JP7034859B2 - 車輪跡消し装置、及び、作業車両 - Google Patents

車輪跡消し装置、及び、作業車両 Download PDF

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Description

本発明は、作業車両の車輪跡を消す車輪跡消し装置、及び、車輪跡消し装置を備えた作業車両に関する。
上記のような車輪跡消し装置は、作業車両の後方側に連結され、作業車両の左右方向に間隔を隔てて左右一対の土寄せ体が備えられている(例えば、特許文献1、2参照。)。左右一対の土寄せ体は、作業車両の左右方向において後方側部位ほど互いに接近する傾斜姿勢にて備えられている。これにより、左右一対の土寄せ体にて車輪が通過した箇所に土を寄せることで、車輪跡を消すようにしている。
実開昭54-97406号公報 実開昭58-18402号公報
上記特許文献1、2に記載の装置では、左右一対の土寄せ体が1つずつ備えられているので、1つの土寄せ体にて車輪が通過した箇所に十分な土を寄せることが必要となる。しかしながら、例えば、圃場等の作業地の土が硬く、土寄せ体にて十分な土を寄せることが難しい場合もあり、車輪跡が残ってしまう等の不都合が生じる可能性がある。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、車輪跡を適切に消すことができる車輪跡消し装置、及び、車輪跡消し装置を備えた作業車両を提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、作業車両の後方側に連結自在な装置本体が備えられ、
その装置本体には、後方側部位ほど作業車両の左右方向で互いに接近する傾斜姿勢の土寄せ体が左右一対備えられ、
左右一対の前記土寄せ体を1つの対土寄せ体として、左側の土寄せ体を作業車両の左右方向に間隔を隔てて複数並べて配置させ、且つ、右側の土寄せ体を作業車両の左右方向に間隔を隔てて複数並べて配置させる状態で、複数の対土寄せ体が備えられ、
複数の対土寄せ体は、作業車両の前後方向での長さがお互いに異なるように構成されている点にある。
本構成によれば、左側の土寄せ体を作業車両の左右方向に間隔を隔てて複数並べて配置させ、且つ、右側の土寄せ体を作業車両の左右方向に間隔を隔てて複数並べて配置させる状態で、複数の対土寄せ体が備えられているので、複数の対土寄せ体にて土を砕く度合いを変化させて、車輪の通過位置側に土を寄せることができる。しかも、複数の対土寄せ体は、作業車両の前後方向での長さがお互いに異なるので、例えば、車輪の通過位置からの距離が遠いものほど、前後方向での長さを長くすることで、複数の対土寄せ体の夫々にて車輪の通過位置側に適切に土を寄せることができる。例えば、車輪の通過位置に一番近くに位置する対土寄せ体は、通過位置までの距離が短いので、土を砕く距離が短く、土を砕く度合いが荒くなる。それに対して、通過位置に二番目に近くに位置する対土寄せ体は、通過位置までの距離が長くなる分、土を砕く度合いを細かくすることができる。このように、車輪の通過位置までの距離が異なる複数の対土寄せ体を備えることで、土を砕く度合いを徐々に細かくしながら、車輪の通過位置側に土を寄せることができる。また、複数の対土寄せ体にて土を寄せることから、寄せる土の量としても十分な量を確保することができる。
以上のことから、例えば、圃場等の作業地の土が硬い場合であっても、細かく砕いた土を車輪の通過位置側に寄せることができ、しかも、その寄せる土の量も十分な量を確保することができるので、車輪跡を適切に消すことができる。
本発明の第2特徴構成は、前記装置本体には、前記土寄せ体にて寄せた土を均すための整地体が備えられ、
前記整地体は、後方側部位ほど下方側に位置する状態で傾斜して後方側に延びる傾斜部位と、その傾斜部位に引き続いて水平方向に沿って後方側に延びる水平部位とが備えられている点にある。
本構成によれば、整地体を備えることで、土寄せ体にて車輪の通過位置側に寄せた土を均すことができ、車輪跡を適切に消すことができる。整地体は、傾斜部位を備えているので、寄せられた土が整地体よりも上方側に移動するのを抑制して十分な量の土を整地体の下方側に移動させることができる。これにより、傾斜部位にて整地体の下方側に移動させた土を水平部位にて適切に均すことができ、車輪跡を綺麗に消すことができる。
本発明の第3特徴構成は、複数の前記対土寄せ体の夫々は、前記作業車両の前後方向において前記整地体の前記傾斜部位と前記水平部位とに亘る状態で配置され、
複数の前記対土寄せ体の夫々における底部には、後方側部位ほど下方側に位置する状態で傾斜して後方側に延びる前方側傾斜部位と、後方側部位ほど上方側に位置する状態で傾斜して後方側に延びる後方側傾斜部位とが備えられている点にある。
本構成によれば、土寄せ体が、前後方向で整地体の傾斜部位と水平部位とに亘る状態で配置されているので、土寄せ体による車輪の通過位置側への土寄せ作用と整地体による土を均す作用との両作用を効果的に発揮させることができる。土寄せ体の底部に前方側傾斜部位及び後方側傾斜部位を備えることで、左右方向での土の移動をある程度許容することができる。これにより、例えば、他の土寄せ体に寄せられた土が車輪の通過位置側に移動するのを邪魔することなく、車輪の通過位置側への土寄せを行うことができるとともに、土寄せ体自体の跡が残るのを抑制することができる。
本発明の第4特徴構成は、複数の前記対土寄せ体の夫々は、前方側端部を支点として前記作業車両の左右方向に揺動自在に備えられ、
複数の前記対土寄せ体に亘って連結されて、前記装置本体に対して固定される連結固定部が備えられている点にある。
