JP7032841B1 - テレスコピックカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】カバー部材の衝突音を抑制しつつ、移動ストロークを維持しつつカバー本体をよりコンパクト化可能なテレスコピックカバーを提供する。【解決手段】複数のカバー部材1を備えたテレスコピックカバーであって、カバー部材1は、カバー本体2の前後方向一端部に形成された端壁部4を備え、内外で隣接するカバー部材1,1のうち、内側のカバー部材1の外面を摺動可能な摺動板3が設けられ、外側のカバー部材1の他端部に摺動板3に当接する当接部材6が取付けられ、摺動板3は、当接部材6が当接しない初期姿勢と、テレスコピックカバー伸長状態において内側のカバー部材1から突出する突出姿勢との間で内側のカバー部材1の外面を相対移動可能とされ、摺動板3が初期姿勢から前記内側のカバー部材の外面上を相対移動したときに、摺動板3を初期姿勢に戻す復元力を供する弾性機構8が摺動板2と内側のカバー部材1との間に介装された構成とする。【選択図】図1

Description

本発明は、工作機械の移動に伴って伸縮することにより工作機械の摺動面等を金属粉、塵埃等から保護するテレスコピックカバーに関する。
従来、工作機械の摺動面や主軸、内部装置を切粉や塵埃等から保護するためにテレスコピックカバーが用いられている。テレスコピックカバーは、順次大きさの異なる複数のカバー部材を入れ子状に組合せて構成される。テレスコピックカバーの伸長時及び収縮時には、隣接するカバー部材が衝突することで、騒音が発生したり、カバー部材の破損等の問題が生じていた。特に、近年の工作機械の高速化に伴い、上記問題が顕著化していた。
このような問題を解決するため、出願人は先の出願(特許文献1)において、テレスコピックカバー収縮状態で隣接するカバー本体の端壁部間に、左右一対の引張バネが配され、前記一対の引張バネは、左右方向中央側の端部が隣接する端壁部のうちの一方の端壁部に接続され、左右方向外側の端部が他方の端壁部又は接続された構成のテレスコピックカバーを提案した。これにより、構造が簡易でかつ装置が大型化することなく、カバー部材の衝突音及び破損の発生を抑制することが可能となる。
特許第6798742号公報
しかし、上記構成のテレスコピックカバーにおいては、テレスコピックカバー収縮状態で隣接するカバー本体の端壁部間に、左右一対の引張バネを配置し、引張バネの左右方向中央側の端部を隣接する端壁部の一方に接続し、引張バネの左右方向外側の端部を隣接する端壁部の他方に接続するようにしている。したがって、テレスコカバー伸縮時におけるカバー本体の前後方向への移動ストローク(以下、「移動ストローク」と略する。)を大きくしようとすると、引張バネを長くする必要があり、引いてはカバー本体の左右幅を大きくする必要があった。
これは、いいかえれば、移動ストロークを大きくするためには、それに合わせてカバー本体の左右幅も大きくすることが必要とされる。ところが、テレスコカバーの設置場所によっては、カバー本体の左右幅を大きくとれない場合があり、移動ストロークを維持しつつ、カバー本体の左右幅をよりコンパクト化することが求められていた。
そこで、本発明では、上記問題に鑑み、カバー部材の衝突音及び破損の発生を抑制しつつ、移動ストロークを維持しながらカバー本体の左右幅をよりコンパクト化することが可能なテレスコピックカバーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様として、複数のカバー部材を入れ子状に組み合わせて前後方向に伸縮可能に構成されたテレスコピックカバーであって、前記カバー部材は、カバー本体と、前記カバー本体の前後方向一端部に形成された端壁部とを備え、隣接する前記カバー部材のうち、内側のカバー部材の外面を前後方向に摺動可能な摺動板が設けられ、隣接する前記カバー部材のうち、外側のカバー部材の他端部に、前記摺動板に当接する当接部材が取り付けられ、前記摺動板は、テレスコピックカバー収縮状態において前記当接部材が当接しない初期姿勢と、テレスコピックカバー伸長状態において前記当接部材の当接により前記外側のカバー部材の端壁部に向って突出した突出姿勢との間で前記内側のカバー部材の外面を相対移動可能とされ、前記摺動板が初期姿勢から突出姿勢に向けて前記内側のカバー部材の外面上を相対移動したときに、前記摺動板を初期姿勢に戻す復元力を供する弾性機構が前記摺動板と前記内側のカバー部材との間に介装され、前記弾性機構は、前記摺動板の相対移動量に応じて前記復元力を増加させるように構成されたテレスコピックカバーが提供される。
前記弾性機構は、テレスコピックカバー収縮状態で隣接するカバー本体の端壁部間に配された構成としてもよい。
前記弾性機構は、前記摺動板の前後方向の中心線を中心に対称に配された一対の弾性部材を備え、前記弾性部材は第1係止部及び第2係止部を有し、前記第1係止部は前記摺動板の前後方向一端部に係止され、前記第2係止部は前記内側のカバー部材の端壁部に係止された構成としてもよい。
前記弾性部材は引張バネを備え、前記引張バネの一方の端部に前記第1係止部が形成され、前記引張バネの他方の端部に前記第2係止部が形成された構成としてもよい。
前記内側のカバー部材の天板部に前記摺動板が載置され、前記一対の弾性部材は前記摺動板の前後方向の中心線を中心に左右対称に配された構成としてもよい。
前記摺動板及び前記弾性機構からなる摺動ユニットが複数設けられ、前記複数の摺動ユニットは、前記カバー部材の前後方向の中心線を中心にして左右対称に配置された構成としてもよい。
隣接する前記カバー部材のうち、外側のカバー部材の他端部にワイパー部材が取り付けられ、前記ワイパー部材が前記当接部材として機能する構成としてもよい。
本発明の一態様によれば、隣接する前記カバー部材のうち、内側のカバー部材の外面を前後方向に摺動可能な摺動板を設けるとともに、摺動板と内側のカバー部材との間に弾性機構を介装したため、弾性機構は外側のカバー部材から独立することになり、移動ストロークに影響されない。したがって、移動ストロークを維持しながらカバー本体の左右幅をよりコンパクト化することができる。
また、摺動板は、内側のカバー部材の外面を摺動可能に設けられているため、摺動板が外側のカバー部材の当接部材に当接したときの衝撃を摺動板が内側のカバー部材の外面を相対移動することで緩和することが可能となる。
本発明の第1実施形態のテレスコピックカバーの伸長状態を示す平面図 図1のテレスコピックカバーが収縮した状態を示す平面図 図1のカバー部材が半ば伸長した状態を示す平面図 図2のA-A断面図 図2のB-B断面図 本発明の第2実施形態のテレスコピックカバーの伸長状態を示す平面図 本発明の第3実施形態のテレスコピックカバーの伸長状態を示す平面図 本発明の第4実施形態の摺動ユニットの初期姿勢を示す平面図 図8の摺動ユニットの突出姿勢を示す平面図 図9の摺動ユニットを示す側面図 本発明の第5実施形態の摺動ユニットの初期姿勢を示す平面図 図11の摺動ユニットの突出姿勢を示す平面図 図12の摺動ユニットを示す側面図 図11において第1、第2アーム部を取り除いた状態を示す図
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について図面を基に説明する。図1は本実施形態におけるテレスコピックカバーが伸長した状態を示す平面図であり、図2は図1のテレスコピックカバーが収縮した状態を示す平面図であり、図3は図1のテレスコピックカバーのカバー部材1aが半ば伸長した状態を示す平面図であり、図4は図2のA-A断面図であり、図5は図2のB-B断面図である。なお、図1~図3は、各カバー部材の天板部を取り除いた状態を示している。
