JP7037471B2 - 電子回路装置、圧力センサ - Google Patents

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Description

本発明は、電子回路装置、および圧力センサに関する。
電子部品は様々な領域で利用されており、車両など温度条件が厳しい環境で使用されることも多い。特許文献1には、磁性体である繊維状フィラーを含む成形用樹脂を金型内のキャビティに射出する樹脂射出工程と、少なくとも実装される半導体素子と重なりあう成形品の部分に対応するキャビティに対して、成形用樹脂の流動方向と交差する方向に磁場を付加する磁場付加工程と、キャビティの成形用樹脂を硬化させる樹脂硬化工程とを備えた半導体素子実装用回路基板の製造方法が開示されている。
特開2006-41132号公報
特許文献1に記載されている発明は、信頼性を確保するためのコストが高い。
本発明の第1の態様による電子回路装置は、異方性フィラーが添加され樹脂が成形された樹脂成形体と、前記樹脂成形体上に形成され、配線を形成する配線層と、前記配線と電気的に接続された電子部品と、を備え、前記樹脂成形体において、前記電子部品が搭載される領域の前記異方性フィラーは、前記電子部品の短手方向よりも、前記電子部品の長手方向に配向している。
本発明の第2の態様による圧力センサは、上述した電子回路装置、およびひずみセンサを備える。
本発明によれば、追加のコストを要することなく電子回路装置の信頼性を向上させることができる。上記した以外の課題、構成および効果は、以下の発明を実施するための形態の説明により明らかにされる。
圧力センサ100の外観図 圧力センサ100の断面図 図2のA部の拡大図 第1の実施の形態における樹脂成形体2の製造時におけるゲート10を示す図 第1の実施の形態における熱可塑性樹脂9の流動方向を示す図 電子部品6の搭載に不適切な領域を示す図 比較例圧力センサ100Zの拡大図 圧力センサ100および比較例圧力センサ100Zの熱応力の比較を示す図 第2の実施の形態における樹脂成形体2の製造時におけるゲート10およびゲート11を示す図 第2の実施の形態における熱可塑性樹脂9の流動方向を示す図 第3の実施の形態における電子部品6付近の拡大図
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の記載および図面は、本発明を説明するための例示であって、説明の明確化のため、適宜、省略および簡略化がなされている。本発明は、他の種々の形態でも実施する事が可能である。特に限定しない限り、各構成要素は単数でも複数でも構わない。
図面において示す各構成要素の位置、大きさ、形状、範囲などは、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、範囲などを表していない場合がある。このため、本発明は、必ずしも、図面に開示された位置、大きさ、形状、範囲などに限定されない。
同一あるいは同様な機能を有する構成要素が複数ある場合には、同一の符号に異なる添字を付して説明する場合がある。ただし、これらの複数の構成要素を区別する必要がない場合には、添字を省略して説明する場合がある。
―第1の実施の形態―
以下、図1~図3を参照して、圧力センサの第1の実施の形態を説明する。
(外観)
図1は、圧力センサ100の外観図である。圧力センサ100は、ダイヤフラム1と、樹脂成形体2と、ひずみセンサである半導体素子3と、配線層4と、導電性接合材5と、電子部品6とを備える。ダイヤフラム1の上に樹脂成形体2と半導体素子3が配置されている。樹脂成形体2および半導体素子3は、接着剤などの接合材料でダイヤフラム1と接合されているが、図面では省略されている。樹脂成形体2は中央に穴の空いた構造を有し、中央部に半導体素子3が配置される。つまり、樹脂成形体2は半導体素子3を取り囲む構造をとる。なお、圧力センサ100からダイヤフラム1および半導体素子3を除いた構成、すなわち樹脂成形体2と、配線層4と、導電性接合材5と、電子部品6とをあわせて、電子回路装置99と呼んでもよい。
図2は、圧力センサ100の断面図である。樹脂成形体2の表面にはめっきにより形成された配線層4を備え、配線層4と導電性接合材5により電子部品6が電気的に接続されている。また、半導体素子3と配線層4はワイヤ7により電気的に接続されている。ダイヤフラム1を介して半導体素子3に変形が伝わると、半導体素子3の比抵抗が変化し、この比抵抗変化を電圧としてワイヤ7を介して出力する。
