JP7025222B2 - 凍結抑制材供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、凍結抑制材供給装置に関する。
凍結抑制舗装技術の一つとして、舗装面(舗装表面)にグルービングを施して等間隔に溝を形成し、各溝内に凍結抑制材(例えば、ゴムチップや凍結防止剤、ウレタン樹脂などを主材料とする材料)を供給する工法が知られている。この工法では、グルービング後、舗装面に各溝を避けながらテープを貼って舗装面を覆い(マスキング工程)、その後、舗装と凍結抑制材との接着性を高めるプライマーを各溝に塗布してから(塗布工程)、凍結抑制材を各溝に供給する(供給工程)。また、前述のグルービングを行わない工法も知られている。この工法では、舗装面に等間隔でテープを貼って舗装面を覆い(マスキング工程)、その後、テープ間の舗装面にプライマーを塗布してから(塗布工程)、そのテープ間の舗装面に凍結抑制材を供給する(供給工程)。
マスキング工程では、作業者が舗装面にテープを貼り付けるが、その作業は手間であり、時間を要するため、作業効率が低下する。また、テープの貼付作業(養生作業)に加え、供給工程後にはテープの撤去作業も必須となるため、作業効率がより低下し、さらに、テープも必須となるので、コストが上がる。また、供給工程では、作業者がレーキなどにより凍結抑制材を舗装面に広げるが、その作業も手間であり、時間も要するため、作業効率が低下する。なお、マスキング工程や供給工程において、作業効率を上げるために作業者の人数を増やすと、コストが上昇することになる。
特開平11-172611号公報
本発明が解決しようとする課題は、コストの削減及び作業効率の向上を実現することができる凍結抑制材供給装置を提供することである。
請求項1に記載の凍結抑制材供給装置は、舗装面に凍結抑制材を供給する凍結抑制材供給装置であって、前記凍結抑制材を収容し、前記舗装面に形成された溝に対向する貫通孔が形成された底面を有する収容部と、前記収容部内の前記凍結抑制材を前記貫通孔から前記溝に向けて押し出す押出機構と、前記収容部及び前記押出機構を移動させるための移動装置とを備えることを特徴とする。
また、請求項2に記載の凍結抑制材供給装置は、請求項1に記載の凍結抑制材供給装置において、前記押出機構は、前記収容部内に回転可能に設けられた回転軸と、前記回転軸に設けられ、前記回転軸の回転に応じて前記収容部内の前記凍結抑制材を前記貫通孔から押し出す羽根部材とを有することを特徴とする。
また、請求項3に記載の凍結抑制材供給装置は、請求項1又は請求項2に記載の凍結抑制材供給装置において、前記舗装面には、複数の前記溝が並ぶように形成されており、前記貫通孔は、前記複数の溝の間隔と同じ間隔で並ぶように複数形成されていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の凍結抑制材供給装置は、請求項1又は請求項2に記載の凍結抑制材供給装置において、前記舗装面には、前記溝が形成されており、前記貫通孔が前記溝の直上に位置するように前記移動装置を案内する案内機構を備えることを特徴とする。
また、請求項5に記載の凍結抑制材供給装置は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の凍結抑制材供給装置において、前記収容部の高さを変える調整機構を備えることを特徴とする。
また、請求項6に記載の凍結抑制材供給装置は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の凍結抑制材供給装置において、前記収容部は、前記底面を形成する着脱可能な底板を有することを特徴とする。
また、請求項7に記載の凍結抑制材供給装置は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の凍結抑制材供給装置において、前記収容部は、前記貫通孔の周囲に位置付けられ、前記収容部の外面に設けられた凸部を有することを特徴とする。
本発明に係る凍結抑制材供給装置によれば、コストの削減及び作業効率の向上を実現することができる。
