JP7034783B2 - 給湯制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、給湯制御システムに関する。
近年、自宅から離れた地点にいるユーザが、自宅に備えられている電気機器を遠隔制御する家電遠隔制御システムが提案されている(例えば、特許文献1)。
当該技術においては、適切な起動時刻において家電の動作を開始させることを目的とし、ユーザが運転する車両の位置情報からユーザが自宅に到着する到着予測時刻が算出される。そうして、到着予測時刻に基づいてそれぞれの電気機器の起動時刻が設定される。ユーザが帰宅した際には、電気機器ごとに設定された内容が完了するよう電気機器が起動されている。
このような技術において、浴槽の湯張りを設定する場合、浴槽内のお湯の設定温度と湯張りの開始又は終了時刻とが設定され、ユーザがお風呂に入る際には適切な温度で浴槽内にお湯が準備されている。
特開2015-95721号公報
しかしながら、渋滞やトラブル等で到着予測時刻よりもユーザの帰宅が遅くなる場合がある。また、ユーザが帰宅後すぐに入浴しない場合もありうる。このような場合、到着予測時刻に基づいて湯張りされた浴槽内のお湯は、その間に放熱されて温度が低下してしまうため、浴槽内のお湯は設定された温度になるよう制御されている。すなわち、浴槽内のお湯は自動的に追い焚きが行なわれて、浴槽内のお湯は設定された温度に維持される。
このようなシステムは、帰宅後に適切な温度で入浴できるため利便性に優れるが、追い焚きが繰り返して行われることが多々あり、エネルギ効率(省エネルギ)の観点では好ましくない。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、エネルギ効率を好適に向上させることができる給湯制御システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、第1の発明の給湯制御システムは、
浴槽に予め指定された指定湯量の湯張りを行うために、前記浴槽への給湯を行う給湯部を制御する給湯制御システムであって、
ユーザの帰宅に関連づけて設定された帰宅推定時刻と、
前記帰宅推定時刻に基づいて、前記指定湯量より少ない第1湯量を前記浴槽へ給湯するように前記給湯部を制御する第1制御部と、
を備えることを特徴とする。
第1の発明によれば、帰宅推定時刻に基づいて、指定湯量よりも少ない湯量が浴槽に給湯される。換言すれば、実際に入浴する際の湯量(指定湯量)が分割されて浴槽に給湯される。これにより、浴槽内のお湯が追い焚きされた場合でも指定湯量のお湯を追い焚きするより省エネルギである。
第2の発明の給湯制御システムは、第1の発明において、
ユーザが帰宅したことを把握する帰宅把握部と、
前記帰宅把握部によってユーザが帰宅したことを把握した場合、第2湯量を前記浴槽に給湯して、前記第1湯量と合わせて前記指定湯量となるように、前記給湯部を制御する第2制御部と、
を備えることを特徴とする。
例えば、帰宅推定時刻(到着予測時刻)のみに基づき湯張りされる場合、実際の帰宅時刻が考慮されていない。したがって、帰宅途中になんらかの事由により時間を費やした場合は、湯張りされたお湯が設定温度を維持するために自動的に追い焚きされる。
第2の発明によれば、ユーザの帰宅が把握されてから、指定湯量となるように第2湯量の湯が追加で給湯される。すなわち、分割された湯張りにおいて、ユーザの帰宅が検知されてから指定湯量の湯張りを完了させる。これにより、指定湯量の湯張りが完了してからユーザが入浴するまでの時間が短くて済むため、浴槽内のお湯の温度が設定温度より下がりにくい。よって、追い焚きの回数を減らすことができ、省エネルギである。
また、実際の帰宅が帰宅推定時刻よりも遅くなり、湯張りされた第1湯量の湯温が下がることもありうる。このような場合、設定温度を維持するために追い焚きされるが、指定湯量の追い焚きよりも、指定湯量よりも少ない第1湯量の追い焚きの方が省エネルギである。
