JP7035650B2 - 立体造形物の製造方法、立体造形物の製造装置、及び立体造形物の製造プログラム - Google Patents
立体造形物の製造方法、立体造形物の製造装置、及び立体造形物の製造プログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP7035650B2 JP7035650B2 JP2018045368A JP2018045368A JP7035650B2 JP 7035650 B2 JP7035650 B2 JP 7035650B2 JP 2018045368 A JP2018045368 A JP 2018045368A JP 2018045368 A JP2018045368 A JP 2018045368A JP 7035650 B2 JP7035650 B2 JP 7035650B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- modeling
- resin
- liquid
- region
- dimensional model
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
本発明の立体造形物の製造装置は、本発明の立体造形物の製造プログラムを読み出して実行することで、本発明の立体造形物の製造方法を実行する装置として動作する。即ち、本発明の立体造形物の製造装置は、本発明の立体造形物の製造方法と同様の機能をコンピュータに実行させる本発明の立体造形物の製造プログラムを有する。
つまり、本発明の立体造形物の製造装置は、本発明の立体造形物の製造方法を実施することと同義であるので、本発明の立体造形物の製造装置の説明を通じて本発明の立体造形物の製造方法の詳細についても明らかにする。また、本発明の立体造形物の製造プログラムは、ハードウェア資源としてのコンピュータ等を用いることにより、本発明の立体造形物の製造装置として実現させる。このため、本発明の立体造形物の製造装置の説明を通じて本発明の立体造形物の製造プログラムの詳細についても明らかにする。
なお、本発明の立体造形物の製造プログラムは、本発明の立体造形物の製造装置によって実行されることに限定されるものではない。例えば、本発明の立体造形物の製造プログラムは、他のコンピュータ又はサーバによって実行されてもよく、本発明の立体造形物の製造装置、他のコンピュータ、及びサーバのいずれかが協働して実行されてもよい。
本発明の立体造形物の製造装置は、従来のバインダージェット方式の技術では、造形用インクが樹脂を含んでいるため粘度が高くなり、インクジェットの吐出安定性が低くなりやすいという知見に基づくものである。
形成手段は、造形用粒子、第1の樹脂及び第2の樹脂を含む粉体層を形成する。
形成手段としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、粉体を供給する機構と供給された粉体を均しながら層を形成する機構の組合せなどが挙げられる。
造形用粒子としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、水及び有機溶媒に不溶な材質による粒子などが挙げられる。
水及び有機溶媒に不溶な材質としては、例えば、ステンレス、チタン、アルミニウム、磁性材料、ガラス、砂などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。また、これらの中でも、発火性を有する造形用粒子としては、例えば、ステンレス、チタン、アルミニウムなどが挙げられる。
第1の樹脂としては、例えば、水に可溶であり、かつ有機溶媒に不可溶な樹脂(以下、「水可溶・有機溶媒不溶樹脂」と称することがある)などが挙げられる。
水可溶・有機溶媒不溶樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリグリコール酸(PGA)、グルコースなどが挙げられる。
第2の樹脂としては、例えば、水に不可溶である、かつ有機溶媒に可溶な樹脂(以下、「水不溶・有機溶媒可溶樹脂」と称することがある)などが挙げられる。
水不溶・有機溶媒可溶樹脂とは、例えば、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ビフェニル、ポリ酢酸ビニルなどが挙げられる。
有機溶媒としては、例えば、アセトン、エタノール、ベンゼン、クロロホルムなどが挙げられる。
なお、第1の樹脂及び第2の樹脂は、例えば、一方が水可溶・有機溶媒不溶樹脂であれば、他方が水不溶・有機溶媒可溶樹脂であればよいが、ここでは説明を容易にするため、第1の樹脂が水可溶・有機溶媒不溶樹脂、第2の樹脂が水不溶・有機溶媒可溶樹脂とする。
