JP2022006570A - テレスコピックカバー - Google Patents

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【課題】構造が簡易で装置が大型化することなく、カバー部材の衝突音及び破損の発生を抑制可能なテレスコピックカバーを提供することを目的とする。【解決手段】複数のカバー部材1a~1eを入れ子状に組み合わせて前後方向xに伸縮可能に構成されたテレスコピックカバーであって、カバー部材1は、カバー本体2と、カバー本体2において、テレスコピックカバーの前後方向Xの一端部に形成された端壁部4とを備え、テレスコピックカバー収縮状態で隣接するカバー本体2の端壁部4,4間に、左右一対のコイルバネ6,6が配され、一対のコイルバネ6,6は、左右方向Y中央側の端部6aが隣接する端壁部4,4のうちの一方の端壁部4に接続され、左右方向Y外側の端部6bが他方の端壁部4に接続された構成とする。【選択図】図1

Description

本発明は、工作機械の移動に伴って伸縮することにより工作機械の摺動面等を金属粉、塵埃等から保護するテレスコピックカバーに関する。
従来、工作機械の摺動面や主軸、内部装置を切粉や塵埃等から保護するためにテレスコピックカバーが用いられている。テレスコピックカバーは、順次大きさの異なる複数のカバー部材を入れ子状に組合せて構成される。テレスコピックカバーの伸長時及び収縮時には、隣接するカバー部材が衝突することで、騒音が発生したり、カバー部材の破損等の問題が生じていた。特に、近年の工作機械の高速化に伴い、上記問題が顕著化していた。
このような問題を解決するため、特許文献1にはパンタグラフ方式のテレスコピックカバーが開示されている。パンタグラフ方式のテレスコピックカバーでは、各カバー部材が同期して伸縮するため衝撃音の発生及びカバー部材の破損を抑制することが可能となる。
また、特許文献2には、可動カバー(カバー部材)に隔壁を設け、この隔壁に隣接する可動カバーの隔壁を貫通して可動カバーの伸縮方向に延びるバネガイドロッドを設け、バネガイドロッドの両端にコイルバネを配したテレスコピックカバーが開示されている。
特開平2-172650号公報 特開平11-197986号公報
上記特許文献1及び2においては、カバー内にパンタグラフ構造やバネガイドロッドを設置するスペースが必要となり、テレスコピックカバーが装置として大型化し、また、構造が複雑化して製造コストが高くなるという問題があった。
そこで、本発明では、上記問題に鑑み、構造が簡易で装置が大型化することなく、カバー部材の衝突音及び破損の発生を抑制可能なテレスコピックカバーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様として、複数のカバー部材を入れ子状に組み合わせて前後方向に伸縮可能に構成されたテレスコピックカバーであって、前記カバー部材は、カバー本体と、前記カバー本体において、テレスコピックカバーの前後方向一端部に形成された端壁部とを備え、テレスコピックカバー収縮状態で隣接するカバー本体の端壁部間に、左右一対の引張バネが配され、前記一対の引張バネは、左右方向中央側の端部が隣接する端壁部のうちの一方の端壁部に接続され、左右方向外側の端部が他方の端壁部又は接続されたテレスコピックカバーが提供される。
前記一対の引張バネは、左右方向中央側の各端部が前記一方の端壁部の一つの支点で支持された構成としてもよい。
前記支点と、前記一対の引張バネの左右方向中央側の各端部との間に、前記一対の引張バネの左右方向外側の各端部にかかる引張バネの前後方向の引張力のばらつきを低減するように調整する調整部材を介在させた構成としてもよい。
前記引張バネがコイルバネであり、前記コイルバネの軸方向両端部にフック部が形成され、前記隣接する端壁部に前記フック部を係止する係止部が形成され、前記コイルバネの両端部に形成されたフック部のうちいずれか一端側のフック部のみが係止部に係止された状態になったときに、前記コイルバネの他端側が接地するのを防止する接地防止機構が設けられた構成としてもよい。
本発明の一態様によれば、テレスコピックカバー収縮状態で隣接するカバー本体の端壁部間に、左右一対の引張バネを配置したため、構造が簡易でかつ装置が大型化することなく、カバー部材の衝突音及び破損の発生を抑制可能なテレスコピックカバーを提供することができる。
