JP7027001B2 - コンクリート用プライマー - Google Patents

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Description

本発明はコンクリート用プライマーに関する。
従来、コンクリート製、モルタル製、またはレンガ製のセメントを含む建造物や各種製品の面部(上面、側面、下面、内面)である固定面に被固定物を固着する場合に、固定面にねじや釘等の固定具を突き立て固定具を介して被固定物を固定面に固着することを避けたいときには、ねじや釘等の固定具の代わりに粘着テープが用いられることがある。例えば、前記固定面に被固定物(例えば、カレンダー)を密着させ、粘着テープを固定面と被固定物の両方に貼着し、粘着テープを介して前記固定面に被固定物を連結する。ここで用いられる粘着テープは、一般的な粘着テープであればよく、特に限定されるものではない。
一方、コンクリート用粘着テープとして特許文献1が開示されている。この粘着テープは、コンクリートやモルタルの表面が湿潤状態であっても初期接着性を有し、かつ、コンクリートやモルタルの表面が乾燥した後には、高い接着強度が得られるとしている。
特開2002-363529公報
しかしながら、例えば、上述した固定面に被固定物を粘着テープで連結固定する場合、固定面に付着しているホコリを取り払って粘着テープを固定面に貼着しても、粘着テープの被固定物への粘着力が弱く、粘着テープが被固定物の重みで早期に剥がれてしまうという問題がある。また、固定面に油脂が付着している場合には、洗剤で油脂を拭き取ったとしても、やはり、粘着テープが被固定物の重みで早期に剥がれてしまうという問題があった。
粘着テープの固定面への粘着力が弱い原因の一つとしては、例えば、建造物や各種製品が作られた日から長期間経っていることに起因して、コンクリートやモルタルの表面部分に白華と呼ばれる炭酸カルシウムを主成分とする白い生成物が浮き上がることが挙げられる。このため、固定面に付着しているホコリや油脂を除去しても、固定面の白華が改善されていないから、粘着テープの粘着力が固定面に対して発揮せず、粘着テープが容易に剥がれてしまうものと考えられる。
そこで、例えば、固定面の劣化した白華表面をグラインダーで取り除けば、粘着テープの被固定物への粘着力の改善が見られると思われるが、そのようなことは、第一に粘着テープを取り除いた後には部分的にグラインダーを掛けた表面が残るという回避すべき問題があり、この問題を無視できる場合であっても、そのようなグラインダーには、騒音の発生を伴い、ホコリをまき散らし、専門業者が必要で費用がかかり、とても採用できる解決策とは言えない。やはり、粘着テープによる粘着が実現できる工夫が待たれる。
一方、上述した特許文献1に係るコンクリート用粘着テープは、コンクリート打設から型枠を外して乾燥するまでの養生に用いられるもので、経年劣化して白華が生成したコンクリート等の表面に対して粘着性を有するか、否かについて、特許文献1には、何らの開示も示唆も無い。
また、コンクリート製またはモルタル製の互いに近接する複数の物品同士の隙間を埋めるように、粘着テープを強力に接着して、複数の物品を応急的に一体的な状態にするという粘着テープの利用が行われることがあるが、物品が劣化し、表面に白華が生成している場合には粘着テープの粘着が弱く、応急的措置が心もとない感じとなるという問題があった。
他方、従来において、コンクリート製またはモルタル製の建造物等の表面の接着性を高めるプライマーは提供されて来なかったという問題があった。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、セメントを含有する固定面の粘着テープ貼付領域に塗布した後、自然乾燥させるだけで、粘着テープを必要な強度で粘着させることができるコンクリート用プライマーを提供することを目的としている。