本構成によれば、複数の対土寄せ体の夫々が、前方側端部を支点として左右方向に揺動自在であり、連結固定部が、複数の対土寄せ体に亘って連結されているので、連結固定部を移動させることで、複数の対土寄せ体を左右方向に揺動させることができる。これにより、連結固定部を移動させるだけで、複数の対土寄せ体の夫々における傾斜姿勢の傾斜角度を変更させることができ、傾斜角度の調整作業の簡素化を図ることができる。
本発明の第5特徴構成は、第1~第4特徴構成の何れか1つに記載の車輪跡消し装置が備えられた作業車両において、
前記作業車両の後方側には、前方側から、前記車輪跡消し装置、作業地に種子を直播する直播装置の順に配置させる状態で、前記車輪跡消し装置及び前記直播装置が連結自在に備えられている点にある。
本構成によれば、専用の直播機を用意しなくても、作業車両の後方側に車輪跡消し装置及び直播装置を連結することで、直播作業を行うことができる。しかも、作業車両の後方側には、前方側から、車輪跡消し装置、直播装置の順に配置されているので、車輪跡消し装置によって車輪跡を適切に消した上で、直播装置にて作業地に種子を直播することができるので、車輪跡に種子を直播してしまう等の不都合を防止しながら、直播作業を効率よく適切に行うことができる。
車輪跡消し装置及び直播装置を連結した状態での作業車両の側面図 車輪跡消し装置及び直播装置を連結した状態での作業車両の平面図 車輪跡消し装置を下方側から見た図 車輪跡消し装置の一部を示す斜視図 車輪跡消し装置の全体概略を示す斜視図 直播装置におけるユニット体の側面図 直播装置におけるユニット体の正面図 繰り出し部の要部を示す側面図 繰り出し部の要部を示す一部断面図 複数の対土寄せ体を示す平面図 直播装置による直播作業の状態を示す図 第2実施形態における車輪跡消し装置の斜視図
本発明に係る車輪跡消し装置、及び、直播装置を作業車両の後方側に連結した状態での実施形態について図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
車輪跡消し装置10は、図1及び図2に示すように、作業車両としてのトラクタ1の後方側に連結自在に構成されている。トラクタ1の後方側には、車輪跡消し装置10だけでなく、圃場等の作業地に対して種子を直播する直播装置30も連結自在に構成されている。トラクタ1の後方側には、前方側から、車輪跡消し装置10、直播装置30の順に配置されている。作業車両としては、トラクタ1を適用しているが、トラクタ1に限らず、その他の作業車両に適用することもできる。
図1及び図2に示すように、トラクタ1の車体部2の前部が左右一対の前輪3で支持され、車体部2の後部が左右一対の後輪4で支持されている。トラクタ1の車体部2の後部には、左右一対のロアリンク5とアッパリンク6とからなる3点リンク機構が備えられ、その3点リンク機構に車輪跡消し装置10及び直播装置30が一体的に連結自在に構成されている。トラクタ1の車体部2の後部には、昇降シリンダ等の油圧装置を有する昇降装置(図示省略)が備えられており、その昇降装置により3点リンク機構を昇降させることで、車輪跡消し装置10及び直播装置30を昇降可能に構成されている。
このように、トラクタ1の後方側には、各種の装置を連結自在な3点リンク機構等の連結機構が備えられているので、その連結機構を用いながら、車輪跡消し装置10及び直播装置30をトラクタ1に装備させることができる。これにより、専用の直播機を用意しなくても、トラクタ1を有効に活用しながら、圃場等の作業地に対して種子を直播する直播作業を行うことができる。
以下の説明において、車輪跡消し装置10及び直播装置30の左右方向は、トラクタ1の左右方向と同じ方向とし、単に、「左右方向」と称する。車輪跡消し装置10及び直播装置30の前後方向は、トラクタ1の前後方向と同じ方向とし、単に、「前後方向」と称する。左右方向の左側は、トラクタ1を前進走行させる場合の左側を指し、左右方向の右側は、トラクタ1を前進走行させる場合の右側を指すものとする。左右方向の外方側は、左右方向でトラクタ1の外方側を指し、左右方向の内方側は、左右方向でトラクタ1の内方側を指すものとする。
車輪跡消し装置10は、図1及び図2に示すように、トラクタ1の後方側に連結自在な装置本体11が備えられ、装置本体11には、複数の土寄せ体12と整地体13とが備えられている。車輪跡消し装置10は、左右方向で車輪(例えば、後輪4)の通過位置側に複数の土寄せ体12にて土を寄せ、整地体13にて寄せた土を均すことで、車輪の跡を消すようにしている。
装置本体11は、図5に示すように、第1~第8フレームF1~F8の角パイプ状のフレームの複数を組み合わせて構成されている。ちなみに、図5では、車輪跡消し装置10を作業地の地面から上昇させた状態を示しており、トラクタ1のアッパリンク6等は省略している。第1フレームF1は、前方下方側に配置され、左右方向に延びる姿勢で備えられている。第2フレームF2は、前方上方側に配置され、第1フレームF1と同様に、左右方向に延びる姿勢で備えられている。第1フレームF1と第2フレームF2とは上下方向に間隔を隔てて平行な状態で備えられ、第1フレームF1が第2フレームF2よりも長尺に構成されている。第1フレームF1は、図1に示すように、左右一対のロアリンク5に対してピン等を用いて第1連結部R1(図3参照)を介して連結自在に構成され、第2フレームF2は、アッパリンク6に対してピン等を用いて第2連結部R2(図3参照)を介して連結自在に構成されている。
第1フレームF1と第2フレームF2とを連結するフレームとして、図5に示すように、第3フレームF3及び第4フレームF4が備えられている。第3フレームF3は、左右一対備えられ、上下方向に沿って延びる起立姿勢で、第1フレームF1の途中部と第2フレームF2の途中部とを連結している。左右一対の第3フレームF3は、左右方向の中央部を中心として対称な位置に配置されている。第4フレームF4も、左右一対備えられ、下方側ほど左右方向の外方側に位置する傾斜姿勢で、第1フレームF1の端部と第2フレームF2の端部とを連結している。
