JP7020106B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、媒体に液体を吐出して記録を行う記録装置に関する。
従来から、所定の間隔をおいて連続して搬送される先行媒体と後続媒体とに記録部から液体を吐出して記録を行う記録装置が知られている(例えば特許文献1)。こうした記録装置は、媒体に接触して回転することで媒体を搬送経路の上流側から下流側に向けて搬送する複数の搬送ローラーを有している。すなわち、搬送経路における記録部よりも上流側の位置に第1搬送ローラーを配置すると共に、第1搬送ローラーよりも下流側で記録部を上流側と下流側とから挟む位置に第2搬送ローラーと第3搬送ローラーを配置している。
この場合、先行媒体と後続媒体は、記録部による先行媒体に対する記録が終了すると、第1搬送ローラーにより搬送される後続媒体がその搬送方向の先端を回転停止中の第2搬送ローラーに突き当てて搬送方向に対する姿勢を矯正する所謂スキュー取りが行われる。そして、その状態から、第2搬送ローラーと第3搬送ローラーとが同期して回転することで、スキュー取りの済んだ後続媒体が第2搬送ローラーにより記録部による記録開始位置まで上流側から搬送される所謂頭出しと、記録済みの先行媒体が第3搬送ローラーにより当該第3搬送ローラーよりも下流側に搬送される先行媒体の排出とが並行して行われる。その後、記録部による後続媒体に対する記録が開始され、以後同様に各媒体の搬送及び各媒体に対する記録が繰り返される。
特開2015-512号公報
ところで、第2搬送ローラーと第3搬送ローラーとは同期して回転するため、第2搬送ローラーにより後続媒体が所謂頭出しのために下流側に搬送されるときの頭出し用搬送量と、第3搬送ローラーにより先行媒体が排出のために下流側に搬送されるときの排出用搬送量とは等しい。その一方で、媒体に対する記録データは様々であるため、記録部による媒体に対する記録終了時点での当該媒体における搬送方向の後端の位置は、搬送経路上において様々となる。
そのため、場合によっては、先行媒体の記録終了時点において、その先行媒体の後端の位置と第3搬送ローラーの位置との間の距離が、その後に後続媒体の所謂頭出しと並行して行われる先行媒体の排出時の排出用搬送量に相当する距離よりも大きくなることがあり得た。すなわち、後続媒体の所謂スキュー取りに続けて第2搬送ローラーと第3搬送ローラーを共に回転させて後続媒体の所謂頭出しと先行媒体の排出を並行して行ったときに、先行媒体の後端が第3搬送ローラーよりも上流側に残ってしまうことがあった。したがって、後続媒体の所謂頭出しと並行して行われる記録済みの先行媒体の排出を所望どおりにできなくなる虞があり、この点で改善が望まれていた。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の媒体が所定間隔おきに搬送されて記録される場合において、先行媒体の記録終了後における先行媒体の排出のスループットを向上できる記録装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する記録装置は、搬送経路に沿って搬送される媒体に液体を吐出して記録を行う記録部と、前記搬送経路における前記記録部よりも上流側の位置に設けられ、前記媒体を下流側に搬送する第1搬送ローラーと、前記搬送経路における前記第1搬送ローラーよりも下流側で且つ前記記録部よりも上流側の位置に設けられ、前記媒体を下流側に搬送する第2搬送ローラーと、前記搬送経路における前記記録部よりも下流側の位置に前記第2搬送ローラーと同期して回転するように設けられ、前記媒体を下流側に搬送する第3搬送ローラーと、前記搬送経路を複数の前記媒体が先行媒体と後続媒体との間に所定の間隔をおいて連続して搬送される場合において、前記記録部による前記先行媒体に対する記録の終了後であって前記第1搬送ローラーにより搬送される前記後続媒体における搬送方向の前端が前記第2搬送ローラーの位置に到達するまでは、前記先行媒体に対する記録終了時点での当該先行媒体における搬送方向の後端の位置に応じて前記第2搬送ローラーの回転速度を制御する制御部と、を備える。
通常、後続媒体の所謂スキュー取りを行うとき、その後続媒体の前端が上流側から突き当てられる第2搬送ローラーはその回転を停止している必要があるが、第1搬送ローラーにより搬送される後続媒体の前端が第2搬送ローラーの位置に到達するまでは、当該後続媒体がその前端を第2搬送ローラーに突き当てることもない。そのため、そのような先行媒体の記録終了時点から後続媒体が第2搬送ローラーに到達する時点までの間は、第2搬送ローラーと共に第3搬送ローラーを回転させることにより、記録済みの先行媒体を下流側に移動可能である。そして、先行媒体の記録終了時点での後端の位置と第3搬送ローラーの位置との間の距離の大小に応じて、第3搬送ローラーの回転速度ともなる第2搬送ローラーの回転速度を調整することにより、第3搬送ローラーの回転により下流側に移動する記録済みの先行媒体の移動量を調整可能である。すなわち、こうした先行媒体の記録終了時点での第2搬送ローラーの回転速度の調整を通じて、その後に後続媒体の所謂スキュー取りに続けて当該後続媒体の所謂頭出しと並行して行われる先行媒体の排出を所望どおりにできるようになる。したがって、複数の媒体が所定間隔おきに搬送されて記録される場合において、先行媒体の記録終了後における先行媒体の排出のスループットを向上できる。