第1の実施形態に係る凍結抑制材供給装置の概略構成を示す側面図である。 第1の実施形態に係る凍結抑制材供給装置の概略構成を示す平面図である。 第1の実施形態に係る収容部の底板を示す底面図である。 第1の実施形態に係る収容部及び押出機構を示す断面図である。 第1の実施形態に係る羽根部材の設置角度を説明するための説明図である。 第1の実施形態に係る変更機構を説明するための説明図である。 第1の実施形態に係る固定機構を説明するための説明図である。 第2の実施形態に係る収容部の底板を示す底面図である。
<第1の実施形態>
第1の実施形態について図1から図7を参照して説明する。
(基本構成)
図1及び図2に示すように、第1の実施形態に係る凍結抑制材供給装置10は、移動装置20と、収容部30と、押出機構40と、調整機構50と、案内機構60と、制御装置70とを備えている。
移動装置20は、枠体21と、ハンドル22と、複数(例えば、四個)の車輪23とを有している。この移動装置20は、各部30~70を支持して移動させるための運搬装置(例えば、台車)として機能する。
枠体21は正方形状に形成されており、ハンドル22は門形状に形成されている。このハンドル22は、その門形状の脚部分が枠体21の一辺に固定されており、立った状態で枠体21に設けられている。各車輪23は、正方形状の枠体21の四隅の下面に個別に設けられている。なお、本実施形態においては、移動装置20のハンドル22側を凍結抑制材供給装置10の後、ハンドル22側と反対側を凍結抑制材供給装置10の前として説明する。
収容部30は、筒体31と、底板32とを有している。この収容部30は、凍結抑制材を収容する筐体であり、移動装置20の枠体21の中央に調整機構50を介して設けられている。
筒体31は、円筒形状に形成されており、凍結抑制材が搬入される搬入口31aを有している。搬入口31aは、筒体31の上側の開口であり、ハンドル22側と反対側(前側)に延伸し、筒体31の下側の開口よりも大きくなるように形成されている。筒体31の前面の上部は、ハンドル22側(後側)に向かって徐々に低くなるように傾斜し、搬入口31aに投入された凍結抑制材を筒体31の内部に導くように形成されている(図1参照)。
底板32は、筒体31の下側の開口を塞ぐことが可能なサイズで円形状に形成されている。この底板32は、筒体31の下側の開口を塞ぐように筒体31の下部に取り付けられており、筒体31の底面を形成している。底板32は、ボルトなどの固定部材により筒体31に対して着脱可能に形成されている。
底板32には、図2及び図3に示すように、スリット状の貫通孔32aが複数(例えば、五個)設けられている。これらの貫通孔32aは、前後方向に延びるスリット状にそれぞれ形成されており、さらに、舗装面(舗装表面)の複数の溝が並ぶ方向に、その溝の間隔に対応して、すなわち溝の間隔とほぼ同じ間隔で並ぶように形成されている。貫通孔32aの前後方向の長さは、筒体31内の底板32の領域範囲において、できるだけ長くなるように形成されている。
ここで、舗装面には、グルービング施工によって、複数の溝(グルービング溝)がほぼ平行に所定間隔(例えば、数cm間隔)で並ぶように形成されている。各溝が舗装道路の延伸方向、すなわち、車両の走行方向に延びるように形成されている場合には(縦溝)、舗装面上を走行する車両の横滑りを防止することができ、各溝が車両の走行方向に直交する方向に延びるように形成されている場合には(横溝)、走行音の変化によってドライバーに注意喚起を与え、車両スピードを抑制させることができる。
凍結抑制材は、舗装面の凍結を抑制するための材料であり、例えば、ゴムチップや凍結防止剤、ウレタン樹脂などを主材料とする材料である。凍結抑制材は、弾力性を有しており、舗装面上を走行する車両の荷重によって舗装面の氷結層を破壊することができる。さらに、凍結抑制材が凍結防止剤を含んでいる場合には、凍結防止剤が徐々に溶出することで氷点降下機能が働き、舗装面の凍結を抑制することができる。
押出機構40は、図4に示すように、支持体41と、回転軸42と、複数(例えば、三枚)の羽根部材43と、連結部44と、モータ45とを有している。この押出機構40は、収容部30に設けられている。
支持体41は、収容部30の上側の開口の一部を塞ぐように収容部30の上部に設けられている。この支持体41は、回転軸42が収容部30の中央に位置するように、回転軸42や連結部44、モータ45などを支持している。