本願第1の発明に係るコンクリート用プライマーは、コンクリートまたはモルタルの表面に塗布するものであって、溶媒が、水と1つもしくは複数のアルコール類との相溶液であるか、または水100%であり、溶質が有機酸であり、前記表面にプライマー塗布して乾燥させ粘着性を有するテープを貼着した後にテープ端を摘まんで垂直方向に剥がしたときの平均粘着力としてのテープ張力が、前記表面を水洗浄して乾燥させ前記粘着性を有するテープを貼着した後にテープ端を摘まんで垂直方向に剥がしたときの平均粘着力としてのテープ張力の1.4倍以上である。
前記粘着性を有するテープは、ゴム系粘着テープ、アクリル系粘着テープ、シリコーン系粘着テープ、ウレタン形粘着テープを用いることができ、ゴム系粘着テープまたはアクリル系粘着テープであることが好ましい。
本願第2の発明に係るコンクリート用プライマーは、コンクリートまたはモルタルの表面に塗布するコンクリート用プライマーであって、溶媒が、水と1つもしくは複数のアルコール類との相溶液であるか、または水100%であり、溶質が有機酸であり、JIS Z 0237(2009)に準じてBASUS板に幅寸法60mm(×長さ100mm)の粘着テープを貼着した後、テープ端を摘まんで前記BASUS板に対して垂直方向に剥がしたときの粘着力としてテープ張力が100±15N/60mmである粘着テープを、前記表面にプライマー塗布して貼着して後に剥離するときの平均粘着力が20N/60mm以上である。
本願第1および第2の発明に係るコンクリート用プライマーは、溶質の割合が3%ないし70%であり、好ましくは、溶質の割合が3%ないし30%である。溶質の割合の上限値を70%としたのは夏場での最高飽和濃度を想定したものである。ちなみに、30℃の水に対するクエン酸の飽和濃度が67.7%である。
本願第1および第2の発明に係るコンクリート用プライマーは、前記有機酸は、炭酸カルシウムを分離するキレート作用を有する酸であることが好ましい。
本願第1および第2の発明に係るコンクリート用プライマーは、前記有機酸が、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、シュウ酸、コハク酸、フマル酸のいずれか一種である。
本願第1および第2の発明に係るコンクリート用プライマーは、前記有機酸がクエン酸、リンゴ酸または乳酸であり、JIS Z 0237(2009)に準じてBASUS板に幅寸法60mm(×長さ100mm)の粘着テープを貼着した後、テープ端を摘まんで前記BASUS板に対して垂直方向に剥がしたときの粘着力が100±15N/60mmである粘着テープをプライマー塗布した前記表面に貼着して後に剥離するときの平均粘着力が35N/60mm以上であることが好ましい。
本発明によれば、セメントを含有する固定面の粘着テープ貼付領域に塗布した後、自然乾燥させるだけで、粘着テープ貼付領域の接着性を高められ、ゴム系粘着テープ、アクリル系粘着テープ、シリコーン系粘着テープ、ウレタン形粘着テープ、シール材、接着剤などを必要な強度で付着させることができるコンクリート用プライマーを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態に係るコンクリート用プライマーについて説明する。
本実施の形態に係るコンクリート用プライマーは、コンクリートまたはモルタルの表面に塗布するコンクリート用プライマーであって、溶媒が、水と1つもしくは複数のアルコール類との相溶液であるか、または水100%であり、溶質が有機酸であり、溶質の割合が3%ないし70%であり、好ましくは3%ないし30%である。
アルコール類としては、エタノール、メタノール、1-プロパノール、イソプロピルアルコールなどの一般的なアルコール類および変性アルコール類を一種またはそれ以上用いてもよい。変性アルコール類には、エタノールにメタノール、1-プロパノール、イソプロピルアルコールなどを変性剤として混ぜたものを含む。メタノール、1-プロパノール、イソプロピルアルコール以外の変性剤としては、アセトン、アセトアルデヒド、メチルエチルケトン、シクロヘキサン、ベンゼン、ゲラニオール、エチルフェニルアルコール、ブルシン、8-アセチル化ショ糖などを用いてもよい。