図示のごとく、本実施形態のテレスコピックカバーは、順次大きさの異なる複数のカバー部材1a~1c(以下、カバー部材全般に関して記述する場合は、「カバー部材1」として記載する。)を入れ子状に組み合わせて前後方向Xに伸縮可能に構成される。図中、X1は前方向をX2は後方向を示す。また、一点鎖線Cはテレスコピックカバーの前後方向Xの中心線を示す。
カバー部材1は、カバー本体2と、カバー本体2においてテレスコピックカバーの前後方向Xの一端部に形成された端壁部4とを備える。本実施形態では、最も小さいカバー部材1aが前側に配されており、カバー部材1の後端部に端壁部4が形成される。カバー本体2は、天板部2aと天板部2aの左右方向Yの両端部から下方に延びる側壁部2b,2bとを有する。
本実施形態では最も大きいカバー部材1cが図示しない工作機械本体に固定され、最も小さいカバー部材1aが図示しない工作機械の移動部に接続される。そして、カバー部材1a~1cが工作機械の移動部とともに図示しない工作機械の摺動面や主軸を覆うように前後方向Xに往復動する。
図2および図5に示すように、隣接する端壁部4,4のうち、小さい方のカバー部材1(内側のカバー部材1)の端壁部4にはゴム状弾性体からなるストッパー5が設けられ、テレスコピックカバー収縮時にストッパー5が大きい方のカバー部材(外側のカバー部材1)の端壁部4に当接し、隣接するカバー本体1,1の端壁部4,4間に一定のスペースSが形成される。
内外で隣接するカバー部材1,1のうち、内側のカバー部材1の外面を前後方向Xに摺動可能とされた摺動板3が配置される。本実施形態では摺動板3は内側のカバー部材1の天板部2a上に載置されている。なお、本実施形態では、図1~図3における中心線Cは摺動板3の前後方向の中心線とも一致する。摺動板3の形状は特に制限はないが、本実施形態では、摺動板3は左右方向Yに長い矩形板状に形成される。
摺動板3の前後方向Xの長さは、内側のカバー部材1の前後方向Xの長さよりも小さくなるように設定される。摺動板3の材質は特に制限はないが、樹脂製であることが好ましく、特にポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、フッ素樹脂などの耐摩耗性や滑り性に優れた樹脂であることがより好ましい。
隣接するカバー部材1,1のうち、外側のカバー部材1の他端部、すなわち、前端部には隣接するカバー部材1,1が前後方向Xで離間する方向に相対移動することで摺動板3に当接する当接部材6が取り付けられる。本実施形態では外側のカバー部材1の他端部に取り付けられるワイパー部材が当接部材としての機能を兼ね備えた構成とされている。すなわち、ワイパー部材の先端側が内側のカバー部材1の天板部2aに当接して天板部2aに付着した塵芥を除去する機能を備えるとともに、ワイパー部材の後端側が摺動板3に当接して当接部材6として機能する。なお、当接部材6とワイパー部材は別部材としてもよい。
図2に示すように、摺動板3は、テレスコピックカバー収縮状態における、当接部材6から離間した(当接しない)状態での初期姿勢と、図1に示すように、テレスコピックカバー伸長状態における、当接部材6の当接により外側のカバー部材1の端壁部4に向って突出した突出姿勢との間で内側のカバー部材1の外面を相対移動可能とされる。天板部2aの後端中央部には端壁部4を越えてスペースSに突出する突出部7が形成される。突出部7は、突出姿勢にある摺動板3の後端部が下方に傾かないように摺動板3を保持する機能を有する。
摺動板3と内側のカバー部材1との間には、弾性機構8が介装される。弾性機構8は、摺動板3が初期姿勢から突出姿勢に向けて内側のカバー部材1の外面上を相対移動したときに、摺動板3を初期姿勢に戻す復元力を供する。弾性機構8は、摺動板3の相対移動量に応じて復元力を増加させるように構成される。