回転軸42は、鉛直方向に平行にされて収容部30の中央に支持体41により支持され、収容部30内に回転可能に設けられている。この回転軸42は、モータによる駆動力により、例えば時計回りに回転する。
各羽根部材43は、回転軸42の下端部に位置付けられ、その回転軸42の周りに等間隔(例えば、120度間隔)で設けられている(図2参照)。これらの羽根部材43は、図5に示すように、水平(例えば、底板32の底面)に対して45度だけ、羽根部材43の移動方向A1に向かって徐々に高くなるように傾けられ、底板32の底面に接触しないように所定距離(例えば、数mm)だけ浮かされている。各羽根部材43は、回転軸42の回転に応じて回転軸42を中心として軸周りに回転し、収容部30内の凍結抑制材を複数の貫通孔32aから押し出す。
図4に戻り、連結部44は、回転軸42の上方に設けられて支持体41により支持されている。この連結部44は、回転軸42とモータ45を連結する部材であり、モータ45による駆動力を回転軸42に伝達する。
モータ45は、連結部44の側面に取り付けられ、その連結部44を介して回転軸42に連結されている。このモータ45は、回転軸42を回転させるための駆動源である。モータ45には、外部電源から電力が供給される。なお、電力供給としては、これに限るものではなく、例えば、バッテリを設け、そのバッテリからモータ45に電力を供給するようにしても良い。
図1に戻り、調整機構50は、変更機構51と、固定機構52とを有している。この調整機構50は、移動装置20の枠体21と共に収容部30を支持する。
変更機構51は、図6に示すように、一対の支持部材51aと、複数の調整ボルト51bとを有している。
一対の支持部材51aは、筒体31を間にして前後方向で対向する位置に位置付けられ、筒体31の外周面に設けられている。これらの支持部材51aは、二枚の板材51a1(図2参照)と一枚の板材51a2によりそれぞれ構成されている。二枚の板材51a1は、前後方向に直交する左右方向に所定間隔だけ離され、筒体31の外周面に取り付けられている。板材51a2は、各板材51a1の下面にそれらを連結するように設けられている。この板材51a2には、複数(例えば、二つ)のネジ孔が形成されている。
各調整ボルト51bは、各板材51a2の個々のネジ孔にそれぞれ挿入され、それらの先端が枠体21の上面に当接するように設けられている。これにより、筒体31は、各調整ボルト51bの先端が支点となり、枠体21上に支持されている(四点支持)。作業者は、各調整ボルト51bを回転させて、各調整ボルト51bの突出量を変更することで、筒体31の高さを調整する。なお、調整ボルト51bと枠体21の上面との間に、緩衝用のゴム体を設けることも可能である。
固定機構52は、図7に示すように、一対の支持部材52aと、一対の固定部材52bと、複数の固定ボルト52cとを有している。
一対の支持部材52aは、筒体31を間にして左右方向で対向する位置に位置付けられ、筒体31の外周面に設けられている。これらの支持部材52aは、二枚の板材52a1(図2参照)によりそれぞれ構成されている。二枚の板材52a1は、前後方向に所定間隔だけ離され、筒体31の外周面に取り付けられている。これらの板材52a1には、複数(例えば、二つ)のネジ孔がそれぞれ形成されている。
一対の固定部材52bは、一対の支持部材52aに対応させて筒体31を間にして左右方向で対向する位置に位置付けられ、枠体21の上面に設けられている。これらの固定部材52bは、それぞれU字状に形成されており(図1参照)、その底面部分が枠体21の上面に固定されている。固定部材52bの両方の側面部分には、高さ方向に長い貫通孔52b1が形成されている。この貫通孔52b1の幅は、固定ボルト52cが挿入可能であり、固定ボルト52cの頭の幅よりも狭く設定されている。
各固定ボルト52cは、一対の固定部材52bの各貫通孔52b1を通過して、一対の支持部材52aの各ネジ孔に個別に挿入されている。筒体31の高さ調整時には、各固定ボルト52cが緩められ、各固定ボルト52cは貫通孔52b1内で高さ方向にスライド移動することが可能になっており、筒体31の高さ方向の移動が許容されている。一方、筒体31の高さ調整後には、各固定ボルト52cが固く締められ、各固定ボルト52cのスライド移動は不可能になっており、筒体31の高さ方向の移動が制限されている。
