JP7035766B2 - 乗物用シートロック装置 - Google Patents

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Description

本開示は、乗物に搭載されるシートに適用される乗物用シートロック装置に関する。
例えば、特許文献1に記載の発明では、フックの位置をインジケータ部に伝達する部材、及び操作レバーに入力された操作力をフックに伝達する部材を備えている。フックは、ストライカーに引っ掛かるように係合する部材である。インジケータ部は、着席者等の利用者にフックの位置を示す可動部材である。
特開2010-143330号公報
本開示は、特許文献1に比べて、部品点数を削減することが可能な乗物用シートロック装置の一例を開示する。
乗物用シートロック装置は、以下の構成要件のうち少なくとも1つを備えることが望ましい。
当該構成要件は、例えば、乗物又はシートに対して固定されたストライカー(7)と係合可能な係合位置と当該係合が解除可能な解除位置との間で変位可能なフック(11)と、フック(11)を解除位置に変位させる際に操作される操作部(12)と、フック(11)の位置を示すインジケータ部(13)であって、当該フック(11)が係合位置にあることを示す第1位置と当該フック(11)が解除位置にあることを示す第2位置との間で変位可能なインジケータ部(13)と、フック(11)の変位と連動して変位可能なポール(14)であって、操作部(12)に入力された操作力をフック(11)に伝達する機能、及びインジケータ部(13)を変位させる変位力を当該インジケータ部(13)に作用させる機能を発揮可能に構成されたポール(14)とである。
これにより、当該乗物用シートロック装置では、2つの機能がポール(14)により実現され得る。つまり、ポール(14)は、操作部(12)に入力された操作力をフック(11)に伝達する機能、及びインジケータ部(13)を変位させる変位力を当該インジケータ部(13)に作用させる機能を実現可能である。
したがって、当該乗物用シートロック装置では、特許文献1に比べて、部品点数を削減することが可能になるとともに、部品点数の削減に伴って乗物用シートロック装置の構成が簡素となり得るので、組立工数の削減も可能となり得る。
当該乗物用シートロック装置は、以下の構成要件のうち少なくとも1つを備える構成であってもよい。
ポール(14)を揺動可能に支持するポール支持部(28A、28B)と、インジケータ部(13)を揺動可能に支持するインジケータ支持部(23)とを備え、ポール(14)は、当該ポール(14)が揺動することにより、インジケータ部(13)に変位力を作用させることが望ましい。
これにより、ポール(14)の揺動に連動してインジケータ部(13)が揺動変位する。したがって、例えば、インジケータ部(13)が直線的な往復運動する構成に比べて、乗物用シートロック装置の構成が簡素になり得る。
操作部(12)は、インジケータ支持部(23)により揺動可能に支持されていることが望ましい。これにより、乗物用シートロック装置の構成が簡素になり得る。
操作部(12)の揺動端(12A)とインジケータ部(13)の揺動端(13A)とは、インジケータ支持部(23)に対して同一側に位置していることが望ましい。これにより、乗物用シートロック装置の大型化を抑制でき得る。
操作部(12)が揺動操作された際に、インジケータ部(13)が予め決められた位置を越えて変位することを規制する規制部(24A)を備えることが望ましい。これにより、操作部(12)が揺動操作された際に、例えば、インジケータ部(13)が当該操作の妨げになる位置まで変位してしまうことが抑制され得る。
ポール(14)には、当該ポール(14)の揺動中心軸線と平行な方向に延びる作動ピン(14B)であって、インジケータ部(13)と接触可能な第1接触部(14C)、及び操作部(12)と接触可能な第2接触部(14D)を有する作動ピン(14B)が設けられており、第1接触部(14C)は、第2接触部(14D)より作動ピン(14B)の根元側に位置することが望ましい。
これにより、第1接触部(14C)が第2接触部(14D)より作動ピン(14B)の先端側に位置する構成に比べて、作動ピン(14B)の長さを小さくでき得る。
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
第1実施形態に係る乗物用シートロック装置を示す図である。 第1実施形態に係る乗物用シートロック装置の分解図である。 乗物用シートロック装置のロック状態を示す図である。 乗物用シートロック装置の解除状態を示す図である。 乗物用シートロック装置のスタンバイ状態を示す図である。 第1実施形態に係る操作部及びインジケータ部等を示す図である。 第1実施形態に係る操作部及びインジケータ部等を示す図である。
以下の「発明の実施形態」は、本開示の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されるものではない。
