JP7030621B2 - 保護制御装置 - Google Patents
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Description
本開示は、電力系統を保護するための保護制御装置に関する。
従来、電力系統で発生した事故または異常を検出する保護制御装置が使用されている。保護制御装置の信頼性向上のため、例えば、3つの保護リレー演算結果の多数決処理を行なうことによって出力を確定する2 out of 3構成の保護制御装置がしばしば用いられる。なお、2 out of 3構成等の多数決処理は、高信頼性が要求される原子炉保護系の点検にも用いられる。
例えば、特開昭62-228979号公報(特許文献1)は、原子炉保護系の点検装置を開示している。原子炉保護系に含まれるロジック回路は、例えば、2 out of 3方式のロジック処理を行ない、3つの入力端子のうちの2端子に実信号が入力されたときに、ロジック信号を次段の1 out of N回路に与える。
しかしながら、特許文献1は多重化回路の点検装置に関するものであり、2 out of 3方式のロジック回路を実現する3台の装置のうちの1台が不良になった場合に、残りの正常な装置により1 out of 2方式のロジック回路を実現する構成については何ら教示ないし示唆されていない。
本開示のある局面における目的は、3つの保護継電器のうちの1つに異常が発生した場合、より簡易に、2 out of 3構成から1 out of 2構成に変更することが可能な保護制御装置を提供することである。
ある実施の形態に従うと、電力系統を保護するための保護制御装置が提供される。保護制御装置は、電力系統から取得した電気量を用いて、電力系統を保護するための保護演算を実行する第1~第3保護継電器と、第1~第3保護継電器の各々からの制御信号に基づいて、電力系統に設けられた遮断器を開放するための指令信号を出力する出力回路とを備える。出力回路は、互いに並列接続された第1~第3回路を含む。第1~第3保護継電器のうちの少なくとも2つの保護継電器が動作した場合、第1~第3回路のうちのいずれかの回路は、指令信号を出力するように構成されている。第1保護継電器に異常が発生している場合であっても、第2および第3保護継電器のうちの少なくとも1つの保護継電器が動作した場合には、第2および第3回路のうちのいずれかの回路は、指令信号を出力するように構成されている。
本開示によると、3つの保護継電器のうちの1つに異常が発生した場合、より簡易に、2 out of 3構成から1 out of 2構成に変更することが可能となる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
実施の形態1.
<全体構成>
図1は、実施の形態1に従う保護制御システム1000の構成例を示す図である。保護制御システム1000は、保護制御装置150を用いて、電力系統(例えば、送電線)を保護するためのシステムである。
<全体構成>
図1は、実施の形態1に従う保護制御システム1000の構成例を示す図である。保護制御システム1000は、保護制御装置150を用いて、電力系統(例えば、送電線)を保護するためのシステムである。
図1を参照して、保護制御システム1000は、保護制御装置150と、遮断器50と、電源80とを含む。
遮断器50は、電力系統に設けられており、当該電力系統での事故発生時に当該電力系統を保護するために開放される。具体的には、遮断器50は、電源80から電圧入力を受けることにより開放される。電源80からの電圧入力は、遮断器50を開放するための指令信号(すなわち、トリップ指令)に相当する。
保護制御装置150は、ディジタル型の保護リレー装置であり、例えば、電気所の内部に設置される。保護制御装置150は、送電線、母線および変圧器などの電気設備に関連した電流および電圧(すなわち、電気量)を収集し、その収集した電気量に基づいて電力系統の保護および制御を行なう。典型的には、電気所の内部には、保護制御装置150の他に、変圧器、計器用変流器、計器用変圧器等が設置されている。
保護制御装置150は、3つの保護継電器101,102,103と、出力回路40とを含む。以下では、保護継電器101,102,103の各々に共通の構成や機能を説明する際には、それらを「保護継電器100」と総称する。
保護継電器100は、計器用変流器が測定した電流、および計器用変圧器が測定した電圧を取得する。保護継電器100は、収集した電気量を用いて電力系統を保護するために必要な保護演算(例えば、リレー演算)を実行し、系統事故の発生有無を判定する。保護継電器100は、電力系統において事故が発生したと判定した場合、出力回路40からトリップ指令を出力させる。なお、電流および電圧のいずれか一方のみしか保護演算に使用されない場合は、保護継電器100は、保護演算に必要な電流または電圧を取り込むように構成されていてもよい。
出力回路40は、各保護継電器100からの制御信号に基づいて開閉制御される複数の接点を含む。出力回路40は、電力系統の事故発生時において、各保護継電器100からの制御信号に基づいて、遮断器50を開放するためのトリップ指令を出力する。具体的には、出力回路40は、各保護継電器100からの制御信号に従って複数の接点が閉成することにより、電源80からの電圧入力(すなわち、トリップ指令)を遮断器50に与える。出力回路40の具体的な構成については後述する。
<ハードウェア構成>
