上端部に対して前進するように傾斜して配置されている。
Aピラー12の上端部は、ルーフ11の側端部に沿って伸びたルーフサイドレールに接続されている。
フロントサイドドア13は、キャビン10の前半部における側面部を構成する部分である。
フロントサイドドア13は、運転席及び助手席の乗員の乗降に用いられる開閉式の扉状体である。
フロントドアガラス14は、フロントサイドドア13の上部に設けられ、車両1の側面部の一部を構成する。
フロントドアガラス14は、フロントサイドドア13に対して昇降可能に取り付けられている。
フロントドアガラス14が上昇した状態(ドアウインドウ閉状態)においては、フロントドアガラス14の上縁部は、ルーフ11の側端部のルーフサイドレールに沿って配置されている。
またこのとき、フロントドアガラス14の前縁部は、Aピラー12に沿って配置されている。
サイドビューミラー15は、乗員が自車両後方を目視確認するための鏡面部を備えている。
サイドビューミラー15は、フロントサイドドア13の前端部近傍における上部から、車幅方向外側に突出して設けられている。
ウインドスクリーン20は、キャビン10の前部に設けられるガラス製の実質的に透明な部材(フロントウインドウガラス)である。
ウインドスクリーン20は、乗員が自車両前方を目視する際に主に用いるフロントウインドウを閉塞して設けられている。
ウインドスクリーン20は、例えば、中央部が外側に張り出す方向に湾曲した2次曲面の合わせガラスとして構成されている。
フロントフード30は、キャビン10の前方側に設けられ、車両1の走行用動力源であるエンジン等のパワートレーンが収容されるエンジンコンパートメントの上部に設けられるパネル状の部材である。
フロントフード30は、前端部が後端部に対して下方となるように、水平面に対して傾斜して設けられている。
フロントフード30の前端部は、図示しないラジエータグリルや、前照灯装置の投光部を構成するフロントコンビネーションランプの上端部と隣接して配置されている。
フロントフード30の後端部は、ウインドスクリーン20の下端部と隣接して配置されている。
フロントフェンダ40は、エンジンコンパートメントの側面部を構成するパネル状の部材である。
フロントフェンダ40には、車両1の図示しない前輪を収容するホイールハウスの開口部であるホイールアーチが形成される。
フロントフェンダ40の後縁部は、フロントサイドドア13の前縁部と隣接して配置されている。
カウル部50は、ウインドスクリーン20の下端部(前端部)と、フロントフード30の後端部との間に設けられた部分である。
カウル部50は、フロントフード30の後端部に対して下方に凹ませた空間部として構成されている。
カウル部50には、以下説明するワイパ装置100や、ウインドスクリーン20にウォッシャ液を噴射する図示しないウォッシャ装置等が設けられる。
ワイパ装置100は、ウインドスクリーン20の表面に付着した水滴等を、ゴム製のブレードBにより払拭するものである。
なお、第1実施形態においては、右側前席を運転席とするいわゆる右ハンドル車について説明するが、左側前席を運転席とするいわゆる左ハンドル車の場合には、左右が反転した構成となる。
ワイパ装置100は、運転席側ワイパアーム110、助手席側ワイパアーム120、運転席側ブレードホルダ130、助手席側ブレードホルダ140等を有する。
運転席側ワイパアーム110、助手席側ワイパアーム120は、カウル部50に設けられた回転中心軸回りに揺動し、運転席側ブレードホルダ130、助手席側ブレードホルダ140を所定の軌跡に沿って揺動させるワイパアームである。
運転席側ワイパアーム110は、カウル部50の車幅方向右側の端部近傍に設けられた回転中心軸回りに揺動可能となっている。
運転席側ワイパアーム110は、ウインドスクリーン20の下端部とほぼ沿って配置される待機位置(ワイパ装置100の非使用時の位置)と、右側のAピラー12に近接する位置(反転位置)との間で揺動する。
図2は、図1のII-II部矢視断面図である。
図2は、運転席側ワイパアーム110を、その長手方向と直交する平面で切って見た断面を示している。
図2において、左側は揺動時におけるAピラー12側を示し、右側はカウル部50側を示している(図4において同じ)。
運転席側ワイパアーム110は、上面部111、端面部112,113を有する。
上面部111は、ウインドスクリーン20の表面と実質的に平行に配置された平板状の部分である。
端面部112,113は、上面部111の幅方向(長手方向と直交する方向)の両端部から、ウインドスクリーン20側に突き出して形成された平板状の部分である。
端面部112は、上面部111のAピラー12側の端部に設けられている。
端面部113は、上面部111のカウル部50側の端部に設けられている。
端面部112,113の間の空間部には、図示しないスプリング等が配置される。
端面部112,113のウインドスクリーン20側の端部は、ウインドスクリーン20の表面と間隔を隔てて対向して配置されている。
上面部111には、アーム上面プラズマアクチュエータ200が設けられている。
アーム上面プラズマアクチュエータ200は、運転席側ワイパアーム110の上面部111と実質的に平行な方向の気流Fを発生する気流発生手段である。
図3は、アーム上面プラズマアクチュエータ200を気流の発生方向と平行な面で切って見た模式的断面図である。
プラズマアクチュエータは、可動部のない構成により気流を誘起する流体制御デバイスである。
本実施形態におけるアーム上面プラズマアクチュエータ200は、例えば、誘電体バリア放電プラズマアクチュエータ(DBD-PA)である。
アーム上面プラズマアクチュエータ200は、誘電体210、上部電極220、下部電極230、絶縁体240等を有して構成されている。
誘電体210は、例えばポリテトラフルオロエチレンなどのフッ化炭素樹脂などからなるシート状の部材である。
上部電極220、下部電極230は、例えば銅などの金属薄膜からなる導電テープにより構成されている。
上部電極220は、誘電体210の表面側(車輪Wに取り付けた際、外部に露出する側)に貼付されている。
下部電極230は、誘電体210の裏面側に貼付されている。
上部電極220と下部電極230とは、誘電体210の面方向にオフセットして配置されている。
絶縁体240は、アーム上面プラズマアクチュエータ200の基部となるシート状の部材であって、誘電体210の裏面側に、下部電極230を覆って設けられている。
アーム上面プラズマアクチュエータ200の上部電極220と下部電極230に、電源PSによって所定の波形を有する交流電圧を印加すると、電極間にプラズマ放電Pが発生する。
印加電圧は絶縁破壊が生じてプラズマ放電Pが発生する程度の高圧とする必要があり、例えば、1乃至10kV程度とすることができる。