本実施形態のテレスコピックカバーの伸長状態を示す平面図 図1のテレスコピックカバーが収縮した状態を示す平面図 図2の背面図 図2のA-A断面一部拡大図 図2の底面一部拡大図であり、調整機構を示す図 コイルバネを示す平面図 図3の一部拡大図であり、外側係止部を示す図 図3の一部拡大図であり、中央側係止部を示す図 図7において、コイルバネが外側係止部のみで係止された状態を示す図 図7において、コイルバネが中央側係止部のみで係止された状態を示す図 図2の底面一部拡大図であり、外側係止部を示す図 図11において、外側係止部のみで係止されたコイルバネの回動状態を示す図 隣接する端壁部の相対的変位量と前後方向バネ荷重の変化の関係を示す模式図
以下、本発明の実施形態について図面を基に説明する。図1は、本実施形態におけるテレスコピックカバーの伸長状態を示す平面図であり、図2は、図1のテレスコピックカバーが収縮した状態を示す平面図である。なお、図1及び図2は、各カバー部材の天板部を取り除いた状態を示している。図3は図2の背面図であり、一番小さいカバー部材を取り除いた状態を示し、図4は図2のA-A断面一部拡大図を示す。
図示のごとく、本実施形態のテレスコピックカバーは、順次大きさの異なる複数のカバー部材1a~1e(以下、カバー部材全般に関して記述する場合は、「カバー部材1」として記載する。)を組み合わせて入れ子状に組み合わせて前後方向Xに伸縮可能に構成される。図中、X1は前方向をX2は後方向を示す。
カバー部材1は、カバー本体2と、カバー本体2においてテレスコピックカバーの前後方向Xの一端部に形成された端壁部4とを備える。本実施形態では、最も大きいカバー部材1aが前側に配されており、カバー部材1の前端部に端壁部4が形成される。カバー本体2は、天板部2aと天板部2aの左右方向Yの両端部から下方に延びる側壁部2b,2bとを有する。
本実施形態では最も小さいカバー部材1eが図示しない工作機械本体に固定され、最も大きいカバー部材1aが図示しない工作機械の移動部に接続される。そして、カバー部材1a~1dが工作機械の移動部とともに図示しない工作機械の摺動面や主軸を覆うように前後方向Xに往復動する。これにより、テレスコピックカバーの伸縮をスムーズに行うことができる。
隣接する端壁部4,4の一方にはストッパー5が設けられ、テレスコピックカバー収縮時に、ストッパー5が他方の端壁部4に当接し、隣接するカバー本体1,1の端壁部4,4間に一定のスペースSが形成される。スペースS内に左右一対の引張バネが配される。引張バネとしては、テレスコピックカバーの伸縮範囲で弾性変形するものであれば特に制限なく使用することができる。具体的には、コイルバネや紐状ないし帯状のゴム状弾性体を使用することができる。ただ、耐久性の点からコイルバネを使用するのが好ましい。以下、本実施形態では、引張バネとしてコイルバネ6を使用した態様について説明する。
左右一対のコイルバネ6,6は、左右方向Y中央側に位置する端部(以下、中央側端部と略する)6aが隣接する端壁部4,4のうちの一方の端壁部4に接続され、左右方向Y外側に位置する端部(以下、外側端部と略する)6b,6bが他方の端壁部4に接続される。本実施形態では、隣接する端壁部4,4のうち、後側(X2側)の端壁部4に中央側端部6a,6aが接続され、前側(X1側)の端壁部4に外側端部6b,6bが接続される。
上記構成によれば、テレスコピックカバーが伸長する際には、隣接するカバー部材1,1のうち前側(X1側)のカバー部材1の移動に応じてコイルバネ6,6が伸長する。その際にコイルバネ6,6に生じる引張力によって後側(X2側)のカバー部材1が引っ張られる。このように、各カバー部材1は押す力ではなく、引っ張る力によってX1方向に移動する。
テレスコピックカバー伸長状態から収縮する際には、隣接するカバー部材1,1のうち前側(X1側)のカバー部材がコイルバネ6,6の引張力によって引っ張られながらX2方向に移動する。このように、本発明では、伸長するときも収縮するときも引張力の作用によって各カバー部材が移動するため、テレスコピックカバー全体として左右のふらつき(がたつき)を抑制しつつスムーズに伸縮させることができる。このことは、収縮時に各カバー部材に押す力が作用して左右のふらつきが発生するパンタグラフ方式に比べて大きな利点となる。
また、上記構成によれば、テレスコピックカバー収縮状態において、一対のコイルバネ6,6をテレスコピックカバーの伸縮方向Xに対して直交する方向に配置したため、図13に示すように、隣接する端壁部4,4の相対的変位量に対して前後方向Xにおけるバネ荷重の変化は非線形となる。すなわち、テレスコピックカバー収縮状態から伸長する際には、伸長初期(変位初期)ではバネ荷重は小さく、テレスコピックカバーが伸長する(変位量が大きくなる)につれてバネ荷重が大きくなる。これにより、テレスコピックカバー全体が連動してスムーズに伸長可能となる。
