JP7035766B2 - 乗物用シートロック装置 - Google Patents
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Description
当該構成要件は、例えば、乗物又はシートに対して固定されたストライカー(7)と係合可能な係合位置と当該係合が解除可能な解除位置との間で変位可能なフック(11)と、フック(11)を解除位置に変位させる際に操作される操作部(12)と、フック(11)の位置を示すインジケータ部(13)であって、当該フック(11)が係合位置にあることを示す第1位置と当該フック(11)が解除位置にあることを示す第2位置との間で変位可能なインジケータ部(13)と、フック(11)の変位と連動して変位可能なポール(14)であって、操作部(12)に入力された操作力をフック(11)に伝達する機能、及びインジケータ部(13)を変位させる変位力を当該インジケータ部(13)に作用させる機能を発揮可能に構成されたポール(14)とである。
ポール(14)を揺動可能に支持するポール支持部(28A、28B)と、インジケータ部(13)を揺動可能に支持するインジケータ支持部(23)とを備え、ポール(14)は、当該ポール(14)が揺動することにより、インジケータ部(13)に変位力を作用させることが望ましい。
操作部(12)の揺動端(12A)とインジケータ部(13)の揺動端(13A)とは、インジケータ支持部(23)に対して同一側に位置していることが望ましい。これにより、乗物用シートロック装置の大型化を抑制でき得る。
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
1.乗物用シートロック装置の概要
図1に示される乗物用シートロック装置10は、シートバック5を車両ボディ(図示せず。)に対して固定するためのロック装置である。当該シートバック5は、シートクッション(図示せず。)又は車両ボディに対して揺動可能に連結されている。
2.1 乗物用シートロック装置の構成
乗物用シートロック装置10は、図2に示されるように、フック11、操作部12、インジケータ部13及びポール14等を少なくとも備える。
フック11は、図1に示されるように、ストライカー7に引っ掛かるように係合する係合部材である。ストライカー7は、車両ボディに対して固定された被係合部材の一例である。このため、フック11には、ストライカー7が嵌り込み可能な凹部11Aが設けられている。
操作部12は、フック11を解除位置に変位させる際に、利用者により操作される部位である。インジケータ部13は、フック11の位置を示す部材である。具体的には、当該インジケータ部13は、第1位置(図3参照)と第2位置(図4参照)との間で変位可能である。
図3及び図4に示されるように、ポール14は、フック11の変位と連動して変位可能な部材である。具体的には、ポール14は、図2に示されるように、締結ブッシュ28A及びポールピン28Bを介してベース16に揺動可能に連結されている。
すなわち、ポール14には、図2に示されるように、作動ピン14Bが設けられている。作動ピン14Bは、図7に示されるように、ポール14の揺動中心軸線Loと平行な方向に延びる柱状の部材である。
以下に示される乗物用シートロック装置10の作動説明は、第1機能及び第2機能の作動説明と一致する。
ストライカー7とフック11とが係合しているロック状態では、図3に示されるように、フック11はフックスプリング17の弾性力により係合位置に保持される。カムプレート18は、カムスプリング19の弾性力によりストライカー7に接触した状態に保持される。
ロック状態(図3参照)において、利用者が操作部12に操作力を作用させると、当該操作力により、作動ピン14Bが図3に示される矢印の向きに変位する。このとき、インジケータ部13は、インジケータスプリング27から弾性力を受けて作動ピン14Bに追従するように変位する。このため、当該インジケータ部13は、第2位置に向けて変位する。
スタンバイ状態とは、フック11が解除位置にある場合であって、ストライカー7がフック11から離脱した状態である(図5参照)。当該状態では、スタンバイプレートスプリング22の弾性力によりスタンバイプレート20がスタンバイ位置となる。
スタンバイ状態(図5)において、ストライカー7がスタンバイプレート20に押し付けられると、当接部20Aがフック11の端部11Cから離間するため、フックスプリング17の弾性力によりフック11が係合位置に変位する(図3参照)。