図2は、実施の形態1に従う保護継電器100のハードウェア構成の一例を示す図である。図2を参照して、保護継電器100は、補助変成器70と、AD(Analog to Digital)変換部72と、CPU91と、RAM92と、ROM93と、DI回路94と、入力インターフェイス(IF)95と、通信インターフェイス(IF)96と、DO部98とを含む。これらは、バス99で結合されている。
図2は、実施の形態1に従う保護継電器100のハードウェア構成の一例を示す図である。図2を参照して、保護継電器100は、補助変成器70と、AD(Analog to Digital)変換部72と、CPU91と、RAM92と、ROM93と、DI回路94と、入力インターフェイス(IF)95と、通信インターフェイス(IF)96と、DO部98とを含む。これらは、バス99で結合されている。
補助変成器70は、計器用変流器および計器用変圧器から取り込んだ電気量を、リレー内部回路に適した電圧に変換して保護継電器100に出力する。
AD変換部72は、補助変成器70から出力される電圧を取り込んでディジタルデータに変換する。具体的には、AD変換部72は、アナログフィルタと、サンプルホールド回路と、マルチプレクサと、AD変換器とを含む。
アナログフィルタは、補助変成器70から出力される電流および電圧の波形信号から高周波のノイズ成分を除去する。サンプルホールド回路は、アナログフィルタから出力される電流および電圧の波形信号を予め定められたサンプリング周期でサンプリングする。マルチプレクサは、CPU91から入力されるタイミング信号に基づいて、サンプルホールド回路から入力される波形信号を時系列で順次切り替えてAD変換器に入力する。AD変換器は、マルチプレクサから入力される波形信号をアナログデータからディジタルデータに変換する。AD変換器は、ディジタル変換した波形信号(ディジタルデータ)をCPU91へ出力する。
CPU91は、予めROM93に格納されたプログラムを読み出して実行することによって、保護継電器100を制御する。なお、ROM93には、CPU91によって用いられる各種情報が格納されている。CPU91は、たとえば、マイクロプロセッサである。なお、当該ハードウェアは、CPU以外のFPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)およびその他の演算機能を有する回路などであってもよい。
CPU91は、バス99を介して、AD変換部72からディジタルデータを順次RAM92に格納する。CPU91は、ROM93に格納されているプログラムに従って、RAM92から必要なディジタルデータを読み出し、当該読み出したディジタルデータを用いて保護演算を行ない、保護区間(例えば、送電線)の事故の有無を判定する。すなわち、CPU91は、保護継電器100の動作判定を実行する。
CPU91は、ある局面では、事故を検出した場合(例えば、演算値が整定値を上回っている場合)には、保護区間を保護するために、DO部98を介して出力回路40の接点に対して制御信号を出力する。
DI回路94は、例えば、遮断器50の開閉状態を示す信号の入力を受ける。なお、図2の例では、DI回路94が1つである構成について説明するが当該構成に限られない。保護継電器100は、複数のDI回路を有する構成であってもよい。
DO部98は、DO回路98_1~98_Nを含む。DO回路98_1~98_Nは、それぞれ制御信号D1~Dnを、出力回路40に含まれる複数の接点に与える(すなわち、出力する)。換言すると、DO回路98_1~98_Nの各々は、当該DO回路に対応付けられた接点に制御信号を出力する。
入力インターフェイス95は、典型的には、各種ボタン等であり、系統運用者からの各種操作を受け付ける。また、CPU91は、通信インターフェイス96を介して、他の保護継電器100あるいは他の外部装置と各種情報を送受信する。
<出力回路の構成>
(比較例)
図3および図4を用いて出力回路40の比較例について説明する。図3は、比較例に従う出力回路40を示す図である。具体的には、図3(a)には、3つの保護継電器100が正常である場合の出力回路40が示されている。図3(b)には、保護継電器101が異常であって、保護継電器102,103が正常である場合の出力回路40が示されている。図4は、比較例に従うa接点およびb接点の開閉制御方式を示す図である。
(比較例)
図3および図4を用いて出力回路40の比較例について説明する。図3は、比較例に従う出力回路40を示す図である。具体的には、図3(a)には、3つの保護継電器100が正常である場合の出力回路40が示されている。図3(b)には、保護継電器101が異常であって、保護継電器102,103が正常である場合の出力回路40が示されている。図4は、比較例に従うa接点およびb接点の開閉制御方式を示す図である。
図3を参照して、比較例に従う出力回路40は、接点回路200と、接点回路300とを含む。接点回路200および接点回路300は、並列接続されている。
接点回路200は、互いに並列接続された直列回路201,202,203を含む。直列回路201は、互いに直列接続されたa接点11aおよびa接点21aを含む。直列回路202は、互いに直列接続されたa接点22aおよびa接点31aを含む。直列回路203は、互いに直列接続されたa接点32aおよびa接点12aを含む。
接点回路300は、互いに並列接続された直列回路301,302,303を含む。直列回路301は、b接点21bおよびb接点31bを並列接続した並列回路311と、並列回路311に直列接続されたa接点13aとを含む。直列回路302は、b接点11bおよびb接点32bを並列接続した並列回路312と、並列回路312に直列接続されたa接点23aとを含む。直列回路303は、b接点12bおよびb接点22bを並列接続した並列回路313と、並列回路313に直列接続されたa接点33aとを含む。