少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位は、「1つの」等の断りがされた場合を除き、少なくとも1つ設けられている。つまり、「1つの」等の断りがない場合には、当該部材は2以上設けられていてもよい。
本実施形態は、車両等の乗物に搭載されるシート(以下、乗物用シートという。)に本開示に係る乗物用シートロック装置が適用された例である。当該乗物用シートは、車両の後席に用いられるシートである。
各図に付された方向を示す矢印等は、各図相互の関係を理解し易くするために記載されたものである。本開示に示された発明は、各図に付された方向に限定されるものではない。各図に示された方向は、本実施形態に係る乗物用シートが車両に組み付けられた状態における方向である。
(第1実施形態)
1.乗物用シートロック装置の概要
図1に示される乗物用シートロック装置10は、シートバック5を車両ボディ(図示せず。)に対して固定するためのロック装置である。当該シートバック5は、シートクッション(図示せず。)又は車両ボディに対して揺動可能に連結されている。
シートバック5は着席者の背部を支持するための部位である。シートクッションは着席者の臀部を支持するための部位である。本実施形態に係る乗物用シートロック装置10は、シートバック5のシート幅方向一端側、つまりシートバック5のうち車両ボディに面した部位に装着される。
乗物用シートを利用する者(以下、利用者という。)は、乗物用シートロック装置10を操作することにより、シートバック5を起立状態に固定する場合と当該シートバック5を揺動可能状態とする場合とを切り換えることができる。
2.乗物用シートロック装置の詳細
2.1 乗物用シートロック装置の構成
乗物用シートロック装置10は、図2に示されるように、フック11、操作部12、インジケータ部13及びポール14等を少なくとも備える。
<フック等>
フック11は、図1に示されるように、ストライカー7に引っ掛かるように係合する係合部材である。ストライカー7は、車両ボディに対して固定された被係合部材の一例である。このため、フック11には、ストライカー7が嵌り込み可能な凹部11Aが設けられている。
当該フック11は、ストライカー7と係合可能な係合位置(図3参照)と当該係合が解除可能な解除位置(図4参照)との間で変位可能である。本実施形態に係るフック11は、図2に示されるように、締結ブッシュ15を介してベース16に対して揺動可能に装着されている。
ベース16は、シートバック5、つまり乗物用シートに固定される基礎部材である。フックスプリング17は、フック11を係合位置側に向けて変位させる弾性力を発揮する。本実施形態に係るフックスプリング17は、締結ブッシュ15と同軸線状に配置された捻りコイルばねにより構成されている。
フック11にはフックピン11Bが設けられている。フックピン11Bは、カムプレート18側に向けて突出した柱状の部材である。当該フックピン11Bは、カムプレート18に設けられたカム溝18Aに嵌り込んでいる。
フックピン11Bは、図3~図5に示されるように、カム溝18A内を当該カム溝18Aにより規制された状態で変位可能である。カムプレート18は、フック11と同一の揺動軸線に対して揺動可能である。
具体的には、カムプレート18は、図2に示されるように、締結ブッシュ15を介してフック11と共にベース16に揺動可能に装着されている。カム溝18Aは、カムプレート18の揺動中心を曲率中心とする円弧状の長穴にて構成されている。
カムスプリング19は、カムプレート18をフック11と同一の向きに向けて変位させる弾性力を発揮する。本実施形態に係るカムスプリング19は、締結ブッシュ15と同軸線状に配置された捻りコイルばねにより構成されている。
カムプレート18にはカムピン18Bが設けられている。カムピン18Bは、ポール14側に向けて突出した柱状の部材である。当該カムピン18Bは、ポール14に設けられたカム部14Aに滑り接触可能である。
スタンバイプレート20は、フック11を解除位置に保持するためのスタンバイ位置(図5参照)と当該スタンバイ位置からずれた位置(図3及び図4参照)との間で変位可能である。
すなわち、スタンバイプレート20には、フック11の端部11C(図1参照)が接触可能な当接部20A(図2参照)が設けられている。スタンバイプレート20がスタンバイ位置となると、当接部20Aがフック11の端部11Cと接触可能な状態となる。
本実施形態に係るスタンバイプレート20は、締結ブッシュ21を介してベース16に揺動可能に装着されている。当該スタンバイプレート20の揺動中心は、フック11に対してポール14と反対側に位置する。具体的には、スタンバイプレート20の揺動中心は、フック11よりシート前方側に位置する(図1参照)。
図2に示されるスタンバイプレートスプリング22は、スタンバイプレート20をスタンバイ位置に向きに向けて変位させる弾性力を発揮する。本実施形態に係るスタンバイプレートスプリング22は、締結ブッシュ21と同軸線状に配置された捻りコイルばねにより構成されている。