本実施形態では、弾性機構8は、摺動板3の前後方向Xの中心線Cを中心に対称に配された一対の弾性部材9,9を備える。弾性部材9は、第1係止部11及び第2係止部12を有し、第1係止部11は摺動板3の前後方向一端部(後端部)に回動可能に係止され、第2係止部12は内側のカバー部材1の端壁部4に回動可能に係止される。本実施形態では弾性部材9は引張バネとされる。
引張バネ9としては、弾性変形するものであれば特に制限なく使用することができる。具体的には、コイルバネや紐状乃至帯状のゴム状弾性体を使用することができる。ただ、耐久性の点からコイルバネを使用するのが好ましい。本実施形態では、引張バネ9としてコイルバネを使用している。一対の引張バネ9,9は、隣接するカバー本体1,1の端壁部4,4間に形成されたスペースSにおいて、引張バネ9の長さ方向が左右方向Yと平行になるようにして摺動板3の左右に配される。
引張バネ9は、左右方向Y中央側に位置する端部に第1係止部11が設けられ、左右方向Y外側に位置する端部に第2係止部12が設けられる。本実施形態では、摺動板3の後端部の左右両端部には一対の第1支持部13,13が形成され、内側のカバー部材1の端壁部4の左右両端部には、後方のスペースSに向けて一対の第2支持部14,14が突出形成される。引張バネ9の第1係止部11は左右同じ側に形成された第1支持部13に回動可能に係止され、引張バネ9の第2係止部12は左右同じ側に形成された第2支持部14に回動可能に係止される。
上記構成のテレスコピックカバーの伸縮時における摺動板3と弾性機構8の動作について説明する。摺動板3は、初期姿勢において、図2に示すように、摺動板3の前後方向Xの一端部(後端部)が内側のカバー部材1の端壁部4からスペースSに突出した状態で保持される。本実施形態では、テレスコピックカバーが伸長する際は、最も小さいカバー部材1aが前方向X1に移動する。
カバー部材1aの移動に伴ってカバー部材1aの天板部2aに載置された摺動板3も前方向X1に移動し、カバー部材1bの当接部材(ワイパー部材)6に当接する。当接部材6に当接した後は、摺動板3はその場に留められ、カバー部材1aのみ前方向X1に移動する。摺動板3は、図3に示すように、カバー部材1bの後方向X2に相対移動し、最終的には、図1に示すように、摺動板3は、外側のカバー部材1の端壁部4に向って突出した突出姿勢をとる。
摺動板3の相対移動により、弾性機構8を構成する一対の引張バネ(弾性部材)9,9は伸長する。その際、引張バネ9,9に生じる引張力が摺動板3及び当接部材6を介してカバー部材1bにかかる。引張バネ9,9は伸長するほど引張力は増加する。引張バネ9,9が伸長し、その引張力がカバー部材1bを前方向X1に押し出すのに必要な力に達すると、カバー部材1bは当接した摺動板3に押される形で前方向X1に向って移動し始める。カバー部材1bが前方向X1に移動することで、カバー部材1bに載置された摺動板3がカバー部材1cの当接部材6に当接する。
以降、テレスコピックカバーの動作は、前述のごとく、内側のカバー部材1の天板部2aに載置された摺動板3と、内側のカバー部材1とが相対移動することで、弾性機構8に生じる引張力が摺動板3を介して外側のカバー部材1にかかる。引張力が一定レベルに達すると、外側のカバー部材1は前方向X1に向って移動し始める。図1に示すように、テレスコピックカバーが伸長した状態においては、弾性機構8には摺動板3を初期姿勢に戻す復元力が保持される。
テレスコピックカバーが収縮する際は、内側のカバー部材1が後方向X2に移動するが内側のカバー部材1に載置されている摺動板3は弾性機構8から供される復元力により外側のカバー部材1の当接部材に当接した状態を維持するため、摺動板3は内側のカバー部材1上を前方向X1に向って相対移動する。さらに、内側のカバー部材1が後方向X2に移動すると、摺動板3が初期姿勢に戻った後、摺動板3は当接部材6から離れ内側のカバー部材1とともに移動し、最終的に図3に示すテレスコピックカバー収縮状態となる。