上記記録装置は、前記搬送経路における前記第1搬送ローラーと前記第2搬送ローラーとの間に配置されて前記媒体における搬送方向の端部を検出可能な検出部と、前記第1搬送ローラーの第1回転速度が設定された第1速度テーブル及び前記第2搬送ローラーの回転速度について複数の第2回転速度が設定された第2速度テーブルを記憶する記憶部と、を更に備え、前記制御部は、前記先行媒体に対する記録終了時点での当該先行媒体の後端が、前記搬送経路における前記検出部よりも下流側であって且つその後に前記第2搬送ローラーと前記第3搬送ローラーが回転して前記後続媒体の前端が前記第2搬送ローラーの位置から前記記録部による記録開始位置に到達したときに前記先行媒体の後端が前記第3搬送ローラーの位置を上流側から下流側に通過可能とされる所定の閾値位置よりも上流側に位置している場合には、前記第1速度テーブルの前記第1回転速度で回転する前記第1搬送ローラーにより搬送される前記後続媒体の前端が前記先行媒体に対する記録終了時点の位置から前記第2搬送ローラーの位置に到達するまでの第1時間と、前記第2速度テーブルに設定された複数の第2回転速度で前記第2搬送ローラーが各々回転した場合に当該第2搬送ローラーにより搬送される前記先行媒体の後端が前記先行媒体に対する記録終了時点の位置から前記閾値位置に各々到達するまでの複数の第2時間とを算出し、複数の前記第2時間のうちで前記第1時間よりも短く且つ最短の到達時間となる一つの前記第2時間に対応する回転速度を複数の前記第2回転速度のうちから最適回転速度として選択し、当該最適回転速度で前記第2搬送ローラーを回転させることが好ましい。
この構成によれば、先行媒体に対する記録終了時点に、先行媒体の後端が検出部よりも下流側で閾値位置よりも上流側に位置している場合において、その先行媒体の後端の位置に応じて、最適回転速度で第2搬送ローラーを回転させることにより、先行媒体の排出のスループットを向上できる。
上記記録装置において、前記制御部は、複数の前記第2時間のうちに前記第1時間よりも短い時間がない場合は、前記第1搬送ローラーの回転を停止させる一方、前記第2速度テーブルに設定されている複数の第2回転速度のうち最高速度となる一つの前記第2回転速度で前記第2搬送ローラーを回転させ、その回転を前記先行媒体の後端が前記閾値位置に到達したときに停止させ、その後に、前記第1搬送ローラーの回転を再開させることが好ましい。
この構成によれば、例外的に第1時間よりも時間の短い第2時間がない場合において、後続媒体に対する所謂スキュー取りを行う前に先行媒体を下流側に移動させるときに意図せずに後続媒体の前端が回転中の第2搬送ローラーに突入してスキュー取りが失敗する虞を低減できる。
上記記録装置において、前記閾値位置は、前記第2搬送ローラーの位置から前記後続媒体に対する記録部による記録開始位置までの距離に相当する距離だけ、搬送方向において前記第3搬送ローラーの位置から上流側に離れた位置に設定されることが好ましい。
この構成によれば、後続媒体の所謂頭出し時における頭出し用搬送量との関係で、先行媒体の排出時における排出用搬送量を決める基準となる閾値位置を容易に設定できる。
上記記録装置において、前記制御部は、前記先行媒体に対する記録終了時点での当該先行媒体の後端が、前記搬送経路における前記閾値位置よりも下流側に位置している場合には、前記第2搬送ローラーの回転を停止させ、前記第1搬送ローラーにより搬送される前記後続媒体の前端が前記第2搬送ローラーの位置に到達したときに、前記第2搬送ローラーの回転を再開させることが好ましい。
この構成によれば、第2搬送ローラーを不必要に回転させることなく、後続媒体の前端が回転停止中の第2搬送ローラーに突き当たることによって所謂スキュー取りが行われてから、第2搬送ローラーを回転させて後続媒体を記録開始位置まで搬送する所謂頭出しを行ったときに、先行媒体を確実に第3搬送ローラーよりも下流側に排出できる。
上記記録装置において、前記制御部は、前記先行媒体に対する記録終了時点での当該先行媒体の後端が、前記搬送経路における前記検出部よりも上流側に位置している場合には、前記第2速度テーブルに設定されている複数の前記第2回転速度のうち最高速度となる一つの前記第2回転速度で前記第2搬送ローラーを回転させ、その回転を前記先行媒体の後端が前記閾値位置に到達したときに停止させることが好ましい。
この構成によれば、先行媒体の後端を後続媒体の前端が第2搬送ローラーの位置に到達するまでに最速で閾値位置まで移動させることができ、この点で先行媒体の排出のスループットの向上に貢献できる。
上記記録装置において、前記制御部は、前記記録部による前記先行媒体に対する記録の終了後であって前記第2搬送ローラーの回転を停止させているときに、前記第1搬送ローラーの回転により前記後続媒体を下流側に搬送して当該後続媒体の前端を前記第2搬送ローラーに突き当てさせることが好ましい。
この構成によれば、先行媒体に対する記録終了後において後続媒体の搬送方向に対する姿勢を矯正する所謂スキュー取りを適切に行うことができる。
記録装置の一実施形態について、その概略構成を模式的に示す側面図。 制御構成のブロック図。 記録部の概略構成を模式的に示す側面図。 記録終了時に媒体が第1状態である場合の記録部の概略を示す側面図。 記録終了時に媒体が第2状態である場合の記録部の概略を示す側面図。 記録終了時に媒体が第3状態である場合の記録部の概略を示す側面図。 速度決定処理ルーチンのフローチャート。 先行媒体が第1状態の場合の後処理を示す記録部の側面図。 先行媒体が第2状態の場合の後処理を示す記録部の側面図。 先行媒体が第2状態又は第3状態の場合の後処理を示す記録部の側面図。
以下、記録装置の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態の記録装置10は、筐体となる装置本体11を有し、装置本体11の内部には、媒体Pを積層状態にして収容可能な媒体収容部12と、媒体Pに対して液体を吐出することで記録を行う記録部13と、媒体収容部12から媒体Pを記録部13に向けて搬送する搬送機構14と、を備えている。すなわち、本実施形態における記録装置10は、搬送機構14により搬送される複数の用紙等の媒体Pに対してインク等の液体を吐出することで記録を行うインクジェット式のプリンターで構成されている。なお、図1は、連続して搬送される複数の媒体Pのうち、先行媒体Paに対する記録が記録部13において行われているときに、記録部13よりも上流側で後続媒体Pbが先行媒体Paとの間に所定の間隔をおいて下流側に向けて搬送されている状態を示している。
