JP7028703B2 - シェアリングシステム - Google Patents

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Description

本発明は、シェア対象物を複数人の間で使用可能にするシェアリングシステムに関する。
従来、1つのシェア対象物を複数人で共通使用するシェアリングシステムとして、1台の車両(シェア車両)を複数人の間で使用するカーシェアリングシステムが周知である(特許文献1,2等参照)。この種のカーシェアリングシステムでは、例えばカーシェア使用の登録を予め行っておき、例えば携帯端末(高機能携帯電話等)で車両予約を行った上で、予約時間内において車両の使用が許可される。
特開2016-115077号公報 特開2016-71834号公報
ところで、車両を複数人で使用する場合、1つの携帯端末のみ使用を許可する態様とすると、他ユーザが車両を使用できないため、不便さを感じる。このため、1台の車両に対し、予約者以外のユーザにも車両の使用権限を付与することが想定される。しかし、この場合、例えば車内に携帯端末を置き忘れたまま他の携帯端末で車両ドアをロックしてしまうと、携帯端末を車内に置いたままドアロックに切り替わる状態、いわゆる「置き忘れ」が発生してしまう可能性があった。
本発明の目的は、携帯端末及びシェアリング装置の間でユーザの意図しない通信確立を生じ難くすることを可能にしたシェアリングシステムを提供することにある。
前記問題点を解決するシェアリングシステムは、シェア対象物の使用時に必要な鍵情報を取り込んだ携帯端末で当該シェア対象物を作動させる場合に、シェア対象物側に設けられたシェアリング装置と前記携帯端末とで認証を実行させ、当該認証が成立すれば、前記シェアリング装置の作動が可能となる構成であって、前記携帯端末の主端末から他端末に前記シェア対象物の操作権限を付与した場合、前記主端末と前記シェアリング装置との通信を手動接続に切り替え可能となる接続制御部を備えた。
本構成によれば、携帯端末の主端末から他端末にシェア対象物の操作権限を付与した場合、主端末とシェアリング装置との通信接続の態様が、通信確立にあたって主端末の手動操作をユーザに課す手動接続へ切り替わることが可能となる。よって、主端末及びシェアリング装置の間で、ユーザの意図しない通信確立を生じ難くすることが可能となる。
前記シェアリングシステムにおいて、前記操作権限は、前記携帯端末と前記シェアリング装置との間の認証で使用される鍵情報であり、当該鍵情報は、一度又は一定期間のみ使用可能なワンタイムキーであることが好ましい。この構成によれば、鍵情報が不正に使用されてシェア対象物が操作されてしまう状況が生じ難くなるので、セキュリティ性を確保するのに有利となる。
前記シェアリングシステムにおいて、前記他端末のユーザを前記主端末のユーザと同じグループに設定して、当該他端末のユーザに前記シェア対象物の操作権限を付与する権限付与部を備え、前記接続制御部は、前記主端末と同じグループ内の他端末に前記操作権限が付与された場合に、前記主端末と前記シェアリング装置との通信を手動接続に切り替え可能となることが好ましい。この構成によれば、グループ設定された他端末にのみ操作権限を付与することが可能となるので、操作権限の付与のセキュリティ性確保に有利となる。
前記シェアリングシステムにおいて、前記接続制御部は、前記主端末から前記他端末に操作権限を付与した時点で、前記主端末を前記シェアリング装置に自動で繋げる自動接続を停止して、通信接続を手動接続に切り替えることが好ましい。この構成によれば、自動接続が強制的に停止されるので、ユーザの意図しない通信確立の抑制に一層効果が高くなる。
前記シェアリングシステムにおいて、前記主端末の位置変化に伴って可変するパラメータを検出可能なパラメータ検出部を備え、前記接続制御部は、前記主端末から前記他端末に操作権限を付与した場合、前記パラメータ検出部の検出信号を基に、前記主端末に位置変化が生じていないと判定すると、前記主端末と前記シェアリング装置との接続を強制切断して、通信接続を手動接続に切り替えることが好ましい。この構成によれば、主端末が使用されていないことを適切に判断して、主端末及びシェアリング装置の間の通信を強制的に切断することが可能となる。
本発明によれば、携帯端末及びシェアリング装置の間でユーザの意図しない通信確立を生じ難くすることができる。
第1実施形態のシェアリングシステムの構成図。 ユーザ認証の手順を示す説明図。 携帯端末による車両操作の手順を示す説明図。 他端末に操作権限を付与する手順を示す説明図。 自動接続制御の作動を示すフローチャート。 手動接続制御の作動を示すフローチャート。 操作権限の返却の手順を示すフローチャート。 第2実施形態の自動接続制御の作動を示すフローチャート。 手動接続制御の作動を示すフローチャート。
(第1実施形態)
以下、シェアリングシステムの一実施形態を図1~図7に従って説明する。
図1に示すように、車両1は、電子キー2との無線によりID照合を行って車載機器3の作動を実行又は許可する電子キーシステム4を備える。電子キーシステム4は、車両1からの通信を契機に狭域無線によりID照合(スマート照合)を実行するキー操作フリーシステムである。キー操作フリーシステムは、電子キー2を直に操作することなく自動でID照合が行われるものである。車載機器3は、例えばドアロック装置5やエンジン6などがある。