図1及び図2に戻り、案内機構60は、一対のガイドローラ61と、ガイド軸62と、ガイド回動機構63とを有している。この案内機構60は、移動装置20の枠体21の前面(枠体21におけるハンドル22側と反対側の面)に設けられている。
一対のガイドローラ61は、円板状に形成されており、ガイド軸62の両端部に個別に設けられている。ガイド軸62は、その両端がガイド回動機構63により支持されている。ガイド回動機構63は、ガイド軸62の両端に位置する一対のガイドローラ61がガイド位置と待機位置とに移動するようにガイド軸62を回動可能に支持しており、それらの位置でガイド軸62を固定することが可能に形成されている。
ガイド位置とは、一対のガイドローラ61が舗装面の各溝内に侵入する位置であり、待機位置とは、舗装面の各溝内に侵入せず舗装面と接触しない位置である。なお、一対のガイドローラ61が舗装面の各溝内に侵入すると、収容部30の底板32に形成された各貫通孔32aが、舗装面の各溝の直上に位置することになる。つまり、ガイドローラ61は、図2に示すように、各貫通孔32aのうち端に位置する貫通孔32aと平面視で同一直線上となるように位置付けられている。なお、ガイドローラ61の位置合わせは、これに限るものではなく、例えば、各貫通孔32aのうち端に位置する貫通孔32a以外の貫通孔32aと平面視で同一直線上となるように行われても良い。
図1に戻り、制御装置70は、ボックス71と、入力部72と、制御部73とを有している。この制御装置70は、移動装置20の後側(移動装置20におけるハンドル22側)に設けられている。
ボックス71は、移動装置20のハンドル22が有する板材22aに取り付けられている。入力部72は、各種ボタンにより構成されており、ボックス71の外面に設けられている。制御部73は、ボックス71内に設けられており、入力部72に対する作業者の入力操作に応じてモータ45の駆動(ON/OFF)を制御する。例えば、作業者は、入力部72を操作し、電源のON/OFFやモータ45のON/OFFを指示する。なお、モータ45の回転数などの条件は予め制御部73に設定されている。
(凍結抑制材供給工程)
次に、前述の凍結抑制材供給装置10による凍結抑制材の供給工程(充填工程)の流れについて説明する。
凍結抑制材の供給準備として、収容部30の高さは調整済である。この収容部30の高さ調整においては、作業者が収容部30の高さ調整を可能にするため、固定機構52の各固定ボルト52cを緩めて、固定機構52による収容部30の固定状態を解放する。そして、作業者は、変更機構51の各調整ボルト51bを回して収容部30の高さを調整し、その後、固定機構52の各固定ボルト52cを締め、固定機構52により収容部30を固定状態にする。この収容部30の高さは、例えば、底板32と舗装面との離間距離が、装置走行や凍結抑制材供給に悪影響が生じない範囲内で、最小となる高さである。この高さは試験的に予め求められて設定されているが、現場でも収容部30の高さを調整することが可能である。
凍結抑制材の供給時、作業者は、凍結抑制材供給装置10の移動装置20のハンドル22を握り、移動装置20を押して凍結抑制材供給装置10を最初の作業位置まで移動させる。そして、作業者は、ガイド回動機構63により案内機構60の各ガイドローラ61を待機位置からガイド位置に移動させて舗装面の各溝に挿入し、その状態でガイド軸62を固定する。これにより、収容部30の底板32に形成された各貫通孔32aが舗装面の各溝の直上に位置する。さらに、一対のガイドローラ61が舗装面の各溝に挿入されているため、凍結抑制材供給装置10は移動時に左右方向へ大きくずれず、舗装面の各溝が延びる方向に案内されることになる。