第3の発明の給湯制御システムは、第2の発明において、
ユーザが入浴したことを把握する入浴把握部を備え、
前記第1制御部は、過去におけるユーザの行動履歴である、前記帰宅把握部により帰宅が把握されてから前記入浴把握部により入浴が把握されるまでの時間に基づき、第1湯量を調整することを特徴とする。
第3の発明によれば、ユーザが帰宅してから入浴するまでの時間を考慮して、第1湯量を調整する。すなわち、帰宅してから入浴するまでの時間が短い人の場合、帰宅してから入浴するまでの時間で浴槽に給湯可能な量が第2湯量となるため、第1制御部は、当該第2湯量を考慮して第1湯量を調整する。これにより、ユーザが帰宅してすぐに快適に入浴できる。
第4の発明の給湯制御システムは、第3の発明において、
前記第2制御部は、過去におけるユーザの行動履歴である、前記帰宅把握部により帰宅が把握されてから前記入浴把握部により入浴が把握されるまでの時間に基づき、第2湯量の給湯タイミングを調整することを特徴とする。
帰宅してから入浴するまでの時間が長い人の場合、帰宅してからすぐに第2湯量を給湯すると、指定湯量の湯張りが完了してもユーザが入浴せず、追い焚きにより湯温を設定温度に維持する必要がある。第4の発明によれば、帰宅してから入浴するまでの時間に基づいて、第2湯量の給湯のタイミングが調整される。これにより、ユーザが入浴するのに近いタイミングで指定湯量の湯張りを完了させることができ、よって、追い焚きの回数を減らすことができて省エネルギである。
第5の発明の給湯制御システムは、第2~4のいずれかの発明において、
前記浴槽に湯張りされる湯の温度がユーザにより設定温度として設定され、前記設定温度に湯を調温して給湯し、前記浴槽に湯張りされた湯の温度が前記設定温度で維持されるように前記給湯部を制御する温度制御部が備えられ、
前記第1制御部により給湯されて前記浴槽に湯張りされた前記第1湯量の湯は、その湯の温度が、前記設定温度よりも低い所定温度以上の場合は追い焚きされず、前記設定温度よりも低い所定温度未満の場合に追い焚きされるように前記温度制御部により制御され、
前記第2制御部により浴槽に給湯される第2湯量の湯は、その湯の温度が、前記浴槽に前記指定湯量が湯張りされた際の湯の温度が前記設定温度となるように前記温度制御部により制御されることを特徴とする。
第5の発明によれば、浴槽内に湯張りされた第1湯量の湯は、湯温が設定温度よりも低い所定温度未満の場合に追い焚きされる。換言すれば、浴槽内に湯張りされた第1湯量の湯は、湯温が所定温度以上の場合は追い焚きされない。そして、第2湯量で給湯される湯の温度は、指定湯量の湯張りが完了する際に浴槽内の湯温が設定温度となるような温度に設定される。すなわち、第2湯量の湯は、設定温度より高い温度で給湯され、設定温度よりも低い温度の第1湯量の湯(浴槽内に湯張りされた湯)と混合されて、指定湯量の湯張り完了時には設定温度の湯が浴槽内に湯張りされる。これにより、浴槽内の第1湯量の湯に対しての追い焚きの回数を減らすことができ、さらに省エネルギである。
給湯制御システムの構成を示す概略図。 湯張り処理を示すフローチャート。 湯張り調整処理を示すフローチャート。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、給湯制御システムの構成を示す概略図である。
図1に示すように、建物10には、屋内スペースとして、玄関部11、脱衣室12、浴室13等が設けられている。そして、建物10には、本実施形態の給湯制御システムを制御するコントローラ40が備えられている。コントローラ40は、例えば、脱衣室12の壁に取り付けられている。
玄関部11には、出入口としての玄関口15が設けられている。この玄関口15を通じて建物10への出入りが可能となっている。玄関口15には、開閉体としての玄関ドア16が設けられている。玄関ドア16は、例えば回動式の開き戸からなり、この玄関ドア16により玄関口15が開閉される。
