JP7032041B2 - 和服および和服の製造方法 - Google Patents

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本技術の開示は、和服および和服の製造方法に関する。
和服として一般的な着物は、訪問着や振袖などの着物が挙げられ、また浴衣も代表的な着物の一つとして挙げられる。これらの着物は日本の伝統的な民族衣装であり、その美しい着姿から格式的な場所に限定することなく、日常的に着物を着たいという要望も多く存在する。また、日本のみならず海外でも着物に興味を持つ人が多く、実際に着物を着用するために日本へ訪問する外国人もめずらしくはない。しかしながら、着物を美しく着るためには、おはしょりの処理や襟抜きなど、着用時の各段階において高度な知識と技術が必要となり、着物を着用したくても着付けが課題となり、その敷居の高さから断念せざるを得ない状況に陥ってしまう。その結果として、日本の伝統的な着物から疎遠となってしまい、日本の文化を衰退させてしまう要因のひとつとなっている。
このような背景から、簡単に着ることができる着物が開発されており、その代表的なものとして二部式着物がある。しかし、このような着物は、簡単に着ることができるといった良い点はあるものの、その多くはおはしょりを設けず、場合によっては、帯まで省略することもある。この様な着物は簡単に着ることができるものの、本格的な美しい着物本来の着姿を実現に難いだけではなく、着物生地を切断して作成するものであるため高価な呉服生地を切断することに抵抗感もあった。
また、おはしょりを事前に形成して簡単に着ることができる着物として、いくつかの技術が開示されている。例えば、特許文献1には、おはしょりが湾曲縫製され、着用したときに水平になるように身巾に沿って湾曲し前側が下がるように形成されている別体のおはしょりを有する旨が開示されている。また、特許文献2には、別途形成したおはしょりを後ろ身頃へは座高に合わせて決定した位置に水平に、脇から前身頃へは肩の形状に合わせた下り傾斜角度で取り付ける旨が記載されている。
特開平4-57906 特開2007-77553
しかしながら、上記従来技術では簡単に着物等を着ることができるものの、一般的な簡易着物と同様に美しく着こなすことが難しく、全体的に本格的な着物と同様の着姿を実現し難いという問題があった。
以上のような課題を解決するべく、本発明は、誰でも簡単に容易な作業で、一人でも本格的な着物と同様に美しく着ることができる着物を提供することを目的とする。
すなわち本発明は、(1)~(6)である。
(1)おはしょりを設けた和服であって、当該おはしょりは、和服の左後身頃および右後身頃の腰周辺に形成する左後身頃部および右後身頃部、和服の左後身頃から左前身頃にかけて前記左後身頃部から裾方向に傾斜角を設けて形成する左前身頃部、和服の右後身頃から右前身頃にかけて前記右後身頃部から裾側に傾斜角を設けて形成する右前身頃部、からなることを特徴とする和服。
(2)前期おはしょりが、左後身頃部および左前身頃部にかけての形状と、右後身頃部から右前身頃部にかけての形状とが、略対称であることを特徴とする前記(1)記載の和服。
(3)おはしょりを少なくとも2以上の生地から形成し、当該おはしょりの左前身頃部および右前身頃部の衿側上端部の少なくとも一部を開放して和服に形成すること、を特徴とする前記(1)または(2)に記載の和服。
(4)和服の左右の衿先部に第一のベルト状部材と第二のベルト状部材を設け、
第一のベルト状部材を前記おはしょりの左前身頃部と左側の衿先部が交わる範囲に形成し、
第二のベルト状部材を前記おはしょりの右前身頃部と右側の衿先部が交わる範囲に形成し、
第一のベルト状部材および第二のベルト状部材を衿先部と略垂直に形成することを特徴とする前記(1)~(3)に記載の和服。
(5)おはしょりを設ける和服の製造方法であって、当該おはしょりを、和服の左後身頃および右後身頃のウエスト近辺に左後身頃部および右後身頃部を形成し、和服の左後身頃から左前身頃にかけて前記左後身頃部から裾側に傾斜角を設けて左前身頃部を形成し、和服の右後身頃から右前身頃にかけて前記右後身頃部から裾側に傾斜角を設けて右前身頃部を形成する、ことを特徴とする和服の製造方法。