また、印加電圧の周波数は、例えば、1乃至10kHz程度とすることができる。
このとき、アーム上面プラズマアクチュエータ200の表面側の空気がプラズマ放電Pに誘引され、壁面噴流状の気流Fが発生する。
また、アーム上面プラズマアクチュエータ200は、印加される交流電圧の波形を制御することにより、気流Fの方向を逆転することも可能となっている。
アーム上面プラズマアクチュエータ200が形成する気流Fの方向は、例えば、ウインドスクリーン20の表面と直交する方向(ウインドスクリーン20の表面の法線方向)から見て、運転席側ワイパアーム110の長手方向と直交する方向であってもよい。
また、運転席側ワイパアーム110に対して走行風が斜めに流れる際に整流効果を最適化するために、気流Fの方向が運転席側ワイパアーム110に対して傾斜していてもよい。
運転席側ワイパアーム110の端面部112,113には、アームピラー側プラズマアクチュエータ200A、アームカウル側プラズマアクチュエータ200Bがそれぞれ設けられている。
アームピラー側プラズマアクチュエータ200A、アームカウル側プラズマアクチュエータ200Bは、上述したアーム上面プラズマアクチュエータ200と実質的に同様の構成を備えている。
アームピラー側プラズマアクチュエータ200A、アームカウル側プラズマアクチュエータ200Bは、ウインドスクリーン20の表面に対して実質的に直交する方向の気流Fa,Fbをそれぞれ発生可能となっている。
助手席側ワイパアーム120は、カウル部50の車幅方向中間部に設けられた回転中心軸回りに揺動可能となっている。
助手席側ワイパアーム120は、ウインドスクリーン20の下端部とほぼ沿って配置される待機位置と、助手席側ブレードホルダ140の先端部がウインドスクリーン20の上端部と近接する位置との間で、運転席側ワイパアーム110と連動して揺動する。
助手席側ワイパアーム120は、図2に示す運転席側ワイパアーム110の構成と実質的に同様の構成を備えている。
運転席側ブレードホルダ130は、運転席側ワイパアーム110の先端部に着脱可能に取り付けられるとともに、ウインドスクリーン20に付着した水滴等を払拭するブレードBを保持する部材である。
図4は、図1のIV-IV部矢視断面図である。
図4は、運転席側ブレードホルダ130を、その長手方向と直交する平面で切って見た断面を示している。
運転席側ブレードホルダ130は、ブレードB及びレールRを保持するものであり、突端部131、斜面部132,133等を備えている。
ブレードBは、ウインドスクリーン20の表面と接触して摺動するリップ部を有するゴム製の部材である。
ブレードBの上部(ウインドスクリーン20側とは反対側の端部)には、レールRが嵌め込まれる溝部が形成されている。
レールRは、例えば金属等によって帯板状に形成された部材であって、ブレードBの溝部に嵌め込まれている。
突端部131は、運転席側ブレードホルダ130の上面部(ウインドスクリーン20側とは反対側の面部)の幅方向における中央部を隆起させて形成された凸部である。
斜面部132,133は、突端部131のAピラー12側、カウル部50側にそれぞれ設けられた面部であって、突端部131からの距離に応じてウインドスクリーン20に近接するよう、ウインドスクリーン20の表面に対して傾斜して形成されている。
斜面部132,133は、図4に示す断面視において、円弧状となる凹曲面として形成されている。
斜面部132,133の裏面部(ウインドスクリーン20側の面部)には、レールRと係合しレールRを保持する係合部が形成されている。
斜面部132,133には、それぞれブレードホルダピラー側プラズマアクチュエータ200C、ブレードホルダカウル側プラズマアクチュエータ200Dが設けられている。
ブレードホルダピラー側プラズマアクチュエータ200C、ブレードホルダカウル側プラズマアクチュエータ200Dは、上述したアーム上面プラズマアクチュエータ200と実質的に同様の構成を備えている。
助手席側ブレードホルダ140は、助手席側ワイパアーム120の先端部に着脱可能に取り付けられるとともに、ブレードBを保持する部材である。
助手席側ブレードホルダ140は、図4に示す運転席側ブレードホルダ130の構成と実質的に同様の構成を備えている。
図5は、第1実施形態の整流装置の構成を示すブロック図である。
図5に示すように、整流装置は、プラズマアクチュエータ制御ユニット310、駆動電源ユニット320、ワイパ装置制御ユニット330等を有する。
プラズマアクチュエータ制御ユニット310は、ワイパ装置100の作動状況、及び、車両の走行速度(車速)等の情報に基づいて、各プラズマアクチュエータ(アーム上面プラズマアクチュエータ200、アームピラー側プラズマアクチュエータ200A、アームカウル側プラズマアクチュエータ200B、ブレードホルダピラー側プラズマアクチュエータ200C、ブレードホルダカウル側プラズマアクチュエータ200D)の作動又は停止、及び、作動させる場合の気流Fの方向及び強度を設定するものである。
プラズマアクチュエータ制御ユニット310には、車速センサ311が接続されている。
車速センサ311は、車輪のハブ部に設けられ、車輪の回転速度に応じた周波数の車速パルス信号を出力するものである。
車速センサ311は、例えば、ABS制御や挙動制御を行う挙動制御ユニット等の他のユニットを介して接続される構成としてもよい。
プラズマアクチュエータ制御ユニット310は、車速センサ311の出力を用いて演算される車両の走行速度(車速)から、ウインドスクリーン20の表面付近における走行風Wの流速分布を推定する機能を有する。
駆動電源ユニット320は、プラズマアクチュエータ制御ユニット310からの指令に応じて、各プラズマアクチュエータに駆動電圧を供給するものである。
駆動電源ユニット320は、プラズマアクチュエータ毎に、所定の電圧波形を有する交流電力を発生する電源装置、及び、各プラズマアクチュエータへの通電、遮断を切り替えるスイッチデバイス等を有して構成されている。
ワイパ装置制御ユニット330は、ワイパ装置100の動作を制御するものである。
ワイパ装置制御ユニット330は、ワイパモータ331に指令を出し、ワイパモータ331のオンオフ及び作動時の速度を制御する機能を有する。
ワイパモータ331は、ワイパ装置100の運転席側ワイパアーム110、助手席側ワイパアーム120を揺動させる電動アクチュエータである。
運転席側ワイパアーム110、助手席側ワイパアーム120は、機械的なリンケージによって接続され、単一のワイパモータ331により連動して動作するよう構成されている。
ワイパ装置制御ユニット330には、ワイパ位置センサ332が接続されている。
ワイパ位置センサ332は、運転席側ワイパアーム110、助手席側ワイパアーム120の揺動範囲内における位置を検出する位置エンコーダを備えている。
