JP7037665B2 - 少なくとも1つの関節を有するマニピュレータアーム用の供給装置およびそのような供給装置用の補強装置 - Google Patents

少なくとも1つの関節を有するマニピュレータアーム用の供給装置およびそのような供給装置用の補強装置 Download PDF

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Description

本発明は、請求項1の前段に係る、少なくとも1つの関節を有するマニピュレータアーム用の供給装置に関する。さらに、本発明は、請求項10に係る、そのような供給装置用の補強装置に関する。
最新の生産施設において、とりわけライン製造、特に自動車のライン製造では、ライン製造で使用される産業ロボット用の供給装置が導入されている。それぞれの供給装置は、特に産業ロボットの、少なくとも1つの関節を有するマニピュレータアーム用に設けられている。またそれぞれの供給装置は、柔軟な配管パッケージを有しており、当該配管パッケージを介して、少なくとも実質的にマニピュレータアームに沿ってマニピュレータアームのエンドエフェクタに少なくとも1つのプロセス手段が供給可能である。さらに、供給装置は、その配管パッケージを包囲する可撓性の誘導スリーブ要素を有する。
配管パッケージは、可撓性を有し、すなわち柔軟に弛ませるか又は曲げることができ、マニピュレータアームを用いて変形されるように形成されているため、配管パッケージは、それ自体を変形させながら少なくとも実質的にマニピュレータアームの動きに追従する。配管パッケージは、少なくとも1つの配管を有するか、またはその配管パッケージ内に束ねられる複数の配管を有する。配管パッケージのそれぞれの配管は、少なくとも1つの電気伝導要素、少なくとも1つの流体誘導要素、ならびに/または他の管要素、ケーブル要素および/もしくはホース要素を含むため、その配管パッケージを用いて、少なくとも1つのプロセス手段をエンドエフェクタに供給可能である、かつ/または、少なくとも1つのプロセス手段をエンドエフェクタから放出可能である。
柔軟な配管パッケージは、少なくとも実質的にマニピュレータアームに沿って、例えば、マニピュレータアームに対して少なくとも実質的に平行に延びている。特に、配管パッケージは、産業ロボットまたはマニピュレータアームの基部からエンドエフェクタまで、特にマニピュレータアームの第3の運動軸から第6の運動軸まで延びてもよい。なお、エンドエフェクタは、マニピュレータアームまたは産業ロボットの第6の運動軸の領域内に配置されている。
産業ロボットでは、エンドエフェクタは産業ロボットの運動連鎖の最後にある運動学的リンクであり、例えば、把持ユニットや、工具ユニット(例えば、溶接ユニット、リベット留めユニット、ねじ留めユニットなど)としておよび/またはセンサユニットなどとして形成されてもよい。
配管パッケージを用いて、特に電気、少なくとも1つの流体および/または物体であってもよい少なくとも1つのプロセス手段がエンドエフェクタに供給可能である。同様に柔軟な配管パッケージを用いて、少なくとも1つのプロセス手段がエンドエフェクタから放出可能である。これに関して、柔軟な配管パッケージの少なくとも1つの配管は、電気伝導要素(例えば、ケーブル、配線など)として形成されてもよいため、配管パッケージを用いてまたは供給装置を用いて、電気的センサ信号、電気的溶接エネルギー、電気的稼働エネルギーなどがマニピュレータアームに沿って輸送可能である。代替的にまたは追加的に、配管パッケージの個々の配管は、流体誘導要素として形成されてもよいため、供給装置を用いて、冷却剤、接着剤、潤滑剤、水、油圧用作動液、不活性ガスなどが輸送可能である。全く同様に今日では、配管パッケージの少なくとも1つの配管がそのような管要素、ケーブル要素および/またはホース要素として形成されていることが普通であるため、供給装置により、例えば、ねじ、リベット、溶接線、材料などが中を通して誘導可能かつ/または供給可能である。可撓性の誘導スリーブ要素は、延ばされた状態または真っ直ぐな状態において、内部空間を形成する管要素またはホース要素であり、その内部空間に配管パッケージが配置されているため、配管パッケージの長手中心軸線および誘導スリーブ要素の長手中心軸線は、一致する。通常、従来の誘導スリーブ要素は、プラスチック製の柔軟管または波形管ホースから形成されている。誘導スリーブ要素を用いて、配管パッケージの個別の配管を誘導スリーブ要素の内部空間内に1つにまとめることができ、マニピュレータアームに隣接する物体が配管パッケージの個々の配管の間を通ることまたは引っ掛かることを防止することができる。そのため、供給装置を損傷から保護することができる。誘導スリーブ要素自体は、可撓性を有するようにまたは曲げられるように形成されているため、誘導スリーブ要素は、組み付け状態において少なくとも実質的に配管パッケージの形状および/または延び具合に追従する。
そのような従来の供給装置は、材料特性のために、特に誘導スリーブ要素の材料特性のためにその柔軟性の点で限定されているため、例えば、ばね引張装置および/またはロープ引張装置として形成されてもよい引き戻しシステムを提供することができる。これらの引き戻しシステムは、配管パッケージまたは誘導スリーブ要素が機械的な基本応力の支配下にあることをもたらし、マニピュレータアームに沿った最大限の誘導を確実に行う。これにより、配管パッケージまたは供給装置が隣接するロボットまたは他の物体に引っ掛かることが防止されることとなる。さらに、例えば、配管パッケージの必要な引き出し長さがマニピュレータアームの動きによって低減される場合、引き戻しシステムは、供給装置の配管パッケージの必要な引き出し長さを低減する。
これらの引き戻しシステムは、とりわけ手間がかかり壊れやすいため、マニピュレータアームの意図されない、非生産的なまたは付加価値の生じない停止状態は、引き戻しシステムの誤動作または欠陥に起因することが多い。
従来の供給装置において配管パッケージを引き戻す際のマニピュレータアームでの摩擦を回避するために、今日ではさらに保護要素を供給装置に、特に誘導スリーブ要素に設けるようにしている。これらの保護要素は、配管パッケージを引き戻す際に誘導スリーブ要素の代わりにまたは供給装置の代わりに、マニピュレータアームに衝突し、そのようにして誘導スリーブ要素の特に多い摩耗および/または配管パッケージの衝突によるマニピュレータアームの劣化を防止することを目的としている。しかしこの場合、特に大きな摩擦騒音および/または衝突騒音が生じる。
引き戻しシステムおよび保護要素のそれぞれの重量により、従来の供給装置は特に重量がある。それゆえに供給装置の重量は、経路設計またはプロセス経路設計の際に考慮されるべきである。なぜなら供給装置は、マニピュレータアームに固定してまたは産業ロボットに固定して備え付けられているため、マニピュレータアームにより実行されるプロセスにおいて供給装置をマニピュレータアームによって移動できるようにするためである。このことから、マニピュレータアームに対する特に手間のかかる経路設計またはプロセス設計が生じる。同様に引き戻しシステムまたは保護要素の重量のために、マニピュレータアームまたは産業ロボットを稼働させるためのエネルギー要求量は、特に高い。
誘導スリーブ要素または供給装置の可撓性により、供給装置の一部が、マニピュレータアームの突然の加速時に意図されずにこのマニピュレータアームに衝突し、それによりマニピュレータアームに対してまたは産業ロボットに対して特に高い負荷が生じることが起こる場合がある。この場合、例えばマニピュレータアームの寿命は、大幅に低減する場合がある。保護要素の衝突によりマニピュレータアームが破損する恐れがあるため、マニピュレータアームの寿命は、同様にさらに低減される。