樹脂成形体2の配線層4を含む回路は、ブレーキやエンジンコントロールユニットに接続されている。ここで、半導体素子3から出力される測定電圧は微小なため、樹脂成形体2の配線層4は増幅のためやノイズ対策、温度の影響を抑制するための回路が形成されることが多く、配線層には少なくとも1つ以上の電子部品6が実装されている。ここで、電子部品6としては、主に抵抗部品が使用される。
図3は、図2のA部の拡大図である。図3に示すように、電子部品6は導電性接合材5を介して配線層4に電気的に接続される。また電子部品6は長手方向の両端が導電性接合材5および配線層4を介して樹脂成形体2に固定される。すなわち電子部品6は、その全体が樹脂成形体2に固定されるのではないため、全体が樹脂成形体2に固定される構成に比べて実装が容易である。
ところで樹脂成形体2は、異方性フィラー8と熱可塑性樹脂9を含んで構成される。樹脂成形体2の電子部品6の搭載領域における異方性フィラー8は、電子部品6の短手方向より長手方向に配向している。異方性フィラー8が配向する方向では、樹脂成形体2における異方性フィラー8の影響が大きくなり、配向と直交する方向では、異方性フィラー8の影響が小さく、熱可塑性樹脂9の物性に近くなる。
つまり、樹脂成形体2の線膨張率は、異方性フィラー8の配向方向が直交方向よりも小さくなり、温度変化により生じる応力の大きさ、換言すると電子部品6および導電性接合材5にかかる熱応力を小さくすることができる。仮に電子部品6と樹脂成形体2の線膨張率が同一であれば熱応力を考慮する必要はないが、実際には電子部品6の線膨張率は樹脂成形体2に比べれば十分に小さいので、樹脂成形体2における電子部品6の長手方向の線膨張率が小さいほど熱応力は小さくなる。熱応力が小さくなることで、導電性接合材5のクラック発生を抑制することができ、電子回路の信頼性および圧力センサの信頼性を向上することが可能となる。
電子部品6は主に抵抗部品が使用されるため、図3に示されるように配線層4の第1の配線と第2の配線を接続するように搭載され、各配線と電子部品ははんだ等の導電性接合材5で接続されている。このような回路構造では、各部材の線膨張率差による応力が導電性接合材5にかかりやすく、電子部品6の搭載方向を実施の形態1の方向とすることで、線膨張率差を小さくし、熱応力を抑制することが可能である。
より厳密に異方性フィラー8の配向方向を説明すると、本実施の形態では電子部品6の長手方向における配向テンソルが0.33以上であり、かつ短手方向よりも長手方向の配向テンソルが大きい。配向テンソルは任意の3軸に対して、それぞれの軸方向にフィラーが配向割合を示すものであり、1に近いほどフィラーが配向、0に近いほどフィラーがその軸方向に向いていないことを示す。配向テンソルは3軸の合計が1となるため、長手方向の配向テンソルが3分の1である0.33よりも大きく、かつ短手方向よりも大きければ熱応力の抑制が可能である。
熱可塑性樹脂9としては、たとえばポリブチレンテレフタレート(PBT)や液晶ポリマー(LCP)、ポリアミド(PA)樹脂を用いることができる。異方性フィラー8としては、ガラス繊維フィラー、ガラスフレーク、および偏平ガラスフィラーを用いることができる。異方性フィラーとしては、樹脂成形体の強度の観点から、ガラス繊維フィラーが好適に用いられ、フィラーの含有量は20~50質量%の範囲とすることが好ましい。また上述した異方性フィラー8と熱可塑性樹脂9の組み合わせは任意である。たとえばPBTとガラス繊維フィラーとを組み合わせてもよいし、PAとガラスフレークとを組み合わせてもよい。
ここで、導電性接合材5としてはんだを使用する場合は、樹脂の融点がはんだの融点以上である熱可塑性樹脂を使用することができる。たとえば、融点が210℃のSn-Agはんだを使用する場合は、熱可塑性樹脂として融点が210℃以上のLCPやPA樹脂が使用できる。導電性接合材として加熱硬化タイプの導電性ペーストや導電性接着剤を用いる場合も同様に、硬化温度よりも融点が高い熱可塑性樹脂を使用する。熱可塑性樹脂や導電性フィラーの種類は前記のものに限られず、適宜のものを用いることができる。
樹脂成形体2上に形成される配線層4はめっきにより形成されるが、配線層4の材質としては銅が好適に使用される。また、銅の腐食を防ぐために、銅配線上にニッケルまたはニッケルと金メッキをすることがより好ましい。銅配線の厚みとしては、5~20μmが好適に使用される。