(6)上半身部と、おはしょりと、下半身部から形成する和服の製造方法であって、おはしょりの長手方向端部の縫着部を上半身部の下端の縫着部へ縫着し、おはしょりの長手方向他端部の縫着部を下半身部の上端の縫着部へ縫着し、おはしょりを二つ折りにして、前記上半身部の下端の縫着部と下半身部の上端の縫着部をおはしょりの縫着部を挟んで縫着させることを特徴とする前記(5)に記載の和服の製造方法。
本発明により、従来の簡易着物と比べてより簡単に着物や浴衣などの和服を着ることができる。それにより、着物本来の美しい着姿を実現することが可能となる。また、体形等の影響を受け難く、より美しいおはしょりの見栄えを実現することが可能となる。
本実施形態の着物を正面(a)および背面(b)から見た図である。 本実施形態のおはしょりの図である。 本実施形態のおはしょりを着物に取り付けるための概略説明図である。 本実施形態のおはしょりの開放部を示す図である。 本実施形態のベルト状部材の構造を示した図である。 本実施形態の着物にベルト状部材を取り付けた状態を示す図である。 本実施形態の着物のベルト状部材を使った着付けの概略説明図である。 本実施形態の着物に帯を締めて着付けた状態の図である。
本発明の実施形態の着物の形態を図1に示す。図1(a)は着物を正面から見た概略図で(b)は着物を背面から見た概念図を示す。着物1には、おはしょり2を形成する。また、ベルト状部材3を備える。さらに、共衿や袖等の一般的な着物を構成するものも備える。
図2は本実施形態のおはしょり2の形態を示すものである。おはしょり2は、少なくとも2以上の生地から形成されるものであり、2枚以上の生地を重ね合わせて形成してもよいし、1枚以上の生地を折りたたんで重ね合わせて形成してもよい。本実施形態では、図2(a)で示す1枚の生地を2つに折りたたみながら着物に縫製することによりおはしょり2を形成する。
本実施形態のおはしょり2は、左前身頃部2a、左後身頃部2b、右後身頃部2c、右前身頃部2dで構成され、おはしょりを着物に取り付けた際のおはしょりの構造としては、図2(b)に示すように略長方形の両端部を裾方向に傾斜角を設けて折り曲げたような形状となる。本実施形態においては、2a~2dをそれぞれ個別に形成し、その後に2a~2dを図2(a)の形状となるように、図2(c)(i)のように各々縫着させておはしょり2を形成する。なお、通常用いられる裁縫手法を用いることにより、2aと2b、2cと2dを一緒に形成したり、2a~2dを一度にまとめて形成したりすることも可能である。
おはしょり2を着物1に設ける際には、左右後身頃部の2bと2cを、着物を着用した際の腰の近辺に、通常の姿勢で立った状態での肩のラインとおはしょり2の長手方向のラインが略平行に形成するように設ける(図1(b)の着物の背面図)。左前身頃部2aは、左後身頃部2bに対して裾方向に所定の傾斜角度を設けるように形成する。つまり、2bの長手方向のライン2eと2aの長手方向のライン2fとが図2(c)(iii)のような角度となるように形成するものである。右前身頃部2dも同様に、2cに対して裾方向に所定の傾斜角度を設けるように形成する。これにより、図1(a)のように着物を着る前に正面から見た際に、おはしょりの2aと2dが裾方向に傾斜する形状となる。
当該おはしょりは、左後身頃部2bから左前身頃2aにかけての形状と、右後身頃部2cから右前身頃部2dにかけての形状が略対称となり、これにより着物を着た際におはしょりを美しく形成することができ、本来の着物と同様に本畳みや衣桁等を用いて和服を美しく保管することも実現可能となる。なお、当該形状が厳密に対称となることに限定されるものではなく、生地の形状や模様、裁縫を行う際に生じる一般的な構造のずれ等が生じても良い。
本実施形態においては、前記傾斜角度は特に限定するものではないが、2aおよび2dの長手方向のライン2fに対する、2bおよび2cの長手方向のライン2eは5~15°程度の角度で設けられることが好ましい。これにより、着姿をより美しく実現することができ、着付けをした際におはしょりの位置を綺麗に帯の下に表現されることができ、より美しい着姿を実現することが可能となる。