なお、スタンバイプレート20がスタンバイ位置にあるときには、当該スタンバイプレート20の位置決め部20Bがベース16に接触する(図5参照)。このとき、スタンバイプレートスプリング22は、位置決め部20Bをベース16に向けて押圧するので、スタンバイプレート20がスタンバイ位置に保持される。
<操作部及びインジケータ部等>
操作部12は、フック11を解除位置に変位させる際に、利用者により操作される部位である。インジケータ部13は、フック11の位置を示す部材である。具体的には、当該インジケータ部13は、第1位置(図3参照)と第2位置(図4参照)との間で変位可能である。
第1位置は、フック11が係合位置にあることを示す位置である。第2位置は、フック11が解除位置にあることを示す位置である。本実施形態に係るインジケータ部13は、支持ピン23にて揺動可能に支持されている。
支持ピン23は、インジケータ部13を揺動可能に支持するインジケータ支持部の一例である。当該支持ピン23は、図2に示されるように、レバーケース24に装着されている。レバーケース24は、操作部12及びインジケータ部13を収納するケースである。
本実施形態に係る操作部12は、支持ピン23を介してレバーケース24に揺動可能に装着されたレバー部材にて構成されている。そして、操作部12の揺動端12Aとインジケータ部13の揺動端13Aとは、支持ピン23に対して同一側に位置している。
操作部12の揺動端12Aとは、利用者が視認可能な操作部12の端部のうち支持ピン23から最も離間した端部である。インジケータ部13の揺動端13Aとは、利用者が視認可能なインジケータ部13の端部のうち支持ピン23から最も離間した端部である。
本実施形態に係るレバーケース24は、台座ケース25を介してベース16に固定されている。レバーケース24又は台座ケース25には、操作スプリング26及びインジケータスプリング27が連結されている。
操作スプリング26は、操作部12を格納位置(図3参照)に向けて変位させる弾性力を発揮する。格納位置とは、操作部12の略全体がレバーケース24に収納される位置である。
利用者が揺動端12Aを上方側に引き上げるような操作力を操作部12に作用させると(図6参照)、フック11は解除位置となる。上記操作力が消失すると、操作スプリング26の弾性力により操作部12が格納位置となるように、操作部12の揺動端12Aが下がる。
インジケータスプリング27は、インジケータ部13を第2位置に向けて変位させる弾性力を発揮する。このため、インジケータ部13を第1位置に向けて変位させる力が消失すると、インジケータ部13は、第2位置側に変位する。
レバーケース24は、図6に示されるように、規制部24Aが設けられている。規制部24Aは、インジケータ部13が予め決められた位置(例えば、第2位置)を越えて変位することを規制する。
このため、操作部12の揺動角が所定角度以下の状態では、インジケータ部13と操作部12とが一体的に揺動する。操作部12の揺動角が所定角度を超えた状態では、インジケータ部13が停止した状態で操作部12が揺動する。
<ポール等>
図3及び図4に示されるように、ポール14は、フック11の変位と連動して変位可能な部材である。具体的には、ポール14は、図2に示されるように、締結ブッシュ28A及びポールピン28Bを介してベース16に揺動可能に連結されている。
締結ブッシュ28A及びポールピン28Bは、ポール14を揺動可能に支持するポール支持部の一例である。なお、本実施形態に係るポール14は、揺動中心が変位しながら揺動する。
ポール14は、少なくとも2つの機能を発揮可能である。第1機能は、操作部12に入力された操作力をフック11に伝達する機能である。第2機能は、インジケータ部13を変位させる変位力を当該インジケータ部13に作用させる機能である。
以下の説明は、上記2つの機能を実現するための構成の説明である。
すなわち、ポール14には、図2に示されるように、作動ピン14Bが設けられている。作動ピン14Bは、図7に示されるように、ポール14の揺動中心軸線Loと平行な方向に延びる柱状の部材である。
作動ピン14Bは、揺動中心軸線Loを挟んでカム部14Aと反対側に設けられている。当該作動ピン14Bは、第1接触部14C及び第2接触部14Dを有している。第1接触部14Cはインジケータ部13と接触可能な部位である。第2接触部14Dは操作部12と接触可能な部位である。
第1接触部14Cは、第2接触部14Dより作動ピン14Bの根元側、つまりポール14側に位置する。操作部12及びインジケータ部13のうち作動ピン14Bと接触可能な部位は、支持ピン23を挟んで揺動端12A、13Aと反対側(本実施形態では、シート前方側)に位置する。
このため、操作スプリング26は、第2接触部14Dから操作部12を離間させる向きの弾性力を発揮することになる。インジケータスプリング27は、インジケータ部13を第1接触部14Cに押し付ける弾性力を発揮することになる。