保護継電器101のDO部98は、制御信号をa接点11a,12a,13aに与えることにより、これらのa接点を閉成する。保護継電器101のDO部98は、制御信号をb接点11b,12bに与えることにより、これらのb接点を開放する。
保護継電器102のDO部98は、制御信号をa接点21a,22a,23aに与えることにより、これらのa接点を閉成する。保護継電器102のDO部98は、制御信号をb接点21b,22bに与えることにより、これらのb接点を開放する。
保護継電器103のDO部98は、制御信号をa接点31a,32a,33aに与えることにより、これらのa接点を閉成する。保護継電器103のDO部98は、制御信号をb接点31b,32bに与えることにより、これらのb接点を開放する。
具体的には、各保護継電器100は、図4に示すようにa接点およびb接点の開閉を制御する。図4を参照して、保護継電器100が正常である場合、かつ動作した場合にはa接点が閉成状態となり、b接点が開放状態となる。保護継電器100が正常である場合、かつ不動作である場合にはa接点およびb接点が開放状態となる。保護継電器100が異常である場合にはa接点が開放状態となり、b接点が閉成状態となる。
詳細には、保護継電器100は、正常時(例えば、装置電源が正常)において、保護演算により電力系統に事故が発生したと判定した場合には制御信号をa接点に出力する。そのため、a接点は閉成状態(図4中の「Close」に対応)となる。
一方、保護継電器100は、正常時において、電力系統に事故が発生していないと判定した場合(すなわち、保護継電器100を動作させないと判定した場合)には制御信号をa接点に出力しない。そのため、a接点は開放状態(図4中の「Open」に対応)となる。また、保護継電器100が異常(例えば、装置電源が異常)である場合には制御信号が出力されないため、a接点は開放状態となる。
なお、保護継電器100は、正常時には、保護演算の結果に関わらず(すなわち、保護継電器100の動作、不動作に関わらず)、常に制御信号をb接点に出力することにより、b接点を開放状態にする。一方、保護継電器100が異常である場合には制御信号が出力されないため、b接点は閉成状態となる。
再び、図3を参照して、出力回路40からトリップ指令が出力される流れについて説明する。図3(a)を参照して、3つの保護継電器100が正常である場合には、各b接点11b,12b,21b,22b,31b,32bには、常に制御信号が与えられており各b接点は開放状態となる。そのため、トリップ指令は接点回路300から出力されない。この場合、接点回路200は、3つの保護継電器100のうちの少なくとも2つが動作した場合にトリップ指令を出力する2 out of 3回路を構成している。
具体的には、保護継電器101および102が動作した場合には、直列回路201がトリップ指令を出力し(すなわち、トリップ指令を遮断器50に与え)、保護継電器102および103が動作した場合には、直列回路202がトリップ指令を出力し、保護継電器103および101が動作した場合には、直列回路203がトリップ指令を出力する。
ここで、保護継電器101に異常が発生した場合には、図3(b)に示すように、a接点11a,12a,13aは開放状態となり、b接点11b,12bは閉成状態となる。この場合、接点回路300は、保護継電器102,103のうちの少なくとも1つが動作した場合にトリップ指令を出力する1 out of 2回路を構成している。具体的には、保護継電器102が動作した場合には直列回路302がトリップ指令を出力し、保護継電器103が動作した場合には直列回路303がトリップ指令を出力する。なお、保護継電器102および103が動作した場合には、直列回路202、直列回路302および直列回路303は、トリップ指令を出力する。
(実施の形態1に従う構成例)
上述した比較例によると、2 out of 3回路である接点回路200と、3つの保護継電器100のうちの1つに異常が発生した場合に1 out of 2回路となる接点回路300とを単に並列接続した構成となっている。そのため、出力回路40に設けられる接点数が多くなる。実施の形態1に従う構成例では、比較例よりも接点数を減らした構成について説明する。
上述した比較例によると、2 out of 3回路である接点回路200と、3つの保護継電器100のうちの1つに異常が発生した場合に1 out of 2回路となる接点回路300とを単に並列接続した構成となっている。そのため、出力回路40に設けられる接点数が多くなる。実施の形態1に従う構成例では、比較例よりも接点数を減らした構成について説明する。
図5は、実施の形態1に従う出力回路40を示す図である。具体的には、図5(a)には、3つの保護継電器100が正常である場合の出力回路40が示されている。図5(b)には、保護継電器101が異常であって、保護継電器102,103が正常である場合の出力回路40が示されている。実施の形態1に従う構成例におけるa接点およびb接点の開閉制御方式は、図4に示す開閉制御方式と同じである。
図5を参照して、実施の形態1に従う出力回路40は、保護継電器101により開閉制御されるa接点11a,12aおよびb接点11b,12bと、保護継電器102により開閉制御されるa接点21a,22aおよびb接点21b,22bと、保護継電器103により開閉制御されるa接点31a,32aおよびb接点31b,32bとを含む。
