JP7022717B2 - 可動式テーパデバイス - Google Patents

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Description

本発明は、アスファルトフィニッシャに設けられる可動式テーパデバイスに関する。
道路のアスファルト舗装において、アスファルトフィニッシャは、アスファルト混合物を敷き均して、締め固めるために用いられている。アスファルトフィニッシャの後方両端部には、アスファルト混合物を成型するサイドプレートが設けられている。サイドプレートの下端部には、アスファルト混合物の端部を成形するための板状デバイスが装着されている。板状デバイスは、道路の端部の形状に応じて、路面に平行なフラットデバイスと、路面に対して傾斜したテーパデバイスとのいずれかを選択して装着していた。
道路によっては、施工範囲の舗装開始点および終了点のみが横断方向(幅方向)にフラットであって、それ以外の区間の横断方向両端部がテーパ状であることがある。この場合、舗装施工を途中で中断し、フラットデバイスとテーパデバイスを交換しなければならなかった。デバイスの交換作業には、5~10分程度の時間を要し、その間施工が中断されるので、アスファルト混合物の温度が下がり舗装の平坦性に影響を及ぼすことが懸念されていた。また、施工区間内で、部分的に近接する構造物に舗装を擦り付ける場合においても、同様の問題があった。
そこで、近年では、特許文献1に示すように、サイドプレートの下部に、角度変更可能にプレートが接続されたものが提案されていた。図9の(b)に示すように、下側のプレート102は、ヒンジ継手103を介してサイドプレート101に接続されている。ヒンジ継手103は、サイドプレート101の下端部側面に当接する上側のプレート103aと、下側のプレート102の上端部側面に当接するプレート103bと、各プレート103a,103bを回動可能に連結する軸部103cとを備えており、プレート102の回動方向内側に設けられている。
特開2014-70458号公報
特許文献1のヒンジ継手103は、プレート102の回動方向内側に設けられているので、上下のプレート101,102の端面間に隙間が発生することになる。その隙間にアスファルト混合物Aが入り込んで、舗装面の表面に凹凸が発生してしまう問題があった。また、アスファルト混合物Aがプレート101,102の端面に付着すると、上下のプレート101,102がアスファルト混合物Aを噛み込んで回動を阻害するため、付着したアスファルト混合物Aを除去する工程が必要となり、施工時間の増大を招いていた。
そこで、本発明は、上下のプレート間にアスファルト混合物が入り込まず、下部プレートの角度変更を円滑に行うことができる可動式テーパデバイスを提供することを課題とする。
前記課題を解決するための本発明は、アスファルトフィニッシャの側面に固定される上部プレートと、前記上部プレートの下部に取り付けられる下部プレートと、前記下部プレートを前記上部プレートに対して回動可能に連結する連結手段とを備えた可動式テーパデバイスである。前記上部プレートおよび前記下部プレートは、前記アスファルトフィニッシャの前後方向に沿って延在している。前記連結手段は、前記上部プレートの下端面に取り付けられた上部筒状部と、前記下部プレートの上端面に取り付けられた下部筒状部と、前記上部筒状部と前記下部筒状部とに掛け渡して挿入される軸部とを備えてなる。前記上部筒状部と前記下部筒状部とは、前記上部プレートの下端面と前記下部プレートの上端面との間で全長に渡って連続して配置されている。
このような構成の可動式テーパデバイスによれば、上部プレートと下部プレートとの隙間には、連結手段が配置されているので、アスファルト混合物が入り込まない。したがって、上部プレートと下部プレートとの間にアスファルト混合物が詰まることはないので、下部プレートの回動を阻害することがなく、角度変更を円滑に行うことができる。
かかる可動式テーパデバイスにおいては、前記下部プレートの表面には、下部プレートの長手方向に沿って流路ケースが設けられており、前記流路ケースの内側には、前記下部プレートを加熱する加熱流体が流れるものが好ましい。このような構成によれば、下部プレートを補強することができ、下部プレートを平坦に保持することができる。