なお、運転席側ワイパアーム110、助手席側ワイパアーム120は、リンケージによって連動するので、実際にはいずれか一方の位置を検出すれば他方の位置も算出することが可能である。
以下、第1実施形態の整流装置の動作について説明する。
図6は、第1実施形態の整流装置の動作を示すフローチャートである。
以下、ステップ毎に順を追って説明する。
<ステップS01:ワイパ作動状態判断>
プラズマアクチュエータ制御ユニット310は、ワイパ装置制御ユニット330からの情報に基づいて、ワイパモータ331が作動中であるか否か(運転席側ワイパアーム110、助手席側ワイパアーム120が揺動中であるか否か)を判別する。
ワイパモータ331が作動中である場合はステップS02に進み、その他の場合はステップS07に進む。
<ステップS02:車速判断>
プラズマアクチュエータ制御ユニット310は、車速センサ311が検出する自車両の車速が、ワイパ装置100への走行風の干渉に起因する空気抵抗悪化、空力騒音(風切音)悪化が問題となることを考慮して予め設定された閾値以上であるか否かを判別する。
現在の車速が閾値以上である場合はステップS03に進み、その他の場合はステップS07に進む。
<ステップS03:アーム位置カウル部近傍判断>
プラズマアクチュエータ制御ユニット310は、ワイパ装置制御ユニット330から提供される運転席側ワイパアーム110の位置が、カウル部50の近傍であるか否かを判別する。
例えば、運転席側ワイパアーム110の位置が、揺動範囲内において最もフロントフード30側に近接する格納位置から、運転席側ワイパアーム110の回転中心軸回りにおける揺動角度が30°未満である場合には、運転席側ワイパアーム110がカウル部50の近傍にあり、運転席側ワイパアーム110に衝突する走行風が比較的弱い(乱流が発生しにくい)ものと判断し、ステップS07に進み、その他の場合はステップS04に進む。
<ステップS04:アーム位置ピラー近傍判>
プラズマアクチュエータ制御ユニット310は、ワイパ装置制御ユニット330から提供される運転席側ワイパアーム110の位置が、Aピラー12の近傍であるか否かを判別する。
例えば、運転席側ワイパアーム110の位置が、揺動範囲内において最もAピラー12側に近接する反転位置から、運転席側ワイパアーム110の回転中心軸回りにおける揺動角度が10°未満である場合には、運転席側ワイパアーム110がAピラー12近傍にあるものとして、ステップS06に進み、その他の場合はステップS05に進む。
<ステップS05:乱流抑制制御実行>
プラズマアクチュエータ制御ユニット310は、ワイパ装置100に走行風が干渉することにより、ワイパ装置100の周囲で発生する乱流を抑制する乱流抑制制御を実行する。
この乱流抑制制御に関しては、後に詳しく説明する。
その後、一連の処理を終了(リターン)する。
<ステップS06:負圧形成制御実行>
プラズマアクチュエータ制御ユニット310は、運転席側ワイパアーム110に設けられたアーム上面プラズマアクチュエータ200に、Aピラー12側を上流とし、車幅方向中央側を下流とする気流Fを発生させる。
このとき、アーム上面プラズマアクチュエータ200の出力は最大出力とされる。
これにより、運転席側ワイパアーム110とAピラー12との間におけるウインドスクリーン20の表面部近傍に、周囲雰囲気よりも気圧が低い負圧領域Nが形成される。
その後、一連の処理を終了(リターン)する。
<ステップS07:プラズマアクチュエータ停止>
プラズマアクチュエータ制御ユニット310は、各プラズマアクチュエータの作動を停止させる。
その後、一連の処理を終了する。
次に、上述した乱流抑制制御(ステップS05)について、より詳細に説明する。
図7は、第1実施形態の整流装置における乱流抑制制御を示すフローチャートである。
以下、ステップ毎に順を追って説明する。
<ステップS11:ウインドスクリーン上走行風流速分布推定>
プラズマアクチュエータ制御ユニット310は、車速センサ311により検出された自車両の車速に基づいて、ウインドスクリーン20の表面部付近における走行風Wの流速分布を推定する。
例えば、ウインドスクリーン20の各部における走行風Wの方向及び車体に対する相対流速を、車速から読みだされるマップとして予め保持しておく構成とすることができる。
その後、ステップS12に進む。
<ステップS12:アーム-走行風相対気流速度算出>
プラズマアクチュエータ制御ユニット310は、ワイパ装置制御ユニット330から、運転席側ワイパアーム110の位置、移動方向、速度に関する情報を取得する。
プラズマアクチュエータ制御ユニット310は、ステップS11において推定した走行風Wの流速分布を用いて、運転席側ワイパアーム110に設けられたアーム上面プラズマアクチュエータ200に対する走行風Wの相対速度を算出する。
走行風Wは、通常はフロントフード30側からウインドスクリーン20の下端部に流入し、ウインドスクリーン20に沿ってルーフ11側へ上昇する方向に流れる。
運転席側ワイパアーム110が一旦繰り出された後に反転し、Aピラー12側からカウル部50側へ戻る場合は、走行風Wは、通常運転席側ワイパアーム110に進行方向前方側から衝突する向かい風の状態となる。
この場合、アーム上面プラズマアクチュエータ200の気流発生方向における走行風Wの相対速度は、走行風Wの速度と運転席側ワイパアーム110の速度とを加算した値となる。
これに対し、運転席側ワイパアーム110がカウル部50側からAピラー12側へ繰り出される場合は、アーム上面プラズマアクチュエータ200の気流発生方向における走行風Wの相対速度は、走行風Wの速度から運転席側ワイパアーム110の速度を減算した値となる。
運転席側ワイパアーム110の速度に対して走行風Wの速度が大きい場合には、アーム上面プラズマアクチュエータ200を基準とした場合、走行風Wはカウル部50側からAピラー12側へ流れる(運転席側ワイパアーム110を走行風Wが追い越す)追い風の状態になる。
一方、運転席側ワイパアーム110の速度に対して走行風Wの速度が小さい場合には、アーム上面プラズマアクチュエータ200を基準とした場合、走行風WはAピラー12側からカウル部50側へ流れる向かい風の状態となる。
アーム上面プラズマアクチュエータ200に対する走行風Wの相対速度を算出した後、ステップS13に進む。
<ステップS13:運転席側ワイパアーム移動方向判断>
プラズマアクチュエータ制御ユニット310は、運転席側ワイパアーム110の移動方向を判別する。
運転席側ワイパアーム110がカウル部50側からAピラー12側へ移動中である場合はステップS14に進み、逆方向へ移動中である場合はステップS16に進む。
<ステップS14:追い風状態判断>