また、熱分解開始温度とは、熱分解が可能な最低温度を意味する。熱分解開始温度は、例えば、示差熱熱重量同時測定(TG-DTA)により測定することができる。
第1の固化手段は、第1の樹脂を溶解可能な第1の液を粉体層の造形領域に吐出して固化する。なお、造形領域とは、立体造形物を造形する領域を意味する。
第1の固化手段としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、インクジェット方式の吐出ヘッドなどが挙げられる。
第1の液としては、第1の樹脂を溶解可能であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、水、架橋剤含有水、水系インクなどが挙げられる。
第2の固化手段は、第2の樹脂を溶解可能な第2の液を造形領域と隣接する隣接領域に吐出して固化する。なお、隣接領域とは、造形領域に隣接する周縁の領域を意味する。
第2の固化手段としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、第1の固化手段と同様に、インクジェット方式の吐出ヘッドなどが挙げられる。
第2の液としては、第2の樹脂を溶解可能であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、エタノール、アセトン、クロロホルム、有機溶媒系インク、などが挙げられる。
また、実質的に同時としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、100ミリ秒以内が好ましい。100ミリ秒以内であると、一方の液が粉体層の造形領域に浸透する前に他方の液が粉体層の隣接領域に浸透することにより、一方の液が隣接領域に浸透させないようにすることができる。
その他の手段としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、固化手段における吐出不良の発生を抑制するメンテナンス手段などが挙げられる。
なお、下記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好ましい数、位置、形状等にすることができる。
図1は、実施形態1における立体造形物の製造装置を示す概略平面図である。図2は、図1に示した立体造形物の製造装置の概略側面図である。図3は、図1に示した立体造形物の製造装置の造形部を示す拡大側面図である。図4は、実施形態1における立体造形物の製造装置を示すブロック図である。
図1から図4に示すように、立体造形物の製造装置601は、粉体を供給する粉体供給部80と、粉体が結合された層状造形物である造形層30が形成される造形部1と、造形部1の層状に敷き詰められた粉体層31に第1の液としての水系インク10a及び第2の液としての有機溶媒系インク10bを吐出して立体造形物を造形する造形ユニット5とを備えている。なお、水系インク10a及び有機溶媒系インク10bをまとめて「造形液10」と称することがある。
この平坦化ローラ12は、造形ステージ24のステージ面(粉体20が積載される面)に沿って矢印Y方向に、ステージ面に対して相対的に往復移動可能に配置され、Y方向走査機構552によって移動される。また、平坦化ローラ12は、モータ26によって回転駆動される。
液体吐出ユニット50は、キャリッジ51と、キャリッジ51に搭載された2つ(1又は3つ以上でもよい。)の液体吐出ヘッド(以下、単に「ヘッド」という。)52a、52bを備えている。
このキャリッジ51は、後述するX方向走査機構550によってプーリ及びベルトから構成される主走査移動機構を介して主走査方向である矢印X方向(以下、単に「X方向」という。他のY、Zについても同様とする。)に往復移動される。
これらの水系インク10a及び有機溶媒系インク10bをそれぞれ収容した複数のタンク60がタンク装着部56に装着され、供給チューブなどを介してヘッド52a、52bに供給される。
また、X方向の一方側には、液体吐出ユニット50のヘッド52の維持回復を行うメンテナンス機構61が配置されている。
粉体槽11は、箱型形状をなし、供給槽21と造形槽22と、余剰粉体受け槽25の3つの上面が開放された槽とを備えている。供給槽21内部には供給ステージ23が、造形槽22内部には造形ステージ24がそれぞれ昇降可能に配置される。
この平坦化ローラ12は、造形槽22及び供給槽21の内寸(即ち、粉体が供される部分又は仕込まれている部分の幅)よりも長い棒状部材であり、Y方向走査機構552によってステージ面に沿ってY方向(副走査方向)に往復移動される。
