(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態に係る空気調和機システムについて、添付図面を参照しながら説明する。本実施の形態に係る空気調和機システムは、空気調和機と、操作部を有しユーザによる操作部に対する操作内容に応じて空気調和機へ制御信号を送信することにより空気調和機を制御する制御装置と、を備える。制御装置は、予め設定された1年間における複数の運転時期それぞれに応じた空気調和機の制御内容を示す第1制御情報を、複数の運転時期に対応づけて記憶する第1制御情報記憶部と、新たに設定される第2制御情報を、第2制御情報が設定された運転時期に対応づけて記憶する第2制御情報記憶部と、を有する。制御情報生成部は、操作情報取得部が取得した操作情報が第1操作内容を示す場合、第1操作内容に基づいて新たに第2制御情報を生成して、操作情報を取得した時点の運転時期に対応づけて第2制御情報記憶部に記憶させる。特定部は、操作情報が第2操作内容を示す場合、第1制御情報記憶部が記憶する複数の第1制御情報から、操作情報を取得した時点の運転時期に対応する第1制御情報を特定する。また、更新部は、操作情報が第3操作内容を示す場合、第1制御情報記憶部が記憶する、操作情報を取得した時点の運転時期に対応する第1制御情報を、第2制御情報で更新する。制御信号生成部は、操作情報が第1操作内容を示す場合、第2制御情報記憶部が記憶する第2制御情報に基づいて、制御信号を生成する。一方、制御信号生成部は、操作情報が第2操作内容または第3操作内容を示す場合、特定部により特定された第1制御情報に基づいて、制御信号を生成する。
本実施の形態に係る空気調和機システムは、図1に示すように、制御装置1と空気調和機2とを備える。空気調和機2は、冷房モード、除湿モード、暖房モードおよび送風モードの4種類の運転モードで動作可能であり、設定温度も「高」、「標準」、「低」の3段階に切り替え可能となっている。空気調和機2は、冷媒を圧縮する圧縮機23と、圧縮機23を駆動する駆動部22と、送風ファン28と、送風ファン28を駆動する駆動部27と、駆動部22、27を制御する制御部21と、を有する。駆動部22は、インバータ回路(図示せず)、インバータ制御回路(図示せず)等を有し、制御部21から入力される制御信号に応じた回転数で圧縮機23を駆動する。駆動部27もインバータ回路(図示せず)、インバータ制御回路(図示せず)等を有し、制御部21から入力される制御信号に応じた回転数で送風ファン28を駆動する。
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)201と、主記憶部202と、補助記憶部203と、インタフェース204a、204bと、制御装置1と通信するための通信部205と、これらを相互に接続するバス209と、を有する。主記憶部202は、揮発性メモリであり、CPU201の作業領域として用いられる。補助記憶部203は、磁気ディスク、半導体フラッシュメモリ等の不揮発性メモリであり、制御部21の各種機能を実現するためのプログラムを記憶する。インタフェース204aは、CPU201から入力される圧縮機23の制御情報を制御信号に変換して駆動部22へ出力する。インタフェース204bは、CPU201から入力される送風ファン28の制御情報を制御信号に変換して駆動部27へ出力する。通信部205は、無線モジュールまたは有線通信インタフェースであり、制御装置1との間で無線または有線で通信する。CPU201は、補助記憶部203が記憶するプログラムを主記憶部202に読み出して実行することにより、図2に示すように、空調制御部211として機能する。空調制御部211は、圧縮機23および送風ファン28が前述の各運転モードおよび各設定温度に応じた動作を実行するよう制御する。
図1に戻って、制御装置1は、CPU101と、主記憶部102と、補助記憶部103と、インタフェース104a、104bと、空気調和機2と通信するための通信部105と、これらを相互に接続するバス109と、操作部16と、を有する。操作部16は、空気調和機2の操作画面を表示する表示部161と、ユーザにより操作される入力部162と、を有する。表示部161は、例えば液晶ディスプレイであり、入力部162は、例えば表示部161の表示画面上に重ねて配置されたタッチパネルである。主記憶部102は、揮発性メモリであり、CPU101の作業領域として用いられる。補助記憶部103は、磁気ディスク、半導体フラッシュメモリ等の不揮発性メモリであり、制御装置1の各種機能を実現するためのプログラムを記憶する。インタフェース104aは、表示部161に接続され、CPU201から入力される各種表示情報を表示部161へ出力する。インタフェース104bは、入力部162に接続され、入力部162から入力される各種操作情報をCPU101へ出力する。通信部105は、無線モジュールまたは有線通信インタフェースであり、空気調和機2との間で無線または有線で通信する。
CPU101は、補助記憶部103が記憶するプログラムを主記憶部102に読み出して実行することにより、図2に示すように、操作情報取得部111、操作内容判別部112、制御情報生成部113、更新部114、計時部115、特定部116および制御信号生成部117として機能する。補助記憶部103は、空気調和機2の制御内容を示す第1制御情報を記憶する第1制御情報記憶部131と、新たに設定される第2制御情報を記憶する第2制御情報記憶部132と、を有する。また、補助記憶部103は、空気調和機2の設定温度を記憶する設定温度情報記憶部133を有する。第1制御情報記憶部131は、予め設定された1年間における複数の運転時期それぞれに応じた空気調和機2の運転モード情報および設定温度識別情報を含む第1制御情報を、複数の運転時期に対応づけて記憶する。第1制御情報記憶部131は、例えば図3(A)に示すように、1年間を5つの運転時期「春」、「梅雨」、「夏」、「秋」、「冬」に分割したときの各運転時期における運転モード情報と設定温度識別情報とを記憶する。