本発明の課題は、そのような従来の供給装置を、その供給装置を備えたマニピュレータアームが特にエネルギー効率が良く、少ない手間で、長寿命で稼働可能であるようにさらに発展させることである。
本課題は、本発明に係る請求項1の特徴を有する供給装置により解決される。さらに、本課題は、請求項10に記載の補強装置により解決される。本発明の利点および目的に適った発展形態を伴う有利な形態は、それ以外の請求項に示されている。本発明に係る供給装置の利点および有利な形態は、本発明に係る補強装置の利点および有利な形態とみなされており、その逆もまた同様である。
請求項1の前段において示された種類の供給装置を、その供給装置を備えたマニピュレータアームが特にエネルギー効率が良く、少ない手間で、長寿命で稼働可能であるようにさらに発展させるために、本発明によれば、可撓性の誘導スリーブ要素に位置固定的に配置されている保持装置を備えた補強装置が設けられている。さらに本発明によれば、保持装置を用いて保持された少なくとも1つの補強要素が設けられており、その補強要素には、補強装置の起動状態において補強エネルギーが加えられているため、可撓性の誘導スリーブ要素、したがって、配管パッケージは、その補強要素を用いて補強されている。
言い換えれば、本発明に係る供給装置は、補強装置を有し、その補強装置は、また同様に保持装置を有する。例えば、保持装置および誘導スリーブ要素は、接着、溶接などを介して共に結合されてもよいため、保持装置を用いて保持されたまたは保持可能な補強要素および誘導スリーブ要素は、互いに対して移動不能である。
例えば、制御ユニット、特にマニピュレータアームまたは産業ロボットの制御ユニットから補強装置に無線でかつ/または有線で提供可能である制御信号に基づいて、補強装置は、起動状態に移行可能であってもよい。同様に、補強装置は、補強エネルギーが補強要素に提供されていないかまたは補強エネルギーが少なくとも部分的に補強要素から放出可能である非起動状態に移行可能であってもよい。
補強要素は、停止状態において、例えば、補強装置の非起動状態において少なくとも実質的に可撓性であってもよく、または補強装置の停止状態の特性を表す第1の形態で配置されてもよい。例えば、補強要素が形状記憶合金を有するか、または少なくとも部分的に形状記憶合金から作製されていることが考えられる。形状記憶合金製の部品(FGL部品)は、開始温度では冷間形態を有し、開始温度よりも高い温度への加熱により冷間形態とは異なる熱間形態へ可逆的に変換可能である。それは、例えば、電流を用いて加熱された熱間形態のFGL部品が、少なくとも実質的に開始温度への冷却により(再び)冷間形態に変換可能であることを意味する。
それに応じて、補強エネルギーは、例えば、電気エネルギーまたは電圧、熱、圧力などであってもよく、補強エネルギーは、補強装置の起動状態において補強要素に供給または利用可能にされる。例えば、電気的な補強エネルギーに基づいて、形状記憶合金を含む補強要素は、停止状態または非起動状態と比較して曲げに強い、かつ/または起動状態の特性を表す形態で配置されているまたは配置可能である。
より正確には、補強とは、補強状態または起動状態において補強要素の実際の長手中心ファイバ(中立ファイバ)および仮想の長手中心直線のそれぞれの方向が、停止状態または非起動状態の場合よりも互いに一致していることであると解釈できる。言い換えれば、起動状態において、補強要素での補強エネルギーは、補強要素の同一の長手中心ファイバを仮想の長手中心直線に対して少なくとも実質的に平行に配置しようとすることをもたらす。さらに別の表現をすれば、補強装置を用いて補強要素を介して、かつ配管パッケージを保持する供給装置の保持装置を介して剛性を付与できる。その結果、起動状態において、別個の引き戻しシステムを使用することなく、マニピュレータアームを移動させることのみで、配管パッケージの必要な引き出し長さを調整することができる。
本発明に係る供給装置により、従来の供給装置とは異なり、引き戻しシステムおよび保護要素を省くことができるため、供給装置は、特に重量面で効率的に形成できる。その結果、この供給装置を備えたマニピュレータアームまたは産業ロボットは、エネルギー効率良く稼働することができる。同様に、隣接するロボットユニットまたは物体への供給装置、特に配管パッケージの意図されない引っ掛かりは、この供給装置により効果的に防止されている。
さらに、マニピュレータアームのプロセス経路に対する特に重量面で効率良く形成された供給装置の影響は、特に少ないため、経路設計またはプロセス設計は、少ない手間で行うことができる。なぜなら、経路設計において、引き戻しシステムまたは保護要素の対応する重量を考慮する必要がないからである。
さらに、マニピュレータアームへの供給装置の衝突作用および/または摩擦作用は、特に少なくなり、理想的には、この衝突作用および/または摩擦作用は、完全に認められなくなる。それにより、マニピュレータアームは、特に長期にわたって稼働可能である。
そのうえ、従来の供給装置において保護要素により生じる衝突騒音がなくなるため、マニピュレータアームまたは本発明に係る供給装置は、特に騒音発生を低減して稼働可能である。
総じてその供給装置の結果、供給装置を備えたマニピュレータアームまたは産業ロボットを稼働させる場合、コストが特に少なくなる。
供給装置の補強装置は、接続要素を有してもよく、その接続要素を介して少なくとも1つの補強要素に補強エネルギーを提供可能である。特に好ましくは、本明細書において詳述しないが、補強エネルギーを生成するかつ/または提供する供給装置は、接続要素を介して補強エネルギーを導通させるように、可逆的かつ工具を使わずに取り外し可能に補強要素と結合可能であってもよい。
少なくとも1つの補強要素が可撓性のホース要素として形成され、ホース要素のホース壁が、流体が貫流可能な導管要素を画定し、その導管要素が完全に流体で充たされており、導管要素内の流体に補強圧力を加えることにより、補強要素に補強エネルギーが加えられることが、特に有利であると判明した。特にホース要素または導管要素は、端部で液密にすることができる、液密の端部を有してもよいため、例えば、ホース要素と液密の端部とが共に、圧力チャンバを画定することができる。特に、ホース要素の材料は、シリコーンを含んでもよい、すなわち、ホース要素は、少なくとも部分的にシリコーンから作製されていてもよい。そのように形成されたシリコーンホース要素により、供給装置の機能を損なうかまたは限定することなく、特に小さな曲げ半径が可能になる。それにより、供給装置の、またはその供給装置を備えたマニピュレータアームもしくは産業ロボットの特に信頼性の高い機能または特に信頼性の高い稼働が保証される。さらに、シリコーンホース要素は、折り曲げ破損に対して特に耐久性があるため、特に小さく形成された曲げ半径によりまたは挟み込みにより供給装置を破損させる恐れは、特に少ない。
ホース要素またはホース壁の内周面は、導管要素を画定し、導管要素は、それにより管状にまたはホース状に形成されている。それは、ホース要素がその長手方向の延びに沿って少なくとも起動状態において少なくとも実質的に円環形状の断面を有することを意味する。それに対応して、ホース要素は、円筒として形成されてもよい。それとは反対に、ホース要素は、非起動状態において、円筒とは異なる断面を有し、特に可撓性であるか、または特に曲げることが可能であってもよい。
