JP2009122831A - 電子制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】CPU1と、このCPUの動作を監視するCPU監視装置2を備える電子制御装置において、CPU1には、CPUの内部機能の診断を行うCPU内部機能診断プログラムと、このCPU内部機能診断プログラム内でCPU内部機能診断のために使用しているプログラム基本命令語を診断する基本命令診断プログラムとを含み、基本命令診断プログラム実行後にCPU内部機能診断プログラムを実行することで、CPU内部の機能故障の有無を確実に診断する。
【選択図】図6
Description
例題演算部21では、予め制御プログラムで使用される命令を全て含む例題プログラムで出題データを演算し、演算結果bcを判定部22および判定部53へ出力する。判定部22および判定部53では、期待値データacと演算結果bcが一致しない場合には、異常と判断し、フェイルセーフ動作が行われ、モータ65の電源は遮断される。
一方、CPU20に何らかの異常が生じ、乗算命令MULが正常に実行されない場合、監視装置50では、通常と同様の動作が行われ、変換部52から、出題データzcから変換された期待値データacすなわち−zが判定部22および判定部53へ出力される。CPU20の例題演算部21では、出題データzcから演算結果bcを算出し、判定部22および判定部53へ出力する。この場合には、乗算命令MULが正常に実行されていないため、演算結果bcの値は、−zにはならない。
すなわち、判定部53または判定部22で異常と判断された場合には、スロットル開度を制御するモータ65の制御が禁止されるフェイルセーフ動作が行われる。
以下、この発明の実施の形態1における電子制御装置について、図面を参照しながら説明する。図1はこの発明の実施の形態1における構成を示すブロック図、図2はこの発明の実施の形態1における内部機能診断で診断する命令一覧を示す表、図3はこの発明の実施の形態1における基本命令診断時の照会データと正常に終了した場合の応答データを示す表、図4はこの発明の実施の形態1におけるCPU−CPU監視装置間通信およびCPU自己診断タイミングを示すタイミング図、図5はCPUが異常な応答データをCPU監視装置に返信した場合のリセット動作を示すタイミング図、図6はこの発明の実施の形態1におけるCPU自己診断の処理手順を示すフローチャート図、図7はこの発明の実施の形態1における基本命令診断プログラムの詳細処理を示すフローチャート図、図8はこの発明の実施の形態1における基本命令診断プログラムを説明する図、図9はこの発明の実施の形態1における基本命令診断のプログラムの一例を説明する図、図10はこの発明の実施の形態1におけるCPU内部機能診断プログラムの詳細処理を示すフローチャート図、図11はこの発明の実施の形態1におけるCPU内部機能診断プログラムを説明する図、図12はこの発明の実施の形態1における照会データが06Hの場合の応答データを示す図、図13はこの発明の実施の形態1におけるCPU監視装置が応答データを受信した後の処理を示すフローチャート図である。
なおCPUコア(中央演算装置)7にはレジスタR0〜R13が設けられ、シリアル通信装置5には送信用レジスタRtが設けられている。また、CPUの自己診断を始める際に、CPU監視装置2からCPU1に対してリセット信号ライン10を介してリセット信号が送信されるようになっている。
CPU内部機能診断プログラムは、CPU1内部の機能を全て診断するプログラムであり、内部の機能が正常であれば基本命令診断プログラムで算出された応答データがそのまま保持され、異常であれば応答データを強制的に誤った値に変更する。図2にCPU内部機能診断で診断する命令一覧を示す。これらの命令は、対象とするCPU1に準備されている全命令である。また、レジスタR0からR13までの診断も内部機能診断にて実施している。
また、アドレシッシングモード欄において、「レジスタ直接」とは、命令が操作の対象としてレジスタを指定するものである。「レジスタ間接」とは、命令が操作の対象としてレジスタの値をアドレスとするものを指定する。「レジスタ相対間接」とは、命令が操作の対象として(レジスタの値)+(16ビットのデータを32ビットに符号拡散した値)をアドレスとするものである。「レジスタ更新」とは、命令を実行する前後でアドレスが自動的に±4するものを指定する。「イミディエート」とは、即値を対象とするものである。「PC相対」とは、PC(プログラムカウンタ値)+8ビット、16ビットまたは24ビットのデータを32ビットに符号拡散した値を左に2ビットシフトした値をアドレスとするものである。
また各命令に対するアドレシッシングモード欄の○×は、○はその命令に存在することを、×はその命令に存在しないことを示す。
いずれにしてもこの命令一覧の中身については、この発明には直接に関係ないので、これ以上の説明は省略する。
図3において、例えば、CPU1が照会データ00Hを受信した時は、BEQZ命令(分岐命令)とSLLI命令(シフト命令)による演算を施し、応答データを算出する。照会データに対する応答データは予め決められており、基本命令が正常であれば、正しい応答データ(期待値)0CHが算出される。しかし、基本命令が正常に実行されていなければ、間違った応答データが算出されるようプログラムされている。
