JP7025310B2 - ガスタービン複合発電システム、ガスタービン複合発電方法 - Google Patents

ガスタービン複合発電システム、ガスタービン複合発電方法 Download PDF

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Description

本発明は、ガスタービン複合発電システムおよびガスタービン複合発電方法に関する。
日本の石炭需要の40%を消費し、二酸化炭素排出量全体の約15%を排出する製鉄事業では、二酸化炭素の回収・収蔵(carbon capture and storage、CCS)技術が求められ、多くの研究開発が進められている。
現在、製鉄所では、高炉ガス(BFG)、コークス炉ガス(COG)および転炉ガス(LDG)等が副生されている。これらのガス(以下、「副生ガス」と言う。)は、高炉ガスタービン発電で燃料として活用されている。また、副生ガスの燃焼後回収(Postcombustion)および燃焼前回収(Precombustion)に関して、机上で検討されている。
例えば、鉄鉱石を予備還元する予備還元炉およびこの予備還元炉で生成した還元鉄を石炭の純酸素燃焼により溶融還元して銑鉄を得る溶融還元炉を備えた純酸素操業の溶融還元系統と、この溶融還元系統で副生した副生ガスを燃焼器で純酸素燃焼させるガスタービン系統と、このガスタービン系統からの排ガスによって蒸気を発生させる蒸気発生系統と、溶融還元系統で副生ガスおよび蒸気発生系統で発生した蒸気を導入して一酸化炭素から水素ガスを得てメタノールの合成および精製を行うメタノール合成系統と、ガスタービン系統からの排ガスを圧縮および冷却して排ガス中の炭酸ガスを液化させる炭酸ガス液化系統と、を具備する銑鉄およびメタノール複合製造プラントが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平4-321725号公報
しかしながら、従来の燃焼後回収では、空気に多量の窒素を含み、かつ高炉ガス(BFG)が窒素を4~6割含有することから、二酸化炭素を分離する動力が非常に大きくなる。一方、高炉ガス(BFG)が窒素を4~6割含有し、コークス炉ガス(COG)が炭化水素を3~5割も含むことから、現在、開発が進められている、水性ガスシフト反応を利用した燃焼前回収で二酸化炭素を分離するには機器の追加とより多くのエネルギーを必要とする。そのため、今後の製鉄事業を維持するためには、より一層、低い動力で、副生ガスから二酸化炭素または炭素成分を回収するとともに、副生ガスを用いて効率的に発電する技術の開発が求められている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、低い動力で、製鉄所で副生された副生ガスの燃焼排ガスから二酸化炭素を効率的に回収するとともに、副生ガスを用いて効率的に発電することができるガスタービン複合発電システムおよびガスタービン複合発電方法を提供することを目的とする。
[1]製鉄所で副生された副生ガスから窒素を分離する分離手段と、窒素を分離した後の前記副生ガスを燃焼させる燃焼手段と、前記燃焼手段に供給する酸素を製造する酸素製造手段と、前記燃焼手段からの燃焼ガスを膨張することで動力を得るガスタービンと、前記ガスタービンからの排ガスの熱を回収し、その熱で蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、前記排熱回収ボイラで発生させた蒸気を膨張することで動力を得る蒸気タービンと、前記排熱回収ボイラから排出された前記排ガスに含まれる二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収手段と、を備えたガスタービン複合発電システム。
[2]製鉄所で副生された副生ガスから窒素を分離する分離工程と、窒素を分離した後の前記副生ガスを燃焼させる燃焼工程と、前記燃焼工程に供給する酸素を製造する酸素製造工程と、前記燃焼工程で発生した燃焼ガスを膨張することで動力を得る燃焼ガス膨張工程と、前記燃焼ガス膨張工程で発生した排ガスの熱を回収し、その熱で蒸気を発生させる排熱回収工程と、前記排熱回収工程で発生させた蒸気を膨張することで動力を得る蒸気膨張工程と、前記排熱回収工程で排出された前記排ガスに含まれる二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収工程と、を有するガスタービン複合発電方法。
本発明によれば、低い動力で、製鉄所で副生された副生ガスの燃焼排ガスから二酸化炭素を効率的に回収するとともに、副生ガスを用いて効率的に発電することができるガスタービン複合発電システムおよびガスタービン複合発電方法を提供することができる。
本発明の第1の実施形態のガスタービン複合発電システムの概略構成を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態のガスタービン複合発電システムの概略構成を示す模式図である。 本発明の第3の実施形態のガスタービン複合発電システムの概略構成を示す模式図である。 本発明の第4の実施形態のガスタービン複合発電システムの概略構成を示す模式図である。 本発明の第5の実施形態のガスタービン複合発電システムの概略構成を示す模式図である。 本発明の第6の実施形態のガスタービン複合発電システムの概略構成を示す模式図である。
本発明のガスタービン複合発電システムおよびガスタービン複合発電方法の実施の形態について説明する。
なお、本実施の形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
(1)第1の実施形態
[ガスタービン複合発電システム]
図1は、本実施形態のガスタービン複合発電システムの概略構成を示す模式図である。
図1に示すように、本実施形態のガスタービン複合発電システム10は、分離手段20と、燃焼手段30と、酸素製造手段40と、ガスタービン50と、排熱回収ボイラ60と、蒸気タービン70と、二酸化炭素回収手段80と、を備える。
分離手段20は、製鉄所で副生された副生ガスから窒素を分離(除去)する。
分離手段20としては、例えば、深冷式空気分離装置、圧力スイング吸着(Pressure Swing Adsorption、PSA)装置等が挙げられる。また、ナノメートルサイズの細孔を有した多孔性物質を用いた吸着プロセスも開発されており、窒素と二酸化炭素を分離する技術により、副生ガスからの窒素の分離を可能とする。
分離手段20は、製鉄所で副生された副生ガスが流れる第1の管路300に接続されている。
製鉄所で副生された副生ガスとは、高炉ガス(BFG)、コークス炉ガス(COG)、転炉ガス(LDG)のことである。