第2制御情報記憶部132は、ユーザにより新たに設定される運転モード情報および設定温度識別情報を含む第2制御情報を、第2制御情報が設定された運転時期に対応づけて記憶する。例えば、ユーザが「春」に相当する期間内に操作部16を介して新たに運転モード情報および設定温度情報を設定した場合、第2制御情報記憶部132は、新たに設定した運転モード情報および設定温度情報を、「春」の季節識別情報「IDS1」と対応付けて記憶する。
設定温度情報記憶部133は、図3(B)に示すように、空気調和機2の設定温度を示す温度情報を、運転モード識別情報と設定温度識別情報との組み合わせに対応づけて記憶する。
図2に戻って、操作情報取得部111は、ユーザによる操作部16に対する操作内容を示す操作情報を取得する。操作情報取得部111は、例えば図4に示すような操作画面161aを表示部161に表示させる。そして、操作情報取得部111は、操作画面161aに表示された釦B1、B21、B22、B23、B3のうちユーザが入力部162を介して選択した釦を示す情報を取得する。例えばユーザがおまかせ釦B1を選択すると、操作情報取得部111は、おまかせ釦B1を示す情報を取得する。
図2に戻って、操作内容判別部112は、操作情報取得部111が取得した操作情報が示す操作内容を判別する。操作内容判別部112は、判別した操作内容に応じて、操作内容を示す情報を制御情報生成部113、更新部114または特定部116へ通知する。操作内容判別部112は、例えば図4に示す操作画面161a中のおまかせ釦B1が選択されると、おまかせ釦B1を示す情報を特定部116へ通知する。また、操作内容判別部112は、操作画面161a中の「高め」釦B21、「標準」釦B22、「低め」釦B23のいずれかが選択されると、選択した釦を示す情報を制御情報生成部113へ通知する。更に、操作内容判別部112は、操作画面161a中の学習釦B3が選択されると、学習釦B3を示す情報を更新部114へ通知する。
計時部115は、例えばソフトウェアタイマを有し、操作情報取得部111が操作情報を取得した時点を示す日時情報を出力する。
制御情報生成部113は、操作内容判別部112により操作情報が温度設定釦のいずれかを選択する操作である第1操作内容を示すと判別された場合、第1操作内容に基づいて新たに運転モード情報および設定温度識別情報を含む第2制御情報を生成する。第2制御情報のフォーマットは、第1制御情報のフォーマットと同じである。温度設定釦として、例えば図4に示すように、「高め」釦B21、「標準」釦B22、「低め」釦B23が設けられている。例えば「夏」の季節において、空気調和機2が「冷房」モードで運転しているときに、ユーザが操作部16から「高め」釦B21を選択したとする。この場合、制御情報生成部113は、設定温度情報記憶部133から、「冷房」モードと「高め」との組み合わせに対応する設定温度識別情報IDT1を取得し、取得した設定温度識別情報IDT1を含む第2制御情報を生成する。そして、制御情報生成部113は、計時部115から入力される日時情報に基づいて、操作情報取得部111が操作情報を取得した時点の運転時期を特定し、生成した第2制御情報を、特定した運転時期に対応づけて第2制御情報記憶部132に記憶させる。
特定部116は、操作内容判別部112により操作情報がおまかせ釦B1を選択する操作である第2操作内容を示すと判別された場合、第1制御情報記憶部131が記憶する複数の第1制御情報から、操作情報を取得した時点の運転時期に対応する第1制御情報を特定する。ここで、特定部116は、計時部115から入力される日時情報に基づいて、操作情報取得部111から操作情報を取得した時点の運転時期を特定し、特定した運転時期に対応する第1制御情報を特定する。
更新部114は、操作内容判別部112により操作情報が学習釦B3を選択する操作である第3操作内容を示すと判別された場合、第1制御情報記憶部131が記憶する第1制御情報の一部を、第2制御情報記憶部132が記憶する第2制御情報で更新する。ここで、更新部114は、第1制御情報記憶部131が記憶する、操作情報取得部111が操作情報を取得した時点の運転時期に対応する第1制御情報を、第2制御情報記憶部132が記憶する第2制御情報で更新する。また、更新部114は、第2制御情報記憶部132が第2制御情報を記憶していない場合、第1制御情報記憶部131が記憶する第1制御情報の更新を回避する。
制御信号生成部117は、操作内容判別部112により操作情報が前述の第1操作内容を示すと判別された場合、第2制御情報記憶部132が記憶する第2制御情報に基づいて、制御信号を生成する。一方、制御信号生成部117は、操作内容判別部112により操作情報が前述の第2操作内容または第3操作内容を示すと判別された場合、特定部116により特定された第1制御情報に基づいて、制御信号を生成する。制御信号生成部117は、生成した制御信号を、通信部105を介して空気調和機2へ送信する。
次に、本実施の形態に係る制御装置1が実行する空気調和機制御処理について図5を参照しながら説明する。この空気調和機制御処理は、例えば空気調和機2が運転している状態で制御装置1へ電源が投入されたことを契機として開始される。
まず、操作情報取得部111は、操作部16から操作情報を取得したか否かを判定する(ステップS101)。ここで、操作情報取得部111は、ユーザによる操作部16の入力部162を介した操作を受け付けると、操作情報を取得し、操作情報を取得したと判定する。操作情報取得部111は、操作情報を取得しない限り(ステップS101:No)、待機状態を維持する。一方、操作情報取得部111が、操作情報を取得すると(ステップS101:Yes)、操作内容判別部112は、操作情報が示す操作内容が温度設定釦の選択を示しているか否かを判定する(ステップS102)。