玄関ドア16には、錠前を電気的に施解錠する施錠装置17が設けられており、施錠装置17により玄関ドア16は施錠又は解錠される。施錠装置17は、建物10の居住者が携帯する電子キー18によって施解錠されるようになっている。玄関ドア16付近の屋外側(玄関ドア16の屋外側の面でも可)には、通信装置19が設けられている。通信装置19は、リクエスト信号を発信して、無線通信用の通信エリアを形成する(図示略)。コントローラ40には、施錠装置17と、通信装置19とが接続されている。
電子キー18は、電子キー18毎に固有のID情報を記憶するメモリ(図示略)を備えている。電子キー18は、通信装置19の通信エリアに進入してリクエスト信号を受信すると、そのリクエスト信号に応答してID情報を通信装置19に送信する。コントローラ40は、通信装置19を介して電子キー18からのID情報が入力されると、当該ID情報と予め登録されたID情報との一致判定を行い、正規の電子キー18であるか否かの認証を行う。
そして、上記ID情報によって電子キー18が正規認証されている場合、コントローラ40は施錠装置17の施錠又は解錠を行う。なお、施錠装置17は、屋内側(玄関部11側)から施解錠操作が可能なサムターン部を有している(図示略)。本実施形態では、施錠装置17を屋内側から施解錠する場合には、このサムターン部を操作することにより施解錠する。
脱衣室12は、居住者が浴室13に入る前に入室する部屋であり、例えば浴室ドア(図示せず)を開閉することにより脱衣室12より浴室13へ出入りできる。脱衣室12には、人を検知する人感センサ32が設けられており、脱衣室12に人が入室したことを検出する。人感センサ32はコントローラ40と接続されており、人感センサ32による検出信号はコントローラ40に出力される。
浴室13には、浴槽20が設置されている。浴槽20の側壁部には給水口21が設けられており、給水口21には循環アダプタ22が取り付けられている。給水口21には給水管23が接続されている。
給水管23は、屋外に設置された給湯器24に接続されており、給湯器24で生成された湯が給水管23を通じて浴槽20に供給可能となっている。給湯器24は、コントローラ40と接続されており、浴槽20への湯の供給はコントローラ40により制御されている。
給水管23の途中位置には、給水管23を開閉する給水弁を備えた給水装置25が設けられている。給水装置25は、コントローラ40と接続されており、コントローラ40からの制御信号に応じて給水弁を開閉駆動する。
給水口21には追い焚き用のための循環路として配管26が接続されている。配管26には、浴槽20の水位を検知するための半導体圧力センサなどによる水位センサ27と、浴槽20の湯を循環させるための循環ポンプ28と、熱交換器29とが設けられている。給水装置25に設けられた給水弁が閉じられると、この配管26と、浴槽20と、給水管23とで閉回路となる追い炊き用循環路が形成される。追い焚き動作は、循環ポンプ28が駆動することにより、浴槽20の湯が熱交換器29に送り込まれて加熱されてから浴槽20に戻されることにより行なわれる。
給水口21には、浴槽20内の湯温を測定するための温度センサ30が取り付けられている。
水位センサ27と、温度センサ30とはコントローラ40と接続されており、各センサ27,30により検出された結果はコントローラ40に出力される。コントローラ40は、水位センサ27から検出される水位に基づいて、指定された湯量となるように浴槽20に湯張りを行い、温度センサ30から検出される温度に基づいて、指定された温度となるように浴槽20内の湯の温度が制御される。
循環ポンプ28と、熱交換器29とは、コントローラ40と接続されており、コントローラ40からの制御信号に応じて作動する。