また、前記下部プレートの下端部には、前記下部プレートを幅方向に延長させる延長プレートが設けられており、前記延長プレートは、前記流路ケースに固定されているものが好ましい。このような構成によれば、延長プレートを容易かつ強固に固定することができる。
かかる可動式テーパデバイスにおいては、前記上部プレートに対する前記下部プレートの傾斜角度を規制する角度調整手段をさらに備え、前記角度調整手段は、前記下部プレートと前記上部プレートとに掛け渡されるリンクロッドを備えてなり、前記下部プレートおよび前記上部プレートと、前記リンクロッドとの固定位置を変更することで、前記下部プレートの傾斜角度を変えるものが好ましい。このような構成によれば、下部プレートを所定の角度で固定することができる。
また、前記リンクロッドは、当該リンクロッドの両端部に形成された一対の端部固定孔と、一対の前記端部固定孔の間に形成された中間部固定孔とを備えており、前記リンクロッドの一方の前記端部固定孔が、前記下部プレートおよび前記上部プレートのいずれか一方に傾動可能にピン固定され、前記下部プレートの傾斜角度に応じて前記リンクロッドの他方の前記端部固定孔または前記中間部固定孔が、前記下部プレートおよび前記上部プレートのいずれか他方に着脱可能にピン固定されるものが好ましい。このような構成によれば、下部プレートの傾斜角度の変更作業を容易に行うことができる。
本発明に係る可動式テーパデバイスによれば、上下のプレート間にアスファルト混合物が入り込まず、下部プレートの角度変更を円滑に行うことができる。
本発明の実施形態に係る可動式テーパデバイスを設置したアスファルトフィニッシャの後端部を示した斜視図である。 本発明の実施形態に係る可動式テーパデバイスをサイドプレートに設置する状態を示した分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る可動式テーパデバイスを示した図であって、(a)は下部プレートが水平位置にある状態を示した側面図、(b)は下部プレートが傾斜位置にある状態を示した側面図である。 本発明の実施形態に係る可動式テーパデバイスの連結手段を示した側面図である。 本発明の実施形態に係る可動式テーパデバイスの角度調整手段を示した図であって、(a)は下部プレートが水平位置にある状態を示した後面図、(b)は下部プレートが傾斜位置にある状態を示した後面図である。 本発明の実施形態に係る可動式テーパデバイスの角度調整手段を示した図であって、(a)は下部プレートが水平位置にある状態を示した斜視図、(b)は下部プレートが傾斜位置にある状態を示した斜視図である。 下部プレートに延長プレートを取り付けた状態を示した後面図である。 下部プレートに延長プレートを取り付けた状態を示した斜視図である。 (a)は本発明の実施形態に係る可動式テーパデバイスの使用状態を示した概略図、(b)は従来のテーパデバイスの使用状態を示した概略図である。
本発明の実施形態に係る可動式テーパデバイスについて、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態に係る可動式テーパデバイス1は、アスファルトフィニッシャの後端部の伸縮スクリード2(図1参照)の幅方向両端部に設けられたサイドプレート3の下端部にそれぞれ設置されている。サイドプレート3は、サイドビームに吊るされており、ジャッキ4,4にて昇降可能に設けられている。可動式テーパデバイス1は、道路の幅方向両端部で、アスファルト混合物の端部を成形する。可動式テーパデバイス1は、上部プレート10と、下部プレート20と、連結手段30と、角度調整手段40とを備えている。
上部プレート10は、サイドプレート3の下端部の側面(アスファルトフィニッシャの側面)に固定される部位であって垂直に配置されている。図3にも示すように、上部プレート10は、金属製の長尺プレート材にて構成されており、アスファルトフィニッシャの前後方向に沿って延在している。上部プレート10は、サイドプレート3の前後方向長さと同等の長さ寸法を有している。上部プレート10の上縁部には、サイドプレート3に固定するためのボルトが挿通するボルト孔11が形成されている。
