JP7025898B2 - 移動支援システム - Google Patents
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Description
本発明に係る移乗支援システムは、第1の対象と第2の対象との間での移乗を支援する。前記移乗支援システムは、前記第1の対象に設けられた第1の通信部と、前記第2の対象に設けられた第2の通信部と、前記第1の通信部と前記第2の通信部との間での通信を経て、前記第1の対象と前記第2の対象との位置関係を検出する機器と、を備える。
本発明の第1実施形態に係る移乗支援システム1について図面を参照して説明する。
図1に示す本実施形態のベッド10は、例えば、医療環境下(介護環境下を含む)において、一般床ベッドやICUベッド等として利用できるベッドであり、床面上に設置されている。図1を含む各図において、符号Xはベッド10の長手方向に沿った第1方向Xを示し、符号Yはベッド10の幅方向に沿った第2方向Yを示し、符号Zはベッド10の高さ方向(鉛直方向)に沿った第3方向Zを示す。
図2および図3に示すように、ボトム11は、背ボトム(Back section)21と、腰ボトム(Seat section)22と、脚ボトム(Leg section)23と、を備えている。これらの背ボトム21、腰ボトム22および脚ボトム23は、第1方向Xに沿ってこの順に並んでいる。背ボトム21は、被介護者Pの背を支える。腰ボトム22は、被介護者Pの腰を支える。脚ボトム23は、被介護者Pの脚を支える。
ボトム11上には、マットレス26が配置されている。マットレス26上には被介護者Pが横たわる。
図4から図6に示すように、架台12は、床面に設置されるベースフレーム31と、ボトム11を支持するメインフレーム32と、ベースフレーム31に対してメインフレーム32を昇降させる昇降機構33と、背ボトム21を移動させる背上げ機構34と、脚ボトム23を移動させる膝上げ機構35と、メインフレーム32を第2方向Yに挟んで配置されたオプション受け37と、を備えている。
昇降機構33には、例えば、特願2016-009816号(発明の名称:連結フレームおよびこれを備えるベッド装置、出願日:2016年1月21日)に記載のリンク式昇降機構を援用できる。昇降機構33は、第1駆動部33aを備えている(図4参照)。第1駆動部33aは、直動アクチュエータである。メインフレーム32の上昇前の状態で第1駆動部33aが伸長すると、メインフレーム32がベースフレーム31に対して上昇する。
背上げ機構34には、例えば、特願2016-009816号(発明の名称:連結フレームおよびこれを備えるベッド装置、出願日:2016年1月21日)に記載の背上げ機構を援用できる。背上げ機構34は、JIS T9254:2015に記載された背上げ機能を、ベッド10に実装させている。背上げ機構34は、背ボトム21を図6に示すように傾斜させる。背上げ機構34は、直動アクチュエータである第2駆動部34aを備えている(図4参照)。背上げ前の状態で第2駆動部34aが伸長して背上げ機構34が作動すると、背ボトム21が水平面に対して傾斜する図6に示すような背上げ状態となる。
膝上げ機構35には、例えば、特願2016-009816号(発明の名称:連結フレームおよびこれを備えるベッド装置、出願日:2016年1月21日)に記載の膝上げ機構を援用できる。膝上げ機構35は、JIS T9254:2015に記載された膝上げ機能を、ベッド10に実装させている。膝上げ機構35は、脚ボトム23を図6に示すように移動させる。膝上げ機構35は、直動アクチュエータである第3駆動部35aを備えている(図4参照)。膝上げ前の状態で第3駆動部35aが伸長して膝上げ機構35が作動すると、脚ボトム23の全体が上方に屈曲する図6に示す膝上げ状態となる。
図1に示すように、介助バー13は、ボトム11を第2方向Yに挟んで一対配置されている。各介助バー13は、本体41と、スイングアーム42と、を備えている。