コントローラ40には通信部44が接続されており、コントローラ40は通信部44によってネットワークNに接続可能となっている。ネットワークNには、スマートフォン等の携帯型の通信端末31が接続可能となっている。通信端末31は、GPS端末を有しており、GPS端末は、GPS衛星から発信される電波を受信することで自身(通信端末31)の位置情報を生成する構成となっている。通信端末31にて所定の操作が行われることで、ネットワークNを介して通信端末31からコントローラ40に湯張りリクエストが入力される。これにより、遠隔地からの湯張り操作が可能となっている。
次に、本システムの電気的構成について説明する。
コントローラ40は、CPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータを備えて構成されている。コントローラ40は、少なくとも、施解錠の制御や給湯器24の制御を行う制御部41と、給湯に関する情報、電子キー認証のためのID情報、各種センサ類からの検出結果等を記憶する記憶部42と、時間を計測する場合に用いられるタイマ43と、を有している。
制御部41は、居住者により予め設定された設定温度及び指定湯量で浴槽20に湯張りするよう給湯器24を制御する。そして、浴槽20に湯張りされた湯は、温度センサ30から検出される温度に基づいて、設定温度で維持されるように温度制御されている。すなわち、浴槽20に湯張りされた湯の温度が設定温度より低くなった場合、追い焚きが実施される。
記憶部42には、湯張りリクエストの受信時刻、後述する帰宅推定時刻、帰宅時刻、入浴開始時刻、保留時間等が随時記録される。
次に、コントローラ40によって実行される湯張り処理について、図2のフローチャートを参照しつつ説明する。
本実施形態では、浴槽20への湯張りを分割して行う。以下、第1湯量を浴槽20に給湯することを「1次湯張り」、1次湯張りための指示を「1次湯張り指示」と称し、第2湯量を浴槽20に給湯することを「2次湯張り」、2次湯張りのための指示を「2次湯張り指示」と称する。
図2において、ステップS11では、湯張りリクエストを受信したか否かを判定する。湯張りリクエストを受信した場合、YES判定してステップS12へ進む。湯張りリクエストを受信していない場合、NO判定して本処理を終了する。
ステップS12では、湯張りリクエストを送信した通信端末31の位置情報を取得する。続くステップS13では、得られた位置情報から、居住者の帰宅推定時刻を算出する。
次のステップS14では、帰宅推定時刻に合わせて、1次湯張りを開始する。詳しくは、帰宅推定時刻に1次湯張りが完了するように、予め設定された第1湯量の湯を浴槽20に給湯する(1次湯張り指示)。水位センサ27による検出に基づき第1湯量が湯張りされたと判断された場合、第1湯張りを終了する。第1湯量の設定については後述の図3のフローチャートで説明する。
続くステップS15では、居住者が帰宅したか否かを判定する。具体的には、電子キー18の認証に基づき施錠装置17が解錠されたか否かを判定することで、居住者が帰宅したか否かを判断する。電子キー18の認証による施錠装置17の解錠が検出された場合、居住者が帰宅したとしてYES判定してステップS18へ進む。電子キー18の認証による施錠装置17の解錠が検出されていない場合、居住者は帰宅していないものとしてNO判定してステップS16へ進む。なお、電子キー18の認証による施錠装置17の解錠が検出された場合、その時刻を「帰宅時刻」として記憶部42に記録する。
ステップS16では、1次湯張りされた湯温が所定温度(換言すれば「閾値」)未満であるか否かを判定する。ここで、所定温度とは、設定温度より所定値(例えば2~3℃)低い温度として設定される。1次湯張りされた湯温が所定温度以上の場合、NO判定してステップS15へ戻り、各処理を繰り返す。1次湯張りされた湯温が所定温度未満である場合、YES判定してステップS17へ進む。