搬送機構14は、媒体収容部12内に積層された複数枚の媒体Pのうち最上位の媒体Pに接触して回転することにより、媒体Pを一枚ずつ記録部13が位置する下流側に給送する給送ローラー15を備えている。媒体Pの給送方向において給送ローラー15よりも下流側には、給送される媒体Pの幅方向でもあるX軸方向に沿う軸16を中心にして回転する反転ローラー17が設けられている。この反転ローラー17は、その周面に媒体Pを巻き付けた状態で、図1において反時計方向に回転することにより、媒体収容部12から給送ローラー15が送り出した媒体Pを反転させて下流側に搬送する。
反転ローラー17の周囲には、反転ローラー17との間に媒体Pを挟んで従動回転する2つの従動ローラー18a,18bが回転自在に設けられている。これら2つの従動ローラー18a,18bのうち搬送方向で下流側に位置する従動ローラー18bよりも更に下流側に搬送された媒体Pは、図1において二点鎖線で示す搬送経路19に沿って搬送される。すなわち、下流側の従動ローラー18bの斜め下方となる位置には、媒体Pが記録部13に向かう搬送方向であるY軸方向に沿って搬送されるように媒体Pをガイドする斜面を有したガイド部材20が設けられている。本実施形態では、下流側の従動ローラー18bと反転ローラー17とにより、媒体Pに接触して回転することにより媒体Pを下流側に搬送する第1搬送ローラー21が構成されている。
さらに、搬送機構14は、ガイド部材20よりも搬送方向の下流側に、媒体Pに接触して回転することにより媒体Pを下流側に搬送する第2搬送ローラー22と第3搬送ローラー23とを備えている。媒体Pの搬送方向(Y軸方向)において、第2搬送ローラー22は記録部13よりも上流側に設けられ、第3搬送ローラー23は記録部13よりも下流側に設けられている。第2搬送ローラー22及び第3搬送ローラー23は、それぞれ駆動ローラー22a,23aと従動ローラー22b,23bとからなり、媒体Pを表裏両側から挟んで回転することによりY軸方向に沿う水平な状態にして下流側に向けて搬送するローラー対として構成されている。なお、第2搬送ローラー22と第3搬送ローラー23は、駆動ローラー22aと駆動ローラー23aとの間が複数の歯車からなる輪列(不図示)で連結され、第2搬送ローラー22の回転と同期して第3搬送ローラー23が回転するように構成されている。
図1に示すように、媒体Pの搬送経路19において、第1搬送ローラー21と第2搬送ローラー22との間となる位置(本実施形態の場合はガイド部材20の下流端と第2搬送ローラー22との間となる位置)には、搬送される途中の媒体Pにおける搬送方向の端部を検出可能な検出部の一例である媒体検出センサー24が配置されている。この媒体検出センサー24は、例えば投光部と受光部を有する反射式光学センサーであり、投光部から搬送経路19に向けて光を投光し、その光が搬送経路19に沿って搬送される媒体Pにより反射されたとき、その反射光を受光部が受光する。すなわち、媒体検出センサー24は、投光部から光を投光した後において、受光部が反射光を受光したとき、搬送される媒体Pにおける搬送方向の前端を検出したとして、検出オン信号を出力する。その一方、媒体検出センサー24は、受光部が反射光を受光した後において、その反射光を受光部が受光しなくなったとき、搬送される媒体Pにおける搬送方向の後端が媒体検出センサー24の位置を下流側に通過したとして、検出オフ信号を出力する。
記録部13は、第2搬送ローラー22及び第3搬送ローラー23により下流側に向けて搬送される媒体Pを支持する支持台25を備えている。支持台25は、媒体Pの幅方向であるX軸方向を長手方向とする平面視矩形状をなしており、そのX軸方向の長さは媒体Pの幅寸法よりも長い。また、鉛直方向であるZ軸方向において、支持台25の上方となる位置にはガイド軸26がX軸方向に延びるように架設されている。そして、そのガイド軸26には、液体を吐出する記録ヘッド27を搭載した移動体28が、媒体Pの幅方向となる主走査方向(X軸方向)に往復移動するように支持されている。そして、記録部13を通過した媒体Pは下流側の第3搬送ローラー23により更に下流側に搬送され、排出口29を介して装置本体11の内部から外部に排出される。
次に、記録装置10の電気的構成について説明する。
図2に示すように、記録装置10は、マイクロプロセッサー等からなる制御装置30を有している。制御装置30は、記録装置10を統括的に制御するCPU等からなる制御部31と、媒体Pの搬送時や媒体Pに対する記録時等において制御部31が実行するプログラム等を記憶する不揮発性メモリー等からなる記憶部32を備える。制御装置30の入力側インターフェース(図示略)には媒体検出センサー24が接続されている。その一方、制御装置30の出力側インターフェース(図示略)には記録ヘッド27と搬送機構14における第1モーター33と第2モーター34が接続されている。第1モーター33は、第1搬送ローラー21において駆動ローラーとして機能する反転ローラー17を回転させる駆動源であり、第2モーター34は、第2搬送ローラー22における駆動ローラー22aを回転させる駆動源である。制御装置30は、媒体検出センサー24から入力される信号(検出オン信号、検出オフ信号)に基づき、制御部31が記憶部32に記憶されているプログラムに従い、記録ヘッド27から媒体Pに液体を吐出させて記録を行うと共に、第1モーター33及び第2モーター34の回転を制御する。そして、制御部31は、この第1モーター33と第2モーター34の回転の制御を通じて、第1搬送ローラー21と第2搬送ローラー22(ひいては第3搬送ローラー23)の回転速度を制御する。
記憶部32には、第1モーター33の回転速度に対応した第1搬送ローラー21の回転速度について、少なくとも一つの第1回転速度が設定された第1速度テーブルと、第2モーター34の回転速度に対応した第2搬送ローラー22の回転速度について、複数の第2回転速度が設定された第2速度テーブルと、が記憶されている。本実施形態の場合、一例として、第1速度テーブルには、一つの第1回転速度が設定されている。一方、第2速度テーブルには、速度が異なる例えば4つの第2回転速度が設定されている。また、第2搬送ローラー22が回転速度ゼロから複数の各第2回転速度になるまでの加速時間及び各第2回転速度から回転速度ゼロになるまでの減速時間が各々の第2回転速度ごとに設定されている。