本願第1の発明の実施の形態に係るコンクリート用プライマーは、前記表面にプライマー塗布して粘着テープを貼着した後にテープ端を摘まんで垂直方向に剥がしたときの粘着力としてのテープ張力が、前記表面を水洗浄して乾燥させた後に粘着テープを貼着した後にテープ端を摘まんで垂直方向に剥がしたときの平均粘着力としてのテープ張力の1.4倍以上、好ましくは2.0倍以上、より好ましくは4.0倍以上である。
本願第2の発明実施の形態に係るコンクリート用プライマーは、コンクリートまたはモルタルの表面に塗布するコンクリート用プライマーであって、溶媒が、水と1つもしくは複数のアルコール類との相溶液であるか、または水100%であり、溶質が有機酸であり、BASUS板に幅寸法60mm(×長さ100mm)の粘着テープを貼着した後、テープ端を摘まんで前記BASUS板に対して垂直方向に剥がしたときの粘着力としてテープ張力が100±15N/60mmを有する当該粘着テープを、プライマー塗布した前記表面に貼着して、後に剥離するときの平均粘着力としてのテープ張力が20N/60mm以上である。前記有機酸はクエン酸、またリンゴ酸または乳酸であることが好ましい。
本実施の形態に係るコンクリート用プライマーは、セメントを含有する固定面の粘着テープ貼付領域を水洗浄による清掃の必要が無く、ホコリが付着している場合には、ホコリを取り除き、当該粘着テープ貼付領域に刷毛などで塗布した後、自然乾燥させるだけで、当該粘着テープ貼付領域の接着性を高められ、粘着テープを固定面の粘着テープ貼付領域に必要な強度で粘着させることができる。
以下、比較例と参考例と実施例を示し、本実施の形態に係るコンクリート用プライマーの内容を明らかにする。
<粘着テープの作成方法>
幅60mm×長さ100mm×厚さ100μmのPET製の基材フィルムの片面に、厚さ125μmのゴム系粘着剤層を形成したゴム系粘着テープを用意した。このゴム系粘着テープを粘着テープAとした。この粘着テープAをBASUS板に貼着した後1分以内に、テープ端を摘まんで前記BASUS板に対して垂直方向に剥がしたときの粘着力は100±15N/60mmである。なお、粘着力の測定はJIS Z 0237に準じた。
<平均粘着力の測定方法>
平均粘着力の測定方法として、90度剥離方法を採用した。平均粘着力の測定方法とは、粘着テープを貼着し粘着が安定する一定時間経過後(例えば1時間後)に、貼着した粘着テープのテープ端をばね秤の下端のフック部に連結した挟持具で摘まんで、ばね秤の上端を垂直方向に引き上げて粘着テープを剥がしていき、ばね秤のメモリ値を平均粘着力(=テープ張力)として測定する方法である。
次いで、JIS A 5372 付属書Eに規定されたプレキャストコンクリートブロックの表面を十分に水で清浄し、60分間乾燥して、表面水分率を測定し、1%以下であることを確認してから、該表面に上記ゴム系粘着テープを貼着し、垂直方向に剥がしていき、平均粘着力を測定した結果、15N/60mm(=2.5N/10mm)の平均粘着力が得られた。該コンクリートブロックの表面水分率の測定方法には、モルタル水分計(PM101、株式会社サンコウ電子研究所製)を使用した。
続いて、該コンクリートブロックの表面を十分にトルエンで清浄し、60分間乾燥して、表面水分率を測定し、1%以下であることを確認してから、該表面に上記ゴム系粘着テープを貼着し、平均粘着力を測定した結果、8N/60mm(≒1.33N/10mm)の平均粘着力が得られた。
以下の比較例と参考例と実施例では、特別な記述がない限りは上記ゴム系粘着テープを用いた。なお、以下の参考例1および実施例1-14で使用したゴム系粘着テープをゴム系粘着テープAと称する。
<プライマーの塗布方法>
