JP2008017897A - 介助装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】垂直軸周りに回動自在な第一回動手摺部3と、水平軸周りに回動自在な第二回動手摺部4によりベッドB側部を閉塞する状態と、第一回動手摺部3をベッドBの外方に回動するとともに、第二回動手摺部4を垂下した状態から上方回動するすることによりベッドBの使用者Uの腰部から足先までの側方が開放された状態となるよう構成した介助装置とする。
【選択図】図4
Description
まず、このサイドレールを頭部側のみに装着した場合には、上述したようにベッドからの離床の際に足をずらすようにしてベッドサイドで端座位をとることが可能であり、回動把持部を手掛かりとして立ち上がることができる。しかし、この場合には、足側にサイドレールが無いために布団あるいは使用者の落下防止が十分にできていない。また、片側にしか回動把持部がないため、安心して立ち上がることができない。
また、このサイドレールを頭部側及び足側に装着した場合には、回動把持部をベッドの側部フレームと平行とすることによってベッドサイド全面において、落下防止できるように構成されている。そして、ベッドサイドに端座位をとった後では、約90度ベッドの外側に回動させた回動把持部が使用者の両側に位置するので使用者はより安全に立ち上がることができる。しかし、使用者がベッド上で仰臥している姿勢からベッドサイドで端座位をとるまでに足側のサイドレールが邪魔になり、この状態では姿勢をかえることが困難であり、サイドレールの脱着操作が必要となり、使用者一人で離床することは、極めて困難なものである。
また、請求項2の発明では、第一回動手摺部3を基部フレーム2’に具備し、第二回動手摺部4を別の基部フレーム2’に具備したことを特徴とする。
さらに、請求項3の発明では、ベッドBの側部に装着され、ベッドBの脚部側にベッドBの長手方向に略平行な水平軸周りに回動自在な第二回動手摺部4と、この第二回動手摺部4に隣接するとともに垂直軸周りに回動自在な第一回動手摺部3と、この第一回動手摺部3に隣接するサイドレールSによってベッドBの側部全面を閉塞可能に構成したことを特徴とする。
そして、請求項2の発明では、第一回動手摺部3と第二回動手摺部4をそれぞれ別にベッドBに着脱できるように構成されている。したがって、介助装置1をコンパクトな状態で収納しておくこともできる。また、取り扱いなども楽である。
さらに、請求項3の発明では、ベッドBの側部に介助装置1を装着するとともに、サイドレールSも合わせて装着し、ベッドBの脚部側から第二回動手摺部4、第一回動手摺部3、サイドレールSとなるようにする。このようにすると、ベッドBの側部全面を閉塞する状態と、使用者Uの腰部から足先の側方を開放することもできる。したがって、ベッドBを利用した療養とベッドからの離床が安全にできる。
この基部フレーム2は、2本の支柱5,6を備えており、これら両支柱5,6の下部に両支柱5,6を連結する水平な横フレーム7が一体に設けられている。
そして、ベッドBの側部フレ−ムfには長手方向に沿って複数の嵌合孔h,h,・・・が設けられており、基部フレーム2の横フレーム7の下部に設けられた軸部8,8をこれら嵌合孔h,hに挿入することにより、該基部フレーム2がベッドBに取り付けられる。
なお、図示してはいないが、確実な固定を行うために、これらの軸部8,8の下面側に雌ネジ部を設け、ボルト部材などを螺着することにより、抜け止めしてもよい。
そして、基部フレーム2をベッドBに固定した状態では、横フレーム7がベッドBに敷かれたマットレスMの上面よりも下側に位置するように構成するのが好ましい。
この第二回動手摺部4は基部フレーム2の他方側の支柱6上部に固着された回動軸受26を介して取り付けられている。この回動軸受26は、基部フレーム2と平行に固着されている。すなわち、介助装置1をベッドBに装着したときには、ベッドBの側部と平行な状態となっている。そして、この回動軸受26は中空の筒体であり、内部は小径空孔部26aと大径空孔部26bを一体的に設けた段付きの空孔部とされている。また、回動軸受26の第一回動手摺部3側は小径部26cとなっており、この小径部26cに複数の爪部26d,26d,・・・が設けられている。
なお、互いの爪部26d,28aの歯数によって、回動角度は決定される。そのため、歯数を多く設けておけばより細かな回動位置を設定できる。しかしながら、本発明においては、少なくとも床面に対して平行な状態と垂直な状態とに第二回動手摺部4が設定できるよう構成されたものであればよい。
なお、一般的なベッドを使用するときには使用者Uの頭部が基準となっている場合が多いが、図示したように背上げ可能なベッドBでは、ベッドBの背部と腰部の屈曲部に、使用者Uの体格の大小に関わらず腰の位置が位置する状態で使用されている。したがって、第一回動手摺部3の回動の基端となる支柱5をベッドBの背部と腰部の屈曲部近傍に配置するとともに、第一回動手摺部3の幅は使用者Uが通過可能な幅程度に設定しておく。さらに、支柱6をベッドBの脚側端部に位置するよう配置し、この支柱6と第一回動手摺部3間に第二回動手摺部4を設けるように構成する。
このように構成することによって、ベッドBの使用者Uは腰の位置を介助装置1に合わせて移動しなくても、ベッドBの背上げ操作をした後、身体を反転させるようにして端座位をとるだけでそれぞれの回動手摺部3,4が最適な位置に位置する状態となっている。
また、ベッドBの背上げ操作を行い、第二回動手摺部4を回動してマットレスMの上部に位置する水平状態で固定すると、この第二回動手摺部4をテーブル面として使用することもできる。
さらに、第二回動手摺部4をこのような状態としておくと、ベッドB上に仰臥した状態から背を上げるときに手掛かりとして使用することもできる。
第8図(c)図に示すように端座位の姿勢となれば、使用者Uの両側部に位置する第一回動手摺部3と第二回動手摺部4を把持して、立ち上がればよい。
また、図示してはいないが、それぞれの手摺本体14,27の内部に補強パイプなどを固着してそれぞれの回動手摺部3,4を構成してもよい。このように構成すると回動手摺部3,4の周囲を握持することができるようになる。さらに、第一回動手摺部3と第二回動手摺部4にそれぞれ略コ字状に湾曲させた把持パイプを一体的に設けてもよい。
このように、別の基部フレーム2’,2’にそれぞれの回動手摺部3,4を取り付けるように構成することによって、それぞれがコンパクトになり、取り扱いが楽になる。
また、第一回動手摺部3に隣接するように、頭部側にサイドレールSを取り付け、脚部側に第二回動手摺部4を取り付けることによって、ベッドBの側面全面を閉塞した状態とすることもできる。さらに、立ち上がりの際にはそれぞれの回動手摺部3,4を上述と同様に操作することもできるので、簡単かつ安全に姿勢変更から立ち上がりができる。
2 基部フレーム
2’ 基部フレーム
3 第一回動手摺部
4 第二回動手摺部
5 支柱
6 支柱
18 ロック装置
38 ロック装置
Claims (3)
- ベッド(B)の側部に装着して使用する介助装置(1)において、ベッド(B)の嵌合孔(h,h)に装着される基部フレーム(2)を備え、この基部フレーム(2)にはベッド(B)上で仰臥する使用者(U)の腰部またはベッド(B)の腰受と背受の屈曲部の側部に位置する支柱(5)と、ベッド(B)の脚側端部に位置する支柱(6)が一体に形成されており、支柱(5)には支柱(5)周りに回動自在となるよう第一回動手摺部(3)を設け、支柱(6)の上端にはベッド(B)の長手方向に略平行な水平軸周りに回動自在となるよう第二回動手摺部(4)を設け、これらの回動手摺部(3),(4)は所定の角度で固定するロック装置(18),(38)をそれぞれ具備しており、これらの回動手摺部(3),(4)によりベッド(B)側部を閉塞する状態と、第一回動手摺部(3)をベッド(B)の外方に回動するとともに、第二回動手摺部(4)を垂下した状態から上方回動することによりベッド(B)の使用者(U)の腰部から足先までの側方が開放された状態となるよう構成したことを特徴とする介助装置。
- 第一回動手摺部(3)を基部フレーム(2’)に具備し、第二回動手摺部(4)を別の基部フレーム(2’)に具備したことを特徴とする請求項1に記載の介助装置。
- ベッド(B)の側部に装着され、ベッド(B)の脚部側にベッド(B)の長手方向に略平行な水平軸周りに回動自在な第二回動手摺部(4)と、この第二回動手摺部(4)に隣接するとともに垂直軸周りに回動自在な第一回動手摺部(3)と、この第一回動手摺部(3)に隣接するサイドレール(S)によってベッド(B)の側部全面を閉塞可能に構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の介助装置。
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