次に、媒体Pの搬送方向における媒体検出センサー24の位置、第2搬送ローラー22の位置、第3搬送ローラー23の位置及び記録部13による媒体Pに対する記録開始位置などの位置関係について説明する。
図3に示すように、Y軸方向に沿う媒体Pの搬送方向において、媒体検出センサー24が配置された検出位置P1よりも下流側に、第2搬送ローラー22が媒体Pを表裏両側から挟んで回転することにより当該媒体Pを下流側に搬送する上流側ニップ位置P2が設定される。そして、上流側ニップ位置P2から下流側へローラー間距離である距離L1だけ離れた位置に、第3搬送ローラー23が媒体Pを表裏両側から挟んで回転することにより媒体Pを下流側に搬送する下流側ニップ位置P3が設定される。上流側ニップ位置P2と下流側ニップ位置P3とは、支持台25から上流側及び下流側に等距離ずつ離れた位置であり、記録部13を上流側と下流側とから挟む位置である。
また、媒体Pの搬送方向において、上流側ニップ位置P2から距離L2だけ下流側に、記録部13による媒体Pに対する記録開始位置P4が設定される。媒体Pは、記録部13において記録ヘッド27からの液体の吐出で文字等の画像を記録される前に、その媒体Pにおける搬送方向の前端F(図8参照)が上流側ニップ位置P2よりも距離L2だけ下流側の記録開始位置P4まで移動するように搬送される所謂頭出しが行われる。なお、記録開始位置P4は、例えば記録ヘッド27の下面であるノズル形成面にY軸方向に並ぶように形成された多数のノズルのうち最下流側ノズル27aの位置から所定の余白距離(例えば3mm分)だけ更に下流側となる位置に設定される。
この記録開始位置P4は、第2搬送ローラー22を基準にすると、媒体Pの搬送方向で上流側ニップ位置P2から距離L2だけ下流側に離れた位置となるが、第3搬送ローラー23を基準にすると、同じく搬送方向で下流側ニップ位置P3から距離L3(=距離L1-距離L2)だけ上流側に離れた位置となる。ここで、第3搬送ローラー23は第2搬送ローラー22と同期して回転する構成である。そのため、第2搬送ローラー22の回転により媒体Pが所謂頭出しのために上流側ニップ位置P2から下流側の記録開始位置P4まで搬送されるときの頭出し用搬送量(=距離L2)と、第3搬送ローラー23の回転により媒体Pが排出のために下流側に搬送されるときの排出用搬送量とは等しい。
したがって、媒体Pは、その媒体Pに対する記録終了時点で、当該媒体Pにおける搬送方向の後端R(図4、図6等参照)が、上流側ニップ位置P2からの頭出し用搬送量及び排出用搬送量に相当する距離L2だけ下流側ニップ位置P3から上流側に離れた位置である閾値位置P5よりも下流側に位置していれば、頭出しと同時に排出が完了する。なお、この閾値位置P5は、上流側ニップ位置P2からは距離L3(=距離L1-距離L2)だけ下流側に離れた位置となる。また、この閾値位置P5は、一例として記録ヘッド27の下面であるノズル形成面にY軸方向に並ぶように形成された多数のノズルのうち最上流側ノズル27bの位置と搬送方向で僅かに前後する位置に設定される。
次に、上記のように構成された記録装置10の作用について、記録部13による先行媒体Paに対する記録終了時点での先行媒体Paの後端Rの位置に応じて制御部31が行う第2搬送ローラー22の回転速度の制御に着目して以下説明する。
さて、図4~図6に示すように、所定間隔おきに搬送される複数の媒体Pのうち先行媒体Paに対する記録部13による記録終了時点での先行媒体Paの後端Rの位置は、その媒体Pに対する記録データの違いにより、大別すると、次の3つの位置状態となる。
まず、図4に示すように、例えば記録ヘッド27における最下流側ノズル27aからの液体の吐出で先行媒体Paの後端Rの近くまでの記録が終了する記録データの場合には、記録終了時点での先行媒体Paの後端Rの位置は、閾値位置P5よりも下流側に位置する。このように、先行媒体Paに対する記録終了時点での先行媒体Paの後端Rの位置が閾値位置P5よりも下流側に位置している状態を、以下では第1状態と呼ぶ。
次に、図5に示すように、例えば記録ヘッド27からの液体の吐出で先行媒体Paにおける搬送方向の中途部分までで記録が終了する記録データの場合には、記録終了時点での先行媒体Paの後端Rの位置は、検出位置P1よりも上流側に位置する。このように、先行媒体Paに対する記録終了時点での先行媒体Paの後端Rの位置が検出位置P1よりも上流側に位置している状態を、以下では第2状態と呼ぶ。
また、図6に示すように、例えば記録ヘッド27における最上流側ノズル27bからの液体の吐出で先行媒体Paの後端Rの近くまでの記録が終了する記録データの場合には、記録終了時点での先行媒体Paの後端Rの位置は、検出位置P1よりも下流側であって閾値位置P5よりも上流側に位置する。このように、先行媒体Paに対する記録終了時点での先行媒体Paの後端Rの位置が検出位置P1よりも下流側であって閾値位置P5よりも上流側に位置している状態を、以下では第3状態と呼ぶ。
次に、制御装置30における制御部31が記録部13による記録終了時点での先行媒体Paの後端Rの位置に応じて第2搬送ローラー22の回転速度を制御するために実行する速度決定処理ルーチンについて、図7に示すフローチャートを参照して説明する。なお、この速度決定処理ルーチンは、記録部13による先行媒体Paに対する記録の終了時点で開始される。
図7に示すように、本ルーチンが開始されると、ステップS11において、制御部31は、先行媒体(図7では「先行紙」と記載)Paの後端Rが、搬送方向において閾値位置P5を下流側に超えていないか否かを判断する。そして、先行媒体Paの後端Rが閾値位置P5を超えている場合(S11=NO)は、ステップS12において、制御部31は、第2搬送ローラー22の回転駆動は不要である(=PF駆動なし)として、第2搬送ローラー22の回転速度をゼロに決定した後、本ルーチンを終了する。