プラズマアクチュエータ制御ユニット310は、ステップS12における算出結果に基づいて、アーム上面プラズマアクチュエータ200を走行風Wが追い越していく追い風状態となっているか否かを判別する。
追い風状態となっている場合はステップS16に進み、その他の場合はステップS15に進む。
<ステップS15:カウル側気流形成制御>
プラズマアクチュエータ制御ユニット310は、運転席側ワイパアーム110のアーム上面プラズマアクチュエータ200により、運転席側ワイパアーム110からカウル部50側へ流れる気流Fを発生させるカウル側気流形成制御を行う。
その後、一連の処理を終了(リターン)する。
<ステップS16:ピラー側気流形成制御>
プラズマアクチュエータ制御ユニット310は、運転席側ワイパアーム110のアーム上面プラズマアクチュエータ200により、運転席側ワイパアーム110からAピラー12側へ流れる気流Fを発生させるピラー側気流形成制御を行う。
その後、一連の処理を終了する。
図8は、本発明の比較例である運転席側ワイパアームに走行風が衝突した際の状態を示す図である。
比較例において、第1実施形態と実質的に共通する箇所には同じ符号を付して説明を省略する。
比較例の運転席側ワイパアーム110は、アーム上面プラズマアクチュエータ200、アームピラー側プラズマアクチュエータ200A、アームカウル側プラズマアクチュエータ200Bを備えていない点で第1実施形態と相違する。
図8においては、運転席側ワイパアーム110がAピラー12側からカウル部50側へ移動中であり、走行風Wが運転席アーム110の進行方向前方側から流入する状態を示している。(図9において同じ)
図8に示すように、運転席側ワイパアーム110にカウル部50側から走行風Wが衝突した場合、走行風Wが衝突する端面部113の周辺や、上面部111の上方を通過した走行風が巻き込む端面部112の周辺において、渦を伴う乱流が再循環する領域が形成される。
このような乱流がウインドスクリーン20に付着すると、空気抵抗及び空力騒音が悪化する原因となる。
図9は、第1実施形態の整流装置におけるピラー側気流形成制御中の運転席側ワイパアームの状態を示す図である。
図9に示すように、ピラー側気流形成制御の実行中においては、アーム上面プラズマアクチュエータ200は、運転席側ワイパアーム110からAピラー12側へ噴出する気流Fを形成する。
気流Fの強さ(流速)は、運転席側ワイパアーム110に対する走行風Wの相対流速(アーム上面プラズマアクチュエータ200の気流F方向の成分)の増加に応じて大きくなるように設定される。
例えば、車速が増加して走行風Wの流速が増加すると、気流Fの流速も大きくなるように設定される。
また、運転席側ワイパアーム110の位置に着目すると、揺動範囲内における中間部において走行風Wの相対速度が大きくなる傾向を有することから、気流Fの流速も大きくなるように設定される。
これに対し、カウル部50に近い領域では、フロントフード30の後端部による整流効果により、運転席側ワイパアーム110に走行風Wが直接当たりにくく、またAピラー12に近い領域では、運転席側ワイパアーム110の長手方向と走行風Wの方向とがなす角度が比較的小さくなる(走行風Wが運転席側ワイパアーム110にほぼ沿って流れる)ことから、乱流が発生しにくい状態となる。
このような状態においては、アーム上面プラズマアクチュエータ200による整流効果を得る必要は比較的低くなるため、気流Fを弱くするか、あるいはアーム上面プラズマアクチュエータ200を停止する構成とすることができる。
また、ピラー側気流形成制御の実行時においては、アームピラー側プラズマアクチュエータ200Aは、ウインドスクリーン20から遠ざかる方向の気流Faを発生する。
このような気流Faは、アーム上面プラズマアクチュエータ200が形成する気流Fと干渉し、運転席側ワイパアーム110からAピラー12側へ流れる気流にウインドスクリーン20から遠ざかる方向の速度成分を与えて偏向させる機能を有する。
このとき、アームカウル側プラズマアクチュエータ200Bは、ウインドスクリーン20側へ噴きつける方向の気流Fbを発生する。
このような気流Fbは、カウル部50側の端面部113に衝突する走行風Wの一部をウインドスクリーン20側へ偏向させ、運転席側ワイパアーム110とウインドスクリーン20との間隔を通過してAピラー12側へ流れるよう誘導する機能を有する。
また、カウル側気流形成制御を行う場合には、上述したピラー側気流形成制御に対して、各プラズマアクチュエータの気流発生方向をそれぞれ逆転(反転)させればよい。
すなわち、アーム上面プラズマアクチュエータ200は、カウル部50側へ噴出する気流Fを形成し、アームカウル側プラズマアクチュエータ200Bは、ウインドスクリーン20から遠ざかる方向の気流Fbを発生し、アームピラー側プラズマアクチュエータ200Aは、ウインドスクリーン20側へ吹き付ける方向の気流Faを発生する。
上述した制御は運転席側ワイパアーム110の各プラズマアクチュエータに関するものであるが、運転席側ブレードホルダ130に設けられたブレードホルダピラー側プラズマアクチュエータ200C、ブレードホルダカウル側プラズマアクチュエータ200Dも、図6、図7と実質的に同様の制御が行われる。
図10は、第1実施形態の整流装置におけるピラー側気流形成制御中の運転席側ブレードホルダ状態を示す図である。
ピラー側気流形成制御の実行時においては、ブレードホルダピラー側プラズマアクチュエータ200C、ブレードホルダカウル側プラズマアクチュエータ200Dは、いずれも運転席側ブレードホルダ130からAピラー12側へ噴出する気流Fc,Fdを形成する。
また、カウル側気流形成制御の実行時においては、ブレードホルダピラー側プラズマアクチュエータ200C、ブレードホルダカウル側プラズマアクチュエータ200Dの気流発生方向は、ともに逆転される。
以下、第1実施形態の整流装置の動作を時系列で説明する。
図11は、第1実施形態の整流装置を有する車両においてワイパ装置が格納状態にある状態を示す外観斜視図である。
図11においては、ワイパ装置100の運転席側ワイパアーム110、助手席側ワイパアーム120は、ともに揺動範囲におけるフロントフード30側の端部に位置している。
車両の走行時に形成される走行風Wは、フロントフード30の上面に沿って車体前方側から後方側へ流れ、その後ウインドスクリーン20の表面に沿って上昇する。走行風Wの一部は、車幅方向外側に広がりつつ流れ、Aピラー12側からフロントドアガラス14側へ流れる。
図11に示すように、ワイパ装置100が格納状態にある場合には、フロントフード30の後端部で跳ね上げられた走行風Wは、ワイパ装置100に実質的に干渉することなくウインドスクリーン20側へ流れるため、各プラズマアクチュエータは停止された状態となっている。