この平坦化ローラ12は、モータ26によって回転されながら、供給槽21の外側から供給槽21及び造形槽22の上方を通過するようにして水平移動する。これにより、粉体20が造形槽22上へと移送供給され、平坦化ローラ12が造形槽22上を通過しながら粉体20を平坦化することで粉体層31が形成される。
粉体除去板13は、平坦化ローラ12の周面に接触した状態で、平坦化ローラ12とともに移動する。また、粉体除去板13は、平坦化ローラ12が平坦化を行うときの回転方向に回転するときにカウンタ方向でも、順方向での配置可能である。
制御部500は、この立体造形物の製造装置601全体の制御を司るCPU501と、CPU501に本発明に係わる制御を含む立体造形動作の制御を実行させるためのプログラムを含むプログラム、その他の固定データを格納するROM502と、造形データ等を一時格納するRAM503とを含む主制御部500Aを備えている。
制御部500は、液体吐出ユニット50の各ヘッド52を駆動制御するヘッド駆動制御部508を備えている。
制御部500は、液体吐出ユニット50のキャリッジ51をX方向(主走査方向)に移動させるX方向走査機構550を構成するモータを駆動するモータ駆動部510と、造形ユニット5をY方向(副走査方向)に移動させるY方向走査機構552を構成するモータを駆動するモータ駆動部512を備えている。
制御部500は、液体吐出ユニット50のキャリッジ51をZ方向に移動(昇降)させるZ方向昇降機構551を構成するモータを駆動するモータ駆動部511を備えている。なお、矢印Z方向への昇降は造形ユニット5全体を昇降させる構成とすることもできる。
制御部500は、供給ステージ23を昇降させるモータ27を駆動するモータ駆動部513と、造形ステージ24を昇降させるモータ28を駆動するモータ駆動部514を備えている。
制御部500は、平坦化ローラ12を移動させるY方向走査機構552のモータ553を駆動するモータ駆動部515と、平坦化ローラ12を回転駆動するモータ26を駆動するモータ駆動部516を備えている。
制御部500は、供給槽21に粉体20を供給する粉体供給部80を駆動する供給駆動部519と、液体吐出ユニット50のメンテナンス機構61を駆動するメンテナンス駆動部518を備えている。
制御部500は、粉体供給部80から粉体20の供給を行わせる供給駆動部519を備えている。
制御部500のI/O507には、装置の環境条件としての温度及び湿度を検出する温湿度センサ560などの検知信号やその他のセンサ類の検知信号が入力される。
制御部500には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル522が接続されている。
なお、造形データ作成装置600と立体造形物の製造装置601によって造形装置が構成される。
造形槽22の造形ステージ24上に、1層目の造形層30が形成されている状態から説明する。
この造形層30上に次の造形層30を形成するときには、図5Aに示すように、供給槽21の供給ステージ23をZ1方向に上昇させ、造形槽22の造形ステージ24をZ2方向に下降させる。
以後、粉体の供給・平坦化よる粉体層31を形成する工程、ヘッド52による造形液吐出工程を必要な回数繰り返すことによって、三次元形状造形物(立体造形物)を完成させる。
図6は、実施形態1における造形動作を示す説明図である。図6は、図5A~図5Dに示したように、粉体20が供給されて平坦化することで粉体層31を形成した状態である。粉体20は、造形用粒子20cと、第1の樹脂としての水可溶・有機溶媒不溶樹脂20aと、第2の樹脂としての水不溶・有機溶媒可溶樹脂20bとを含有する。
実施形態2では、実施形態1において、ヘッド52を主走査方向で往復移動可能とし、往路で水系インクを吐出し、復路で有機溶媒系インクを吐出する。
図7は、実施形態2における造形動作を示す説明図である。
図7に示すように、ヘッド52が往路方向に移動する際に、造形領域に水系インク10aを吐出し、次いでヘッド52が復路方向に移動する際に、有機溶媒系インク10bを非造形・固化領域に吐出する。ただし、水系インク10aの吐出から有機溶媒系インク10bの吐出までの時間は100ミリ秒以内とする。100ミリ秒以内であると、吐出された水系インク10aが粉体層31の非造形領域にはみ出して浸透する前に、有機溶媒系インク10bが粉体層31の隣接領域に浸透することにより、造形領域から水系インク10aをはみ出さないようにすることができる。これにより、実施形態2における立体造形物の製造装置は、立体造形物の寸法精度を向上させることができる。