図2に示されるポールスプリング29は、以下の3つの要件を満たす向きの弾性力をポール14に作用させる。第1の要件は、第1インジケータ部13を第1位置とする向きである。第2の要件は、操作部12を格納位置とする向きである。第3の要件は、カムピン18Bをカム部14Aから離間させる向きである。
2.2 乗物用シートロック装置の作動
以下に示される乗物用シートロック装置10の作動説明は、第1機能及び第2機能の作動説明と一致する。
<ロック状態>
ストライカー7とフック11とが係合しているロック状態では、図3に示されるように、フック11はフックスプリング17の弾性力により係合位置に保持される。カムプレート18は、カムスプリング19の弾性力によりストライカー7に接触した状態に保持される。
スタンバイプレート20は、スタンバイ位置からずれた位置にてストライカー7に接触している。このとき、スタンバイプレートスプリング22は、スタンバイ位置に比べて弾性変形量が増大している。このため、スタンバイプレートスプリング22は、スタンバイプレート20を介してストライカー7をフック11に押し付ける。
ポールスプリング29は、インジケータ部13を第1位置とし、操作部12を格納位置とし、かつ、カムピン18Bをカム部14Aから離間させる向きの弾性力をポール14に作用させる。
このため、インジケータ部13は第1位置となり、操作部12は格納位置となる。カムピン18Bはカム部14Aから離間しているため、ポール14はカムプレート18に操作力を伝達しない。
<ロック解除状態>
ロック状態(図3参照)において、利用者が操作部12に操作力を作用させると、当該操作力により、作動ピン14Bが図3に示される矢印の向きに変位する。このとき、インジケータ部13は、インジケータスプリング27から弾性力を受けて作動ピン14Bに追従するように変位する。このため、当該インジケータ部13は、第2位置に向けて変位する。
なお、操作部12の揺動角が所定角度以下の状態では、インジケータ部13と操作部12とが一体的に揺動する。操作部12の揺動角が所定角度を超えた状態では、図4に示されるように、インジケータ部13が停止し、操作部12が揺動する。つまり、第1接触部14Cはインジケータ部13から離間し、第2接触部14Dは操作部12と接触した状態となる。
作動ピン14Bが図3に示される矢印の向きに変位すると、図4に示されるように、ポール14のカム部14Aがカムピン18Bに接触する。このため、カムプレート18は、ポール14を介して伝達された操作力により、カムスプリング19の弾性変形量が増大する向き(図3の円弧状矢印の向き)に変位する。
カムプレート18が変位し、フックピン11Bがカム溝18Aの長手方向端部に位置すると(図4参照)、フック11は、カムプレート18と共に、フックスプリング17及びカムスプリング19の弾性変形量が増大する向き(図3の円弧状矢印の向き)に変位して解除位置となる(図4参照)。
つまり、フックピン11Bがカム溝18Aの長手方向端部に位置した以降においては、操作部12に入力された操作力は、作動ピン14B→ポール14→カムピン18B→カムプレート18→フックピン11B→フック11の順に伝達される。換言すれば、ポール14は第1機能を発揮する。
<スタンバイ状態>
スタンバイ状態とは、フック11が解除位置にある場合であって、ストライカー7がフック11から離脱した状態である(図5参照)。当該状態では、スタンバイプレートスプリング22の弾性力によりスタンバイプレート20がスタンバイ位置となる。
スタンバイプレート20がスタンバイ位置となって、当接部20Aがフック11の端部11Cと接触すると、図5に示されるように、フック11は解除位置に保持される。スタンバイ位置では、フックピン11Bがポール14の規制面14E(図3参照)に接触する。
このとき、フック11が解除位置に保持され、かつ、ポールスプリング29は、規制面14Eをフックピン11Bに押し当てるような弾性力をポール14に作用させるので、ポール14は、図4に示す位置、つまりインジケータ部13を第2位置に保持する位置に維持される。
<スタンバイ状態からロック状態へ>
スタンバイ状態(図5)において、ストライカー7がスタンバイプレート20に押し付けられると、当接部20Aがフック11の端部11Cから離間するため、フックスプリング17の弾性力によりフック11が係合位置に変位する(図3参照)。
このとき、フックピン11Bは、規制面14Eから離間するようにカム溝18A内を変位する。このため、ポール14は、ポールスプリング29の弾性力により、作動ピン14Bが図3に示される矢印の向きと反対向きに変位するように揺動する。
つまり、インジケータ部13は、ポール14を介してポールスプリング29の弾性力を受けてインジケータ部13を第1位置に変位させる変位力を当該インジケータ部13に作用させる。換言すれば、ポール14は第2機能を発揮する。
3.本実施形態に係る乗物用シートロック装置の特徴
本実施形態に係る乗物用シートロック装置10では、2つの機能がポール14により実現される。つまり、ポール14は、操作部12に入力された操作力をフック11に伝達する第1機能、及びインジケータ部13を変位させる変位力を当該インジケータ部13に作用させる第2機能を実現する。