図12は、第1実施形態の整流装置を有する車両において運転席側ワイパアーム等がAピラー側へ移動を開始した直後の状態を示す外観斜視図である。
運転席側ワイパアーム110、助手席側ワイパアーム120は、図12における反時計回りに回動している。
図12に示す例においては、運転席側ワイパアーム110のアーム上面プラズマアクチュエータ200の移動速度に対して走行風Wの流速が速い状態を示しており、プラズマアクチュエータ制御ユニット310はピラー側気流形成制御を実行している。
運転席側ワイパアーム110のアーム上面プラズマアクチュエータ200、運転席側ブレードホルダ130のブレードホルダピラー側プラズマアクチュエータ200C、ブレードホルダカウル側プラズマアクチュエータ200Dは、それぞれAピラー12側へ噴出する気流F,Fc,Fdを発生する。
図13は、第1実施形態の整流装置を有する車両において運転席側ワイパアーム等がAピラー側へ移動して揺動範囲の中間部にあるときの状態を示す外観斜視図である。
図13に示す状態においても、図12と同様にプラズマアクチュエータ制御ユニット310はピラー側気流形成制御を実行している。
運転席側ワイパアーム110のアーム上面プラズマアクチュエータ200、運転席側ブレードホルダ130のブレードホルダピラー側プラズマアクチュエータ200C、ブレードホルダカウル側プラズマアクチュエータ200Dは、それぞれAピラー12側へ噴出する気流F,Fc,Fdを発生するとともに、各気流F,Fc,Fdの流速は、運転席側ワイパアーム110の位置変化に応じて、図12に示す状態よりも増加している。
図14は、第1実施形態の整流装置を有する車両において運転席側ワイパアーム等がAピラー側に最接近する折り返し箇所近傍にあるときの状態を示す外観斜視図である。
図14に示す状態においては、プラズマアクチュエータ制御ユニット310は負圧形成制御を実行している。
運転席側ワイパアーム110のアーム上面プラズマアクチュエータ200、運転席側ブレードホルダ130のブレードホルダピラー側プラズマアクチュエータ200C、ブレードホルダカウル側プラズマアクチュエータ200Dは、それぞれAピラー12側とは反対側へ噴出する気流F,Fc,Fdを発生している。
これにより、運転席側ワイパアーム110、運転席側ブレードホルダ130と、Aピラー12との間に、周囲の大気圧に対して気圧が低い負圧領域Nが形成される。
運転席側ワイパアーム110、助手席側ワイパアーム130は、揺動範囲の端部に到達した後、回動方向を反転させてAピラー12側からカウル部50側への移動を開始する。
図15は、第1実施形態の整流装置を有する車両において運転席側ワイパアーム等がカウル部側へ移動して揺動範囲の中間部にあるときの状態を示す外観斜視図である。
図15に示す状態においては、プラズマアクチュエータ制御ユニット310はピラー側気流形成制御を再開している。
運転席側ワイパアーム110のアーム上面プラズマアクチュエータ200、運転席側ブレードホルダ130のブレードホルダピラー側プラズマアクチュエータ200C、ブレードホルダカウル側プラズマアクチュエータ200Dは、それぞれAピラー12側へ噴出する気流F,Fc,Fdを発生する。
この場合、運転席側ワイパアーム110等が走行風Wに逆らって進行することになるため、運転席側ワイパアーム110を基準とした場合の走行風Wの相対流速は高くなる。
このため、気流F,Fc,Fdは、図13に示す状態よりもさらに増加される。
図16は、第1実施形態の整流装置を有する車両において運転席側ワイパアーム等がカウル部へ戻る直前の状態を示す外観斜視図である。
図16に示す状態においても、図15と同様にプラズマアクチュエータ制御ユニット310はピラー側気流形成制御を実行している。
運転席側ワイパアーム110のアーム上面プラズマアクチュエータ200、運転席側ブレードホルダ130のブレードホルダピラー側プラズマアクチュエータ200C、ブレードホルダカウル側プラズマアクチュエータ200Dは、それぞれAピラー12側へ噴出する気流F,Fc,Fdを発生するとともに、各気流F,Fc,Fdの流速は、運転席側ワイパアーム110の位置変化に応じて、図15に示す状態よりも減少している。
以上説明した第1実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)運転席側ワイパアーム110、運転席側ブレードホルダ130等の周辺を走行風Wが流れる際に、各プラズマアクチュエータ200,200A,200B,200C,200Dにより、乱流の発生を抑制する方向の気流F,Fa,Fb,Fc,Fdを発生させることにより、乱流に起因する空気抵抗や空力騒音の悪化を防止することができる。
(2)運転席側ワイパアーム110、運転席側ブレードホルダ130等が揺動する際に、ウインドスクリーン20の表面に沿って流れる走行風Wに逆らわない方向の気流F等をプラズマアクチュエータ200等が発生させることにより、乱流の発生を抑制して空気抵抗の原因となる再循環領域を縮小するとともに、乱流が発生したとしても運転席側ワイパアーム110、運転席側ブレードホルダ130等から遠方へ吹き流してウインドスクリーン20への再付着位置を遠ざけることにより、空気抵抗及び空力騒音の悪化を適切に防止することができる。
(3)運転席側ワイパアーム110、運転席側ブレードホルダ130を基準とした場合における走行風Wの下流側の方向へ噴出する気流F等を発生することによって、上述した効果を確実に得ることができる。
(4)運転席側ワイパアーム110の揺動範囲の中間部において、ウインドスクリーン20の下端部近傍(カウル部50近傍)にある場合に対してアーム上面プラズマアクチュエータ200等が発生する気流F等の流速が速くなるよう制御することによって、運転席側ワイパアーム110、運転席側ブレードホルダ130が比較的強い走行風Wを受けて乱流が発生しやすい揺動範囲の中間部において、乱流抑制効果を高め、上述した効果を適切に発揮することができる。
(5)アーム上面プラズマアクチュエータ200が発生する気流Fを、アームカウル側プラズマアクチュエータ200B、アームピラー側プラズマアクチュエータ200Aによりウインドスクリーン20から離間させる方向の速度成分を有するよう偏向させることによって、発生した乱流をウインドスクリーン20から離間する方向に吹き流すことが可能となり、ウインドスクリーンへの再付着位置をより遠方として上述した効果を促進することができる。
(6)運転席側ワイパアーム110に正対して衝突する走行風Wを、アームピラー側プラズマアクチュエータ200A、アームカウル側プラズマアクチュエータ200Bにより運転席側ワイパアーム110とウインドスクリーン20との間に誘導することによって、ブレードBによりAピラー12側へ拭き寄せられた水等が、Aピラー12を乗り越えて車体側面側に回り込むことを防止し、フロントドアガラス14やサイドビューミラー15等が汚れることを防止できる。
