JP7024345B2 - 電子制御装置 - Google Patents

電子制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7024345B2
JP7024345B2 JP2017223613A JP2017223613A JP7024345B2 JP 7024345 B2 JP7024345 B2 JP 7024345B2 JP 2017223613 A JP2017223613 A JP 2017223613A JP 2017223613 A JP2017223613 A JP 2017223613A JP 7024345 B2 JP7024345 B2 JP 7024345B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
cpu
diagnosis
electronic control
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017223613A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019093839A (ja
Inventor
隆雄 永冨
克之 安藤
秀一 ▲浅▼野
宏治 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2017223613A priority Critical patent/JP7024345B2/ja
Priority to DE102018219795.4A priority patent/DE102018219795A1/de
Publication of JP2019093839A publication Critical patent/JP2019093839A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7024345B2 publication Critical patent/JP7024345B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F11/00Error detection; Error correction; Monitoring
    • G06F11/07Responding to the occurrence of a fault, e.g. fault tolerance
    • G06F11/0703Error or fault processing not based on redundancy, i.e. by taking additional measures to deal with the error or fault not making use of redundancy in operation, in hardware, or in data representation
    • G06F11/0706Error or fault processing not based on redundancy, i.e. by taking additional measures to deal with the error or fault not making use of redundancy in operation, in hardware, or in data representation the processing taking place on a specific hardware platform or in a specific software environment
    • G06F11/0736Error or fault processing not based on redundancy, i.e. by taking additional measures to deal with the error or fault not making use of redundancy in operation, in hardware, or in data representation the processing taking place on a specific hardware platform or in a specific software environment in functional embedded systems, i.e. in a data processing system designed as a combination of hardware and software dedicated to performing a certain function
    • G06F11/0739Error or fault processing not based on redundancy, i.e. by taking additional measures to deal with the error or fault not making use of redundancy in operation, in hardware, or in data representation the processing taking place on a specific hardware platform or in a specific software environment in functional embedded systems, i.e. in a data processing system designed as a combination of hardware and software dedicated to performing a certain function in a data processing system embedded in automotive or aircraft systems
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F11/00Error detection; Error correction; Monitoring
    • G06F11/07Responding to the occurrence of a fault, e.g. fault tolerance
    • G06F11/0796Safety measures, i.e. ensuring safe condition in the event of error, e.g. for controlling element

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Test And Diagnosis Of Digital Computers (AREA)
  • Safety Devices In Control Systems (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

