JP3941328B2 - 身体装着型筋力補助装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、使用者の手首、腕、膝等の関節部に装着して補助筋力を発生する身体装着型筋力補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の身体装着型筋力補助装置として、例えば、特開平7−163607号公報(以下、第1の従来技術)、実開平5−39518号公報(以下、第2の従来技術)に記載されている技術が知られている。
【0003】
第1の従来技術は、使用者の大腿部に装着される大腿用装着部と、臑部に装着される臑用装着部と、一端部を大腿用装着部及び臑用装着部に固定され他端部は膝関節の部位で屈伸動作可能に連結された動力伝達腕と、動力伝達腕に屈伸動作の動力を付与する電気モータによる駆動部と、電気モータ及び駆動部の電源及び制御部とからなり、電源及び制御部は使用者の身体に装着されている。そして、前記駆動部は、動力伝達腕を連結した関節軸が一方の動力伝達腕と共回りする関係とされ、電気モータの出力軸に取り付けた歯車を前記関節軸に取り付けた歯車と噛み合わせるとともに、関節軸の歯車はクラッチを介して関節軸との間で動力の伝達又は遮断が行われるようにしている。
【0004】
この第1の従来技術によると、足の筋肉の弱い人、老齢の人等の階段上り歩行を補助することができる。
【0005】
また、第2の従来技術は、障害を有する腕側の型前部に支持される肩固定具と、上腕と、下腕とに夫々支持される上腕固定具及び下腕固定具とからなり、上腕固定具と下腕固定具は、肘部において連結されるとともに、肩固定具と下腕固定具間に内部の空気圧を変化することによって伸縮可能としたゴム製人工筋を懸架している。
【0006】
この第2の従来技術によると、特別な電子回路(コントローラ)等を必要とせず、ゴム製人工筋の特徴である空気圧とそれに伴う収縮率に応じたバネ特性を活用することで、動作の範囲を簡単に設定することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、第1の従来技術は、使用者の希望に応じて補助筋力の大きさを変更するには、駆動部を構成している電気モータの出力を変化しなければならない。そのため、補助筋力の増減に対応するために出力が大きな電気モータを使用しなければならないが、そうすると、装置構成が大型になるおそれがある。
【0008】
また、第1の従来技術は、重量の重い電源を使用者の身体に装着しなければならず、使用者の身動きを制限してしまうおそれがある。
【0009】
一方、第2の従来技術は、補助筋力の大きさを増大するには、ゴム製人工筋を並列に配置することが考えられる。しかし、このように複数のゴム製人工筋を配置すると、各ゴム製人工筋に接続する外部配管が増大するので、外部配管が絡まないように等の取り扱いが不便となるおそれがある。
【0010】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、コンパクトな装置構成とし、重量の軽い装置を使用者が装着して使用者の身動きを制限せず、さらには、取り扱いが便利な身体装着型筋力補助装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の身体装着型筋力補助装置は、使用者の関節部に曲げ動作の補助筋力を付与する人工筋力発生手段と、この人工筋力発生手段の駆動を制御する制御手段とを有する身体装着型筋力補助装置において、前記人工筋力発生手段は、使用者の関節部を挟んだ2箇所の身体位置に装着する一対の装着部と、これら一対の装着部の間に連結するアクチュエータとを備え、前記アクチュエータを、前記一対の装着部の間に互いに並列に配置して連結される複数のアクチュエータ分割体により構成し、前記一対の装着部に、各アクチュエータ分割体を着脱自在に連結することが可能な着脱連結部を設け、希望する補助筋力の大きさ応じて所定数の前記アクチュエータ分割体を、前記一対の装着部の前記着脱連結部に連結するようにした。
【0012】
この発明によると、所定数のアクチュエータ分割体を第1及び第2の装着部の着脱連結部に連結するだけでアクチュエータ力を変化させることができるので、使用者が希望する補助筋力の大きさに自由に設定することが可能となる。
【0013】
また、第1及び第2の装着部の着脱連結部に連結している複数のアクチュエータ分割体を取り外すと、人工筋力発生部をコンパクトな構造とすることができる。