操作内容判別部112が、操作情報が示す操作内容が前述の第1操作内容、即ち、温度設定釦の選択を示していると判定したとする(ステップS102:Yes)。この場合、制御情報生成部113は、計時部115から日時情報を取得する(ステップS103)。次に、制御情報生成部113は、前述の第1操作内容、即ち、ユーザにより選択された温度設定釦の種類に基づいて、新たに運転モード情報および設定温度識別情報を含む第2制御情報を生成し、取得した日時情報に対応づけて第2制御情報記憶部132に記憶させる(ステップS104)。ここで、制御情報生成部113は、設定温度情報記憶部133から、空気調和機2の運転モードを示す運転モード識別情報と選択された温度設定釦に対応する設定温度識別情報との組み合わせに応じた設定温度識別情報を取得し、取得した設定温度識別情報を含む第2制御情報を生成する。その後、制御信号生成部117が、第2制御情報記憶部132から第2制御情報を取得し(ステップS105)、後述するステップS113の処理が実行される。
また、ステップS102において、操作内容判別部112は、操作情報が示す操作内容が温度設定釦の選択以外を示していると判定すると(ステップS102:No)、操作内容が前述の第3操作内容、即ち、学習釦B3を選択する操作を示しているか否かを判定する(ステップS106)。操作内容判別部112が、操作情報が示す操作内容が前述の第2操作内容、即ち、おまかせ釦の選択を示していると判定すると(ステップS106:No)、後述するステップS110の処理が実行される。
一方、操作内容判別部112が、操作情報が示す操作内容が前述の第3操作内容、即ち、学習釦の選択を示していると判定すると(ステップS106:Yes)、更新部114が、第2制御情報記憶部132が第2制御情報を記憶しているか否かを判定する(ステップS107)。ここで、第2制御情報記憶部132は、操作情報取得部111が以前に前述の第1操作内容、即ち、温度設定釦の選択を示す操作情報を取得していない場合、即ち、ユーザにより温度設定釦が選択された履歴が無い場合、第2制御情報を記憶していない状態となっている。更新部114により第2制御情報記憶部132が第2制御情報を記憶していないと判定すると(ステップS107:No)、後述するステップS110の処理が実行される。
一方、更新部114が、第2制御情報記憶部132が第2制御情報を記憶していると判定したとする(ステップS107:Yes)。この場合、更新部114は、第2制御情報記憶部132から第2制御情報を取得し(ステップS108)、第1制御情報記憶部131が記憶する、操作情報取得部111が操作情報を取得した時点の運転時期に対応する第1制御情報を、取得した第2制御情報で更新する(ステップS109)。
続いて、特定部116は、計時部115から日時情報を取得し(ステップS110)、第1制御情報記憶部131が記憶する期間情報を参照して、取得した日時情報に基づいて、操作情報取得部111から操作情報を取得した時点の運転時期を特定する。そして、特定部116は、特定した運転時期に対応する第1制御情報を特定する(ステップS111)。
その後、制御信号生成部117は、特定した第1制御情報を取得し(ステップS112)、取得した第1制御情報に基づいて、制御信号を生成して空気調和機2へ送信する(ステップS113)。次に、再びステップS101の処理が実行される。
以上説明したように、本実施の形態に係る制御装置1では、ユーザは、操作部16に対して前述の第1操作内容の操作、即ち、温度設定釦の選択を行った後であっても、第1制御情報記憶部131の第1制御情報が第2制御情報により更新されない限り、操作部16に対して前述の第2操作内容の操作、即ち、おまかせ釦の選択を行うだけで、第1制御情報に基づく制御信号が空気調和機2へ送信される。即ち、ユーザは、操作部16に対して前述の第1操作内容の操作を行うことにより空気調和機2を第2制御情報に基づいて運転させた後、操作部16に対して前述の第2操作内容の操作を行うだけで、再び空気調和機2を第1制御情報に基づいて運転させることができる。従って、ユーザは、空気調和機2の運転状態を第1制御情報に基づいた運転状態と第2制御情報に基づいた運転状態との間で簡単に切り替えることができるので、ユーザの利便性が向上する。また、更新部114が、第1制御情報記憶部131が記憶する、操作情報を取得した時点の運転時期に対応する第1制御情報を、第2制御情報で更新する。これにより、ユーザが更新部114を介してユーザの嗜好に合わせて第1制御情報を第2制御情報で更新して第1制御情報記憶部131が記憶する第1制御情報をカスタマイズすることができるので、この点でもユーザの利便性が向上する。
また、本実施の形態に係る空気調和機システムでは、空気調和機2を運転期間、即ち、季節毎に最適な設定で動作をさせることができる。また、ユーザは、空気調和機2を、予め第1制御情報記憶部131に記憶されている第1制御情報に基づくいわゆる「おまかせ運転」で動作させているときに、一時的な環境の変化またはユーザの体調により、空気調和機2をユーザが新たに設定した第2制御情報に基づいて暫定的に運転させることができる。そして、空気調和機2が第2制御情報に基づいて動作しているときに、おまかせ釦を選択するだけで、再び空気調和機2を第1制御情報に基づいて運転させる、即ち、いわゆるおまかせ運転をさせることができる。更に、ユーザは、空気調和機2の第2制御情報に基づく運転を気に入った場合、その第2制御情報を第1制御情報記憶部131に記憶させることにより、ユーザは何度も第2制御情報の設定を行う必要が無くなるので、利便性が向上する。
(実施の形態2)
本実施の形態に係る制御装置は、更新部が、前述の第1操作内容を示す操作情報の取得回数に応じて、第1制御情報記憶部が記憶する、操作情報を取得した時点の運転時期に対応する第1制御情報を、第2制御情報で更新する。図6に示すように、本実施の形態に係る制御装置2001は、カウント部2114を備える点で実施の形態1に係る制御装置1と相違する。なお、図6において、実施の形態1と同様の構成については図2と同一の符号を付している。