車両1は、ID照合を行う照合ECU(Electronic Control Unit)9と、車載電装品の電源を管理するボディECU10と、エンジン6を制御するエンジンECU11とを備える。これらECUは、車内の通信線12を介して電気接続されている。通信線12は、例えばCAN(Controller Area Network)やLIN(Local Interconnect Network)である。照合ECU9及び電子キー2の各メモリ(図示略)には、車両1に登録された電子キー2の電子キーIDと、ID照合の認証時に使用するキー固有鍵とが登録されている。ボディECU10は、車両ドア13の施解錠を切り替えるドアロック装置5を制御する。
車両1は、車両1において電波を送信する電波送信機16と、車両1において電波を受信する電波受信機17とを備える。電波送信機16は、例えば室外に電波を送信する室外用と、室内に電波を送信する室内用とを備える。電波送信機16は、LF(Low Frequency)帯の電波を送信する。電波受信機17は、UHF(Ultra High Frequency)帯の電波を受信する。電子キーシステム4は、LF-UHFの双方向通信(スマート通信)により電子キー2と通信する。
電子キー2を起動させるウェイク信号が電波送信機16からLF送信されているとき、電子キー2は、ウェイク信号の通信エリアに進入して受信すると、待機状態から起動し、照合ECU9との通信(スマート通信)を通じ、ID照合(スマート照合)を実行する。スマート照合には、例えば電子キーIDの正否を確認する電子キーID照合や、暗号鍵(キー固有鍵)を用いたチャレンジレスポンス認証などが含まれる。照合ECU9は、室外の電子キー2とID照合(室外スマート照合)が成立することを確認すると、ボディECU10による車両ドア13の施解錠を許可又は実行する。
照合ECU9は、室内の電子キー2とID照合(室内スマート照合)が成立することを確認すると、エンジンスイッチ18による電源遷移操作を許可する。これにより、例えばブレーキペダルを踏み込んだ状態でエンジンスイッチ18が操作されると、エンジン6が始動される。
車両1は、1台の車両1(シェア対象物19)を複数人で共用するシェアリングシステム21を備える。本例のシェアリングシステム21は、暗号化された鍵情報Dkを外部(本例はサーバ22)から携帯端末23に登録し、車両1に設けたシェアリング装置24との間で鍵情報Dkの認証を実行し、その認証結果を車両1の操作可否の1条件とするものである。鍵情報Dkは、例えば一度又は一定期間のみ使用が許可されたワンタイムキー(ワンタイムパスワード)であることが好ましい。
携帯端末23は、携帯端末23の作動を制御する端末制御部27と、携帯端末23においてネットワーク通信を行うネットワーク通信モジュール28と、携帯端末23において近距離無線通信を行う近距離無線モジュール29と、データ書き替えが可能なメモリ30とを備える。携帯端末23は、サーバ22からネットワーク通信を通じて鍵情報Dkを取得した場合、この鍵情報Dkをメモリ30に書き込み保存する。近距離無線通信は、例えばブルートゥース(Bluetooth:登録商標)であることが好ましい。
携帯端末23は、携帯端末23においてシェアリングシステム21の作動を管理するユーザインターフェースアプリケーション31を備える。ユーザインターフェースアプリケーション31は、例えばサーバ22からダウンロードされるなどして、端末制御部27に設けられる。ユーザインターフェースアプリケーション31は、例えば車両1の予約手続き、ユーザ認証、車両操作、操作権限の付与、操作権限の返却など、種々の処理を実行する。
シェアリング装置24は、車両1の電子キーシステム4のハードから独立し、車両1に別途取り付けられる。シェアリング装置24は、例えば車両使用の予約時間内のときのみ有効になる電子キーの位置付けである。シェアリング装置24は、車両1のバッテリ+Bから電源が供給されている。
シェアリング装置24は、シェアリング装置24の作動を制御するコントローラ34と、シェアリング装置24においてスマート通信を行うスマート通信ブロック35と、シェアリング装置24において近距離無線通信を行う近距離無線モジュール36と、データ書き替え可能なメモリ37と、シェアリング装置24において日時を管理するタイマ部38とを備える。コントローラ34は、携帯端末23から近距離無線を通じて鍵情報Dkを受信した場合に、メモリ37内の暗号鍵(シェアリング装置固有鍵)によって鍵情報Dkを正しく復号できるか否かを確認することにより、携帯端末23の正否を判定する。タイマ部38は、例えばソフトタイマからなる。シェアリング装置24は、自らに登録されたシェアリング装置IDが車両ID(車体番号)と紐付けされることにより、車両1と一対一の関係をとる。
図2に示すように、ステップ101において、携帯端末23で車両使用の予約をするにあたり、携帯端末23は、サーバ22とネットワーク通信を通じてユーザ認証を実行する。本例のユーザ認証では、例えばログイン(ユーザID及びパスワードの認証)と、車両予約手続きとが実施される。車両予約手続きでは、例えば使用車両や日時等が入力される。ユーザID及びパスワードは、携帯端末23に入力され、ネットワーク通信を通じてサーバ22に送信される。サーバ22は、携帯端末23からユーザID及びパスワードを入力すると、これらを認証し、認証が成立すれば処理を継続し、認証が不成立であれば処理を強制終了する。