本発明は、CPUの内部機能として実現され、外部装置とCANにより通信を行うCAN通信部を備える電子制御装置に関する。
従来、外部装置との間でCANにより通信を行うECU(Electronic Control Unit)において、当該ECUを構成するマイクロコンピュータのCPUに異常が発生した際に通信を停止する技術として、マイコンの外部にCPUの異常を監視する監視ユニットを設け、監視ユニットにより通信の停止を行うものがある(特許文献1参照)。
これは、監視ユニットがマイコンからCPUの異常診断に必要な情報を入力として受け取って診断を行い、CPUの異常を検知するとマイコンが使用するCANドライバの動作を停止させるか、又通信線を遮断するものである。通信が停止することで、通信先となる外部のECUは、通信元であるECUが異常状態になったことを検知できる。
特許第4533270号公報
特許文献1では、CPUの異常を検知した監視ユニットが通信の停止を行うので、監視ユニットと外部からの入力により通信を停止する機能を持つCANドライバとを接続する構成、又はCANドライバを強制的に停止させたり通信線を遮断する外部機構を備え、それを監視ユニットで制御する必要がある。このような機能を持つCANドライバや停止用の外部機構をシステムに追加すれば、システム全体のコストを増加させてしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、コストを極力上昇させることなくCPUの異常発生時に通信を停止できる電子制御装置を提供することにある。
請求項1記載の電子制御装置によれば、CPUの内部機能として、外部装置と通信を行う通信部と、CPUが異常か否かを診断する診断プログラムを実行する異常診断部とを備え、異常診断部は、診断結果が異常であれば通信部による通信を停止させる。このように構成すれば、CPUに外部機構を付加することなく内部機能によって自己診断を行い、その診断の結果が異常であれば通信を停止させるので、コストの上昇を抑制できる。
具体的には、又は請求項記載の電子制御装置によれば、異常診断部は、診断結果が異常であれば通信部による特定のデータ送信のみを停止させる。このように構成すれば、データの受信や、異常値となった場合のリスクが低いデータの送信等は継続することが可能になる。
請求項2又は3記載の電子制御装置によれば、診断プログラムは、CPUが実行する複数の命令を使用し、各命令毎に独立した演算を実行することで送信処理を行う関数のアドレスを生成する。そして、生成したアドレスが所期値を示さなければ異常と診断する処理をメインプログラムとする。このように構成すれば、CPUに異常があれば生成されたアドレスの値が所期と異なるため、送信処理を行う関数がコールされず送信は実行されない。したがって、異常が発生した際に送信を確実に中止できる。
請求項記載の電子制御装置によれば、メインプログラムは、通信部により特定のデータ送信を行う際にCPUが実行する複数の命令を使用し、各命令毎に独立した演算を実行することで送信処理を行う関数のアドレスを生成する。そして、生成されたアドレスが所期値を示さなければ異常と診断する。このように構成すれば、送信処理に使用される命令が正常に実行されるか否かにより、異常診断を効率的に行うことができる。
請求項記載の電子制御装置によれば、メインプログラムは、各命令毎に独立した演算の実行結果の値を順次累積させ、最終的な累積値が前記アドレスの値に一致するか否かを判断する。このように構成すれば、異常診断を簡単に行うことができ、累積値を関数をコールするアドレスの即値にすることができる。
一実施形態であり、シフトバイワイヤシステムの構成を示す機能ブロック図 SCUによる処理内容を示すフローチャート CPU診断の内容を示すフローチャート INST診断の内容を示すフローチャート 送信関数アドレス生成処理の内容を示すフローチャート 診断プログラムの一具体例を示す図 ダイアグサービスツールによるサービス要求が発生した場合の処理内容を示すフローチャート 各構成部間の処理を示すシーケンス図(正常時) 各構成部間の処理を示すシーケンス図(異常発生時) ダイアグサービスツールによるサービス要求が発生した場合の処理を示すシーケンス図
以下、一実施形態について図面を参照して説明する。図1に示すシフトバイワイヤ(SBW)システムは、車両のシフタ1がドライバにより操作され、シフタ位置が例えば「P」から「D」に切り替えられたとする。SCU(Sift Control Unit)2は、そのシフタ位置を判定し、CAN通信によりTCU(Transmission Control Unit)3に送信する。TCU3が、受信した位置「D」に応じてSCU2に要求レンジを送信すると、SCU2はACT(Actuator)4に、車両をロック状態「P」とアンロック状態「notP」とに切り替えさせるための制御信号として駆動電流を出力する。TCU3は外部装置に相当する。また、ACT4は制御対象機器に相当する。