本実施形態に係る乗物用シートロック装置10では、2つの機能がポール14により実現される。つまり、ポール14は、操作部12に入力された操作力をフック11に伝達する第1機能、及びインジケータ部13を変位させる変位力を当該インジケータ部13に作用させる第2機能を実現する。
操作部12の揺動端12Aとインジケータ部13の揺動端13Aとは、支持ピン23に対して同一側に位置している。これにより、揺動端12Aが支持ピン23を挟んで揺動端13Aと反対側に配置された構成に比べて、乗物用シートロック装置10の大型化を抑制でき得る。
上述の実施形態では、ストライカー7が車両ボディに対して固定され、乗物用シートロック装置10がシートバック5に設けられていた。しかし、本明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、当該発明は、例えば、ストライカー7がシートバック5に設けられ、乗物用シートロック装置10が車両ボディに対して固定されていてもよい。
12… 操作部 13… インジケータ部 14… ポール
16… ベース 17… フックスプリング 18… カムプレート
19… カムスプリング 20… スタンバイプレート
21… 締結ブッシュ 22… スタンバイプレートスプリング
23… 支持ピン 24… レバーケース 25… 台座ケース
26… 操作スプリング 27… インジケータスプリング
29… ポールスプリング
Claims (5)
- 乗物に搭載されるシートに適用される乗物用シートロック装置において、
前記乗物又は前記シートに対して固定されたストライカーと係合可能な係合位置と当該係合が解除可能な解除位置との間で変位可能なフックと、
前記フックを前記解除位置に変位させる際に操作される操作部と、
前記フックの位置を示すインジケータ部であって、当該フックが係合位置にあることを示す第1位置と当該フックが解除位置にあることを示す第2位置との間で変位可能なインジケータ部と、
前記フックの変位と連動して変位可能なポールであって、前記操作部に入力された操作力を前記フックに伝達する機能、及び前記インジケータ部を変位させる変位力を当該インジケータ部に作用させる機能を発揮可能に構成されたポールと、
前記ポールを揺動可能に支持するポール支持部と、
前記インジケータ部を揺動可能に支持するインジケータ支持部とを備え、
前記ポールは、当該ポールが揺動することにより、前記インジケータ部に前記変位力を作用させ、
前記操作部は、前記インジケータ支持部により揺動可能に支持されている乗物用シートロック装置。 - 前記操作部の揺動端と前記インジケータ部の揺動端とは、前記インジケータ支持部に対して同一側に位置している請求項1に記載の乗物用シートロック装置。
- 前記ポールには、当該ポールの揺動中心軸線と平行な方向に延びる作動ピンであって、前記インジケータ部と接触可能な第1接触部、及び前記操作部と接触可能な第2接触部を有する作動ピンが設けられており、
前記第1接触部は、前記第2接触部より前記作動ピンの根元側に位置する請求項1又は2に記載の乗物用シートロック装置。 - 乗物に搭載されるシートに適用される乗物用シートロック装置において、
前記乗物又は前記シートに対して固定されたストライカーと係合可能な係合位置と当該係合が解除可能な解除位置との間で変位可能なフックと、
前記フックを前記解除位置に変位させる際に操作される操作部と、
前記フックの位置を示すインジケータ部であって、当該フックが係合位置にあることを示す第1位置と当該フックが解除位置にあることを示す第2位置との間で変位可能なインジケータ部と、
前記フックの変位と連動して変位可能なポールであって、前記操作部に入力された操作力を前記フックに伝達する機能、及び前記インジケータ部を変位させる変位力を当該インジケータ部に作用させる機能を発揮可能に構成されたポールと、
前記ポールを揺動可能に支持するポール支持部と、
前記インジケータ部を揺動可能に支持するインジケータ支持部とを備え、
前記ポールは、当該ポールが揺動することにより、前記インジケータ部に前記変位力を作用させ、
前記ポールには、当該ポールの揺動中心軸線と平行な方向に延びる作動ピンであって、前記インジケータ部と接触可能な第1接触部、及び前記操作部と接触可能な第2接触部を有する作動ピンが設けられており、
前記第1接触部は、前記第2接触部より前記作動ピンの根元側に位置する乗物用シートロック装置。 - 前記操作部が揺動操作された際に、前記インジケータ部が予め決められた位置を越えて変位することを規制する規制部を備える請求項1ないし4のいずれか1項に記載の乗物用シートロック装置。
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