【0014】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の身体装着型筋力補助装置において、前記複数のアクチュエータ分割体を、圧力室を有する流体圧式のアクチュエータとし、前記一対の装着部の着脱連結部は、各アクチュエータ分割体の圧力室に作動流体となる流体を出入りさせる流体移動用コネクタを兼ねている。
【0015】
この発明によると、流体を供給する配管類が装置外部に露出せず、人工筋力発生部の取り扱いが容易となる。
【0016】
また、請求項3記載の発明は、使用者の関節部に曲げ動作の補助筋力を付与する人工筋力発生手段と、この人工筋力発生手段の駆動を制御する制御手段とを有する身体装着型筋力補助装置において、前記人工筋力発生手段は、圧力室を有する流体室のアクチュエータを有し、前記制御手段は、前記アクチュエータに対して前記流体の移動制御を行う流体移動制御部を備えているとともに、前記アクチュエータ、或いは前記流体移動制御部の少なくとも一方に、内部の流体を外部へ放出させる流体放出制御部を備えている。
【0017】
この発明によると、流体が作動油等の液体であると、流体放出制御部によりアクチュエータの内部、或いは流体移動制御部の内部の流体の少なくとも一方を大気に放出させると軽量な装置となる。このことから、使用していない装置の移送作業が容易となる。
【0018】
また、請求項4記載の発明は、請求項3記載の身体装着型筋力補助装置において、前記流体放出制御部は、前記アクチュエータ、或いは流体移動制御部の少なくとも一方から外部への前記流体の放出を停止しているときに、前記流体が外部へ漏れ出ているのを検出して警報を発する漏れ警報手段を備えている。
【0019】
この発明によると、流体が外部に漏れ出ているという異常を、使用者に早期に確認させることが可能となる。
【0020】
また、請求項5記載の発明によると、請求項3及び4の何れかに記載の身体装着型筋力補助装置において、前記制御手段は、前記アクチュエータ、或いは流体移動制御部の少なくとも一方に、外部から前記流体を供給することが可能な流体供給制御部を備えているとともに、前記流体供給制御部の入口に、該流体に混入している異物を除去するフィルタ手段を設けている。
【0021】
この発明によると、フィルタ手段が流体に混入しているゴミ等の不純物を除去する。このため、流体移動制御部は、不純物が混入していない流体で圧送・戻し制御を行うので、不純物が原因となる故障が大幅に低減する。
【0022】
また、請求項6記載の発明は、使用者の関節部に曲げ動作の補助筋力を付与する人工筋力発生手段と、この人工筋力発生手段の駆動を制御する制御手段とを有する身体装着型筋力補助装置において、前記制御手段を外部電源の電力で作動する装置とし、前記制御手段に、前記外部電源に接続する電源コードと、この電源コードを巻き取るコードリールとを備えた。
【0023】
この発明によると、コードリールから必要な長さだけの電源コードが引き出されていると、電源コードが絡むのが防止される。
【0024】
また、請求項7記載の発明は、請求項6記載の身体装着型筋力補助装置において、前記コードリールを、装着具を介して使用者の身体に装着する構成とし、前記装着具は、前記コードリールのコード出口を上下左右方向に自由に向かせる機構を備えている。
【0025】
この発明によると、コードリールのコード出口の向きが、常に、電源コードが延在している方向(コンセント側の方向)に向くように制御されるので、コードリールから電源コードをスムーズに引き出すことができる。
【0026】
さらに、請求項8記載の発明は、請求項7記載の身体装着型筋力補助装置において、前記制御手段は、前記コードリールに残っている前記電源コードの長さが短いと判断したときに、警報を発する電源コード警報手段を備えている。
【0027】
この発明によると、コードリールに残っている電源コードの長さが短いためにプラグに大きな引き抜き力が加わり、コンセントから電源コードが無理やり引き抜かれる等の危険な動作が未然に防止される。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る身体装着型筋力補助装置の実施形態を図面を参照して説明する。
【0029】
図1は、使用者の手首の関節部に補助筋力を付与する筋力補助装置2であり、人工筋力発生部4と、人工筋力発生部4の駆動を制御する制御部6とを備えている。
【0030】
人工筋力発生部4は、使用者の手首の関節部を挟んだ2箇所の位置に装着した第1及び第2の装着部8a、8bと、これら第1及び第2の装着部8a、8b間に着脱自在に連結している油圧式のアクチュエータ10とで構成されている。
【0031】