流体は、液体、例えば、油、水などおよび/または気体であってもよい。流体が有利であるのは、産業設備、特に製造設備において、産業設備、特にマニピュレータアームを稼働させるために、そのようなプロセス流体がいずれにせよ入手可能であるためである。さらにこの場合、補強要素を稼働させるためのまたは供給するための電気エネルギーを省くことができるため、配管パッケージ内で隣接するデータ配線および/またはセンサ信号配線に所望しない影響を与える恐れがある電界が発生しないことも有利である。
好ましくは、流体は空気として構成されており、一方で、補強エネルギーは空気に加圧可能なエネルギーとして構成されている。言い換えれば、導管要素内に配置された空気の圧力上昇は、補強エネルギーの増加を生み出すため、ホース要素内の空圧上昇時に補強要素、したがって、配管パッケージの補強および/または追加の補強が行われる。
プロセス流体としての空気は、産業設備において特に容易に入手可能であるばかりでなく、補強装置の欠陥による漏れの際に隣接する設備部品、製造設備の床への影響も特に少なく済む、特に継続性の、例えば、損害を与えるものでは全くない。そのうえ液体とは異なり、特に補強要素を交換する際に、補強要素を、それどころか補強装置全体も液体が残らないように、例えば、空にすることができない。同様に再実装の際に、補強要素または補強装置を脱気すること、または流体で充填することを省くことができる。
空気、特に圧縮空気を補強要素内で使用する場合、この補強要素、したがって、補強装置は、空圧制御かつ/または調整可能である。特に、空圧制御性に基づいて、補強エネルギーを補強要素に無段階で提供できるため、特に要求に応じて、例えば、マニピュレータアームの運動の進行に応じて、多様なそれぞれ異なる補強状態が、例えば、特に剛性と特に可撓性との間で構成できる。その制御に基づいて、確実に調節された圧力をプロセス進行時間全体にわたり補強要素に静力学的に提供可能である。代替的にまたは追加的にその制御に基づいて、多様なそれぞれ異なる圧力を、例えば、それぞれのプロセス工程に応じて補強要素に動力学的に提供可能である。空圧制御または調整をマニピュレータアームまたは産業ロボットの開ループ制御に組み込んでもよいため、マニピュレータアームおよび供給装置を共に、特に共通の制御ユニットを介して制御可能である。
保持装置が誘導スリーブ要素に対して平行に配置された少なくとも1つの補強要素収容体を有し、その補強要素収容体を用いて少なくとも1つの補強要素が保持装置に保持されている場合、供給装置を特に容易に整備または修理することができる。例えば、補強要素収容体は、別のホース要素として形成されてもよく、その内周面は、収容空間を画定するため、その収容空間内に補強要素が配置可能であり、かつその収容空間内に保持可能である。特に、ホース要素として形成された補強要素は、補強要素収容体および補強要素のそれぞれの長手中心軸線が一致するように、補強要素収容体に挿入可能であってもよい。補強要素が補強要素収容体に挿入されている場合、補強要素は、誘導スリーブ要素に対して平行に、したがって、配管パッケージに対して平行に配置されており、この位置に位置固定的に保持されている。
これは特に有利であるのは、整備および/または修理の際に少なくとも1つの補強要素を補強要素収容体から特に容易に取り除くことができるか、または別の、例えば、新たな補強要素を補強要素収容体に特に容易に組み込むことができるからである。それにより、供給装置、したがってマニピュレータアームが欠陥のために停止している時間を特に短く構成できる。それに対応して、新規の、特に有利なサービス戦略についての構想を特に考慮に入れている。
ホース要素および保持装置、特に補強要素収容体が、それぞれ細長い、長さで切断可能な要素(日常語では「メートル売り商品」として知られている)から形成されていることが考えられる。それにより多様なそれぞれ異なる構成の供給装置が特に少ない手間で作製される。なぜなら、供給装置の、特に配管パッケージまたは配管パッケージの個別の配管の長さおよび/または直径が、対応して形成された長さで切断可能な要素を選択することにより、特に容易に調整可能であるからである。
特に好ましくは、供給装置は、多数の補強要素と、該補強要素に対応する多数の補強要素収容体とを有するため、配管パッケージの特に信頼性の高い補強が行われる。特に供給装置に使用される補強要素または補強要素収容体の数量は、配管パッケージの径方向の直径または誘導スリーブ要素の径方向の直径に依存する場合がある。例えば、誘導スリーブ要素の特に小さな直径について、配管パッケージに対して平行に配置された3つの補強要素で十分であってもよいが、誘導スリーブ要素の直径が大きい場合、4つ、5つ、6つ、7つなどの補強要素およびそれに対応して多くの補強要素収容体が使用されてもよい。
保持装置および誘導スリーブ要素が共に一体的に形成されている場合、保持装置および誘導スリーブ要素はそれぞれ、特に容易に作製することができる。既述のように、誘導スリーブ要素および保持装置は、それぞれ少なくとも1つのホース要素を含み、2つのホース要素は、例えば、共に共押出成形されていてもよい。それにより、保持装置および誘導スリーブ要素の互いに対する位置的な配列は、特に信頼性高く確実に行われる。
保持装置および誘導スリーブ要素がそれぞれ少なくとも部分的に織物構造物から作製されている場合に、さらに有利であると実証された。言い換えれば、保持装置の材料および/または誘導スリーブ要素の材料は、それぞれ織物構造物を含んでもよい、かつ/または少なくとも部分的に織物構造物から作製されていてもよい。織物構造物は、その種類に応じて、編組物、織布、メッシュ構造物(例えば、編物)および/またはフリース構造物を有してもよい。
特に、保持装置および誘導スリーブ要素は、誘導スリーブ要素および保持装置または補強要素収容体が織布から縫い縮めされる、刺し縫いにされるなどにより、特に容易かつ/または少ない手間で共に一体的に作製されてもよい。さらに、織物様保持装置および織物様誘導スリーブ要素は、それぞれ特に曲げられるかまたは可撓性に形成されているため、それぞれ配管パッケージに特に密接に適合される。さらに、織物構造物は、特に薄い材料厚さを有するため、織物様保持装置および織物様誘導スリーブ要素を使用する場合、供給装置は、特に小型に、かつ/または組立空間の面で効率的に作製可能である。
供給装置では、補強装置が、誘導スリーブ要素から分離して形成された可撓性の保護スリーブ要素を有することができる。保護スリーブ要素は、保護位置において、配管パッケージ、保持装置、誘導スリーブ要素および少なくとも1つの補強要素を共に包囲するように、設けられてもよい。特に好ましくは、保護スリーブ要素は、少なくとも部分的に織物構造物から作製されていてもよい。保護スリーブ要素は、保護位置において管状および/またはホース状の保護空間を形成し、保護スリーブ要素内に配置された要素がその保護空間を通って延びているため、保護空間内に配置された供給装置の要素を補強装置の周囲環境に対して区切っている。保護スリーブ要素を介して、供給装置は、特に低い抵抗でマニピュレータアームの表面を滑らかに動くため、マニピュレータアームおよび/または供給装置の摩擦、したがって、破損は、特に効果的に回避される。
別の利点は、保護スリーブ要素が保護スリーブ要素に配置された保持装置と協働して、保持装置を介して、配管パッケージから隔たった保護スリーブ要素によって変形領域が生成されていることにより、特に高い保護作用を発揮することである。保護スリーブ要素が、特にマニピュレータアームまたは産業ロボットの稼働中に物体と衝突する際、それに応じて保護スリーブ要素への衝突が生じ、その保護スリーブ要素自体は、変形領域の中へと変形することができ、配管パッケージに対しては破損がない。そのため、配管パッケージは、直接的な衝突から特に良好に保護される。