下部プレート20は、上部プレート10の下部に取り付けられる部位であって、連結手段30を介して上部プレート10に対して回動可能に連結されている。下部プレート20は、金属製の長尺プレート材にて構成されており、上部プレート10に沿って、アスファルトフィニッシャの前後方向に沿って延在している。下部プレート20は、上部プレート10の前後方向長さよりも若干大きい長さ寸法を有している。図3、図5および図6に示すように、下部プレート20は、上部プレート10に対して直角になる水平位置P1(図3,5,6の(a)参照)と、水平位置から下側に45°下がった傾斜位置P2(図3,5,6の(b)参照)とで固定される。下部プレート20が水平位置P1にあるときは、下部プレート20のアスファルト混合物側の表面(下面)は、伸縮スクリード2の底面のスクリードプレート5の下面と同一面に位置している。下部プレート20が傾斜位置P2にあるときは、下部プレート20のアスファルト混合物側の表面は、上部プレート10に対して45°の角度で傾斜している。下部プレート20の前端部21(図3の右側端部)は、水平位置P1にある状態で、先端が上方に向かって傾斜しており、敷設されたアスファルト混合物を所定高さに案内している。
下部プレート20の表面には、流路ケース22が設けられている。流路ケース22の内部には、加熱流体を流す流路23が形成されている。流路23内に加熱流体を流すことで、下部プレート20を加熱し、アスファルト混合物の施工時の温度低下を抑制している。流路ケース22は、L字状のアングル材24aと、平板プレート材24bとを組み合わせて、断面コ字状に形成されている。流路ケース22と下部プレート20とで、断面矩形の流路23が形成されている。流路ケース22の長さ寸法は、下部プレート20の長さ寸法より若干短くなっており、流路ケース22の両端部に、加熱流体の配管を接続するスペースが確保されている。なお、流路ケース22は、アングル材24aと平板プレート材24bを組み合わせた構成に限定されるものではなく、たとえば、溝形鋼を用いて構成してもよい。
下部プレート20の表面に直交する流路ケース22の側壁部のうち、下部プレート20の幅方向先端側(上部プレート10とは逆側)に位置する流路ケース22の側壁部には、後記する延長プレート50を取り付けるための接続部材25が設けられている。接続部材25は、側壁部の内側面に溶接されたナット26aと、側壁部の外側から流路23内に挿入されるボルト26bとを備えている。ボルト26bは、側壁部に形成された図示しないボルト孔を介して軸部が流路23内に挿入されている。ボルト26bの軸部が、内側のナット26aに螺合することで、ボルト26bが側壁部に固定されている。なお、延長プレート50の構成と固定方法は後記する。
流路ケース22の上面部には、下部プレート20の角度変更の際に把持する把持部27が設けられている。把持部27は、逆U字形状を呈しており、両端部が流路ケース22の上面部に溶接されている。把持部27は、下部プレート20の長手方向中間部に設けられている。
連結手段30は、下部プレート20を上部プレート10に対して回動可能に連結する。図4乃至図6に示すように、連結手段30は、上部プレート10の下端面に取り付けられた上部筒状部31と、下部プレート20の上端面(上部プレート10側の端面)に取り付けられた下部筒状部32と、上部筒状部31と下部筒状部32とに掛け渡して挿入される軸部33とを備えている。上部筒状部31は、鋼管からなるヒンジパイプにて構成されており、上部プレート10の下端面に溶接されている。上部筒状部31と上部プレート10の下端面との間にできる隙間には溶接金属が流し込まれて、隙間が埋められている。下部筒状部32は、上部筒状部31と同径の鋼管からなるヒンジパイプにて構成されており、下部プレート20の上端面に溶接されている。下部筒状部32と下部プレート20の上端面との間にできる隙間には溶接金属が流し込まれて、隙間が埋められている。なお、溶接金属は図中、ハッチングにて示している。図5において、連結手段30を固定する溶接金属のうち、上部筒状部31を固定する溶接金属は手前の近い部分にあるので、濃いドットのハッチングにて示し、下部筒状部32を固定する溶接金属は奥側の遠い部分にあるので、薄いドットのハッチングにて示している。上部筒状部31と下部筒状部32は、上部プレート10の下端面と下部プレート20の上端面との間で、長手方向に沿って連設されている。具体的には、上部筒状部31と下部筒状部32は、同軸状に配置され、交互に隣接して設けられている。上部筒状部31と下部筒状部32は、上部プレート10の長手方向全長に渡って連続して配置されている。