出力回路40は、互いに並列接続された直列回路401,402,403を含む。直列回路401は、a接点22a、b接点21bおよびb接点31bを並列接続した並列回路411と、並列回路411に直列接続されたa接点11aとを含む。直列回路402は、a接点32a、b接点32bおよびb接点11bを並列接続した並列回路412と、並列回路412に直列接続されたa接点21aとを含む。直列回路403は、a接点12a、b接点12bおよびb接点22bを並列接続した並列回路413と、並列回路413に直列接続されたa接点31aとを含む。
図5(a)を参照して、3つの保護継電器100が正常である場合には、各b接点11b,12b,21b,22b,31b,32bは開放状態となる。この場合、出力回路40は、2 out of 3回路を構成している。具体的には、3つの保護継電器100のうちの少なくとも2つが動作した場合に、直列回路401~403のうちのいずれかの回路は、トリップ指令を出力するように構成される。
詳細には、各保護継電器101,102が動作した場合には各a接点21a,22aが閉成されるため、直列回路401がトリップ指令を出力する。各保護継電器102,103が動作した場合には各a接点21a,32aが閉成されるため、直列回路402がトリップ指令を出力する。各保護継電器103,101が動作した場合には各a接点31a,12aが閉成されるため、直列回路403がトリップ指令を出力する。各保護継電器101~103が動作した場合には各a接点12a,21a,31aが閉成されるため、各直列回路401~403がトリップ指令を出力する。
なお、電力系統の事故発生時において保護継電器100が正常である場合には、CPU91は、保護演算により電力系統に事故が発生したと判定して(すなわち、保護継電器100を動作させると判定して)、制御信号をa接点に出力する。したがって、電力系統の事故発生時において、3つの保護継電器100のうちの少なくとも2つの保護継電器が正常に判定できる状態である場合には、直列回路401~403のうちのいずれかの回路が、トリップ指令を出力する。
一方、保護継電器101に異常が発生している場合には、図5(b)に示すように、a接点11a,12aは開放状態となり、b接点11b,12bは閉成状態となる。この場合、出力回路40は、1 out of 2回路を構成している。具体的には、保護継電器101に異常が発生している場合であっても、2つの保護継電器102および103のうちの少なくとも1つの保護継電器が動作した場合には、直列回路402および403のうちのいずれかの回路は、トリップ指令を出力するように構成される。
具体的には、保護継電器102が動作した場合にはa接点21aが閉成されるため、直列回路402がトリップ指令を出力し、保護継電器103が動作した場合にはa接点31aが閉成されるため、直列回路403がトリップ指令を出力する。保護継電器102および103が動作した場合には、直列回路402および403がトリップ指令を出力する。
実施の形態1によると、3つの保護継電器のうちの1つに異常が発生した場合、保護制御装置150を、2 out of 3構成から1 out of 2構成に自動的に変更することができる。また、比較例では、保護継電器100ごとに、a接点が3つ、b接点が3つ必要であったが、実施の形態1では、保護継電器100ごとに、a接点数が2つ、b接点が2つでよい。そのため、実施の形態1では比較例よりも接点数を削減できる。
実施の形態2.
実施の形態2では、実施の形態1とは異なる出力回路40の構成例について説明する。具体的には、実施の形態2では、実施の形態1に従う出力回路40の構成よりもさらに接点数を削減した構成について説明する。実施の形態2に従う<全体構成>および<ハードウェア構成>については実施の形態1と同様である。
実施の形態2では、実施の形態1とは異なる出力回路40の構成例について説明する。具体的には、実施の形態2では、実施の形態1に従う出力回路40の構成よりもさらに接点数を削減した構成について説明する。実施の形態2に従う<全体構成>および<ハードウェア構成>については実施の形態1と同様である。
<出力回路の構成>
図6は、実施の形態2に従う出力回路40を示す図である。具体的には、図6(a)には、3つの保護継電器100が正常である場合の出力回路40が示されている。図6(b)には、保護継電器101が異常であって、保護継電器102,103が正常である場合の出力回路40が示されている。図7は、実施の形態2に従うa接点およびb接点の開閉制御方式を示す図である。
図6は、実施の形態2に従う出力回路40を示す図である。具体的には、図6(a)には、3つの保護継電器100が正常である場合の出力回路40が示されている。図6(b)には、保護継電器101が異常であって、保護継電器102,103が正常である場合の出力回路40が示されている。図7は、実施の形態2に従うa接点およびb接点の開閉制御方式を示す図である。
図6を参照して、実施の形態2に従う出力回路40は、保護継電器101により開閉制御されるa接点11aおよびb接点11b,12bと、保護継電器102により開閉制御されるa接点21aおよびb接点21b,22bと、保護継電器103により開閉制御されるa接点31aおよびb接点31b,32bとを含む。
出力回路40は、互いに並列接続された直列回路501,502,503を含む。直列回路501は、b接点21bおよびb接点31bを並列接続した並列回路511と、並列回路511に直列接続されたa接点11aとを含む。直列回路502は、b接点32bおよびb接点11bを並列接続した並列回路512と、並列回路512に直列接続されたa接点21aとを含む。直列回路503は、b接点12bおよびb接点22bを並列接続した並列回路513と、並列回路513に直列接続されたa接点31aとを含む。