高炉ガス(BFG)は、二酸化炭素(CO)、一酸化炭素(CO)、水素(H)、窒素(N)を含む。高炉ガス(BFG)における各成分の含有割合は、体積比で、例えば、次の通りである。二酸化炭素:20.8%、一酸化炭素:22.4%、水素:2.2%、窒素:54.6%。
コークス炉ガス(COG)は、二酸化炭素(CO)、酸素(O)、一酸化炭素(CO)、メタン(CH)、炭化水素(CnHm)、水素(H)、窒素(N)を含む。コークス炉ガス(COG)における各成分の含有割合は、体積比で、例えば、次の通りである。二酸化炭素:2.3%、酸素:0.2%、一酸化炭素:7.0%、メタン:26.8%、炭化水素:3.2%、水素:57.8%、窒素:2.7%。
転炉ガス(LDG)は、二酸化炭素(CO)、酸素(O)、一酸化炭素(CO)、水素(H)、窒素(N)を含む。転炉ガス(LDG)における各成分の含有割合は、体積比で、例えば、次の通りである。二酸化炭素:12.9%、酸素:0.1%、一酸化炭素:73.1%、水素:1.9%、窒素:12.0%。
分離手段20は、第2の管路310を介して、ガスホルダ100に接続されていてもよい。
ガスホルダ100は、分離手段20によって窒素を分離した後の副生ガスを貯留する。
ガスホルダ100は、第3の管路320を介して、第1の圧縮機110に接続されている。
なお、ガスホルダ100が設けられていない場合、分離手段20は、第2の管路310と第3の管路320を介して、第1の圧縮機110に接続されている。
第1の圧縮機110は、分離手段20によって窒素を分離した後の副生ガスを圧縮する。
第1の圧縮機110は、第4の管路330と第5の管路340を介して、燃焼手段30に接続されている。
また、第4の管路330と第5の管路340の接続点にて、第5の管路340と分岐する第6の管路350が、第3の管路320に接続されている。
第6の管路350の途中には、第5の管路340との分岐点を基準として、第6の管路350内を流れる副生ガスの流量を調整するための弁120と、第6の管路350内を流れる副生ガスを冷却するガスクーラー130が、この順に設けられている。
弁120は、開度を調整することにより、第4の管路330を流れる副生ガスの一部を、第6の管路350に流す。すなわち、弁120の開度を調整することにより、第6の管路350を流れる副生ガスの流量を調整する。
ガスクーラー130としては、例えば、副生ガスを冷却水によって冷却する冷却器が挙げられる。
ガスクーラー130は、設備の緊急停止時において、燃焼手段30への副生ガス供給が遮断された際に、高温・高圧の副生ガスを減圧・減温することで、全ガス量を安全に系統内に回収する(高炉ガス(BFG)には毒性を有する二酸化炭素が多量に含まれるから)。また、ガスクーラー130は、第1の圧縮機110で圧縮された副生ガスの一部を冷却し、その冷却した副生ガスを第3の管路320に供給することにより、第1の圧縮機110に供給される副生ガスの温度を適温に調整する。第1の圧縮機110を多段にしてインタークーラを設けることで、圧縮動力を低減することもできる。
燃焼手段30は、第1の圧縮機110で圧縮された副生ガスを燃焼させる。
燃焼手段30としては、例えば、周囲に燃焼器をドーナツ型に配置したアニュラー形の燃焼器、個々の筒型燃焼器を周囲に配置したキャニュラー形の燃焼器、大きなサイロ形状燃焼器を配置したサイロ形の燃焼器、ガスエンジン等が挙げられる。
燃焼手段30は、第7の管路360を介して、酸素製造手段40に接続されている。
また、燃焼手段30は、第8の管路370を介して、ガスタービン50に接続されている。
さらに、燃焼手段30は、第9の管路380を介して、第2の圧縮機140に接続されている。
酸素製造手段40は、空気中の窒素を除去し、高純度の酸素を得て、その高純度の酸素を燃焼手段30に供給する。
酸素製造手段40としては、例えば、吸着剤(合成ゼオライト)の窒素と酸素の平衡吸着量が、加圧下で大きく異なることを利用して、空気中の窒素を加圧下で吸着除去し、高純度の酸素を効率的に得る酸素ガス発生装置等が挙げられる。また、酸素製造手段40は、高純度の酸素を圧縮するための圧縮機(図示略)を備える。
酸素製造手段40で得られた高純度の酸素は、第7の管路360を介して、燃焼手段30に供給される。また、酸素製造手段40にて、窒素が除去されているため、燃焼手段30から排出される排ガスの主成分は、二酸化炭素およびHOからなる群から選択される少なくとも1種となる。なお、酸素製造手段40から燃焼手段30に供給される酸素は、量論比となる量とする。
ガスタービン50は、燃焼手段30からの燃焼ガスを膨張することで動力を得る。
ガスタービン50は、第1の発電機150に接続されている。ガスタービン50の動力により、第1の発電機150が駆動され、発電が行われる。
ガスタービン50は、第10の管路390を介して、排熱回収ボイラ60に接続されている。
排熱回収ボイラ60は、ガスタービン50からの排ガスの熱を回収し、その熱で蒸気を発生させる。言い換えれば、排熱回収ボイラ60は、水を、ガスタービン50からの排ガスと熱交換することにより蒸気に変換する。
排熱回収ボイラ60は、給水を加熱する節炭器と、水を蒸発させる蒸発器と、蒸気と水を分離するドラムと、湿り蒸気を蒸気タービンに送るために飽和温度以上に加熱し過熱蒸気とする過熱器と、節炭器での結露を防ぐための給水予熱器と、を備える。
排熱回収ボイラ60は、第11の管路400を介して、蒸気タービン70に接続されている。第11の管路400は、その大部分が排熱回収ボイラ60内に設けられている。第11の管路400内には、水およびその水が蒸発した蒸気が流れている。
排熱回収ボイラ60で発生させた蒸気は、第11の管路400を介して、蒸気タービン70に供給される。
また、排熱回収ボイラ60は、第12の管路410を介して、第2の圧縮機140に接続されている。
第2の圧縮機140は、ガスタービン50から排出され、排熱回収ボイラ60を経た排ガスおよび二酸化炭素回収手段80によって二酸化炭素と分離された排ガスを圧縮して、圧縮した排気循環ガスとする。排熱回収ボイラ60から排出された排ガスは、二酸化炭素および水(HO)を含む。
第2の圧縮機140で得られた圧縮後の排気循環ガスは、副生ガスの燃焼手段30での燃焼温度を調整する希釈剤として、第9の管路380を介して、燃焼手段30に供給される。
このように、燃焼手段30、第8の管路370、ガスタービン50、第10の管路390、排熱回収ボイラ60、第12の管路410、第2の圧縮機140および第9の管路380によって形成される循環路を排ガスが循環する。
第12の管路410の途中には、第12の管路410と分岐する第13の管路420が接続されている。第13の管路420には、二酸化炭素回収手段80が接続されている。
蒸気タービン70は、排熱回収ボイラ60で発生させた蒸気を膨張することで動力を得る。