本体41およびスイングアーム42は、第1方向Xにこの順に配置されている。図2に示すように、本体41の第1方向Xの位置は、背ボトム21の第1方向Xの位置と同等である。すなわち、本体41は背ボトム21の隣に設けられており、複数の本体41で背ボトム21を挟むように配置される。本体41は、オプション受け37に取り付けられている。本体41は、架台12から取り外しできる。スイングアーム42の第1方向Xの位置は、腰ボトム22の第1方向Xの位置と同等である。すなわち、スイングアーム42は腰ボトム22の隣に設けられており、複数のスイングアーム42で腰ボトム22を挟むように配置される。スイングアーム42は、本体41に連結されている。スイングアーム42は、本体41に対して鉛直軸回りに回転する。
図4に示す制御部14は、各駆動部33a、34a、35aを制御する。制御部14には、被介護者Pからベッド10の動作に関する指令が入力される入力部15と、制御部14がベッド10を制御するために必要な情報が記憶された記憶部16と、他の装置と通信するために必要な通信部17と、が接続されている。
通信部17は、後述するトイレ50の通信部61やサーバ150との間で無線通信を行う。なお、必要に応じて、無線通信の代わりに有線通信を採用してもよい。また、通信部17は、ベッド10に対して着脱できてもよく、ベッド10に後付けされる構成であってもよい。
トイレ50は、図1に示すような便器51、便座52、便座52用の蓋53、タンク63、手摺り54、および移動用の車輪55と、図4に示すような第1駆動部56、第2駆動部57、第3駆動部62、制御部58、入力部59、記憶部60、および通信部61と、を備えている。
図1に示すように、タンク63は、便器51の後方に配置されている。
入力部59は、例えば、制御部58に有線接続や無線接続されている。入力部59は、例えば排泄物の洗浄などについての入力を受け付ける。入力部59は、前記入力を受け付けたことを示す信号を制御部58に送る。なお入力部59は、被介護者Pが手を使って操作する構成(例えば、手元スイッチ)であってもよく、声を使って操作する構成であってもよい。
移乗支援システム1は、図1に示すような第1の機器80、第2の機器90および第3の機器110と、図4に示すような第4の機器120およびサーバ150と、を備えている。
図1に示すように、第1の機器80は、ベッド10に取り付けられている。第1の機器80は、ベッド10から取り外しできる。第1の機器80は、ベッド10を平面視した場合に、ベッド10から外側に延びる。本実施形態では、第1の機器80として、スライディングボード81が設けられている。
図3に示すように、スライディングボード81は、脚ボトム23の隣に設けることができる。図7に示すように、スライディングボード81は、本体82と、ボード83と、を備えている。
図8に示すように、ボード83が第2の位置に位置するとき、被介護者Pや介護者は、ベッド10に、例えば車いす等を接近させやすくできる。
図5に示すような第2の機器90は、ベッド10とトイレ50との位置関係を検出する(前記位置関係は、ベッド10及びトイレ50間における水平方向の位置関係だけでなく、鉛直方向の位置関係、互いの向きの関係を含む)。本実施形態では、第2の機器90として、位置検出器91が設けられている。
位置検出器91は、ベッド10に固定されている。位置検出器91は、ベッド10から取り外しできる。
図9に示すように、位置検出器91は、ベースフレーム31に固定された筐体92と、筐体92に収容されたスイッチ93と、筐体92に収容されスイッチ93に接触できる部材94と、スイッチ93に接続された配線95と、配線95に接続されたコネクタ96と、を備えている。
図1に示すような第3の機器110は、ベッド10とトイレ50との位置関係に応じて、表示をすること、音を発生させること、振動を発生させること、の少なくとも1つを実施する。言い換えると、第3の機器110は、ベッド10とトイレ50との位置関係に応じて、その位置関係に関する情報を発信する。本実施形態では、第3の機器110として、発光体111が設けられている。
発光体111は、スライディングボード81に設けられている。発光体111は、ボード83内に収容されている。ボード83の表面の一部111aは、透光性を有する部材により形成されている。発光体111が発する光は、この一部111aを透過してボード83の外部に至る。ボード83の表面は、前記一部111aを含む全域にわたって平坦である。そのため、例えば、被介護者Pがボード83の表面上を円滑にスライド移動できる。