第5フレームF5は、図5に示すように、左右一対の第3フレームF3の下方側部位の夫々から後方側に延びる姿勢で左右一対備えられている。第6フレームF6は、左右一対の第5フレームF5の後方側部位から上方側に延びる起立姿勢で左右一対備えられている。第7フレームF7は、左右方向に沿って延びる姿勢で備えられ、第6フレームF6の上端部同士を連結している。第8フレームF8は、前後方向に沿って延びる姿勢で、左右方向において第2フレームF2の中央部と第7フレームF7の中央部とを連結している。第7フレームF7は、第2フレームF2よりも上下方向で下方側に配置されており、第8フレームF8は、側面視で後方側ほど下方側に位置する傾斜姿勢となっている。
装置本体11には、図1及び図5に示すように、土寄せ体12が整地体13の下面側(裏面側)に配置されているので、まず、整地体13について説明し、次に、土寄せ体12について説明する。
整地体13は、図2に示すように、前後方向及び左右方向の両方向に所定以上の長さを有し、平面視矩形状の金属製の板状体にて構成されている。整地体13は、図4及び図5に示すように、その前端部が第1フレームF1に連結され、第1フレームF1から後方側に延びる姿勢で備えられている。整地体13の前端部には、前方側に延びる第1取付プレート14が備えられ、その第1取付プレート14がボルトナット等の連結具Bにより第1フレームF1に連結固定されている。ちなみに、整地体13と第1フレームF1との連結は、溶接等により連結固定することもできる。
整地体13は、図3及び図4に示すように、左右方向において、左側(図3中右側、図4中上側)に配置される左側整地体13aと右側(図3中左側、図4中下側)に配置される右側整地体13bと中央部に配置される中央整地体13cとの3つの整地体を組み合わせて、平面視で矩形状(図2参照)に形成されている。中央整地体13cは、左側整地体13a及び右側整地体13b(装置本体11)に対して取り付け及び取り外し自在に構成されている。左右方向において、中央整地体13cの端部と左側整地体13aの端部及び中央整地体13cの端部と右側整地体13bの端部とを上下に重ね合わせてボルトナット等の連結具Bにて連結固定することで、中央整地体13cが左側整地体13a及び右側整地体13bに取り付けられている。ちなみに、図3では、連結具Bを省略して図示している。第1取付プレート14及び中央整地体13cの連結具Bを取り外すことで、中央整地体13cを左側整地体13a及び右側整地体13bから取り外すことができる。中央整地体13cを左側整地体13a及び右側整地体13bから取り外した場合には、左側整地体13aと右側整地体13bとの間に間隙が形成されることになる。
整地体13は、図2及び図5に示すように、左右方向において、トラクタ1の全長よりも長い第1フレームF1の全長に亘る幅を有している。整地体13は、図5に示すように、前方側から順に、後方側部位ほど下方側に位置する状態で傾斜して後方側に延びる傾斜部位15と、その傾斜部位15に引き続いて水平方向に沿って後方側に延びる水平部位16とが備えられている。傾斜部位15を備えることで、整地体13の前端部がより高い位置に位置することになり、整地体13よりも上方側に土が移動するのを抑制しながら、傾斜部位15の傾斜に沿って土を後方側に案内することができる。水平部位16は、前後方向での長さが傾斜部位15よりも十分に長い長さを有しており、傾斜部位15にて案内された土を水平部位16にて上方側から押圧して、土を均すようにしている。
土寄せ体12は、図5に示すように、整地体13の下面側(裏面側)に配置され、図3に示すように、前方側から後方側(図3中上方側から下方側)に延びる金属製の板状体にて構成されている。土寄せ体12は、トラクタ1の右側の後輪4に対応する右側の複数の土寄せ体12と左側の後輪4に対応する左側の複数の土寄せ体12とが備えられている。右側の複数の土寄せ体12と左側の複数の土寄せ体12とは、同様の構成であるので、以下、右側の土寄せ体12も、左側の土寄せ体12も、「土寄せ体12」として説明する。
土寄せ体12は、図3に示すように、左右一対の土寄せ体12を1つの対土寄せ体として、左側の土寄せ体12を左右方向に間隔を隔てて複数並べて配置させ、且つ、右側の土寄せ体12を左右方向に間隔を隔てて複数並べて配置させる状態で、複数の対土寄せ体12a~12cが備えられている。複数の対土寄せ体12a~12cでは、左側の土寄せ体12同士が左右方向に隣接する状態で並ぶように配置され、且つ、右側の土寄せ体12同士が左右方向に隣接する状態で並ぶように配置されている。
この実施形態では、対土寄せ体12a~12cが、第1組の対土寄せ体12aと第2組の対土寄せ体12bと第3組の対土寄せ体12cの3組備えられている。左右方向で後輪4が通過する部分の中央部を基準位置Kとして、その基準位置Kに近い側から、第1組の対土寄せ体12a、第2組の対土寄せ体12b、第3組の対土寄せ体12cの順に並ぶ状態で備えられている。複数の土寄せ体12a~12cは、上下方向での長さが同じ又は略同じに設定されている。
複数の対土寄せ体12a~12cの夫々は、図3に示すように、後方側部位ほど互いに接近する傾斜姿勢で備えられている。複数の対土寄せ体12a~12cの夫々における左右一対の土寄せ体12は、左右方向で、後輪4が通過する部分の中央部である基準位置Kを中心として対称な位置に配置されている。複数の対土寄せ体12a~12cの夫々は、左右方向での間隔が後方側部位ほど幅狭になるように備えられている。複数の対土寄せ体12a~12cの夫々における後端部同士は、接触することなく、後端部同士の間の間隔が所定間隔(例えば、後輪4の幅)以上に保たれている。