テレスコピックカバー伸長状態から収縮する際には、カバー部材1,1同士が近づくにしたがってバネ荷重が小さくなり、各カバー部材1にかかる引張力は急速に減少する。これにより、隣接するカバー部材1,1同士が接触する際の衝撃を大幅に緩和することができる。
一対のコイルバネの中央側端部6a,6aは、後方向X2側の端壁部4の左右中央部の近傍位置にそれぞれ別に接続することができる。本実施形態では、中央側端部6a,6aは一つの支点7で後方向X2側の端壁部に支持され、これによりカバー部材1a~1dをよりスムーズに移動可能としている。図6に示すように、引張バネとして用いられるコイルバネ6の軸方向両端部にはフック部8,8が形成される。隣接する端壁部4,4にはフック部8,8を係止する係止部9が形成される。
なお、以下、コイルバネの中央側端部6aに設けられるフック部8が係止される係止部を中央側係止部9aと称する場合がある。また、コイルバネの外側端部6bに設けられるフック部8が係止される係止部を外側係止部9bと称する場合がある。
一つの支点7を係止部9aとしてコイルバネの中央側端部6a,6aを係止するには、支点7として軸部を形成し、この軸部に中央側端部6a,6aを係止することができる。また、支点7とコイルバネの中央側端部6a,6aとの間に、左右の外側端部6b,6bにそれぞれかかる前後方向Xの引張力のばらつきを低減するように調整する調整部材11を介装することもできる。
図5及び図8に示すように、調整部材11は、支点として形成される支軸部7回りに回動自在に取り付けられた略Y字状の板状部12と、板状部12において、支軸部7から等距離で、離れた位置に形成された係止部9a,9aとを備える。端壁部4の中央下部には、間隔をおいて3か所に下向きの凸部が形成され、中央の凸部が折曲されて、板状部12の支軸部7を支持する支持部13とされる。
支持部13の両側の凸部は、板状部12が支軸部13回りに回動したときに当接して板状部12の回動を規制する規制部14,14とされる。これにより、図5に示すように、隣接する板状部12,12同士が互いに接触して破損することを防止する。
係止部9a,9aとしては、フック部8,8を係止可能な軸部を設けることができる。本実施形態では、係止部9a,9aの構成部材としてコ型丸棒10が用いられる。また、支点に軸受部を形成し、板状部12に軸部を形成し、その軸部を軸受部に回動自在に遊挿するようにすることも可能である。前方向X1側の端壁部4にはコイルバネ6の外側端部6b,6bを係止する係止部9b,9bが形成される。
上記構成においては、テレスコピックカバーが伸長した状態では、調整部材11に一対のコイルバネ6,6の引張力がかかる。左右一対のコイルバネ6,6のバネ荷重が全く同じで、調整部材に同じ引張力がかかる場合には、係止部15,15は支点(支軸部)7を挟んで左右対称に位置する。
左右のコイルバネ6,6のバネ荷重にばらつきがあって、調整部材11にかかる左右の引張力にばらつきがある場合には、そのばらつきに応じて板状部12が支点(支軸部)7まわりに回動し、それにより左右の引張力のばらつきを吸収することができる。これにより、テレスコカバー収縮時に前側のカバー部材1の左右のふらつき(がたつき)を抑え、各カバー部材1a~1dをスムーズに移動させることが可能となる。
また、本実施形態では、コイルバネ6の両端部6a及び6bに形成されたフック部8,8のうちいずれか一端側のフック部のみが係止部に係止された状態になったとき、コイルバネ6の他端側が接地するのを防止する接地防止機構15を備える。これによりテレスコピックカバーが伸縮を繰り返す間にコイルバネの両端部6a及び6bのうち一方が係止部から外れたり、コイルバネ6が破損して一端側のみが係止部9に係止された場合でも、係止部9からコイルバネ6が吊り下がってコイルバネ6の他端側が接地するのを防止し、工作機械の摺動面や主軸を傷つけるのを未然に防止することができる。
接地防止機構15は、いずれか一端側のフック部8のみが係止部に係止された状態になったときに、一端側のフック部8の一部と係止部9の一部とが作用してコイルバネ6の接地を防止する。具体的に、フック部8は円弧状に形成されており、フック部8の外周部の一部から半径方向外方に延びる扇状の拡径部16を備える。拡径部16はコイルバネ6の軸方向に線対称となるように形成される。係止部9は、フック部8が係止される軸部17と、軸部17の下端に形成される、フック部8の脱落を防止する脱落防止部18と、軸部17の上端に形成される上面部19とを備える。