ACT4が「P」から「notP」に切り替えを行うと、そのステータス「notP」の情報が、図示しないポジションセンサ及び信号線を介してTCU3に送信される。TCU3は、上記ステータスを確認した上で、前記シフタ位置に応じて車両のトランスミッションを「D」モードに変更し、現在のシフタ1のレンジが「D」であることをSCU2に伝達する。
SCU2は、CPU5,CANドライバ6及び監視部7を備えている。シフタ1の操作が行われると、CPU5はシフタ位置送信判定部11においてシフタ位置を判定する。そのシフタ位置は、シフタ位置送信判定部12を介してCAN通信部13に出力される。シフタ位置送信判定部12は、正常判定部14及び関数コール部15を備えている。スイッチのシンボルで表されているこれらは、シフタ位置をCAN通信部13に出力する経路にシリアルに配置されており、CPU5が自己診断を行った結果として異常が検出されると、シフタ位置の送信を停止させる機能を有する。
CPU5は、自己診断を行う機能部として、CPU異常診断ロジック部16及び送信処理関数アドレス生成部17を備えている。CPU異常診断ロジック部16は、RAM診断部18,ROM診断部19,FLOW診断部20,INST診断部21及び入出力部22を備えている。RAM診断部18は、RAMに対するデータの書込み及び読み出しが正常に行われるか否かを診断する。ROM診断部19は、例えばROMに記憶されている制御プログラムやデータを読み出して累積加算したSUM値が、所期の値に一致するか否かによりROMを診断する。
FLOW診断部20は、CPU5が実行すべきプログラムが、所定の順序で実行されているか否かを診断する。INST診断部21は、詳細は後述するように、CPU5の命令セットとして用意されている複数の命令を使用し、所定の演算を行うことで異常診断を行う。入出力部22には、上記の各診断部17~20の診断結果が入力され、それらの結果のうち1つでも「異常」があると、正常判定部14によりシフタ位置の送信経路を遮断する。
送信処理関数アドレス生成部17は、例えばINST診断部21と同様の演算を行うことで、シフタ位置をTCU3に送信する処理を実行する関数をコールするためのアドレスを生成する。演算が正常に実行されることで上記アドレスが正しく生成されると、関数コール部15において上記関数がコールされ、シフタ位置がCAN通信部13に転送される。上記アドレスが正しく生成されなければ関数はコールされず、シフタ位置は転送されない。
CAN通信部13は、送信処理部13S及び受信処理部13Rを備えている。送信処理部13Sは、判定部11を介して受信したシフタ位置データをCANドライバ6に入力する。CANドライバ6は、そのシフタ位置データをCANバス8を介してTCU3に送信する。また、CANドライバ6は、シフタ位置データに応じた要求レンジを受信処理部13Rを介してP/notP切替部23に出力する。P/notP切替部23は、ACT4に車両のロック,アンロックを切り替えさせるための駆動電流を、常閉型のリレー24を介して出力する。リレー24はスイッチに相当する。
CANバス8には、その他にダイアグサービスツール9が接続されている。ダイアグサービスツール9は、SCU2に対して故障情報を読み出すためのサービス要求を送信する。サービス要求は、CAN通信部13の受信処理部13Rを介してSCU2のダイアグサービス部25に入力される。ダイアグサービス部25は、そのサービス要求に応じた故障情報をサービス応答データとして、送信処理部13Sを介してダイアグサービスツール9に送信する。
送信処理関数アドレス生成部17における診断結果も、CPU異常診断ロジック部16の入出力部22に入力される。入出力部22は、各診断部18~21又は送信処理関数アドレス生成部17の診断結果を、シリアル通信部26を介して監視部7に送信する。監視部7は、リレー24の開閉を制御するもので、受信した診断結果に「異常」があれば、リレー24を「開」にしてACT4の駆動を禁止する。送信処理関数アドレス生成部17及びINST診断部21は、異常診断部に相当する。
次に、本実施形態の作用について説明する。図2に示すように、SCU2のシフタ位置判定部11は、シフタ位置を判定すると(S1)CPU異常診断ロジック部16においてCPU診断を実施する(S2)。すなわち、図3に示すように、各診断部18~21がそれぞれの対象について診断を行い(S11~S14)、全ての診断結果が正常であれば(S15;YES)CPU診断の結果は「正常」と判定し(S16)、何れか1つの診断結果が異常であれば(S15;NO)CPU診断の結果は「異常」と判定する(S17)。
再び図2を参照する。ステップS2に続いて、送信処理関数アドレス生成部17において送信処理関数をコールするアドレスを算出する(S3)。そして、ステップS2におけるCPU診断の結果が「正常」であれば(S4;YES)、ステップS3で算出されたアドレスによって送信処理関数をコールする(S5)。前記アドレスが正常に算出されていれば(S6;YES)、送信処理関数がコールされてシフタ位置データがCAN通信により送信される(S7)。すなわちこの場合、シフタ位置送信判定部12における正常判定部14及び関数コール部15は何れも、シフタ位置データを通過させてCAN通信部13に入力する。