(製造方法)
以上説明したように、樹脂成形体2におけるフィラーの配向方向と、電子部品6の長手方向との関係が重要である。ここでは樹脂成形体2の製造方法を説明する。実施の形態1に係る樹脂成形体2は異方性フィラー8を含む熱可塑性樹脂9を射出成形金型にて射出成形することにより得られる。射出成形時の熱可塑性樹脂9の流動により、異方性フィラー8は樹脂成形体2内で配向が発生する。
図4Aは樹脂成形体2の製造時におけるゲート10を示す図、図4Bは熱可塑性樹脂9の流動方向を示す図である。図4Bには、説明の便宜のために直行するX軸とY軸を示している。ゲート10から異方性フィラー8および熱可塑性樹脂9が注入される。
樹脂成形体2は、中央部に半導体素子を配置するための角穴を有する。ここでは説明の便宜上、樹脂成形体2の領域をゲート側21、ゲート対向側22、ゲート左側23、ゲート右側24と呼ぶ。ゲート側21は、樹脂成形体2を構成する4辺のうちゲート10に接する辺であって、ゲート10付近および辺の端部を除く領域である。ゲート対向側22は、ゲート側21と対向する領域である。ゲート左側23は、ゲート10が接する辺に隣接する辺であって、端部を除く領域である。ゲート右側24は、ゲート左側23と対向する領域である。
図4Aに示すように、1点のゲート10から注入された異方性フィラー8および熱可塑性樹脂9は、図4Bに示すように左右に分かれてゲート側21を進む。そして異方性フィラー8および熱可塑性樹脂9は、流れ方向を90度変えた後にゲート左側23およびゲート右側24の領域を直進し、さらに流れ方向を90度変えてゲート対向側22に到達する。異方性フィラー8および熱可塑性樹脂9は、ゲート対向側22を超えてゲート10に対向する位置で合流する。なおこのゲート10に対向する位置であって、ゲート10付近で左右に分流した異方性フィラー8と熱可塑性樹脂9が合流する箇所を「ウェルド」と呼ぶ。
異方性フィラー8の配向状態は、流動解析により樹脂の流動方向におおよそ沿っていることが確認されている。すなわちゲート左側23およびゲート右側24では、異方性フィラー8はY軸に沿って配向され、ゲート側21およびゲート対向側22では異方性フィラー8やX軸に沿って配向される。換言すると、異方性フィラー8の配向は樹脂成形体2の外周部におおよそ沿う構造になるため、電子部品6の長手方向が樹脂成形体2の外周部と略平行になるように搭載することで、圧力センサ100を上述した構造にできる。
図5は、電子部品6の搭載に不適切な領域を示す図である。換言すると図5は、異方性フィラー8の配向が樹脂成形体2の外周部に沿っていない領域を示す図である。図5では、電子部品6の搭載に不適切な領域(以下、「不適切領域」と呼ぶ)をハッチングで示している。また図5では樹脂成形体2の外周の一辺の長さを便宜的に10Lとしている。
流動解析により、ゲート10付近、樹脂成形体2の角部、およびウェルド付近は熱可塑性樹脂9の流動方向が変わる領域であることが明らかになった。具体的には、ゲート位置およびウェルド位置から外周部1辺の長さの10%の領域、および角部から外周部1辺の長さの10%の領域は熱可塑性樹脂9の流れ方向が不定であり異方性フィラー8の配向方向が定まらないため電子部品6の搭載に不適切である。なお図5では不適切領域を矩形の領域として示しているが、角部を中心とする円弧の領域であってもよい。また樹脂成形体2に配置する電子部品6は、長手方向が樹脂成形体2の外周部に対して厳密に平行でなくてもよい。これは、電子部品6の長手方向における配向テンソルが0.33以上でかつ電子部品6の長手方向における配向テンソルが電子部品6の短手方向における配向テンソルよりも大きければよいため、たとえば外周部に対して45°程度までの角度であれば許容される。
(比較例)
図6は比較例である比較例圧力センサ100Zの拡大図である。比較例圧力センサ100Zの構成は上述した圧力センサ100とおおよそ同じであり、異方性フィラー8の配向方向に対する電子部品6の配置のみが異なる。比較例圧力センサ100Zでは、樹脂成形体2の電子部品6の搭載領域における異方性フィラー8の配向方向が、電子部品6の長手方向より短手方向になるように電子部品6が搭載される。この比較例は、たとえば図4Bに示すゲート左側23において、樹脂成形体2の外周部に電子部品6の短手方向が沿うように搭載することで構成される。