さらに対応する織物構造物の設計(例えば、生地、糸、ファイバの種類および/または物質、構造物の種類ならびに場合によりあり得る織物構造物の後処理、例えば、被覆、含浸など)を介して、誘導スリーブ要素、保護スリーブ要素、または誘導スリーブ要素及び保護スリーブ要素は、高温、湿潤、乾燥、低温、化学薬品を含む環境などのような、様々な要件に適合可能である。すなわち、供給装置は、特に柔軟に使用可能であり、特に少ない手間で様々な要件に適合可能である。
本発明の発展形態では、保護スリーブ要素は、密閉ユニットを有してもよい。この密閉ユニットは、可逆的かつ破壊せずに、保護スリーブ要素がその長手延び方向に沿って開放されている開放位置と、その長手延び方向に沿って閉鎖されている保護位置との間で調節可能である。これに加えて、密閉ユニットは、例えば、特に容易かつ失敗することなく操作できる少なくとも1つの面ファスナを有してもよい。この面ファスナは、織物様に形成された保護スリーブ要素に特に有利に貼付可能であり、例えば、保護スリーブ要素の作製中に保護スリーブ要素の基体と縫い合わせ可能である。
すなわち必要に応じて、保護スリーブ要素が破損かつ/または摩耗している場合、または供給装置が変更された要件に適合されなければならない場合、保護スリーブ要素のみを特に容易にまたは少ない手間で交換できる。これにより、供給装置は、特に効率的に稼動可能である。
さらに、保護スリーブ要素交換のために、すなわち、保護スリーブ要素を取り外しかつ組み付けるために捻出する必要がある時間的制約が特に少ない。これは供給装置の端部を、例えば、エンドエフェクタから取り外すことなく、保護スリーブ要素が開放位置に調節可能であるからである。保護スリーブ要素を組み付けるまたは取り外す際の時間の節約により、供給装置、したがって、マニピュレータアームまたは産業ロボットの非生産的な停止状態が特に少なくなる。
マニピュレータアームまたは産業ロボットの経路設計および/またはプロセス運動設計を特に容易かつ少ない手間で構成するために、補強装置の第1の端部は、接続ユニットにより形成されてもよい。その接続ユニットを介して、補強装置は、エンドエフェクタの遠位でマニピュレータアームに固定可能であるかまたは固定されている。それは、補強装置が接続要素を介して、例えば、マニピュレータアームもしくは産業ロボットの第3の運動軸の領域にまたは別の運動軸の領域に、例えば、その基部または第1の運動軸に固定可能であることを意味する。
特に、接続ユニットは、ボール関節を有してもよいため、補強装置の端部とマニピュレータアームとの間の相対運動が可能になる。それにより、マニピュレータアームに対する供給装置の特に有利な卓越した柔軟性または運動性が特にもたらされる。それにより、補強装置の第1の端部における特に柔軟なマニピュレータアームの動きへの追従を、確実に行うことができる。供給装置の不利な締め付けは、効果的に食い止められており、例えば、配管パッケージにより移動するまたは搬送される物体に基づいた供給装置の本来の動きは、動かない結合部を介してマニピュレータアームに伝達されない。それに応じて、マニピュレータアームは、特に精密に運動可能であるかまたは制御可能であり、それは特に容易な経路設計の中に表れている。
接続要素は、接続装置に組み込まれているように設けられてもよい。例えば、接続要素は、ねじ山付き孔であってもよく、ねじ結合を介して供給装置の導管がそのねじ山付き孔に挿入可能、例えば、ねじ込み可能である。ねじ山付き孔は、接続要素の基体内に形成されてもよく、例えば、穿孔されてもよい。したがって、別個に形成される、供給装置に補強エネルギーを供給可能な接続要素に対して組立空間を設ける必要がない。それゆえに、供給装置は、特に小型に、かつ/または組立空間の面で効率良く作製できる。
接続要素は、補強エネルギーを導通させるように少なくとも1つの補強要素を接続要素と結合させる分配ユニットを有してもよい。特に複数の補強要素または複数の補強要素収容体を使用する場合、1つの共通の接続要素を介して補強エネルギーを個々の補強要素に提供または供給可能である。
一発展形態では、補強装置は、可逆的かつ破壊せずに取り外し可能な固定装置を含んでもよく、その固定装置を介して、接続装置および保護スリーブ要素は、互いに対して取り外し可能に固定可能である。固定装置の第1の固定要素は、接続要素に配置されており、第1の固定要素に対応する固定装置の第2の固定要素は、保護スリーブ要素に配置されている。すなわち特に有利には確実に、保護スリーブ要素が接続要素に位置固定的に保持されており、例えば、保護スリーブ要素または配管パッケージの長手中心軸線に沿って摺動して位置がずれることはなく、それにより、保護スリーブ要素の保護作用は、正しく適所に保持された保護スリーブ要素の場合よりも低下する。
固定装置は、例えば、別の面ファスナを有してもよく、その第1の面ファスナ要素、例えば、ループバンドを、織物様に形成された保護スリーブ要素に特に有利に貼付可能であり、例えば、作製中に保護スリーブ要素の基体と縫い合わせることができる。それに対応して、第2の面ファスナ要素、例えば、フックバンドを接続ユニットに取付可能であり、例えば、その接続ユニットと貼り合わせることができる。
補強装置の第2の端部は、第2の接続ユニットにより形成されてもよく、その第2の接続ユニットを介して、補強装置は、エンドエフェクタの近位でマニピュレータアームに固定可能である。それにより、補強装置の第2の端部がさらに柔軟にマニピュレータアームの動きに確実に追従できるようになる。さらには供給装置の不利な締め付けがさらにまた食い止められており、供給装置の本来の動きは、動かない結合部を介してマニピュレータアームに、特にエンドエフェクタに伝達されない。それゆえに供給装置を備えたマニピュレータアームまたは産業ロボットを用いて、マニピュレータアームの特に信頼性の高い再現可能な経路および/またはプロセス運動を実現することができる。
第1の接続ユニットおよび第2の接続ユニットがそれぞれ、少なくとも実質的に同一部品としてまたは同一構造で形成されていることが、特に好ましい。この結果、第1の接続ユニットおよび第2の接続ユニットを共通の構造設計に従って作製することができるため、供給装置の特に効率的かつ費用面で好ましい作製が可能となる。接続要素を接続ユニットに組み込んでいる場合、エンドエフェクタ側の接続ユニットを作製する際、ねじ山付き孔を形成することまたは穿孔することを単純に省くことができる。代わりにエンドエフェクタ側のねじ山付き孔に密封処理を施すために密閉要素を設けることができ、その密閉要素を用いてねじ結合を介して、ねじ山付き孔を液密に閉鎖することができる。
供給装置の補強装置は、少なくとも1つの誘導要素を備えた誘導装置を有してもよい。この誘導装置を用いて、配管パッケージ、保持装置、誘導スリーブ要素および少なくとも1つの補強要素は共に、マニピュレータアームに誘導可能である。誘導要素は、位置固定的にマニピュレータアームに固定されてもよく、例えば、そのマニピュレータアームとねじ留めされてもよい。さらに、誘導要素は、特に円環円筒状に形成されてもよいため、配管パッケージ、保持装置、誘導スリーブ要素および/または少なくとも1つの補強装置は、誘導要素を通過して延びることができる。この場合、誘導要素の長手中心軸線と、配管パッケージ、保持装置、誘導スリーブ要素および/または少なくとも1つの補強要素の共通の長手中心軸線とは共に一致してもよい。誘導要素の内周面は、誘導要素を通過して延びる供給装置の要素がその誘導要素に沿って特に低抵抗で摺動できるように形成されていてもよく、例えば、特に滑らかに形成されてもよい。