なお、実施形態2においても、実施形態1と同様に、ヘッド52の吐出安定性を高めること及び余剰粉除去効率を向上させることもできる。
実施形態3では、実施形態2において、ヘッド52が主走査方向の往路で水系インク10a及び有機溶媒系インク10bの両方の吐出を行う。
図8は、実施形態3における造形動作を示す説明図である。
図8に示すように、ヘッド52が往路方向に移動する際に、造形領域に水系インク10aを吐出し、次いで有機溶媒系インク10bを非造形・固化領域に吐出する。ただし、水系インク10aの吐出から有機溶媒系インク10bの吐出までの時間は100ミリ秒以内とする。実施形態2と同様に、100ミリ秒以内であると、吐出された水系インク10aが粉体層31の非造形領域にはみ出して浸透する前に、有機溶媒系インク10bが粉体層31の隣接領域に浸透することにより、造形領域から水系インク10aをはみ出さないようにすることができる。これにより、実施形態3における立体造形物の製造装置は、立体造形物の寸法精度を向上させることができる。
なお、実施形態3においても、実施形態1と同様に、ヘッド52の吐出安定性を高めること及び余剰粉除去効率を向上させることもできる。
実施形態4では、実施形態1において、水系インク10a及び有機溶媒系インク10bを入れ替えている。
図9は、実施形態4における造形動作を示す説明図である。
図9に示すように、粉体20は、実施形態1と同様に、造形用粒子20cと、第1の樹脂としての水可溶・有機溶媒不溶樹脂20aと、第2の樹脂としての水不溶・有機溶媒可溶樹脂20bとを含有する。
なお、実施形態4においても、実施形態1と同様に、ヘッド52の吐出安定性を高めることもできる。
実施形態5では、実施形態1において、造形用粒子20cに水可溶・有機溶媒不溶樹脂20aを被覆させている。
図10は、実施形態5における造形動作を示す説明図である。
図10に示すように、造形動作としては、実施形態1と同様であるが、造形用粒子20cに水可溶・有機溶媒不溶樹脂20aを被覆させているため、造形用粒子が発火性を有する場合には、造形用粒子の大気曝露を防止することにより発火を抑制することができる。また、造形用粒子が第1の樹脂及び第2の樹脂の少なくともいずれかによって覆われていると、いずれかの液が吐出されたときに、造形用粒子20c同士が接着しやすくなるため、固化した状態の焼結前のグリーン体の機械的強度を向上させることができる。
なお、実施形態5においても、実施形態1と同様に、ヘッド52の吐出安定性を高めること及び余剰粉除去効率を向上させることもできる。
これにより、本発明の立体造形物の製造方法では、例えば、粉体層に第1の液及び第2の液を吐出できれば、いずれかの液が粉体層の隣接領域に意図せず浸透することを抑制することができ、立体造形物の寸法精度を高めることができる。
また、例えば、立体造形物を第1の樹脂で造形した場合には、立体造形物に隣接して固化されている第2の樹脂を第2の液で溶解させることにより、立体造形物の周りに付着する余剰粉体を一挙に除去できるため、外力印加で除去する場合と比べて生産性を高めることができる。
さらに、第1の液及び第2の液は、樹脂を含まないため粘度を低くすることができる。このため、本発明の立体造形物の製造装置は、粘度が低めの第1の液及び第2の液を吐出するため、吐出安定性を高めることができる。
<1> 造形用粒子、第1の樹脂及び第2の樹脂を含む粉体層を形成する形成工程と、
前記第1の樹脂を溶解可能な第1の液を前記粉体層の造形領域に吐出して固化する第1の固化工程と、
前記第2の樹脂を溶解可能な第2の液を前記造形領域と隣接する隣接領域に吐出して固化する第2の固化工程と、
を含むことを特徴とする立体造形物の製造方法である。
<2> 前記隣接領域で固化した前記第2の樹脂のほうが、前記造形領域で固化した前記第1の樹脂よりも結着力が低い前記<1>に記載の立体造形物の製造方法である。
<3> 前記造形領域の周縁部に前記第1の液を吐出し、前記造形領域と隣接する側における前記隣接領域の周縁部に前記第2の液を吐出する場合には、前記第1の液及び前記第2の液を実質的に同時に吐出する前記<1>から<2>のいずれかに記載の立体造形物の製造方法である。
<4> 前記第1の固化工程において、前記造形領域に前記第2の液を吐出し、
前記第2の固化工程において、前記隣接領域に前記第1の液を吐出する前記<1>から<3>のいずれかに記載の立体造形物の製造方法である。
<5> 前記第1の樹脂及び前記第2の樹脂の少なくともいずれかが微粒子である前記<1>から<4>のいずれかに記載の立体造形物の製造方法である。
<6> 前記造形用粒子が前記第1の樹脂及び前記第2の樹脂の少なくともいずれかによって覆われている前記<1>から<5>のいずれかに記載の立体造形物の製造方法である。