次いで、作業者は、制御装置70の入力部72を入力操作して電源をON状態にし、モータ45を駆動させて供給作業(充填作業)を開始し、移動装置20を押して徐々に溝の延伸方向に凍結抑制材供給装置10を移動させていく。このとき、収容部30内の凍結抑制材は、押出機構40により収容部30の底板32に形成された各貫通孔32aから押し出され、舗装面の各溝内に向かって落下し、それらの溝内に充填されていく。各貫通孔32aから押し出された凍結抑制材は、それぞれ対応する溝内だけに適切に充填されていく。凍結抑制材供給装置10が舗装面の施工領域の端まで到達したら、作業者はその進行方向を転換し、再び、移動装置20を押して凍結抑制材供給装置10を移動させていく。このような供給作業が繰り返し行われ、凍結抑制材が舗装面の施工領域内の全溝内に充填される。
前述の凍結抑制材の供給工程によれば、作業者が凍結抑制材供給装置10を各溝の延伸方向に沿って移動させていくだけで、凍結抑制材は自動的に舗装面の各溝内だけに供給されていく。つまり、通常では、凍結抑制舗装において、グルービング施工、テープ貼付(養生)、プライマー塗布、凍結抑制材供給及びテープ撤去という順番の工程が必要となるが、凍結抑制材供給装置10を用いることによって、テープ貼付(養生)及びテープ撤去という工程を不要にすることが可能となる。これにより、テープの貼付作業(養生作業)やテープの撤去作業を行う必要が無くなるので、作業効率を向上させることができる。さらに、作業者がレーキなどにより凍結抑制材を舗装面に広げる作業も行う必要が無くなるので、作業効率をより向上させることができる。また、テープも不要になることから、コストを抑えることができ、加えて、作業効率が向上するため、作業者の人数の削減も可能となり、コストをより抑えることができる。
また、収容部30の底板32の各貫通孔32aから凍結抑制材を押し出して舗装面の各溝内に供給することで、テープなどを用いず容易に凍結抑制材を舗装面の各溝内だけに供給する作業を実現することができる。収容部30の底板32と舗装面との離間距離は、装置走行や凍結抑制材供給に悪影響が生じない範囲内で、最小限にされている。これにより、凍結抑制材のはみ出し(例えば、ゴムチップのはみ出し)を抑制することが可能となるので、舗装面の各溝内だけに凍結抑制材を適切に供給することができる。
また、底板32が収容部30に対して着脱可能に形成されている。これにより、舗装面の各溝の間隔(ピッチ)が異なる工事でも、底板32を交換することで、テープなどを用いず容易に凍結抑制材を舗装面の各溝内だけに供給する作業を行うことが可能となり、凍結抑制材供給装置10の汎用性を向上させることができる。
また、羽根部材43が、水平から45度だけ、羽根部材43の移動方向A1に向かって徐々に高くなるように傾けられている(図5参照)。これにより、収容部30内の凍結抑制材を底板32の各貫通孔32aに押し込む能力を向上させることができる。また、羽根部材43は、底板32と接触しないように少し浮かされている。これにより、モータ45の負荷を低減させることができる。
また、案内機構60が移動装置20に設けられている。これにより、案内機構60の一対のガイドローラ61が舗装面の溝内を移動することになり、移動装置20、すなわち凍結抑制材供給装置10が左右方向へ大きくずれることを抑えることが可能となるので、舗装面の各溝内だけに凍結抑制材を適切に供給することができる。
また、押出機構40が回転軸42や各羽根部材43などにより構成されている。これにより、簡略な構成で押出機構40を実現することができる。さらに、調整機構50の変更機構51や固定機構52は、調整ボルト51bや固定ボルト52cなどのボルトを有しており、そのボルトを回す作業を行うだけで、収容部30の高さ調整や固定を行うことが可能となり、簡略な構成で調整機構50を実現することができる。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、凍結抑制材を収容し、複数の貫通孔32aが舗装面の溝の間隔に対応して並ぶように形成された底面を有する収容部30と、その収容部30内の凍結抑制材を各貫通孔32aから押し出す押出機構40とが設けられている。これにより、作業者が凍結抑制材供給装置10を各溝の延伸方向に沿って移動させていくだけで、凍結抑制材が自動的に舗装面の各溝内だけに供給されていく。これにより、通常必要なテープの貼付作業(養生作業)やテープの撤去作業を行う必要が無くなり、また、作業者がレーキなどにより凍結抑制材を舗装面に広げる作業も行う必要が無くなるので、作業効率を向上させることができる。さらに、テープも不要になることから、コストを抑えることができる。加えて、作業効率が向上するため、人員の削減も可能となり、コストをより抑えることができる。このようにして、コストの削減及び作業効率の向上を実現することができる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態について図8を参照して説明する。なお、第2の実施形態では、第1の実施形態との相違点(底板32の外面)について説明し、その他の説明を省略する。