なお、第3の機器110は発光体111に限られず、例えば、点字表示器やスピーカ、振動発生器などであってもよい。
図4に示すような第4の機器120は、ベッド10とトイレ50との位置関係に応じて、ベッド10およびトイレ50の少なくとも一方を動作させる。第4の機器120は、第2の機器90の検出結果に基づいて、ベッド10およびトイレ50の少なくとも一方を動作させる。
サーバ150が記憶した各情報は、例えば、サーバ150ではなくベッド10の記憶部16に記憶されていてもよい。
本実施形態に係る移乗支援システム1を利用した被介護者Pによる排泄の流れを、図15から図18のフローチャートに示す。この一連の流れにおいて、移乗支援システム1は、ベッド10で仰臥位の姿勢をとっている被介護者Pがトイレ50に移乗すること、および、排泄した被介護者Pがトイレ50からベッド10に移乗して再び仰臥位の姿勢をとること、の両方を支援する。
次に、ベッド10上の被介護者Pが入力部15を用い、移乗の支援を開始する操作をする(ステップS2)。このとき、ベッド10の制御部14が入力部15から支援を開始する信号を受け付け、図16に示す第1の工程(ステップS3)が開始される。
このとき制御部14は、位置検出器91から、ベッド10とトイレ50との位置関係について取得する(ステップS321)。制御部14は、両者の位置関係が適切か否かを判定し(ステップS322)、適切と判定した場合には、発光体111が適切である旨の表示をする(ステップS323)。不適切と判定した場合には、発光体111が不適切である旨の表示をする(ステップS324)。位置関係が不適切と判定された場合、ベッド10の制御部14が通信部17を介してトイレ50の第3駆動部62を駆動させてトイレ50を移動させる(ステップS325)。その後、制御部14が位置関係の適否を改めて判定する(ステップS322)。
また、これらの工程を含む以降の工程では、ベッド10とトイレ50とがサーバ150を介して通信してもよく、ベッド10とトイレ50とがピアツーピア接続されていてもよい。
ベッド10からトイレ50に移乗する場合、まずベッド10の高さを、被介護者Pがベッド10上からトイレ50に移乗し易い高さ位置にして停止させる。なお一般的に、被介護者Pが就寝している際のベッド10の高さは、図19に示すように、安全面の観点より最小床高さになっていることが多いが、その低い状態からでは被介護者Pがトイレ50に移乗し難いだけでなく、立ち上がりにくい。そのため、この場合には、ボトム11を前述した第1の高さまで上昇させて被介護者Pの腰の位置を上げておく。このとき、ベッド10の高さは、図20に示すようにトイレ50の便座52の高さと同等か、便座52の高さより若干高くなる。
図16に戻り、ベッド10の制御部14は、通信部17を通してトイレ50に信号を発信してトイレ50を制御し、トイレ50の蓋53を開け、手摺り54を第2の位置に移動させる(ステップS35)。このとき、ベッド10の制御部14は、トイレ50の制御部58に、トイレ50の第1駆動部56および第2駆動部57を制御させる。
なお、ベッド10の高さ調整(ステップS33)および背ボトム21の背上げ(ステップS34)と、蓋等の移動(ステップS35)と、は並行して実施してもよい。この場合、高さ調整(ステップS33)や背上げ(ステップS34)と、蓋等の移動(ステップS35)と、を同期させてもよい。さらに、高さ調整(ステップS33)や背上げ(ステップS34)と、蓋等の移動(ステップS35)と、を同期させずに独立に実施してもよい。
また、高さ調整(ステップS33)および背上げ(ステップS34)を実施した後、蓋等の移動(ステップS35)を実施してもよい。
図15に戻り、被介護者Pは排泄した後(ステップS5)、トイレ50の入力部59を用いて洗浄の操作をする(ステップS6)。このとき、トイレ50の制御部58が入力部59から洗浄する信号を受け付け、図17に示す第2の工程(ステップS7)が開始される。
また、トイレ50の制御部14は、通信部17を通して洗浄操作がされた情報を、ベッド10の制御部14に送る。ベッド10の制御部14は、この信号を受け付けると、ポテンショメータ36からベッド10の高さの情報を取得し(ステップS72)、その高さと、サーバ150から取得した第2の高さと、を比較して適切か否かを判定する(ステップS73)。