以下の比較例と参考例と実施例で、該コンクリートブロック表面にプライマーを塗布する場合に、例えば、刷毛を用いる場合には、コンクリート表面の粘着テープ貼付領域にプライマーの濡れムラが無いように十分に塗布した。このときの塗布量はウェットでおよそ60g/m2であった。
<参考例1>
市販のJIS A 5372 付属書Eに規定されたプレキャストコンクリートブロックの表面を水洗浄してから、60分間乾燥して、表面水分率が1%以下になったことを確認し、上記選択したゴム系粘着テープAを貼着し、剥離して平均粘着力を測定した結果、15N/60mm(≒2.5N/10mm)の平均粘着力が得られた。これにより、水単独は、コンクリート用プライマーとして不適合であることが分かった。
<実施例1>
溶媒としての水50%とエタノール50%の相溶液を作り、この相溶液に、溶質としての酢酸を濃度が3%となるように混ぜ合わせた液をコンクリート用プライマーとして作成し、このコンクリート用プライマーを、市販のJIS A 5372 付属書Eに規定されたプレキャストコンクリートブロックの表面に塗りつけて、60分間乾燥して、表面水分率が1%以下になったことを確認し、上記選択したゴム系粘着テープAを貼着し、剥離して平均粘着力を測定した結果、27N/60mm(=4.5N/10mm)の平均粘着力が得られた。また、参考例1の水洗浄のみの貼着で得られる平均粘着力の1.80倍の平均粘着力が得られた。これにより、水とエタノールと酢酸を含むプライマーは、コンクリート用プライマーとして適合することが分かった。
<実施例2>
溶媒としての水50%とエタノール50%の相溶液を作り、この相溶液に、溶質としてのクエン酸を濃度が3%となるように混ぜ合わせた液をコンクリート用プライマーとして作成し、このコンクリート用プライマーを、市販のJIS A 5372 付属書Eに規定されたプレキャストコンクリートブロックの表面に塗りつけて、60分間乾燥して、表面水分率が1%以下になったことを確認し、上記選択したゴム系粘着テープAを貼着し、剥離して平均粘着力を測定した結果、40N/60mm(≒6.7N/10mm)の平均粘着力が得られた。また、参考例1の水洗浄のみの貼着で得られる平均粘着力の2.67倍の平均粘着力が得られた。これにより、水とエタノールとクエン酸を含むプライマーは、コンクリート用プライマーとして、酢酸を配合する場合よりも一層良好に適合することが分かった。
<実施例3>
溶媒としての水50%とエタノール50%の相溶液を作り、この相溶液に、溶質としてのリンゴ酸を濃度が20%となるように混ぜ合わせた液をコンクリート用プライマーとして作成し、このコンクリート用プライマーを、市販のJIS A 5372 付属書Eに規定されたプレキャストコンクリートブロックの表面に塗りつけて、60分間乾燥して、表面水分率が1%以下になったことを確認し、上記選択したゴム系粘着テープAを貼着し、剥離して平均粘着力を測定した結果、70N/60mm(≒11.7N/10mm)の平均粘着力が得られた。また、参考例1の水洗浄のみの貼着で得られる平均粘着力の4.67倍の粘着力が得られた。これにより、水とエタノールとリンゴ酸を含むプライマーは、コンクリート用プライマーとして、酢酸を配合する場合よりも一層良好に適合することが分かった。
<実施例4>
溶媒としての水50%とエタノール50%の相溶液を作り、この相溶液に、溶質としての乳酸を濃度が20%となるように混ぜ合わせた液をコンクリート用プライマーとして作成し、このコンクリート用プライマーを、市販のJIS A 5372 付属書Eに規定されたプレキャストコンクリートブロックの表面に塗りつけて、60分間乾燥して、表面水分率が1%以下になったことを確認し、上記選択したゴム系粘着テープAを貼着し、剥離して平均粘着力を測定した結果、72N/60mm(=12N/10mm)の平均粘着力が得られた。また、参考例1の水洗浄のみの貼着で得られる平均粘着力の4.80倍の粘着力が得られた。これにより、水とエタノールと乳酸を含むプライマーは、コンクリート用プライマーとして、酢酸を配合する場合よりも一層良好に適合することが分かった。