蒸気タービン70は、第2の発電機160に接続されている。蒸気タービン70の動力により、第2の発電機160が駆動され、発電が行われる。
蒸気タービン70は、第14の管路430を介して、排熱回収ボイラ60に接続されている。詳細には、蒸気タービン70は、第14の管路430を介して、排熱回収ボイラ60内に設けられている第11の管路400に接続されている。
このように、排熱回収ボイラ60、第11の管路400、蒸気タービン70および第14の管路430によって形成される循環路を水および蒸気が循環する。
二酸化炭素回収手段80は、排熱回収ボイラ60から排出された排ガスに含まれる二酸化炭素を回収(分離)する。
二酸化炭素回収手段80としては、例えば、化学吸収法を用いた手段、物理吸着法を用いた手段、膜分離法を用いた手段等が挙げられる。これらの中でも、大量の排ガスから効率的に二酸化炭素を回収することができる点から、化学吸収法を用いた手段が好ましい。化学吸収法を用いた手段としては、例えば、アミン系水溶液を吸収剤として含む吸収塔が挙げられる。
二酸化炭素回収手段80によって二酸化炭素と分離された水は、二酸化炭素回収手段80外に排出される。
第13の管路420に分岐された残りの排ガスは、第12の管路410を介して、第2の圧縮機140に供給される。
本実施形態のガスタービン複合発電システム10によれば、分離手段20にて窒素を分離(除去)した副生ガスを、酸素製造手段40で空気から分離した高純度の酸素により、燃焼手段30にて量論比近傍での当量比で燃焼するため、燃焼手段30から排出される排ガスの主成分は二酸化炭素とHOのみとなる。また、排ガスが、燃焼手段30、第8の管路370、ガスタービン50、第10の管路390、排熱回収ボイラ60、第12の管路410、第2の圧縮機140および第9の管路380によって形成される循環路を循環し、この循環路にて循環する排ガスは二酸化炭素とHOのみとなり、HOを凝縮することで二酸化炭素を容易に分離することができるため、二酸化炭素回収手段80における二酸化炭素の回収が容易となる。また、二酸化炭素回収手段80では、上記の循環路にて、すでに濃縮された二酸化炭素を水の凝縮により回収するため、二酸化炭素を回収する動力を大幅に低減することができる。従って、本実施形態のガスタービン複合発電システム10によれば、副生ガスを用いて効率的に発電することができる。
[ガスタービン複合発電方法]
図1を参照して、本実施形態のガスタービン複合発電方法を詳細に説明する。
本実施形態のガスタービン複合発電方法は、製鉄所で副生された副生ガスから窒素を分離する分離工程と、窒素を分離した後の副生ガスを燃焼させる燃焼工程と、燃焼工程に供給する酸素を製造する酸素製造工程と、燃焼工程で発生した燃焼ガスを膨張することで動力を得る燃焼ガス膨張工程と、燃焼ガス膨張工程で発生した排ガスの熱を回収し、その熱で蒸気を発生させる排熱回収工程と、排熱回収工程で発生させた蒸気を膨張することで動力を得る蒸気膨張工程と、排熱回収工程で排出された排ガスに含まれる二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収工程と、を有する。
分離工程では、分離手段20により、製鉄所で副生された副生ガスから窒素を分離(除去)する。
分離手段20には、第1の管路300を介して、製鉄所で副生された副生ガスが供給される。
本実施形態のガスタービン複合発電方法では、窒素を分離した後の副生ガスを、第2の管路310と第3の管路320を介して、第1の圧縮機110に直接、供給してもよい。また、副生ガスをガスホルダ100に貯留し、燃焼手段30において必要とされる量に応じて、副生ガスをガスホルダ100から燃焼手段30に供給してもよい。
次いで、第1の圧縮機110で圧縮された副生ガスを、第4の管路330と第5の管路340を介して、第1の圧縮機110から燃焼手段30(燃焼工程)に供給する。
ガスクーラー130は、設備の緊急停止時において、燃焼手段30への副生ガス供給が遮断された際に、高温・高圧の副生ガスを減圧・減温することで,全ガス量を安全に系統内に回収する(高炉ガス(BFG)には毒性を有する二酸化炭素が多量に含まれるから)。
また、第1の圧縮機110で圧縮された副生ガスの一部を、弁120の開度を調整することにより、第6の管路350に流してもよい。
第6の管路350を流れる副生ガスを、ガスクーラー130で冷却し、その冷却した副生ガスを第3の管路320に供給することにより、第1の圧縮機110に供給される副生ガスの温度を適温に調整する。第1の圧縮機110を多段にしてインタークーラを設けることで、圧縮動力を低減することもできる。
燃焼工程では、燃焼手段30により、窒素を分離した後の副生ガス、すなわち、第1の圧縮機110で圧縮された副生ガスを燃焼させる。
酸素製造工程では、酸素製造手段40により、燃焼工程で用いられる燃焼手段30に供給する酸素を製造する。酸素製造工程では、酸素製造手段40により、空気中の窒素を除去し、高純度の酸素を得て、その高純度の酸素を、第7の管路360を介して、燃焼手段30(燃焼工程)に供給する。
燃焼工程では、酸素製造工程で得られた高純度の酸素を酸化剤として用いて、副生ガスを燃焼する。なお、燃焼工程に供給される副生ガスは、分離工程にて予め窒素を分離したものであるため、高純度の酸素を用いることにより、燃焼工程における副生ガスの燃焼効率を向上することができる。
次いで、燃焼工程で発生した燃焼ガスを、第8の管路370を介して、燃焼手段30からガスタービン50(燃焼ガス膨張工程)に供給する。
燃焼ガス膨張工程では、ガスタービン50により、燃焼工程で発生した燃焼ガスを膨張することで動力を得る。さらに、燃焼ガス膨張工程では、ガスタービン50の動力により、第1の発電機150を駆動して、発電する。
次いで、燃焼ガス膨張工程で発生した排ガスを、第10の管路390を介して、ガスタービン50から排熱回収ボイラ60(排熱回収工程)に供給する。
排熱回収工程では、排熱回収ボイラ60により、燃焼ガス膨張工程で発生した排ガスの熱を回収し、その熱で蒸気を発生させる。言い換えれば、排熱回収工程では、排熱回収ボイラ60により、水を、ガスタービン50からの排ガスと熱交換することにより蒸気に変換する。
次いで、排熱回収工程で発生した蒸気を、第11の管路400を介して、排熱回収ボイラ60から蒸気タービン70(蒸気膨張工程)に供給する。
蒸気膨張工程では、蒸気タービン70により、排熱回収工程で発生した蒸気を膨張することで動力を得る。さらに、蒸気膨張工程では、蒸気タービン70の動力により、第2の発電機160を駆動して、発電する。
次いで、蒸気膨張工程で使用した蒸気を、第14の管路430を介して、蒸気タービン70から排熱回収ボイラ60(排熱回収工程)に供給する。すなわち、蒸気膨張工程で使用した蒸気は、図示しない復水器を介して水として循環利用し、排熱回収工程における熱交換に再利用される。