上記構成においては、摺動板3と内側のカバー部材1との間に弾性機構8を介装したため、弾性機構8は外側のカバー部材1から独立することになり、移動ストロークに影響されない。したがって、移動ストロークを維持しながらカバー本体1の左右幅をよりコンパクト化することができる。また、摺動板3は、内側のカバー部材1の外面を摺動可能に設けられているため、摺動板3が外側のカバー部材1の当接部材6に当接したときの衝撃を摺動板3が内側のカバー部材1の外面を相対移動することで緩和することが可能となる。
[第2実施形態]
図6は、本発明の第2実施形態を示すテレスコピックカバーの平面図を示す。図中、各カバー部材の天板部を取り除いた状態を示している。本実施形態では、第1実施形態のテレスコピックカバーのうち、カバー部材の前後方向の長さに対して左右幅が大きく形成され、それに合わせて一つのカバー部材に摺動板及び弾性機構からなる摺動ユニットを複数設けた点が特徴とされ、その他の構成は第1実施形態と同様とされる。
図示のごとく、本実施形態のテレスコピックカバーは、左右方向Yの幅が大きく形成されているため、第1実施形態のように、一つのカバー部材1に摺動板3及び弾性機構8からなる摺動ユニット15を一つ設けただけではテレスコピックカバーの伸縮をスムーズに行うことができない場合に好適に用いることができる。具体的に、隣接するカバー部材1,1のうち、内側のカバー部材1にカバー部材の前後方向の中心線(本実施形態ではテレスコピックカバーの前後方向の中心線Cに一致する。)を中心にして左右対称に2つの摺動ユニット15が配置される。
上記構成においては、カバー部材の前後方向の中心線Cを中心に摺動ユニット15が左右対称に配置されたため、カバー部材1に対し弾性機構8の引張力が左右均等にかかり、テレスコピックカバー伸縮時においてカバー部材1ががたつくことなく、スムーズに移動可能となる。なお、本実施形態では摺動ユニット15を左右に2つ配置しているが、これに限らず3つ以上のユニットを配置することも可能である。
[第3実施形態]
図7は、本発明の第3実施形態を示すテレスコピックカバーの側面図を示す。図中、各カバー部材1の手前の側壁部2bを取り除いた状態を示している。本実施形態では、第1実施形態のテレスコピックカバーにおいて、天面部2aに配置した摺動板3を側壁部2bの外面に移した点、及び、弾性機構8として用いる引張バネ9としてリング状のゴム状弾性体を用いた点が特徴とされ、その他の構成は第1実施形態と同様とされる。
図示のごとく、本実施形態のテレスコピックカバーは、第2実施形態と同じく、摺動板3及び弾性機構8からなる摺動ユニット15が複数設けられる。複数の摺動ユニット15は、前記カバー部材の前後方向の中心線Cを中心にして左右対称に配置される。具体的に、摺動板3は、内側のカバー部材1の左右両側壁部2b,2bの外面上を前後方向Xに相対移動可能に配置される。
[第4実施形態]
図8~図10は、本発明の第4実施形態のテレスコピックカバーを示す図である。本実施形態では、第1実施形態の弾性機構とは別の弾性機構を用いた点が特徴とされ、その他の構成は第1実施形態と同様とされる。図8は、本実施形態で用いられる摺動ユニットの初期姿勢を示す平面図であり、図9は、本実施形態の摺動ユニットの突出姿勢を示す平面図であり、図10は、図9の突出姿勢の摺動ユニットを示す側面図である。なお、図8及び図9において、摺動板3の下側に配される弾性機構を見やすくするために、摺動板3は二点鎖線にて示す。
図示のごとく、本実施形態の弾性機構8は、基端部が内側のカバー部材の端壁部4に回動可能に係止される一対の回動アーム16,16を備える。一対の回動アーム16,16は摺動板3の左右に離間して、それぞれの回動アーム16の先端部を摺動板3側に向けるように配される。回動アーム16の先端部には軸部17が形成される。各回動アーム16の軸部17,17間に引張バネ18が架設される。上述のごとく、本実施形態の弾性機構8は、一対の弾性部材9,9の代りに、一つの引張バネ18を使用している。