続くステップS17では、湯張りされた湯に対して追い焚きが実施される。浴槽20へ湯張りした湯は追い焚きすることにより居住者により設定された設定温度を維持することができるが、本実施形態では、第1湯量の湯張りされた湯に対して、その湯温が所定温度未満であった場合に追い焚きを実施する。追い焚きを開始後、ステップS15へ戻り、各処理を繰り返す。追い焚きは設定温度に達するまで実施され、その後は自動で終了する。
ステップS15で居住者が帰宅したと判断された場合、ステップS18に進み、保留時間が10分以上か否かを判定する。保留時間とは、居住者が帰宅してから入浴するまでの時間のことであり、具体的には電子キー18の認証により施錠装置17が解錠された時刻から人感センサ32により検出された時刻までの時間である。保留時間は、入浴が検知された後にその関連データを収集され算出されるものであり、後述の図3のフローチャートで説明する。保留時間が10分以上である場合は、YES判定してステップS19へ進む。保留時間が10分未満の場合は、NO判定してステップS20へ進む。
ステップS19では、タイマ43により計時して、保留時間の経過する10分前まで待機する。ここで、保留時間の経過する10分前まで待機することとしたのは、あまりに早く2次湯張りを実行してしまうと設定湯量になった後に湯温が低下してしまうため、なるべく入浴の直前に湯張りが完了するようにするためである。その後、ステップS20へ進む。
ステップS20では、温度センサ30により検出される浴槽20内の湯張りされた湯の温度に基づき、浴槽20へ給湯される第2湯量の湯の温度を決定する。すなわち、ステップS20では、浴槽20内の第1湯量の湯の温度に基づき、浴槽20に指定湯量が湯張りされた際には浴槽20内の湯の温度が設定温度となるように、第2湯量の湯の温度を制御する。よって、浴槽20内の湯張りされた第1湯量の湯が設定温度よりも低い温度(ただし、所定温度より高い温度)であったとしても(ステップS16のNO判定)、当該ステップS20により、指定湯量の湯張りが完了したときには浴槽20内に設定温度の湯が準備できる。
ステップS21では、2次湯張りを開始し、湯張り完了後、本処理を終了する。
次に、コントローラ40によって実行される湯張り調整処理について、図3のフローチャートを参照しつつ説明する。湯張り調整処理は、次回以降の湯張りについて第1湯量の調整、2次湯張りのタイミングを調整する処理である。これにより、省エネルギでありながら居住者の生活リズムに対応したより適切なタイミングの湯張りが提供できる。
図3において、ステップS31では、脱衣室12に設けられた人感センサ32により人が検知されたか否かを判定する。人が検知された場合、YES判定してステップS32へ進む。人が検知されていない場合は、NO判定して本処理を終了する。
ステップS32では、その人の検知より3時間前以内に、1次湯張りをしたか否かを判定する。具体的には、記憶部42に記録された最新の帰宅推定時刻(換言すれば、「1次湯張りの完了時刻」に相当する)を参照する。3時間前以内に1次湯張りをした場合、YES判定してステップS33へ進む。3時間前以内に1次湯張りをしていない場合、NO判定して本処理を終了する。なお、ステップS32でYES判定の場合、その人感センサ32に検出された時刻をタイマ43により計時して「入浴開始時刻」として記憶部42に記録する。
居住者は、自身の帰宅推定時刻に合わせて湯張りが行われることを知った上で、湯張りリクエストをしている。したがって、帰宅推定時刻を3時間超えて経過した後で入浴する場合はなんらかの特別な事由があると考えられる。よって、本実施形態では、次回の湯張りに反映するためのデータとしては、入浴開始時刻の3時間前以内に1次湯張りをした湯張りを対象とする。また、入浴とは関係なく脱衣室12に進入し人感センサ32に検出された場合(例えば、浴室掃除)も、1次湯張りとの関係により除外できる。