言い換えれば、誘導装置または誘導要素により、誘導要素により包囲された供給装置の要素は、その長手方向の延びに沿って移動、例えば、シフト移動することが可能となる。それとは反対に、誘導装置または誘導要素は、誘導要素により包囲される供給装置の要素が、例えば、供給装置の半径方向に沿って逸脱することを防止する。
さらに誘導装置を用いて、保護位置に配置された保護スリーブ要素は、マニピュレータアームに誘導可能であってもよく、保護スリーブ要素により包囲された供給装置の要素が保護スリーブ要素を介してさらにより少ない抵抗で誘導要素の内周面に沿って摺動できるように、保護スリーブ要素は、特に有利に、誘導要素の内周面に対応する供給装置の摺動面を形成する。
新規の有利なサービス戦略についての構想をさらに考慮するために、補強装置は、少なくとも1つのセンサ要素を備えたセンサ装置を有してもよい。このセンサ装置を介して、評価ユニットに対して、補強装置の状態の特性を表す少なくとも1つのセンサ信号が提供可能である。少なくとも1つのセンサ要素は、特にそれぞれ少なくとも1つの圧力センサ、温度センサ、歪みゲージ、電気抵抗器、光学センサ、容量センサなどを有してもよい。この場合、特に、センサ要素が供給装置の材料に組み込まれていることが考えられる。保護スリーブ要素が織物構造物から作製されているかまたは織物構造物を含む場合、センサ要素は、織物構造物に組み込まれたセンサを含んでもよい。この場合とりわけ、織物構造物に織り込まれたセンサファイバが、特に平らに形成された、場合により織物構造物の2つの織物層の間に配置されたセンサなどが、検討対象になる可能性がある。言い換えれば、保護スリーブ要素が少なくとも部分的にそれから作製できる織物構造物は、いわゆる「スマート織物」であってもよい。
センサ装置の少なくとも1つのセンサ要素を介して、特に供給装置の温度、圧力、摩耗の程度などを検出できる。特に関心があるのは、とりわけ高い摩耗下にある供給装置の要素の、特に保護スリーブ要素の摩耗の程度を検出することである。補強装置のこのそれぞれの状態の特性を表すセンサ信号は、例えば、WLAN(wireless local area network:無線局所ネットワーク)、Bluetooth(無線技術によるデータ伝送)(登録商標)、NFC(near field communication:電磁誘導による近接領域通信)などの無線および/または有線でセンサ装置に供給可能であってもよく、例えば、伝送可能であってもよい。
これにより、「インダストリー4.0」についての構想を特に考慮される。したがって、マニピュレータアームまたは産業ロボットの使用者には、供給装置のデータおよび/またはパラメータが特に簡易な方法で提供できる。言い換えれば、使用者によるプロセスデータ監視を特に少ない手間で確実に行うことができる。これにより摩耗発生、差し迫った誤動作および/または欠陥が使用者に提示、例えば、表示できることは特に有利である。これにより、特にマニピュレータアームまたは供給装置が誤動作または欠陥に起因して停止する前であっても、特に迅速に交換部品を注文できる。これにより、さらなる結果として修理時間が特に短くなる。
さらに本発明は、少なくとも1つのプロセス手段を少なくとも実質的にマニピュレータアームに沿ってそのエンドエフェクタに供給可能にする柔軟な配管パッケージと、配管パッケージを包囲する可撓性の誘導スリーブ要素と、を備える、特に産業ロボットの、少なくとも1つの関節を有するマニピュレータアーム用の本発明に係る供給装置用の補強装置に関する。
本発明に係る補強装置は、既に存在するマニピュレータアームもしくは産業ロボットまたはそれらのそれぞれの供給装置に補強装置を備え付けるという構想に基づいている。補強装置を備えたマニピュレータアームまたは産業ロボットは、特にエネルギー効率が良く、少ない手間でかつ/または長寿命で稼働できる。このために投入されるべき費用が特に少ないのは、本発明に係る供給装置に関して説明された利点を得るために、新規なマニピュレータアーム/産業ロボットを作り出す必要がなく、これらに補強装置を備え付けるだけでよいからである。
補強装置の、特に接続ユニットまたは接続装置の構造設計は、作製されるべき補強装置が、補強装置を備え付けるべきロボットまたはマニピュレータアームの寸法および/または重量分類に応じて作製可能であるように構成されてもよい。補強装置は、モジュラー式に形成されてもよいため、例えば、重量分類に従って多くの補強要素が様々に使用される。
本発明の他の利点、特徴および詳細事項は、好ましい実施形態の以下の記述および図面に基づいて明らかになる。本明細書において先に述べた特徴および特徴の組み合わせ、ならびに図の記述において以下に述べる、かつ/または図において単独で示される特徴および特徴の組み合わせは、本発明の範囲を逸脱することなく、それぞれ示される組み合わせにおいてばかりでなく、他の組み合わせにおいてもまたは単独でも使用可能である。
マニピュレータアーム用の供給装置の概略上面図である。 マニピュレータアーム用の供給装置の概略側面図である。 保持装置および補強要素の概略斜視図である。 補強要素の概略図である。 起動状態の補強要素の概略図である。 保護スリーブ要素の概略斜視図である。 組み合わせ済みの接続装置の概略斜視図である。 接続ユニットの個々の要素を示す部分斜視図および部分側面図である。 供給装置を備える産業ロボットの斜視図である。
図において同じ要素または同じ機能の要素には、同じ参照番号を付している。
図1は、マニピュレータアーム2用の供給装置1を概略上面図で示し、図2は、その供給装置を概略側面図で示す。マニピュレータアーム2は、通常は6つの運動軸4~9を有する産業ロボット3の一部である。運動軸4~9はそれぞれ、産業ロボット3またはマニピュレータアーム2の直接互いに隣接するリンク10をそれぞれ互いに対して回転可能に結合するそれぞれの回転関節により定義される。産業ロボット3の基部11から最も遠くに離れたリンク10には、把持ユニット、結合ユニット、特に溶接ユニット、リベット留めユニット、ねじ締めユニットなどとして形成可能なエンドエフェクタ12が配置されている。エンドエフェクタ12に少なくとも1つのプロセス手段を供給するために、またはエンドエフェクタからプロセス手段を放出するために、供給装置1は、配管パッケージ13を含む。配管パッケージ13は、柔軟にまたは曲げられるように形成されているため、産業ロボット3の、または産業ロボット3またはマニピュレータアーム2のリンク10のそれぞれの位置に適合可能である。プロセス手段は、例えば、電気的な稼働エネルギー、冷却剤、接着剤、潤滑剤、ねじ、リベット、溶接線などであってもよく、配管パッケージ13を介してエンドエフェクタ12に供給可能である。これに関して配管パッケージ13内に少なくとも1つの配管があるか、または配管パッケージ13内に複数の配管が束ねられており、それらを通過するように1つ以上のプロセス手段が誘導可能である。
供給装置1を備えたマニピュレータアーム2を特にエネルギー効率が良く、少ない手間で、長寿命で稼働可能であるように形成するために、配管パッケージ13を要件に応じて補強できる補強装置14が設けられている。補強装置14は、補強装置14が通常入手可能な従来の供給装置に貼付可能に、例えば、追加取付可能であるように形成されている。補強装置14については、以下に詳しく説明する。
図3は、保持装置15および補強要素16を概略斜視図で示す。本実施形態において保持装置15は、誘導スリーブ要素19の外周面18に沿って配置されている5つの補強要素収容体17を有する。この場合、誘導スリーブ要素19の長手中心軸線20およびそれぞれの補強要素収容体17のそれぞれの長手中心軸線21は、互いに対して平行に延びている。さらに、5つの補強要素収容体17は、外周面18に沿って外周面18にわたって少なくとも実質的に均等に分配されている。