図8に示すように、第2の実施形態に係る収容部30の底板32は、複数の凸部32bを有している。これらの凸部32bは、延伸する長方形状の板材である凸部材であり、貫通孔32aの周囲に位置付けられて底板32の外面に設けられている。図8では、スリット状の貫通孔32aごとに、長方形状の一対の凸部32bがスリット状の貫通孔32aを短手方向から挟むように配置されている。なお、凸部32bの表面(外面)には、滑りを良くするため、フッ素樹脂テープなどの滑り部材を設けることも可能である。
前述のように、底板32の外面には凸部32bが設けられている。これにより、凸部32bが底板32の外面に存在しない場合に比べ、底板32と舗装面との摩擦力を減らすことが可能となる。舗装面は必ずしも平坦ではなく、さらに、底板32と舗装面との離間距離は、前述のように、装置走行や凍結抑制材供給に悪影響が生じない範囲内で、最小限にされているため、底板32と舗装面とが接触することがある。このため、底板32の外面に凸部32bを設けることによって、底板32と舗装面との摩擦力を減らし、さらに、舗装面の各溝内からの凍結抑制材のはみ出しも抑えることが可能になるので、舗装面の各溝だけに凍結抑制材を適切に供給することができる。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、底板32の外面に凸部32bを設けることによって、底板32と舗装面との摩擦力の低減、さらに、舗装面の各溝からの凍結抑制材のはみ出し抑制を実現することが可能となるので、舗装面の各溝だけに凍結抑制材を好適に供給することができる。
<他の実施形態>
前述の実施形態においては、凍結抑制材供給装置10の移動に関して、使用者が人力で凍結抑制材供給装置10を押すことを例示したが、これに限るものではなく、例えば、使用者が押すことを補助する補助装置を設けることも可能である。この場合には、使用者の負担を軽減することができる。例えば、電動モータなどの走行用駆動源を凍結抑制材供給装置10に取り付け、移動(走行)をアシストすることが可能である。
また、前述の実施形態においては、底板32にスリット状の貫通孔32aを設けることを例示したが、これに限るものではなく、例えば、楕円形や円形、長方形など他の形状の貫通孔32aを設けることも可能である。また、前後方向に複数の貫通孔32aを連続してライン状に設けることも可能である。また、貫通孔32aの数は限定されるものではない。
また、前述の実施形態においては、収容部30の高さが調整機構50により変更可能であることを例示したが、例えば、調整機構50の高さ調整作業を入力部72に対する作業者の入力操作に連動させ、凍結抑制材供給装置10の使用中(供給作業中)、すなわち凍結抑制材供給装置10の走行中にも高さを変えるようにすることも可能である。この場合には、高さ調整作業のために供給作業を中断することを抑えることが可能となるので、作業効率を向上させることができる。
また、前述の実施形態においては、案内機構60のガイドローラ61の個数は二つであることを例示したが、これに限るものではなく、例えば、二つではなく一つでも、あるいは、三つでも良く、その数は限定されるものではない。また、ガイドローラ61の形状としては、円板状の形状を例示したが、これに限るものではない。