ステップ102において、サーバ22は、ユーザ認証が成立した場合、鍵情報Dkを生成し、これを携帯端末23に送信する。本例の場合、サーバ22は、例えば予約車両に搭載されたシェアリング装置24の暗号鍵(例えばシェアリング装置固有鍵)を使用して、鍵情報Dkを生成する。本例の鍵情報Dkは、例えば「予約日時」、「端末ID」、「ユーザ認証鍵」、「グループID」などを平文とし、所定の暗号鍵(例えば、シェアリング装置固有鍵等)を暗号化鍵として、これらを暗号式(暗号アルゴリズム)に通すことにより生成された暗号文からなる。グループIDは、各グループの固有IDである。端末IDは、携帯端末23の固有IDである。ユーザ認証鍵は、例えば携帯端末23で車両操作を行うときに、携帯端末23及びシェアリング装置24の間の暗号通信で使用される鍵の一種である。
ステップ103において、携帯端末23は、予約車両の使用開始時、自身に登録されている鍵情報Dkを近距離無線通信によって送信する。鍵情報Dkは、例えばBLE(Bluetooth Low Energy)を通じてシェアリング装置24に送信される。
ステップ104において、シェアリング装置24は、携帯端末23から鍵情報Dkを受信すると、鍵情報Dkの認証作業を実行する。本例の場合、シェアリング装置24は、暗号鍵(例えばシェアリング装置固有鍵等)を用いて鍵情報Dkを復号し、この復号が成功したか否かを確認する。このとき、鍵情報Dkの復号が成功すれば、携帯端末23から受信した鍵情報Dkが正しいとして、認証を成功とする。シェアリング装置24は、鍵情報Dkの認証が成功すれば、鍵情報Dkに含まれていた「予約日時」、「端末ID」、「ユーザ認証鍵」、「グループID」を取得することができる。
シェアリング装置24は、鍵情報Dkの認証が成立すれば、鍵情報Dkの「認証完了状態」に移行し、シェアリング装置24を電子キー2として作動させる機能(キー機能)が有効(キー機能がオン)となる。よって、シェアリング装置24は、電子キーシステム4を通じたスマート通信(スマート機能)が実行可能となる。また、シェアリング装置24は、鍵情報Dkの認証が成立した場合、鍵情報Dkやユーザ認証鍵をメモリ37に書き込み保存する。一方、シェアリング装置24は、鍵情報Dkの認証が不成立であれば、鍵情報Dkが正しくないとして、認証を失敗とし、BLE通信の接続を切断する。
シェアリング装置24は、鍵情報Dkの認証が成立した場合、この認証において取得したユーザ認証鍵を近距離無線通信により携帯端末23に通知する。携帯端末23は、シェアリング装置24からユーザ認証鍵を受信すると、これをメモリ30に登録する。以上により、携帯端末23及びシェアリング装置24の両方にユーザ認証鍵が登録される。
図3に示すように、ステップ201において、携帯端末23は、認証完了状態に移行後、携帯端末23において操作要求ボタン(画面上の表示ボタン)が操作されると、そのボタンに応じた操作要求信号を近距離無線によりシェアリング装置24に送信する。操作要求ボタンは、例えば車両ドア13を解錠するときに操作する解錠要求ボタン、車両ドア13を施錠するときに操作する施錠要求ボタン、エンジン6の始動を車両1に許可させる際に操作するエンジン始動要求ボタンなどがある。操作要求信号は、操作された操作要求ボタンに応じたコマンドを含む信号である。操作要求信号は、例えばユーザ認証鍵によって暗号化されて送信される。
ステップ202において、シェアリング装置24は、携帯端末23から操作要求信号を受信すると、照合ECU9との間でスマート通信を実行し、携帯端末23から受信した操作要求信号を照合ECU9に通知する。本例の場合、シェアリング装置24は、自身に登録された電子キーID及び暗号鍵を用いたスマート照合を実行し、その照合の過程で、携帯端末23から受信した操作要求信号を照合ECU9に通知する。
ステップ203において、照合ECU9は、シェアリング装置24との間のスマート照合が成立することを確認すると、シェアリング装置24から通知された操作要求信号に応じた作動を実行する。これにより、車両ドア13の施解錠や、エンジン始動操作の許可などが実行される。
図4に示すように、シェアリングシステム21は、主端末23aから他端末23bに車両1の操作権限を付与する権限付与部40を備える。主端末23aは、車両1の予約者が使用する端末である。他端末23bは、予約者とは別のユーザ(家人等)が所持する端末である。本例の権限付与部40は、サーバ22側の第1操作権限付与部40aと、主端末23a側の第2操作権限付与部40bとを備える。本例の場合、主端末23aの所持者、すなわち車両1の予約者を「ユーザA」とする。また、他端末23bの所持者、すなわちユーザAから車両1を借りる同一グループ内の者を「ユーザB」とする。さらに、ユーザAのグループを「グループID1」とし、ユーザAのグループ内のユーザ番号をNo「1」とする。
ステップ301において、ユーザBが車両1を使用する場合、ユーザBは、ユーザAに車両1の利用連絡を実行する。この利用連絡は、例えばユーザBが所持する他端末23bを操作して、ネットワーク通信や近距離無線を通じ、車両利用を望む旨を、ユーザAが所持する主端末23aに通知する作業であることが好ましい。
ステップ302において、ユーザAは、ユーザBによる車両使用を許可する操作権限の発行操作を行うことにより、ユーザBの車両利用をサーバ22に申請する。本例の場合、ユーザAは、例えば自身の主端末23aを操作して、ユーザBから受けた利用連絡をサーバ22に通知する。これにより、サーバ22は、ユーザBがユーザAと同じグループであると認識し、ユーザBに「グループID1」を付与する。この利用申請のとき、ユーザBが希望する予約日時等がサーバ22に通知される。