したがって、当該乗物用シートロック装置10では、特許文献1に比べて、部品点数を削減することが可能になるとともに、部品点数の削減に伴って乗物用シートロック装置10の構成が簡素となり得るので、組立工数の削減も可能となり得る。
ポール14は、当該ポール14が揺動することにより、インジケータ部13に変位力を作用させる。これにより、ポール14の揺動に連動してインジケータ部13が揺動変位する。したがって、例えば、インジケータ部13が直線的な往復運動する構成に比べて、乗物用シートロック装置の構成が簡素になり得る。
操作部12とインジケータ部13とは、共通の支持ピン23により揺動可能に支持されている。これにより、乗物用シートロック装置10の構成が簡素になり得る。
操作部12の揺動端12Aとインジケータ部13の揺動端13Aとは、支持ピン23に対して同一側に位置している。これにより、揺動端12Aが支持ピン23を挟んで揺動端13Aと反対側に配置された構成に比べて、乗物用シートロック装置10の大型化を抑制でき得る。
操作部12が揺動操作された際に、インジケータ部13が予め決められた位置を越えて変位することを規制する規制部24Aを備える。これにより、操作部12が揺動操作された際に、インジケータ部13が当該操作の妨げになる等の過度に変位してしまうことが抑制され得る。
作動ピン14Bに設けられた第1接触部14Cは、当該作動ピン14Bに設けられた第2接触部14Dより作動ピン14Bの根元側に位置する。これにより、第1接触部14Cが第2接触部14Dより作動ピン14Bの先端側に位置する構成に比べて、作動ピン14Bの長さを小さくでき得る。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、ストライカー7が車両ボディに対して固定され、乗物用シートロック装置10がシートバック5に設けられていた。しかし、本明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、当該発明は、例えば、ストライカー7がシートバック5に設けられ、乗物用シートロック装置10が車両ボディに対して固定されていてもよい。
上述の実施形態に係るポール14、操作部12及びインジケータ部13が揺動変位する構成であった。しかし、本明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、当該発明は、例えば、ポール14、操作部12及びインジケータ部13のうち少なくとも1つが直線運動する構成であってもよい。
上述の実施形態では、操作部12とインジケータ部13とが共通の支持ピン23により支持されていた。しかし、本明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、当該発明は、例えば、操作部12用の支持ピン、及びインジケータ部13用の支持ピンが設けられた構成であってもよい。
上述の実施形態では、操作部12の揺動端12Aとインジケータ部13の揺動端13Aとは、支持ピン23に対して同一側に位置していた。しかし、本明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、当該発明は、例えば、揺動端12Aが支持ピン23を挟んで揺動端13Aと反対側に配置された構成であってもよい。
上述の実施形態では、規制部24Aが設けられていたしかし、本明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、当該発明は、例えば、規制部24Aが廃止された乗物用シートロック装置10であってもよい。
上述の実施形態では、第1接触部14Cは第2接触部14Dより作動ピン14Bの根元側に位置していた。しかし、本明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、当該発明は、例えば、第1接触部14Cが第2接触部14Dより作動ピン14Bの先端側に位置した構成であってもよい。
上述の実施形態に係るフックスプリング17、スタンバイプレートスプリング22、操作スプリング26及びポールスプリング29は捻りコイルばねにて構成され、インジケータスプリング27はコイルばねにて構成されていた。しかし、本明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。
上述の実施形態では、レバーケース24と台座ケース25とが別部品であった。しかし、本明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、当該発明は、例えば、レバーケース24と台座ケース25とが一体成形された一体成形品であってもよい。
上述の実施形態に係る乗物用シートロック装置10は、シートバック5の揺動を規制する機能を有していた。しかし、本明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、当該発明は、例えば、シートバック5以外の部位が変位することを規制する乗物用シートロック装置にも適用可能である。