次に、<実施例1>-<実施例4>の測定結果から、酢酸を用いる場合が、クエン酸、リンゴ酸または乳酸を用いる場合に比べ、コンクリート用プライマーとしての適合度合いが低いので、酢酸を用いる場合について、さらに、溶媒としての水とエタノールとの割合を変えて適合度合いを調べた。
<実施例5>
溶媒としてのエタノール100%に、溶質としての酢酸を濃度が3%となるように混ぜ合わせた液をコンクリート用プライマーとして作成し、このコンクリート用プライマーを、市販のJIS A 5372 付属書Eに規定されたプレキャストコンクリートブロックの表面に塗りつけて、60分間乾燥して、表面水分率が1%以下になったことを確認し、上記選択したゴム系粘着テープAを貼着し、剥離して平均粘着力を測定した結果、25N/60mm(≒4.2N/10mm)の平均粘着力が得られた。また、参考例1の水洗浄のみの貼着で得られる平均粘着力の1.67倍の粘着力が得られた。これにより、このプライマーは、コンクリート用プライマーとして適合することが分かった。
<実施例6>
溶媒としての水20%とエタノール80%の相溶液を作り、この相溶液に、溶質としての酢酸を濃度が3%となるように混ぜ合わせた液をコンクリート用プライマーとして作成し、このコンクリート用プライマーを、市販のJIS A 5372 付属書Eに規定されたプレキャストコンクリートブロックの表面に塗りつけて、60分間乾燥して、表面水分率が1%以下になったことを確認し、上記選択したゴム系粘着テープAを貼着し、剥離して平均粘着力を測定した結果、22N/60mm(≒3.7N/10mm)の平均粘着力が得られた。また、参考例1の水洗浄のみの貼着で得られる平均粘着力の1.47倍の平均粘着力が得られた。これにより、このプライマーは、コンクリート用プライマーとして適合することが分かった。
<実施例7>
溶媒としての水80%とエタノール20%の相溶液を作り、この相溶液に、溶質としての酢酸を濃度が3%となるように混ぜ合わせた液をコンクリート用プライマーとして作成し、このコンクリート用プライマーを、市販のJIS A 5372 付属書Eに規定されたプレキャストコンクリートブロックの表面に塗りつけて、60分間乾燥して、表面水分率が1%以下になったことを確認し、上記選択したゴム系粘着テープAを貼着し、剥離して平均粘着力を測定した結果、25N/60mm(≒4.2N/10mm)の平均粘着力が得られた。また、参考例1の水洗浄のみの貼着で得られる平均粘着力の1.67倍の平均粘着力が得られた。これにより、このプライマーは、コンクリート用プライマーとして適合することが分かった。
<実施例8>
溶媒としての水100%に、溶質としての酢酸を濃度が3%となるように混ぜ合わせた液をコンクリート用プライマーとして作成し、このコンクリート用プライマーを、市販のJIS A 5372 付属書Eに規定されたプレキャストコンクリートブロックの表面に塗りつけて、60分間乾燥して、表面水分率が1%以下になったことを確認し、上記選択したゴム系粘着テープAを貼着し、剥離して平均粘着力を測定した結果、27N/60mm(=4.5N/10mm)の平均粘着力が得られた。また、参考例1の水洗浄のみの貼着で得られる平均粘着力の1.80倍の平均粘着力が得られた。これにより、水と酢酸を含むプライマーは、コンクリート用プライマーとして適合することが分かった。
次に、クエン酸を用いる場合について、さらに、溶媒としての水とエタノールとの割合を変えて適合度合いを調べた。
<実施例9>
溶媒としての水100%に、溶質としてのクエン酸を濃度が3%となるように混ぜ合わせた液をコンクリート用プライマーとして作成し、このコンクリート用プライマーを、市販のJIS A 5372 付属書Eに規定されたプレキャストコンクリートブロックの表面に塗りつけて、60分間乾燥して、表面水分率が1%以下になったことを確認し、上記選択したゴム系粘着テープAを貼着し、剥離して平均粘着力を測定した結果、35N/60mm(≒5.83N/10mm)の平均粘着力が得られた。また、参考例1の水洗浄のみの貼着で得られる平均粘着力の2.33倍の平均粘着力が得られた。これにより、水とクエン酸を含むプライマーは、コンクリート用プライマーとして、酢酸を配合する場合よりも一層良好に適合することが分かった。