またこの場合、図8に示すように、SCU2からTCU3にシフタ位置,例えば「D」が送信される。するとTCU3は、車両をアンロック状態にするため、SCU2に対し要求レンジ「notP」を送信する。それを受けてSCU2は、ACT4に制御信号「notP」を送信する。するとACT4が駆動されて、レンジが「P」から「notP」に切り替わる。ACT4は、車両がアンロック状態となり、ステータスが「notP」であることをTCU4に伝達する。TCU4は、ステータスが「notP」であることを認識すると、車両のトランスミッションを「D」モードに変更し、SCU2に現在のレンジが「D」であることを伝達する。
一方、CPU診断の結果が「異常」であるか(S4;NO)、又は前記アドレスが正常に算出されていなければ(S6;NO)ステップS7をスキップして送信を行わない。すなわち、正常判定部14又は関数コール部1の何れかが、シフタ位置データの通過を阻止する。続いて、診断結果を監視部7に送信する(S8)。監視部7は、診断結果が「異常」であれば(S9;NO)、リレー24を開いてACT4への通電経路を遮断する(S10)。この場合、図9に示すように、シフタ位置がTCU4に伝達されなくなり、TCU4は異常を検知する。そして、SCU2に現在のレンジが「P」であることを伝達する。
次に、ステップS14で実行する「INST診断」について説明する。図4に示すように、ここでは、シフタ位置の送信処理に使用する全ての命令を使用する(S21~S25)。そして、それぞれの命令を使用した演算を実施すると(S22)その演算結果をSUM値としてアキュムレータ等に格納し加算する(S23)。そして、全ての命令を使用して演算を実行し終えると、最終的なSUM値が所期値に一致しており正常であれば(S26;YES)、INST診断の結果は「正常」と判定する(S27)。一方、最終的なSUM値が所期値に一致していなければ(S26;NO)、INST診断の結果は「異常」と判定する(S28)。このINST診断を行うためのプログラムは、診断プログラム及びサブプログラムに相当する。
次に、ステップS3で実行する関数アドレスの算出について説明する。図5に示すように、「INST診断」と同様に、シフタ位置の送信処理に使用する全ての命令を使用し(S31~S35)、それぞれの命令を使用した演算を実施すると(S32)その演算結果をSUM値として累積加算する(S33)。そして、全ての命令を使用して演算を実行し終えると、最終的なSUM値を送信処理関数アドレスとしてレジスタ等に格納する(S36)。この関数アドレスを算出するためのプログラムは、診断プログラム及びメインプログラムに相当する。
次に、INST診断及び関数アドレス算出処理において行う演算の具体例について説明する。例えば図6に示すように、MOV(データ転送命令),ADD(加算命令),CMP(比較命令)等を用いて以下のように演算を行う。
(1)レジスタAに0x55を転送する。
(2)レジスタAの値を0x55と比較する。
(3)その結果が一致していれば(4)レジスタCの値をインクリメントし、一致していなければ当該処理を実行せずにスキップする。
(5)レジスタAに0x55を転送する。
(6)レジスタAの値を0xAAと比較する。
(7)その結果が一致していれば(8)レジスタCの値をインクリメントし、一致していなければ当該処理を実行せずにスキップする。
(9)レジスタAに0x55を転送する。
(10)レジスタBに0x56を転送する。
(11)レジスタA,Bの値を比較する。
(12)その結果が不一致であれば(13)レジスタCの値をインクリメントし、一致していれば当該処理を実行せずにスキップする。
ステップ(13)まで各命令が正常に実行されれば、SUM値であるレジスタCの値は初期値が「0」であれば「3」になり、MOV,ADD,CMPの何れかの命令が正常に実行されなければレジスタCの値は「2」以下となる。したがって、ステップS26においてSUM値を「3」と比較することでINST診断の結果を判定できる。
また、関数アドレスの算出については、仮に関数アドレスの算出結果の期待値を
0xFFFFとすると、レジスタCの初期値を
0xFFFF-0x0003=0xFFFC
のように期待値から「3」減じた値にすることで、演算に使用した全命令が正常のときに期待値の結果:0xFFFFが得られ、関数コール部15において送信処理関数がコールされて送信処理が実行される。一方、何れかの命令が異常のときはそれ以外の結果:0xFFFC~0xFFFEが得られるので送信処理関数がコールされず、送信処理は実行されない。