図7に示すように、コイルバネの外側端部6bが係止される外側係止部9bは、端壁部4を折り曲げて形成された上面部19と、上面部19から垂設された軸部17とを備え、軸部17は下部で外側にL字状に折曲げられ、折曲部が脱落防止部18とされる。また、図8に示すように、コイルバネの中央側端部6aが形成される係止部9aは、調整部材11の板状部12が上面部19として機能する。
そして、板状部12に固定されたコ型丸棒10の両端部が軸部17とされ、中央部が脱落防止部18とされる。なお、軸部17をL字状やコ字状に形成するほかにも、ストリッパボルト等の頭部付き直線状部材を軸部として用いることも可能である。ストリッパボルトを軸部とする場合には頭部が脱落防止部となる。
上記構成において、中央側端部6a及び外側端部6bが中央側係止部9a及び外側係止部9bに係止されたコイルバネ6は、軸方向が水平方向と略平行とされる。コイルバネ6は、外側端部6bのフック部8のみが外側係止部6bに係止された状態になったときは、図9に示すように、コイルバネ6の軸方向が水平方向から角度α下方に傾斜し、拡径部16が上面部19に当接しその姿勢で保持される。
また、コイルバネ6は、中央側端部6aのみが中央側係止部9aに係止された状態になったときは、図10に示すように、コイルバネの軸方向が水平方向から角度β下方に傾斜し、拡径部16が板状部12(上面部)に当接しその姿勢で保持される。このように、接地防止機構15により、コイルバネ6が片側の係止部9のみに係止された状態で傾斜して保持され、他端側が接地することを防止することができる。
さらに、本実施形態では、コイルバネの両端部6a及び6bのうちいずれか一端側のみが係止部9に係止された状態になったときに、一端側のフック部8(コイルバネ6)が軸部17回りを回動するのを一定範囲で規制する回動規制機構21が設けられる。回動規制機構21は、図11に示すように、フック部8に形成された拡径部16が、軸部17回りに回動する拡径部16の軌道上に形成された規制部14又は22に当接してコイルバネの回動を規制する。
コイルバネ6の外側端部6bが係止される係止部9bの上面部19は、前述のごとく、端壁部4を折り曲げて形成される。図12に示すように、係止部9bの軸部17は、軸部17に係止したフック部8が回動可能で、フック部8が軸部17回りに回動した際に拡径部16が当接する位置に形成される。端壁部4には、フック部8が一定の範囲で回動可能で、かつフック部8が一定範囲回動したときに拡径部16の側面が端壁部4に当接するように切欠部23が形成される。そして、端壁部4において、切欠部23との境界面が規制部22とされる。
図5及び図8に示すように、コイルバネ6の中央側端部6aが係止される係止部9aはコ型丸棒10の両端部が軸部17,17とされ、軸部17に係止したフック部8が回動可能とされる。さらに、規制部14は、フック部8の拡径部16に当接可能とされ、フック部8が一定範囲回動したときに拡径部16の側面が規制部14に当接するように形成される。すなわち、規制部14は、フック部8の回動範囲を規制するとともに、板状部12の回動も規制するように形成される。
次に規制部14,22の形成位置について説明する。ここでは、コイルバネの外側端部6bが当接する規制部22の形成位置について説明するが、コイルバネの中央側端部6aが当接する規制部14についても同様である。図11及び図12に示すように、テレスコピックカバー収縮状態においてコイルバネ6を平面視したときの軸方向(左右方向Y)を0°とし、0°のときのコイルバネ軸方向とテレスコピックカバー伸長状態においてコイルバネを平面視したときの軸方向との間の角度を角度γとする。
規制部22の位置は、0°のときのコイルバネ軸方向と拡径部16が規制部22に当接するときのコイルバネ6の軸方向の間の角度θが、γ<θ<90°の鋭角になるように設定される。
上記構成によれば、コイルバネの両端部6a,6bに形成されたフック部8のうちいずれか一端側のフック部8のみが係止部9に係止された状態になったとき、コイルバネ6はテレスコピックカバーの伸長時に一端側の軸部17まわりを回動する。このとき、コイルバネ6は回動が規制部22によって規制されるため、軸方向の向きが左右方向Yを0°として、0°~θ°の範囲で回動する。