カウント部2114は、制御情報生成部113が一の運転期間内において同一内容の第2制御情報を生成した回数をカウントする。ここで、第2制御情報記憶部132は、過去に制御情報生成部113が生成した複数の第2制御情報を記憶している。カウント部2114は、第2制御情報記憶部132が記憶する第2制御情報を参照して、一の運転期間内に生成された同一内容の第2制御情報の生成回数をカウントする。そして、カウント部2114は、補助記憶部103が記憶する同一内容の第2制御情報の生成回数に対する回数閾値を参照し、一の運転期間内における同一内容の第2制御情報の生成回数が回数閾値以上であるか否かを判定する。カウント部2114は、一の運転期間内における同一内容の第2制御情報の生成回数が回数閾値以上であると判定すると、第1制御情報記憶部131が記憶する第1制御情報を第2制御情報で更新するよう指令する更新指令情報を更新部114へ通知する。
更新部114は、更新指令情報を受けると、第1制御情報記憶部131が記憶する、同一内容の第2制御情報の生成回数が回数閾値以上となった運転時期に対応する第1制御情報を、第2制御情報記憶部132が記憶する第2制御情報で更新する。例えば回数閾値が、5回に設定されている場合、更新部114は、一の運転期間内に同一内容の第2制御情報が5回生成されると、第1制御情報記憶部131が記憶する当該運転期間に対応する第1制御情報を第2制御情報で更新する。また、操作情報取得部111は、例えば図7に示すような、おまかせ釦B1と、温度設定釦B21、B22、B23とを含む操作画面161aを表示部161に表示させる。
次に、本実施の形態に係る制御装置2001が実行する空気調和機制御処理について図8を参照しながら説明する。この空気調和機制御処理は、例えば空気調和機2が運転している状態で制御装置2001へ電源が投入されたことを契機として開始される。
まず、操作情報取得部111は、操作部16から操作情報を取得すると(ステップS201:Yes)、操作内容判別部112は、操作情報が示す操作内容が温度設定釦の選択を示しているか否かを判定する(ステップS202)。なお、ステップS201、S202の処理は、実施の形態1の図5のステップS101、S102の処理と同様である。操作内容判別部112が、操作情報が示す操作内容が温度設定釦の選択以外を示していると判定すると(ステップS202:No)、ステップS209以降の処理が実行される。なお、ステップS209以降の処理は、実施の形態1の図5のステップS110以降の処理と同様である。
一方、操作内容判別部112が、操作情報が示す操作内容が前述の第1操作内容、即ち、温度設定釦の選択を示していると判定したとする(ステップS202:Yes)。この場合、制御情報生成部113は、日時情報を取得し(ステップS203)、ユーザにより選択された温度設定釦の種類に基づいて、新たに第2制御情報を生成して取得した日時情報に対応づけて第2制御情報記憶部132に記憶させる(ステップS204)。
次に、カウント部2114は、制御情報生成部113が一の運転期間内において同一内容の第2制御情報を生成した回数をカウントする。そして、カウント部2114は、補助記憶部103が記憶する同一内容の第2制御情報の生成回数に対する回数閾値を参照し、一の運転期間内における同一内容の第2制御情報の生成回数が回数閾値以上であるか否かを判定する(ステップS205)。
カウント部2114が、一の運転期間内における同一内容の第2制御情報の生成回数が回数閾値未満であると判定すると(ステップS205:No)、制御信号生成部117は、第2制御情報記憶部132から第2制御情報を取得し、ステップS212の処理が実行される。ステップS212の処理は、実施の形態1の図5のステップS113の処理と同様である。
一方、カウント部2114は、一の運転期間内における同一内容の第2制御情報の生成回数が回数閾値以上であると判定すると(ステップS205:Yes)、第1制御情報記憶部131が記憶する第1制御情報を第2制御情報で更新するよう指令する更新指令情報を更新部114へ通知する。そうすると、更新部114は、第2制御情報記憶部132から第2制御情報を取得し(ステップS207)、第1制御情報記憶部131が記憶する、同一内容の第2制御情報の生成回数が回数閾値以上となった運転時期に対応する第1制御情報を、取得した第2制御情報で更新する(ステップS208)。その後、ステップS209以降の処理が実行される。
以上説明したように、本実施の形態に係る制御装置2001では、更新部114が、前述の第1操作内容を示す操作情報の取得回数に応じて、第1制御情報記憶部131が記憶する、操作情報を取得した時点の運転時期に対応する第1制御情報を、第2制御情報で更新する。これにより、ユーザは、前述の第3操作内容の操作、即ち、学習釦を選択する操作を行うことなく、第1制御情報記憶部131が記憶する第1制御情報をカスタマイズすることができるので、ユーザによる第2制御情報の設定の手間が省かれるという利点がある。
(実施の形態3)
本実施の形態に係る制御装置は、空気調和機が設置された環境に関する環境情報を取得する環境情報取得部を備える。そして、第2制御情報記憶部が、第2制御情報を、第2制御情報が設定された運転時期とともに、運転時期に環境情報取得部が取得した環境情報に対応づけて記憶する。また、制御信号生成部は、操作情報が前述の第2操作内容を示す場合、操作情報を取得した時点の運転時期に環境情報取得部が取得した環境情報と、第2制御情報記憶部が記憶する環境情報と、が類似するとき、第2制御情報に基づいて制御信号を生成して空気調和機へ送信する。
図9に示すように、本実施の形態に係る空気調和機3002は、建物内の空気調和機3002が設置された室内の温度を計測する温度センサ24と、空気調和機3002が設置された室内の湿度を計測する湿度センサ25と、を備える点が、実施の形態1に係る空気調和機2と相違する。なお、図9において、実施の形態1と同様の構成については図1と同一の符号を付している。また、図10に示すように、空気調和機3002は、環境情報送信部213を備える点が実施の形態とは相違する。なお、図10において、実施の形態1と同様の構成については図2と同一の符号を付している。
環境情報送信部213は、温度センサ24が室内の温度を計測することにより得られる温度情報を取得するとともに、湿度センサ25が室内の湿度を計測することにより得られる湿度情報を取得し、取得した温度情報および湿度情報を含む環境情報を生成する。そして、環境情報送信部213は、生成した環境情報を、通信部205を介して制御装置3001へ送信する。