そして、この場合は、次のような第1状態からの後処理が行われる。すなわち、第1回転速度で回転する第1搬送ローラー21が下流側に搬送中の後続媒体Pbの前端Fが、媒体検出センサー24の検出位置P1を通過した後に、第2搬送ローラー22の上流側ニップ位置P2に到達する。そして、その時点で回転停止中の第2搬送ローラー22に後続媒体Pbの前端Fが突き当たることで、搬送方向に対する姿勢矯正のための所謂スキュー取りが行われる。
そして、このスキュー取りに続けて、制御部31の制御に基づき、第2搬送ローラー22が第2回転速度で再び回転させられる。なお、この場合の第2回転速度は、第2速度テーブルに設定された複数の第2回転速度のうち何れか一つの第2回転速度(例えば後端Rが閾値位置P5を超えている記録済みの先行媒体Paが先に記録開始位置P4まで搬送されたときの第2回転速度)である。また、この第2搬送ローラー22の第2回転速度での回転と同期して、第3搬送ローラー23も第2回転速度で回転する。
すると、図8に二点鎖線で移動態様を示すように、スキュー取りの済んだ後続媒体Pbが第2搬送ローラー22の回転に基づき下流側に搬送され、その前端Fが上流側ニップ位置P2から記録部13による記録開始位置P4まで搬送される所謂頭出しが行われる。そして、この後続媒体Pbの頭出しと並行して、後端Rが第1状態にある記録済みの先行媒体Paは、第3搬送ローラー23の回転に基づき下流側に搬送され、その後端Rが下流側ニップ位置P3を通過することで、その排出が完了する。そして、次には、記録開始位置P4に前端Fが到達した後続媒体Pbに対する記録が開始され、以後同様の媒体Pの搬送及び媒体Pに対する記録が繰り返される。
図7に戻り、ステップS11の判断において、先行媒体Paの後端Rが閾値位置P5を超えていない場合(S11=YES)は、ステップS13において、制御部31は、先行媒体Paの後端Rが、搬送方向において媒体検出センサー24の検出位置P1を下流側に超えているか否かを判断する。そして、先行媒体Paの後端Rが検出位置P1を超えていない場合(S13=NO)は、ステップS14において、制御部31は、第2搬送ローラー22を最高速度で回転させるPF最高速度として、第2搬送ローラー22の回転速度を最高速度となるように決定した後、本ルーチンを終了する。すなわち、制御部31は、第2搬送ローラー22の回転速度を第2速度テーブルに設定されている複数の第2回転速度のうち最高速度となる一つの第2回転速度に決定した後、本ルーチンを終了する。
すると、図9に示すように、この場合は次のような第2状態からの後処理が行われる。すなわち、後端Rが媒体検出センサー24の検出位置P1を超えていない第2状態にある先行媒体Paが、最高速度の第2回転速度で回転する第2搬送ローラー22及び第3搬送ローラー23により下流側に向けて最高速度で搬送される。そして、図9に二点鎖線で示す位置から実線で示す位置まで、その後端Rが搬送された先行媒体Paは、その後端Rが閾値位置P5に到達すると、制御部31の制御により第2搬送ローラー22の回転が停止されるため、それ以上の下流側への搬送が停止される。
すると次に、図10に示すように、第1状態からの後処理の場合と同様に、第1回転速度で回転する第1搬送ローラー21により下流側に搬送される後続媒体Pbの前端Fが、上流側ニップ位置P2に到達して後続媒体Pbの姿勢を矯正する所謂スキュー取りが行われる。そして、そのスキュー取りに続けて第2搬送ローラー22と第3搬送ローラー23が第2回転速度で同期して回転することにより、後続媒体Pbの頭出しと並行して先行媒体Paの排出が同時に行われる。そして、次には、記録開始位置P4に前端Fが到達した後続媒体Pbに対する記録が開始され、以後同様の媒体Pの搬送及び媒体Pに対する記録が繰り返される。
再び図7に戻り、ステップS13の判断において、先行媒体Paの後端Rが検出位置P1を超えている場合(S13=YES)は、ステップS15において、制御部31は、第1搬送ローラー21を回転駆動して後続媒体Pbを下流側に搬送するためのASF時間を計算する。すなわち、第1速度テーブルの第1回転速度で回転する第1搬送ローラー21により搬送される後続媒体Pbの前端Fが、先行媒体Paに対する記録終了時点での位置から第2搬送ローラー22による媒体Pの上流側ニップ位置P2に到達するまでの、第1時間を計算する。なお、計算した第1時間は一時的に記憶部32に記憶される。
そして、次のステップS16において、制御部31は、第2搬送ローラー22を回転駆動して先行媒体Paを下流側に搬送するためのPF時間を計算する。すなわち、第2速度テーブルに設定された複数の第2回転速度のうち何れか一つの第2回転速度(例えば前回決定された第2回転速度)で第2搬送ローラー22が回転した場合に当該第2搬送ローラー22により搬送される先行媒体Paの後端Rが、当該先行媒体Paに対する記録終了時点での位置から閾値位置P5に到達するまでの第2時間を算出する。
因みに、この第2時間の算出に際しては、第2搬送ローラー22の回転速度が回転停止状態から第2回転速度になるまでの加速時間と第2回転速度から回転速度ゼロになるまでの減速時間も加味して算出される。また、記録終了時点において先行媒体Paの後端Rが閾値位置P5よりも上流側に位置している第3状態であっても、記録データの違いにより記録終了時点で先行媒体Paの後端Rと閾値位置P5とを実際に隔てている残距離は様々である。そのため、その残距離の長短と回転速度の高低の関係によっては、例えば残距離が相対的に短い場合には、低速の第2回転速度の方が高速の第2回転速度の場合よりも、その回転速度に対応した加速時間と減速時間が短時間となるため、算出される第2時間が短くなることがあり得る。なお、このようにして計算した第2時間は一時的に記憶部32に記憶される。
そして次に、ステップS17において、制御部31は、第2速度テーブルに設定されている複数の第2回転速度の全てについて、第2搬送ローラー22を回転駆動して先行媒体Paを下流側に搬送するためのPF時間を計算したか否かを判断する。そして、未だ全ての第2回転速度についてPF時間を計算していない場合(S17=NO)は、制御部31は、その処理を先のステップS16に戻す。そして、第2速度テーブルに設定されている複数の第2回転速度のうち未だPF時間を計算されていない他の第2回転速度について、同様に第2時間を算出し、その第2時間は一時的に記憶部32に記憶する。