<実施例10>
溶媒としての水20%とエタノール80%の相溶液を作り、この相溶液に、溶質としてのクエン酸を濃度が20%となるように混ぜ合わせた液をコンクリート用プライマーとして作成し、このコンクリート用プライマーを、市販のJIS A 5372 付属書Eに規定されたプレキャストコンクリートブロックの表面に塗りつけて、60分間乾燥して、表面水分率が1%以下になったことを確認し、上記選択したゴム系粘着テープAを貼着し、剥離して平均粘着力を測定した結果、50N/60mm(≒8.3N/10mm)の平均粘着力が得られた。また、参考例1の水洗浄のみの貼着で得られる平均粘着力の3.33倍の平均粘着力が得られた。これにより、このプライマーは、クエン濃度が高まったことで、コンクリート用プライマーとして一層適合することが分かった。
<実施例11>
溶媒としての水50%とエタノール50%の相溶液を作り、この相溶液に、溶質としてのクエン酸を濃度が10%となるように混ぜ合わせた液をコンクリート用プライマーとして作成し、このコンクリート用プライマーを、市販のJIS A 5372 付属書Eに規定されたプレキャストコンクリートブロックの表面に塗りつけて、60分間乾燥して、表面水分率が1%以下になったことを確認し、上記選択したゴム系粘着テープAを貼着し、剥離して平均粘着力を測定した結果、55N/60mm(≒9.17N/10mm)の平均粘着力が得られた。また、参考例1の水洗浄のみの貼着で得られる平均粘着力の3.67倍の平均粘着力が得られた。これにより、このプライマーは、コンクリート用プライマーとして一層適合することが分かった。
<実施例12>
溶媒としての水50%とエタノール50%の相溶液を作り、この相溶液に、溶質としてのクエン酸を濃度が20%となるように混ぜ合わせた液をコンクリート用プライマーとして作成し、このコンクリート用プライマーを、市販のJIS A 5372 付属書Eに規定されたプレキャストコンクリートブロックの表面に塗りつけて、60分間乾燥して、表面水分率が1%以下になったことを確認し、上記選択したゴム系粘着テープAを貼着し、剥離して平均粘着力を測定した結果、62N/60mm(≒10.33N/10mm)の平均粘着力が得られた。また、参考例1の水洗浄のみの貼着で得られる平均粘着力の4.13倍の平均粘着力が得られた。これにより、このプライマーは、コンクリート用プライマーとして一層適合することが分かった。
<実施例13>
溶媒としての水50%とエタノール50%の相溶液を作り、この相溶液に、溶質としてのクエン酸を濃度が30%となるように混ぜ合わせた液をコンクリート用プライマーとして作成し、このコンクリート用プライマーを、市販のJIS A 5372 付属書Eに規定されたプレキャストコンクリートブロックの表面に塗りつけて、60分間乾燥して、表面水分率が1%以下になったことを確認し、上記選択したゴム系粘着テープAを貼着し、剥離して平均粘着力を測定した結果、61N/60mm(≒10.17N/10mm)の平均粘着力が得られた。また、参考例1の水洗浄のみの貼着で得られる平均粘着力の4.07倍の平均粘着力が得られた。これにより、このプライマーは、コンクリート用プライマーとして一層適合することが分かった。
<実施例14>
溶媒としての水80%とエタノール20%の相溶液を作り、この相溶液に、溶質としてのクエン酸を濃度が20%となるように混ぜ合わせた液をコンクリート用プライマーとして作成し、このコンクリート用プライマーを、市販のJIS A 5372 付属書Eに規定されたプレキャストコンクリートブロックの表面に塗りつけて、60分間乾燥して、表面水分率が1%以下になったことを確認し、上記選択したゴム系粘着テープAを貼着し、剥離して平均粘着力を測定した結果、64N/60mm(≒10.67N/10mm)の平均粘着力が得られた。また、参考例1の水洗浄のみの貼着で得られる平均粘着力の4.27倍の平均粘着力が得られた。これにより、このプライマーは、コンクリート用プライマーとして一層適合することが分かった。