(7)プラズマアクチュエータ200等によって気流Fを発生させることによって、可動部分を持たないシンプルな構成により応答性良く気流を発生させることが可能であり、上述した効果を確実に得ることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明を適用した整流装置の第2実施形態について説明する。
以下説明する各実施形態において、従前の実施形態と実質的に共通する箇所には同じ符号を付して説明を省略し、主に相違点について説明する。
第2実施形態の整流装置は、第1実施形態の整流装置における負圧形成制御に代えて、以下説明する乱流剥離制御を行うことを特徴とする。
図17は、第2実施形態の整流装置を有する車両において運転席側ワイパアーム等がAピラー側に最接近する折り返し箇所近傍にあるときの状態を示す外観斜視図である。
図17に示す乱流剥離制御においては、運転席側ワイパアーム110のアーム上面プラズマアクチュエータ200、運転席側ブレードホルダ130のブレードホルダピラー側プラズマアクチュエータ200C、ブレードホルダカウル側プラズマアクチュエータ200Dは、それぞれAピラー12側へ噴出する気流F,Fc,Fdを発生する。
このとき、各プラズマアクチュエータの出力は、実質的に最大とすることができる。
以上説明した第2実施形態によれば、上述した第1実施形態の効果と実質的に同様の効果(負圧形成制御に係るものを除く)に加えて、ワイパ装置100の近傍で発生する乱流を車体から剥離させて車幅方向外側に噴き飛ばすことにより、乱流を車体から剥離させ、Aピラー12直後のフロントドアガラス14等に乱流が再付着して空気抵抗及び空力騒音を悪化させることを防止できる。
<第3実施形態>
次に、本発明を適用した整流装置の第3実施形態について説明する。
第3実施形態の整流装置は、プラズマアクチュエータの個数を低減して装置構成の簡素化を図ったことを特徴とする。
図18は、第3実施形態の整流装置における運転席側ブレードホルダの断面図である。
図18は、第1実施形態における図4に相当する箇所の断面を示している。
第3実施形態においては、第1実施形態におけるブレードホルダピラー側プラズマアクチュエータ200C、ブレードホルダカウル側プラズマアクチュエータ200Dに代えて、以下説明するブレードホルダ上面プラズマアクチュエータ200Eを備えている。
ブレードホルダ上面プラズマアクチュエータ200Eは、突端部131の表面に取り付けられ、ウインドスクリーン20の表面と実質的に平行な方向の気流を発生可能となっている。
また、運転席側ワイパアーム110においても、装置の簡素化のため、ブレードホルダピラー側プラズマアクチュエータ200C、ブレードホルダカウル側プラズマアクチュエータ200Dを省略した構成とすることもできる。
以上説明した第3実施形態においては、第1実施形態、第2実施形態よりも簡素な構成により、ワイパ装置100周辺の整流を行うことが可能である。
<第4実施形態>
次に、本発明を適用した整流装置の第4実施形態について説明する。
図19は、第4実施形態の整流装置における運転席側ワイパアームの断面図である。
図19は、第1実施形態における図2に相当する箇所の断面を示している。(後述する図20において同じ)
図19に示すように、第4実施形態においては、運転席側ワイパアーム110の上面部111における端面部113側の領域に、ウインドスクリーン20側に段状に凹ませて形成した凹部114が設けられている。
上面部111と凹部114との間は、端面部112側が端面部113側に対してウインドスクリーン20から離間する方向に傾斜した斜面部115によって接続されている。
斜面部115は、運転席側ワイパアーム110の幅方向(端面部112,113の間隔方向)における中央部近傍に設けられている。
第4実施形態においては、アーム上面プラズマアクチュエータ200は、凹部114の上面に設けられている。
アーム上面プラズマアクチュエータ200がカウル部50側へ噴出する気流F1は、凹部114の表面、及び、ウインドスクリーン20の表面と実質的に平行に、ストレートに流れる。
これに対し、アーム上面プラズマアクチュエータ200がAピラー12側へ噴出する気流F2は、斜面115に衝突して偏向し、ウインドスクリーン20側から離間する方向の速度成分を与えられる。
以上説明した第4実施形態によれば、単一のプラズマアクチュエータを用いて、気流の発生方向を逆転させた際に、ウインドスクリーン20の法線方向における速度成分が異なる気流を発生させることができる。
例えば、第4実施形態の構成によれば、ピラー側気流形成制御を行う際に、斜面115により気流F2を偏向させることによって、乱流をウインドスクリーン20から離間する方向に吹き流し、乱流がウインドスクリーン20に再付着する箇所を遠ざけることができる。
<第5実施形態>
次に、本発明を適用した整流装置の第5実施形態について説明する。
図20は、第5実施形態の整流装置における運転席側ワイパアームの断面図である。
図20に示すように、第5実施形態においては、運転席側ワイパアーム110の上面部111の幅方向における中央部に、ウインドスクリーン20側に凹ませて形成した凹部116が設けられている。
凹部116の主要部分は、上面部111と実質的に平行な平板状に形成されている。
凹部116の端面部112,113側の端部は、それぞれ斜面部117,118を介して上面部111と接続されている。
斜面部117,118は、凹部116側に対して端面部112,113側のほうがウインドスクリーン20から離間するように、上面部111に対して傾斜している。
第5実施形態においては、アーム上面プラズマアクチュエータ200は、凹部116の上面に設けられている。
アーム上面プラズマアクチュエータ200がカウル部50側へ噴出する気流F1は、斜面118に衝突して偏向し、ウインドスクリーン20側から離間する方向の速度成分を与えられる。
アーム上面プラズマアクチュエータ200がAピラー12側へ噴出する気流F2は、斜面117に衝突して偏向し、ウインドスクリーン20側から離間する方向の速度成分を与えられる。
以上説明した第5実施形態によれば、単一のプラズマアクチュエータを用いて、カウル部50側、Aピラー12側へそれぞれ噴出される双方向の気流を、それぞれウインドスクリーン20から遠ざかる方向に斜行させることができ、ワイパ装置100の周辺で形成される乱流の再付着点をより遠方とすることができる。
(変形例)
本発明は、以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。