ステップ303において、サーバ22は、ユーザBをユーザAと同じグループ(グループIDI)に設定し、グループ内の番号(ユーザNo「2」)を設定した後、ユーザBに発行する鍵情報(以降、第2鍵情報Dk2と記す)を生成する。このとき、サーバ22は、ユーザAに発行した鍵情報(第1鍵情報Dk1)とは異なる値の鍵情報(第2鍵情報Dk2)を生成する。第2鍵情報Dk2は、例えば「グループID(本例の場合、グループID1)」、「予約日時」、「端末ID」、「ユーザ認証鍵(ユーザAとは別の鍵)」、「操作権限情報」などを平文とし、所定の暗号鍵(例えば、シェアリング装置固有鍵等)を暗号化鍵として、これらを暗号式(暗号アルゴリズム)に通すことにより生成された暗号文であることが好ましい。
ステップ304において、サーバ22は、ユーザB用に生成した第2鍵情報Dk2を、ユーザBの他端末23bに送信する。
ステップ305において、第2鍵情報Dk2を取得した他端末23bは、車両1のシェアリング装置24と近距離無線通信が接続されたとき、第2鍵情報Dk2の認証を実行する。第2鍵情報Dk2の認証は、前述のステップ103及びステップ104と同様の処理であるので、説明を省略する。そして、第2鍵情報Dk2の認証が成立すれば、キー機能がオンに切り替わり、他端末23bに車両1の操作権限が付与されたことになる。このように、操作権限の付与は、鍵情報Dkの付与(登録)と同義である。よって、他端末23bでの車両使用が可能となる。
ここで、ユーザA,Bとは別グループのユーザCが自身の携帯端末23から車両1の使用予約をサーバ22に行ったとする。このとき、サーバ22は、ユーザA,Bに対してユーザCが別グループであることを識別するので、ユーザCにグループIDとして「グループID2」を付与する。そして、サーバ22は、ユーザC用の別の鍵情報Dkを生成し、これをユーザCの携帯端末23に発行する。ユーザCの携帯端末23は、サーバ22から取得した鍵情報Dkの認証をシェアリング装置24と実行し、鍵情報Dkの認証が成立すれば、車両1の各種操作が可能となる。なお、ユーザCが車両使用可能な状態となると、ユーザCとはグループIDが異なるユーザA,Bは、車両使用が不可となる。
図1に戻り、シェアリングシステム21は、主端末23aとシェアリング装置24との間の通信接続の態様を制御する接続制御部41を備える。接続制御部41は、携帯端末23(主端末23a)の端末制御部27に設けられ、例えばユーザインターフェースアプリケーション31によって機能的に生成される。本例の接続制御部41は、主端末23aから他端末23bに車両1の操作権限を付与した場合に、主端末23aとシェアリング装置24との通信を手動接続に切り替え可能となる。
次に、図5~図7を用いて、本実施形態のシェアリングシステム21の作用及び効果について説明する。図5は、主端末23aから他端末23bに操作権限を付与していない場合の車両操作の手順を示すフローチャートである。接続制御部41は、主端末23aから他端末23bに車両1の操作権限が付与されていない場合、主端末23a及びシェアリング装置24の通信態様を、通信が自動で接続される「自動接続制御」に設定する。自動接続制御は、主端末23aを別途操作せずとも、スレーブ側のアドバタイズにコネクトリクエストを自動で返信して、自ら通信を確立する通信態様をいう。
図5に示すように、ステップ401において、シェアリング装置24は、周囲に接続できる携帯端末23が存在するか否かを確認するドバタイズを定期送信する。
ステップ402において、主端末23aは、シェアリング装置24(車両1)に接近してアドバタイズを受信すると、シェアリング装置24との間で、ブルートゥース通信(BLE通信)の接続処理を実行する。すなわち、他端末23bに操作権限を付与していない主端末23aは、シェアリング装置24との通信態様が接続制御部41によって「自動接続制御」に設定されているので、シェアリング装置24からアドバタイズを受信した時点で、シェアリング装置24にコネクトリクエストを返信し、シェアリング装置24との間で通信接続が確立する。接続処理が完了した場合、主端末23aとシェアリング装置24との間で「認証完了状態」への移行きが完了していなければ、同処理が実行される。
ステップ403において、主端末23aは、車両操作(主端末23aにおいての操作要求ボタンの操作)が実行されると、その操作に応じた操作要求信号を、近距離無線を通じてシェアリング装置24に送信する。例えば、主端末23aにおいて解錠要求ボタンを押すドアアンロック操作が行われると、解錠要求信号がシェアリング装置24送信される。
ステップ404において、シェアリング装置24は、主端末23aから操作要求信号を受信すると、受信した操作要求信号に応じた車両制御を実行する。この場合、シェアリング装置24は、操作要求信号として解錠要求信号を受信すると、電子キーシステム4の作動を通じて、車両ドア13を解錠させる。また、操作要求信号として施錠要求信号を受信した場合には、車両ドア13が施錠され、操作要求信号としてエンジン始動要求信号を受信した場合には、エンジン始動が許可される。
ステップ405において、シェアリング装置24は、車両制御が完了すると、その旨を通知する応答信号を、近距離無線を通じて主端末23aに送信する。主端末23aは、この応答信号を受信すると、車両制御が完了したことを認識する。この場合、主端末23aは、完了した車両制御(車両ドア解錠、車両ドア施錠、エンジン始動許可)を主端末23aのディスプレイ等に表示することが好ましい。