本実施の形態に係る制御装置3001は、環境情報取得部3115と、類似判定部3118と、を備える点が、実施の形態1に係る制御装置1と相違する。環境情報取得部3115は、空気調和機3002が設置された室内の温度を示す温度情報と、空気調和機3002が設置された室内の湿度を示す湿度情報と、を含む環境情報を取得する。環境情報取得部3115は、空気調和機3002から取得した環境情報を、制御情報生成部113または類似判定部3118へ通知する。
類似判定部3118は、操作情報取得部111が操作情報を取得した時点の運転時期に環境情報取得部3115が取得した環境情報と、第2制御情報記憶部132が記憶する環境情報と、が類似しているか否かを判定する。ここで、類似判定部3118は、2つの環境情報それぞれに含まれる温度情報が示す温度の温度差の絶対値が予め設定された温度差閾値以下であり、且つ、2つの環境情報それぞれに含まれる湿度情報が示す湿度の湿度差の絶対値が予め設定された湿度差閾値以下である場合、2つの環境情報が互いに類似していると判定する。類似判定部3118は、前述の2つの環境情報が互いに類似していないと判定した場合、非類似通知情報を特定部116へ通知する。一方、類似判定部3118は、前述の2つの環境情報が互いに類似していると判定した場合、類似通知情報を制御信号生成部117へ通知する。
第2制御情報記憶部132は、第2制御情報を、第2制御情報が設定された運転時期とともに、当該運転時期に環境情報取得部3115が取得した環境情報に対応づけて記憶する。制御信号生成部117は、操作情報が前述の第2操作内容、即ち、おまかせ釦を選択する操作を示す場合、類似判定部3118により類似していないと判定されたとき、特定部116により特定された第1制御情報に基づいて、制御信号を生成する。一方、制御信号生成部117は、類似判定部3118により類似していると判定されたとき、第2制御情報記憶部132が記憶する第2制御情報に基づいて、制御信号を生成する。
次に、本実施の形態に係る制御装置3001が実行する空気調和機制御処理について図11および図12を参照しながら説明する。この空気調和機制御処理は、例えば空気調和機3002が運転している状態で制御装置3001へ電源が投入されたことを契機として開始される。
まず、操作情報取得部111は、操作部16から操作情報を取得すると(ステップS301:Yes)、操作内容判別部112は、操作情報が示す操作内容が温度設定釦の選択を示しているか否かを判定する(ステップS302)。なお、ステップS301、S302の処理は、実施の形態1の図5のステップS101、S102の処理と同様である。
操作内容判別部112が、操作情報が示す操作内容が前述の第1操作内容、即ち、温度設定釦の選択を示していると判定したとする(ステップS302:Yes)。この場合、制御情報生成部113は、日時情報を取得する(ステップS303)。次に、環境情報取得部3115が、空気調和機3002から環境情報を取得する(ステップS304)。続いて、制御情報生成部113は、ユーザにより選択された温度設定釦の種類に基づいて、新たに第2制御情報を生成して取得した日時情報および環境情報に対応づけて第2制御情報記憶部132に記憶させる(ステップS305)。その後、制御信号生成部117が、第2制御情報を取得し(ステップS306)、取得した第2制御情報に基づいて制御信号を生成して送信する(ステップS317)。
また、ステップS302において、操作内容判別部112は、操作情報が示す操作内容が温度設定釦の選択以外を示していると判定すると(ステップS302:No)、ステップS307からS311までの処理が実行される。なお、ステップS307からS310までの処理は、実施の形態1の図5のステップS106からS109までの処理と同様である。次に、環境情報取得部3115は、空気調和機3002から環境情報を取得する(ステップS311)。続いて、類似判定部3118は、図12に示すように、操作情報取得部111が操作情報を取得した時点の運転時期に環境情報取得部3115が取得した環境情報と、第2制御情報記憶部132が記憶する環境情報と、が類似しているか否かを判定する(ステップS312)。類似判定部3118により類似していると判定されると(ステップS312:Yes)、ステップS313の処理が実行される。なお、ステップS313の処理は、前述のステップS305の処理と同様である。類似判定部3118により類似していないと判定されると(ステップS312:No)、ステップS314以降の処理が実行される。なお、ステップS314以降の処理は、実施の形態1の図5のステップS110以降の処理と同様である。
以上説明したように、本実施の形態に係る制御装置3001では、類似判定部3118が、操作情報取得部111が操作情報を取得した時点の運転時期に環境情報取得部3115が取得した環境情報と、第2制御情報記憶部132が記憶する環境情報と、が類似しているか否かを判定する。そして、制御信号生成部117が、類似判定部3118により類似していると判定されたとき、第2制御情報記憶部132が記憶する第2制御情報に基づいて、制御信号を生成する。これにより、空気調和機3002が設置された室内の環境に応じたユーザの空気調和機3002の設定傾向が反映された制御信号が空気調和機3002へ送信される。従って、予め設定された第1制御情報に基づいて空気調和機3002を制御した場合に比べて、ユーザにとって快適な室内環境を提供することができる。
(実施の形態4)
本実施の形態に係る制御装置は、操作情報取得部が操作情報を取得しない間において、環境情報取得部が、定期的に空気調和機が設置された環境に関する環境情報を取得する。そして、制御信号生成部は、環境情報取得部が取得した環境情報と、第2制御情報記憶部が記憶する環境情報と、が類似する場合、第2制御情報に基づいて制御信号を生成して空気調和機へ送信する。