ステップS33では、湯張りリクエスト後に帰宅が検知されたか否かを判定する。具体的には、記憶部42を参照し、最新の湯張りリクエストの後に、電子キー18の認証により施錠装置17が解錠された帰宅時刻が記録されているか否かを判定する。帰宅時刻が記録されている場合、湯張りリクエスト後に居住者が帰宅してきたと判断される。湯張りリクエスト後に帰宅が検知されている場合、YES判定してステップS34へ進む。湯張りリクエスト後に帰宅が検知されていない場合、NO判定して本処理を終了する。
ステップS34では、保留時間を算出する。保留時間は、居住者が帰宅してから入浴するまでの時間である(すなわち、帰宅時刻から入浴開始時刻までの時間)。よって、記憶部42に記録された帰宅時刻と入浴開始時刻とにより、その入浴に関する保留時間を算出する。算出された保留時間は、記憶部42に記録する。
続くステップS35では、記憶部42に記録された保留時間に基づき、平均の保留時間を算出する(例えば、1カ月平均の保留時間)。そして、ステップS36では、算出された平均の保留時間を記憶部42に記録する。当該平均の保留時間が、次回の湯張りの際の保留時間として採用される。
ここで、帰宅してから入浴するまでの時間が長い人の場合(すなわち、保留時間が長い人の場合)、帰宅してからすぐに第2湯量を給湯すると、指定湯量の湯張りが完了しても居住者が入浴せず、その後は追い焚きにより湯温を設定温度に維持する必要がある。そのため、居住者の生活リズムを把握するため、ステップS35で保留時間(平均)を算出し、当該保留時間が10分以上ある場合は、保留時間に相当する時間が経過する10分前まで帰宅検知後の2次湯張りを待機する(図2のステップS19参照)。これにより、帰宅してから入浴するまでの時間に基づいて、第2湯量の給湯のタイミングが制御できる。よって、居住者が入浴するのに近いタイミングで指定湯量の湯張りを完了させることができ、追い焚きの回数を減らすことができて省エネルギである。
ステップS37では、第1湯量の変更があるか否かを判定する。第1湯量の変更があるか否かは、算出された平均の保留時間に基づいて判断される。
例えば、保留時間が短い人の場合(すなわち、帰宅してから入浴するまでの時間が短い人の場合)、帰宅してから入浴するまでの時間で浴槽20に給湯可能な量が第2湯量となる。そのため、当該第2湯量を考慮して第1湯量を制御する必要がある。具体的には、保留時間が5分の人の場合、浴槽20への給湯流量が10L/分であるとすると、2次湯張りとして可能な湯量は50Lである。よって、指定湯量から50Lを差し引いた湯量が第1湯量となる。
すなわち、保留時間が短い場合には、保留時間が長い場合と比べ、第1湯量が多くなるように調整する。保留時間と浴槽20への単位時間あたりの給湯流量とにより、第2湯量の上限が設定される。そうして、第2湯量の上限を超えないように当該第2湯量が設定され、第1湯量は設定湯量から第2湯量を引いた量によって決定される。これにより、帰宅後にすぐに入浴するような生活リズムの居住者に対しても、帰宅してすぐに快適に入浴が可能である。
ステップS37で、上述のように、保留時間に基づき、第1湯量の変更が必要か否かを判断し、変更が必要な場合、YES判定してステップS38へ進む。変更が必要でない場合は、NO判定して本処理を終了する。
ステップS38では、保留時間に基づき第1湯量を算出し、算出した第1湯量を記憶部42に記録する。次回の湯張りの際の第1湯量は、新たに算出された当該第1湯量が採用される。第1湯量の変更後、本処理を終了する。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
本実施形態によれば、浴槽20への湯張りが分割して実施される。まず、帰宅推定時刻に基づいて、指定湯量よりも少ない湯量(第1湯量)が浴槽20に給湯される。換言すれば、実際に入浴する際の湯量(指定湯量)が分割されて浴槽20に給湯される。これにより、浴槽20内のお湯が追い焚きされた場合でも指定湯量のお湯を追い焚きするより省エネルギである。