図7は、圧力センサ100および比較例圧力センサ100Zの樹脂成形体2における電子部品6を搭載する領域の長手方向における熱応力の比較を示す図である。図7はシミュレーションにより得られた結果である。ただし圧力センサ100と比較例圧力センサ100Zのいずれも、異方性フィラー8はガラス繊維フィラー、熱可塑性樹脂9はPBT樹脂とし、樹脂成形体2における異方性フィラー8と熱可塑性樹脂9の質量比は3:10である。図7に示すように、圧力センサ100のテンソルは0.94、線膨張係数は2.21×10-5[1/℃]、最大主応力は67[MPa]であり、比較例圧力センサ100Zのテンソルは0.04、線膨張係数は8.93×10-5[1/℃]、最大主応力は406[MPa]である。電子部品は1608抵抗体であり、その線膨張係数は7.6×10-6[1/℃]である。ただし最大主応力は温度が-50度から+130度まで変化した際のものである。
以上のように、樹脂成形体2の電子部品6の搭載領域における異方性フィラー8の配向方向が、電子部品6の短手方向より長手方向になるように電子部品6を搭載することで、電子部品6および導電性接合材5にかかる熱応力を小さくすることが可能となる。熱応力が小さくなることで、導電性接合材のクラック発生を抑制することができ、電子回路の信頼性および圧力センサの信頼性を向上することが可能となる。
上述した第1の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)電子回路装置99は、異方性フィラー8が添加され熱可塑性樹脂9が成形された樹脂成形体2と、樹脂成形体2上に形成され、配線を形成する配線層4と、配線と電気的に接続された電子部品6と、を備える。樹脂成形体2において、電子部品6が搭載される領域の異方性フィラー8は、電子部品6の短手方向よりも、電子部品の長手方向に配向している。そのため追加のコストを要することなく電子部品6にかかる熱応力を小さくし、電子回路装置99の信頼性を向上させることができる。
(2)電子部品6が搭載される領域の異方性フィラーは、さらに、電子部品6の長手方向の配向テンソルが0.33よりも大きい。そのため、電子部品6の長手方向の配向テンソルが3軸の中で最も大きくなり、熱応力をより小さくできる。
(3)電子部品6は、長手方向の両端のみが配線層を介して樹脂成形体に固定される。そのため電子部品6の実装が容易である。
(4)配線と電子部品6ははんだにより接続されており、樹脂成形体の融点がはんだの融点よりも高い。そのため、はんだを用いて効率よく実装できる。
(5)異方性フィラー8には、ガラス繊維フィラー、偏平ガラスフィラー、およびガラスフレークの少なくとも1つが含まれる。
(6)電子部品6の長手方向が、樹脂成形体2の外周部と略平行である。そのため電子部品6の実装、および実装の確認が容易である。
(7)電子部品6は、樹脂成形体の角部から樹脂成形体の1辺の長さの10%以上離れた位置であり、ゲート10およびウェルドを避けて配される。そのため異方性フィラー8の配向が明確な領域に電子部品6を配することができる。
(8)圧力センサ100は、電子回路装置99、およびひずみセンサである半導体素子3を備える。そのため圧力センサ100の信頼性を向上させることができる。
(変形例1)
上述した第1の実施の形態では、電子部品6は長手方向の両端のみが樹脂成形体2に固定された。しかし、電子部品6の全体が配線層4を介して樹脂成形体2に固定されてもよい。
(変形例2)
図5では、樹脂成形体2の外形を、縦横ともに10Lの正方形として説明した。しかし樹脂成形体2の縦と横の長さは異なってもよい。
(変形例3)
樹脂成形体2を構成する樹脂は、熱硬化性を有しなくてもよい。樹脂成形体2を構成する樹脂は何らかの手段で硬化可能であればよく、たとえば紫外線硬化性樹脂でもよい。
―第2の実施の形態―
図8を参照して、圧力センサの第2の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、樹脂成形体2の製造工程において2つのゲートを用いる点で、第1の実施の形態と異なる。樹脂成形体2の製造工程以外は第1の実施の形態と同様なので、ここでは樹脂成形体2の製造工程のみを説明する。
図8Aは第2の実施の形態における樹脂成形体2の製造時におけるゲート10およびゲート11を示す図、図8Bは第2の実施の形態における熱可塑性樹脂9の流動方向を示す図である。図8Bには、説明の便宜のために直行するX軸とY軸を示している。本実施の形態では、ゲート10だけでなくゲート11からも異方性フィラー8および熱可塑性樹脂9が注入される。