上記の演算はINST診断を行うため、又は関数アドレスの算出をするための一例である。演算を命令毎に細かく分割し、SUM値を算出するような処理は目的の達成のためには必須ではない。重要な点は、各命令を使用して演算を行い、1命令でも演算を誤ると正しい結果が得られないような処理を行うことである。
また、演算では必ずしも全ての命令を使用する必要はない。本実施形態のCPU5の異常時にCAN送信を停止する処理は、誤ったシフタ位置信号を送信しないことで、意図しない車両動作を防止するために必要である。したがって、シフタ位置を判定してからCAN送信が行われるまでの間で使用される命令を演算の対象とすれば、要求は十分に満たされる。
次に、ダイアグサービス処理について説明する。図7及び図10に示すように、ダイアグサービスツール9がSCU2に対してサービス要求を送信すると(S41)CAN通信部13の受信処理部13Rが、その供給を受信しダイアグサービス部25に転送する(S42)。ダイアグサービス部25は、サービス要求に対する応答メッセージを生成する(S43)。この時、「異常」が検知されていれば故障情報を応答メッセージに含めるようにする。そして、ダイアグサービス部25は、CAN通信部13内の送信処理を行う関数をコールして(S44)応答メッセージをダイアグサービスツール9に送信する(S45)。すると、ダイアグサービスツール9は、送信された応答メッセージを受信する(S46)。
ここで従来技術では、CAN通信を停止する際にはCANドライバ自体を停止させたり又はCANバスを遮断するため、全てのCAN送信が完全に遮断される。これにより、ダイアグサービスのようなECU外部から故障情報を取得する機能等、CAN通信を利用した機能が全て使用できなくなる。これに対して、本実施形態では、異常発生時にはシフタ位置のCAN送信のみを制限し、外部のツール9によるダイアグサービス要求に対するCAN受信,及びそれに対する応答のCAN送信については制限しない。
以上のように本実施形態によれば、シフトバイワイヤシステムを構成するSCU2は、CPU5の内部機能として、外部装置と通信を行うCAN通信部13と、CPU5が異常か否かを診断する診断プログラムを実行するCPU異常診断ロジック部16及び送信処理関数アドレス生成部17を備え、これらは、診断結果が異常であればCAN通信部13による通信を停止させる。このように構成すれば、CPU5に外部機構を付加することなく内部機能DE自己診断を行い、その診断の結果が異常であれば通信を停止させるので、SCU2を構成する際にコストの上昇を抑制できる。
そして、CPU異常診断ロジック部16及び送信処理関数アドレス生成部17は、診断結果が異常であればCAN通信部13によるシフタ位置のデータ送信のみを停止させるので、外部のツール9によるダイアグサービス要求に対するCAN受信,及びそれに対する応答のCAN送信については継続することが可能になる。
また、送信処理関数アドレス生成部17は、CPU5が実行する複数の命令を使用し、各命令毎に独立した演算を実行し、その実行結果の値を順次累積させ、最終的な累積値、送信処理を行う関数のアドレスとして生成する。そして、生成したアドレスが所期値を示さなければ異常と診断する。このように構成すれば、CPU5に異常があれば生成されたアドレスの値が所期と異なるため、送信処理を行う関数がコールされず送信は実行されない。したがって、異常が発生した際に送信を確実に中止できる。この場合、前記複数の命令として、CAN通信部13によりシフタ位置のデータを送信する際にCPU5が実行する複数の命令を使用するので、送信処理に使用される命令が正常に実行されるか否かにより、異常診断を効率的に行うことができる。
また、INST診断部21は、送信処理関数アドレス生成部17と同様の診断プログラムを用いてCPU5の異常診断を行うようにした。これにより、CPU5が正常であるか否かをダブルチェックして、異常の有無をより確実に診断できる。
更に、外部のACT4に通電を行う経路に配置されるリレー24と、リレー24のオンオフを制御する監視部7とを備え、CPU異常診断ロジック部16は、診断結果を監視部7に出力し、監視部7は、診断結果が異常であればリレー24を開いてオフにする。これにより、ACT4に駆動電流を流すことを阻止して、車両のロック,アンロックが切替わらないようにできる。
(その他の実施形態)
INST診断は、必要に応じて実行すれば良い。
診断プログラムは、必ずしも各演算の結果の累積値を求める必要は無い。
診断プログラムにおけるメインプログラムとサブプログラムとは、必ずしも同じプログラムにする必要は無い。
通信プロトコルはCANに限ることなく、どのようなプロトコルでも良い。
シフトバイワイヤシステム以外のシステムに適用しても良い。
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
図面中、1はシフタ、2はSCU、3はTCU、4はACT、5はCPU、7は監視部、13はCAN通信部、16はCPU異常診断ロジック部、17は送信処理関数アドレス生成部、21はINST診断部を示す。