<7> 前記第1の樹脂が水に可溶であり、前記第2の樹脂が水に不可溶であり、前記第1の液が水溶液である前記<1>から<6>のいずれかに記載の立体造形物の製造方法である。
<8> 前記造形用粒子の融点をTmとし、前記第1の樹脂及び前記第2の樹脂の熱分解開始温度をそれぞれTd1及びTd2としたとき、
次式、Td1<0.8×Tm、かつ、次式、Td2<0.8×Tm、を満たす前記<1>から<7>のいずれかに記載の立体造形物の製造方法である。
<9> 造形用粒子、第1の樹脂及び第2の樹脂を含む粉体層を形成する形成手段と、
前記第1の樹脂を溶解可能な第1の液を前記粉体層の造形領域に吐出して固化する第1の固化手段と、
前記第2の樹脂を溶解可能な第2の液を前記造形領域と隣接する隣接領域に吐出して固化する第2の固化手段と、
を有することを特徴とする立体造形物の製造装置である。
<10> 前記隣接領域で固化した前記第2の樹脂のほうが、前記造形領域で固化した前記第1の樹脂よりも結着力が低い前記<9>に記載の立体造形物の製造装置である。
<11> 前記第1の固化手段が前記造形領域の周縁部に前記第1の液を吐出し、前記第2の固化手段が前記造形領域と隣接する側における前記隣接領域の周縁部に前記第2の液を吐出する場合には、
前記第1の固化手段及び前記第2の固化手段が、前記第1の液及び前記第2の液を実質的に同時に吐出する前記<9>から<10>のいずれかに記載の立体造形物の製造装置である。
<12> 前記第2の固化手段が前記造形領域に前記第2の液を吐出し、
前記第1の固化手段が前記隣接領域に前記第1の液を吐出する前記<9>から<11>のいずれかに記載の立体造形物の製造装置である。
<13> 前記第1の樹脂及び前記第2の樹脂の少なくともいずれかが微粒子である前記<9>から<12>のいずれかに記載の立体造形物の製造装置である。
<14> 前記造形用粒子が前記第1の樹脂及び前記第2の樹脂の少なくともいずれかによって覆われている前記<9>から<13>のいずれかに記載の立体造形物の製造装置である。
<15> 造形用粒子、第1の樹脂及び第2の樹脂を含む粉体層を形成し、
前記第1の樹脂を溶解可能な第1の液を前記粉体層の造形領域に吐出して固化し、
前記第2の樹脂を溶解可能な第2の液を前記造形領域と隣接する隣接領域に吐出して固化する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする立体造形物の製造プログラムである。
<16> 前記隣接領域で固化した前記第2の樹脂のほうが、前記造形領域で固化した前記第1の樹脂よりも結着力が低い前記<15>に記載の立体造形物の製造プログラムである。
<17> 前記造形領域の周縁部に前記第1の液を吐出し、前記造形領域と隣接する側における前記隣接領域の周縁部に前記第2の液を吐出する場合には、前記第1の液及び前記第2の液を実質的に同時に吐出する前記<15>から<16>のいずれかに記載の立体造形物の製造プログラムである。
<18> 前記造形領域に前記第2の液を吐出し、
前記隣接領域に前記第1の液を吐出する前記<15>から<17>のいずれかに記載の立体造形物の製造プログラムである。
<19> 前記第1の樹脂及び前記第2の樹脂の少なくともいずれかが微粒子である前記<15>から<18>のいずれかに記載の立体造形物の製造プログラムである。
<20> 前記造形用粒子が前記第1の樹脂及び前記第2の樹脂の少なくともいずれかによって覆われている前記<15>から<19>のいずれかに記載の立体造形物の製造プログラムである。
10b 有機溶媒系インク(第2の液)
12 平坦化ローラ(形成手段の一部)
20 粉体
20a 水可溶・有機溶媒不溶樹脂(第1の樹脂)
20b 水不溶・有機溶媒可溶樹脂(第2の樹脂)
20c 造形用粒子
31 粉体層
52 ヘッド(第1の固化手段、第2の固化手段)
80 粉体供給部(形成手段の一部)
601 立体造形物の製造装置
Claims (8)
- 造形用粒子、水に可溶である第1の樹脂及び水に不可溶である第2の樹脂を含む粉体層を形成する形成工程と、
前記第1の樹脂を溶解可能な水溶液である第1の液を前記粉体層の造形領域に吐出して固化する第1の固化工程と、
前記第2の樹脂を溶解可能な第2の液を前記造形領域と隣接する隣接領域に吐出して固化する第2の固化工程と、
を含むことを特徴とする立体造形物の製造方法。 - 前記隣接領域で固化した前記第2の樹脂のほうが、前記造形領域で固化した前記第1の樹脂よりも結着力が低い請求項1に記載の立体造形物の製造方法。