なお、ここでは、主端末23aから他端末23bに操作権限が付与されていない。よって、この場合、他端末23bは、シェアリング装置24との接続機能がない状態となっている。よって、他端末23bでは、車両制御(車両操作)を行うことができない。
図6は、主端末23aから他端末23bに操作権限を付与した場合の車両操作の手順を示すフローチャートである。接続制御部41は、主端末23aから同じグループ内の他端末23bに車両1の操作権限が付与された場合、主端末23a及びシェアリング装置24の通信接続(ブルートゥース通信)の態様を、通信確立に手動操作を課した「手動接続制御」に設定する。手動接続制御は、例えば主端末23aにおいてブルートゥース通信の接続操作が行われた場合に、主端末23aの手動操作によって、主端末23aからコネクトリクエストをスレーブ側に送信する通信態様をいう。
ステップ501において、シェアリング装置24は、シェアリング装置24は、周囲に接続できる携帯端末23が存在するか否かを確認するドバタイズを定期送信する。
ステップ502において、主端末23aは、手動接続制御に設定されているので、シェアリング装置24からアドバタイズを受信しても、これを無視する。すなわち、主端末23aは、アドバタイズに対する応答のコネクトリクエストを送信せず、通信接続(ブルートゥース接続)を確立させない。
ステップ503において、主端末23aは、車両操作(主端末23aにおいての操作要求ボタンの操作)を入力すると、自身が「手動接続制御」の状態をとっている場合、この車両操作をトリガにして、接続処理が許可された状態に切り替わる。すなわち、主端末23aでの画面のタップ操作が、通信接続の手動操作に相当する。これにより、主端末23aは、シェアリング装置24と接続処理が実行可能な状態になる。
ステップ504において、主端末23aは、接続処理が許可された後にアドバタイズを受信するタイミングで、ブルートゥース通信(BLE通信)の接続処理を実行する。よって、主端末23a及びシェアリング装置24の通信接続が確立する。主端末23aは、シェアリング装置24との通信接続が完了すると、車両操作(主端末23aにおいての操作要求ボタンの操作)に応じた操作要求信号(解錠要求信号)を、近距離無線を通じてシェアリング装置24に送信する。
ステップ505において、シェアリング装置24は、主端末23aから操作要求信号を受信すると、受信した操作要求信号に応じた車両制御を実行する。この場合、シェアリング装置24は、操作要求信号として解錠要求信号を受信すると、電子キーシステム4の作動を通じて、車両ドア13を解錠させる。
ステップ506において、シェアリング装置24は、車両制御が完了すると、その旨を通知する応答信号を、近距離無線を通じて主端末23aに送信する。
ステップ507において、主端末23aは、主端末23aにおける車両操作としてエンジン始動許可操作を入力すると、シェアリング装置24との通信の接続処理が許可された状態に切り替わる。よって、以降のアドバタイズ受信のタイミングで接続処理が実行され、通信が確立する。
ステップ508において、主端末23aは、シェアリング装置24との通信接続が許可された状態で、シェアリング装置24からアドバタイズを受信すると、ブルートゥース通信(BLE通信)の接続処理を実行する。そして、主端末23aは、車両操作(主端末23aにおいてのエンジン始動許可の操作)に応じた操作要求信号(エンジン始動許可要求信号)を、近距離無線を通じてシェアリング装置24に送信する。
ステップ509において、シェアリング装置24は、主端末23aから操作要求信号(エンジン始動許可要求)を受信すると、電子キーシステム4の作動を通じて、エンジン始動許可を要求する。これにより、電子キーシステム4のスマート機能が有効となる。すなわち、エンジンスイッチ18の操作による車両1の電源遷移操作が許可される。
ステップ510において、シェアリング装置24は、車両制御(スマート機能有効切り替え)が完了すると、その旨を通知する応答信号を、近距離無線を通じて主端末23aに送信する。よって、主端末23aは、エンジン始動許可操作が完了したことを主端末23aの画面等に表示する。従って、ブレーキペダルを踏み込みながらエンジンスイッチ18が押し操作された場合には、エンジン6が始動する。
なお、ここでは、主端末23aから他端末23bに操作権限が付与されている。よって、この場合、他端末23bは、シェアリング装置24との接続機能がある状態となっている。本例の場合、操作権限が付与された他端末23bは、このときの主端末23aと同様に「手動接続制御」によりシェアリング装置24と通信する。よって、他端末23bで車両操作する場合には、他端末23bを別途手動操作してシェアリング装置24との通信を接続する必要がある。
図7は、他端末23bに付与した車両1の操作権限を返却する場合の手順を示すフローチャートである。操作権限の返却は、予約者の主端末23aとシェアリング装置24との間の通信を通じて実行する。
ステップ601において、主端末23aは、シェアリング装置24と通信が接続中の状況下において、主端末23aで操作権限の返却操作が行われると、返却要求をシェアリング装置24に送信する。操作権限の返却操作は、主端末23aの画面に操作権限返却ボタンを表示し、同ボタンをタップする操作であることが好ましい。
ステップ602において、シェアリング装置24は、主端末23aから返却要求を受信すると、返却対象となった他端末23bについての返却処理を実行する。返却処理は、例えばシェアリング装置24に保持された第2鍵情報Dk2(ユーザ認証鍵も含む)を消去する処理であることが好ましい。