複数の対土寄せ体12a~12cの夫々(土寄せ体12)は、図3及び図5に示すように、前後方向において、整地体13の傾斜部位15と水平部位16とに亘る状態で配置されている。複数の対土寄せ体12a~12cの夫々(土寄せ体12)における底部には、後方側部位ほど下方側に位置する状態で傾斜して後方側に延びる前方側傾斜部位17と、後方側部位ほど上方側に位置する状態で傾斜して後方側に延びる後方側傾斜部位18とが備えられている。後方側傾斜部位18は、前後方向での長さが前方側傾斜部位17よりも長くなるように形成されている。図5に示すように、前方側傾斜部位17は、水平方向に対する傾斜角度が後方側傾斜部位18よりも大きくなるように形成されている。例えば、前方側傾斜部位17の後端部が、前後方向で整地体13の傾斜部位15の後端部と同じ位置又は略同じ位置になるようにしている。これにより、前後方向において、複数の対土寄せ体12a~12cの夫々(土寄せ体12)における前方側傾斜部位17と整地体13の傾斜部位15とが上下に重複して位置し、且つ、複数の対土寄せ体12a~12cの夫々(土寄せ体12)における後方側傾斜部位18と整地体13の水平部位16とが上下に重複して位置することになる。
複数の対土寄せ体12a~12cは、図3及び図10に示すように、前後方向での長さがお互いに異なるように構成されている。複数の対土寄せ体12a~12cの夫々は、工方側部位ほど左右方向で後輪4が通過する部分に接近する傾斜姿勢であるが、少なくとも後輪4が通過する部分に至るだけの前後方向での長さを有している。複数の対土寄せ体12a~12cのうち、後輪4が通過する部分の中央部である基準位置Kに接近する側に位置するものほど、前後方向での長さが短くなるように設定されている。ちなみに、図10では、後輪4と複数の対土寄せ体12a~12cとの配置関係や、複数の対土寄せ体12a~12cの長さを示すために、複数の対土寄せ体12a~12cの形状については概略形状を示している。この実施形態では、図10に示すように、基準位置Kに一番近い位置に位置する第1組の対土寄せ体12aの長さL1が一番短く、基準位置Kに二番目に近い位置に位置する第2組の対土寄せ体12bの長さL2が二番目に短く、基準位置Kから一番遠くに位置する第3組の対土寄せ体12cの長さL3が一番長くなるようにしている。つまり、複数の対土寄せ体12a~12cの長さについては、L1<L2<L3の関係が成り立つように設定されている。
複数の対土寄せ体12a~12cの夫々(土寄せ体12)は、図3に示すように、前方側端部を支点として左右方向に揺動自在に備えられている。第1フレームF1の下端面には、下方側に延びる回動軸部Pが上下方向に沿う軸心周りで回動自在に備えられ、その回動軸部Pに複数の対土寄せ体12a~12cの夫々の前端部が連結固定されている。これにより、回動軸部Pを上下方向に沿う軸心周りで回動させることで、複数の対土寄せ体12a~12cの夫々(土寄せ体12)を左右方向に揺動させることができる。
車輪跡消し装置10には、図3に示すように、複数の対土寄せ体12a~12cに亘って連結されて、装置本体11に対して固定される連結固定部19が備えられている。連結固定部19は、上下方向で土寄せ体12と整地体13との間に配置され、左右方向に延びるプレート状に構成されている。連結固定部19は、左右一対の土寄せ体12の夫々に対応して左右一対備えられている。この実施形態では、連結固定部19が、前方側に位置して第1~第3組の対土寄せ体12a~12cに亘って連結される前方側連結固定部19aと、後方側に位置して第2~第3組の対土寄せ体12b,12cに亘って連結される後方側連結固定部19bとが備えられている。連結固定部19と対土寄せ体12a~12cとの連結については、対土寄せ体12a~12cに備えられた第2取付プレート20と連結固定部19とをボルトナット等の連結具Bにより連結固定している。連結固定部19は、ボルトナット等の連結具Bにより整地体13に連結固定することで、装置本体11に対して固定されている。この実施形態では、前方側連結固定部19a及び後方側連結固定部19bのうち、後方側連結固定部19bのみ連結具Bにより整地体13に連結固定しているが、前方側連結固定部19aについても連結具Bにより整地体13に連結固定することもできる。
このようにして、複数の対土寄せ体12a~12cは、図3に示すように、回動軸部Pにより左右方向に揺動自在であり、複数の対土寄せ体12a~12cに亘って連結固定部19が連結されているので、連結固定部19を車輪跡消し装置10の左右方向等に移動させることで、前後方向に対する複数の土寄せ体12a~12cの傾斜角度を変更自在となっている。そこで、前後方向に対する複数の土寄せ体12a~12cの傾斜角度を調整する場合には、連結具Bを取り外して整地体13に対する連結固定部19の連結固定を解除し、連結固定部19を車輪跡消し装置10の左右方向等に移動させる。その後、整地体13に対して連結具Bにより連結固定部19を連結固定させる。ちなみに、整地体13において連結具Bによる連結固定箇所には、連結固定用の孔部が備えられている。連結固定用の孔部を複数備える、又は、連結固定用の孔部を長孔状に形成することにより、複数の土寄せ体12a~12cの傾斜角度を変更した状態でも、整地体13に対して連結具Bにより連結固定部19を連結固定できるようになっている。
