JP7026650B2 - 冷凍成型トンカツの製造方法 - Google Patents
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Description
ここで、食肉の無駄のない利用法の観点や、トンカツの大きさや形状を揃える必要があることから、ミンチ等の細断した原料肉を一体に成型して所定形状の冷凍トンカツを製造する方法が知られている。
そこで、本発明者らは、細断した豚肉を利用する冷凍成型トンカツにおいて良好な食感を有しつつ無加水で製造可能な方法を開発することを目的とした。
すなわち、本願第一の発明は、
“豚肉の小肉塊及びミンチを70:30~90:10の重量比で含む原料肉と、当該原料肉の重量に対して食塩を0.3~1.5重量%混合し、無加水状態で混練することによって原料肉混練物の一体成型性を確保した後、当該原料肉混練物を分割し、所定形状に成型した後、バッター及びパン粉付けを行った後に冷凍する冷凍成型トンカツの製造方法。”、である。
すなわち、本願第二の発明は、
“前記原料肉混練物の一体成型性を確保した後、当該原料肉混練物を分割し、棒状に成型した後、当該棒状成型品を長さ方向の所定間隔においてカットし、当該カット後のカット片を所定厚みに圧延することによって得られるカット片に対してバッター及びパン粉付けを行った後に冷凍する請求項1に記載の冷凍成型トンカツの製造方法。”、である。
すなわち、本願第三の発明は、
“前記棒状成型品を長さ方向に所定間隔においてカットした一食分のカット片をカット面の一方を圧延コンベア上における接地面として順次載置し、当該コンベア上で上下方向において圧延したカット片に対してバッター及びパン粉付けを行った後に冷凍する請求項2に記載の冷凍成型トンカツの製造方法。”、である。
すなわち、本願第四の発明は、
“前記棒状成型品を楕円形の棒状物とすることによってカット片の断面を楕円形とし、当該カット片の圧延コンベアへの載置時に楕円形カット面の圧延コンベアの進行方向に対する向きを無作為に変化させながら順次載置することとした請求項3に記載する冷凍成型トンカツの製造方法。”、である。
すなわち、本願第5の発明は、
“前記豚肉がヒレ肉である請求項1~4のいずれかに記載の冷凍トンカツの製造方法。”、である。
─豚肉─
ここで、ヒレ肉とは食肉小売品質基準にも規定されているもので、豚における背骨の内側の左右にある肉をいう。脂肪が少なく、柔らかいという特徴を有する。また、ヒレ肉とはテンダーロインを含む。
─小肉塊─
尚、本発明に利用する豚肉の小塊肉は、市販の食肉スライサーやミートチョッパー等を用いて調製することができる。また、ミートチョッパーを利用する場合には、二枚刃でプレート目の大きなサイズ(例えば、図1に示すように2つ目でサイズが図1に示すタイプ)が例として挙げられる。
─ミンチ─
─配合割合─
次に、当該原料肉の重量に対して食塩を0.3~1.5重量%混合し、無加水状態で混練する。水分を付加することなく、混錬することによって豚肉同士の貼り合わせが実現でき、原料肉混練物の一体成型性を確保することができる。
但し、本発明においては、必要に応じて香辛料、香料等の他の調味成分を含めてもよいことは勿論である。
─食塩─
─混練時間─
─原料肉混練物の一体性─
─当該原料肉混練物を所定形状に成型─
そして、所定形状に成型後において、バッター及びパン粉付けを行った後に冷凍して保存することができる。当該冷凍トンカツは必要に応じてフライ処理等の調理をすることによって調理後の喫食可能なトンカツとすることができる。
─当該原料肉混練物を棒状に成型─
─ケーシング充填後の冷凍保管─
─圧延工程─
<試験例1> 豚肉の小肉塊とミンチの配合比率が異なっている場合
[試験区1]
凍結された豚肉(ヨーロッパ・中南米・アメリカ産)のヒレ肉部分(テンダーロイン)を利用した。まず、小肉塊については、当該豚肉を半解凍の状態としてミートチョッパーに供し(チョッパーのプレートサイズは図1に示した2つ目)に供し、一つの小肉塊の重量が5g~30gとなるように調整した。
前記小肉塊を1kgとミンチを1kg(小肉塊:ミンチ=50:50)に対して食塩を0.10g(原料肉に対して0.5%)添加して、ミキサーによって3分間混練した。
当該混練物の一体成型性を調べた。評価は熟練の肉加工技術者3名によって行い、混練後の原料混練肉を分割して約1kgの採取し、当該分割片を保持した状態で結着保持が可能かどうかを評価した。評価は〇:一体成型性が良好、△:一体成型性がやや弱い、×:一体成型性が弱い、の3段階で評価した。評価結果を表1に示す。
[試験区2]
[試験区3]
[試験区4]
[試験区5]
各試験例における混練後の原料肉混練物の成型一体成及びフライ処理後のトンカツの評価について表1に示す。
[試験区8]
前記小肉塊を4kgとミンチを1kg(小肉塊:ミンチ=80:20)に対して食塩を0.025g(原料肉に対して0.5%)添加して、ミキサーによって3分間混練した。
当該混練物をプラスチック製の細長い軟包材のケーシングに充填し、断面が長形4.7~5.2cm、短径が3.5~4.0cmの楕円状で長さが約50cmとなるように押圧ししつつケーシング充填した。
翌日に冷凍したケーシング充填後の冷凍原料肉を解凍し、中心温度が-3~-5程度になったところで、9mmごとにスライス機に供し、厚みが約7mmの原料肉のカット片を調製した。
当該フライ前の成型トンカツをフライ処理(なたね油、170~175℃、約4分)を行い、油切りすることでフライ処理したトンカツを完成させた。
得られたフライ処理トンカツは食感が良好であるとともに、それぞれ微妙に形状が異なり、手造り感を有していた。
[試験区9]
得られたフライ処理後の成型トンカツは食感は良好であったが、形状がほぼ一定であり、手造り感がやや不足していた。
Claims (5)
- 豚肉の小肉塊及びミンチを70:30~90:10の重量比で含む原料肉と、当該原料肉の重量に対して食塩を0.3~1.5重量%混合し、無加水状態で混練することによって原料肉混練物の一体成型性を確保した後、当該原料肉混練物を分割し、所定形状に成型した後、バッター及びパン粉付けを行った後に冷凍する冷凍成型トンカツの製造方法。
- 前記原料肉混練物の一体成型性を確保した後、当該原料肉混練物を分割し、棒状に成型した後、当該棒状成型品を長さ方向の所定間隔においてカットし、当該カット後のカット片を所定厚みに圧延することによって得られるカット片に対してバッター及びパン粉付けを行った後に冷凍する請求項1に記載の冷凍成型トンカツの製造方法。
- 前記棒状成型品を長さ方向に所定間隔においてカットした一食分のカット片をカット面の一方を圧延コンベア上における接地面として順次載置し、当該コンベア上で上下方向において圧延したカット片に対してバッター及びパン粉付けを行った後に冷凍する請求項2に記載の冷凍成型トンカツの製造方法。
- 前記棒状成型品を楕円形の棒状物とすることによってカット片の断面を楕円形とし、当該カット片の圧延コンベアへの載置時に楕円形カット面の圧延コンベアの進行方向に対する向きを無作為に変化させながら順次載置することとした請求項3に記載する冷凍成型トンカツの製造方法。
- 前記豚肉がヒレ肉である請求項1~4のいずれかに記載の冷凍成型トンカツの製造方法。
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