ステップ603において、シェアリング装置24は、返却処理が完了すると、その旨を通知する返却応答を主端末23aに送信する。
ステップ604において、主端末23aは、シェアリング装置24から返却応答を受信すると、主端末23aとシェアリング装置24との通信接続を、手動接続制御から自動接続制御に切り替える。すなわち、接続制御部41は、他端末23bから操作権限が返却されたタイミングで、主端末23aの通信態様を自動接続制御に戻す。
ステップ605において、主端末23a及びシェアリング装置24は、主端末23aの通信態様が自動接続制御に戻された後、通信接続(BLE接続)を切断する。以上により、操作権限の返却が完了する。
さて、本例の場合、主端末23aから他端末23bに車両1の操作権限を付与した場合、主端末23aとシェアリング装置24との通信接続の態様が、通信確立にあたって主端末23aの手動操作をユーザに課す手動接続へ切り替わることが可能となる。よって、主端末23a及びシェアリング装置24の間で、ユーザの意図しない通信確立を生じ難くすることができる。
操作権限は、携帯端末23とシェアリング装置24との間の認証で使用される鍵情報Dkであり、鍵情報Dkは、一度のみ使用可能なワンタイムキーである。よって、鍵情報Dkが不正に使用されて車両1が操作されてしまう状況が生じ難くなるので、セキュリティ性を確保するのに有利となる。
接続制御部41は、主端末23aと同じグループ内の他端末23bに他端末23bに操作権限が付与された場合に、主端末23aとシェアリング装置24との通信を手動接続に切り替え可能となる。よって、グループ設定された他端末23bにのみ操作権限を付与することが可能となるので、操作権限の付与のセキュリティ性確保に有利となる。
接続制御部41は、主端末23aから他端末23bに操作権限を付与した時点で、主端末23aをシェアリング装置24に自動で繋げる自動接続を停止して、通信接続を手動接続に切り替える。よって、自動接続が強制的に停止されるので、ユーザの意図しない通信確立の抑制に一層効果が高くなる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図8及び図9に従って説明する。なお、第2実施形態は、第1実施形態の自動接続制御→手動接続制御への切り替え方を変更した実施例である。よって、第1実施形態と同様の部分については説明を省略し、異なる部分のみ詳述する。
図8は、主端末23aから他端末23bに操作権限を付与していない場合の作動の手順を示すフローチャートである。同図に示すように、主端末23aは、主端末23aの位置変化に伴って可変するパラメータを検出可能なパラメータ検出部42を備える。本例のパラメータは、例えば主端末23aがシェアリング装置24から受信した電波の受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)や、主端末23aに発生する加速度であることが好ましい。パラメータがRSSIの場合、主端末23aに設けられた受信強度測定部の出力からRSSIの値を得る。また、パラメータが加速度の場合、主端末23aに設けられた加速度センサの出力から加速度の値を得る。
接続制御部41は、主端末23aから他端末23bに車両1の操作権限が付与されていない場合、主端末23a及びシェアリング装置24の通信接続(ブルートゥース通信)の態様を「自動接続制御」に設定する。
一方、接続制御部41は、主端末23aから他端末23bに操作権限を付与した場合、パラメータ検出部42の検出信号を基に、主端末23aが使用された状態にあるか否かを判定する。そして、接続制御部41は、主端末23aに位置変化が生じていないと判定すると、主端末23a及びシェアリング装置24との接続を強制切断する。また、主端末23a及びシェアリング装置24の再接続は、主端末23aの手動接続となっている。
図8の場合、ステップ701及びステップ702において、主端末23aは、シェアリング装置24から定期送信されるアドバタイズを受信すると、自動接続制御の作動に従って、シェアリング装置24との接続を自動で繋ぐ接続処理を実行する。すなわち、主端末23aがシェアリング装置24に近づくと通信が自動で接続され、これらが通信接続される。そして、以降、主端末23aが車両1(シェアリング装置24)から離れなければ、接続が継続される。
図9は、主端末23aから他端末23bに操作権限を付与した場合の車両操作の手順を示すフローチャートである。接続制御部41は、主端末23aから他端末23bに車両1の操作権限が付与された場合、主端末23a及びシェアリング装置24の通信接続(ブルートゥース通信)の態様を「手動接続制御」に設定する作動を実行することが可能になる。
図9の場合、ステップ801及びステップ802において、主端末23aは、前述のステップ701及びステップ702と同様に、自動接続制御の作動に従い、シェアリング装置24に近づくと自動で通信を接続する。よって、主端末23a及びシェアリング装置24が自動で通信接続される。
ステップ803において、主端末23a(接続制御部41)は、パラメータ検出部42の検出信号を基に、主端末23aに位置変化が生じているか否かを判定する。すなわち、主端末23aがユーザに所持され、ユーザの動きに伴って位置変化が生じているか否かが判定される。本例の場合、受信信号強度(RSSI)や加速度の変化の有無が判定される。ここで、主端末23aに位置変化が発生していた場合、主端末23aはユーザに所持されていると判定するのが妥当であり、主端末23aに位置変化が発生していない場合、主端末23aは車内に置き忘れられている可能性が高い。