直播装置30は、図1及び図2に示すように、車輪跡消し装置10の後方側に連結固定されている。車輪跡消し装置10の後方側に直播装置30を連結固定するために、第3連結部R3及び第4連結部R4が備えられている。第3連結部R3は、上下方向に延びる姿勢で装置本体11における第7フレームF7の後面部に取り付けられている。第3連結部R3は、車輪跡消し装置10及び直播装置30の左右方向に間隔を隔てて左右一対備えられている。第4連結部R4は、車輪跡消し装置10及び直播装置30の左右方向に延びる姿勢で左右一対の第3連結部R3に取り付けられている。第4連結部R4は、直播装置30の左右方向の全長に亘る長さを有している。直播装置30は、第4連結部R4の後方側に連結固定されている。ちなみに、第3連結部R3の第7フレームF7に対する取り付け構成、及び、第4連結部R4を第3連結部R3に対して取り付ける取付構成は、例えば、プレート等を介在させて連結具Bの締結により取り付ける構成や、溶接等により取り付ける構成を採用することができる。
この実施形態では、車輪跡消し装置10の後方側に直播装置30を連結固定するための連結構成として、第3連結部R3及び第4連結部R4を備えた例を示したが、この連結構成はあくまで一例であり、他のプレートやフレーム等の連結部材を用いる連結構成を採用して、車輪跡消し装置10の後方側に直播装置30を連結固定することもできる。
直播装置30は、図2に示すように、複数のユニット体31が直播装置30の左右方向に並ぶ状態で備えられている。複数のユニット体31の夫々は、図1及び図2に示すように、前方側に延びる第1連結フレーム32の前端部が第4連結部R4に連結固定されている。ちなみに、第1連結フレーム32を第4連結部R4に対して連結する構成は、プレート等を介在させて連結具Bの締結により連結する構成や、溶接等により連結する構成を採用することができる。
この実施形態では、図2に示すように、ユニット体31を3つ備えた例を示しているが、ユニット体31の数については適宜変更が可能であり、必要に応じて、ユニット体31の数を変更することができる。複数のユニット体31の夫々は、同様の構成であるので、以下、1つのユニット体31について説明する。
ユニット体31は、図6及び図7に示すように、フロート33と、回転部34と、種子を貯留するホッパ35と、ホッパ35に貯留されている種子を順次繰り出して圃場等の作業地に直播する繰り出し部36とが備えられている。
フロート33は、図6に示すように、ユニット体31が沈まないようにユニット体31を支持するためのものである。フロート33は、ユニット体31の下方側端部において、前方側から後方側に延びる姿勢で備えられている。フロート33は、平面視において、前方側部位33aが半円形状(図2参照)に形成され、前後方向の途中部位33b及び後方側部位33cが直播装置30の左右方向で前方側部位33aよりも幅狭な矩形状(図2参照)に形成されている。フロート33における途中部位33bが、第1連結プレートS1により第1連結フレーム32の後端部に枢支連結されている。これにより、ユニット体31は、フロート33を介して第4連結部R4(車輪跡消し装置10の後方側)に連結されている。
この実施形態では、ユニット体31を第4連結部R4に連結するに当たり、第4連結部R4に連結される第1連結フレーム32とフロート33とを連結することで、フロート33を介して第4連結部R4(車輪跡消し装置10の後方側)に連結しているが、例えば、繰り出し部36等に連結された前方側に延びる連結フレームを第4連結部R4(車輪跡消し装置10の後方側)に連結することもでき、ユニット体31を第4連結部R4に連結する連結構成は適宜変更が可能である。ちなみに、繰り出し部36等に連結された前方側に延びる連結フレームを第4連結部R4に連結する場合には、繰り出し部36等に連結されたフレームにフロート33における途中部位33bを枢支連結することができる。
フロート33は、図6に示すように、ユニット体31において固定状態で備えられているのではなく、上下動自在に備えられている。フロート33の前方側部位33aが、前後方向に延びるパイプ状の第2連結フレーム37の前端部に対して第2連結プレートS2を介在させて上下動自在に連結されている。第2連結プレートS2は、フロート33の前方側部位33aに備えられた第3連結プレートS3から上方側に延びる姿勢で備えられ、上下方向に延びる長孔部S2aが形成されている。長孔部S2aに挿入された連結ピン38によって、第2連結フレーム37の前端部に備えられた第4連結プレートS4に対して、第3連結プレートS3が上下動自在に連結されている。第2連結フレーム37の前端部とフロート33の前方側部位33aとの間には、フロート33を上方側に付勢するための弾性体(スプリング)39が備えられ、フロート33の前方側部位33aが作業地に埋まる等の不都合の発生を防止している。
フロート33の途中部位33bに対する左右方向の外方側には、図6及び図7に示すように、作業地に溝を形成する作溝器51が備えられている。フロート33の前方側部位33aと途中部位33bとに亘る状態で第5連結プレートS5が備えられ、第5連結プレートS5の下面側(裏面側)に作溝器51が配置されている。
ホッパ35は、図6及び図7に示すように、直播装置30の上方側に配置されている。ホッパ35の下方側には繰り出し部36が連結固定され、ホッパ35と繰り出し部36とが一体的に備えられている。繰り出し部36は、図7に示すように、左右方向の左側繰り出し部36aと右側繰り出し部36bとに分岐した二股状に構成されている。左側繰り出し部36aと右側繰り出し部36bとは、左右方向に延びる第3連結フレーム40により連結固定されている。第3連結フレーム40において左右方向の中央部に第2連結フレーム37(図6参照)が連結固定されている。これにより、ホッパ35と繰り出し部36との一体物が、第3連結フレーム40及び第2連結フレーム37を介してフロート33に連結されている。