その後、全ての第2回転速度についてPF時間を計算した場合(S17=YES)は、ステップS18において、制御部31は、記憶部32に記憶されている全ての第2時間と対応した複数の算出済みの第2時間のうち、先のステップS15で計算した第1時間(ASF時間)よりも短く且つ最短の時間となる第2時間を、最短PF時間として選択する。そして、そのように最短PF時間として選択した一つの第2時間に対応する回転速度を、第2速度テーブルに設定された複数の第2回転速度のうちから、第2搬送ローラー22を回転させるための最適回転速度として選択し、本ルーチンを終了する。
すると、この場合は次のような第3状態からの後処理が行われる。すなわち、後端Rが図6に示す第3状態にある先行媒体Paが、最適回転速度として選択された第2回転速度で回転する第2搬送ローラー22及び第3搬送ローラー23により下流側に向けて搬送される。そして、先行媒体Paの後端Rが閾値位置P5に到達すると、制御部31の制御により第2搬送ローラー22の回転が停止され、先行媒体Paはそれ以上の下流側への搬送が停止される。なお、第1時間よりも第2時間が短いため、先行媒体Paの後端Rが閾値位置P5に到達した時点で、後続媒体Pbの前端Fは、未だ上流側ニップ位置P2に到達していない。
そして、その後において、第1回転速度で回転する第1搬送ローラー21により下流側に搬送される後続媒体Pbの前端Fが上流側ニップ位置P2に到達して所謂スキュー取りが行われると、そのスキュー取りに続けて第2搬送ローラー22と第3搬送ローラー23が再び第2回転速度で同期して回転する。これにより、後続媒体Pbの頭出しと並行して先行媒体Paの排出が同時に行われる。そして、次には、記録開始位置P4に前端Fが到達した後続媒体Pbに対する記録が開始され、以後同様の媒体Pの搬送及び媒体Pに対する記録が繰り返される。
なお、ステップS18において、記憶部32に記憶されている全ての第2時間と個別に対応した複数の第2時間のうち最短の時間となる第2時間が、先のステップS15で計算した第1時間(ASF時間)よりも短くない(つまり、第1時間≦第2時間である)場合には、次のように処理される。すなわち、第1搬送ローラー21の回転を停止させる一方で、第2速度テーブルに設定されている複数の第2回転速度のうち最高速度となる一つの第2回転速度で第2搬送ローラー22を回転させる。そして、その回転を先行媒体Paの後端Rが閾値位置P5に到達したときに停止させ、その後に、第1搬送ローラー21の回転を再開させる。そして、後続媒体Pbの前端Fが上流側ニップ位置P2に到達したら、所謂スキュー取りを行った後、同様に後続媒体Pbの所謂頭出しと先行媒体Paの排出とを行う。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)先行媒体Paの記録終了時点での後端Rの位置に応じて、第2搬送ローラー22の回転速度を調整することで、その後に後続媒体Pbの所謂スキュー取りに続けて後続媒体Pbの所謂頭出しと並行して行われる先行媒体Paの排出を所望どおりにできるようになる。したがって、複数の媒体Pが所定間隔おきに搬送されて記録される場合において、先行媒体Paの記録終了後における先行媒体Paの排出のスループットを向上できる。
(2)先行媒体Paに対する記録終了時点に、先行媒体Paの後端が媒体検出センサー24の検出位置P1よりも下流側で閾値位置P5よりも上流側に位置している場合において、その先行媒体Paの後端Rの位置に応じて、最適回転速度で第2搬送ローラー22を回転させることにより、先行媒体Paの排出のスループットを向上できる。
(3)第2速度テーブルに設定された複数の回転速度に基づいて計算した複数の第2時間の何れもが、第1搬送ローラー21を回転させる第1時間よりも短くない場合がある。こうした場合には、例外的に第1搬送ローラー21の回転を停止させる一方で第2搬送ローラー22を最高速度の第2回転速度で回転させ、後続媒体Pbのスキュー取りを行う前に先行媒体Paをその後端Rが閾値位置P5に到達するように搬送する。その結果、後続媒体Pbの前端Fが回転中の第2搬送ローラー22に突入してスキュー取りが失敗する虞を低減できる。
(4)後続媒体Pbの所謂頭出し時における頭出し用搬送量との関係で、先行媒体Paの排出時における排出用搬送量を決める基準となる閾値位置P5を容易に設定できる。
(5)第2搬送ローラー22を不必要に回転させることなく、後続媒体Pbの前端Fが回転停止中の第2搬送ローラー22に突き当たって所謂スキュー取りが行われた後、第2搬送ローラー22を回転させて後続媒体Pbを記録開始位置P4まで搬送する所謂頭出しを行ったときに先行媒体Paを確実に第3搬送ローラー23よりも下流側に排出できる。
(6)先行媒体Paの後端Rを後続媒体Pbの前端Fが第2搬送ローラー22の上流側ニップ位置P2に到達するまでに最速で閾値位置P5まで移動させることができ、この点で先行媒体Paの排出のスループットの向上に貢献できる。
(7)先行媒体Paに対する記録終了後において後続媒体Pbの搬送方向に対する姿勢を矯正する所謂スキュー取りを適切に行うことができる。
なお、上記の実施形態は以下に示す変更例のように変更してもよい。また、それらの実施形態に含まれる構成と下記変更例に含まれる構成とを任意に組み合わせてもよいし、下記変更例に含まれる構成同士を任意に組み合わせてもよい。
・閾値位置P5は、上流側ニップ位置P2と下流側ニップ位置P3との間であるならば搬送方向において実施形態の場合の位置に限らない。