ステップ804において、接続制御部41は、主端末23aに位置変化がないと判定すると、主端末23a及びシェアリング装置24の通信(ブルートゥース通信)を強制切断する。よって、主端末23a及びシェアリング装置24は、通信することができない状態に移行する。
ステップ805において、主端末23aは、通信(ブルートゥース通信)が切断されているので、シェアリング装置24からアドバタイズを受信しても、これを無視する。すなわち、主端末23aは、アドバタイズに対する応答のコネクトリクエストを送信せず、通信接続(ブルートゥース接続)を確立させない。
ステップ806において、主端末23aは、車両操作(主端末23aにおいての操作要求ボタンの操作)が実行されると、通信が切断されている場合、この車両操作をトリガにして、接続処理が許可された状態に切り替わる。すなわち、通信の再接続が「手動接続」となっている。この手動接続の操作により、主端末23aは、シェアリング装置24と接続処理が実行可能な状態になる。
ステップ807において、主端末23aは、接続処理が許可された後にアドバタイズを受信するタイミングで、ブルートゥース通信(BLE通信)の接続処理を実行し、主端末23a及びシェアリング装置24の通信接続を確立する。そして、主端末23aは、車両操作(主端末23aにおいての操作要求ボタンの操作)に応じた操作要求信号(解錠要求信号)を、近距離無線を通じてシェアリング装置24に送信する。
ステップ808において、シェアリング装置24は、主端末23aから操作要求信号を受信すると、受信した操作要求信号に応じた車両制御を実行する。
ステップ809において、シェアリング装置24は、車両制御が完了すると、その旨を通知する応答信号を、近距離無線を通じて主端末23aに送信する。
さて、本例の場合、接続制御部41は、主端末23aから他端末23bに操作権限を付与した場合、パラメータ検出部42の検出信号を基に、主端末23aに位置変化が生じていないと判定すると、主端末23aとシェアリング装置24との接続を強制切断して、通信接続を手動接続に切り替える。よって、主端末23aが使用されていないことを適切に判断して、主端末23a及びシェアリング装置24の間の通信を強制的に切断することができる。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・各実施形態において、シェアリング装置24は、車両1に後付けされるものでもよいし、車両1に予め組み付いているものでもよい。
・各実施形態において、シェアリング装置24は、照合ECU9と一体化されて、これらが1つのユニット部品となっていてもよい。
・各実施形態において、シェアリング装置24の搭載場所は、特に限定されない。
・各実施形態において、車両1の予約手続きは、主端末23aで行われることに限らず、他端末23bで実施されてもよい。
・各実施形態において、車両1の予約手続きは、主端末23aを通さずに、他端末23bのみ使用して行う態様としてもよい。
・各実施形態において、携帯端末23及びシェアリング装置24の認証は、鍵情報Dkの認証に限定されず、他の方法に変更可能である。
・各実施形態において、操作権限の付与は、鍵情報Dkを相手に付与する方式に限定されず、例えば使用許可のコマンドを与える方式など、他の方法に変更してもよい。
・各実施形態において、手動接続の態様は、携帯端末23の画面をタップ操作する方式以外に、例えば携帯端末23に所定の動きを与えるなど、他の方式に変更してもよい。
・各実施形態において、操作権限は、同一グループ以外のユーザに付与されてもよい。
・第2実施形態において、検出するパラメータは、RSSIや加速度に限定されず、携帯端末23の位置変化を見ることができる特性値であればよい。
・各実施形態において、近距離無線通信は、ブルートゥース通信に限定されず、他の通信方式に変更可能である。
・各実施形態において、鍵情報Dkは、ワンタイムキーに限定されず、使用が制限された情報であればよい。
・各実施形態において、鍵情報Dkに含ませる内容は、実施形態以外の態様に変更可能である。
・各実施形態において、鍵情報Dkは、サーバ22で生成されることに限定されず、外部であれば、どの場所でもよい。
・各実施形態において、暗号通信に使用する暗号鍵は、例えばシェアリング装置固有鍵、ユーザ認証鍵、キー固有鍵のうち、どの鍵を使用してもよい。例えば、処理の途中で使用する暗号鍵を切り替えれば、通信のセキュリティ性を確保するのに有利となる。また、使用する暗号鍵は、前述した鍵に限定されず、種々のものに変更してもよい。
・各実施形態において、携帯端末23は、高機能携帯電話に限定されず、種々の端末に変更可能である。
・各実施形態において、携帯端末23やシェアリング装置24は、ユーザ認証鍵をどのような手順や方式で取得してもよい。
・各実施形態において、キー機能オンへの切り替えは、何を条件としてもよい。
・各実施形態において、接続制御部41、権限付与部40及びパラメータ検出部42は、ユーザインターフェースアプリケーション31によって機能的に生成されるものに限らず、他の方法で生成されるものでもよいし、ハード要素から構築されてもよい。
・各実施形態において、操作フリーの電子キーシステム4は、車内外に送信機を配置して電子キー2の車内外位置を判定しながらスマート照合を行うシステムに限定されない。例えば、車体の左右にアンテナ(LFアンテナ)を配置し、これらアンテナから送信される電波に対する電子キー2の応答の組み合わせを確認することにより、電子キー2の車内外位置を判定するシステムでもよい。