<参考例2>
溶媒としての水50%とエタノール50%の相溶液を作り、この相溶液に、溶質としてのクエン酸を濃度が20%となるように混ぜ合わせた液をコンクリート用プライマーとして作成し、このコンクリート用プライマーを、市販のJIS A 5372 付属書Eに規定されたプレキャストコンクリートブロックの表面に塗りつけて、塗布直後に、表面水分率7%で、上記選択したゴム系粘着テープAを貼着しようとしたところ、貼着不能であった。これにより、このプライマーは、乾燥が必要であることが分かった。表面水分率は5%以下が好ましく、より好ましくは3%以下、特に好ましくは1%以下である。
<比較例1>
溶媒としてのエタノール100%に、溶質としてのクエン酸を溶解しようとしたが不溶であったので、コンクリート用プライマーとして不適合であることが分かった。
<比較例2>
溶媒としての水50%とエタノール50%の相溶液を作り、この相溶液に、溶質としての塩酸を濃度が3%となるように混ぜ合わせた液をコンクリート用プライマーとして作成し、このコンクリート用プライマーを、市販のJIS A 5372 付属書Eに規定されたプレキャストコンクリートブロックの表面に塗りつけて、60分間乾燥して、表面水分率が1%以下になったことを確認し、上記選択したゴム系粘着テープAを貼着し、剥離して平均粘着力を測定した結果、5N/60mm(≒0.83N/10mm)の平均粘着力が得られた。これにより、このプライマーは、コンクリート用プライマーとして不適合であることが分かった。
続いて、以下の参考例では、上記選択したゴム系粘着テープAに替えて、アクリル系粘着テープB(ニチバン株式会社の商品名:メンディングテープ)と、アクリル系粘着テープ(ニチバン株式会社の商品名:ナイスタック(登録商標))を用いる場合について粘着力を測定した。アクリル系粘着テープBは、テープ基材がアセテートであり、テープ基材の片面に層厚が20μmとなるようにアクリル系粘着剤層を形成したもので、幅60mm×長さ100mmのものを用意した。また、アクリル系粘着テープCは、テープ基材がポリラミスフであり、テープ基材の両面に層厚が50μmとなるようにアクリル系粘着剤層を形成し、総厚が320μmとしたもので、幅60mm×長さ100mmのものを用意した。
<参考例3>
市販のJIS A 5372 付属書Eに規定されたプレキャストコンクリートブロックの表面を水洗浄してから、60分間乾燥して、表面水分率が1%以下になったことを確認し、アクリル系粘着テープBを貼着し、剥離して平均粘着力を測定した結果、3N/60mm(=0.5N/10mm)の粘着力が得られた。
<実施例15>
溶媒としての水50%とエタノール50%の相溶液を作り、この相溶液に、溶質としてのクエン酸を濃度が20%となるように混ぜ合わせた液をコンクリート用プライマーとして作成し、このコンクリート用プライマーを、市販のJIS A 5372 付属書Eに規定されたプレキャストコンクリートブロックの表面に塗りつけて、60分間乾燥して、表面水分率が1%以下になったことを確認し、アクリル系粘着テープBを貼着し、剥離して平均粘着力を測定した結果、15N/60mm(=3N/10mm)の平均粘着力が得られた。また、参考例2の水洗浄のみの貼着で得られる粘着力の5倍の平均粘着力が得られた。これにより、このプライマーは、アクリル系粘着テープのコンクリート用プライマーとして適合することが分かった。
<参考例4>
市販のJIS A 5372 付属書Eに規定されたプレキャストコンクリートブロックの表面を水洗浄してから、60分間乾燥して、表面水分率が1%以下になったことを確認し、アクリル系粘着テープCを貼着し、剥離して平均粘着力を測定した結果、6N/60mm(=1N/10mm)の平均粘着力が得られた。