このように、本実施形態のガスタービン複合発電方法では、排熱回収工程および蒸気膨張工程で蒸気を循環させる。これにより、排熱回収工程における排熱回収ボイラ60による熱交換と、蒸気膨張工程における蒸気タービン70および第2の発電機160による発電とを、効率的に実施することができる。
また、排熱回収工程で使用した排ガスを、第12の管路410を介して、排熱回収ボイラ60から第2の圧縮機140に供給する。その際、排熱回収工程で使用した排ガスの一部を、第12の管路410から分岐し、第13の管路420を介して、排熱回収ボイラ60から二酸化炭素回収手段80に供給し、残りの排ガスを第12の管路410を介して第2の圧縮機140に供給する。
二酸化炭素回収工程では、二酸化炭素回収手段80により、排熱回収工程で排出された排ガスに含まれる二酸化炭素を回収する。
また、二酸化炭素回収工程にて、排ガス中に含まれていた水は、二酸化炭素と分離され、二酸化炭素回収手段80外に排出される。
さらに、排熱回収工程で使用した排ガスで、第13の管路420に分岐しなかった排ガスを第12の管路410を介して、第2の圧縮機140に供給する。
次いで、排熱回収工程で使用した排ガスのうち、第13の管路420を介して二酸化炭素回収工程に分岐しなかった排ガスを、第12の管路410を介して第2の圧縮機140により圧縮して、圧縮した排気循環ガスとする。
次いで、第2の圧縮機140で得られた圧縮後の排気循環ガスを、第9の管路380を介して、第2の圧縮機140から燃焼手段30に供給する。燃焼手段30に供給された圧縮後の排気循環ガスは、燃焼手段30にて、副生ガスの燃焼温度を調整する希釈剤として用いられる。
このように、本実施形態のガスタービン複合発電方法では、燃焼工程、燃焼ガス膨張工程、排熱回収工程および圧縮工程を経て排ガスを循環させる。これにより、燃焼ガス膨張工程におけるガスタービン50および第1の発電機150による発電と、蒸気膨張工程における蒸気タービン70および第2の発電機160による発電とを、効率的に実施することができる。
本実施形態のガスタービン複合発電方法によれば、分離工程にて窒素を分離(除去)した副生ガスを、酸素製造手段40で空気から分離した高純度の酸素により量論比近傍での当量比で、燃焼工程にて燃焼するため、燃焼工程から排出される排ガスの主成分は二酸化炭素とHOのみとなる。また、排ガスが、燃焼工程、燃焼ガス膨張工程および排熱回収工程を循環して燃焼工程の燃焼温度を調整するため、この排気循環ガス中に二酸化炭素とHO以外の成分は含まれず、二酸化炭素が高濃度に維持される。その結果、二酸化炭素回収工程における二酸化炭素の回収が容易となる。また、二酸化炭素回収工程では、上記の循環にて、すでに濃縮された二酸化炭素を水分の凝縮・分離により回収するため、二酸化炭素を回収する動力を大幅に低減することができる。従って、本実施形態のガスタービン複合発電方法によれば、副生ガスを用いて効率的に発電することができる。
(2)第2の実施形態
[ガスタービン複合発電システム]
図2は、本実施形態のガスタービン複合発電システムの概略構成を示す模式図である。なお、図2において、図1に示した第1の実施形態のガスタービン複合発電システムと同一の構成には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図2に示すように、本実施形態のガスタービン複合発電システム500は、分離手段20と、燃焼手段30と、酸素製造手段40と、ガスタービン50と、排熱回収ボイラ60と、蒸気タービン70と、二酸化炭素回収手段80と、を備える。
本実施形態のガスタービン複合発電システム500が、上述の第1の実施形態のガスタービン複合発電システム10と異なる点は、第15の管路510を備え、酸素製造手段40が、第15の管路510を介して、第12の管路410と接続されている点である。
本実施形態のガスタービン複合発電システム500によれば、酸素製造手段40が、第15の管路510を介して、第12の管路410と接続されているため、酸素製造手段40は、酸素を圧縮するための圧縮機が不要となり、酸素製造手段40を簡略化することができる。また、酸素製造手段40にて、酸素を圧縮するための動力を低減することができる。
本実施形態のガスタービン複合発電システム500によれば、分離手段20にて窒素を分離(除去)した副生ガスを、酸素製造手段40で空気から分離した高純度の酸素により、燃焼手段30にて量論比近傍での当量比で燃焼するため、燃焼手段30から排出される排ガスの主成分は二酸化炭素とHOのみとなる。また、排ガスが、燃焼手段30、第8の管路370、ガスタービン50、第10の管路390、排熱回収ボイラ60、第12の管路410、第2の圧縮機140および第9の管路380によって形成される循環路を循環し、この循環路にて循環する排ガスは二酸化炭素とHOのみとなり、HOを凝縮することで二酸化炭素を容易に分離することができるため、二酸化炭素回収手段80における二酸化炭素の回収が容易となる。また、二酸化炭素回収手段80では、上記の循環路にて、すでに濃縮された二酸化炭素を水の凝縮により回収するため、二酸化炭素を回収する動力を大幅に低減することができる。従って、本実施形態のガスタービン複合発電システム500によれば、副生ガスを用いて効率的に発電することができる。
[ガスタービン複合発電方法]
図2を参照して、本実施形態のガスタービン複合発電方法を詳細に説明する。
本実施形態のガスタービン複合発電方法は、製鉄所で副生された副生ガスから窒素を分離する分離工程と、窒素を分離した後の副生ガスを燃焼させる燃焼工程と、燃焼工程に供給する酸素を製造する酸素製造工程と、燃焼工程で発生した燃焼ガスを膨張することで動力を得る燃焼ガス膨張工程と、燃焼ガス膨張工程で発生した排ガスの熱を回収し、その熱で蒸気を発生させる排熱回収工程と、排熱回収工程で発生させた蒸気を膨張することで動力を得る蒸気膨張工程と、排熱回収工程で排出された排ガスに含まれる二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収工程と、を有する。
本実施形態のガスタービン複合発電方法では、酸素製造工程で得られた高純度の酸素を、第15の管路510と第12の管路410を介して、第2の圧縮機140に供給する工程を有する。
本実施形態のガスタービン複合発電方法によれば、酸素製造工程で得られた高純度の酸素を、第15の管路510と第12の管路410を介して、第2の圧縮機140に供給する工程を有するため、酸素製造工程では、酸素を圧縮するための圧縮機が不要となり、酸素製造工程を簡略化することができる。また、酸素製造工程にて、酸素を圧縮するための動力を低減することができる。