また、前述の実施形態においては、案内機構60が移動装置20の枠体21の前面(枠体21におけるハンドル22側と反対側の面)に設けられていることを例示したが、これに限るものではなく、例えば、枠体21の後面(枠体21におけるハンドル22側の面)に設けられても良い。この場合、案内機構60のガイドローラ61は、底板32の各貫通孔32aのうち端に位置する貫通孔32aから舗装面の溝の間隔(ピッチ)分だけ外側にずらされ、一つだけ設けられる。ガイドローラ61が各貫通孔32aよりも装置移動方向の上流側に位置する場合には、ガイドローラ61が挿入される舗装面の溝に凍結抑制材が充填されると、ガイドローラ61による案内を行うことが不可能となるが、前述のようにガイドローラ61を外側にずらすことで、ガイドローラ61が挿入される舗装面の溝に凍結抑制材が充填されないため、ガイドローラ61による案内を行うことが可能となる。
また、前述の実施形態においては、凍結抑制材供給装置10により舗装面の複数の溝に凍結抑制材を供給して充填することを例示したが、これに限るものではなく、例えば、凍結抑制材供給装置10により溝のない舗装面(例えば、ほぼ平坦な舗装面)に凍結抑制材を供給するようにしても良い。なお、溝の数(本数)は一つでも複数でも良く、その数は限定されるものではない。
なお、本発明は、前述の実施形態に限るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、前述の実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせても良い。
10 凍結抑制材供給装置
20 移動装置
21 枠体
22 ハンドル
22a 板材
23 車輪
30 収容部
31 筒体
31a 搬入口
32 底板
32a 貫通孔
32b 凸部
40 押出機構
41 支持体
42 回転軸
43 羽根部材
44 連結部
45 モータ
50 調整機構
51 変更機構
51a 支持部材
51a1 板材
51a2 板材
51b 調整ボルト
52 固定機構
52a 支持部材
52a1 板材
52b 固定部材
52b1 貫通孔
52c 固定ボルト
60 案内機構
61 ガイドローラ
62 ガイド軸
63 ガイド回動機構
70 制御装置
71 ボックス
72 入力部
73 制御部
A1 移動方向

Claims (7)

  1. 舗装面に凍結抑制材を供給する凍結抑制材供給装置であって、
    前記凍結抑制材を収容し、前記舗装面に形成された溝に対向する貫通孔が形成された底面を有する収容部と、
    前記収容部内の前記凍結抑制材を前記貫通孔から前記溝に向けて押し出す押出機構と、
    前記収容部及び前記押出機構を移動させるための移動装置と、
    を備えることを特徴とする凍結抑制材供給装置。
  2. 前記押出機構は、
    前記収容部内に回転可能に設けられた回転軸と、
    前記回転軸に設けられ、前記回転軸の回転に応じて前記収容部内の前記凍結抑制材を前記貫通孔から押し出す羽根部材と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の凍結抑制材供給装置。
  3. 前記舗装面には、複数の前記溝が並ぶように形成されており、
    前記貫通孔は、前記複数の溝の間隔と同じ間隔で並ぶように複数形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の凍結抑制材供給装置。
  4. 前記舗装面には、前記溝が形成されており、
    前記貫通孔が前記溝の直上に位置するように前記移動装置を案内する案内機構を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の凍結抑制材供給装置。
  5. 前記収容部の高さを変える調整機構を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の凍結抑制材供給装置。
  6. 前記収容部は、
    前記底面を形成する着脱可能な底板を有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の凍結抑制材供給装置。
  7. 前記収容部は、
    前記貫通孔の周囲に位置付けられ、前記収容部の外面に設けられた凸部を有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の凍結抑制材供給装置。
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