JP7037817B2 - 舗装工事用加熱装置 - Google Patents
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Description
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、地下埋設物の蓋受枠の周囲を舗装する際に用いられる舗装材料を効率的に加熱して硬化させることができ、特に冬期や低温地域においても施工時間を長引かせることなく、早期に交通開放することができる舗装工事用加熱装置を提供することを目的とする。
熱風発生器と、該熱風発生器の熱風吐出管の先側に着脱可能に装着され前記蓋受枠で支持される蓋体の上面に載置される熱風吹き出し具と、前記蓋体、前記蓋受枠、及び前記掘削部を前記熱風吹き出し具の上方から覆うカバー体とを有し、前記熱風発生器から供給される熱風は、前記熱風吹き出し具から前記カバー体の外周方向に放射状に吹き出して前記舗装材料を加熱する。
以下、図1~図4を参照して、本発明の一実施の形態に係る舗装工事用加熱装置10について説明する。図3、図4に示す舗装工事用加熱装置10は、舗装面11における地下埋設物(例えばマンホールや情報ボックス等)12の新設時又は既設の地下埋設物12の蓋受枠13の交換時に、蓋受枠13の周囲に形成される掘削部14の埋め戻しの過程で使用される舗装材料を加熱して硬化させるために用いられるものである。地下埋設物12の新設作業又は既設の地下埋設物12の蓋受枠13の交換作業では、図2、図4に示すように、蓋受枠13の周囲の掘削部14に路盤材(舗装材料の一種)15を充填した後、周囲の舗装面11と面一になるように、表層材(舗装材料の一種)16を敷設する。路盤材15としては、例えば粒度調整砕石、水硬性粒度調整鉄鋼スラグ、又は無収縮モルタル等が好適に用いられ、表層材16としては、例えばアスファルト合材若しくはウレタン樹脂系、エポキシ樹脂系、又はメタクリル樹脂系等の舗装材が好適に用いられるが、これらに限定されるものではなく、適宜、選択することができる。表層材16は、その種類に応じてスコップ、レイキ、又はコテ等を用いて均一に敷きならした後、図3、図4に示すように、舗装工事用加熱装置10を用いて加熱を行う。
上記実施の形態では、蓋受枠及び掘削部の外形形状が長方形状の場合について説明したが、蓋受枠及び掘削部の外形形状が円形状又は正方形状の場合もある。また、掘削部の外形形状は、舗装面の切断に用いる装置(カッター等)の種類によって異なり、蓋受枠の形状と掘削部の外形形状が同じ(相似)とは限らない。つまり、円形状の蓋受枠に対して掘削部の外形形状が正方形状又は長方形状の場合、或いは、正方形状又は長方形状の蓋受枠に対して掘削部の外形形状が円形状の場合も考えられるが、いずれの場合も掘削部の外形形状及び面積(広さ)に応じて、カバー体の外形形状及び大きさを選択すればよい。なお、先に説明したように、掘削部の外形形状とカバー体の外形形状は同じ(相似)である必要はなく、カバー体で掘削部全体を覆うことができればよい。
また、上記実施の形態では、表層材を加熱硬化させる場合について説明したが、本発明に係る舗装工事用加熱装置は、掘削部の埋め戻しの過程で使用される舗装材料のうち、加熱により硬化時間が短縮するものであれば、加熱の対象とすることができる。よって、路盤材として樹脂モルタルや無収縮モルタル等を使用する場合、路盤材の表面をポリウレア樹脂塗膜等の補強材で補強する場合、補強材の表裏にエポキシ樹脂、ウレタン樹脂、メタクリル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アスファルト乳剤等でプライマー層を形成する場合、路盤材と表層材の間に防水材としてウレタン樹脂やポリウレア樹脂等を充填する場合等においても、上記実施の形態と同様にして、舗装工事用加熱装置で各舗装材料を加熱硬化させることにより、各工程に要する時間を短縮することができる。なお、これらの舗装材料は、その種類に応じて、転圧、コテ塗り、刷毛塗り、ローラーによる塗布、又はスプレーによる吹き付け等の各種方法で充填、敷設又は塗布を行うことができる。
Claims (7)
- 地下埋設物の蓋受枠の周囲に形成される掘削部の埋め戻しに使用される舗装材料を加熱して硬化させる舗装工事用加熱装置において、
熱風発生器と、該熱風発生器の熱風吐出管の先側に着脱可能に装着され前記蓋受枠で支持される蓋体の上面に載置される熱風吹き出し具と、前記蓋体、前記蓋受枠、及び前記掘削部を前記熱風吹き出し具の上方から覆うカバー体とを有し、前記熱風発生器から供給される熱風は、前記熱風吹き出し具から前記カバー体の外周方向に放射状に吹き出して前記舗装材料を加熱することを特徴とする舗装工事用加熱装置。 - 請求項1記載の舗装工事用加熱装置において、前記熱風吹き出し具は、基板部と、該基板部の中央部に形成された貫通孔の外周に設けられ前記熱風吐出管の先側が連結される吐出管装着部と、前記基板部の底部に設けられ前記蓋体の上面に接地して前記基板部を支持する脚部とを備え、前記カバー体は、中央部に前記吐出管装着部が下方から嵌入される挿通孔を有し中央部が前記基板部で支持される上板部と、該上板部の下部外周を覆って前記掘削部の周囲の舗装面に接地する周壁部とを備えていることを特徴とする舗装工事用加熱装置。
- 請求項2記載の舗装工事用加熱装置において、前記蓋体と前記基板部との隙間は、10~100mmであることを特徴とする舗装工事用加熱装置。
- 請求項2又は3記載の舗装工事用加熱装置において、前記上板部の上面に把手が取付けられていることを特徴とする舗装工事用加熱装置。
- 請求項2~4のいずれか1記載の舗装工事用加熱装置において、前記上板部に、開閉可能な点検蓋で覆われた点検口が形成されていることを特徴とする舗装工事用加熱装置。
- 請求項1~5のいずれか1記載の舗装工事用加熱装置において、前記カバー体は、複数の分割カバー体からなり、該各分割カバー体は、前記挿通孔の中心を通る分割線に沿って前記カバー体を分割した形状であることを特徴とする舗装工事用加熱装置。
- 請求項1~6のいずれか1記載の舗装工事用加熱装置において、前記熱風吹き出し具及び前記カバー体は、金属製であることを特徴とする舗装工事用加熱装置。
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