例えば、帰宅推定時刻のみに基づき湯張りされる場合、実際の帰宅時刻が考慮されていない。したがって、帰宅途中になんらかの事由により時間を費やした場合は、湯張りされたお湯が設定温度を維持するために自動的に追い焚きされる。
本実施形態によれば、居住者の帰宅が把握されてから、指定湯量となるように第2湯量の湯が追加で給湯される。すなわち、分割された湯張りにおいて、居住者の帰宅が検知されてから湯張りを完了させる。これにより、湯張りが完了してから居住者が入浴するまでの時間が短くて済むため、浴槽20内のお湯の温度が設定温度より下がりにくい。よって、追い焚きの回数を減らすことができ、省エネルギである。
また、実際の帰宅が帰宅推定時刻よりも遅くなり、湯張りされた第1湯量の湯温が下がることもありうる。このような場合、設定温度を維持するために追い焚きされるが、指定湯量の追い焚きよりも、指定湯量よりも少ない第1湯量の追い焚きの方が省エネルギである。
本実施形態によれば、居住者が帰宅してから入浴するまでの時間を考慮して、第1湯量を調整する。すなわち、帰宅してから入浴するまでの時間が短い人の場合、帰宅してから入浴するまでの時間で浴槽20に給湯可能な量が第2湯量となるため、当該第2湯量を考慮して第1湯量を制御する。これにより、居住者が帰宅してすぐに快適に入浴できる。
帰宅してから入浴するまでの時間が長い人の場合、帰宅してからすぐに第2湯量を給湯すると、湯張り完了しても居住者が入浴せず、追い焚きにより湯温を設定温度に維持する必要がある。本実施形態によれば、帰宅してから入浴するまでの時間(保留時間)に基づいて、第2湯量の給湯のタイミングが調整される。これにより、居住者が入浴するのに近いタイミングで湯張りを完了させることができ、よって、追い焚きの回数を減らすことができて省エネルギである。
本実施形態によれば、浴槽20内に湯張りされた第1湯量の湯は、湯温が所定温度未満の場合に追い焚きされる。すなわち、浴槽20内に湯張りされた第1湯量の湯が所定温度以上の場合は追い焚きされない。そして、第2湯量で給湯される湯の温度は、指定湯量の湯張りが完了する際に浴槽20内の湯温が設定温度となるような温度に設定される。すなわち、第2湯量の湯は、設定温度より高い温度で給湯され、設定温度よりも低い温度の第1湯量の湯と混合されて、指定湯量の湯張り完了時には設定温度の湯が浴槽20内に湯張りされる。
例えば、浴槽20内の湯が熱交換用管を通過して熱交換により再加熱される循環式の追い焚き方式の場合は、追い焚きするよりも高温の湯を作る方がエネルギ効率がよいこともある。よって、本実施形態によれば、浴槽20内の第1湯量の湯に対しての追い焚きの回数を減らすことができ、省エネルギである。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
(1)上記実施形態では、通信端末31の操作により湯張りリクエストが送信されて、その通信端末31の位置情報に基づいて帰宅推定時刻が算出されているが、帰宅推定時刻を予め設定し、設定された帰宅推定時刻に基づいて1次湯張りが実施されてもよい。この場合、居住者は湯張りリクエストをする必要はないが、例えば、設定された帰宅推定時刻とは異なる時間帯に帰宅することになると判断されるときには、その設定された帰宅推定時刻を通信端末31の操作により変更してもよい。
(2)上記実施形態では、スマートフォン等の通信端末31により湯張り指示及び位置情報の取得がされているが、これに制限されず、例えば、居住者の所有する車両に設けられたカーナビゲーション装置を利用してもよい。この場合、湯張り指示を送信するためのスイッチ等をカーナビゲーション装置に設ければよい。湯張り指示をした場合の位置情報は、カーナビゲーション装置に備えられたGPS端末により取得できる。湯張り指示及び取得した位置情報は、カーナビゲーション装置に搭載された通信部を介してコントローラ40に送信できる。