図13に示すように、本実施の形態に係る制御装置4001は、採用制御情報記憶部4134と、制御情報判定部4119と、を備える点が、実施の形態3に係る制御装置3001と相違する。なお、図13において、実施の形態3と同様の構成については図10と同一の符号を付している。採用制御情報記憶部4134は、制御信号生成部117が制御信号を生成する際に用いた第1制御情報または第2制御情報を記憶する。制御信号生成部117は、第1制御情報または第2制御情報に基づいて、制御信号を生成するとともに、制御信号を生成する際に用いた第1制御情報または第2制御情報を採用制御情報記憶部4134に記憶させる。制御情報判定部4119は、採用制御情報記憶部4134が記憶する制御情報と第2制御情報記憶部132が記憶する第2制御情報とが同一であるか否かを判定する。制御情報判定部4119は、採用制御情報記憶部4134が記憶する制御情報と第2制御情報記憶部132が記憶する第2制御情報とが同一であると判定すると、同一通知情報を制御信号生成部117へ通知する。
次に、本実施の形態に係る制御装置4001が実行する空気調和機制御処理について図14および図15を参照しながら説明する。この空気調和機制御処理は、例えば空気調和機3002が運転している状態で制御装置4001へ電源が投入されたことを契機として開始される。
まず、操作情報取得部111は、操作部16から操作情報を取得すると(ステップS401:Yes)、図14および図15に示すように、ステップS402からS413までの処理が実行される。ここで、ステップS403からS406までの処理は、前述の実施の形態3の図11のステップS303からS306までの処理と同様である。また、ステップS407からS413までの処理は、前述の実施の形態1の図5のステップS106からS112までの処理と同様である。次に、制御信号生成部117は、特定部116により特定された第1制御情報または第2制御情報に基づいて、制御信号を生成して空気調和機3002へ送信する(ステップS414)。続いて、制御信号生成部117は、制御信号を生成する際に用いた第1制御情報または第2制御情報を採用制御情報記憶部4134に記憶させる(ステップS415)。
一方、操作情報取得部111が、操作情報を取得していない場合(ステップS401:No)、環境情報取得部3115は、図15に示すように、空気調和機3002から環境情報を取得する時期が到来したか否かを判定する(ステップS416)。この環境情報取得時期は、予め設定された周期で到来し、例えば1時間毎に到来する。環境情報取得部3115により未だ環境情報取得時期が到来していないと判定されると(ステップS416:No)、再びステップS401の処理が実行される。
一方、環境情報取得部3115は、環境情報取得時期が到来したと判定すると(ステップS416:Yes)、空気調和機3002から環境情報を取得する(ステップS417)。次に、類似判定部3118は、環境情報取得部3115が取得した環境情報と、第2制御情報記憶部132が記憶する環境情報と、が類似しているか否かを判定する(ステップS418)。類似判定部3118により類似していないと判定されると(ステップS418:No)、再びステップS401の処理が実行される。
一方、類似判定部3118により類似していると判定されると(ステップS418:Yes)、制御情報判定部4119は、空気調和機3002が第2制御情報記憶部132に記憶された第2制御情報と同一の制御情報に応じた運転を継続しているか否かを判定する(ステップS419)。ここで、制御情報判定部4119は、採用制御情報記憶部4134から直近で空気調和機3002へ送信した制御信号に対応する制御情報を取得し、取得した制御情報と第2制御情報とを比較して、両者が同一であるか否かを判定する。制御情報判定部4119は、前述の両者が同一であると判定すると、空気調和機3002が第2制御情報と同一の制御情報に応じた運転を継続していると判定する。
制御情報判定部4119により空気調和機3002が第2制御情報記憶部132が記憶する第2制御情報と同一の制御情報に応じた運転を継続していると判定されると(ステップS419:Yes)、再びステップS401の処理が実行される。一方、制御情報判定部4119により空気調和機3002が第2制御情報記憶部132が記憶する第2制御情報とは異なる制御情報に応じた運転をしていると判定されると(ステップS419:No)、制御信号生成部117は、第2制御情報記憶部132から第2制御情報を取得し(ステップS420)、ステップS414の処理を実行する。
以上説明したように、本実施の形態に係る制御装置4001では、類似判定部3118が、操作情報取得部111が操作情報を取得しない間において、環境情報取得部3115が、定期的に空気調和機3002が設置された環境に関する環境情報を取得する。そして、制御信号生成部117は、環境情報取得部3115が取得した環境情報と、第2制御情報記憶部132が記憶する環境情報と、が類似するとき、第2制御情報に基づいて制御信号を生成して空気調和機3002へ送信する。これにより、ユーザが制御装置4001を介して空気調和機3002の運転状態を変更するための操作を行うことなく、ユーザの空気調和機3002の設定傾向が反映された制御信号が空気調和機3002へ送信される。従って、ユーザの空気調和機3002の設定変更の手間を省きつつ、ユーザにとって快適な室内環境を提供することができる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明は実施の形態によって限定されるものではない。例えば、図16に示すように、制御装置1が、複数(図16では2つ)の空気調和機2A、2Bを制御するものであってもよい。なお、図16において実施の形態1と同様の構成については図1と同一の符号を付している。また、制御装置1の機能構成は、図2に示す機能構成と同様である。この場合、図2に示す第1制御情報記憶部131は、2つの空気調和機2A、2Bそれぞれについて、予め設定された1年間における複数の運転時期それぞれに応じた空気調和機2A、2Bの運転モード情報および設定温度識別情報を含む第1制御情報を、複数の運転時期に対応づけて記憶する。第1制御情報記憶部131は、例えば図17に示すように、1年間を5つの運転時期「春」、「梅雨」、「夏」、「秋」、「冬」に分割したときの各運転時期における空気調和機2A、2Bそれぞれの運転モード情報と設定温度識別情報とを記憶する。また、図2に示す操作情報取得部111は、例えば図18に示すような操作画面5161aを表示部161に表示させる。そして、操作情報取得部111は、操作画面161aに表示された釦B1、B5121、B5122、B5123、B5221、B5222、B5223、B3のうちユーザが入力部162を介して選択した釦を示す情報を取得する。ここで、釦B5121、B5122、B5123は、空気調和機2Aに対応する温度設定釦である。また、釦B5221、B5222、B5223は、空気調和機2Bに対応する温度設定釦である。