(1)整流装置及びこれが搭載される車両の構成は、上述した実施形態に限らず、適宜変更することが可能である。
例えば、ワイパ装置のアームの本数や配置、作動方向等は、適宜変更することが可能であり、シングルアーム構成のワイパ装置や、揺動方向が異なった複数のワイパアームを有するワイパ装置にも本発明を適用することが可能である。
(2)実施形態におけるワイパアーム及びブレードホルダの断面形状は一例であって、本発明は異なる断面形状を有するワイパ装置にも適用することが可能である。
(3)実施形態においては、各プラズマアクチュエータはワイパアーム、ブレードホルダの長手方向と直交する方向に気流を発生する構成としているが、ワイパアーム等の長手方向に対して傾斜した方向に気流を発生するようにしてもよい。例えば、最も走行風に起因する空気抵抗などが悪化する領域において、走行風の方向と気流の方向とが実質的に沿うようにプラズマアクチュエータ等の気流発生部を配置する構成としてもよい。
1 車両 10 車室
11 ルーフ 12 Aピラー
13 フロントサイドドア 14 フロントドアガラス
15 サイドビューミラー 20 ウインドスクリーン
30 フロントフード 40 フロントフェンダ
50 カウル部
100 ワイパ装置 110 運転席側ワイパアーム
111 上面部 112,113 端面部
114 凹部 115 斜面部
116 凹部 117,118 斜面部
120 助手席側ワイパアーム 130 運転席側ブレードホルダ
131 突端部 132,133 斜面部
B ブレード R レール
140 助手席側ブレードホルダ
200 アーム上面プラズマアクチュエータ
200A アームピラー側プラズマアクチュエータ
200B アームカウル側プラズマアクチュエータ
200C ブレードホルダピラー側プラズマアクチュエータ
200D ブレードホルダカウル側プラズマアクチュエータ
200E ブレードホルダ上面プラズマアクチュエータ
210 誘電体 220 上部電極
230 下部電極 240 絶縁体
PS 電源 P プラズマ放電
F 気流
310 プラズマアクチュエータ制御ユニット
311 車速センサ 320 駆動電源ユニット
330 ワイパ装置制御ユニット 331 ワイパモータ
332 ワイパ位置センサ

Claims (10)

  1. 車両のキャビンに設けられるウインドスクリーンと、
    前記ウインドスクリーンの端部に隣接して設けられた回転軸回りに揺動するワイパアームと、
    前記ワイパアームに取り付けられ前記ワイパアームの揺動に応じて前記ウインドスクリーンを払拭するワイパブレードを保持するブレードホルダと
    を有するワイパ装置に設けられる整流装置であって、
    前記ワイパアームと前記ブレードホルダとの少なくとも一方に設けられる気流発生部と、
    前記ワイパアームの作動時に前記気流発生部の周囲を流れる走行風に起因する乱流の影響を抑制する方向の気流を前記気流発生部に発生させる制御部とを備え、
    前記気流発生部は、前記ワイパアームと前記ブレードホルダとの少なくとも一方における前記ウインドスクリーン側とは反対側の端部に設けられ、前記ウインドスクリーンの表面に沿いかつ車体に対する前記気流発生部の相対移動方向と平行な速度成分を有する気流を発生させ、
    前記制御部は、前記気流発生部が走行風を向かい風として移動している場合には、前記気流発生部に前記走行風の下流側へ流れる気流を発生させること
    特徴とする整流装置。
  2. 車両のキャビンに設けられるウインドスクリーンと、
    前記ウインドスクリーンの端部に隣接して設けられた回転軸回りに揺動するワイパアームと、
    前記ワイパアームに取り付けられ前記ワイパアームの揺動に応じて前記ウインドスクリーンを払拭するワイパブレードを保持するブレードホルダと
    を有するワイパ装置に設けられる整流装置であって、
    前記ワイパアームと前記ブレードホルダとの少なくとも一方に設けられる気流発生部と、
    前記ワイパアームの作動時に前記気流発生部の周囲を流れる走行風に起因する乱流の影響を抑制する方向の気流を前記気流発生部に発生させる制御部とを備え、
    前記気流発生部は、前記ワイパアームと前記ブレードホルダとの少なくとも一方における前記ウインドスクリーン側とは反対側の端部に設けられ、前記ウインドスクリーンの表面に沿いかつ車体に対する前記気流発生部の相対移動方向と平行な速度成分を有する気流を発生させ、
    前記制御部は、前記気流発生部が走行風を追い風として移動しかつ車体に対する前記走行風の流速が車体に対する前記気流発生部の速度よりも遅い場合には、前記気流発生部に前記走行風の上流側へ流れる気流を発生させること
    を特徴とする整流装置。
  3. 車両のキャビンに設けられるウインドスクリーンと、
    前記ウインドスクリーンの端部に隣接して設けられた回転軸回りに揺動するワイパアームと、
    前記ワイパアームに取り付けられ前記ワイパアームの揺動に応じて前記ウインドスクリーンを払拭するワイパブレードを保持するブレードホルダと
    を有するワイパ装置に設けられる整流装置であって、
    前記ワイパアームと前記ブレードホルダとの少なくとも一方に設けられる気流発生部と、
    前記ワイパアームの作動時に前記気流発生部の周囲を流れる走行風に起因する乱流の影響を抑制する方向の気流を前記気流発生部に発生させる制御部とを備え、
    前記気流発生部は、前記ワイパアームと前記ブレードホルダとの少なくとも一方における前記ウインドスクリーン側とは反対側の端部に設けられ、前記ウインドスクリーンの表面に沿いかつ車体に対する前記気流発生部の相対移動方向と平行な速度成分を有する気流を発生させ、
    前記制御部は、前記気流発生部が走行風を追い風として移動しかつ車体に対する前記走行風の流速が車体に対する前記気流発生部の速度よりも速い場合には、前記気流発生部に前記走行風の下流側へ流れる気流を発生させること
    を特徴とする整流装置。
  4. 車両のキャビンに設けられるウインドスクリーンと、
    前記ウインドスクリーンの端部に隣接して設けられた回転軸回りに揺動するワイパアームと、
    前記ワイパアームに取り付けられ前記ワイパアームの揺動に応じて前記ウインドスクリーンを払拭するワイパブレードを保持するブレードホルダと
    を有するワイパ装置に設けられる整流装置であって、
    前記ワイパアームと前記ブレードホルダとの少なくとも一方に設けられる気流発生部と、
    前記ワイパアームの作動時に前記気流発生部の周囲を流れる走行風に起因する乱流の影響を抑制する方向の気流を前記気流発生部に発生させる制御部とを備え、