本実施形態のガスタービン複合発電方法によれば、分離工程にて窒素を分離(除去)した副生ガスを、酸素製造手段40で空気から分離した高純度の酸素により量論比近傍での当量比で、燃焼工程にて燃焼するため、燃焼工程から排出される排ガスの主成分は二酸化炭素とHOのみとなる。また、排ガスが、燃焼工程、燃焼ガス膨張工程および排熱回収工程を循環して燃焼工程の燃焼温度を調整するため、この排気循環ガス中に二酸化炭素とHO以外の成分は含まれず、二酸化炭素が高濃度に維持される。その結果、二酸化炭素回収工程における二酸化炭素の回収が容易となる。また、二酸化炭素回収工程では、上記の循環にて、すでに濃縮された二酸化炭素を水分の凝縮・分離により回収するため、二酸化炭素を回収する動力を大幅に低減することができる。従って、本実施形態のガスタービン複合発電方法によれば、副生ガスを用いて効率的に発電することができる。
(3)第3の実施形態
[ガスタービン複合発電システム]
図3は、本実施形態のガスタービン複合発電システムの概略構成を示す模式図である。なお、図3において、図1に示した第1の実施形態のガスタービン複合発電システムと同一の構成には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図3に示すように、本実施形態のガスタービン複合発電システム600は、分離手段20と、燃焼手段30と、酸素製造手段40と、ガスタービン50と、排熱回収ボイラ60と、蒸気タービン70と、二酸化炭素回収手段80と、を備える。
本実施形態のガスタービン複合発電システム600が、上述の第1の実施形態のガスタービン複合発電システム10と異なる点は、第16の管路610を備え、製鉄所で副生された副生ガスのうち、コークス炉ガス(COG)のみ、第16の管路610を介して、ガスホルダ100に供給される点である。すなわち、本実施形態のガスタービン複合発電システム600では、窒素の含有量が少ないコークス炉ガス(COG)は、分離手段20を経ることなく、燃焼手段30に供給される。また、分離手段20では、高炉ガス(BFG)と転炉ガス(LDG)に含まれる窒素を分離する。
本実施形態のガスタービン複合発電システム600によれば、窒素の含有量が少ないコークス炉ガス(COG)を、分離手段20を経ることなく、燃焼手段30にそのまま供給するため、分離手段20において窒素を分離する動力を低減することができる。なお、窒素の含有量が少ないコークス炉ガス(COG)を、分離手段20を経ることなく、燃焼手段30にそのまま供給しても、二酸化炭素回収手段80において二酸化炭素を回収する動力に大きく影響しない。
本実施形態のガスタービン複合発電システム600によれば、分離手段20にて窒素を分離(除去)した副生ガスを、酸素製造手段40で空気から分離した高純度の酸素により、燃焼手段30にて量論比近傍での当量比で燃焼するため、燃焼手段30から排出される排ガスの主成分は二酸化炭素とHOのみとなる。また、排ガスが、燃焼手段30、第8の管路370、ガスタービン50、第10の管路390、排熱回収ボイラ60、第12の管路410、第2の圧縮機140および第9の管路380によって形成される循環路を循環し、この循環路にて循環する排ガスは二酸化炭素とHOのみとなり、HOを凝縮することで二酸化炭素を容易に分離することができるため、二酸化炭素回収手段80における二酸化炭素の回収が容易となる。また、二酸化炭素回収手段80では、上記の循環路にて、すでに濃縮された二酸化炭素を水の凝縮により回収するため、二酸化炭素を回収する動力を大幅に低減することができる。従って、本実施形態のガスタービン複合発電システム600によれば、副生ガスを用いて効率的に発電することができる。
[ガスタービン複合発電方法]
図3を参照して、本実施形態のガスタービン複合発電方法を詳細に説明する。
本実施形態のガスタービン複合発電方法は、製鉄所で副生された副生ガスから窒素を分離する分離工程と、窒素を分離した後の副生ガスを燃焼させる燃焼工程と、燃焼工程に供給する酸素を製造する酸素製造工程と、燃焼工程で発生した燃焼ガスを膨張することで動力を得る燃焼ガス膨張工程と、燃焼ガス膨張工程で発生した排ガスの熱を回収し、その熱で蒸気を発生させる排熱回収工程と、排熱回収工程で発生させた蒸気を膨張することで動力を得る蒸気膨張工程と、排熱回収工程で排出された排ガスに含まれる二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収工程と、を有する。
本実施形態のガスタービン複合発電方法では、分離工程にて、窒素の含有量が少ないコークス炉ガス(COG)から窒素を分離することなく、高炉ガス(BFG)と転炉ガス(LDG)に含まれる窒素を分離する。
本実施形態のガスタービン複合発電方法によれば、窒素の含有量が少ないコークス炉ガス(COG)を、分離工程を経ることなく、燃焼工程にそのまま供給するため、分離工程において窒素を分離する動力を低減することができる。なお、窒素の含有量が少ないコークス炉ガス(COG)を、分離工程を経ることなく、燃焼工程にそのまま供給しても、二酸化炭素回収工程において二酸化炭素を回収する動力に大きく影響しない。
本実施形態のガスタービン複合発電方法によれば、分離工程にて窒素を分離(除去)した副生ガスを、酸素製造手段40で空気から分離した高純度の酸素により量論比近傍での当量比で、燃焼工程にて燃焼するため、燃焼工程から排出される排ガスの主成分は二酸化炭素とHOのみとなる。また、排ガスが、燃焼工程、燃焼ガス膨張工程および排熱回収工程を循環して燃焼工程の燃焼温度を調整するため、この排気循環ガス中に二酸化炭素とHO以外の成分は含まれず、二酸化炭素が高濃度に維持される。その結果、二酸化炭素回収工程における二酸化炭素の回収が容易となる。また、二酸化炭素回収工程では、上記の循環にて、すでに濃縮された二酸化炭素を水分の凝縮・分離により回収するため、二酸化炭素を回収する動力を大幅に低減することができる。従って、本実施形態のガスタービン複合発電方法によれば、副生ガスを用いて効率的に発電することができる。
(4)第4の実施形態
[ガスタービン複合発電システム]
図4は、本実施形態のガスタービン複合発電システムの概略構成を示す模式図である。なお、図4において、図1に示した第1の実施形態のガスタービン複合発電システム、図2に示した第2の実施形態のガスタービン複合発電システム、および、図3に示した第3の実施形態のガスタービン複合発電システム、と同一の構成には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態のガスタービン複合発電システム700は、分離手段20と、燃焼手段30と、酸素製造手段40と、ガスタービン50と、排熱回収ボイラ60と、蒸気タービン70と、二酸化炭素回収手段80と、を備える。