本構成によれば、複数の空気調和機2A、2Bを1つの制御装置1で制御する構成としつつ、各空気調和機2A、2Bの設置場所に応じて個別に運転状態を設定することが可能となる。
実施の形態1では、第1制御情報記憶部131が、複数の運転時期それぞれに応じた空気調和機2の1種類の第1制御情報を、複数の運転時期に対応づけて記憶する例について説明した。但し、各運転時期に応じた第1制御情報は1種類に限定されるものではない。例えば第1制御情報記憶部131が、複数の運転時期それぞれに応じた空気調和機2の複数種類の第1制御情報を、複数の運転時期に対応づけて記憶するものであってもよい。
図19に示すように、本実施の形態に係る制御装置6001は、カウント部6114を備える点で実施の形態1に係る制御装置1と相違する。また、制御装置6001は、第1制御情報記憶部131が記憶する第1制御情報の内容が実施の形態1に係る制御装置1と相違する。なお、図19において、実施の形態1と同様の構成については図2と同一の符号を付している。第1制御情報記憶部131は、例えば図20に示すように、1年間を5つの運転時期に分割したときの各運転時期について、2つの空気調和機2A、2Bの3種類の運転強度を示す種類識別情報IDS1(強)、IDS2(中)、IDS3(弱)に対応する運転モード情報と設定温度識別情報とを記憶してもよい。設定温度情報記憶部133は、図21に示すように、空気調和機2A、2Bそれぞれの設定温度を示す温度情報を、運転モード識別情報と3種類の設定温度識別情報との組み合わせに対応づけて記憶する。
操作情報取得部111は、例えば図22に示すような操作画面6161aを表示部161に表示させる。そして、操作情報取得部111は、操作画面6161aに表示されたおまかせ釦B1、強さ設定釦B6021、B6022、学習釦B3のうちユーザが入力部162を介して選択した釦を示す情報を取得する。ここで、制御信号生成部117は、制御装置1へ電源が投入された初期において、おまかせ釦が選択されると、図20に示す種類識別情報IDS2(中)に対応する第1制御情報を用いて制御信号を生成する。そして、ユーザが「強め」釦B6021を選択した場合、制御情報生成部113は、第1制御情報記憶部131が記憶する種類識別情報IDS1(強)に対応する第1制御情報を取得し、第2制御情報として第2制御情報記憶部132に記憶させる。また、ユーザが「弱め」釦B6022を選択した場合、制御情報生成部113は、第1制御情報記憶部131が記憶する種類識別情報IDS3(弱)に対応する第1制御情報を取得し、第2制御情報として第2制御情報記憶部132に記憶させる。
カウント部6114は、計時部115から日時情報を取得して、一の運転期間内においてユーザにより同一の強さ設定釦が選択された回数をカウントする。また、カウント部6114は、補助記憶部103が記憶する同一の強さ設定釦が選択された選択回数に対する回数閾値を参照し、一の運転期間内における同一の強さ設定釦の選択回数が回数閾値以上であるか否かを判定する。カウント部6114は、一の運転期間内において同一の強さ設定釦の選択回数が回数閾値以上であると判定すると、第2制御情報に含める運転モード情報を新たに特定するよう指令する特定指令情報と日時情報とを制御情報生成部113へ通知する。制御情報生成部113は、特定指令情報と日時情報とを受けると、新たに運転モード情報を特定し、特定した運転モード情報を含む第2制御情報を生成して日時情報と対応づけて第2制御情報記憶部132に記憶させる。例えば回数閾値が、2回に設定されている場合、制御情報生成部113は、一の運転期間内に同一内容の第2制御情報が2回生成されると、新たに特定した運転モード情報を含む第2制御情報を生成して第2制御情報記憶部132に記憶させる。
次に、本変形例に係る制御装置6001が実行する空気調和機制御処理について図23および図24を参照しながら説明する。この空気調和機制御処理は、例えば空気調和機3002が運転している状態で制御装置4001へ電源が投入されたことを契機として開始される。
まず、操作情報取得部111は、図23に示すように、操作部16から操作情報を取得すると(ステップS601:Yes)、操作内容判別部112は、操作情報が示す操作内容が強さ設定釦を選択する操作である第1操作内容を示しているか否かを判定する(ステップS602)。なお、ステップS601、S602の処理は、実施の形態1の図5のステップS101、S102の処理と同様である。操作内容判別部112が、操作情報が示す操作内容が強さ設定釦の選択以外を示していると判定すると(ステップS602:No)、ステップS603以降の処理が実行される。なお、ステップS603以降の処理は、実施の形態1の図5のステップS106以降の処理と同様である。