回転部34は、図6及び図7に示すように、円形状の外枠部位34aと円形状の内枠部位34bとを連結した枠状体にて構成されている。回転部34は、繰り出し部36(左側繰り出し部36a及び右側繰り出し部36b)における横外方側に備えられた第1回転軸部41により、第1回転軸部41の軸心周りに回転自在に備えられている。回転部34は、左右方向で左側繰り出し部36aよりも外方側に配置されるものと右側繰り出し部36bよりも外方側に配置されるものとの左右一対備えられている。左右一対の回転部34の夫々には、回転部34の回転方向に所定の間隔を隔てて複数の開穴部42が備えられている。開穴部42は、回転部34の回転により、作業地の土を後方側へ掬い上げて穴を形成するように構成されている。左右方向で左側繰り出し部36aよりも外方側に配置される回転部34と右側繰り出し部36bよりも外方側に配置される回転部34とでは、回転方向で開穴部42が配置される位置(位相)が異なるように設定されている。
ホッパ35の内部と繰り出し部36の内部とは連通接続されており、ホッパ35に貯留されている種子が自重等により繰り出し部36に供給可能となっている。繰り出し部36には、図9に示すように、左右方向で繰り出し部36の一方側に配置され、ホッパ35から供給される種子を所定のタイミングにて繰り出す繰り出しロール43が備えられている。繰り出しロール43には、その周方向に一定の間隔を隔てて複数の繰り出し穴部44が形成されている。繰り出しロール43を第2回転軸部45の軸心周りに回転させることで、繰り出し穴部44に順次種子を挿入させ、下方側の排出部46から種子を排出させて、作業地に種子を直播している。
直播装置30は、繰り出しロール43を回転駆動するための回転駆動部を備えておらず、回転部34の回転力を繰り出しロール43に伝達することで、繰り出しロール43を回転させるように構成されている。そのために、図8及び図9に示すように、回転部34の回転力を繰り出しロール43に伝達する回転力伝達機構47が備えられている。
回転力伝達機構47は、図8に示すように、左右方向で繰り出し部36の他方側(繰り出しロール43が配置される側とは反対側)に配置され、回転部34と一体的に回転自在な第1ギヤ48と、第1ギヤ48に噛み合う第2ギヤ49と、第2ギヤ49に噛み合う第3ギヤ50とが備えられている。第1ギヤ48は、回転部34の第1回転軸部41と一体的に回転自在に備えられている。第2ギヤ49は、第1ギヤ48の回転が回転することで回転されるように備えられている。第3ギヤ50は、第2ギヤ49が回転することで回転されるように備えられている。第3ギヤ50は、左右方向で繰り出し部36の反対側に備えられた繰り出しロール43(図9参照)の第2回転軸部45と一体的に回転自在に備えられており、第3ギヤ50が回転することで、繰り出しロール43が回転される。このようにして、回転力伝達機構47は、回転部34が回転することで、回転部34の回転力を第1~3ギヤ48~50を介して繰り出しロール43に伝達するように構成されている。
車輪跡消し装置10の動作について説明する。
トラクタ1が前進走行する場合に、車輪跡消し装置10が、図10に示すように、複数の対土寄せ体12a~12cの夫々にて、後輪4が通過する部分の中央部である基準位置K側に土を寄せる。このとき、左右方向で基準位置Kに一番近い位置に位置する第1組の対土寄せ体12aでは、土を砕く度合いが荒いものの、砕いた土を基準位置K側に寄せることができる。左右方向で基準位置Kに二番目に近い位置に位置する第2組の対土寄せ体12bによって、土を砕く度合いを細かくしながら基準位置K側に土を寄せることができる。更に、左右方向で基準位置Kに三番目に近い位置に位置する第3組の対土寄せ体12cによって、土を砕く度合いを更に細かくしながら基準位置K側に土を寄せることができる。このように、複数の対土寄せ体12a~12cにて土を砕く度合いを徐々に細かくしながら、基準位置K側に土を寄せることができる。
図10に示すように、複数の対土寄せ体12a~12cのうち、後輪4が通過する部分の中央部である基準位置Kに接近する側に位置するものほど、前後方向での長さが短くなるように設定されている。これにより、複数の対土寄せ体12a~12cの夫々にて、砕いた土を基準位置K側に集める状態で適切に寄せることができる。よって、例えば、圃場等の作業地の土が硬い場合でも、その土を複数の対土寄せ体12a~12cにて十分に砕いた状態で基準位置K側への土寄せを行うことができる。しかも、複数の対土寄せ体12a~12cにて土を寄せることから、寄せる土の量としても十分な量を確保することができる。
車輪跡消し装置10は、複数の対土寄せ体12a~12cだけでなく、整地体13を備えているので、複数の対土寄せ体12a~12cにて基準位置K(図10参照)側に寄せた土を整地体13にて均すことができ、車輪跡を適切に消すことができる。しかも、整地体13は、図5に示すように、傾斜部位15を備えているので、寄せられた土が整地体13よりも上方側に移動するのを抑制して十分な量の土を整地体13の下方側に移動させることができる。これにより、整地体13では、傾斜部位15にて整地体13の下方側に移動させた土を水平部位16にて適切に均すことができ、車輪跡を綺麗に消すことができる。
複数の対土寄せ体12a~12cの底部には、図5に示すように、前方側傾斜部位17及び後方側傾斜部位18を備えることで、左右方向での土の移動をある程度許容しながら、基準位置K(図10参照)側に土を寄せることができる。これにより、例えば、他の土寄せ体12に寄せられた土が基準位置K側に移動するのを邪魔することなく、基準位置K側への土寄せを行うことができるとともに、土寄せ体12自体の跡が残るのを抑制することができる。