リセット信号(A)がロウ(L)からハイ(H)に変化すると、CPU1は初期化処理を開始する。その時、CPU監視装置2の初期化も同時に行う。初期化が完了すると、CPU監視装置2は40ms毎に照会データをCPU1へ送信する。CPU1はその照会データを受信し、一定時間毎(ここでは10ms毎)に実施する定時間処理において、照会データを用い基本命令診断およびCPU内部機能診断の処理を行う。診断処理の結果は、応答データとして、次回照会データ受信タイミングに合わせて、CPU1からCPU監視装置2へ送信する。
図6のステップS201において、CPU1は、CPU監視装置2からの受信データを、受信割り込みを設定することにより、割り込みを発生させ取り込んでいる。受信割り込みが発生すると、ステップS202において、CPU監視装置2からの照会データをCPUコア7内のレジスタR2に取り込む。ステップS203は、レジスタR2に取り込んだ照会データに対し、基本命令診断プログラムで基本命令語を診断するもので、図3で示した診断対象とする基本命令語(比較命令・算術演算命令・分岐命令・ロードストア命令・シフト命令・論理演算命令・転送命令のいずれかを含むもの)の診断を実行し、使用した基本命令が正常であれば正しい応答データがCPUコア7内のレジスタR0に算出される。基本命令に異常があれば、誤った応答データがレジスタR0に算出される。ステップS203の詳細内容については、照会データ06Hの場合を例として、後述する図7及び図8にて説明する。
ステップS205では、送信用レジスタRtにデータがセットされると、シリアル通信装置5からCPU監視装置2に診断結果のデータが送信される。そしてステップS206でCPU1内での自己診断が終了する。
このようにして、CPU監視装置2からの受信データ(照会データ)に対し、基本命令診断のプログラムを先に実行し、その後CPU内部機能診断のプログラムを実行する。そして基本命令診断およびCPU内部機能診断を実行した結果、生成される応答データをCPU監視装置2に送信することにより、CPU監視装置2はCPU1の異常を確実に監視することが可能となる。
照会データ06Hの場合、対象となる基本命令語は図3から明らかなようにBNEZ命令(分岐命令)である。先ず図7のステップS301でスタートした後に、ステップS302において、レジスタR0の内容と00Hを比較する。このステップS302のプログラムは図8ではR0,_ERROR_INQとなっているが、これはレジスタR0の内容がゼロであるならばERROR_INQへ分岐し、そうでなければS303を実行するという意味である。レジスタR0の初期値は、予め00Hが設定されているため、BNEZ命令が正常(Yes)であればステップS303へ進み、レジスタR0へ0FH(正答値)を代入し、ステップS304へ進む。しかし、BNEZ命令が異常(No)であればステップS305へ進み、レジスタR0へ03H(誤答値)を代入する。
先ず図10のステップS401でスタートした後に、ステップS402において、FFFF5555H(最後のHは16進数を指す)というデータが定義されているROM9上の先頭アドレスをCPUコア7内のレジスタR1へ代入する。このステップS402のプログラムは図11では、LD24 R1,#_FFFF5555と記載されているが、この意味は_FFFF5555というラベルが定義されているアドレスをレジスタR1へロードするということである。
したがってこの応答データによって、基本命令診断とCPU内部機能診断のどちらが異常であるかが分かり、特に基本命令語の異常によるCPU内部機能の診断ミスをなくすことができる。
先ず、ステップS501のスタートの後に、ステップS502にてCPU1からの応答データ(n)を受信する。CPU監視装置2は、自らがCPU1へ送信した照会データに対するCPU1からの応答データの期待値を計算しており、ステップS502では受信した応答データと期待値を比較し、一致しているかを判断している。一致している場合は、ステップS505へと進み正常終了する。一致していない場合は、ステップS504によりCPU1のリセット処理を実行する。尚、これらの処理は、プログラムで実行されているのではなく、CPU監視装置2内に組まれた電気回路により実行される。
2:CPU監視装置
3:CPU→CPU監視装置シリアル通信ライン
4:CPU監視装置→CPUシリアル通信ライン
5:シリアル通信装置
6:バス
7:CPUコア(中央演算装置)
8:RAM(基本命令診断プログラムとCPU内部機能診断プログラムを記憶)
9:ROM
10:リセット信号ライン
R0R〜13:レジスタ
Rt:送信用レジスタ
Claims (3)
- CPUと、このCPUの動作を監視するCPU監視装置を備える電子制御装置において、前記CPUには、CPUの内部機能の診断を行うCPU内部機能診断プログラムと、このCPU内部機能診断プログラム内でCPU内部機能診断のために使用しているプログラム基本命令語を診断する基本命令診断プログラムとを含み、前記基本命令診断プログラム実行後に前記CPU内部機能診断プログラムを実行することを特徴とする電子制御装置。
- 請求項1に記載の電子制御装置おいて、診断対象のプログラム基本命令語は、比較命令、算術演算命令、分岐命令、ロードストア命令、シフト命令、論理演算命令、転送命令のいずれかを含むことを特徴とする電子制御装置。
- 請求項1または請求項2に記載の電子制御装置おいて、基本命令診断プログラムとCPU内部機能診断プログラムを実行した結果、CPU内部機能が異常と判断した場合は、異常信号をCPU監視装置に出力することを特徴とする電子制御装置。
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