一方、操作内容判別部112は、操作情報が示す操作内容が前述の第1操作内容、即ち、強さ設定釦を選択する操作を示していると判定したとする(ステップS602:Yes)。この場合、カウント部6114は、図24に示すように、計時部115から日時情報を取得する(ステップS611)。次に、カウント部6114は、補助記憶部103が記憶する同一の強さ設定釦、即ち、「強め」釦または「弱め」釦が選択された選択回数に対する回数閾値を参照し、一の運転期間内における同一の強さ設定釦の選択回数が回数閾値以上であるか否かを判定する(ステップS612)。カウント部6114により一の運転期間内における同一の強さ設定釦の選択回数が回数閾値未満であると判定されると(ステップS612:No)、制御情報生成部113は、第2制御情報を生成して日時情報と対応づけて第2制御情報記憶部132に記憶させる(ステップS613)。例えば空気調和機2A、2Bが、「中」に対応する第1制御情報に応じた運転状態にあるときに、ユーザが「強め」釦を選択すると、制御情報生成部113は、例えば図20に示すような第1制御情報記憶部131を参照して、「強」に対応する第1制御情報を第2制御情報として第2制御情報記憶部132に記憶させる。一方、ユーザが「弱め」釦を選択すると、制御情報生成部113は、例えば図20に示すような第1制御情報記憶部131を参照して、「弱」に対応する第1制御情報を第2制御情報として第2制御情報記憶部132に記憶させる。
続いて、制御信号生成部117は、第2制御情報記憶部132から第2制御情報を取得し(ステップS614)、取得した第2制御情報に基づいて制御信号を生成して空気調和機2A、2Bへ送信する(ステップS610)。
一方、カウント部6114により一の運転期間内における同一の強さ設定釦の選択回数が回数閾値以上であると判定されると(ステップS612:Yes)、制御情報生成部113は、生成する第2制御情報に含める運転モード情報を新たに特定する(ステップS615)。例えば空気調和機2A、2Bが「冷房」モードで運転しているときに、ユーザが「弱め」釦を回数閾値以上選択したとする。この場合、制御情報生成部113は、生成する第2制御情報に含める運転モード情報として、「暖房」モードを示す運転モード情報を新たに特定する。その後、前述のステップS613以降の処理が実行される。これにより、例えば空気調和機2A、2Bが「冷房」モードで運転されている場合にユーザが肌寒く感じたとき、ユーザは「弱め」釦B6022を予め設定された回数閾値以上選択するだけで、空気調和機2A、2Bの運転モードを暖房モードに切り替えることができる。
なお、本変形例において、図22に示すおまかせ釦B1に代えて「強」釦、「中」釦、「弱」釦が表示されるようにし、図20に示す「強」、「中」、「弱」に対応する第1制御情報を直接選択することができるようにしてもよい。
本構成によれば、第1制御情報記憶部131が、複数の運転時期それぞれに応じた空気調和機2の複数種類の第1制御情報を、複数の運転時期に対応づけて記憶している。これにより、空気調和機2A、2Bの運転状態をきめ細かく設定することができるので、空気調和機2A、2Bが設置された室内に居るユーザの嗜好に適合した環境とすることができる。また、ユーザは強さ設定釦を予め設定された回数閾値以上選択するだけで、空気調和機2A、2Bの運転モードを変更することができる。これにより、ユーザは空気調和機2A、2Bの運転モードを意識することなく体感に基づいた操作により空気調和機2A、2Bの設定を変更することができるので、ユーザの利便性が向上する。
実施の形態1に係る制御装置1において、空気調和機2が設置された地域を示す設置地域情報を取得する地域情報取得部(図示せず)と、地域情報取得部が取得する設置地域情報に基づいて、第1制御情報記憶部131が記憶する複数の第1制御情報それぞれに対応する運転時期を設定する運転時期設定部(図示せず)と、を更に備える制御装置であってもよい。この場合、第1制御情報記憶部131は、例えば図25に示すように、第1制御情報を、空気調和機2が設置される地域毎に異なる運転時期に対応づけて記憶しているものであってもよい。具体的には、各運転時期の開始日と終了日とが、空気調和機2が設置される地域によって異なっている。地域情報取得部は、例えばGPS受信機を有し、GPS信号を利用した測位により得られる制御装置の位置情報と、補助記憶部103が予め記憶する地図情報と、に基づいて、設置地域情報を取得するものであってもよい。
本構成によれば、空気調和機2の運転状態を空気調和機2が設置された設置地域に最適な状態にすることができるので、空気調和機2が設置された場所の快適性を向上させることができる。
実施の形態1では、空気調和機2の設定温度が3種類存在する例について説明したが、これに限らず、例えば操作部16がテンキーを備えるものであれば、空気調和機2の設定温度をテンキーにより数値を入力して変更することができるようにしてもよい。この場合、空気調和機2の設定温度の範囲が、空気調和機2の運転モード毎に個別に設定されていればよい。
また、本発明に係る制御装置1の各種機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現されてもよい。この場合、ソフトウェアやファームウェアは、プログラムとして記述され、補助記憶部103に記憶される。また、本発明に係る制御装置1の各種機能は、専用のシステムによらず、コンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、ネットワークに接続されているコンピュータに、上記動作を実行するためのプログラムを、コンピュータシステムが読み取り可能な非一時的な記録媒体(フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto-Optical Disc)等)に格納して配布し、当該プログラムをコンピュータシステムにインストールすることにより、上述の処理を実行する制御装置1を構成してもよい。
また、コンピュータにプログラムを提供する方法は任意である。例えば、プログラムは、通信回線のサーバにアップロードされ、通信回線を介してコンピュータに配信されてもよい。そして、コンピュータは、このプログラムを起動して、OS(Operating System)の制御の下、他のアプリケーションと同様に実行する。これにより、コンピュータは、上述の処理を実行する制御装置1として機能する。
以上、本発明の各実施の形態および変形例(なお書きに記載したものを含む。以下、同様。)について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明は、実施の形態及び変形例が適宜組み合わされたもの、それに適宜変更が加えられたものを含む。