本実施形態のガスタービン複合発電システム700が、上述の第1の実施形態のガスタービン複合発電システム10と異なる点は、第15の管路510を備え、酸素製造手段40が、第15の管路510を介して、第12の管路410と接続されている点である。また、本実施形態のガスタービン複合発電システム700が、上述の第1の実施形態のガスタービン複合発電システム10と異なる点は、製鉄所で副生された副生ガスのうち、コークス炉ガス(COG)および転炉ガス(LDG)が、第16の管路610を介して、ガスホルダ100に供給される点である。すなわち、本実施形態のガスタービン複合発電システム700では、高炉ガス(BFG)よりも窒素の含有量が少ないコークス炉ガス(COG)および転炉ガス(LDG)は、分離手段20を経ることなく、燃焼手段30に供給される。また、分離手段20では、高炉ガス(BFG)に含まれる窒素を分離する。
本実施形態のガスタービン複合発電システム700によれば、酸素製造手段40が、第15の管路510を介して、第12の管路410と接続されているため、酸素製造手段40は、酸素を圧縮するための圧縮機が不要となり、酸素製造手段40を簡略化することができる。また、酸素製造手段40にて、酸素を圧縮するための動力を低減することができる。
本実施形態のガスタービン複合発電システム700によれば、高炉ガス(BFG)よりも窒素の含有量が少ないコークス炉ガス(COG)および転炉ガス(LDG)を、分離手段20を経ることなく、燃焼手段30にそのまま供給するため、分離手段20において窒素を分離する動力を低減することができる。なお、高炉ガス(BFG)よりも窒素の含有量が少ないコークス炉ガス(COG)および転炉ガス(LDG)を、分離手段20を経ることなく、燃焼手段30にそのまま供給しても、二酸化炭素回収手段80において二酸化炭素を回収する動力に大きく影響しない。
本実施形態のガスタービン複合発電システム700によれば、分離手段20にて窒素を分離(除去)した副生ガスを、酸素製造手段40で空気から分離した高純度の酸素により、燃焼手段30にて量論比近傍での当量比で燃焼するため、燃焼手段30から排出される排ガスの主成分は二酸化炭素とHOのみとなる。また、排ガスが、燃焼手段30、第8の管路370、ガスタービン50、第10の管路390、排熱回収ボイラ60、第12の管路410、第2の圧縮機140および第9の管路380によって形成される循環路を循環し、この循環路にて循環する排ガスは二酸化炭素とHOのみとなり、HOを凝縮することで二酸化炭素を容易に分離することができるため、二酸化炭素回収手段80における二酸化炭素の回収が容易となる。また、二酸化炭素回収手段80では、上記の循環路にて、すでに濃縮された二酸化炭素を水の凝縮により回収するため、二酸化炭素を回収する動力を大幅に低減することができる。従って、本実施形態のガスタービン複合発電システム700によれば、副生ガスを用いて効率的に発電することができる。
[ガスタービン複合発電方法]
図4を参照して、本実施形態のガスタービン複合発電方法を詳細に説明する。
本実施形態のガスタービン複合発電方法は、製鉄所で副生された副生ガスから窒素を分離する分離工程と、窒素を分離した後の副生ガスを燃焼させる燃焼工程と、燃焼工程に供給する酸素を製造する酸素製造工程と、燃焼工程で発生した燃焼ガスを膨張することで動力を得る燃焼ガス膨張工程と、燃焼ガス膨張工程で発生した排ガスの熱を回収し、その熱で蒸気を発生させる排熱回収工程と、排熱回収工程で発生させた蒸気を膨張することで動力を得る蒸気膨張工程と、排熱回収工程で排出された排ガスに含まれる二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収工程と、を有する。
本実施形態のガスタービン複合発電方法では、酸素製造工程で得られた高純度の酸素を、第15の管路510と第12の管路410を介して、第2の圧縮機140に供給する工程を有する。
また、本実施形態のガスタービン複合発電方法では、分離工程にて、高炉ガス(BFG)よりも窒素の含有量が少ないコークス炉ガス(COG)および転炉ガス(LDG)から窒素を分離することなく、高炉ガス(BFG)に含まれる窒素を分離する。
本実施形態のガスタービン複合発電方法によれば、酸素製造工程で得られた高純度の酸素を、第15の管路510と第12の管路410を介して、第2の圧縮機140に供給する工程を有するため、酸素製造工程では、酸素を圧縮するための圧縮機が不要となり、酸素製造工程を簡略化することができる。また、酸素製造工程にて、酸素を圧縮するための動力を低減することができる。
本実施形態のガスタービン複合発電方法によれば、高炉ガス(BFG)よりも窒素の含有量が少ないコークス炉ガス(COG)および転炉ガス(LDG)を、分離工程を経ることなく、燃焼工程にそのまま供給するため、分離工程において窒素を分離する動力を低減することができる。なお、高炉ガス(BFG)よりも窒素の含有量が少ないコークス炉ガス(COG)および転炉ガス(LDG)を、分離工程を経ることなく、燃焼工程にそのまま供給しても、二酸化炭素回収工程において二酸化炭素を回収する動力に大きく影響しない。
本実施形態のガスタービン複合発電方法によれば、分離工程にて窒素を分離(除去)した副生ガスを、酸素製造手段40で空気から分離した高純度の酸素により量論比近傍での当量比で、燃焼工程にて燃焼するため、燃焼工程から排出される排ガスの主成分は二酸化炭素とHOのみとなる。また、排ガスが、燃焼工程、燃焼ガス膨張工程および排熱回収工程を循環して燃焼工程の燃焼温度を調整するため、この排気循環ガス中に二酸化炭素とHO以外の成分は含まれず、二酸化炭素が高濃度に維持される。その結果、二酸化炭素回収工程における二酸化炭素の回収が容易となる。また、二酸化炭素回収工程では、上記の循環にて、すでに濃縮された二酸化炭素を水分の凝縮・分離により回収するため、二酸化炭素を回収する動力を大幅に低減することができる。従って、本実施形態のガスタービン複合発電方法によれば、副生ガスを用いて効率的に発電することができる。
(5)第5の実施形態
[ガスタービン複合発電システム]
図5は、本実施形態のガスタービン複合発電システムの概略構成を示す模式図である。なお、図5において、図1に示した第1の実施形態のガスタービン複合発電システムと同一の構成には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態のガスタービン複合発電システム800は、分離手段20と、燃焼手段30と、酸素製造手段40と、ガスタービン50と、排熱回収ボイラ60と、蒸気タービン70と、二酸化炭素回収手段80と、を備える。
本実施形態のガスタービン複合発電システム800が、上述の第1の実施形態のガスタービン複合発電システム10と異なる点は、第17の管路810と、第18の管路820と、を備え、排熱回収ボイラ60が第17の管路810を介して、二酸化炭素回収手段80と接続され、二酸化炭素回収手段80が第18の管路820を介して、第2の圧縮機140と接続されている点である。