Claims (11)

  1. CPU(5)の内部機能として実現されるもので、
    外部装置と通信を行う通信部(13)と、
    前記CPUが異常か否かを診断する診断プログラムを実行する異常診断部(16,17)とを備え、
    前記異常診断部は、前記診断結果が異常であれば、前記通信部による特定のデータ送信のみを停止させる電子制御装置。
  2. CPU(5)の内部機能として実現されるもので、
    外部装置と通信を行う通信部(13)と、
    前記CPUが異常か否かを診断する診断プログラムを実行する異常診断部(16,17)とを備え、
    前記異常診断部は、前記診断結果が異常であれば、前記通信部による通信を停止させ、
    前記診断プログラムは、前記CPUが実行する複数の命令を使用し、各命令毎に独立した演算を実行することで送信処理を行う関数のアドレス生成し、前記アドレスが所期値を示さなければ異常と診断する処理をメインプログラムとする電子制御装置。
  3. 前記診断プログラムは、前記CPUが実行する複数の命令を使用し、各命令毎に独立した演算を実行することで送信処理を行う関数のアドレス生成し、前記アドレスが所期値を示さなければ異常と診断する処理をメインプログラムとする請求項1記載の電子制御装置。
  4. 前記異常診断部は、前記診断結果が異常であれば、前記通信部による特定のデータ送信のみを停止させる請求項記載の電子制御装置。
  5. 前記メインプログラムは、前記通信部により特定のデータ送信を行う際に前記CPUが実行する複数の命令を使用し、各命令毎に独立した演算を実行することで送信処理を行う関数のアドレス生成し、前記アドレスが所期値を示さなければ異常と診断する請求項2から4の何れか一項に記載の電子制御装置。
  6. 前記メインプログラムは、各命令毎に独立した演算の実行結果の値を順次累積させ、最終的な累積値が前記アドレスの値に一致するか否かを判断する請求項2から5の何れか一項に記載の電子制御装置。
  7. 前記診断プログラムは、前記CPUが実行する複数の命令を使用し、各命令毎に独立した演算を実行することで得られた値が所期値に一致しなければ異常と診断する処理をサブプログラムとする請求項からの何れか一項に記載の電子制御装置。
  8. 前記診断プログラムは、前記通信部により特定のデータ送信を行う際に前記CPUが実行する複数の命令を使用し、各命令毎に独立した演算を実行することで得られた値が所期値に一致しなければ異常と診断する処理をサブプログラムとする請求項記載の電子制御装置。
  9. 前記サブプログラムは、各命令毎に独立した演算の実行結果の値を順次累積させ、最終的な累積値が所期値に一致するか否かを判断する請求項又は記載の電子制御装置。
  10. 外部の制御対象機器に通電を行う経路に配置されるスイッチ(24)と、
    このスイッチのオンオフを制御する監視部(7)とを備え、
    前記異常診断部は、前記診断結果を前記監視部に出力し、
    前記監視部は、前記診断結果が異常であれば前記スイッチをオフにする請求項1からの何れか一項に記載の電子制御装置。
  11. シフトバイワイヤシステムに適用され、ドライバにより操作された車両のシフタ(1)の位置を前記外部装置(3)に送信する請求項1から10の何れか一項に記載の電子制御装置。
JP2017223613A 2017-11-21 2017-11-21 電子制御装置 Active JP7024345B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017223613A JP7024345B2 (ja) 2017-11-21 2017-11-21 電子制御装置
DE102018219795.4A DE102018219795A1 (de) 2017-11-21 2018-11-19 Elektronische Steuereinheit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017223613A JP7024345B2 (ja) 2017-11-21 2017-11-21 電子制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019093839A JP2019093839A (ja) 2019-06-20
JP7024345B2 true JP7024345B2 (ja) 2022-02-24