軸部33は、上部プレート10の長さ寸法と同等或いは若干小さい長さ寸法を備えている。軸部33は、複数の上部筒状部31と複数の下部筒状部32の全長に渡って挿入されている。上部筒状部31と下部筒状部32は、少なくともいずれか一方が、軸部33に対して相対回転可能になっている。なお、軸部33は、長さ方向に分割されていてもよい。この場合、複数の分割軸部を合わせて、上部プレート10の長さ寸法と同等或いは若干小さい長さ寸法となっていればよい。
角度調整手段40は、図5および図6に示すように、上部プレート10に対する下部プレート20の傾斜角度を規制する。本実施形態では、角度調整手段40は、下部プレート20を水平位置P1と傾斜位置P2の二か所で固定するように構成されている。具体的には、角度調整手段40は、上部プレート10に設けられた第一ブラケット41と、下部プレート20に設けられた第二ブラケット42と、リンクロッド43と、を備えている。角度調整手段40は、上部プレート10および下部プレート20の長手方向両端部と、中間部の三か所に設けられている。なお、角度調整手段40の設置個数および箇所は、上部プレート10および下部プレート20の長さ寸法および重量に応じて適宜変更可能である。
第一ブラケット41は、上部プレート10に取り付けられたベースプレートを介して上部プレート10に固定されている。第一ブラケット41は、ベースプレートに溶接され、道路の幅方向外側に突出している。第一ブラケット41の先端部には、リンクロッド43を固定するための連結ピン48が挿通する貫通孔(図示せず)が形成されている。貫通孔の軸芯方向は、アスファルトフィニッシャの前後方向に沿っている。
第二ブラケット42は、下部プレート20の流路ケース22の上面部(アングル材24aの上側一辺)に溶接され、上面部に対して直角に立ち上がっている。第二ブラケット42の先端部には、リンクロッド43を固定するための半ねじボルト47が挿通する貫通孔(図示せず)が形成されている。貫通孔の軸芯方向は、アスファルトフィニッシャの前後方向に沿っている。
リンクロッド43は、上部プレート10と下部プレート20とに掛け渡される部位である。リンクロッド43は、リンクロッド43の両端部に形成された上下一対の端部固定孔44,45と、一対の端部固定孔44,45の間に形成された中間部固定孔46とを備えている。本実施形態では、中間部固定孔46は一か所であるが、複数設けてもよい。中間部固定孔46を複数設ければ、下部プレート20の固定位置を増やすことができる。
リンクロッド43の下端部は、下部プレート20の第二ブラケット42に回動可能に固定されている。具体的には、リンクロッド43の下側の端部固定孔45は、第二ブラケット42の貫通孔と同軸状に配置されており、貫通孔と端部固定孔45に、半ねじボルト47が装着されている。これによって、リンクロッド43は、半ねじボルト47を中心に回動する。
リンクロッド43の上端部および中間部は、下部プレート20の角度に応じて選択されて、上部プレート10の第一ブラケット41に着脱可能に固定される。具体的には、図5の(a)および図6の(a)に示すように、下部プレート20が水平位置P1にあるときは、第二ブラケット42が第一ブラケット41の真下に位置しており、リンクロッド43は、略垂直に立ち上がっている。リンクロッド43は、中間部固定孔46を介して第一ブラケット41に連結されている。リンクロッド43の中間部固定孔46は、第一ブラケット41の貫通孔と同軸上に配置されており、貫通孔と中間部固定孔46に、連結ピン48が装着されている。連結ピン48は、着脱可能である。