本実施形態において、おはしょり2を着物1に取り付けるための態様を図3に示す。本実施形態の着物は、着物の上半身部4、おはしょり2、着物の下半身部5から形成される。上半身部4の下部に設けた縫着部4aとおはしょり2の縫着部4b・4cで結合するように縫着する。この際に、おはしょりの左前身頃部2aと右前身頃部2dが裾方向に傾斜するように、図3の上半身部4の前身頃4eとおくみ4fの下部の傾斜ラインの縫着部4aと合わせておはしょりの4cを通常の裁縫方法を用いて縫着させる。また、上半身部と同様におはしょりの左前身頃部2aと右前身頃部2dが裾方向に傾斜するように、おはしょり2の縫着部5bを、下半身部5の前身頃5dおよびおくみ5eの上部の傾斜ラインの縫着部5aと合わせておはしょりの5bを通常の裁縫方法を用いて縫着させる。これにより、上半身部4とおはしょり2と下半身部5が一体的に形成できる。なお、図3においては便宜上理解し易いように着物の後身頃4dの横に前身頃4eを破線で表示している。
当該一体的に形成された着物を、おはしょり2の中心ライン2gを図3の紙面手前方向に山折りとなるように2つに折りたたむことにより、上半身部4の縫着部4a、おはしょり2の縫着部4b・4c・5b、下半身部5の縫着部5aを揃えた状態とする。その後、口述する状態となるように当該各縫着部を縫着させることにより着物を形成する。
前記各縫着部の縫着方法としては、左右後身頃部の2bと2cについては、おはしょり2を折りたたんだ状態で開口部となる縫着部の4bと5bを、上半身部の縫着部4aおよび下半身部5の縫着部5aとあわせて縫着することによって閉じた状態とする。一方で、左右前身頃部の2aと2dについては、おはしょり2を折りたたんだ状態で開口部となる縫着部の4cと5bを開放した状態で、4cを上半身部の縫着部4aに、5bを下半身部5の縫着部5aに縫着させる。この際に、すべてを開放させて状態とするのではなく、上下半身のおくみ部4fと5eの縫着部の箇所は4cと5bとあわせて閉じた状態で縫着させる。図4は、この様におはしょりを着物に取り付けた状態の開口部を示した図である。図4は本実施形態の着物を裏から見た図面であるが、図4に示すように下半身部5の前身頃5dの裏側におはしょりの右前身頃部2dの上部が開放されて縫着される。
左右後ろ身頃部の2bと2cについては、開口部の一部を縫着すればよく、必ずしもすべてを縫着する必要はない。着物の強度や着崩れを考慮して本実施形態においてはすべての2bと2cの開口部をすべて縫着させたものとする。また、おはしょり2の左前身頃2aと右前身頃2dの上部に開口部を設けることによって、バスト等の体形の凹凸にあわせて当該開口部が開閉することにより、様々なバストサイズや体形の形状に影響されずに幅広い体形に合った着崩れし難い着物を提供することが可能となる。なお、本実施形態は前述のような開口状態としたが、本発明は実施形態に限定されるものではなく、おくみ部の縫着部が開放されていてもよい。また、当該開放部も少なくとも体形にあわせて開放できる程度に開放されていればよい。
おはしょり2の両端部2hは、着物の下半身部5と衿先部6と一緒に着物を形成する際に通常の裁縫手法を用いて縫着させる。事前におはしょりの両端部2hを縫着させても良いし、下半身部5と衿先部6に一緒に縫着させても良く、縫着方法に関しては何ら限定するものではない。以上の裁縫手法により、本実施形態の着物を形成する。
このような着物は、図1(a)のように正面から見るとおはしょり2の左右前身頃部2aと2dが裾側に傾斜して形成されることになる。本実施形態のおはしょりの構造では、図2(c)(iii)に示すようにたわみが発生する。傾斜を設けずにおはしょりを形成すると図2(c)(ii)のように形成されるが、2aと2dを裾方向に傾斜させて縫着するため、この様なたわみが発生する。このたわみにより着物を着付ける際に、おはしょりを綺麗に処理することができ美しい着姿を実現できることになる。
本実施形態においては、上述のようなおはしょりの取り付け方を行ったが、本発明においては上述の取り付け方法に何ら限定されるものではない。例えば、通常の裁縫方法により着物を製造し、その後に事前に作成したおはしょりを装着するような方法等で、着物や浴衣等の和服を形成しても良い。
図5は本実施形態のベルト状部材3の構造を示したものである。本実施形態においては、ベルト状部材は第一のベルト状部材3aと第二のベルト状部材3bからなり、3aおよび3bともに伸縮性を有する生地で構成する。3aの着物に縫着されていない方の端部にはフック部3cを設け、3bの着物に縫着されていない端部は折り返して輪っか状として長さ調節部3dを設ける。フック部3cを設けることにより着物をより簡単に着付けることができる。また、長さ調節部3dを設けてベルト状部材の長さを調節することにより様々な体形にも合わせて着用することが可能となる。本実施形態においては、3cおよび3dは軽量化や静かに着付けを行うといった観点から樹脂製のものを用いたが、それに限定されるものではなく金属製のものを用いても良い。また、連結方法としては、単にベルト状部材3a、3bを紐結びに結んでもよいし、面ファスナーやカギホックのような金具等で連結してもよい。