図2は、人工筋力発生部4の具体的な構造を示したものであり、第1の装着部8aには、第2の装着部8bを向く側に、周方向に所定間隔をあけて凹形状の着脱連結部8a1 が形成されている。また、第2の装着部8bにも、第1の装着部8aを向く側に、周方向に所定間隔をあけて凹形状の着脱連結部8b1 が形成されている。
【0032】
また、アクチュエータ10は、図2に示すように、互いに平行に配置した複数のアクチュエータ分割体12で構成されており、各アクチュエータ分割体12は、内部を圧力室として長手方向に伸長することで所定のアクチュエータ力を発生する細長形状の伸縮部12aと、この伸縮部12aの両端部に固定した接続部12b、12cとを備えている。
【0033】
そして、一方の接続部12bを、第1の装着部8aの着脱連結部8a1 内に嵌合し、他方の接続部12cを、第2の装着部8bの着脱連結部8b1 内に嵌合することで、第1及び第2の装着部8a、8b間に複数のアクチュエータ分割体12が着脱自在に連結される。
【0034】
ここで、各アクチュエータ分割体12の他方の接続部12cには、圧力室に通じる油路12c1 が形成されている。また、第2の装着部8bの着脱連結部8b1 には、第2の装着部8b内部に形成した油路8b2 の一端が開口している。この油路8b2 は、後述する制御部6の圧送・戻し制御部24と接続しており、着脱連結部8b1 にアクチュエータ分割体12の他方の接続部12cを嵌合すると、前記油路12c1 及び油路8b2 が連通する構造となっている。
【0035】
なお、アクチュエータ分割体12が接続していない第2の装着部8bの着脱連結部8b1 では、図示しない閉塞手段によって油路8b2 と着脱連結部8b1 とが閉塞されているものとする。
【0036】
そして、制御部6側から人工筋力発生部4に作動油が供給されてくると、第1及び第2の装着部8a、8bの間に連結したアクチュエータ分割体12の圧力室に作動油が流入して伸縮部12aが伸長していき、装着部8a、8bに略直線方向のアクチュエータ力が伝達され、使用者の関節部に曲げ動作の力が伝達されるようになっている。
【0037】
また、制御部6は、図4に示すように、作動油を溜めておくリザーバ室22と、人工筋力発生部4を構成している複数のアクチュエータ分割体12に対して作動油の圧送・戻し制御を行う圧送・戻し制御部24と、圧送・戻し制御部24の駆動制御を行う駆動制御装置28と、圧送・戻し制御部24に外部電源を供給する電源供給部30と、リザーバ室22への作動油の供給或いはリザーバ室22内の作動油を外部に放出する作動油供給・放出部32と、電源供給部30から延びている電源コード34を巻き取るコードリール36と、コードリール36に残っている電源コード34の長さが短いときに警報音を発する電源コード警報部38とを備えている。
【0038】
圧送・戻り制御部24は電動で駆動する装置であり、リザーバ室22から受け入れた作動油を複数のアクチュエータ分割体12に圧送する制御や、各アクチュエータ分割体12の圧力室の作動油をリザーバ室22に戻す制御を行う。
【0039】
また、作動油供給・放出部32は、リザーバ室22に一端が接続している供給・放出管32aと、この供給・放出管32aの途中に介装されている開閉弁32bと、供給・放出管32aの開放端側に介装されているオイルフィルタ32cと、開閉弁32bの開閉制御を行う弁開閉制御部32dとを備えている。そして、開閉弁32bとオイルフィルタ32cとの間の供給・放出管32aには、作動油の漏れを検出する漏れ検出装置32eが接続している。また、弁開閉制御部32dにはアラーム装置32fが接続しており、弁開閉制御部32dから開閉弁32bへの閉動作の制御により供給・放出管32aが外気と遮断しているときに、漏れ検出装置32eから作動油が漏れ出ていることを確認すると、弁開閉制御部32dはアラーム装置32fに信号を出力し、アラーム装置32fが警報音を発するようになっている。なお、供給・放出管32a、開閉弁32b、弁開閉制御部32d、漏れ検出装置32e及びアラーム装置32fが、本発明の流体放出制御部に相当している。また、供給・放出管32a、開閉弁32b、弁開閉制御部32d及びオイルフィルタ32cが、本発明の流体供給制御部に相当している。
【0040】
一方、コードリール36は、後述する装着具52(図6参照)を介して使用者の身体に装着されており、使用者が電源コード34を所定長さだけ巻き取るが、このコードリール36からの電源コード34の引き出し状態を電源コード警報部38が監視している。
【0041】