引張バネ18としては、弾性変形するものであれば特に制限なく使用することが可能である。具体的には、コイルバネや紐状ないし帯状のゴム状弾性体を使用することができる。ただ、耐久性の点からコイルバネを使用するのが好ましい。本実施形態では、引張バネ18としてコイルバネを使用している。摺動板3の後端部の左右両側部には丸孔19と、長孔21とが形成されており、軸部17,17の一方が丸孔19に、他方が長孔21に遊挿される。
上記構成の弾性機構8は、摺動板3が初期姿勢のとき、長孔21に遊挿された軸部17は、長孔21において摺動板3の左右方向Yの中央側に位置する。摺動板3が突出姿勢をとったときは、回動アーム16が後方向X2に向けて回動し、これにより、長孔21に遊挿された軸部17は、長孔21において摺動板3の左右方向Yの外側に位置し、軸部17,17間の距離が大きくなる。それに伴い、軸部17,17間に架設された引張バネ18が伸長して引張力が生じ摺動板3を初期姿勢に戻す復元力を供する。
[第5実施形態]
図11~図14は、本発明の第5実施形態のテレスコピックカバーを示す図である。本実施形態では、第1実施形態及び第4実施形態の弾性機構とは別の弾性機構を用いた点が特徴とされ、その他の構成は第1実施形態と同様とされる。図11は、本実施形態で用いられる摺動ユニットの初期姿勢を示す平面図であり、図12は、本実施形態の摺動ユニットの突出姿勢を示す平面図であり、図13は、図12の突出姿勢の摺動ユニットを示す側面図であり、図14は図11において第1、第2アーム部を取り除いた状態を示す図である。なお、図11、図12及び図14において、摺動板3の下側に配される弾性機構を見やすくするために、摺動板3は二点鎖線にて示す。
図示のごとく、本実施形態の弾性機構8は、摺動板3の左右に配される一対の弾性部材9,9を備える。弾性部材9は、内側のカバー部材1の端壁部4に、軸方向が左右水平方向となるように設けられた案内レール部22と、案内レール部22に遊嵌された一対のスライダ23,23と、一対のスライダ23,23の間に介在するように案内レール部22に遊嵌された圧縮バネとしてのコイルバネ24と、基端部が一方のスライダ23に回動可能に接続された第1アーム部25と、基端部が他方のスライダ23に回動可能に接続された第2アーム部26とを備える。
第1アーム部25の先端部には軸部27が設けられ、第2アーム部26の先端部に形成された貫通孔(図示せず)に遊挿される。摺動板3の後端部の左右両端部には貫通孔(図示せず)が形成されており、第1アーム部の軸部27が遊挿される。上記構成において、摺動板3が初期姿勢をとるときは、弾性機構8の第1アーム部25及び第2アーム部26は直線状に伸びた状態となる。
摺動板3が突出姿勢をとるときは、弾性機構8の第1アーム部25及び第2アーム部26はV字状に屈折した状態となる。このとき、一対のスライダ23,23が近づくことでコイルバネ24が圧縮される。このコイルバネ24の圧縮力により、摺動板3を初期姿勢に戻す復元力が供される。すなわち、本実施形態では軸部27が第1実施形態における第1係止部に、一対のスライダ23,23が第1実施形態における第2係止部に、それぞれ該当する。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。たとえば、本実施形態ではテレスコピックカバーは、大きさの異なる3つのカバー部材1a,1b及び1cから構成しているが、4つ以上のカバー部材から構成してもよいことは勿論である。
端壁部4としては、ストッパー5を支持可能で、かつ、第2係止部12を接続可能であれば特に形状は限定されず、連続又は不連続に形成したり、高さを変化させて形成することも可能である。