(3)上記実施形態では、居住者が帰宅してから入浴するまでの時間(保留時間)に基づき、保留時間が10分以上の居住者については帰宅してから保留時間の経過する10分前に2次湯張りが実施されているが、2次湯張りを開始するタイミングはこれに限定されない。2次湯張りのタイミングは、保留時間や第2湯量等に応じて適宜調整すればよい。
例えば、2次湯張りを開始するタイミングは、保留時間に関わらず帰宅検知後すぐに行われてもよいし、保留時間の経過する5分前又は15分前であってもよいし、例えば、脱衣室12に設けられた人感センサ32により人が検出された場合に2次湯張りが開始されてもよい。浴室13内の壁面に給湯制御システムの操作盤を設け、入浴のために浴室13内に進入した居住者が当該操作盤の操作部を操作することにより2次湯張りが開始されてもよい。または、脱衣室12に秤量機能を備えた脱衣かごを設け、当該脱衣かごの重量が所定の重量以上増加した場合に2次湯張りを開始してもよいし、脱衣室12の所定の場所にバスタオルが配置されることが検出できる設備を設け、当該検出に基づき2次湯張りを開始してもよい。
(4)給湯器24が電気温水器である場合、追い焚きは、電気温水器によって予め加温されている湯と、浴槽20から還流させた湯とを熱交換することによって行ってもよい。
10…建物、11…玄関部、13…浴室、15…玄関口、16…玄関ドア、17…施錠装置、18…電子キー、19…通信装置、20…浴槽、24…給湯器、31…通信端末、40…コントローラ、41…制御部、42…記憶部、43…タイマ、44…通信部、N…ネットワーク。

Claims (4)

  1. 浴槽に予め指定された指定湯量の湯張りを行うために、前記浴槽への給湯を行う給湯部を制御する給湯制御システムであって、
    ユーザの帰宅に関連づけて設定された帰宅推定時刻に基づいて、前記指定湯量より少ない第1湯量を前記浴槽へ給湯するように前記給湯部を制御する第1制御部と、
    ユーザが帰宅したことを把握する帰宅把握部と、
    前記帰宅把握部によってユーザが帰宅したことを把握した場合、第2湯量を前記浴槽に給湯して、前記第1湯量と合わせて前記指定湯量となるように、前記給湯部を制御する第2制御部と、
    を備えることを特徴とする給湯制御システム。
  2. ユーザが入浴したことを把握する入浴把握部を備え、
    前記第1制御部は、過去におけるユーザの行動履歴である、前記帰宅把握部により帰宅が把握されてから前記入浴把握部により入浴が把握されるまでの時間に基づき、第1湯量を調整することを特徴とする、請求項に記載の給湯制御システム。
  3. 前記第2制御部は、過去におけるユーザの行動履歴である、前記帰宅把握部により帰宅が把握されてから前記入浴把握部により入浴が把握されるまでの時間に基づき、第2湯量の給湯タイミングを調整することを特徴とする、請求項に記載の給湯制御システム。
  4. 前記浴槽に湯張りされる湯の温度がユーザにより設定温度として設定され、前記設定温度に湯を調温して給湯し、前記浴槽に湯張りされた湯の温度が前記設定温度で維持されるように前記給湯部を制御する温度制御部が備えられ、
    前記第1制御部により給湯されて前記浴槽に湯張りされた前記第1湯量の湯は、その湯の温度が、前記設定温度よりも低い所定温度以上の場合は追い焚きされず、前記設定温度よりも低い所定温度未満の場合に追い焚きされるように前記温度制御部により制御され、
    前記第2制御部により浴槽に給湯される第2湯量の湯は、その湯の温度が、前記浴槽に前記指定湯量が湯張りされた際の湯の温度が前記設定温度となるように前記温度制御部により制御される、請求項のいずれか1項に記載の給湯制御システム。
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