各保護継電器100は、図7に示すようにa接点およびb接点の開閉を制御する。図7に示すa接点の開閉制御方式は、図4に示すa接点の開閉制御方式と同様である。すなわち、保護継電器100が正常である場合、保護継電器100は、動作時に制御信号をa接点に出力してa接点を閉成させ、不動作時に制御信号をa接点に出力せずa接点を開放させる。保護継電器100が異常である場合には制御信号が出力されないため、a接点は開放状態となる。
一方、b接点の開閉制御方式は、図4で説明した制御方式と異なる。保護継電器100が正常である場合、かつ動作した場合にはb接点が閉成状態となり、保護継電器100が正常である場合、かつ不動作である場合にはb接点が開放状態となる。保護継電器100が異常である場合にはb接点が閉成状態となる。
具体的には、保護継電器100は、正常時において、保護演算により電力系統に事故が発生したと判定した場合(すなわち、保護継電器100を動作させると判定した場合)であっても制御信号をb接点に出力しない。これにより、b接点は閉成状態となる。一方、保護継電器100は、正常時において、保護演算により電力系統に事故が発生していないと判定した場合には制御信号をb接点に出力する。これにより、b接点は開放状態となる。なお、保護継電器100が異常である場合には制御信号が出力されないため、b接点は閉成状態となる。
実施の形態2においては、保護継電器100が正常である場合、動作時にb接点が閉成され、不動作時にb接点が開放される。そのため、図6(a)に示す出力回路40は、3つの保護継電器100のうちの少なくとも2つが動作した場合にトリップ指令を出力する2 out of 3回路を構成しつつ、1 out of 2回路を構成している。
具体的には、保護継電器101および102が動作した場合にはa接点11aおよびb接点21bが閉成されるため、直列回路501がトリップ指令を出力する。保護継電器102および103が動作した場合にはa接点21aおよびb接点32bが閉成されるため、直列回路502がトリップ指令を出力する。保護継電器103および101が動作した場合にはa接点31aおよびb接点12bが閉成されるため、直列回路503がトリップ指令を出力する。保護継電器101、102および103が動作した場合には、直列回路501~503がトリップ指令を出力する。
なお、電力系統の事故発生時において保護継電器100が正常である場合には、CPU91は、保護演算により電力系統に事故が発生したと判定して、a接点には制御信号を出力するが、b接点には制御信号を出力しない。したがって、電力系統の事故発生時において、3つの保護継電器100のうちの少なくとも2つの保護継電器が正常である場合には、直列回路501~503のうちのいずれかの回路が、トリップ指令を出力する。
一方、保護継電器101に異常が発生している場合には、図6(b)に示すように、a接点11aは開放状態となり、b接点11b,12bは閉成状態となる。この場合、出力回路40は、1 out of 2回路を構成している。具体的には、2つの保護継電器102および103のうちの少なくとも1つの保護継電器が動作した場合には、直列回路502および503のうちのいずれかの回路は、トリップ指令を出力するように構成される。
具体的には、保護継電器102が動作した場合にはa接点21aが閉成されるため直列回路502がトリップ指令を出力し、保護継電器103が動作した場合には接点31aが閉成されるため直列回路503がトリップ指令を出力する。保護継電器102および103が動作した場合には、直列回路502および503がトリップ指令を出力する。
<制御方式>
図8は、実施の形態2に従う保護継電器100の機能構成を説明するための図である。図8を参照して、保護継電器100は、ORゲート701,703,706と、ANDゲート705と、NOTゲート708とを含む。これらの論理ゲートの機能は、主にCPU91により実現される。
図8は、実施の形態2に従う保護継電器100の機能構成を説明するための図である。図8を参照して、保護継電器100は、ORゲート701,703,706と、ANDゲート705と、NOTゲート708とを含む。これらの論理ゲートの機能は、主にCPU91により実現される。
リレー異常検出信号は、保護継電器100の異常の有無を示す信号である。保護継電器100が異常である場合(例えば、保護継電器100の電源異常、あるいはCPU91により何らかの異常が検出された場合)にはリレー異常検出信号の出力値は“1”となり、保護継電器100が正常である場合にはリレー異常検出信号の出力値は“0”となる。
リレー動作信号は、保護継電器100の動作の有無を示す信号である。保護継電器100が動作した場合にはリレー動作信号の出力値は“1”となり、保護継電器100が不動作である場合にはリレー動作信号の出力値は“0”となる。
操作信号は、系統運用者が保護継電器100を強制的に動作させる操作を行なったか否か示す信号である。系統運用者が当該操作を行なった場合には操作信号の出力値は“1”となり、当該操作を行なっていない場合には操作信号の出力値は“0”となる。なお、操作信号は、他の保護継電器100にも出力される。
他のリレーにおける操作信号(以下、「他リレー操作信号」とも称する。)は、系統運用者が他の保護継電器100を強制的に動作させる操作を行なったか否かを示す信号である。系統運用者が当該操作を行なった場合には他リレー操作信号の出力値は“1”となり、当該操作を行なっていない場合には他リレー操作信号の出力値は“0”となる。なお、他リレー操作信号を用いる理由については後述する。
ORゲート701は、2つの他リレー操作信号の各出力値のOR演算を行なう。ORゲート701は、演算値をORゲート706に出力する。