電源コード警報部38は、図4に示すように、コード長検出装置40と、このコード長検出装置40の検出結果に基づいてコードリール36から電源コード34の引き出し量を判断するコード長判断部42と、コードリール36に残っている電源コード34の長さが短いときにコード長判断部42から出力した信号により警報音を発するアラーム装置44とで構成されている。
【0042】
ここで、コード長検出装置40としては、図5に示すように、コードリール36に内蔵したドラム46の回転円盤47の外周に複数のスリット46aを形成し、これらスリット46を形成した位置に対向するように発光素子48、フォトダイオード50を配置した構造が考えられる。この構造では、発光素子48から出る光を、スリット46を介してフォトダイオード50が受けたり、スリット46を形成していない位置でフォトダイオード50への光が遮断される。そして、フォトダイオード50は、電源コード34を引き出すためにドラム46が所定角度回転したときの信号を、コード長判断部42に出力する。そして、コード長判断部42は、フォトダイオード50から得た信号に基づいて、ドラム46から引き出した電源コード34の長さを判断するようになっている。
【0043】
さらに、図6に示すように、コードリール36は装着具52を介して使用者の身体に装着されているが、この装着部52には、コードリール36のコード出口36aが上下方向、或いは左右方向に自由に向くようにコードリール36全体を回動させるジャイロ機構が内蔵されている。
【0044】
次に、上記構成の筋力補助装置2の使用方法について、図1から図6を参照して以下に簡単に説明する。
【0045】
先ず、供給・放出管32aを使用してリザーバ室22に一定量の作動油を溜める。この際、供給・放出管32aの途中にはオイルフィルタ32cが介装されているので、作動油に混入しているゴミ等の不純物は、オイルフィルタ32cにより除去される。
【0046】
次いで、図2に示すように、使用者が希望する補助筋力の大きさに応じたアクチュエータ力が発生するように、所定数のアクチュエータ分割体12を、第1及び第2の装着部8a、8bの着脱連結部8a1 、8b2 に連結する。
【0047】
そして、図1に示すように、使用者の手側及び腕側にそれぞれ装着部8a、8bを装着する。
【0048】
次いで、コードリール36から電源コード34を必要な長さだけ引き出し、図6に示すように、電源コード34のプラグをコンセント60に差し込む。このように、電源コード34が必要な長さだけコードリール36から出ていると、電源コード34が絡むのを防止することができる。
【0049】
そして、圧送・戻し制御部24の作動により人工筋力発生部4において補助筋力を発生させる。
【0050】
すなわち、圧送・戻し制御部24は、リザーバ室22から受け入れた作動油を所定圧に昇圧して各アクチュエータ分割体12の圧力室に供給する。圧力室に作動油が供給されると、各アクチュエータ分割体12は伸長し、図3に示すように、第1及び第2の装着部8a、8bに対して直線方向のアクチュエータ力を作用し、使用者の関節部に曲げ動作の力(補助筋力)を伝達する。また、所定時間後に、圧送・戻し制御部24は、各アクチュエータ分割体12の圧力室の作動油をリザーバ室22に戻す動作を行い、使用者の関節部に対する補助筋力の伝達を開放する。
【0051】
そして、図6に示すように、使用者は装着具52を介してコードリール36を身体に装着しているが、この装着部52に内蔵したジャイロ機構が、コードリール36のコード出口36aの向きを、常に、電源コード34が延在している方向(コンセント60側に向く方向)に向くように制御しているので、コードリール36から電源コード34をスムーズに引き出すことができる。
【0052】
また、コードリール36に残っている電源コード34の長さが短い場合には、電源コード警報部38のコード長判断部42が、コード長検出装置30から得た電源コード34の長さの情報に基づいてアラーム装置44に信号を出力する。そして、コード長判断部42から信号が入力したアラーム装置44は警報音を発し、コードリール36に残っている現在の電源コード34の長さが短いということを使用者が確認できる。
【0053】
さらに、人工筋力発生部4で補助筋力が発生している最中に、例えば、開閉弁32bの故障によって供給・放出管32aから作動油が漏れ出ている場合には、漏れ検出装置32eからの漏れ情報信号に基づいて弁開閉制御部32dがアラーム装置32fに信号を出力する。弁開閉制御部32dから信号が入力したアラーム装置32fは警報音を発し、供給・放出管32aから作動油が漏れ出ていることを使用が確認できる。
【0054】