    前記気流発生部は、前記ワイパアームと前記ブレードホルダとの少なくとも一方における前記ウインドスクリーン側とは反対側の端部に設けられ、前記ウインドスクリーンの表面に沿いかつ車体に対する前記気流発生部の相対移動方向と平行な速度成分を有する気流を発生させ、
    前記ワイパアームの前記回転軸は、前記ウインドスクリーンの下端部近傍に設けられ、
    前記制御部は、前記ワイパアームの揺動範囲の中間部において、前記ワイパアームが前記ウインドスクリーンの下端部近傍にある場合に対して前記気流発生部が発生する気流の流速が速くなるよう制御すること
    を特徴とする整流装置。
  5. 車両のキャビンに設けられるウインドスクリーンと、
    前記ウインドスクリーンの端部に隣接して設けられた回転軸回りに揺動するワイパアームと、
    前記ワイパアームに取り付けられ前記ワイパアームの揺動に応じて前記ウインドスクリーンを払拭するワイパブレードを保持するブレードホルダと
    を有するワイパ装置に設けられる整流装置であって、
    前記ワイパアームと前記ブレードホルダとの少なくとも一方に設けられる気流発生部と、
    前記ワイパアームの作動時に前記気流発生部の周囲を流れる走行風に起因する乱流の影響を抑制する方向の気流を前記気流発生部に発生させる制御部とを備え、
    前記気流発生部は、前記ワイパアームと前記ブレードホルダとの少なくとも一方における前記ウインドスクリーン側とは反対側の端部に設けられ、前記ウインドスクリーンの表面に沿いかつ車体に対する前記気流発生部の相対移動方向と平行な速度成分を有する気流を発生させ、
    前記気流発生部が発生する気流が、前記ウインドスクリーンの表面から遠ざかる方向の速度成分を有すること
    を特徴とする整流装置。
  6. 車両のキャビンに設けられるウインドスクリーンと、
    前記ウインドスクリーンの端部に隣接して設けられた回転軸回りに揺動するワイパアームと、
    前記ワイパアームに取り付けられ前記ワイパアームの揺動に応じて前記ウインドスクリーンを払拭するワイパブレードを保持するブレードホルダと
    を有するワイパ装置に設けられる整流装置であって、
    前記ワイパアームと前記ブレードホルダとの少なくとも一方に設けられる気流発生部と、
    前記ワイパアームの作動時に前記気流発生部の周囲を流れる走行風に起因する乱流の影響を抑制する方向の気流を前記気流発生部に発生させる制御部とを備え、
    前記気流発生部は、前記ワイパアームと前記ブレードホルダとの少なくとも一方における前記ウインドスクリーン側とは反対側の端部に設けられ、前記ウインドスクリーンの表面に沿いかつ車体に対する前記気流発生部の相対移動方向と平行な速度成分を有する気流を発生させ、
    前記ワイパアーム又は前記ブレードホルダの前記気流発生部が発生する気流の下流側の端部に設けられ、前記ウインドスクリーンから遠ざかる方向の速度成分を有する気流を発生する下流側補助気流発生部を有すること
    を特徴とする整流装置。
  7. 車両のキャビンに設けられるウインドスクリーンと、
    前記ウインドスクリーンの端部に隣接して設けられた回転軸回りに揺動するワイパアームと、
    前記ワイパアームに取り付けられ前記ワイパアームの揺動に応じて前記ウインドスクリーンを払拭するワイパブレードを保持するブレードホルダと
    を有するワイパ装置に設けられる整流装置であって、
    前記ワイパアームと前記ブレードホルダとの少なくとも一方に設けられる気流発生部と、
    前記ワイパアームの作動時に前記気流発生部の周囲を流れる走行風に起因する乱流の影響を抑制する方向の気流を前記気流発生部に発生させる制御部とを備え、
    前記気流発生部は、前記ワイパアームと前記ブレードホルダとの少なくとも一方における前記ウインドスクリーン側とは反対側の端部に設けられ、前記ウインドスクリーンの表面に沿いかつ車体に対する前記気流発生部の相対移動方向と平行な速度成分を有する気流を発生させ、
    前記ワイパアーム又は前記ブレードホルダの前記気流発生部が発生する気流の上流側の端部に設けられ、前記ウインドスクリーンに接近する方向の速度成分を有する気流を発生する上流側補助気流発生部を有すること
    を特徴とする整流装置。
  8. 車両のキャビンに設けられるウインドスクリーンと、
    前記ウインドスクリーンの端部に隣接して設けられた回転軸回りに揺動するワイパアームと、
    前記ワイパアームに取り付けられ前記ワイパアームの揺動に応じて前記ウインドスクリーンを払拭するワイパブレードを保持するブレードホルダと
    を有するワイパ装置に設けられる整流装置であって、
    前記ワイパアームと前記ブレードホルダとの少なくとも一方に設けられる気流発生部と、
    前記ワイパアームの作動時に前記気流発生部の周囲を流れる走行風に起因する乱流の影響を抑制する方向の気流を前記気流発生部に発生させる制御部とを備え、
    前記気流発生部の少なくとも一部が前記ブレードホルダに設けられ、
    前記ブレードホルダの揺動範囲の一方の端部が車両のピラー近傍に配置され、
    前記制御部は、前記ブレードホルダが前記ピラーに近接した際に、前記ブレードホルダと前記ピラーとの間に負圧領域が形成されるよう前記気流発生部に気流を発生させること
    を特徴とする整流装置。
  9. 車両のキャビンに設けられるウインドスクリーンと、
    前記ウインドスクリーンの端部に隣接して設けられた回転軸回りに揺動するワイパアームと、
    前記ワイパアームに取り付けられ前記ワイパアームの揺動に応じて前記ウインドスクリーンを払拭するワイパブレードを保持するブレードホルダと
    を有するワイパ装置に設けられる整流装置であって、
    前記ワイパアームと前記ブレードホルダとの少なくとも一方に設けられる気流発生部と、
    前記ワイパアームの作動時に前記気流発生部の周囲を流れる走行風に起因する乱流の影響を抑制する方向の気流を前記気流発生部に発生させる制御部とを備え、
    前記気流発生部の少なくとも一部が前記ブレードホルダに設けられ、
    前記ブレードホルダの揺動範囲の一方の端部が車両のピラー近傍に配置され、
    前記制御部は、前記ブレードホルダが前記ピラーに近接した際に、前記ピラー側へ流れる気流を発生させること
    を特徴とする整流装置。
  10. 前記気流発生部は、誘電体を挟んで配置された一対の電極及び前記電極に交流電圧を印加する電源を有するプラズマアクチュエータであること
    を特徴とする請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の整流装置。
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