<実施例16>
溶媒としての水50%とエタノール50%の相溶液を作り、この相溶液に、溶質としてのクエン酸を濃度が20%となるように混ぜ合わせた液をコンクリート用プライマーとして作成し、このコンクリート用プライマーを、市販のJIS A 5372 付属書Eに規定されたプレキャストコンクリートブロックの表面に塗りつけて、60分間乾燥して、表面水分率が1%以下になったことを確認し、アクリル系粘着テープCを貼着し、剥離して平均粘着力を測定した結果、18N/60mm(=3N/10mm)の平均粘着力が得られた。また、参考例3の水洗浄のみの貼着で得られる平均粘着力の3倍の平均粘着力が得られた。これにより、このプライマーは、アクリル系粘着テープのコンクリート用プライマーとして適合することが分かった。
Figure 0007027001000001
表1は、参考例1と、実施例1-実施例7の一覧表を示す。
Figure 0007027001000002
表2は、実施例8-実施例14の一覧表を示す。
Figure 0007027001000003
表3は、参考例2、比較例1、比較例2の一覧表を示す。
Figure 0007027001000004
表4は、参考例3と実施例15、参考例4と実施例16の一覧表を示す。
上記の実施例1-実施例16と、比較例1、比較例2と、参考例1-参考例4とから、次のようなことが言える。
溶質に用いられる酸は有機酸が好ましい。有機酸の中でも、クエン酸のように、炭酸カルシウムを分離するキレート作用を有する酸であることが好ましい。特に、溶質がクエン酸、リンゴ酸または乳酸であり、JIS Z 0237(2009)に準じてBASUS板に貼着した後、テープ端を摘まんで前記BASUS板に対して垂直方向に剥がしたときの粘着力が100±15N/60mmである粘着テープをプライマー塗布したコンクリートまたはモルタルの表面に貼着して、後に剥離するときの平均粘着力が20N/60mm以上が好ましく、更に好ましくは35N/60mm以上である。
以上説明したように、本発明に係るコンクリート用プライマーは、セメントを含有する固定面の粘着テープ貼付領域に塗布した後、自然乾燥させるだけで、粘着テープ貼付領域の接着性を改善でき、粘着テープを必要な強度で粘着させることができるという効果を有し、粘着テープだけでなくシール材、接着剤も含む接着製品のコンクリート用プライマーとして有用である。

Claims (4)

  1. コンクリートまたはモルタルの表面にゴム系粘着テープまたはアクリル系粘着テープを貼着する際に、前記テープを貼り付ける表面に対し予め塗布するコンクリート用プライマーであって、
    溶媒が、水と1つもしくは複数のアルコール類との相溶液であるか、または水100%であり、溶質がクエン酸である液からなることを特徴とするコンクリート用プライマー。
  2. 溶媒が、水と1つもしくは複数のアルコール類との相溶液であるか、または水100%であり、溶質が、クエン酸であって、溶質の割合が3%ないし70%である、請求項1に記載のコンクリート用プライマー。
  3. 溶媒が、水と1種もしくは複数種のアルコール類との相溶液であるか、または水100%であり、溶質がクエン酸であって、溶質の割合が3%ないし30%である、請求項1または2に記載のコンクリート用プライマー。
  4. コンクリートまたはモルタルの表面にゴム系粘着テープまたはアクリル系粘着テープを貼着するに際し、前記テープを貼り付けるコンクリートまたはモルタルの表面に、溶媒が、水と1つもしくは複数のアルコール類との相溶液であるかまたは水100%であり、溶質がクエン酸である液からなるコンクリート用プライマーを塗布し、塗布部を表面水分率1%以下まで乾燥させた後、前記テープを貼付することを特徴とする方法
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