図5の(b)および図6の(b)に示すように、下部プレート20が傾斜位置P2にあるときは、第二ブラケット42は第一ブラケット41の斜め下方に位置しており、リンクロッド43と下部プレート20は傾斜している。リンクロッド43は、上側の端部固定孔44を介して第一ブラケット41に連結されている。これによって、第一ブラケット41と第二ブラケット42との距離が長くなり、第二ブラケット42が斜め下方に押し下げられている。リンクロッド43の端部固定孔44は、第一ブラケット41の貫通孔と同軸状に配置されており、貫通孔と端部固定孔44に、連結ピン48が装着されている。
次に、図7および図8を参照しながら、下部プレート20に延長プレート50を取り付けた場合の構成を説明する。延長プレート50は、下部プレート20に幅寸法を延長するためのものであり、テーパ部の長さが長い道路を施工する際に取り付けられる。
延長プレート50は、下部プレート20と同等の厚さおよび前後方向長さを備えている。延長プレート50の前端部は、下部プレート20の前端部21に沿って、先端が上方に向かって傾斜している。延長プレート50に表面には、下部プレート20に固定するための固定金具51が取り付けられている。固定金具51は、断面コ字状を呈しており、ウエブ部52aと、ウエブ部52aの両端部から張り出すフランジ部52b,52bとを備えている。固定金具51は、両フランジ部52b,52bの先端側部分が延長プレート50の表面に溶接されている。両フランジ部52b,52bの基端部と、ウエブ部52aは、延長プレート50から下部プレート20側に張り出している。延長プレート50を下部プレート20に設置すると、固定金具51のウエブ部52aが、流路ケース22の側壁部に当接する。ウエブ部52aには、延長プレート50を下部プレート20に取り付けるためのボルト26bが挿通するボルト孔が形成されている。
固定金具51を流路ケース22に固定するに際しては、流路ケース22の側壁部のボルト26bを取り外した状態で、延長プレート50を下部プレート20に隣接させる。固定金具51の貫通孔から流路ケース22の貫通孔へボルト26bの軸部を挿入し、内側のナット26aに螺合させて締め付ける。これによって、固定金具51が流路ケース22に固定され、延長プレート50が下部プレート20に固定される。このとき、延長プレート50のアスファルト混合物側の表面と下部プレート20のアスファルト混合物側の表面とは面一になっている。
このような構成の可動式テーパデバイス1によれば、以下の作用効果を奏する。かかる可動式テーパデバイス1は、図9の(a)に示すように、上部プレート10と下部プレート20との間に、連結手段30が全長に渡って配置されているので、アスファルト混合物Aが入り込まない。また、下部プレート20の角度を変えても、連結手段30は、上部プレート10と下部プレート20との間に位置したままである。したがって、上部プレート10と下部プレート20との間にアスファルト混合物Aが詰まることはないので、下部プレート20の回動を阻害することがなく、角度変更を円滑に行うことができる。
また、アスファルト混合物Aの表面は、スクリードプレート5の下面と下部プレート20の下面に沿って平坦に形成される。従来のテーパデバイスで施工すると、図9の(b)に示すように、スクリードプレート104とプレート102との間に隙間が発生し、アスファルト混合物Aの表面が突出してしまう。本発明の可動式テーパデバイス1で施工することで、アスファルト混合物Aの表面の平坦性が、従来と比較して大幅に向上する。
下部プレート20の表面には、断面コ字状の流路ケース22が取り付けられているので、下部プレート20を補強することができ、下部プレート20を平坦に保持することができる。これによって、施工される路面の平坦性を向上させることができる。
下部プレート20に取り付けられる延長プレート50は、流路ケース22の側壁部に、ボルト26bを介して固定されているので、延長プレート50を強固に固定することができる。ボルト26bは外側から挿入するので、施工を容易に行うことができる。