すなわち、コイルバネは軸方向が90°未満の範囲で回動するため、テレスコピックカバー収縮時に、コイルバネは隣接する端壁部4に当接しつつ端壁部4に案内されて回動する。これにより、コイルバネ6は、テレスコピックカバー収縮時に、スペースSに収容される。このように、コイルバネ6は一端側の係止部9のみに係止された状態になったときでも、隣接する端壁部4等に衝突したり、一端側の係止部9から脱落したりするおそれがない。したがって、工作機械の摺動面や主軸を傷つけたり、テレスコピックカバーの伸縮を阻害することがない。
図3及び図4に示すように、カバー部材1a~1dの後端部において、天板部2aの下面側には帯状のワイパー部材24が取り付けられており、後側で隣接するカバー部材の天板部2aに当接する。また、カバー部材1b~1eの前端部において、端壁部4の上端の左右2箇所及び端壁部4の左右両端の合計4箇所にスライドシュー25が取り付けられており、前側で隣接するカバー部材の天板部2a及び端壁部4部4に当接する。
これにより、隣接するカバー部材1の間のがたつきを無くしてテレスコピックカバーをスムーズに伸縮することができる。ワイパー部材24及びスライドシュー25は摩擦係数が小さく、剛性を備えたエンジニアリングプラスチックで形成するのが好ましい。具体的には、ポリアセタール(ポリオキシメチレン)や6ナイロン等のポリアミド樹脂を用いることができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。たとえば、本実施形態では端壁部は連続する板状形状とされているが、端壁部としては、コイルバネ6を収容可能で係止部9及びストッパー5を支持可能であれば特に形状は限定されず、不連続に形成することも可能である。
また、本実施形態では、カバー部材1eが工作機械本体に固定され、カバー部材1aが工作機械の移動部に接続されているが、これに限らず、カバー部材1aが工作機械本体に固定され、カバー部材1eが工作機械の移動部に接続されていてもよい。カバー部材1eが前側に配される場合は、カバー部材1の後端部に端壁部4が形成される。この場合も、隣接する端壁部4,4のうち、後側(X2側)の端壁部4に中央側端部6a,6aを接続し、前側(X1側)の端壁部4に外側端部6b,6bを接続することにより、テレスコピックカバーをスムーズに伸縮させることが可能となる。また、本実施形態では、カバー部材1は門型に形成されているが、アーチ型、山形、片側傾斜型等の形状とすることも可能である。
1 カバー部材
2 カバー本体
2a 天板部
2b 側壁部
4 端壁部
5 ストッパー
6 コイルバネ
6a コイルバネ中央側端部
6b コイルバネ外側端部
7 支点(支軸部)
8 フック部
9 係止部
10 コ型丸棒
11 調整部材
12 板状部
13 支持部
14 規制部
15 接地防止機構
16 拡径部
17 軸部
18 脱落防止部
19 上面部
21 回動規制機構
22 規制部
23 切欠部

Claims (4)

  1. 複数のカバー部材を入れ子状に組み合わせて前後方向に伸縮可能に構成されたテレスコピックカバーであって、前記カバー部材は、カバー本体と、前記カバー本体において、テレスコピックカバーの前後方向一端部に形成された端壁部とを備え、テレスコピックカバー収縮状態で隣接するカバー本体の端壁部間に、左右一対の引張バネが配され、前記一対の引張バネは、左右方向中央側の端部が隣接する端壁部のうちの一方の端壁部に接続され、左右方向外側の端部が他方の端壁部に接続されたテレスコピックカバー。
  2. 前記一対の引張バネは、左右方向中央側の各端部が前記一方の端壁部の一つの支点で支持された請求項1に記載のテレスコピックカバー。
  3. 前記支点と、前記一対の引張バネの左右方向中央側の各端部との間に、前記一対の引張バネの左右方向外側の各端部にかかる引張バネの前後方向の引張力のばらつきを低減するように調整する調整部材を介在させた請求項2に記載のテレスコピックカバー。
  4. 前記引張バネがコイルバネであり、前記コイルバネの軸方向両端部にフック部が形成され、前記隣接する端壁部に前記フック部を係止する係止部が形成され、前記コイルバネの両端部に形成されたフック部のうちいずれか一端側のフック部のみが係止部に係止された状態になったときに、前記コイルバネの他端側が接地するのを防止する接地防止機構が設けられた請求項1~3のいずれか一項に記載のテレスコピックカバー。
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