そして、使用を停止した筋力補助装置2を他の場所に移動する際には、供給・放出管32aを使用してリザーバ室22内の作動油を外部に放出する。また、第1及び第2の装着部8a、8bの着脱連結部8a1 、8b2 に連結している複数のアクチュエータ分割体12も取り外す。これにより、作動油を放出した制御部6全体の重さが軽くなるとともに、第1及び第2の装着部8a、8bと複数のアクチュエータ分割体12とを分解した人工筋力発生部4は、コンパクトな構造となる。
【0055】
したがって、本実施形態の筋力補助装置2によると、所定数のアクチュエータ分割体12を第1及び第2の装着部8a、8bの着脱連結部8a1 、8b2 に連結するだけでアクチュエータ力を変化させることができるので、使用者が希望する補助筋力の大きさを自由に設定することができる。
【0056】
また、各アクチュエータ分割体12の他方の接続部12cは、各アクチュエータ分割体12の圧力室に通じる油路12c1 が形成されており、アクチュエータ分割体12の他方の接続部12cを嵌合すると、前記油路12c1 及び油路8b2 が連通する構造となっているので、作動油を供給する配管類が装置外部に露出せず、人工筋力発生部4の取り扱いを容易とすることができる。
【0057】
また、リザーバ室22に一定量の作動油を溜める際には、供給・放出管32aの途中に介装したオイルフィルタ32cが作動油に混入しているゴミ等の不純物を除去することができる。このため、圧送・戻し制御部24は、不純物が混入していない作動油で圧送・戻し制御を行うので、不純物が原因となる故障を大幅に低減することがきる。
【0058】
また、供給・放出管32aを使用してリザーバ室22内の作動油を外部に放出すると、軽量な装置となる。また、第1及び第2の装着部8a、8bの着脱連結部8a1 、8b2 に連結している複数のアクチュエータ分割体12も取り外すと、人工筋力発生部4をコンパクトな構造とすることができる。このことから、停止した筋力補助装置2を他の場所に移動する際には、簡単に移動作業を行うことができる。また、収納場所も小さなスペースで済むという効果もある。
【0059】
また、作動油供給・放出部32のアラーム装置32fが警報音を発することで、リザーバ室22内の作動油が外部に漏れ出ているという異常を、使用者に早期に確認させることができる。
【0060】
また、電源コード警報部38のアラーム装置32fが警報音を発することで、コードリール36に残っている現在の電源コード34の長さが短いことを使用者に早期に確認させることができる。これにより、電源コード34をその長さ一杯引き出して使用したために、コンセント60から電源コード34を引き抜いてしまう等の動作を未然に防止することができる。
【0061】
なお、上述した実施形態は、使用者の手首の関節部に補助筋力を付与する装置として説明したが、腕の関節部、膝の関節部等、身体の各関節部に補助筋力を付与する装置に適用しても、同様の作用効果を得ることができる。
【0062】
また、本実施形態では、油圧式のアクチュエータを使用したが、それに限定されるものではなく、空気圧式のアクチュエータでも良い。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の身体装着型筋力補助装置によると、所定数のアクチュエータ分割体を第1及び第2の装着部の着脱連結部に連結するだけでアクチュエータ力を変化させることができるので、使用者が希望する補助筋力の大きさに自由に設定することができる。そして、第1及び第2の装着部の着脱連結部に連結している複数のアクチュエータ分割体を取り外すと、人工筋力発生部をコンパクトな構造とすることができる。
【0064】
また、請求項2記載の発明によると、流体を供給する配管類が装置外部に露出せず、人工筋力発生部の取り扱いを容易にすることができる。
【0065】
また、請求項3記載の発明によると、流体が作動油等の液体であると、流体放出制御部によりアクチュエータの内部、或いは流体移動制御部の内部の流体の少なくとも一方を大気に放出させると軽量な装置となるので、使用していない装置の移送作業を容易に行うことができる。
【0066】
また、請求項4記載の発明によると、流体が外部に漏れ出ているという異常を、使用者に早期に確認させることができる。
【0067】
また、請求項5記載の発明によると、フィルタ手段が流体に混入しているゴミ等の不純物を除去するため、流体移動制御部は、不純物が混入していない流体で圧送・戻し制御を行い、不純物が原因となる故障が大幅に低減する。
【0068】
また、請求項6記載の発明によると、コードリールから必要な長さだけの電源コードが引き出されるので、電源コードが身体等に絡むのが防止される。