角度調整手段40は、リンクロッド43を備えてなり、下部プレート20および上部プレート10と、リンクロッド43との固定位置を変更することで、下部プレート20の傾斜角度を変える。このような構成によれば、下部プレート20を所定の角度(本実施形態では、上部プレート10に対して直角または45°)で固定することができる。また、角度調整手段40の構成が簡素であるので、製造コストを低減できる。さらに、下部プレートの傾斜角度の変更作業(角度調整作業)は、連結ピン48を取り外して、リンクロッド43の接続位置を変えて、連結ピン48を装着するだけで良いので、容易に行うことができる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は前記実施の形態に限定する趣旨ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。たとえば、前記実施形態では、 連結手段30の上部筒状部31と下部筒状部32は、交互に配置されているが、これに限定されるものではない。上部筒状部31と下部筒状部32を複数個ずつ並べて連設されていてもよい。また、上部筒状部31と下部筒状部32は、断面円形状に限定されるものではなく、軸部33に対して回転可能であれば、一部が切り欠かれた断面C型形状等の他の形状であってもよい。
1 可動式テーパデバイス
10 上部プレート
20 下部プレート
22 流路ケース
23 流路
30 連結手段
31 上部筒状部
32 下部筒状部
33 軸部
40 角度調整手段
41 第一ブラケット
42 第二ブラケット
43 リンクロッド
44 端部固定孔
45 端部固定孔
46 中間部固定孔
50 延長プレート
51 固定金具

Claims (5)

  1. アスファルトフィニッシャの側面に固定される上部プレートと、前記上部プレートの下部に取り付けられる下部プレートと、前記下部プレートを前記上部プレートに対して回動可能に連結する連結手段とを備え、
    前記上部プレートおよび前記下部プレートは、前記アスファルトフィニッシャの前後方向に沿って延在しており、
    前記連結手段は、前記上部プレートの下端面に取り付けられた上部筒状部と、前記下部プレートの上端面に取り付けられた下部筒状部と、前記上部筒状部と前記下部筒状部とに掛け渡して挿入される軸部とを備えてなり、
    前記上部筒状部と前記下部筒状部とは、前記上部プレートの下端面と前記下部プレートの上端面との間で全長に渡って連続して配置されている
    ことを特徴とする可動式テーパデバイス。
  2. 前記下部プレートの表面には、前記下部プレートの長手方向に沿って流路ケースが設けられており、
    前記流路ケースの内側には、前記下部プレートを加熱する加熱流体が流れる
    ことを特徴とする請求項1に記載の可動式テーパデバイス。
  3. 前記下部プレートの下端部には、前記下部プレートを幅方向に延長させる延長プレートが設けられており、
    前記延長プレートは、前記流路ケースに固定されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の可動式テーパデバイス。
  4. 前記上部プレートに対する前記下部プレートの傾斜角度を規制する角度調整手段をさらに備え、
    前記角度調整手段は、前記下部プレートと前記上部プレートとに掛け渡されるリンクロッドを備えてなり、
    前記下部プレートおよび前記上部プレートと、前記リンクロッドとの固定位置を変更することで、前記下部プレートの傾斜角度を変える
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の可動式テーパデバイス。
  5. 前記リンクロッドは、当該リンクロッドの両端部に形成された一対の端部固定孔と、一対の前記端部固定孔の間に形成された中間部固定孔とを備えており、
    前記リンクロッドの一方の前記端部固定孔が、前記下部プレートおよび前記上部プレートのいずれか一方に傾動可能に固定され、前記下部プレートの傾斜角度に応じて前記リンクロッドの他方の前記端部固定孔または前記中間部固定孔が、前記下部プレートおよび前記上部プレートのいずれか他方に着脱可能に固定される
    ことを特徴とする請求項4に記載の可動式テーパデバイス。
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