ORゲート703は、リレー動作信号および操作信号の各出力値のOR演算を行なう。ORゲート703は、演算値をANDゲート705とORゲート706に出力する。
ANDゲート705は、リレー異常検出信号の出力の論理レベルを反転した値と、ORゲート703の演算値とのAND演算を行なう。ANDゲート705による演算値が“1”である場合にはa接点に制御信号が出力され、a接点は閉成状態となる。当該演算値が“0”である場合にはa接点には制御信号が出力されず、a接点は開放状態となる。
ORゲート706は、リレー異常検出信号の出力値と、ORゲート703の演算値と、ORゲート701の演算値とのOR演算を行なう。ORゲート706は、演算値をNOTゲート708に出力する。NOTゲート708は、ORゲート706の演算値を反転した値を出力する。NOTゲート708による演算値が“1”である場合には、b接点に制御信号が出力され、b接点は開放状態となる。当該演算値が“0”である場合にはb接点には制御信号が出力されず、b接点は閉成状態となる。
上記の機能により図7に示す開閉制御方式が実現される。具体的には、CPU91は、保護継電器100が正常である場合であって、かつ保護継電器100が動作した場合には、a接点に制御信号を出力し、b接点には制御信号を出力しない。これにより、a接点およびb接点は閉成状態となる。
CPU91は、保護継電器100が正常である場合であって、かつ保護継電器100が不動作である場合には、a接点には制御信号を出力せず、b接点に制御信号を出力する。これにより、a接点は開放状態となり、b接点は閉成状態となる。また、保護継電器100が異常である場合には制御信号が出力されないため、a接点は開放状態となり、b接点は閉成状態となる。
また、上述したように、保護継電器100は、系統運用者からの操作を受け付けて、強制的に動作するように構成される。系統運用者は、例えば、動作試験時、あるいは、電力系統を停電させる場合等に操作信号を保護継電器100に与えて、保護継電器100を強制的に動作させる。
ここで、保護継電器100が正常である場合であって、かつ不動作時にはb接点は開放状態となる。そのため、遮断器50にトリップ指令を与えるためには、3つの保護継電器100のうちの2つを同時に動作させる必要がある。具体的には、系統運用者は、2つの保護継電器100を選択し、これらの保護継電器100を動作させるという操作が必要となる。動作信号は、一定期間(例えば1秒間)だけ出力される。そのため、2つ同時に動作させるためには、動作信号の出力時間幅を延長する等の設定が別途必要となる場合があった。
そこで、図8に示すように、保護継電器100は、他の保護継電器100において受け付けた操作信号を用いて処理を実行するとともに、当該操作信号を他の2つの保護継電器100へ送信する。以下、図9および図10を参照して、具体的に説明する。
図9は、実施の形態2に従う保護継電器102に操作信号を与えた際の制御信号の出力状態を説明するための図である。図10は、図9における出力状態に応じた各接点の開閉状態を示す図である。なお、保護継電器101および102は、正常であるとする。
図9を参照して、系統運用者が保護継電器を強制的に動作させる操作を保護継電器102に与えると、操作信号の出力値“1”が、保護継電器102のORゲート703に入力されるとともに、保護継電器101のORゲート701に入力される。保護継電器102のORゲート703は、出力値“1”をANDゲート705に出力する。保護継電器102は正常であるため、保護継電器102のANDゲート705の演算値は“1”となる。これにより、a接点に制御信号が出力されるため、図10に示すようにa接点21aは閉成状態となる。
一方、保護継電器101のORゲート701は、出力値“1”を保護継電器101のORゲート706に出力する。保護継電器101において、ORゲート706は、出力値“1”をNOTゲート708に出力するため、NOTゲート708の演算値は“0”となる。これにより、b接点に制御信号が出力されないため、図10に示すようにb接点11bおよび12bは閉成状態となる。
まとめると、保護継電器102のCPU91は、系統運用者から強制動作の操作を受け付けた場合、当該操作に従ってa接点21aを閉成するとともに、当該操作を示す操作信号を保護継電器101に送信する。保護継電器101のCPU91は、当該操作信号を受信するとb接点11b,12bを閉成する。これにより、a接点21aおよびb接点11bが閉成状態となるため、直列回路502は、トリップ指令を出力する。
なお、保護継電器102は、操作信号を保護継電器103に送信してもよい。この場合、保護継電器103のCPU91は、当該操作信号を受信すると、b接点31b,32bを閉成する。これにより、a接点21aおよびb接点32bが閉成状態となるため、直列回路502はトリップ指令を出力する。したがって、保護継電器102は、操作信号を保護継電器101および103の少なくとも一方に送信すればよい。
このように、系統運用者は、保護継電器102への操作のみで、遮断器50へのトリップ指令を出力できる。そのため、保護制御装置150の操作性を向上することができる。
なお、典型的には、CPU91は、入力インターフェイス95を介して、操作信号の入力を受け付ける。CPU91は、通信インターフェイス96を介して、操作信号を他の保護継電器100へ送信する。この場合、他の保護継電器100のCPU91は、通信インターフェイス96を介して、操作信号を受信する。なお、CPU91は、DO部98を介して、操作信号を他の保護継電器100へ伝送してもよい。この場合、他の保護継電器100のCPU91は、DI回路94を介して、操作信号の入力を受け付ける。
実施の形態3.