・先行媒体Paの記録終了時点での後端Rの位置が検出位置P1よりも上流側である第2状態のとき、第2搬送ローラー22を回転させる第2回転速度は、第2速度テーブルに設定されている複数の第2回転速度のうち最高速度となる回転速度以外の他の第2回転速度でもよい。要するに、第1回転速度で回転する第1搬送ローラー21により下流側に搬送中の後続媒体Pbの前端Fが上流側ニップ位置P2に到達するまでに先行媒体Paの後端Rを閾値位置P5まで搬送できる第2回転速度であればよい。なお、先行媒体Paの記録終了時点での後端Rの位置が検出位置P1よりも下流側であって閾値位置P5よりも上流側である第3状態のときで、算出した第1時間よりも短い時間の第2時間がない場合も同様である。
・先行媒体Paの記録終了時点での後端Rの位置が閾値位置P5よりも下流側である第1状態のとき、第2搬送ローラー22は回転を停止させられることなく、回転させられてもよい。要するに、第1回転速度で回転する第1搬送ローラー21により下流側に搬送中の後続媒体Pbの前端Fが上流側ニップ位置P2に到達した時点で回転停止するならば、その時点までに回転して先行媒体Paを少しでも下流側に搬送しておいてよい。
・記憶部32の第2速度テーブルに設定される複数の第2回転速度は実施形態におけるような4つの場合に限らない。すなわち、4つ以外の複数の回転速度であればよい。
・記憶部32の第2速度テーブルに設定される第1回転速度は実施形態におけるような4つの場合に限らない。すなわち、2つ以上の速度の異なる複数の第1回転速度が設定され、そのうち何れか一つが制御部31により選択される構成であってもよい。
・先行媒体Paの記録終了時点での後端Rの位置が検出位置P1よりも下流側であって閾値位置P5よりも上流側である第3状態のとき、制御部31は、第2搬送ローラー22を回転させるための回転速度を記憶部32の第2速度テーブルに設定された複数の第2回転速度から選択する以外に、所定の計算式に基づき算出してもよい。
・第2搬送ローラー22と第3搬送ローラー23とを同期して回転させる構成は、複数の歯車からなる輪列で連結する以外に、第3搬送ローラー23の駆動用に第3モーターを備え、制御部31が第2搬送ローラー22の駆動用の第2モーター34と第3モーターとを同期して回転駆動させる構成でもよい。
・記録装置10は、媒体Pの搬送方向と交差する幅方向全体をカバーするノズル群を有した記録ヘッド27が固定配置され、その記録ヘッド27と対向する位置を搬送される媒体Pに記録ヘッド27から液体を噴射することで印刷を行う所謂ラインヘッドプリンターであってもよい。
10…記録装置、13…記録部、19…搬送経路、21…第1搬送ローラー、22…第2搬送ローラー、23…第3搬送ローラー、24…媒体検出センサー(検出部)、31…制御部、32…記憶部、F…前端、P1~P5…位置、P…媒体、Pa…先行媒体、Pb…後続媒体、R…後端。

Claims (11)

  1. 搬送経路に沿って搬送される媒体に液体を吐出して記録を行う記録部と、
    前記搬送経路における前記記録部よりも上流側の位置に設けられ、前記媒体を下流側に搬送する第1搬送ローラーと、
    前記搬送経路における前記第1搬送ローラーよりも下流側で且つ前記記録部よりも上流側の位置に設けられ、前記媒体を下流側に搬送する第2搬送ローラーと、
    前記搬送経路における前記記録部よりも下流側の位置に前記第2搬送ローラーと同期して回転するように設けられ、前記媒体を下流側に搬送する第3搬送ローラーと、
    少なくとも前記第1搬送ローラーと、前記第2搬送ローラーの回転を制御する制御部と、を備え、
    前記搬送経路を先行媒体と後続媒体とが所定の間隔をおいて連続して搬送される場合において、前記第2搬送ローラーと前記第3搬送ローラーの間の所定位置を閾値位置とした際に、
    前記制御部は、前記先行媒体の記録終了時における搬送方向の後端が前記閾値位置を下流側に越えていない場合に、前記第1搬送ローラーにより上流側から搬送される前記後続媒体の搬送方向の前端が前記第2搬送ローラーに到達するまでの前記第2搬送ローラーの回転速度を制御する、ことを特徴とする記録装置。
  2. 前記先行媒体の記録終了時に前記先行媒体の後端が前記閾値位置を越えていない場合において、
    前記制御部は、
    前記先行媒体の記録終了時点での位置から、前記後続媒体の前端が前記第2搬送ローラーに到達するまでの第1時間と、
    前記先行媒体の記録終了時点での位置から、前記先行媒体の後端が前記閾値位置に到達するまでの第2時間と、を算出し、
    前記第2時間が前記第1時間よりも短くなるように前記第2搬送ローラーの回転速度を決定する、ことを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  3. 前記搬送経路における前記第1搬送ローラーと前記第2搬送ローラーとの間に配置されて前記媒体における搬送方向の端部を検出可能な検出部と、
    前記第1搬送ローラーの第1回転速度が設定された第1速度テーブル及び前記第2搬送ローラーの回転速度について複数の第2回転速度が設定された第2速度テーブルを記憶する記憶部と、を更に備え、
    前記制御部は、
    前記先行媒体に対する記録終了時点での当該先行媒体の後端が、前記搬送経路における前記検出部よりも下流側であって且つ前記閾値位置よりも上流側に位置している場合には、
    前記第1速度テーブルに設定された前記第1回転速度に基づいて前記第1時間を算出し、前記第2速度テーブルに設定された複数の第2回転速度に基づいて複数の前記第2時間を算出し、
    複数の前記第2時間のうちで前記第1時間よりも短く且つ最短の到達時間となる一つの前記第2時間に対応する回転速度を複数の前記第2回転速度のうちから最適回転速度として選択し、当該最適回転速度で前記第2搬送ローラーを回転させることを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  4. 前記制御部は、
    複数の前記第2時間のうちに前記第1時間よりも短い時間がない場合は、前記第1搬送ローラーの回転を停止させる一方、前記第2速度テーブルに設定されている複数の第2回転速度のうち最高速度となる一つの前記第2回転速度で前記第2搬送ローラーを回転させ、その回転を前記先行媒体の後端が前記閾値位置に到達したときに停止させ、その後に、前記第1搬送ローラーの回転を再開させることを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  5. 前記制御部は、