直播装置30の動作について説明する。
直播装置30では、図7に示すように、左右方向において、作溝器51、回転部34の開穴部42、繰り出し部36の排出部46(図9参照)が同じ又は略同じ位置に配置されている。これにより、トラクタ1が前進走行することで、左右方向において、作溝器51にて形成される溝、開穴部42にて形成される穴、排出部46から排出される種子が同じ又は略同じ位置になるようにしている。
直播装置30では、図6に示すように、作業地に対して作用する位置が前方側から、作溝器51、回転部34の開穴部42、繰り出し部36の排出部46(図9参照)の順に配置されている。よって、作溝器51にて作業地に溝が形成され、その溝の形成箇所に対して開穴部42にて穴が形成され、繰り出しロール43により排出部46から種子が直播される。開穴部42は、図11に示すように、作業地Tの土を後方側に掬い上げることで、作業地Tに穴Uを形成し、その穴Uの後方側に掬い上げた土を堆積させて盛土部Vを形成している。繰り出しロール43により排出部46から所定のタイミングで種子Wが排出されて、盛土部Vと盛土部Vとの間に種子Wが直播される。ここで、種子Wを直播する位置については、繰り出しロール43の回転タイミング等を調整することで、穴Uに種子Wを直播したり、穴Uの後方側に種子Wを直播することができる。
〔第2実施形態〕
この第2実施形態は、上記第1実施形態における車輪跡消し装置10の別実施形態である。以下、図12に基づいて、第2実施形態における車輪跡消し装置10について説明する。
車輪跡消し装置10は、第1実施形態と同様に、トラクタ1の後方側に連結自在な装置本体61が備えられ、装置本体11には、複数の土寄せ体12と整地体62とが備えられている。土寄せ体12については、第1実施形態と同様であるので、同符号を記すことにより説明は省略する。ちなみに、土寄せ体12は、整地体62の下面側(裏面側)に配置されているので、図12では、土寄せ体12を点線にて示している。
整地体62は、第1実施形態における整地体13よりも前後方向での長さが短くなるように構成されている。整地体62は、第1実施形態と同様に、前後方向において、前方側部位が傾斜部位63となり、後方側部位が水平部位64となっている。傾斜部位63の前方側端部には、前方側から後方側に切り欠いた切欠部65が形成され、切欠部65が、左側と右側との両側に備えられている。
装置本体61は、整地体62を主体とし、整地体62を前方側のトラクタ1側や後方側の直播装置30に連結するための複数のフレーム(第9~第12フレーム)F9~F12及び複数の連結部(第5~第7連結部)R5~R7が備えられている。
第9フレームF9は、角パイプ状に形成され、整地体62の左右方向の中央部において、整地体62の前後方向の中央部から上方側に延びる姿勢で備えられている。第10フレームF10は、板状に形成され、整地体62の左右方向の中央部よりも左側と右側の両側に配置されて、左右一対備えられている。左右一対の第10フレームF10の夫々は、前後方向で整地体62の水平部64の全長に亘る状態で上方側に延びる姿勢で備えられている。左右一対の第10フレームF10の夫々は、後方側ほど上方側に位置する傾斜状に形成され、その後端部位F10aが左右方向の内方側に折り曲げられている。第11フレームF11は、角パイプ状に形成され、左右方向の両端部が左右一対の第10フレームF10の上端部に連結されている。第11フレームF11は、上下方向で第9フレームF9の上端部よりも下方側に配置され、第9フレームF9を中心として左右方向に対称的に延びる姿勢で備えられている。第12フレームF12は、細長のパイプ状に形成され、左右一対備えられている。左右一対の第12フレームF12の夫々は、第9フレームF9の上端部と第11フレームF11の左右方向の端部とを連結する状態で後方側ほど下方側に位置する傾斜姿勢で備えられている。
整地体62における水平部位64の前方側端部には、トラクタ1側のロアリンク5を連結する第5連結部R5が左右一対備えられている。第5連結部R5は、左右方向において、傾斜部位63に形成された切欠部65と同一位置に備えられている。これにより、左右一対のロアリンク5の夫々は、整地体62と干渉することなく、切欠部65を通して整地体62に対して上方側及び下方側に移動自在に備えられている。
第9フレームF9の上端部には、トラクタ1側のアッパリンク6を連結する第6連結部R6が備えられている。このようにして、車輪跡消し装置10は、トラクタ1側のアッパリンク6及び左右一対のロアリンク5の3点リンク機構との連結箇所が、整地体62(装置本体61)の前後方向での中間部となっており、前後方向において整地体62(装置本体61)をトラクタ1に対してより接近させた状態でトラクタ1の後方側に連結自在に構成されている。
第11フレームF11の左右両側には、後方側に延びる板状体の第7連結部R7が備えられている。第7連結部R7は、第11フレームF11の上端部に連結され、第11フレームF11よりも後方側に突出する姿勢で備えられている。例えば、左右一対の第7連結部R7にて、左右方向に延びる姿勢の第4連結部R4を連結支持することができる。これにより、第1実施形態と同様に、第7連結部R7及び第4連結部R4を用いて、車輪跡消し装置10の後方側に直播装置30を連結自在に構成されている(図1及び図2参照)。
上述の如く、トラクタ1と車輪跡消し装置10とを連結するに当たり、アッパリンク6の長さを調整することで、整地体62(装置本体61)の前後方向での傾斜角度を調整自在に構成されている。例えば、アッパリンク6の長さを短くすると、整地体62(装置本体61)の後方側端部をより上方側に位置させることができるので、整地体62(装置本体61)を後方側部位が上方側に位置する後方上位の傾斜姿勢とすることができる。この後方上位の傾斜姿勢において、アッパリンク6の長さを短くするほど、後方上位の傾斜姿勢の水平方向に対する傾斜角度を大きくすることができる。また、アッパリンク6の長さを長くすることで、整地体62(装置本体61)を後方下位の傾斜姿勢とすることができ、その後方下位の傾斜姿勢の傾斜角度を調整することができる。