上述の実施形態に係るポール14は剛体であった。しかし、本明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、当該発明は、例えば、コントロールケーブル等の可撓性を有する部材で構成されたポール14を備える構成であってもよい。
上述の実施形態では、車両用シートの後部座席に乗物用シートロック装置10を適用した。しかし、本明細書に開示された発明の適用はこれに限定されるものではなく、鉄道車両、船舶及び航空機等の乗物に用いられるシート、並びに劇場や家庭用等に用いられる据え置き型シートにも適用できる。
さらに、本開示は、上述の実施形態に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態が組み合わせられた構成、又は上述の実施形態に示された発明の構成要件のうちいずれかが廃止された構成でもよい。
7… ストライカー 10… 乗物用シートロック装置 11… フック
12… 操作部 13… インジケータ部 14… ポール
16… ベース 17… フックスプリング 18… カムプレート
19… カムスプリング 20… スタンバイプレート
21… 締結ブッシュ 22… スタンバイプレートスプリング
23… 支持ピン 24… レバーケース 25… 台座ケース
26… 操作スプリング 27… インジケータスプリング
29… ポールスプリング

Claims (5)

  1. 乗物に搭載されるシートに適用される乗物用シートロック装置において、
    前記乗物又は前記シートに対して固定されたストライカーと係合可能な係合位置と当該係合が解除可能な解除位置との間で変位可能なフックと、
    前記フックを前記解除位置に変位させる際に操作される操作部と、
    前記フックの位置を示すインジケータ部であって、当該フックが係合位置にあることを示す第1位置と当該フックが解除位置にあることを示す第2位置との間で変位可能なインジケータ部と、
    前記フックの変位と連動して変位可能なポールであって、前記操作部に入力された操作力を前記フックに伝達する機能、及び前記インジケータ部を変位させる変位力を当該インジケータ部に作用させる機能を発揮可能に構成されたポールと
    前記ポールを揺動可能に支持するポール支持部と、
    前記インジケータ部を揺動可能に支持するインジケータ支持部とを備え
    前記ポールは、当該ポールが揺動することにより、前記インジケータ部に前記変位力を作用させ、
    前記操作部は、前記インジケータ支持部により揺動可能に支持されている乗物用シートロック装置。
  2. 前記操作部の揺動端と前記インジケータ部の揺動端とは、前記インジケータ支持部に対して同一側に位置している請求項に記載の乗物用シートロック装置。
  3. 前記ポールには、当該ポールの揺動中心軸線と平行な方向に延びる作動ピンであって、前記インジケータ部と接触可能な第1接触部、及び前記操作部と接触可能な第2接触部を有する作動ピンが設けられており、
    前記第1接触部は、前記第2接触部より前記作動ピンの根元側に位置する請求項1又は2に記載の乗物用シートロック装置。
  4. 乗物に搭載されるシートに適用される乗物用シートロック装置において、
    前記乗物又は前記シートに対して固定されたストライカーと係合可能な係合位置と当該係合が解除可能な解除位置との間で変位可能なフックと、
    前記フックを前記解除位置に変位させる際に操作される操作部と、
    前記フックの位置を示すインジケータ部であって、当該フックが係合位置にあることを示す第1位置と当該フックが解除位置にあることを示す第2位置との間で変位可能なインジケータ部と、
    前記フックの変位と連動して変位可能なポールであって、前記操作部に入力された操作力を前記フックに伝達する機能、及び前記インジケータ部を変位させる変位力を当該インジケータ部に作用させる機能を発揮可能に構成されたポールと
    前記ポールを揺動可能に支持するポール支持部と、
    前記インジケータ部を揺動可能に支持するインジケータ支持部とを備え
    前記ポールは、当該ポールが揺動することにより、前記インジケータ部に前記変位力を作用させ、
    前記ポールには、当該ポールの揺動中心軸線と平行な方向に延びる作動ピンであって、前記インジケータ部と接触可能な第1接触部、及び前記操作部と接触可能な第2接触部を有する作動ピンが設けられており、
    前記第1接触部は、前記第2接触部より前記作動ピンの根元側に位置する乗物用シートロック装置。
  5. 前記操作部が揺動操作された際に、前記インジケータ部が予め決められた位置を越えて変位することを規制する規制部を備える請求項ないし4のいずれか1項に記載の乗物用シートロック装置。
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