以上で、第2の工程が終了する。
その後、ベッド10上の被介護者Pが入力部15を用いて支援を終了する操作をする(ステップS9)。このとき、ベッド10の制御部14が入力部15から支援を終了する信号を受け付け、図18に示す第3の工程(ステップS10)が開始される。
また、ベッド10の制御部14は、通信部17を通してトイレ50の制御部14に信号を発信してトイレ50を制御し、トイレ50の蓋53を閉め、手摺り54を第1の位置に戻す(ステップS103)。このとき、ベッド10の制御部14は、トイレ50の制御部58に、トイレ50の第1駆動部56および第2駆動部57を制御させる。その後、ベッド10の制御部14が通信部17を通してトイレ50の第3駆動部62を制御し、トイレ50をベッド10から退避させる(ステップS104)。
本発明の第2実施形態に係る移乗支援システム2について図面を参照して説明する。
なおこの第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
図29および図28に示すように、電動柵85は、ボトム11に対して第2方向Yに並んでいる。
電動柵85は、架台12に固定された本体87と、本体87に対して昇降できる柵88と、柵88上に固定されたボード89と、を備えている。ボード89は、折りたたみできる。ボード89は、柵88上に固定された第1の部材89aと、第1の部材89aにヒンジを介して連結された第2の部材89bと、を備えている。
なお発光体111は、第1の部材89aに設けられている。図30に示すように、第2の部材89bが第1の部材89aに重ね合わされた状態で、発光体111は、第2の部材89bによって覆われる。
図29および図30に示すように、足下灯86は本体87に設けられている。足下灯86は、床面を照らす。なお足下灯86は、電動柵85に代えて架台12に設けられていてもよい。さらに足下灯86はなくてもよい。
図31に示すように、これらの電動柵85および足下灯86は、ベッド10の制御部14に接続され、制御部14により制御される。
本実施形態に係る移乗支援システム2を利用した被介護者Pによる排泄の流れは、図15に示すフローチャートを基本とする。図15に示すフローチャートのうち、準備(ステップS1)、第1の工程(ステップS3、図32参照)および第3の工程(ステップS10、図33参照)が第1実施形態と異なっている。
その後、図32に示すように、第1の工程(ステップS3)において、ベッド10とトイレ50との位置関係の適否についての判定(ステップS32)までは、第1実施形態と同様に実施する。ベッド10の高さ調整を実施し(ステップS33)、背ボトム21を背上げするときに(ステップS34)、本実施形態では、図35に示すように、電動柵85の下降および足下灯86の点灯も実施する(ステップS36)。これにより、電動柵85が存在することによって、被介護者Pの移乗が阻害されることが抑制される。
なお、電動柵85の上昇や足下灯86の消灯(ステップS105)を実施するタイミングは、ベッド10の高さ調整(ステップS101)や背ボトム21の背下げ(ステップS102)、蓋等の移動(ステップS103)やトイレ50の退避(ステップS104)の実施と同期させても同期させなくてもよく、さらにはこれらとタイミングを前後させてもよい。
本発明の第3実施形態に係る移乗支援システム3について図面を参照して説明する。
なお、この第3実施形態においては、第2実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
なお感圧センサー19とは異なる手段により、被介護者Pの生体情報、被介護者Pの姿勢の変化、被介護者Pの在床および離床を検出してもよい。
第5の機器130は、ベッド10およびトイレ50のうちの少なくとも一方に作用する荷重に応じて、ベッド10およびトイレ50の少なくとも一方を動作させる。第5の機器130は、感圧センサー19の検出結果に基づいて、ベッド10およびトイレ50の少なくとも一方を動作させる。