本実施形態では、誘導スリーブ要素19および補強要素収容体17は、共に一体的に形成されているため、補強要素収容体17および誘導スリーブ要素19は、互いに対して移動不可能に配置されているかまたは互いに対して保持されている。特に好ましくは、補強要素収容体17および誘導スリーブ要素19は、共通の織物構造物から作製されている。言い換えれば、誘導スリーブ要素19および補強要素収容体17は、共に一体的に形成されている。
誘導スリーブ要素19の内周面は、収容空間を形成するため、配管パッケージ13は、長手中心軸線20に沿ってこの収容空間を通過して延びてもよい。言い換えれば、誘導スリーブ要素19は、配管パッケージ13を包囲するため、配管パッケージ13の個々の配管は、特に空間効率が良く互いに対して保持されている。誘導スリーブ要素19は、織物構造物から作製されていることにより誘導スリーブ要素19が特に可撓性に形成されているため、誘導スリーブ要素19は、配管パッケージ13に特に効率良く密着する。
図3では1つの補強要素16のみが示されているが、本実施形態において5つの補強要素16が使用されていることを理解されたい。適切には、使用される補強要素16の数が、5とは異なる自然数のうちの1つにより定義されていることが考えられる。例えば、供給装置1または補強装置14に、1つの補強要素16または3つ、4つ、6つ、7つ、8つなどの補強要素16が使用されてもよい。
それぞれの補強要素16は、それぞれの補強要素収容体17の内周面により画定されるそれぞれの収容空間に挿入可能であるかまたは挿入されている。この場合、それぞれの補強要素収容体17の内周面および補強要素16のそれぞれの外周面は、理想的には互いに対して直接隣接する。これによりそれぞれの補強要素16は、それぞれの補強要素収容体17内に位置固定的に保持されるため、補強要素16の長手中心軸線22は、対応する補強要素収容体17の長手中心軸線21と一致する。これに対応して、対応する補強要素16がそれぞれ該当する補強要素収容体17内に配置されるとすぐに、補強要素16の長手中心軸線22は、誘導スリーブ要素19の長手中心軸線20に対して平行に配置される。補強要素16は、本実施形態ではホース要素23として形成されており、ホース要素23は、全体的にまたは部分的に合成ポリマー、すなわち、シリコーンから作製されている。
図4は、補強要素16またはホース要素23を概略図で示す。ホース要素23のホース壁24は、流体が貫流可能なまたは流体で充填可能な導管要素25を形成する。図4は、補強装置14の非起動状態におけるホース要素23または補強要素16を示し、その非起動状態において、補強要素16またはホース要素23は、補強装置14の非起動状態の特性を表す第1の形態で配置されている。例えば、補強要素16は、可撓性であってもよく、または特に曲げることが可能であってもよいため、それぞれの補強要素収容体17内に配置された補強要素16は、配管パッケージ13の形状または曲がり具合に追従する。なぜなら、補強要素16は、補強要素収容体17と補強要素収容体17に対して確実に結合されたまたは一体的に形成された誘導スリーブ要素19とを介して、配管パッケージ13と確実に結合されているからである。説明目的で図4にそのような形態が特に明確に示されている。補強要素16またはホース要素23の長手中心ファイバ26(「中立ファイバ」)と仮想の長手中心直線27とが特に大幅に離れていること、または互いに対して特に大幅に逸脱していることが、特によく認識できる。
これに反して図5は、補強装置14の起動状態での補強要素16を概略図で示す。その起動状態において補強要素16には補強エネルギーが加えられているため、非起動状態において可撓性のまたは曲げられる誘導スリーブ要素19は補強されている。それに対応して、補強要素16またはホース要素23の長手中心ファイバ26は、起動状態において、位置および方向において少なくとも実質的に仮想の長手中心直線27に対応するように、曲がり具合および/または形状を取る。理想的には、補強装置14の起動状態において、長手中心ファイバ26および長手中心直線27は、一致する。言い換えれば、補強要素16に補強エネルギーを加えることにより、補強要素16は、延びた位置に調節されているか又は調節される。
補強エネルギーが導管要素25内に配置された圧縮空気を介して補強要素16に作用するため、圧縮空気に起因して補強要素16が、補強装置14の起動状態の特性を表す位置に、例えば、図5に示される位置に調節されている又は調節される場合が特に好ましい。圧縮空気には、例えば、0~6バールの圧力が加えられてもよい。これが特に有利であるのは、この圧力範囲が、最新の生産施設および/または製造施設において既に普通に特に容易に利用可能であるからである。
図6は、保護スリーブ要素28を概略斜視図で示す。保護スリーブ要素28は、密閉ユニット29を介して可逆的かつ破壊せずに、ならびに工具なし又は工具を用いずに、保護スリーブ要素28の長手方向の延び方向に沿って開放可能かつ/または閉鎖可能である。例えば、密閉ユニット29は、少なくとも1つの面ファスナを有する。本実施形態では、密閉ユニット29は、面ファスナとして形成されている。
保護スリーブ要素28の内周面30は、保護空間31を画定し、本実施形態では保護空間31内に、配管パッケージ13、保持装置15、誘導スリーブ要素19、および補強要素16が共に配置されている。言い換えれば、保護スリーブ要素28は、保護位置において、すなわち、保護スリーブ要素28が閉鎖された密閉ユニット29を用いて保護位置に調節されている場合、配管パッケージ13、保持装置15、誘導スリーブ要素19、および補強要素16を包囲している。それに対応して、保護スリーブ要素28の外周面32は、少なくとも大部分で、補強装置14または供給装置1の外周面を形成する。
図1、図2および図6を組み合わせてみれば、保護スリーブ要素28の外周面32が、誘導装置34の個々の誘導要素33と直接接触することが認識できる。それぞれの誘導要素33は、それぞれの誘導領域内で保護スリーブ要素28を包囲しているため、誘導要素33を介してまたは誘導装置34を介して、配管パッケージ13、保持装置15、誘導スリーブ要素19、補強要素16、および保護スリーブ要素28は、対応する誘導要素33の半径に沿った動きに対して少なくとも実質的に妨害されている。言い換えれば、誘導要素33または誘導装置34により、誘導スリーブ要素19の長手中心軸線20に沿ったこれらの成分の動きのみが可能になる。
供給装置1は、配管パッケージ13がマニピュレータアーム2の極めて近位に配置されてマニピュレータアーム2の動きに追従することを可能にする長さ補償領域35を有する。長さ補償領域35から配管パッケージ13の一部分を引き出す際、長さ補償領域35内に配置された、配管パッケージ13および配管パッケージ13と確実に結合された供給装置1の要素の長さが延びる。このために、供給装置1は、エンドエフェクタに近位の端部36で、接続ユニット37を介してマニピュレータアーム2とまたはエンドエフェクタ12と結合されている。