・各実施形態において、電子キーシステム4に課すID照合は、チャレンジレスポンス認証を含む照合に限定されず、少なくとも電子キーID照合を行うものであればよく、どのような認証や照合を含んでいてもよい。
・各実施形態において、電子キーシステム4は、例えば電子キー2からの通信を契機にID照合が実行されるワイヤレスキーシステムとしてもよい。
・各実施形態において、電子キー2は、スマートキー(登録商標)に限定されず、ワイヤレスキーとしてもよい。
・各実施形態において、照合ECU9及びシェアリング装置24は、無線によって通信する方式に限定されず、例えば有線によって接続されていてもよい。この場合、シェアリング装置24から照合ECU9に各種コマンドが有線を通じて送信される。このようにしても、シェアリング装置24からの指令により、照合ECU9を作動させることができる。
・各実施形態において、シェアリング装置24は、シェア対象物19を作動させるにあたって、電子キーシステムを利用する構成をとることに限定されない。この場合、シェアリング装置24は、シェア対象物19の作動を制御するコントローラ(CPU)に指令を直に送り、シェア対象物19を作動させる。なお、この構成の場合、シェアリング装置24のキー機能を省略できる。
・各実施形態において、シェアリングシステム21は、車両1に適用されることに限らず、例えば住宅(シェアリングハウス)、共用宅配ボックス、コインパーキングなど、他の装置や機器に適用してもよい。よって、シェア対象物19は車両1に限定されず、他の部材に変更可能である。
次に、上記実施形態及び変更例ら把握できる技術的思想について記載する。
(イ)前記シェアリング装置は、前記携帯端末との認証が成立した場合、前記電子キーシステムの通信網を通じて照合を行い、当該照合の成立により、前記シェア対象物の作動を許可又は実行に移行させる。この場合、シェアリング装置を電子キーシステムの要素に有線接続せずに済むので、シェアリング装置の配置自由度を確保することが可能となる。
(ロ)シェア対象物の使用時に必要な鍵情報を取り込んだ携帯端末で当該シェア対象物を作動させる場合に、シェア対象物側に設けられたシェアリング装置と前記携帯端末とで認証を実行させ、当該認証が成立すれば、前記シェアリング装置の作動が可能となるシェアリング方法であって、前記携帯端末の主端末から他端末に前記シェア対象物の操作権限を付与した場合、前記主端末と前記シェアリング装置との通信を手動接続に切り替え可能となるシェアリング方法。
1…車両、4…電子キーシステム、19…シェア対象物、21…シェアリングシステム、23…携帯端末、23a…主端末、23b…他端末、24…シェアリング装置、40…権限付与部、40a…第1権限付与部、40b…第2権限付与部、41…接続制御部、42…パラメータ検出部、Dk…鍵情報、Dk1…第1鍵情報、Dk2…第2鍵情報。

Claims (4)

  1. シェア対象物の使用時に必要な鍵情報を取り込んだ携帯端末で当該シェア対象物を作動させる場合に、シェア対象物側に設けられたシェアリング装置と前記携帯端末とで認証を実行させ、当該認証が成立すれば、前記シェアリング装置の作動が可能となるシェアリングシステムであって、
    前記携帯端末の主端末から他端末に前記シェア対象物の操作権限を付与した場合、前記主端末と前記シェアリング装置との通信を手動接続に切り替え可能となる接続制御部を備え
    前記操作権限は、前記携帯端末と前記シェアリング装置との間の前記認証で使用される鍵情報であり、
    当該鍵情報は、一度又は一定期間のみ使用可能なワンタイムキーであるシェアリングシステム。
  2. シェア対象物の使用時に必要な鍵情報を取り込んだ携帯端末で当該シェア対象物を作動させる場合に、シェア対象物側に設けられたシェアリング装置と前記携帯端末とで認証を実行させ、当該認証が成立すれば、前記シェアリング装置の作動が可能となるシェアリングシステムであって、
    前記携帯端末の主端末から他端末に前記シェア対象物の操作権限を付与した場合、前記主端末と前記シェアリング装置との通信を手動接続に切り替え可能となる接続制御部を備え
    前記主端末の位置変化に伴って可変するパラメータを検出可能なパラメータ検出部を備え、
    前記接続制御部は、前記主端末から前記他端末に前記操作権限を付与した場合、前記パラメータ検出部の検出信号を基に、前記主端末に位置変化が生じていないと判定すると、前記主端末と前記シェアリング装置との接続を強制切断して、通信接続を手動接続に切り替えるシェアリングシステム。
  3. 前記他端末のユーザを前記主端末のユーザと同じグループに設定して、当該他端末のユーザに前記シェア対象物の操作権限を付与する権限付与部を備え、
    前記接続制御部は、前記主端末と同じグループ内の他端末に前記操作権限が付与された場合に、前記主端末と前記シェアリング装置との通信を手動接続に切り替え可能となる
    請求項1又は2に記載のシェアリングシステム。
  4. 前記接続制御部は、前記主端末から前記他端末に操作権限を付与した時点で、前記主端末を前記シェアリング装置に自動で繋げる自動接続を停止して、通信接続を手動接続に切り替える
    請求項1~3のうちいずれか一項に記載のシェアリングシステム。
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