実施の形態3では、上述した実施の形態1および2とは異なる出力回路40の構成例について説明する。実施の形態3に従う<全体構成>および<ハードウェア構成>については実施の形態1と同様である。
実施の形態3では、上述した実施の形態1および2とは異なる出力回路40の構成例について説明する。実施の形態3に従う<全体構成>および<ハードウェア構成>については実施の形態1と同様である。
図11は、実施の形態3に従う出力回路40を示す図である。具体的には、図11(a)には、3つの保護継電器100が正常である場合の出力回路40が示されている。図11(b)には、保護継電器101が異常であって、保護継電器102,103が正常である場合の出力回路40が示されている。
図11を参照して、実施の形態3に従う出力回路40は、保護継電器101により開閉制御されるa接点11aおよびb接点11bと、保護継電器102により開閉制御されるa接点21aおよびb接点21bと、保護継電器103により開閉制御されるa接点31aおよびb接点31bとを含む。
出力回路40は、互いに並列接続された直列回路601,602,603を含む。直列回路601は、互いに直列接続されたa接点11aおよびb接点21bを含む。直列回路602は、互いに直列接続されたa接点21aおよびb接点31bを含む。直列回路603は、互いに直列接続されたa接点31aおよびb接点11bを含む。
なお、実施の形態3に従う保護継電器100の開閉制御方式は、実施の形態2の開閉制御方式と同様である。そのため、保護継電器100の動作時にa接点およびb接点は閉成される。3つの保護継電器100が正常である場合、出力回路40は、2 out of 3回路を構成している。具体的には、3つの保護継電器100のうちの少なくとも2つが動作した場合に、直列回路601~603のうちのいずれかの回路は、トリップ指令を出力するように構成される。
詳細には、保護継電器101および102が動作した場合にはa接点11aおよびb接点21bが閉成されるため、直列回路601がトリップ指令を出力する。保護継電器102および103が動作した場合にはa接点21aおよびb接点31bが閉成されるため、直列回路602がトリップ指令を出力する。保護継電器103および101が動作した場合にはa接点31aおよびb接点11bが閉成されるため、直列回路603がトリップ指令を出力する。
一方、保護継電器101に異常が発生している場合には、図11(b)に示すように、a接点11aは開放状態となり、b接点11bは閉成状態となる。このとき、保護継電器102および103が動作した場合、または保護継電器103のみが動作した場合には、直列回路602および603のいずれかの回路は、トリップ指令を出力する。具体的には、保護継電器102および103が動作した場合には、直列回路602がトリップ指令を出力し、保護継電器103のみが動作した場合には、直列回路603がトリップ指令を出力する。
なお、保護継電器102のみが動作した場合にはトリップ指令が出力されない。しかし、仮に保護継電器103に異常が発生した場合にはb接点31bが閉成されるため、保護継電器102のみが動作した場合でも直列回路602からトリップ指令が出力される。
このように、図11に示す出力回路40の構成によると、保護継電器101に異常が発生した場合には、直列回路603においては保護継電器103のみの出力信号によりトリップ指令が出力され、直列回路602においては保護継電器102と保護継電器103の出力信号によりトップ指令が出力される。直列回路601~603は1 out of 2構成に完全に一致しているわけではないが、上述した応動を鑑みると1out of 2の動作とほぼ一致しているといえる。実施の形態3では、保護継電器100ごとに、a接点数が1つ、b接点数が1つでよい。そのため、出力回路40の構成を単純化しつつ、2 out of 3構成と、1 out of 2構成を半等価的に実現することができる。
なお、実施の形態3においても、図9で説明したような操作信号を用いてもよい。具体的には、保護継電器102のCPU91は、系統運用者から強制動作の操作を受け付けた場合、当該操作に従ってa接点21aを閉成するとともに、当該操作を示す操作信号を保護継電器103に送信する。保護継電器103のCPU91は、当該操作信号を受信するとb接点31bを閉成する。これにより、a接点21aおよびb接点31bが閉成状態となるため、直列回路602は、トリップ指令を出力する。
その他の実施の形態.