配管パッケージ13の一部分が長さ補償領域35の中へ押し込まれると、長さ補償領域35内に残されていた、配管パッケージまたは配管パッケージと位置固定的に結合された供給装置1の要素の長さが延びる。これに加えて、補強装置14が起動状態に移行され、それにより補強要素16に補強エネルギー、特に圧縮空気が加えられるため、補強要素16は、少なくとも実質的に図5に示された形状を取るかまたはその形状を取ろうとし、この形状で保持される。補強要素16は、補強要素収容体17を介して、かつ誘導スリーブ要素19を介して、配管パッケージ13と位置固定的に結合されるため、補強エネルギーに起因して配管パッケージ13に剛性が与えられることで、供給装置1のエンドエフェクタに近位の端部36での摺動の際に、配管パッケージ13および配管パッケージ13と位置固定的に結合された供給装置1の要素は、誘導装置34または誘導要素33を通過して摺動する。この場合、保護スリーブ要素28の外周面32は、対応する誘導要素33の内周面を摺動する。
長さ補償領域35を特にコンパクトにマニピュレータアーム2で保持するために、供給装置1は、エンドエフェクタから遠位の端部38に別の接続ユニット39を有する。接続ユニット39は、特に有利な同一部品方式を考慮して接続ユニット37と同一構造に形成されていてもよい。それに対応して、接続ユニット37、39の詳しい説明は、以下に接続ユニット39に基づいて行う。
少なくとも広範囲にわたり接続ユニット37と同一構造に形成されてもよい接続ユニット39は、組み合わせ状態において、図7において概略斜視図で示されている。接続ユニット39の長手中心軸線40は、供給装置1の組み付け状態では保護スリーブ要素28の長手中心軸線41(図6を参照)と一致する。この場合、供給装置1の延びた状態では長手中心軸線40、41(図6および図7を参照)が一致するのに対し、供給装置1の実稼働では長手中心軸線40、41がマニピュレータアーム2にまたは産業ロボット3で少なくとも所々において離れてもよいことを理解されたい。同じことが、長手中心軸線40と誘導スリーブ要素19の長手中心軸線20(図3を参照)との一致に当てはまり、接続ユニット39の長手中心軸線40に対するそれぞれの補強要素16の長手中心軸線22(図3を参照)またはそれぞれの補強要素収容体17の長手中心軸線21の平行性に当てはまる。接続ユニット39は、本実施形態においてボール関節のボール要素として形成されている関節要素42を有する。接続ユニット39を特に重量面でかつ/または原料面で効率良く作製するために、ボール要素内に多数の材料凹部43が設けられている。さらに図7には接続要素44が示されており、接続要素44を介して、補強エネルギーまたは圧縮空気が少なくとも1つの補強要素16または少なくとも1つのホース要素23に補給可能である。特に、接続要素44は、ねじ山付き孔であるため、ねじ結合を介して、補強エネルギーを生成する補給装置の導管をこのねじ付き孔ねじ込み可能である。
接続ユニット39は、固定要素45を有する。供給装置1の組み立てられた状態において、固定要素45には保護スリーブ要素28のそれぞれの端部46(図6を参照)が配置され、確実に固定されている。このために、可逆的かつ破壊せずにならびに工具なしで取り外し可能な固定装置47が設けられてもよい。固定装置47は、本実施形態において別の面ファスナとして形成されている。第1の面ファスナ要素48、例えば、ループバンドは、保護スリーブ要素28の端部46に配置されており、例えば、保護スリーブ要素28の織物織布と縫い合わされている。第1の面ファスナ要素48に対応する第2の面ファスナ要素49、例えば、フックバンドは、固定要素45の外周面50に配置されてもよく、例えば、第2の面ファスナ要素49は、外周面50と接着されていてもよい。しかし、固定要素45の外周面50が第2の面ファスナ要素49を形成することもまた考えられる。
図8は、接続ユニット39の個々の要素を、部分的に斜視図および側面図で示す。ボール要素として形成された関節要素42が認識でき、関節要素42は、基礎部分51と結合されている。特に、基礎部分51および関節要素42は、共に一体的に形成されていてもよい。さらに、接続要素44が認識でき、接続要素44は、流体、特に圧縮空気が貫流可能であり、分配モジュール53の分配要素52に繋がっている。本実施形態において分配要素52は、基礎部分51の表面54に環状溝として形成されている。
分配モジュール53は、封止板55を有する。封止板55の密封表面56は、接続ユニット39の組み立て状態において、分配要素52(または環状溝52)が密封表面56と共に分配導管要素57を画定するように、基礎部分51または関節要素42の表面54と直接接触する。基礎部分51と封止板55との間の特に良好な流体密封処理のために、基礎部分51と封止板55との間に少なくとも1つの特に円環形の密封要素が設けられてもよい。
封止板55および基礎部分51は、共にねじ留めされていてもよい。代替的にまたは追加的に、封止板55および基礎部分51または関節要素42は、例えば、生成的な製造方法を用いて共に一体的に形成されていてもよい。さらに、封止板55および基礎部分51は、摩擦接続式、形状接続式、かつ/または材料接続式に共に結合されていてもよい。封止板55と基礎部分51とを互いに対して結合させるため、熱接合方法、例えば、溶接を使用することが特に好ましい。
封止板55は、さらに少なくとも1つの収容要素58を有する。収容要素58は、雌ねじ山を有し、封止板55を完全に通過する。ねじ接合を介して、収容要素58に連結要素59を配置可能、特にねじ込み可能であるため、連結要素59は、封止板55内にまたは封止板55に確実に保持されている。本実施形態では、封止板55は、5つの収容要素58および5つの連結要素59を有する。それぞれの連結要素59は、流体、特に圧縮空気が貫流可能である。そのため、それぞれの連結要素59の補強要素側の端部60は、それぞれの収容要素58を介して分配導管要素57と流体的に結合されている。言い換えれば、接続要素44は、それぞれの連結要素59の補強要素側の端部60と流体的に結合されている。
連結要素59のそれぞれの補強要素側の端部60を介して、それぞれの補強要素16またはそれぞれのホース要素23が、接続要素44と流体的に結合されているのは、それぞれの連結要素59が少なくとも間接的に、接続要素44と流体的に結合されているからである。例えば、ホース要素23は、連結要素59の連結部分61に液密に取り付けられてもよいため、連結部分61は、導管要素25の中へ延びている。
特に確実な座部および/または連結部分61と補強要素16またはホース要素23との間の特に高い封止作用を実現させるために、ホース要素23のホース壁24を保持要素62の保持領域63と連結部分61との間に締め付けながらまたは挟み込みながら、連結要素59の保持ねじ山64とねじ留め可能な雌ねじ山を有する保持要素62が設けられている。例えば、保持領域63は、保持要素62の内部において円錐状に先細にされてもよいため、保持要素62が保持ねじ山64にねじ込まれるほどホース要素23に対する挟み込み効果がますます強くなる。保持要素62は、補強要素収容体17のうちの1つの補強要素収容体の接続ユニット側の端部66(図3を参照)を保持するように形成されている別の保持領域65を有するため、さらなる二重機能性を有している。ここでの補強要素収容体17は、詳述されていないクリップを用いてまたは詳述されていない保持クランプを用いて、別の保持領域65にまたは別の保持領域65内に保持されている。本実施形態では、保持要素62は、形状および機能の点で連結ナットに類似している。
固定要素45は、回転ロックリンク67を有する封止板55とねじ留めされていてもよく、回転ロックリンク67に対応する溝要素68を介して回転ロックリンク67に嵌合する。それにより、外部から保護スリーブ要素28を介しておよび固定装置47を介して固定要素45に作用するねじれ力によって、固定要素45および封止板55が互いに対して回転されないことが、特に効果的に保証されている。