本実施形態に係る移乗支援システム3を利用した被介護者Pによる排泄の流れを、図37のフローチャートに示す。
第1実施形態や第2実施形態では、図15に示すように、第1の工程、第2の工程、第3の工程など、移乗支援システム3が主体となる工程の開始のきっかけは、被介護者Pが入力部15を通して入力していた。これに対して本実施形態では、図37に示すように、感圧センサー19が被介護者Pの変化を検出し、移乗の支援を自動的に実施する。
例えば、被介護者Pの排泄前に特定の体動の傾向が生じる(例えば、特定の周期で体を揺する等する)場合、つまり、特定の荷重変化の傾向が生じる場合、記憶部16がその傾向を記憶しておき、制御部14が、その記憶内容と、感圧センサー19の検出結果と、を比較して、被介護者Pが排泄を開始することを検出してもよい。または、被介護者Pが睡眠時と覚醒時とで体動の傾向が異なる場合、記憶部16がそれぞれの傾向を記憶しておき、制御部14が、各記憶内容と、感圧センサー19の検出結果と、を比較して、被介護者Pが覚醒しているときには、排泄を開始するものと見做して第1の工程を実施してもよい。
一方、被介護者Pがベッド10からトイレ50に移乗することは、ベッド10の制御部14が、感圧センサー19の検出結果に基づいて検出し(ステップS6A)、第2の工程(ステップS7)を実施する。例えば、制御部14は、感圧センサー19により検出された荷重が減少したときに、被介護者Pがベッド10から離床しトイレ50に移乗したものと推定できる。
前記実施形態では、第3駆動部62が車輪55を動かしトイレ50が移動するが、本発明はこれに限られない。第3駆動部62がなく、例えば介護者などがトイレ50を移動させてもよい。この場合、図15に示すフローチャート中の準備(ステップS1)において、介護者がトイレ50を移動させる。このとき、介護者はトイレ50(便器51)を第1の部分97および第2の部分98に突き当てる。この状態で、例えば図示しない治具を利用して、ベッド10とトイレ50との位置関係を固定してもよい。
なおこの場合、第1の工程の冒頭、トイレ50を遠隔操作しトイレ50をベッド10に接近させるのに代えて、位置決めされているトイレ50が、ベッド10に対応するトイレ50であるかを、ベッド10が確認してもよい。この場合、ベッド10がトイレ50の識別番号を取得し、その識別番号が、例えばベッド10の記憶部16に予め記憶されている識別番号と一致しているか否かを判定してもよい。なお一致していない場合、ベッド10の制御部14が、介護士等が保有する携帯端末に通信部17を介してアラームを通知する等してもよい。
位置検出器91は、図38に示す変形例に係る位置検出器91Aのように、上記したローラ99に代えて、ボタン102を備える構成であってもよい。この変形例に係る位置検出器91Aでは、第1ボタン102aが押されると第1スイッチ93aがONとなり、第2ボタン102bが押されると第2スイッチ93bがONとなる。
位置検出器91、91Aは、ベッド10でなく、トイレ50に設けられていてもよい。さらには、位置検出器91、91Aが、ベッド10およびトイレ50から独立していてもよい。
位置検出器91、91Aは、上記したスイッチ93を備える構成に限られない。位置検出器91は、例えば、圧力センサー、圧電センサー、温度センサー、撮像装置、赤外線センサー、光センサー、磁気センサー、超音波センサー、位置センサー、角度センサー、力センサー、角速度センサー、距離センサー、加速度センサー、ジャイロセンサー、音声入力センサー、などから適宜選択した構成を採用できる。
言い換えると、位置検出器91は、ベッド10とトイレ50との位置関係が所定の位置関係になったことを、2つのスイッチ93がONとなることを条件として検出する構成でなくてもよい。ベッド10に対するトイレ50の位置を検出できる他の構成であってもよい。
例えば、位置検出器91として、ベッド10に取り付けた複数の赤外線センサーを採用し、各赤外線センサーからトイレ50までの距離を測定することで、ベッド10とトイレ50との位置関係を検出してもよい。さらに例えば、位置検出器91として、ベッド10およびトイレ50を含む全体を上方から撮像する撮像装置を採用し、例えば、この撮像結果を画像解析すること等により、ベッド10とトイレ50との位置関係を検出してもよい。位置検出器91として、これらの赤外線センサーや撮像装置を採用する場合、トイレ50がベッド10に向けて移動するときに、位置検出器91の検出結果に基づいて、トイレ50の移動を制御してもよい。
なお位置検出器91の設置位置は、日中の被介護者Pの行動の邪魔にならない位置であることが好ましい。
ベッド10の制御部14が、被介護者Pの識別番号を取得してもよい。この場合、上記識別番号と、被介護者Pの身体情報(例えば、身長や体重)や病状などと、が関連付けられたデータベースを記憶部16に記憶しておく。制御部14は、取得した被介護者Pの識別番号から、当該被介護者Pの身体情報などを取得し、それに応じて、ベッド10とトイレ50との位置関係に変更を加えてもよい。
また、被介護者Pの識別番号にトイレ50の識別番号を関連付けておき、トイレ50が被介護者Pのものであるか否かを判定してもよい。この場合、被介護者Pが他人のトイレ50を誤って使用することを防止できる。
これら被介護者Pの識別番号をキーとする情報は、例えば、サーバ150に記憶されていてもよく、ベッド10の記憶部16に記憶されていてもよい。被介護者Pの識別情報は、例えば、被介護者Pが有するIDカード等から取得してもよい。
主にベッド10の制御部14が、移乗支援システム1、2、3全体の制御を実施したが、本発明はこれに限られない。例えば、ベッド10およびトイレ50から独立した制御装置を設け、この制御装置により、移乗支援システム1、2、3全体を制御してもよい。
トイレ50の蓋53や手摺り54が第1駆動部56や第2駆動部57によらず、例えば手動で移動してもよい。トイレ50の蓋53や手摺り54がなくてもよい。
ベッド10は、背上げ機能や膝上げ機能を備えなくてもよい。ベッド10の高さ調整ができなくてもよい。
10 ベッド(第1の対象)
50 トイレ(第2の対象)
80 第1の機器
90 第2の機器
110 第3の機器
120 第4の機器
130 第5の機器
Claims (3)
- 第1の対象と第2の対象との間での移動を支援するシステムであって、
前記第1の対象に設けられた第1の通信部と、
前記第2の対象に設けられた第2の通信部と、
前記第1の通信部と前記第2の通信部との間での通信を経て、前記第1の対象と前記第2の対象との位置関係を検出する位置検出機器と、を備え、
前記第1の対象に取付可能な第1の機器を含み、
前記第1の機器は、ボードを含み、
前記ボードは、前記第1の対象に対して水平に配置された第1位置から、下側に回転して前記第1の対象に対して垂直に配置された第2位置に移動し、
前記位置検出機器は、第1面と第2面とを有する筐体と、前記第1面に設けられた第1検出部と、前記第2面に設けられた第2検出部とを含み、
前記位置検出機器は、前記第1検出部及び前記第2検出部が前記第2の対象に接触したとき、前記第2の対象が所望の位置にあると検出することを特徴とする移動支援システム。 - 第1の対象と第2の対象との間での移動を支援するシステムであって、
前記第1の対象に設けられた第1の通信部と、
前記第2の対象に設けられた第2の通信部と、
前記第1の通信部と前記第2の通信部との間での通信を経て、前記第1の対象と前記第2の対象との位置関係を検出する位置検出機器と、を備え、
前記第1の対象に取付可能な第1の機器を含み、
前記第1の機器は、第1部材と第2部材とを備えたボードを含み、
前記ボードは、前記第1の対象に対して第1部材と第2部材とが水平に並列に配置された第1位置から、第1部材と第2部材とが重ね合わさる第2位置に移動し、
前記位置検出機器は、第1面と第2面とを有する筐体と、前記第1面に設けられた第1検出部と、前記第2面に設けられた第2検出部とを含み、
前記位置検出機器は、前記第1検出部及び前記第2検出部が前記第2の対象に接触したとき、前記第2の対象が所望の位置にあると検出することを特徴とする移動支援システム。 - 前記第1の機器は、前記第1の対象と前記第2の対象の位置関係に応じて、表示をすること、音を発生させること、振動を発生させること、の少なくとも1つを実施する第3の機器を備える請求項1又は2に記載の移動支援システム。
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