アッパリンク6の長さ、角度や昇降位置等、アッパリンク6の調整を行うことで、上下方向における車輪跡消し装置10に対する直播装置30の位置を調整することができる。例えば、アッパリンク6の長さを調整することで、上下方向において、車輪跡消し装置10よりも直播装置30を下方側に突出させた位置に配置させることができ、そのときの突出量を調整することができる。また、アッパリンク6の長さを調整することで、逆に、車輪跡消し装置10よりも直播装置30を上方側に引退させた位置に配置させることができ、そのときの引退量を調整することができる。
トラクタ1の前方側が後方側よりも上方側に位置するヘッドアップ状態となった場合には、前方側から、トラクタ1、車輪跡消し装置10、直播装置30の順に配置されているので、一番後方側に位置する直播装置30が作業地に対して深い側(下方側)に移動しようとする。直播装置30には、図1、図2及び図6に示すように、フロート33等が備えられ、作業地に対して深い側(下方側)への移動が規制されている。よって、トラクタ1のヘッドアップ状態では、車輪跡消し装置10が作業地に対して上方側に移動した位置に存在することになり、車輪跡消し装置10にて車輪跡を適切に消すことが難しくなることが考えられる。そこで、上述の如く、アッパリンク6の長さ等を調整することで、車輪跡消し装置10よりも直播装置30を上方側に引退させた位置に配置させ、そのときの引退量を調整する。これにより、車輪後消し装置10が作業地に対して上方側に移動した位置に存在するのを防止することができ、車輪跡消し装置10にて車輪跡を適切に消すことができる。
〔別実施形態〕
本発明の他の実施形態について説明する。尚、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用することに限らず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記実施形態では、トラクタ1の後方側に、車輪跡消し装置10だけでなく、直播装置30も連結させた例を示したが、車輪跡消し装置10だけを連結して使用することもできる。
(2)上記実施形態では、車輪跡消し装置10が、複数の対土寄せ体12a~12cに加えて、整地体13,62を備えた例を示したが、車輪跡消し装置は、複数の対土寄せ体のみを備えることもできる。
(3)上記実施形態では、車輪跡消し装置10において、複数の対土寄せ体12a~12cの夫々における上下方向での長さを同じ又は略同じに設定しているが、複数の対土寄せ体12a~12cの間で上下方向での長さを異なるように設定することもできる。例えば、複数の対土寄せ体のうち、車輪が通過する部分の中央部である基準位置に接近する側に位置するものほど、上下方向での長さが短くなるように設定することができる。
1 トラクタ(作業車両)
4 後輪(車輪)
10 車輪跡消し装置
11 装置本体
12 土寄せ体
12a 第1組の対土寄せ体
12b 第2組の対土寄せ体
12c 第3組の対土寄せ体
13 整地体
15 傾斜部位
16 水平部位
17 前方側傾斜部位
18 後方側傾斜部位
19 連結固定部
30 直播装置
62 整地体
63 傾斜部位
64 水平部位

Claims (5)

  1. 作業車両の後方側に連結自在な装置本体が備えられ、
    その装置本体には、後方側部位ほど作業車両の左右方向で互いに接近する傾斜姿勢の土寄せ体が左右一対備えられ、
    左右一対の前記土寄せ体を1つの対土寄せ体として、左側の土寄せ体を作業車両の左右方向に間隔を隔てて複数並べて配置させ、且つ、右側の土寄せ体を作業車両の左右方向に間隔を隔てて複数並べて配置させる状態で、複数の対土寄せ体が備えられ、
    複数の対土寄せ体は、作業車両の前後方向での長さがお互いに異なるように構成されている車輪跡消し装置。
  2. 前記装置本体には、前記土寄せ体にて寄せた土を均すための整地体が備えられ、
    前記整地体は、後方側部位ほど下方側に位置する状態で傾斜して後方側に延びる傾斜部位と、その傾斜部位に引き続いて水平方向に沿って後方側に延びる水平部位とが備えられている請求項1に記載の車輪跡消し装置。
  3. 複数の前記対土寄せ体の夫々は、前記作業車両の前後方向において前記整地体の前記傾斜部位と前記水平部位とに亘る状態で配置され、
    複数の前記対土寄せ体の夫々における底部には、後方側部位ほど下方側に位置する状態で傾斜して後方側に延びる前方側傾斜部位と、後方側部位ほど上方側に位置する状態で傾斜して後方側に延びる後方側傾斜部位とが備えられている請求項1又は2に記載の車輪跡消し装置。
  4. 複数の前記対土寄せ体の夫々は、前方側端部を支点として前記作業車両の左右方向に揺動自在に備えられ、
    複数の前記対土寄せ体に亘って連結されて、前記装置本体に対して固定される連結固定部が備えられている請求項1~3の何れか1項に記載の車輪跡消し装置。
  5. 請求項1~4の何れか1項に記載の車輪跡消し装置が備えられた作業車両において、
    前記作業車両の後方側には、前方側から、前記車輪跡消し装置、作業地に種子を直播する直播装置の順に配置させる状態で、前記車輪跡消し装置及び前記直播装置が連結自在に備えられている作業車両。

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