エンドエフェクタから遠位の接続ユニット39とは異なり、エンドエフェクタに近位の接続ユニット37は、当該接続ユニット37と流体的に結合される5つの補強要素16を密封するため、補強エネルギー、特に圧縮空気がエンドエフェクタに近位の端部36で補強装置14からまたは供給装置1から漏れ出る恐れはない。接続ユニット37、39が同一部品として、すなわち、同一構造で形成されているならば、エンドエフェクタに近位の接続ユニット37は、接続要素44を含むこととなり、接続要素44を介して圧縮空気が供給装置1の周囲へ漏れ出る恐れがあるだろう。それに対応して、図示されていない密閉要素が設けられており、その密閉要素を介して、エンドエフェクタに近位の接続要素44またはエンドエフェクタに近位のねじ山付き孔は、液密に遮断可能であるかまたは密封可能である。あるいは、特に、同一部品がエンドエフェクタから遠位の接続ユニット39として使用されるのか、またはエンドエフェクタに近位の接続ユニット37として使用されるのかが確定している場合、要件に応じてねじ山付き孔のみをそれぞれの基礎部分51に成形することが企図されてもよい。接続要素44を省くことにより、またはエンドエフェクタに近位の接続ユニット37の接続要素44を液密に密閉することにより、連結要素59を介して接続ユニット37に保持された補強要素16は、共通の液密の端部を形成する。
図1および図2を再び参照すると、センサ装置70の一部であるセンサ要素69が示されている。センサ装置70を用いて、補強装置14および/または供給装置1の状態を検出可能である。その場合、例えば、供給装置1または補強装置14の温度、圧力、摩耗の程度などが対象である。特に関心があるのは、摩耗の程度を検出することおよび/または保護スリーブ要素28および補強要素16の欠陥または差し迫った欠陥を検出することである。センサ装置70を用いて、センサ要素69を介して検出された補強装置14または供給装置1の状態の特性を表すセンサ信号が提供可能である。その状態の特性を表すこのセンサ信号は、詳述されていない評価ユニット、例えば、表示ユニットに提供可能であるため、供給装置1または補強装置14のデータおよび/またはパラメータは、マニピュレータアーム2または産業ロボット3の使用者または操作者に提供できる。
図9は、供給装置1を備える産業ロボット3または供給装置1を備えるマニピュレータアーム2を斜視図で示す。この場合、どのように保護スリーブ要素28が誘導装置34を用いてまたは誘導要素33を用いて特に近くに、すなわち、マニピュレータアーム2に対して実質的に平行に保持されているのかが、特に良好に認識できる。これにより保護スリーブ要素28で包囲された供給装置1の要素は、同様に特に近くにまたは平行にマニピュレータアーム2に保持可能であり、誘導装置34を用いて誘導可能である。
補強装置14は、既存のロボットシステムもしくはマニピュレータアームおよび/または産業ロボットに貼り付け可能である、特に追加で取り付け可能であるように形成されている。

Claims (9)

  1. 少なくとも1つのプロセス手段が少なくとも産業ロボット(3)の少なくとも1つの関節を有するマニピュレータアーム(2)に沿って前記マニピュレータアーム(2)のエンドエフェクタ(12)に供給可能である柔軟な配管パッケージ(13)と、前記配管パッケージ(13)を包囲する可撓性の誘導スリーブ要素(19)とを有する、前記マニピュレータアーム(2)用の供給装置(1)であって、
    前記可撓性の誘導スリーブ要素(19)に位置固定的に配置されている保持装置(15)を有する補強装置(14)と、
    前記保持装置(15)を用いて保持された少なくとも1つの補強要素(16、23)と
    を備え、
    前記補強要素(16、23)に前記補強装置(14)の起動状態において補強エネルギーが加えられることにより、前記可撓性の誘導スリーブ要素(19)が補強され、前記誘導スリーブ要素(19)が補強されることにより、前記配管パッケージ(13)が補強され
    前記補強装置(14)の第1の端部(38)は、接続ユニット(39)により形成されており、
    前記補強装置(14)は、前記接続ユニット(39)を介して、前記エンドエフェクタ(12)の遠位で前記マニピュレータアーム(2)に固定可能である
    ことを特徴とする供給装置(1)。
  2. 前記少なくとも1つの補強要素(16)は、可撓性のホース要素(23)として形成されており、
    前記ホース要素(23)のホース壁(24)は、流体が貫流可能な導管要素(25)を画定し、
    前記導管要素(25)は、前記起動状態において完全に前記流体で充たされており、前記導管要素(25)内の前記流体に補強圧力が加えられていることにより、前記補強要素(16、23)に前記補強エネルギーが加えられる
    ことを特徴とする請求項1記載の供給装置(1)。
  3. 前記保持装置(15)は、前記誘導スリーブ要素(19)に対して平行に配置された少なくとも1つの補強要素収容体(17)を有し、
    前記少なくとも1つの補強要素(16、23)は、前記補強要素収容体(17)を用いて、前記保持装置(15)に保持される
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の供給装置(1)。
  4. 前記保持装置(15)および前記誘導スリーブ要素(19)は、共に一体的に形成されている
    ことを特徴とする請求項1~請求項3のいずれか一項記載の供給装置(1)。
  5. 前記保持装置(15)および前記誘導スリーブ要素(19)は、それぞれ少なくとも部分的に織物構造物から作製されている
    ことを特徴とする請求項1~請求項4のいずれか一項記載の供給装置(1)。
  6. 前記補強装置(14)は、前記誘導スリーブ要素(19)から分離して形成された可撓性の保護スリーブ要素(28)を有し、
    前記保護スリーブ要素(28)は、保護位置において、前記配管パッケージ(13)、前記保持装置(15)、前記誘導スリーブ要素(19)、および前記少なくとも1つの補強要素(16、23)を共に包囲する
    ことを特徴とする請求項1~請求項5のいずれか一項記載の供給装置(1)。
  7. 前記補強装置(14)の第2の端部(36)は、第2の接続ユニット(37)により形成されており、
    前記補強装置(14)は、前記第2の接続ユニット(37)を介して、前記エンドエフェクタ(12)の近位で前記マニピュレータアーム(2)に固定可能である
    ことを特徴とする請求項1~請求項のいずれか一項記載の供給装置(1)。
  8. 前記補強装置(14)は、少なくとも1つのセンサ要素(69)を含むセンサ装置(70)を有し、
    前記センサ装置(70)を介して、前記補強装置(14)の状態の特性を表す少なくとも1つのセンサ信号が、評価ユニットに提供可能である
    ことを特徴とする請求項1~請求項のいずれか一項記載の供給装置(1)。
  9. 業ロボット(3)の、少なくとも1つの関節を有するマニピュレータアーム(2)用の請求項1~請求項のいずれか一項に従って形成された前記供給装置(1)のための補強装置(14)であって、
    前記供給装置(1)は、少なくとも1つのプロセス手段が少なくとも前記マニピュレータアーム(2)に沿って前記マニピュレータアーム(2)のエンドエフェクタ(12)に供給可能である柔軟な配管パッケージ(13)と、前記配管パッケージ(13)を包囲する可撓性の誘導スリーブ要素(19)と、を備える
    ことを特徴とする補強装置(14)。
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