【0069】
また、請求項7記載の発明によると、コードリールから電源コードをスムーズに引き出すことができる。
【0070】
さらに、請求項8記載の発明によると、コードリールに残っている電源コードの長さが短いためにプラグに大きな引き抜き力が加わり、コンセントから電源コードが無理やり引き抜かれる等の危険な動作を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る身体装着型筋力補助装置の実施形態を示す図である。
【図2】身体装着型筋力補助装置の人工筋力発生手段を示す図である。
【図3】人工筋力発生手段が補助筋力を発生している状態を示す図である。
【図4】身体装着型筋力補助装置の制御部の詳細を示すブロック図である。
【図5】身体装着型筋力補助装置を構成するコードリールを示す図である。
【図6】コードリールを使用者の身体に装着した状態を示す図である。
【符号の説明】
2 身体装着型筋力補助装置
4 人工筋力発生部(人工筋力発生手段)
6 制御部(制御手段)
8a、8b 装着部
8a1 、8b1 着脱連結部
10 アクチュエータ
12 アクチュエータ分割体
24 圧送・戻し制御部(流体移動制御部)
32 作動油供給・放出部
32a 供給・放出管
32b 開閉弁
32c オイルフィルタ(フィルタ手段)
32d 弁開閉制御部
32e 漏れ検出装置
32f アラーム装置(漏れ警報手段)
34 電源コード
36 コードリール
36a コード出口
38 電源コード警報部(電源コード警報手段)
40 コード長検出装置
42 コード長判断部
44 アラーム装置
52 装着具

Claims (7)

  1. 使用者の関節部に曲げ動作の補助筋力を付与する人工筋力発生手段と、この人工筋力発生手段の駆動を制御する制御手段とを有する身体装着型筋力補助装置において、
    前記人工筋力発生手段は、使用者の関節部を挟んだ2箇所の身体位置に装着する一対の装着部と、これら一対の装着部の間に連結するアクチュエータとを備え、前記アクチュエータを、前記一対の装着部の間に互いに並列に配置して連結される複数のアクチュエータ分割体により構成し、前記一対の装着部に、各アクチュエータ分割体を着脱自在に連結することが可能な着脱連結部を設け、希望する補助筋力の大きさ応じて所定数の前記アクチュエータ分割体を、前記一対の装着部の前記着脱連結部に連結し、
    前記複数のアクチュエータ分割体を、圧力室を有する流体圧式のアクチュエータとし、前記一対の装着部の着脱連結部は、各アクチュエータ分割体の圧力室に作動流体となる流体を出入りさせる流体移動用コネクタを兼ね、
    前記一対の装着部内に、前記複数のアクチュエータ分割体に共通して接続される前記流体の流路を設けることを特徴とする身体装着型筋力補助装置。
  2. 前記制御手段は、前記アクチュエータに対して前記流体の移動制御を行う流体移動制御部を備えているとともに、前記アクチュエータ、或いは前記流体移動制御部の少なくとも一方に、内部の流体を外部へ放出させる流体放出制御部を備えていることを特徴とする請求項1記載の身体装着型筋力補助装置。
  3. 前記流体放出制御部は、前記アクチュエータ、或いは流体移動制御部の少なくとも一方から外部への前記流体の放出を停止しているときに、前記流体が外部へ漏れ出ているのを検出して警報を発する漏れ警報手段を備えていることを特徴とする請求項2記載の身体装着型筋力補助装置。
  4. 前記制御手段は、前記アクチュエータ、或いは流体移動制御部の少なくとも一方に、外部から前記流体を供給することが可能な流体供給制御部を備えているとともに、前記流体供給制御部の入口に、該流体に混入している異物を除去するフィルタ手段を設けたことを特徴とする請求項2及び3の何れかに記載の身体装着型筋力補助装置。
  5. 前記制御手段を外部電源の電力で作動する装置とし、前記制御手段に、前記外部電源に接続する電源コードと、この電源コードを巻き取るコードリールとを備えたことを特徴とする請求項1記載の身体装着型筋力補助装置。
  6. 前記コードリールを、装着具を介して使用者の身体に装着する構成とし、前記装着具は、前記コードリールのコード出口を上下左右方向に自由に向かせる機構を備えていることを特徴とする請求項5記載の身体装着型筋力補助装置。
  7. 前記制御手段は、前記コードリールに残っている前記電源コードの長さが短いと判断したときに、警報を発する電源コード警報手段を備えていることを特徴とする請求項6記載の身体装着型筋力補助装置。
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