本実施形態のガスタービン複合発電システム800によれば、二酸化炭素回収手段80にて、ガスタービン50からの排ガスに含まれる水の全量を、二酸化炭素とともに凝縮(圧縮)して除去し、二酸化炭素を回収するとともに、回収した二酸化炭素の一部を第2の圧縮機140で圧縮して、燃焼手段30に供給することにより、燃焼手段30における副生ガスの燃焼温度を調整することができる。これにより、燃焼手段30における副生ガスの燃焼を効率的に行うことができる。また、二酸化炭素回収手段80にて、二酸化炭素を回収する際に、二酸化炭素を圧縮することから、ガスタービン50の圧縮設備を小さくしたり、省略したりすることができる。
本実施形態のガスタービン複合発電システム800によれば、分離手段20にて窒素を分離(除去)した副生ガスを、酸素製造手段40で空気から分離した高純度の酸素により、燃焼手段30にて量論比近傍での当量比で燃焼するため、燃焼手段30から排出される排ガスの主成分は二酸化炭素とHOのみとなる。また、排ガスが、燃焼手段30、第8の管路370、ガスタービン50、第10の管路390、排熱回収ボイラ60、第17の管路810、二酸化炭素回収手段80、第18の管路820、第2の圧縮機140および第9の管路380によって形成される循環路を循環し、この循環路にて循環する排ガスは二酸化炭素とHOのみとなり、HOを凝縮することで二酸化炭素を容易に分離することができるため、二酸化炭素回収手段80における二酸化炭素の回収が容易となる。また、二酸化炭素回収手段80では、上記の循環路にて、すでに濃縮された二酸化炭素を水の凝縮により回収するため、二酸化炭素を回収する動力を大幅に低減することができる。従って、本実施形態のガスタービン複合発電システム800によれば、副生ガスを用いて効率的に発電することができる。
[ガスタービン複合発電方法]
図5を参照して、本実施形態のガスタービン複合発電方法を詳細に説明する。
本実施形態のガスタービン複合発電方法は、製鉄所で副生された副生ガスから窒素を分離する分離工程と、窒素を分離した後の副生ガスを燃焼させる燃焼工程と、燃焼工程に供給する酸素を製造する酸素製造工程と、燃焼工程で発生した燃焼ガスを膨張することで動力を得る燃焼ガス膨張工程と、燃焼ガス膨張工程で発生した排ガスの熱を回収し、その熱で蒸気を発生させる排熱回収工程と、排熱回収工程で発生させた蒸気を膨張することで動力を得る蒸気膨張工程と、排熱回収工程で排出された排ガスに含まれる二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収工程と、を有する。
本実施形態のガスタービン複合発電方法では、二酸化炭素回収工程にて、燃焼ガス膨張工程からの排ガスに含まれる水の全量を、二酸化炭素とともに凝縮(圧縮)して除去し、二酸化炭素を回収するとともに、回収した二酸化炭素の一部を燃焼工程に供給する。
本実施形態のガスタービン複合発電方法によれば、二酸化炭素回収工程にて、燃焼ガス膨張工程からの排ガスに含まれる水の全量を、二酸化炭素とともに凝縮(圧縮)して除去し、二酸化炭素を回収するとともに、回収した二酸化炭素の一部を燃焼工程に供給するため、燃焼工程における副生ガスの燃焼温度を調整することができる。これにより、燃焼工程における副生ガスの燃焼を効率的に行うことができる。また、二酸化炭素回収工程にて、二酸化炭素を回収する際に、二酸化炭素を圧縮することから、燃焼ガス膨張工程にて燃焼ガスを圧縮することを省略できる。
本実施形態のガスタービン複合発電方法によれば、分離工程にて窒素を分離(除去)した副生ガスを、酸素製造手段40で空気から分離した高純度の酸素により量論比近傍での当量比で、燃焼工程にて燃焼するため、燃焼工程から排出される排ガスの主成分は二酸化炭素とHOのみとなる。また、排ガスが、燃焼工程、燃焼ガス膨張工程および排熱回収工程を循環して燃焼工程の燃焼温度を調整するため、この排気循環ガス中に二酸化炭素とHO以外の成分は含まれず、二酸化炭素が高濃度に維持される。その結果、二酸化炭素回収工程における二酸化炭素の回収が容易となる。また、二酸化炭素回収工程では、上記の循環にて、すでに濃縮された二酸化炭素を水分の凝縮・分離により回収するため、二酸化炭素を回収する動力を大幅に低減することができる。従って、本実施形態のガスタービン複合発電方法によれば、副生ガスを用いて効率的に発電することができる。
(6)第6の実施形態
[ガスタービン複合発電システム]
図6は、本実施形態のガスタービン複合発電システムの概略構成を示す模式図である。なお、図6において、図1に示した第1の実施形態のガスタービン複合発電システムと同一の構成には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態のガスタービン複合発電システム900は、分離手段20と、燃焼手段30と、酸素製造手段40と、ガスタービン50と、排熱回収ボイラ60と、蒸気タービン70と、二酸化炭素回収手段80と、を備える。
本実施形態のガスタービン複合発電システム900が、上述の第1の実施形態のガスタービン複合発電システム10と異なる点は、第17の管路810と、第18の管路820と、を備え、排熱回収ボイラ60が第17の管路810を介して、二酸化炭素回収手段80と接続され、二酸化炭素回収手段80が第18の管路820を介して、第2の圧縮機140と接続されている点である。
本実施形態のガスタービン複合発電システム900によれば、二酸化炭素回収手段80にて、ガスタービン50からの排ガスに含まれる水の全量を、二酸化炭素とともに凝縮(圧縮)して除去し、二酸化炭素を回収するとともに、回収した水の一部を第2の圧縮機140で圧縮して、燃焼手段30に供給することにより、燃焼手段30における副生ガスの燃焼温度を調整することができる。これにより、燃焼手段30における副生ガスの燃焼を効率的に行うことができる。また、二酸化炭素回収手段80から燃焼手段30に供給する水を第2の圧縮機140で圧縮するため、ガスタービン50にて燃焼ガスを圧縮する動力を大幅に低減して、ガスタービン複合発電システム900全体の熱効率を向上することができる。
本実施形態のガスタービン複合発電システム900によれば、分離手段20にて窒素を分離(除去)した副生ガスを、酸素製造手段40で空気から分離した高純度の酸素により、燃焼手段30にて量論比近傍での当量比で燃焼するため、燃焼手段30から排出される排ガスの主成分は二酸化炭素とHOのみとなる。また、排ガスが、燃焼手段30、第8の管路370、ガスタービン50、第10の管路390、排熱回収ボイラ60、第17の管路810、二酸化炭素回収手段80、第18の管路820、第2の圧縮機140および第9の管路380によって形成される循環路を循環し、この循環路にて循環する排ガスは二酸化炭素とHOのみとなり、HOを凝縮することで二酸化炭素を容易に分離することができるため、二酸化炭素回収手段80における二酸化炭素の回収が容易となる。また、二酸化炭素回収手段80では、上記の循環路にて、すでに濃縮された二酸化炭素を水の凝縮により回収するため、二酸化炭素を回収する動力を大幅に低減することができる。従って、本実施形態のガスタービン複合発電システム900によれば、副生ガスを用いて効率的に発電することができる。