- 前記造形領域の周縁部に前記第1の液を吐出し、前記造形領域と隣接する側における前記隣接領域の周縁部に前記第2の液を吐出する場合には、前記第1の液及び前記第2の液を実質的に同時に吐出する請求項1から2のいずれかに記載の立体造形物の製造方法。
- 前記第1の固化工程において、前記造形領域に前記第2の液を吐出し、
前記第2の固化工程において、前記隣接領域に前記第1の液を吐出する請求項1から3のいずれかに記載の立体造形物の製造方法。 - 前記造形用粒子が前記第1の樹脂及び前記第2の樹脂の少なくともいずれかによって覆われている請求項1から4のいずれかに記載の立体造形物の製造方法。
- 前記造形用粒子の融点をTmとし、前記第1の樹脂及び前記第2の樹脂の熱分解開始温度をそれぞれTd1及びTd2としたとき、
次式、Td1<0.8×Tm、かつ、次式、Td2<0.8×Tm、を満たす請求項1から5のいずれかに記載の立体造形物の製造方法。 - 造形用粒子、水に可溶である第1の樹脂及び水に不可溶である第2の樹脂を含む粉体層を形成する形成手段と、
前記第1の樹脂を溶解可能な水溶液である第1の液を前記粉体層の造形領域に吐出して固化する第1の固化手段と、
前記第2の樹脂を溶解可能な第2の液を前記造形領域と隣接する隣接領域に吐出して固化する第2の固化手段と、
を有することを特徴とする立体造形物の製造装置。 - 造形用粒子、水に可溶である第1の樹脂及び水に不可溶である第2の樹脂を含む粉体層を形成し、
前記第1の樹脂を溶解可能な水溶液である第1の液を前記粉体層の造形領域に吐出して固化し、
前記第2の樹脂を溶解可能な第2の液を前記造形領域と隣接する隣接領域に吐出して固化する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする立体造形物の製造プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018045368A JP7035650B2 (ja) | 2018-03-13 | 2018-03-13 | 立体造形物の製造方法、立体造形物の製造装置、及び立体造形物の製造プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018045368A JP7035650B2 (ja) | 2018-03-13 | 2018-03-13 | 立体造形物の製造方法、立体造形物の製造装置、及び立体造形物の製造プログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019157201A JP2019157201A (ja) | 2019-09-19 |
JP7035650B2 true JP7035650B2 (ja) | 2022-03-15 |
Family
ID=67995775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018045368A Active JP7035650B2 (ja) | 2018-03-13 | 2018-03-13 | 立体造形物の製造方法、立体造形物の製造装置、及び立体造形物の製造プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7035650B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7318803B2 (ja) * | 2020-03-23 | 2023-08-01 | 株式会社リコー | 立体造形用キット、及び立体造形物の製造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015139977A (ja) | 2014-01-30 | 2015-08-03 | セイコーエプソン株式会社 | 三次元造形物の製造方法および三次元造形物 |
JP2016172416A (ja) | 2015-03-18 | 2016-09-29 | 株式会社リコー | 立体造形用粉末材料、立体造形用材料セット、立体造形物製造装置及び立体造形物製造方法 |
-
2018
- 2018-03-13 JP JP2018045368A patent/JP7035650B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015139977A (ja) | 2014-01-30 | 2015-08-03 | セイコーエプソン株式会社 | 三次元造形物の製造方法および三次元造形物 |