ベルト状部材の素材は綿や布等でも適用できるため特に限定はないが、少なくとも一部がゴム等の弾性体の伸縮性素材を用いることにより、着付けの際に様々な体形にも適応し易く、しっかりとしたと着付けができるといった観点から好適である。ベルト状部材の構成としては、下前のみを長尺のベルト状部材とし、上前側にはベルト状部材の一端が係合できる留め具等を取り付けてもよい。
ベルト状部材3aと3bはそれぞれ左右の衿先部6の裏側に縫着して設ける。図6は本実施形態のベルト状部材3の取り付け構造を示したものである。ベルト状部材の取り付け位置については、特に限定されるものではないが、着崩れや着易さを考慮すると、衿先部と衿先部とおはしょり2が重なる範囲に設けることが好適である。
図6に示すように、本実施形態においては、ベルト状部材3は、衿先部6と略垂直に取り付けられる。これにより、下前側の3bを身八つ口に通したときに、自然と着物が巻き上がり、着物をしっかりと体にフィットさせ、かつ裾が広がってしまうことが防止できる。また、裾側に傾斜したおはしょりの左右前身頃部2aと2dを持ち上げながら着付けをすることができ、おはしょりを美しく処理でき綺麗な着姿を実現できる。なお、ベルト状部材3と衿先部6は厳密に垂直であることに限定されるものではなく、縫着する際のゆがみや生地等の影響のずれや、ある程度の余裕をもった角度で取り付けられても何ら問題はない
図7は本実施形態の着物の着付け方を説明するものである。まず、着物を着付ける前に、長襦袢や半襦袢、市販されている人形衿・伊達衿等を装着する。その後、両袖に腕を通して着物を羽織り、下前側(右前身頃)のベルト状部材3bを内側から身八つ口に通し、下前側と上前側(左前身頃)の左右前身頃を重ね、上前側のベルト状部材3aを体に引き付けながら衿元を長襦袢の襟等と一緒に整えた後、裾側に傾斜したおはしょりの左身頃部2aを持ち上げるようにベルト状部材3aを背面から前面に回し、身八つ口を通したベルト状部材3bも同じようにおはしょりの右前身頃部2dを持ち上げるように背面から前面に回し、上前側のベルト状部材3aと連結する。この際、下前側のベルト状部材3bが図6のような位置に衿先部に略垂直に取り付けられる形状であるため、下半部の下前は自然に引っ張られるように巻かれ美しい仕上がりとなる。また、上前側の3aが図6のような位置に衿先部に略垂直に取り付けられる形状であるため、着物の下に装着している長襦袢や半襦袢等をベルト状部材3aでしっかりと抑え込みつつ、下前の右前身頃と上前の左前身頃を合わせて着崩れを起こさないようにきちんと着込むことが可能となる。また、おはしょりも綺麗に整えることができる。なお、本実施形態の着物の着付け方は例であって、本発明の和服の着付け方を何ら限定するものではない。
図8は本実施形態の着物を着込んだ後に帯を締めて着付けを行った状態を示すものである。これによってベルト状部材3は帯の下に隠れることになるが、衿先部6やおはしょり2の下部分が帯の下側に出ているので、衿元が乱れた場合や着崩れを起こした場合でも、この衿先部6やおはしょり2の下部分を引っ張ることにより容易に修正することも可能となる。
本実施形態の簡単着物の着姿は、おはしょり2が帯の下に綺麗に形成され、また、長襦袢等の衿と着物の衿がしっかり締め付けられ衿周りの美しさを実現できる。また、本実施形態のおはしょり構造により体形に合わせてしっかりとした着付けをすることができ、簡単に着崩れしない着付けができる。このように、本実施形態の着物は本格的な着物と同様に美しい着姿を実現できる。さらに、着崩れしやすい襟元を美しく襟抜を実現することも可能となり、本来の着物と同様に本畳みや衣桁等を用いて和服を美しく保管することも可能となる。
本発明は、上記実施の形態の開示範囲に限定されるものではなく、上記実施の形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えてもよい。例えば、本発明の和服は着物に限定されず、浴衣等のおはしょりが設けられる和服であれば広く適用することができる。