[ガスタービン複合発電方法]
図6を参照して、本実施形態のガスタービン複合発電方法を詳細に説明する。
本実施形態のガスタービン複合発電方法は、製鉄所で副生された副生ガスから窒素を分離する分離工程と、窒素を分離した後の副生ガスを燃焼させる燃焼工程と、燃焼工程に供給する酸素を製造する酸素製造工程と、燃焼工程で発生した燃焼ガスを膨張することで動力を得る燃焼ガス膨張工程と、燃焼ガス膨張工程で発生した排ガスの熱を回収し、その熱で蒸気を発生させる排熱回収工程と、排熱回収工程で発生させた蒸気を膨張することで動力を得る蒸気膨張工程と、排熱回収工程で排出された排ガスに含まれる二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収工程と、を有する。
本実施形態のガスタービン複合発電方法では、二酸化炭素回収工程にて、燃焼ガス膨張工程からの排ガスに含まれる水の全量を、二酸化炭素とともに凝縮(圧縮)して除去し、二酸化炭素を回収するとともに、回収した水の一部を燃焼工程に供給する。
本実施形態のガスタービン複合発電方法によれば、二酸化炭素回収工程にて、燃焼ガス膨張工程からの排ガスに含まれる水の全量を、二酸化炭素とともに凝縮(圧縮)して除去し、二酸化炭素を回収するとともに、回収した水の一部を燃焼工程に供給するため、燃焼工程における副生ガスの燃焼温度を調整することができる。これにより、燃焼工程における副生ガスの燃焼を効率的に行うことができる。また、二酸化炭素回収工程から燃焼工程に供給する水を第2の圧縮機140で圧縮するため、燃焼ガス膨張工程にて燃焼ガスを圧縮する動力を大幅に低減して、ガスタービン複合発電方法全体の熱効率を向上することができる。
本実施形態のガスタービン複合発電方法によれば、分離工程にて窒素を分離(除去)した副生ガスを、酸素製造手段40で空気から分離した高純度の酸素により量論比近傍での当量比で、燃焼工程にて燃焼するため、燃焼工程から排出される排ガスの主成分は二酸化炭素とHOのみとなる。また、排ガスが、燃焼工程、燃焼ガス膨張工程および排熱回収工程を循環して燃焼工程の燃焼温度を調整するため、この排気循環ガス中に二酸化炭素とHO以外の成分は含まれず、二酸化炭素が高濃度に維持される。その結果、二酸化炭素回収工程における二酸化炭素の回収が容易となる。また、二酸化炭素回収工程では、上記の循環にて、すでに濃縮された二酸化炭素を水分の凝縮・分離により回収するため、二酸化炭素を回収する動力を大幅に低減することができる。従って、本実施形態のガスタービン複合発電方法によれば、副生ガスを用いて効率的に発電することができる。
本発明は、製鉄所から排出される高炉ガス(BFG)等の高炉ガス焚き発電設備の運用に係り、発電することにより発生する二酸化炭素を低い動力で分離回収することができる。また、本発明は、製鉄事業における効率的な二酸化炭素の回収を実現し、安定した製鉄事業が可能となる。また、本発明は、二酸化炭素を分離する動力を大幅に低減する高炉ガスタービン複合発電を実現する。本発明は、世界の二酸化炭素削減目標を達成するのに貢献できる。さらに、本発明は、排ガスを削除、もしくは大幅に削減することができるから、脱硝装置等の耐環境設備を縮小または削減できる。従って、本発明は、製鉄所発電設備の安定運転に寄与する。
10,500,600,700,800,900 ガスタービン複合発電システム
20 分離手段
30 燃焼手段
40 酸素製造手段
50 ガスタービン
60 排熱回収ボイラ
70 蒸気タービン
80 二酸化炭素回収手段
100 ガスホルダ
110 第1の圧縮機
120 弁
130 ガスクーラー
140 第2の圧縮機
150 第1の発電機
160 第2の発電機
300 第1の管路
310 第2の管路
320 第3の管路
330 第4の管路
340 第5の管路
350 第6の管路
360 第7の管路
370 第8の管路
380 第9の管路
390 第10の管路
400 第11の管路
410 第12の管路
420 第13の管路
430 第14の管路
510 第15の管路
610 第16の管路
810 第17の管路
820 第18の管路

Claims (2)

  1. 製鉄所で副生された副生ガスから窒素を分離する分離手段と、
    窒素を分離した後の前記副生ガスを燃焼させる燃焼手段と、
    前記燃焼手段に供給する酸素を製造する酸素製造手段と、
    前記燃焼手段からの燃焼ガスを膨張することで動力を得るガスタービンと、
    前記ガスタービンからの排ガスの熱を回収し、その熱で蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、
    前記排熱回収ボイラで発生させた蒸気を膨張することで動力を得る蒸気タービンと、
    前記排熱回収ボイラから排出された前記排ガスに含まれる水の全量を凝縮させて前記排ガスに含まれる二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収手段と
    前記二酸化炭素回収手段で回収された二酸化炭素または凝縮させた水の一部を圧縮して前記燃焼手段に供給する圧縮機と、
    備えたことを特徴とするガスタービン複合発電システム。
  2. 製鉄所で副生された副生ガスから窒素を分離する分離工程と、
    窒素を分離した後の前記副生ガスを燃焼させる燃焼工程と、
    前記燃焼工程に供給する酸素を製造する酸素製造工程と、
    前記燃焼工程で発生した燃焼ガスを膨張することで動力を得る燃焼ガス膨張工程と、
    前記燃焼ガス膨張工程で発生した排ガスの熱を回収し、その熱で蒸気を発生させる排熱回収工程と、
    前記排熱回収工程で発生させた蒸気を膨張することで動力を得る蒸気膨張工程と、
    前記排熱回収工程で排出された前記排ガスに含まれる水の全量を凝縮させて前記排ガスに含まれる二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収工程と
    前記燃焼工程で用いるために、前記二酸化炭素回収工程で回収された二酸化炭素または凝縮させた水の一部を圧縮する圧縮工程と、
    有することを特徴とするガスタービン複合発電方法。
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