図8Bに示すように、第1領域25、第2領域26、第3領域27、第4領域28を定義する。第1領域25は、第1の実施の形態におけるゲート側21と同一であり、第2領域26は、第1の実施の形態におけるゲート対向側22と同一である。第3領域27は、第1の実施の形態におけるゲート左側23から辺の中央部を除いた領域である。第4領域28は、第1の実施の形態におけるゲート右側24から辺の中央部を除いた領域である。第3領域27および第4領域28は、ウェルドを避けるために辺の中央部が除かれている。電子部品6は、第1領域25、第2領域26、第3領域27、および第4領域28のいずれかに、長手方向が樹脂成形体2の外周部に沿うように配される。
上述した第2の実施の形態によれば、複数のゲートを利用して高速に樹脂成形体2を成形することができる。またこの場合も第1の実施の形態における作用効果が得られる。
―第3の実施の形態―
図9を参照して、圧力センサの第3の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、圧力センサ100がさらに封止樹脂を備える点で、第1の実施の形態と異なる。
図9は、第3の実施の形態における電子部品6付近の拡大図である。すなわち図9は、第1の実施の形態における図3に相当する。第3の実施の形態では、電子部品6および導電性接合材5を覆うように封止樹脂12がさらに備えられる。封止樹脂12としては低弾性、低膨張の液状エポキシ封止剤が好適に使用される。封止樹脂12が電子部品6の変形を防止する働きを有するから、弾性率と熱膨張係数が低い封止樹脂12をさらに備えることで、導電性接合材5にかかる応力を低減することができる。
上述した第3の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(9)樹脂成形体2上に形成された配線と電気的に接続された電子部品6上に封止樹脂12を備える。そのため、導電性接合材5にかかる応力を低減することができ、電子回路装置99および圧力センサ100の信頼性をさらに向上させることができる。
上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
2…樹脂成形体
3…半導体素子
4…配線層
5…導電性接合材
6…電子部品
8…異方性フィラー
9…熱可塑性樹脂
10、11…ゲート
12…封止樹脂
99…電子回路装置
100…圧力センサ

Claims (9)

  1. 異方性フィラーが添加され樹脂が成形された樹脂成形体と、
    前記樹脂成形体上に形成され、配線を形成する配線層と、
    前記配線と電気的に接続された電子部品と、を備え、
    前記樹脂成形体において、前記電子部品が搭載される領域の前記異方性フィラーは、前記電子部品の短手方向よりも、前記電子部品の長手方向に配向している電子回路装置。
  2. 請求項1に記載の電子回路装置において、
    前記電子部品が搭載される領域の前記異方性フィラーは、さらに、前記電子部品の長手方向の配向テンソルが0.33よりも大きい電子回路装置。
  3. 請求項1に記載の電子回路装置において、
    前記電子部品は、長手方向の両端のみが前記配線層を介して前記樹脂成形体に固定される電子回路装置。
  4. 請求項1に記載の電子回路装置において、
    前記配線と前記電子部品ははんだにより接続されており、
    前記樹脂成形体の融点が前記はんだの融点よりも高い電子回路装置。
  5. 請求項1に記載の電子回路装置において、
    前記異方性フィラーには、ガラス繊維フィラー、偏平ガラスフィラー、およびガラスフレークの少なくとも1つが含まれる電子回路装置。
  6. 請求項1に記載の電子回路装置において、
    前記樹脂成形体上に形成された前記配線と電気的に接続された前記電子部品上に封止樹脂をさらに備える電子回路装置。
  7. 請求項1に記載の電子回路装置において、
    前記電子部品の長手方向が、前記樹脂成形体の外周部と略平行である電子回路装置。
  8. 請求項1に記載の電子回路装置において、
    前記電子部品は、前記樹脂成形体の角部から前記樹脂成形体の1辺の長さの10%以上離れた位置であり、ゲートおよびウェルドを避けて配される電子回路装置。
  9. 請求項1に記載の電子回路装置、およびひずみセンサを備える圧力センサ。
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