    前記先行媒体に対する記録終了時点での当該先行媒体の後端が、前記搬送経路における前記検出部よりも上流側に位置している場合には、前記第2速度テーブルに設定されている複数の前記第2回転速度のうち最高速度となる一つの前記第2回転速度で前記第2搬送ローラーを回転させ、その回転を前記先行媒体の後端が前記閾値位置に到達したときに停止させることを特徴とする請求項又は請求項に記載の記録装置。
  6. 前記制御部は、
    前記先行媒体に対する記録終了時点での当該先行媒体の後端が、前記搬送経路における前記閾値位置よりも下流側に位置している場合には、前記第2搬送ローラーの回転を停止させ、前記第1搬送ローラーにより搬送される前記後続媒体の前端が前記第2搬送ローラーの位置に到達したときに、前記第2搬送ローラーの回転を再開させることを特徴とする請求項~請求項のうち何れか一項に記載の記録装置。
  7. 前記閾値位置は、前記第2搬送ローラーの位置から前記後続媒体に対する記録部による記録開始位置までの距離に相当する距離だけ、搬送方向において前記第3搬送ローラーの位置から上流側に離れた位置に設定されることを特徴とする請求項~請求項のうち何れか一項に記載の記録装置。
  8. 前記制御部は、
    前記記録部による前記先行媒体に対する記録の終了後であって前記第2搬送ローラーの回転を停止させているときに、前記第1搬送ローラーの回転により前記後続媒体を下流側に搬送して当該後続媒体の前端を前記第2搬送ローラーに突き当てさせることを特徴とする請求項1~請求項のうち何れか一項に記載の記録装置。
  9. 搬送経路に沿って搬送される媒体に液体を吐出して記録を行う記録部と、
    前記搬送経路における前記記録部よりも上流側の位置に設けられ、前記媒体を下流側に搬送する第1搬送ローラーと、
    前記搬送経路における前記第1搬送ローラーよりも下流側で且つ前記記録部よりも上流側の位置に設けられ、前記媒体を下流側に搬送する第2搬送ローラーと、
    前記搬送経路における前記記録部よりも下流側の位置に前記第2搬送ローラーと同期して回転するように設けられ、前記媒体を下流側に搬送する第3搬送ローラーと、
    少なくとも前記第1搬送ローラーと、前記第2搬送ローラーの回転を制御する制御部と、を備え、
    前記搬送経路を先行媒体と後続媒体とが所定の間隔をおいて連続して搬送される場合において、前記第2搬送ローラーと前記第3搬送ローラーの間の所定位置を閾値位置とし、前記先行媒体の記録終了時に前記先行媒体の後端が前記閾値位置を越えていない場合に、
    前記制御部は、
    前記先行媒体の記録終了時点での位置から、前記第1搬送ローラーにより上流側から搬送される前記後続媒体の前端が前記第2搬送ローラーに到達するまでの第1時間と、前記先行媒体の後端が前記閾値位置に到達するまでの第2時間と、を算出し、前記第2時間が前記第1時間よりも短くなるように前記第2搬送ローラーの回転速度を決定し、前記後続媒体の搬送方向の前端が前記第2搬送ローラーに到達するまでの前記第2搬送ローラーの回転速度を制御する、ことを特徴とする記録装置。
  10. 搬送経路に沿って搬送される媒体に液体を吐出して記録を行う記録部と、
    前記搬送経路における前記記録部よりも上流側の位置に設けられ、前記媒体を下流側に搬送する第1搬送ローラーと、
    前記搬送経路における前記第1搬送ローラーよりも下流側で且つ前記記録部よりも上流側の位置に設けられ、前記媒体を下流側に搬送する第2搬送ローラーと、
    前記搬送経路における前記記録部よりも下流側の位置に前記第2搬送ローラーと同期して回転するように設けられ、前記媒体を下流側に搬送する第3搬送ローラーと、
    少なくとも前記第1搬送ローラーと、前記第2搬送ローラーの回転を制御する制御部と、を備え、
    前記搬送経路を先行媒体と後続媒体とが所定の間隔をおいて連続して搬送される場合において、前記第2搬送ローラーと前記第3搬送ローラーの間の所定位置を閾値位置とした際に、
    前記制御部は、
    前記先行媒体に対する記録終了時点での当該先行媒体の後端が、前記搬送経路における前記閾値位置よりも下流側に位置している場合には、前記第2搬送ローラーの回転を停止させ、前記第1搬送ローラーにより搬送される前記後続媒体の前端が前記第2搬送ローラーの位置に到達したときに、前記第2搬送ローラーの回転を再開させることを特徴とする記録装置。
  11. 搬送経路に沿って搬送される媒体に液体を吐出して記録を行う記録部と、
    前記搬送経路における前記記録部よりも上流側の位置に設けられ、前記媒体を下流側に搬送する第1搬送ローラーと、
    前記搬送経路における前記第1搬送ローラーよりも下流側で且つ前記記録部よりも上流側の位置に設けられ、前記媒体を下流側に搬送する第2搬送ローラーと、
    前記搬送経路における前記記録部よりも下流側の位置に前記第2搬送ローラーと同期して回転するように設けられ、前記媒体を下流側に搬送する第3搬送ローラーと、
    少なくとも前記第1搬送ローラーと、前記第2搬送ローラーの回転を制御する制御部と、を備え、
    前記搬送経路を先行媒体と後続媒体とが所定の間隔をおいて連続して搬送される場合において、前記第2搬送ローラーの位置から前記後続媒体に対する記録部による記録開始位置までの距離に相当する距離だけ、搬送方向において前記第3搬送ローラーの位置から上流側に離れた位置を閾値位置とした際に、
    前記制御部は、前記閾値位置に対する前記先行媒体の後端の位置に基づいて、前記後続媒体の前端が前記第2搬送ローラーに到達するまでの前記第2搬送ローラーの回転速度を制御する、ことを特徴とする記録装置。
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