1 着物
2 おはしょり
2a おはしょり2の左前身頃部
2b おはしょり2の左後身頃部
2c おはしょり2の右後身頃部
2d おはしょり2の右前身頃部
2e おはしょり2の左後身頃部2b又は2cの長手方向のライン
2f おはしょり2の左後身頃部2a又は2dの長手方向のライン
2g おはしょり2の長手方向の中心ライン
2h おはしょり2の両端部
3 ベルト状部材
3a 第一のベルト状部材
3b 第二のベルト状部材
3c フック部
3d 長さ調節部
4 着物の上半身部
4a 着物上半身部4のおはしょり2との縫着部
4b おはしょり2の着物上半身部4の後身頃との縫着部
4c おはしょり2の着物上半身部4の前身頃との縫着部
4d 上半身部4の後身頃
4e 上半身部4の前身頃
4f 上半身部のおくみ部
5 着物の下半身部
5a 着物下半身部5のおはしょり2との逢着部
5b おはしょり2の着物下半身部5との逢着部
5c 下半身部5の後身頃
5d 下半身部5の前身頃
5e 下半身部5のおくみ部
6 衿先部
7 共衿
8 長襦袢の襟
9 身八つ口
10 帯

Claims (4)

  1. おはしょりを設けた和服であって、
    当該おはしょりは、
    和服の左後身頃および右後身頃の腰周辺に形成する左後身頃部および右後身頃部、
    和服の左後身頃から左前身頃にかけて前記左後身頃部から裾方向に傾斜角を設けて形成する左前身頃部、
    和服の右後身頃から右前身頃にかけて前記右後身頃部から裾側に傾斜角を設けて形成する右前身頃部からなり、
    前記左後身頃部および前記左前身頃部にかけての形状と、前記右後身頃部から前記右前身頃部にかけての形状とが略対称であり、
    当該おはしょりは少なくとも2以上の生地で形成し、
    当該左前身頃部および当該右前身頃部の衿側端部は縫着させ、
    当該おはしょりの左前身頃部および右前身頃部の前記和服の裏側の衿側上端部を、前記衿側端部の縫着した箇所以外を少なくとも一部を開放し、
    前記和服の左右の衿先部に第一のベルト状部材と第二のベルト状部材を設け、
    第一のベルト状部材を前記おはしょりの左前身頃部と左側の衿先部が交わる範囲に形成し、
    第二のベルト状部材を前記おはしょりの右前身頃部と右側の衿先部が交わる範囲に形成し、
    第一のベルト状部材および第二のベルト状部材を衿先部と略垂直に形成すること、
    を特徴とする和服。
  2. 前記第一のベルト状部材と第二のベルト状部材は伸縮性を有する弾性素材からなることを特徴とする請求項1に記載の和服。
  3. 前記第一のベルト状部材の和服に縫着されていない方の端部にフック部を設け、
    前記第二のベルト状部材の和服に縫着されていない方の端部は折り返して輪っか状として長さ調節部を設けることを特徴とする請求項1又は2に記載の和服。
  4. 上半身部とおはしょりと下半身部から製造する和服の製造方法であって、
    上半身部下端の縫着部とおはしょりの長手方向端部の縫着部を縫着し、
    下半身部上端の縫着部と当該おはしょりの長手方向の他端部の縫着部を縫着し、
    当該おはしょりを長手方向端部の2つの縫着部が重なるように二つ折りし、当該おはしょりの縫着部と上半身部下端の縫着部と下半身部上端の縫着部を縫着させることにより着物形成し、
    当該おはしょりの左後身頃部および前記左前身頃部にかけての形状と、前記右後身頃部から前記右前身頃部にかけての形状とが略対称とし、
    当該おはしょりは少なくとも2以上の生地で形成し、
    当該左前身頃部および当該右前身頃部の衿側端部を縫着し、当該おはしょりの左前身頃部および右前身頃部の前記和服の裏側の衿側上端部を、前記衿側端部の縫着した箇所以外を少なくとも一部を開放させ、
    前記和服の左右の衿先部に第一のベルト状部材と第二のベルト状部材を形成し、
    第一のベルト状部材を前記おはしょりの左前身頃部と左側の衿先部が交わる範囲に、
    第二のベルト状部材を前記おはしょりの右前身頃部と右側の衿先部が交わる範囲に、
    当該第一のベルト状部材および当該第二のベルト状部材を衿先部と略垂直に逢着したこと、
    を特徴とする請求項1から3に記載の和服の製造方法。
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