JP2016172416A (ja) | 2015-03-18 | 2016-09-29 | 株式会社リコー | 立体造形用粉末材料、立体造形用材料セット、立体造形物製造装置及び立体造形物製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019157201A (ja) | 2019-09-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN106827527B (zh) | 三维造型物的制造方法 | |
US20080241404A1 (en) | Apparatus for Building a Three-Dimensional Article and a Method for Building a Three-Dimensional Article | |
JP6458543B2 (ja) | 造形データ作成装置、プログラム、造形装置 | |
JP6941271B2 (ja) | 積層造形用粉末材料、積層造形装置、積層造形用セット及び積層造形方法 | |
JP2017164989A (ja) | 立体造形物を造形する装置、プログラム、立体造形物を造形する方法 | |
JP7035650B2 (ja) | 立体造形物の製造方法、立体造形物の製造装置、及び立体造形物の製造プログラム | |
JP6699287B2 (ja) | 立体造形装置および立体造形システム | |
US20230219293A1 (en) | Shaping device and shaping method | |
JP6442997B2 (ja) | 立体造形装置 | |
CN110475634B (zh) | 三维造型物的制造方法 | |
JP6828267B2 (ja) | 立体造形物を造形する装置、プログラム、立体造形物を造形する方法、立体造形物の造形データを作成する方法 | |
JP2018196966A (ja) | 三次元造形装置、造形プログラム及び三次元造形物製造方法 | |
JP6996310B2 (ja) | 立体造形物の製造方法 | |
JP6766381B2 (ja) | 立体造形物を造形する装置、プログラム、立体造形物を造形する方法 | |
JP7087482B2 (ja) | 立体造形装置および立体造形方法 | |
JP6872170B2 (ja) | 三次元造形装置、三次元造形物製造方法及びプログラム | |
JP2022079871A (ja) | 立体造形物の製造方法 | |
JP2020059227A (ja) | 立体造形物の製造方法及び立体造形物の製造装置 | |
JP7234716B2 (ja) | 立体造形用粉末、粉末入り容器、立体造形物の製造方法、及び立体造形物の製造装置 | |
JP7409149B2 (ja) | 立体造形物の製造装置及び立体造形物の製造方法 | |
JP7468078B2 (ja) | 造形装置及び造形方法 | |
JP7367475B2 (ja) | 立体造形物の製造方法 | |
JP7031388B2 (ja) | 造形方法、造形装置およびプログラム | |
JP2020151984A (ja) | 立体造形物の製造方法、立体造形物の製造装置、及び積層造形用下地形成ブロック | |
JP6848443B2 (ja) | 立体造形物を造形する装置、プログラム、立体造形物を造形する方法、立体造形物の造形データを作成する装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201210 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20211029 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211102 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211210 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220118 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220124 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220201 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220214 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7035650 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |