JP7025872B2 - 基板処理装置、基板処理方法及び記憶媒体 - Google Patents

基板処理装置、基板処理方法及び記憶媒体 Download PDF

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本開示は、基板処理装置、基板処理方法及び記憶媒体に関する。
特許文献1には、基板の中心部に、純水で希釈した希釈現像液の液溜りを形成する液溜り形成工程と、その後、基板を第1の回転速度で回転させて希釈現像液の液溜りを基板の全面に拡散させ、希釈現像液の液膜を形成する液膜形成工程と、その後、基板を第1の回転速度よりも遅い第2の回転速度で回転させた状態で、接液面を有するノズルから現像液を供給して基板と接液面との間に現像液の液溜りを形成しつつ、基板中心を通る径方向にノズルを移動させて、基板上に現像液を供給する現像液供給工程と、を有する基板処理方法が開示されている。
特開2016-11345号
本開示は、処理の進行の程度が基板上の位置によってばらつくことを抑制するのに有効な基板処理装置、基板処理方法及び記憶媒体を提供することを目的とする。
本開示に係る基板処理装置は、基板を保持して回転させる回転保持部と、基板の表面に希釈液を供給する第一供給部と、基板の表面に処理液を供給する第二供給部と、制御部と、を備え、第二供給部は、基板の表面に対向する接液面、及び接液面に開口して処理液を吐出する吐出口を含むノズルと、ノズルの位置を調節する位置調節部とを有し、制御部は、基板の表面に希釈液を供給し、希釈液の液溜りを形成するように第一供給部を制御することと、ノズルを位置調節部により移動させて接液面を希釈液の液溜りに接触させ、吐出口から処理液を吐出し、希釈液と処理液との混合液の液溜りを形成するように第二供給部を制御することと、接液面の外周より内側に位置する混合液が接液面と基板の表面との間に留まり、接液面の外周より外側に位置する混合液が基板の外周側に広がる第一回転速度で基板を回転させるように回転保持部を制御することと、基板が第一回転速度で回転した後に、第一回転速度よりも小さい第二回転速度で基板を回転させるように回転保持部を制御することと、基板が第二回転速度で回転している状態にて、吐出口から処理液を吐出しながら、ノズルを位置調節部により基板の外周側に移動させるように第二供給部を制御することと、を実行するように構成されている。
基板の表面において、処理液が最初に到達する部分では、他の部分に比較して、処理液による処理の進行が大きくなる傾向がある。これに対し、本基板処理装置によれば、処理液の供給に先立って、混合液の液溜りを形成することと、接液面43が混合液の液溜りに接触した状態にて、第一回転速度でウェハWを回転させることとが実行される。これにより、接液面の外周よりも内側(以下、「内側領域」という。)に位置する混合液が接液面と基板の表面との間に留まった状態で、接液面の外周よりも外側(以下、「外側領域」という。)に位置する混合液が基板の外周側に広がる。この結果、内側領域における厚さが、外側領域における厚さに比較して大きい混合液層が形成される。混合液層は継時的に劣化する。劣化した混合液層は、後に供給される現像液による処理の進行を妨げる。上述のように、内側領域においては、外側領域に比較して厚い混合液層が存在する。このため、混合液層の形成後に最初に現像液が供給される部分(以下、「初期到達部分」という。)における処理の進行は緩和される。これにより、初期到達部分における処理の進行の程度と、他の部分における処理の進行の程度との差が縮小される。従って、処理の進行の程度(以下、「処理進行度」という。)がウェハW上の位置によってばらつくことを抑制するのに有効である。
ノズルを位置調節部により移動させて接液面を希釈液の液溜りに接触させるように第二供給部を制御することは、吐出口を処理液で満たした状態で、ノズルを位置調節部により基板の表面に近付けるように第二供給部を制御することを含んでもよい。この場合、混合液の液溜りへの気泡の混入を抑制し、当該気泡に起因する処理進行度のばらつきを抑制できる。
吐出口を処理液で満たした状態でノズルを基板の表面に近付けるように第二供給部を制御することは、吐出口から処理液を吐出しながら、ノズルを位置調節部により基板の表面に近付けるように第二供給部を制御することを含んでもよい。この場合、接液面が希釈液に接触した後、処理液が直ちに希釈液に混合する。これにより、混合液の液溜りの形成を早め、処理時間を短縮することができる。
吐出口から処理液を吐出しながらノズルを基板の表面に近付けるように第二供給部を制御することは、接液面と基板の表面との距離が5~7mmの状態で吐出口からの処理液の吐出を開始した後に、接液面と基板の表面との距離が0.5~2mmとなるまでノズルを基板の表面に近付けるように第二供給部を制御することを含んでもよい。この場合、吐出口からの処理液の吐出が開始された後、接液面が希釈液の液溜りに接触までの間に、処理液が落下することを防止できる。これにより、落下した処理液による処理の進行を抑制し、当該落下に起因する処理進行度のばらつきを抑制できる。
第一回転速度は300~1500rpmであってもよい。
第二回転速度は10~100rpmであってもよい。吐出口から処理液を吐出しながらノズルを移動させる過程では、処理液と混合液とが基板の回転中心側から外周側に交互に並んで渦巻き状に分布する場合がある。この場合、処理液が接している個所と混合液が接している個所とで処理進行度の差異が大きくなる。これに対し、第二回転速度を10rpm以上にすることで混合液の広がりを早くし、渦巻き状の分布の形成を抑制できる。また、第二回転速度を100rpm以下にすることで、ウェハWの回転中心RC側における処理進行度が過大となることを抑制できる。
制御部は、第二供給部がノズルを位置調節部により移動させて接液面を希釈液の液溜りに接触させ、吐出口から処理液を吐出する際に、第一回転速度よりも小さい第三回転速度で基板を回転させるように回転保持部を制御することを更に実行するように構成されていてもよい。
ノズルを位置調節部により移動させて接液面を希釈液の液溜りに接触させるように第二供給部を制御することは、接液面の中心が基板の回転中心からずれた位置にて接液面を希釈液の液溜りに接触させるように第二供給部を制御することを含み、吐出口から処理液を吐出し、希釈液と処理液との混合液の液溜りを形成するように第二供給部を制御することは、吐出口から処理液を吐出しながら、ノズルを位置調節部により移動させて接液面の中心を基板の回転中心に近付けるように第二供給部を制御することを含んでもよい。この場合、吐出口からの吐出が開始された直後に、処理液が基板の回転方向に広がる。ノズルが基板の回転中心側に移動することにより、処理液が径方向(回転中心を通る方向)にも広がる。これにより、処理液の濃度の均一性が高い液溜りを迅速に形成し、処理液の濃度のばらつきに起因する処理進行度のばらつきを抑制できる。
第三回転速度は100rpm以下であってもよい。
基板が第二回転速度で回転している状態にて、吐出口から処理液を吐出しながら、ノズルを位置調節部により基板の外周側に移動させるように第二供給部を制御することは、第二回転速度とノズルの移動速度とが次式を満たすように第二供給部を制御することを含んでもよい。
3≦RF/V≦5
V:ノズルの移動速度[mm/s]
RF:第二回転速度[rpm]
上記RF/Vを3以上にすることで、上記渦巻き状の分布の形成を抑制できる。上記RF/Vを5以下にすることで、基板の回転中心側における処理進行度が過大となることを抑制できる。従って、処理進行度のばらつきを更に抑制できる。
基板が第二回転速度で回転している状態にて、吐出口から処理液を吐出しながら、ノズルを位置調節部により基板の外周側に移動させるように第二供給部を制御することは、ノズルが基板の外周側に移動している途中で吐出口からの処理液の吐出量を増やすように第二供給部を制御することを含んでもよい。この場合、基板の回転中心側における処理進行度を相対的に小さくすることで、処理進行度のばらつきを更に抑制できる。
本開示に係る基板処理方法は、基板の表面に希釈液を供給し、希釈液の液溜りを形成することと、基板の表面に対向する接液面、及び接液面に開口して処理液を吐出する吐出口を含むノズルを移動させ、接液面を希釈液の液溜りに接触させ、吐出口から処理液を吐出し、希釈液と処理液との混合液の液溜りを形成することと、接液面の外周より内側に位置する混合液が接液面と基板の表面との間に留まり、接液面の外周より外側に位置する混合液が基板の外周側に広がる第一回転速度で基板を回転させることと、基板が第一回転速度で回転した後に、第一回転速度よりも小さい第二回転速度で基板を回転させることと、基板が第二回転速度で回転している状態にて、吐出口から処理液を吐出しながら、ノズルを基板の外周側に移動させることと、を含んでもよい。
本開示に係る記憶媒体は、上記基板処理方法を装置に実行させるためのプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
本開示によれば、処理の進行の程度が基板上の位置によってばらつくことを抑制するのに有効な基板処理装置、基板処理方法及び記憶媒体を提供することができる。
基板処理システムの概略構成を示す斜視図である。 図1中のII-II線に沿う断面図である。 図2中のIII-III線に沿う断面図である。 現像ユニットの概略構成を示す模式図である。 ノズルの一例を示す斜視図である。 ノズルの変形例を示す断面図である。 ノズルの他の変形例を示す平面図である。 図7中のVIII-VIII線に沿う断面図である。 制御部のハードウェア構成を例示する模式図である。 現像処理手順のフローチャートである。 リンス液の液溜りを形成する手順のフローチャートである。 リンス液の液溜りの形成中における基板の状態を示す模式図である。 プリウェット手順のフローチャートである。 プリウェットの実行中における基板の状態を示す模式図である。 塗布手順のフローチャートである。 現像液の塗布中における基板の状態を示す模式図である。 現像・洗浄・乾燥手順のフローチャートである。 洗浄・乾燥中における基板の状態を示す模式図である。 プリウェット手順の変形例を示すフローチャートである。 塗布手順の変形例を示すフローチャートである。
以下、実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
〔基板処理システム〕
基板処理システム1は、基板に対し、感光性被膜の形成、当該感光性被膜の露光、及び当該感光性被膜の現像を施すシステムである。処理対象の基板は、例えば半導体のウェハWである。感光性被膜は、例えばレジスト膜である。基板処理システム1は、塗布・現像装置2と露光装置3とを備える。露光装置3は、ウェハW(基板)上に形成されたレジスト膜(感光性被膜)の露光処理を行う。具体的には、液浸露光等の方法によりレジスト膜の露光対象部分にエネルギー線を照射する。塗布・現像装置2は、露光装置3による露光処理の前に、ウェハW(基板)の表面にレジスト膜を形成する処理を行い、露光処理後にレジスト膜の現像処理を行う。
〔基板処理装置〕
以下、基板処理装置の一例として、塗布・現像装置2の構成を説明する。図1~図3に示すように、塗布・現像装置2は、キャリアブロック4と、処理ブロック5と、インタフェースブロック6と、コントローラ100(制御部)とを備える。
キャリアブロック4は、塗布・現像装置2内へのウェハWの導入及び塗布・現像装置2内からのウェハWの導出を行う。例えばキャリアブロック4は、ウェハW用の複数のキャリア11を支持可能であり、受け渡しアームA1を内蔵している。キャリア11は、例えば円形の複数枚のウェハWを収容する。受け渡しアームA1は、キャリア11からウェハWを取り出して処理ブロック5に渡し、処理ブロック5からウェハWを受け取ってキャリア11内に戻す。
処理ブロック5は、複数の処理モジュール14,15,16,17を有する。図2及び図3に示すように、処理モジュール14,15,16,17は、複数の液処理ユニットU1と、複数の熱処理ユニットU2と、これらのユニットにウェハWを搬送する搬送アームA3とを内蔵している。処理モジュール17は、液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2を経ずにウェハWを搬送する直接搬送アームA6を更に内蔵している。液処理ユニットU1は、処理液をウェハWの表面に供給する。熱処理ユニットU2は、例えば熱板及び冷却板を内蔵しており、熱板によりウェハWを加熱し、加熱後のウェハWを冷却板により冷却して熱処理を行う。
処理モジュール14は、液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2によりウェハWの表面上に下層膜を形成する。処理モジュール14の液処理ユニットU1は、下層膜形成用の処理液をウェハW上に塗布する。処理モジュール14の熱処理ユニットU2は、下層膜の形成に伴う各種熱処理を行う。
処理モジュール15は、液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2により下層膜上にレジスト膜を形成する。処理モジュール15の液処理ユニットU1は、レジスト膜形成用の処理液を下層膜の上に塗布する。処理モジュール15の熱処理ユニットU2は、レジスト膜の形成に伴う各種熱処理を行う。
処理モジュール16は、液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2によりレジスト膜上に上層膜を形成する。処理モジュール16の液処理ユニットU1は、上層膜形成用の液体をレジスト膜の上に塗布する。処理モジュール16の熱処理ユニットU2は、上層膜の形成に伴う各種熱処理を行う。
処理モジュール17は、液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2により、露光後のレジスト膜の現像処理を行う。処理モジュール17の液処理ユニットU1は、露光済みのウェハWの表面上に現像液を塗布した後、これをリンス液により洗い流すことで、レジスト膜の現像処理を行う。処理モジュール17の熱処理ユニットU2は、現像処理に伴う各種熱処理を行う。熱処理の具体例としては、現像処理前の加熱処理(PEB:Post Exposure Bake)、現像処理後の加熱処理(PB:Post Bake)等が挙げられる。
処理ブロック5内におけるキャリアブロック4側には棚ユニットU10が設けられている。棚ユニットU10は、上下方向に並ぶ複数のセルに区画されている。棚ユニットU10の近傍には昇降アームA7が設けられている。昇降アームA7は、棚ユニットU10のセル同士の間でウェハWを昇降させる。
処理ブロック5内におけるインタフェースブロック6側には棚ユニットU11が設けられている。棚ユニットU11は、上下方向に並ぶ複数のセルに区画されている。
インタフェースブロック6は、露光装置3との間でウェハWの受け渡しを行う。例えばインタフェースブロック6は、受け渡しアームA8を内蔵しており、露光装置3に接続される。受け渡しアームA8は、棚ユニットU11に配置されたウェハWを露光装置3に渡し、露光装置3からウェハWを受け取って棚ユニットU11に戻す。
コントローラ100は、例えば以下の手順で塗布・現像処理を実行するように塗布・現像装置2を制御する。まずコントローラ100は、キャリア11内のウェハWを棚ユニットU10に搬送するように受け渡しアームA1を制御し、このウェハWを処理モジュール14用のセルに配置するように昇降アームA7を制御する。
次にコントローラ100は、棚ユニットU10のウェハWを処理モジュール14内の液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2に搬送するように搬送アームA3を制御し、このウェハWの表面上に下層膜を形成するように液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2を制御する。その後コントローラ100は、下層膜が形成されたウェハWを棚ユニットU10に戻すように搬送アームA3を制御し、このウェハWを処理モジュール15用のセルに配置するように昇降アームA7を制御する。
次にコントローラ100は、棚ユニットU10のウェハWを処理モジュール15内の液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2に搬送するように搬送アームA3を制御し、このウェハWの下層膜上にレジスト膜を形成するように液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2を制御する。その後コントローラ100は、ウェハWを棚ユニットU10に戻すように搬送アームA3を制御し、このウェハWを処理モジュール16用のセルに配置するように昇降アームA7を制御する。
次にコントローラ100は、棚ユニットU10のウェハWを処理モジュール16内の各ユニットに搬送するように搬送アームA3を制御し、このウェハWのレジスト膜上に上層膜を形成するように液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2を制御する。その後コントローラ100は、ウェハWを棚ユニットU10に戻すように搬送アームA3を制御し、このウェハWを処理モジュール17用のセルに配置するように昇降アームA7を制御する。
次にコントローラ100は、棚ユニットU10のウェハWを棚ユニットU11に搬送するように直接搬送アームA6を制御し、このウェハWを露光装置3に送り出すように受け渡しアームA8を制御する。その後コントローラ100は、露光処理が施されたウェハWを露光装置3から受け入れて棚ユニットU11に戻すように受け渡しアームA8を制御する。
次にコントローラ100は、棚ユニットU11のウェハWを処理モジュール17内の各ユニットに搬送するように搬送アームA3を制御し、このウェハWのレジスト膜に現像処理を施すように液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2を制御する。その後コントローラ100は、ウェハWを棚ユニットU10に戻すように搬送アームA3を制御し、このウェハWをキャリア11内に戻すように昇降アームA7及び受け渡しアームA1を制御する。以上で塗布・現像処理が完了する。
なお、基板処理装置の具体的な構成は、以上に例示した塗布・現像装置2の構成に限られない。基板処理装置は、現像処理用の液処理ユニットU1(処理モジュール17の液処理ユニットU1)と、これを制御可能なコントローラ100とを備えていればどのようなものであってもよい。
〔現像ユニット〕
続いて、処理モジュール17の液処理ユニットU1について詳細に説明する。処理モジュール17は、液処理ユニットU1として現像ユニット20を有する。図4に示すように、現像ユニット20は、回転保持部30と、現像液供給部40(第二供給部)と、リンス液供給部50(第一供給部)とを有する。
回転保持部30は、基板を保持して回転させる。例えば回転保持部30は、保持機構31と回転機構32とを有する。保持機構31は、水平に配置されたウェハWの中心部を支持し、当該ウェハWを例えば真空吸着等により保持する。回転機構32は、例えば電動モータ等を動力源として内蔵し、鉛直な回転中心RCまわりに保持機構31を回転させる。これにより、回転中心RCまわりにウェハWが回転する。
現像液供給部40は、ウェハWの表面Waに現像液(処理液)を供給する。現像液は、露光後のレジスト膜の除去対象部分を除去するための処理液である。レジスト膜の除去対象部分は、露光処理後において現像液に対し可溶な部分である。現像液がポジ型である場合には、露光処理において露光された部分が現像液に対して可溶である。現像液がネガ型である場合には、露光処理において露光されなかった部分が現像液に対して可溶である。ポジ型の現像液の具体例としては、アルカリ溶液が挙げられる。ネガ型の現像液の具体例としては、有機溶剤が挙げられる。
現像液供給部40は、例えばノズル41と、タンク44と、ポンプ46と、バルブ47と、ノズル搬送機構48(位置調節部)とを有する。
ノズル41は、ウェハWの表面Waに向かって現像液を吐出する。図5に示すように、ノズル41は、ウェハWの表面Waに対向する接液面43と、接液面43に開口して現像液を吐出する吐出口42とを含む。例えばノズル41は、円形の接液面43を有し、吐出口42は接液面43の中央部に開口している。接液面43の面積は、ウェハWの表面Waの面積に比べ小さい。接液面43の面積は、ウェハWの表面Waの面積に比べ例えば1~11%であり、1~3%であってもよい。ノズル41は、例えばPTFE等の樹脂材料により構成可能である。なお、ノズル41は、接液面43に点在する複数の吐出口42を含んでいてもよい。
ノズル41は、現像液の吐出量を90ml/minとする条件下にて、接液面43を通過する現像液の平均流速が1.2~5.5m/minとなるように構成されていてもよく、当該平均流速が1.2~3.5m/minとなるように構成されていてもよい。
例えば、ノズル41は、吐出口42の接液面43における開口面積(ノズル41が複数の吐出口42を含む場合は複数の吐出口42の開口面積の総和)が16.4~75mmとなるように構成されていてもよく、当該開口面積が25~75mmとなるように構成されていてもよい。
図6に示すように、吐出口42の開口面積は、接液面43に近付くにつれて徐々に大きくなっていてもよい。
図7及び図8に示すように、ノズル41は、接液面43の中心まわりの周方向に沿って並び、それぞれ当該周方向における同一方向に傾斜した複数の吐出口42を有してもよい。より具体的に、図7及び図8のノズル41は、上記周方向に沿って並ぶ第一グループの吐出口42と、第一グループの吐出口42よりもノズル41の外周側において上記周方向に沿って並ぶ第二グループの吐出口42と、第二グループの吐出口42よりもノズル41の外周側において上記周方向に沿って並ぶ第三グループの吐出口42と、第三グループの吐出口42よりもノズル41の外周側において上記周方向に沿って並ぶ第四グループの吐出口42とを有している。上記周方向における吐出口42の位置は、上記グループ間で揃っている。いずれの吐出口42も、上記周方向における同一方向に傾斜している。このようなノズル41によれば、接液面43とウェハWとの間に現像液の旋回流を形成し、接液面43とウェハWとの間における現像液の均一性を向上させることができる。
図4に戻り、ノズル41は、管路45を介してタンク44に接続されている。タンク44は現像液を収容する。ポンプ46及びバルブ47は管路45に設けられている。ポンプ46は、例えばベローズポンプであり、タンク44からノズル41に現像液を圧送する。バルブ47は、例えばエアオペレーションバルブであり、管路45内の開度を調節する。バルブ47を制御することにより、ノズル41から現像液を吐出する状態と、ノズル41から現像液を吐出しない状態との切り替えが可能である。また、ポンプ46及びバルブ47の少なくとも一方を制御することにより、ノズル41からの現像液の吐出量(単位時間あたりの吐出量)を調節することも可能である。
ノズル搬送機構48は、ノズル41の位置を調節する。より具体的に、ノズル搬送機構48は、接液面43を下方に向けた状態で、ウェハWの上方を横切るようにノズル41を搬送し、ノズル41を昇降させる。例えばノズル搬送機構48は、電動モータ等を動力源としてウェハWの上方を横切るようにノズル41を搬送する機構と、電動モータ等を動力源としてノズル41を昇降させるための機構とを有する。
ノズル搬送機構48は、ウェハWの回転中心RCを通る経路に沿ってノズル41を搬送してもよいし、回転中心RCに対してずれた経路に沿ってノズル41を搬送してもよい。ノズル搬送機構48は、直状の経路に沿ってノズル41を搬送してもよいし、曲がった経路に沿ってノズル41を搬送してもよい。
リンス液供給部50は、ウェハWの表面Waにリンス液(希釈液)を供給する。リンス液は、例えば純水である。
リンス液供給部50は、例えばノズル51と、タンク52と、ポンプ54と、バルブ55と、ノズル搬送機構56(位置調節部)とを有する。
ノズル51は、ウェハWの表面Waに向かってリンス液を吐出する。ノズル51は、管路53を介してタンク52に接続されている。タンク52はリンス液を収容する。ポンプ54及びバルブ55は管路53に設けられている。ポンプ54は、例えばベローズポンプであり、タンク52からノズル51にリンス液を圧送する。バルブ55は、例えばエアオペレーションバルブであり、管路53内の開度を調節する。バルブ55を制御することにより、ノズル51からリンス液を吐出する状態と、ノズル51からリンス液を吐出しない状態との切り替えが可能である。また、ポンプ54及びバルブ55の少なくとも一方を制御することにより、ノズル51からのリンス液の吐出量を調節することも可能である。
ノズル搬送機構56は、例えば電動モータ等を動力源としてノズル51を搬送する。具体的に、ノズル搬送機構56は、ノズル51の吐出口を下方に向けた状態で、ウェハWの上方を横切るようにノズル51を搬送する。
このように構成された現像ユニット20は、上述のコントローラ100により制御される。コントローラ100は、表面Waにリンス液を供給し、リンス液の液溜りを形成するようにリンス液供給部50を制御することと、ノズル41をノズル搬送機構48により移動させて接液面43をリンス液の液溜りに接触させ、吐出口42から現像液を吐出し、希釈現像液の液溜りを形成するように現像液供給部40を制御することと、接液面43の外周より内側に位置する希釈現像液が接液面43と表面Waとの間に留まり、接液面43の外周より外側に位置する希釈現像液がウェハWの外周側に広がる第一回転速度でウェハWを回転させるように回転保持部30を制御することと、ウェハWが第一回転速度で回転した後に、第一回転速度よりも小さい第二回転速度でウェハWを回転させるように回転保持部30を制御することと、ウェハWが第二回転速度で回転している状態にて、吐出口42から現像液を吐出しながら、ノズル41をノズル搬送機構48によりウェハWの外周側に移動させるように現像液供給部40を制御することと、を実行するように構成されている。
例えばコントローラ100は、機能上の構成(以下、「機能ブロック」という。)として、液溜り形成制御部111と、プリウェット制御部112と、塗布制御部113と、洗浄・乾燥制御部114とを有する。
液溜り形成制御部111は、ウェハWの表面Waにリンス液の液溜りを形成するための制御を実行する。当該制御は、表面Waにリンス液を供給し、リンス液の液溜りを形成するようにリンス液供給部50を制御することを含む。
プリウェット制御部112は、リンス液と現像液との混合液(以下、「希釈現像液」という。)をウェハWの表面Waに塗布するための制御を実行する。当該制御は、ノズル41をノズル搬送機構48により移動させて接液面43をリンス液の液溜りに接触させ、吐出口42から現像液を吐出し、希釈現像液の液溜りを形成するように現像液供給部40を制御することと、接液面43の外周より内側に位置する希釈現像液が接液面43と表面Waとの間に留まり、接液面43の外周より外側に位置する希釈現像液がウェハWの外周側に広がる第一回転速度でウェハWを回転させるように回転保持部30を制御することとを含む。
塗布制御部113は、ウェハWの表面Waに現像液を塗布するための制御を実行する。当該制御は、ウェハWが第一回転速度で回転した後に、第一回転速度よりも小さい第二回転速度でウェハWを回転させるように回転保持部30を制御することと、ウェハWが第二回転速度で回転している状態にて、吐出口42から現像液を吐出しながら、吐出口42をノズル搬送機構48によりウェハWの外周Wb側に移動させるように現像液供給部40を制御することとを含む。
洗浄・乾燥制御部114は、現像処理後にウェハWの表面Waを洗浄し、乾燥させるための制御を実行する。当該制御は、第二回転速度よりも大きい第四回転速度でウェハWを回転させるように回転保持部30を制御することと、ウェハWが第四回転速度で回転している状態にて、ウェハWの表面Waにリンス液を供給するようにリンス液供給部50を制御することと、リンス液の供給が完了した後に、第四回転速度よりも大きい第五回転速度でウェハWを回転させるように回転保持部30を制御することとを含む。
コントローラ100は、一つ又は複数の制御用コンピュータにより構成される。例えばコントローラ100は、図9に示す回路120を有する。回路120は、一つ又は複数のプロセッサ121と、メモリ122と、ストレージ123と、入出力ポート124と、タイマー125とを有する。入出力ポート124は、回転保持部30、現像液供給部40及びリンス液供給部50等との間で電気信号の入出力を行う。タイマー125は、例えば一定周期の基準パルスをカウントすることで経過時間を計測する。
ストレージ123は、例えばハードディスク等、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を有する。記憶媒体は、後述の基板処理手順を処理ブロック5に実行させるためのプログラムを記録している。記憶媒体は、不揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク及び光ディスク等の取り出し可能な媒体であってもよい。メモリ122は、ストレージ123の記憶媒体からロードしたプログラム及びプロセッサ121による演算結果を一時的に記録する。プロセッサ121は、メモリ122と協働して上記プログラムを実行することで、上述した各機能モジュールを構成する。
なお、コントローラ100のハードウェア構成は、必ずしもプログラムにより各機能モジュールを構成するものに限られない。例えばコントローラ100の各機能モジュールは、専用の論理回路又はこれを集積したASIC(Application Specific Integrated Circuit)により構成されていてもよい。
〔現像処理手順〕
続いて、基板処理方法の一例として、コントローラ100の制御に応じて現像ユニット20が実行する現像処理手順を説明する。図10に示すように、コントローラ100は、ステップS01,S02,S03,S04を順に実行する。ステップS01では、液溜り形成制御部111が、ウェハWの表面Waにリンス液の液溜りを形成するための制御を実行する。ステップS02では、プリウェット制御部112が、希釈現像液をウェハWの表面Waに塗布するための制御を実行する。ステップS03では、塗布制御部113が、ウェハWの表面Waに現像液を塗布するための制御を実行する。ステップS04では、洗浄・乾燥制御部114が、現像処理後にウェハWの表面Waを洗浄し、乾燥させるための制御を実行する。以下、各ステップの内容を詳細に説明する。
(液溜りの形成手順)
上述のステップS01では、液溜り形成制御部111が、ウェハWの表面Waにリンス液を供給し、ウェハWの回転中心RCを含む領域上にリンス液の液溜りを形成するようにリンス液供給部50を制御することを実行する。
図11に例示するように、液溜り形成制御部111は、ステップS11,S12,S13,S14,S15を順に実行する。
ステップS11では、液溜り形成制御部111が、ノズル搬送機構56によりノズル51を移動させて第一位置に配置するようにリンス液供給部50を制御する。第一位置は、例えばウェハWの回転中心RCの上方である。
ステップS12では、液溜り形成制御部111が、リンス液CFの供給を開始するようにリンス液供給部50を制御する(図12の(a)参照)。例えば液溜り形成制御部111は、バルブ55を開放してタンク52からノズル51へのリンス液CFの供給を開始し、ノズル51から表面Waへのリンス液CFの吐出を開始するようにリンス液供給部50を制御する。
ステップS13では、液溜り形成制御部111が、第一処理時間の経過を待機する。第一処理時間は、表面Wa上に所望の大きさの液溜りを形成するように、事前の条件出し等によって予め設定されている。
ステップS14では、液溜り形成制御部111が、リンス液の供給を停止するようにリンス液供給部50を制御する。例えば液溜り形成制御部111は、バルブ55を閉じてタンク52からノズル51へのリンス液の供給を停止するようにリンス液供給部50を制御する。
ステップS15では、液溜り形成制御部111が、ノズル搬送機構56によりノズル51を移動させてウェハWの上方から退避させるようにリンス液供給部50を制御する。以上で、回転中心RCを含む領域上にリンス液CFの液溜りPD1が形成される(図12の(b)参照)。
なお、液溜り形成制御部111は、リンス液CFが広がらない程度の低速でウェハWを回転させながら、ウェハWの表面Waにリンス液CFを供給するようにリンス液供給部50を制御してもよい。
(プリウェット手順)
ステップS02では、プリウェット制御部112が、ノズル41をノズル搬送機構48により移動させて接液面43をリンス液の液溜りに接触させ、吐出口42から現像液を吐出し、希釈現像液の液溜りを形成するように現像液供給部40を制御することと、接液面43の外周より内側に位置する希釈現像液が接液面43と表面Waとの間に留まり、接液面43の外周より外側に位置する希釈現像液がウェハWの外周側に広がる第一回転速度でウェハWを回転させるように回転保持部30を制御することとを実行する。
ノズル41をノズル搬送機構48により移動させて接液面43をリンス液の液溜りに接触させるように現像液供給部40を制御することは、吐出口42を現像液で満たした状態で、ノズル41をノズル搬送機構48により表面Waに近付けるように現像液供給部40を制御することを含んでもよい。
吐出口42を現像液で満たした状態でノズル41を表面Waに近付けるように現像液供給部40を制御することは、吐出口42から現像液を吐出しながら、ノズル41をノズル搬送機構48により表面Waに近付けるように現像液供給部40を制御することを含んでもよい。
プリウェット制御部112は、現像液供給部40がノズル41をノズル搬送機構48により移動させて接液面43をリンス液の液溜りに接触させ、吐出口42から現像液を吐出する際に、第一回転速度よりも小さい第三回転速度でウェハWを回転させるように回転保持部30を制御することを更に実行してもよい。
ノズル41をノズル搬送機構48により移動させて接液面43をリンス液の液溜りに接触させるように現像液供給部40を制御することは、接液面43の中心が回転中心RCからずれた位置にて接液面43をリンス液の液溜りに接触させるように現像液供給部40を制御することを含み、吐出口42から現像液を吐出し、希釈現像液の液溜りを形成するように現像液供給部40を制御することは、吐出口42から現像液を吐出しながら、ノズル41をノズル搬送機構48により移動させて接液面43の中心を回転中心RCに近付けるように現像液供給部40を制御することを含んでもよい。
図13に例示するように、プリウェット制御部112は、ステップS21,S22,S23,S24,S25,S26,S27,S28を順に実行する。
ステップS21では、プリウェット制御部112が、回転速度ω1(第三回転速度)にてウェハWの回転を開始するように回転保持部30を制御する。回転速度ω1は、例えば100rpm以下であり、50rpm以下であってもよい。
ステップS22では、プリウェット制御部112が、ノズル搬送機構48によりノズル41を移動させて第二位置に配置するように現像液供給部40を制御する。第二位置は、リンス液の液溜りPD1が形成された領域内において、ウェハWの回転中心RCからずれた位置の上方である(図14の(a)参照)。第二位置は、接液面43の中心と回転中心RCとの距離D1が10~50mmとなるように設定されていてもよく、接液面43と表面Waとの距離D2が5~12mmとなるように設定されていてもよい。
ステップS23では、プリウェット制御部112が、吐出口42からの現像液DFの吐出を開始するように現像液供給部40を制御する(図14の(b)参照)。例えばプリウェット制御部112は、バルブ47を開いてタンク44からノズル41への現像液DFの供給を開始するように現像液供給部40を制御する。これにより、吐出口42内が現像液DFにより満たされた状態となる。
ステップS24では、プリウェット制御部112が、ノズル41をノズル搬送機構48により表面Waに近付けて接液面43をリンス液CFの液溜りPD1に接触させるように現像液供給部40を制御する。例えばプリウェット制御部112は、ノズル搬送機構48により第三位置までノズル41を下降させるように現像液供給部40を制御する。第三位置は、接液面43が液溜りPD1に接するように設定されている。第三位置は、接液面43と表面Waとの距離D3が0.3~2.5mmとなるように設定されていてもよい。ノズル41が表面Waに近付くことにより、吐出口42から吐出された現像液DFが液溜りPD1に混入する。
ステップS25では、プリウェット制御部112が、ノズル41をノズル搬送機構48により移動させて接液面43の中心を回転中心RCに近付けるように現像液供給部40を制御する(図14の(c)参照)。ウェハWの回転及びノズル41の移動により、吐出口42と液溜りPD1との相対的な位置が変化するので、吐出口42から吐出された現像液DFが液溜りPD1内の広範囲に分散して混入する。これにより、希釈現像液の濃度の均一性が高められる。接液面43の中心が回転中心RCに到達すると、プリウェット制御部112は、ノズル搬送機構48によるノズル41の移動を停止するように現像液供給部40を制御する。
ステップS26では、プリウェット制御部112が、吐出口42からの現像液DFの吐出を停止するように現像液供給部40を制御する。例えばプリウェット制御部112は、バルブ47を閉じてタンク44からノズル41への現像液の供給を停止するように現像液供給部40を制御する。ここまでの手順により、ウェハWの表面Wa上に希釈現像液MFの液溜りPD2が形成される(図14の(c)参照)。
ステップS27では、プリウェット制御部112が、ウェハWの回転速度を回転速度ω1から回転速度ω2(第一回転速度)に変更するように回転保持部30を制御する。回転速度ω2は、接液面43の外周より内側に位置する希釈現像液MFが接液面43と表面Waとの間に留まり、接液面43の外周より外側に位置する希釈現像液MFが外周Wb側に広がるように設定されている(図14の(d)参照)。回転速度ω2は、例えば300~1500rpmであり、800~1200rpmであってもよい。
ステップS28では、プリウェット制御部112が、第二処理時間の経過を待機する。第二処理時間は、接液面43の外周より内側に位置する希釈現像液MFを接液面43と表面Waとの間に留めつつ、接液面43の外周より外側に位置する希釈現像液MFを十分に塗り広げられるように、事前の条件出し等によって予め設定されている。
以上で、希釈現像液MFがウェハWの表面Waに塗布される。なお、第二位置は、回転中心RCの上方であってもよい。この場合、ステップS25を省略可能である。プリウェット制御部112は、ステップS23の実行後、吐出口42内が現像液DFにより満たされた時点で一旦タンク44からノズル41への現像液DFの供給を停止し、接液面43が液溜りPD1に接した後にタンク44からノズル41への現像液DFの供給を再開するように現像液供給部40を制御してもよい。また、プリウェット制御部112は、接液面43が液溜りPD1に接触した後にステップS23を実行してもよい。回転速度ω1はゼロであってもよい。
(現像液塗布手順)
ステップS03では、ウェハWが第一回転速度で回転した後に、第一回転速度よりも小さい第二回転速度でウェハWを回転させるように回転保持部30を制御することと、ウェハWが第二回転速度で回転している状態にて、吐出口42から現像液を吐出しながら、ノズル41をノズル搬送機構48によりウェハWの外周Wb側に移動させるように現像液供給部40を制御することとを塗布制御部113が実行する。
ウェハWが第二回転速度で回転している状態にて、吐出口42から現像液を吐出しながら、ノズル41をノズル搬送機構48によりウェハWの外周Wb側に移動させるように現像液供給部40を制御することは、ノズル41が外周Wb側に移動している途中で吐出口42からの現像液の吐出量を増やすように現像液供給部40を制御することを含んでもよい。
図15に例示するように、塗布制御部113は、ステップS31,S32,S33,S34,S35,S36,S37,S38,S39を順に実行する。
ステップS31では、塗布制御部113が、ウェハWの回転速度を回転速度ω2から回転速度ω3(第二回転速度)に変更するように回転保持部30を制御する。回転速度ω3は、回転速度ω2よりも小さい。回転速度ω3は、回転速度ω1と同等以上であってもよい。回転速度ω3は、例えば30~100rpmである。
ステップS32では、塗布制御部113が、吐出口42からの現像液DFの吐出を開始するように現像液供給部40を制御する(図16の(a)参照)。例えば塗布制御部113は、バルブ47を開いてタンク44からノズル41への現像液DFの供給を開始するように現像液供給部40を制御する。吐出口42から吐出された現像液DFは、接液面43と表面Waとの間に留まっている希釈現像液MFに混入する。現像液DFと表面Waとの間に希釈現像液MFが介在することにより、回転中心RCの近傍における現像処理の進行が抑制される。
この際に、塗布制御部113は、吐出口42における現像液DFの平均流速が1.2~5.5m/minとなるように現像液供給部40を制御してもよく、当該平均流速が1.2~3.5m/minとなるように現像液供給部40を制御してもよい。
ステップS33では、塗布制御部113が、ノズル41をノズル搬送機構48により外周Wb側に移動させることを開始するように現像液供給部40を制御する(図16の(b)参照)。以後、塗布制御部113は、回転速度ω3[rpm]とノズル41の移動速度V[mm/s]とが次式を満たすように現像液供給部40を制御してもよい。
3≦ω3/V≦5
塗布制御部113は、回転速度ω3[rpm]とノズル41の移動速度V[mm/s]とが次式を満たすように現像液供給部40を制御してもよい。
3.5≦ω3/V≦4.5
ステップS34では、ノズル41が流量切替位置に到達するのを塗布制御部113が待機する。流量切替位置は、ウェハWの中心側における現像処理の進行をより適切に抑制するように、事前の条件出し等によって予め設定されている。流量切替位置は、例えば、接液面43の中心と回転中心RCとの距離が10~50mmとなる位置であり、接液面43の中心と回転中心RCとの距離が20~40mmとなる位置であってもよい。
ステップS35では、塗布制御部113が、吐出口42からの現像液の吐出量を増やすように現像液供給部40を制御する。例えば塗布制御部113は、バルブ47の開度を大きくするように現像液供給部40を制御する。ステップS35の実行後における現像液の吐出量は、例えば、ステップS35の実行前における現像液の吐出量に対して2~7倍に設定されており、2.5~4倍に設定されていてもよい。
ステップS36では、ノズル41が吐出完了位置に到達するのを塗布制御部113が待機する。吐出完了位置は、現像液DFが回転中心RCから外周Wbまで十分に供給されるように、事前の条件出し等によって予め設定されている(図16の(c)参照)。
ステップS37では、塗布制御部113が、吐出口42からの現像液の吐出を停止するように現像液供給部40を制御する。例えば塗布制御部113は、バルブ47を閉じてタンク44からノズル41への現像液の供給を停止するように現像液供給部40を制御する。
ステップS38では、塗布制御部113が、ノズル搬送機構48によりノズル41を移動させてウェハWの上方から退避させるように現像液供給部40を制御する。
ステップS39では、塗布制御部113が、ウェハWの回転を停止させるように回転保持部30を制御する。
以上で、表面Wa上に現像液DFの液膜PD3が形成される(図16の(d)参照)。塗布制御部113は、吐出口42からの現像液の吐出量の変更を行わなくてもよい。すなわち、ステップS34,S35を省略してもよい。
(現像・洗浄・乾燥手順)
ステップS04では、現像液DFの液膜PD3による現像処理の進行を待機した後、洗浄・乾燥制御部114が、当該制御は、第二回転速度よりも大きい第四回転速度でウェハWを回転させるように回転保持部30を制御することと、ウェハWが第四回転速度で回転している状態にて、ウェハWの表面Waにリンス液を供給するようにリンス液供給部50を制御することと、リンス液の供給が完了した後に、第四回転速度よりも大きい第五回転速度でウェハWを回転させるように回転保持部30を制御することとを実行する。
図17に例示するように、洗浄・乾燥制御部114は、ステップS41,S42,S43,S44,S45,S46,S47,S48,S49,S50を順に実行する。
ステップS41では、洗浄・乾燥制御部114が、第三処理時間の経過を待機する。第三処理時間は、現像処理の進行の程度を適正化するように、事前の条件出し等によって予め設定されている。
ステップS42では、洗浄・乾燥制御部114が、ノズル搬送機構56によりノズル51を移動させて第四位置に配置するようにリンス液供給部50を制御する。第四位置は、例えばウェハWの回転中心RCの上方である。
ステップS43では、洗浄・乾燥制御部114が、回転数ω4(第四回転速度)にてウェハWの回転を開始するように回転保持部30を制御する。回転速度ω4は、例えば500~1500rpmである。
ステップS44では、洗浄・乾燥制御部114が、リンス液CFの供給を開始するようにリンス液供給部50を制御する(図18の(a)及び(b)参照)。例えば洗浄・乾燥制御部114は、バルブ55を開放してタンク52からノズル51へのリンス液CFの供給を開始し、ノズル51から表面Waへのリンス液CFの吐出を開始するようにリンス液供給部50を制御する。
ステップS45では、洗浄・乾燥制御部114が、第四処理時間の経過を待機する。第四処理時間は、現像液DF及び現像処理による溶解物を十分に洗い流せるように、事前の条件出し等によって予め設定されている。
ステップS46では、洗浄・乾燥制御部114が、リンス液の供給を停止するようにリンス液供給部50を制御する。例えば洗浄・乾燥制御部114は、バルブ55を閉じてタンク52からノズル51へのリンス液の供給を停止するようにリンス液供給部50を制御する(図18の(c)参照)。
ステップS47では、洗浄・乾燥制御部114が、ノズル搬送機構56によりノズル51を移動させてウェハWの上方から退避させるようにリンス液供給部50を制御する。
ステップS48では、洗浄・乾燥制御部114が、ウェハWの回転速度を回転速度ω4から回転速度ω5(第五回転速度)に変更するように回転保持部30を制御する。回転速度ω5は、例えば1500~2500rpmである。
ステップS49では、洗浄・乾燥制御部114が、第五処理時間の経過を待機する。第五処理時間は、表面Wa上の残液を十分に除去できるように、事前の条件出し等によって予め設定されている。
ステップS50では、洗浄・乾燥制御部114が、ウェハWの回転を停止させるように回転保持部30を制御する。以上で現像、洗浄及び乾燥処理が完了する。
〔本実施形態の効果〕
塗布・現像装置2は、ウェハWを保持して回転させる回転保持部30と、ウェハWの表面Waにリンス液を供給するリンス液供給部50と、表面Waに現像液を供給する現像液供給部40と、コントローラ100とを備える。現像液供給部40は、表面Waに対向する接液面43、及び接液面43に開口して現像液を吐出する吐出口42を含むノズル41と、ノズル41の位置を調節するノズル搬送機構48とを有する。コントローラ100は、表面Waにリンス液を供給し、リンス液の液溜りを形成するようにリンス液供給部50を制御することと、ノズル41をノズル搬送機構48により移動させて接液面43をリンス液の液溜りに接触させ、吐出口42から現像液を吐出し、希釈現像液の液溜りを形成するように現像液供給部40を制御することと、接液面43の外周より内側に位置する希釈現像液が接液面43と表面Waとの間に留まり、接液面43の外周より外側に位置する希釈現像液がウェハWの外周側に広がる第一回転速度でウェハWを回転させるように回転保持部30を制御することと、ウェハWが第一回転速度で回転した後に、第一回転速度よりも小さい第二回転速度でウェハWを回転させるように回転保持部30を制御することと、ウェハWが第二回転速度で回転している状態にて、吐出口42から現像液を吐出しながら、ノズル41をノズル搬送機構48によりウェハWの外周側に移動させるように現像液供給部40を制御することと、を実行するように構成されている。
表面Waにおいて、現像液が最初に到達する部分では、他の部分に比較して、現像液による処理の進行が大きくなる傾向がある。これに対し、塗布・現像装置2によれば、現像液の供給に先立って、希釈現像液の液溜りを形成することと、接液面43が希釈現像液の液溜りに接触した状態にて、第一回転速度でウェハWを回転させることとが実行される。これにより、接液面43の外周よりも内側(以下、「内側領域」という。)に位置する希釈現像液が接液面43と表面Waとの間に留まった状態で、接液面43の外周よりも外側(以下、「外側領域」という。)に位置する希釈現像液がウェハWの外周側に広がる。この結果、内側領域における厚さが、外側領域における厚さに比較して大きい希釈現像液層が形成される。希釈現像液層は継時的に劣化する。例えば、現像液の成分により表面Wa上の被膜が溶解することで、希釈現像液層は溶解生成物(溶解した物質)を含んだ状態となる。劣化した希釈現像液層は、後に供給される現像液による処理の進行を妨げる。上述のように、内側領域においては、外側領域に比較して厚い希釈現像液層が存在する。このため、希釈現像液層の形成後に最初に現像液が供給される部分(以下、「初期到達部分」という。)における処理の進行は緩和される。これにより、初期到達部分における処理の進行の程度と、他の部分における処理の進行の程度との差が縮小される。従って、処理の進行の程度(以下、「処理進行度」という。)がウェハW上の位置によってばらつくことを抑制するのに有効である。
ノズル41をノズル搬送機構48により移動させて接液面43をリンス液の液溜りに接触させるように現像液供給部40を制御することは、吐出口42を現像液で満たした状態で、ノズル41をノズル搬送機構48により表面Waに近付けるように現像液供給部40を制御することを含んでもよい。この場合、希釈現像液の液溜りへの気泡の混入を抑制し、当該気泡に起因する処理進行度のばらつきを抑制できる。
吐出口42を処理液で満たした状態でノズル41を表面Waに近付けるように現像液供給部40を制御することは、吐出口42から処理液を吐出しながら、ノズル41をノズル搬送機構48により表面Waに近付けるように現像液供給部40を制御することを含んでもよい。この場合、接液面43がリンス液に接触した後、現像液が直ちにリンス液に混合する。これにより、希釈現像液の液溜りの形成を早め、処理時間を短縮することができる。
吐出口42から現像液を吐出しながらノズル41をウェハWの表面Waに近付けるように現像液供給部40を制御することは、接液面43とウェハWの表面Waとの距離が5~7mmの状態で吐出口42からの現像液の吐出を開始した後に、接液面43とウェハWの表面Waとの距離が0.5~2mmとなるまでノズル41を表面Waに近付けるように現像液供給部40を制御することを含んでもよい。この場合、吐出口42からの現像液の吐出が開始された後、接液面43がリンス液の液溜りに接触までの間に、現像液が落下することを防止できる。これにより、落下した現像液による処理の進行を抑制し、当該落下に起因する処理進行度のばらつきを抑制できる。
第二回転速度は10~100rpmであってもよい。吐出口42から現像液を吐出しながらノズル41を移動させる過程では、現像液と希釈現像液とがウェハWの回転中心RC側から外周側に交互に並んで渦巻き状に分布する場合がある。この場合、現像液が接している個所と希釈現像液が接している個所とで処理進行度の差異が大きくなる。これに対し、第二回転速度を10rpm以上にすることで希釈現像液の広がりを早くし、渦巻き状の分布の形成を抑制できる。また、第二回転速度を100rpm以下にすることで、ウェハWの回転中心RC側における処理進行度が過大となることを抑制できる。
コントローラ100は、現像液供給部40がノズル41をノズル搬送機構48により移動させて接液面43をリンス液の液溜りに接触させ、吐出口42から現像液を吐出する際に、第一回転速度よりも小さい第三回転速度でウェハWを回転させるように回転保持部30を制御することを更に実行するように構成されていてもよい。
ノズル41をノズル搬送機構48により移動させて接液面43をリンス液の液溜りに接触させるように現像液供給部40を制御することは、接液面43の中心がウェハWの回転中心からずれた位置にて接液面43をリンス液の液溜りに接触させるように現像液供給部40を制御することを含み、吐出口42から現像液を吐出し、リンス液と現像液との希釈現像液の液溜りを形成するように現像液供給部40を制御することは、吐出口42から現像液を吐出しながら、ノズル41をノズル搬送機構48により移動させて接液面43の中心をウェハWの回転中心に近付けるように現像液供給部40を制御することを含んでもよい。この場合、吐出口42からの吐出が開始された直後に、現像液がウェハWの回転方向に広がる。ノズル41がウェハWの回転中心RC側に移動することにより、現像液が径方向(回転中心RCを通る方向)にも広がる。これにより、現像液の濃度の均一性が高い液溜りを迅速に形成し、現像液の濃度のばらつきに起因する処理進行度のばらつきを抑制できる。
ウェハWが第二回転速度で回転している状態にて、吐出口42から現像液を吐出しながら、ノズル41をノズル搬送機構48によりウェハWの外周側に移動させるように現像液供給部40を制御することは、第二回転速度とノズル41の移動速度とが次式を満たすように現像液供給部40を制御することを含んでもよい。
3≦ω3/V≦5
V:ノズル41の移動速度[mm/s]
ω3:第二回転速度[rpm]
上記ω3/Vを3以上にすることで、上記渦巻き状の分布の形成を抑制できる。上記ω3/Vを5以下にすることで、ウェハWの回転中心RC側における処理進行度が過大となることを抑制できる。従って、処理進行度のばらつきを更に抑制できる。
ウェハWが第二回転速度で回転している状態にて、吐出口42から現像液を吐出しながら、ノズル41をノズル搬送機構48によりウェハWの外周側に移動させるように現像液供給部40を制御することは、ノズル41がウェハWの外周側に移動している途中で吐出口42からの現像液の吐出量を増やすように現像液供給部40を制御することを含んでもよい。この場合、ウェハWの回転中心RC側における処理進行度を相対的に小さくすることで、処理進行度のばらつきを更に抑制できる。
〔現像処理手順の変形例〕
続いて、現像処理手順の変形例を示す。本変形例は、上述した現像処理手順のプリウェット手順及び現像液塗布手順を改変したものである。以下、本変形例におけるプリウェット手順及び現像液塗布手順を説明する。
(プリウェット手順)
本変形例のプリウェット手順は、吐出口42から現像液を吐出した後に、吐出口42からの現像液の吐出を停止した状態にて、ノズル41をノズル搬送機構48により移動させて接液面43の中心を回転中心RCに近付けるように現像液供給部40を制御する点で、上述したプリウェット手順と異なっている。
例えば図19に示すように、プリウェット制御部112は、ステップS21,S22,S23,S24と同様のステップS61,S62,S63,S64を実行する。ステップS61は、回転速度ω1(第三回転速度)にてウェハWの回転を開始するように回転保持部30を制御することを含む。回転速度ω1は、例えば30~60rpmである。ステップS62は、ノズル搬送機構48によりノズル41を移動させて第二位置に配置するように現像液供給部40を制御することを含む。第二位置は、接液面43の中心と回転中心RCとの距離D1が例えば10~40mmとなるように設定されている。ステップS63は、吐出口42からの現像液の吐出を開始するように現像液供給部40を制御することを含む。吐出開始後の現像液の吐出量は、例えば30~120ml/minである。ステップS64は、上記第三位置までノズル41を下降させるように現像液供給部40を制御することを含む。
次に、プリウェット制御部112はステップS65,S66,S67を順に実行する。ステップS65は、所定の混入時間の経過を待機することを含む。混入時間は、例えば、ウェハWが一回転する時間以上に設定されている。ステップS66は、吐出口42からの現像液DFの吐出を停止するように現像液供給部40を制御することを含む。例えばプリウェット制御部112は、バルブ47を閉じてタンク44からノズル41への現像液の供給を停止するように現像液供給部40を制御する。ステップS66は、ノズル41をノズル搬送機構48により移動させて接液面43の中心を回転中心RCに近付けるように現像液供給部40を制御することを含む。接液面43の中心が回転中心RCに到達すると、プリウェット制御部112は、ノズル搬送機構48によるノズル41の移動を停止するように現像液供給部40を制御する。
なお、ステップS65,S66,S67では、現像液DFの吐出を停止した後にノズル41の移動を開始する手順を例示したが、プリウェット制御部112は、少なくとも接液面43の中心が回転中心RCに到達する前に現像液DFの吐出を停止するように現像液供給部40を制御すればよい。例えばプリウェット制御部112は、現像液DFの吐出を停止する前にノズル41の移動を開始するように現像液供給部40を制御し、接液面43の中心が回転中心RCに移動する途中で現像液DFの吐出を停止するように現像液供給部40を制御してもよい。
次に、プリウェット制御部112は、ステップS27,S28と同様のステップS68,S69を実行する。ステップS68は、ウェハWの回転速度を回転速度ω1から回転速度ω2(第一回転速度)に変更するように回転保持部30を制御することを含む。ステップS69は、第二処理時間の経過を待機することを含む。以上で、希釈現像液MFがウェハWの表面Waに塗布される。
(現像液塗布手順)
本変形例の現像液塗布手順は、接液面43の中心が回転中心RCから離れてウェハWの外周Wb側に移動している途中で吐出口42からの現像液の吐出を開始するように現像液供給部40を制御する点で、上述した現像液塗布手順と異なっている。
例えば図20に示すように、塗布制御部113は、まずステップS31と同様のステップS81を実行する。ステップS81は、ウェハWの回転速度を回転速度ω2から回転速度ω3(第二回転速度)に変更するように回転保持部30を制御することを含む。回転速度ω3は、例えば30~60rpmである。
次に、塗布制御部113はステップS82,S83,S84を順に実行する。ステップS82は、ステップS33と同様に、ノズル41をノズル搬送機構48により外周Wb側に移動させることを開始するように現像液供給部40を制御することを含む。ステップS83は、ノズル41が所定の吐出開始位置に到達するのを待機することを含む。吐出開始位置は、接液面43の中心と回転中心RCとの距離が例えば10~40mmとなるように設定されている。ステップS84は、ステップS32と同様に、吐出口42からの現像液DFの吐出を開始するように現像液供給部40を制御することを含む。吐出開始後の現像液DFの吐出量は、例えば70~150ml/minである。
次に、塗布制御部113は、ステップS34,S35,S36,S37,S38,S39と同様のステップS85,S86,S87,S88,S89,S90を順に実行する。ステップS85は、ノズル41が流量切替位置に到達するのを待機することを含む。ステップS86は、吐出口42からの現像液の吐出量を増やすように現像液供給部40を制御することを含む。ステップS87は、ノズル41が吐出完了位置に到達するのを待機することを含む。ステップS88は、吐出口42からの現像液DFの吐出を停止するように現像液供給部40を制御することを含む。ステップS89は、ノズル搬送機構48によりノズル41を移動させてウェハWの上方から退避させるように現像液供給部40を制御することを含む。ステップS90は、ウェハWの回転を停止させるように回転保持部30を制御することを含む。以上で、表面Wa上に現像液DFの液膜PD3が形成される。塗布制御部113は、吐出口42からの現像液の吐出量の変更を行わなくてもよい。すなわち、ステップS85,S86を省略してもよい。
レジストパターンのトレンチ間隔が比較的大きい場合等、現像処理による溶解生成物が少なくなる条件下においては、上述した混合液層の劣化が遅くなる。これにより、処理の進行を緩和させる混合液層の作用が小さくなるので、特にウェハWの回転中心RCの近傍において処理の進行が過大となる場合がある。これに対し、本変形例によれば、回転中心RC上においては現像液の吐出がなされないので、回転中心RCの近傍における処理の進行を抑制することができる。
以上、実施形態について説明したが、本開示は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。処理対象の基板は半導体ウェハに限られず、例えばガラス基板、マスク基板、FPD(Flat Panel Display)等であってもよい。
続いて、現像処理手順の実施例及び比較例を示すが、本発明はここに示す例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
直径300mmのウェハWを準備し、その表面Wa上にポジ型のレジスト幕を形成し、そのレジスト膜にステップアンドリピート方式で露光処理を施した。各ショットにおける露光条件は、幅約150nmの線状パターンを等間隔で形成するように設定した。その後、各パラメータを以下のように設定し、ポジ型の現像液を用い、上述の実施形態において例示した現像処理を行った。リンス液には純水を用いた。
第一処理時間:10s
純水吐出量:40ml
回転速度ω1:40rpm
第二位置:回転中心RCから15mm、接液面43と表面Waとの距離10mm
第三位置:回転中心RCから15mm、接液面43と表面Waとの距離1mm
回転速度ω2:1000rpm
第二処理時間:1s
第二回転速度:40rpm
ステップS32の後、ステップS35の前における現像液の吐出量:30ml/s
ステップS33の後におけるノズル41の移動速度:10mm/s
流量切替位置:回転中心RCから30mm
ステップS35の後における現像液の吐出量:90ml/s
第三処理時間:3s
回転速度ω4:1000rpm
第四処理時間:15s
回転速度ω5:2000rpm
第五処理時間:15s
〔比較例〕
直径300mmのウェハWを準備し、その表面Wa上にポジ型のレジスト幕を形成し、線幅150nmを狙いとして露光処理を実行した。その後、実施例に対して以下の点を変更した条件にて現像処理を行った。接液面43を希釈現像液の液溜りから離した状態にて、希釈現像液を塗り広げる処理(ステップS27,S28)を実行し、その後接液面43と表面Waとの間隔を1mmに戻して以降の手順を実行した。
〔実施例2〕
以下の点を除き、実施例1と同じ条件にて現像処理を行った。
i)ノズル41は、接液面43の中心まわりの周方向に沿って並び、それぞれ当該周方向における同一方向に傾斜した複数の吐出口42を有する。
ii)現像液DFの吐出量を90ml/minとする条件下にて、接液面43を通過する現像液DFの平均流速が21.7m/minとなる。
iii)ステップS32の後、ステップS35の前における現像液の吐出量は90ml/sである。
〔実施例3〕
以下の点を除き、実施例2と同じ条件にて現像処理を行った。
ii)現像液DFの吐出量を90ml/minとする条件下にて、接液面43を通過する現像液DFの平均流速が3.5m/minとなる。
〔実施例4〕
以下の点を除き、実施例2と同じ条件にて現像処理を行った。
i)ノズル41は、接液面43の中心を通る一つの吐出口42を有する。
ii)現像液DFの吐出量を45ml/minとする条件下にて、接液面43を通過する現像液DFの平均流速が2.3m/minとなる。
〔ショット間での線幅のばらつきの評価〕
実施例及び比較例により作製されたレジストパターンについて、ショットごとに9カ所の測定点を設定し、各測定点において線幅を測定した。9カ所の測定点ごとに、全ショットの線幅測定値(線幅の測定結果)の平均値を算出した。以下、9カ所の測定点ごとに得られた平均値を「基準値」という。ショットごとに、9カ所の線幅測定値と9カ所の基準値との差分をそれぞれ算出した。以下、線幅測定値と基準値との差分を「乖離値」という。ショットごとに9カ所の乖離値の平均値を算出して得られるデータ群を母集団として、標準偏差を算出し、その三倍の値を第一のばらつきの評価値とした。
〔ショット内での線幅のばらつきの評価〕
実施例及び比較例により作製されたレジストパターンについて、ショットごとに9カ所の測定点を設定し、各測定点において線幅を測定した。9カ所の測定点ごとに上記基準値を算出し、ショットごとに9カ所の上記乖離値を算出した。ショットごとに、9カ所の乖離値の標準偏差を算出し、その三倍の値を第二のばらつき評価値とした。
〔ばらつき評価値の比較結果〕
実施例1のウェハWは、比較例のウェハWに比べ、第一のばらつき評価値が約28%小さく、第二のばらつき評価値が約22%小さかった。この結果から、現像液の供給に先立って希釈現像液を塗り広げる工程を、接液面43が希釈現像液の液溜りに接触した状態で実行することにより、処理進行度のばらつきが低減されることが確認された。
実施例3のウェハWは、実施例2のウェハWに比べ、第一のばらつき評価値が約30%小さく、第二のばらつき評価値に大きな差異はなかった。この結果から、接液面43を通過する現像液DFの平均流速が21.7m/minから3.5m/minとなるようにノズル41を変更することで、処理進行度のばらつきが低減されることが確認された。
実施例4のウェハWは、実施例3のウェハWに比べ、第一のばらつき評価値が約10%小さかった。この結果から、接液面43を通過する現像液DFの平均流速を更に小さくし、3.5m/minから2.3m/minとすることで、ショット間での線幅のばらつきは更に低減されることが確認された。
一方、実施例4のウェハWは、実施例3のウェハWに比べ、第二のばらつき評価値が約10%大きかった。この結果から、実施例2及び3におけるノズル41の形態(接液面43の中心まわりの周方向に沿って並び、それぞれ当該周方向における同一方向に傾斜した複数の吐出口42を有する形態)は、ショット内での線幅のばらつきを低減するのに有利であることが確認された。
2…塗布・現像装置(基板処理装置)、30…回転保持部、40…現像液供給部(第二供給部)、50…リンス液供給部(第一供給部)、W…ウェハ(基板)、Wa…表面、Wb…外周、41…ノズル、48…ノズル搬送機構(位置調節部)、43…接液面、42…吐出口、100…コントローラ(制御部)。

Claims (19)

  1. 基板を保持して回転させる回転保持部と、
    前記基板の表面に処理液を希釈するための希釈液を供給する第一供給部と、
    前記基板の表面に前記処理液を供給する第二供給部と、
    制御部と、を備え、
    前記第二供給部は、
    前記基板の表面に対向する接液面、及び前記接液面に開口して前記処理液を吐出する吐出口を含むノズルと、
    前記ノズルの位置を調節する位置調節部とを有し、
    前記制御部は、
    前記基板の表面に前記希釈液を供給し、前記希釈液の液溜りを形成するように前記第一供給部を制御することと、
    前記ノズルを前記位置調節部により移動させて前記接液面を前記希釈液の液溜りに接触させ、前記吐出口から前記処理液を吐出した後、前記吐出口からの前記処理液の吐出を停止させて、前記希釈液と前記処理液との混合液の液溜りを形成するように前記第二供給部を制御することと、
    前記吐出口からの前記処理液の吐出が停止した状態にて、前記接液面の外周より内側に位置する前記混合液が前記接液面と基板の表面との間に留まり、前記接液面の外周より外側に位置する前記混合液が前記基板の外周側に広がる第一回転速度で前記基板を回転させるように前記回転保持部を制御することと、
    前記基板が前記第一回転速度で回転した後に、前記第一回転速度よりも小さい第二回転速度で前記基板を回転させるように前記回転保持部を制御することと、
    前記基板が前記第二回転速度で回転している状態にて、前記吐出口から前記処理液を吐出しながら、前記ノズルを前記位置調節部により前記基板の外周側に移動させるように前記第二供給部を制御することと、を実行するように構成されている、基板処理装置。
  2. 前記ノズルを前記位置調節部により移動させて前記接液面を前記希釈液の液溜りに接触させるように前記第二供給部を制御することは、前記吐出口を前記処理液で満たした状態で、前記ノズルを前記位置調節部により前記基板の表面に近付けるように前記第二供給部を制御することを含む、請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記吐出口を前記処理液で満たした状態で前記ノズルを前記基板の表面に近付けるように前記第二供給部を制御することは、前記吐出口から前記処理液を吐出しながら、前記ノズルを前記位置調節部により前記基板の表面に近付けるように前記第二供給部を制御することを含む、請求項2記載の基板処理装置。
  4. 前記吐出口から前記処理液を吐出しながら前記ノズルを前記基板の表面に近付けるように前記第二供給部を制御することは、前記接液面と前記基板の表面との距離が5~7mmの状態で前記吐出口からの前記処理液の吐出を開始した後に、前記接液面と前記基板の表面との距離が0.5~2mmとなるまで前記ノズルを前記基板の表面に近付けるように前記第二供給部を制御することを含む、請求項3記載の基板処理装置。
  5. 前記第一回転速度は300~1500rpmである、請求項1~4のいずれか一項記載の基板処理装置。
  6. 前記第二回転速度は10~100rpmである、請求項1~5のいずれか一項記載の基板処理装置。
  7. 前記制御部は、前記第二供給部が前記ノズルを前記位置調節部により移動させて前記接液面を前記希釈液の液溜りに接触させ、前記吐出口から前記処理液を吐出する際に、前記第一回転速度よりも小さい第三回転速度で前記基板を回転させるように前記回転保持部を制御することを更に実行するように構成されている、請求項1~6のいずれか一項記載の基板処理装置。
  8. 前記ノズルを前記位置調節部により移動させて前記接液面を前記希釈液の液溜りに接触させるように前記第二供給部を制御することは、前記接液面の中心が前記基板の回転中心からずれた位置にて前記接液面を前記希釈液の液溜りに接触させるように前記第二供給部を制御することを含み、
    前記吐出口から前記処理液を吐出し、前記希釈液と前記処理液との混合液の液溜りを形成するように前記第二供給部を制御することは、前記吐出口から前記処理液を吐出しながら、前記ノズルを前記位置調節部により移動させて前記接液面の中心を前記基板の回転中心に近付けるように前記第二供給部を制御することを含む、請求項7記載の基板処理装置。
  9. 前記第三回転速度は100rpm以下である、請求項7又は8記載の基板処理装置。
  10. 前記基板が前記第二回転速度で回転している状態にて、前記吐出口から前記処理液を吐出しながら、前記ノズルを前記位置調節部により前記基板の外周側に移動させるように前記第二供給部を制御することは、前記第二回転速度と前記ノズルの移動速度とが次式を満たすように前記第二供給部を制御することを含む、請求項1~9のいずれか一項記載の基板処理装置。
    3≦RF/V≦5
    V:ノズルの移動速度[mm/s]
    RF:第二回転速度[rpm]
  11. 前記基板が前記第二回転速度で回転している状態にて、前記吐出口から前記処理液を吐出しながら、前記ノズルを前記位置調節部により前記基板の外周側に移動させるように前記第二供給部を制御することは、前記ノズルが前記基板の外周側に移動している途中で前記吐出口からの処理液の吐出量を増やすように前記第二供給部を制御することを含む、請求項1~10のいずれか一項記載の基板処理装置。
  12. 前記ノズルは、前記処理液の吐出量を90ml/minとする条件下にて、前記接液面を通過する前記処理液の平均流速が1.2~5.5m/minとなるように構成されている、請求項1~11のいずれか一項記載の基板処理装置。
  13. 前記ノズルは、前記接液面の中心まわりの周方向に沿って並び、それぞれ前記周方向における同一方向に傾斜した複数の吐出口を有する、請求項12記載の基板処理装置。
  14. 前記吐出口の開口面積は、前記接液面に近付くにつれて徐々に大きくなっている、請求項12又は13記載の基板処理装置。
  15. 前記基板が前記第二回転速度で回転している状態にて、前記吐出口から前記処理液を吐出しながら、前記ノズルを前記位置調節部により前記基板の外周側に移動させるように前記第二供給部を制御することは、前記吐出口からの前記処理液の吐出を開始する際に、前記接液面を通過する前記処理液の平均流速が1.2~5.5m/minとなるように前記第二供給部を制御することを含む、請求項12~14のいずれか一項記載の基板処理装置。
  16. 前記吐出口から前記処理液を吐出し、前記希釈液と前記処理液との混合液の液溜りを形成するように前記第二供給部を制御することは、前記吐出口から前記処理液を吐出した後に、前記吐出口からの前記処理液の吐出を停止した状態にて、前記ノズルを前記位置調節部により移動させて前記接液面の中心を前記基板の回転中心に近付けるように前記第二供給部を制御することを含む、請求項7記載の基板処理装置。
  17. 前記基板が前記第二回転速度で回転している状態にて、前記吐出口から前記処理液を吐出しながら、前記ノズルを前記位置調節部により前記基板の外周側に移動させるように前記第二供給部を制御することは、前記接液面の中心が前記基板の回転中心から離れて外周側に移動している途中で前記吐出口からの処理液の吐出を開始するように前記第二供給部を制御することを含む、請求項16記載の基板処理装置。
  18. 基板の表面に処理液を希釈するための希釈液を供給し、前記希釈液の液溜りを形成することと、
    前記基板の表面に対向する接液面、及び前記接液面に開口して前記処理液を吐出する吐出口を含むノズルを移動させ、前記接液面を前記希釈液の液溜りに接触させ、前記吐出口から前記処理液を吐出した後、前記吐出口からの前記処理液の吐出を停止させて、前記希釈液と前記処理液との混合液の液溜りを形成することと、
    前記吐出口からの前記処理液の吐出が停止した状態にて、前記接液面の外周より内側に位置する前記混合液が前記接液面と基板の表面との間に留まり、前記接液面の外周より外側に位置する前記混合液が前記基板の外周側に広がる第一回転速度で前記基板を回転させることと、
    前記基板が前記第一回転速度で回転した後に、前記第一回転速度よりも小さい第二回転速度で前記基板を回転させることと、
    前記基板が前記第二回転速度で回転している状態にて、前記吐出口から前記処理液を吐出しながら、前記ノズルを前記基板の外周側に移動させることと、を含む基板処理方法。
  19. 請求項18記載の基板処理方法を装置に実行させるためのプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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