上述の実施の形態として例示した構成は、本発明の構成の一例であり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、一部を省略する等、変更して構成することも可能である。
上述の実施の形態として例示した構成は、本発明の構成の一例であり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、一部を省略する等、変更して構成することも可能である。
また、上述した実施の形態において、その他の実施の形態で説明した処理や構成を適宜採用して実施する場合であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
11a~13a,21a~23a,31a~33a a接点、11b~12b,21b~22b,31b~32b b接点、40 出力回路、50 遮断器、70 補助変成器、72 AD変換部、80 電源、91 CPU、92 RAM、93 ROM、94 DI回路、95 入力インターフェイス、96 通信インターフェイス、98 DO部、99 バス、100,101,102,103 保護継電器、150 保護制御装置、200,300 接点回路、1000 保護制御システム。
Claims (7)
- 電力系統を保護するための保護制御装置であって、
前記電力系統から取得した電気量を用いて、前記電力系統を保護するための保護演算を実行する第1~第3保護継電器と、
前記第1~第3保護継電器の各々からの制御信号に基づいて、前記電力系統に設けられた遮断器を開放するための指令信号を出力する出力回路とを備え、
前記出力回路は、互いに並列接続された第1~第3回路を含み、
前記第1~第3保護継電器のうちの少なくとも2つの保護継電器が動作した場合、前記第1~第3回路のうちのいずれかの回路は、前記指令信号を出力するように構成されており、
前記第1保護継電器に異常が発生している場合であっても、前記第2および第3保護継電器のうちの少なくとも1つの保護継電器が動作した場合には、前記第2および第3回路のうちのいずれかの回路は、前記指令信号を出力するように構成されている、保護制御装置。 - 前記出力回路は、前記第1保護継電器により開閉制御される2つの第1のa接点および2つの第1のb接点と、前記第2保護継電器により開閉制御される2つの第2のa接点および2つの第2のb接点と、前記第3保護継電器により開閉制御される2つの第3のa接点および2つの第3のb接点とを含み、
前記第1回路は、前記第2のa接点、前記第2のb接点および前記第3のb接点を並列接続した第1並列回路と、前記第1並列回路に直列接続された前記第1のa接点とを含み、
前記第2回路は、前記第3のa接点、前記第3のb接点および前記第1のb接点を並列接続した第2並列回路と、前記第2並列回路に直列接続された前記第2のa接点とを含み、
前記第3回路は、前記第1のa接点、前記第1のb接点および前記第2のb接点を並列接続した第3並列回路と、前記第3並列回路に直列接続された前記第3のa接点とを含み、
前記第1~第3保護継電器の各々は、動作時において、当該保護継電器に対応するa接点を閉成し、当該保護継電器に対応するb接点を開放する、請求項1に記載の保護制御装置。 - 前記出力回路は、前記第1保護継電器により開閉制御される1つの第1のa接点および2つの第1のb接点と、前記第2保護継電器により開閉制御される1つの第2のa接点および2つの第2のb接点と、前記第3保護継電器により開閉制御される1つの第3のa接点および2つの第3のb接点とを含み、
前記第1回路は、前記第2のb接点および前記第3のb接点を並列接続した第1並列回路と、前記第1並列回路に直列接続された前記第1のa接点とを含み、
前記第2回路は、前記第3のb接点および前記第1のb接点を並列接続した第2並列回路と、前記第2並列回路に直列接続された前記第2のa接点とを含み、
前記第3回路は、前記第1のb接点および前記第2のb接点を並列接続した第3並列回路と、前記第3並列回路に直列接続された前記第3のa接点とを含み、
前記第1~第3保護継電器の各々は、動作時において、当該保護継電器に対応するa接点およびb接点を閉成する、請求項1に記載の保護制御装置。 - 前記第1~第3保護継電器の各々は、ユーザから当該保護継電器を動作させる操作を受け付け可能に構成されており、
前記第2保護継電器は、前記ユーザから前記操作を受け付けた場合、前記操作に従って前記第2のa接点を閉成するとともに、前記操作を示す信号を前記第1および第3保護継電器の少なくとも一方へ送信し、
前記第1保護継電器は、前記信号を受信した場合には前記第2並列回路に含まれる前記第1のb接点を閉成し、
前記第3保護継電器は、前記信号を受信した場合には前記第2並列回路に含まれる前記第3のb接点を閉成する、請求項3に記載の保護制御装置。 - 電力系統を保護するための保護制御装置であって、
前記電力系統から取得した電気量を用いて、前記電力系統を保護するための保護演算を行なう第1~第3保護継電器と、
前記第1~第3保護継電器の各々からの制御信号に基づいて、前記電力系統に設けられた遮断器を開放するための指令信号を出力する出力回路とを備え、
前記出力回路は、互いに並列接続された第1~第3回路を含み、
前記第1~第3保護継電器のうちの少なくとも2つの保護継電器が動作した場合、前記第1~第3回路のうちのいずれかの回路は、前記指令信号を出力するように構成されており、
前記第1保護継電器に異常が発生している場合であっても、前記第2および第3保護継電器が動作した場合、または前記第3保護継電器が動作した場合には、前記第2回路および前記第3回路のいずれかの回路は、前記指令信号を出力するように構成されている、保護制御装置。 - 前記出力回路は、前記第1保護継電器により開閉制御される第1のa接点および第1のb接点と、前記第2保護継電器により開閉制御される第2のa接点および第2のb接点と、前記第3保護継電器により開閉制御される第3のa接点および第3のb接点とを含み、
前記第1回路は、直列接続された前記第1のa接点および前記第2のb接点を含み、
前記第2回路は、直列接続された前記第2のa接点および前記第3のb接点を含み、
前記第3回路は、直列接続された前記第3のa接点および前記第1のb接点を含み、
前記第1~第3保護継電器の各々は、動作時において、当該保護継電器に対応するa接点およびb接点を閉成する、請求項5に記載の保護制御装置。 - 前記第1~第3保護継電器の各々は、ユーザから当該保護継電器を動作させる操作を受け付け可能に構成されており、
前記第2保護継電器は、前記ユーザから前記操作を受け付けた場合、前記操作に従って前記第2のa接点を閉成するとともに、前記操作を示す信号を前記第3保護継電器へ送信し、
前記第3保護継電器は、前記信号を受信した場合に前記第3のb接点を閉成する、請求項6に記載の保護制御装置。
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