Family

ID=66336645

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017223613A Active JP7024345B2 (ja) 2017-11-21 2017-11-21 電子制御装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7024345B2 (ja)
DE (1) DE102018219795A1 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009122831A (ja) 2007-11-13 2009-06-04 Mitsubishi Electric Corp 電子制御装置
WO2013001716A1 (ja) 2011-06-29 2013-01-03 日本精工株式会社 車載電子制御装置
JP2015033863A (ja) 2013-08-07 2015-02-19 日立オートモティブシステムズ株式会社 車両用電子制御装置
WO2015194407A1 (ja) 2014-06-18 2015-12-23 日立オートモティブシステムズ株式会社 車載制御装置または車載制御システム
JP2016089978A (ja) 2014-11-06 2016-05-23 本田技研工業株式会社 パーキングロック機構

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10312310A (ja) * 1997-05-12 1998-11-24 Nec Corp 中央処理装置の自己診断方法および自己診断機能を備えた中央処理装置
JP4533270B2 (ja) 2005-07-19 2010-09-01 日立オートモティブシステムズ株式会社 自動車用制御装置およびそれの異常監視方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009122831A (ja) 2007-11-13 2009-06-04 Mitsubishi Electric Corp 電子制御装置
WO2013001716A1 (ja) 2011-06-29 2013-01-03 日本精工株式会社 車載電子制御装置
JP2015033863A (ja) 2013-08-07 2015-02-19 日立オートモティブシステムズ株式会社 車両用電子制御装置
WO2015194407A1 (ja) 2014-06-18 2015-12-23 日立オートモティブシステムズ株式会社 車載制御装置または車載制御システム
JP2016089978A (ja) 2014-11-06 2016-05-23 本田技研工業株式会社 パーキングロック機構

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019093839A (ja) 2019-06-20
DE102018219795A1 (de) 2019-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101779193B (zh) 为至少一个微控制器单元提供容错的系统
JP2006316639A (ja) メインリレー故障診断方法及び電子制御装置
JP5967059B2 (ja) 車両用電子制御装置
US7418316B2 (en) Method and device for controlling operational processes, especially in a vehicle
EP1936455B1 (en) Method and system for diagnosing external signal input/output units
JP2008199253A (ja) 異常診断システム及び診断情報管理装置
JP5662181B2 (ja) 移動体の電子制御装置
JP7024345B2 (ja) 電子制御装置
JP5944243B2 (ja) プラント安全装置およびその動作方法
KR20110059420A (ko) 차량용 전자 제어 장치의 진단 장치 및 방법
CN110088735B (zh) 控制装置以及控制装置的故障时处理方法
JP4477739B2 (ja) 冗長系情報処理システム
JP4296888B2 (ja) 電子制御装置
JP6802100B2 (ja) 車両用電子制御装置及びポート設定方法
JP4100108B2 (ja) 制御システム
JP4431883B2 (ja) 伝送器
JP6895356B2 (ja) 車輌用電子制御装置
JP4755522B2 (ja) スイッチ操作状態判断装置
JP4172461B2 (ja) ノード診断システム
JP2006195739A (ja) 電子制御装置
US20230398955A1 (en) In-vehicle use control system
JP4948583B2 (ja) 制御システム
JP6716429B2 (ja) 電子制御装置及びその診断方法
US10809687B2 (en) Field device with self-recovery
JP2018142811A (ja) 負荷の電流制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201015

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210803

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210921

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220111

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220124

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7024345

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151