本実施形態では、ストッパーは、円筒状のゴム状弾性体が用いられ、軸方向に圧縮するように設置されているが、これに限らず、たとえば、筒状のゴム状弾性体を半径方向に圧縮する、いわゆるラジアルダンパーを用いることも可能である。
また、本実施形態では、カバー部材1cが工作機械本体に固定され、カバー部材1aが工作機械の移動部に接続されているが、これに限らず、カバー部材1aが工作機械本体に固定され、カバー部材1cが工作機械の移動部に接続されていてもよい。カバー部材1cが前側に配される場合は、カバー部材1の前端部に端壁部4が形成される。
本実施形態及び上記変形例に開示されている構成要件は互いに組合せ可能であり、組合せることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 カバー部材
2 カバー本体
2a 天板部
2b 側壁部
3 摺動板
4 端壁部
5 ストッパー
6 当接部材
7 突出部
8 弾性機構
9 弾性部材(第1実施形態では引張バネ)
11 第1係止部
12 第2係止部
13 第1支持部
14 第2支持部
15 摺動ユニット
16 回動アーム
17 軸部
18 引張バネ
19 丸孔
21 長孔
22 案内レール部
23 スライダ
24 コイルバネ
25 第1アーム部
26 第2アーム部
27 軸部

Claims (7)

  1. 複数のカバー部材を入れ子状に組み合わせて前後方向に伸縮可能に構成されたテレスコピックカバーであって、前記カバー部材は、カバー本体と、前記カバー本体の前後方向一端部に形成された端壁部とを備え、隣接する前記カバー部材のうち、内側のカバー部材の外面を前後方向に摺動可能な摺動板が設けられ、隣接する前記カバー部材のうち、外側のカバー部材の他端部に、前記摺動板に当接する当接部材が取り付けられ、前記摺動板は、テレスコピックカバー収縮状態において前記当接部材が当接しない初期姿勢と、テレスコピックカバー伸長状態において、前記当接部材の当接により前記外側のカバー部材の端壁部に向って突出した突出姿勢との間で前記内側のカバー部材の外面を相対移動可能とされ、前記摺動板が初期姿勢から突出姿勢に向けて前記内側のカバー部材の外面上を相対移動したときに、前記摺動板を初期姿勢に戻す復元力を供する弾性機構が前記摺動板と前記内側のカバー部材との間に介装され、前記弾性機構は、前記摺動板の相対移動量に応じて前記復元力を増加させるように構成されたテレスコピックカバー。
  2. 前記弾性機構は、テレスコピックカバー収縮状態で隣接するカバー本体の端壁部間に配された請求項1に記載のテレスコピックカバー。
  3. 前記弾性機構は、前記摺動板の前後方向の中心線を中心に対称に配された一対の弾性部材を備え、前記弾性部材は第1係止部及び第2係止部を有し、前記第1係止部は前記摺動板の前後方向一端部に係止され、前記第2係止部は前記内側のカバー部材の端壁部に係止された請求項2に記載のテレスコピックカバー。
  4. 前記弾性部材は引張バネを備え、前記引張バネの一方の端部に前記第1係止部が形成され、前記引張バネの他方の端部に前記第2係止部が形成された請求項3に記載のテレスコピックカバー。
  5. 前記内側のカバー部材の天板部に前記摺動板が載置され、前記一対の弾性部材は前記摺動板の前後方向の中心線を中心に左右対称に配された請求項3又は4に記載のテレスコピックカバー。
  6. 前記摺動板及び前記弾性機構からなる摺動ユニットが複数設けられ、前記複数の摺動ユニットは、前記カバー部材の前後方向の中心線を中心にして左右対称に配置された請求項1~5のいずれか1項に記載のテレスコピックカバー。
  7. 隣接する前記カバー部材のうち、外側のカバー部材の他端部にワイパー部材が取り付けられ、前記ワイパー部材が前記当接部材として機能する請求項1~6のいずれか1項に記載のテレスコピックカバー。
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